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貴公俊が勝ち越し、貴乃花親方を追いかけて報告

對馬洋(右)を送り出す貴公俊(撮影・岡本肇)

<大相撲名古屋場所>◇8日目◇15日◇ドルフィンズアリーナ


 春場所中の付け人への暴力行為により夏場所出場停止処分を受けた西幕下49枚目貴公俊(21=貴乃花)が、西幕下52枚目對馬洋(25=境川)を下して勝ち越しを決めた。

 立ち合いで低く中に潜られたが、左を深く差して動きを止めた。上手投げを仕掛けられたが耐えて、体を正面に持っていき左四つに。そのまま一気に土俵際まで押し込んで、送り出しで勝負を決めた。予想していた立ち合いではなかったというが「慌てなかったのがよかった」と土俵上では冷静だった。

 囲み取材を受けている途中、師匠の貴乃花親方(元横綱)が目の前を通り過ぎると取材を一時中断して追いかけて、勝ち越しのあいさつをした。特別なことは言われなかったというが「やるべきことは決まっている。言われなくても変わらない」と言葉はいらなかった。

 謹慎明けの場所で、無傷で勝ち越しと奮闘している。「日に日に集中力は高まっている。今まで以上に、みんなのためにと思っている。攻めきることだけを考える」と、ますます気合を入れた。

質問に笑顔で答える貴公俊(撮影・前岡正明)

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栃ノ心、苦渋の休場 再出場に含みも状況は厳しく

朝稽古の途中、師匠の春日野親方(右)と話す栃ノ心(撮影・加藤裕一)

<大相撲名古屋場所>◇7日目◇14日◇ドルフィンズアリーナ


 新大関栃ノ心が7日目から休場した。前日の玉鷲戦で右足親指付け根を痛め、日本相撲協会に「右母趾(ぼし)MP関節側副靱帯(じんたい)損傷で約1カ月の加療を要する見込み」との診断書を提出した。

 栃ノ心は朝稽古で四股を約70回踏み、最後まで出場の可能性を探った。苦渋の決断に「痛い。(足が)踏めない。靱帯が全部じゃないけど、ちょっと切れてる。名古屋のみなさんに申し訳ないです」。5勝のまま今場所を終えれば、来場所はかど番。栃ノ心は「出られるなら、やりたい」と言い、師匠の春日野親方(元関脇栃乃和歌)も「症状が激変すれば」と再出場に含みを持たせたが、状況は厳しそうだ。

 ◆新大関の休場 現行のかど番制度となった69年名古屋以降、00年夏場所の武双山以来18年ぶり7人目。翌場所も負け越して大関陥落したのは、過去に武双山だけ。11年春場所で千代大海が休場、翌場所全休したが、公傷制度(当時)により陥落しなかった。

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高安5勝「立ち合いが良かった」初顔合わせ阿炎下す

阿炎(右)を寄り倒しで破った高安(撮影・前岡正明)

<大相撲名古屋場所>◇7日目◇14日◇名古屋市・ドルフィンズアリーナ


 大関高安(28=田子ノ浦)が、東前頭3枚目阿炎を下し、5勝2敗とした。

 5日目に横綱鶴竜(32=井筒)から金星を挙げた阿炎との一番。初顔合わせだったが出稽古で肌を合わせたことがあり「その時よりは強くなっていると思う」と警戒して臨んだ。

 立ち合いで勢いよくぶつかると、そのまま一方的に寄り切り。「立ち合いが良かったですね。しっかり踏み込めた」と納得した表情で振り返った。

 2敗を守ったまま中日を迎える。前日の6日目に西前頭3枚目貴景勝(21=貴乃花)に完敗したが「完璧にやられたことをしっかりと受け止めたい」と切り替えていた。

 19年前に3横綱が休場した1999年春場所では、当時大関だった武蔵丸(現在の武蔵川親方)が優勝している。同じ大関として高安にも良い風が吹くなか「モチベーション、励みになる。ここからが勝負じゃないですか」と、自身初優勝へ意欲を見せた。

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3横綱不在、八角理事長「お客さんには申し訳ない」

鶴竜の休場で19年ぶりに3横綱が休場に(撮影・岡本肇)


 19年ぶりに3横綱全員が不在という異常事態に陥った。3場所連続優勝を目指していた横綱鶴竜(32=井筒)が、名古屋場所6日目の13日、日本相撲協会に「右肘関節炎で13日より2週間の安静休務を要する見込み」との診断書を提出して休場。初日からの稀勢の里、4日目からの白鵬に続き、3横綱が全員不在。1999年春場所で曙、若乃花、貴乃花が相次いで休場して以来、昭和以降5度目の事態となった。

 ファンにとっては、さびしい場所となった。午前7時30分ごろ、愛知・東浦町の部屋宿舎を出発した鶴竜は、名古屋市の病院経由で帰京した。師匠の井筒親方(元関脇逆鉾)は「靱帯(じんたい)とか筋肉の炎症。だいぶ状態が悪く、力が入らないということだった。場所前から悪かった」と取組ではなく、6月下旬の名古屋入り後の負傷と明かした。今後は都内の病院で再検査を予定している。

 今年に入って稀勢の里は4場所すべて、白鵬は3場所休場。鶴竜は皆勤してきたが、今場所は4、5日目と平幕に連敗。3連覇が遠のいたタイミングで決断した。井筒親方は「先場所は晴天だったのに今回は嵐になってしまった。天国から地獄。つらいですな」と、無念の思いを代弁した。

