上へ戻る

au版ニッカン★バトル

記事検索

元荒鷲が断髪式「やっと再出発ができた」

鶴竜(右上)からはさみを入れてもらう元荒鷲のエレヘバヤル・ドゥルゴゥーン氏(代表撮影)

大相撲の元前頭で昨年1月に引退した元荒鷲のエレヘバヤル・ドゥルゴゥーン氏(34)が23日、東京・両国国技館で延期となっていた断髪式を行った。

当初は昨年5月に開催する予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大を受けて延期となっていた。断髪式には師匠の峰崎親方(元前頭三杉磯)、先代師匠の花籠親方(元関脇大寿山)、同じモンゴル出身の横綱鶴竜、元横綱日馬富士、同じ二所ノ関一門の親方衆、関取衆ら335人の関係者が出席した。

両国国技館での断髪式開催は昨年2月の押尾川親方(元関脇豪風)以来で、コロナ禍では初めてだった。はさみを入れる関係者は土俵に上がる時だけマスクを外すものの、土俵に上がる前にアルコール消毒を徹底。密を避けるため、観客席から土俵までの導線も細かく管理されるなどの感染対策が施された。

相撲協会関係者を含めて約140人がはさみを入れたが、元荒鷲の強い要望で、関係者以外でも希望すればはさみを入れられた。当然、多くの来場客が手を挙げることになり、午後3時30分に終了するはずだった断髪式は、予定より約1時間遅い午後4時39分に終わった。元荒鷲は来場者から希望者を募った理由について「こういう状況の中でも来てくれたので、何としても最後にはさみを入れていただきたいなと思っていた。それで良かったと思う」と、笑顔で説明した。

最後は師匠の峰崎親方がとめばさみを入れて、大銀杏(おおいちょう)に別れを告げた。「気持ちも肩の力も抜けますね。軽くなるし。やれることを全部やり切ったので、そういう(寂しい)気持ちはなかった。これでやっと再出発ができたんじゃないか」と表情は晴れやかだった。

コロナ禍で開催が危ぶまれていた。「不安を感じていた。何事もなく終わるのが前提だった」と本音を吐露。峰崎親方も「半信半疑でやってきた。昨年くらいからいけるんじゃないかという感覚になってきた。協会との話し合いで、対策を万全にして、ご覧の通り、寒いんですけどね。換気をしながら、お客さんにも迷惑をかけますが…」。開催までの苦労がにじんだ。

入門時の師匠で元荒磯親方の山中武氏(元小結二子岳)もはさみを入れてくれた。「(最後に会ったのは)もう1年前くらい。去年引退を発表してあいさつに伺ったのでそれぶり。元気でしたね」。02年11月場所でともに初土俵を踏んだ同期の鳴戸親方(元大関琴欧洲)は、鶴竜とともに花束を贈呈してくれた。「びっくりした。うれしかった」。鶴竜には初顔だった17年初場所6日目で金星を挙げ、同場所8日目には横綱白鵬からも金星を獲得。白鵬との対戦はこれが最初で最後だった。記憶にも記録にも残る場所だった。

今後の進路は未定だが、日本に住み続けるつもりだ。「今まで学んだことを生かして自分にできることを精いっぱいやりたい」と、新たな道を探っている。【佐藤礼征】

夫人のプレブダシ・ヤンジンラムさん(左)からキスされる元荒鷲のエレヘバヤル・ドゥルゴゥーン氏(代表撮影)

関連するニュースを読む

元荒鷲が断髪式に鶴竜ら300人 日本に永住の意向

師匠の峰崎親方(右上)から止めばさみを入れてもらう元荒鷲のエレヘバヤル・ドゥルゴゥーン氏(代表撮影)

大相撲の元前頭で昨年1月に引退した元荒鷲(34=峰崎)が23日、東京・両国国技館で断髪式を行った。当初は昨年5月31日に開催する予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期となっていた。

師匠の峰崎親方(元前頭三杉磯)や同じモンゴル出身の横綱鶴竜ら約300人の関係者が出席した。両国国技館での断髪式開催は昨年2月の押尾川親方(元関脇豪風)以来。元荒鷲は今後、日本に永住する意向を示し、今後は未定ながら「今まで学んだことを生かしたい」と話した。

鶴竜(右上)からはさみを入れてもらう元荒鷲のエレヘバヤル・ドゥルゴゥーン氏(代表撮影)
元日馬富士のダワーニャミーン・ビャンバドルジ氏(右上)から声を掛けられる元荒鷲のエレヘバヤル・ドゥルゴゥーン氏(代表撮影)
夫人のプレブダシ・ヤンジンラムさん(左)からキスされる元荒鷲のエレヘバヤル・ドゥルゴゥーン氏(代表撮影)

