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ケニー・オメガ3連勝もトンガとの因縁対決は大荒れ

試合中、ガッツポーズで雄たけびを上げるケニー・オメガ(撮影・鈴木正人)

<新日本:G1クライマックス28>◇21日◇後楽園ホール


 IWGPヘビー級王者ケニー・オメガ(34)が、内紛騒動に翻弄(ほんろう)されながらも、Bブロック唯一の3連勝を飾った。

 リーダーを務める「バレット・クラブ」で反旗を翻すタマ・トンガ(36)と因縁の対決。他選手の乱入など混乱のリングの末、最後はトンガの審判への攻撃により9分55秒で反則勝ちとなった。

 トンガはロアとファレを連れ立って3人でリングイン。オメガが選手コールを受けているときに、背後からロアが急襲し、リングはいきなり混乱した。場内の大ブーイングの中でオーエンズとペイジが救出に現れ、ようやく試合開始のゴングとなった。

 ただのシングルマッチでは終わらない空気が会場を満たす中で、要所でVトリガーを決めたオメガに流れは傾くかに見えたが、すぐに再びロアが乱入。パイプ椅子でオメガの膝裏を打ち抜くなど、1対2の局面が目立った。混乱に拍車がかかる中、最終的にはトンガが海野レフェリーにガンスタンを見舞う狂行に及んで、反則裁定で試合は決まった。

 3連勝という結果は残ったが、オメガは「トンガ、お前は去年から1ミリも変わってないんだな」と嘆き節。オーエンズ、ペイジ、飯伏に支えられながら、「G1なんて何の意味もないと言っていた。今年も始まったらこのざまだ。2点獲得することも、ファイナルに行くことも、お前には何の意味もないんだろう。そして、お前らは自分たちのユニットの方向性を宣言することにしか意識を向けていないんだ。だが、俺にはここにいる仲間たちがいる」と述べた。

タマ・トンガ(左)にキックを入れるケニー・オメガ(撮影・鈴木正人)
飯伏幸太(右)の肩を借りて引き揚げるケニー・オメガ(撮影・鈴木正人)

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矢野通フェアプレー宣言どこに…背後タックル初白星

飯伏幸太(左)にタックルをする矢野通(撮影・鈴木正人)

<新日本:G1クライマックス28>◇21日◇後楽園ホール


 「敏腕プロデューサー」矢野通がついに馬脚を現した。

 日大レスリング部の出身。開幕前に宣言していた。

 「私の2つの源流が世間を騒がしてます。1つ目は日大。反則の日大みたいなイメージが。もう1つはアマチュアレスリング。パワハラやいざこざという。飲み会などで日大レスリング部ですと言うと、白い目で見られたり笑われたり。もどかしくて。フェアプレー日大の精神で、アマレスリングの技術を駆使して戦い抜きます。真面目に、真面目に、です!!」。

 反則が代名詞のヒール職人のまさかのフェアプレー発言に、周囲は疑いの目を向けていたが、果たしてBブロック公式戦3試合目となったこの日、2連勝中の飯伏幸太との一戦で、ついに本性が…。

 試合開始直後こそ、レスリング仕込みの技を披露するも、場外に戦いの場が移ると、「やってられねえんだよ!」と明らかないら立ちを見せる。そして十八番、コーナーのクッション取り外し作業に入った。リングに戻ると、むきだしとなった四方の金具に飯伏を打ち付ける、本来の姿をさらした。さらに、テーピングで飯伏の両手首を縛って固定する暴挙に出た。

 両腕が使えないハンディを負った相手から打撃ラッシュ、その場飛びのムーンサルトプレスで反撃を受けたが、攻防にレフェリーを巻き込んでダウンさせると、その隙に金的。さらに、無防備になった背後からタックルをお見舞いした。まるで日大アメフト部で問題となった悪質タックルのような一発だった。そのままスクールボーイ(横入れ式エビ固め)で押さえ込んで、初白星を強奪した。

 試合後には「いやいやいや! 俺は、アマチュアレスリング、及び、日大精神を忘れてないはずだ。忘れてないんだ! 忘れてないんだ!」と絶叫した。

飯伏幸太(上)の飛び技を受ける矢野通(撮影・鈴木正人)

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マサ斎藤さんの通夜に同期坂口征二氏、天龍氏ら参列

リングの形をしているマサ斎藤さんの祭壇(撮影・柴田隆二)


 14日に75歳で亡くなったプロレスラー、マサ斎藤さんの通夜が21日、都内の寺院でしめやかに営まれた。

 菊の花などでリングをあしらった祭壇に、倫子夫人(68)の希望で位牌(いはい)には戒名ではなく「マサ斎藤」のリングネームが書き込まれた。マサ斎藤さんは現役引退した99年ごろから発症した難病のパーキンソン病と闘い続けてきた。

 通夜には明大時代にマサ斎藤さんと同期の坂口征二新日本相談役や、永田裕志、天龍源一郎、アニマル浜口、佐々木健介、実況を担当したこともある古舘伊知郎氏、辻よりなり氏ら関係者が多く参列した。天龍は「新人で米国修業したときに、プロレスラーとは何かを身をもって教えてもらった。米国で新人でまだ試合に出られないときに、マサさんとカブキさんがよく食事に連れて行ってくれた。ボクが業界でちょっとは認められたのは、マサさんのおかげ。プロレスに対し、常に真っ正面から向き合っている人だった」と話した。佐々木は「新人時代から面倒を見てもらいおやじみたいな存在だった」と声を詰まらせていた。棺のマサさんにリングシューズを履かせ、恋人時代の写真や、マサさんの現役時代の記事などを入れたという倫子夫人は「天国でゆっくり読んでほしい」と話していた。

マサ斎藤さんのリングネームの位牌(いはい)(撮影・柴田隆二)
マサ斎藤さんの思い出の写真が飾られた斎場
マサ斎藤さんの遺影とリングネームの位牌(撮影・柴田隆二)

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棚橋「生き残ってやる」トンガ兄弟乱入で反則勝ち

棚橋弘至(2018年3月9日撮影)

<新日本:G1クライマックス28>◇20日◇後楽園ホール


 棚橋が辛くも勝ち星を拾った。

 140キロ超のファレ攻略に、徹底した膝攻撃。活路を見いだしてフィニッシュのハイフライフローにつなげたが、ここでトンガ兄弟が乱入。レフェリーの目を盗んだタマに掟破りのガンスタンを食らって大の字となった。ダウン寸前も、結局この行為で反則勝ち。2勝1敗とし、「2点取っただろ。必ず生き残ってやる!」と叫び、若手に肩を担がれ控室に消えた。

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オカダ「やっと」初勝利 4年ぶりVに逆襲のろし

レインメーカーでハングマン・ペイジを仕留めたオカダ・カズチカ(撮影・丹羽敏通)

<新日本:G1クライマックス28>◇20日◇後楽園ホール


 Aブロック公式戦が行われ、オカダ・カズチカ(30)がようやく初白星を挙げた。まさかの開幕2連敗で迎えたハングマン・ペイジ(26)戦も苦境に立たされたが、最後はレインメーカー(短距離式ラリアット)で倒しきった。6月にIWGPヘビー級王座の13度目の防衛に失敗後、シングル戦では初勝利。4年ぶりの頂点に逆襲ののろしを上げた。

