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貪欲なエストニアの怪人把瑠都/夏場所プレイバック

大相撲夏場所9日目 魁皇(左)を押し出した把瑠都(10年05月17日)

コロナ禍により大相撲夏場所が中止になり、本場所開催まで待ち遠しい日々が続きます。そんな中、日刊スポーツでは「大相撲夏場所プレイバック」と題し、初日予定だった24日から15日間、平成以降の夏場所の名勝負や歴史的出来事、話題などを各日ごとにお届けします。9日目は「エストニアの怪人」の新大関場所です。

<大相撲夏場所プレイバック>◇9日目◇10年5月17日◇東京・両国国技館

エストニア出身の新大関、把瑠都が勝ち越しを決めた。今場所初の大関戦で魁皇(現浅香山親方)を押し出しで破って8勝1敗とした。立ち合いで得意の右四つになれず、押し込まれる場面もあったが、すぐに右を入れて体勢を入れ替え、そのまま押し出した。過去4勝5敗と決して得意ではない相手を退け、取組直後にはホッとした表情。「プレッシャーはなかった。何でもいいから、かっこわるい相撲でもいいから勝ちたかった」と、笑顔で話した。

当時25歳の把瑠都は04年に19歳でエストニアから来日し、外国出身8人目、欧州出身では2人目の大関となった。198センチ、188キロの大柄な体で、100キロ近い握力に、背筋力は300キロ以上と規格外のパワーを誇った。

12年初場所で初優勝を飾ったが、ひざの負傷が響いて13年9月に引退した。その後はタレント活動などを経て、昨年母国で国会議員に。農家出身で、農産品の日本への輸出や農家の後継者問題など農業分野を中心に取り組んでいきたいと抱負を語り「日本とエストニアの懸け橋となって両国の交流に尽力したい」と強調した。

大相撲夏場所9日目 魁皇を押し出しで破り、勝ち越しを決めた把瑠都(2010年5月17日)

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刈屋富士雄アナ「夢にかける」今後の仕事語る/後編

NHK刈屋富士雄アナウンサー

「栄光への架け橋だ」などのオリンピック(五輪)実況や大相撲中継で知られるNHKの刈屋富士雄アナウンサー(60)が30日で定年退職し、5月1日付で立飛ホールディングス執行役員スポーツプロデューサーに転身する。最後の荷物整理をしていた29日、現在の心境や今後の仕事などについて聞いた。「後編」は、今後の仕事について。【聞き手=佐々木一郎】

-新たな職場でやりたいことは何ですか

「相撲の底辺拡大のために、日本で毎年、東京でアマチュアの国際大会を開きたい。それをやってみたいんです。これができれば、ほかのスポーツにも波及するのではないかと思っています。ボートもオリンピックのために海の森水上競技場ができました。ここを生かしたボート文化をつくっていく。これがやりたい2つの柱になります」

-立飛ホールディングスで執行役員スポーツプロデューサーになると聞きましたが

「3年がかりでどこがいいか探してきました。立飛ホールディングスを見ると、土地があるし、やる気があって実行力がある。社長がやろうと言ったら、すぐやろうとなる。夢を実現するにはここしかないと。アマチュアの国際大会をやるなら、ここしかないと3年かけてリサーチしました。アマチュア相撲の関係者にも話を聞きました。それで村山社長に話をもっていきました。世界と日本全国を結び付ける接点にしたい。新しいスポーツ文化の『架け橋』ですよね」

-立飛ホールディングスがかかわっているスポーツイベントはどんなものがありますか

「テニスの大坂なおみ選手が全米オープンで優勝した後、凱旋試合となった東レ・パンパシフィックオープンの会場がアリーナ立川立飛でした。ここは、B1リーグのアルバルク東京がホームゲームをやることもあります。ホッケー女子日本代表のスポンサーにもなっています。大相撲の立川巡業も勧進元としてやりました。数年前、初めて社長にお会いしたのも巡業の時です。砂場もあり、ビーチバレーやビーチサッカーの公式戦もやります。オリンピックの事前キャンプ地として、北中米の国など約30カ国を受け入れます。これらの中核に、アマチュア相撲の国際大会を持っていきたいのです」

