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【ノア】拳王ダブルショック…GHCタッグ王座に敗れ、招待していた全日本諏訪間専務は姿見せず

拳王(2023年2月撮影)

<プロレスリング・ノア:GREAT VOYAGE 2023 in YOKOHAMA>◇19日◇横浜武道館

拳王(38)が「ダブルショック」に見舞われた。

征矢学(38)とともに、第63代王者のマサ北宮(34)&稲葉大樹(35)へ挑戦したGHCタッグ王座は、惜しくもベルト奪取とはならなかった。

“ラブコール”を送った“待ち人”も姿を見せなかった。この試合には「諏訪魔じゃない、人望のある立派な人間の全日本プロレス諏訪間幸平専務の席は取ってあります。ご来場、お待ちしております」と招待していたが、リング脇に用意した椅子に誰も座ることはなかった。

試合前の入場シーンでは、その椅子が会場内のモニターでアップされたが、どこにも諏訪間専務の姿は見当たらなかった。

GHCタッグ王座で、挑戦者の拳王&征矢学に勝利した王者のマサ北宮(左)&稲葉大樹

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【ノア】初防衛マサ北宮へ「優しい先輩」全日本宮原健斗が乱入「3・21」敵地で対戦決定

GHCタッグ王座で、挑戦者の拳王&征矢学に勝利した王者のマサ北宮(左)&稲葉大樹

<プロレスリング・ノア…GREAT VOYAGE 2023 in YOKOHAMA>◇19日◇横浜武道館

GHCタッグ王座は、第63代王者のマサ北宮(34)&稲葉大樹(35)が、初防衛に成功した。

挑戦者の拳王(38)&征矢学(38)との壮絶な戦いを制した。試合後、記念撮影に応じるマサ北宮。そこへ全日本プロレスの宮原健斗(34)が乱入してきた。

リングに上がった宮原はノアのファンのブーイングに動じることはなく「横浜、スーパースター自ら足を運んでいるんだ。声が聞こえないぞ、声が聞こえねぇぞ」とマイクを握った。ただ、拍手とはならず、続くブーイング。それでも、宮原は「おい、北宮光洋」とマサ北宮の改名前の名で呼んだ。

「この俺が呼びかけているにもかかわらず、あいさつも、スーツで謝罪もない。優しい先輩が来てやったぞ。今、名前違うんだって? マサを名乗るのは百年早いんだよ」とののしった。

宮原は「てめーはあさって、俺と戦う気があるのか? 会社も困っているんだよ」と、21日に控える全日本プロレスの大田区総合体育館での試合に誘った。

これに対し、北宮は「メリットは何もないけど、それを重々承知の上で、明後日行ってやるよ」とマッチメークが決定。宮原の“アウェー”での大演説に、北宮は「なげーよ」と一蹴。それまでブーイングの嵐だったファンも、これには拍手した。

バックステージに登場した北宮は「首洗って待っとけ」と不機嫌な様子。続けてやって来た、宮原は「あいつは、プロレスのセンスも、しゃべるセンスもない」と怒りが止まらなかった。

2人は、健介オフィス(ダイヤモンドリング)出身。宮原が先輩で、北宮が後輩の関係。2月21日に行われた「武藤敬司引退興行」から、緊迫のムードが漂っていた。同興業の第4試合(ノアと全日本プロレスの団体対抗6人タッグマッチ)に登場した宮原が、解説席にいた北宮を試合後に、にらみつける場面があった。

宮原は「あいさつなかったな。2月27日、誕生日だから、全日本のリングにあいさつに来い」と先輩自ら、自身の誕生日をアピールしていたが、後輩からのプレゼントはなかったようだ…。決着は「3・21」のリングの上で。

ノアのリングに乱入し、宣戦布告したマサ北宮の頭がおかしいと話す全日本プロレスの宮原健斗

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【ノア】拳王、前日出席した全日本プロレスの記者会見は「豚小屋」「密です、密です」

3・19の横浜武道館大会の調印式に出席したGHCジュニアヘビー級タッグ王者の、左から稲葉大樹&マサ北宮、挑戦者の拳王&征矢学

プロレスリング・ノアの拳王(38)が17日、全日本プロレスの“劣悪な”環境にお怒り模様だった。

拳王は19日の横浜武道館大会で、征矢学(38)とともに、GHCジュニアヘビー級タッグの第63代王者・マサ北宮(34)&稲葉大樹(35)へ挑戦する。この日は、都内で行われた調印式に出席。「いや~、やはりノアはいいよな。昨日、全日本プロレスの会見があって、豚小屋に閉じ込めれ、会見した」と前日16日に出席した全日本プロレスの記者会見の模様を解説。続けて「ノアは、しっかりと豪華なホテルを使っての調印式。全日本プロレスとは違うよな。昨日の豚小屋、一昔の…知事がいたら…、密です、密です、って怒られたぐらいの狭っ苦しい小屋での会見に比べたら、ノアは本当にいいよな」と独特な言い回しで、ノアの素晴らしさ? を口にした。

3・19の横浜武道館大会の調印式に出席したGHCジュニアヘビー級タッグ王者の、左から稲葉大樹&マサ北宮、挑戦者の拳王&征矢学

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【ノア】拳王&征矢学に全日本の青柳優馬&野村直矢乱入 3・21、世界タッグ選手権決定か?

