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琴勇輝休場、右足関節外回り靱帯損傷 十両転落濃厚

負傷し引き揚げる琴勇輝(2019年1月22日撮影)

大相撲初場所11日目の23日、西前頭13枚目琴勇輝(27=佐渡ケ嶽)が休場した。日本相撲協会に「右大腿(だいたい)骨骨挫傷、右足関節外回り靱帯(じんたい)損傷により全治10日間の見込み」との診断書を提出。10日目の宝富士戦で6敗目を喫した際に負傷した。

10日目を終えた時点で4勝6敗で、再出場しなければ来場所の十両転落が濃厚となる。休場は昨年春場所以来8度目。11日目の対戦相手、大栄翔は不戦勝となる。

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3日~8日目休場の隆の勝が再び休場、右膝に違和感

隆の勝(18年8月27日撮影)

大相撲初場所11日目の23日、西十両2枚目隆の勝(24=千賀ノ浦)が再び休場した。「右膝前十字靱帯(じんたい)損傷で約1カ月間の加療を要する見込み」との診断書を日本相撲協会に提出。残り日数を全て休場し、来場所の復帰を目指す。

今場所は右膝を痛めて3日目から休み、9日目から再出場していた。休場は2度目。11日目の対戦相手、友風は不戦勝となる。

師匠の千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)は「本人は違和感があるみたい。剥離骨折もしている。無理はさせたくない」と話した。手術の予定はないという。

19年1月21日、初場所9日目 大奄美(右)を送り出しで破る隆の勝

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千代の国休場、左膝靱帯損傷「2週間の安静、加療」

左膝に手を置き痛がる千代の国(2019年1月22日撮影)

大相撲の東前頭15枚目千代の国(28=九重)が初場所11日目の23日、「左膝複合靱帯(じんたい)損傷で約2週間の安静、加療を要する」との診断書を日本相撲協会に提出して休場した。2敗目を喫した10日目の勢戦で負傷した。休場は昨年名古屋場所以来で16度目。11日目の対戦相手、阿炎は不戦勝となる。

千代の国は9日目の21日に、平幕で最初に勝ち越しを決めるなど好調だった。

西十両2枚目隆の勝(24=千賀ノ浦)も再び休場を決めた。右膝を痛めて3日目の15日から休場し、9日目の21日から再出場していた。休場は2度目。11日目の対戦相手、友風は不戦勝となる。

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39歳豪風の去り際の美学 前夜尾車親方に引退意思

豪風(2018年5月18日撮影)

最高位関脇の十両豪風(39=尾車)が初場所10日目の22日、現役を引退した。日本相撲協会理事会で年寄「押尾川」襲名を承認され、今後は尾車部屋付きの親方として後進の指導に当たる。23日に記者会見する予定。

後悔は残さなかった。前夜の午後11時頃、師匠の尾車親方(元大関琴風)に「自分はもうすっきりしています」と報告した。今場所は9日目に8敗目(1勝)を喫し、負け越しが決定。「力士として自分なりの潔さを」と決意を固めた。15年以上、土俵で活躍を続けた弟子に、師匠は「俺からは不満不平はない。あんな小さな体で戦えたのは節制と努力のたまもの」とねぎらった。

幕内出場1257回は史上8位で、学生出身力士として史上最多。14年秋場所には、35歳2カ月の戦後最年長で新関脇に昇進した。16日に引退した元横綱稀勢の里に続き、角界を支えた名力士が土俵を去る。

◆豪風旭(たけかぜ・あきら)本名・成田旭。1979年(昭54)6月21日生まれ、秋田県北秋田市出身。鷹巣小1年から相撲を始める。昨年夏の甲子園で準優勝した秋田・金足農高を経て、中大4年時に学生横綱。02年夏場所に幕下15枚目格付け出しで初土俵。得意技は突き押し。172センチ、152キロ。通算687勝746敗46休。

