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殊勲賞受賞の阿武咲「大きい1歩」白鵬撃破が自信に

御嶽海(右)を攻める阿武咲(撮影・前岡正明)

<大相撲春場所>◇千秋楽◇22日◇エディオンアリーナ大阪

青森・中泊町出身で西前頭5枚目の阿武咲(23=阿武松)が、初の殊勲賞を受賞した。優勝した横綱白鵬を10日目に破り、自身2つ目の金星。千秋楽は西前頭3枚目の御嶽海を押し出しで圧倒し、9勝6敗で無観客場所を締めた。

三役返り咲きに挑む夏場所(東京・両国国技館)に向けても手応えを得た。また、福島市出身で西十両2枚目の若隆景(25=荒汐)は旭大星を押し倒して10勝目を挙げ、来場所の再入幕を確実にした。

   ◇   ◇   ◇

阿武咲が会心の相撲に笑顔を見せた。御嶽海よりも低く鋭い立ち合い。下から両手で突き上げると、引いた相手を一気に土俵下に押し出した。「思い切っていこうと思った。それだけ。腰の使い方だったり、試してきたことが実になってきた場所だった。いろいろな収穫があった」。相撲の技術だけでなく、食事面なども改善を図って復活を期してきただけに、9勝した内容に満足した。

10日目には白鵬を完璧な内容で押し出し、土をつけた。初日からの連勝を止めたことも評価され、初の殊勲賞を受賞。関脇正代も横綱白鵬を破っていただけに「もらえると思っていなかった。正代関かなと。でも、自分の中でもすごく大きい1歩だと思います」。挑戦3度目での初勝利が自信にもつながった。

18年九州場所の新小結で8勝。さらなる飛躍の期待が集まる中、翌19年初場所で右膝後靱帯(じんたい)損傷の大ケガを負った。十両まで陥落してからの再出発。中学時代からの宿敵で同学年の貴景勝が先に大関に昇進する悔しさを味わいながら、少しずつ歩みを進めることしか出来なかった。前日14日目には貴景勝に敗れたが、来場所はリベンジ出来る前頭上位に上がって、三役復帰にも挑む。「今場所は出し切りましたし、ケガなく終わったことも良かった。今の段階のさらに先があるので、そこに向けてという感じです」。次期大関候補への階段を、1歩1歩上っている。【鎌田直秀】

御嶽海(右)は阿武咲に押し出しで敗れる(撮影・小沢裕)

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徳勝龍が西前頭2枚目に躍進 十両以上の番付一覧

横綱白鵬(2020年2月2日撮影)

日本相撲協会は24日、大相撲春場所(3月8日初日、エディオンアリーナ大阪)の新番付を発表した。十両以上の番付は以下の通り。

〈東〉  〈西〉 

 【横  綱】   

白  鵬    鶴  竜

 【大  関】   

貴景勝     

 【関  脇】   

朝乃山     正  代

 【小  結】

北勝富士    遠  藤

 【前  頭】   

大栄翔  <1>  高  安

隠岐の海 <2>  徳勝龍

豊  山 <3>  御嶽海

炎  鵬 <4>  阿  炎

竜  電 <5>  阿武咲

妙義龍  <6>  輝

宝富士  <7>  玉  鷲

松鳳山  <8>  霧馬山

隆の勝  <9>  栃ノ心

佐田の海 <10>  栃煌山

千代大龍 <11>  照  強

石  浦 <12>  勢

琴奨菊  <13>  碧  山

魁  聖 <14>  錦  木

剣  翔 <15>  千代丸

東  龍 <16>  志摩ノ海

明  生 <17>  大奄美

琴ノ若  <18>

 【十  両】   

琴勇輝  <1>  英乃海

千代翔馬 <2>  若隆景

照ノ富士 <3>  大翔鵬

翔  猿 <4>  大翔丸

琴恵光  <5>  旭秀鵬

琴勝峰  <6>  天空海

水戸龍  <7>  美ノ海

旭大星  <8>  逸ノ城

木崎海  <9>  豊昇龍

矢  後 <10>  貴源治

若元春  <11>  翠富士

白鷹山  <12>  朝玉勢

千代の海 <13>  友  風

千代鳳  <14>  明瀬山

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霧馬山、献血でまさかのO型判明に驚き『えー!』

献血に参加し、日本相撲協会が用意したチョコレートをボランティアの女子高生から手渡される霧馬山

新入幕だった大相撲初場所で11勝を挙げ、敢闘賞を受賞したホープの前頭霧馬山(23=陸奥)が12日、東京・両国国技館で行われた、力士や行司を対象とした献血に参加した。

