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貴ノ岩「ストレス障害」、春巡業休場の理由

貴ノ岩


 日本相撲協会は3日、春巡業を休場した力士の診断書に基づく休場理由を公表し、元横綱日馬富士関による傷害事件の被害者、十両貴ノ岩(28=貴乃花)は「心的外傷ストレス障害、左足関節症」だった。

 昨年10月の秋巡業中に頭部などに暴行を受けた貴ノ岩は2場所連続全休の後、3月の春場所で復帰して8勝7敗と勝ち越した。ただ、巡業について師匠の貴乃花親方(元横綱)は、心身両面の回復を優先させる意向を示していた。6場所連続休場中の横綱稀勢の里は左大胸筋損傷だった。春場所で暴行問題を起こした十両貴公俊は、巡業を含めて1場所出場停止処分のため診断書はない。

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貴親方は「部屋で弟子の指導を」巡業同行を取りやめ

貴乃花親方


 4月1日に三重県伊勢市の伊勢神宮で始まる大相撲春巡業に貴乃花親方(元横綱)が審判として同行することを日本相撲協会が急きょ取りやめたことが3月31日、分かった。貴乃花親方は無断欠勤や弟子の十両貴公俊による暴行問題の監督責任を問われ、29日に2階級降格処分を受けた。巡業は再出発の最初の仕事になる予定だった。

 巡業の審判は相撲協会が決める。協会広報部は1場所出場停止処分を受けた貴公俊や、元横綱日馬富士関による傷害事件の被害者十両貴ノ岩らが巡業を休場することを踏まえ「部屋で弟子の指導や管理をしっかりしてもらった方がいい」と変更の理由を説明した。

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稀勢の里、貴ノ岩ら12人が春巡業を初日から休場

横綱稀勢の里(2018年2月4日撮影)


 日本相撲協会は30日時点で、6場所連続休場中の横綱稀勢の里、元横綱日馬富士関による暴行事件の被害者となった十両貴ノ岩ら関取衆12人が、巡業を最初から休場すると明かした。

 貴乃花部屋の関取衆は4人中3人が休場。春場所で、貴ノ岩は2場所連続全休からの復帰で検査等を控え、幕内貴景勝は負傷、十両貴公俊は付け人への暴力で夏場所まで出場停止。十両貴源治1人だけ同行する。ほか休場の関取は次の通り。

 【幕内】荒鷲、阿武咲、琴勇輝、蒼国来、英乃海

 【十両】旭秀鵬、天風、水戸龍

大相撲の春巡業全日程

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付け人暴行の貴公俊は夏場所での1場所出場停止処分

午後0時20分ごろ、部屋を出る貴乃花親方(左)と貴公俊(撮影・足立雅史)


 日本相撲協会は29日、東京・両国国技館で理事会を開き、春場所中に付け人に暴行した十両貴公俊(20=貴乃花)の、夏場所での1場所出場停止の処分を決めた。

 この日、師匠の貴乃花親方(元横綱)とともに理事会に呼び出されて、処分を言い渡された。貴公俊は春場所8日目の18日に、会場のエディオンアリーナ大阪の支度部屋で付け人の貴西龍を殴り、翌9日目から休場していた。

 八角理事長(元横綱北勝海)は会見で「拳で1回、平手で2、3回殴った」と当時の状況を説明した。昨年11月に元横綱日馬富士関の傷害事件が発覚して以降、再三再発防止を訴えてきた中での暴力行為。鏡山危機管理部長(元関脇多賀竜)は「全親方、全力士が一丸となって暴力の再発防止に力をいれなければいけない状況にある。そのため、過去の前例よりも重い処分としました」と、処分理由を明かした。

 また、4月1日から始まる春巡業も参加できないことが決まった。

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貴乃花親方2階級降格で年寄に 3カ月で月給半額

貴乃花部屋所属の貴公俊の暴力問題に対する処分が行われた大相撲の理事会。左から6人目が八角理事長(撮影・小沢裕)


 日本相撲協会は29日、東京・両国国技館で理事会を開き、貴乃花親方(45=元横綱)に委員から年寄へ「降格」の処分を科すことを決めた。

 2階級降格で、基本給に手当を含めた月給は103万2000円から80万8000円へ、22万4000円の減額となる。

 八角理事長(元横綱北勝海)は会見で処分理由について春場所中の無断欠席などを挙げて「中日まで正当な理由無く欠勤を続けました。また貴公俊の暴力の監督責任もあります。現在委員ですが、今回の処分により年寄になります」と説明した。

 貴乃花親方は、元横綱日馬富士関による弟子の貴ノ岩への傷害事件以降、協会に反発する言動を続け、問題視されていた。また、春場所中に弟子の十両貴公俊(たかよしとし)が支度部屋で付け人を殴り、監督責任が問われていた。

 貴乃花親方は日馬富士関の傷害事件において、巡業部長でありながら協会への報告を怠ったことが問題視され、すでに1月には理事から役員待遇委員へ2階級降格処分を受けた。さらに2月の理事候補選で落選したため、28日に発表された職務分掌では慣例に従い、委員に降格していた。

 このため、わずか3カ月の間に理事→役員待遇→委員→年寄と合計5階級も降格。月給は理事当時の144万8000円から、年寄の80万8000円へと、64万円もの減額になる。

 貴公俊には1場所出場停止の処分が科された。昨年9月ごろから今年1月にかけて、弟弟子(既に引退)を4度暴行した峰崎部屋の力士は1場所出場停止、師匠の峰崎親方(元幕内三杉磯)は2カ月間の10%減給の処分が科された。

 道交法違反(無免許運転)の罪で略式起訴され、引退勧告処分を受けて角界を去った元幕内大砂嵐関の師匠、大嶽親方(元十両大竜)は、本人の申し出により2カ月間の10%報酬返上となった。

貴乃花部屋所属の貴公俊の暴力問題に対する処分が行われた大相撲の理事会。左から6人目が八角理事長(撮影・小沢裕)
暴力問題の処分が下される理事会に臨む貴乃花親方(撮影・小沢裕)

