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黒姫山孫が土俵「偉大さ感じた」新序出世力士発表

新序出世披露に臨む田中山(撮影・小沢裕)


 日本相撲協会は夏場所8日目の20日、元関脇黒姫山を祖父に持つ田中山(境川)ら、新序出世力士12人を発表した。

 新序出世披露で田中山は、祖父が現役時代に締めていた化粧まわしを締めて土俵に上がった。観客から祖父のしこ名を叫ばれて「祖父がどれだけ偉大だったかを感じた。自分もそれぐらい有名になりたい。あらためて頑張りたいと思った」と気持ちを新たにした。名古屋場所(7月8日初日、ドルフィンズアリーナ)から番付にしこ名が載る。

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夏場所初日は鶴竜-遠藤、白鵬-玉鷲 取組編成会議

白鵬


 日本相撲協会は11日、東京・両国国技館で審判部が取組編成会議を開き、大相撲夏場所(13日初日、両国国技館)の初日と2日目の取組を決めた。

 連続優勝を狙う横綱鶴竜(32=井筒)は初日に、新三役で注目される小結遠藤(27=追手風)と対戦。41度目の優勝を狙う横綱白鵬(33=宮城野)は、東前頭筆頭の玉鷲(33=片男波)で滑り出す。

 大関とりの関脇栃ノ心(30=春日野)は初日が松鳳山(34=二所ノ関)、2日目が阿炎(24=錣山)の平幕勢と対戦する。

 十両以上の休場者は、横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)と大関高安(28=同)の2人だった。初日、2日目の三役以上の取組は以下の通り。

 【初日】(左が東)

 御嶽海-大栄翔

 阿炎-逸ノ城

 栃ノ心-松鳳山

 魁聖-豪栄道

 玉鷲-白鵬

 鶴竜-遠藤

 【2日目】(左が西)

 遠藤-豊山

 阿炎-栃ノ心

 逸ノ城-魁聖

 豪栄道-松鳳山

 玉鷲-鶴竜

 白鵬-御嶽海

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意識改革「粘り強く研修会」/八角理事長語る2

3期目を迎え抱負を語る八角理事長(撮影・小沢裕)


 不祥事が相次いだ大相撲で、新体制後初の本場所となる夏場所(東京・両国国技館)が13日に初日を迎える。3月26日の日本相撲協会理事会で、全会一致で3選が決まった八角理事長(54=元横綱北勝海)がインタビューに応じた。これまで語ることの少なかった思いを口にした。【取材・構成=高田文太】

 ◆不祥事と問われる伝統

 3月、理事長に再任した際に「暴力問題の根絶に取り組むことが第1課題」と宣言。この半年だけで元日馬富士関や貴公俊、峰崎部屋で暴力が発覚。他のスポーツよりも暴力が多いのは、厳しい伝統の名残なのか、競技性によるのか聞くと、八角理事長は「両方だと思います」と答えた。

      ◇       ◇

 八角 顔を突っ張ることが土俵ではよしとされる世界。それが土俵外で手が出ることにつながるかもしれないが、絶対にダメ。(立場の)強い者が弱い者をやるのは、いじめにもつながる。何回も何回も粘り強く研修会を開いて、意識を変えていかないといけない。

 他人同士が集団生活する相撲部屋の伝統を守りつつも、暴力を伴う上下関係の構築は絶対に許さない決意だ。一方で4月の春巡業を通じて「土俵の女人禁制」という伝統も議論された。

 きっかけは京都府舞鶴市の巡業で、市長が土俵であいさつ中に倒れた際の場内放送だった。女性看護師らが土俵に上がると行司が「女性の方は下りてください」とアナウンス。人命よりも伝統を優先したとされ、批判が殺到した。さらに兵庫県宝塚市の巡業では、女性市長が土俵であいさつできず、女性差別を訴えた。

 これらを受けて4月28日に「土俵と女性について」を議案に、臨時理事会を開いた。八角理事長は「女性を土俵に上げないことを伝統としてきましたが、緊急時、非常時は例外です。人の命にかかわる状況は例外中の例外です」と談話を発表、舞鶴市での対応を謝罪した。「土俵の女人禁制」については「私どもに時間を与えていただきたくお願い申し上げます」と審議を継続。各種伝統を見直す時期に突入したと自覚する。

17年11月29日付の日刊スポーツ紙面

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貴親方と「いつか一緒に」/八角理事長語る1

3期目を迎え笑顔で抱負を語る八角理事長(撮影・小沢裕)


 不祥事が相次いだ大相撲で、新体制後初の本場所となる夏場所(東京・両国国技館)が13日に初日を迎える。3月26日の日本相撲協会理事会で、全会一致で3選が決まった八角理事長(54=元横綱北勝海)がインタビューに応じた。これまで語ることの少なかった思いを口にした。【取材・構成=高田文太】

 ◆貴乃花親方との確執

 昨年11月から半年間、土俵外の出来事が相撲界の話題の中心だった。その度に八角理事長と、貴乃花親方の対立が注目された。春場所初日2日前の3月9日には、貴乃花親方が内閣府に告発状を提出。対立の最終形ともいえる、当時の心境を振り返った。

      ◇       ◇

 八角理事長(以下八角) 何でって(思った)。その前に言ってくれればいいのに、と。理事会で顔を合わせているわけですから。しかも何で場所前に? びっくりしたというよりも、困惑ってやつです。

 春場所中の貴乃花親方の勤務態度も問題となった。無断欠勤、役員室滞在30秒足らずで帰る-。元横綱日馬富士関に暴行された、弟子の十両貴ノ岩から目が離せないことが理由だった。

 八角 そんな説明で通るかという話。(春場所中)最初に来た時にちゃんと言ったけど、意に介さずというか。いろいろと注意はしています。聞く耳を持つかは本人次第。ただ、指導もしていかなきゃいけない。

 告発状は春場所中に取り下げの手続きが取られた。きっかけは貴乃花親方の弟子の十両貴公俊が、付け人を支度部屋で数発殴る問題を起こしたことだった。

 春場所後の臨時年寄総会で、貴乃花親方は約100人の親方衆を前に、相撲協会に協力的ではない言動を責められた。同総会前には解雇相当の契約解除を求める声も、一部の親方から出ていた。それでも八角理事長は、個人的には契約解除は考えになかったという。

 八角 失敗はあるから、その後ちゃんとすればいいと思ってます。まじめに働いてくれれば。一緒にみんなでやっていかないといけないわけだから。1回の失敗で全部終わってしまうのではダメ。今後、理解してくれればと思っています。