2年ぶり2度目の参加だったが、この日初めて自身の血液型がO型と判明。「(出身のモンゴル在住時は)知らなかった。『えー!』ってびっくりした」と目を丸くしていた。

肝機能数値などの基準を満たさないと参加できず、この日も半数以上の関取衆が数値をクリアできずに帰宅する中で「(体に)悪いところはありません」と胸を張った。

部屋での合同の稽古は前日11日に終了。番付のさらなる上昇が見込まれる春場所(3月8日初日、エディオンアリーナ大阪)に向けて「大きな目標は言わない。けがしないように一番一番頑張る」と、地に足をつけた。

関取衆は霧馬山の他に前頭玉鷲、十両旭大星、矢後の4人が参加した。初参加の矢後は「1度は参加してみようと思っていた。大学にも献血のバスが止まっていたことを思い出した」と振り返った。

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照ノ富士11連勝「昔から稽古」旭大星を寄り切る

照ノ富士(右)は旭大星を寄り切りで破る(撮影・柴田隆二)

<大相撲初場所>◇11日目◇22日◇東京・両国国技館

西十両13枚目の照ノ富士(28=伊勢ケ浜)が、東十両8枚目の旭大星(30=友綱)を破って、初日からの連勝を11に伸ばした。

部屋は違えど同じ伊勢ケ浜一門同士、稽古を長年ともにしてきた仲。距離を取られても焦らず、右に動かれても足を運んで対応した。常に相手を正面に置くことを意識して、体を寄せながら右を差して寄り切って無敗を死守した。

「昔から稽古やってますからね。そんなに当たってくる相手ではない。落ち着いていく意識でやりました」と狙い通りの相撲に表情は柔らかかった。この日は弟弟子で東幕下2枚目の翠富士が、勝ち越しを決めて新十両昇進へ前進。「うれしいね。かわいい後輩だから」とほおを緩めた。自身もここまで好調で、そろそろ優勝も視野に入るころだが「1個ずつ重ねていきたい」と短い言葉に力を込めた。

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豊ノ島、通算700勝王手「気持ちを高めてくれる」

旭大星(左)をはたき込みで破った豊ノ島(撮影・中島郁夫)

<大相撲初場所>◇6日目◇17日◇東京・両国国技館

土俵際の踏ん張りで、現役関取最年長で東十両11枚目の豊ノ島(36=時津風)が、連敗を2で止め今場所2勝目(4敗)をマーク。現役4位の通算700勝に王手をかける白星でもあった。

過去1勝1敗の同8枚目旭大星(30=友綱)との一番は、左を入れようとする豊ノ島を懐に入れさせまいと、旭大星が突き押しで応戦。豊ノ島も押し、いなしで応じ、土俵中央での激しい攻防が続いた。しばらくして豊ノ島が左をのぞかせたが、これを防いだ旭大星に攻勢に出られ、正面土俵まで追い込まれた。ここからベテランの意地を見せる。右に体を開きながら、右から肩すかしを引く。無人の正面土俵に前のめりに出された旭大星の左足つま先が土俵を割った。両足を俵に詰まらせた状態で懸命に踏ん張り、体を反らせながら勝った瞬間を見届けた豊ノ島だった。

勝負が決まった場面は「見えた」というが、それ以上に「『出ろ、出ろ!』ってね。念だね。(旭大星が土俵を割らなかったとして)あそこからの展開があったとしても立て直せたと思うけど、念だね、念」と何度も心の中で念を入れたことを笑いながら話した。

今場所初勝利の3日目美ノ海戦も、同じような勝ち方。まさに薄氷を踏む思いの土俵が続く。当然、相撲内容に納得はいかない。「昔は押し切れたけど押し切れない。立ち合いは踏み込めているけど、前に力が伝わらないから不安だね。あんな相撲を取ろうとは思ってないけど、圧力がないのかな。元々、受けの相撲だけど、前に攻める意識を持たないと悔いが残るからね」と、もどかしさを口にした。

ただ、現状では「今できる圧力をかけるだけ」と持てる力は振り絞っている。足のケガなど満身創痍(そうい)ではあるが、それは口にせず「今は今」と、持っている引き出しを全て出しながら連日の土俵を務めている。「とりあえず白星が一番、気持ちを高めてくれる」と白星を何よりもの良薬に、白星を重ねていく。

