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玉ノ井部屋は秋場所全休 新型コロナ角界の主な動き

玉ノ井部屋の看板(東京都足立区)

日本相撲協会は10日、東京・足立区にある玉ノ井部屋の十両富士東と幕下以下の力士17人が新型コロナウイルスに感染したことを発表した。また同部屋に所属する玉ノ井親方(元大関栃東)と力士全員は秋場所(13日初日、東京・両国国技館)を全休し、外出禁止とすることも決めた。

◆新型コロナウイルスに関する角界の主な動き◆

▼3月1日 日本相撲協会は臨時理事会を開き、春場所の史上初の無観客開催を決定。

▼同8日 春場所初日。

▼同22日 感染者がゼロのまま千秋楽を迎える。

▼4月3日 夏場所と名古屋場所開催の2週間延期を決定。

▼同10日 角界では初となる、三段目力士の勝武士さんの新型コロナウイルス感染が判明。

▼同25日 協会が高田川親方(元関脇安芸乃島)、十両白鷹山ら6人の新型コロナ感染を発表。

▼5月4日 夏場所中止を決定。名古屋場所の会場を東京に変更し「7月場所」として開催する方針を示す。

▼同13日 勝武士さんが新型コロナ感染による多臓器不全で28歳の若さで死去。

▼同18日 協会が、希望する協会員を対象に、新型コロナの感染歴を調べる抗体検査を開始。

▼7月6日 抗体検査の結果、5人から抗体が見つかった。芝田山広報部長はウイルス陽性者なしの見解。

▼同13日 7月場所の開催を正式決定。1日あたりの観客数の上限を約2500人に設定。

▼同19日 7月場所初日。

▼8月2日 感染者がゼロのまま千秋楽を迎える。

▼同8日 協会が二所ノ関部屋付きの松ケ根親方(元前頭玉力道)の新型コロナ感染を発表。

▼同15日 協会が幕下以下の力士1人の新型コロナ感染を発表。

▼同31日 秋場所の開催を決定。7月場所同様に1日あたりの観客数の上限を約2500人に設定。

▼9月6日 協会が幕下以下の力士1人の新型コロナ感染を発表。

▼同10日 協会が新たに玉ノ井部屋の力士18人の新型コロナ感染を発表。

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芝田山広報部長「引き締める」秋場所へ再度外出禁止

芝田山広報部長(2020年4月3日撮影)

日本相撲協会の芝田山広報部長(元横綱大乃国)は17日、報道陣の電話取材に応じ、協会員の外出などに関して新たな指針を各部屋に通達したことを明かした。

新型コロナウイルス感染防止のため、力士らは7月場所前や場所中は原則的に外出禁止だったが、同場所後に緩和。師匠の許可があれば外出や帰省は可能としたが、再び禁止になった。同広報部長は「徐々に徐々に引き締めて次の秋場所を目指す」と話した。

また、力士の後援会関係者との会食も禁止となった。第三者との接触を避ける狙いがあるといい「部屋だけで店を貸し切ってというのはいい。居酒屋で第三者がいるようなところはダメ」と説明。この日からは力士らを対象とした新型コロナの抗体検査が始まり、2週間後にはまた新たな指針を通達する。協会は一丸となり、秋場所(9月13日初日、東京・両国国技館)開催を目指す。

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興行中止の新日本プロレス、発熱選手は「陰性」確認

一部選手に発熱者が出たため、13日の興行を試合開始直前に中止した新日本プロレスは14日、当該選手が病院での抗原検査、抗体検査を受けた結果、「陰性」が確認されたと発表した。

これにより、16日の静岡大会(ツインメッセ静岡北館)は予定通り開催する。

新日本は、13日の愛媛・宇和島市総合体育館大会を一部選手の発熱を理由に、急きょ中止。公式サイトで「昨今の新型コロナウイルスの感染拡大状況を鑑み、会場にお越しいただいたお客様の安全確保を最優先に考え、急きょではございますが大会を中止させていただくことになりました」などと説明していた。

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力士全員に新型コロナ抗体検査、17日から開始

芝田山広報部長(20年2月11日撮影)

日本相撲協会の芝田山広報部長(元横綱大乃国)は10日、力士全員に実施予定の新型コロナウイルス感染歴などを調べる抗体検査を17日から開始すると明らかにした。

同検査は7月場所開催への活用のために5月から6月にかけて行われ、力士や親方ら協会員約900人のうち5人に抗体が見つかった。10日から秋場所(9月13日初日・両国国技館)に向けて稽古を再開する部屋も多く、芝田山部長は「自分自身に緊急事態宣言を出すくらいに日々を送らないと」と予防の徹底を促した。(共同)

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コロナ陰性の棚橋弘至が弱音…膝攻めでぼろぼろ

タイチ(左)にショルダータックルする棚橋(撮影・中島郁夫)