 故北の湖前理事長時代には、ともに協会執行部にいた。腹を割って話した経験についても「ありますよ」と即答した。貴乃花親方から仕事面で、質問されることもあったという。

 八角 その時は「はい、はい」と納得して聞いてくれた(笑い)。だから話せば分かる。(元日馬富士関の暴行事件後は)何か、かたくなになっちゃって。

 一般的な企業とは違い、裸同士でぶつかり合い、同じ釜の飯も食べたことのある間柄だ。現役時代の対戦成績は1勝1敗。互いの良い面も悪い面も分かるからこそ見捨てられないし、分かり合えると信じている。

 八角 ちゃんとやってくれれば、いつか一緒にやれるわけですから。(貴乃花親方の)考えを支持してくれる人も出てくると思う。

 ◆八角信芳(はっかく・のぶよし)元横綱北勝海。本名・保志信芳。1963年(昭38)6月22日、北海道広尾町生まれ。79年春場所初土俵。立ち合いの当たりと突き、押しを武器に、87年夏場所後に第61代横綱に昇進。92年春場所限りで引退。通算591勝286敗109休。優勝8回、殊勲賞3回、敢闘賞3回、技能賞5回、金星1個。

18年3月11日付の日刊スポーツ紙面

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国技館のテーマパーク構想も/八角理事長語る3

3期目を迎え抱負を語る八角理事長(撮影・小沢裕)


 不祥事が相次いだ大相撲で、新体制後初の本場所となる夏場所(東京・両国国技館)が13日に初日を迎える。3月26日の日本相撲協会理事会で、全会一致で3選が決まった八角理事長(54=元横綱北勝海)がインタビューに応じた。これまで語ることの少なかった思いを口にした。【取材・構成=高田文太】

 ◆テーマパーク化構想

 相撲協会は現在、最も世間からたたかれやすい組織といっても過言ではない。広報部長の経験もあるだけに「広報の難しさは分かっている」と、たたかれる要因があることも認識。その広報部長時代には、自費で米大リーグのヤンキースや15年ラグビーW杯イングランド大会なども現地で視察し、学んだ。

      ◇       ◇

 八角 私たちの次の世代か、いつかは分かりませんが、国技館をテーマパークみたいな楽しい、その中で相撲はすごいと感じてもらえる場所にしたい。ヤンキースに行った時、やっぱり楽しかった。野球も楽しかったし、周りにショッピングモールとかもあってね。欧州のサッカーも、観客席に滑り台があって、保育士がいるから、お父さん、お母さんも楽しめる。国技館も中に入れば江戸時代。ちょんまげ文化、着物文化。でも外に出ればソフトクリームも売っているし、そのうちショッピングモールもできたら。升席ばかりでなくリクライニングシートみたいな見やすい席もつくれたら。朝から、序ノ口の取組から見てほしいですね。

 伝統を見直すと同時に、新たなことに挑戦する姿勢も失わない。不祥事が相次ぎ、責任を取って辞任することも考えたか質問すると「そんな責任の取り方はしません。やることが責任。ちゃんと改革して、いい時期になって、いい道を後の人につくってあげてから」と即答。今期の2年、さらにその先を見据えていた。

両国国技館

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20歳の序二段格行司、木村宗一郎が退職


 日本相撲協会は8日、4月30日付で序二段格行司の木村宗一郎(20=山響)が退職したと発表した。

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立浪親方正式に無所属になる動き 錣山親方に追随へ

立浪親方(元小結旭豊)(10年1月18日撮影)


 大相撲の立浪親方(49=元小結旭豊)が、正式に無所属となるために動いていたことが5日、日本相撲協会関係者の話で分かった。

 同親方は3月の春場所前に「いろんな意見を聞いて相撲界が良くなるよう、その都度最善の選択をしたい。錣山親方(元関脇寺尾)と近い考え方」と、昨年末に時津風一門を離脱し、無所属となった錣山親方に追随したい意向を語っていた。この日、その意向をすでに2月の役員候補選挙に向けた一門の会合で明かしていたことが判明。また定年後の再雇用で、参与として協会に籍を置く常盤山親方(67=元関脇舛田山)も、貴乃花一門を離脱の意向ということが関係者の話で分かった。

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榊原委員長、元大砂嵐のミルコ引退試合での対戦期待

大砂嵐の転身の経緯を説明する榊原実行委員長


 RIZINの榊原信行実行委員長(54)が4日、福岡市内で会見し、大相撲の元西前頭筆頭で総合格闘家に転身する大砂嵐(26=エジプト)への期待の高さを語り、年末のミルコ・クロコップ(43=クロアチア)の引退試合の相手を務める可能性に言及した。

 同委員長は2日にツイッターで「大砂嵐と契約しました! 今年の夏以降にRIZINでMMA(総合格闘技)デビューします。相撲界での無念を晴らすべく、謙虚に精進してほしいです」と発表した。この日あらためて契約の経緯を説明。出会いは昨年の夏で、会食した際に総合格闘技への強い興味を示していたという。角界入りする前はエジプトで60戦無敗の格闘技経験があるとし、将来的には総合格闘家として戦いたい意向をみせていたとした。

 その後、大砂嵐は1月3日に長野県内で追突事故を起こし、長野県警の取り調べに「自分は運転しておらず、妻が運転した」と虚偽の供述。日本相撲協会にも報告をしておらず、無免許運転も判明したため協会から引退勧告を受け、3月9日に引退を表明した。同委員長はその事件も踏まえ、「連絡を取ったのはお互い。彼が無念というのは相撲界に無念ではなく、自分自身に無念なんですね。アスリートの思いがかなうかどうか、やり切る前に相撲界を去らないといけなかった。であるなら、間違ったことに対してはきっちり責任をとらないといけないが、その先にはセカンドチャンスがあって良いはずですし、次の希望に向けて走りだしたい気持ちに満ち満ちていた」と気持ちをくんだ。6月には第1子が誕生予定で、家庭を支えるためにも転身を決めたという。

 5月1日には親交あるジョシュ・バーネットの元で鍛えるために渡米した。今後は7月29日のRIZIN11(さいたまスーパーアリーナ)のリングであいさつし、デビュー戦は9月30日のRIZIN13(さいたまスーパーアリーナ)を計画している。同委員長は「力士特有の満身創痍(そうい)ということもなくコンディションは良い。育成していくに値する。日本の生活も長いし日本語も話せますし、神聖な競技に身を置いていた中で培ったものをベースに次世代のヘビー級の一角をになう選手だと思っているのでしっかり育てたい」と方針を示した。

 さらに言及したのは年末の大一番。「ポテンシャルはありますから、大みそかのミルコの相手という可能性がないわけでもない」と、クロコップの引退試合の相手にまで駆け上がる期待も込めた。【阿部健吾】

