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白鵬「それは明日話す」脅迫文問いかけに神妙な表情

沖縄・宮古空港に到着した白鵬は、ファンとの記念撮影に応じる(撮影・佐々木隆史)


 北九州市で11日に開かれた大相撲の冬巡業の会場に、横綱白鵬(32=宮城野)を名指しして「白鵬を必ず殺す」などと脅迫する封書が届いていたことが12日、捜査関係者への取材で分かった。11日の日中に届き、福岡県警が警戒に当たったが、不審な人物は確認されなかった。県警は脅迫容疑などで捜査している。捜査関係者によると、封書は、北九州市立総合体育館に郵送で届き、差出人として偽名とみられる男の名前が書かれていたほか、「福岡市天神町」といった不正確な地名が記載されていた。

 白鵬は12日夜に、沖縄・宮古島市で13日から2日連続で行われる巡業に参加するために、福岡から空路で宮古島入りした。到着した宮古空港では、同じ飛行機だった乗客らや待ち構えたファンらとの記念撮影に応じて笑顔を見せていた。空港を出ると「暖かいな」と南国の気候に表情はやわらいだ。しかし、脅迫文に関して報道陣から問われると「それは明日話す」と神妙な表情に変わった。

 県警は封書の指紋を調べるなどして差出人の特定を進める。白鵬は、元横綱日馬富士関が平幕の貴ノ岩に暴行し、負傷させたとして書類送検された事件で、当時現場となった鳥取市内のラウンジにいた。

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貴ノ岩サイド無言に「先見えない」最終報告が延期も

貴乃花部屋のチャイムを鳴らす鏡山危機管理部長(17年12月09日撮影)


 元横綱日馬富士関の暴行問題で、日本相撲協会は被害に遭った平幕貴ノ岩サイドに、危機管理委による事情聴取の協力を要請しているが、12日は返答がなかった。八角理事長(元横綱北勝海)が、都内の協会で業務を終えて引き揚げる際に「今のところ協力するというの(連絡)は、もらっていません」と明かした。

 秋巡業中の10月25日夜に鳥取市内で行われた酒席で起きた暴行は、前日11日に鳥取県警が傷害容疑で元日馬富士関を書類送検し、1つの区切りを迎えた。これまで貴ノ岩は、協会の危機管理委の事情聴取に応じていなかったが、師匠の貴乃花親方(元横綱)からは、捜査終了後に協力するとの回答を得ていた。すでに前日中に、危機管理委の鏡山部長(元関脇多賀竜)が貴乃花部屋を訪れ、あらためて事情聴取への協力を要請していた。だがこの日、協会執行部が引き揚げるまでの“業務時間内”に、貴乃花親方、貴ノ岩から何も連絡がなかったという。

 鏡山部長は「なかなか先が見えない」と話した。当初は20日の横綱審議委員会と臨時理事会で行う予定だった危機管理委による最終報告が、延期となる可能性があることをほのめかしていた。

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貴乃花親方の動向カギ…捜査終了で“協力”応じるか

外出する貴乃花親方(撮影・山崎安昭)


 大相撲の元横綱日馬富士関(33)が11日、鳥取県警に書類送検された。秋巡業中の10月25日夜に鳥取市内で行われた酒席で、平幕貴ノ岩(27)を素手やカラオケのリモコンで殴った傷害容疑。起訴を求める「厳重注意処分」の意見を付けたとみられ、鳥取地検は年内にも略式起訴する方向で検討に入った。日本相撲協会は力士や親方ら全協会員を対象に、再発防止に向けた研修会を21日に東京・両国国技館で行うと発表。今後はこれまで協会の調査に非協力的だった、貴ノ岩の師匠の貴乃花親方(45=元横綱)の動向が注目される。

 元日馬富士関の書類送検判明から約2時間後、相撲協会危機管理委員会の鏡山部長(元関脇多賀竜)は貴乃花部屋前にいた。先週は3度出向き、この日は「貴乃花理事」と宛名を手書きした、これまでよりも大きな封筒を持参。チャイムを押すとインターホン越しに女性の部屋関係者から「ファクスでもよろしいのに」「次回からファクスをお使いくださいませ」と返答され、4度目も貴乃花親方への対面はかなわなかった。

 封筒には全容解明を目指す危機管理委による、貴ノ岩への事情聴取の協力を要請する文書などが入っていた。11月30日の理事会で貴乃花親方は、県警の捜査終了後は聴取に応じると約束していた。その確認もあって出向いたが空振りどころか、訪問から約2時間後、部屋から貴乃花親方が出てきた。“門前払い”された格好となってしまった。

