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鉄道好き行司に聞いた!初著書で力士大移動の舞台裏

門司港駅のホームでポーズを取る木村銀治郎

<「大相撲と鉄道」前編>

大相撲の幕内格行司、木村銀治郎(46=峰崎)の初の著書「大相撲と鉄道」がこのほど、交通新聞社新書から出版された。鉄道ファンでもある銀治郎が、鉄道による力士大移動の舞台裏や、相撲界の鉄道にまつわる逸話などを書き込んだ。この本の魅力について、銀治郎に聞いた。まずは前編。【取材・構成=佐々木一郎】

-本の反響はいかがですか

「SNSなどでは『読んで分かりやすかった』という声をいただいています。『大相撲と鉄道』という切り口なので、大相撲側から鉄道を見る、鉄道側から大相撲を見る、どちらの視点も意識して書きました。大相撲側から鉄道、鉄道側から大相撲をのぞく機会は、これまではあまりありませんでした。どちらにも強いマニアがいます。鉄道ファンが相撲列車(※1)などをきっかけに大相撲に目を向けてくれたらうれしいですし、大相撲ファンが鉄道にも目を向けてくれたらいいですね」

-もともとは能町みね子さん(※2)が書くかもしれない本だったとか

「完全に能町さんが書くつもりだったんです。僕は資料を抱えて(打ち合わせで)ああでもない、こうでもないと言っていて。その後、LINEが来て、いっそのこと銀治郎さんが書いてくださいと。1日くらい考えましたね、どうしようかなと。不安もありましたが、本を書く機会もそうないだろうと思って引き受けました。調べものをすると、新たな事実が出てきます。いろんなことが出てきて、まったく筆が進まない。文章を書くよりも調べものの方が数倍時間がかかりました」

-行司さんの仕事は、土俵上のさばきだけでなく、さまざまな仕事があります。本書では、行司さんが地方場所や巡業での移動のための切符を手配する仕事が紹介されています。この「輸送係」は、行司さんのうち何人がやっていますか

「6人います」

-銀治郎さんはもともと鉄道ファンだからいいとして、鉄道に詳しくない行司さんは大変なのでは

「仕事としては、ルールさえ覚えてしまえば大丈夫。机の上で電卓をたたくのは誰でもできます。仕事のもう1つ先にあるのが、気遣いです。34代庄之助(※3)の親方に教えてもらいました。自分が決めた座席の車両を実際に見に行けと。座っている様子をちゃんと見て、自分が正しいのか、それで合っていたのか、ちゃんと考えなさいと言われたことを覚えています」

-力士や親方衆の座席を決める上での気遣いとは何ですか

「例えば、ウチの師匠(峰崎親方)は新幹線の『圧』を嫌がるんです。トンネル内で新幹線同士が擦れ違うとき、風圧で『どーん』となりますよね。あれが嫌なんです。これを避けるために、擦れ違う内側の席にしないようにします。また、特急列車の席によっては窓の視野が狭い場合がある。シートマップを持っていますので、できるだけ席のリクエストに応えるようにします」

-本書では「富士山が見える方がいい」「西日が当たらない方がいい」など、力士のあらゆる要望に応えようとする気遣いに感心しました。「座席の数字にこだわりがある」力士なんていたんですか

「中にはいました。例えば偶数の席にしてくれとか、足して「5」になる数字がいいとか。何人かいました」

-なにより、体の大きい力士をどのように座席に配置するかはパズルのようです。鳴戸親方(元大関琴欧洲)の若いころのエピソード(入門間もないため、3人掛けの真ん中に座らされていた)は泣けました。

「かわいそうでしたよ。ケガをしてまともに歩けないので、通路側の席をあてがいました。それなのに真ん中の席に座っていたんです。以来、(広い席に座れるくらい)絶対に強くなってやるとずっと思っていたそうです」