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豪風は年寄押尾川襲名 尾車の部屋付き親方で指導へ

豪風(18年3月20日撮影I

日本相撲協会は22日、元関脇豪風(39=尾車)が引退し、年寄「押尾川」を襲名したと発表した。

今後は尾車部屋の部屋付き親方として後進の指導にあたる。23日に師匠の尾車親方(元大関琴風)同席のもと、引退会見を行う予定。

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白鵬は天覧相撲無敗 賜杯ない9年前陛下手紙に感激

土俵引き揚げ時、天皇皇后両陛下のいる方向を見上げる白鵬(撮影・河田真司)

<大相撲初場所>◇8日目◇20日◇東京・両国国技館

横綱白鵬(33=宮城野)が平成最後の天覧相撲を白星で飾った。東前頭5枚目碧山の巨体を下手出し投げで転がした。横綱でとった天覧相撲は6戦全勝。10年8月に、史上初の3場所連続全勝優勝をたたえる「おねぎらいとお祝い」の言葉を下さった天皇陛下の前で、横綱として43度目の全勝ターン。平成最後の東京場所優勝へ、単独トップを守った。魁聖、千代の国、矢後の平幕3人が1敗で追っている。

    ◇    ◇    ◇

巨漢碧山の突き押しをしのぎ、右四つになるや白鵬が攻めた。右下手でまわしを引いた。鋭く腰を切った。一瞬の下手出し投げに館内が沸く。貴賓席の両陛下も笑顔で拍手した。横綱になって、天覧相撲は6戦全勝。平成最後の“大一番”を鮮やかに締めたのは、白鵬なりの恩返しだった。

支度部屋でしみじみこぼした。「花道でちょっと(貴賓席を)見上げました。さびしいっていうか…。9年前にいただいた手紙を思い出します。平成に育ててもらいましたからね」。

史上初の3場所連続全勝優勝を飾った10年7月25日、名古屋場所千秋楽。角界を揺るがせた賭博問題で、日本相撲協会が天皇賜杯を辞退。受け取る賜杯がなく、悲しくて泣いた。その9日後に届いたメッセージ。「おねぎらいとお祝い」という陛下の言葉が入った宮内庁の書簡に、感激した。「あの手紙があるからこそ、頑張ろうという気持ちになれた。振り返ってみれば、間違いない。あの時は賜杯がなかったからね。本当にうれしかった」。書簡原本は協会が保管しているが、たった1通のコピーは白鵬の自宅にある。

単独トップを守った。全勝ターンは昨年秋場所以来45場所目、横綱では43場所目だ。「出来すぎという気持ちがある。いろんな取組があったしね。頭になかった」。序盤は紙一重の内容が続いた。しかし、6日目からの3番で確実に内容が上がっている。初日、8日目の多い天覧相撲だが「中日で良かったね、今回は」。後半戦へ。大きな弾みがついた。【加藤裕一】

碧山(左)を下手出し投げで破る白鵬(撮影・山崎安昭)
着替えを終えて引き揚げる白鵬(撮影・山崎安昭)

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お相撲さんイメージ体現 やくみつる氏/稀勢連載1

国技館内を歩きファンと握手する荒磯親方(元横綱稀勢の里)(撮影・柴田隆二)

<稀勢引退~愛された理由(1)>

年寄荒磯を襲名した元横綱稀勢の里が人気絶頂のまま土俵を去った。「稀勢ロス」が広がっている。老若男女を問わず誰からも愛され、人気を集めたのはなぜだったのか。今日から随時、連載します。第1回は好角家として知られる漫画家のやくみつる氏(59)。

   ◇    ◇

多くの人が抱く、お相撲さんのイメージを体現していたのが稀勢の里関だったと思う。お相撲さんは、こうあってほしいというものを持っていた。言い訳もしないし、多くを語らない。でも普段は語らないのに、最後の引退会見では理路整然と話していた。それだけ内に秘めたものなど、普段は語らないからこそ見えてくるものがあった。愚直さが本当に伝わってくる。

相撲も器用なタイプではなかった。どんな相手、立ち合いにも対応できるわけではないような、不器用なところも人を引きつけたと思う。ただ、立ち腰だった割には粘りがあった。(新横綱の17年春場所で)左の胸や腕を大けがをしたことで、上半身に力が戻らなかったことが引退の要因とされている。しかし、むしろ先場所と今場所は下半身の粘りがなくなった。その衰えが引退につながった。