試合を終えた拳王(左)、征矢学(左から2人目)のもとに、乱入した全日本の青柳優馬(右から2人目)、野村

<プロレスリング・ノア:後楽園大会>◇9日◇東京・後楽園ホール

全日本プロレスの青柳優馬(27)野村直矢(29)が、ノアに“乱入”した。

試合を終えたばかりの拳王(38)、征矢学(38)が立つリングに上がると、青柳は「このベルトが欲しいんだろう? 正々堂々と挑戦受けてやるよ。3・21、大田区体育館だ」と世界タッグ王座のベルトを引っさげ、突然の“宣戦布告”。

拳王は黙っているはずもなく「おい、青柳優馬。かっこつけてよ」と言い、まずは会場の笑いを誘った。

拳王&征矢学は、19日の横浜大会のGHCタッグ選手権で、王者のマサ北宮&稲葉大樹に挑む。

拳王を「2本のベルトを取る」と宣言し「今統一した名前思いついたわ。GHC世界タッグチャンピオンになってやるからな」と言うと、観客からは「分かりやすい」という素直な反応が飛んだ。

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「アントニオ猪木お別れの会」に4800人 野田佳彦元首相や江本孟紀、松山千春らも参列

アントニオ猪木さんお別れの会が執り行われる両国国技館に設置される献花台(撮影・河田真司)

<アントニオ猪木お別れの会>◇7日◇東京・両国国技館

第1部となった式典には、関係者や一般ファンら、4800人の来場者が参列した。

猪木さんが72年に創設した新日本プロレスからはオカダ・カズチカ、棚橋弘至、鷹木信悟らが出席。全日本プロレスの諏訪魔、プロレスリング・ノアの清宮海斗、拳王も姿を見せた。

また、弟子にあたる藤波辰爾や藤原喜明、グレート小鹿、小川直也、2月に現役引退した武藤敬司、蝶野正洋、獣神サンダー・ライガー、タイガー服部、坂口征二ら、多くのプロレス関係者が出席した。

その他、江本孟紀、松山千春、政界からも森喜朗、野田佳彦らが参列。リングをあしらった祭壇へ献花し、故人をしのんだ。

(敬称略)

アントニオ猪木お別れの会が執り行われる両国国技館に設置される献花台(撮影・河田真司)
「アントニオ猪木お別れの会」に臨む武藤敬司(左)と蝶野正洋(撮影・河田真司)
「アントニオ猪木お別れの会」であいさつする坂口征二氏(撮影・河田真司)
「アントニオ猪木お別れの会」で執り行われる追悼の10カウント(撮影・河田真司)
【イラスト】「アントニオ猪木お別れの会」主な参列者

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【ノア】拳王、中嶋勝彦、征矢学が全日本組撃破 試合後「もうお前は地獄に落ちている」諏訪魔

宮原(左)にフェイスクラッシャーを決める中嶋(撮影・江口和貴)

<プロレス:武藤敬司引退興行>◇21日◇東京ドーム

第4試合となったノアと全日本プロレスの団体対抗6人タッグマッチは、ノア金剛トリオの拳王、中嶋勝彦、征矢学が、全日本の前三冠ヘビー級王者・宮原健斗、“暴走専務”諏訪魔、青柳優馬を撃破した。

試合は「10年ぶりの対峙(たいじ)」から始まった。ノアの中嶋が、全日本の宮原とにらみ合った。2人は健介オフィス(ダイヤモンドリング)出身。中嶋が先輩で、宮原が後輩だった。中嶋がマット界屈指の危険なファイターに変貌を遂げ、そして宮原が全日本のエースに成長してからの“初遭遇”。互いに譲らなかった。

途中は場外乱闘へ発展。最後はノアの拳王が、全日本の青柳をダイビングフットスタンプで追い込み、3カウントを決めた。青柳は、試合中に武藤敬司の「LOVE」ポーズを披露するなど、会場を沸かせていたが、勝利とはならなかった。

試合後、インタビュースペースに登場した全日本組が“一触即発”。諏訪魔が青柳に「お前のせいだ」と責め立てると青柳は「地獄に落ちろ」と応戦。諏訪魔は「もうお前は地獄に落ちているんだよ」と、互いにつかみ合いになりそうになった。

6人タッグで青柳は武藤のプロレスLOVEポーズをまねる(撮影・滝沢徹郎)

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全日本の“暴走専務”諏訪魔が引退武藤敬司に「逃げるな!」引退試合で対戦できず不満たらたら

ポーズを取る諏訪魔(撮影・勝部晃多)