 突如、結びの一番となって臨んだ新大関栃ノ心は初黒星を喫した上に、休場危機に陥った。阿武松審判部長(元関脇益荒雄)は「(横綱が)いなくなって初めて分かる」と、横綱不在が影響した可能性を指摘した。

 ファンからは厳しい声も上がった。静岡・浜松市から訪れた鈴木智久さん(59)は冗談半分ながら「ちょっとお金を返してほしいよね」と漏らした。「お金を払う以上、厳しい目で見ていきたい」(20代女性)という意見も多数あった。八角理事長(元横綱北勝海)は「お客さんには申し訳ない」と話し、力士の奮闘に期待した。

 若貴、曙以来19年ぶりの3横綱不在。横綱の本場所不在も、1人横綱の朝青龍が3日目から休んだ2006年夏場所以来になる。複数の横綱が全員不在となるのは、朝青龍と武蔵丸がともに途中休場した03年名古屋場所以来15年ぶりだ。昨年からの不祥事に続いて「本丸」の土俵が充実しなければ、再び相撲界は不遇の時代を迎えかねない。

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栃ノ心に土、御嶽海6連勝で単独トップ 名古屋場所

<大相撲名古屋場所>◇6日目◇13日◇名古屋市・ドルフィンズアリーナ


 新大関の栃ノ心(30=春日野)に土がつき、関脇御嶽海(25=出羽海)が6連勝で単独トップに立った。

 栃ノ心は小結玉鷲(33=片男波)に左からの小手投げで敗れ、初黒星を喫した。御嶽海は、前頭筆頭の正代(26=時津風)の前回しを引きつけて出て押し出した。

 先場所途中休場でかど番の大関豪栄道(32=境川)は、前頭3枚目阿炎(24=錣山)を右四つに組みとめ、左からの上手投げで4勝2敗とした。

 全休明けでかど番の大関高安(28=田子ノ浦)は、前頭3枚目貴景勝(21=貴乃花)に一方的に押し出されて2敗目を喫した。

 3連勝後に2連敗していた横綱鶴竜(32=井筒)は右肘関節炎で、この日から休場した。3横綱全員不在は貴乃花、3代目若乃花、曙の99年春場所以来19年ぶりで、昭和以降5度目となった。

 人気力士の前頭6枚目遠藤(27=追手風)は、同4枚目魁聖(31=友綱)を押し倒して5勝目を挙げた。

 6日目を終わって勝ちっ放しは御嶽海1人、1敗で、栃ノ心、遠藤、前頭6枚目千代大龍(29=九重)同9枚目妙義龍(31=境川)同13枚目朝乃山(24=高砂)の5人が追う展開となった。

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新大関栃ノ心 鶴竜休場に両目をむいて「まじで?」

栃ノ心


 大相撲名古屋場所(ドルフィンズアリーナ)6日目の13日、新大関栃ノ心(30=春日野)は鶴竜休場を朝稽古終了後に知った。一報を報道陣に聞かされると、両目をむいて「まじで?」。続けて「いつ?」と逆質問するなど驚きを隠せなかった。

 場所前の稀勢の里、4日目からの白鵬に続き、3横綱全員が消えた場所では、御嶽海と並んで全勝とトップを走る自分に、嫌でも注目が集まる。この日の朝稽古ではいつも通り若い衆に胸を出し、汗を流していた。

 3横綱全員不在は貴乃花、3代目若乃花、曙の1999年春場所以来19年ぶり。

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鶴竜連敗に八角理事長「勝ちたい気持ちが強すぎた」

鶴竜(左)を突き出しで破る阿炎(撮影・岡本肇)

<大相撲名古屋場所>◇5日目◇12日◇ドルフィンズアリーナ


 今年の初場所、春場所に続き再び「一人横綱」の重責を背負うことになった横綱鶴竜(32=井筒)が、悪癖の引きで墓穴を掘ってまさかの連敗。かつて自分の付け人を務めていた東前頭3枚目の阿炎(24=錣山)に金星を配給してしまった。協会幹部も本人の心中を察するように戦況を分析した。

 八角理事長(55=元横綱北勝海)は「(引きを)やってはいけないということは、本人がいちばん分かっているだろう」と鶴竜の胸中を察するように話した。前日の勢戦と同じ引いて墓穴を掘ったが「昨日の負けの影響が出たのか? 勝ちたい気持ちが強すぎたな」と分析。「相手がもろ手で来ることも、その後の攻めも分かっているはず。相手が引くぐらいに、ずっと突っ張らせておけば良かったのに、その余裕がなかった」と前日の負けが尾を引いていたと推察した。

 正面土俵下で審判長を務めた審判部の藤島副部長(元大関武双山)は、鶴竜の攻めが「(阿炎には)土俵際で突き落としとかがあるからか、ちゅうちょしながら出ていた。思っていたより攻めきれなかった」と中途半端だったと指摘。「最後は悪い癖が出ました」とし、その鶴竜の引きは「鶴竜の攻めをしのげば引いてくる、というのは全力士の頭にあるでしょう」と、今や共通認識の弱点とした。ただ、優勝争いについては「栃ノ心が軸になるでしょうが、まだ10日ある。2横綱が休場しているし、鶴竜にもまだチャンスはあると思います」と、立て直しに期待した。

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貴公俊が勝ち越しに王手「一生懸命やっていくだけ」

濱豊(右)に激しく攻める貴公俊(撮影・鈴木正人)