同じような雰囲気を持っているのは、貴景勝関ではないかと思う。左四つの稀勢の里関と同じように、貴景勝関も愚直に突き、押しで番付を上げてきた。言動を見ていても、同じようなものを感じる。他には錦木も苦労人という点で、似たものを感じる。(稀勢の里が引退して今場所4日目に予定されていた初顔合わせが実現せず)最後に取らせてあげたかったですね。

今後は親方として指導するが、引退会見では「ケガのない力士を育てたい」と話していた。(稀勢の里の先代師匠の)鳴戸親方(元横綱隆の里)は「けがは土俵で治せ」という方だったので、少し指導法は違うかもしれない。ただ、同じような雰囲気を持った力士を育ててほしい。

◆やくみつる 本名・畠山秀樹(はたやま・ひでき)。1959年(昭34)3月12日、東京・世田谷区生まれ。漫画家。好角家として知られ、日本相撲協会生活指導部特別委員会委員なども務めた。

ファンに囲まれながら国技館内をあいさつ回りする荒磯親方(元横綱稀勢の里)(撮影・柴田隆二)

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稀勢の里、後進指導へ「ケガに強い力士を育てたい」

引退会見で涙ぐむ稀勢の里(撮影・鈴木正人)

現役引退を決断した大相撲の横綱稀勢の里(32=田子ノ浦)が16日、東京・両国国技館で引退会見を行った。

引退を決意した心境について「横綱としてみなさまの期待にそえられないということは非常に悔いが残りますが、私の土俵人生において一片の悔いもございません。たくさんの人に支えられて1人1人の顔を思い出しますし、感謝の気持ちでいっぱいです」と途中で声を詰まらせながら、涙を流しながら明かした。

17年初場所に初優勝を果たし、72代横綱に昇進。同年3月の春場所で横綱として優勝を果たしたが、13日目に左の上腕筋と大胸筋を損傷。この大けがが力士生命を大幅に縮める要因となってしまった。あらためて負傷箇所について問われると「徐々によくなってきましたが、自分の相撲を、ケガする前に戻すことはできなかったです」と声を絞り出した。

進退を懸けて初場所に臨んだ稀勢の里は、初日から3連敗。昨年9月の秋場所から3場所にわたって8連敗(不戦敗除く)となり、横綱としては貴乃花を抜いてワースト記録となっていた。「潔く引退するか、ファンの人たちのために相撲を取るかというのは、いつも稽古場で自問自答していた。応援してくれる人のためにも相撲を続けようという判断になってやってきましたが、このような結果となってファンの人たちには申し訳ないという気持ちです」とまた涙を流した。

17年間の現役人生の思い出を振り返ると「ありすぎてなかなか思い出せない」。だが思い出の一番には、17年初場所千秋楽で横綱白鵬を破った一番を挙げた。「2011年に大関昇進した時は千秋楽で琴奨菊関に負けました。その悔しい思いがあって、次に昇進する時は絶対負けないという気持ちで臨みました」と振り返った。

日本相撲協会はこの日、都内で理事会を行い、稀勢の里の引退と年寄「荒磯」襲名を承認した。稀勢の里は今後、田子ノ浦部屋の部屋付き親方として後進の指導にあたる。「ケガに強い力士を育てたい」と話した。

引退会見を終え、頭を下げる稀勢の里(撮影・鈴木正人)

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稀勢の里、土俵人生は「一片の悔いもございません」

引退会見で涙を見せる稀勢の里(撮影・鈴木正人)

日本相撲協会は16日、都内で理事会を行い、横綱稀勢の里(32=田子ノ浦)の引退と年寄「荒磯」襲名を承認した。稀勢の里は大相撲初場所で初日から3連敗を喫し、4日目のこの日朝、都内の部屋で師匠の田子ノ浦親方(元前頭隆の鶴)が稀勢の里の引退を明かした。

稀勢の里は午後、両国国技館で引退会見を行った。引退した現在の心境を問われると「横綱としてみなさまの期待にそえられないということは非常に悔いが残りますが、私の土俵人生において一片の悔いもございません。たくさんの人に支えられて1人1人の顔を思い出しますし、感謝の気持ちでいっぱいです」と途中で声を詰まらせながら話した。