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総見後の八角理事長取材対応なし 妻殺害予告配慮

横綱審議委員会稽古総見で席に着く八角理事長(撮影・滝沢徹郎)


 夏場所(13日初日、東京・両国国技館)に向けた横綱審議委員会(横審)による稽古総見が3日、両国国技館で行われた。

 4月に日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)の妻らを殺害することを予告する封書が警察に届いたことを受け、安全面の配慮から稽古総見後の理事長の取材対応はなかった。芝田山広報部長(元横綱大乃国)は「容疑者が捕まっておらず、危険も大きくしてはいけないと考え、理事長の対応は控えた」と説明した。稽古総見の際には、理事長が稽古内容の評価や本場所への見通しを語るのが通例となっている。

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鈴木長官「暴力体質と思われている」相撲協会研修会

研修会で暴力根絶を訴える鈴木スポーツ庁長官(撮影・横山健太)


 日本相撲協会は2日、東京・両国国技館で、暴力問題の再発防止などに関する研修会を開いた。

 会の冒頭で親方、力士ら全協会員は、鈴木大地スポーツ庁長官から「暴力問題が繰り返されているのはスポーツ界でも極めて異例。国民から協会全体が暴力体質ではないのかと思われている」などと厳しい言葉をかけられた。研修会後に芝田山広報部長(元横綱大乃国)が会見し「こういった研修を重ねていって浸透させていかないといけない」と危機感をあらわにした。

 元横綱日馬富士関による傷害事件の被害者の十両貴ノ岩、当時十両だった春場所中に付け人に暴行した幕下貴公俊、2人の師匠の貴乃花親方(元横綱)も出席。貴公俊は「心を入れ替えないといけない」と話したが、貴ノ岩は報道陣の問いかけに無言を貫いた。同親方は研修会の開催に「いいことだと思う」と話した。

研修会で鈴木スポーツ庁長官の話を聞く、左から鶴竜、白鵬、稀勢の里、高安(撮影・横山健太)

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大砂嵐RIZIN今夏デビューへバーネットが指導

RIZIN挑戦を表明した大砂嵐のツイッター


 大相撲の元西前頭筆頭、大砂嵐(26=エジプト)が総合格闘家に転身した。RIZINの榊原信行実行委員長(54)は2日、ツイッターで「大砂嵐と契約しました! 今年の夏以降にRIZINでMMA(総合格闘技)デビューします。相撲界での無念を晴らすべく、謙虚に精進してほしいです」と発表した。

 現在米国滞在中の大砂嵐も同日、ツイッターで「私はRIZINでMMAファイターとしてデビューすることになりました。デビュー戦に向けて、ジョシュ・バーネット先生に厳しく指導してもらいます。飛行機を降りた時、エジプトからはじめて日本に来た時の気持ちを思い出しました」とコメントした。

 大砂嵐は189センチ、160キロの巨漢で、初土俵から10場所という史上2番目のスピードで新入幕を果たすなど、将来が期待されていた。しかし、今年1月3日に長野県内で追突事故を起こし、長野県警の取り調べに「自分は運転しておらず、妻が運転した」と虚偽の供述。日本相撲協会にも報告をしておらず、無免許運転も判明したため協会から引退勧告を受け、3月9日に引退を表明していた。

 引退後大砂嵐は、総合格闘家を目指し、練習を始めていた。4月のテレビ番組での共演をきっかけに、UFCやプロレスで活躍するバーネットと知り合い、デビュー戦へ向けて指導を受けることになった。

 4日に榊原委員長があらためて事情を説明する。

1月21日、天空海(左)と対戦した大砂嵐

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相撲協会が暴力再発防止へ研修会、貴乃花親方も出席

研修会で暴力根絶を訴える鈴木スポーツ庁長官(撮影・横山健太)


 日本相撲協会は2日、東京・両国国技館で暴力問題の再発防止に関する研修会を開いた。親方、力士ら全協会員らが出席。会の冒頭で鈴木大地スポーツ庁長官から「暴力問題が繰り返されているのはスポーツ界の中でも極めて異例。国民からの目も厳しく、協会全体が暴力体質ではないのかと思われている事態になっている」と厳しい言葉をかけられた。

 さらに「弟弟子など立場の弱い者に対する暴力が起こりがち。親方、兄弟子の皆さんは指導を名目に暴力を振るうことことで自己を正当化せず、率先して暴力の根絶に務めていただきたい」と暴力根絶を訴えられた。

 研修会終了後に芝田山広報部長(元横綱大乃国)は会見を開き「こういった研修会を積み重ねて浸透させないといけない。各部屋の師匠、親方が部屋に帰って弟子にレクチャーしないといけない」などと危機感をあらわにした。力士代表として会見した横綱鶴竜は「頭で分かっていることでも、あらためて気づくことがある。気を引き締めて全員でやっていかないといけない」と話した。

 また研修会には、元横綱日馬富士関による傷害事件の被害者の十両貴ノ岩、当時十両だった春場所中に付け人に暴行した幕下貴公俊、その2人の師匠の貴乃花親方(元横綱)も出席した。貴公俊は「心を入れ替えないといけない」と神妙な面持ちで話した。貴ノ岩は、報道陣の質問に無言を貫いた。

研修会で鈴木スポーツ庁長官の話を聞く、左から鶴竜、白鵬、稀勢の里、高安(撮影・横山健太)

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大砂嵐RIZIN参戦 相撲引退勧告で格闘家転身

RIZIN挑戦を表明した大砂嵐のツイッター


 元大相撲西前頭筆頭の大砂嵐(26=エジプト)が、総合格闘家に転身し、RIZINに参戦することが2日、分かった。

 RIZINの榊原信行実行委員長(54)が4日に福岡市内で会見し発表する予定。

 現在、米国滞在中の大砂嵐は自身のツイッターで「私はRIZINでMMA(総合格闘技)ファイターとしてデビューすることになりました。デビュー戦に向けて、ジョシュ・バーネット先生に厳しく指導してもらいます。飛行機を降りた時、エジプトからはじめて日本に来た時の気持ちを思い出しました」と、コメントしている。

 大砂嵐は、今年1月3日に長野県内で追突事故を起こし、警察の取り調べに「自分は運転しておらず、妻が運転した」と供述し、その後、自ら運転していたことを認めた。日本相撲協会にも事故の報告をしておらず、無免許運転も判明したため協会から引退勧告を受け、3月9日に引退を表明していた。

