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白鵬、平常心で12連勝「土俵に慣れてきている」

栃煌山を下して全勝を守り懸賞金を両手で受け取った白鵬(撮影・丹羽敏通)

<大相撲夏場所>◇12日目◇25日◇東京・両国国技館

 横綱白鵬(32=宮城野)が、東前頭4枚目栃煌山(30=春日野)を下して初日から12連勝を挙げた。

 栃煌山の頭を左手で押さえて、顔に右のかち上げを浴びせる激しい立ち合い。突き放してのど輪で攻めてて、タイミング良くはたき込んだ。単独トップで迎えた一番も「いつも通りという感じで臨みました」と平常心だった。

 春場所を右足裏と右太ももの負傷で途中休場。休場明けだが、ここまで快調な動きを見せている。1敗の横綱日馬富士が不戦勝。残すところ3日で、差は1差のまま変わらず。1年ぶり38度目の優勝が近づいてきたが「日に日に土俵に慣れてきている。一番一番です」と浮かれることなくどっしりと構えた。

栃煌山をはたき込みで下した白鵬(撮影・丹羽敏通)

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高安が10勝目 3場所33勝で大関昇進を手中

宝富士を破って勝ち名乗りを受ける高安(撮影・丹羽敏通)

<大相撲夏場所>◇12日目◇25日◇東京・両国国技館

 大関どりの関脇高安(27=田子ノ浦)が、前頭4枚目の宝富士(30=伊勢ケ浜)を上手投げで破り、10勝目を挙げ大関昇進を手中におさめた。

 初場所(11勝)と春場所(12勝)で23勝を挙げている高安は、今場所の10勝を合わせて33勝。大関昇進の目安となる直近3場所での33勝をクリアした。

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友綱親方が定年会見「荷が下りた気持ちです」

定年による引退会見に臨む友綱親方(撮影・小沢裕)

 夏場所後の6月12日に65歳の誕生日を迎えて定年となる元関脇魁輝の友綱親方(本名・西野政章、青森県天間林村=現七戸町出身)が25日、東京・両国国技館で会見した。「場所が始まってから複雑な感じでした。寂しいというのもありますが、今までの責任が解かれることには、荷が下りた気持ちです」と心情を吐露した。

 体重が新弟子検査の基準に達するまで待ち、13歳だった65年秋場所で初土俵を踏んだ。「周りの人は年上ばかりで、この先は無理だろうという感じだった。関取になりたいという気持ちはなく、高望みは捨てました」という。それでも、地道に上り詰め、幕内在位は66場所。敢闘賞1個と、北の湖、2代目若乃花、隆の里の3横綱から3個の金星を獲得した。

 87年春場所限りで引退すると、89年5月に友綱部屋を継承。自らの手でスカウトした大関魁皇らを育てた。その魁皇が5度の幕内優勝、そして大島部屋との合併で移籍してきた旭天鵬も移籍直後に優勝。「場面、場面で出会いがあった」と良い出会いに感謝した。

 初土俵から52年。半世紀を超える角界人生だった。今後は大島親方(元関脇旭天鵬)に部屋を譲り、自らも再雇用の制度を利用して相撲協会に残る予定。力士らに伝えたいこととしては「1番は我慢。我慢してコツコツと、目の前のことを1歩ずつ歩んでいく姿勢が大事」と話した。

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稀勢の里、親方は「悪化していない」もダメージ限界

横綱稀勢の里の休場について話す師匠の田子ノ浦親方

<大相撲夏場所>◇11日目◇24日◇東京・両国国技館

 横綱稀勢の里(30=田子の浦)が左上腕付近の負傷により休場した。

 ダメージは限界だった。横綱の責任も感じていた。琴奨菊に負けて4敗目を喫した10日目の夜、稀勢の里自ら「中日くらいから力が入らない。相撲にならない。休場させてください。すみません」と願い出た。弱音を吐かず、責任感の強い横綱の異例の申し出に、師匠の田子ノ浦親方(元前頭隆の鶴)も受け入れた。

 春場所13日目に左上腕付近を負傷。劇的な逆転優勝を飾るも代償は大きく、春巡業を全休して治療に専念した。関取と相撲を取り始めたのは初日8日前。急ピッチで調整し、場所に入っても取組後は真っ先に治療に向かう。夕食はその後に回した。できる限りの手は尽くしてきたが、力は戻らなかった。大関時代の14年初場所千秋楽以来、自身2度目の休場になった。

 11日目に提出した診断書は、前回と同じ「左大胸筋と左上腕二頭筋の損傷で約1カ月の通院加療を要する」。田子ノ浦親方は「悪化はしていない」と話した。その上で「横綱ですから、ただ出るだけとはいかない。責任もあり、そういう決断をしたと思う。すごく悔しいと思っているし、ふがいない気持ちで胸がいっぱいだと思う」と代弁した。

 場所後は横綱力士碑への刻名式など、さまざまな行事が予定されていた。対応はこれから話し合われる。師匠は「ファンの方が待っていることなので、本人と話して考えたい。来場所は最後まで横綱の使命を果たせるよう、一緒に努力していける環境をつくりたい」とした。【今村健人】

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白鵬単独首位、ライバル労い「託されていると想う」

全勝を守った白鵬は懸賞金の束を手に引き揚げる(撮影・小沢裕)