 それでも協会トップの八角理事長(元横綱北勝海)は「粘り強くお願いしていくしかない。被害者側なのだから」と冷静に話した。同時に21日には「暴力問題の再発防止について」と題し、全協会員を集めて研修会を行うと発表。それに先立ち、20日には臨時理事会で危機管理委の最終報告を行う予定だったがこの日、八角理事長は「こればかりは分からないね。話を聞けないと」と、一方的に文書を送るばかりでトーンダウン。ずれ込む可能性を否定しなかった。

 捜査関係者によると元日馬富士関の暴行は、平手やカラオケのリモコンでの殴打と認定した。「ゴーン」という大きな音が鳴り、手から滑り落ちて床に転がったシャンパンボトルで殴ったと勘違いし、うわさが広まった可能性があるとした。地検は貴ノ岩の処罰感情や負傷程度、引退による社会的制裁などを考慮し、慎重に判断するもよう。ただ、正式な裁判を求める起訴ではなく、罰金を簡裁に求刑する流れになりそうだ。

 危機管理委はこの書類送検をもって「捜査終了」と認識。だが貴乃花親方は略式起訴などまでと考えている可能性もある。八角理事長は「協会員だから守らないといけない」と、貴ノ岩が聴取を受けやすい環境を整える構え。貴乃花親方がそれに応じるかどうかが、今後の動向のカギを握る。

暴行問題の経過

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白鵬、客観的に語る「2度とないよう願うしかない」

大勢のファンに囲まれながらサインする白鵬


 元横綱日馬富士関の書類送検を受けて、暴行現場にいた横綱白鵬、鶴竜、関脇照ノ富士が11日、冬巡業が行われた北九州市で口を開いた。白鵬は「2度とこういうことがないように願うしかない。精いっぱい与えられたことをやる。信頼というのを再びね。長引いているけど、いずれはいい方向に向かえばいい」と神妙な表情で語った。

 鶴竜は「自分が何かを言えるものではない」と慎重。多くのファンが巡業に来ている状況に「相撲で喜んでもらいたい」と土俵の上に集中する。元横綱日馬富士関の弟弟子の照ノ富士は「何もコメントできない」と表情は暗く、引退については「(寂しさは)もちろん。一番かわいがってもらったから」とつぶやいた。

暴行問題の経過

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日馬富士「貴ノ岩への謝罪なし」指摘を弁護士が釈明

引退会見で、厳しい表情を見せる日馬富士(撮影・梅根麻紀)


 傷害容疑で書類送検された元横綱日馬富士関(33)の弁護士は11日、本人に代わり「改めて貴ノ岩関をはじめとする皆さまに心からおわび申し上げます」とのコメントを矢田次男、吉野弦太両弁護士の連名で発表した。

 引退会見で貴ノ岩への謝罪がなかったと指摘されることには「極度に緊張した会見の場で、日本語の表現力が及ばなかったにすぎず、何らかの意図があったものではない」「警察による事情聴取でも謝罪の思いを供述していた」と釈明。今後は「貴ノ岩関と貴乃花親方にお会いして謝罪し、慰謝の措置をどのように行うべきか話し合いをさせていただきたい」とした。

暴行問題の経過

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伊勢ケ浜親方は困惑 いまだ貴乃花親方と連絡取れず

伊勢ケ浜部屋へ戻った伊勢ケ浜親方は、テレビリポーターの呼びかけに無言


 大相撲の元横綱日馬富士関(33)が11日、鳥取県警に書類送検された。秋巡業中の10月25日夜に鳥取市内で行われた酒席で、平幕貴ノ岩(27)を素手やカラオケのリモコンで殴った傷害容疑。起訴を求める「厳重注意処分」の意見を付けたとみられ、鳥取地検は年内にも略式起訴する方向で検討に入った。

 元横綱日馬富士関の書類送検を受けて、師匠だった伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)は国技館で八角理事長に事情を報告した。約20分間の訪問の後に取材に応じた親方は「報告しました。送検されているのでキチンとしないと」と説明。元横綱とは「常にコミュニケーションは取れている」と話したが、改めて謝罪を行うかについては「向こう(貴乃花親方)と連絡が取れていない」と険しかった。

暴行問題の経過

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日本相撲協会、暴力問題再発防止の研修会を実施へ

両国国技館を後にする八角理事長(撮影・横山健太)


 元横綱日馬富士関(33)が傷害容疑で鳥取県警から書類送検されたことを受けて、日本相撲協会は11日、親方や力士ら全協会員を対象に「暴力問題の再発防止について」と題した研修会を実施すると発表した。同協会の危機管理委員会が最終報告を予定している臨時理事会翌日の21日に、東京・両国国技館で行う。