 大砂嵐は引退後、総合格闘家を目指し練習を始めていたという。RIZINでは、今年後半に開催される興行で、大砂嵐をデビューさせる方向で検討している。

 大砂嵐はカイロ大を休学して来日し、12年春場所に大嶽部屋から初土俵。13年名古屋場所で十両に昇進。同年九州場所で、初土俵から10場所という史上2番目のスピードで新入幕を果たした。14年名古屋場所で自己最高位の西前頭筆頭に昇進。鶴竜と馬富士を破り、初金星からの2日連続金星という史上初の快挙も達成した。189センチ、160キロの巨漢で、角界からRIZIN転身は、15年12月の元大関把瑠都のバルト(33)以来となる。

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5度目V狙う鶴竜、けが完治せずも「相撲は取れる」

新番付を手に連続優勝を狙う鶴竜


 日本相撲協会は4月30日、大相撲夏場所(13日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表した。

 横綱在位5年目を迎える夏場所で5度目Vを狙う鶴竜は都内の井筒部屋で会見。過去3度の優勝翌場所は9勝6敗が2回、途中休場1回で「気持ちに甘さがあった」という反省から「気持ちをブラさず新たなチャレンジでさらに進化したい」と語った。右手指は完治していないが「相撲は取れる。1年を通して結果を残したい」と意欲を示した。

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大関とりの栃ノ心が意気込み「その時期に来たかな」

大関とりに向けて会見を行う栃ノ心


 日本相撲協会は4月30日、大相撲夏場所(13日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表した。

 大関とりのかかる関脇栃ノ心(30=春日野)が、両国国技館で会見を行い、決意を語った。春巡業中にも大関とりへの思いを口にしていたが、あらためて「1つ上の番付に上がるように頑張りたい。今場所は大事な場所と思っている」と言葉に力を込めた。春場所で負傷した右肩に不安があるものの「うちの親方からもよく、30(歳)超えてから力が出るって言われていた。その時期に来たかなと思っている」と“若さ”で乗り越える。

 大関昇進は「3場所連続三役で合計33勝」が一応の目安。14勝で初優勝した初場所は平幕だったが、関脇で10勝を挙げた春場所で八角理事長(元横綱北勝海)が「そういう場所になってくる」と、夏場所が大関とり場所になることを認めていた。周囲からも期待の声を多くかけられているといい「大関になれば恩返しになる」と意気込んだ。

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貴公俊は幕下9枚目に陥落、今場所も番付落ち確定

貴公俊


 日本相撲協会は4月30日、大相撲夏場所(13日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表し、春場所中に支度部屋で付け人を殴る暴力問題を起こし、途中休場した貴乃花部屋の貴公俊は西幕下9枚目となった。

 新十両だった同場所は3勝6敗6休。ちゃんこ番から出直して迎えた今場所も出場停止処分で、さらに番付を落とすことが確定している。同部屋の部屋頭貴景勝も、途中休場で西前頭10枚目に番付を落とした。一方で貴公俊の双子の弟貴源治と、貴ノ岩は番付を上げている。

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安美錦、39歳6カ月の最高齢再入幕「家族が支え」

安美錦(18年1月28日撮影)


 日本相撲協会は4月30日、大相撲夏場所(13日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表し、39歳6カ月の安美錦が、史上最高齢となる再入幕を果たした。

 「落ちて上がれば(記録は)ついてくる。良かったんじゃないですか」。幕内在位は高見山に並ぶ歴代3位タイの97場所目になる。しかし、春巡業は稽古中に右膝を痛めて途中離脱しており、今も状態は万全ではない。「ケガをしても、家族が支えてくれる。土俵に上がれることに感謝してやるだけです」と意気込んだ。

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新三役の遠藤 けがと「うまく付き合えると思う」

部屋の外でガッツポーズをする新小結遠藤


 日本相撲協会は4月30日、大相撲夏場所(13日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表し、人気力士の遠藤(27=追手風)が新小結昇進を果たした。幕下10枚目格付け出しの鳴り物入りで、13年春場所で初土俵を踏んでからケガと闘い続けた5年。15年春場所では左膝半月板損傷の重傷を負い、一時は十両にまで陥落したが「アスリート型」の考え方で苦難を乗り越え、新三役の座を射止めた。

 苦労して、新三役の座をつかみ取った。それでも遠藤は埼玉・草加市の部屋で行った会見で、表情を緩めることなく「いつもの番付発表と変わらないです。気持ちは変わらないです」と淡々と話した。だが師匠の追手風親方(元前頭大翔山)は「ケガ、ケガ、ケガでこの3年間を無駄にしたことも多かった。やっと上がったという感じです」と、弟子の気持ちを代弁するように感激した。

 新入幕の13年秋場所で左足首を負傷し、のちに剥離骨折が発覚。15年春場所では左膝半月板損傷と前十字靱帯(じんたい)損傷の重傷を負い、17年名古屋場所では古傷の左足首の靱帯損傷で手術に踏み切った。「入門してからケガして、これからという時にまたケガ。それの繰り返し。タイミング悪くその都度、足首とか膝とか」と振り返った。

 ただ腐らなかった。稽古と治療とトレーニングを続ける毎日。「そのうちいいことがあるだろう」と前を向き続けた。私生活でも痛みを感じ、食生活にも気を配った。「ちゃんこの汁を飲んだら足がむくんで調子悪くなるんじゃないかな、とか考えるようになった」と力士らしからぬ発想。追手風親方が「『ずっと部屋にいて、お前大丈夫か?』と話したこともある。アスリートみたい」と話すほど、徹底して摂生してきた。コツコツ積み重ねてきたことが、ようやく実を結んだ。

 それでもケガが万全になったわけではなく「元に戻らないと思っている」と割り切っているが、諦めているわけでもない。ケガとの「付き合い方が見えてきた」という。付き合い方に関して多くは語らないが「もっとうまく付き合えると思う」と自信をのぞかせた。現状に満足せず、言い訳もせず、さらなる上を目指す。【佐々木隆史】

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150キロの旭大星が新入幕、26年ぶり北海道出身

新入幕を果たし、笑顔で師匠の友綱親方(右)と握手を交わす旭大星


 日本相撲協会は30日、夏場所(5月13日初日、両国国技館)の新番付を発表した。

 北海道旭川市出身の旭大星(28=友綱)が唯一の新入幕で、北海道出身としては92年初場所の立洸以来、26年ぶり。北海道出身力士の幕内在籍も、98年夏場所の北勝鬨(現伊勢ノ海親方)を最後に、20年も遠ざかっていた。大鵬、北の湖、千代の富士らの横綱をはじめ、数々の名力士を輩出してきた相撲王国だけに、旭大星は「プレッシャーを感じる」と話す一方で「地元の期待の大きさは感じていた。10年かかったけど頑張ってよかった」と、08年初場所の初土俵から、10年余りかけてたどり着いた地位をかみしめた。