<大相撲夏場所>◇11日目◇24日◇東京・両国国技館

 横綱白鵬(32=宮城野)が、ついに単独トップに立った。かど番の大関豪栄道を上手ひねりで下した後の一番で、全勝で並んでいた横綱日馬富士が、小結御嶽海に敗れた。横綱稀勢の里(30=田子ノ浦)は左上腕付近の負傷により休場。初場所以来の対戦はお預けになったが、1年ぶり38度目の優勝が一気に近づいてきた。早ければ13日目に決まる。

 白鵬が優勝へ1歩近づいた。右の張り手から右四つに組み「(豪栄道の)投げは強いからね」と仕掛けるタイミングを慎重に見極めた。右下手は切られたが、流れの中で左上手を内側にひねりながら、右手ですくって華麗に転がした。自身41手目となる初の上手ひねり。「反応とタイミングと足の流れ。3つ、4つそろわないと出来ない。あと力とうまさ」と冗舌だった。

 稀勢の里の休場に思いをはせた。朝稽古後に休場を知ると「今場所休んで万全で名古屋って考えでも良かったけどね。今まで休まずに頑張ったから、強く出たいという思いは理解できる。そういう意味で10日間頑張ったと思う」と案じた。「大関だったら出られるけど」と横綱だからこその苦渋の決断だったと理解。自身は春場所を途中休場、昨年秋場所を全休していて「このごろは慣れているけど」と自虐的に笑ったが「最初の方は不思議な感じですよ。託されていると思うので(場所を)締められればと思う」と先輩横綱として引っ張る覚悟を見せていた。

 全勝で並んでいた日馬富士が敗れ、単独トップに立った。丸1年遠ざかっている賜杯が、ぐっと近づいた。11日目の単独トップは15年九州場所以来。しかし13日目から3連敗を喫し、日馬富士に優勝を譲った。その苦い経験があるからなのか「全然(気持ちは)抑えていますよ」と落ち着き払っている。13日目に優勝の可能性も浮上。38度目の歓喜が目の前で待っている。【佐々木隆史】

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白鵬11連勝、日馬富士1敗、高安9勝で大関へM1

全勝を守った白鵬(撮影・丹羽敏通)

<大相撲夏場所>◇11日目◇24日◇東京・両国国技館

 6場所ぶり38度目の優勝を狙う横綱白鵬(32=宮城野)は、かど番の大関豪栄道(31=境川)を上手ひねりで下し11連勝と星を伸ばした。豪栄道は6勝5敗。

 5場所ぶり9度目の優勝を目指す横綱日馬富士(33=伊勢ケ浜)は、小結御嶽海(24=出羽海)に寄り切られ、今場所初黒星となった。御嶽海は5勝6敗。

 稀勢の里は「左大胸筋損傷、左上腕二頭筋損傷」でこの日から休場。関脇玉鷲(32=片男波)は不戦勝で勝ち越しとなった。

 大関照ノ富士(25=伊勢ケ浜)は、前頭3枚目の碧山(30=春日野)を上手投げで下し9勝2敗とした。

 大関どりの関脇高安(27=田子ノ浦)は、前頭4枚目の栃煌山(30=春日野)をはたき込んで9勝目。初場所と春場所で計23勝を挙げている高安は、今場所の9勝を合わせて32勝。大関昇進の目安となる直近3場所33勝へあと1勝とした。

 関脇琴奨菊(33=佐渡ケ嶽)は、前頭筆頭千代の国(26=九重)を寄り切って4勝目。

 人気力士の前頭筆頭遠藤(26=追手風)は、小結嘉風(35=尾車)を寄り切って4勝目。嘉風は5勝6敗。

 前頭10枚目宇良(24=木瀬)は、同5枚目の正代(25=時津風)を送り出して9勝2敗。正代は8勝3敗。

 11日目を終え、優勝争いは全勝で白鵬、1敗で日馬富士、2敗で照ノ富士、高安、栃ノ心、宇良となった。

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高安、大関昇進へ王手!栃煌山を下し9勝目

<大相撲夏場所>◇11日目◇24日◇東京・両国国技館

 大関どりの関脇高安(27=田子ノ浦)が、前頭4枚目の栃煌山を下して9勝目、大関昇進に王手をかけた。

 初場所(11勝)と春場所(12勝)で23勝を挙げている高安は、今場所の9勝を合わせて32勝。大関昇進の目安となる直近3場所での33勝へあと1勝とした。

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稀勢の里休場 「力が入らない。相撲にならない」

10日目に琴奨菊に寄り切られ4敗目を喫した稀勢の里は悔しそうな表情で土俵に戻る(撮影・河野匠)

 左上腕付近に負傷を抱え、9、10日目と連敗していた大相撲の横綱稀勢の里(30=田子ノ浦)が11日目の24日、日本相撲協会に、前回と同じく「左大胸筋損傷、左上腕二頭筋損傷で約1カ月の通院加療を要する」との診断書を提出して休場した。稀勢の里の休場は大関時代の14年初場所千秋楽以来、2度目。11日目の相手の関脇玉鷲は不戦勝となる。

 部屋で対応した師匠の田子ノ浦親方(元前頭隆の鶴)は「昨日の夜と今朝、本人と話した。『力が入らない。相撲にならない。すみません』と言うので、休場を決めました。今まで本人から言うことはなかったのでそういうの(横綱の責任)もあったと思う」と明かした。

 稀勢の里は春場所13日目の横綱日馬富士戦で左上腕と大胸筋付近を負傷。千秋楽で奇跡的な逆転優勝を果たしたが、その後の春巡業を全休して治療に専念してきた。急ピッチで仕上げて場所に臨んだが、2つの金星を許すなど10日目を終えて6勝4敗と精彩を欠いていた。