旭大星(左)をはたき込みで破った豊ノ島(撮影・中島郁夫)

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千代鳳「抜かなかったら折れてる」照ノ富士に脱帽

千代鳳(左)を極め出しで破る照ノ富士(撮影・河田真司)

<大相撲初場所>◇初日◇12日◇東京・両国国技館

“お久しぶり対決”で東十両13枚目の千代鳳(27=九重)が、同12枚目照ノ富士(28=伊勢ケ浜)に押し出しで敗れ、17年秋場所12日目(旭大星戦)以来の関取白星はお預けとなった。

相手は大関経験者で、けがなどから序二段まで陥落後、10場所ぶりに再十両に上がった照ノ富士。自分も小結経験がありながらケガで三段目まで陥落。丸2年間の幕下以下生活を経て13場所ぶりに関取復帰を果たした。

十両序盤の取組とは思えないほどの大歓声を受けての土俵。土俵入りなど、幕下以下とは準備も心構えも違う。「今日は稽古が終わって、大銀杏(おおいちょう)を結って、はかまを着て土俵入りして、塩も巻いたりしていると『(十両に)戻ってきたな』と思った」と特別な感慨があった。

その感慨深さが、相撲では“邪念”となってしまったか。「(相手を)はじくか、中にグッと入りたいなと思ったけど、当たった瞬間、いいところをやられて(抱えられて)しまった」。両腕を抱えられながら照ノ富士の圧力にズルズル後退。最後は右のノド輪で押し込まれ土俵を割った。きめられた両腕を、思わず自分から抜いた場面は「(相手の)力がすごいっす。(腕を)抜かなかったら折れてる」と大関経験者の腕力に脱帽の体だった。

それでも今場所からは15番、相撲が取れる。1場所7番の幕下以下とは、番付の昇降に影響する1番の重みも違ってくる。「今日で時間の使い方(もリズム)も分かってきた。余裕をもってアップも出来る。関取は7回まで負けられると思えば『次に勝てばいい』という気持ちになれる。幕下以下の時は3番負けたら後がないけど、それに比べればリラックスできる」と頭の中は、プラス思考であふれる。ほとんどの力士が場所ごとの目標に「勝ち越し」を掲げるが、千代鳳は「今場所の最初の目標は7番勝つこと。気合で行きます」。ケガの怖さは体に染みこんでいる。無理強いはしない。来場所の十両キープに必要な最低限の星数をターゲットに残り14番の土俵に臨む。

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炎鵬、白鵬とぶつかり稽古「やれることはやった」

友綱部屋への出稽古で申し合いにて相撲を取る炎鵬(左)(撮影・佐藤礼征)

人気小兵の炎鵬は都内の友綱部屋への出稽古で、初場所に向けた本格的な調整を終えた。申し合いで十両旭大星らと12番取り、ぶつかり稽古ではともに出稽古に来た兄弟子の横綱白鵬に約10分間胸を借りた。「やれることはやった」。

年が明けてから、自身が起用されている百貨店のCMがインターネットなどで流れている。初のCM起用に「自分ではない不思議な感じ。(CMが)きっかけになって相撲でみせられるようにしたい」と話した。

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東の横綱は白鵬、大関は貴景勝 十両以上の番付一覧

白鵬

日本相撲協会は24日、来年1月の大相撲初場所(12日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表した。十両以上の番付は以下の通り。

〈東〉  〈西〉 

 【横  綱】   

白  鵬    鶴  竜

 【大  関】   

貴景勝     豪栄道

 【関  脇】   

朝乃山     高  安

 【小  結】

阿  炎    大栄翔

 【前  頭】   

遠  藤 <1>  妙義龍

北勝富士 <2>  御嶽海

玉  鷲 <3>  琴勇輝

隠岐の海 <4>  正  代

明  生 <5>  炎  鵬

宝富士  <6>  栃ノ心

松鳳山  <7>  阿武咲

碧  山 <8>  竜  電

隆の勝  <9>  豊  山

佐田の海 <10>  石  浦

千代大龍 <11>  輝

剣  翔 <12>  千代丸

琴奨菊  <13>  琴恵光

照  強 <14>  志摩ノ海

東  龍 <15>  勢

栃煌山  <16>  魁  聖

霧馬山  <17>徳勝龍

 【十  両】   

友  風 <1>  千代翔馬

琴ノ若  <2>  英乃海

大翔丸  <3>  木崎海

錦  木 <4>  水戸龍

若隆景  <5>  大翔鵬

大奄美  <6>  翔  猿

逸ノ城  <7>  矢  後

旭大星  <8>  琴勝峰

旭秀鵬  <9>  天空海

蒼国来  <10>  貴源治

豊ノ島  <11>  彩

朝玉勢  <12>  美ノ海

千代鳳  <13>  照ノ富士

豊昇龍  <14>  魁

貴景勝(2019年11月13日撮影)