<新日本:後楽園大会>◇6日◇東京・後楽園ホール

新型コロナウイルスの陰性が確認された棚橋弘至(43)が無事6人タッグ戦に出場したが、古傷の膝に集中攻撃を浴びる散々の結果となった。

棚橋は1日放送のテレビ番組「炎の体育会TV」に出演。共演した三代目J SOUL BROTHERSのELLYが新型コロナウイルスに感染したため、抗体検査、抗原検査、PCR検査を行い、すべて陰性だった。

この日は元気な姿をみせるはずだったが、相手のザック・セイバーJr.、タイチ、金丸組に序盤からしつこい膝攻めにあい、まったく動けない状態に。タッグパートナー飯伏幸太のエールもむなしく、最後までやられっぱなしで膝をひきずりながらリングを去った。

相棒との信頼関係も崩れ始めた。バックステージで棚橋は飯伏の肩に手をかけ、7日のタッグトーナメント戦に向け「明日は信用してくれ、大丈夫」と声をかけるが、飯伏は無言。

飯伏が去り、1人になった棚橋は「口で大丈夫って言ってもさ、大丈夫さが伝わるわけではないし…。飯伏みたいな旬なレスラーを俺がつなぎ留めておく権利はないのかもしれないね」と弱音を吐いた。

入場する棚橋弘至(撮影・中島郁夫)
金丸(左)にドロップキックする棚橋(撮影・中島郁夫)

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棚橋弘至PCR陰性、番組共演者がコロナ陽性で検査

棚橋弘至

新日本プロレスは5日、棚橋弘至(43)が新型コロナウイルス感染症のPCR検査などを受け、陰性が確認されたと発表した。

1日に棚橋が生出演した番組の共演者にPCR検査で陽性反応が確認されたという。棚橋は濃厚接触者ではないとのことだったが「大事をとって抗体検査、抗原検査、PCR検査を受け、すべて陰性の結果が確認されております」とした。

棚橋は、健康状態も良好だといい、6日以降の大会には予定通り出場する。

棚橋はツイッターで「ご心配をおかけしました」とつぶやいた。

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キャバクラ通い阿炎が引退届 6日理事会で処分決定

阿炎(2020年7月24日撮影)

大相撲の幕内力士、阿炎(26=錣山)が日本相撲協会に引退届を提出していたことが4日、分かった。

阿炎は不要不急の外出自粛を求められている中、7月場所中にキャバクラに出入りしていたことが発覚。師匠の錣山親方(元関脇寺尾)の判断で、7日目から休場していた。日本相撲協会は6日の理事会で処分などについて検討するため、阿炎の引退届は現時点で受理されていない。

  ◇  ◇  ◇

阿炎が師匠の錣山親方を通じて、4日までに引退届を提出していた。日本相撲協会は受理していないため、引退が決まったわけではない。6日に理事会が開かれ、処分が決まる見通し。受理されるか否かについても、議論の対象になる可能性がある。

幕内力士として責任を痛感したからこその判断に至ったとみられる。阿炎は7月場所7日目(7月25日)から突然休場した。同日、NHK大相撲中継の解説を務めた師匠の錣山親方が「数人のお客様と会食に行ったため、大事を取り休場することになった」と説明。「自業自得というか、本人がコロナにかかるのは自分の責任。協会員が一丸となり、お客さんを入れて開催するのに最低のこと」と厳しく指摘していた。

その翌日、芝田山広報部長(元横綱大乃国)は会食場所について「小池都知事が言う夜の店」とし、回数についても「場所前と場所中と2回」と明かした。阿炎とは別の部屋に所属する幕下以下の力士も同席していた。関係者によると、「夜の店」は、キャバクラであることも判明していた。

日本相撲協会は観客を入れて7月場所を開催するにあたり、独自のガイドラインを作成。「基本的に外出自粛とし、不要不急の外出をしない」などルールを定めて、全協会員に周知していた。新型コロナウイルスの感染防止に向け、一丸となっていただけに、芝田山広報部長は「情状酌量の余地もない」と断言するなど、協会内には怒りの声が上がっていた。

阿炎とキャバクラに同行していた幕下以下の力士はすでに協会に進退伺を提出している。協会の力士ら協会員への処分は軽い順にけん責、報酬減額、出場停止、業務停止、降格、引退勧告、解雇の7項目。阿炎は師匠と話し合った末の引退届提出とみられ、処分内容にかかわらず角界を去る可能性が高いという。

◆阿炎政虎(あび・まさとら)本名は堀切洸助。1994年(平6)5月4日、埼玉・越谷市生まれ。小4から3年連続でわんぱく相撲全国大会出場。大相模中3年時に全国中学3位。千葉・流山南高3年時に高校総体16強。卒業後の13年夏場所に錣山部屋から初土俵。15年春場所に新十両、18年初場所で新入幕。19年名古屋場所で新小結に昇進。金星2個、敢闘賞2回。188センチ、150キロ。得意は突き・押し。