-力士の座席をうまく割り振るために、力士の体重や体形は頭に入っているのですか

「入っていますね。巡業中など雑談する機会も多いので、それとなしに会話の中で、その人たちの嗜好(しこう)を把握するように努力しています。自分も興味があるので」

※1「相撲列車」=日本相撲協会が利用する、力士らを乗せた団体列車の通称。

※2「能町みね子さん」=好角家、エッセイスト、イラストレーター。本書ではイラストを担当している。

※3「34代木村庄之助」=本名・伊藤勝治。立行司になってから1度も差し違えることなく、2008年に退職。博識で知られている。

大行司駅のホームにて、装束でポーズを取る木村銀治郎
大行司駅でポーズを取る木村銀治郎
初の著書「大相撲と鉄道」を上梓(じょうし)した行司の木村銀治郎

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豊山「非力な子」の長男が急成長「長くやりたい」

豊山(左)と三番稽古を行う正代(代表撮影)

大相撲で平幕の豊山(27=時津風)が25日、一家の大黒柱としての決意を示した。

都内の部屋での稽古後、代表取材に応じ、昨年10月に第1子となる長男が誕生したことについて「(現役を)長くやりたいなと思うようになりました。入ったとき(入門時)からいつ終わってもいいくらいの気持ちでやってたんですけど、なかなか欲が出てきましたね」と話した。

コロナ禍のため出産の立ち合いはできず「本当に親になったのかな」と、最初は実感が湧かなかったという。自身は4500グラムと大きく生まれたが、長男は2500グラムほど。「それを考えると非力な子なんだなと思ってたら、全然関係なかったですね。もう7キロくらいあるんで」と成長の早さに驚いている。

家では真梨絵夫人と交代で食事を作り、愛息のために毎日風呂を入れるが「イクメンって言うと怒られる。向こう(夫人)が怒るというか、世間的にあんまりね。イクメンって言い方、僕も好きじゃない。やってあげてるんだって感じで。僕よりも向こうが大変なんで」と低姿勢。「自分もコロナじゃないとこんなことやってないと思う。ずっと東京にいますし、そういうことをできる時間があるからやってます。例年は今日とか明日くらいに大阪入ってますからね。だから向こう(夫人)に当たり前だって言われたらそれまでなんで」と続けた。

初場所中にマージャン店に出入りするなど、日本相撲協会作成の新型コロナウイルス感染対策ガイドラインに違反した前師匠(元前頭時津海)は、22日に日本相撲協会から退職勧告処分を受けて協会を去った。部屋を継承した新時津風親方(元前頭土佐豊)の印象については「1人で背負い込む方、弱みを出さない方、真面目すぎる方」と豊山。春場所(3月14日初日、東京・両国国技館)は新体制として初めての場所となるだけに「3月(春場所)の結果でまた左右されると思う。変わったのがいいのか悪いのか言われると思う」と、結果にこだわる覚悟を示した。

まわしを締めて泥着を羽織った姿で弟子の指導にあたる新師匠で元前頭土佐豊の時津風親方(代表撮影)
豊山(右)と三番稽古を行う正代(代表撮影)
豊山(左)の結婚会見で結婚指輪を披露する真梨絵夫人=2019年8月26日

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正代の新親方は東農大先輩「頑張らないと」決意新た

豊山(右)と三番稽古を行う正代(代表撮影)

大相撲の大関正代(29=時津風)が25日、新時津風親方(元前頭土佐豊)が部屋を継承後、初めて取材に応じ「『親方が変わったから成績に響いた』と言われるのはしゃく。言われないように頑張らないといけない」と決意を示した。

初場所中にマージャン店に出入りするなど、日本相撲協会作成の新型コロナウイルス感染対策ガイドラインに違反した前師匠(元前頭時津海)は、22日に日本相撲協会から退職勧告処分を受けて協会を去った。新師匠のもとで春場所(3月14日初日、東京・両国国技館)に向けて調整する。

新師匠は、この日もまわしを締めて指導。力士に混じって腕立て伏せに参加するなど、弟子との距離は近い。正代にとっては東農大の先輩でもあるだけに、師弟関係の実感については「(まだ)現実味が湧かないけど、おいおい感じられる」と話した。

まわしを締めて泥着を羽織った姿で弟子の指導にあたる新師匠で元前頭土佐豊の時津風親方(代表撮影)
豊山(左)と三番稽古を行う正代(代表撮影)