 八角理事長(元横綱北勝海)は「毎年やっているけれども、こういうことは何回も何回も。同じことかもしれないけど、繰り返していかなきゃいけないと、ずっと思っているけど、あらためてそう思う」と、力説した。暴行を受けた平幕貴ノ岩が、問題発覚以降、これまでいっこうに姿を見せていないことには「具合が悪いとは師匠(貴乃花親方=元横綱)から聞いているけれど、どのぐらい悪いのか、やっぱり心配ですよね」と話した。

 今後は貴乃花親方に、危機管理委による貴ノ岩への事情聴取への協力を要請することになる。八角理事長は「1番は(貴ノ岩が)体調を整えること。協会員だから守らないといけない。(事情聴取に)答えられる状況をつくっていかないと」と、心身ともに万全の状態で全容解明を目指す危機管理委の事情聴取に応じられる環境を整える構えだ。

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白鵬「長引いているけど、いずれはいい方向に」

大勢のファンに囲まれながらサインをする白鵬


 元横綱日馬富士関(33)の書類送検を受けて、暴行現場にいた横綱白鵬(32=宮城野)が11日、冬巡業が行われた福岡・北九州市で口を開いた。「2度とこういうことがないように願うしかない。精いっぱい与えられたことをやる。信頼というのを再びね。長引いているけど、いずれはいい方向に向かえばいい」と話した。

 自身も九州場所後に鳥取県警や相撲協会から事情聴取を受けるなどして、暴行問題の渦中の存在となっている。それだけに「場所の疲れもあって、場所後も休みがなくて疲れがある状態」と疲労はたまりっぱなし。ただ、この日までの巡業先で観客から「優勝したから『おめでとう』という声もあるけど『頑張って下さい』とか『負けないで下さい』と言われることもある」と力をもらっていて「相撲ファンが温かく迎えてくれる」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

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相撲協会が読売テレビに抗議文 ミヤネ屋放送内容で

元横綱日馬富士


 日本相撲協会は11日、読売テレビに抗議文を送付したと発表した。抗議文は、同局が元横綱日馬富士関による平幕貴ノ岩への暴行問題に関して取り上げた、1日の報道・情報番組「情報ライブ ミヤネ屋」で放送された内容に対するもの。

 番組では貴ノ岩の師匠の貴乃花親方(元横綱)が、事前に八角理事長(元横綱北勝海)に報告してから、鳥取県警に被害届を提出したように報じられたが、抗議文では全面的に否定。「裏付け取材も満足に行われていない根拠不明の伝聞証言に基づいて構成された番組の内容は、放送法の『公平中立』の趣旨に著しく反し、公共の電波に乗せて放送する価値のないものと断じざるを得ません」と記した。

 この件について、同協会は速やかな謝罪と訂正を求めている。また、誠意ある回答がない場合、放送倫理・番組向上機構(BPO)に審議を求める申し立ての用意があることも併せて記していた。

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相撲協会、フジに抗議文「事実無根」「極めて悪質」

フジテレビ本社


 日本相撲協会は9日、名誉毀損(きそん)、信用毀損でフジテレビに抗議文を送ったと発表した。

 元日馬富士関の暴行問題について、同局が6日に情報番組「直撃LIVE グッディ!」で放送した内容に対して「全くの事実無根の内容」「放送法の『公平中立』の趣旨に反した、およそ報道の名に値しないもの」「極めて悪質」などと抗議。速やかな謝罪と訂正を求め、誠意ある回答がない場合、放送倫理・番組向上機構(BPO)に審議を求める申し立ての用意があるという。

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鏡山親方2日連続貴部屋訪問 チャイムにも反応なし

貴乃花部屋のチャイムを鳴らす鏡山危機管理部長(撮影・中島郁夫)


 元横綱日馬富士関(33)の暴行問題を調査している日本相撲協会危機管理委員会の鏡山部長(59=元関脇多賀竜)が9日、都内の貴乃花部屋を訪れた。2日連続3度目の訪問。

 前日8日は関係者に直接文書を手渡したが、この日はチャイムを押しても反応なし。冬巡業を休場している、暴行を受けた平幕貴ノ岩の診断書提出を促すものとみられる文書をポストに入れ、関係者と対面せず引き揚げた。

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「報道に値しない」相撲協会がフジテレビに抗議文

フジテレビ


 日本相撲協会は9日、名誉毀損(きそん)、信用毀損でフジテレビに抗議文を送ったと発表した。抗議文は、同局が元横綱日馬富士関による平幕貴ノ岩への暴行問題に関して取り上げた、6日の報道・情報番組「直撃LIVE グッディ!」で放送された内容に対するもの。代理人の弁護士名で「全くの事実無根の内容」「非常に短絡的」「キャスターらの強引な番組進行」「放送法の『公平中立』の趣旨に反した、およそ報道の名に値しないもの」などと激しく抗議する内容の文書を送付したという。