<大相撲名古屋場所>◇5日目◇12日◇ドルフィンズアリーナ


 春場所中の付け人への暴力行為により夏場場所出場停止処分を受けて、謹慎明けとなった西幕下49枚目貴公俊(21=貴乃花)が、西幕下51枚目濱豊(22=時津風)を下して勝ち越しに王手をかけた。

 立ち合いから激しい突き押しの応酬となったが隙を突いてまわしを取って、逃れようとする相手にしっかりとついていって寄り切りで下した。

 ここまでは、謹慎明けとは思えない程のキレのある動きを見せている。「稽古はしっかりとしていたので」と、名古屋場所出場に向けて地道に稽古を積んできたことで自信を持って土俵に上がっている。それでも「まだまだ攻めが足りないと思う」と満足していない。無傷の3連勝で勝ち越しに王手をかけたが「全ては結果論なので変なことを考えず、目の前の取組を一生懸命やっていくだけです」と最後まで気を抜かずに土俵に上がる。

濱豊(右)を寄り切りで破る貴公俊(撮影・鈴木正人)

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大鵬の孫、納谷が3連勝「しっかり足が出せている」

琴福寿野(手前)を小手投げで破る納谷(撮影・岡本肇)

<大相撲名古屋場所>◇5日目◇12日◇ドルフィンズアリーナ


 元横綱大鵬の孫で、西三段目50枚目納谷(18=大嶽)が初日から3連勝で、早くも勝ち越しに王手をかけた。

 東三段目49枚目琴福寿野(26=佐渡ケ嶽)を土俵際に追い込み、激しい突っ張りで相手の体勢を崩し、最後は小手投げで決めた。序ノ口に入ってから投げ技で勝利したのは初めて。「しっかり当たれて前へ出られたが、上を向いてしまう癖がまだあった」と反省も忘れなかった。

 序ノ口だった春場所から通算16勝1敗と圧倒的な強さを誇る。横綱のDNAを引き継ぐ新星は「3連勝というよりも、しっかり足が出せている」と、勝ち星よりも内容にこだわっていた。

報道陣の質問に笑顔で答える納谷(撮影・鈴木正人)

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白鵬「駄目だった」支度部屋で足滑らせ骨折し休場

2日目の引き揚げ時の白鵬(撮影・岡本肇)


 大相撲の横綱白鵬(33=宮城野)が名古屋場所4日目の11日、「右膝蓋腱損傷、右脛骨(けいこつ)結節剥離骨折の疑いにより2週間の安静を要する」との診断書を提出して休場した。白鵬の休場は春場所以来9度目。今年に入ってからは3場所目で、1年で3場所休場するのは初めてとなった。

 師匠の宮城野親方(元前頭竹葉山)によると、2日目(9日)の取組前の支度部屋で足を滑らせて痛めたという。3日目(10日)の琴奨菊戦後に宿舎に戻ってきた際に痛みを訴え、この日朝に「全然足が上がらなかった」と状態を説明した。痛み止めの注射を打つなどしたが回復せず「ぎりぎりまで待ったけど駄目だった。せっかくいい相撲を取ってたからこのままいけば優勝ラインに乗るかと思ったんだけど」と残念がった。

 また休場を届け出たのが午後2時ごろだったため、すでに決まっていた12日の5日目の幕内取組を急きょ変更する「割り返し」を審判部が実施した。

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白鵬休場 右脛骨折の疑い 初めて1年で3場所休場

白鵬


 大相撲の横綱白鵬(33=宮城野)が名古屋場所4日目の11日、「右膝蓋腱損傷、右脛骨(けいこつ)結節剥離骨折の疑いにより2週間の安静を要する」との診断書を提出して休場した。

 白鵬の休場は春場所以来9度目。今年に入ってからは3場所目で、1年で3場所休場するのは初めてとなった。

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貴公俊 謹慎明け最初の取組で白星 アクシデントも

貴公俊(手前右)の立ち合いを見つめる貴乃花親方(撮影・鈴木正人)

<大相撲名古屋場所>◇2日目◇9日◇ドルフィンズアリーナ


 春場所での付け人への暴力行為により夏場所出場停止処分を受けた西幕下49枚目貴公俊(21=貴乃花)が、東幕下49枚目琴欣旺(31=佐渡ケ嶽)を破って謹慎明け最初の取組で白星を挙げた。

 自身初の全休を経験しての名古屋場所。「気合を入れすぎました」と、しこ名を呼ばれて土俵上に上がろうとした際に右膝が外れてしまった。まさかのアクシデント発生だったが、土俵に上がる階段横の土手に手をついて右膝を回す応急処置で対処。立ち合い、アクシデントを感じさせない鋭い踏み込みから、左四つになって一気に寄り切った。

 館内には大きな拍手が鳴り響いた。「久しぶりに緊張しました。(休場は)1場所だったけど懐かしい感じがした」と感慨にふけった。自身の不注意が招いた出場停止処分だっただけに、やるせない思い、自分へのいらだちなどもあったというが、この日ばかりは白星という結果に安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 向正面の審判を、師匠の貴乃花親方(元横綱)が務めていたが気にはしなかった。今は目の前のことよりも、これからのことで頭がいっぱいだ。「結果を残して残念な気持ちにさせた親方、ファンの方に恩返ししたい」。まずは勝ち越し。さらに幕下優勝も狙う。