 田子ノ浦親方は「状態が悪化したというのではなく、中日を過ぎて力が入りにくくなっていた。昨夜(都内の)病院で診断書を出してもらった。結果は(以前と)何も変わっていなかった」と説明。今後については「来場所があるので、それに向けて治療していく。動いたりはできるので」と話した。

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宇良通算100勝に3度ビックリ!初の三賞も見えた

魁聖(右)を切り返しで下す宇良(撮影・河野匠)

<大相撲夏場所>◇10日目◇23日◇東京・両国国技館

 西前頭10枚目の宇良(24=木瀬)が通算100勝を挙げ、新入幕から2場所連続の勝ち越しを決めた。21センチ大きく、54キロ重い三役経験者の魁聖を切り返しで破った。残り5日間に初の三賞を視野に入れ、優勝戦線に残って終盤戦に挑む。

 勝っても負けてもひょうひょうと…そんな男が珍しく無邪気に喜んだ。宇良の声のトーンが上がった。

 「へ~、それに関しては…。100勝記念にジュースで乾杯しようかな」

 新入幕から2場所連続で勝ち越した。春場所は千秋楽に決め、今場所はまだ10日目。なのに「今日が千秋楽ならうれしいですけどね」と平静だった。ところが、15年夏場所の序ノ口デビューから積み重ねた「100勝」には大きく反応。3度も「びっくり」と言った。142番での到達は、60年名古屋場所以降(幕下付け出しを除く)で元横綱武蔵丸、朝青龍に並ぶ8番目のスピードとなった。

 この日も満員御礼の国技館を沸かせた。195センチ、191キロの巨漢魁聖を、174センチ、137キロの体で翻弄(ほんろう)する。おなじみの低い当たりから、捕まえようと前に出る相手を左ではたいて、体を入れ替える。土俵際で相手の右半身に張り付き、背後から左足で切り返した。

 師匠の木瀬親方(元前頭肥後ノ海)が今場所の弟子の充実ぶりを語る。

 「幕内のリズムが見えてきたんじゃないかな。相撲だけじゃなく、空気とかね。もともと自分の体のことをよく知ってるし」

 残り5日。今日24日は学生相撲出身の1学年先輩、正代と同じ8勝2敗で激突する。「初日からやってることを変わらずにやるだけです」。全勝の白鵬、日馬富士と2差。優勝戦線で踏ん張れば、初の三賞は確かに見えてくる。【加藤裕一】

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琴勇輝が休場、左膝関節水腫で安静加療3日間

琴勇輝

 大相撲の西前頭12枚目、琴勇輝(26=佐渡ケ嶽)が夏場所9日目の22日、日本相撲協会に「左膝蓋靱帯(しつがいじんたい)断裂術後、左膝関節水腫で約3日間の安静加療を要する見込み」との診断書を提出して休場した。

 師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)によると、22日の朝から膝の具合が悪かったが、10日目(23日)の出場には強い意欲を示しているという。同親方は「(膝は)曲がらないし、伸びない状態だった」と説明した。

 9日目の対戦相手、魁聖は不戦勝。琴勇輝の休場は2015年春場所以来で6度目となる。今場所の十両以上の休場者は横綱鶴竜に続いて2人目。

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大翔丸6勝2敗で折り返し、1年ぶり勝ち越しに前進

<大相撲夏場所>◇6日目◇19日◇東京・両国国技館

 前頭大翔丸(25=追手風)が6勝2敗で折り返し、昨年夏場所以来の勝ち越しに前進した。

 この日は東前頭11枚目の荒鷲を豪快なすくい投げで破った。押し相撲が持ち味だけに、昨年春場所初日、御嶽海戦以来2度目という珍しい決まり手になって「いつもは押して勝つので、何か変な感じです」と苦笑い。「大きい相手は、あれでは勝てないですから」と、あくまで偶然の産物であることを強調した。

 白星が4つ先行する展開には「星勘定はしませんが、負けが先行するより、相撲が取りやすいことは取りやすいですね」と話した。

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日馬富士3年ぶりストレート給金「結果はあとから」

千代翔馬(右)をのけぞらせる日馬富士(撮影・神戸崇利)

<大相撲夏場所>◇6日目◇19日◇東京・両国国技館

 横綱日馬富士(33=伊勢ヶ浜)が、14年春場所以来8度目の全勝ターンを決めた。データ上は過去7度のうち6度優勝しているが「結果はあとからついてくるもんです」と素っ気ない。

 この日は千代翔馬を一気に押し出した。速い相撲に「まあ気をつけながらね。相手も動きが上がってきてるんで、相手を見ながらやりました」。今場所で多く見られるパターンで「そうですね。立ち合いから自分の流れに持っていけてます」と納得顔だった。

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日馬富士7戦全勝支える秘密兵器「ハイボルト療法」

嘉風(左)を押し出しで破る日馬富士(撮影・鈴木正人)

<大相撲夏場所>◇7日目◇20日◇東京・両国国技館

 横綱日馬富士(33=伊勢ケ浜)が、過去8勝8敗と五分だった小結嘉風(35=尾車)を下して全勝を守った。初日から7連勝は14年春場所以来9度目で、そのうち6度は優勝につなげた経験がある。春場所後は右膝や左肘に痛みを抱えながら、巡業を皆勤。自腹で購入した電気治療機器を愛用しつつ、9度目へ前進した。横綱白鵬も平幕大栄翔を下し、全勝を守った。