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正代「成績響いたと言われるのはしゃく」親方交代で

師匠が交代して新体制となった部屋で稽古を行う正代(代表撮影)

大相撲の大関正代(29=時津風)が25日、新体制となった部屋を活気づける決意を示した。

初場所中にマージャン店に出入りするなど、日本相撲協会作成の新型コロナウイルス感染対策ガイドラインに違反した前師匠(元前頭時津海)が22日に退職。この日、都内の部屋で稽古を行った正代は、新時津風親方(元前頭土佐豊)が部屋を継承後、初めて取材に応じ「今のところまだ分からないけど、特別な感じはない。落ち着いて対応できたらいい」と淡々と意気込んだ。

新師匠はまわしを締めて泥着を羽織り指導にあたっている。東農大の先輩でもある新時津風親方は、前師匠と同じく弟子たちの自主性を重んじている。「そこは前師匠と変わらない。自分は自分なりに考えてやっていけたら」と正代。部屋が新体制となって初めて迎える春場所(3月14日初日、東京・両国国技館)に向けて「親方が変わったから成績に響いたとか言われるのはしゃくなので、言われないように頑張らないといけないですね」と力を込めた。

この日は弟弟子で平幕の豊山と三番稽古を行い、8勝1敗。番数は徐々に増やしていくつもりで、昨年11月場所で負傷した左足首については「痛みはない。けがをしたんだなという不安、ちょっとした意識はあるけど」と説明した。

師匠が交代して新体制となった部屋で稽古を行う正代(左)(代表撮影)

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新時津風親方「勢い継続しいい雰囲気で」継承へ思い

部屋を継承した時津風親方(元前頭土佐豊)(左)と退職処分となった前時津風親方(16年1月22日)

大相撲の時津風部屋を継承した時津風親方(元前頭土佐豊)が24日、代表取材に応じ、新師匠としての意気込みを語った。

前師匠(元前頭時津海)が初場所中にマージャン店に出入りするなど日本相撲協会作成の新型コロナウイルス感染対策ガイドラインに違反し、退職勧告処分となって協会を退職した。部屋を継承した新師匠は「緊張感はすごくあります。伝統のある部屋なので、その重みを感じているところです。(元横綱)双葉山関の興した部屋でもありますし」と現在の心境を明かした。

昨年は秋場所後に正代が大関昇進を果たすなど、部屋の力士は波に乗っている。「うちの部屋は今、すでに勢いがあると思います。大関もいるし豊山もいる。幕下も上位にたくさん上がってきている。部屋の雰囲気もいいですし、それを継続しつつ、いい雰囲気でやっていければ」。

今後の新弟子のスカウト活動については「試合会場を回っていくところから始めようと思います。1人じゃ何もできないので、いろんな人から意見を聞きつつやっていこうという気持ちです」とした。

時津風親方(19年1月31日)
結婚披露宴でケーキを食べさせ合う時津風親方(当時は安治川親方)とアイドルマジシャンの小泉エリ(16年10月2日)

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親方定年で峰崎部屋閉鎖、力士は芝田山部屋へ転籍

断髪式で師匠の峰崎親方(右)に花束を手渡す元荒鷲のエレヘバヤル・ドゥルゴゥーン氏(代表撮影)

峰崎親方が23日、5月に日本相撲協会の定年となる65歳を迎えることに伴い、春場所限りで峰崎部屋を閉鎖することを明らかにした。

関係者によると、1月の初場所終了時点で所属する力士7人は閉鎖後、同じ二所ノ関一門の芝田山部屋へ転籍する方向。

峰崎親方は88年に放駒部屋から独立。花籠部屋消滅により受け入れたモンゴル出身の荒鷲が部屋初の幕内力士となった。

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10年野球賭博関与で降格/時津風親方過去の処分

元前頭時津海の時津風親方(2017年5月1日撮影)

日本相撲協会は22日、東京・両国国技館で臨時理事会を開き、初場所中にマージャン店に出入りするなど、協会作成の新型コロナウイルス対策のガイドラインに違反した時津風親方(47=元前頭時津海)の処分を協議し、退職勧告の懲戒処分を決定した。退職金30%減額も決まった。