貴公俊(手前右)の立ち合いを見つめる貴乃花親方(撮影・鈴木正人)
土俵に手を着き足を気にする貴公俊(撮影・岡本肇)

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大鵬の孫、納谷が白星発進「待った」で落ち着き

笑顔を見せる納谷(撮影・上田博志)

<大相撲名古屋場所>◇2日目◇9日◇名古屋市・ドルフィンズアリーナ


 元横綱大鵬の孫で、西三段目50枚目の納谷(18=大嶽)が、送り出しで東三段目51枚目の松山を破り、白星発進した。立ち合いは、相手ののど輪で一瞬、上体をのけぞらせたが、すぐに突いて前に出た。左のはず押しで相手を後ろ向きにすると、すぐに右で突いて土俵外に追いやった。立ち合いで1度合わず、つっかける形となったが「気持ちだけ前に出ていたかも。『待った』してから落ち着いた」と振り返った。上体をのけぞらせた場面も「慌てなければ大丈夫と思っていた」と、冷静に取り切った。

 160キロ台中盤の体重はほとんど変わっていないというが「服がきつくなってきた。首とか腕周りとか」と、筋肉量が増えたことを実感しているという。押し相撲だが「まわしを切る動きを見て、盗もうとしている。テレビでも見るけど、1番は生で見て、部屋の兄弟子に教えてもらっている」と、技術習得にも積極的に取り組んでいる。

 5月の夏場所では初めて黒星を喫し、場所中にせき込むなど、体調不良にも陥っていた。当時について「風邪ではないです。五月病かな」と冗談交じりに答えるなど、余裕ものぞかせるようになった。元横綱朝青龍のおいで、序ノ口デビューが同じ3月春場所のライバル豊昇龍が、初日に敗れたが「誰かが負けたらどう、とかではなく、しっかり自分が勝っていけばいい」と、気を引き締め直していた。

松山(左)に送り出しで勝つ納谷(撮影・上田博志)

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勢が栃ノ心に脱帽も「今場所最後までやり遂げたい」

取り組み前に勢(左)とにらみ合う新大関の栃ノ心(撮影・上田博志)

<大相撲名古屋場所>◇初日◇8日◇ドルフィンズアリーナ


 元関脇で東前頭2枚目の勢(31=伊勢ノ海)が初日を黒星で終えた。

 新大関の栃ノ心(30=春日野)に寄り切りで敗れた。立ち合いから一方的な展開に「ちょっと脇が甘くて、一気に大関に持って行かれましたね。(栃ノ心は)そりゃもう当然強くなりましたよ」とお手上げだった。

 昨年の名古屋場所では、横綱の稀勢の里(32=田子ノ浦)から金星を挙げたものの、4勝11敗と振るわなかった。そこから3月の春場所で11勝と奮闘し「また上位に戻って来ることができた」と今場所を迎えた。「まず今場所を最後までやり遂げたい」と切り替えた。

 婚約者で女子プロゴルファー比嘉真美子(24=TOYO TIRES)は、同日行われたニッポンハム・レディースの最終日に参加し、通算9アンダーで4位だった。

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朝青龍おい豊昇龍が黒星発進、11連勝でストップ

田子ノ藤(右)に上手出し投げで敗れた豊昇龍(撮影・鈴木正人)

<大相撲名古屋場所>◇初日◇8日◇ドルフィンズアリーナ


 元横綱の朝青龍のおいで東三段目42枚目の豊昇龍(19=立浪)は黒星発進となった。

 田子ノ藤(22=田子ノ浦)に立ち合いが合わず、上手出し投げで敗れた。

 取り組み後は悔しい表情を隠さないまま無言で支度部屋に引き上げた。先場所は7戦全勝で序二段優勝。三段目に番付を上げて臨んだが、序ノ口だった春場所途中から続いていた連勝は11で止まった。

田子ノ藤に上手出し投げで敗れた豊昇龍(撮影・鈴木正人)
黒星スタートとなった豊昇龍(撮影・岡本肇)
田子ノ藤(右)に上手出し投げで敗れる豊昇龍(撮影・上田博志)

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新大関栃ノ心は勢と初日 8日から名古屋場所

朝稽古の合間、集中力を高める栃ノ心(撮影・加藤裕一)


 日本相撲協会は6日、愛知・ドルフィンズアリーナで審判部が取組編成会議を開き、大相撲名古屋場所(8日初日、ドルフィンズアリーナ)の初日と2日目の取組を決めた。

 新大関の栃ノ心(30=春日野)は初日に、東前頭2枚目勢(31=伊勢ノ海)と対戦。2日目は、昨年春場所以来に西前頭2枚目千代の国(27=九重)と対戦する。

 3場所連続優勝を狙う横綱鶴竜(32=井筒)は初日に、三役返り咲きの小結松鳳山(34=二所ノ関)と対戦。昨年九州場所以来、41度目の優勝を狙う横綱白鵬(33=宮城野)は初日に、過去11戦無敗の小結玉鷲(33=片男波)と対戦する。

 十両以上の休場者は、横綱稀勢の里(32=田子ノ浦)と東十両10枚目蒼国来(34=荒汐)の2人だった。初日、2日目の三役以上の取組は以下の通り。

【初日】(左が東)

阿炎-御嶽海

逸ノ城-千代の国

勢-栃ノ心

琴奨菊-高安

豪栄道-正代

玉鷲-白鵬

鶴竜-松鳳山

【2日目】(左が西)