◆阿炎の不適切行動と発言 昨年11月に十両若元春の手足をテープで縛った動画を自身のインスタグラムに投稿。“悪ふざけ”動画はSNSで拡散され、ネット上で「暴力を連想させる」など批判を浴びた。協会から口頭で厳重注意を受け、反省文を提出。さらに今年2月の全協会員を対象とした研修会終了後、会場を引き揚げる際に報道陣の取材に対して「爆睡していた」「寝ていたので何も聞いていない」と発言。翌日に師匠と協会を訪れて謝罪し、鏡山コンプライアンス部長から厳重注意を受けた。

◆新型コロナウイルスに対する角界のこれまでの主な動き

▼4月3日 日本相撲協会が臨時理事会を開き、夏場所と名古屋場所の2週間延期を決議。

▼同7日 政府が緊急事態宣言発令。

▼同10日 角界では初となる、三段目力士の勝武士さんの新型コロナウイルス感染が判明。

▼同25日 高田川親方(元関脇安芸乃島)、十両白鷹山ら6人の新型コロナ感染を発表。

▼同30日 高田川親方、白鷹山ら6人の退院を公表。

▼5月4日 政府が緊急事態宣言を延長。夏場所の中止が決定。

▼同13日 勝武士さんが新型コロナ感染による多臓器不全で28歳の若さで死去。

▼同25日 政府が緊急事態宣言を全面解除。

▼7月6日 希望者に行った抗体検査の結果、5人から抗体が見つかったと発表。芝田山広報部長はウイルス陽性者なしの見解。

▼同13日 相撲協会は臨時理事会を開き、7月場所の開催を正式決定。1日あたりの観客数の上限を約2500人に設定。

▼同25日 阿炎が7月場所7日目から突然休場。錣山親方は「数人のお客様と会食に行ったため。大事を取り休場することになった」と説明。

▼同27日 田子ノ浦親方が夜に外出して泥酔し、鏡山危機管理部長から厳重注意を受ける。

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相撲協会が制限通達「夜の接待、2次会、大皿」ダメ

幕尻優勝を果たし、八角理事長(右)から賜杯を受け取る照ノ富士(撮影・河田真司) 

日本相撲協会が協会員に対して「外出の際の徹底事項」を1日付の文書で通達していたことが2日、分かった。

八角理事長(元横綱北勝海)名での通達では「『夜の接待を伴う店』への入店は禁止」「2次会は禁止」「大皿は頼まない」などの項目が盛り込まれた。7月場所中には平幕の阿炎のキャバクラ通い発覚や、田子ノ浦親方(元前頭隆の鶴)の泥酔写真がネット上に拡散されるなどの問題が起こった。芝田山広報部長(元横綱大乃国)によると、場所後は師匠の許可次第で外出可能とした。また、2週間後に全力士を対象に新型コロナの抗体検査実施を明らかにした。

あらゆる感染予防策が敷かれる中、感染者0で7月場所は幕を閉じた。協会は観客数の上限を1日約2500人に設定し、来場者にマスク着用や声援自粛を求めた。力士には支度部屋で準備運動をする際にマスク着用を義務づけるなどした。八角理事長は「力士も頑張って、協会員も(約束を)守ってくれた。内容は、横綱、大関が休場して申し訳ないが、頑張ってくれた力士がいた。お客さんには本当に拍手(の応援)で後押ししてもらった」などと振り返った。外出が可能となった以上、1人1人のさらに強い自覚が求められる。

八角理事長(手前)(20年7月19日)

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八角理事長振り返り、力士らが約束「守ってくれた」

幕尻優勝を果たし、八角理事長(右)から賜杯を受け取る照ノ富士(撮影・河田真司) 

<大相撲7月場所>◇千秋楽◇2日◇東京・両国国技館

14場所ぶりに幕内復帰した大関経験者の東前頭17枚目照ノ富士(28=伊勢ケ浜)が、5年ぶり2度目の優勝を果たした。

関脇御嶽海を寄り切って13勝目。ともえ戦に持ち込まず、本割で決めた。優勝は15年夏場所以来。30場所ぶりの優勝は史上2番目のブランクで、大関経験者が関脇以下で優勝するのは昭和以降2人目。両膝の負傷や内臓疾患に苦しみ序二段まで番付を落とした男が、大相撲史に残る復活劇を成し遂げた。

   ◇   ◇   ◇

コロナ禍で開催された異例の場所が幕を閉じた。無観客開催の春場所以来、4カ月ぶりに開催した7月場所。日本相撲協会はガイドラインに沿って、観客数の上限を1日約2500人に設定し、来場者にマスク着用や声援自粛を求めた。力士には支度部屋で準備運動をする際にマスクの着用を義務づけ、座る場所もアクリル板で仕切るなどした。千秋楽終了時点で協会員の新型コロナ感染者は0。八角理事長(元横綱北勝海)は「力士も頑張って、協会員も(約束を)守ってくれた。内容は、横綱、大関が休場して申し訳ないが、頑張ってくれた力士がいた。お客さんには本当に拍手(の応援)で後押ししてもらった」などと振り返った。