 オカダの勝利後のインタビューが次々に変調した。「やっと、やっと、1勝目!」と無邪気に第一声も、「余裕の勝利でした」の言葉と裏腹の激しい息遣い。さらに「うれしい。みんなありがとう…」と左手で顔を覆って涙かと思いきや、突然笑顔に。「しっかり優勝して、降らせてやるよ」と最後に金の雨を予告する姿は従来のそれだが、ベルトがないオカダは何か違う。

 言動はとらえどころがないがやはり強い。ペイジに大技を受け続けたが、終盤には仁王立ちして不敵な笑みを浮かべた。今大会のテーマを笑顔に据えているだけに、有言実行だがどこか不気味だ。最後はレインメーカーでけりをつけ、「優勝は諦めたなんて一言も言ってない。楽しんで優勝するから」と逆襲宣言。先月の王座陥落から続いた勝ち星なしを5戦で止め「ずっとはまらなかったピースがはまった」と強調した。

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鈴木みのる「雑魚」YOSHI-HASHI返り討ち

張り手の連打をYOSHI-HASHIに見舞う鈴木みのる(撮影・丹羽敏通)

<新日本:G1クライマックス28>◇20日◇後楽園ホール


 Aブロック公式戦が行われ、鈴木みのる(50)が初白星を挙げた。

 ゴング前から奇襲する意気込みを見せたYOSHI-HASHIを返り討ち。場外で椅子攻撃をたっぷりお見舞いし、終始余裕の表情。舌を出して不敵に笑う場面も多く、最後はきっちりゴッチ式パイルドライバーで仕留めた。ともに開幕2連敗していた相手に、「貴様ごとき、俺と同じレベルでしゃべるんじゃねえ。地べたはいつくばって2度と俺の前に立つな、この雑魚…」とさげすんだ。

 6月17日で50歳になった「日本一性格の悪い男」は、デビュー30周年も迎えている。開幕前に言った。「おれはG1優勝するためにここにきた。手にする宝はあと2つだ。G1クライマックス、そしてケニーが持っているIWGP(ヘビー級王座)、これで日本のプロレス完全制圧だ。待っとけ」。抜群の存在感を示す、出場20選手で最年長の逆襲がここから始まる。

関節技でYOSHI-HASHIを攻める鈴木みのる(撮影・丹羽敏通)

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オメガ豪快!客席で飛んだ 後藤との王者対決制す

場外乱闘で客席の手すりに登り後藤にケブラーダを決めるオメガ(撮影・垰建太)

<新日本:G1クライマックス28>◇19日◇後楽園ホール


 IWGPヘビー級王者ケニー・オメガ(34)が「王者対決」を制して開幕2連勝を飾った。優勝した16年大会の優勝決定戦でまみえたNEVER無差別級王者後藤洋央紀(39)と激突。観客席での豪快な空中技も見せ、19分29秒で勝負を決めた。18年ぶりのヘビー級王者のG1制覇へ、勢いは止まらない。

 オメガが飛んだ。リングの上でもリング脇の場外でもなく、その場所は観客席のど真ん中。転落防止の手すりの上から、ラ・ケブラーダで高く舞った。会場のどよめきを背景に、後藤を直撃。路上プロレスで名をはせた実力をいかんなく発揮し、団体最高峰ベルト保持者の貫禄を証明した。後藤の力技に苦戦したが、最後は大技3連発。片翼の天使で3カウントにつなげ、「日本の魂を見せてくれた」と相手の戦いぶりを持ち上げた。6月にオカダからベルトを奪い、いま最も勢いに乗る男。昨年の決勝を争った内藤戦に続く勝利で、「(プロレスの)枠を超えてタイガー・ウッズ、マイケル・ジョーダン、ラリー・バードと同じ存在だ」と豪語した。


オメガ対後藤 後藤(右)に「片翼の天使」を決めるオメガ(撮影・垰建太)

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内藤哲也に初日 石井とのど突き合い耐え抜いた

内藤(右)にエルボーを顔面に決められるも耐える石井(撮影・垰建太)

<新日本:G1クライマックス28>◇19日◇後楽園ホール


 2連覇を狙う内藤に初日が出た。初戦でオメガに敗れていたが、この日は石井と、ど突き合いを展開。さく裂音響く水平チョップを30発以上胸に食らいながら耐え抜くと、最後はデスティーノで締めた。

 試合後には「開幕戦で負けた時点で、俺の優勝はないから。できることは残り7試合全勝することでしょう」と淡々。オメガに対し「せっかく俺に勝ったんだ。残り全勝して、優勝決定戦にいってよ」と要求した。

石井(右)にエルボーを顔面に決められ、吹き飛ぶ内藤(撮影・垰建太)

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オメガ2連勝「私が世界一」後藤下し2度目頂点誓う

オメガ対後藤 後藤に勝利したオメガは気持ちよさそうにベルトをなで回す(撮影・垰建太)

<新日本:G1クライマックス28>◇19日◇後楽園ホール


 Bブロック公式戦が行われ、IWGPヘビー級王者ケニー・オメガ(34)が開幕2連勝を飾った。

 16年大会の優勝決定戦で勝利した現NEVER無差別級王者後藤洋央紀(39)と激突。「王座対決」は序盤からヒートアップし、場外戦で会場をどよめかせた。オメガがラ・ケブラーダを放ったのは、ロープの上からではなく、観客席の転落防止用の手すりの上。高く舞い上がると、体を回転させながら後藤を直撃した。路上プロレスで名声を成した面目躍如の一撃だった。

 リングに戻ってからは、牛殺し、裏GTRを食らって反撃されたが、Vトリガーを要所で決めて流れを渡さない。最後は蒼い衝動、Vトリガー、片翼の天使を連発させて沈めた。

 勝利後のマイクパフォーマンスは日本語でまくし立てた。「なんだかなあ、G1のBブロックは良い試合が止まらないですね。Bブロックの選手は素晴らしい選手じゃないですか? ですが、チャンピオンではない。ベルトを持っているやつはいるんですけど、この一番の大切なベルトは俺のものです。だ~からさ~、このBブロックの試合を勝ち続けて、決勝まで3回連続(3年連続)で行きたいと思います。私が世界一だから。もう1回優勝します」と16年大会以来2年ぶり2度目の頂点を誓った。

オメガ対後藤 場外乱闘で後藤(左)を客席にたたきつけるオメガ(撮影・垰建太)
オメガ対後藤 後藤(右)に「片翼の天使」を決めるオメガ(撮影・垰建太)

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坂口征二「かわいがってもらった」馬場夫人しのぶ

馬場元子さんのお別れ会で、馬場さんと元子さんのパネル写真の前に集合した新旧プロレスラー


 4月14日に亡くなった故ジャイアント馬場さんの夫人で元全日本プロレス社長の馬場元子さん(享年78)のお別れの会が18日、東京・永田町のザ・キャピトルホテル東急で行われた。

 新日本の坂口征二相談役や、衆議院議員の馳浩氏、天龍源一郎氏、小橋建太氏、グレート小鹿、全日本の現役レスラーら約160人が集まり、故人をしのんだ。坂口相談役は「馬場さん、元子さんには弟のようにかわいがってもらった。馬場さんが亡くなったときは、最後にお顔を見せてもらった。本当にありがとうございました」と話した。