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木崎海が初十両Vへ9勝トップ「まだ5日ある」

旭大星(右)を引き落としで破る木崎海(撮影・栗木一考)

<大相撲九州場所>◇10日目◇19日◇福岡国際センター

西十両10枚目木崎海(24=木瀬)がトップをひた走る。東十両7枚目旭大星(30=友綱)を引き落とし、1敗を守って9勝目。低い姿勢から相手を押し上げ、いなしも効果的に交えた。「立ち合いしっかり当たれている。後は流れ。自分の相撲が取れている」とうなずいた。

日大から18年春場所で三段目100枚目格付け出しでデビュー。最近の最も高い買い物が10万円の電動アシスト自転車という24歳は「まだ5日ある。終わってみないと分からない」と、初の十両優勝を意識せずに突き進む。

旭大星を引き落としで破る木崎海(撮影・今浪浩三)

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勢が1敗対決制す「目標は最後まで取り切ること」

旭大星を押し出しで破る勢(撮影・今浪浩三)

<大相撲九州場所>◇8日目◇17日◇福岡国際センター

東十両3枚目の勢(33=伊勢ノ海)が同7枚目・旭大星(30=友綱)との1敗対決を押し出しで制した。

「落ち着いていけた。頭から当たって、相手の動きを見ながら」。鋭い踏み込みから終始、攻め込んでの快勝。前日7日目に初黒星を喫したが「悪い相撲じゃなかった。勢いよすぎて最後にすくわれた」と笑って振り返る余裕がある。

まず勝ち越しに王手だが「自分の目標は常に最後まで取り切ること。15日間終わっての結果で、途中の結果は気にしない。しっかり完走できるようにしたい」と話した。

旭大星(右)を押し出しで破る勢(撮影・栗木一考)

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豪栄道休場 境川親方が「足もつけない状態」

呼び出しの肩を借りて土俵を引き揚げる豪栄道(撮影・鈴木正人)

<大相撲九州場所>◇2日目◇11日◇福岡国際センター

大関豪栄道(33=境川)が「左足関節靱帯(じんたい)損傷(前脛腓靱帯損傷、前距腓靱帯損傷、骨間膜損傷)で、全治約8週間を要する見込み」との診断書を提出し、休場した。初日の小結遠藤戦で痛め、取組後は足を引きずりながら引き揚げていた。師匠の境川親方(元小結両国)は「松葉づえで足も(地面に)つけない状態」と説明した。前日の取組後に病院に行ってエックス線検査を行い、この日午前に整形外科でMRIを撮ったという。

再出場の可能性については完全否定し「弱々しいイメージをつけたくないけど、ギプスもしている」と付け加えた。入院はしていないが、年内の稽古再開については「分からない。いろいろな治療があるから」と、より早期に復帰できる治療法を模索していく。九州場所担当部長でもある同親方は「ファンの皆さま、協会に申し訳ない」と、残念そうに話した。

また西十両6枚目の一山本(26=二所ノ関)は「左膝関節捻挫で、3日間の安静加療を要す」との診断書を提出し、休場した。初日の旭大星戦で痛めていた。

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東横綱は鶴竜、貴景勝は大関復帰 十両以上番付一覧

鶴竜と白鵬(2019年4月27日)

