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高安「横綱は腰が重い」3カ月ぶり稀勢の里と稽古

久しぶりに三番稽古を行った横綱稀勢の里(左)と大関高安

 大相撲の横綱稀勢の里(30)と新大関高安(27=ともに田子ノ浦)が16日、東京・江戸川区の田子ノ浦部屋で、久しぶりに肌を合わせた。

 2人が相撲を取るのは、高安の大関昇進後は初めてで、今年3月の春場所前以来。序盤は右上手をがっちり引いた新大関が4番連続で勝ったが、横綱も徐々にエンジンがかかり、終盤は7連勝。計13番の相撲は稀勢の里の8勝5敗だった。

 夏場所で途中休場の原因となった左上腕付近にテーピングを巻かずに臨んだ稀勢の里は「悪くない。筋肉的にもだいぶいいと思います。どんどんペースを上げていきたい」と満足げだった。

 大関となって初めて横綱に胸を借りた高安も「横綱は腰が重い。1つも2つも力を入れないと攻められないので、いい稽古になりますね」と充実感を漂わせていた。

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宇良「くまのプーさん実写版」で2位/大相撲総選挙

大相撲総選挙で2位になった宇良

<第6回大相撲総選挙>

 宇良が入幕2場所で大躍進だ。稀勢の里に1633票差の2位。11勝した夏場所は三賞こそ逃したが、三賞級だった声援の大きさが、そのまま得票に表れた。

 人気の秘密は「小兵」「技」「かわいさ」「礼儀正しさ」という4つのキーワードにある。「小兵ながらも柔軟な体から繰り出す技の数々」(30代女性)「高安はテディベア。宇良はくまのプーさんの実写版」(10代女性)「礼儀正しく真面目そうな人柄」(30代女性)。女性からの支持の高さが目立った。

 宇良は春場所前の新入幕会見で、自分の相撲を見て「元気が出た」などの声をもらったことについて、こう答えている。「自分の相撲がまさかそれほど人の気持ちを動かすのか? 不思議だけど非常にうれしい」-。三役との初顔合わせが必至の名古屋場所でも結果を残せば…。稀勢の里もうかうかしていられない。

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遠藤人気根強く「もっと元気な姿で」/大相撲総選挙

大相撲総選挙で5位になった遠藤

<第6回大相撲総選挙>

 5位に入った遠藤は第3回の初登場から2位、4位、5位、5位と上位で根強い人気を保ち「ありがたい。もっと元気な姿で応援してもらえる力士になりたい」と感謝した。

 2年前の春場所で力士生命も危ぶまれた大けがから復帰。「あの時の痛々しい姿が遠い昔のことのように忘れさせるぐらい元気になって頑張る」と話した。

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北勝富士を応援する会発足 モノマネあかつに爆笑

鏡割りを行う北勝富士(右)。左は師匠の八角親方

 大相撲の平幕北勝富士(24=八角)の「幕内昇進祝賀会及び応援する会発足式」が2日、都内で行われた。埼玉栄、日体大出身で、15年春場所で初土俵を踏み、16年九州場所で新入幕を果たすと、2場所連続で勝ち越した。春場所は右ふくらはぎの肉離れで、7勝に踏みとどまったが、東前頭7枚目だった夏場所では、10勝を挙げる活躍。「場所前からこの会があると聞いていたので絶対に負け越す訳にはいかなった。皆様の応援のおかげです」と感謝した。

 約350人の出席者の中には、師匠の八角親方(元横綱北勝海)、兄弟子の平幕隠岐の海の姿もあった。八角親方は「まだ三役にも上がっていないのに、これだけの方々に応援していただき感謝しています。1つの型を身につけて、地道に上に上がってもらいたい」と名古屋場所(7月9日初日、愛知体育館)での、三役昇進を決める活躍に期待した。

 特別ゲストとして、お笑い芸人で相撲モノマネで人気のあかつ(36)が、サプライズ出演した。北勝富士が土俵の上で締め込みを直すしぐさ、という細かいモノマネを披露すると、目の前で見ていた北勝富士は大爆笑だった。名古屋場所では幕内上位が濃厚で横綱、大関戦は必須。「昔から横綱ってどれぐらい強いのかなって思っていた。対戦するのは夢だったので楽しみです」と対戦を待ち望んでいた。

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大相撲本場所日程発表、19年に加え20年分も

 日本相撲協会は1日、19年と20年の本場所日程を発表した。

 通例では2年先の日程発表を行ってきたが、東京五輪・パラリンピックを見据え20年分も発表された。20年7月の名古屋場所は、五輪開催に配慮し初日が第1日曜日になっている。今後、両国国技館の改修工事などで、本場所日程に変更の可能性もあるという。主な日程は以下の通り。

 【2019年】

 ◆初場所 番付発表=18年12月25日、初日=19年1月13日

 ◆春場所 番付発表=2月25日、初日=3月10日

 ◆夏場所 番付発表=4月30日、初日=5月12日

 ◆名古屋場所 番付発表=6月24日、初日=7月7日

 ◆秋場所 番付発表=8月26日、初日=9月8日

 ◆九州場所 番付発表=10月28日、初日=11月10日

 【2020年】

 ◆初場所 番付発表=19年12月24日、初日=20年1月12日

 ◆春場所 番付発表=2月24日、初日=3月8日

 ◆夏場所 番付発表=4月27日、初日=5月10日

 ◆名古屋場所 番付発表=6月22日、初日=7月5日

 ◆秋場所 番付発表=8月31日、初日=9月13日

 ◆九州場所 番付発表=10月26日、初日=11月8日

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高安「相撲取るより緊張した」口上「正々堂々」選ぶ

伝達式で口上を述べる高安(中央)と田子ノ浦親方、琴美夫人(撮影・柴田隆二)

 大関高安(27=田子ノ浦)が正式に誕生した。日本相撲協会は5月31日、名古屋場所(7月9日初日、愛知県体育館)の番付編成会議と臨時理事会を開き、高安の大関昇進を全会一致で承認した。都内のホテルで行われた伝達式では「正々堂々」の言葉を口上に使い、兄弟子の横綱稀勢の里との同部屋優勝決定戦にも思いをはせた。