馬場元子さんのお別れ会で、献花台に花を供え、元子さんの遺影に手を合わせる新日本の坂口征二相談役

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馬場元子さんお別れ会、馳浩氏「お世話になった」

馬場元子さんのお別れ会で、馬場さんと元子さんのパネル写真の前に集合した新旧プロレスラー


 4月14日に亡くなった故ジャイアント馬場さんの夫人で元全日本プロレス社長の馬場元子さん(享年78)のお別れの会が18日、東京・永田町のザ・キャピトルホテル東急で行われた。

 会には新日本の坂口征二相談役や、衆議院議員の馳浩氏、天龍源一郎氏、小橋建太氏、グレート小鹿、全日本の現役レスラーら約160人が集まり、故人をしのんだ。会場には、馬場さんの子ども時代のアルバムや、チャンピオンベルト、元子さんの旅行かばんや、ブレスレット、馬場さんのイラストをあしらったスマートフォンのケースなどが展示されていた。坂口相談役は「馬場さん、元子さんには弟のようにかわいがってもらった。馬場さんが亡くなったときは、最後にお顔を見せてもらった。本当にありがとうございました」と話していた。また、馳氏は「1985年にジャパンプロレスに入ったときも、1996年に全日本プロレスに入ったときも、元子さんには変わらずお世話になった」と話していた。

馬場元子さんのお別れ会で、献花台に花を供え、元子さんの遺影に手を合わせる新日本の坂口征二相談役
馬場元子さんお別れの会の会場に展示された馬場さんと元子さんの若かりしころの写真

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蝶野、小島、森田まさのり氏ら悲痛/マサさん悼む

3団体合同対抗戦を無事に終え、記念写真に納まる(前列左から)橋本真也、坂口征二、マサ斎藤、アントニオ猪木、蝶野正洋ら新日本の選手たち(1990年2月10日撮影)


 プロレス界のレジェンドで1964年東京五輪レスリングヘビー級代表としても活躍したマサ斎藤さんの訃報に、プロレス界やファンから悲しみの声が相次いだ。

 蝶野正洋は17日、ツイッターで「尊敬するマサ斎藤さんの悲報 強豪外国人選手、WCW、nWo…困難な海外渉外、マサさん無くして新日本の成功はなかった」と功績をたたえるとともに、「『世界のマサ斎藤さん』のご冥福をお祈りします」と悼んだ。

 小島聡は「私が海外遠征を終えてからは、解説者としてお世話になりました。いつも辛口でしたが、山本小鉄さんと同様、愛のある叱咤(しった)激励だったと解釈してます。長年、闘病生活を続けながらリングへ上がろうとする姿に勇気づけられていました」としのび、「ご冥福をお祈り致します」と追悼した。

 大のプロレスファンを公言するビビる大木は「巌流島に行ったとき、島の歴史には猪木さんとの対戦が書いてあった」と、名勝負と語りつがれる87年の「巌流島決戦」に触れ、「寂しい」と吐露した。

 虎舞竜の高橋ジョージは「斎藤マサさん、スンゴイいい人だった。1990年に猪木さん、佐々木健介や、長谷、ライガーと一緒にヤバイ時にイラクのバグダッドに1週間行った戦友だった。ご冥福をお祈りします」と惜しんだ。

 漫画家の森田まさのり氏は、自身の作品「ろくでなしBLUES」でマサ斎藤さんをモデルにしたキャラクター「マサさん」のイラストをアップし、「久しぶりに描いてみたら描けたよ、マサさん…。ありがとう、忘れません」と悼んだ。

 マサ斎藤さんは、プロレスを引退した99年ごろにパーキンソン病を発症。懸命のリハビリと闘病生活を長く続けていた。75歳だった。

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長州力「言葉が見つからない」/マサ斎藤さん悼む

90年2月、AWA世界ヘビー級選手権で念願のタイトルを獲得したマサ斎藤さん


 日米マットで活躍したプロレスラーのマサ斎藤さんが14日午前1時5分に死去した。75歳だった。弟子の佐々木健介氏(51)が在籍する健介オフィスが16日、発表した。現役引退した99年ごろから発症した難病のパーキンソン病と闘い続けてきたが、最近になって容体が急変したという。87年にアントニオ猪木との「巌流島決戦」の死闘が名勝負として語り継がれる64年東京オリンピック(五輪)レスリング代表。20年東京五輪を目前にしてこの世を去った。

<関係者の悼む声>

 ◆維新軍などで行動をともにした長州力 言葉が見つからない。

 ◆新日本で後輩の武藤敬司 お互いに米国で活動していたこともあり、一番話が合う大先輩でした。お元気になられたら、マスターズにもお声掛けしようと思っていた。非常に悲しい。

 ◆マサ斎藤さんと同じ1942年(昭17)生まれのグレート小鹿 残念でなりません。人が良くて最高の戦友だった。また1人仲間がいなくなった。

 ◆マサ斎藤さんの東京・京北学園高の先輩で日本レスリング協会の今泉雄策副会長 残念。東京五輪まであと2年だったのに(64年東京五輪では)世界レベルの選手で(日本協会の)八田会長が重量級で唯一メダルを期待していた。

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棚橋弘至、ホワイトに敗れる「まだ始まったばかり」

ホワイト(左)に向かってポストから飛び込む棚橋(撮影・黒川智章)

<新日本G1クライマックス28>◇16日◇札幌・北海きたえーる


 棚橋弘至(41)はジェイ・ホワイト(25)に敗れ、通算成績を1勝1敗とした。

 前半は痛めている右ひざを攻められ苦しい展開。終盤にハイフライフローからのジャーマンスープレックスを繰り出したが、仕留めきれず、最後はブレードランナーを浴びて力尽きた。棚橋は右ひざに力が入らず、両肩を支えられて退場。四つんばいのまま「まだ(G1クライマックスは)始まったばかり。G1はラスト16あるから」とだけうめくようにコメントし、痛々しくロッカーに消えた。

 第1戦のオカダ戦に続く2連勝を飾ったホワイトは「お前らのヒーロー(オカダ、棚橋)がどうなったか、見てみろ。今年は俺の年、この団体も俺のものだ」とブーイングを浴びながら、不敵な笑みを浮かべた。

ホワイト(左)に膝を攻められ叫ぶ棚橋(撮影・黒川智章)

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真壁刀義が開幕2連勝、鈴木みのるに雪辱果たす

鈴木(左)にラリアットを決める真壁(撮影・黒川智章)

<新日本G1クライマックス28>◇16日◇札幌・北海きたえーる


 真壁刀義(45)が鈴木みのる(50)を下し、開幕2連勝を飾った。

 「こいよ、コラ」「きかねえんだコラ」と、ケンカのような挑発のし合いで始まった一戦。序盤から鈴木が攻め立てたが、終盤に真壁が強烈なラリアットなどで形勢を逆転。最後はキングコングニードロップ2連発で鈴木をマットに沈めた。

 3月のIWGPインターコンチネンタルで敗れた雪辱を果たした真壁は「こっちの方が何枚も上手なんだよ。2戦2勝。こっからがふんばりどころ」と9年ぶり2度目の優勝を見すえた。

鈴木(右)にポストから飛び込む真壁(撮影・黒川智章)