日本相撲協会は28日、大相撲九州場所(11月10日初日、福岡国際センター)の新番付を発表した。十両以上の番付は以下の通り。

【東】    【西】 

 【横  綱】   

鶴  竜    白  鵬

 【大  関】   

豪栄道     高  安

貴景勝

 【関  脇】   

御嶽海     栃ノ心

 【小  結】

阿  炎    遠  藤

北勝富士    朝乃山

 【前  頭】   

大栄翔  <1>  隠岐の海

妙義龍  <2>  明  生

宝富士  <3>  友  風

玉  鷲 <4>  琴勇輝

碧  山 <5>  竜  電

阿武咲  <6>  炎  鵬

剣  翔 <7>  琴恵光

松鳳山  <8>  佐田の海

琴奨菊  <9>  豊  山

志摩ノ海 <10>  正  代

石  浦 <11>  千代大龍

逸ノ城  <12>  隆の勝

千代丸  <13>  輝

照  強 <14>  錦  木

大翔丸  <15>  大翔鵬

若隆景  <16>      

 【十  両】   

東  龍 <1>  徳勝龍

栃煌山  <2>  矢  後

勢    <3>  千代翔馬

英乃海  <4>  大奄美

魁  聖 <5>  霧馬山

貴源治  <6>  一山本

旭大星  <7>  琴ノ若

旭秀鵬  <8>  豊ノ島

蒼国来  <9>  水戸龍

翔  猿 <10>  木崎海

魁  勝 <11>  若元春

天空海  <12>  臥牙丸

琴勝峰  <13>  豊昇龍

明瀬山  <14>  彩

貴景勝

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勢、旭大星破り勝ち越し王手「思った通りの相撲」

旭大星(右)を押し出しで破る勢(撮影・河田真司)

<大相撲秋場所>◇9日目◇16日◇東京・両国国技館

西十両12枚目勢(32=伊勢ノ海)が勝ち越しに王手をかけた。素早い足の運びで旭大星の引き技を警戒しながら、有利な体勢になるとすかさず押し出した。

運動量の多かった一番に「は~、疲れた」と笑って「変に出て行くと(はたきを)食っちゃうんで。体も動いたし、最後(に仕掛けた際)の判断も良かった。僕の中では思った通りの相撲がとれました」と話した。

6連勝で7勝2敗。膝下に蜂窩(ほうか)織炎を患っていた左脚は「まだまだ治っている過程」と言うが「勝ち負けは本当に頭になくて。相手を円の中から出そう、出そうと思ってやってます。いい時は“勝ちたい”と思いませんね」と邪心のなさを強調した。

旭大星(左)を激しく攻める勢(撮影・鈴木正人)
旭大星(左)を押し出しで破る勢(撮影・鈴木正人)

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道産子関取3力士、相撲王国北海道復活へ切磋琢磨

道産子関取3力士の比較表

道産子関取3力士が「相撲王国北海道」の復活を誓った。大相撲の夏巡業は18日、札幌市内で行われ、前頭の矢後(25)と十両の旭大星(29)一山本(25)が参加。3人そろって報道陣の取材に応じた。16日の函館から始まった地元での巡業に、矢後は「どこに行ってもたくさんの方に応援してもらった。気が引き締まる」とパワーをもらった様子だった。

切磋琢磨(せっさたくま)が将来につながる。北海道は大鵬、北の湖、千代の富士ら都道府県最多の8横綱を輩出したが、優勝は91年春場所の北勝海から遠ざかり、十両以上の関取が不在の時期もあった。14年に旭大星が新十両になると矢後、一山本が続いた。矢後が「(旭大星が)1人で引っ張ってくれた」と言えば、旭大星は「土俵に上がったら負けたくない気持ちはある」と対抗心を燃やす。

札幌市出身の呼び出し最高位「立呼び出し」の拓郎(63=春日野)は約45年間、裏方として角界を支えてきた。同郷力士へは思いは特別で「北の湖、千代の富士が2年続けて亡くなった時は言葉が出なかった」。21年1月に定年を迎えるが「何とか頑張ってもらって道産子を結びの一番で呼び上げたいね」と力が入る。

秋場所は3人そろっての勝ち越しを目指す。十両2場所目となる一山本は「追い越すように頑張っていきたい」。バチバチと火花を散らして上を目指す。【西塚祐司】

稽古で汗を流す矢後(左)(撮影・西塚祐司)
貴源治を押し出す旭大星(右)(撮影・西塚祐司)
稽古で汗を流す一山本(左)(撮影・西塚祐司)

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白鵬に土、鶴竜が単独トップ、高安2敗 名古屋場所

白鵬(右)は逸ノ城に寄り切りで敗れる(撮影・前岡正明)

<大相撲名古屋場所>◇9日目◇15日◇ドルフィンズアリーナ

全勝街道を走ってきた両横綱が明暗を分けた。休場明けで43度目の優勝を狙う横綱白鵬(34=宮城野)は逸ノ城(26=湊)に、いいところなく寄り切られ今場所初黒星を喫した。昨年夏場所以来となる6回目の優勝を目指す横綱鶴竜(33=井筒)は、初めて結びの一番に臨んだ明生(23=立浪)を寄り切って9戦全勝とし、優勝争いで単独トップに立った。