全日本プロレスの“暴走専務”諏訪魔(46)が、今月21日の東京ドーム大会で現役引退するかつての師匠武藤敬司(60)へ「逃げんじゃねーよ!」と言い放った。2日、都内のホテルで行われた武藤引退興行の第1弾記者会見に出席し、洗いざらいに不満をぶちまけた。

諏訪魔は同大会のノア-全日本6人タッグマッチで、宿敵の3冠ヘビー級王者・宮原健斗、青柳優馬と組み、ノアの反骨集団「金剛」の拳王、中嶋、征矢組と対戦する。このマッチメークについて聞かれると、「チームワークはゼロ。(今日も)宮原の入場曲で入ってきただけでじんましんが出る。アレルギーだよ」と、大げさに体を震わせて嫌悪感を示した。

さらに、武藤の引退試合の相手が新日本プロレスの内藤哲也に決定したことに対しても不満たらたら。「なんで俺が引退試合の相手じゃないんだよ。逃げんじゃねーよ! もう1発ビンタぶっかましてやろうと思ってたからその思いしかない」と悔しがった。13年に武藤が、社長も務めた全日本を離脱。諏訪魔はいち早く残留を決めた過去があり、事あるごとに名前を出して挑発を繰り広げてきた。

だが、冷静さを取り戻して諏訪魔。「そのイライラを相手ぶつけるしかない。その上にノアという相手がいるから楽しみ」と、逆恨み? でストレス発散を誓った。

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同門で確執うわさのノア中嶋勝彦と全日本宮原健斗、禁断の遭遇へ険悪ムード漂わせる

ポーズを取る宮原(撮影・勝部晃多)

プロレスリング・ノアの中嶋勝彦(34)と全日本プロレスの3冠ヘビー級王者宮原健斗(33)が、“禁断の遭遇”を果たした。両者は2日、都内のホテルで行われた、2月21日に東京ドームで開催となる武藤敬司引退興行の第1弾記者会見に出席。同大会のノア-全日本6人タッグマッチで対戦を前に、早くも臨戦態勢に入った。

正反対の気合の入りようだった。宮原は、報道陣の中嶋に関する質問に対して「何が言いたいんですか? 質問の意味が分からない」と、冒頭からいらだちを隠さない。さらに、「しゃべりたくない?」という問いかけにも、「それはどうでしょうね」とにらみ返すなど、険悪なムードを漂わせた。

一方の中嶋は、押し黙るかつての後輩を「チャンピオンですし、健介オフィスから全日本にいってもずっと一線を走っている。全日本からしても頼もしい選手だと思う」と挑発交じりの高評価。「ドームで久しぶりに再会できることが楽しみ。何かが生まれる」と、不敵な笑みで応えた。

中嶋は04年に、宮原は07年に健介オフィスに入門した。後身となるダイヤモンド・リング時代を通して先輩後輩だったが、確執をうわさされる関係。約10年間リング上で“再会”することはなかった。中嶋は21日、所属するノアの反骨集団「金剛」のリーダー拳王、征矢と組み、諏訪魔、青柳優と組んだ宮原と激突する。

ポーズを取る中嶋(撮影・勝部晃多)

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武藤敬司引退試合の全対戦カード11試合発表 メインは内藤哲也とシングルマッチで激突

東京ドーム大会のカードが決まり武藤敬司対内藤哲也の対戦が正式に発表される(撮影・垰建太)

<プロレスリング・ノア:横浜大会>◇22日◇神奈川・横浜アリーナ

“プロレスリングマスター”武藤敬司(60=プロレスリング・ノア)の引退興行となる2月21日東京ドーム大会の全対戦カード11試合(スターティングバトル含む)が決まった。この日の第6試合前に、会場内ビジョンで発表された。

メインは武藤が引退試合として、新日本プロレスの内藤哲也(40)とシングルマッチで激突。前日21日の新日本横浜アリーナ大会の全試合終了後に、解説を務めていた武藤がリングに上がって直接指名していた。

セミは同大会で大乱闘を起こしたGHCヘビー級王者清宮海斗(26)と新日本のIWGP世界ヘビー級王者オカダ・カズチカ(35)の王者シングル対決が決定。また、NOSAWA論外(46)の引退試合はMAZADAと組み、外道、石森太二組と対戦することが決まった。

この日発表された全試合は以下の通り。

◆第0-1試合 北宮、稲葉-稲村、矢野

◆第0-2試合 坂崎、山下、中島、辰巳-瑞希、伊藤、渡辺、荒井

◆第0-3試合 杉浦、小島、サッチャー-ジェイク、モリス、アンソニー

◆第1試合 小川、Eita、HAYATA、リッジウェイ、ダガ-小峠、YO-HEY、吉岡、アレハンドロ、宮脇

◆第2試合 MAO、勝俣、上野、小嶋-遠藤、岡谷、高鹿、正田

◆第3試合 スカイウォーカー、KAI、ディアマンテ-丸藤、ワグナーJr、ニンジャ

◆第4試合 宮原、諏訪魔、青柳優-拳王、中嶋、征矢

◆第5試合 外道、石森-NOSAWA、MAZADA

◆第6試合 高橋ヒロム-AMAKUSA

◆第7試合 オカダ-清宮

◆第8試合 武藤-内藤

東京ドーム大会のカードが決まりオカダ・カズチカ対清宮海斗の対戦が発表される(撮影・垰建太)