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飯伏幸太カミゴェで雪辱「何かこのG1で」新技も

セイバーJr(左)にニードロップを決める飯伏(撮影・中島郁夫)

<新日本:G1クライマックス28>◇15日◇大田区総合体育館


 飯伏が雪辱に成功した。初戦で対したのは1月のニュージャパン杯で敗れていたセイバーJr。変幻自在な絞め技に苦しむも、最後はカミゴェ(相手の両腕をつかんでのニーアタック)で勝負を決めた。

 試合中、その得意技を1度は防がれており「だいぶ研究されている。何かこのG1で出てくるんじゃないですか」と新技の登場もほのめかした。Bブロック最終戦では盟友オメガとの対戦が待つ。

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オメガ昨年のリベンジ「片翼の天使」で内藤を撃沈

オメガ(左)は「片翼の天使」で内藤を沈めた(撮影・中島郁夫)

<新日本:G1クライマックス28>◇15日◇大田区総合体育館


 IWGPヘビー級王者ケニー・オメガ(34)が、昨年の優勝決定戦と同カードとなった内藤哲也(36)との初戦を制した。速さとパワーが絡み合う熱戦は、互いの得意技に大胆な返し技を見舞う展開。息もつかせぬ攻防の末、首を固めて頭からマットにたたきつける決め技「片翼の天使」で昨年敗れた雪辱を果たした。18年ぶりのヘビー級王者のG1制覇へ、最高のスタートを切った。

 めまぐるしく入れ替わる攻防の連続。開幕カードにして、いきなりの熱戦に会場の温度も急上昇した。オメガの片翼の天使、内藤のデスティーノ。互いに仕掛け合うも、逆に大技で返し合う。一息つく暇もない応酬の末、オメガがたぐり寄せた白星。デスティーノを変形ツームストンパイルドライバーで返す驚異の力業を突き刺し、最後は片翼の天使でマットに沈めた。

 昨年敗れたリベンジに成功。「ナイトウさん、進化してないのが残念ですね! でもさあ、来年もG1あるから、精いっぱい頑張れば、この会社の3番くらいになると思います」と日本語のマイクアピールで挑発してみせた。自身は6月にオカダを倒し、IWGPヘビー級ベルトを手にした。1年間の進化の度合いを強調するように見下した。

 団体随一の人気を誇る内藤も倒し、新日本の顔と自負する立場に説得力を持たせた。「日本語でマイクアピールするのが、ちょっと楽しい」と笑う王者の勢いは止まりそうにない。

内藤(右)にトップロープから長距離のスワンダイブを決めるオメガ(撮影・中島郁夫)

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オカダ1カ月ぶり試合後の沈黙破る「勝ちたいねえ」

<新日本:G1クライマックス28>◇15日◇大田区総合体育館


 前IWGPヘビー級王者オカダ・カズチカが、1カ月ぶりに試合後に口を開いた。

 14日の開幕戦初戦で、「CHAOS」の後輩ジェイ・ホワイトにまさかの敗戦を喫したばかり。レフェリーの見ていないタイミングを利用されての金的、椅子攻撃と反則技の連続に屈した形だったが、前夜はコメントを残さずに会場を去っていた。そもそも、6月9日の大阪城ホール大会でケニー・オメガに敗れて13度目の防衛に失敗してからは、沈黙を続けてきていた。

 この日は外道と組み、17日の札幌大会の公式戦で戦うバッドラック・ファレ、タンガ・ロア組と対決。外道が3カウントを取られて敗れた後に、コメントブースに登場すると「皆さん、お久しぶりです」と切り出した。そして、言った。「勝ちたいねえ、負けてばっかりだけど、やっぱり勝たないとつまんないでしょ。オカダが勝たないと、新日本プロレス見に来たなって気にならないでしょ。ドロップキック見ても満足できない、レインメーカー見ても満足できない、勝たなきゃ満足できないでしょう」。

 前日会見では新入場曲、新衣装で戦ってきたこの1カ月間を振り返り、「変わろうとしたけど、変われなかった。前のただ強くてカッコいいオカダ・カズチカと、何も変わることができませんでした」と自己肯定していた。あと必要な「変わらないもの」は勝利。初戦こそ不覚を取ったが、ここから巻き返していく。

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棚橋「ワンチャン狙ってた」右膝関節地獄から白星

棚橋(左)は鈴木にスリングブレイドを見舞う(撮影・滝沢徹郎)

<新日本:G1クライマックス28>◇14日◇東京・大田区総合体育館


 出場選手最多17回目の夏を迎える棚橋が、起死回生の勝利を挙げた。

 1月のIWGPインターコンチネンタル選手権で敗れてベルトを奪われた鈴木と対戦。右膝負傷で長期離脱に追い込まれた相手に、この日も大苦戦。開始から6分以上も右膝に関節地獄を受けたが、「ワンチャン(ス)狙っていた」とスリングブレイド2発から白星につなげた。膝は深刻なダメージなはずだが、「痛くない」と言い聞かせるよう言い、「もう大丈夫。ちょっくら優勝してきます」と誓った。

 ◆G1クライマックス 91年に始まった新日本プロレスのシングルのリーグ戦。今年は、20選手が2つのブロックに分かれてリーグ戦を行い、各組1位同士が8月12日に東京・日本武道館で優勝決定戦を行う。リーグ戦は勝ち点制で、勝ちは2点、負けと無効試合は0点、引き分けは1点。最多優勝は蝶野正洋の5回。昨年は内藤哲也が2度目の優勝を飾った。

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オカダまさかの黒星発進 同門ホワイトの反則に沈む

G1 CLIMAX28 オカダ対ホワイト ホワイトに破れたオカダ(中央)は肩を借りて会場を後にする(撮影・滝沢徹郎)

<新日本:G1クライマックス28>◇14日◇大田区総合体育館


 4年ぶり3度目の優勝を狙う前IWGPヘビー級王者オカダ・カズチカ(30)がまさかの黒星発進となった。

 「CHAOS」の後輩ジェイ・ホワイトとの同門対決で、金的などの掟破りの反則技連発に沈んだ。王者ではない立場では4年ぶりのG1出場。同じくベルトを巻いていなかった12、14年には優勝を果たしているが、今夏は波乱の幕開けを演出してしまった。

 冒頭から攻めたてられた。涼しい顔で場外攻撃などを仕掛けてくるホワイトに防戦。エプロンと鉄鎖に往復で投げられ続けて痛めつけられる。「一番楽しみなのはジェイとやること」と戦前話していたが、独特のリズムで淡々ときわどい攻撃を仕掛ける相手にペースを握れない。それでも、終盤に盛り返して、後輩に力の差を見せつけるはずだったが…。

 25分を超えたところで、ドロップキック連発、ツームストンパイルドライバー、そしてレインメーカー(短距離式ラリアット)と滑らかに大技を続け、片エビ固めに入った。さあ、3カウント、優勝へ白星発進のはずが…。レフェリーの姿がない。ホワイトがレインメーカーを受けた時に裏拳がレフェリーの後頭部をたたき、なんとマットに突っ伏していた。

 抜け目ないホワイトに背後から金的を食らい、さらに椅子攻撃、最後はブレードランナーの餌食になって3カウントを聞いた。会場には大ブーイングがむなしく響いた。「CHAOS」の後輩に「オカダは下降線を続けている」と見下される屈辱。そのまま無言で会場を去った。