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貴親方へ厳しい言葉、期待も/年寄会出席親方衆語る

会場入りする貴乃花親方(撮影・岡本肇)


 大相撲の貴乃花親方(45=元横綱)が、100人近い親方衆に謝罪した。28日、大阪市で行われた臨時年寄総会に出席し、元横綱日馬富士関の傷害事件以降、協会側と対立してきた言動について反省の弁を繰り返した。一部から契約解除を求める意見も出たが、年寄会は貴乃花親方への処分を今日29日の理事会に一任する。

<「臨時年寄総会」出席各一門代表のコメント>

 ◆高田川親方(元関脇安芸乃島) 一門の中には、貴乃花親方の言動、行動は本来なら契約解除になる部分が6つ7つある、という声もあった。契約解除までは、という声もあった。その中間もあった。処分は理事会に一任したい。だが、名前も実績もある方だし、今後どのような行動をとっていくか、が一番の問題と思う。

 ◆入間川親方(元関脇栃司) テレビに無断で出演したり、貴乃花親方の言動、行動は協会と結んだ契約にかなりの部分で触れていたが「間違っていた。申し訳ない。適切でなかった」と言ってもらった。

 ◆錦戸親方(元関脇水戸泉) 場所前の告発など、なぜこのようなことになったのか? 告発の撤回は本当なのかなど、その真意を深く知りたかった。真摯(しんし)に答えていただいた。反省して「もうこのようなことをしない」と言っていただいた。あとは理事会に一任したい。

 ◆玉垣親方(元小結智乃花) 協会一丸となって公益財団法人となったのに、貴乃花親方の発信する意見を聞けなかった。協会と対立しているような空気は本当か? それを総会で聞けた。「反省している」との返事を聞けた。一から出直してほしい。理事会のいかなる処分も厳粛に受け止めてほしい。

 ◆伊勢ノ海親方(元前頭北勝鬨) 最初にまず貴乃花親方の声を聞きたかった。これからは協会と一丸となって頑張ってほしい。処分については理事会にお任せします。

会見する高田川親方(撮影・岡本肇)
会見する入間川親方(撮影・岡本肇)
年寄総会で会見する錦戸親方(撮影・岡本肇)
会見する玉垣親方(撮影・岡本肇)
会見する伊勢ノ海親方(撮影・岡本肇)

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貴乃花一門は親方の処分に陳情…「お願い」文書提出

貴乃花一門を代表して会見する千賀ノ浦親方(撮影・岡本肇)


 大相撲の貴乃花親方(45=元横綱)が、100人近い親方衆に謝罪した。28日、大阪市で行われた臨時年寄総会に出席し、元横綱日馬富士関の傷害事件以降、協会側と対立してきた言動について反省の弁を繰り返した。一部から契約解除を求める意見も出たが、年寄会は貴乃花親方への処分を今日29日の理事会に一任する。

 貴乃花一門の千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)は、貴乃花親方の処分について陳情したことを明かした。「(同親方が)協会に多大な迷惑をかけたことは見ての通りです」と認め「反省がにじみ出た受け答えをしたと思う」と語った。その上で処分について「契約解除。これだけは取り下げて欲しいとお願いする文書を(年寄会に)出しました。後はいい方向にいってほしいと願うだけです」と頭を下げた。

会見中にも頭を下げる貴乃花親方(撮影・岡本肇)

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八角理事長が語る貴親方の「花形」への配属意図とは

新体制の発表記者会見をする八角理事長(撮影・岡本肇)


 大相撲の貴乃花親方(45=元横綱)が、100人近い親方衆に謝罪した。28日、大阪市で行われた臨時年寄総会に出席し、元横綱日馬富士関の傷害事件以降、協会側と対立してきた言動について反省の弁を繰り返した。

 貴乃花親方は新体制での職務として、審判部に配属された。八角理事長(元横綱北勝海)は配属の理由について「人気というものがあると思いますので、ぜひ見ていただきたい。お客さんの前で仕事ぶりを見て欲しいと思いました」と説明した。

 審判部長には、貴乃花一門の阿武松親方(元関脇益荒雄)を任命した。新理事としては抜てきとも言える大役で、貴乃花親方の上司に相当する役職になる。ファンの目に触れられながら土俵下で勝負を見守る審判は「花形」とも言われる。貴乃花親方は審判部長の経験もある。八角理事長ら執行部による一定の配慮も透けて見えた。

 何より、八角理事長が「仕事ぶりを見て欲しい」と話した通り、今後も協会の一員として認めていることの表れでもある。処分を協議する理事会で、解雇に相当する契約解除は避けられる見通しだ。

 八角理事長は「100年先も大相撲の文化を残していきたい。協会員全員で力を合わせていきたい」と、一致団結を強調した。

厳しい表情で会見する貴乃花親方(撮影・岡本肇)
日本相撲協会職務分掌
親方衆の階級

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降格の貴親方に怒号、謝罪繰り返すも「ぬかにくぎ」

会見を終え深々と頭を下げる貴乃花親方(撮影・岡本肇)


 大相撲の貴乃花親方(45=元横綱)が、100人近い親方衆に謝罪した。28日、大阪市で行われた臨時年寄総会に出席し、元横綱日馬富士関の傷害事件以降、協会側と対立してきた言動について反省の弁を繰り返した。一部から契約解除を求める意見も出たが、年寄会は貴乃花親方への処分を今日29日の理事会に一任する。この日の理事会では新体制での職務が決まり、貴乃花親方は役員待遇委員から1階級降格の委員となり、審判部・指導普及部に配属された。

 春場所が行われた会場の一室で、貴乃花親方は100人近い親方衆と対面した。役員以外の親方衆で構成される年寄会の会長を務める錦戸親方(元関脇水戸泉)が仕切る中、各一門の代表者から質問を受けた。約30分の中断を挟んで約2時間、謝罪を繰り返した。怒声が飛んでも、年下の親方から苦言を呈されても頭を下げた。