-大会は新設ですか

「新設です。すでにある世界選手権は各国が持ち回り。これとは別の国際大会を毎年、アリーナ立川立飛でやります。世界選手権と差別化を図るため、男女混合のチームで団体戦をやります。新型コロナウイルスの影響が心配ですが、8月16日にすでに予定しています。国内12チームに加え、海外からも招待します。(元大関の)把瑠都や、(元横綱の)日馬富士にも声をかけています。まずはデモ大会として実施し、何年かやって軌道に乗れば国内予選も実施します。1チーム5人で、そのうち2人は女性、1人は中学生。男女とも軽量級と無差別級とします。大会名はまだ仮称ですが『ワールド・トロフィー』の予定です」

-新型コロナウイルスの影響は心配ではありませんか

「中止の可能性はあります。7月くらいまで粘って、できるかどうか見極めます」

-ほかにやりたいことはありますか

「ウインタースポーツの財団も立ち上げたい。スポンサーがなくて苦労している人もいる。例えばフィギュアスケートのペアやアイスダンスも支えたい。ほかにはスポーツ選手のセカンドキャリアをマネジメントする会社、彼らの生計を立てていくためのイベント会社など。妄想だけは大きいんです。でも、妄想もいろいろ話していけば構想になります」

-NHKは65歳まで延長して在籍できると聞きましたが

「65歳になってから挑戦したのではやる気がなくなっているかもしれない。夢にかけてみようと思いました」

◆刈屋富士雄(かりや・ふじお)1960年(昭35)4月3日、静岡県御殿場市生まれ。早大時代は漕艇部所属。83年にNHKに入局し福井、千葉放送局をへて92年から東京アナウンス室。五輪は92年バルセロナから10年バンクーバーまで8大会で現地から実況した。

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初のウクライナ力士目指すセルギイは「ミニ把瑠都」

初場所の新弟子検査で身長を測定するウクライナ出身のセルギイと高田川親方(右)(撮影・佐藤礼征)

大相撲初場所の新弟子検査が6日、東京・両国国技館で行われ、ウクライナ出身として初の力士を目指すセルギイ・ソコロフスキー(22=入間川)ら受検した10人全員が体格基準(身長167センチ、体重67キロ)を満たした。

セルギイは同国で6歳からレスリングを習い、15歳で相撲に転向。欧州選手権優勝の実績を持つ。部屋付きの若藤親方(元前頭皇司)は191センチ、162キロと体格に恵まれる新弟子に「ミニ把瑠都(元大関)。すぐに三段目、幕下にいける」と太鼓判。興行ビザ取得後、春場所以降の前相撲デビューとなる。昨年の高校横綱、大桑元揮(18=伊勢ケ浜)も受検した。

初場所の新弟子検査で身長を測定する昨年の高校横綱の大桑元揮と高田川親方(右)(撮影・佐藤礼征)

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天鎧鵬が引退「やり切った」と涙、年寄秀ノ山を襲名

引退会見で涙ぐむ天鎧鵬(撮影・渦原淳)

<大相撲春場所>◇14日目◇23日◇エディオンアリーナ大阪

最高位前頭8枚目で、西幕下52枚目の天鎧鵬(34=尾上)が14日目の23日、春場所会場内で、現役引退と年寄秀ノ山の襲名を発表する会見を行った。

日大から07年初場所で初土俵。元大関把瑠都の付け人を務めつつ、十両昇進に4年半を要した下積み時代を思い出し「日大の同期3人が(関取に)上がって、自分は上がれないと思っていた。やり切ったという気持ち」と涙を流した。関取は5年近く務めたが、最近2年半は幕下。大けがもあり先場所前に引退を決断、今場所は4勝3敗と勝ち越していた。今後は部屋付き親方として後進を指導。断髪式は6月8日に両国国技館で行う。