4人の大関陣でただ1人の出場となっている高安(29=田子ノ浦)は、前日の玉鷲戦で痛めた左肘が心配されたが、正代(27=時津風)に突き落とされ2敗に後退した。

三役陣では、2敗の関脇御嶽海(26=出羽海)が新三役の小結阿炎(25=錣山)に上手投げで負け、3敗に後退した。新小結竜電(28=高田川)は東前頭筆頭で先場所優勝の朝乃山(25=高砂)に寄り切られ6敗目。朝乃山は4勝5敗とした。

平幕ながら優勝争いで2敗で追う友風(24=尾車)は輝(25=高田川)をはたきこみで、妙義龍(32=境川)は豊ノ島(36=時津風)を押し出しで、幕尻で西前頭16枚目の照強(24=伊勢ケ浜)は栃煌山(32=春日野)を押し出しで、それぞれ勝って7勝目。勝ち越しに王手をかけた。

人気力士の炎鵬(24=宮城野)と新入幕の貴源治(22=千賀ノ浦)との幕内前半戦の好カードは、十両時代に2戦2勝だった炎鵬が、足取りで勝って6勝目(3敗)。貴源治は4連敗で4勝5敗と初めて黒星が先行した。また、関脇玉鷲(34=片男波)と平幕の魁聖(32=友綱)の負け越しが決まった。十両は剣翔(27=追手風)と旭大星(29=友綱)が7勝2敗でトップに並んでいる。

9日目を終え幕内優勝争いは、鶴竜が全勝で単独トップ。1差で白鵬が追い、さらに2敗で高安、妙義龍、友風、照強が追う展開となった。

鶴竜(右)は明生を寄り切りで破る(撮影・前岡正明)

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十両安美錦「足が止まった」旭大星に敗れ黒星発進

旭大星との取組を前に、大きく口を開ける安美錦(撮影・加藤諒)

<大相撲名古屋場所>◇初日◇7日◇名古屋市・ドルフィンズアリーナ

西十両11枚目の安美錦(40=伊勢ケ浜)は、押し出しで旭大星に敗れ、黒星発進となった。「足が止まってしまった。(初日を)いい感じで臨めていたけど…。またしっかりとやっていきたい」と、淡々と振り返った。

今場所は十両以上の関取として連続117場所目。00年初場所の新十両から、実に19年半も続く記録は、元大関魁皇と並び、58年(昭33)に現行の年6場所制となって以降1位タイだ。今場所前は、その元魁皇の浅香山親方が師匠を務める浅香山部屋に出稽古。「うちの部屋がみんな出稽古に行っちゃって、浅香山部屋には圧力のある幕下上位もいるし、じっくり稽古しようと思って。魁皇関(浅香山親方)にもアドバイスをもらった」と、収穫も多かった。アドバイスについて安美錦は「結局、毎日体を動かすことが大事ということ」と明かした。自分の考えに間違いがないことを確信すると同時に「元気をもらった。『頑張れよ』と」と、活力にしていた。「しっかりと土俵で、やることをやるだけ」。黒星発進にも、最後まで前を向いて話していた。

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トランプ米大統領が大相撲を観戦/千秋楽写真特集

<大相撲夏場所>◇千秋楽◇26日◇東京・両国国技館

12勝3敗で平幕優勝を果たした朝乃山が初の殊勲賞と3度目の敢闘賞を獲得した。三賞は昨年名古屋場所以来。敢闘賞は受賞を懸けた一番となった玉鷲戦を制した阿炎が10勝目を挙げ、2度目の受賞。新入幕の志摩ノ海も千秋楽の勝利で白星を2桁に乗せ、初の獲得を決めた。新入幕の三賞は昨年夏場所の旭大星以来。技能賞は竜電が10勝目をマークして初受賞。三賞は昨年初場所の敢闘賞以来2度目となる。また、トランプ米大統領が表彰式出席のため、両国国技館で千秋楽を観戦した。

【トランプ米大統領はアメリカ合衆国大統領杯を朝乃山に授与】

トランプ米大統領(中央)はアメリカ合衆国大統領杯を幕内優勝者の朝乃山(左)に授与する。右は安倍晋三内閣総理大臣(撮影・小沢裕)