 日馬富士は、身長で10センチ低い嘉風の胸に頭からぶつかった。常に主導権を握って圧倒した。押し出した後、両腕で相手を抱く余裕もあった。過去の対戦は五分だった難敵に「当たるのが楽しみだった。燃える相手の1人」と笑みをこぼした。

 体は万全ではない。支度部屋では左肘をさすりながら「しびれている」と漏らした。春巡業中から右膝や左肘など、全身に痛みを抱えていた。支えたのは、数百万円で自腹購入した伊藤超短波の電気治療機器による「ハイボルト療法」。日本電気治療協会の杉浦直行理事によると「従来の治療法が家庭用ホースの水だとすれば、このハイボルト療法は消防車のホース」と説明する。インナーマッスルの腫れ、炎症をなくす効果があるという。日馬富士も「これだと一瞬で良くなる」と効果を口にする。場所中も、夜に1日1時間半は使用してきた。

 八角理事長(元横綱北勝海)は「決して膝や肘が良くなってるわけではないはず」と見抜く。それでも、14年春場所以来の初日から7連勝。「勝つことが何よりの薬です」と言う日馬富士が、昨年名古屋場所以来9度目の優勝へ、ひた走っている。【佐々木隆史】

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嘉風、33年ぶりの1場所3横綱撃破ならず

嘉風(左)を押し出しで破る日馬富士(撮影・鈴木正人)

<大相撲夏場所>◇7日目◇20日◇東京・両国国技館

 小結嘉風(35=尾車)が33年ぶりの快挙を逃した。横綱日馬富士に押し出しで黒星。勝てば関脇以下の力士では、84年春場所の大乃国以来となる1場所3横綱撃破を達成したが、届かなかった。それでも「こういう日もあります」と淡々としていた。

 それよりも興味を向けたのは、横綱稀勢の里対小結御嶽海戦。巡業中に御嶽海からアドバイスを求められたため、仕方なく? 横綱の差し手である「左」を殺すことを徹底するよう、助言した。しかし、生かすことなく敗れた姿に「ダメなんです。稀勢の里関に左手首、左指を入れさせては。左を差したら抜群の安定感がある横綱。右から徹底的に、その左を殺さないと。そんじょそこらのお相撲さんが右の前みつ(まわし)を取りに行ったら絶対にダメ。(稀勢の里の)左と(自分の)右でけんかしたら、絶対に勝てない」と熱のこもった解説を披露した。

 その上で稀勢の里について「土俵の上で相撲勘を取り戻している。すごい。自分も初日じゃなかったら、負けていますよ」と脱帽していた。

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日馬富士7連勝「燃える相手の1人」嘉風を押し出し

嘉風(左)を押し出しで破る日馬富士(撮影・鈴木正人)

<大相撲夏場所>◇7日目◇20日◇東京・両国国技館

 横綱日馬富士(33=伊勢ケ浜)が小結嘉風(35=尾車)を破り、14年春場所以来9度目の初日から7連勝とした。

 自分よりも約10センチ身長が低い嘉風の胸元に、頭からぶつかる気迫の立ち合い。勢いで土俵際まで運び、嘉風の体勢を崩して押し出した。過去8勝8敗と五分だった相手へ快勝。「とにかく当たるのが楽しみだった。燃える相手の1人だった」と振り返った。

 全勝は大栄翔を下した横綱白鵬と2人だけ。昨年の名古屋場所以来の賜杯へ「欲はありますけど。欲しがってくるものではない。1日1日の努力の積み重ね」とどっしりと構えた。

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白鵬無敗に「当然でしょ」がん公表の獅童にV届ける

16年11月、中村獅童(右)や市川海老蔵、勸玄君と笑顔を見せる白鵬

<大相撲夏場所>◇6日目◇19日◇東京・両国国技館

 横綱白鵬(32=宮城野)が、西前頭筆頭の遠藤を下して全勝をキープした。昨年九州場所で黒星を喫して以来の対戦だったが、激しい攻めで退けた。前日18日に親友で歌舞伎俳優の中村獅童(44)が、肺腺がんと診断されたことが発表された。闘病生活が始まる友を勇気づける1勝になった。大関とりの関脇高安が、関脇玉鷲に敗れて初黒星。横綱日馬富士は平幕碧山を下して、白鵬と2人だけの全勝を守った。

 白鵬は右のかち上げで突き放すと、徹底した突き押しで攻め続けた。遠藤の胸元を突きを打ち込み、顔を張り、15発以上を浴びせた。最後はいなして体を泳がせて押し出し「立ち合いが良かった。その流れで勢いがついて最後までいった感じかな」と気合の一番だった。昨年の九州場所。この日と同じ全勝で迎えた6日目に遠藤と対戦。寄り切りで敗れると、さらに3敗して優勝を逃した。その鬱憤(うっぷん)を晴らすかのような激しい攻めだった。

 友へ贈る1勝になった。この日の朝稽古後、肺腺がんと診断された友人の獅童について「早く見つかって良かったです。結婚したばかりだからね。まぁ早く治してもらいたいね」と心配した。しかし、連絡は取っていない。「いろいろ忙しいだろうから。良くなってまた話したいね」と気遣った。