 表情ひとつ変えない土俵上の姿とは、違っていた。使者を待つ間、高安は時折、目をつぶった。口がもごもごと動く。「絶対にかまないように」と何度も復唱していた。緊張が伝わった。そして、使者が来た。いざ本番。「謹んでお受けいたします。大関の名に恥じぬよう、正々堂々精進します」。力強い口上が響いた。

 式後は苦笑して「裏返っちゃった」と頭をかいた。実は出だしの「つつしんで-」の声が裏返っていた。式前に稀勢の里から「(横綱昇進伝達式の)オレみたいにかまないように」と助言されていた。それも緊張につながったか。「相撲を取るより緊張しました」と笑った。それでも、言葉はよどみなかった。「この世界に入って、まさか自分がこの場に立てるとは思っていなかった。今日を迎えられたことを本当に幸せに思います」と感慨に浸った。

 「正々堂々」の四字熟語に思いを込めた。「一番好きな言葉。自分の覚悟として選びました」。先代師匠の鳴戸親方(元横綱隆の里)からよく言われていた。「力士は感情を表に出してはいけない」「相撲の美しさは勝っても負けても、正々堂々の潔さにある」と。

 1年前から堂々としたたたずまいを心がけた。以前は闘志を前面に出していた。心を波立たせないようにすると、成績は上がった。「どんな状況でも顔色ひとつ変えずに胸を張っている。それが自分の大関像。この言葉に少しでも近づけるよう精進したい」と誓った。

 「兄貴」と慕う稀勢の里の横綱昇進から2場所。春場所は初日から10連勝で並走しており、現実味を帯びる20年ぶりの同部屋優勝決定戦も「できたら最高ですね」と夢見た。「ここから上(の横綱)に上がるには優勝しかない。現状に絶対に満足せず、向上心を持って上を見たい」。堂々と言ってのけた新大関。平成世代の旗手が時代を変えようとしている。【今村健人】

 ◆高安晃(たかやす・あきら)本名同じ。1990年(平2)2月28日、茨城県土浦市生まれ。小4から野球を始め、相撲経験はなし。05年春場所で鳴戸部屋から初土俵。10年九州で舛ノ山とともに平成生まれ初の新十両。11年名古屋の新入幕、13年秋の新三役も平成生まれ初。得意は突き、押し、左四つ。三賞は殊勲3回、敢闘4回、技能2回。金星4個。家族は両親と兄。元AKB48で女優の秋元才加は幼なじみ。186センチ、174キロ。血液型A。

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稀勢の里と同じ道「高校大卒に負けたくない」/連載

大関昇進伝達式の後、囲み取材で笑顔を見せる高安(撮影・鈴木みどり)

<誕生、新大関 高安下>

 高安は12年前の05年春場所、15歳で初土俵を踏んだ。高校、大学には進学しなかった、いわゆる「たたき上げ」。「当時は甘ちゃんでした。変わったのは相撲界のおかげ。先代師匠にいろいろ教えていただいて吸収できた」と振り返る。

 中学を卒業したばかりでは大学出身力士と比べれば体も心も未熟だが、魅力もある。北海道から中卒で入った芝田山親方(元横綱大乃国)は「右も左も分からないで入るから良い。相撲ももちろん、社会人としての心構えも身につく。染まっていない時に入るのが大事なんだ」という。新入幕の83年春は幕内35人中18人が中卒だった。

 何色にも染まっていなかったからこそ「大関高安」は生まれた。「やる、やらないの選択肢はなく、言われたらやるしかなかった」。先代師匠の教えを純粋に聞き、守り、糧とした。

 夏場所の幕内42人のうち、たたき上げは稀勢の里と千代の国、輝の4人。昔から減った。だから、気概がある。「高校、大学から入った相手に負けたくない気持ちはある。やってやろうと」。稀勢の里以来のたたき上げ大関。性格は異なるが、どこか似ているのは、同じ道を歩んでいるからかもしれない。高安にはたたき上げの自負がある。

【佐々木隆史】(おわり)

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高安が信条とする「正々堂々」過去の口上で武双山も

大関昇進伝達式の後、高安は母ビビリタさんと父栄二さんと記念撮影する(撮影・柴田隆二)

 新大関に昇進した高安(27=田子ノ浦)は昇進伝達式の口上で「正々堂々」の四字熟語を用いた。「自分が1番、好きな言葉です。1年くらい前かな、三役に定着するころから自分のモチベーションとして『堂々と』ということを掲げてやってきた。一生に1度のことですから、自分の思いをはっきり言えたので満足です」と顔をほころばせた。

 「正々堂々」という口上には先輩もいた。00年3月の春場所後に大関に昇進した武双山。「大関として常に正々堂々、相撲道に徹します」と述べていた。

 高安も目指す大関像として「堂々とした相撲を取りたい。どんな状況でも正々堂々と戦いたい」と誓っていた。

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稀勢の里「汚さぬよう、精進」/大関昇進の主な口上

 大関昇進伝達式で披露された主な口上は以下の通り。

 ▽隆の里「健康管理に努め、立派な大関に」(1982年初場所後)

 ▽貴ノ花「不撓(ふとう)不屈の精神で」(93年初場所後)

 ▽若ノ花「一意専心の気持ちを忘れず」(93年名古屋場所後)

 ▽武双山「大関として常に正々堂々」(2000年春場所後)

 ▽白鵬「全身全霊をかけて努力」(06年春場所後)

 ▽琴奨菊「万理一空の境地を求めて」(11年秋場所後)

 ▽稀勢の里「大関の名を汚さぬよう、精進」(11年九州場所後)

 ▽豪栄道「大和魂を貫いて」(14年名古屋場所後)

 ▽照ノ富士「心技体の充実に努め」(15年夏場所後)

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平成生まれ初の三役昇進/高安の略歴

高安

 高安の略歴は以下の通り。

 ◆高安(たかやす=本名高安晃)茨城県土浦市出身、田子ノ浦部屋。05年春場所に鳴戸部屋から初土俵。11年名古屋場所新入幕。13年秋場所で新小結となり、平成生まれ初の三役昇進を果たした。同年12月に部屋名称が変更。16年秋場所新関脇。殊勲賞3回、敢闘賞4回、技能賞2回。得意は突き、押し、左四つ、寄り。186センチ、174キロ。27歳。