 「不変宣言」で臨んでいた。6月9日の大阪城ホール大会でオメガに敗れ、IWGPヘビー級王座の13度目の防衛に失敗。その後はコメントを発さずに、新入場曲、新衣装を投入。変化の兆しが見えたが、13日の前日会見に赤髪で登場すると、「何か変わろうと思っていたんですけど、何も変わっていません。前のただ強くてカッコいいオカダ・カズチカと、何も変わることができませんでした」と言い、笑顔をテーマに今大会に入っていた。

 敗戦に笑みを見せる時間はなかった。果たして8月12日、優勝決定戦が行われる日本武道館で笑っている姿を見せられるか。

G1 CLIMAX28 オカダ対ホワイト 場外でジホワイトに鉄柵に投げつけられたオカダ(撮影・滝沢徹郎)
G1 CLIMAX28 オカダ対ホワイト ホワイト(右)から急所攻撃を食らうオカダ(撮影・滝沢徹郎)
G1 CLIMAX28 オカダ対ホワイト ホワイト(上)からラフ攻撃を食らうオカダ(撮影・滝沢徹郎)

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年寄り真壁刀義G1白星発進「肩が軽くなったな」

真壁(下)はYOSHI-HASHIにスパイダージャーマンを見舞う(撮影・滝沢徹郎)

<新日本:G1クライマックス28>◇14日◇大田区総合体育館


 真夏の祭典が開幕を迎え、15年連続15回目の出場となった真壁刀義(45)が初戦を白星で飾った。

 YOSHI-HASHI(36)の猛攻を耐え切り、11分5秒、最後は貫禄の大技で仕留めた。団体でも抜群の知名度を持つ09年大会覇者。「年寄り」と自認しながら、まだまだ健在ぶりをアピールした。

 受けきって、受けきって、ただ真壁の動きには力が残っていた。YOSHI-HASHIのバタフライロックの連発で締め上げられ、苦悶(くもん)の表情を見せながらもロープに逃げると、そこからが雑草男の真骨頂だった。ラリアット1発で形勢を変え、スパイダージャーマンからキングコング・ニードロップにつなげて一蹴。「あのクソ野郎は俺の草履持ちだった。強くなった。たいしたもんだ」と認めつつ、「まだ余裕だな。俺はキャリア22年目、年寄りだぞ、プロレス界では」とまくし立てた。

 大ベテラン。テレビ、CM出演など多数の人気者だ。知名度も抜群だが、本業はレスラー。毎年1回のG1こそが輝く場所だと燃える。「プロレスラーだからよ。楽しみでしょうがねぇ」。今年は特に心境が変化した。「45歳にして血気盛んな気持ちを自制できるようになったら、試合にすごく集中できる。なんか肩が軽くなったな」。

 09年の優勝を「誰も覚えてねえだろ」と指摘する。ここ4年は負け越しが続き、リング内では輝きが足りない。だからこそ、「年寄り」は期するものがある。「意地でも最後までしがみつき、やつらの壁になってやる。そして、たたきつぶしてやる」と後輩を蹴散らしていく。

真壁(上)はYOSHI-HASHIにキングコングニードロップを見舞う(撮影・滝沢徹郎)

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内藤哲也、悲願の日本武道館シングル戦「楽しみ」

優勝トロフィーを手に写真に納まる内藤(撮影・鈴木正人)


 新日本プロレスの真夏の祭典、G1クライマックスは今日14日に開幕戦を迎える。13日、都内で出場20人が一堂に会して記者会見が開かれた。史上3人目、14年ぶりの連覇に挑むのは内藤哲也(36)。「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン」リーダーの圧倒的人気は不動で、プロレス界入りを決めた原点の会場、日本武道館で戦えることへの思いも強い。「制御不能なカリスマ」の直前の声を届ける。

  ◇   ◇   ◇  

 「僕にはリーグ戦の1試合にすぎないですよ」。内藤はさらりと言った。「オメガの方が意識してるんじゃないですか」。15日の初戦でいきなり激突する、昨年の決勝で争った現IWGPヘビー級王者ケニー・オメガ。6月に前王者オカダの13度目の防衛を阻み、新王者となったばかり。内藤はその心理を、「オカダを倒したのは偶然じゃないと証明したいんでしょ、僕に勝って」と透かした。

 この1カ月間、オメガに無関心だったわけではない。「日本人は楽している」という発言に反応。直後のシリーズを欠場した姿勢に、「新日本の顔になりたいんだろ。テレビのない試合も大事にした方がいい」と批判していた。「彼は10年も日本にいて、日本のプロレスのすごさは知っている。だから真意はどうなんだろう。彼のわなであってほしいね」と指摘の意図を明かし、「垂らされた釣り糸にあえて食いついた。でも、あの発言に反応しない選手は逆にどうなのか」と他選手の無反応も嘆いた。

 つまり、余裕のかみつき。だから初戦のオメガ戦に特別な感情は持ち得ない。特別な動機は、優勝決定戦が日本武道館という運命。97年6月5日、初めてチケットを買って新日本の試合を見た会場で「花道を歩く1人の人間にスポットが当たる。俺も立ってみたいと思った」。同会場のシングル戦は初で、21年の悲願がある。

 18年上半期は王座戴冠、陥落と浮き沈み激しかった。下半期は何を見せてくれるのか。「チャンスがあるのは僕だけでしょ。2連覇したらなにが見えてくるのか、楽しみですよ」。ふてぶてしく、待ち望んだ。

  ◇   ◇   ◇  

 会見で内藤は5、6月に開催されたジュニアヘビー級最強決定戦「ベスト・オブ・スーパージュニア」に言及。「今年はここ数年で一番の盛り上がりをみせていたんじゃないかな。立役者は高橋ヒロムでしょう。彼の活躍に良い刺激をもらいましたよ」と「ロス・インゴ」の後輩の名前を挙げた。2連覇へ、「過去最高のG1をお届けしますよ、楽しみに待っていてください」と予告した。【阿部健吾】

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内藤哲也「過去最高のG1を」出場20選手コメント

優勝トロフィーを手に写真に納まる内藤哲也(撮影・鈴木正人)


 新日本プロレスの真夏の祭典、G1クライマックスは14日に28回目の開幕戦を迎える。13日に都内で出場20人が一堂に会し、前日記者会見が開かれた。全員のコメントをお届けする。

【Aブロック】

 17年連続17回目の出場、07、15年大会優勝、棚橋弘至

 「今回のG1で17年連続17回目。ということは、高校野球、夏の甲子園の高校球児が生まれたときからG1に出ている。感慨深いものがあります。ライバルが誰とか注目選手が誰とかは、17回も出ていると特に挙げる必要ないかな。でも強いて大きな流れ、いまのマット上の流れにあらがうという意味で、ライバルは新日本プロレス、注目選手は棚橋。ちょっくら優勝してきます」。

 15回連続15回目の出場、09年大会優勝、真壁刀義

 「若いやつら、台頭してきてる、時代を作っている、首都圏の客入りもすごい、地方もものすごく新日本を求めてくれてる。それでこそ、まだまだ上にいかないといけえねえ。新日本プロレスで誰よりも有名なのはおれだと分かってる。だけどよ、プロレスラーだからよ、年に1回のG1が楽しみでしょうがねえ。ぐうの音もでねえ、すげえ試合見せるから。出るからには優勝しか考えてねえ、とりあえず、すげーもん、見せてやるよ」。

