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栃ノ心、大関とり「やるしかない」申し合い15連勝

申し合い稽古に参加する関脇栃ノ心


 大相撲春巡業が20日、東京・町田市で行われ、関脇栃ノ心(30=春日野)が今巡業初めて関取衆との申し合い稽古に参加した。

 右肩痛などで回避していたが、巡業部長でもある春日野親方(元関脇栃乃和歌)と相談して土俵に上がり、平幕の遠藤、松鳳山らと15番取って全勝。自慢の怪力でつり出す一番もあり、調子の良さを見せつけた。稽古で相撲を取ったのは3月の春場所前以来1カ月半ぶりで「ドキドキした」と不安もあったという。夏場所(5月13日初日、東京・両国国技館)の大関とりに向けて「やるしかないという気持ち」と意気込んだ。

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貴乃花親方「早い段階で考えていた」一門の消滅明言

テレビ局の取材に「協会の許可は取っていますか?」と確認する貴乃花親方(撮影・高田文太)


 大相撲の貴乃花親方(45=元横綱)が、貴乃花一門の名称変更を願い出たことを認めた。同一門の阿武松親方(元関脇益荒雄)ら複数の親方が明かしてから一夜明けた19日、都内の部屋で報道陣に対応。自身を含む一門の7人の親方衆が参加して約1週間前に行われた一門の会合を振り返り「私の名前のある一門は返上しますので、ご検討くださいと伝えました。受け入れていただいた」と明言した。変更後の名称は未定だが、一門の名称変更の申し出は了承されたと説明した。

 貴乃花親方は3月の春場所中に、弟子の十両貴公俊が暴力問題を起こし、場所後に監督責任などを問われて親方衆の階級で最も低い「年寄」に降格した。迷惑をかけた思いから、会合では「おわびの気持ちを一門の皆さまにお伝えしたかった」と謝罪を繰り返した。暴力問題発生後は「ゼロからのスタート」と繰り返し話し、名称変更は「早い段階で考えていた」という。

 今後については「私個人で明言できる立場にない。決して上から目線ではなく下からやらせていただきますということです。微力ながら力になれるよう努力するとしか言えない。他の親方の意向もあるので」と話した。一門を離れて無所属となる可能性もある一方で、一門の親方衆に協力していく姿勢も示していた。

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貴乃花親方一門返上認める「受け入れていただいた」

報道陣の取材に対応する貴乃花親方


 大相撲の貴乃花親方(45=元横綱)が19日、都内の部屋で取材に応じ、貴乃花一門の名称変更を願い出ていたことを認めた。

 貴乃花親方によると、今月上旬に貴乃花一門の親方衆が集まった会合で「私の名前のある一門は返上しますので、ご検討くださいと伝えました」と切り出したという。会合での親方衆の反応については「受け入れていただいたと思う。師弟ともども、足腰を強くして、一部屋としてやっていこうという決断です。前向きにやっていこうということ」と話した。今後の名称は未定という。

 自身が一門に残るかどうかについては「本当にゼロからなので、私個人で明言できる立場にない。けっして上から目線ではなく、下からやらせていただきますということです。他の親方の意向もあるので」と話した。自身は特別に一門と距離を置く考えはないが、今後の立場は他の一門の親方衆の意向に従う考えだ。

 貴乃花親方は3月の春場所中に弟子の貴公俊が暴行問題を起こし、監督責任などを問われて、親方衆の階級で最も低い「年寄」に降格している。それだけに「(会合で)謝罪をさせていただきました。(貴乃花)一門だった皆さんに、微力ながら力になれるよう努力するとしか言えない」と話していた。

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貴乃花親方「看板下ろしたい」阿武松一門に名称変更

貴乃花親方(2018年3月25日撮影)


 大相撲の貴乃花親方(45=元横綱)が、自らが立ち上げた貴乃花一門について「看板を下ろしたい」と願い出ていたことが18日、分かった。同一門の複数の親方が明かしたもので、現在は一門から唯一、日本相撲協会の理事に名を連ねる阿武松親方(56=元関脇益荒雄)も了承。当面、解散には至らないが、近いうちに名称を変更する予定だ。今後、どのような形態を取るかは協議を重ねるという。

 約1週間前、都内で行われた一門の会合で、貴乃花親方は「貴乃花一門の看板を下ろしたい」と切り出していた。会合は急きょ開催が決まったこともあり、立浪親方(元小結旭豊)が所用で出席できなかったものの、残る7人の親方が出席し、30分近く話し合われた。現在、一門内で唯一、理事に名を連ねる阿武松親方が「分かりました」と了承して閉会。今後は貴乃花一門に変わる名称に変更することだけが決まった。

 阿武松親方は「本人の意向をくんで取り下げることになった。一門の新たな名称は何も決まっていないが、協会執行部とも相談していきたい」と明かした。貴乃花親方は3月の春場所中に、弟子の十両貴公俊が起こした暴力問題の監督責任などを問われ、親方衆の階級では最も低い「年寄」に降格。会合での様子について、別の親方は「何度も『今回の件でご迷惑をおかけしました』と謝っていた。貴公俊の暴力問題が起きて『ゼロからスタート』と言っていたので、自分の名前が入った一門があることも良しとせず『ゼロ』にしたいという思いなのでは」と推し量った。