 抗議文によると、番組内で貴乃花親方(元横綱)の支援者を名乗る匿名男性が、同親方から「完璧にだまされた」との話を聞いていたというインタビューが放送された。この証言について、抗議文では「番組では、支援者と名乗る者の何ら根拠のない推測に便乗し、フィールドキャスターが『ほぼ、これ、核心じゃないかと思って、お伝えします』と話し、メインキャスターも『事前にやっぱり、貴乃花親方に対して、約束していたということなんですかね』などと結論ありきの発言に終始しています」と説明。さらに「当事者である当協会及び貴乃花理事に確認するなどの裏付け取材を十分に行った上で、その取材結果についても放送するのが当然であるところ、番組でそのような裏付け取材を行った形跡は全く見られません」と続けた。

 抗議文では、一連の内容について貴乃花親方に確認したことを明かしており、同親方から「いずれも心当たりはございません」などと、根拠のない話との回答を得ていることも明記してた。さらに相撲協会は5日に「お願い」と題し、暴行問題について貴乃花親方が八角理事長(元横綱北勝海)に対して、事前に連絡しているといった一部報道は誤りであり、そのような報道を控えてほしいと発表していた。その翌日の放送だけに、抗議文には「その態様は極めて悪質で、背信的とさえ言える」と記されていた。

 今回の放送内容について、同協会は速やかな謝罪と訂正を求めている。また、誠意ある回答がない場合、放送倫理・番組向上機構(BPO)に審議を求める申し立ての用意があることも併せて記していた。

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協会が貴乃花部屋と接触成功 書類手渡し

貴乃花部屋を訪問した鏡山親方(右)はインターホンを押す(撮影・小沢裕)


 元横綱日馬富士関(33)の暴行問題を調査している日本相撲協会危機管理委員会の鏡山部長(59=元関脇多賀竜)が8日、都内の貴乃花部屋を3日ぶりに訪問した。前回は、暴行を受けた平幕貴ノ岩が冬巡業を休場している件で、師匠の貴乃花親方に診断書提出を促したもの。今回、鏡山部長は「危機管理委として、お話を伺いたいということで伺いました」と明かした。

 元日馬富士関は11日にも書類送検の見通しで、その後は貴乃花親方も危機管理委に協力予定。貴ノ岩への事情聴取を速やかに行う準備として、再訪問したとみられる。書類をポストに入れて引き揚げた前回とは異なり、今回は滞在約1分ながら部屋で手渡し、半歩前進。電話が通じない貴乃花親方とは、この日も対面できなかったが、鏡山部長は「部屋の中にいた人に書類を渡しました」と話した。

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鏡山親方「電話しても出ないので…」貴乃花部屋訪問

貴乃花部屋を訪問した危機管理部長の鏡山親方(右)は書面を携帯しインターホンを押す


 日本相撲協会危機管理委員会の鏡山部長(59=元関脇多賀竜)が8日、都内の貴乃花部屋を訪問した。

 元横綱日馬富士関による暴行問題で、被害に遭った平幕貴ノ岩が、現在行われている冬巡業を診断書未提出のまま休場している件で、催促に訪れた5日に続いて3日ぶり。約1分間の滞在で「部屋の中にいた人に(持参した)書類を渡しました」と話した。今回の訪問については「危機管理委として、お話をうかがいたいということで伺いました。電話しても(貴ノ岩の師匠の貴乃花親方が)出ないので、直接来た方が早いと思って来ました」と説明した。元日馬富士関が週明けの11日にも鳥取県警から書類送検される見通し。これまで危機管理委による貴ノ岩への事情聴取に応じていなかった貴乃花親方も、その後は応じると話している。危機管理委は、20日の臨時理事会で今回の問題の最終報告を行う予定だけに、書類送検された後、速やかに事情聴取を行うための下準備として訪問したとみられる。

貴乃花部屋を訪問し書面を渡した危機管理部長の鏡山親方は、帰り際に険しい表情を見せる

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苦悩の春日野親方、なぜ貴親方は診断書提出拒むのか

巡業の土俵上から元日馬富士関の暴行問題を謝罪した春日野広報部長


 現在行われている大相撲の冬巡業に、巡業部長代理として同行している春日野広報部長(55=元関脇栃乃和歌)が7日、困惑する胸の内を明かした。巡業先の大分・宇佐市で報道陣に対応。元横綱日馬富士関に暴行を受けた平幕貴ノ岩が、この日まで冬巡業休場に必要な診断書を提出しないまま、休場している件について「今まで診断書が出なかったことなんてない。初めてのこと」と、催促しても提出されず、現状での対処の難しさを語った。