 4年連続4回目の出場、前NEVER無差別級王者マイケル・エルガン

 「今朝、ワクワクする高揚感とともに目が覚めました。Aブロックを勝ち抜くだけでも簡単ではない。しかし、優勝すること、最高の試合を見せることは約束できる」。

 7年連続7回目の出場、前IWGPヘビー級王者オカダ・カズチカ

 「ケニーに負けてノーコメントでコスチューム、入場曲も変えて何か変えよう変えようと思ってましたが、変われませんでした。前の強くて格好良いオカダと変わることはできませんでした。とりあえず、日本をW杯の次はG1で盛り上げて、今年の夏は笑顔でいきたいと思います」。

 初出場、前IWGP USヘビー級王者ジェイ・ホワイト

 「光栄で高揚していて、ハートの全てをリングにささげ、素晴らしい試合をしてファンに喜んでもらえることにすべてを注ぎたい…、なんて言うと思ったか。ファンがうれしかろうが関係ない。むしろがっかりして怒りを覚えて帰ってもらった方がいい。この1年はおれの1年だと思っている。なのでこのG1必ず取ってみせる」。

 3年連続3回目の出場、EVIL

 「優勝者には東京ドームのメインの権利書だよな。このリングを制する上で最も重要なことだ。G1を制するということは、おれはそこも考えている。誰よりもEVILの力を信じている。新しい風景を見せることができるのはおれしかいない。EVIL、SANADAこそがこれからの新日本の本来の姿になる。だから決勝に上がってこい。その上で制し、権利書を獲得したときにはたった1人戦いたい相手がいる。それは…(内藤に視線を送る)」。

 3年連続3回目の出場、YOSHI-HASHI

 「すごく特別な思いもあり、今年も3年連続出場だけど、頑張るとかの次元ではなくて、どの試合もチャンスがあると思っているから、勝ちを1つ1つ拾っていって。おれはこのG1で最高の舞台で最高の結果を残したい。いろんな意見があると思うけど、すべて覆して、おれが必ずものにします」。

 5年連続5回目の出場、バッドラック・ファレ

 「FU○K!」

 初出場、ハングマン・ペイジ

 「ファレ、いまの一言はなんだ。その一言は俺に言っているのか。誰にどういう気持ちをもって発したのか、明日見つけてやろう」。

 2年連続8回目の出場、鈴木みのる

 「どいつもこいつもうるせーな。おれはG1優勝するためにここにきた。プロレスの王様を自分で名乗ってる。おれが手にする宝はあと2つだ。G1クライマックス、そしてケニーが持っているIWGP、これで日本のプロレス完全制圧だ。待っとけ」。

 【Bブロック】

 3年連続3回目の出場、16年大会優勝、IWGPヘビー級王者ケニー・オメガ

 「王者とそうでない者、そこのスキルは雲泥の差があるだろう。G1は王者として初めて参戦する。ファンの皆は目をそらしてほしくない。1つ1つの試合がベストバウト間違いなしだから」。

 2年連続2回目の出場、IWGP USヘビー級王者ジュース・ロビンソン

 「G1はどの選手にとっても大事で意味深いというのは分かっている。挑戦権がかかっているからだ。昨年は生かせなかったが、今年は違う。このベルトがあるということはその中のトップだと証明している」。

 11年連続11回目の出場、08年大会優勝、NEVER無差別級王者後藤洋央紀

 「優勝しか見ていません。同じブロックの王者が何人かいますが、しっかりと大和魂を見せつけて日本人の根性を見せてやる、以上です」。

 6年連続6回目の出場、石井智宏

 「今年もふがいない半年をすごしているので、いまたまっているものをすべて吐き出します」。

 12年連続13回目の出場、矢野通

 「私の2つの源流が世間を騒がしてます。1つ目は日大。反則の日大みたいなイメージが。もう1つはアマチュアレスリング。パワハラやいざこざという。飲み会などで日大レスリング部ですと言うと、白い目で見られたり笑われたり。もどかしくて。フェアプレー日大の精神で、アマレスリングの技術を駆使して戦い抜きます。真面目に、真面目に、です!!」

  9年連続9回目の出場、13、17年大会優勝、内藤哲也

 「毎年、5月から6月にかけて行われているベスト・オブ・スーパージュニア、今年はここ数年で一番の盛り上がりをみせていたんじゃないかな。立役者は高橋ヒロムでしょう。彼の活躍に良い刺激をもらいましたよ。そんななか迎えたG1。DVDの宣伝や、なぜエントリーしているか疑問の選手、日本人は楽しているという意味不明の発言をしていた選手もいますが、過去最高のG1をお届けしますよ、楽しみに待っていてください。明日開幕戦が行われる大田区総合体育館でお会いしましょう、アディオス」。

 3年連続3回目の出場、SANADA

 「SANADA、EVIL、そしてもう1人。この3人が結果を出さないと駄目なんじゃないかなと思っております」。

 2年連続4回目の出場、飯伏幸太

 「結果を残します」。

 3年連続3回目の出場、タマ・トンガ

 「G1に関してはおれがどれだけできるのかということを見せるだけ。自分のすごさ、ニューヨークという場にも広がっていく。出場するすべての選手を切り刻んでやる。特にあいつを」。

 2年連続2回目の出場、ザック・セイバーJr.

 「G1が帰ってくる。サッカーは帰ってこなかったけど、G1がおれのものに帰ってくるだろう。史上初めての英国人優勝者となる。東京ドームでは自分があの舞台に立ちたい」。

写真に納まる選手たち、前列左から矢野通、石井智宏、後藤洋央紀、ジュース・ロビンソン、ケニー・オメガ、内藤哲也、棚橋弘至、真壁刀義、マイケル・エルガン、オカダ・カズチカ、ジェイ・ホワイト、後列左からザック・セイバー Jr. 、タマ・トンガ、飯伏幸太、SANADA、EVIL、YOSHI-HASHI、バッドラック・ファレ、ハングマン・ペイジ、鈴木みのる(撮影・鈴木正人)
大会への意気込みを語るオカダ・カズチカ(撮影・鈴木正人)

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新日本「聖地」MSG進出、米団体ROHと共同興行

新日本プロレスのメイ社長


 新日本プロレスが「プロレスの聖地」に進出する。13日、都内で行われたG1クライマックスの前日記者会見の冒頭でハロルド・メイ社長が登壇し、来年4月6日に米ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで、米団体ROHとの共同興行を行うと発表した。

 6月に就任した同社長は「社長に就任したとき、新日本を次の段階に持っていきたいという抱負を述べさせていただきました。その一環として重大な発表がございます。2019年4月6日、米ニューヨーク、マディソン・スクエア・ガーデンで『G1スーパーカード』という共同興行を開催しいたします。歴史的な試合が数多く行われることを確信しております。国内外からのファン、数多く歓迎することを期待しております。ニューヨークで会いましょう」とあいさつした。