 弟子の貴公俊の暴行が明らかになると、それまでの協会への対立姿勢を一転させた。その真意を問われたが、すべての親方を納得させるには至らなかった。ある親方は「具体的なことは何も話さず『すみません』と『心を入れ替えてやります』の繰り返し」と明かした。「ぬかにくぎだ」と、あきれ気味に帰途に就いた別の親方もいた。

 この日に先立ち、各一門で話し合いが持たれ、二所ノ関一門の高田川親方(元関脇安芸乃島)は「本来なら契約解除になる部分が6つ7つある、という声もあった」と明かした。不信は根深く、誓約書を書かせるべきだとの意見もあったという。錦戸親方は「物足りないと言う親方もいた。これだけの大騒ぎになったし、今後のことが大事」と見守る構えを示した。年寄会として意見を集約した上で、理事会に処分を委ねることに決めた。

 年寄総会後、貴乃花親方は「これまでの私の行動によって、協会の皆さんに多大なご迷惑をおかけしたことをおわびしました」と話した。告発状については「本日取り下げました。年寄会の皆さんにも報告しました」と明かした。一方、一連の言動について「考えが間違っていたということか」と問われると「いや、まずこれから微力ながら協会の一員としてやっていかなければならないという気持ちで、私の監督責任を全うしていかなければならない」と明確な回答は避けた。

 ある役員は「結局、本人は『間違っていた』とは認めていない」と指摘した。今日29日の理事会では、さらなる「降格」や、弟子の指導など一切の活動を禁じる「業務停止」の厳しい処分が決まる可能性もある。この日の答弁内容を含め、役員が判断する。

厳しい表情で会見する貴乃花親方(撮影・岡本肇)
最近の不祥事をめぐる人間関係
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貴乃花親方「貴公俊のこと思い」心境変化/一問一答

厳しい表情で会見する貴乃花親方(撮影・岡本肇)


 日本相撲協会の臨時年寄総会は28日、大阪市内で行われ、貴乃花親方(45=元横綱)が、100人近い親方衆を前に全面的に謝罪した。

 時間制限を設けず、理事会中の一時中断を除いて合計で約2時間行われた臨時年寄総会は、役員以外の親方衆で構成される年寄会からの要望で実現したもの。元横綱日馬富士関による暴行事件が起きた昨秋以降の言動について、貴乃花親方に説明を求めた。

 以下は年寄総会後の会見での一問一答。

-年寄総会でどんな話をしたのか

 貴乃花親方(以下親方) これまでの私の行動によって協会の皆さんに多大な迷惑をおかけしたことをおわびしました。

-いろいろな質問が出たようだが、具体的にはどういう話を

 親方 それぞれにおいてご迷惑をおかけした、ということです。

-なぜそういう思いに

 親方 やはり(付け人に暴力をふるった)貴公俊のことを思いまして、監督責任は十分に私にあると思いましたので、まず私の行動から襟を正していかないといけないと思いました。

-親方衆からどんな意見があったのか

 親方 今後は微力ながら、協会の方と(親方の)みなさんと力を合わせて精進していかないといけないと、そういうお声をたくさんいただきました。

-「一兵卒として」「ゼロから」と言っているが

 親方 告発状を出しまして、本日取り下げ状を(弁護士を通じて)内閣府に提出いたしました。

-親方自身もまた1からスタートということか

 親方 はい。ゼロからやってまいります。

-錦戸親方は「今後の行動を見て」と言っていた

 親方 与えられた職責をまっとうできるように努力いたします。

-明日(29日)の理事会で処分が決まる

 親方 理事会の処分を厳粛に受け止めます。

-貴乃花一門は「契約解除だけはしないでほしい」と書面を提出したようだが

 親方 あらためて深く反省している気持ちを伝えたい思いでいっぱいです。

-今後の行動は

 親方 錦戸親方の言うように「これからの私の行動いかん」ということは存分にあると思いますので、精進いたします。

-元横綱日馬富士関の事件については親方は被害者の師匠。「間違っていない」という人は多いと思うが

 親方 真実を追求しようという気持ちが強くかたくなな姿勢をとってしまった。協会に対して多大な迷惑をおかけしたという思いです。

-契約解除の声もあった

 親方真摯(しんし)に受け止め、なすべきこと、やるべきことをやる気持ちです。

-正しいと思って告発したと思うが、自分の考えが間違っていたということか

 親方 いや、まずこれから微力ながら協会の一員としてやっていかなければならないという気持ちで、私の監督責任を全うしていかなければならないと、そういう思いです。

-相撲ファンに対して一言

 親方 一連の行動でご心配、ご迷惑をおかけしたことを深くおわび申し上げます。今後は職責をまっとうして、精進してまいります。

会見中にも頭を下げる貴乃花親方(撮影・岡本肇)
会見を終え深々と頭を下げる貴乃花親方(撮影・岡本肇)

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貴乃花親方が頭下げ謝罪「皆さまに多大なご迷惑」

会見を終え深々と頭を下げる貴乃花親方(撮影・岡本肇)


 日本相撲協会の臨時年寄総会は28日、大阪市内で行われ、貴乃花親方(45=元横綱)が、100人近い親方衆を前に全面的に謝罪した。

 時間制限を設けず、理事会中の一時中断を除いて合計で約2時間行われた臨時年寄総会は、役員以外の親方衆で構成される年寄会からの要望で実現したもの。元横綱日馬富士関による暴行事件が起きた昨秋以降の言動について、貴乃花親方に説明を求めた。

 会合を終えて会見に臨んだ貴乃花親方は「これまでの私の行動によって、協会の皆さまに多大なご迷惑をおかけしました」と、反省の弁を口にした。日本相撲協会と対立を続けていたが、春場所中日の18日に、弟子の十両貴公俊が支度部屋で、付け人を数発殴る暴力問題が発覚して以降は一転して、謝罪と反省の言葉を口にしていた。この日も「貴公俊のことで監督責任は十分、私にあると思います」と話した。

 また、元日馬富士関の暴行事件に関して協会の対応を問題視して、内閣府に提出していた告発状についても「本日(28日)、取り下げ、年寄会の皆さんにも報告しました」と明かした。