関連するニュースを読む

鶴竜が合同稽古「人がいない」朝乃山ら関取7人欠席

合同稽古で土俵に入って稽古を行う鶴竜(代表撮影)

大相撲春場所(3月14日初日、東京・両国国技館)で再起を期す横綱鶴竜(35=陸奥)が23日、東京・両国国技館内の相撲教習所で行われた合同稽古に初日から4日連続で参加した。

関取衆が12人から8人と減った稽古場で、鶴竜は胸を真っ赤に腫らした。2日連続で相撲を取らなかったが、若隆景、阿武咲、霧馬山の平幕3人に計20分間、胸を出した。後半戦となったこの日から若隆景、十両若元春、東龍が加わったが、22日まで参加していた大関朝乃山、小結高安、御嶽海ら7人の関取が欠席。この日から参加する予定だった白鵬も姿を現さなかった。「ちょっとねえ、人がいないですね(笑い)。朝乃山がいたら(相撲を)取ろうかなと思っていたけどね」と本音を漏らしたが、伸び盛りの若手3人の圧力を受け止め「土俵に入って、それが一番じゃないかな」と充実感をにじませた。

初場所は持病の腰痛などの影響により休場した。腰の状態について「確実に良くなってますけど、もっともっとケアして良くしていきたい」と明るい表情。「今はとにかくこの合同稽古の中で、できることを精いっぱいやっていきたい」と気を引き締めた。

この日は合同稽古後、同じモンゴル出身で昨年1月に引退した元前頭荒鷲(34=峰崎)の断髪式に出席してはさみを入れた。「自分がまだ下の頃だったかな。九州は割と宿舎が近くて、結構一緒に出稽古いったこともありますし。まあやっぱり、初顔合わせで負けてますからね(笑い)」。初顔だった17年初場所に金星を許した。「足の筋肉がしっかりしてるから立ち合いの強さ、足の細さはあったけど、やっぱり柔らかいところもあった」。同世代の力士が続々と引退。「すごくさびしいなあというのはありましたけど、最近そういうのはなくなってきたかな。でもあのけがでようやってたなあと思いますね」。8月で36歳。戦友との別れに“慣れ”を感じつつ、寂しげな表情を浮かべた。

合同稽古で阿武咲と稽古をする鶴竜(左)(代表撮影)

関連するニュースを読む

元大関豪栄道、武隈親方が結婚 第1子も誕生

武隈親方(2020年2月11日撮影)

日本相撲協会は9日、元大関豪栄道の武隈親方(34)が結婚していたことを発表した。婚姻届は5月24日に提出。相手の女性は東京都出身の年下で、11月1日には第1子の長男も誕生したという。

武隈親方は大関陥落が決まった今年1月の初場所限りで現役を引退し、境川部屋付きの親方として後進の指導にあたっていた。22年1月の初場所後に東京・両国国技館内で断髪式を予定している。

関連するニュースを読む

元力士の芸人めっちゃオンライン相撲イベントに出演

元大相撲力士の芸人、めっちゃ(31)がオンライン相撲トークイベント「帰ってきた 抱きしめてツナイト」(11月7日午後8時)に初出演することになった。

元序二段安大ノ浪(あおのなみ)のめっちゃは今年7月、東京・武蔵小山の商店街で万引き犯を捕まえ、警察に引き渡すなど手柄を挙げたばかり。今回のイベントは、本業でのトーク力を生かす場になる。

めっちゃは「このメンバーを見るからに、最高に面白い相撲トークができそうで楽しみです! 来年に控えている安治川親方(元関脇安美錦)の断髪式の告知も忘れずに盛り上げたいと思います! マジどすこい!」と話している。

イベントの出演者はめっちゃのほか、阿部祐二(リポーター)、琴剣淳弥(元力士の相撲漫画家)、田名部生来(元AKB48)、キンボシ西田(相撲芸人)、竹内一馬(相撲情報誌TSUNA編集長)。イベントのチケット販売は10月1日から、問い合わせは以下まで。https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/01f1cz117y2ff.html