 通算1001勝を挙げた昨年の九州場所4日目に獅童と市川海老蔵が祝福に訪れた。場所前には博多座の公演を見に行った。4月下旬、インターネット動画サイト「ニコニコ動画」と連動した超会議場所の際には、同じ会場で行われた獅童の公演に姿を見せるなど、親密な仲だ。場所前には「頑張りましょうね」とメールで互いの活躍を祈った。

 優勝から遠ざかること丸1年。昨年の秋場所は、右足親指の手術で全休。九州場所は調子が上がらず、今年の初場所と春場所は、新横綱稀勢の里に主役の座を奪われた。その稀勢の里も2敗。日馬富士と2人だけの全勝に「当然でしょ」。強い横綱が帰ってきた。【佐々木隆史】

遠藤(左)を激しく攻める白鵬(撮影・神戸崇利)

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かど番の豪栄道「順調に来ている」御嶽海破り4勝目

<大相撲夏場所>◇6日目◇19日◇東京・両国国技館

 5度目のかど番の大関豪栄道(31=境川)が4勝2敗とした。成長株の小結御嶽海(24=出羽海)と五分の立ち合いから、最後は土俵際で豪快な下手投げを決め、相手の体を裏返した。

 取組後に反応の良さを問われて「そうですね。悪くないですよ」とうなずき「(御嶽海は)体を密着させるとうまいので、そうならないように心掛けました」と振り返った。春場所休場の原因となった右足首の故障も問題はなさそうだ。白星を2つ先行させて「順調に来ていると思います。本場所の土俵で相撲をとって、勘が戻っていくのが1番いい」。調子が上向きになっていることを感じてか、言葉は力強かった。

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高安、秋元才加と幼なじみ「よくケンカ」/人物像

遠藤を破って全勝を守り、懸賞金の束を手に引き揚げる高安(撮影・鈴木正人)

<大相撲夏場所>◇5日目◇18日◇東京・両国国技館

 大関とりに挑む関脇高安(27=田子ノ浦)が、昇進確率100%のデータを手にした。前日に兄弟子の横綱稀勢の里を破った西前頭筆頭の遠藤を、危なげなく寄り切り。序盤を無傷で乗り切り、大関昇進の目安となる三役での直近3場所33勝に必要な10勝へ、あと「5」とした。初日からの5連勝は自身7度目で、過去6度はいずれも2桁勝利。場所後の大関昇進が見えてきた。

<高安晃(たかやす・あきら)アラカルト>

 ◆本名同じ。1990年(平2)2月28日、茨城県土浦市生まれ。186センチ、174キロ。血液型A。家族は父栄二さんとフィリピン人の母ビビリタさん、兄洋幸さん。

 ◆野球少年 小4からリトルリーグ。中学も野球部で主に一塁手。「一塁手は一番動かなくていいので」。打順は4~7番。相撲経験はなかった。

 ◆入門 同じ茨城県出身で中学時代は同じく野球部だった稀勢の里が新入幕で話題だった中学3年の冬、父の勧めで旧鳴戸部屋を訪問。先代師匠の故鳴戸親方(元横綱隆の里)に見初められて入門を決意。

 ◆平成生まれ初 05年春場所で初土俵を踏むと、10年九州で舛ノ山とともに「平成生まれ初」の関取となる新十両に昇進。11年名古屋の新入幕、13年秋の新三役も平成生まれ初を記録。

 ◆好き 大の白米好き。「ご飯にみそ汁と漬物があれば十分、生活できる。すぐ200キロを超える自信がある」。場所前169キロに減った体重を戻そうと1回で丼4、5杯を2日続けると183キロに増量。慌てて1杯に減らし、戻した。

 ◆幼なじみ フィリピン出身の母同士が知り合いで元AKB48で女優の秋元才加と幼なじみ。「小さいときからよくケンカしていたのを覚えている」。15年6月にフィリピンの当時のアキノ大統領来日の際のパーティーで15年ぶりに再会。

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高安5連勝で大関へM5 ファン投票懸賞もゲット

遠藤を攻め立てる高安(撮影・丹羽敏通)

<大相撲夏場所>◇5日目◇18日◇東京・両国国技館

 大関とりに挑む関脇高安(27=田子ノ浦)が序盤を5連勝で乗り切った。

 前日に兄弟子の横綱稀勢の里を倒した西前頭筆頭の遠藤との一番。立ち合いのかち上げではじくことはできなかったが、左を深く差すと、右手でしぼりながら力強く寄る。「圧力をかけたので、その分、自分に流れがあった。手順良く、しっかり前に出られた」。対戦成績で5勝6敗とリードを許していた相手に完勝。ファン投票で決まる懸賞の森永賞もついた注目の一番で「僕だったんですか? ありがたい」と喜んだ。

 いずれも三役だった初場所で11勝、春場所では12勝を挙げた。この日の5勝目で、大関昇進の目安となる直近3場所33勝まで、あと5勝に迫った。

 見えてきた大関の座。そして優勝争いでも、勝ちっ放しは白鵬、日馬富士の両横綱と、3人だけしかいない。「一番一番、自分の持てる力をしっかり出して、前向きな相撲を取りたい」と語る姿は、堂々としていた。

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高安、大関昇進グイッ!無傷5連勝で昇進目安へM5

遠藤(右)を寄り切りで破った高安(撮影・鈴木正人)

<大相撲夏場所>◇5日目◇18日◇東京・両国国技館

 大関取りの関脇高安(27=田子ノ浦)が、遠藤を寄り切って無傷の5連勝で前半戦を滑り出した。

 大関昇進の目安となる直近3場所33勝へ、初場所(11勝)と春場所(12勝)で23勝を挙げている高安は、この日の5連勝であと5勝と迫り、大関の座へまた1歩近づいた。