◆時津風親方の過去の主な処分 10年5月に発覚した野球賭博問題に関与。「主任」から「年寄」への1階級降格と5年間の昇格なしの処分を下された。11年には八百長問題に部屋の所属力士が関与。3年間の昇格なしの処分を下され、野球賭博問題の処分と合わせて計8年間の処分となった。昨年9月には、友人と宮城県に旅行してゴルフコンペに参加。協会作成の新型コロナ対策のガイドライン違反となり「委員」から「年寄」への2階級降格処分を科された。

大相撲の臨時理事会で退職勧告の懲戒処分を受け、車で引き揚げる時津風親方(撮影・小沢裕)

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時津風親方にコンプラ委「反省の態度みじんもなし」

元前頭時津海の時津風親方(2019年1月17日撮影)

日本相撲協会は22日、東京・両国国技館で臨時理事会を開き、初場所中にマージャン店に出入りするなど、協会作成の新型コロナウイルス対策のガイドラインに違反した時津風親方(47=元前頭時津海)の処分を協議し、退職勧告の懲戒処分を決定した。親方が提出していた退職届は同日付で受理。退職金は30%減額された。

事実調査を行ったコンプライアンス委員会によると、時津風親方は初場所期間中に5日間、マージャン店に出入りしていた。都内の風俗店とマッサージ店にも行っていた。協会関係者によると時津風親方は、マージャン店出入りは認めたものの、マージャンは打っていないと否定した。

協会は昨年12月の年寄総会で、初場所千秋楽までの間、治療のための通院・整体などを除き、原則外出禁止の通達を出していた。時津風親方は昨年9月にも、県外に旅行してゴルフコンペに参加して処分を受けたばかり。コンプラ委は「反省の態度や師匠としての自覚などみじんも見て取ることは出来ず、厳しい非難に値する」とし、解雇に次いで2番目に重い退職勧告の懲戒処分を、理事会に答申。理事会はこれを受けて、処分を決定した。

処分内容は八角理事長(元横綱北勝海)から直接、時津風親方に言い渡された。同理事長が「何かあるか」と声をかけると、謝罪したという。芝田山広報部長(元横綱大乃国)は「私的には申し訳なかったというような感じは受けなかった」と私見を述べるなど、協会内部からは厳しい視線が向けられていた。

時津風部屋は、部屋付きの間垣親方(元前頭土佐豊)が、年寄「時津風」として継承することも決定。協会は全協会員に、ガイドラインと協会指示の行動規制の順守を徹底するように通知した。

◆時津風正博(ときつかぜ・まさひろ)元前頭時津海。本名・坂本正博。1973年(昭48)11月8日、長崎県五島市生まれ。東農大から96年春場所で幕下付け出しデビュー。97年夏場所で新十両。98年秋場所で新入幕。07年秋場所後に序ノ口力士暴行死事件発覚で当時の師匠が日本相撲協会を解雇され、現役引退と同時に「時津風」襲名で部屋を継承。最高位は東前頭3枚目。通算466勝485敗43休。技能賞4回。

◆時津風親方の過去の主な処分 10年5月に発覚した野球賭博問題に関与。「主任」から「年寄」への1階級降格と5年間の昇格なしの処分を下された。11年には八百長問題に部屋の所属力士が関与。3年間の昇格なしの処分を下され、野球賭博問題の処分と合わせて計8年間の処分となった。昨年9月には、友人と宮城県に旅行してゴルフコンペに参加。協会作成の新型コロナ対策のガイドライン違反となり「委員」から「年寄」への2階級降格処分を科された。

大相撲の臨時理事会で退職勧告の懲戒処分を受け、車で引き揚げる時津風親方(撮影・小沢裕)

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幕下以下の力士8人コロナ感染、同部屋で計14人に

日本相撲協会は22日、幕下以下の力士8人が新型コロナウイルスに感染したことを発表した。

協会によると8人は全員同部屋で、16日に6人の感染が発覚した部屋とも同じだという。部屋名は非公表とし、同部屋の感染者は計14人となった。

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時津風親方に退職勧告の懲戒処分 退職金30%減額

元時津海の時津風親方(2018年2月2日撮影)