 1月に理事を解任されてから計5階級降格した貴乃花親方は、2月の役員候補選挙でも落選し、入れ替わる形で阿武松親方が理事となった。その役員候補選挙で協力関係だった無所属の錣山親方(元関脇寺尾)ら3人の親方は、今回の会合には出席していない。選挙後に立浪親方は、一門とは一定の距離を置くことを明言。何よりも貴乃花親方が責任を感じて、一門から離れる可能性もある。この日更新された部屋のウェブサイトでは「永遠の風を吹かせようと貴乃花部屋は奮闘いたします」などとコメント。一門としての発展を願っていた従来よりも、部屋に特化した表現が目立った。

 一門の中心だった貴乃花親方が自ら看板を取り下げるものの、阿武松親方は「解散ではありません」とした。関係者によると、当面は「阿武松一門」という仮称で活動する可能性がある。貴乃花親方は将来的に、復権を目指すのか。ゼロからどこへ向かうのか。まだ示していない。

 ◆一門とは 連合稽古、冠婚葬祭などで協力関係にある複数の部屋の総称で、現在は6つの一門がある。もともと分家独立などで縁がつながっている場合が多い。1964年(昭39)までは、本場所で同じ一門の力士は対戦しない「一門別総当たり制」だった。協会全体でなく一門ごとに巡業を行うこともあった。脱退や移籍もある。最大派閥は出羽海一門で、力士出身の現職理事10人のうち4人を輩出している。

 ◆貴乃花一門 10年の理事選で、二所ノ関一門に所属していた貴乃花親方は一門の意向に反して立候補。これを支持した4部屋の親方6人が二所ノ関一門を離脱し、「貴乃花グループ」を形成した。12年の理事選では、立浪一門の立浪親方(元小結旭豊)も貴乃花親方に投票し、同年5月に貴乃花グループに合流。14年には、当時の北の湖理事長に「一門」として認められ、日本相撲協会から助成金が支払われるようになった。

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栃ノ心「こんなチャンスは来ない」大関とりに前向き

十両相手の稽古で相手の押しを受け止める栃ノ心


 大相撲の春巡業は18日、千葉・柏市で初日の興行が行われた。

 大相撲夏場所(5月13日初日、両国国技館)で大関とりを目指す関脇栃ノ心(春日野)は、十両の5人を相手に約20分間、土俵を独占した。通常の仕切りから立ち合って、四つに組んだり押し合う、いわゆる取組の稽古でなかった。片方の足を前に出し受けの形を作ってから相手の突進を受け止め、左右に突き落としたり、押させてから組み止め前に出る「部屋では申し合いが出来なければ、よく30~40番はやっている稽古」(栃ノ心)で、この日は30番をこなした。

 数日前に「柏巡業あたりから申し合いができれば」と話していたが、自分の体と相談しての判断だったようだ。右肩や脚を痛めていることもあり「師匠と相談しながら」(栃ノ心)の稽古となった。

 大関とりについては「考えたくないけど、考えてしまうね。いつも通り、普通にやればいいんだけどね」と徐々にプレッシャーも感じてきている様子。それでも「なかなか3場所続けて(好成績)というのは厳しいけど、でもこんなチャンスは(もう)来ないかもしれないから、しっかりやらないとね」と努めて前向きな姿勢を崩さなかった。平幕上位だった1月の初場所は14勝1敗で初優勝。3月の春場所は2桁10勝(5敗)に乗せ、文句なしの“有資格者”として臨む夏場所。「ケガをしないように体を作って精いっぱいやりますよ。暑いのは好きで5月はちょうどいい」と、新緑の5月に実を結ばせたいところだ。

柏巡業の土俵下で準備運動する栃ノ心

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稀勢の里、左四つ「こだわって」十両明生に9戦全勝

明生(左)を難なく押し出す稀勢の里(撮影・高田文太)


 大相撲の春巡業は13日、神奈川・川崎市で行われ、横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)は、十両明生(22=立浪)を稽古で指名し、9番取って全勝した。

 得意の左四つに組み止めると、相手に何もさせずに寄り切り、すくい投げなどで地力の差を見せつけた。巡業合流初日となった前日12日は、先場所十両優勝の佐田の海に8勝2敗。差し手争いで譲る場面もあっただけに「昨日の反省を生かす。しっかりと形にこだわっていく」と、左四つからの攻めというテーマを持って臨んでいた。

 稀勢の里は現在、6場所連続休場中で、1月の初場所を途中休場して以来、本場所から遠ざかっている。全休した3月の春場所中には稽古を再開しており、四股やすり足などの基礎運動、若い衆との申し合いなどで調整。関取衆との稽古は前日に再開したばかりとあって、実際に本場所で対戦する幕内上位ではなく、2日続けて十両を指名。その中でも明生を指名したのは「一番いい稽古をしていたから。低いしね」と答えた。若手の勢いを肌で感じたかったのと、低い姿勢から鋭い立ち合いを披露する相手への対応など、相撲勘を取り戻したい考えが根底にある様子だった。

 前日は自身の稽古が終わると、土俵周辺から会場裏手へ引き揚げたが、この日は土俵下に残って四股やすり足を繰り返した。「土俵に尻を向けないのは意味がある。若い衆のころは(土俵脇に立つ)塩持ちするのが、一番いいところで見られるし、強くなると言われていた。(若手の相撲を)参考にしているところもある」と、本場所では対戦しない十両や幕内下位の力士の稽古にも目を光らせていた。

ぶつかり稽古で栃ノ心(左)に胸を出す稀勢の里(撮影・高田文太)