 貴乃花親方と貴公俊の処分については、29日の理事会で協議し、決定する見込みとなっている。

会見中にも頭を下げる貴乃花親方(撮影・岡本肇)
厳しい表情で会見する貴乃花親方(撮影・岡本肇)

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貴乃花親方処分は理事会一任、年寄会は厳罰要求せず

年寄総会後、1人で記者会見する貴乃花親方(撮影・加藤哉)


 日本相撲協会の役員以外の親方衆で構成される年寄会は28日、エディオンアリーナ大阪で臨時の総会を開いた。

 元横綱日馬富士関の傷害事件以降、協会に反発する言動を続けた貴乃花親方(元横綱)から説明を受け、年寄会としては貴乃花親方への処分は理事会に一任することを決めた。

 総会を終えた錦戸会長(元関脇水戸泉)は「協会の話と食い違う内容や無断欠勤などいろいろあったので、何か理由があるのだろうとこういう機会を設けさせていただいた。本人からは反省してこのようなことはしないとの言葉をもらった。処分については、理事会にお任せします」と話した。

 当初は、「解雇」に相当する「契約解除」を含めた厳罰要求を、年寄会として決議する可能性も見込まれていた。

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貴親方に契約解除要求か「過激な人もいる」年寄総会

貴乃花親方(18年3月23日撮影)


 大相撲の貴乃花親方(45=元横綱)が、時間無制限で親方衆から質問を受ける日本相撲協会の臨時年寄総会が今日28日、大阪市内で行われる。貴乃花親方は、元横綱日馬富士関による暴行事件が起きた昨秋以降、協会執行部と対立。協会発表と異なる証言や春場所初日からの欠勤、内閣府への告発状の提出など一連の行動への説明を求めた、役員以外の親方衆で構成する年寄会の要望で実現する。協会関係者によると、一部親方から「解雇」に相当する「契約解除」を含めた厳罰要求が出る見通しという。

 貴乃花親方との質疑応答後に処分案が出た場合、約80人からなる年寄会として決議する方針。八角理事長(元横綱北勝海)ら執行部は年寄会の総意を重視する意向で、処分を協議する29日の理事会に影響を与えそうだ。年寄会会長の錦戸親方(元関脇水戸泉)はこの日「過激な人もいるので、私と他の5つの一門の代表者が中立な立場で、まずは代表質問する」と、自ら司会役を務め、冷静に話し合いを進める意向を語った。

 年寄会は不定期で会合を開いて意見を集約する。今回は八角理事長らと協議し、全親方対象の年寄総会に拡大して実施。錦戸親方は「貴乃花親方に不信感を持っている人は多い。代表質問だけでは終わらないと思う」と、長期戦も予想していた。

錦戸親方(元関脇・水戸泉)(10年8月2日撮影)

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八角理事長何度目かの「暴力根絶」貴親方には厳罰も

理事会に臨む八角理事長(中央)。左は鏡山理事、右は広岡理事補佐(撮影・足立雅史)


 日本相撲協会は26日、東京・両国国技館で理事会を開いて理事長を互選し、八角理事長(54=元横綱北勝海)の続投を決めた。

 新理事会に先立って行われた評議員会で選任された親方の理事10人、外部理事3人が協議し、満場一致で決定。任期は1期2年。八角理事長は元横綱日馬富士関による暴行事件、春場所中日に起きた十両貴公俊による付け人への暴力など、相次ぐ暴力問題の根絶を第1課題として取り組むと所信表明。貴乃花親方(元横綱)は2月の理事候補選挙で落選したため、今回は理事長選に名乗りを上げることはできなかった。

 新任の3人を含む、10人の親方衆らによる新理事会は、わずか15分程度で終了した。鏡山理事(元関脇多賀竜)から推薦を受けた八角理事長の続投が、満場一致で決まった。北の湖前理事長が在職中に死去。15年12月の就任から3選となった。元横綱日馬富士関の傷害事件など、昨秋以降は不祥事が続発する中での新体制発足となった。

 所信表明の場となった会見では「まずは暴力問題の根絶に取り組むことが第1課題」と断言した。再発防止に向けて研修会を開き、2月に立ち上げた再発防止検討委員会が900人余りの協会員全員からの聞き取りを開始。すでに半数ほど進んでおり、有言実行の姿勢を貫く。

 一方で春場所では貴公俊による、支度部屋での付け人への暴力が発覚。八角理事長は「本当に申し訳なく思っております」と謝罪した。師匠の貴乃花親方の監督責任が問われているが、理事長はその親方衆を取りまとめる立場だけに、責任を感じていた。この問題を契機に沈静化した貴乃花親方について、親方衆からは29日の理事会で、降格を含めた厳罰を求める意見がある。知名度抜群の人気親方だけに、難しいかじ取りが迫られそうだ。

 「100年先も相撲を残していく」という伝統を守りながらも「改革を進めていく」と、時代の流れにも敏感に対応する決意だ。この約5カ月間、暴力が影を潜めることのなかった相撲界。「問題を1つずつ解決していくのが私の役目」。相撲と暴力を切り離さない限り、100年先に相撲界はないという、決意を表明した続投決定だった。【高田文太】

日本相撲協会の新理事
相撲協会の最近の不祥事と処分
理事会後の会見に臨む八角理事長(撮影・足立雅史)

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貴ノ岩 勝ち越し「次の場所は今より準備できたら」

臥牙丸(右)を寄り切りで破り、勝ち越しを決めた貴ノ岩(撮影・岡本肇)

<大相撲春場所>◇千秋楽◇25日◇エディオンアリーナ大阪


 元横綱日馬富士関の傷害事件の被害者の貴ノ岩が、臥牙丸を破って勝ち越した。頭部負傷などの影響により3場所ぶりの復帰だったが、15日間完走。「毎日ちゃんといつも通り稽古をして、次の場所は今より準備できたらいい」と浮かれるどころか気を引き締めた。

 また貴乃花親方は、4月1日からの春巡業を「全部かどうか分かりませんが最初の方は」と、当面休場させると明かした。

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照ノ富士「相撲界に入って一番嫌な…」貴ノ岩と対戦

照ノ富士(左)を押し出しで破る貴ノ岩(撮影・岡本肇)