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【新日本】内藤哲也、必殺デスティーノで拳王下す「かまってやるぜ。カブロン」LIJ勝ち越し

内藤哲也対拳王 内藤(右)にペースを乱される拳王(撮影・垰建太)

<新日本プロレス:横浜大会>◇21日◇神奈川・横浜アリーナ

新日本の人気ユニット「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン(LIJ)」を率いる内藤哲也(40)がメインで、ノアの反骨集団「金剛」のボス、拳王を下した。

両ユニットのシングル5番勝負はLIJの3勝2敗で勝ち越し。試合後に解説を務めた武藤敬司から引退試合の相手に指名され、承諾の意を示した。

25分を超える熱闘でも、内藤の顔にはどこか余裕が漂った。前半には拳王にペースを乱される場面もあったが、最後は必殺のデスティーノで仕留めた。LIJのユニット力を証明。「拳王選手、金剛の皆さま、またいつでもこのリングに来てくださいよ。我々LIJがかまってやるぜ。カブロン」と勝ち誇り、声援が解禁となった会場で「デ・ハポン」の大合唱を行った。

試合後にはサプライズが待っていた。花道を引き揚げようとしたところで、同戦の解説を務めていた武藤がリングイン。「内藤! 俺の引退試合の相手お前に決めた。熱い試合をやろうぜ」と、武藤の引退興行である2月21日ノア東京ドーム大会の相手に指名された。

武藤は自身がプロレスラーを目指すきっかけとなった憧れの存在。今月4日のタッグマッチで激突したが、今回はシングル対戦が濃厚だ。「2月21日予定は開けておきますよ」と、不敵な笑みを浮かべた。11年前の東京ドーム大会では完敗を喫している。「あの時とは視野も違う。今の内藤、LIJを存分に味わえばいいんじゃない」と、あくまで武藤の“良い”引退試合にさせるつもりはない。

武藤は、「内藤は確実にしゃべるのがうまくなったけど、あいつのロス・イン……とかは理解できない。技も多くなっている。研究しとかないとやばいな」と話していた。

内藤哲也対拳王 内藤(左)にペースを乱される拳王(撮影・垰建太)
内藤哲也対拳王 おなじみのポーズで内藤(下)を挑発する拳王(撮影・垰建太)
内藤哲也対拳王 内藤(左)の顔面に蹴りを入れる拳王(撮影・垰建太)
内藤哲也対拳王 拳王(左)の顔に強烈な蹴りを入れる内藤(撮影・垰建太)
内藤哲也対拳王 拳王(右)を攻める内藤(撮影・垰建太)
内藤哲也対拳王 拳王(左)を攻める内藤(撮影・垰建太)
内藤哲也対拳王 試合後、勝利した内藤(右)から拳を突き出され困惑する拳王(撮影・垰建太)
内藤哲也対拳王 拳王(上)を攻める内藤(撮影・垰建太)
内藤哲也対拳王 試合後、リングに上がった武藤(手前)から対戦を申し込まれ足を止める内藤(撮影・垰建太)
内藤哲也対拳王 勝利した内藤(上)はリングから下り解説席の武藤(手前右)を見つめる(撮影・垰建太)
対戦が決まりリング中央でにらみ合う内藤(左)と武藤(撮影・垰建太)
内藤哲也対拳王 試合後、リングに上がった武藤(右)から対戦を申し込まれ返事をする内藤(撮影・垰建太)

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【新日本】2年連続の対抗戦は6勝4敗1無効 メインで内藤哲也が拳王を仕留める オカダ大乱闘

内藤哲也対拳王 内藤(左)にペースを乱される拳王(撮影・垰建太)

<新日本プロレス:横浜大会>◇21日◇神奈川・横浜アリーナ

2年連続開催となった新日本とプロレスリング・ノアの対抗戦は、2つの第0試合を含め、新日本の6勝4敗1無効試合に終わった。昨年は6勝4敗1分だった。

第4試合はIWGP世界ヘビー級王者オカダ・カズチカとGHCヘビー級王者清宮海斗の大乱闘が突発し、無効試合となった。メインとなった「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン」の内藤哲也と「金剛」の拳王の大将戦は、25分を超える激闘の末に内藤がデスティーノで仕留めた。

この日の全成績は以下の通り。

◆第0-1試合 藤田、大岩○-●小沢、矢野

◆第0-2試合 ロイベ、石井●-○稲葉、北宮

◆第1試合 杉浦、小島、矢野、棚橋○-●外道、ファンタズモ、KENTA、丸藤

◆第2試合 デスペラード○-●YO-HEY

◆第3試合 ワト、田口、タイガーマスク●-○アレハンドロ、宮脇、AMAKUSA

◆第4試合 真壁、オカダ-稲村、清宮(ノーコンテンスト)