引退会見を終えた天鎧鵬(右)は花束を受け取る(撮影・渦原淳)

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八角理事長「1つ1つ勝って」白鵬以外上位に奮起を

土俵際に追い込まれた白鵬(左)は素早い身のこなしでかわし栃煌山を突き落としで下す(撮影・小沢裕)

<大相撲初場所>◇2日目◇14日◇東京・両国国技館

まだ2日目だというのに横綱、大関陣で無傷なのは横綱白鵬(33=宮城野)ただ一人になってしまった。

昨年11月の九州場所も、大関高安(田子ノ浦)が2日目を終わって唯一の全勝で、3月の春場所も横綱鶴竜(井筒)、17年秋場所も横綱日馬富士(伊勢ケ浜)だけと、屋台骨がグラグラと揺らいでいる。ただ、最近のこの3例は、横綱、大関陣に休場者がいる状況だった。

今場所のように、番付にしこ名が載る横綱、大関陣が初日から出場しての「2日目終了時に全勝1人」の不調ぶりは、11年秋場所までさかのぼる。この時は一人横綱の白鵬が連勝。3大関の日馬富士(○●)、把瑠都(●○)、琴欧洲(●●)には2日前までに土が付いた。なお08年九州場所では、初日から出場した1横綱、4大関の全員が2日目までに黒星を喫し、2日目で「全勝不在」となったが、最後は横綱白鵬が13勝2敗で9回目の優勝を飾っている。

白鵬の独走か、若手の貴景勝らが追随するのか、それともスタートダッシュに失敗した他の横綱、大関陣の奮起なるか-。やはり、ここは上位陣の立て直しに期待がかかる。八角理事長(元横綱北勝海)は「みんな分かっていると思うけど、上位陣に言えることは、粘り強く1つ1つ勝って行くこと。勝てば気持ちも変わってくる」と稀勢の里を含めた上位陣に期待した。

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新入幕から所要60場所/栃ノ心昇進アラカルト

大関昇進伝達式を終えた栃ノ心(奥)はジョージア国旗を掲げて、笑顔を見せる(撮影・小沢裕)

 新大関栃ノ心(30=春日野)が誕生した。日本相撲協会は30日、東京・両国国技館で名古屋場所(7月8日初日、ドルフィンズアリーナ)の番付編成会議と臨時理事会を開き、栃ノ心の大関昇進を満場一致で承認した。

   ◇   ◇   ◇

 ▽スロー昇進 新入幕から所要60場所での昇進は2代目増位山と並び史上最も遅い。初土俵から73場所は高安と並んで史上9番目の遅さ。最も遅いのは霧島の91場所。

 ▽年長昇進 30歳7カ月は年6場所制となった1958年以降初土俵で4番目の年長。31歳3カ月の琴光喜が最年長。

 ▽欧州出身 琴欧洲(ブルガリア)把瑠都(エストニア)に続く3人目。ジョージア出身は初。

 ▽外国出身 欧州勢2人と、小錦、曙、武蔵丸の米国勢、朝青龍、白鵬、日馬富士、鶴竜、照ノ富士のモンゴル勢を含め11人目。

 ▽春日野部屋 元横綱栃木山が25年に引退して部屋の礎を築いてから、栃錦、栃ノ海、栃光に次いで56年ぶり、4人目。

 ▽出羽海一門 同一門の大関は2014年名古屋場所後の豪栄道以来。

 ▽カムバック 三役経験者が幕下転落後、大関に昇進するのは昭和以降では琴風以来2人目。

 ▽3場所前は平幕 3場所前に平幕だった力士の昇進は年6場所制となって以降、栃光、豊山、朝潮、北尾、照ノ富士に続いて6人目。

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栃ノ心口上で異例の“親方”「反対されたけど…」

大関昇進伝達式を終えた栃ノ心(中央)はジョージア国旗を掲げて、部屋の若い衆が作った騎馬上で笑顔を見せる(撮影・小沢裕)