芝田山広報部長(元横綱大乃国)によると、今場所後には新弟子勧誘や帰省などの外出は師匠の許可次第とする一方、新たなガイドラインを設けて制約を設けるという。また、2週間後には力士全員に、新型コロナの抗体検査を受けさせることも明かした。政府の緊急事態宣言が再び出れば「場所の開催は難しい状況になる」と話し、開催の方向性については「模索」と表現。当面は1場所ごとに開催か否かが最重要事項となる。

御嶽海を破り土俵下で天を仰ぐ照ノ富士(右)と、優勝を逃し静かに目を閉じる正代(撮影・河田真司)  

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場所後の行動は「師匠の許可取って」各部屋へ通達へ

芝田山広報部長(2020年4月3日撮影)

日本相撲協会の芝田山広報部長(元横綱大乃国)は大相撲7月場所千秋楽の2日、報道陣の電話取材に応じて、場所後の行動制限についての新たなガイドラインを各部屋に通達することを明かした。

「本日中には部屋の方に通達。協会員の手に渡ることになる。制限はいろいろあるが、師匠の許可を取って行動することになっている。『誰と、いつ、どこに行く』のかを師匠に報告する」などと説明した。

日本相撲協会は、場所前や場所中は原則的に外出禁止とし、不要不急の外出を自粛するように通達してきた。その状況下で平幕の阿炎と幕下以下の力士1人によるキャバクラ通いが発覚、田子ノ浦親方(元前頭隆の鶴)が飲食店で泥酔している様子の写真がネット上で拡散するなどの問題が起こった。芝田山広報部長は「師匠の許可を取って行動する。協会員には行動確認表も渡す。出かけた後に行動を確認できるように。どういう行動をしたかを記録する」と、条件付きでの外出を許可する方針を示した。

また会食について「外で食事はダメではない。だけど接待を伴う店は自粛して下さい。阿炎がそういう行動を取ったけど、そういう所は感染者が多いということ」と説明した。場所後の帰省についても「相手方も安心するために検査をしてから行って下さいとのこと。ルールを守れば外出してもいい」と師匠の許可があり、体調、検査結果などに異常がなければ可能だという。

一方で出稽古については、引き続き禁止のままだという。解禁の時期については「番付発表後に考える」と秋場所(9月13日初日、東京・両国国技館)の番付発表が行われる8月31日以降に決めるという。また行動制限に関する新たなガイドラインも「場所後2週間の取り決め。2週間たったら、また2週間の指針がある」と改正する方針。7月場所終了の2週間後に、全力士に新型コロナウイルスの抗体検査を受けさせることも明かした。

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会食休場の阿炎、場所前から複数回キャバクラ通い

24日、幕内土俵入りを行う阿炎

知人らと会食に行くなどして大相撲7月場所7日目の25日から休場している東前頭5枚目阿炎(26=錣山)が、場所前からキャバクラに複数回行っていたことが26日、関係者の話で分かった。また初日から休場していたにも関わらず、幕下以下の力士1人が会食に同席していたことも判明。本場所開催に向けて日本相撲協会が一丸となり、新型コロナウイルス感染防止を徹底してきた中での騒動に、協会内からは怒りの声が上がっている。

   ◇   ◇   ◇

突然の休場から一夜明けたこの日、阿炎の会食事情が明らかとなった。報道陣の電話取材に応じた協会の芝田山広報部長(元横綱大乃国)は会食場所について「小池都知事が言う『夜の店』。スナックなのかラウンジなのかキャバクラなのかは分からない」と説明。回数についても「場所前と場所中と2回」と話した。しかし関係者によると、実際は接待を伴うキャバクラに場所前から複数回行っていたという。しかも、阿炎とは別の部屋に所属する初日から休場していた幕下以下の力士が同席していた。

協会は場所前に「基本的に外出禁止とし、不要不急の外出をしない」などのルールを定めたガイドラインを各部屋に配布。感染防止に向けて一丸となっていた。それだけに会食が発覚した25日に「さんざん何回もやらかして、世の中がどんな状況か考えてほしい。子どもじゃないんだから」と激怒していた芝田山広報部長は収まらない。「幕内の関取が場所中にああいう形で休場することにおいて1つの事案として場所後の理事会で報告されるのは間違いない。情状酌量の余地もない」と断言。場所後の理事会で議題に挙がることとなった。同じ違反でも通常なら関取より軽い処分となる幕下以下の力士についても、協会内では厳罰を求める声が上がっているという。

阿炎は25日に37度6分の熱を出し、同日に行った新型コロナウイルスの抗原検査の結果は陰性。幕下以下の力士も25日に37度以上の熱を出すも、同検査の結果は陰性だった。両力士はこの日も抗原検査を受けて再び陰性だったが、阿炎に対して「自業自得」と「懲罰休場」させた錣山親方(元関脇寺尾)と幕下以下の力士の師匠ともに、弟子の再出場を否定しているという。

