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木村翔、ジム休会で海外主戦場も視野「フリーでも」

青木ジムの有吉将之会長にミット打ちをする木村翔(2018年9月19日撮影)

ボクシング前WBO世界フライ級王者木村翔(30)が所属する青木ジム(東京都新宿区)は25日、今年12月31日をもって活動休止(休会)することを発表した。

「一定の理由付けができるものの、パワーハラスメントと捉えられても仕方のない状況を作り出したことは否定できません」と一部のパワハラ事実を認めた。

SNS上では所属選手に対する不当な金銭要求がジム内であったと書き込まれた。混乱を招いたことの責任を痛感している有吉将之会長(45)は同日、都内で取材に応じ「休会理由はリリース通り。申し訳ありません」と謝罪。1945年(昭20)に創立し、男女の世界王者を輩出した歴史ある名門ジムの休止を決断した。また務めていた東日本ボクシング協会、日本プロボクシング協会の両理事も25日付で退任した。

所属選手はジム移籍を迫られる。特にフィリピンで海外修行中の木村は同日、日刊スポーツの取材に応じ「ゆっくり考えます」と気持ちの整理を優先させる姿勢をみせた。もし年内に移籍先が決まらなければ「フリーでもいい。今、やることをやるだけ」と中国など海外を主戦場にすることも視野に入れていた。

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青木ジム今年いっぱいで休会発表 パワハラなど確認

ボクシング前WBO世界フライ級王者木村翔(30)が所属する青木ジムは25日、今年いっぱいで休会(活動休止)することを発表した。今月に入ってSNS上で同ジムが所属ボクサーらに対し、不当な金銭を要求したとされる書き込みがあったことを有吉将之会長名で謝罪。ジムの内部調査の結果として一部でパワーハラスメントが確認されたことを発表した。「当ジムといたしましても一定の理由付けができるもの、パワーハラスメントと捉えられても仕方のない状況を作り出したことは否定できません」とコメント。コンプライアンス違反があったことを認めた。

有吉会長は「長い歴史があり、また世界チャンピオンを輩出したジムの社会的責任を果たす意味で、所属選手、関係者等に心から陳謝」と監督者としての責任の重さを強調。青木ジムからの決定報告として<1>20年1月1日からジム休会<2>年内中にジム休会に伴う選手の移籍などのサポートを確実に行うこと<3>有吉会長が理事を務める東日本ボクシング協会、日本プロボクシング協会の理事職を25日付で退任する、という3点を併せて発表した。これで木村はジム移籍を完了しなければ、試合ができない状況となった。

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青木ジムが年内休会へ コンプライアンス問題浮上

木村翔

ボクシング前WBO世界フライ級王者木村翔(30)が所属する青木ジムが年内にも活動休止(休会)することが24日、濃厚となった。今月に入って一部でコンプライアンスの問題が浮上。ジム関係者によれば、今回の事態に対して有吉将之会長(45)が責任を痛感しており、近日中にもジムの方向性について決断するという。ジム休会となれば、木村ら所属選手は他ジムに移籍しなければ試合ができない状況となる。

   ◇   ◇   ◇

男女の世界王者を輩出した歴史ある名門ジムが、活動停止に追い込まれる見通しとなった。今月に入って青木ジム内でコンプライアンスの問題が浮上し、有吉会長が調査を続けてきた。反社会的勢力の問題ではないものの、同会長はジムを統括する立場としての責任を重く感じており、近日中に休会を含めたジムの方向性について決断をするものとみられる。

ジム休会となれば、前WBO世界フライ級王者木村ら所属ボクサーは試合ができない状態に陥る。そのため、有吉会長が各選手の意向をヒアリングした上で、ジム移籍をバックアップする流れになりそうだ。特に世界2階級制覇を目指し、5月に中国でWBA世界ライトフライ級王者カルロス・カサレス(ベネズエラ)に挑戦して敗れた木村は現役続行を希望。先月から約3カ月の予定で海外修行に出ているが、ジムの方向性が決まり次第、移籍を迫られることになる。

有吉会長は自ら理事を務めている東日本ボクシング協会と日本プロボクシング協会をはじめ、統括団体となる日本ボクシングコミッションにも現状報告している。近日中にジム休会の決断をした場合、両協会理事も辞任する意向だ。青木ジムでは08年に小関桃がWBC女子世界アトム級王座を獲得し、国内記録を更新する17度の防衛に成功。17年には木村が、五輪連覇のWBO世界フライ級王者鄒市明(中国)に敵地で挑戦して勝利。男女の世界王者を育成した有吉会長の手腕が評価されていた。

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木村翔V3戦を後押し、中国企業2社がスポンサー

ミット打ちをする木村(撮影・林敏行)