日本相撲協会は22日、東京・両国国技館で臨時理事会を開き、1月の大相撲初場所中にマージャン店に出入りするなど、日本相撲協会が作成した新型コロナウイルス対策のガイドラインに違反した、時津風親方(47=元前頭時津海)の処分を協議し、退職勧告の懲戒処分を決めた。

日本相撲協会の懲戒処分は7項目ある。重い順に解雇、引退勧告、降格、業務停止(協会事業への従事停止)、出場停止、報酬減額、けん責と続く。今回、同親方の処分を「退職勧告」としたことについて、芝田山広報部長(元横綱大乃国)は「(一番上の)解雇とは違い、その次の重い処分。引退勧告は力士に該当するもので、それと同じ」と事実上、2番目に重い処分であることを説明。同親方から提出されていた退職届は受理され、解雇では支払われない退職金は、30%減額で支給される。また、時津風部屋付き年寄の間垣親方(元前頭土佐豊)が年寄時津風と部屋を継承することも決定した。

事案が表面化後、八角理事長(元横綱北勝海)は同協会コンプライアンス委員会に事実関係の調査と処分意見の答申を委嘱。同委員会の答申によると、昨年12月25日以降、原則として外出禁止の状況下、同親方は年が明けた1月の初場所中の18日からの5日間、東京・赤坂のマージャン店に出入りし、20日には新橋の風俗店、また23日からの2日間は赤坂のマッサージ店に出入りしていた。

時津風親方は昨年夏にも、友人と宮城県に不要不急の旅行をしてゴルフコンペにも参加。ガイドライン違反となり10月の理事会で「委員」から「年寄」への2階級降格処分を受けた。その後、体調を崩し入院したが、退院後の11月には八角理事長から、同様の違反を繰り返した場合、さらに厳しい処分となることを諭されていた。それにもかかわらず、今回の行動には「反省の態度や師匠としての自覚などみじんも見て取れることはできず、厳しい非難に値する」と断じた。

同親方や部屋にも感染はなく、約13年にわたり部屋を維持し、反省から退職届を提出している事情などは「最大限に考慮」しても「そのあまりにも身勝手な行動は、深刻な状況の中で、懸命に一月場所を開催した全ての相撲協会関係者の思いを踏みにじるものであって、時津風親方には、師匠としての自覚どころか、相撲協会の一員としての自覚すらもないのではないかの思いすら禁じ得ない」と断じた上で「もはや同親方を相撲協会に在籍させ続けることは相当とはいい難く、協会の賞罰規定に基づき、退職勧告の懲戒処分とするのが相当と判断した」とした。

理事会には時津風親方も姿を見せ、八角理事長が決議内容を言い渡した。同理事長が「何か言うことはないか」と発言の機会を与えたが、芝田山広報部長によると同親方は「ご迷惑をおかけしました」「すみませんでした」という内容の返事があったという。同理事長は「引き継ぎも迷惑なくやってください」「一般人になっても厳しい目で見られるから気をつけてください」という言葉があったという。

◆時津風正博(ときつかぜ・まさひろ)元前頭時津海。本名・坂本正博。1973年(昭48)11月8日、長崎県五島市生まれ。東農大から96年春場所で幕下付け出しデビュー。97年夏場所で新十両。98年秋場所で新入幕。07年秋場所後に序ノ口力士暴行死事件発覚で当時の師匠が日本相撲協会を解雇され、現役引退と同時に「時津風」襲名で部屋を継承。最高位は東前頭3枚目。通算466勝485敗43休。技能賞4回。

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時津風親方 コンプライアンス委員会は引退勧告答申

元前頭時津海の時津風親方(2019年1月17日撮影)

大相撲初場所中にマージャン店に出入りするなど、日本相撲協会作成の新型コロナウイルス対策のガイドラインに違反した時津風親方(47=元前頭時津海)の処分が、22日の臨時理事会で決まる。