同広報部長は「同じ部屋の力士や取組をした力士はガイドライン通りに感染予防を行っており、出場に問題はないという判断」と説明。6日目までに対戦した力士や、錣山部屋の力士、幕下以下の力士が所属する部屋の力士らは休場しない。6月に結婚したばかりで、初優勝を目指していたはずだった阿炎らの場所前、場所中のキャバクラ通い。入念に準備をし、場所中も細心の注意を払ってきた協会を裏切る行為となった。

   ◇   ◇   ◇

◆阿炎の不適切行動と発言 昨年11月に十両若元春の手足をテープで縛った動画を自身のインスタグラムに投稿。“悪ふざけ”動画はSNSで拡散され、ネット上で「暴力を連想させる」など批判を浴びた。協会から口頭で厳重注意を受け、反省文を提出。さらに今年2月の全協会員を対象とした研修会終了後、会場を引き揚げる際に報道陣の取材に対して「爆睡していた」「寝ていたので何も聞いていない」と発言。翌日に師匠と協会を訪れて謝罪し、鏡山コンプライアンス部長から厳重注意を受けた。

◆日本協会のコロナ対策ガイドライン 「日常生活における感染予防」の項目の1つに「外出の自粛」がある。「不要不急の外出を自粛する。近隣以外への緊急な外出や必要な外出は、師匠が協会に相談した上で行う」と書かれている。また「協会員の移動」の項目の中にも「基本的に外出禁止とし、不要不急の外出をしない」「人との接触の機会を減らす」とある。なお外出する場合は「マスクを着用し『いつ、だれと、どこに』を明確にし、師匠に報告する」と明記している。

◆新型コロナウイルスに対する角界のこれまでの主な動き

▽3月22日 史上初の無観客開催となった春場所が千秋楽を迎えて15日間の日程を終了。

▽4月3日 日本相撲協会が臨時理事会を開き、夏場所と名古屋場所の2週間延期を決議。

▽同7日 政府が緊急事態宣言を発令。

▽同10日 角界では初となる、三段目力士の勝武士さんの新型コロナウイルス感染が判明。

▽同25日 高田川親方(元関脇安芸乃島)、十両白鷹山ら6人の新型コロナ感染を発表。

▽同27日 相撲協会が夏場所の新番付を発表。

▽同30日 高田川親方、白鷹山ら6人の退院を公表。

▽5月4日 政府が緊急事態宣言を延長。夏場所の中止が決定。

▽同13日 勝武士さんが新型コロナ感染による多臓器不全で28歳の若さで死去。

▽同18日 希望する協会員を対象に新型コロナの感染歴を調べる抗体検査を開始。

▽同25日 政府が緊急事態宣言を全面解除。

▽7月6日 検査の結果、5人から抗体が見つかったと発表。芝田山広報部長はウイルス陽性者なしの見解。

▽同13日 相撲協会は臨時理事会を開き、7月場所の開催を正式決定。1日あたりの観客数の上限を約2500人に設定。

▽同19日 7月場所開始。

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8・31開催のボクシング興行 観客は150人程度

8月31日の新宿FACEでのボクシング興行が、ファーストレートPresents A-SIGN BOXINGとして開催される。22日に主催者が発表した。

4試合に出場する選手は24日には都内のジムに集結し、ユーチューブで生配信する公開スパーリングも開催する。選手は抗体検査をして実施するという。また、当日は150人程度の観客を入れて開催。入場券の販売方法は生配信の中で発表される。

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7月場所開催へ、33ページ細心ガイドライン作成

20年1月の大相撲初場所で満員御礼となった両国国技館

日本相撲協会は13日、東京・両国国技館で臨時理事会を開き、大相撲7月場所(19日初日、両国国技館)の開催を正式決定し、観客を入れて実施することを発表した。

当初は無観客開催を検討していたが、新型コロナウイルス感染対応のガイドラインの作成や、専門家のアドバイスを受けるなど徹底した感染予防策を制定。1日当たりの総観客数を約2500人に制限して開催することとなった。本場所開催は無観客開催となった3月の春場所以来4カ月ぶりで、観客を入れて実施するのは1月の初場所以来6カ月ぶりとなる。

   ◇   ◇   ◇

一足早く、ファンに直接、大相撲を披露することになった。相撲協会は7月場所を観客を入れて開催する決断を下した。同場所の開催地を通常の名古屋から東京への変更を発表した5月4日の理事会では、無観客開催を想定。観客を入れるのは9月の秋場所から、という見方をする協会幹部もいた中で、当初の方針の変更に踏み切った。

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、5月の夏場所は中止となった。以降協会は、各部屋に外出自粛や出稽古禁止などを通達。希望する協会員を対象に、感染歴を調べる抗体検査を実施するなど感染予防に努めてきた。さらに専門家の助言を踏まえたガイドラインを作成。臨時理事会後に行った年寄総会で、全親方に内容を伝えるなど徹底した感染予防策を敷いてきたことが、観客を入れて開催することにつながった。