ボクシングWBO世界フライ級王者木村翔(29=青木)を中国マネーが後押しする。24日の名古屋でのV3戦に向け、19日に都内のジムで練習を公開。有吉将之会長が中国企業2社と契約したと明かした。世界三大蒸留酒の1つ「貴州茅台酒(きしゅうまおたいしゅ)」と北京ダックの老舗チェーン「全聚徳(ぜんしゅとく)」。中国が世界に誇る企業で、日本で販売戦略拡大の一環として契約が実現した。

木村は昨年に五輪連続金の鄒市明から王座奪取し、中国で人気者になった。前回も中国でV2を果たして人気は増すばかり。「一緒に練習したい」と現在もジム会員の中国人も20人近い。日本駐在ビジネスマンも多く、今回はその紹介で中国企業との異例のスポンサー契約がまとまった。

今や世界最大のアルコール飲料メーカーの貴州茅台酒は、中国の国酒として政治外交の宴席の乾杯で用いられる。全聚徳の北京本店には世界各国の首脳も訪れ、日本などに海外進出している。今回は2社の名をトランクスのベルトと前面やガウンの背中に入れる。

セコンドにも強力な援軍が加わる。元協栄ジムで数多くの世界王者を育てた大竹トレーナー。木村が6回戦時代から目にかけ、世界挑戦前からアドバイスしてきた。田中の3階級制覇阻止へ、リング内外から強力サポートを受ける木村。「すべて万全でありがたい。今一番脂が乗っていてワクワクする。KO決着したい」と、世界戦4連続KOを狙う。【河合香】

木村のトランクスのデザイン

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V3狙う木村翔「一番脂が乗っている」会長も大絶賛

公開練習を前に拳を突き出し、健闘を誓う木村(撮影・林敏行)

WBO世界フライ級王者木村翔(29=青木)が19日、都内のジムで練習を公開した。

24日に名古屋・武田テバオーシャンアリーナで、同級1位田中恒成(23=畑中)と日本人対決のV3戦を迎える。すでにスパーリングは17日で打ち上げ、この日は5回のミット打ちなどで汗を流した。

タイでの合宿などでスパーリングは合計150回を消化してきた。帰国後にジムでも12回スパーをこなしたが「全然疲れない。29歳で一番脂が乗っている」と言い切る。有吉将之会長(44)も「怖いぐらい調子がいい。不安は全くない」と満面の笑みだった。

体重も練習後でリミットまで1・8キロ程度。前日は鍋やうどんを食べ、オレンジジュースを2リットル飲んだという。前日計量はCBCで生中継されるが「まだ減量してない。あしたぐらいから」と余裕の弁だった。

今回はセコンドに強力な援軍も加わる。元協栄ジムで数多くの世界王者のマネジャー、トレーナーを務めた大竹重幸氏(60)。木村が6回戦ボーイの時に潜在能力を見抜き、世界初挑戦時も「勝てる」と断言。その後は練習でもアドバイスを送ってきた。有吉会長は「百人力で裏方も万全」と、今回はセコンド参戦をお願いした。

挑戦者の田中は高校4冠で世界最速タイの3階級制覇を狙う。木村は24歳でプロデビューし、それも1回KO負けを喫した。エリート対雑草の日本人対決。大竹氏は「木村は素直で吸収力がある。ボクに言わせればエリート。負けるわけがない」と太鼓判を押した。

木村はここまで世界戦すべてKOで勝ってきた。また敵地だが、応援団も約200人駆けつける。「ワクワクして楽しみ。強い相手なら燃える。名前を売るチャンス。ボクがチャンピオン。KO決着できれば」と4連続KOを期した。

WBO世界フライ級タイトルマッチ12回戦 ミット打ちを行う木村(右)と有吉会長(撮影・久永壮真)
和やかな雰囲気で会見する、左から青木ジムの有吉将之会長、木村、大竹重幸トレーナー(撮影・林敏行)

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V2木村中国で人気爆発 次は日本で雑草対エリート

木村翔(18年7月24日撮影)

<プロボクシング:WBO世界フライ級タイトルマッチ12回戦>◇27日◇中国・青島

 WBO世界フライ級王者木村翔(29=青木)が6回KOで、海外でV2に成功した。同級4位フローイラン・サルダール(29=フィリピン)に左ボディーを効かせ、5回にダウンを奪い、6回54秒KOに仕留めた。昨年に中国で日本人として36年ぶりの敵地での王座獲得から1年。第2のホームで日本人9人目、中国では初の海外防衛を果たした。次戦は同級1位田中恒成(23=畑中)との指名試合で、年末に日本人対決が見込まれている。

 木村が実力、成長を示す快勝だった。パンチのある相手にスタミナで後半勝負と踏んでいた。サルダールは弟ビッグが17日に神戸で世界王座を奪取。その勢いも警戒したが「予想よりパンチがなかった」と早めに勝負。3回にコーナーに詰めてラッシュ。5回に左ボディーで膝をつかせ、6回開始から休まずに攻めてまた左ボディーで仕留めた。