阿炎-逸ノ城

御嶽海-勢

玉鷲-豪栄道

栃ノ心-千代の国

高安-松鳳山

琴奨菊-鶴竜

白鵬-正代

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白鵬も稀勢の里の出場へ慎重論「よく考えて」

九重部屋に出稽古し、千代の国(右)と三番稽古を行った稀勢の里


 7場所連続休場中の大相撲の横綱稀勢の里(32=田子ノ浦)が4日、名古屋市の九重部屋へ、3日連続となる出稽古を行った。

 横綱白鵬が、稀勢の里の今後について独自の考えを展開した。2、3日と2日続けて稽古で胸を合わせたが、まだ稀勢の里は本調子ではないと実感。そこで「夏巡業でしっかり稽古をして秋場所で出るのも1つの選択だと思う」と提案した。自身も初、春場所と初めて2場所連続休場を経験して、体調作りに苦労したという。「まだ数日あるからよく考えて」と慎重になる必要があるとした。

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稀勢の里、本場所見越し出稽古も白鵬と相撲取れず

正代と三番稽古を行う稀勢の里


 7場所連続休場中の横綱稀勢の里(田子ノ浦)が3日、横綱白鵬が所属する名古屋市内の宮城野部屋へ初めて出稽古した。前日2日には、同市内の九重部屋に出稽古した際に白鵬と偶然居合わせて三番稽古を行い、「目覚めた」などと好感触をつかんでいた。「昨日横綱の胸を借りて非常に良い稽古になったので今日もと思って」と稀勢の里の希望で、2日夜に宮城野部屋に連絡して訪れた。

 しかしこの日は白鵬と相撲を取ることはかなわず、出稽古に来ていた平幕の正代と11番取った。立ち合いで押される場面が目立ったが、逆転の送り出しや突き落としを見せるなど体の動き自体は悪くはなく全勝。「昨日で感覚と体のスピードが出てきたと思います」と、前日の白鵬との三番稽古が効いていたという。

 白鵬と相撲を取らなかったことに関しては「タイミングとかいろいろありますから」と少し物足りなさそうに話した。それでも最後のぶつかり稽古では白鵬の胸を借りて「新大関、新横綱の時もぶつかってましたから。ありがたい。1人ではできないですから」と感謝した。

 師匠の田子ノ浦親方(元前頭隆の鶴)も同部屋を訪れて、弟子の稽古を見守った。同親方は「受けるところもあるけどあれぐらいはね。相撲を取って体も戻さないといけない」と話した。また「強い力士と当たっていかないと。場所に出れば必ず当たるので」と、本場所を見越しての稽古だったとも明かした。ただ名古屋場所(8日初日、ドルフィンズアリーナ)の出場はいまだ明言しておらずこの日も「慎重に考えたい」とした。

 一方の白鵬は、稀勢の里が出稽古に訪れたことに関して「いかに昨日の稽古が良かったかを物語っているね」と満足そうに話した。ただ相撲は取らず「昨日で十分でしょ」と理由を説明した。

 この日に32歳となった稀勢の里。報道陣から用意してもらった七夕の短冊があしらわれたケーキに、チョコレートソースで「平常心」と書いた。「いろいろあるけど平常心で場所を乗り切れればいいと思うし、そういう思いで稽古している。最後まで相撲を取ったことないから、しっかりそこに向けて準備したい」。横綱として千秋楽まで相撲を取ったのは、新横綱場所の昨年春場所のみ。今はなりふり構わず、がむしゃらにもがいている。

報道陣から用意された誕生日ケーキに「平常心」と書いた稀勢の里

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稀勢の里「目覚めた感じ」白鵬に2勝8敗も充実感

白鵬(右)に寄り切られ表情をゆがめる稀勢の里


 7場所連続休場中で、名古屋場所(8日初日、ドルフィンズアリーナ)出場を目指す横綱稀勢の里(田子ノ浦)が2日、名古屋市の九重部屋で復活のきっかけをつかんだ。

 たまたま同じく出稽古に来ていた白鵬に声をかけられ、昨年春場所前以来の三番稽古が実現。得意の左四つになれば優位に立てたが、厳しい攻めに四苦八苦して10番取って8敗。それでも「目覚めた感じがする」と充実感を感じ取った。

 白鵬は先輩横綱として「稀勢関は横綱として千秋楽まで取り切った経験が少ない。もっと感じてもらいたいし経験してもらいたい。何とかこの危機を乗り越えてもらいたい」とエールを送った。今日3日は稀勢の里32歳の誕生日で「そういうのも聞いていた」と、三番稽古は一足早いサプライズプレゼントだった。

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貴乃花親方、稀勢の里に「どこまで耐えられるか」

瀬戸市役所を表敬訪問して伊藤保徳市長(右)と笑顔で握手を交わす貴乃花親方


 大相撲の貴乃花親方(元横綱)が2日、今年から名古屋場所(8日初日、ドルフィンズアリーナ)の宿舎を構える愛知・瀬戸市の市役所を表敬訪問した。現役時代から付き合いのある関係者の紹介で、昨年まで過ごしていた三重・桑名市から移転。「稽古場が涼しくて稽古がやりやすい環境。夏場は稽古も激しくなるので体調管理がしやすいです」と、伊藤保徳市長に感謝の言葉を述べた。

 伊藤市長からは力士の状態を問われた。十両貴ノ岩については「少しずつですけど上がっている。元気に出させたいと思っています」と報告。春場所中の付け人への暴力行為で夏場所出場停止処分を受けた幕下貴公俊については「精神的に落ち着いている。恩返しする気持ちでやってほしい」と願った。