春場所以来4カ月ぶりの本場所開催に、八角理事長(元横綱北勝海)は「力士たちは4月から約3カ月半、厳しい外出規制や感染予防策を忠実に守り、7月場所に備えてきました。大相撲ファンの皆さまのご期待に沿った、迫力ある土俵をお見せできることと存じます」とコメント。春場所後に大関昇進を果たした朝乃山も「より一層気持ちも高まる。見に来てくださる方はコロナに気をつけて応援に来てほしい。この地位では初めての場所なのでしっかり準備して期待に応えたい」と言葉に力を込めた。

徹底した感染予防策を敷いて観客を迎え入れる。1日あたりの総観客数は、国技館の定員約1万1000人の4分の1にあたる約2500人に設定。通常4人座れる升席を1人ずつの利用にするなどして密を避ける。力士らにも支度部屋でのマスク着用を義務づけるなど、さまざまな感染防止策を実施する。

待望の観客が入った本場所となるが、ぶつかり稽古の自粛や出稽古禁止の状況下、調整に苦しむ力士は多い。玉ノ井親方(元大関栃東)は「休場明けで関取衆と1度も稽古せずに臨むのと同じ感覚。誰もが不安だろう」と懸念する。しかし、土俵に上がる以上は言い訳はできない。力士にとって地力が試される異例の場所となる。【佐々木隆史】

<開催方式の変更>

・1日当たりの総観客数を約2500人と縮小(通常は約1万1000人)

・すべての4人マス席を1名ずつで利用

・イス席は横に3席空け、前後は互い違いにする

・タマリ席(維持員席含む)はなし

・通路側のマスは不使用

・接触を伴うファンサービスを中止

・アルコール類の販売中止。食事の販売も最小限

・観戦後は時間差退場

・初日前日の土俵祭りは無観客開催。力士の参加もなし

・密になる可能性がある関連イベントは中止

・開場時間を13時に変更

<入場客への観戦予防策>

・マスク着用、入場時の手指消毒を義務付け

・声援自粛、拍手推奨

・入場時に検温し、37・5度以上の場合は入場を断る

・もぎりでの取組表と消毒液は、入場客自身が取る

・全員にミニ消毒液を配布

・飲酒禁止

・感染者が発生した場合に備え、入場券半券の14日間保管や接触確認アプリへの登録を促進

<協会員への主な感染予防策>

・支度部屋でもマスクを着用。準備運動時も

・支度部屋ではアクリル板で各関取の間を仕切る

・支度部屋での滞在時間を短くするため髪結いは部屋で極力行う

・花道奥では足元シールを張り密集を避ける

・取組を行う力士は支度部屋を出たらマスクを外し、取組後は支度部屋に入る際に新しいマスクをつける

・相撲教習所を十両の支度部屋とし、幕内、十両、付け人による密集を防ぐ

◆日程 ▽14日 御免札立て▽17日 取組編成会議▽18日 土俵祭(役員、審判部のみの出席で非公開)▽19日(初日)新序出世披露(春場所で披露できなかった者が対象)▽26日(8日目)新序出世披露(7月場所新弟子検査合格者)※通常、初日2日前に行う宿禰神社例祭は中止、初日前日の優勝額贈呈式は延期

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八角理事長「迫力ある土俵見せる」有観客開催へ決意

八角理事長(2020年3月22日撮影)

日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)が13日、有観客での開催を決めた7月場所(19日初日、両国国技館)や、福岡開催から両国国技館での開催に変更した11月場所などについてコメントを発表した。

八角理事長 本日の理事会で、7月場所を「約2500人のお客様をお迎えして開催」することを決定しました。

三月場所を無観客で開催した後、五月場所は大変残念ながら中止とさせて頂きましたが、7月10日にはイベントの開催制限が一段落緩和され、国内ではプロ野球とJリーグがお客様をお迎えし、無事に開催されております。

そういった状況を勘案し、また我々も力士をはじめとした協会員の抗体検査の実施や、感染症の専門家のアドバイスを踏まえた「新型コロナウイルス感染症対策ガイドライン」の制定などを進めてきたことによって、お客様を安全にお迎えし、七月場所が開催できると判断しました。

ただし、一般イベントの上限人数が5000人であり、かつ、お客様と関係者の健康と安全を確保する必要がありますので、収容人員の4分の1にあたる約2500人を限度としました。

また、感染リスク軽減の観点から、開場時間を13時に変更、入場者はマスク着用、ファンサービスの自粛、売店の縮小等の対策を実施させて頂くこととしました。お客様にはご不便をお掛けいたしますが、何卒ご理解いただきたくお願い申しあげます。

力士たちは皆、4月から約3か月半、厳しい外出規制や感染予防策を忠実に守り、七月場所に備えてきました。大相撲ファンの皆様のご期待に沿った、迫力ある土俵をお見せできることと存じます。