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鶴竜が遠藤に土つかず13連勝、ケガ体験談も助言

稽古で遠藤(左)を圧倒した鶴竜


 大相撲の春巡業は13日、神奈川・川崎市で行われ、横綱鶴竜(32=井筒)は、遠藤(27=追手風)を相手に土つかずの13連勝を飾った。夏場所(5月13日初日、両国国技館)で新三役が確実な相手を圧倒したが「自分の動きを確かめながら。体をつくりながらやっていきたい」と、あくまで調整段階であると強調した。

 稽古後には遠藤に声をかける場面もあった。「彼も脚を痛めていたこともあったので、ケガの話とか。こういう時に痛くなる、寒いと痛くなる、今はこういう状態とか」と、自身の体験談を交えてアドバイスを送っていたことを明かした。

 鶴竜は右手の中指、薬指、小指を痛めながら3月の春場所で優勝したが、現在も完治はしていないという。この日もがっぷり四つに組んでまわしを引きつける場面もあったが「(まわしを)取っている時は気にならない。ただ、グッと力を入れた後、まわしを離した時に多少痛みがある。痛くて相撲を取れないわけではないけど」と、万全ではないことを打ち明けた。それでも「やっと今日で半分だから」と、1日から始まり27日まで続く巡業が折り返しを迎え、焦らず2場所連続優勝のかかる夏場所に向けて調整していくつもりだ。

三番稽古の立ち合いに臨む鶴竜(右)と遠藤

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稀勢の里が巡業合流「心と体を鍛錬していきたい」

佐田の海(手前)と三番稽古を行う稀勢の里


 大相撲の春巡業は12日、埼玉・草加市で行われ、6場所連続休場中の横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)が合流した。

 稀勢の里の巡業参加は昨年10月以来、約半年ぶりとなったが、稽古では早速、先場所十両優勝の佐田の海を指名して10番。8勝2敗と地力の差を見せつけた。

 取組では3月の春場所優勝の横綱鶴竜に敗れたが「(観客に)温かく迎えてもらって、ありがたかった。この巡業で、しっかりと体をつくっていきたい。15日間しっかり戦えるように心と体を鍛錬していきたい」と、本場所復帰への意欲を見せていた。

 観客の前で相撲を取るのも、途中休場した1月の初場所以来、約3カ月ぶりとなった。「脚は元気だから」と、全休した春場所中には四股やすり足など、基礎運動で稽古を再開していたという。それでも「部屋では若い衆とやっていたけど関取衆は圧力も全然違う」と、相撲勘に徐々に取り戻していくつもりだ。

 胸を借りた佐田の海は「重かった。いい形をつくることができたと思っても動かなかった」と証言した。稀勢の里が昨年初場所後に横綱に昇進してからは、初めて胸を借りたというが「なかなか差し勝てなかった。左を差されると何もできなかった」と、稀勢の里が得意とする左四つに組み止められると、勝機を見いだすのは難しかったと語った。

 稀勢の里は出場については明言しなかったが「まだ5月13日の初日までは時間はある」と、夏場所(両国国技館)での復帰を視野に入れている様子だった。

横綱土俵入りを行う稀勢の里

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御嶽海、地元での春巡業で大声援も「緊張した」

土俵入りで声援に手を挙げて応える御嶽海(右)。左は高安


 大相撲の春巡業は10日、長野・伊那市で行われ、地元長野県出身の関脇御嶽海(25=出羽海)が、終始会場を盛り上げた。

 稽古では大関高安から指名を受けて4勝5敗と意地を見せ、直後には横綱白鵬に胸を借りてぶつかった。逆に地元の子どもを相手に稽古で胸を出したり、髪結い実演で、大銀杏(おおいちょう)ができあがるまでを披露したりと、土俵に上がり続けた。最後は取組で関脇栃ノ心をつり出して破り、大きな拍手を浴びていた。御嶽海は地元の声援に「うれしいけど緊張した」と振り返った。高安に指名され、白鵬に胸を出してもらったことには「光栄です。自信になった。いい稽古をつけてもらったし、結果を出さないといけない」と感謝した。

 3月の春場所では7勝8敗と、一昨年11月の九州場所以来、実に1年4カ月ぶりに負け越した。だが「悔しいというより、どこかホッとした。負け越した原因はあまりない。試練だと思う。気持ちを入れ替えて、勝ち越しを目指してやりたい」と、ショックなどはなく、心身ともに再出発と位置づけられる好機ととらえている。夏場所(5月13日初日、東京・両国国技館)に向けて「先場所みたいなことがないように、勝ち越して、いい場所にしたい」と力を込めていた。

子どもの稽古に胸を出した御嶽海(後方)

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鶴竜が本格稽古再開「動きの確認」15番で全勝

巡業の稽古で正代(左)を圧倒した鶴竜


 春巡業が9日、静岡・掛川市で行われ、横綱鶴竜(32=井筒)が本格的な稽古を再開した。相撲を取るのは春場所千秋楽以来、約2週間ぶりだが、同じ時津風一門の前頭正代と10番、豊山と5番の計15番で全勝。「動きの確認。申し合いはしていないけど体は動かしていたから」と疲れを見せなかった。

 サッカー好きで知られるが「実際にやるのは選手で、監督の力は半分にも満たない」との持論を展開。急な監督交代となったが、変わらず日本代表のワールドカップ(W杯)本番での活躍を期待していた。