 また横綱として現役時代の自身と並ぶ、最長の7場所連続休場中の稀勢の里については「精神的にどこまで耐えられるか。もう横綱になってますから、あんまり深く考えすぎずにやれたらいいと思う」と話した。

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稀勢の里が白鵬と稽古 2勝8敗も「目覚めた感じ」

白鵬に寄り切られて表情をゆがめる稀勢の里


 大相撲の7場所連続休場中の横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)が2日、名古屋市内の九重部屋に出稽古して、同じく出稽古に来ていた横綱白鵬(33=宮城野)と三番稽古を行った。

 たまたま、九重部屋で会ったという両横綱。関取衆による申し合い稽古中に、白鵬から声をかけられた。関取衆の申し合い稽古が終わると、両横綱が土俵に上がった。白鵬は終始、鋭い立ち合いから激しい突き押しや寄り、投げなどで圧倒。稀勢の里は白鵬の厳しい攻めを受けながらも、自分の形を必死に作ろうともがいた。

 10番取って稀勢の里は2勝8敗だった。数字だけ見れば物足りなさを感じるが「目覚めた感じはしますね」と、充実の表情を浮かべた。白鵬との稽古は昨年春場所前以来で、横綱相手だったからこそ感じとれた何かを肌で感じている様子だった。

 一方の白鵬は「稀勢関は横綱として千秋楽まで取り切った経験が少ない。もっと感じてもらいたいし経験してもらいたい。なんとかこの危機を乗り越えてもらいたい」と、先輩横綱としてエールを送った。また「横綱になった者にしか気持ちは分からない」と、稀勢の里の現状を思いやった。

稀勢の里(中央)を寄り切る白鵬

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照ノ富士が両膝の手術受けた 名古屋場所出場難しい

照ノ富士(2018年5月14日撮影)


 大相撲の元大関照ノ富士(26=伊勢ケ浜)が6月25日に都内の病院で両膝の手術を受けたことが30日、分かった。師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)が明らかにした。

 名古屋場所出場については明言しなかったが、極めて難しい見通しだ。照ノ富士は左膝のけがのため、昨年11月の九州場所で大関から関脇に落ち、糖尿病も患って春場所から十両に転落した。夏場所では左膝負傷で4日目に休場し、11日目から再出場したものの9敗6休に終わった。幕内優勝経験者としては初の幕下転落となり、名古屋場所では東幕下6枚目まで番付を落とした。

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朝青龍のおい豊昇龍、白鵬と手合わせに「うれしい」

宮城野部屋で出稽古した豊昇龍(左)は白鵬に鍛えられマウスピースをはめた口を開けて息も絶え絶え


 元横綱朝青龍のおいで東三段目42枚目の豊昇龍(19=立浪)が29日、名古屋市緑区にある宮城野部屋へ出稽古し、同じモンゴル力士の大先輩で、伯父とはライバル関係にあった横綱白鵬(33=宮城野)と念願の手合わせをした。

 3月の春場所で序ノ口デビューし6勝1敗。5月の夏場所は序二段で7戦全勝優勝を果たし、ちょうど100枚、番付を上げて臨む名古屋場所(7月8日初日、ドルフィンズアリーナ)を前に、これ以上ない弾みがつく形となった。前夜から電話で出稽古を“予約”。この日は、まず序二段から幕内の石浦までを相手に、38番の猛稽古。その後、白鵬が土俵に上がり三段目の力士を相手に3番を取り終えると、豊昇龍を指名。連続3番の相撲は寄り切り、上手出し投げ、寄り切りと全く歯が立たなかったが、最後のぶつかり稽古でも、たっぷり鍛えられ充実の出稽古を終えた。

 息も絶え絶えの稽古を終えた豊昇龍は「横綱にぶつかることができて、うれしいです。去年、稽古してもらった後、自分はバーンと強くなってインターハイも準優勝できました」と、まだ日体大柏高3年だった昨年4月に、友綱部屋で白鵬に稽古をつけてもらって以来、入門後としては初めて胸を出してもらい充実の笑みを浮かべた。白鵬も「自分も(朝青龍に)稽古をつけてもらったから、今度は(自分がそのおいに)稽古をつけてやってね。不思議だね、歴史は繰り返すね。あとは彼次第」とエールを送っていた。

宮城野部屋で出稽古した豊昇龍(左)は立ち合いで白鵬に鋭く踏み込む
宮城野部屋での出稽古を終え白鵬(左)からエールを送られる豊昇龍

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勢と比嘉真美子、同じ誕生日の10月11日に婚姻届

比嘉真美子(18年4月15日撮影)


 大相撲の元関脇勢(31=伊勢ノ海)が27日、女子プロゴルファー比嘉真美子(24=TOYO TIRES)と婚約したことを明らかにした。「今後のことはこれから」と話し、挙式は未定だが、誕生日が同じ「10月11日」で、今年の同日に婚姻届を提出する方向だ。

 出会いは比嘉が初めて相撲観戦をした15年夏場所。勢がゴルフ好き、比嘉が相撲好きとあって意気投合し、1年後に交際に発展。昨年夏に勢が「僕だけの“比嘉真美子”になってください。一緒に生きていきましょう」とプロポーズ、比嘉は即OKしたという。