協会関係者によると、事実関係を調査したコンプライアンス委員会は「解雇」に次いで重い「引退勧告」を理事会に答申するという。これを受けて理事会が処分を決める。

時津風親方は昨年9月、友人と宮城県に旅行してゴルフコンペに参加。ガイドライン違反となり「委員」から「年寄」への2階級降格処分を協会から科された。通算4度目の処分となるため、コンプラ委は厳罰を答申する。また、同親方は引退届を退出し、協会を退職する意向を固めている。しかし、昨年7月場所前と場所中にキャバクラ通いが発覚した平幕の阿炎が提出した引退届を、理事会が受理しなかった例がある。処分内容は理事会の話し合い次第となる。

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元安美錦の安治川親方が早大大学院合格、4月入学

元関脇安美錦の安治川親方(2019年7月18日撮影)

大相撲の安治川親方(42=元関脇安美錦)が、早大大学院スポーツ科学研究科の修士課程に合格したことが19日、分かった。入学は4月予定。現在は伊勢ケ浜部屋の部屋付き親方だが、将来的な独立を視野にいれつつ、日本相撲協会の業務の合間を縫って、スポーツビジネスなどを学んでいく。

安治川親方は「コロナ禍の状態で、何ができるか考えていた。ずっと相撲界の中にいたので、外の世界も見てみたい。現役を引退するころから考えていたことなんです」と説明した。早大大学院スポーツ科学研究科の修士課程1年制は実務経験者が対象。数年がかりで準備を進め、資格審査、面談、社会人経験をもとにしたリポートや試験をへて、このほど合格が決まった。

早大では元日本サッカー協会専務理事の平田竹男教授の指導を受ける。「平田先生の本を読んで、勉強になった。力士が稽古で強くなるだけでも、部屋経営だけでもなく、普及も含めて一体になった方がいい。平田先生のところで勉強したいと思いました」。

妻の絵莉さんが早大出身ということもあり「一緒の学校に行きたかった。家族も応援してくれて、後押ししてくれました。みんなで頑張ろうと言ってくれています」と話す。昨年4月から荒磯親方(元横綱稀勢の里)が同教授のもとで学んでおり、入れ替わるかたちになるが、角界での後輩が早大では先輩になる。「一緒に今後の角界を盛り上げていく仲間として、うれしく思います」と今後を見据えていた。

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白鵬と鶴竜が合同稽古参加へ ともに4場所休場中

横綱白鵬(左)と鶴竜

日本相撲協会の芝田山広報部長(元横綱大乃国)は19日、大相撲初場所を休場した横綱白鵬と横綱鶴竜が、20日から東京・両国国技館の相撲教習所で行われる合同稽古に参加することを明かした。報道陣の電話取材で明かした。

両横綱は昨年11月場所後に横綱審議委員会(横審)から「注意」の決議を下されていたが、白鵬は初場所前に新型コロナウイルスに感染し、鶴竜は腰痛により同場所を休場した。同場所後に予定していた横審に注目が集まっていたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により開催は延期。いまだ開催されていない。

大阪から東京に開催地が変更となった春場所(3月14日初日、両国国技館)ではまず、両横綱の出場可否に注目が集まる。ともに4場所連続休場中。鶴竜にいたっては、師匠の陸奥親方(元大関霧島)が初場所の休場が決まった際に「本人も来場所、引退を懸けて1日も早く稽古できる体を作って頑張ります、ということ」と話していたなど、土俵に上がれば進退を懸けて臨むことになる。ともに厳しい状況に置かれている。

合同稽古には大関朝乃山や、小結高安、小結御嶽海らも参加予定。また、新型コロナに感染した白鵬と同部屋で初場所の全休措置がとられた十両石浦、同場所前に部屋での集団感染が発生して同場所の全休措置がとられた、荒汐部屋の平幕の若隆景と十両若元春も参加予定となっている。

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正代「正直、怖い」初日からの合同稽古参加は見送り

幕下を相手に相撲を取る正代(右)(日本相撲協会提供)