関連するニュースを読む

元安美錦がZOOMイベント「断髪式前陣中祭」開催

安美錦断髪式前陣中祭のPR画像

元関脇安美錦の安治川親方(41)が29日、オンラインイベント「安美錦 断髪式前陣中祭」(10月10日午後8~9時)をPRした。

当初、10月4日に予定していた引退相撲が、新型コロナウイルスの影響で来年5月30日に延期。これをきっかけに「お待たせしてしまうので、何かできないか考えました」。今回の「陣中祭」はZOOMを使ってファンとつながり、親方への質疑応答、景品付きゲーム大会などを予定している。

チケットは1000円、3000円、1万円の3種類で、販売は10月4日まで。3000円以上のチケットには、安美錦オリジナルタオル、オリジナルマスクなど記念品がつく。

安治川親方は「断髪式前に皆さんにお会いできる機会がないので、何かできないか考えました。当日、皆さんにお会いできることを楽しみにしています。施されたら、施し返す。1000倍、お返しします!」と話している。

詳しくは、「安美錦オフィシャルブログ」まで。

元安美錦の安治川親方=2019年8月13日

関連するニュースを読む

武隈親方の断髪式が再延期「再来年の初場所後に」

武隈親方(2020年2月11日撮影)

元大関豪栄道の武隈親方(34)が14日、断髪式(東京・両国国技館)を2022年1月の初場所後に延期することを明かした。

NHK大相撲中継の幕内解説の席で「世の中の情勢を踏まえまして、再来年の初場所後にやることになりました」と発表した。今年初場所限りで引退した武隈親方は当初、来年1月31日に予定していた断髪式を同年6月5日に延期していたが、再延期を決めた。

関連するニュースを読む

元大関豪栄道の断髪式再延期、22年1月初場所後に

元大関豪栄道の武隈親方(2020年1月29日撮影)

元大関豪栄道の武隈親方(34)が14日、断髪式(東京・両国国技館)を2022年1月の初場所後に延期することを明かした。

同日、NHK大相撲中継の幕内解説を務め、放送の冒頭に「(断髪式は)世の中の情勢を踏まえまして、再来年の初場所後にやることになりました」と発表した。

今年初場所限りで引退した武隈親方は当初、来年1月31日に断髪式を予定していた。新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、今年6月には師匠の境川親方(元小結両国)が来年6月5日に延期することを明らかにしていたが、さらに約7カ月、再延期になる。

武隈親方は引退後、約2年もまげがついたまま、後進の指導を続けていくことになる。親方業については「徐々に慣れてきました」と話していた。

関連するニュースを読む

木崎海は首の痛みで引退決断、コロナ禍で断髪式未定

木崎海(2020年7月25日撮影)

日本相撲協会は27日、西十両11枚目木崎海(25=木瀬)が引退届を提出し、受理したことを発表した。

師匠の木瀬親方(元前頭肥後ノ海)によると、慢性的に抱えていた首の痛みが原因。「本人が治療に専念したいということだった。真面目な人間。なあなあに取っていくのも心苦しかったんだと思う」と説明した。今後は治療先の病院を探し、完治を目指すという。新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり、断髪式などの予定は未定。

日大出身の木崎海は18年春場所に三段目100枚目格付け出しでデビューし、19年名古屋場所で新十両昇進を果たした。同部屋の兄、十両美ノ海とともに兄弟関取として活躍していた。

関連するニュースを読む

最多十両昇進&幕下陥落、不屈の希善龍が引退後心境

勝ち名乗りを受ける現役時代の希善龍(19年3月21日)

大相撲7月場所限りで現役を引退した元十両希善龍の亀井貴司さん(35)が14日、電話取材に応じ、引退後の心境を明かした。東京・墨田区の木瀬部屋での断髪式は16日に行う予定で「まだまげを切っていないので不思議な感じ。次の場所の番付を気にしない安心感はありますね。今はホッとしています」と、柔らかい口調だった。

日大出身で08年春場所に本名「亀井」のしこ名で初土俵を踏んだ。右四つ、左上手投げを武器に13年夏場所で新十両に昇進した。

関取での勝ち越しは1度も果たせなかったが、挑戦し続けた現役生活に胸を張った。9度の十両昇進、9度の幕下陥落はいずれも史上最多の記録。それでも「十両に上がれずに辞めていった人もいる。1回も勝ち越せなかったのは悔しいが、恥ずかしい記録じゃない。常に勝ち越して上を目指そうという気持ちだった」と振り返る。何度跳ね返されても、諦めない姿勢は貫いた。

引退は昨年夏場所から考え始めた。17年秋場所で左膝前十字靱帯(じんたい)を損傷。その後、場所中に膝が外れることが何度もあり「放って置いて治るような感じではなかった」と、膝の状態が悪化したことが引退の決め手となった。新型コロナウイルス感染拡大の影響で夏場所が中止となり、モチベーションを維持する難しさも「正直ありました」と吐露する。