 高安は対戦成績で5勝6敗とリードされていたとは思えないほどの完勝で、力強い寄り身が遠藤のうまさを封じた。

 立ち合いのかち上げからすかさず前進し、左四つ。高安は右上手こそ引けなかったが「しっかりと右から絞って、手順よく前に出た」と言うように、右おっつけ一本で相手の腰を浮かせた。貫禄十分の取り口で5連勝とし「これからも前向きな相撲を取っていく」と大関とりに意気込んだ。

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豊ノ島2連敗、関取時代なら「5連敗したのと同じ」

<大相撲夏場所>◇4日目◇17日◇東京・両国国技館

 関取復帰を目指す幕下の豊ノ島(33=時津風)が、2番相撲で同16枚目の琴太豪(24=佐渡ケ嶽)と対戦。寄り倒しで敗れ2連敗となった。

 4場所ぶりの関取復帰を目指した3月の春場所で1勝5敗1休と負け越し。幕下陥落4場所目の今場所は、番付を2ケタに落とし東幕下19枚目で臨んでいる。

 立ち合いは「もろ差し狙いで」(豊ノ島)立ったが「思ったのと違うような立ち合い」になってしまった。右をのぞかせ左の前みつを引いた琴太豪に寄り立てられ、左右に振ろうとしたが正面土俵際に。左を首に巻き、最後は捨て身のうっちゃりを打とうとしたが、体を密着され背中から落ちた。

 初日の1番相撲で、武玄大(28=藤島)に突き落としで敗れ黒星発進。「1敗して2敗しちゃいけないとか負けられないとか、いろいろ考えすぎてしまう。開き直って楽しんで相撲を取れればいいんだけど、勝負事だからなかなか楽しむことはできない」とマイナス思考に陥った胸中を明かした。

 通算75場所の在位で1場所15日間、相撲を取れた関取の時代と比べ、今は1場所7番の幕下以下での本場所。1番の重みをひしひしと感じ「15日間なら(今場所の2連敗)5連敗したのと同じ。(関取時代の)4、5連敗より気持ち的にはしんどい」とも吐露。「後ろに『引退』の文字がどうしてもある。負けると(その2文字が)迫ってくるというか」と険しい状況を口にした。気持ちを切らさず、今は「忍の一字」で打開をはかるのみだ。

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稀勢の里神懸かり逆転 平幕10人、また金星許さず

稀勢の里(右)は土俵際で右足だけでこらえてから千代の国を押し出しで破る(撮影・柴田隆二)

<大相撲夏場所>◇3日目◇16日◇東京・両国国技館

 横綱稀勢の里(30=田子ノ浦)が神懸かり的に残して逆転勝ちした。東前頭筆頭の千代の国に押し込まれて半身にさせられたが、右足1本で俵に残すと、相手の引きに乗じて押し出し。絶体絶命の状況から、またも金星を許さなかった。新横綱の春場所から平幕10人を突破。先代師匠の隆の里、旭富士を上回り、昭和以降41人の横綱で千代の山と並ぶ8位タイに浮上した。

 悲鳴が上がる。すぐに大音量の絶叫に変わる。それもそのはず。稀勢の里の体は俵に詰まっていた。右足1本だけで何とかこらえるが、左足が浮く。上体が起きて右を深く差され、左半身にもなった。明らかに絶体絶命だった。だが、横綱だけは違っていた。

 「まだ行ける感覚はありましたね」。右足1本だけで6秒間も耐えた。我慢しきれなかった千代の国が引き、体はつんのめったが構わず前に出た。土俵の端から端まで走って、体が落ちる前に押し出し。15秒8の熱戦に大銀杏(おおいちょう)は乱れ、腹には砂がべっとりと。それでも、過呼吸に近いほど息が乱れた相手と違い、涼しい顔で勝ち名乗りを受けた。「そこ(体力)だけしか自慢はないから」と笑い飛ばした。

 「勢いがある」と認める相手。昨年の秋巡業では連日、稽古で指名した。「思い切り来い」と求めると、全力で食らいついて応えようとする姿に「運動神経がよみがえる。お互いが強くなるための稽古。非常にいい力士」とべた褒めしていた。向かってくればくるほど、うれしがるのが稀勢の里。その勢いが、自らの体に再び火をつけてくれた。

 左上腕付近のけがで全休した春巡業中。連日、部屋の稽古場で下半身をいじめた。四股、すり足、腰割り…。師匠の田子ノ浦親方は「誰もいないときでも、休みのときでも、1人でやっていた」。自己最重量の184キロに増えても、腰は以前よりも低く下りる。以前、幕内最年長の豪風が「俵に足がかかって、そこからでも力を発揮する横綱」と評した土俵際の強さ。加えて鍛えた下半身に、土壇場で力が入った。初、春場所のような「見えない力」でなく、地力でもぎ取った白星だった。

 神懸かり的な相撲で、金星はまたも与えなかった。新横綱場所から、平幕力士との取組は千代の国で10人目。昭和以降、10人と対戦しても与金星がないのは千代の山と並ぶ8位タイ。10人目で与えた先代師匠の隆の里らを上回った。「いい具合でやれている。また明日につながると思います」。帰り際、体力ある姿に「恐るべし30歳」と言われると「まだ若いから」と笑った。苦難の場所で、白星を先行させた。【今村健人】