大相撲の大関正代(29=時津風)が19日、都内の部屋で幕下を相手に相撲を取って調整した。電話での代表取材に応じ「(番数は)15番くらい。出足と形、幕下相手でも自分の形を決めて出る(ことを意識した)」と振り返った。

20日から東京・両国国技館内の相撲教習所で計6日間の合同稽古が始まるが、初日からの参加は見送る意向を明かした。弟弟子の前頭豊山と相撲を取る段階に至っていないだけに「とりあえずトレーニングに専念する。もしかしたら(後半参加も)あるかもしれない。参加できたら一番いいんですけど。本来だったら(関取衆と相撲を取るのは)時期的に少し早い。豊山とも稽古していない状態で正直、怖いというのはある」。春場所(3月14日初日、両国国技館)まで1カ月弱と期間があるだけに、慎重な姿勢を示した。

初場所中にマージャン店に出入りするなど日本相撲協会作成の新型コロナウイルス感染対策のガイドラインに違反した師匠の時津風親方(元前頭時津海)は、22日の臨時理事会で処分が最終決定する見通し。協会のコンプライアンス委員会は、同親方が退職する方向で処分意見をまとめている。正代によると、時津風親方はこの日も稽古場で弟子たちを指導。正代は「なるべく自分たちにあんまり不安にさせないように、配慮されていると思う。自分たちとしては処分が決まるのをじっくり待つしかできないので。特別、稽古の内容を変えるのもおかしい話。やってきたことをこれまで通りやっていけたらいい」と話した。

渦中にあるが正代を含めて時津風部屋の力士は好調で、初場所では最後まで出場した15人中12人が勝ち越した。部屋頭の正代も「若い衆が番付が上がると、自分たちもうれしいですし、自分たちの稽古にもなる。いい流れは来ているので続けていけたらいい」と、部屋の活気を感じていた。

幕下を相手に相撲を取る正代(右)(日本相撲協会提供)

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幕下以下の力士6人がコロナ感染 部屋名は非公表

日本相撲協会は17日、幕下以下の力士6人が新型コロナウイルスに感染したことを発表した。協会によると、16日に発熱を発症した幕下以下の力士1人が新型コロナ感染症の検査を受検し、感染が判明。同日に当該力士の濃厚接触者ら部屋所属の協会員を対象に検査を実施したところ、新たに5人の感染が判明した。6人に特有症状はなく、部屋で隔離を行っているという。部屋名は非公表とした。

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時津風親方 コンプライアンス委員会処分案は退職

元前頭時津海の時津風親方(2019年1月17日撮影)

日本相撲協会のコンプライアンス委員会(青沼隆之委員長=元名古屋高検検事長)は16日、1月の大相撲初場所期間中にマージャン店へ行くなど協会の新型コロナウイルス感染対策のガイドラインに違反した時津風親方(元幕内時津海)について東京・両国国技館で協議し、出席者によると同親方が退職する方向で処分意見をまとめた。

処分意見は八角理事長(元横綱北勝海)に答申され、22日の相撲協会臨時理事会で最終決定される見込み。関係者によると、本人は処分内容にかかわらず退職の意向を固めているという。

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両国国技館でワクチン接種へ、保健所と具体的な協議

両国国技館(2021年1月10日撮影)

日本相撲協会の芝田山広報部長(元横綱大乃国)は16日、報道陣の電話取材に応じ、東京・両国国技館をワクチン接種の会場として使用予定としている墨田区と本格的な協議を開始していることを明かした。

芝田山広報部長は「協会は墨田区の保健所と具体的な協議に入っている。日程とか接種のやり方とかはまだ決まっていないが、明日(17日)から(国内での)接種が始まる。具体的な話に入っていかないといけない」と説明。新型コロナの感染拡大の影響により、大阪から東京に開催地が変更となった春場所は3月14日に初日を迎える。「本場所を踏まえて」と春場所開催を見越した日程調整を進める。

芝田山広報部長は「高齢者、医療従事者、基礎疾患のある方とか、協会員のことも全部含めて具体的な協議に入っている。正式に日程が決まれば報告します」と話した。

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春場所は升席2人、1日5000席以下で入場券販売

両国国技館(2021年1月10日撮影)