現役最後の一番は、代名詞の左上手投げで締めくくった。東幕下8枚目だった7月場所は6番相撲で負け越しが決まったが、千秋楽の7番相撲で、過去3戦3敗と合い口の悪い十両経験者の朝玉勢を破った。4カ月ぶりに観客が入った本場所で、千秋楽の幕下最後の取組。「少し運命的な感じがしましたね。5月で引退した人もいる。お客さんの前で相撲を取れたことは本当に良かった。最後に自分の相撲が取れたと思う」。師匠の木瀬親方(元前頭肥後ノ海)には「自分のかたちになればまだ取れるのに」と惜しまれたという。

20日にも地元香川に戻る。コロナ禍のためしばらくは県内のホテルに滞在し、PCR検査で陰性となれば善通寺市の実家に戻る。今後の仕事は正式に決まっていないが、仕事がない日は小学校の同級生が同市に開いた相撲クラブで小、中学生を指導する予定。「地元の子どもたちに相撲を教えたいという気持ちが昔からあった」。香川の子どもたちに、不屈の土俵人生を伝えていく。【佐藤礼征】

一山本との一戦で顔面を負傷した希善龍を心配そうに見つめる呼び出したち(18年3月13日)

関連するニュースを読む

照ノ富士が消沈…変化し批判浴びた一番元付け人述懐

15年6月、照ノ富士(左)と付け人の駿馬

<大相撲7月場所>◇千秋楽◇2日◇東京・両国国技館

14場所ぶりに幕内復帰した大関経験者の東前頭17枚目照ノ富士(28=伊勢ケ浜)が、5年ぶり2度目の優勝を果たした。

関脇御嶽海を寄り切って13勝目。ともえ戦に持ち込まず、本割で決めた。優勝は15年夏場所以来。30場所ぶりの優勝は史上2番目のブランクで、大関経験者が関脇以下で優勝するのは昭和以降2人目。両膝の負傷や内臓疾患に苦しみ序二段まで番付を落とした男が、大相撲史に残る復活劇を成し遂げた。

   ◇   ◇   ◇

照ノ富士の付け人を約5年間務めた元幕下駿馬(しゅんば)の中板秀二さん(38)は、劇的な復活劇を信じて疑わなかった。「目標があれば、必ず戻れると思っていた」。入門は照ノ富士より7年早い。13年3月の間垣部屋から伊勢ケ浜部屋への移籍や15年夏の大関昇進。兄弟子として苦楽をともに過ごしてきた。

両膝のけがなどでどん底の中、照ノ富士は弱音をたくさん吐いたという。「『何をやってもうまくいかないんです』と。(番付が)上がってるときは弱みを全く出さなかったので驚いた」。印象的だったのは優勝を争っていた17年春場所14日目。立ち合い変化で琴奨菊の大関復帰を絶つと、周囲から厳しい批判を浴びた。「あれから元気がなくなったように見えた。(その後の低迷は)体のことはもちろんだが、気持ちの問題も大きかったんじゃないか」と述懐する。

序二段で復帰した昨年春場所前、照ノ富士はすでに引退を決断していた駿馬さんの自宅を訪れ「もう1回、幕内で頑張ります」と決意の報告をした。駿馬さんは昨年夏場所限りで引退。直後に部屋で行われた断髪式では、照ノ富士に「お疲れさまでした」とはさみを入れられ、ほおにキスされた。「モンゴル流なんですかね。涙が出ました」。現在は都内で介護事業を展開する企業の職員として働いている。優勝の瞬間は仕事のためラジオで聞き「感慨深いものがあった」。元付け人にとっても格別な優勝となった。【佐藤礼征】

御嶽海(右)を寄り切りで破る照ノ富士(撮影・河田真司)
幕尻優勝を果たし、八角理事長(右)から賜杯を受け取る照ノ富士(撮影・河田真司) 

関連するニュースを読む

元安美錦の安治川親方 引退相撲は来年5月に延期

元安美錦の安治川親方

大相撲の安治川親方(元関脇安美錦)は15日、今年の10月4日に予定していた引退相撲(両国国技館)を来年5月30日に延期すると発表した。新型コロナウイルスの影響を考慮し、観客が安心して来場するために日程変更を決めた。販売済みのチケットはそのまま使用でき、キャンセルにも応じる。