<大相撲春場所>◇14日目◇24日◇エディオンアリーナ大阪


 他人には分からない思いを胸に、2人は土俵に上がった。元横綱日馬富士関に暴行された貴ノ岩が、元大関を破って十両残留を確実にした。昨年10月25日夜、巡業先の鳥取市内で発生した傷害事件の現場となった酒席に同席した照ノ富士が相手だった。いつもなら激しくぶつかる照ノ富士に肩をつかまれ、距離を取ってけん制。普段とは違う空気が流れた。最後は貴ノ岩が相手の左腕をたぐり、体勢を崩して押し出した。

 複雑な胸中を吐露したのは、照ノ富士だった。支度部屋で自ら切り出した。「いろいろなことを考えすぎた。相撲界に入って一番、嫌な相撲だった。土俵に上がるまでは、そうでもなかったけど、土俵に上がった瞬間から」。同じモンゴル出身で先輩の貴ノ岩、責任を取って引退した部屋の兄弟子の横綱日馬富士(当時)、事件当時の記憶。「相撲のことを考えているどころじゃなかった」。その通りの相撲内容だった。

 貴ノ岩は負傷の影響で2場所連続全休、照ノ富士も左膝の負傷などで途中休場が続き、2人そろって今場所は十両に陥落。直近の対戦は1年前の春場所で当時大関だった照ノ富士が平幕の貴ノ岩を下したが、今回は貴ノ岩に軍配が上がった。土俵上での気持ちを問われた貴ノ岩は、何かを言いたそうにしたが「そうですね」とだけつぶやいた。「最後、思い切りやって終わりたい」。それだけを口にして帰りの車に乗り込んだ。

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靱帯損傷、遊離軟骨除去…進退場所も/鶴竜苦闘メモ

優勝を飾りタイを持つ鶴竜(撮影・鈴木正人)

<大相撲春場所>◇14日目◇24日◇エディオンアリーナ大阪


 横綱鶴竜(32=井筒)が4度目の優勝を飾った。後続と2差で迎えた豪栄道と結びの一番。土俵際ではたき込み、13勝1敗とした。16年九州場所の3度目V以降、頸椎(けいつい)、左肩、両足首、腰など度重なる故障に見舞われたが、今場所「チャレンジ」をテーマに、8場所ぶりに賜杯をつかんだ。大一番で、引く悪い癖が出て「相撲は最悪」と自嘲気味に笑ったが、優勝後の花道で感極まって涙を浮かべた。

<鶴竜の苦闘メモ>

 ▽16年11月 14勝1敗で3度目V。

 ▼17年1月 金星3個配給、頸椎(けいつい)、左肩負傷により11日目から休場。

 ▼3月 10勝5敗。

 ▼5月 5日目から休場。左足首に遊離軟骨が判明。

 ▼7月 4日目から休場。右足首靱帯(じんたい)損傷。師匠の井筒親方(元関脇逆鉾)が「次出る時は…」と進退問題に言及、本人も応じる。

 ▼9月 全休。10月1日に都内で結婚披露宴。

 ▼11月 出稽古で腰部挫傷、右足首剥離骨折。場所を全休。

 ▼12月 酒席に同席しながら元日馬富士関の暴行を止めなかったとして1月の給料全額不支給の処分を科された。

 ▼18年1月 「進退場所」の声の中、10連勝と快進撃を見せるが、11日目から4連敗。ただ7場所ぶりに15日間皆勤する。2月1日に内視鏡手術で左足首の遊離軟骨を除去。

 ▽3月 8場所ぶり4度目V。

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貴親方、貴ノ岩の十両残留に「ゆっくり寝なさい」

貴乃花親方(2018年3月15日撮影)


 元横綱日馬富士関に暴行された貴ノ岩が、元大関を破って十両残留を確実にした。

 貴乃花親方は、貴ノ岩の十両残留に「安心しました。(千秋楽へ)ゆっくり寝なさいと言いたい」と胸をなで下ろした。取組は会場内の役員室のテレビで確認。「目標は15日間土俵に上がることだったので、千秋楽も土俵に上がることを祈ってます。貴ノ岩も(十両)貴源治も7勝7敗で、よくここまで14日間戦えた」と、中日に暴力問題を起こした十両貴公俊の双子の弟も併せてねぎらった。内閣府に提出していた相撲協会への告発状を取り下げる意向を示したが、協会執行部に直接は報告せず。29日の理事会で決まる貴公俊の処分についても「寛大な処置」を口にしていたが、5時間余り滞在した役員室では「特に」訴えてないという。

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貴ノ岩、傷害事件同席の照ノ富士破り十両残留確実に

<大相撲春場所>◇14日目◇24日◇エディオンアリーナ大阪


 元横綱日馬富士関の傷害事件の被害者の西十両12枚目貴ノ岩(28=貴乃花)が、西十両5枚目の照ノ富士(26=伊勢ケ浜)を破って、夏場所での十両残留を確実にした。

 互いに様子を見るように、ふわっと立ち上がった。照ノ富士に左腕を伸ばして右肩をつかまれたが、その腕をたぐってバランスを崩して押し出した。「よく見えていた」と冷静だった。

 昨年10月25日夜、巡業先の鳥取市内で発生した傷害事件の現場となった酒席に、照ノ富士も同席していた。事件当時は互いに幕内だったが、貴ノ岩は傷害事件の影響で2場所連続全休、照ノ富士は古傷の左膝の負傷や糖尿病を患い途中休場が続き、2人そろって今場所で十両に陥落した。対戦はちょうど1年前の春場所で、大関だった照ノ富士が平幕の貴ノ岩を寄り切りで下したが、舞台を十両の土俵に移した今場所は貴ノ岩に軍配が上がった。久しぶりの対戦の感想を問われるも「そうですね」と、小さい声でつぶやくにとどめた。