 勢はイケメンの上、16年夏場所で関脇に昇進した実力者。今年は春場所で11勝を挙げるなど、名古屋場所(7月8日初日、ドルフィンズアリーナ)は東前頭2枚目で臨み、三役復帰を目指す。一方、比嘉はプロ転向2年目の13年に2勝。昨年8月に復活のツアー3勝目を飾り、今季は現在賞金ランク3位。今後の女子ゴルフ界を背負う逸材だ。

 勢はこの日、名古屋市内に宿舎を構える八角部屋へ出稽古を行った。「(比嘉は)人間的にすごく尊敬できる女性。お互いが刺激しあっていきたい。結婚はゴールではなくスタート。温かく見守ってください」と話していた。【加藤裕一】

八角部屋で出稽古を行う勢(撮影・加藤裕一)

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勢、相撲女子の比嘉真美子と結婚!昨夏プロポーズ

勢(左)と比嘉真美子


 大相撲の元関脇勢(31=伊勢ノ海)が27日、女子プロゴルファー比嘉真美子(24=TOYO TIRES)と婚約したことを明らかにした。「ちょうど1年ほど前に婚約させていただきました。師匠やお世話になっている方と相談させてもらい、今後のことは徐々に決めていきます」と話した。挙式の日取りは未定だが、同じ10月11日生まれとあって、今年の誕生日に婚姻届を提出することになりそうだ。

 2人の出会いは15年夏場所。比嘉が両国国技館へ初めて相撲観戦に訪れた際、知人を介して知り合った。勢がゴルフ好き、比嘉が相撲好きとあって意気投合し、1年後に交際に発展。「会っている内にお互いが(結婚を)考えるようになって」(勢)昨年夏に勢がプロポーズ、比嘉が2つ返事でOKしたという。

 勢は16年夏場所で関脇に昇進した実力者。今年は春場所11勝、夏場所も勝ち越し、7月8日初日の名古屋場所は東前頭2枚目で臨み、三役復帰も視界に入ってきた。明るさとイケメンぶりで女性人気も抜群だ。一方、比嘉はプロ転向2年目の13年に2勝。その後スランプに陥ったが、交際開始後の昨年8月に復活のツアー3勝目、今季は現在賞金ランク3位と完全復活を果たした。

 勢はこの日、名古屋場所に向け、名古屋市内に宿舎を構える八角部屋へ出稽古を行った。春、夏場所と苦しんだ右足裏、左太ももの故障は回復に向かっており、体調は上向き。「(比嘉は)人間的にすごく尊敬できる女性。お互いが刺激しあっていきたい。結婚がゴールではなく、スタートなので、これからが大変。温かく見守ってください」と話していた。

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貴公俊「喜んでもらいたい」親方のために復活V誓う

稽古見学者が連れてきた犬とたわむれる貴公俊


 大相撲名古屋場所(7月8日初日、愛知・ドルフィンズアリーナ)の番付が25日、発表された。

 春場所中の付け人への暴力行為により夏場所で出場停止処分を受けた西幕下49枚目の貴公俊(21、貴乃花)が、復活優勝を誓った。愛知・瀬戸市の部屋で四股やトレーニングなどの軽めの運動で汗を流した。先場所前から、すでに名古屋場所出場に向けて稽古を積んできたという。

 師匠の貴乃花親方(元横綱)からは「時間があるようでないからしっかり鍛えとけ」とハッパを掛けられた。自身の不注意が招いた出場停止処分にモチベーションを上げるのに苦労するも「優勝を考えると上がる」と言い聞かせている。優勝にこだわるのには師匠の存在も大きく「迷惑をかけたのでもう1回喜んでもらいたい」と力を込めた。

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栃ノ心が新大関に、豪栄道と高安はかど番 新番付

大関昇進伝達式を終えた栃ノ心(中央)はジョージア国旗を掲げ笑顔を見せる(2018年5月30日撮影)


 日本相撲協会は25日、大相撲名古屋場所(7月8日初日、ドルフィンズアリーナ)の新番付を発表した。

 上位陣の顔ぶれに、新大関として西の2番目に栃ノ心(30=春日野)が加わった。新大関は、ちょうど1年前の高安(28=田子ノ浦)以来、平成以降では25人目で、春日野部屋からは62年名古屋場所で同時昇進した栃光、栃ノ海以来となる。ジョージア出身の大関は初めてで、外国出身では15年名古屋場所の照ノ富士(26=伊勢ケ浜)以来、11人目。スロー昇進として、新入幕から所要60場所は史上1位タイ、初土俵から所要73場所は史上10位タイ。また30歳7カ月での新大関は4位の高齢昇進となった。

 横綱は夏場所と同じ序列で、東→西→東の順で3場所連続優勝を目指す鶴竜(32=井筒)、今年初となる41回目の優勝を狙う白鵬(33=宮城野)、新横綱翌場所から7場所連続で休場が続く稀勢の里(31=田子ノ浦)となった。

 東西の両大関は、ともにかど番で迎える。東の豪栄道(32=境川)は5場所ぶり7度目、西の高安は4場所ぶり2度目。ともに負け越せば大関陥落となる。

 三役陣は、関脇が2場所連続(三役は3場所連続)の逸ノ城(25=湊)と2場所ぶり復帰(三役は9場所連続)の御嶽海(25=出羽海)。小結は5場所ぶり(三役は3場所ぶり)復帰の玉鷲(33=片男波)と、26場所ぶりとなる松鳳山(34=二所ノ関)。昭和以降、7位のスロー三役復帰となる。