安治川親方は「こんな状況でもチケットを買ってくれた人がいるので、なんとか10月にできないかと、いろいろ考えました。例えばマス席は1人にして間隔を空けたり、フェースシールドを配ったり…。断髪式では土俵上にアクリル板を立てて、手を入れてはさみを入れてもらうことも考えました。でも、無理してでなく、安心してきてもらうために延期を決めました」と説明した。

今後はポスターやチラシを刷り直したり、新日程に向けた準備を進めていく。来年の引退相撲では、史上初となるリモートチケットの販売も検討中。「コロナウイルスが気になって、会場に来られない人のためにも考えているところ。どういうリモートがいいか考えています。全世界にチケットを売ろうかな(笑い)」と安治川親方。リモートチケット購入者には、引退相撲の様子を映像で見られるようにするなどの特典を検討しているという。

詳細は、以下のウェブサイトまで。http://aminishiki.jp/

関連するニュースを読む

阿武咲24歳迎え危機感「若くない」現状打破誓う

千葉県内の部屋で汗を流す阿武咲

大相撲の西前頭2枚目阿武咲(24=阿武松)が4日、24歳の誕生日を迎えた。千葉・習志野市内の部屋での稽古後、代表取材に応じ「16、17で(相撲界に)入って、これからの相撲人生は長いなと思っていたが、一瞬で24になっていつまでも若くないと思った。23と24では(年齢の)重みが違う。危機感を持たないと」と自らに言い聞かせた。

17年九州場所に21歳の若さで新三役となったが、右膝の負傷で一時は十両に転落。23歳の1年は、幕内下位で戦う場所も多く「苦しかった。けがをしてからなかなか勝てないし、思うような相撲を取れなかった」と振り返った。

現状を打破するため、尊敬する元横綱から助言を求めた。初場所後、2月の押尾川親方(元関脇豪風)の断髪式で、荒磯親方(元横綱稀勢の里)に教えを請うた。

「相撲の技術、気持ちの臨み方の面で自分がいま思っていることを確認させていただいた」

直後の3月に行われた春場所では、優勝した横綱白鵬から金星を挙げ、9勝6敗で殊勲賞を獲得。「23歳終わりがけで少しずつ形になってきた。悔しい部分もあったが、プラスになっている部分もあると感じられた」と、手応えを感じた。

7月場所(19日初日、東京・両国国技館)では、小結だった18年初場所以来の上位総当たりとなる。成績によっては返り三役も見えてくるが「細かいことは考えず、自分と向き合ってやるべきことをやれればいい」と冷静に話した。

約4カ月ぶりの本場所へ、徐々に調整のペースを上げている。この日は若い衆を相手に約30番。「今のところ順調にこれているし、感覚はものすごく良くなっている」。相撲を取れない期間は、自重トレーニングに重点的に軸に取り組んできた。

「軸を意識してやった。相撲は一瞬で勝負が決まってしまうが、(それに生かす)爆発力を鍛えるためにウエートトレーニングにだけ頼ってしまうと、(体の)軸が安定せず、その効果が(十分に)出ないと思う。自分の力を100%出せるようにするための体づくりをやっていました」

7月場所で成果を発揮する。【佐藤礼征】

千葉県内の部屋で稽古をする阿武咲

関連するニュースを読む

元大関豪栄道の断髪式が来年6月に、当初は1月予定

武隈親方(2020年1月31日撮影)

大相撲初場所限りで現役を引退した武隈親方(元大関豪栄道)の断髪式が、来年の21年6月5日に東京・両国国技館で行われることが分かった。

27日、師匠の境川親方(元小結両国)が明らかにした。当初は来年の初場所後となる1月31日を予定していたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を見越して、日程を遅らせた。

境川親方は「宣伝を協力してもらう時間もある。先が見えない状況で今年はどこも準備が忙しいし、こちらの都合だけじゃない」と説明。武隈親方は現役引退後、境川部屋の部屋付き親方として後進の指導にあたっている。節目となる日が決まった弟子について、師匠は「良かった。日にちが決まると頑張れるよね」と話した。

関連するニュースを読む

元豊ノ島の井筒親方が37歳誕生日 毎日指導中

37歳の誕生日を迎えた元関脇豊ノ島の井筒親方

大相撲の井筒親方(元関脇豊ノ島)が26日、37歳の誕生日を迎えた。代表取材に応じ「めでたいとも思わないし、あんまり変わらんよ。(自宅で)朝はハッピーバースデーの飾り付けしてくれていたから、『ありがとう』と言って、という朝でした」と明かした。