新横綱に昇進した17年春場所の、横綱日馬富士戦で左大胸筋付近を負傷。ケガを押して出場して同場所は優勝を果たしたが、負傷の影響により8場所連続休場を余儀なくされた。あらためて負傷した箇所について問われると「徐々によくなってきましたが、自分の相撲を、ケガする前に戻すことはできなかったです」と声を振り絞りながら明かした。

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相撲協会、稀勢の里引退と年寄「荒磯」襲名を承認

横綱稀勢の里

日本相撲協会は16日、都内で理事会を行い、横綱稀勢の里(32=田子ノ浦)の引退と年寄「荒磯」襲名を承認した。

稀勢の里は大相撲初場所で初日から3連敗を喫し、4日目のこの日朝に、都内の部屋で師匠の田子ノ浦親方(元前頭隆の鶴)が稀勢の里の引退を明かした。

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稀勢の里、今後は荒磯親方として高安ら後進を指導

稀勢の里

大相撲の横綱稀勢の里(32=田子ノ浦)が初場所4日目の16日、現役を引退した。

4日目の錦木戦は、すでに取組が組まれていたため、不戦敗扱いになる。錦木は不戦勝のため、金星にはならない。これにより、稀勢の里の通算成績は800勝495敗98休になる。

稀勢の里は今後、引退届を日本相撲協会に提出する。すでに年寄「荒磯」の名跡を取得しているため、今後は荒磯親方として大関高安ら後進の指導にあたる。まずは日本相撲協会の年寄資格審査委員会で承認された後、理事会の承認をへて、正式に荒磯襲名が決まる。状況が整い次第、本人が記者会見を開く見通しだ。

断髪式を含む引退相撲は、国技館で行うことが確実。時期は今後、国技館の空き状況等をみて、日程を調整することになる。

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稀勢の里このまま引退なら歴代最低の勝率5割

稀勢の里(右)は寄り切りで栃煌山に敗れる(撮影・小沢裕)

<大相撲初場所>◇3日目◇15日◇東京・両国国技館

進退が懸かる横綱稀勢の里(32=田子ノ浦)が崖っぷちに追い込まれた。東前頭筆頭で同学年の栃煌山に、いいところなく寄り切られ、2日連続の金星配給となる3連敗。昨年9月の秋場所から3場所にわたる連敗は、横綱では貴乃花を抜いてワーストの8連敗となった。横綱が2場所連続で初日から3連敗するのも宮城山以来88年ぶり。日本相撲協会の幹部から“横綱失格”の声も漏れた。

3連敗した稀勢の里は、がっくりとうなだれた後、何かを確認したように、うなずいた。直後の結びの一番の間、控えに座ると、口を真一文字に結び、悔しさを押し殺した。負けたのは成長著しい若手ではなく、かつてともに大関昇進を目指した同学年の栃煌山。しかも昨年11月の九州場所で最後に取った相手に2場所連続で負けた。同世代にも後れを取る、顕著な衰えを示す残酷な結果だった。

立ち合いは左足で踏み込み、低い姿勢で当たって左から攻める相撲人生の集大成をという気概が見えた。だが休場続きと稽古量不足による相撲勘の衰えから、あっさりと栃煌山にもろ差しを許した。左からの下手投げに体をよろめかせ寄り切られた。横綱としては単独ワーストとなる8連敗で、88年ぶりとなる2場所連続の3連敗発進。2日連続で配給した金星は、在位12場所目で計18個目だ。全休の4場所を除けば、出場1場所ごとに2~3個の金星を配給していることになる。支度部屋では、腕組みしながら終始無言を貫いた。

芝田山親方(元横綱大乃国)は、同じ二所ノ関一門をまとめる理事として、先輩横綱として、苦言を呈した。取組後、開口一番「もうダメでしょう」と、引退もやむなしの見解。続けて「横綱としては厳しい。どうしようもない。誰にも勝てない状況だもの」と、横綱失格のレッテルを貼った。