 貴ノ岩の師匠の貴乃花親方は、一連の問題に対応することなどを理由に、巡業部長ながら冬巡業に同行していない。だが貴乃花親方に対して「電話しても出ないから文書を出した。やることはやっていると思う」(春日野部長)と、診断書提出へ手を尽くしている相撲協会執行部の見解を代弁した。続けて「たとえ1人でも、ガバナンス(組織統治)がなされていないということになってしまう」と貴乃花親方の協力を望んでいた。

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鶴竜、冗舌に復調アピール 暴行問題には口重く神妙

土俵下で体を動かす鶴竜


 元日馬富士関の暴行が起きた酒席に同席していた横綱鶴竜が6日、公の場で初めて問題について語った。

 巡業先の福岡・直方市で取材に応じ、九州場所で4場所連続休場となった腰痛は「もう大丈夫。痛みもない」と、冗舌に復調をアピール。だが暴行問題については「すみません。今は何と言っていいか分からないです」と、神妙な表情で多くは語らなかった。これまで警察や危機管理委の聴取には応じていた。

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巡業テレビ撮影規制…アポなし強引な取材など問題視

福岡・直方市での巡業を終え、移動のバスに向かう白鵬(右)。その様子を会場に入ることができなかった各テレビ局のクルーが撮影


 福岡・直方市で6日に行われた大相撲の冬巡業で、全テレビ局が会場内を撮影できない事態となった。元横綱日馬富士関(33)による、平幕貴ノ岩(27=貴乃花)への暴行問題は連日、テレビの情報番組などで放送。巡業取材は各局とも力が入り、この日も約30人が集結した。勧進元で菓子製造業もち吉の広報担当は「お客さまにご迷惑をかけないため。あれだけテレビの取材が来られると混乱するので」と、直方市巡業が始まって26年目で初の取材規制となった。

 過熱するテレビ取材には多くの関係者が疑問符を付けている。今回の暴行は秋巡業中の酒席で起きた。それだけに夜間に外出した力士は、コンビニで買い物しただけでも禁止事項を破ったように放送されたこともあった。今回は一部テレビ局が勧進元関係者の自宅へ、アポなしで訪問。体が不自由な相手に、無理な取材を敢行し、今回の措置につながったともいわれる。

 この日の巡業を担当した西岩親方(元関脇若の里)は「巡業は協会が勧進元に興行権を売っている形なので、取材対応も勧進元の意向に沿うことになります」と説明した。別の関係者は「今しか相撲を取材しない人は、何をしてもいいと考えてしまうのかな」と嘆いていた。

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冬巡業で取材過熱に待った!全テレビ局が撮影禁止

福岡・直方市での冬巡業を終え、移動のバスに向かう白鵬(手前右から3人目)。その様子を会場に入ることができなかった各テレビ局のクルーが撮影


 福岡・直方市で6日に行われた大相撲の冬巡業で、全テレビ局が会場内を撮影できない事態となった。

 元横綱日馬富士関(33)による、平幕貴ノ岩(27=貴乃花)への暴行問題は連日、テレビの情報番組などで放送。巡業取材は各局とも力が入り、この日も約30人が集結した。

 勧進元で菓子製造業もち吉の広報担当は「お客さまにご迷惑をかけないため。あれだけテレビの取材が来られると混乱するので」と、直方市巡業が始まって26年目で初の取材規制となった。

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鶴竜、暴行問題言及も「何言っていいか分からない」

福岡県直方市の巡業中、土俵下で体を動かす鶴竜(撮影・高田文太)


 大相撲の冬巡業は6日、福岡・直方市の直方市体育館で行われた。

 今回の巡業に参加している白鵬、鶴竜の両横綱は、申し合いこそ行わなかったが、午前中の稽古では土俵下で四股やすり足などをたっぷりとこなした。鶴竜は11月の九州場所で4場所連続休場となったが、休場の要因となった腰痛からの復調をアピールした。元横綱日馬富士関による鳥取市内での秋巡業中の暴行の際には、問題が起きた酒席に同席。この日、初めて問題について言及したが「今は何と言っていいか分からないです」などと、短くコメントするにとどめた。

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貴乃花親方と協会40分すれ違い…やむなく書面投函

外出先から戻り、無言のまま部屋に入る貴乃花親方(撮影・浅見桂子)


 元横綱日馬富士関(33)による暴行問題を調査している、日本相撲協会危機管理委員会の鏡山部長(59=元関脇多賀竜)が5日、都内の貴乃花部屋を訪れた。暴行を受けた平幕貴ノ岩(27)が冬巡業を休場中のため、診断書の提出を促す文書を持参。師匠の貴乃花親方(45=元横綱)に届けるつもりだったが不在で、文書を預けて引き揚げた。一両日中にも元日馬富士関は鳥取県警に書類送検される見込みで、その後は危機管理委の事情聴取に貴ノ岩が応じる予定。無言の被害者周辺に徐々に動きが出始めた。