 「三段目か幕下のころ」(旭大星)に、元千代の富士の故九重親方から本場所中に「北海道が元気ないから頑張ってくれ」と、声をかけられたことがあった。「筋肉質でかっこいいと思っていた」という憧れの人が、自分のことを知っていたといううれしさと同時に、北海道出身としての誇りも植え付けられた。旭川大高時代は柔道81キロ級で北海道の頂点に立った負けん気の強さと格闘センスも後押しし、今ではほぼ倍増の150キロほどまで体重を増やし、相撲界の頂点を争う舞台に立つことになった。

 かつて旭大星が付け人も務めた兄弟子でもある師匠の友綱親方(元関脇旭天鵬)は「入門当時から知っているが、よく頑張ってくれた。でも、これで終わりじゃない。新たなスタート。いろんな経験をして(実力が)伸びている時なので、一気に番付を上げてほしい」と、期待を込めた。

 旭大星は「まずは勝ち越し」と、最初は控えめに夏場所の目標を語っていたが、最後は「勝ち越してから9勝、10勝として、三賞も目指したい」と上方修正した。今後の目標も「上がれるところまで上がりたい。三役も」と、夢をふくらませていた。

新入幕を果たし、笑顔で芳恵夫人(右)とガッツポーズをつくる旭大星

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安美錦が史上最年長39歳6カ月で再入幕「感謝」

安美錦(2018年1月28日撮影)


 日本相撲協会は30日、夏場所(5月13日初日、両国国技館)の新番付を発表し、39歳6カ月の安美錦(伊勢ケ浜)が史上最年長での再入幕を決めた。

 先場所は東十両2枚目で8勝7敗。今場所の番付について「驚きましたね」とは言ったものの、周囲の星取を見れば再入幕は妥当なところ。「落ちて上がれば(記録は)ついてくる。よかったんじゃないですか」と話した。昨年11月の九州場所で再入幕を果たした時も最年長記録となっており、もともと目指しているのは幕内で相撲を取り続けることだ。

 今場所で幕内在位は97場所目。高見山と並んで史上3位タイにつけた(1位は魁皇の107場所、2位は旭天鵬の99場所)。この記録については「もっと早く過ぎているかと思った。ケガで(十両に)落ちていたから。幕内で少しずつ伸ばせるのはうれしい」とも言った。

 ケガとの闘いは終わらない。5日の兵庫・姫路市での巡業の稽古中に右膝を痛め、離脱した。「ケガをして駄目になっても、家族が支えてくれる。家族の支えがあってやれていることに感謝しています」と話す。今もケガの状態は万全でないが、痛みと付き合いながら稽古していくしかない。

 「幕に上がったので、その日の一番一番をしっかりやるだけ。土俵に上がれることに感謝しながらやりますよ」。満身創痍(そうい)ながらも、気力はまだまだ衰えていない。【佐々木一郎】

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貴公俊は幕下9枚目に陥落 貴景勝は西前頭10枚目

貴公俊


 日本相撲協会は30日、大相撲夏場所(5月13日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表した。

 3月の春場所中、付け人に暴力をふるい途中休場(3勝6敗6休)した貴公俊(20=貴乃花)は、東十両14枚目から西幕下9枚目に陥落した。夏場所は1場所の出場停止処分を下されたため、7月の名古屋場所では幕下50枚目ほどまで番付を下げそうだ。

 他の貴乃花部屋の関取衆では、春場所をケガで途中休場(3勝8敗4休)した貴景勝(21)が西前頭3枚目から同10枚目に番付を落とした。昨年10月に元横綱日馬富士関から暴行を受けた影響で2場所連続休場し、3場所ぶりに春場所(8勝7敗)で土俵復帰した貴ノ岩(28)は、西十両11枚目で1枚、番付を上げた。8勝7敗で勝ち越した貴源治(20)は番付を2枚上げて西十両8枚目となった。

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栃ノ心、大関とりへ「大事な場所になると思う」

大関とりに向けて会見を行う栃ノ心(撮影・佐々木隆史)


 日本相撲協会は30日、大相撲夏場所(5月13日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表した。

 大関とりのかかる栃ノ心(30=春日野)は、両国国技館で会見を行い「大事な場所になると思っていますし、今の番付の1つ上に上がるように頑張りたいと思う」と大関とりへ意気込んだ。

 2場所連続通算3場所目の関脇だが「東関脇」は初めてで「東の関脇は初めてなのでうれしい」と目を輝かせた。30歳という年齢にも「気持ちは全然ベテランとは思っていない。親方もよく30歳から力が出ると言っていた。その時期にきたかなと思います」と前向きだ。

 春巡業でも多くのファンから大関昇進への期待をかけられた栃ノ心。母国ジョージアでも相撲人気が高まっているといい「優勝してから結構人気になった。みんな1つ上にいくのを楽しみにしていると思う」と話した。

 大関昇進は「3場所連続三役で合計33勝」が一応の目安となっている。栃ノ心は14勝で初優勝した初場所は平幕だったが、関脇で10勝を挙げた春場所で八角理事長(元横綱北勝海)が「そういう場所になってくるでしょう」と、夏場所が大関とり場所になることを認めていた。

 栃ノ心は「本当に1日1日集中して頑張りたい。まずは2桁ですかね。もう1度優勝したいと思います」と話した。【佐々木隆史】

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ケガに泣いた遠藤、そのケガが新三役昇進の要因

番付のしこ名を指さす新小結遠藤。右は師匠の追手風親方


 日本相撲協会は30日、大相撲夏場所(5月13日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表して、新三役に昇進した小結遠藤(27=追手風)が埼玉・草加市の部屋で会見を行った。大勢の報道陣に囲まれての会見にも「あまりいつもの番付発表と気持ちは変わらない」と浮かれることはなかった。

 甘いマスクで人気もあり、実力もあったがケガに泣かされてきた。新入幕で挑んだ13年秋場所で、左足首を負傷。15年春場所では左膝半月板損傷の重傷を負い、昨年名古屋場所は左足首靱帯(じんたい)を損傷して手術に踏み切った。「入門してからケガしての繰り返し。新入幕の時には左足首をケガしたり、膝をケガしたり。タイミングが悪いというか」とケガとの闘いが続いたが「いい時もあれば悪いときもあると思っていろいろ考えた。そのうちいいことあるだろうなと思ってやっていた」と腐ることなくこの日を迎えた。