 日本相撲協会は30日、東京・両国国技館で名古屋場所(7月8日初日、ドルフィンズアリーナ)の番付編成会議と臨時理事会を開き、栃ノ心(30=春日野)の大関昇進を満場一致で承認した。

 日本相撲協会は東京・墨田区の春日野部屋に出羽海理事(元幕内小城ノ花)と大鳴戸審判委員(元大関出島)を使者として派遣。午前9時半ごろ、伝達式で出羽海理事は「本日の理事会において、関脇栃ノ心が全会一致で大関に推挙されましたことをご報告いたします。本日は誠におめでとうございます」と吉報を伝えた。栃ノ心はこれを受け「謹んでお受け致します。親方の教えを守り、力士の手本となるように稽古に精進します。本日は誠にありがとうございました」と口上を述べた。

 栃ノ心はジョージア出身で、欧州の大関は琴欧洲、把瑠都に続き3人目となった。

 口上は「親方」という言葉が入る珍しいものだった。栃ノ心は師匠の春日野親方(元関脇栃乃和歌)と相談し、口上を決めたが「親方に反対されたけど、自分の気持ちで『親方』を入れたかった」と話した。17歳で来日し、日本語も話せない時に「ゼロから」(栃ノ心)導いてもらったことに対する感謝の思いを込めたようだ。

 春日野親方は、日本語が苦手な栃ノ心との口上作りを「いっぱいキーワードを入れ、そこから“これは意味がわかってないな”と削除していった」と説明。弟子が「親方」の2文字にこだわったことを「うれしいけど、私としては細かく絞らないでいいのに、と思う」と苦笑いしていた。

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栃ノ心口上で「力士の手本となるように稽古に精進」

大関昇進伝達式に臨む、左から春日野親方の紀子夫人、栃ノ心、春日野親方(撮影・小沢裕)

 日本相撲協会は30日、東京・両国国技館で名古屋場所(7月8日初日、ドルフィンズアリーナ)の番付編成会議と臨時理事会を開き、栃ノ心(30=春日野)の大関昇進を満場一致で承認した。

 日本相撲協会は東京・墨田区の春日野部屋に出羽海理事(元幕内小城ノ花)と大鳴戸審判委員(元大関出島)を使者として派遣。午前9時半ごろ、伝達式で出羽海理事は「本日の理事会において、関脇栃ノ心が全会一致で大関に推挙されましたことをご報告いたします。本日は誠におめでとうございます」と吉報を伝えた。栃ノ心はこれを受け「謹んでお受け致します。親方の教えを守り、力士の手本となるように稽古に精進します。本日は誠にありがとうございました」と口上を述べた。

 栃ノ心はジョージア出身で、欧州の大関は琴欧洲、把瑠都に続き3人目となった。

大関昇進伝達式に臨む、左から春日野親方の紀子夫人、栃ノ心、春日野親方、使者の出羽海親方、大鳴戸親方(撮影・小沢裕)

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栃ノ心が大関昇進、満場一致 欧州出身では3人目

栃ノ心

 日本相撲協会は30日午前、東京・両国国技館で名古屋場所(7月8日初日、ドルフィンズアリーナ)の番付編成会議と臨時理事会を開き、関脇栃ノ心(30=春日野)の大関昇進を、満場一致で承認した。

 栃ノ心は今年1月の初場所で14勝1敗の好成績を収め優勝。3月の春場所は10勝、5月の夏場所は13勝を挙げた。大関昇進の目安とされる、直近3場所の合計33勝を大きく上回る37勝(8敗)をマーク。3場所前は平幕だったが、安定した力強さが評価され、異論はなかった。

 夏場所千秋楽の27日、審判部の阿武松部長(元関脇益荒雄)が八角理事長(元横綱北勝海)に、栃ノ心の大関昇進を諮る臨時理事会の招集を要請。これを受諾され、この日の臨時理事会の開催となった。