 鏡山部長が、立田山親方(元前頭薩洲洋)とともに貴乃花部屋を訪れたのは、午後2時28分だった。立田山親方が3度チャイムを押しても応答なし。仕方なく鏡山部長は、手にしていた封筒をポストに入れて引き揚げた。するとその後、部屋の中から関係者の女性が出てきて追いかけ、すでに車に乗り込んでいた2人に声を掛けた。鏡山部長は、その女性に向かって「貴乃花親方とは書面でやりとりしているので、それをお持ちしました」と説明した。

 書面は、貴ノ岩の診断書を速やかに提出するよう促すものだった。現在は冬巡業の最中で、貴ノ岩はこれを欠場している。原則として十両と幕内力士は巡業に参加。だが巡業部長代理としてこの日、福岡・朝倉市を慰問した春日野広報部長(元関脇栃乃和歌)は「貴ノ岩の診断書はまだ出ていない」と、本来は休場に必要な手続きが、巡業休場の力士の中で唯一、完了していないことを明かした。

 危機管理委から貴乃花親方に電話も通じず、この日の訪問となった。鏡山部長は「(同親方から連絡は)何でも書面でと言われている。そういうものに応えるのが相撲道じゃないのか。ルールなんだから」と困惑した様子だった。

 だが訪問から40分後の午後3時8分には、貴乃花親方は部屋に戻った。そんな行き違いが多いだけに、診断書の提出は危機管理委にとっては、貴ノ岩への事情聴取に向けた準備にもなる。現時点での症状を把握でき、20日に定める最終報告に向けて素早く対応可能。元日馬富士関は一両日中にも書類送検の見通しでその後、貴乃花親方は危機管理委に協力すると約束している。

 また相撲協会はこの日、報道各社に向け「お願い」と題し、異例の発表を行った。内容は、高野山別格本山清浄心院の池口恵観氏の話として「貴乃花親方が八角理事長に対して、事前に連絡している」といった一部報道は誤りであるというもの。いまだ無言の、被害者サイドの情報の混乱を避ける動きも出てきている。

貴乃花部屋を訪れ、封筒を投函(とうかん)する鏡山危機管理部長(撮影・鈴木正人)

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相撲協会、池口恵観氏からの情報で誤り指摘

池口恵観法主(2017年1月11日撮影)


 日本相撲協会は5日、一部メディアの報道内容が誤りであるとの指摘を文書で発表した。

 元横綱日馬富士関が平幕の貴ノ岩を暴行した問題において、「先日来、各メディアで様々な報道がなされておりますが、明確な誤り等も散見されます」と切り出し「それらにつきまして、対処が必要と判断される報道につきましては、個別にご連絡申し上げたいと思っておりますが、特にここ数日、池口恵観氏本人や池口氏の伝聞、あるいは『確かな筋』といった情報源からの情報として、『貴乃花親方が八角理事長に対して、事前に連絡している』といった趣旨の報道がなされておりますが、これは、完全に事実とは異なることをご指摘させていただきます」とした。

 池口氏は貴乃花親方(元横綱)の支援者で、テレビの情報番組などに出演し、この問題についてコメントしている。

 協会はさらに「今回の日馬富士の暴行問題につきまして、貴乃花親方から事前に、理事長および協会執行部、事務方に対し、報告・連絡・相談した事実は一切ありませんので、お知らせいたします。事実に関しましては、11月30日危機管理委員会より報告されたとおりでございます。報道各社におかれましては、くれぐれも正確な報道をしていただけますよう、重ねてお願い申し上げます」と続けた。

 日本相撲協会が、報道内容について個別に指摘するのは異例。急いで「誤報」を正す必要性があったともみられる。

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「暴力団追放手ぬぐい」に日馬富士入りのイラストが

五島警察署が入場者に無料プレゼントした手ぬぐい。イラストは、左から日馬富士、白鵬、稀勢の里、鶴竜


 冬巡業が4日、長崎・五島市で行われた。

 五島警察署が、暴行問題での思わぬ余波に巻き込まれた。会場で「暴力団追放」とプリントされた手ぬぐいを入場者にプレゼント。しかし、その言葉の下には、元日馬富士関を入れた“4横綱”のプリントが刺しゅうされていた。担当者は「11月の初めに発注してましたので…。残念です」と言葉を濁らせたが、用意した2000枚が1時間でなくなり「記念になれば」。

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白鵬「ああだこうだ言うつもりはない」報道陣へ宣言

花道での稽古中に観客から写真を撮られる白鵬


 冬巡業が4日、長崎・五島市で行われ、横綱白鵬(32=宮城野)が、暴行問題の責任を取って引退した元日馬富士関について「本人にどういう言葉をかければいいか見つからない。難しい」と神妙な面持ちで語った。元日馬富士関が11月29日に引退後、初めて胸中を明かした。