日本相撲協会は15日、例年の大阪から東京開催になった大相撲春場所(3月14日初日、東京・両国国技館)の入場券販売について発表した。

1月の初場所の開催方法を踏襲したもので開場は午後1時。4人升席は2人で使用、いす席は前後左右を1席空ける、たまり席は4列目以降を1席空け一部を一般販売、1日あたりの席数は上限を行政指導範囲内の5000席以下にする。

初場所同様、新型コロナウイルスの感染防止策を徹底。座席での最低限の水分補給以外は飲食スペースを使用してもらい、アルコール飲料の持ち込み禁止、マスク着用、拍手での応援などを推奨する。

入場券の販売方法はウェブサイトの「チケット大相撲」で2月28日午前10時から、電話では3月7日午前10時から販売。先行抽選やコンビニでの販売は行わず、国技館窓口での当日券販売は未定とした。

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芝田山広報部長 22日理事会で時津風親方処分示唆

芝田山広報部長(2020年4月3日撮影)

日本相撲協会の芝田山広報部長(元横綱大乃国)が12日、22日に開く臨時理事会で、初場所中にマージャン店などに出入りするなど協会作成の新型コロナ対策ガイドラインに違反していた時津風親方(元前頭時津海)の処分について話し合うことを示唆した。

電話での代表取材に応じ「(時津風親方の処遇について22日の臨時理事会で)何か話し合いが行われるとは思う」と話した。

3日から協会のコンプライアンス委員会による調査が始まり、時津風親方夫人への聞き取りが実施された。コンプライアンス委は調査終了後、処分意見を八角理事長(元横綱北勝海)に答申。22日の臨時理事会で処分が最終決定する可能性がある。

関係者によると時津風親方は処分内容にかかわらず協会を退職する意向を固めており、部屋付きの間垣親方(元前頭土佐豊)が時津風部屋を継承する方針。芝田山広報部長は「そういうの(時津風親方の処分)がまとまらないとね、(継承問題が)どういう話になるか分からないので」と話した。

元前頭時津海の時津風親方(2017年5月1日撮影)

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正代「いつも通りに」師匠進退問題揺れるも泰然自若

ぶつかり稽古で若い衆に胸を出す正代(右)(日本相撲協会提供)

大関正代(29=時津風)が、師匠の進退問題で揺れる中、部屋頭としての自覚を示した。

日本相撲協会の新型コロナウイルス対策のガイドラインに違反した師匠の時津風親方(元前頭時津海)の処遇が定まらない中、この日も通常通りに基礎運動中心の稽古。その師匠や部屋付き親方も見守る中、稽古で汗を流した。

稽古後に正代は報道陣の電話取材に対応。既に初場所後の稽古休み中に、師匠から全員に謝罪と詳細な説明があったが、その後は「その時よりだいぶ(部屋の雰囲気は)落ち着いています。報道が出たときは、みんなソワソワしていたけど、今は落ち着いて稽古できている。今のところ大丈夫かなと思っている」と部屋の様子を説明。「これからどうなるか分からないけど、とりあえず(協会処分という)結果がでるまで(は)。報道が出てから気合を入れるのもおかしいので、いつも通りに」と、現役力士の大黒柱として、泰然自若の姿勢で部屋をまとめることになりそうだ。

不要不急の外出を自粛する中、ささやかな? 願いが「付け人と少し話したんですけど、明治神宮がいいんじゃないですかと。横綱土俵入り以外では行ったことがないので」と話す初詣だ。「いいね~」と付け人に言ったきり、行けていない。いつか、実現することを願うばかりだ。

大阪から東京開催になった大相撲春場所(3月14日初日、東京・両国国技館)では、今度こそ両横綱の出場が待たれるところ。対戦で成長をぶつける楽しみは? の問い掛けに「楽しみはないです(笑い)。楽しみではないけど、とりあえずやれるだけのことは、やっていきたい」と、ここでも正代らしく自然体を強調していた。

ぶつかり稽古で若い衆に胸を出す正代(左)(日本相撲協会提供)

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