 栃ノ心はジョージア出身で、欧州出身の大関は琴欧洲、把瑠都に続き3人目。06年春場所初土俵で、08年初場所新十両。同年夏場所の新入幕で、新入幕から大関昇進までの所要場所数は、史上最スロータイで遅咲きの花を咲かせた。

 日本相撲協会は春日野部屋に、出羽海理事(元幕内小城ノ花)と大鳴戸審判委員(元大関出島)を使者として派遣し昇進を伝達する。伝達式では、栃ノ心が口上を述べる。

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照ノ富士の幕下陥落が決定的、昭和以降の元大関で初

照ノ富士

<大相撲夏場所>◇11日目◇23日◇東京・両国国技館

 元大関で十両8枚目の照ノ富士(26=伊勢ケ浜)の幕下陥落が決定的となった。十両12枚目朝弁慶(29=高砂)に押し出され0勝5敗6休。今場所は3連敗の後、左膝外側半月板損傷で4日目から休場し、この日から再出場したが白星はならなかった。

 関取の座を死守するのは5連勝が必須だった。これで十両残留は限りなく厳しい状況に。昭和以降では初となる大関経験者の幕下陥落が決定的となった。

 照ノ富士は昨年秋場所限りで14場所務めた大関から陥落。その後も左膝のけがや糖尿病で休場するなどし、先場所は大受、雅山、把瑠都に続き、元大関として4人目の十両落ちとなっていた。

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休場の照ノ富士に迫る昭和以降初の幕下陥落危機

照ノ富士

<大相撲夏場所>◇4日目◇16日◇東京・両国国技館

 元大関で東十両8枚目の照ノ富士(26=伊勢ケ浜)が16日、左膝外側半月板損傷で4日目から休場した。今場所は初日から3連敗。十両残留には4勝は必要とみられており、このまま再出場しなければ、7月の名古屋場所での幕下陥落は確実。元大関が幕下に陥落すれば昭和以降初。師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)は「今は痛み止めをしても痛い状態だが、痛み止めが効いてくれば」と話し、再出場については経過を見て判断するという。

 相次ぐ故障と糖尿病などで、昨年5月の夏場所で12勝3敗の優勝次点となって以降、先場所まで5場所連続で負け越している。うち1月の初場所までは、4場所連続途中休場。昭和以降では大受、雅山、把瑠都に次いで4人目となる元大関の十両陥落に続き、初の幕下陥落の危機が迫る。伊勢ケ浜親方は「その時に考えること。今は早く痛みを取って出てほしい」と、弟子の早期復帰を願っていた。

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曙、把瑠都、元双羽黒ら/大相撲から転身した格闘家

13年10月、元大関把瑠都(左)は大砂嵐と記念撮影する

 大相撲の元西前頭筆頭、大砂嵐(26=エジプト)が総合格闘家に転身した。RIZINの榊原信行実行委員長(54)は2日、ツイッターで「大砂嵐と契約しました! 今年の夏以降にRIZINでMMA(総合格闘技)デビューします。相撲界での無念を晴らすべく、謙虚に精進してほしいです」と発表した。

 ◆大相撲から総合格闘家への転身 最近では15年12月にRIZINに参戦した元大関把瑠都の例がある。元横綱曙は、03年12月にキックボクシングのK-1でボブ・サップと対戦。その後の04年に「K-1 Dynamite!」で総合格闘技にも参戦した。同じ横綱では、元双羽黒が96年4月にバーリトゥードの大会に出場。同年5月にはUFCにも参戦した。三役で転身した例は、元小結孝乃富士、元関脇若翔洋がPRIDEなどに出場している。平幕では、太刀光、戦闘竜、玉海力らがいる。