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横審が白鵬V評価!大関確実な高安に技能向上求める

一夜明けの会見を終え報道陣に、あいさつする白鵬(撮影・鈴木正人)

 日本相撲協会の諮問機関である横綱審議委員会(横審)は29日、東京・両国国技館で定例の委員会を開いた。

 席上、委員からは、大相撲夏場所で1年ぶりとなる通算38度目の優勝を全勝で飾った横綱白鵬(32=宮城野)に対し、健闘をたたえる声が上がった。委員会後の記者会見で報道対応した北村正任委員長(毎日新聞社名誉顧問)は「峠を越えたと言われ始めていたが見事、乗り越えた。強い意思を持ってケガを治す自己管理、やり遂げていく姿はさすが横綱、とあらためて良い力士だと感じた」と評価した。

 また初日から10連勝し優勝争いに加わった横綱日馬富士(33=伊勢ケ浜)についても、同委員長は「痛いところがあっても一番一番、軽量で投げ飛ばされることがあっても頑張っている。横綱としての責務を今場所も果たしたと思います」と好評した。

 一方、東京での横綱初お披露目となりながら、春場所で痛めた左肩上腕付近のケガが治りきらず11日目から休場した稀勢の里(30=田子ノ浦)については「徹底して治してもらいたい。本人と親方が十分に行ける、と判断すれば(名古屋場所も)出てほしい」と話す一方で「場合によっては名古屋場所を休場してでも、きっちり治してもらった方がいい」と中途半端な状態では出ない方がいいという意見が、複数の委員から出たことを明かした。「不安を持ちながら少しぐらい負けても仕方ない、というのでなく、十分、自信を持って上がってほしい。横綱として土俵に上がる以上、万全の体を作って上がってほしい」と望んだ。夏場所の途中休場には「彼の性格からして、出てきて相撲を取りたいんです。でも無理だと、あそこ(10日目の取組後)で判断したのでしょう。それはそれで正しいと思います」と理解を示した。

 5日目から休場した横綱鶴竜(31=井筒)については「ケガの影響か分からないが、土俵上の気迫、執念がちょっと感じられず残念」と、一層の奮起を促した。

 また大関昇進が確実な関脇高安(27=田子ノ浦)については「ひじょうに真面目で好感が持てる」と評した上で「大関の地位を万全に守るため、さらに上を目指すにはもう1つ、本当の意味での技能を身につけてほしい」と要望した。

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「大関」高安31日誕生、本名に誇りしこ名変えない

樽酒の前で握手を交わす高安(左)と田子ノ浦親方(撮影・横山健太)

<大相撲夏場所>◇千秋楽◇28日◇東京・両国国技館

 関脇高安(27=田子ノ浦)の大関昇進が事実上、決まった。審判部が大関昇進を諮る臨時理事会の招集を八角理事長(元横綱北勝海)に要請し、了承された。過去に理事会で見送られた例はない。その高安は大関照ノ富士に敗れて11勝4敗。来場所、優勝争いを演じることを誓った。また、昇進後もしこ名を変更せずに本名の「高安」で取ることを明言。31日に正式に「大関高安」が誕生する。

 最初はひたすら無言だった。負けた悔しさだけが込み上げた。高安は、照ノ富士に小手投げを食らった。支度部屋では、きめられた右肘を氷で冷やすだけ。ふがいない自分へのいら立ちがあった。その姿は、大関昇進を決めた場所の兄弟子稀勢の里とうり二つ。重い口を開いたのは、技能賞の表彰が終わった後だった。

 「素直に喜びたいですね。やっと終わったという気持ちが大きい。この15日間に懸けてきた。今は肩の力が抜けました」。ようやく、胸のつかえが下りた。

 「高安」。この本名のしこ名に誇りを持ってきた。発祥は大阪府八尾市。「高安一族はそこの武家につかえていたそうです」。当地には今も高安城や高安山(標高488メートル)があり、駅もある。ただ「いくさで負けて討伐隊に追われ、全国に散ったと聞きました」。

 角界の「高安」は茨城から名を上げた。当初、先代師匠の鳴戸親方(元横綱隆の里)は関取昇進時にしこ名をつける考えがあった。だが、父栄二さんが本名を希望すると、先代も受け入れた。「高安の高ははしごの髙。1段1段、上っていけばいい」。

 願い通り、1歩ずつ歩んできた。昨年九州では初めて大関とりに挑み、失敗した。「目が覚めた。大関は目指していたが、自信はなかった。でも、自分も挑戦していいんだという気持ちが強くなった」。2度目の挑戦で成し遂げた。「よく『しこ名をつけないと、力士になった意味がないのでは』と言われますが、これが自分のしこ名。1段ずつ歩く。引退するまで『高安』で行きます」と誓った。 13日目で日馬富士を倒し昇進を確実にした。ただ、それから2連敗もした。「2桁は勝てる。でも、貴重な星を1つ、2つ落として優勝から遠ざかる」。反省の言葉は視線の先にあるモノの裏返し。優勝、そして稀勢の里の姿がある。「しっかり追いかけて、いつか肩を並べてみたい」。また1段、はしごを上っていく。【今村健人】

 ◆しこ名が本名のままで大関になった力士 本名で入幕した力士は47年夏場所の岩平(元小結若葉山)を最初に、今年春場所の宇良まで45人。そのうち本名のしこ名で大関になったのは過去3人しかいない。最初は輪島で、そのまま横綱に上り詰めた。2人目は北尾。横綱昇進時に「双羽黒」にあらためた。3人目の出島は本名のまま引退した。