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照ノ富士「一番嫌な相撲」貴ノ岩事件脳裏よぎり8敗

<大相撲春場所>◇14日目◇24日◇エディオンアリーナ大阪


 戦いの舞台を十両に移しての“因縁対決”で元大関が敗れた。西十両5枚目の照ノ富士(26=伊勢ケ浜)が、同12枚目の貴ノ岩(28=貴乃花)と対戦。力なく押し出されて6勝8敗と負け越しが決まった。

 昨年10月25日夜、巡業先の鳥取市内で、貴ノ岩が横綱日馬富士(当時)から暴行を受けた傷害事件。現場には照ノ富士もいた。事件当時は番付で照ノ富士は大関、貴ノ岩は東前頭9枚目だった。照ノ富士はケガや糖尿病で、貴ノ岩は負傷がいえず2場所連続全休。そして迎えた今場所、事件やケガがなければ幕内後半戦で当たってもおかしくない両者が、十両の土俵で対戦した。

 照ノ富士の相撲は、明らかに力が入っていなかった。四つに組み止めるのか、突き押しで攻めるのか、中途半端なまま左腕をはね上げられると、あっけなく体を崩され土俵を割った。

 事件のことは触れにくい。だが、そんなデリケートな部分を照ノ富士は自ら切り出した。「いろいろなことを考えすぎた。相撲界に入って一番、嫌な相撲だった。土俵に上がるまでは、そうでもなかったけど、土俵に上がった瞬間からね。いろいろ入ってきた、頭にね」。モンゴル出身力士の先輩でもある被害者の貴ノ岩、思い出したくもないあの事件現場、加害者として責任をとった部屋の元横綱日馬富士関、事件発覚後に世間をにぎわせた騒動…。脳裏をよぎった、それらの人たち、事象に戦う力をそがれてしまったようだ。半年前までは大関だった力士とは別人のような相撲で、照ノ富士は敗れた。

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何年後になるか「劇薬」がもたらした効果/記者の目

貴輝鳳の取組を生観戦し役員室に戻る貴乃花親方(撮影・鈴木正人)


 大相撲の貴乃花親方(45=元横綱)が23日、内閣府公益認定等委員会に提出していた告発状を、取り下げる意向を示した。春場所13日目を行った会場のエディオンアリーナ大阪で明らかにした。告発状は、元横綱日馬富士関による弟子の十両貴ノ岩への暴行事件に関連して、日本相撲協会の対応を問題視し、今月9日に提出したもの。だが18日に弟子の貴公俊(たかよしとし)が付け人に暴行して以降、謝罪に次ぐ謝罪。自身を「一兵卒」と表現し、出直しを誓った。

      ◇       ◇

 もしも貴乃花親方がいなかったら-。内閣府への告発も、もちろん取り下げもなかった。この間、内閣府の動きが表面化することもなく、まさに貴乃花親方の独り相撲といえる。告発状の提出が春場所初日の2日前で、この日は同13日目。土俵の熱戦に水を差し、錦戸親方は「盛り上がっているのは土俵外ばかり」と嘆いた。暴力問題再発防止を掲げた2月の研修会を貴乃花親方は欠席し、その結果、弟子が暴力問題を起こした監督責任は重い。

 そもそも貴乃花親方がいなければ、元日馬富士関が書類送検されるどころか、暴行が表面化することもなかったかもしれない。そうなれば研修会も開かれず、貴公俊の暴力問題発生と同日に発表された、峰崎部屋の暴力問題が発覚することもなかっただろう。ここ5カ月ほど続く相撲界の危機感は生まれず、暴力根絶の雰囲気も生まれなかったはず。手法には賛否両論あるが、貴乃花親方という「劇薬」がもたらした約5カ月の効果が出るのは数年後かもしれない。【高田文太】

貴乃花部屋を巡る問題の経過

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貴乃花親方、態度一変し「貴公俊に寛大な処分」願う

貴輝鳳の取組を生観戦する貴乃花親方(撮影・鈴木正人)


 大相撲の貴乃花親方(45=元横綱)が23日、内閣府公益認定等委員会に提出していた告発状を、取り下げる意向を示した。春場所13日目を行った会場のエディオンアリーナ大阪で明らかにした。告発状は、元横綱日馬富士関による弟子の十両貴ノ岩への暴行事件に関連して、日本相撲協会の対応を問題視し、今月9日に提出したもの。だが18日に弟子の貴公俊(たかよしとし)が付け人に暴行して以降、謝罪に次ぐ謝罪。自身を「一兵卒」と表現し、出直しを誓った。

 会場入りした貴乃花親方は、観客に配慮し、薄暗い関係者用階段の踊り場で取材に応じた。声も暗いトーンで、内閣府への告発状について語った。

 貴乃花親方 取り下げるという言葉を使っていいのか分かりませんが、すべてをゼロにします。私の意思です。一兵卒として出直して精進します。一兵卒として微力ながら、協会のために皆さんと話をして、努力していきたいと思います。

 昨年の秋巡業で元日馬富士関による暴行事件が起きて以降、日本相撲協会執行部との対決姿勢を打ち出していたが、事実上、和睦を申し出る格好となった。

 理事を解任された件や、暴行事件の調査について今月9日、内閣府に告発状を提出。立ち入り捜査や適切な是正措置を求めた。だが18日に弟子の貴公俊が、支度部屋で付け人を数発殴る問題を起こしたことで、態度がガラッと変わった。

 現在は役員待遇委員で、役員室に勤務する必要がありながら、春場所序盤は欠勤が目立った。それが最近は5時間余り滞在。会場内ではファンにも快く対応する優等生に変身した。弟子の暴行については「師匠の私に責任があると思う。貴公俊はまだ20歳。将来があるので、ぜひとも寛大な処置をお願いしたい」と話し、八角理事長(元横綱北勝海)にその旨を申し入れる考えを示した。

 また、告発状提出の代理人弁護士を務めるTMI総合法律事務所の富岡潤弁護士は現状について「(貴乃花親方から)取り下げてほしいという要請をされているわけではない」としつつ「相談しながら、やりたいことをサポートしていきたい」とした。