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鶴竜、2週間ぶり本格稽古で15番全勝「まだ調整」

巡業の稽古で正代(左)を圧倒した鶴竜(撮影・高田文太)


 大相撲の春巡業は9日、静岡・掛川市で行われ、春場所優勝の横綱鶴竜(32=井筒)が本格的な稽古を再開し、15番で全勝だった。ともに前頭の正代と10番、豊山と5番取り、鋭い踏み込みから一気に押し出すなど、付け入る隙を与えなかった。

 相撲を取るのは春場所千秋楽以来、約2週間ぶりとなったが疲れた様子も見せず「ボチボチというところ。動きの確認。まだ調整、調整でやっていきたいなと思っている」と、夏場所(5月13日初日、東京・両国国技館)を見据える段階ではないと強調。この日、胸を出した2人には「同じ(時津風)一門の若手に頑張ってほしいから。若手を育てるのも大事」と、今後に期待していた。

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鶴竜「まさかいるとは…」元朝青龍の両親対面し活力

巡業のぶつかり稽古で隆の勝(左)に胸を出す鶴竜


 大相撲の春巡業は8日、静岡市で行われ、横綱鶴竜(32=井筒)が、今日9日から本格的に稽古を再開すると明言した。

 この日は十両隆の勝に胸を出すにとどまったが「この1週間は体のケアに集中しようと思っていた。明日(9日)からは土俵の中でやる」と話した。7日は静岡市内に約50人が集まり、3月の春場所優勝の祝勝会が行われた。来日中の元横綱朝青龍の両親とも対面し「まさかいるとは思わなかったけど『おめでとう』と言ってくれた」と活力にしていた。

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逸ノ城が大関昇進へ意欲 215キロも動きにキレ

25歳の誕生日を迎え笑顔でケーキを手にする逸ノ城(撮影・高田文太)


 大相撲春巡業は7日、愛知・刈谷市で行われ、25歳の誕生日を迎えた小結逸ノ城(湊)が、大関昇進を目標に掲げた。この1年間を振り返り「1度やせて、筋肉をつけて体重が戻ったので、今が1番いいと思う」と、幕内最重量215キロながら、以前よりも動きにキレがあると実感している。

 それだけに「25歳は大関を目指します。頑張ります」と、高らかに宣言。報道陣から贈られたケーキを手に笑顔を見せつつ、9勝6敗だった3月の春場所を振り返り「2ケタ勝ちたかった。もったいない相撲もあった。次は絶対に2ケタ勝ちたい」と、大関とりの第1歩への意欲を隠さなかった。

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宝塚女性市長、土俵上から挨拶できず「悔しい」

巡業会場の土俵下であいさつする宝塚市の中川智子市長(撮影・加藤裕一)


 大相撲の春巡業が6日、宝塚市で行われ、土俵上からのあいさつを要望し、主催者側に拒否された宝塚市の中川智子市長(70)が土俵下のあいさつで「女性であるという理由で、市長でありながら土俵の上であいさつできないのは、悔しいです。つらいです」などと訴えた。同市長は昨年4月の巡業では「女性だけの宝塚歌劇団のある街に男性だけの大相撲が来てくださった」などとあいさつしたが、それも土俵下だった。

 この日は「私は相撲がちっちゃな頃から大好きで、見てきました」とした上で「日本相撲協会は伝統を大事にして、国技である相撲を守ってこられた。でも、伝統も大事ですが、変革する勇気も大事ではないでしょうか? 時代はどんどん変わり、女性の知事、市長も増えて、総理大臣が現れるかもしれない。その時に女性は絶対土俵に上がってはいけないんでしょうか?」となどと訴えた。場内からは拍手が起こったが、一方で「いけない!」という男性のヤジも飛んだ。

 同市長はあいさつ後、市役所で会見を行い、自分の真意を説明した。土俵の女人禁制については、かつての太田房江・大阪府知事が春場所の優勝力士に対する大阪府知事賞の贈呈を巡り、土俵で自ら申し出ながら断られた“歴史”もある。それについて「知っています。その時もおかしいと思った」と話した。だが、昨年の宝塚巡業時は、土俵をさして意識せず「男女ともあの場所(土俵下)でやっているものだと思い込んでいた」と言い、4日の舞鶴巡業の「女性は土俵から下りて」というアナウンスが流れた件で「ショックでした。けがれを払うように塩をたくさんまいた。女性として侮辱されたような気がしました」と問題を再認識し、5日に巡業の主催者に土俵上であいさつできるよう要請したが、断られたという。「(女性が土俵に上がれないのは)時代にそぐわない。女性が黙っているべきではない。それが私の実感で発信した」と語った。

 同市長は来年の宝塚巡業開催に意欲的で「土俵上でも下でもいいので(男性と)平等に扱ってほしい。女性だから土俵に上げないというのは差別。議論してほしい。そしてその経過をつまびらかにしてほしい」と語り、議論を要望する文書を作成、近く日本相撲協会に提出する意向を示した。

 日本相撲協会の春日野巡業部長(元関脇栃乃和歌)はこの日、同市長のあいさつを前に「女性を蔑視しているわけではない。歴代の方々がやってきたことを守っています」と、土俵上のあいさつを断った理由を説明していた。

宝塚市の中川智子市長(AP)

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白鵬と鶴竜、両横綱が初ぶつかりで稽古胸を出した

春巡業で初めて土俵に上がり、稽古を行った横綱白鵬(撮影・加藤裕一)