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大砂嵐RIZIN参戦 相撲引退勧告で格闘家転身

RIZIN挑戦を表明した大砂嵐のツイッター

 元大相撲西前頭筆頭の大砂嵐(26=エジプト)が、総合格闘家に転身し、RIZINに参戦することが2日、分かった。

 RIZINの榊原信行実行委員長(54)が4日に福岡市内で会見し発表する予定。

 現在、米国滞在中の大砂嵐は自身のツイッターで「私はRIZINでMMA(総合格闘技)ファイターとしてデビューすることになりました。デビュー戦に向けて、ジョシュ・バーネット先生に厳しく指導してもらいます。飛行機を降りた時、エジプトからはじめて日本に来た時の気持ちを思い出しました」と、コメントしている。

 大砂嵐は、今年1月3日に長野県内で追突事故を起こし、警察の取り調べに「自分は運転しておらず、妻が運転した」と供述し、その後、自ら運転していたことを認めた。日本相撲協会にも事故の報告をしておらず、無免許運転も判明したため協会から引退勧告を受け、3月9日に引退を表明していた。

 大砂嵐は引退後、総合格闘家を目指し練習を始めていたという。RIZINでは、今年後半に開催される興行で、大砂嵐をデビューさせる方向で検討している。

 大砂嵐はカイロ大を休学して来日し、12年春場所に大嶽部屋から初土俵。13年名古屋場所で十両に昇進。同年九州場所で、初土俵から10場所という史上2番目のスピードで新入幕を果たした。14年名古屋場所で自己最高位の西前頭筆頭に昇進。鶴竜と馬富士を破り、初金星からの2日連続金星という史上初の快挙も達成した。189センチ、160キロの巨漢で、角界からRIZIN転身は、15年12月の元大関把瑠都のバルト(33)以来となる。

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照ノ富士「うれしい」半年ぶり白星198キロ投げた

臥牙丸を上手投げで破る照ノ富士(撮影・岡本肇)

<大相撲春場所>◇2日目◇12日◇エディオンアリーナ大阪

 元大関で西十両5枚目の照ノ富士(26=伊勢ケ浜)が、昨年9月12日の秋場所3日目以来、ちょうど半年ぶりに白星を挙げた。

 立ち合いで左に回り込むと、198キロの臥牙丸を左から上手投げで破った。昨年7月の名古屋場所から4場所連続で途中休場していただけに開口一番「9月に勝ってたんか。5月から勝ってないと思っていた」と話し、周囲を笑わせた。それでも「長かったか?」と質問されると、しばらくかみしめてから「はい」。続けて「うれしいですよ。でもこれからなので」と、少し照れてほほ笑んだ。

 前回白星を挙げた時は大関だったが、左膝の故障と糖尿病で一気に番付を落とした。大関から十両への陥落は昭和以降では大受、雅山、把瑠都に次いで4人目となった。半年間、無理して土俵に上がり14連敗(不戦敗は除く)。その間、3度の不戦敗と26日の休場も数えた。「けがしてから筋肉が落ちた。その筋肉を戻すために稽古するしかない」。初心に帰り再起を目指す。

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藤田和之が諏訪魔襲撃!殴り踏み付け宣戦布告

諏訪魔・石川修司組対宮原健斗・ヨシタツ組の試合後、突然リングに乱入し暴れ酒で乾杯する藤田和之(右から2人目)ら(撮影・浅見桂子)

<全日本:横浜大会>◇3日◇横浜文化体育館

 “野獣”藤田和之(47)が全日本マットに出現し、諏訪魔(41)を襲撃した。

 世界タッグ王者の諏訪魔と石川修司が、宮原健斗、ヨシタツ組に敗れベルトを失ったセミファイナルの直後。控室に引き揚げた諏訪魔が、ケンドーカシン、NOSAWA論外に引きずられ、リング上に上げられると、そこに藤田が登場。諏訪魔をパイプイスで殴り倒し、足で踏み付けながら酒をあおった。15年11月の天龍引退試合でタッグ戦で対戦した両者。敵意をむき出しにし、因縁が生まれたかに見えたが、その後再戦は実現していなかった。