なお十一月場所につきましては、大人数による東京から九州への移動・長期滞在によるリスクを避け、日程を変えずに東京で行うこととし、両国国技館での開催を目指します。

また、冬巡業につきましても、十一月場所同様、移動および九州地域での長期滞在のリスクがあることを鑑み、中止とさせていただくことになりました。

十一月場所及び冬巡業を楽しみにされていた九州の大相撲ファンの皆様及び巡業主催者である勧進元様には、誠に申し訳なく、大変残念に思いますが、協会員一同、新型コロナウイルス感染症の感染予防に努め、再び九州の地で力強い大相撲をご覧いただけるよう日々精進して参ります。(原文まま)

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大相撲7月場所は観客入れ開催、1日2500人程度

両国国技館正面出入り口(2020年4月3日)

日本相撲協会は13日、東京・両国国技館で臨時理事会を開き、大相撲7月場所(19日初日、両国国技館)の開催を正式決定し、観客を入れて実施することが関係者への話で分かった。1日当たり2500人程度に制限する方向だという。

協会は5月4日の理事会で、新型コロナウイルスの影響により5月の夏場所中止を発表。当初は7月場所の2週間延期と開催地を名古屋から東京に変更して、無観客での開催を目指すと発表していた。本場所開催は史上初の無観客だった3月の春場所以来4カ月ぶり、観客を入れての本場所開催は1月の初場所以来6カ月ぶりとなる。

協会はこれまでに、力士らの原則的な外出禁止や出稽古禁止を通達するなど、新型コロナの感染予防に務めてきた。また、希望する協会員を対象とした新型コロナの感染歴を調べる抗体検査も実施。専門家の助言を踏まえたガイドラインの作成など、7月場所開催に向けて慎重に準備を進めてきた。

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7月場所可否と中川親方処分を13日協議 相撲協会

八角理事長(2020年4月3日撮影)

日本相撲協会は13日に臨時理事会を開き、大相撲7月場所(19日初日、東京・両国国技館)の開催可否の判断を下す。

協会は各部屋に外出自粛や出稽古禁止の通達、希望する協会員の新型コロナの感染歴を調べる抗体検査を行うなど、開催に向けて慎重に準備を進めてきた。当初は無観客開催を目指していたが、開催決定の場合は、観客の有無についても協議される。

日常的に弟子に暴力を働くなど、不適切な指導を行ってきた中川親方(元前頭旭里)の処分も協議される。同親方は師匠の資格なしと判断され、中川部屋は閉鎖となる見通し。同部屋に所属する9人の力士らは、同じ時津風一門を中心に移転先を最終調整しているが、なかには引退を考えている力士もいる。また、11月に福岡で開催される九州場所を両国国技館で代替開催する案が浮上しており、協議される見込み。例年は九州場所後に実施される冬巡業は、取りやめの見通しとなっている。

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ボクシング界“客入れ基準”探る、無観客は経営直結

フェースシールド、防護服姿でリングサイドに陣取ったタイムキーパー(撮影・加藤裕一)

新型コロナウイルス感染拡大後、国内初のプロボクシング興行となる中日本新人王予選が12日、愛知・刈谷市あいおいホールで行われた。3月29日予定だった5試合を無観客で行い、選手は3週間前と前日の2度、抗体検査を受け、陰性となり、前夜はホテルに“隔離”された。

感染予防対策で屋外に面したドアは開放され、リングサイドのタイムキーパーらはフェースシールド、医療用防護服を着用。ロープ、リングをこまめに消毒、セコンドはマスクをし、大声の指示を出さないよう伝達された。“勝者第1号”のミニマム級の松本幸士(30)は昨年11月のデビュー戦で惨敗。「試合できるのかとずっと思っていて…。負けたままは嫌だった」とうれし泣きした。

ただ、ボクシング界はチケット収入が経営に直結するだけに試練はこれからだ。新人王予選は底辺拡大の面で無観客だとしても行う価値が高く、経費約140万円を日本プロボクシング協会が負担した。中日本プロボクシング協会の東信男会長は「今回で次につながったと思うが(無観客では)行き詰まる」とも。日本ボクシングコミッションの安河内剛本部事務局長は“客入れ基準”を「一番は行政、自治体の方針」とし、業界全体で落としどころを探っていく。【加藤裕一】

コロナ禍後初の国内プロボクシング興行。試合の合間、ロープなどの消毒作業が行われた(撮影・加藤裕一)

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中川部屋所属の力士ら、時津風一門を中心に移転調整

日本相撲協会は13日に臨時理事会を開き、大相撲7月場所(19日初日、東京・両国国技館)の開催可否の判断を下す。

協会は各部屋に外出自粛や出稽古禁止の通達、希望する協会員の新型コロナの感染歴を調べる抗体検査を行うなど、開催に向けて慎重に準備を進めてきた。当初は無観客開催を目指していたが、開催決定の場合は、観客の有無についても協議される。