 大相撲春巡業が5日、兵庫・姫路市で行われ、白鵬(33=宮城野)鶴竜(32=井筒)の両横綱が初めて稽古で土俵に上がり、ぶつかり稽古で胸を出した。

 両足親指の負傷から復帰を目指す白鵬は徐々に状態を上げていくのか? と問われ「そうだね。足の裏の感覚や、相撲勘を取り戻していきたい。あと2、3日は今日のような感じかな」と話した。

 鶴竜は白鵬と同じタイミングで土俵に上がったことについて「それは偶然です」と苦笑い。優勝した春場所の「疲れを完全にとって、十二分にリフレッシュしてから(本格的に動きたい)」。初場所の千秋楽で脱臼し、春場所も気遣いながらの相撲が続いた右手薬指の状況を「だいぶん良くなったけど、まだ痛い」。患部と相談しながらの調整になりそうだ。

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女性乱入ハプニング/過去の女人禁制問題

土俵下で母美恵さんにハサミを入れてもらう佐ノ山親方(元大関千代大海)(2010年10月2日撮影)


 大相撲の春巡業が4日、京都・舞鶴文化公園体育館で行われ、あいさつをしていた多々見良三舞鶴市長(67)が土俵の上で倒れた。スタッフや観客らが心臓マッサージなどを施したが、その中に含まれた女性に対して土俵から下りるようアナウンスがあった。場内アナウンス担当の若手行司が、周囲の観客にあおられて慌てて口走ってしまったという。市長は命に別条はないが、精密検査を受けるために舞鶴市内の病院に入院した。

<過去の女人禁制問題>

 ◆太田房江氏の要望 00年、大阪府で全国初の女性知事となった太田氏が、歴代府知事が春場所優勝力士に直接渡してきた「大阪府知事賞」を土俵上で授与したいと要望。04年まで5年連続で要望を出したが、実現せず。

 ◆女性乱入ハプニング 07年9月19日の秋場所11日目、40歳前後とみられる女性が、警備員の制止を振り切り土俵に乱入。約1400年の大相撲の歴史で初めて女人禁制が破られた。

 ◆千代大海の断髪式 10年10月2日、元大関千代大海は、自身の断髪式に母美恵さんを招待。土俵に上がれない美恵さんのために、土俵下まで下りた。

太田房江氏(2013年8月2日撮影)

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貴ノ岩「ストレス障害」、春巡業休場の理由

貴ノ岩


 日本相撲協会は3日、春巡業を休場した力士の診断書に基づく休場理由を公表し、元横綱日馬富士関による傷害事件の被害者、十両貴ノ岩(28=貴乃花)は「心的外傷ストレス障害、左足関節症」だった。

 昨年10月の秋巡業中に頭部などに暴行を受けた貴ノ岩は2場所連続全休の後、3月の春場所で復帰して8勝7敗と勝ち越した。ただ、巡業について師匠の貴乃花親方(元横綱)は、心身両面の回復を優先させる意向を示していた。6場所連続休場中の横綱稀勢の里は左大胸筋損傷だった。春場所で暴行問題を起こした十両貴公俊は、巡業を含めて1場所出場停止処分のため診断書はない。

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高安が本格稽古開始、夏場所で初V「現実味ある」

幕内相手に相撲を12番とるなど稽古を本格化させた高安(撮影・加藤裕一)


 大相撲春巡業が3日、大阪・堺市で行われ、大関高安(28=田子ノ浦)が大関・横綱で先陣を切り、本格的な稽古を開始した。

 阿炎、正代、御嶽海と相撲を12番とって11勝。「稽古時間が短いから、工夫しないとね」。ぶつかり稽古では十両相手に胸を出し、御嶽海もかわいがってみせるなど、満員の客席を沸かせながら精力的に動いた。

 初、春場所はいずれも12勝3敗で優勝次点に泣いた。「結局は稽古が足りないということ。自信がない。稽古量が少ないから、自信がないんですよ」。

 この日、春日野巡業部長(元関脇栃乃和歌)は土俵の充実のため「稽古の時間は少々長引いてもかまわない」と語り、次の巡業地への移動が30分~1時間ほど遅れることも辞さない構えを見せた。

 高安は「ありがたいこと。ファンサービスも大事だし、もちろんやっていますけど、1番大事なのは稽古ですから」と話した。

 夏場所(5月13日初日、両国国技館)は大関で6場所目。結果より内容重視の男も、結果はほしい。初優勝だ。

 「(平幕だった)3、4年前より、現実味がある。オレは優勝できるんだと思っていますから」。稽古は質量とも、日々上がっていきそうだ。

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高安「目指すのは変わらない」夏場所も初Vこだわる

明生(右)に胸を出す高安(撮影・佐々木隆史)


 大相撲春巡業が2日、岐阜・中津川市で行われ、大関高安(28=田子ノ浦)が、夏場所(3月15日初日・東京・両国国技館)での優勝を目標に掲げた。

 初場所と春場所で12勝ずつ挙げて、2場所連続で優勝次点。夏場所で高いレベルの優勝ならば、横綱昇進の声も挙がるかもしれない状況で「どういう風に評価されるかは分からないけど、優勝を目指すのは変わらない。とりあえず優勝」と、いまだ果たしていない幕内優勝に強いこだわりを見せた。