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石浦、保育士と一目ぼれ婚!星型ピノで白星の幸運娘

婚約者の平岡杏子さんをお姫様抱っこする石浦

 人気イケメン力士で西前頭11枚目の石浦(27=宮城野)が28日、都内で行われた所属部屋の千秋楽パーティーで、4月8日に結婚したことを明かした。

 相手は、宇都宮市出身で保育士の旧姓平岡杏子さん(23)。兄弟子の横綱白鵬の付け人だった13年8月にテレビの収録先で出会い「会った時に一目ぼれしました」と同年10月10日から交際を始めた。交際当初は、杏子さんが拓大北海道短大に通っていたため、遠距離恋愛で愛を育んできた。14年春に杏子さんが同短大を卒業して就職のため上京。15年8月から都内で同居し、春場所前の2月21日にプロポーズ。プロポーズの時は、大阪入りするふりをして、1度外出。夜に帰宅して指輪とともに「結婚して下さい」とサプライズ演出した。

 石浦が結婚を決意したのは、杏子さんが“持っている”からだった。十両時代にあと1つ白星が足りないと幕下陥落危機だった時、気分転換に一緒に銭湯に行ったという。風呂上がりに石浦が、チョコアイス「ピノ」が食べたくなり、杏子さんに買ってきてもらうと、星型のピノが入っていた。通常は丸い形だが、稀に入っている星型は「願いのピノ」と呼ばれている。「その時に『星入ってるよ。星食べて』って言われたんですよ。そしたら次の日、勝ったんですよ。その時に『この子しかいないな』って思いました」と意志を固めたという。

 石浦は「横綱と食事に行った時に、刺し身を注文したらしょうゆを回してくれたりと、すごく気の利く子だなって思いました。それに笑顔もすてきでした」と好印象を持っていたが、杏子さんは「目つきがちょっと怖かった」と出会った当初を振り返った。杏子さんが幼稚園の実習期間に毎晩「明日も頑張れ」と連絡。すると「すごく優しい方なんだな」と次第にひかれていった。

 杏子さんは、拓大北海道短大バスケットボール部出身で身長167センチの美女。石浦は「前にガツガツ出てこないタイプでいいんですよ」とおとなしい性格にも魅力を感じた。今場所は夕食とは別に夜食を作ってもらうなど食事面でサポートを受け「今日はどうしても勝ちたかった」と千秋楽に勝ち越しを決めた。好きな料理は親子丼だが「まだ波は激しいんですけどね」と修行中だ。子供の予定を聞かれ「できるだけたくさん」と2人仲良く笑顔を見せた。兄弟子の白鵬は「石浦は立ち合いが早いですからね。だから、いろいろと早いんだね」と独特の表現で祝福した。

婚約者の平岡杏子さんからほっぺにキスをしてもらう石浦

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高安男泣き「頑張って」親交ある大和富士引退で花束

最後の一番を終えた幕下大和富士(右)に花束を渡す関脇高安

<大相撲夏場所>◇千秋楽◇28日◇東京・両国国技館

 今場所限りで引退する東幕下27枚目の大和富士(32=阿武松)に、親交のある関脇高安(27=田子ノ浦)が花束を贈った。

 花道で最後の一番を見届け、自ら用意した花束と今場所獲得した10本の懸賞金を手渡した。号泣する大和富士にもらい泣きする一幕もあった。

 初土俵が2場所違いで相撲教習所での生活が重なっていたことや、互いに猛稽古で知られる部屋の所属とあって、自然と意気投合。「毎日といっていいほど会っているときもありました」(大和富士)。地元広島に戻って両親の面倒を見ながら建設関係の仕事に就く友人に、高安は「頑張ってほしい」とエールを送った。

 大和富士は14年春場所に自己最高位の西幕下2枚目まで上り詰めたが、7番相撲で負け越して、惜しくも関取に上がれなかった。「まさか高安関が待っているとは思わなかった。師匠(元関脇益荒雄の阿武松親方)の姿も目に入り、初めて両親も国技館に来ていた。最後に勝てて良かったです」と感謝していた。

最後の一番を終えた幕下大和富士(右)に花束を渡してねぎらう関脇高安

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入門5年の美浜海が序二段優勝、決定戦で露草を撃破

序二段優勝の美浜海(撮影・横山健太)

<大相撲夏場所>◇千秋楽◇28日◇東京・両国国技館

 7戦全勝同士による優勝決定戦に持ち込まれた序二段は、東67枚目の美浜海(20=玉ノ井)が、東33枚目の露草(22=大嶽)を押し出しで破り、優勝を決めた。入門から丸5年で、これまで1番相撲からは4連勝が最高で、もちろん初の各段優勝となった。

昨年4月の稽古中に、相手の頭がぶつかり右目の眼窩(がんか)内壁を骨折。2場所連続で全休し、番付外に落ちたが、同年11月の九州場所から再び番付に載り序ノ口へ。今場所の快進撃につなげた。

 千葉市美浜区の真砂中で同学年だった津軽海(今場所は西三段目35枚目で5勝2敗)が、12年春場所に玉ノ井部屋へ入門。その親友の誘いに「興味本位でとりあえず、やるだけやってみよう」と1場所遅れて12年夏場所で初土俵を踏んだ。目標とする力士は「体が大きいわけではないのに大関まで上がったのはすごい」と師匠で元大関栃東の玉ノ井親方。初めての三段目昇進が確実な来場所に向け、再び猛稽古を行う。

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若隆景が三段目V、ライバル村田にリベンジ成功

三段目優勝の若隆景(撮影・横山健太)

<大相撲夏場所>◇千秋楽◇28日◇東京・両国国技館

 7戦全勝同士で優勝決定戦に持ち込まれた注目の三段目は、西63枚目の若隆景(22=荒汐)が東39枚目の村田(22=高砂)にリベンジを果たし、初土俵から2場所目で各段優勝を決めた。

 ともに今春、東洋大を卒業し3月の春場所は、三段目最下位(100枚目)格付け出しでデビュー。大学時代は村田が主将、若隆景が副主将を務めた。高校からアマ時代に3回、先場所のプロ初土俵で1回、両者は対戦し村田の4戦全勝だった。