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高安、大関とりへ豪栄道突破「内容はすごく前向き」

豪栄道(右)を激しく攻める高安(撮影・鈴木正人)

<大相撲夏場所>◇2日目◇15日◇東京・両国国技館

 高安のコメント 初場所、春場所と連勝するなど合口の良い豪栄道を破って、大関とりへ波に乗った。立ち合いの強烈な右のかち上げによろめいて右に動いた相手に、しっかり対応して突き出した。大関昇進の目安まで8勝とし「今日の内容はすごく前向き。毎日ああいう相撲を取れたらいいですね」と手応えを口にした。

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千代の国、負傷、三段目陥落…地道なリハビリで金星

初金星を挙げた千代の国は懸賞金を手に笑顔でガッツポーズ(撮影・小沢裕)

<大相撲夏場所>◇2日目◇15日◇東京・両国国技館

 東前頭筆頭千代の国(26=九重)が、結びの一番で横綱鶴竜(31=井筒)を引き落としで破って初金星を挙げた。12年初場所で新入幕を果たしたが、両膝の半月板損傷など度重なるケガで15年春場所には三段目まで落ちた。幕内から三段目まで落ちて再入幕を果たした力士としては史上初の金星獲得となった。

 千代の国が初めての結びの一番で、大仕事をやってのけた。取組前には顔を両方の手のひらで3度たたいて気合を注入。立ち合いでぶつかり、体を引きながら右に開くと、鶴竜が前のめりにバッタリと倒れた。初金星に「ちょっとゾクゾクしました。すごく鳥肌が立ちました。本当にうれしいです」と興奮を抑えられない様子だった。

 ここまで順風満帆ではなかった。12年初場所で21歳で新入幕を果たした。だが、14年秋場所で両膝の半月板損傷の大けがを負った。2場所連続で全休を余儀なくされ、15年春場所で三段目まで陥落した。稽古のためのテーピングをするだけで1時間半かかった時期があった。タイヤのゴムチューブ6本で膝を固めて稽古する時もあった。それだけに喜びもひとしおだった。

 地道なリハビリと稽古ではい上がってきた苦労人は「しっかり前向きに頑張ってきてよかった」と感慨深げ。17本の懸賞金(手取り51万円)の使い道を聞かれると「このあと治療の予約があるので。それから考えます」と笑顔を見せた。今日3日目は、まだ金星配給のない横綱稀勢の里戦。この勢いで2日連続金星をもぎ取る。【佐々木隆史】

 ◆千代の国憲輝(ちよのくに・としき)本名沢田憲輝。1990年(平2)7月10日、三重県伊賀市生まれ。柔道で東海大会個人3位などの実績を残した名張北中を卒業した06年に九重部屋に入門し、夏場所初土俵。11年名古屋場所で新十両、12年初場所で新入幕。15年春場所には三段目まで陥落。16年名古屋場所で再入幕。約7年間交際した元会社員の愛夫人と4月に結婚。182センチ、140キロ。通算339勝242敗93休。

 ◆復帰金星 明治以降、幕内から三段目に陥落し再入幕を果たしたのは騏乃嵐(前頭2枚目→三段目25枚目→前頭8枚目)、土佐豊(前頭筆頭→三段目84枚目→前頭16枚目)、千代の国(前頭8枚目→三段目28枚目→前頭筆頭)の3人。騏乃嵐の金星1は陥落前で、土佐豊は金星がなく、千代の国は再入幕後初の金星獲得となった。

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稀勢の里が今場所初白星、鶴竜連敗 夏場所

横綱稀勢の里

<大相撲夏場所>◇2日目◇15日◇東京・両国国技館

 黒星発進の横綱稀勢の里(30=田子ノ浦)は、前頭2枚目隠岐の海(31=八角)を寄り切って初日を出した。春場所で痛めた左上腕付近の回復具合が心配される中、左おっつけから左を差し、右は相手の腕を抱えて寄り切った。

 6場所ぶり38度目の優勝を狙う横綱白鵬(32=宮城野)は、小結嘉風(35=尾車)との突っ張り合いからはたき込んで2連勝を飾った。

 横綱日馬富士(33=伊勢ケ浜)も、前頭筆頭の遠藤(26=追手風)を力強く押し出して2連勝とした。

 横綱鶴竜(31=井筒)は、前頭筆頭の千代の国(26=九重)に引き落とされて2連敗を喫した。千代の国は初金星を獲得した。

 大関照ノ富士(25=伊勢ケ浜)は、関脇玉鷲(32=片男波)に押し出されて2連敗を喫した。

 大関どりを狙う関脇高安(27は=田子ノ浦)は、大関豪栄道(31=境川)を一方的に突き出して2連勝とした。豪栄道は1勝1敗となった。

 人気力士の前頭10枚目宇良(24=木瀬)は、同9枚目の輝(22=高田川)を押し出して2連勝とした。肩透かしから相手の左脇の下をくぐって押し込んだ。

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稀勢の里敗れた夏場所初日の視聴率は15・3%

稀勢の里(後方)は嘉風に、押し出しで敗れる(撮影・小沢裕)

 14日にNHKが放送した大相撲夏場所初日の平均視聴率が15・3%(関東地区)だったことが15日、ビデオリサーチの調べでわかった。初日としては高視聴率で、後半にかけてさらに盛り上がりが予想される。