 貴乃花親方は、役員以外の親方衆で構成する年寄会から、元日馬富士関の暴行事件以降の言動に疑問があるとして、28日の会合への出席を求められている。この日、年寄会会長の錦戸親方(元関脇水戸泉)から直接、文書で要請された。貴乃花親方は「出席します」と明言。協会執行部との言い分が食い違うため、役員の出席も求め、全親方衆を対象とする臨時の年寄総会となる見込み。「いろんな質問が出てくると思うのでお答えする。(どんな質問も)答えます」と断言。多くの親方衆との討論会から、一兵卒として出直す。

会場入りする貴乃花親方(撮影・鈴木正人)
最近の不祥事をめぐる人間関係

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貴乃花親方「一兵卒として出直し」協会とついに休戦

貴乃花親方


 大相撲の貴乃花親方(45=元横綱)が23日、内閣府公益認定等委員会に提出していた告発状を、取り下げる意向を明かした。

 春場所13日目を行った会場のエディオンアリーナ大阪で、報道陣に語った。告発状は、元横綱日馬富士関による弟子の十両貴ノ岩への暴行事件に関連して、日本相撲協会の対応を問題視し、今月9日に提出して受理されたもの。だが18日に弟子の貴公俊が付け人を暴行して以降、謝罪に次ぐ謝罪。自身を「一兵卒」と表現し、出直しを誓うとともに、これまでの協会との対立を象徴する告発状取り下げで、ついに休戦の格好となった。

 会場入りした貴乃花親方は、観客に配慮して、薄暗い関係者用階段の踊り場で取材に応じた。声も暗いトーンで、内閣府への告発状について語った。

 貴乃花親方 「取り下げるという言葉を使っていいのか分かりませんが、すべてをゼロにします。私の意思です。一兵卒として出直して精進します。一兵卒として微力ながら、協会のために皆さんと話をして、努力していきたいと思います」

 昨年の秋巡業で元日馬富士関による暴行事件が起きて以降、日本相撲協会執行部との対決姿勢を打ち出していたが、事実上、和睦を申し出る格好となった。

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年寄会会長「不信感持つ人多い」貴親方出席明言せず

ファンと握手する貴乃花親方(撮影・鈴木正人)


 貴乃花親方(45=元横綱)は22日、役員以外の親方衆による年寄会から求められている会合への出席について明言を避けた。役員室で5時間余り勤務した後、報道陣に対応。28日に行う会合への出席を求め、年寄会が前日21日に嘆願書を提出すると決めたことについて「まだ(文書が)手元にないので、何ともお答えしようがないです」と話すにとどめた。

 貴乃花親方を巡っては、昨秋の元横綱日馬富士関による暴行事件に端を発し、さまざまな問題が起きた。協会の許可なく放送されたテレビ番組では、協会発表と異なる主張を展開。内閣府へ告発状を提出し、役員待遇委員ながら本場所序盤を欠勤するなどの問題も重なった。年寄会会長の錦戸親方(元関脇水戸泉)は「(貴乃花親方に)不信感を持っている人は多い」と指摘。嘆願書は千秋楽までに完成させる予定で、貴乃花親方も「正式に要請があれば」と出席の可能性もうかがわせた。

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鶴竜が初黒星、2敗魁聖、高安3敗目 春場所

鶴竜

<大相撲春場所>◇12日目◇22日◇エディオンアリーナ大阪


 8場所ぶり4度目の優勝を目指す横綱鶴竜(32=井筒)が、関脇栃ノ心(30=春日野)に寄り切られ、今場所初黒星を喫した。栃ノ心は8勝4敗とし、勝ち越しを決めた。

 3敗同士の一番は、大関豪栄道(31=境川)が、小結逸ノ城(24=湊)を寄り切って9勝目を挙げた。

 大関高安(27=田子ノ浦)は、前頭5枚目千代丸(26=九重)に突き落とされ3敗目。千代丸は9日目の豪栄道に続き2大関を撃破し6勝6敗の五分の星に戻した。

 1敗で優勝争いを演じている前頭6枚目魁聖(31=友綱)は、前頭筆頭遠藤(27=追手風)に引き落とされ2敗目を喫した。遠藤は7勝5敗とした。

 元横綱日馬富士関による傷害事件の被害者で、3場所ぶり出場の十両12枚目貴ノ岩(28=貴乃花)は、同7枚天風(26=尾車)の上手出し投げを食らい5勝7敗となった。

 12日目を終わって1敗で鶴竜、2敗で魁聖が追う展開となった。

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協会に反発する理由は?貴親方に年寄総会出席嘆願書

ファンの少年と握手する貴乃花親方(撮影・鈴木正人)


 貴乃花親方(元横綱)は21日、京都・宇治市の宿舎で、元横綱日馬富士関による傷害事件の被害者の十両貴ノ岩の春巡業参加について言及した。「東京に帰ってから入院していた所で頭を診てもらう。本人と相談しながら」と明かし、場所後に傷害事件で負傷した頭部を検査してから判断する方針を示した。その後会場内の役員室に出勤し、この日から休場した弟子の平幕貴景勝について「足の腫れがひどい。休ませます。完治しないと」と話し、再出場はなく、春巡業も全休させる見通しを明かした。

 また、役員以外の親方衆による年寄会はこの日、貴乃花親方に対し、28日の年寄総会への出席を求める嘆願書を提出することを決定。傷害事件以降、協会側に反発を続ける理由などの確認が目的という。役員待遇委員で本来なら出席義務はない同親方は「何も聞いていない。それが届いたらお答えします」と述べるにとどめた。

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貴ノ岩、今場所2度目の黒星先行「強かったです」

<大相撲春場所>◇11日目◇21日◇エディオンアリーナ大阪


 元横綱日馬富士関による傷害事件の被害者の西十両12枚目貴ノ岩(28=貴乃花)が、同9枚目大翔鵬(23=追手風)に負けて今場所2度目の黒星先行となった。

 右四つになり左上手を取って好機をうかがったが、左上手を切られて力なく寄り切られた。「相手の方が強かったです」と脱帽。2場所連続全休からの出場となった今場所も、残り4日となり「一生懸命頑張るだけです」と力を振り絞る。