3日連続で負けても座布団が舞わなかった。場内には悲鳴は響いたが、番狂わせとは思われておらず、同情さえ買っている。師匠の田子ノ浦親方(元前頭隆の鶴)は取組前に「信じるしかない」と、進退については稀勢の里の意向を尊重する考え。兄弟子の西岩親方(元関脇若の里)も「勝っても負けても横綱として、堂々と胸を張ってほしい」と、自分の思うように行動すれば良いとの考えだ。休場を除く横綱在位中の成績は36勝35敗となった。このまま引退なら不戦敗が加わり、年6場所制となった1958年以降の横綱では歴代最低の勝率5割(2番目は栃ノ海の5割9分6厘)。衰えを露呈し、すでに進退は窮まっているのかもしれない。【高田文太】

3連敗の稀勢の里は報道陣の前で腕を組み沈黙を貫く(撮影・垰建太)
稀勢の里の横綱昇進後成績
勝率の低い横綱5傑

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稀勢の里“横綱失格”ワースト8連敗に協会幹部

3連敗を喫した稀勢の里は支度部屋に戻りぼうぜんとする(撮影・垰建太)

<大相撲初場所>◇3日目◇15日◇東京・両国国技館

進退が懸かる横綱稀勢の里(32=田子ノ浦)が崖っぷちに追い込まれた。

東前頭筆頭で同学年の栃煌山に、いいところなく寄り切られ、2日連続の金星配給となる3連敗。昨年9月の秋場所から3場所にわたる連敗は、横綱では貴乃花を抜いてワーストの8連敗となった。

横綱が2場所連続で初日から3連敗するのも宮城山以来88年ぶり。日本相撲協会の幹部から“横綱失格”の声も漏れた。

3連敗を喫し花道を引き揚げる稀勢の里(中央)(撮影・江口和貴)

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稀勢の里が運命の初日、昇進後○は2ケタ、●は休場

土俵祭りに臨む稀勢の里(後方右)。手前は八角理事長(撮影・河田真司)

大相撲の横綱稀勢の里(32=田子ノ浦)が今日13日、運命の初場所初日を迎える。12日、東京・両国国技館で行われた土俵祭に出席。17年春場所で横綱に昇進以降、初日に勝った2場所はともに2ケタ白星を挙げ、敗れた5場所はすべて途中休場している。2月18日には出身の茨城・牛久市で郷土後援会の激励会が予定されるが、皆勤が開催の条件。進退場所を占う初日は、小結御嶽海と対戦する。

勝てば2ケタ白星100%、負ければ途中休場100%-。両極端のデータが残る初日を前に、稀勢の里は「いよいよですね」と、静かに気持ちを高ぶらせた。初場所15日間の安全を祈願する土俵祭の最後には、他の力士が足早に帰途に就く中、土俵を見つめて一呼吸。その後、地下駐車場から車に乗り込んで外に出ると、ほどなく何かを暗示するようにこの冬、初雪が降り始めた。

昨年11月の九州場所は、横綱として87年ぶりに初日から4連敗(不戦敗を除く)を喫した。横綱審議委員会(横審)から史上初の「激励」を決議され、奮起を促されている初場所。進退が懸かるだけに、今場所で成績不振の場合は、途中休場ではなく引退を余儀なくされる。横綱昇進後、初日の結果がその場所の成績を左右してきたが「全部大事だと思うし、しっかりと流れをつくりたい」と話した。

昨年は皆勤1場所。新年を迎え「ここからという気持ちはある。いい年にしたい」と期するものがある。この日も「自分を信じて」と声援を送られるなど、復活を信じるファンに応えたい思いがある。2月18日には、牛久市で郷土後援会による激励会を予定。ただし日本相撲協会から、今場所の皆勤が条件と提示された。昨年は休場続きで開催できず、近隣の茨城・土浦市で行われた12月の冬巡業も不参加。もう裏切るわけにはいかない。

初日の御嶽海は過去6勝1敗と合口の良い相手だ。だが唯一敗れている一昨年名古屋場所は初日の対戦。「順調にやれた。しっかりやるだけ」と、良いイメージも悪いイメージも受け入れ、臨戦態勢は整った。初雪は稀勢の里の白星を暗示したものなのか-。平成最後の東京場所初日の結びの一番は、現時点で平成最後の和製横綱の、命運を占うことになる。【高田文太】