 師匠の追手風親方(元前頭大翔山)は「ケガでこの3年間無駄にしたことも多かったので、やっとという感じ。普通は少々腐るけど、腐らずにコツコツと治療してトレーニングして3年間やったからね」と弟子の忍耐力に目を細めて「勝ち越して三役に定着して欲しい」と期待をかけた。

 ケガの影響で相撲の取り口も変わってきたという。内容については多くは語らなかったが「ケガしたことによって相撲を変えないといけないと思った。こうしていかないといけないと。それが15日間、毎日ではないけど出来るようになったのが一番大きい」と新三役昇進の要因だと分析。追手風親方は「相手をかわすというか、うまく力をね。逃げるのではなく、かわすのがいいんじゃないかな」と語った。

 現在もケガの状況は万全とはいかないというが「自分の中ではもっとうまく(ケガと)付き合っていけるんじゃないかなと思う」と、現状に満足することなくさらなる上を目指す。

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連続優勝に挑む鶴竜「1日1日、いつも通り集中」

新番付を手に連続優勝を狙う鶴竜


 日本相撲協会は30日、大相撲夏場所(5月13日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表。2場所連続5度目の優勝を狙う横綱鶴竜(32=井筒)が同日午前10時から、東京・両国の井筒部屋で記者会見に臨んだ。

 先場所に続き東の正位に就いた鶴竜は、その余韻について「もうないです。(春場所後の)場所休みで(余韻に浸るのは)終わり。春巡業が始まったら、新たな気持ちで(臨んだ)」とゼロからのスタートを心に刻んだ。

 過去の苦い経験もある。過去3回の優勝翌場所は新横綱として臨んだ14年夏場所が9勝6敗、15年九州場所も9勝6敗、昨年初場所は途中休場(5勝6敗4休)という憂き目にあっている。その原因を「気持ちの部分で、どこかに甘さがあった。気持ちが高ぶり空回りしたこともあったけど、逆に緩みすぎて駄目になったこともある」と分析。そんな反省から「ブレずに1日1日、いつも通り集中すること。新たなチャレンジで目標を立ててやりたい」と語った。

 節目の場所でもある。春場所で横綱を丸4年務め、夏場所は5年目を迎える。「(横綱に)上がってからは、ほとんどケガとの闘いで、苦しい時期が長かった。丸4年、よく(横綱を)務めたなと思う」と感慨にふける一方で、心機一転も強調。「でも、これからは、さらに進化して悔しい気持ちを、うれしい気持ちに変えたい。(年齢的にも)まだまだ全然、やれる。気持ちもしっかりしている。あとはケガと、うまく付き合ってやっていくことが大事」と前向きに話した。

 満足感に浸る気はない。「1年を通して結果を残したいという最終的な目標がある」。昨年は18勝17敗55休と辛酸をなめた横綱が「角界の主役」となるべく、連続優勝に挑む。

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遠藤が小結、北海道20年ぶり旭大星が入幕 新番付

旭大星


 日本相撲協会は30日、大相撲夏場所(5月13日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表した。

 人気力士として期待されながら、なかなか三役の壁を破れなかった遠藤(27=追手風)が、待望の三役の座をゲット。新三役として西の小結に就いた。追手風部屋からの新小結は、現師匠(元前頭大翔山)が98年10月1日に部屋を創設して以降、追風海、黒海以来3人目。石川県からは、97年九州場所の出島、栃乃洋以来、戦後5人目の輩出となった。また、学生相撲出身の新三役は、昨年初場所の正代(26=時津風)以来45人目で、日大からは14年秋場所の常幸龍(29=木瀬)以来、17人目となった。

 横綱では、2場所連続優勝を狙う鶴竜(32=井筒)が先場所に続き東の正位に就いた。2場所連続休場中の白鵬(33=宮城野)は、史上1位の横綱在位場所数を65に更新し、今場所も西横綱に就いた。6場所連続休場中で東の稀勢の里(31=田子ノ浦)は、初日からの出場に踏み切るかが注目される。

 大関とりのかかる栃ノ心(30=春日野)は、三役としても2場所連続となる関脇在位となった。また御嶽海(25=出羽海)は、5場所在位した関脇から東小結に番付を下げたが、三役は8場所連続で守った。

 新入幕も“北の大地”から待望の力士が誕生した。北海道旭川市出身の旭大星(28=友綱)が新入幕として西前頭15枚目に昇進した。北海道からは92年初場所の立洸以来、戦後51人目の新入幕。北海道出身力士が幕内に番付に載るのは、98年夏場所の北勝鬨以来、ちょうど20年ぶりとなった。

 再入幕は4場所ぶりの佐田の海(30=境川)、2場所ぶりの豪風(尾車)と安美錦(伊勢ケ浜)の3人。昭和以降として、39歳6カ月の安美錦は史上1位、38歳10カ月の豪風は同2位の高齢再入幕となった。

 新十両は2人。東十両11枚目に昇進した白鷹山(23=高田川)は、現師匠(元関脇安芸乃島)が09年8月5日に部屋を継承して以降、竜電(27)、輝(23)に続く3人目の新十両昇進を果たした。山形県出身では、08年春場所の北勝国以来、戦後18人目となった。

 祖父が元小結の若葉山、父が元幕下若信夫で、兄2人も現役幕下力士という相撲一家で生まれ育った若隆景(23=荒汐)も、西十両14枚目で新十両昇進を果たした。荒汐部屋からは、現師匠(元小結大豊)が02年6月1日に部屋を創設して以降、蒼国来(34)以来、2人目の新十両。福島県出身では09年秋場所の双大竜以来の戦後11人目で、東洋大からは15年名古屋場所の御嶽海以来10人目、学生相撲出身では先場所の炎鵬(23=宮城野)に続き126人目の新十両となった。また、三段目付け出しデビューからの新十両は、小柳(現豊山、24=時津風)と朝乃山(24=高砂)に続き3人目となった。再十両は、10場所ぶりの復帰となった西12枚目の朝弁慶(29=高砂)が果たした。

 夏場所は、5月11日の取組編成会議で初日、2日目の対戦相手が決定。13日の初日を迎える。

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土俵の女人禁制「緊急時は例外」八角理事長が明言

臨時理事会が行われる会議室に向かう芝田山広報部長


 日本相撲協会は28日、東京・両国国技館で臨時理事会を開き「土俵と女性について」という異色の議案で約1時間話し合った。外部役員も交えて議論し、意見を集約。八角理事長(元横綱北勝海)が談話を発表した。談話では、今月4日の春巡業で、京都府舞鶴市の市長が土俵であいさつ中に倒れた際、救命処置を施す女性看護師らに、行司が土俵から下りるよう場内放送した件をあらためて謝罪。「女性を土俵に上げないことを伝統としてきましたが、緊急時、非常時は例外です。人の命にかかわる状況は例外中の例外です」と、今後も緊急時は土俵の女人禁制を解く考えを示した。