 春場所は「稽古量が足りなかった」と振り返るだけに、今巡業では「1番でも多く相撲を取る」がテーマ。この日こそ相撲は取らなかったものの、平幕の大奄美、十両翔猿、明生などに胸を出して汗をかいた。「自分の残り腰をつけるためにガンガン受ける。まずはたくさん胸を出してから」と、しっかりとした計画を持っていた。

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白鵬、奉納土俵入りで雪駄履かず「足からパワー」

奉納土俵入りを行う白鵬


 大相撲春巡業の伊勢神宮奉納大相撲が1日、三重・伊勢市で行われ、2場所連続休場中の横綱白鵬(32=宮城野)が巡業初日からパワー全開で臨んだ。

 春場所で優勝した横綱鶴竜ら、16人が参加した幕内力士トーナメント選士権大会で優勝した。「うずうずしていた。いいスタートが切れた。帰ってきたという感じ」と手応えを口にした。伊勢神宮で奉納土俵入りを行った際には、用意された雪駄(せった)を履かずにはだしで歩き「足からパワーをもらった」とにんまり。夏場所(5月13日初日、東京・両国国技館)へ向けて「初日から飛ばしていく」と意気込んだ。

奉納土俵入り後に魁聖(左)と談笑する白鵬

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鶴竜が伊勢神宮奉納土俵入り、ゴルフでリフレッシュ

奉納土俵入りを行う鶴竜


 大相撲春巡業の伊勢神宮奉納大相撲が1日、三重・伊勢市で行われ、春場所で優勝した横綱鶴竜(32=井筒)が日焼け姿で参加した。

 支度部屋で至近距離で見ると、顔がこんがりと黒く焼けていた。理由を聞くと「ゴルフに3日間行ってきた」と、場所後の休み期間にゴルフを満喫してきたという。腕前は「3日間のベストは95」と100切りを達成。「天気も良くて歩いていいリフレッシュになった」と、場所中の張り詰めいていた表情から一転、柔らかな笑顔を見せた。

 約7500人の観衆が見守る中、伊勢神宮で奉納土俵入りを行った。「パワーをもらえる感じがする。いい経験。ケガ、病気にならないように。変なものがつかないように」と神秘的な力にあやかった。昨年はあらゆるケガで、春場所以外は途中休場や全休だっただけに、ケガをしたくないという思いは一層強かった。

 春場所千秋楽から1週間がたち「このままでは絶対終われない。まだまだ出来るという自信があった。チャレンジャーの気持ちで、何も考えずに積み重ねた結果」と振り返った。

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白鵬「帰ってきた感じ」巡業初日からパワー全開V

奉納土俵入り後に魁聖(左)と談笑する白鵬


 大相撲春巡業の伊勢神宮奉納大相撲が1日、三重・伊勢市で行われ、春場所を全休した横綱白鵬(33=宮城野)が巡業初日からパワー全開で臨んだ。

 春場所で優勝した横綱鶴竜、初場所で優勝した関脇栃ノ心ら16人が参加した、幕内力士トーナメント選士権大会で優勝。「2場所休んでましたから。初日から飛ばしていくというね。いいスタートが切れた。帰ってきたという感じですね」と手応えを口にした。両足親指の負傷についても「まぁまぁです」と口では言うものの、表情には余裕があった。

 夏場所(5月13日初日、東京・両国国技館)に向けては「体作りからやる。土俵勘、相撲勘がありますから。若手を使って稽古したい」と意気込んだ。「土俵に上がりたい、相撲を取りたいという気持ちになった」と春場所休場でたまったフラストレーションを糧に、昨年九州場所以来41度目の優勝に向けて仕上げていく。

奉納土俵入りを行う白鵬

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稀勢の里、貴ノ岩ら12人が春巡業を初日から休場

横綱稀勢の里(2018年2月4日撮影)


 日本相撲協会は30日時点で、6場所連続休場中の横綱稀勢の里、元横綱日馬富士関による暴行事件の被害者となった十両貴ノ岩ら関取衆12人が、巡業を最初から休場すると明かした。

 貴乃花部屋の関取衆は4人中3人が休場。春場所で、貴ノ岩は2場所連続全休からの復帰で検査等を控え、幕内貴景勝は負傷、十両貴公俊は付け人への暴力で夏場所まで出場停止。十両貴源治1人だけ同行する。ほか休場の関取は次の通り。

 【幕内】荒鷲、阿武咲、琴勇輝、蒼国来、英乃海

 【十両】旭秀鵬、天風、水戸龍

大相撲の春巡業全日程

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大嶽親方は報酬返上申し出、元大砂嵐が無免許で事故

理事会に臨む貴乃花親方。後方左は貴乃花一門の大嶽親方(撮影・小沢裕)


 春場所後に引退が発表された元幕内大砂嵐の師匠の大嶽親方(元十両大竜)は、2カ月間の10%報酬返上を申し出た。大砂嵐は1月1、3日に長野県内で無免許のまま追突事故を起こし略式起訴され、引退勧告処分を受けて引退。

 現役力士の運転を禁じている協会には、妻が運転したと虚偽報告しただけに大嶽親方は「弟子のやったことは、師匠が責任を負うべき」と報酬返上を申し出て受理された。また「後援会は大砂嵐の断髪式に反対の意向なので本人はすでに断髪していると聞いた」と明かした。