◆第5試合 BUSHI●-○タダスケ

◆第6試合 高橋ヒロム○-●大原

◆第7試合 SANADA●-○征矢

◆第8試合 鷹木○-●中嶋

◆第9試合 内藤○-●拳王

鷹木信悟対中嶋勝彦 中嶋(左)に強烈なラリアートを見舞う鷹木(撮影・垰建太)
SANADA対征矢学 SANADA(後方)に強烈なラリアットを見舞う征矢(撮影・垰建太)
高橋ヒロム対大原はじめ 大原(左)に強烈なラリアットを見舞う高橋(撮影・垰建太)
BUSHI対タダスケ BUSHI(左)に強烈なラリアットを見舞うタダスケ(撮影・垰建太)
真壁刀義、オカダ・カズチカ組対稲村愛輝、清宮組 場外で清宮(右)に怒り狂うオカダ(撮影・垰建太)

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武藤敬司が引退試合に内藤哲也を指名「熱い試合ができる」答えはもちろん「トランキーロ」快諾

対戦が決まりリング中央でにらみ合う内藤(左)と武藤(撮影・垰建太)

2月21日プロレスリング・ノア東京ドーム大会で現役引退する“プロレスリングマスター”武藤敬司(60)の対戦相手が、新日本の内藤哲也(40)に内定した。

この日、ノアと新日本の対抗戦が行われた新日本横浜大会のメインイベント内藤-拳王戦の解説を務めた武藤は、試合後に突如としてリングイン。勝者の内藤が花道を引き揚げようとするところを、「内藤!」と引き止め「俺の引退試合の相手お前に決めた。熱い試合をやろうぜ」と呼びかけた。

内藤は「俺の答えはもちろん、トランキーロ。ただ、2月21日予定は空けておきますよ。今の内藤哲也を思う存分堪能してください」と快諾し、リング上でそれぞれのポーズを取った。

その後、解説席に戻った武藤は「いつ決めたか」という問いかけに対し、「前から希望があったけど、今、決めました。弟子ではないけど(内藤が)好意を持ってくれているのは知っていた。彼となら熱い試合ができると思います」と語った。

対戦が決まりリング中央でにらみ合う内藤(左)と武藤(撮影・垰建太)
対戦が決まりリング中央でにらみ合う内藤(左)と武藤(撮影・垰建太)

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【新日本】鷹木信悟18年越しのリベンジに成功 難敵中嶋勝彦を破る「生まれ変わるきっかけに」

鷹木信悟対中嶋勝彦 中嶋(左)に強烈なラリアートを見舞う鷹木(撮影・垰建太)

<新日本プロレス:横浜大会>◇21日◇神奈川・横浜アリーナ

新日本プロレスの鷹木信悟(40)がノアの中嶋勝彦(34)を破った。三度目の正直で、18年越しのリベンジに成功。うれしい初勝利を挙げ、実現濃厚なIWGP世界ヘビー級王座挑戦に向けて加速した。

新日本の人気ユニット「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン(LIJ)」とノアの反骨集団「金剛」のシングル5番勝負の副将戦で激突。乾いた打撃音が横浜アリーナに響き渡る激しい打撃戦に発展した。カウンターのハイキックを側頭部に決められてグロッギー状態に陥った鷹木。相手のヴァーティカルスパイク(垂直落下式ブレーンバスター)で万事休すかと思われたが、根性で跳ね返した。

3カウント直前でキックアウト。追撃のハイキックを腕でつかむと、起死回生のメード・イン・ジャパンをさく裂。さらにコーナーに自らの頭を打ち付けて気合を入れ直すと、最後は18分28秒、必殺のラスト・オブ・ザ・ドラゴンで元GHCヘビー級王者の息の根を止めた。

同じく04年デビューながら、過去2戦2敗の難敵を撃破。疲労困憊(こんぱい)の様子でバックステージに表れた鷹木だったが、コメントからは充実感がにじんだ。「05年に初めて負けて、すぐにリベンジするといっていたけど18年かかった。プロレスは長くやってみるもんだ。鷹木信悟が生まれ変わるきっかけになった」と、続くIGWP戦線に向け手応えをつかんだ様子だった。

鷹木信悟対中嶋勝彦 中嶋(下)にラスト・オブ・ザ・ドラゴンを決める鷹木(撮影・垰建太)
鷹木信悟対中嶋勝彦 コーナーで鷹木(左)を痛めつける中嶋(撮影・垰建太)
鷹木信悟対中嶋勝彦 中嶋(右)をコーナーからたたき付ける鷹木(撮影・垰建太)
鷹木信悟対中嶋勝彦 中嶋(手前)に強烈なラリアートを見舞う鷹木(撮影・垰建太)
鷹木信悟対中嶋勝彦 鷹木(手前)に強烈な蹴りを入れる中嶋(撮影・垰建太)
鷹木信悟対中嶋勝彦 鷹木(手前)に強烈な蹴りを入れる中嶋(撮影・垰建太)