 平幕上位(5枚目まで)は東が正代、勢、阿炎、魁聖、大翔丸。西は琴奨菊、千代の国、貴景勝、輝、嘉風で、夏場所で新三役の小結ながらケガで途中休場(その後、再出場)の遠藤(27=追手風)は東前頭6枚目に番付を落とした。

 新入幕は2人。東前頭14枚目の琴恵光(26=佐渡ケ嶽)は、現師匠(元関脇琴ノ若)が部屋継承以降では3人目の新入幕。宮崎県出身の新入幕は戦後3人目、幕内在位は85年初場所の栃光以来となる。西前頭16枚目の明生(22=立浪)は現師匠(元小結旭豊)の部屋継承後では3人目の新入幕で、鹿児島県出身では戦後24人目。西前頭11枚目の阿武咲(21=阿武松)は2場所ぶりの幕内復帰となった。

 新十両も2人。西十両12枚目の千代の海(25=九重)は現師匠(元大関千代大海)の部屋継承後としては初めての関取誕生。高知県出身では土佐豊以来、戦後11人目、日体大からは北勝富士(25=八角)以来9人目の新十両だ。西十両14枚目の木崎改め美ノ海(25=木瀬)は、現師匠(元前頭肥後ノ海)が03年12月に部屋を創設してから12人目の関取。沖縄県出身では02年九州場所の琉鵬以来、戦後5人目で、日大からは51人目の新十両昇進となった。また千代の海は日体大、美ノ海は日大出身で、学生相撲出身の関取も128人となった。

 東十両13枚目の希善龍(33=木瀬)は3場所ぶりの十両復帰で、通算9度目の十両昇進は8度で並んでいた須磨ノ富士を抜き史上単独1位の“エレベーター記録”となった。なお、昨年秋場所まで大関だった照ノ富士は、東十両8枚目だった夏場所で負け越し(0勝9敗6休)たため、西幕下6枚目まで陥落。大関経験者、幕内優勝経験者の幕下陥落は初めてとなった。

 また新十両だった3月の春場所中、付け人に暴力をふるい同場所は途中休場(3勝6敗6休)、西幕下9枚目に陥落した夏場所は出場停止処分を受けた貴公俊(21=貴乃花)は、西幕下49枚目の今場所から土俵復帰する。

 名古屋場所は、7月6日の取組編成会議で初日、2日目の対戦相手が決定。8日の初日を迎える。

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貴乃花親方一門離脱で無所属「本人決断」阿武松親方

貴乃花親方(17年12月撮影)


 大相撲の貴乃花親方(45=元横綱)が、所属する貴乃花一門を離脱して無所属となり、同一門は「阿武松グループ」への名称変更を相撲協会執行部に申し入れていることが22日、分かった。複数の親方衆が明かしたもので、20日に離脱の意思を伝えられた阿武松親方(56=元関脇益荒雄)が、同日中に名称変更を尾車事業部長(元大関琴風)に願い出た。阿武松親方は「残念だが(貴乃花親方)本人が熟慮して決断したことなので」と了承したという。

 貴乃花一門は、10年に形成した貴乃花グループが、14年に当時の北の湖理事長に認められて格上げされた一門。6つの一門のうち最も新しい。今年2月の役員候補選挙では、貴乃花親方と阿武松親方が理事に立候補し、貴乃花親方だけ落選していた。貴乃花親方はその後、3月春場所中の無断欠勤や、弟子で当時十両の貴公俊の暴行問題の監督責任などで、最も低い階級の年寄へ降格。4月の会合では「私の名前のある一門は返上します」と、一門の名称変更を願い出ていた。

 5月までに一門から立浪親方(元小結旭豊)、常盤山親方(元関脇舛田山)が離れ、今回の貴乃花親方で所属は5人となった。「一門」と呼ぶには少人数のため、阿武松親方は「グループとしてやっていく」と、1歩引いた形を取った。関係者によると、名称変更は承認される見通しという。

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貴公俊は起訴猶予処分 付け人暴行、示談成立

貴公俊


 3月の大相撲春場所で付け人に暴行したとして、傷害容疑で書類送検された貴乃花部屋の幕下貴公俊(21)について、大阪地検は13日、起訴猶予処分にした。

 大阪府警が「寛大な処分」を求める意見を付けていた。貴公俊は、大阪市浪速区で行われていた春場所期間中の3月18日、支度部屋で付け人を複数回殴ったとして、傷害容疑で書類送検された。捜査関係者によると、付け人は軽傷で示談が成立していた。

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稀勢の里 稽古に姿見せず 親方「検査と治療」

稀勢の里


 7場所連続休場中の大相撲の横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)は4日、名古屋場所(7月8日初日、ドルフィンズアリーナ)に向けて再開された、都内の部屋での稽古に姿を見せなかった。師匠の田子ノ浦親方(元前頭隆の鶴)によると「検査と治療」で、事前に電話連絡があったという。

 稀勢の里は3月春場所、5月夏場所と、2場所連続で全休。1月初場所で6日目から途中休場して以降、本場所の土俵から遠ざかっている。それでも痛めている左大胸筋などについて、田子ノ浦親方は「だいぶ良くなっている」と話し、基礎運動などの稽古についても、夏場所中から行っていると補足した。同親方は「1日も早くファンの方に元気な姿を見せられるように、と思っている」と代弁。5日の稽古には姿を見せる予定だという。

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