 細身で相手に食い付いてからの投げを得意とする若隆景が、右四つから下手出し投げを2度打って村田の体を崩し、最後は押し倒してリベンジした。「たまたま先にまわしを取れたので、先に攻めようと思った」と若隆景。普段の観客もまばらな中での取組と違い、優勝決定戦は十両の取組後に行われ、ほぼ満員のファンの前で取る。照明の明るさなど雰囲気も変わるとあり「いつもと違って明るいし、声援もすごい。“やってやろう”と思いました」と気合十分。良き友でありライバルに雪辱し「初めて勝ってうれしい。ライバル意識が強かったし、次からも対戦があるから、とりあえず優勝できてうれしい」と喜んだ。

 一方、敗れた村田は「悔しいっす」と切り出したものの、割り切った様子も。「(相手が同期生とは)特に考えず、立ち合いでしっかり当たることだけを考えていました。相手が1枚、上手だった。負けは負けで仕方ないです」と“初黒星”を淡々と受け止めたようだ。来場所は幕下入りが確実で、いよいよ関取の座をかけた本格的な戦いの場に足を踏み入れる。

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白鵬13度目の全勝V「帰ってきました」一問一答

八角理事長(右)から賜杯を受け取る白鵬(撮影・鈴木正人)

<大相撲夏場所>◇千秋楽◇28日◇東京・両国国技館

 14日目に38度目の優勝を決めていた横綱白鵬(32=宮城野)は、横綱日馬富士(33=伊勢ケ浜)を寄り切り、13度目の全勝で花を添えた。

 取り組み後の白鵬のインタビューは以下の通り。

 -全勝優勝

 白鵬 (笑顔で)ただいま、帰ってきました。

 -賜杯抱いて今の気持ち

 白鵬 国歌を歌えて、最高の気持ちです。

 -1年振り返って

 白鵬 去年の9月2時間半に及ぶ大手術受けて、ケガからリハビリを受けていろんな事をやりました。

 -弱気になることは

 白鵬 優勝することがあると信じて、力士初となるかもしれないが、3日間断食したりやヨガをやったり、いろいろと体作りに励みました。

 -今場所に懸ける思いは

 白鵬 春場所前の稽古も良かったし今場所こそと思っていたが直前でケガをして、この5月は格別な重いがありました。

 -絶対優勝してやるという思いだった

 白鵬 勝負に絶対はないが、頑張りました。

 -1つも星を落とさなかった

 白鵬 稀勢の里と鶴竜が途中で休場し、その中で高安が頑張ったことで今場所引っ張らないといけないという思いがあった。高安とは幕下から顔を合わせていたし、場所前の総見でも、あの稽古があったからこそ良かったと思います。

 -高安との取り組み

 白鵬 大きな壁があることこそ、素晴らしく強い力士が誕生しますし、彼のお母さんがフィリピン人でフィリピンの国民のみなさんにおめでとうと言ってあげたい。

 -1分半の相撲

 早かったです。まわしを取れなくて我慢、我慢という形で、最後上手が切れて良かったなと思います。

 -相撲の内容、気持ちが変わってきたところは

 白鵬 変わりましたね。こないだ検査に行ったら血管年齢が25歳といわれて。食事から日頃の生活が良かったんじゃないかなと思います。

 -1036勝。優勝38回

 白鵬 大鵬関の32回から目標を失った感がありましたが、大台40回、1047勝がモチベーションになっています。

 -今したいこと

 白鵬 ゆっくり休んで、名古屋のみなさんにいい報告が出来るように頑張ります。

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白鵬V起爆剤「それを聞いて体“カーッ”って熱く」

序の口優勝した付け人の炎鵬(左)とVサインを重ね、ダブル優勝を喜ぶ白鵬(撮影・狩俣裕三)

<大相撲夏場所>◇14日目◇27日◇東京・両国国技館

 横綱白鵬(32=宮城野)が、16年夏場所以来1年ぶりとなる、38度目の優勝を果たした。勝てば優勝が決まる一番で、大関照ノ富士を寄り切った。昨年の秋場所を右足親指の手術で全休するも、九州場所では調子が戻らず。今年は、2場所連続優勝した新横綱稀勢の里に主役の座を奪われていた。4月にモンゴルで体を鍛え上げ、食生活も見直して復活優勝。名古屋場所(7月9日初日、愛知県体育館)で、魁皇の歴代最多1047勝超えに挑戦する。

 白鵬は右を差したが、互いに上手を取られるのを嫌い、土俵中央でもみ合った。互いに攻めあぐねる中、最後は白鵬が強引に左を差して寄り切った。待望の瞬間に思わず、照ノ富士の胸を一押しした。今場所、自身最長の36秒4で決着。支度部屋に戻ると、カメラのフラッシュを浴び「やっぱりうれしいもんですよ」と笑顔。初制覇以降で自身最長の5場所も優勝から遠ざかっただけに「長かったという感じ。(優勝は)全部が特別だけど、今回は一味違う。32歳になっても努力すればというのを見せつけたのかな」とかみしめた。

 新横綱から刺激を受けた。春場所を5日目に途中休場するも、帰京せずに大阪に残った。宿舎で見たのは、左上腕付近を負傷しながら2場所連続優勝した稀勢の里の勇姿だった。「次は自分の番という気持ちにならないといけない」と優勝への欲が出た。そして「ある人から言われたけど、横綱で30以上の優勝は3人いるけど40は誰もいない。それを聞いたときに体が『カーッ』って熱くなりましたね」。大横綱のスイッチが入る瞬間だった。

 春場所の途中休場からほどなく、師匠の宮城野親方(元前頭竹葉山)と2人っきりで話し「昔みたいに鬼みたいな気持ちにならなきゃだめだ」と厳しい言葉をかけられた。その後、4月にモンゴルに帰国すると約1週間、軍隊式トレーニングで徹底的に体を鍛えた。親方も「後半になってどんど良くなっている」と好調ぶりにうなずいた。

 今場所は食生活も改善した。普段なら夜は外食が多いが、栄養バランスを考えて部屋に戻り食事を取っている。そして、必ず1時間マッサージを受けて帰宅しているという。「千秋楽が終わって美酒を飲むまでは」と酒も断っていた。13回目の全勝優勝まであと1つだが「帰ったらゆっくり休みたいですよ」と笑顔。今は、1年ぶりの歓喜に酔いしれる。【佐々木隆史】