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【新日本】オカダ・カズチカー清宮海斗の王者対決は大乱闘で無効試合「シングルやらせろ」清宮

真壁刀義、オカダ・カズチカ組対稲村愛輝、清宮組 場外で清宮(右)に怒り狂うオカダ(撮影・垰建太)

<新日本プロレス:横浜大会>◇21日◇神奈川・横浜アリーナ

新日本のIWGP世界ヘビー級王者オカダ・カズチカ(35)と、プロレスリング・ノアのGHCヘビー級王者清宮海斗(26)の、団体の威信をかけた王者対決は、衝撃の乱闘劇でノーコンテストに終わった。

第4試合、稲村愛輝と組んだ清宮は、真壁と組んだオカダとタッグマッチで激突。昨年1月に行われた両団体の対抗戦で、オカダに敗れて号泣した清宮は、試合開始前から目の色が違った。先発を買って出てオカダとの対戦を熱望。だが、オカダは「眼中にない」とでも言わんばかりに、目を合わせようとしなかった。さらに、自身に背を向けて稲村を攻撃する無関心な態度を見ると、清宮がついに爆発した。

タッチせずにリングに飛び出すと、オカダの死角から顔面を蹴り上げて額をかち割った。激怒したオカダと場外乱闘が突発。一心不乱に攻撃を浴びせられたが、清宮も一歩も引かずレフェリーを吹っ飛ばして応戦。新日本ファンからはブーイングの嵐の中、無我夢中に攻撃を続けた。本部席に投げ込まれると、場外でドロップキック、ジャーマンでお返し。お互いに味方が「落ち着け」と止めに入る混沌(こんとん)状態になり、6分35秒、見かねたレフェリーが試合をストップした。無効試合となった。

試合後も、両団体の若手が止めに入る一触即発の状態。清宮が「シングルで決着付けろ。びびってんのか? だったら帰れよ」などと挑発し、再びもみ合いに発展した。オカダはバックステージでも物に当たるなど、普段のクールな姿勢からは想像も付かないほどの大荒れ模様。清宮も「王座とか関係ない。早くシングルやらせろ」と叫んだ。王者同士のシングル対決実現へ、一気に熱を帯びてきた。

真壁刀義、オカダ・カズチカ組対稲村愛輝、清宮組 場外で清宮海斗に怒り狂うオカダ(撮影・垰建太)
真壁刀義、オカダ・カズチカ組対稲村愛輝、清宮海斗組 無効試合となるも清宮(中央右)の挑発に怒り襲いかかるオカダ(同左)(撮影・垰建太)
真壁刀義、オカダ・カズチカ組対稲村愛輝、清宮海斗組 無効試合となるも場外でやり合うオカダ(左から2人目)と清宮(右から2人目)(撮影・垰建太)
オカダ・カズチカ組対稲村愛輝、清宮海斗組 場外でやりあうオカダ(左)と清宮(撮影・垰建太)
真壁刀義、オカダ・カズチカ組対稲村愛輝、清宮海斗組 無効試合となり場外で引き離されるオカダ(左下)と清宮(右上)(撮影・垰建太)
オカダ・カズチカ組対稲村愛輝、清宮海斗組 場外でやりあうオカダ(左から2人目)と清宮(撮影・垰建太)
オカダ・カズチカ組対稲村愛輝、清宮海斗組 場外でやりあうオカダ(左)と清宮(撮影・垰建太)

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【新日本】対抗戦でブリスコさん追悼セレモニー 棚橋弘至、丸藤正道が遺影を携えリングイン

試合前、故ジェイ・ブリスコ氏をしのびテンカウントを行う丸藤(右)と棚橋(撮影・垰建太)

<新日本プロレス:横浜大会>◇21日◇神奈川・横浜アリーナ

新日本とプロレスリング・ノアの対抗戦で、両団体に参戦経験のあるジェイ・ブリスコさん(本名ジャミン・ピュー)の追悼セレモニーが開催された。ブリスコさんは17日(日本時間18日)、交通事故により38歳で死去していた。

この日の第1試合開始前に、新日本の棚橋弘至、ノアの丸藤正道がそれぞれに遺影を携えてリングイン。両団体の出場選手がリングを取り囲むように並び、10カウントゴングと黙とうをささげた。その後、リングアナウンサーによる選手コールが行われ、入場曲が場内に流れた。

ブリスコさんは、弟マークとともにブリスコ兄弟として活動。ROHには旗揚げから出場し続け、07年にはノアに参戦。GHCジュニアタッグ王座を獲得した。16年1月の新日本東京ドーム大会では矢野通のパートナーとしてマークとともに参戦。バレットクラブのバッドラック・ファレ、タマ・トンガ、高橋裕二郎組を下し、NEVER無差別級6人タッグ王座の初代王者にも輝いていた。