大相撲夏場所千秋楽 表彰式で「アメリカ合衆国大統領杯」を持ち上げて笑顔を見せるドナルド・トランプ大統領(右)。後方は拍手を送る安倍晋三首相(撮影・加藤諒)

表彰式で朝乃山(左)に「アメリカ合衆国大統領杯」を授与するトランプ大統領と拍手を送る安倍首相(撮影・加藤諒)

大相撲夏場所千秋楽 表彰式で優勝した朝乃山に「アメリカ合衆国大統領杯」を授与するドナルド・トランプ大統領。後方は拍手を送る安倍晋三首相(撮影・加藤諒)

大相撲夏場所千秋楽 表彰式で優勝した朝乃山に「アメリカ合衆国大統領杯」を授与するドナルド・トランプ大統領。後方は拍手を送る安倍晋三首相(撮影・加藤諒)

トランプ米大統領(左)と握手を交わす朝乃山(撮影・河田真司)


豪栄道 (9勝6敗)寄り切り鶴竜(11勝4敗)

豪栄道(右)を寄り切りで破る鶴竜(撮影・河田真司)

大相撲夏場所千秋楽 鶴竜(左)は寄り切りで豪栄道を下す(撮影・加藤諒)


栃ノ心(10勝5敗)寄り切り高安(9勝6敗)

逸ノ城(5勝7敗3休)はたき込み妙義龍(6勝9敗)

碧山(6勝9敗)上手投げ竜電(10勝5敗)

朝乃山(12勝3敗)寄り切り御嶽海(9勝6敗)

御嶽海(左)に寄り切りで敗れる朝乃山(撮影・河田真司)

【国技館に到着したトランプ米大統領】

国技館に到着し、観客に手を振り応える安倍首相(左)とドナルド・トランプ米大統領(撮影・河田真司)

大相撲夏場所千秋楽 国技館に登場したトランプ米大統領(中央左)と安倍晋三首相(同右)(撮影・加藤諒)

大相撲夏場所千秋楽 国技館に登場した米国のドナルド・トランプ大統領と安倍晋三首相(撮影・加藤諒)


遠藤(7勝8敗)突き落とし矢後(6勝9敗)

矢後(左)を突き落としで破る遠藤(撮影・河田真司)


阿炎(10勝5敗)引き落とし玉鷲(10勝5敗)

玉鷲(左)を引き落としで破る阿炎(撮影・河田真司)

大相撲夏場所千秋楽 阿炎(右)は引き落としで玉鷲を下す(撮影・加藤諒)


宝富士(8勝7敗)押し出し志摩ノ海(10勝5敗)

宝富士(右)を押し出しで破る志摩ノ海(撮影・河田真司)

大相撲夏場所千秋楽 志摩ノ海(右)は押し出しで宝富士を下す(撮影・加藤諒)


正代(10勝5敗)押し出し琴恵光(8勝7敗)

大相撲夏場所千秋楽 正代(左)は押し出しで琴恵光を下す(撮影・加藤諒)

琴恵光(左)を押し出しで破る正代(撮影・河田真司)


大翔鵬(9勝6敗)寄り切り明生(10勝5敗)

大翔鵬(右)を寄り切りで破る明生(撮影・河田真司)


千代丸(7勝8敗)押し出し阿武咲(8勝7敗)

大相撲夏場所千秋楽 阿武咲(右)は押し出しで千代丸を下す(撮影・加藤諒)

千代丸(右)を押し出しで破る阿武咲(撮影・河田真司)


松鳳山(8勝7敗)上手投げ炎鵬(7勝8敗)

大相撲夏場所千秋楽 松鳳山(上)は上手投げで炎鵬を下す(撮影・加藤諒)

松鳳山との激しい取組の末、鼻から流血する炎鵬(撮影・河田真司)

松鳳山(右)に敗れ、しばらくうつぶせになる炎鵬(撮影・河田真司)

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豊ノ島7敗「きのう勝ち越しで気の緩みあったかな」

旭大星(奥)に押し出しで敗れる豊ノ島(撮影・河田真司)

<大相撲夏場所>◇千秋楽◇26日◇東京・両国国技館

1場所での再入幕を確実にしている東十両筆頭の豊ノ島(35=時津風)が、今場所最後の相撲で黒星を喫し、8勝7敗で場所を終えた。

同8枚目の旭大星(29=友綱)と対戦。押し相撲に付き合う格好となり、力なく土俵を割った。押し出しで7敗目。14日目に、再入幕を確実にする勝ち越しを決めたこともあり「ホッとしちゃったかな。きのうの勝ち越しで、気の緩みがあったのかな? 応援してくれる人には申し訳ないけど、とりあえずケガのないように…と弱気になっていた」と素直に負けを受け入れた。