 初日は結びの一番で横綱稀勢の里(30=田子の浦)が小結嘉風に敗れる波乱があった。

 3月26日の春場所千秋楽の平均視聴率は24・4%(関東地区)で、瞬間最高視聴率は稀勢の里が優勝決定戦で照ノ富士を破り、花道を引き揚げる瞬間の33・3%(同)だった。

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稀勢の里敗れた大相撲夏場所初日の視聴率15・3%

稀勢の里(後方)は嘉風に、押し出しで敗れる(撮影・小沢裕)

 14日にNHKが放送した大相撲夏場所初日の平均視聴率が15・3%(関東地区)だったことが15日、ビデオリサーチの調べでわかった。初日としては高視聴率で、後半にかけてさらに盛り上がりが予想される。

 初日は結びの一番で横綱稀勢の里(30=田子の浦)が小結嘉風に敗れる波乱があった。

 3月26日の春場所千秋楽の平均視聴率は24・4%(関東地区)で、瞬間最高視聴率は稀勢の里が優勝決定戦で照ノ富士を破り、花道を引き揚げる瞬間の33・3%(同)だった。

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稀勢の里「ふー」左腕使えず完敗…3連覇へ不安発進

稀勢の里(後方)は嘉風に、押し出しで敗れる(撮影・小沢裕)

<大相撲夏場所>◇初日◇14日◇東京・両国国技館

 大相撲夏場所で注目の初日、左上腕付近にけがを抱える横綱稀勢の里(30=田子ノ浦)が一方的に敗れた。患部にテーピングをして臨んだ結びの一番で、小結嘉風の右おっつけに上体が浮き、なすすべなく押し出された。稀勢の里フィーバーで始まった今場所、満員札止めの館内に初めて座布団を舞わせてしまい、3連覇に向けて苦しい出だしとなった。

 「ふ~~~」最高位に就く者だけが座ることを許される東の支度部屋の最奥。初めてそこに位置した稀勢の里の口から長く、深いため息が出た。「(左は)悪くないけど、相手が強いから負けたんじゃないですか。相手が上回ったのではないですか」。

 春場所の逆転優勝から49日。左腕の回復具合に注目が集まった結び。結果は防戦一方だった。分厚いテーピングを施した左から得意のおっつけは出ず、差そうとするも、反対に嘉風のおっつけで体が浮いた。右の上手も引けずに後退。苦し紛れの右からの突き落としも決まらず、あえなく押し出された。目の前を座布団が舞う。「我慢してできれば…」。皇太子ご夫妻を迎え、満員札止めの館内からもため息が漏れた。

 この49日のうち、1カ月半はけがを治す期間だった。本格的に関取衆と相撲を取ったのは初日の8日前から。1週間前には二所ノ関一門の連合稽古があった。実は「そこでどう取れるかで判断すると話していた」と関係者は言う。結果、琴奨菊の圧力を受け止められたことで出場に傾いた。出番前、左腕で付け人を突き倒す姿にも迫力があった。「本当にけがしているのかと思った」と、付け人が驚くほどだった。

 だが、相撲勘は戻りきらなかった。異例の5日連続出稽古で状態を上げようとしたが、稽古で下地をつくる横綱にとって不足は否めなかった。八角理事長(元横綱北勝海)は「よほど踏み込まないと今場所は苦しくなる。不安を払拭(ふっしょく)するまでの稽古はできなかったのかな」と心配した。稀勢の里も稽古場と本場所の違いを聞かれて「それはあると思います」と認めざるを得なかった。

 双葉山以来80年ぶりとなる初優勝からの3連覇が懸かる。挑んだ力士は過去6人で、序盤に黒星を喫した3人は失敗した。師匠の田子ノ浦親方(元前頭隆の鶴)は「下半身を鍛えているんだから、自分に自信を持って。まだ初日なので」と鼓舞した。賜杯返還や優勝額除幕式など、初日独特のリズムがあったのも事実。稀勢の里は「また明日、切り替えてやるだけ。集中してやりたい」と言った。試練の場所は覚悟の上。立て直せるか。【今村健人】

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遠藤「臆せず攻めた」照ノ富士下し新三役へ好発進

照ノ富士(左)を寄り切りで破った遠藤(撮影・小沢裕)

<大相撲夏場所>◇初日◇14日◇東京・両国国技館

 遠藤は春場所で優勝争いを演じた照ノ富士を破って、新三役へ好スタートを切った。

 懐に飛び込んでもろ差して、小手投げで振り回されたが、我慢して体を残して寄り切った。「相手の方が体が大きいので下がると体力負けする。臆せずに下から下から攻められた。最後まで取り切れて良かった」と自分より35キロも重い相手からの勝利に口も滑らかだった。

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白鵬「気持ち良さと多少の緊張感」白星発進もひやり

初日を白星で飾った白鵬は懸賞金の束を手に気合の入った表情を見せる(撮影・小沢裕)

<大相撲夏場所>◇初日◇14日◇東京・両国国技館

 春場所初日黒星の横綱白鵬(32=宮城野)が、初顔合わせの東前頭筆頭千代の国(26=九重)をひやりとしながらも下して、初日白星を飾った。

 立ち合いで右のかち上げで相手の上体を浮かせる得意の形で攻めた。土俵際に追い込んでそのまま寄り切るかと思いきや、いなされて突き落としを食らった。耐えきれずに落ちたが、先に千代の国の左足が土俵を割っていた。ひやりとした1勝に「気づいたら土俵際でいなくなっていた。土俵際でちょっと腰引いちゃった。気持ち良さと多少の緊張感があった」と反省した。

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