4月に引退したばかりの新米親方は現在、部屋付きの親方として後進の指導にあたっている。「親方」と呼ばれることにはまだ慣れない様子で「部屋でも若い子は『豊ノ島関』って呼ぶし、自分も反応してしまう。稽古場にも井筒の木札がまだできていないし、部屋のメンバーで自分だけいないみたい。中ぶらりんな感じだね」と話した。

稽古場では毎日、まわしを締めて指導しているという。現役時代は体を休めるため稽古場に降りない日もあったが「休むと部屋の子たちに対して責任を達成できていない気持ちになる」と、立場が変わり行動も変わった。力士には積極的に言葉をかけていく指導法。「もともと言いたい方。相撲でも今の相撲はこうだからって。口出ししたいタイプ。指導は好き」。小兵の技巧派で鳴らした実力を伝えていく。

稽古場以外では、減量に励む日々を送っている。昨年11月の九州場所で167キロだったが、今は20キロ落として147キロ。夜は炭水化物の摂取を控え、サラダや高知の実家から送られる豆腐を食べているという。膝の痛みがあるため、稽古では胸を出せない。代わりに自宅から稽古場まで1時間歩いて汗を流す。最短で来年10月に断髪式を行う意向もあり「そこまで、あんまり体重も落としすぎないようにと思っている。はかまとかぶかぶかじゃ格好悪いし。140キロ切るまで、130キロ台くらいにはキープしたい」と計画中だ。

引退時は悲しんでいた長女の希歩ちゃん(7)も、徐々に受け入れてくれた。「最初は豊ノ島と言えなくなるのが嫌だったみたいだけど今は『父が親方なんだよ』って友達に言ってるみたい。切り替えてくれたなと。(引退を伝える時は)僕も妻(沙帆夫人)も話を何回もした。ああいう形での引退は納得いかないみたいだったけど『体壊れたらどうするの?』って話したら泣きながら『分かった』って許してくれた。肩の荷が下りた感じだった」。そんな愛する妻、愛する娘と、最近は人気アニメ「鬼滅の刃」にはまっている。「アニメで見て、漫画で見て。娘は毎晩、鬼滅の刃を歌っている。家にいるのはストレスにならない。自粛生活で体をゆっくりさせてもらっています」。家族との充実した時間を過ごしている。

37歳を迎えた元関脇豊ノ島の井筒親方(右)を祝う、左から沙帆夫人、長女・希歩ちゃん
37歳を迎えた元関脇豊ノ島の井筒親方(右)を祝う誕生日ケーキ
若い衆を指導する元関脇豊ノ島の井筒親方

関連するニュースを読む

200キロ超の元十両徳真鵬が引退 今後は大学職員

徳真鵬

日本相撲協会は1日、元十両の三段目徳真鵬(本名・白塚元久、36=木瀬)が引退届を提出し、受理されたことを発表した。

徳真鵬は現役最後の場所と位置づけた夏場所で相撲を取りきり、場所後に断髪式を行う予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により中止に。不完全燃焼の形となったが、電話取材に応じた徳真鵬は「最後に(相撲を)取れたら良かったが、コロナの影響で稽古もできていなかった。7月から母校で働くことにもなっていたので」と説明。土俵で稽古を行ったのは春場所前の3月上旬が最後だった。今後は母校、朝日大の職員として第2の人生をスタートさせる。断髪式の予定は未定。

三重県松阪市出身の徳真鵬は朝日大を経て、07年春場所に初土俵を踏んだ。「白塚」から「徳真鵬」にしこ名を改名した09年春場所で、初の幕下優勝を飾ったことが1番の思い出。体重200キロ超える体格を生かして、09年秋場所に新十両昇進を果たした。朝日大からは初の関取。13年の現役生活で十両在位は27場所を数えた。「15日間、化粧まわしを締めて土俵に上がるのは夢のよう。今となってはありがたいことだった」。15年九州場所を最後に関取の座から遠ざかり、西幕下6枚目の昨年春場所で1勝6敗と大負け。年齢も35歳となり「そろそろかな」と引退の決意を固め始めた。

母校の朝日大には7月の名古屋場所の前後に、毎年1度は顔を出していた。昨年引退の意向を伝え、その後、話が進んで職員として母校に戻ることになった。師匠の木瀬親方(元前頭肥後ノ海)には「十両に上がって、幕下に落ちてからも一生懸命頑張っていたな」とねぎらいの言葉をかけられたという。