白鵬通算勝利数

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白鵬38度目V「土俵に感謝していた」一問一答

照ノ富士(右)を寄り切り、優勝を決めた白鵬(撮影・狩俣裕三)

<大相撲夏場所>◇14日目◇27日◇東京・両国国技館

 横綱白鵬(32=宮城野)が、大関照ノ富士(25=伊勢ケ浜)を寄り切って無傷の14連勝。6場所ぶり38度目の優勝を飾った。

 取り組み後のインタビューは以下の通り。

 -1年ぶりの優勝

 白鵬 うれしいです

 -優勝が決まった後、控えで考えていた

 白鵬 長かったのかなと、改めて自分と見つめ合っていた。土俵に感謝していた。

 -長い期間、優勝から遠ざかっていた

 白鵬 ケガの痛さは自分しか分からないから、リハビリから体作りから、ようやくという感じだった。

 -初日から厳しい内容だった

 白鵬 そうだと思う。春場所も良かったが、直前にケガをして春場所を休んだ分暴れてやるという気持ちで挑んだ。

 -その間に新横綱が誕生

 白鵬 ライバル達が誕生してまた再びと言う思いがあります。

 -千秋楽へ

 気持ちよく終わりたい。

優勝を決めた後、汗を拭く白鵬(撮影・鈴木正人)

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高安、大関確実に「コツコツ、やっと報われた1勝」

高安(右)ははたき込みで日馬富士を破る(撮影・小沢裕)

<大相撲夏場所>◇13日目◇26日◇東京・両国国技館

 関脇高安(27=田子ノ浦)が大関昇進を確実にした。1敗の横綱日馬富士をはたき込みで破り、11勝目を挙げた。昇進目安となる直近3場所33勝を1つ上回り、昇進を預かる審判部の二所ノ関部長(元大関若嶋津)も会議の開催を明言。場所後に「大関高安」が誕生する。優勝争いは横綱白鵬が全勝を守った。1敗力士は消え、14日目に勝てば自らの記録を更新する幕内最多38度目の優勝が決まる。

 その手でつかんだ。結びの一番を上回る35本(手取り105万円)の懸賞の束を。そして、大関の地位を。「コツコツ頑張ってきたので、やっと報われた1勝だと思います」。高安は、静かに喜びをかみしめた。

 「相撲人生の大一番」と位置づけた日馬富士戦。右から張って右上手を引く。投げの打ち合いでまわしが切れて1度は俵に詰まったが、先代師匠の鳴戸親方(元横綱隆の里)の教えがよみがえった。「土俵の外は千尋の谷だ。土俵際で残すことに相撲の美学があるんだ」。押しを残した。はたき込みが決まった。相撲の神さまがほほ笑んだ。「皆さんが思うのと一緒です」と二所ノ関審判部長に大関昇進を認められた。「相撲をやっていて良かったと今、あらためて思います」。

 1つ違えば、ここにはいなかった。05年春場所の初土俵から半年後、何度も部屋を逃げ出した。理由は人間関係。4度目の脱走から連れ戻される途中には、信号が青に変わる直前に車から飛び降り、千葉・松戸市から実家の茨城・土浦市まで自転車で6時間かけて戻った。先代はあきらめた。あきらめなかったのは父栄二さんだった。「絶対に戻しますので引退届を出さないで下さい」。何度も頭を下げた。

 同年10月に父は最後の策を練った。出られなかった中学の卒業証書を取りに誘う。何げなく訪れた先に、校長ら先生が全員いた。「横綱になれよ」と握手された。「部屋に帰るしかないか…」。渋々、戻ると、部屋関係者が全員集まっていた。稀勢の里も。その場で父は膝を折った。「ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした」。頭を畳につけた。土下座だった。その光景を見て「オレは、親に何をやらせているんだと思った」。相撲で生きる覚悟が、生まれた瞬間だった。

 国技館には毎日、両親が訪れていた。涙ぐむ2人の姿に「またこれで1つ、親孝行ができました」。喜びに浸るのは千秋楽後。ただ、恩返しはこの日、できた。【今村健人】

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三段目の優勝は東洋大同期生対決、村田vs若隆景

<大相撲夏場所>◇13日目◇26日◇東京・両国国技館

 三段目の優勝争いは、7戦全勝で並んだ東洋大同期生による、千秋楽の優勝決定戦に持ち込まれた。

 東洋大を今年3月に卒業し、大学時代の実績から、ともに3月の春場所は三段目最下位(100枚目)格付け出しでデビューした、東39枚目の村田(22=高砂)と、西63枚目の若隆景(22=荒汐)の2人。昨年度は大学で村田が主将、若隆景が副主将を務めた、良きライバルだ。

 先に相撲を取り、錦富士(20=伊勢ケ浜)を破り7勝目を挙げた若隆景は「同じ学生相撲出身の同期生でも、特にあいつには負けたくない気持ちが強い」と村田をライバル視。先場所もプロの土俵で初めて対戦し敗れたが、高校時代から通算して5戦全敗(不戦敗1含む)。最高の舞台でリベンジを果たしたいところだ。

 一方の村田は、全勝対決で栃清龍(30=春日野)を送り出して無傷を守った。こちらは元主将らしく? 「先場所に続いて(若隆景)とやれる。大波(若隆景の本名)だからといって意識せず1人の敵と思ってやります」と若隆景ほどの意識はない様子。千秋楽十両の取組後の優勝決定戦で、超満員のファンが見守るが「初めての経験なので楽しみ」と笑みを浮かべる余裕もあった。

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36歳大岩戸、苦笑いの幕下最年長V記録を更新

立ち会いで岩崎(右)を突き押す大岩戸(撮影・小沢裕)

<大相撲夏場所>◇13日目◇26日◇東京・両国国技館

 36歳の幕下西34枚目大岩戸(八角)が7戦全勝で、幕下の最年長優勝記録を塗り替えた。

 10年名古屋場所で十文字が記録した「34歳1カ月15日」を更新。「喜んでいいのか悲しんでいいのか…。しかし(報道で)取り上げられるだけでも幸せですね」と苦笑いで首をかしげた。