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年寄降格の貴親方 月給64万減、過去に例ない処分

理事会に臨む貴乃花親方


 大相撲の貴乃花親方(45=元横綱)が、親方衆の階級で最も低い「年寄」へ2階級降格することが決まった。日本相撲協会は29日、東京・両国国技館で理事会を開き、春場所中の勤務態度や弟子の十両貴公俊の暴力問題の監督責任を巡る貴乃花親方の処分を決めた。1月の理事解任から約3カ月で5階級降格。元横綱の年寄降格は、85年11月に金銭の賃借問題を起こした輪島(当時花籠親方)以来、33年ぶりの不名誉な処分となった。貴公俊は4月の春巡業と5月の夏場所の出場停止が決まった。

 重い処分が決まった。貴乃花親方が、最下位の「年寄」に降格した。理事会中、貴公俊とともに別室で待機し、別々に途中入室して処分を聞くと「分かりました」と、素直に受け入れたという。

 2月の理事候補選挙で落選したため、28日に役員待遇委員から1階級下の委員へ。1月4日の理事解任からは3カ月足らずで5階級の降格になる。月給も理事当時の144万8000円から80万8000円へ64万円も減額となった。

 元理事の年寄降格は過去に例がなく、委員待遇から親方としてスタートを切る元横綱としては輪島以来、33年ぶりの年寄降格。年明けまで巡業部長として協会NO・3に相当していたが、100人中83番目へ急降下した。

 今回の処分は、春場所中日に付け人を数発殴った貴公俊への監督責任と春場所中の勤務態度、前日の年寄総会での親方衆の意見や貴乃花親方の説明を加味して決まった。八角理事長(元横綱北勝海)は「初日に欠勤届を出さずに無断で欠勤したのに続き、何度も役員室に出勤するように求めたにもかかわらず、要請を無視して中日まで正当な理由もなく欠勤を続けた。職務専念義務違反」と指摘。処分は協会執行部が原案を準備して理事会に臨み、解雇に相当する契約解除など反対意見は出なかった。

 貴乃花親方は処分を受け「新たな気持ちで大相撲発展のためにも精進をし、真摯(しんし)に処分を受け止め、鍛錬に励むことを貴公俊と2人で話しております。今後は自分に与えられた職責を果たしながら、弟子の育成と大相撲の発展のためにゼロからスタートして参ります」とコメントを発表した。

 再び問題行動を起こせば契約解除や部屋取りつぶしなどの厳罰は避けられない。八角理事長は「まじめに仕事をしてもらい、組織人として改めてもらえれば」と今後に期待した。一連の騒動は区切りを迎えた。

協会員の給料

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付け人暴行の貴公俊は夏場所での1場所出場停止処分

午後0時20分ごろ、部屋を出る貴乃花親方(左)と貴公俊(撮影・足立雅史)


 日本相撲協会は29日、東京・両国国技館で理事会を開き、春場所中に付け人に暴行した十両貴公俊(20=貴乃花)の、夏場所での1場所出場停止の処分を決めた。

 この日、師匠の貴乃花親方(元横綱)とともに理事会に呼び出されて、処分を言い渡された。貴公俊は春場所8日目の18日に、会場のエディオンアリーナ大阪の支度部屋で付け人の貴西龍を殴り、翌9日目から休場していた。

 八角理事長(元横綱北勝海)は会見で「拳で1回、平手で2、3回殴った」と当時の状況を説明した。昨年11月に元横綱日馬富士関の傷害事件が発覚して以降、再三再発防止を訴えてきた中での暴力行為。鏡山危機管理部長(元関脇多賀竜)は「全親方、全力士が一丸となって暴力の再発防止に力をいれなければいけない状況にある。そのため、過去の前例よりも重い処分としました」と、処分理由を明かした。

 また、4月1日から始まる春巡業も参加できないことが決まった。

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貴乃花親方2階級降格で年寄に 3カ月で月給半額

貴乃花部屋所属の貴公俊の暴力問題に対する処分が行われた大相撲の理事会。左から6人目が八角理事長(撮影・小沢裕)


 日本相撲協会は29日、東京・両国国技館で理事会を開き、貴乃花親方(45=元横綱)に委員から年寄へ「降格」の処分を科すことを決めた。

 2階級降格で、基本給に手当を含めた月給は103万2000円から80万8000円へ、22万4000円の減額となる。

 八角理事長(元横綱北勝海)は会見で処分理由について春場所中の無断欠席などを挙げて「中日まで正当な理由無く欠勤を続けました。また貴公俊の暴力の監督責任もあります。現在委員ですが、今回の処分により年寄になります」と説明した。

 貴乃花親方は、元横綱日馬富士関による弟子の貴ノ岩への傷害事件以降、協会に反発する言動を続け、問題視されていた。また、春場所中に弟子の十両貴公俊(たかよしとし)が支度部屋で付け人を殴り、監督責任が問われていた。

 貴乃花親方は日馬富士関の傷害事件において、巡業部長でありながら協会への報告を怠ったことが問題視され、すでに1月には理事から役員待遇委員へ2階級降格処分を受けた。さらに2月の理事候補選で落選したため、28日に発表された職務分掌では慣例に従い、委員に降格していた。

 このため、わずか3カ月の間に理事→役員待遇→委員→年寄と合計5階級も降格。月給は理事当時の144万8000円から、年寄の80万8000円へと、64万円もの減額になる。

 貴公俊には1場所出場停止の処分が科された。昨年9月ごろから今年1月にかけて、弟弟子(既に引退)を4度暴行した峰崎部屋の力士は1場所出場停止、師匠の峰崎親方(元幕内三杉磯)は2カ月間の10%減給の処分が科された。