大学職員として「学生を支援していく」一方、相撲部のサポートにも携わる予定で、ゆくゆくは指導者として角界に教え子を送り出したいという。「自分は関取になったが、幕内に上がることができなかった。関取、幕内に上がるような力士を育てたい」。新たな夢が膨らんでいる。

力士生活13年間で1度も休場をすることなく走り続けた36歳は、自らのツイッターでも引退を報告した。「休場することなく相撲を取れたことは、両親をはじめ応援してくださった方々のおかげです。ありがとうございました。今後は、食べ過ぎに注意しておいしかった物を中心にツイートしたいと思います。今後もよろしくお願いいたします」。愛嬌(あいきょう)たっぷりの投稿で、大相撲ファンに感謝と別れを伝えた。【佐藤礼征】

関連するニュースを読む

引退豊ノ島の妻「娘が引くくらい泣いた」/一問一答

2月1日、記念写真に納まる左から元豊ノ島の井筒親方、長女希歩ちゃん、妻沙帆さん

大相撲の元関脇豊ノ島(36=時津風)が引退し、年寄「井筒」を襲名した。発表から一夜明けた18日、長年にわたって支えてきた妻の梶原沙帆さん(38)に心境を聞いた。【聞き手=佐々木一郎】

-17日に引退発表があり、周囲からの反響はいかがでしたか

「すごかったです。久しぶりに連絡をくれる方もいて、皆さん『お疲れさまでした』と言ってくれます。温かいメッセージばかりでした。関取の座から落ちていた2年間を知っている人ばかりなので、今回は『もっとやればよかった』と言う人は少なく、決断を尊重してくれました。私は何もしていませんが、ねぎらってくれる方もいました。応援してくださったたくさんの皆さまに感謝の気持ちでいっぱいです」

-最後となった春場所の取組はどういう心境で見ていましたか

「これでダメなら最後だと思って見ていました。勝ったらうれしくてうるうるし、負けた時は感情があふれ出ました。プレッシャーなどいろいろなものを背負っていることは分かっていましたから。最後の一番は、娘が引くくらい泣きました」

-長女の希歩ちゃん(7)の様子はいかがでしたか

「負けた時は怒っていました。『何で負けるのよ』って。一番厳しいんです。子どもは正直ですから、嫌なものは嫌なんですよね」

-春場所は無観客で開催されたため、応援にいけませんでした

「こういう状況なので、やむを得ません。それよりも、これまでにもっとすごい相撲を生で見せてもらってきましたから。優勝決定戦(2010年九州場所千秋楽の白鵬戦)や、けがからの復帰もそうです。いい相撲を生で見せてくれていたので、そこに価値があると思っています。自分に言い聞かせている面もあるんですけどね」

-引退の決断はいつ聞きましたか

「春場所前に結果次第でやめると言っていました。負け越しが決まった時点で、やめると分かりました。負け越しが決まった後の一番は、もう最後だと分かって見ました」

-希歩ちゃんは納得してくれましたか

「千秋楽が終わってから、時間をかけて話をしました。(豊ノ島から)話を聞いてねと言っても、どういう話になるか分かっているんでしょうね、『聞かない』『やだ』と言うんです。『普通のお父さんになって欲しくない』と言っていました。お父さんは足も痛いし、体もしんどいよ、と3日間くらいかけて説明しました。『お金は貸してあげるって言ってるでしょ』とも言ってました。でも、きーちゃんも、お金がなくなっちゃうからね、と」

-アキレス腱(けん)を断裂し、2016年九州場所から2年間は幕下で苦労しました。あの期間は家族にとってどういうものでしたか

「大変でしたが、関取に戻るという目標があったので、気持ちの強さがありました。最初は階段を上がれなかったのと、節約も考えて、家賃が半分のところに引っ越しました。平米数は半分以下のところにしました」

-勝負の世界から離れて、ホッとした面はありますか

「それはめちゃくちゃあります。先輩のおかみさんたちに聞くと、最初はすごくホッとするけれど、やめた次の場所にさみしい気持ちになるそうです。次の場所はさみしいでしょうね。アスリートの妻は大変だと言われたこともありますが、経験できないことをさせてもらってありがたいです」

-これからの生活で楽しみは何ですか

「アキレス腱のけがをしてからは、控えていたことがいくつかあります。家族でボウリングに行くことが好きだったのですが、やめていました。ディズニーランドに行くことも。子どもと一緒に遊ぶことも、びくびくしていました。子どもが足に乗ることもやめておこうと言っていましたので。今は出掛けられませんが、いずれそういう時間ができたらいいですね」