 この日は11歳下の岩崎を得意の突き、押しで破った。昨年春場所も全勝で7番目に臨んだが、現在の前頭貴景勝に負けた。「貴景勝さんとは実力が違うので、あの時も全然優勝なんか意識してなかった。今回も全然意識しなかったけど、雰囲気は分かっていました」。待望の初優勝にもお祝いはしないとか。「そういうことをしちゃダメなんです。欲をかかず、今回の優勝の味も“無味無臭”ですよ」と笑った。

幕下優勝を決め笑顔を見せる大岩戸(撮影・小沢裕)

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「ひねり王子」炎鵬が序ノ口V「しんどかった」

序の口優勝を決め笑顔を見せる炎鵬(撮影・小沢裕)

<大相撲夏場所>◇13日目◇26日◇東京・両国国技館

 序ノ口は、横綱白鵬(32=宮城野)の内弟子として3月の春場所で初土俵を踏んだ東9枚目の炎鵬(えんほう、22=宮城野)が7戦全勝で優勝を決めた。

 6番相撲を終え、序ノ口でただ1人、全勝で迎えたこの日、序二段の隆の成(17=千賀ノ浦)と対戦。立ってからすぐにもぐり「目の前に足があったので、いつも通りに」と相手の右足を取って寄り立てた。向正面にそのまま相手を出したと思われたが、その際に自分の足が先に出ているようにも見えた。軍配は上がったが、勇み足があったかの確認の協議が行われたが、足は出ていなかったという判定。足取りで優勝を決めた。

 出身高校の金沢学院東では平幕遠藤(追手風)の後輩にあたり、金沢学院大では世界選手権軽量級で2連覇を達成するなど「9つぐらい」のタイトルを獲得。「体がない分、体の内側から燃やして気持ちで相撲を取りなさい」と横綱直々に、しこ名を命名してくれた。

 実績から、優勝も当然の結果だろうが「アマ時代は1日何番も取れたけど、プロは1日1番。ベスト(の状態)に持って行くのに神経を使い、思ったよりしんどかったです」とホッと胸をなで下ろした。現状では、部屋の兄弟子にあたる同じ小兵の幕内石浦を目標の力士に挙げ「今は柔軟性が自分には足りないから出来ないけど、まねしたいところはたくさんある」と幕内宇良も目標に据える。白鵬から「ひねり王子」とも呼ばれる169センチ、95キロの業師が、しこ名が初めて番付に載ったデビュー場所で上々のスタートを切った。

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白鵬、平常心で12連勝「土俵に慣れてきている」

栃煌山を下して全勝を守り懸賞金を両手で受け取った白鵬(撮影・丹羽敏通)

<大相撲夏場所>◇12日目◇25日◇東京・両国国技館

 横綱白鵬(32=宮城野)が、東前頭4枚目栃煌山(30=春日野)を下して初日から12連勝を挙げた。

 栃煌山の頭を左手で押さえて、顔に右のかち上げを浴びせる激しい立ち合い。突き放してのど輪で攻めてて、タイミング良くはたき込んだ。単独トップで迎えた一番も「いつも通りという感じで臨みました」と平常心だった。

 春場所を右足裏と右太ももの負傷で途中休場。休場明けだが、ここまで快調な動きを見せている。1敗の横綱日馬富士が不戦勝。残すところ3日で、差は1差のまま変わらず。1年ぶり38度目の優勝が近づいてきたが「日に日に土俵に慣れてきている。一番一番です」と浮かれることなくどっしりと構えた。

栃煌山をはたき込みで下した白鵬(撮影・丹羽敏通)

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高安が10勝目 3場所33勝で大関昇進を手中

宝富士を破って勝ち名乗りを受ける高安(撮影・丹羽敏通)

<大相撲夏場所>◇12日目◇25日◇東京・両国国技館

 大関どりの関脇高安(27=田子ノ浦)が、前頭4枚目の宝富士(30=伊勢ケ浜)を上手投げで破り、10勝目を挙げ大関昇進を手中におさめた。

 初場所(11勝)と春場所(12勝)で23勝を挙げている高安は、今場所の10勝を合わせて33勝。大関昇進の目安となる直近3場所での33勝をクリアした。

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友綱親方が定年会見「荷が下りた気持ちです」

定年による引退会見に臨む友綱親方(撮影・小沢裕)

 夏場所後の6月12日に65歳の誕生日を迎えて定年となる元関脇魁輝の友綱親方(本名・西野政章、青森県天間林村=現七戸町出身)が25日、東京・両国国技館で会見した。「場所が始まってから複雑な感じでした。寂しいというのもありますが、今までの責任が解かれることには、荷が下りた気持ちです」と心情を吐露した。

 体重が新弟子検査の基準に達するまで待ち、13歳だった65年秋場所で初土俵を踏んだ。「周りの人は年上ばかりで、この先は無理だろうという感じだった。関取になりたいという気持ちはなく、高望みは捨てました」という。それでも、地道に上り詰め、幕内在位は66場所。敢闘賞1個と、北の湖、2代目若乃花、隆の里の3横綱から3個の金星を獲得した。

 87年春場所限りで引退すると、89年5月に友綱部屋を継承。自らの手でスカウトした大関魁皇らを育てた。その魁皇が5度の幕内優勝、そして大島部屋との合併で移籍してきた旭天鵬も移籍直後に優勝。「場面、場面で出会いがあった」と良い出会いに感謝した。

 初土俵から52年。半世紀を超える角界人生だった。今後は大島親方(元関脇旭天鵬)に部屋を譲り、自らも再雇用の制度を利用して相撲協会に残る予定。力士らに伝えたいこととしては「1番は我慢。我慢してコツコツと、目の前のことを1歩ずつ歩んでいく姿勢が大事」と話した。