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王者オメガ、全勝優勝掲げ「防衛戦と思って戦う」

6月9日、オカダ・カズチカを破ったケニー・オメガ


 新日本プロレスの真夏の祭典G1クライマックスは14日に開幕し、来月12日まで熱きバトルが繰り広げられる。第28代優勝者は誰か。今日13日、明日14日と昨年の優勝決定戦で争った2人、ケニー・オメガ(34)と内藤哲也の声をお届けする。まずはIWGPヘビー級王者として18年ぶり3人目の頂点を狙うオメガが登場。史上初の3年連続の優勝決定戦進出の偉業もかかる、新たな新日本の顔に聞いた。

  ◇   ◇   ◇  

 王者として初防衛を果たした米サンフランシスコ大会(7日)から帰国する航空機、オメガはある映像を見た。機内エンターテインメントで選んだのは昨年のG1優勝決定戦、僅差で内藤に敗れた一戦だった。「もし去年勝っていたら、今年のモチベーションが難しかったかもしれない。今年が面白くなったね」。15日のBブロック初戦でいきなり激突することを「良いことだね。1年前との違いを見せたい」と歓迎する。

 濃密だったこの1年の集大成は先月。オカダの13度目の防衛を阻んでIWGPヘビー級王座をつかんだ。08年8月に来日して10年の悲願。日本語も滑らかな男は「新日本のブランドを広める使命がある。試合をしていない時間も大事だ」と広報活動にも精力的。その中で迎えるG1になる。

 「どの試合も100%でやらないといけない」と全勝優勝を掲げる。「もし負けたら、G1後に挑戦をアピールする口実を作ることになる。だから、1つ1つを防衛戦と思って戦う」。外国人選手として初優勝した16年、準優勝だった昨年は、作戦として全試合を100%で戦わないことで、頂点に近づいた。今年は立場が違う。米国の初防衛戦のダメージが抜けきらない中で開幕となるが、言い訳はできない。

 「オメガ」の名前の由来も、得意技「片翼の天使」「Vトリガー」の名称も、すべてゲームにちなむ。いまはまっているのは「マリオテニス」。17年のベストゲームは「バイオハザード」で、連夜部屋を消灯し、ろうそくをともして没頭したという意外な一面も、これまでの外国人選手でも随一と言える人気を支える。

 迫力ある空中戦や路上プロレスで磨いたハードコアの強さはもちろん魅力。「ベストバウトマシン」の異名通り、その腰にベルトを巻く夏だからこそ、好試合連発の期待は高まる。【阿部健吾】

 ◆ケニー・オメガ 1983年10月16日、カナダ生まれ。00年に地元ウィニペグのローカル団体でデビュー。米国インディー団体で活躍後、08年に初来日してDDTに参戦。飯伏幸太とのタッグで名をはせ、10年には新日本でIWGPタッグ王者。14年に新日本に移籍後、15年にIWGPジュニアヘビー級王者。ヘビー級に転向し、16年G1クライマックスで外国人選手として初制覇、17年にはIWGP USヘビー級王者となった。183センチ、92キロ。

 ◆G1クライマックス 91年に始まった新日本プロレスのシングルのリーグ戦。今年は、20選手が2つのブロックに分かれてリーグ戦を行い、各組1位同士が8月12日に東京・日本武道館で優勝決定戦を行う。リーグ戦は勝ち点制で、勝ちは2点、負けと無効試合は0点、引き分けは1点。最多優勝は蝶野正洋の5回。昨年は内藤哲也が2度目の優勝を飾った。

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王者オメガ米国で初防衛!Codyと和解ムード演出

ケニー・オメガ(2018年6月9日撮影)

<新日本:サンフランシスコ大会>◇7日(日本時間8日)◇カウパレス◇観衆6333人


 今年2回目となる米国大会でIWGPヘビー級選手権が行われ、王者ケニー・オメガがCodyを退け、初防衛を果たした。

 6月9日の大阪城ホール大会で来日10年目の悲願として初のベルトを巻いたばかりのオメガは、「バレット・クラブ」で内紛状態を続けていたCodyと激突。同伴したブランディ夫人を盾にする相手に、攻めあぐねる場面もあったが、ノータッチ・トペ・コン・ヒーロを的中させてからは、技のペースを上げてたたみ掛けた。

 途中からは高さ約3メートルのはしごをリング下から持ち出すも、これを逆に利用されて痛恨の一撃をもらった。はしごの頂上でのエルボー合戦に敗れて、そのままブレーンバスターでマットに打ち付けられ悲鳴を上げた。

 しかし、驚異的なスタミナは健在。この一発から驚異の回復力を見せると、Vトリガーを連発してペースをつかみ返す。最後はダブルアーム式パイルドライバーで致命傷を負わせ、Vトリガーから片翼の天使で追撃して勝負あり。34分14秒で仕留めた。

 試合後にはリングにあおむけに倒れるCodyに手を差し伸べて立たせ、和解ムードを演出した。マイクを握ると「伝統あるカウパレスのような会場で初防衛が出来て誇りに思う。王者になってみて分かったことだが、続々と敵が現れることに驚いている。ただ、我々は人間なんだ。2度目のチャンスは与えられるべきものだ。Codyは今日、本当に頑張っていた。彼にも与えられるべきだろう」とたたえた。

 その後、花道を去り、ヤングバックス、ハク、タマ、ロアとウルフバックポーズをかわしたが、なんと直後にタマが背後から襲撃。ハクとロアの3人が再び「バレット・クラブ」に内紛を起こす展開となった。リングにはCodyも再登場し、キング・ハクファミリーの退場後に、オメガと2人でがっちり握手をかわし、抱き合った。

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新日本、秋も米で開催 シスコ大会調印式で発表

ケニー・オメガ(2018年6月9日撮影)


 新日本プロレスは7日(日本時間8日)に開催される米サンフランシスコ大会の公開調印式を6日(同7日)、同地で行った。初防衛戦のIWGPヘビー級王者ケニー・オメガは「バレット・クラブ」で内紛を続けていたCodyの挑戦を受ける。「ベルトに対して敬意を持ち、敬意のある試合をしたいんだ。なぜならば、このベルトは世界規模で重要なブランドだから」と、来日10年目でつかんだ悲願の王座を守る誓いを立てた。

 また、メイ社長が9月、11月に米カリフォルニア州で新たに大会を行うことも発表した。

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新日本が米国で新大会!メイ社長「新しいチャンス」

新日本プロレスのメイ社長


 新日本プロレスが米国で開催する新たな大会を行うことになった。7日(日本時間8日)のサンフランシスコ大会の前日となった6日(同7日)に公開調印式が行われ、ハロルド・メイ社長が発表した。

 9月30日は米カリフォルニア州のロングビーチで「FightingSpiritUnleashed」を開催。同社長は「この大会で我々が持っている責任感、そしてプロレスの持つディープなパワーをみなさんに掲示できるのではないかと考えています」と米国ファンへ訴えた。

 11月10、11日に米カリフォルニア州で開催するのは「Lion’sBreak」。新日本の若手育成イベントとして国内で行われている「ライオンズ・ゲート」の米国版として位置付ける。会場はアナハイム・コンベンションセンターで、「米国においても、“ネクスト・ジェネレーション”、若手選手がどのように育っているかを見せる新しいチャンスをみなさんに提供したいと思っています」と述べた。

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Cody3本のベルト狙う 父ローデスさんも保持

キックを放つCody(左)(2017年1月4日撮影)