 道交法違反(無免許運転)の罪で略式起訴され、引退勧告処分を受けて角界を去った元幕内大砂嵐関の師匠、大嶽親方(元十両大竜)は、本人の申し出により2カ月間の10%報酬返上となった。

貴乃花部屋所属の貴公俊の暴力問題に対する処分が行われた大相撲の理事会。左から6人目が八角理事長(撮影・小沢裕)
暴力問題の処分が下される理事会に臨む貴乃花親方(撮影・小沢裕)

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貴公俊「本当に後悔」きょう処分 2場所出場停止か

貴公俊(撮影・岡本肇)


 春場所中に付け人へ暴行した十両貴公俊(20=貴乃花)が28日、エディオンアリーナ大阪で日本相撲協会の危機管理委員会の事情聴取に応じた。

 19日に受けた聴取の内容の再確認だったといい「やってしまったことは本当に後悔している」と沈痛な表情を浮かべた。貴乃花親方とともに、今日29日の理事会で処分が協議される。2場所前後の出場停止が有力だ。

会見を終え深々と頭を下げる貴乃花親方(撮影・岡本肇)

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降格の貴親方に怒号、謝罪繰り返すも「ぬかにくぎ」

会見を終え深々と頭を下げる貴乃花親方(撮影・岡本肇)


 大相撲の貴乃花親方(45=元横綱)が、100人近い親方衆に謝罪した。28日、大阪市で行われた臨時年寄総会に出席し、元横綱日馬富士関の傷害事件以降、協会側と対立してきた言動について反省の弁を繰り返した。一部から契約解除を求める意見も出たが、年寄会は貴乃花親方への処分を今日29日の理事会に一任する。この日の理事会では新体制での職務が決まり、貴乃花親方は役員待遇委員から1階級降格の委員となり、審判部・指導普及部に配属された。

 春場所が行われた会場の一室で、貴乃花親方は100人近い親方衆と対面した。役員以外の親方衆で構成される年寄会の会長を務める錦戸親方(元関脇水戸泉)が仕切る中、各一門の代表者から質問を受けた。約30分の中断を挟んで約2時間、謝罪を繰り返した。怒声が飛んでも、年下の親方から苦言を呈されても頭を下げた。

 弟子の貴公俊の暴行が明らかになると、それまでの協会への対立姿勢を一転させた。その真意を問われたが、すべての親方を納得させるには至らなかった。ある親方は「具体的なことは何も話さず『すみません』と『心を入れ替えてやります』の繰り返し」と明かした。「ぬかにくぎだ」と、あきれ気味に帰途に就いた別の親方もいた。

 この日に先立ち、各一門で話し合いが持たれ、二所ノ関一門の高田川親方(元関脇安芸乃島)は「本来なら契約解除になる部分が6つ7つある、という声もあった」と明かした。不信は根深く、誓約書を書かせるべきだとの意見もあったという。錦戸親方は「物足りないと言う親方もいた。これだけの大騒ぎになったし、今後のことが大事」と見守る構えを示した。年寄会として意見を集約した上で、理事会に処分を委ねることに決めた。

 年寄総会後、貴乃花親方は「これまでの私の行動によって、協会の皆さんに多大なご迷惑をおかけしたことをおわびしました」と話した。告発状については「本日取り下げました。年寄会の皆さんにも報告しました」と明かした。一方、一連の言動について「考えが間違っていたということか」と問われると「いや、まずこれから微力ながら協会の一員としてやっていかなければならないという気持ちで、私の監督責任を全うしていかなければならない」と明確な回答は避けた。

 ある役員は「結局、本人は『間違っていた』とは認めていない」と指摘した。今日29日の理事会では、さらなる「降格」や、弟子の指導など一切の活動を禁じる「業務停止」の厳しい処分が決まる可能性もある。この日の答弁内容を含め、役員が判断する。

厳しい表情で会見する貴乃花親方(撮影・岡本肇)
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貴乃花親方が頭下げ謝罪「皆さまに多大なご迷惑」

会見を終え深々と頭を下げる貴乃花親方(撮影・岡本肇)


 日本相撲協会の臨時年寄総会は28日、大阪市内で行われ、貴乃花親方(45=元横綱)が、100人近い親方衆を前に全面的に謝罪した。

 時間制限を設けず、理事会中の一時中断を除いて合計で約2時間行われた臨時年寄総会は、役員以外の親方衆で構成される年寄会からの要望で実現したもの。元横綱日馬富士関による暴行事件が起きた昨秋以降の言動について、貴乃花親方に説明を求めた。

 会合を終えて会見に臨んだ貴乃花親方は「これまでの私の行動によって、協会の皆さまに多大なご迷惑をおかけしました」と、反省の弁を口にした。日本相撲協会と対立を続けていたが、春場所中日の18日に、弟子の十両貴公俊が支度部屋で、付け人を数発殴る暴力問題が発覚して以降は一転して、謝罪と反省の言葉を口にしていた。この日も「貴公俊のことで監督責任は十分、私にあると思います」と話した。

 また、元日馬富士関の暴行事件に関して協会の対応を問題視して、内閣府に提出していた告発状についても「本日(28日)、取り下げ、年寄会の皆さんにも報告しました」と明かした。

 貴乃花親方と貴公俊の処分については、29日の理事会で協議し、決定する見込みとなっている。

会見中にも頭を下げる貴乃花親方(撮影・岡本肇)
厳しい表情で会見する貴乃花親方(撮影・岡本肇)

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