5度目の入幕となる7月の名古屋場所(7日初日、ドルフィンズアリーナ)に向けて、今場所の反省材料を生かしたい。「後半にガクッと体力の衰えを感じた。スタミナ配分とか考えないとね」。来月は部屋の沖縄・宮古島合宿、熊本での個人トレーニングと約3週間、東京を離れ体を鍛え、名古屋に乗り込む。幕内力士だった3年前の名古屋場所前にケガをし、番付を落とし、苦節の幕下生活も経験した。その名古屋に関取として戻るのは、あのケガをした時以来、3年ぶり。名古屋のファンにベテラン健在を示したいところだ。

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豊山が旭大星を押し出し 春場所の悪夢よぎるも安堵

豊山(右)は押し出しで旭大星を下す(撮影・加藤諒)

<大相撲夏場所>◇8日目◇19日◇両国国技館

東十両5枚目豊山(25=時津風)が旭大星を押し出して、連敗を3で止め、5勝3敗とした。

ホッとひと息だ。「久しぶりなんで、気持ちよかったッス。(前の白星から)3日以上の感覚がありましたからね」。西前頭16枚目だった春場所は3勝1敗だった5日目から11連敗で幕内を陥落。悪夢が再び脳裏をよぎり「どうしよう、このまま行っちゃうのかな。“また来たか”と」と落ち込んでいた。

しかし、持ち味の押し相撲で嫌な流れを断ち切った。再入幕にも接近したい。「迷ったらああいう(3日間のような)相撲になる。2人(部屋の先輩の豊ノ島と正代)が調子よく頑張っているので、自分がさらに火をつけるような相撲を取りたい」と意気込んだ。

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白鵬ソフトタッチ稽古 楽しみながら復帰へ第1歩

“変則”ぶつかり稽古で旭大星(右)に胸を出した白鵬

復帰への第1歩は、体に優しいソフトタッチの“変則”ぶつかり稽古から-。横綱白鵬(34=宮城野)が3日、伊勢ケ浜一門の連合稽古が行われた伊勢ケ浜部屋で稽古した。

通算42度目の優勝を決めた春場所千秋楽の横綱鶴竜(33=井筒)戦で、右上腕を負傷。春巡業では下半身を中心に土俵下で鍛える稽古に終始。この日、負傷以来初めて稽古土俵に入り、ぶつかり稽古で東十両8枚目の旭大星(29=友綱)と弟弟子で西前頭16枚目の石浦(29=宮城野)に、合わせて約10分間、胸を出した。

前日の稽古で、負傷後初めて、両手でてっぽう柱を打った。四股、すり足は巡業でも行っていたが「3つの基本の中で1つ抜けていたものができた。怖さはない。明日(3日)は胸を出す」と、充実した表情で“予告”はしていた。

もっとも、この日の胸を出すぶつかり稽古は相手に、あらかじめ頭を肩付近に密着させてから対角線まで押させるもの。本来の助走から勢いを付けた相手の当たりを、まともに受けるものではなく、ソフトタッチからの受け動作だった。それでも久しぶりの稽古での土俵に、途中で笑みを浮かべながら報道陣を見やり「こんな(ぶつかり)稽古もあるんだよ」と、おどけるように言葉を投げかけるなど、楽しんでいるかのようだった。

稽古後、取材対応した白鵬は「巡業でしっかり(下半身を鍛える)稽古はしてきたものですからね、足腰はしっかりしています。全然、問題ない」と話し、徐々にペースを上げる意向を「明日から多少の(受ける際の)衝撃があってもいいのかな。日に日に新しいことをしていきたい。まあ今までやっていたことだけど」の言葉で示した。慎重に始めた“変則ぶつかり稽古”には「(無意識に痛めている腕を)使っちゃったな、という感じ。(力を入れる感覚は)実際、まだ分からない」と試運転の段階であることをにおわせた。平成と令和にまたがる、2場所連続43度目の優勝がかかる夏場所(12日初日、両国国技館)出場は不透明な状況で、残り約1週間の調整で慎重に見極める。

一門の連合稽古で伊勢ケ浜部屋に来た白鵬は余裕の表情
“変則”ぶつかり稽古で胸を出した石浦の頭を押さえる白鵬

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