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鶴竜が好調逸ノ城下し無傷11連勝、魁聖も1敗守る

鶴竜

<大相撲春場所>◇11日目◇21日◇エディオンアリーナ大阪


 1人横綱で臨んでいる鶴竜(32=井筒)が、小結逸ノ城(24=湊)を寄り切って単独トップを守った。逸ノ城は3敗目を喫し、優勝が厳しくなった。

 初日から9連勝していた1敗の前頭6枚目魁聖(31=友綱)は、前頭3枚目貴景勝(21=貴乃花)に不戦勝で10勝目を挙げた。

 連敗発進だった大関高安(27=田子ノ浦)は、関脇栃ノ心(30=春日野)を押し出して9連勝とした。栃ノ心は7勝4敗。

 地元大阪出身の大関豪栄道(31=境川)は、前頭4枚目正代(26=時津風)を一方的に送り出して8勝3敗とした。

 人気力士の前頭筆頭遠藤(27=追手風)は、同2枚目宝富士(31=伊勢ケ浜)を寄り倒し6勝5敗。

 元横綱日馬富士関による傷害事件の被害者で3場所ぶりに出場の十両12枚目貴ノ岩(28=貴乃花)は、同9枚目大翔鵬(23=追手風)に寄り切られ5勝6敗となった。

 11日目を終わって全勝は鶴竜、1敗で魁聖、2敗で高安が追っている。

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貴乃花親方「私の行動で負担」貴公俊はちゃんこ番に

電話をしながら役員室を出る貴乃花親方(右)。左は見つめる大村崑(撮影・鈴木正人)


 貴乃花親方(45=元横綱)が大相撲春場所10日目の20日、弟子の十両貴公俊(20)が8日目の18日に付け人の序二段貴西龍(22)に暴行したことについて、暴行の発端を自身の行動が原因だと猛省した。京都・宇治市の朝稽古後に、今の心境を吐露。貴公俊を通常幕下以下が行う「ちゃんこ番」にするとともに、指導者として再スタートを切る覚悟を示した。

 朝稽古後、報道陣の前に現れた貴乃花親方は、沈痛な表情を浮かべた。「一連の私の、師匠の行動で負担をかけていたのかなと。貴公俊がこういうことを起こしてしまったということで、少なからず影響があってもおかしくない。包んでいきたい」。時折、目をつぶりながら、丁寧に言葉を選んだ。

 弟子の十両貴ノ岩への元横綱日馬富士関による傷害事件が発覚した昨年11月以降、貴乃花部屋を取り巻く環境は激変した。事件の対応を巡って、貴乃花親方が日本相撲協会と対立する姿勢を見せると、部屋全体が角界や世間から色眼鏡で見られた。福岡、東京、大阪の宿舎には連日報道陣が殺到するなど、さまざまな出来事が弟子への精神的負担となり、今回の暴力行為の引き金になったと分析した。だから「師匠の私の方が精進しないといけない。監督、指導をこれまで以上にしていく所存です」と、決意を新たにした。

 朝稽古中、被害にあった貴西龍に声をかけ、体に塩をかけておはらいをした。「元気でいて欲しいというですね。新弟子も1人入りましたので、その子にも影響がないようにしたい」と、心のケアに努めた。

 暴力行為により9日目から休場した貴公俊は、稽古場には姿を現さなかった。貴乃花親方は「ちゃんこ番をやらせています。出直しですね。『(新弟子が取る)前相撲からやりなさい』ということ」。来場所は幕下陥落が確実で、幕下以下の若い衆が行う雑務で初心を取り戻させ、再スタートを切らせる狙いだ。

 この日は午前11時ごろに役員室に出勤し、弟子で平幕の貴景勝の取組を見届けるなど、2日続けて午後5時過ぎまで常駐した。被害力士の取組も見ていたといい、「元気に取れていた。本人も大丈夫と言っていたので」。貴乃花部屋再建へ、師匠としての真価が問われる時がきた。

 ◆ちゃんこ番 師匠や力士が食べる食事(朝稽古後と夜の1日2回)を準備する係で、一般的に幕下以下の若い衆が行う。力士数が多い部屋は当番制にしたり、マネジャーや裏方もちゃんこ番を担当するなど部屋ごとにルールがある。ちゃんこ番は朝稽古を他の力士より早めに切り上げることもある。ちゃんこ番を取り仕切る「ちゃんこ長」を置く部屋もある。出世が早いと、ちゃんこ番をほとんど経験しないまま関取になる。

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鶴竜が10連勝で単独トップ、栃ノ心3敗目 春場所

ファンの拍手を受け引き揚げる鶴竜(撮影・鈴木正人)

<大相撲春場所>◇10日目◇20日◇エディオンアリーナ大阪


 1人横綱で臨んでいる鶴竜(32=井筒)が単独トップに立った。前頭5枚目千代丸(26=高砂)を危なげなく寄り切った。

 初日から9連勝していた前頭6枚目魁聖(31=友綱)は、小結逸ノ城(24=湊)に右四つがっぷりから寄り切られて土がつき、優勝争いから1歩後退した。逸ノ城は2敗を守り勝ち越した。

 連敗発進だった大関高安(27=田子ノ浦)は、前頭4枚目正代(26=時津風)を左のど輪から押し出して8連勝とした。

 地元大阪出身の大関豪栄道(31=境川)は、立ち合いで左へ変わり関脇栃ノ心(30=春日野)を送り出して7勝目を挙げた。栃ノ心は3敗目で、初場所に続く優勝は厳しくなった。

 人気力士の前頭筆頭遠藤(27=追手風)は、同2枚目荒鷲(31=峰崎)を寄り切って5勝5敗の五分に戻した。

 元横綱日馬富士関による傷害事件の被害者で3場所ぶりに出場の十両12枚目貴ノ岩(28=貴乃花)は、同8枚目誉富士(32=伊勢ケ浜)に押し倒されて5勝5敗となった。

 10日目を終わって全勝は鶴竜、1敗で魁聖、2敗で高安、逸ノ城の2人が追っている。

報道陣の質問に答える鶴竜(撮影・鈴木正人)

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