試合前、故ジェイ・ブリスコ氏をしのびテンカウントを行うノア、新日本プロレスの選手たち(撮影・垰建太)

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【新日本】ノアの反骨集団「金剛」が殴り込み 内藤ら「LIJ」とのシングル対抗戦が決定的

武藤敬司(左)は内藤哲也(右)に誘われポーズを決める(撮影・滝沢徹郎)

<新日本プロレス:東京ドーム大会>◇4日◇東京ドーム

プロレスリング・ノアの反骨集団「金剛」と新日本の人気ユニット「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン(LIJ)」のシングル対抗戦が決定的となった。金剛が、新日本に殴り込みをかけた。

第6試合の「武藤敬司新日本ラストマッチ」を終えたLIJの内藤、SANADA、BUSHIが、バックステージでインタビューに応えている時だった。リーダー拳王を先頭に、中嶋勝彦、タダスケら金剛のメンバーが突如として姿を現した。

拳王が内藤に詰め寄ると、「新年のあいさつをしに来たぞ。金剛とLIJ。決着はついたか?」と挑発。昨年1月に横浜武道館で行われた新日本とノアの対抗戦では、金剛はLIJに10人タッグマッチで敗れていた。内藤が「ついたね。俺は3カウントを聞いたよ」と返すと、拳王は「決着はついてねえからな?」と不服を唱える。LIJの鷹木が「どうせならシングルかタッグで決着をつけようぜ」と提案すると、拳王は「金剛は6人だ。てめえらは何人だ? 1対1で決着つけてやる」と、返答。シングルでの再戦が決定的となった。

そして、拳王以外は無言で退場した。内藤は「去年も来てたよね? 暇なんだね。LIJは忙しいから、早目に日程を教えてくれよ」と、余裕をたたえていた。

試合後、内藤哲也(右)は武藤敬司を見つめる(撮影・滝沢徹郎)
試合後、引き揚げる武藤(左)と棚橋(撮影・滝沢徹郎)
試合に勝利し勝ち名乗りを受ける武藤(右から2人目)と棚橋(右)。左は海野(撮影・滝沢徹郎)

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アントニオ猪木さん四十九日法要 坂口征二氏「馬場さんと一緒に天国から見守ってほしい」

ほほ笑むアントニオ猪木さんの遺影(撮影・中島郁夫)

プロレスラー、政治家として活躍したアントニオ猪木さん(本名・猪木寛至)の四十九日法要が24日、神奈川・横浜市の菩提(ぼだい)寺となる総持寺でしめやかに執り行われた。猪木さんは、10月1日に心不全のために死去した。

この日、新日本プロレスの坂口征二相談役や永田裕志、小島聡、全日本の宮原健斗、諏訪魔、ノアの清宮海斗、拳王、総合格闘技RIZINの榊原信行CEOらが参列した。

精進落としの後に囲み取材に応じた坂口氏は「四十九日まであっという間だった」と振り返り、「人は亡くなって偉大さがわかるというけど、テレビで見てやっぱり猪木さんはすごかったんだと改めて思った。現役の選手にもぜひ猪木さんの動画を見てほしい」と呼びかけた。そして「プロレス界みんなで頑張って、(ジャイアント)馬場さんと一緒に天国から見守っていてほしい」としみじみと話した。

猪木さんのマネジメントを務めるIGF(猪木元気工場)の高橋仁志代表は「マット界の各団体の皆さんに集まっていただいた」と説明。「猪木はプロレス界、格闘技界の育ての親で生みの親。たくさんの皆さんに集まっていただいて本人も喜んでいる」と、故人をしのんだ。

来年3月7日に東京・両国国技館で、ファン参加可能な「お別れの会」の開催が決定。来年中には、団体の垣根を越えた追悼興行も開催される見込みだ。

アントニオ猪木さん四十九日法要を終え記念撮影する、左から藤田和之、坂口征二氏、藤波辰爾、小川直也(撮影・中島郁夫)
アントニオ猪木さん四十九日法要に参列した各団体の選手たち。前列左から永田裕志、ジェイク・リー、ヨシタツ、小川直也、青柳優馬、宮原健斗、杉浦貴、中嶋勝彦、後列左から鷹木信悟、石川修司、諏訪魔、清宮海斗、小島聡、稲村愛輝、拳王(撮影・中島郁夫)

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【ノア】拳王、王座戦前に清宮海斗を下す 試合後もフォール続け皮肉連発「よく頑張りましたね」

清宮(手前)に蹴りを見舞う拳王(撮影・勝部晃多)

<プロレスリング・ノア:後楽園大会>◇11日◇東京・後楽園ホール

前GHCヘビー級王者で次期同級王座挑戦者の拳王(37)が、現同級王者・清宮海斗(26)を自らの手で葬った。

ドラゴンゲートとの合同興行となった大会のメインイベントで、箕浦康太(23)とタッグを結成し、ドラゴンゲートのオープン・ザ・ドリームゲート王者、吉岡勇紀(28)と「チャンピオンタッグ」を組んだ清宮と激突した。試合開始直後から、来年元日の日本武道館大会で挑戦するGHC王者に対し、意識全開。リング上から、リング外から、「来いよ。おい!」と挑発を繰り返した。