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稀勢の里、親方は「悪化していない」もダメージ限界

横綱稀勢の里の休場について話す師匠の田子ノ浦親方

<大相撲夏場所>◇11日目◇24日◇東京・両国国技館

 横綱稀勢の里(30=田子の浦)が左上腕付近の負傷により休場した。

 ダメージは限界だった。横綱の責任も感じていた。琴奨菊に負けて4敗目を喫した10日目の夜、稀勢の里自ら「中日くらいから力が入らない。相撲にならない。休場させてください。すみません」と願い出た。弱音を吐かず、責任感の強い横綱の異例の申し出に、師匠の田子ノ浦親方(元前頭隆の鶴)も受け入れた。

 春場所13日目に左上腕付近を負傷。劇的な逆転優勝を飾るも代償は大きく、春巡業を全休して治療に専念した。関取と相撲を取り始めたのは初日8日前。急ピッチで調整し、場所に入っても取組後は真っ先に治療に向かう。夕食はその後に回した。できる限りの手は尽くしてきたが、力は戻らなかった。大関時代の14年初場所千秋楽以来、自身2度目の休場になった。

 11日目に提出した診断書は、前回と同じ「左大胸筋と左上腕二頭筋の損傷で約1カ月の通院加療を要する」。田子ノ浦親方は「悪化はしていない」と話した。その上で「横綱ですから、ただ出るだけとはいかない。責任もあり、そういう決断をしたと思う。すごく悔しいと思っているし、ふがいない気持ちで胸がいっぱいだと思う」と代弁した。

 場所後は横綱力士碑への刻名式など、さまざまな行事が予定されていた。対応はこれから話し合われる。師匠は「ファンの方が待っていることなので、本人と話して考えたい。来場所は最後まで横綱の使命を果たせるよう、一緒に努力していける環境をつくりたい」とした。【今村健人】

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白鵬単独首位、ライバル労い「託されていると想う」

全勝を守った白鵬は懸賞金の束を手に引き揚げる(撮影・小沢裕)

<大相撲夏場所>◇11日目◇24日◇東京・両国国技館

 横綱白鵬(32=宮城野)が、ついに単独トップに立った。かど番の大関豪栄道を上手ひねりで下した後の一番で、全勝で並んでいた横綱日馬富士が、小結御嶽海に敗れた。横綱稀勢の里(30=田子ノ浦)は左上腕付近の負傷により休場。初場所以来の対戦はお預けになったが、1年ぶり38度目の優勝が一気に近づいてきた。早ければ13日目に決まる。

 白鵬が優勝へ1歩近づいた。右の張り手から右四つに組み「(豪栄道の)投げは強いからね」と仕掛けるタイミングを慎重に見極めた。右下手は切られたが、流れの中で左上手を内側にひねりながら、右手ですくって華麗に転がした。自身41手目となる初の上手ひねり。「反応とタイミングと足の流れ。3つ、4つそろわないと出来ない。あと力とうまさ」と冗舌だった。

 稀勢の里の休場に思いをはせた。朝稽古後に休場を知ると「今場所休んで万全で名古屋って考えでも良かったけどね。今まで休まずに頑張ったから、強く出たいという思いは理解できる。そういう意味で10日間頑張ったと思う」と案じた。「大関だったら出られるけど」と横綱だからこその苦渋の決断だったと理解。自身は春場所を途中休場、昨年秋場所を全休していて「このごろは慣れているけど」と自虐的に笑ったが「最初の方は不思議な感じですよ。託されていると思うので(場所を)締められればと思う」と先輩横綱として引っ張る覚悟を見せていた。

 全勝で並んでいた日馬富士が敗れ、単独トップに立った。丸1年遠ざかっている賜杯が、ぐっと近づいた。11日目の単独トップは15年九州場所以来。しかし13日目から3連敗を喫し、日馬富士に優勝を譲った。その苦い経験があるからなのか「全然(気持ちは)抑えていますよ」と落ち着き払っている。13日目に優勝の可能性も浮上。38度目の歓喜が目の前で待っている。【佐々木隆史】

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白鵬11連勝、日馬富士1敗、高安9勝で大関へM1

全勝を守った白鵬(撮影・丹羽敏通)

<大相撲夏場所>◇11日目◇24日◇東京・両国国技館

 6場所ぶり38度目の優勝を狙う横綱白鵬(32=宮城野)は、かど番の大関豪栄道(31=境川)を上手ひねりで下し11連勝と星を伸ばした。豪栄道は6勝5敗。

 5場所ぶり9度目の優勝を目指す横綱日馬富士(33=伊勢ケ浜)は、小結御嶽海(24=出羽海)に寄り切られ、今場所初黒星となった。御嶽海は5勝6敗。

 稀勢の里は「左大胸筋損傷、左上腕二頭筋損傷」でこの日から休場。関脇玉鷲(32=片男波)は不戦勝で勝ち越しとなった。

 大関照ノ富士(25=伊勢ケ浜)は、前頭3枚目の碧山(30=春日野)を上手投げで下し9勝2敗とした。

 大関どりの関脇高安(27=田子ノ浦)は、前頭4枚目の栃煌山(30=春日野)をはたき込んで9勝目。初場所と春場所で計23勝を挙げている高安は、今場所の9勝を合わせて32勝。大関昇進の目安となる直近3場所33勝へあと1勝とした。

 関脇琴奨菊(33=佐渡ケ嶽)は、前頭筆頭千代の国(26=九重)を寄り切って4勝目。

 人気力士の前頭筆頭遠藤(26=追手風)は、小結嘉風(35=尾車)を寄り切って4勝目。嘉風は5勝6敗。

 前頭10枚目宇良(24=木瀬)は、同5枚目の正代(25=時津風)を送り出して9勝2敗。正代は8勝3敗。

 11日目を終え、優勝争いは全勝で白鵬、1敗で日馬富士、2敗で照ノ富士、高安、栃ノ心、宇良となった。

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高安、大関昇進へ王手!栃煌山を下し9勝目

<大相撲夏場所>◇11日目◇24日◇東京・両国国技館

 大関どりの関脇高安(27=田子ノ浦)が、前頭4枚目の栃煌山を下して9勝目、大関昇進に王手をかけた。

 初場所(11勝)と春場所(12勝)で23勝を挙げている高安は、今場所の9勝を合わせて32勝。大関昇進の目安となる直近3場所での33勝へあと1勝とした。

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