稀勢の里の横綱昇進後の初日の成績

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九州場所V貴景勝は初日正代戦、終盤に横綱大関戦

日本相撲協会は11日、審判部が東京・両国国技館で大相撲初場所(13日初日、両国国技館)の取組編成会議を開き、初日と2日目の取組を決めた。

初場所で進退をかける注目の横綱稀勢の里(32=田子ノ浦)は初日に結びの一番で小結御嶽海(26=出羽海)と、2日目は西前頭筆頭の逸ノ城(25=湊)との対戦が組まれた。過去の対戦成績は御嶽海には6勝1敗、逸ノ城には8勝6敗だが、直近の対戦(17年九州場所、18年初場所、同秋場所)では3連敗している。

他の横綱は、白鵬(33=宮城野)が初日に19場所ぶりの三役返り咲きの小結妙義龍(32=境川)、2日目は東前頭筆頭の栃煌山(31=春日野)の挑戦を受ける。鶴竜(33=井筒)は初日が栃煌山、2日目は御嶽海と対戦する。

昨年11月の九州場所で初優勝を果たし、新関脇に昇進した貴景勝(22=千賀ノ浦)は、初日に東前頭3枚目の正代(27=時津風)、2日目は西前頭3枚目の松鳳山(34=二所ノ関)と対戦する。横綱、大関との対戦は終盤戦が見込まれ、白星を重ね上位陣にも好成績を挙げれば、大関昇進の期待もかかる。

また、インフルエンザにかかった大関高安(28=田子ノ浦)も初日から出場するなど、十両以上の休場者はなかった。初日、2日目の三役以上の取組は以下の通り。

【初日】(左が東)

松鳳山-玉鷲

貴景勝-正代

北勝富士-栃ノ心

錦木-豪栄道

高安-逸ノ城

鶴竜-栃煌山

妙義龍-白鵬

稀勢の里-御嶽海

【2日目】(左が西)

松鳳山-貴景勝

玉鷲-正代

妙義龍-高安

栃ノ心-錦木

豪栄道-北勝富士

逸ノ城-稀勢の里

御嶽海-鶴竜

白鵬-栃煌山

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阿武松審判部長、稀勢の里に「序盤大事。頑張って」

阿武松審判部長(12年7月撮影)

日本相撲協会は11日、審判部が東京・両国国技館で大相撲初場所(13日初日、両国国技館)の取組編成会議を開き、初日と2日目の取組を決めた。

会議を終えた阿武松審判部長(元関脇益荒雄)は、初場所で進退をかける注目の横綱稀勢の里(32=田子ノ浦)について「序盤が大事だと思うので頑張ってほしい」と話した。場所前の二所ノ関一門の連合稽古などで「今までの稽古では(ケガで痛めた患部を)少しだけ、かばっていたような気がしたけど、今場所前は体全体を使ってケガのところも、かばわずにやっていて、意気込みを感じた」と良好さを感じ取ったという。進退をかける精神面も「期するところはあるでしょう」と察した。

また「優勝争いに期待するのは」という問いには、昨年11月の九州場所で初優勝し新関脇に昇進した貴景勝(22=千賀ノ浦)の名前を挙げ「どれぐらいの相撲を取れるか。横綱陣も出てくるし、どんな相撲を取るのか興味深いというか、いい相撲を取ってほしい」と期待。先場所優勝した時点での大関とりについては、その前の秋場所が2ケタ勝利に届かなかった(9勝)ことや、九州場所では横綱対戦が稀勢の里(勝利)しかなかったこともあり、初場所の様子を見てというニュアンスをもらしていたが「基本はそうですが、最初からずっとね(連勝で終盤まで来たら、の意味)、白星を積み重ねたらのことですから、みていきたい」と含みを持たせた。

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稀勢の里、進退かけ初日は御嶽海、2日目は逸ノ城

横綱稀勢の里(18年12月25日撮影)