 自身も、九州場所での異例の抗議や千秋楽での万歳三唱について、八角理事長(元横綱北勝海)から厳重注意を受けたこともあり、口を閉ざしていた。報道陣に「巡業始まってるので」と切り出し「時間をおいてから本人に直接伝えられればいい。今はみなさんを通してああだこうだ言うつもりはない」と宣言した。

 暴行問題がありながら、大勢のファンが訪れたことには「近い距離で自分のお気に入りの力士と、握手やサインをしてもらったりして楽しんでもらえれば」と穏やかな表情で話した。

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安美錦、元日馬富士引退「納得できない」弟弟子語る

琴勇輝(左)に寄り切りで敗れる安美錦(撮影・栗木一考)


 大相撲冬巡業初日が3日、元日馬富士関の暴行問題の余波を感じさせるピリピリムードの中、長崎・大村市で始まった。

 平幕の安美錦が、引退した弟弟子の元日馬富士関への思いを語った。引退することをテレビとインターネットで知ったといい「納得はできないけど…」と何かを言いたそうにしたものの、のみ込んで「稽古場で一緒に上を目指してきた仲間として残念です」と表情を曇らせた。しかし、暴行問題がありながらも多くのファンが訪れて「こういう状況でもたくさんの人に来てもらって感謝です」と話した。

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暴行問題余波で厳戒巡業「バスに乗れ」別行動も禁止

関取らに訓示する春日野広報部長(後方中央右)(撮影・栗木一考)


 大相撲冬巡業初日が3日、元日馬富士関の暴行問題の余波を感じさせるピリピリムードの中、長崎・大村市で始まった。朝稽古の前に貴乃花親方(元横綱)に代わって巡業部長を務める春日野広報部長(元関脇栃乃和歌)から、十両以上の力士らに訓示があり「バスには乗れ。別行動は認めない」と要求。次の巡業地へ移動する際は、全員一緒のバスで移動することを義務づけた。支度部屋入り口の横には「別行動を一切認めません」と書かれた紙を張る徹底ぶりだ。

 前乗りした2日、大村市の夜の街にも厳戒ムードが漂った。協会関係者によると、宿泊ホテルや飲食店、力士らが使うコインランドリーなどで、小型カメラを忍ばせた人を多数目撃したという。「どこかのテレビ局だと思うけど、さすがにやりすぎだ」と不満を募らせた。力士らからは、夜に出歩くのを自粛しているという声も多く上がった。

 この日の巡業は、ほぼ満員の4200人が観戦に訪れた。横綱白鵬、鶴竜も稽古場に姿を現し、結びの一番で相撲を取って大歓声を浴びた。しかし、報道陣の取材に応じることはなく、土俵の外に緊張感が漂った。

鶴竜(右)と取り組みを行う白鵬(撮影・栗木一考)

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西郷智博が初Vアマ横綱「いいお手本になれたかな」

全日本相撲選手権大会を制し天皇賜杯を手にガッツポーズする西郷(撮影・小沢裕)

<相撲:天皇杯第66回全日本相撲選手権大会>◇3日◇東京・両国国技館


 決勝は西郷智博(25=鳥取県庁)が、三輪隼斗(23=新潟県)を押し倒しで破り初優勝。うれしいアマチュア横綱の座に就いた。

 立ち合いは、相手のもろ手突きにあったが「特に何の問題もなく自分の相撲を取り切れた」と話すように冷静に相手を正面に置き、三輪の引きに乗じて押し倒した。

 「今日は足がよく出て自分の相撲が取れた」と話した。全日本は日大4年時のベスト8が最高。角界から誘いらしきものはあった、というが「社会人で指導がしたかった。鳥取にも戻りたかったので」と、鳥取城北高で高校時代を過ごした地へ戻り、現在は県庁のスポーツ課に勤務し、仕事を終えると同高で稽古したり、子供へ指導する日々を送っている。

 優勝決定後には、高校-大学で3学年下で、大相撲で新十両昇進を決めた水戸龍(錦戸)からも祝福された。鳥取といえば…。引退した元横綱日馬富士関が暴行問題を起こした地として、すっかり知れ渡った。「今日の優勝で、いいイメージに変えられたかなと思います。(鳥取が)悪いわけではないけど(指導する子供たちや関係者が)テレビで見ているし、いいお手本になれたかなと」と話していた。

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安美錦「仲間として残念」日馬富士引退への思い語る

安美錦(16年1月12日撮影)