試合では、不慣れなタッグにもかかわらず、支配力を発揮した。清宮の新必殺技シャイニング・ウィザードに対してカウンターで切り返すなど、対策もばっちりの様子。箕浦のR-301(旋回式ファルコンアロー)のアシストを受け、隙のできた清宮にPFSを投下すると、最後は21分53秒、トップロープからのムーンサルトダブルニードロップ「炎林」をさく裂し、出し惜しみせずに完勝した。

3カウント後も清宮にフォールを続け、強烈なアピールを行った拳王。マイクではタッグを組んだ14歳年下の他団体選手、箕浦をねぎらった一方で、GHC王者へは痛烈な批判を浴びせた。「30分超えタイトルマッチの次の日に、よく頑張りましたね。そうやって自己満足でもしておきなさい。今日はお疲れさまでした。よく頑張りました」と、前日10日に2度目の防衛を果たした王者へ皮肉を連発。来年1月1日まで、拳王は攻撃も口撃もその激しさを増していく。

箕浦(手前)にシャイニング・ウィザードを見舞う清宮(撮影・勝部晃多)
清宮(手前)を挑発する拳王(撮影・勝部晃多)

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【ノア】清宮海斗V2 武藤直伝SW連発で熱戦制す 元日武道館へ「俺を見に来て下さい!」

マイクパフォーマンスする清宮(撮影・勝部晃多)

<プロレスリング・ノア:後楽園大会>◇10日◇東京・後楽園ホール

ビッグイベントの23年元日の日本武道館大会に向け、GHCヘビー級王者清宮海斗(26)が気持ちを新たにした。

史上初となるGHC5大タイトルマッチのみの興行となったこの日のメインイベント、同級選手権試合で、元WWE戦士ティモシー・サッチャー(39)と激突。35分超の熱戦を制し、2度目の防衛に成功した。

サッチャーは、3日の静岡大会で必殺のフジワラアームバーでギブアップを奪われた難敵。この日も多彩な関節技に苦しんだが、来春での現役引退を表明している武藤敬司直伝のシャイニング・ウィザードを連発して形勢を逆転。フジワラアームバーに捕獲されるピンチも気力で跳ね返し、最後は37分27秒、変形シャイニング・ウィザードで仕留めた。

先月30日の選手権試合では「力」の藤田和之を、今回は「技」のサッチャーを打ち破り、王者の実力を誇示した。

試合後には前王者の拳王が登場。挑戦を要求され、さらに「お前は頑張っている。それだけ。頑張るだけなら小学生にもできる」と痛烈な批判を受けた。これには「確かに頑張っているだけかもしれない。でも、何があっても頑張っていく。ノアが一番すごいということを見せる」とアンサー。「俺を見に来てください!」と、力強く叫んで大会を締めくくった。

23年元日の日本武道館大会で、拳王を迎え撃つことが濃厚となった清宮。永遠のライバルへ、「継続は力なり」を証明する。

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【ノア】船木誠勝が王座陥落、7度目防衛ならず ドクトル・ワグナーJrに屈辱3カウント

ワグナーJr(下)に吊り天井固めを決められ苦悶(くもん)の表情を浮かべる船木(撮影・勝部晃多)

<プロレスリング・ノア:後楽園大会>◇10日◇東京・後楽園ホール

GHCナショナル王座史上最多防衛記録となる「7」に挑んだ船木誠勝(53)が、ルチャリブレの名門「殺人医師一族」のサラブレッド、イホ・デ・ドクトル・ワグナーJr(30)に敗れ、約10カ月ぶりに王座から陥落した。

セミファイナルとなった第4試合の同級選手権試合で対戦。戦前から異色の相手との対戦に「どうなるか分からない」と頭を抱えていたが、ヘビー級ルチャドールの若さとパワーに、序盤から苦戦を強いられる展開となった。

中盤には自身の得意とする格闘技スタイルでリズムを整えたものの、延髄切りで場外にたたき落とされると、そこへトペスイシーダをさく裂されてノックダウン。場外カウントが進むも、起き上がれなかった。リングアウト勝ちを嫌った相手からリングに引き戻されると、ムーンサルトプレスで屈辱の3カウント。1度は意地のキックアウトを見せたものの、船木に2度目の力は残っていなかった。

今年1月に同門の拳王を退けて同級王座を戴冠して以降、ここまで6度の防衛に成功してきた。だが、先月30日の桜庭戦から、わずか10日あまりでの選手権試合。モチベーションも体力も限界に近かった。

試合後は稲村愛輝が登場し、次期挑戦者へ名乗りを上げた。

船木に勝利し、勝ち誇るワグナーJr(撮影・勝部晃多)

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