日本相撲協会は11日、審判部が東京・両国国技館で大相撲初場所(13日初日、両国国技館)の取組編成会議を開き、初日と2日目の取組を決めた。

初場所で進退をかける注目の横綱稀勢の里(32=田子ノ浦)は初日に小結御嶽海(26=出羽海)、2日目に西前頭筆頭の逸ノ城(25=湊)との対戦が決まった。

またインフルエンザにかかった大関高安(28=田子ノ浦)も初日から出場するなど、十両以上の休場者はなかった。

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「今年は良い話題をね」芝田山広報部長が抱負

芝田山親方(2018年3月29日撮影)

日本相撲協会の芝田山広報部長(元横綱大乃国)が4日の仕事始めで抱負を語った。

「今年は良い話題をね」と意気込む。昨年9月の秋場所前に記念撮影コーナー増設など企画を展開。「広報部としてお客さんに真心を持って接したい」と話した。

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芝田山広報部長「励みになった」貴景勝が若手の手本

芝田山親方(2018年1月13日撮影)

激動の1年が過ぎた日本相撲協会は28日、東京・両国国技館内の事務所で仕事納めを迎えた。

報道陣に取材対応した芝田山広報部長(元横綱大乃国)は、今年4月から広報部長に就任。その4月の春巡業中に、人命救護のため土俵に女性が上がった事例などを振り返り「女性と土俵問題やガバナンス、コンプライアンスなど、いろいろなことが春からあったが、そんな中、八角理事長が指揮をとりながら執行部、協会員で乗り切ったのではないかと思う」と語った。

本場所については「自分は29歳になる前に引退した。それを考えれば(全員が32歳以上の今の3横綱は)故障があっても頑張っていると思う。その中で若手も出てきたが、もっと20歳前後で関取、幕内を目指す若手がどんどん出てきてほしい」と総括。その若手筆頭格として、九州場所で初優勝した貴景勝の名前を挙げ「上背はなく横幅のある貴景勝が、あれだけの相撲をとったのは、背はなくても(活躍できる)という、いい証明になり(他の若手力士への)励みになったのでは」と評価した。

暴力事件など不祥事が多発した角界だが、本場所の90日間、全て満員御礼の盛況ぶり。「ありがたいこと。(満員御礼の)旗が下がるというのは皆さんが、目を向けてくれているということ。それに甘んじることなく足を地につけて、新しい場所に協会員一丸となって向かって行きたい」と新年に向けた抱負を語った。

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降下、改名、引退などの力士ら/初場所新番付

御嶽海

日本相撲協会は25日、来年1月の大相撲初場所(13日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表した。降下、改名、引退などの力士、年寄は以下の通り。

【降下】

<関脇から降下>

御嶽海(25=出羽海)東関脇→西小結

逸ノ城(25=湊)西関脇→西前頭筆頭

<三役から平幕>

魁聖(32=友綱)西小結→東前頭8枚目

<幕内から十両>

隆の勝(24=千賀ノ浦)西前頭13枚目→西十両2枚目

千代丸(27=九重)西前頭16枚目→西十両6枚目

荒鷲(32=峰崎)東前頭16枚目→東十両10枚目

<十両から幕下>

極芯道(22=錦戸)西十両13枚目→東幕下4枚目

千代ノ皇(27=九重)西十両9枚目→東幕下5枚目

【改名<1>】(しこ名の上の部分)

<幕下>

貴公俊→貴ノ富士(たかのふじ=千賀ノ浦)

碧の正→小城ノ正(おぎのしょう=出羽海)

<序二段>

光宗→土佐栄山(とさえいざん=阿武松)

今野→佐田剛(さだつよし=境川)

中西→阿蘇錦(あそにしき=境川)

迅風→綾風(あやかぜ=尾車)

【改名<2>】(しこ名の下の部分も含める)

貴公俊剛→貴ノ富士三造(たかのふじ・さんぞう)

【改名<3>】(読み方の変更)

小力龍太郎(こぢから・りゅうたろう→こちから・りゅうたろう=田子ノ浦)

【出身地変更】

小城ノ正(岡山県備前市→大阪府豊中市=出羽海)

井上(熊本県大津町→熊本市東区=木瀬)

【引退年寄襲名】

里山→佐ノ山

【引退】

神嶽、桜児竜、雲仙岳、中谷、隆ノ竜、武拳

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