日常的に弟子に暴力を働くなど、不適切な指導を行ってきた中川親方(元前頭旭里)の処分も協議される。同親方は師匠の資格なしと判断され、中川部屋は閉鎖となる見通し。同部屋に所属する9人の力士らは、同じ時津風一門を中心に移転先を最終調整している。また、11月に福岡で開催される九州場所を両国国技館で代替開催する案が浮上しており、協議される見込み。例年は九州場所後に実施される冬巡業は、取りやめの見通しとなっている。

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感染後国内初のプロボクシング興行「選手に拍手を」

コロナ禍後初の国内プロボクシング興行。試合の合間、ロープなどの消毒作業が行われた(撮影・加藤裕一)

新型コロナウイルス感染拡大後、国内初のプロボクシング興行となる中日本新人王予選が12日、愛知・刈谷市あいおいホールで行われた。

試合開始前に中日本プロボクシング協会の東信男会長(中日ジム会長)が「コロナとは長い付き合いになります。覚悟を持って、今回の興行を成功させて、いい形でバトンをつなげたい」とあいさつ。日本ボクシングコミッション(JBC)の安河内剛・本部事務局長は「最も不安だったのは選手です。この日、リングに上がることに心から感謝の拍手を贈りましょう」と場内の関係者に呼びかけた。

興行は5試合で、出場10選手は3週間前と前日11日、抗体検査を2度行い、いずれも陰性が確認されていた。会場は換気のため、外部に面したドアは常時開放され、リングサイドのタイムキーパーらは飛まつを防ぐため、フェースシールド、医療用防護服を着用。セコンドはマスクをし、大声の指示を出さないように気をつけた。

フェースシールド、防護服姿でリングサイドに陣取ったタイムキーパー(撮影・加藤裕一)

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新日本4カ月ぶり観客 棚橋「拍手の響きが美しい」

試合開始前の会場(撮影・鈴木正人)

<新日本プロレス:大阪城ホール大会>◇11日◇大阪城ホール

新日本プロレスが136日ぶりにファンの前に帰ってきた。大阪城ホール大会で2月26日の沖縄大会以来、約4カ月ぶりとなる観客を入れた興行を開催した。席数は通常の約3分の1にし、3318人が観戦。選手との接触を禁じるなど、新型コロナウイルス感染予防に努めながら、1歩前へと踏み出した。

  ◇   ◇   ◇  

オカダのドロップキックに、内藤のポーズに、観客から大きな拍手が起こった。失われた新日本プロレスの風景が4カ月ぶりに戻ってきた。新型コロナウイルスの影響で3月から試合を中止。6月に3カ月半ぶりに無観客で試合を再開し、動画配信を行ってきたが、プロレスラーにとって反応がないことは寂しく、つらいものだった。IWGPヘビー級、同インターコンチネンタルの2冠王者内藤哲也(38)は「無観客試合も楽しかったけど、10倍、100倍…比べものにならないぐらい、気持ちいいね」と喜びをかみしめた。

新日本はこの日、観客に大声を控えるよう求めた。見ている側は声の代わりに拍手で感情を示す。新たな観戦スタイルが自然と生み出された。タッグ戦に出場した棚橋弘至(43)は「拍手の響きがとても美しく聞こえました。上品なホールでクラシックを聴いているような」と例えた。

プロレス界の、そして世界中にファンを持つエンターテインメント界の雄として、観客を入れた興行に踏み出した。プロレスは密集、密閉、密接の「3密」があてはまるスポーツ。リスクを避けるため、入念な予防策が取られた。

通常、大阪城ホール大会では1万人超を集めるが、今回は席数を3分の1に絞り、3318人が入場した。席の間にはシートをかけて十分な間隔を確保。観客にマスク着用や消毒など、基本的な感染予防を義務づけるのはもちろん、密を避けるために分散入場を実施。8台のサーモグラフィーを用意し、来場者全員の検温を行った。また、試合の合間には消毒を実施。グッズ販売はパンフレットのみで、選手との接触を禁じるなど、できる限りの細かな策を講じた。参戦予定だった鈴木みのるは発熱の症状があったため、抗体検査、抗原検査は陰性でも大事をとって欠場となった。

ファンも喜びと不安両方を感じながらこの日を迎えた。フェースシールドを着けた20代の男性は「楽しむために、自主的に着けてきました」。オカダファンという30代の男性は「いつもより人数が少なくてさみしい。ここで感染者が出たらさまざまなところに影響が出てしまう。僕たち見る側も緊張感を持たなければと思っています」と話した。

まだ国内で感染はおさまらず、超満員の会場でプロレスができるまで時間はかかりそうだ。コロナとの時間無制限の戦いは続く。【高場泉穂】

ソーシャルディスタンスをとる客席。マークの黒紙部分は着席禁止(撮影・鈴木正人)
試合後、ザック・セイバーJr.(右)を攻める棚橋弘至(撮影・鈴木正人)

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