 藤田は、16年9月のRIZINさいたまスーパーアリーナ大会で、元大関把瑠都に敗れた後、引退をほのめかすような発言をしていたが、それ以来のメジャーマット出現となった。藤田は「あいつが来い来い言うから来てやった。これが最後通告。いつでもやってやる。あいつ次第」と諏訪魔に挑戦状をたたきつけた。一方、諏訪魔は「おい、藤田。お前何しに来た。お前、辞めたんだろプロレス。藤田、カシン、NOSAWA、ろくなもんじゃない」と、怒りに声を震わせていた。

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栃ノ心涙の初V報われた12年「みんなありがとう」

土俵下で初優勝の感慨に浸る栃ノ心(撮影・小沢裕)

<大相撲初場所>◇14日目◇27日◇東京・両国国技館

 西前頭3枚目栃ノ心(30=春日野)が念願の初優勝を飾った。勝てば優勝の一番で東前頭9枚目松鳳山を寄り切り、13勝1敗とした。13年名古屋場所の右膝前十字、内側側副靱帯(じんたい)断裂から4年半。東欧のジョージアからやって来て12年。12年夏場所の旭天鵬以来となる平幕優勝を果たした。欧州出身者としてはブルガリアの琴欧洲、エストニアの把瑠都に次ぐ3人目の歓喜となった。

 激しい突き合いから、いなされかけ、栃ノ心が松鳳山を捕まえた。左を差し、右上手で抱え込んだ。自慢の右四つじゃないが、もう関係ない。力強く前に出た。軍配が上がると、こらえるように2、3度天を仰いだ。「親方に、おかみさんに感謝します。両親に、グルジア人のみんなに、友達に…。みんなにありがとうと言いたいです」。声が震え、涙が頬を伝った。

 4年半で、なくした力を取り戻した。13年名古屋場所5日目の徳勝龍戦で右膝前十字、内側側副靱帯を断裂。「こんなので切れるの?」と思った。4場所連続休場。右膝に加え、古傷の右肘にもメスを入れた。入院2カ月。17キロ太り、退院後1カ月で28キロやせた。肉が落ち、力が入らない。部屋で栃煌山、碧山の稽古を見た。「この2人とはもうやれないな」。復帰した14年春場所番付は西幕下55枚目。12年秋場所の小結からの急降下。何度も、辞めようと思った。

 それでも、砂の上を歩いた。ゴムチューブで負荷をかけ、右足を鍛えた。「少しずつ気持ちが戻った。面倒くさいんだけどね。でも、辞めて(国に)帰るのは恥ずかしいでしょ?」。関取の白まわしではない、黒まわしからの再出発。力が戻りつつあると感じた昨秋、右膝の装具を発注した。2品で約7万円。九州場所中に届き、今場所から使った。サポーターの下で古傷をガードし、不安を完全に消し去ろうとした。

 耐えた日々は、心も強くした。昔は門限破り、服装違反を繰り返した。11年10月、怒った師匠の春日野親方(元関脇栃乃和歌)にゴルフクラブで殴られ、部屋を飛び出した。必死で謝り、許しを請うた。「あれがあったから、優勝できたと思う。バカだったと思うよ。もっと真面目にやってれば、番付だってもっと上がってたかもね」。昨年10月に30歳。「オトナになったかな」と笑った。

 三役を務め、幕下まで落ち、はい上がって初優勝した。19人目の平幕優勝者では初めて。人生の大逆転劇を演じた。「優勝は、どんな気持ちなんだろうと思ってたけど…。こんな気持ちなんだ」。来日から12年、ケガに耐えた4年半。とても言葉にできない「こんな気持ち」を、栃ノ心は心ゆくまで味わった。【加藤裕一】

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照ノ富士悲痛「ゼロから…」昭和以降4人目十両陥落

大奄美(左)に寄り切りで敗れ無念の表情を見せる照ノ富士(撮影・野上伸悟)

<大相撲初場所>◇12日目◇25日◇東京・両国国技館

 照ノ富士の、来場所の十両陥落が確実となった。かつての力強さをまるで見せることができないまま、大奄美に寄り切りで敗れて0勝5敗7休となった。「見ての通り。気持ちは思い切ってやりたいけど…」と、193センチ、178キロの大きな体をすぼめて話した。遠い1勝についてはしばらく黙った後に「頑張ります」と、必死で前を向いた。