 また春巡業では兵庫県宝塚市の中川智子市長が土俵であいさつできず、女性差別と訴えた。同市長が相撲協会に要望書を提出したことで、この日の臨時理事会開催に至った。八角理事長は、女性客の6割以上が土俵の女人禁制を反対しないという10年前の東海大の調査結果を明かすと同時に、今後は観客以外も対象に同様のアンケートを行いたい考えも明かした。「この問題につきましては私どもに時間を与えていただきたくお願い申し上げます」と、引き続き議論する姿勢だ。

 土俵で子供が関取衆に挑む巡業の名物企画「ちびっ子相撲」も4月に2件、けがの訴えがあり、八角理事長は「いったん休止し、そのやり方を根本から見直したい」とコメントした。安全が確保されれば8月の夏巡業で再開する。負傷を懸念して見送られている女子の参加も「再検討いたします」と約束した。

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土俵の女人禁制、緊急時は例外 相撲協会が見解示す


 日本相撲協会は28日、東京・両国国技館で「土俵と女性について」を議案に、臨時理事会を行った。外部役員を含む理事、監事、役員待遇委員の親方衆らが約1時間、議論した。理事会後に発表された、八角理事長(元横綱北勝海)のコメントは以下の通り。

 (1)舞鶴市での不適切な対応について

 京都府舞鶴市で行った巡業では、救命のため客席から駆けつけてくださった看護師の方をはじめ女性の方々に向けて、行司が大変不適切な場内アナウンスを繰り返しました。改めて深くおわび申し上げます。

 舞鶴市の多々見良三市長の1日も早いご回復を心よりお祈り申し上げます。

 大相撲は、女性を土俵に上げないことを伝統としてきましたが、緊急時、非常時は例外です。人の命にかかわる状況は例外中の例外です。

 不適切なアナウンスをしたのは若い行司でした。命にかかわる状況で的確な対応ができなかったのは、私はじめ日本相撲協会(以下、協会といいます)幹部の日ごろの指導が足りていなかったせいです。深く反省しております。こうしたことを二度と起こさないよう、協会員一同、改めてまいります。

 (2)宝塚市長に土俵下からのあいさつをお願いしたことについて

 兵庫県宝塚市で行った巡業では、宝塚市の中川智子市長に、土俵下に設けたお立ち台からのあいさつをお願いしました。市長にご不快な思いをさせ、誠に申し訳なく恐縮しております。

 あいさつや表彰などのセレモニーでも、女性を土俵に上げない伝統の例外にしないのはなぜなのか、協会が公益財団法人となった今、私どもには、その理由を改めて説明する責任があると考えます。

 この問題は過去にも議論されたことがありました。そうした折りに歴代の理事長や理事は、だいたい次の3つの理由を挙げてきました。

 第一に相撲(注1)はもともと神事を起源としていること、第二に大相撲(注2)の伝統文化を守りたいこと、第三に大相撲の土俵は力士らにとっては男が上がる神聖な戦いの場、鍛錬の場であること、の3つです。

 第一の「神事」という言葉は神道を思い起こさせます。そのため、「協会は女性を不浄とみていた神道の昔の考え方を女人禁制の根拠としている」といった解釈が語られることがありますが、これが誤解であります。

 大相撲には土俵の吊屋根など神道に由来するものが数々あり、協会はこれらの様式を大相撲の伝統文化を表わすものとして大事にしております。また各地の由緒ある神社においては、大相撲の力士が招かれる奉納相撲が長年にわたり行われています。

 しかしながら、大相撲にとっての神事とは、農作物の豊作を願い感謝するといった、素朴な庶民信仰であって習俗に近いものです。大相撲の土俵では「土俵祭(神様をお迎えする儀式)、神送りの儀」など神道式祈願を執り行っています(注3)。しかし、力士や親方ら協会員は当然のことながら信教に関して自由であり、協会は宗教におおらかであると思います。歴代の理事長や理事が神事を持ち出しながらも女性差別の意図を一貫して強く否定してきたのは、こうした背景があったからです。

 先に述べた3つの理由は、私どもの胸中に混ざり合っています。ただし多くの親方たちの胸の中心にあったのは、第三の「神聖な戦い、鍛錬の場」という思いではなかったかと思います。

 昭和53年5月に、当時の労働省の森山真弓・婦人少年局長からこの問題について尋ねられた伊勢ノ海理事(柏戸)は、「けっして女性差別ではありません。そう受け取られているとしたら大変な誤解です。土俵は力士にとって神聖な闘いの場、鍛錬の場。力士は裸にまわしを締めて土俵に上がる。そういう大相撲の力士には男しかなれない。大相撲の土俵には男しか上がることがなかった。そうした大相撲の伝統を守りたいのです」と説明いたしました。

 のちに女性初の内閣官房長官となられた森山氏に、平成2年1月に面会した出羽海理事(佐田の山)は、「女性が不浄だなんて思ってもいません。土俵は力士が命をかける場所ということです」と述べました。

 土俵は男が必死に戦う場であるという約束ごとは力士たちにとっては当たり前のことになっており、その結果として、土俵は男だけの世界であり、女性が土俵に上がることはないという慣わしが受け継がれてきたように思います。

 当然のことですが、私どもがこわだりを持つのは、大相撲の土俵に限ります。大相撲の原型となった勧進相撲(注4)が盛んになったのは江戸時代の中ごろです。関取の大銀杏と締め込み、部屋制度のもとでの男の共同生活などとともに、土俵は男の戦いの場という約束ごとも、江戸の大相撲以来の伝統です。力じまんの男たちが強さを追求するにはこれらの伝統すべてが欠かせないと、私どもは先人から教え込まれてきました。

 平成16年から3年間、東海大学体育学部の生沼芳弘教授らが大相撲の観客の女人禁制に関する意識調査を行ったことがありました(注5)。大相撲の土俵の女人禁制に反対しないと答えた人はどの年も6割以上、表彰の時に女性が土俵に上がれないことにも反対しないと答えた人は5割以上いらっしゃいました。

 この問題につきましては、私どもに時間を与えていただきたくお願い申し上げます。生沼教授らの調査から10年たちました。再度調査を行い、外部の方々のご意見をうかがうなどして検討したいと考えます。何とぞ、ご理解をたまわりたく存じます。