-これからは断髪式(日程未定)が控えています

「楽しみ半分、ドキドキ半分。引退すればいつかは来ますからね。最後の場所は無観客でしたから、引退相撲の時は多くの人に『豊ノ島~』って声をかけていただきたいですね」

関連するニュースを読む

元荒鷲の断髪式が来年2月に延期、夏場所延期あおり

元荒鷲(2020年1月24日撮影)

大相撲の元幕内で、1月に引退した元荒鷲(33=峰崎)の断髪式が来年2月23日に延期になったことが6日、分かった。5月31日に両国国技館で予定していたが、夏場所の延期が決まり、同日は中日に当たるため会場を使えなくなっていた。

新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、師匠の峰崎親方(元幕内三杉磯)は「しばらくはやれるめどが立たないので、来年にしました」と話した。当日は興行形式でなく、後援者らを中心に断髪式を行い、大広間でのパーティーを予定している。

元荒鷲は、引退後の今も進路が未定。現在は朝稽古にコーチ役として部屋を訪れ、若い衆にアドバイスを送っている。

関連するニュースを読む

元関脇嘉風の中村親方、コロナで断髪式の延期検討

元関脇嘉風の中村親方(2019年9月16日撮影)

大相撲の中村親方(38=元関脇嘉風)が、10月3日に両国国技館で予定している引退相撲について、延期を検討していることを明らかにした。

27日にツイッターで「嘉風断髪式は新型コロナウィルス感染拡大に伴いまして皆様に安心して来ていただける時期への延期も検討させていただいている状況でございます。延期実施の有無を含めまして決まり次第当サイトにてお知らせさせていただきます。罹患された皆さまおよび関係者の皆様には心よりお見舞い申し上げます」と発表し、28日までに引退相撲の公式ウェブサイトにも同様の文言をアップした。

関連するニュースを読む

錦富士「狙ってた」幕下V、助言の元安美錦に恩返し

幕下優勝を決めた錦富士は笑顔で下がりを見せる

<大相撲春場所>◇13日目◇20日◇エディオンアリーナ大阪

青森県十和田市出身で東幕下49枚目の錦富士(23=伊勢ケ浜)が、西幕下22枚目の旭蒼天を送り出し、7戦全勝で幕下優勝を決めた。

関取昇進目前だった昨年秋場所に左肘筋断裂で途中休場して手術。リハビリなどの助言を受けてきた青森・深浦町出身で部屋付きの安治川親方(41=元関脇安美錦)への恩返しV。10月に予定されている同親方の引退相撲までに、関取に昇進することも誓った。福島市出身で東十両11枚目若元春(26)と西十両2枚目若隆景(25)は、師匠の荒汐親方(64=元小結大豊)が定年前最後の場所で、兄弟ダブル勝ち越しを届けた。

   ◇   ◇   ◇

錦富士が頭で鋭く当たると、左からのいなしで相手を土俵下に送り出した。「5番目を勝ったくらいから安治川親方にも『自信を持って優勝を狙って相撲をとっていい』と言われたので、1番1番を大事に狙っていました」と笑顔。東幕下3枚目だった昨年秋場所に左肘のケガを悪化させ、以降は治療とリハビリを重ねてきた。「これで最高位に近い位置まで行けると思うので頑張りたい」。ともに近大を中退して角界に入った同期の十両翠富士(23=伊勢ケ浜)の背中も追う。

昨年9月20日の手術後に寄り添ってくれたのが、現役時代に付け人を務めた安治川親方。両膝のケガで苦しんだ自身の経験をもとに、プールトレーニングや下半身強化法などの助言をくれた。「今場所は、験担ぎもしてくれたんです」。取り組み前日に必ず差し入れてくれている大阪が本店の「上等カレー」が必勝飯だ。「親方も『もう飽きたよ~』って言いながら一緒に食べてくれています」と感謝した。「今日は自分がカレーを作って、食べてもらいます」。カレー祝勝会をもてなすつもりだ。

10月4日には同親方の断髪式を含む引退相撲(両国国技館)が予定されている。「本当は現役中に(十両に)上がって恩返ししたかったけれど、そこには間に合わせたい。肘も順調に回復していますし、体を作りながら強くなりたい」。夏場所、名古屋場所も、華麗な素早い相撲を継続する。【鎌田直秀】

錦富士(左)が送り出しで旭蒼天を破り、幕下優勝を決めた(撮影・外山鉄司)
若元春(右)は木崎海を押し出しで破る(撮影・前岡正明)
寄り切りで若隆景が美ノ海を下した(撮影・外山鉄司)

関連するニュースを読む