 新日本プロレスのバレットクラブ所属で元ROH世界ヘビー級王者Cody(32)が今夏、日米計3本のベルト獲得を狙う。

 29日に米ボルティモアで開催されるROHの大会ではマーティー・スカルと3WAY戦で同王者ダルトン・キャッスルに挑戦。来月7日は新日本サンフランシスコ大会でIWGP王者ケニー・オメガに挑む。IWGPタッグ王者ヤングバックスと一緒に主催する9月1日のオールイン大会(米シカゴ)ではNWA世界ヘビー級王者ニック・アルディスに挑戦。この王座はCodyの父となる故ダスティ・ローデスさんの保持したローデス家に縁のあるベルトとなる。(デーブ・レイブル通信員)

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プロ経営者の新日本メイ新社長、進化の鍵はドラマ性

新日本プロレスのメイ社長


 新日本プロレスに外国人トップがやってきた。オランダ出身で6カ国語を操るハロルド・メイ社長(54)。幼少期に住んだ日本で、日本コカ・コーラの副社長、玩具大手タカラトミーの社長を経て選んだ新天地は、愛してやまないプロレス界だった。6月に着任した新社長に、経緯と将来像を聞いた。

 6月9日、大阪城ホール大会。第1試合開始前、場内の大型スクリーンに映像が流れた。シャワーを浴びていた男が、木谷オーナーからの電話に応える。新日本の新社長就任の打診にうなずく。「ハロルド・ジョージ・メイ」の名前とともに紹介されると、場内に拍手が起きた。3分超の作り込まれた映像が終わると、そのメイ社長が通路に立って、スポットライトを浴びていた。

 そこから一気に走った。スーツ姿の全力疾走。そのままロープ下から滑り込むようにリングインした。マイクを手にするまで、少し間があった。

 「ホッとして、一瞬止まりましたね。スピーチしないといけないのに。ぶっつけ本番だったから。ロープの隙間は40センチで、引っかかる可能性もあった。『転んだり頭引っかかったりしたらかっこ悪いですよ』と止められたけど、いいよ、リスク取ると。そのほうが記憶に残ると思って。やりたかった。僕はこの業界の『ヤングライオン』という思いもありました」。

 「ヤング~」は新日本の若手レスラーの総称。若き勢いを表現するように通路を突っ走ってリングインする彼らの入場に習った。

 自らの提案だったが、本当はもっと度肝を抜きたかった。

 「第一印象は人間、1回しか与えられないもの。だから絶対に忘れられない入場がしたかった。ファンへのお披露目なので、天井からリングの上へロープで下りようと思ったの」。

 アイデアは新日本の社員の「上」をいっていた。

 「僕ね、昔消防隊にいたんです。ビルの横から救助に行くんですけど。それの資格を持っていて。でも、みんな『はっ?』みたいな感じで。ホールから安全性の問題でできないと。みんなは普通に登場したらどうですかと。でも、絶対にダメだと」。

 結果、失敗のリスクも頭をもたげたが、インパクトにかけた。ヤングライオン式には思いもあった。

 「最初ニュースが流れたときに、外国人がきますよと。ビックリしたと思うし、どこかで心配もあったと思う。日本語出来ると言っても大丈夫かな、プロレス愛があるのかと。そういう心配があったと思う。それはお客様だけでなく、選手、社員にもあったと思う。僕は本当にあるんですよ、プロレス愛が。それを見せたかったんです」。

 マイクを握り、言葉を発する前にすでに拍手が起きた。つかみは完璧だった。

 愛の源泉は8歳の時。父の仕事で住んだ日本のテレビだった。オランダでは当時は2局しかなく、放送時間も午後5時から同11時まで。日本に来てみて、放送局の多さ、放送時間に驚いた。その中で父が欠かさずに見ていたのが、プロレス中継だった。漫画でしか戦いを見たことがなかったメイ少年が見た、本物の人間が戦う姿。猪木、タイガーマスク、ブッチャー…。強烈な原体験だった。

 米国で大学を出て、再び日本に。外資系企業で腕をふるう最中、愛がよみがえった。きっかけは日本人の妻。「プ女子なんです。約10年前に『いま、すごいから見てみて』と」。強烈に魅力的な世界だった。「スピード、技、迫力、全部違った」。会場に足を運ぶようになった。

 今回、木谷オーナーからの懇願で、プロレス界で社長になった。「好きな仕事をしているのはそれだけで不思議な元気が出る」。今後のビジョンは、海外への販路を拡大するのが1つ。それには「ドラマ性が鍵。選手が作り出す試合展開が素晴らしい。これをさらに伝えたい」。

 新日本の強みとして考えるのは、選手の個性、技の独自性などもあるが、一番重要視しているのが、ドラマ性だという。

 「技のすごさ、格好良さとかは試合の中のことであって、例えるならば2時間の映画を見ている時に、試合だけ見ているのは最後の10分くらいの決闘シーンなんです。それはそれで十分すごいし、思い出にもなる。でも残りの1時間50分の話が分かれば、もっと意味がある決闘シーンになる」。

 試合までのあおりがSNSやメディアを通して、ネット社会だからこそ、多用な情報がさまざまな伏線を織りなしていく。それが太くなればなるほど、感情移入できる。現代プロレスだからこそ、そこに可能性を見る。

 感情移入という部分は、プロレスの肝だと考えている。自身が会場に足を運ぶようになって感じたのは、他競技にはない異空間のすばらしさだった。

 「ファンが暖かいですよね。仲間意識がすごく感じられる。みんなで応援しようとか。隣の知らない人でも、しゃべる、語り合うんです。なんとなく友達感、他のスポーツではないですよ」。

 「例えば相撲、サッカーにはないのかと言ったらうそになるけど、特別なんです。プロレスは年齢層が幅広い。子供、何十年もはまっている人、日本人も外国人も、男女も。これはなかなかないですよ。良い意味で正しいプロレスの見方がないと言うこと、100人いれば100人の見方がある。女性が見る観点と何十年見ているファンの観点、初めてきた子供の観点、みんな違うんです。でも全部正しいんです。それがいいんですよね。“コト”の質、深さが違う。文化の壁も言葉の壁もない」。

 モノ消費からコト消費へと消費スタイルが変わっていく近年にも、プロレスは合致していると考える。

 「プロレスを見る理由が、元気もらえた、元気をくれると聞きます。僕が思うのは、人間誰でも自分なりに戦ってるんです。仕事でも、人生でも。心の中で。仕事がうまくいかないこととか。毎日ストレスとかで闘っているんです。でも試合を見ると自己投影できるんです。選手がそれを代弁している、それでスカッとする」。

 いまは限定的な英語コンテンツを増やしていき、新日本が作り出すドラマ性を海外に伝えていく。

 「前職と比べたら会社の規模は小さい。でも、1つは大きくできるポテンシャルを本当に信じているし、なかなかいまの経済状況で、ビジネスマンとして大きく伸ばせるチャンスはない。1,2%あげるのもすごく大変なのに。やりがい、ありますよ。しかも大好きなプロレスで。もしかしたら業界そのものを変えられるかも。そんなチャンスないですよ。それによって、もっとファンの方が喜ぶだろうし、選手にも還元できる」。

 スーツ姿の「ヤングライオン」は、今日もプロレスを世に広めるべく闘っている。

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