 (3)ちびっこ相撲で女子の参加のご遠慮をお願いしたことについて

 宝塚市、静岡市などの巡業で、ちびっこ相撲への女子の参加をご遠慮いただくようお願いいたしました。

 ちびっこ相撲は、以前は男子に限っていましたが、平成24年の巡業の際に、女子を参加させたいとの要望が複数寄せられました。当時の北の湖理事長が「ちびっこ相撲は土俵の伝統とは別」と考え、要望に応えることにしました。

 ちびっこ相撲では、関取が胸を貸し、子供たちは関取にぶつかります。子供たちが転倒することもあるので、けがが心配です。女子の参加が増えるにつれて、関取らから特に女子の顔に傷を負わせることを心配する声があがってきました。また、関取は裸に稽古まわしという姿なので、小学生でも高学年の女子が相手になると、どう体をぶつけていいのかわからないと戸惑う声もありました。

 関取らの声を受けて、執行部は昨年秋、女子の参加はご遠慮いただこうとの方針を決め、春巡業の各地の勧進元へ伝達しました。しかし、どの勧進元に対しても、なぜ女子の参加をご遠慮いただくのか理由を説明しておりませんでした。そのせいで、女人禁制を子供にまで当てはめ、子供たちの楽しみを奪ったと、多くの方々から誤解される事態となってしまいました。誠に慙愧に堪えません。

 この春の巡業では、ちびっこ相撲でけがをしたとの訴えが2件、いずれも男子のご両親から寄せられました。

 こうした訴えが実際に寄せられた以上、ちびっこ相撲はいったん休止し、そのやり方を根本から見直したいと考えます。2、3人の子供たちが一斉に1人の関取にぶつかるやり方を改め、けがをしない安全なちびっこ相撲を考えて、再開をめざします。合わせて、女子の参加についても再検討いたします。

 おわりに

 この度は暴力等の問題に続き、土俵の女人禁制をめぐる混乱を起こしまして、誠に申し訳ありません。

 協会は「相撲文化の振興と国民の心身の向上に寄与する」ことを目的としています。協会が公益財団法人となった意味を十分かみしめながら、国技大相撲の運営に当たっていきたく存じます。土俵の厳しさを追求すること、ファンの方々に安全に楽しんでいただける工夫をこらしていくこと、できるだけ多くの方々に大相撲への理解を深めていただくことに尽力してまいります。

 大相撲を支えてくださるファンの方々に男女の区別はありません。幸いにして現在、大相撲の興行は大勢の方々からのご支持をいただいております。その大きな要因となっている女性ファンに皆さまには、日ごろから大変感謝いたしております。いつも応援をいただき誠にありがとうございます。今後とも女性の方々に一層愛される大相撲をめざしてまいります。

 皆さまのご指導、ご鞭撻を何とぞよろしくお願い申し上げる次第でございます。(原文まま)

 ・注1=相撲全般を指しています。

 ・注2=大相撲を指しています。以下、相撲と大相撲を区別して使っています。

 ・注3=大相撲の土俵では、古事記や日本書紀に力士の始祖として登場する野見宿禰(のみのすくね)神をはじめ、戸隠大神、鹿島大神や、吊屋根の房の化体される中国の神話の四獣神(青竜、朱雀=すざく、白虎、玄武)をお祀りしています。

 ・注4=勧進相撲は本来、寺社などの建立、修築の資金のために相撲を催してい見物人から寄付金を集めるものでしたが、やがて勧進は名目となり、力士の生計を支えるのは目的の興行となりました。

 ・注5=生沼教授は、論文「大相撲における女人禁制の研究1~7」の中で、太田房江氏が全国初の女性知事として大阪府知事に在任していた時、太田氏から依頼されたのをきっかけで調査を始めたと明らかにしています。

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白鵬春巡業に再合流、父葬儀と発熱離脱で協会に感謝

弟弟子の炎鵬に水をつけてもらう白鵬


 大相撲春巡業が24日、茨城・取手市で行われ、発熱で20日から離脱していた横綱白鵬が、日本相撲協会への感謝の気持ちで再合流した。

 9日に死去した父の葬儀に参列するために、母国モンゴルへ帰国する許可をもらって11日から途中休場していて、20日も興行の途中で帰宅させてもらった。「24日からという思いで必死に治しました」と明かした。

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白鵬が春巡業に再合流、父死去時の協会配慮に感謝

弟弟子の炎鵬に水をつけてもらう白鵬


 大相撲春巡業が24日、茨木・取手市で行われ、体調不良で途中休場していた横綱白鵬(33=宮城野)が再合流した。

 朝稽古で相撲は取らなかったが、四股やすり足など基礎運動を約1時間行い、汗を流した。

 白鵬は、発熱などのために20日に離脱。この日の巡業も含めると残り3カ所で、そのまま全休して体調を整えてもよかった。それでも合流したのは、日本相撲協会への感謝の気持ちがあったため。9日に父ジジド・ムンフバド氏が死去。協会から許可をもらい11日に葬儀参列のために巡業を途中離脱して帰国した。再来日予定の延長も認めてもらうなど配慮してもらったことに「巡業も途中で帰らせてもらいましたから。24日からという思いで必死に治しました」と話した。

 ただ、それだけではなく「体の感覚もあるから。何もできないまま番付発表を迎えるのではなくね。とにかく基本をこなしてという感じでね」と、夏場所(5月13日初日、東京・両国国技館)出場をにらんでいるからこその再合流でもあった。春場所休場となった両足親指負傷の状況も「言われてみれば『ケガしてたな』という感じ」と万全の様子だった。

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相撲協会「土俵と女性」28日に臨時理事会を開催

芝田山親方(2018年3月29日撮影)


 日本相撲協会は23日、「土俵と女性について」を議案に28日に臨時理事会を開催すると発表した。春巡業の際、土俵でのあいさつを断られた兵庫県宝塚市の中川智子市長が、19日に相撲協会を訪れ、土俵の女人禁制についての議論などを求める要望書を提出。これを受けて実現する。芝田山広報部長(元横綱大乃国)は「まずは話し合いを持たないと先に進まない。いろんな角度から柔軟に意見交換したい」と話し、外部の理事や監事らの意見も募る。

 大相撲は伝統的に土俵を女人禁制としてきた。今回の対応に至ったのは、4日に京都府舞鶴市で行われた巡業の土俵で、あいさつ中の男性市長が倒れたことに端を発する。救命処置で土俵に上がった医療関係者の女性に対し、土俵から下りるよう場内放送され、社会問題化した。芝田山部長は「その場(臨時理事会)で結論が出るか分からない。継続して審議する必要があるかも」と、腰を据えて話し合う決意をのぞかせた。

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