 今場所は2型糖尿病で3日目から休場し、その後インフルエンザにかかってさらに休場が長引いた。前日11日目に9日ぶりに再出場したが連敗。幕内に残るために必要最低限の4勝に届かなかった。昭和以降で大関から十両まで番付を落としたのは大受、雅山、把瑠都と過去3人。「もう1回体をゼロから鍛え直したい」と前を向いた。

十両へ陥落した元大関

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元大関の照ノ富士、来場所の十両陥落が確実に 

大奄美(左)に寄り切りで敗れ無念の表情を見せる照ノ富士(撮影・野上伸悟)

<大相撲初場所>◇12日目◇25日◇両国国技館

 元大関で東前頭10枚目の照ノ富士(26=伊勢ケ浜)が、来場所の十両陥落が確実となった。かつての力強さをまるで見せることができないまま、大奄美に寄り切りで敗れて0勝5敗7休となった。

 2型糖尿病とインフルエンザから、前日11日目に9日ぶりに再出場したが連敗。幕内に残るために必要最低限の4勝に届かなかった。

 昭和以降では大受、雅山、把瑠都に次いで4人目となる元大関の十両陥落ということになった。

大奄美(左)に寄り切りで敗れる照ノ富士(撮影・野上伸悟)

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照ノ富士は糖尿病で休場、入院の可能性 十両陥落も

照ノ富士の休場により大翔丸の不戦勝が告げられる(撮影・小沢裕)

<大相撲初場所>◇3日目◇16日◇東京・両国国技館

 初日から2連敗した東前頭10枚目の照ノ富士(26=伊勢ケ浜)が16日の3日目から休場した。

 「2型糖尿病で約1週間程度の療養を要す」との診断書を提出し4場所連続5度目の休場となった。師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)は「場所中に血糖値が高くなり今も高い。落ち着けば再出場するかもしれない」とする一方で「入院の可能性もある」と説明。再出場しなければ来場所の十両陥落は確実で、昭和以降で元大関の十両陥落は大受、雅山、把瑠都に続き4人目となる。この日の対戦相手の大翔丸は不戦勝。今場所の幕内の休場者は初で、十両以上では4人目。

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日馬富士へRIZINラブコール 大みそか出場模索

あいさつする榊原信行RIZIN実行委員長(撮影・鈴木正人)

 総合格闘技RIZINの榊原信行実行委員長(54)が29日の追加カード発表会見で、暴行事件で引退届を出した横綱日馬富士(33=伊勢ケ浜)にラブコールを送った。榊原氏は会見中に「総合やったら強そうだね。個人的には、総合格闘技に向いていると思う」と興味を示した。

 PRIDE、RIZINと総合格闘技の運営を手がけ、ときにNHKの紅白歌合戦にとっておきカードをぶつけ、視聴率を稼いできた。過去には03年大みそかの曙-ボブ・サップ戦(K-1ルール)で、瞬間視聴率で初めて紅白を上回った例もある。榊原氏はRIZINでも曙-ボブ・サップの再戦や、大相撲の元大関把瑠都の出場など、話題を提供してきた。

 「テレビを見る人は、世の中の今の話題に首ったけ。大みそかで勝負すればするほど、モンゴル、大相撲、そういうキーワードは欲しい。ぎりぎりまでやってみたい」と、日馬富士をRIZINのリングに上げるべく、その方法を模索していくことを示唆した。

 もっとも日馬富士をRIZINのリングに上げるためには、多くの障害もある。「まだ、大きな問題もある。引退したらどうなるのか、罪の問題はどうなるのかなど、見守らないといけない。ただ、ラブコールは送っておきたい。大みそかには見に来てほしいね」と、榊原氏は日馬富士への思いを語った。

主な角界→総合格闘技デビュー

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