 大相撲冬巡業が3日、長崎・大村市で行われ、平幕の安美錦(39=伊勢ケ浜)が暴行問題を起こして引退した弟弟子の元日馬富士関への思いを語った。

 引退することをテレビやインターネットで知ったという安美錦。暴行問題発覚後、さまざまな情報が飛び交う中での引退発表に「納得できないですけど…。僕はああだこうだ言うことではない。残念は残念です。稽古場で一緒に上を目指してきた仲間として残念です」と表情を曇らせた。

 弟弟子の暴行問題があった中でも、この日はほぼ満員の約4200人のファンが観戦に訪れた。「こういう状況の中でもたくさんの人に来てもらって感謝。一生懸命やっていくしかない」と言葉に力を込めた。

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春日野親方「聞いていない」貴ノ岩の冬巡業休場理由

貴ノ岩(17年9月20日撮影)


 大相撲の冬巡業が、今日3日から始まる。参加する力士らは2日、福岡市から巡業地の長崎・大村市へバス移動した。元日馬富士関に暴行された平幕貴ノ岩の師匠、貴乃花親方(元横綱)に代わり、巡業部長代理を務める春日野広報部長(元関脇栃乃和歌)は、休場者13人を発表。貴ノ岩の休場理由について同部長は「まだ何も聞いていない」と困惑した表情を浮かべた。

 さらに、力士らに節度ある私生活を要求した。具体的に行動の制限は設けなかったが「襟を正してやらないといけない。私生活面も厳しくする」と宣言。酒席については「深夜はいただけない。度が過ぎたことはさせないように言っていく。常識のある範囲でね」と話した。

 暴行問題の現場にいた横綱白鵬、鶴竜、関脇照ノ富士らも姿を現した。しかし報道陣の質問には無言を貫き、バスの中でも表情は険しいままで、ピリピリムードが漂った。人気力士の休場や暴行問題など、不安が多い中で始まる巡業。春日野広報部長は「特別なことはやらなくていい。真剣にやってくれればお客さんにも伝わるから」と力士らの気持ちの入った稽古に期待した。

 ◆冬巡業休場者 稀勢の里、千代の国、千代翔馬、貴ノ岩、碧山、朝乃山、妙義龍、宇良、旭秀鵬、千代ノ皇、千代鳳、青狼、大成道。

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元横綱日馬富士のパネル撤去、4横綱時代消えた…

午前中は4体あった横綱のパネルが、午後には元日馬富士関のものが外され「3横綱」に


 4横綱時代が名実ともに消えた?

 両国国技館の敷地内に設置されていた4横綱の土俵入りや仁王立ちしている写真パネルが2日、暴行問題で引退した元横綱日馬富士関のものが撤去され「3横綱」のみとなった。

 この日午前中は、4横綱で変わりなかった(写真)が、午後になって撤去された(写真)。日本相撲協会関係者の話によれば、尾車事業部長(元大関琴風)ら協会執行部らの判断で外されたという。通常、力士の身分や待遇は、新番付が発表されるまでは直前の場所のままになる。たとえば、仮に九州場所でかど番だった大関が負け越し、初場所は大関陥落が決定的だったとしても、九州巡業などは「大関」の待遇のまま。ただ今回は既に元日馬富士関が引退届を提出し、受理されていることから、妥当な判断といえそう。稀勢の里の横綱昇進で3月の春場所から4横綱時代になったが、文字通り協会の「看板」が外された格好だ。

両国国技館内の敷地に設置された元横綱日馬富士関(左から2人目)ら4横綱のパネル

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初場所の前売り券を販売 暴行問題で人気影響懸念

来年初場所の前売り状況を示す両国国技館前のボードは赤色の「売切」でほぼ埋められた


 元横綱日馬富士関の暴行問題に揺れる中、大相撲初場所(来年1月14日初日、両国国技館)の前売り券発売が2日午前10時から始まった。

 同じ東京開催だった今年5月の夏場所の前売り販売は、午前10時の販売開始から1時間半で、15日間全日程の前売りチケットが完売。窓口販売を廃止し、インターネットや電話、コンビニエンスストア、各種プレイガイドでの扱いになった9月の秋場所は、さらに早まり約50分間で完売していた。この日も、人気の升席などは開始からほどなくして完売となったが、正午の時点で販売状況を表示した両国国技館前のボードには、平日のイス席Cなどに「残りわずか」の表示がともっていた。

 結局、午後2時半には完売となった。午後に完売がズレ込んだが、前回2回は、稀勢の里が横綱として臨む初の東京場所(夏場所)だったことや、復活をかける場所(秋場所)だったことで人気が定着したという側面も考えられ、一概に今回の暴行問題と絡めるには抵抗がある、という関係者の声もあった。

 今年は21年ぶりに、年間6場所の全90日間で満員御礼となる盛況の一年となった。入場券完売を意味する「札止め」も、九州場所3日目を除く89日間で記録。そんな折の暴行事件とあり、人気面への影響が懸念される。

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