 約1万人収容の会場は、今や中国で人気者のKOに沸きに沸いた。1年前に上海で、オリンピックで2大会連続金メダルという中国の英雄鄒市明を番狂わせで倒した。一躍中国でも卓球の福原、サッカーの本田らに続くヒーローになった。高田馬場のジムにはこの1年で100人以上の中国人観光客がきた。「一緒に練習したい」と十数人が会員にもなったほどだ。

 日本人で海外で防衛に成功したのは、木村で8人目で10度目となる。中立国では5人目だが、中国では初開催で防衛。木村は出発前日に地元熊谷が観測史上最高気温をマークに「ボクも歴史をつくる」を有言実行。「やってきたキャリアを出せれば勝てると思っていた。日本人王者として中国の地で初めて防衛できたことを誇りに思う」と胸を張った。

 今回はシューズにたたき上げを示す「雑草」の文字を入れた。次は3階級制覇を狙う田中と年末に指名試合が決定的。相手は高校4冠のアマエリートと好対照は願ってもない相手。観戦した田中と控室で握手も「まだ強くなれるし、もっと有名になりたい」。今度は日本で強さを見せつけ、名を上げるつもりだ。

 ▼有吉将之・青木ジム会長 こんなに早く倒せるとは思わなかった。試合が決まらない中でちゃんと練習して、感謝しかない。

 ▼サルダール 木村のパンチは強くて、重かった。なすすべがなかった。

 ◆木村翔(きむら・しょう)1988年(昭63)11月24日、埼玉県熊谷市生まれ。中3で始め地元のジムに通い始めたが、高校入学後に遊びに走る。23歳で一念発起して青木ジムに入門。13年4月プロデビューは1回KO負け。その後は2分けを挟み負け知らずで、16年にWBOアジア太平洋フライ級王座獲得。昨年7月に中国・上海でWBO世界同級王座獲得。165センチの右ボクサーファイター。家族は父と弟。

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田口良一「もらえると思わなかった」木村と初殊勲賞

ボクシング年間優秀選手表彰式で写真に納まる、前列左から藤本、比嘉、田口、村田、井上、木村、拳四朗、藤岡。後列左から下田、内山、三浦、小関(撮影・丹羽敏通)

 ボクシングの2017年度年間表彰式が9日に都内であり、殊勲賞はWBA&IBF世界ライトフライ級王者田口良一(31=ワタナベ)とWBO世界フライ級王者木村翔(29=青木)の2人が受賞した。ともに初の受賞となった。

 田口は大みそかの2団体統一戦が評価され、年間最高試合賞にも選ばれた。「もらえると思わなかった。びっくりだけど、統一戦で強いと証明でき、自信つき、価値ある賞になった。前より堂々とできている」。今までは控えめだったコメントもしっかりし、貫禄がでてきた。

 「MVPを狙っていた」と聞かれると「ほしいけど、村田さんだと思っていたので」。次の目標には10回防衛を掲げている。「ここまできて、(MVPにも)ノミネートもされ、やるからには狙いたい。3団体統一の可能性もあり、日本人は初めてをやってみたい」とさらなる意欲を口にした。

 木村はインフルエンザにかかって、7日までは自宅療養で始動も延期していた。表彰式出席も初めてだっただけに「この場に出られて誇りに思う。(殊勲賞は)素直にびっくりでありがたい」と感謝した。ただし持参したベルトはWBOアジア・パシフィック王者時代のもの。「開けたら違っていた。会長に怒られた」と苦笑いだった。

 フライ級はWBC王者が比嘉で、統一戦には「時期が来ればレベルアップにもなるが、日本人同士で削り合いしなくても」と否定的だった。3階級制覇を狙う田中が1位にランクインにも「指名試合になれば。また日本人とやるの思うけど」とあまり乗り気ではなかったが「しっかり防衛していって、もっと有名になりたい」と飛躍を期した。今年からトレーナー賞も新設され、有吉将之会長が受賞と二重の喜びとなった。

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木村翔、初防衛お祝いは5畳1K部屋からの引っ越し

初防衛に成功したWBO世界フライ級王者木村翔

 プロボクシングWBO世界フライ級王者木村翔(29=青木)が初防衛祝いに夜景のきれいな新居に引っ越す考えを明かした。12月31日の初防衛から一夜明けた1日、都内の所属ジムで会見に臨み「とりあえず引っ越したい」とオフに家探しするという。現在は家賃5万円で5畳1Kの部屋だが「世界王者ですから良い物件に。夜景のきれいなところに住みたいですね」とのプランを口にした。

 昨年7月に2大会連続五輪金メダルの鄒市明(すうしめい)から王座を奪い、初防衛戦が国内で初めて臨む世界戦でもあった。試合がテレビ地上波で生中継だったこともあり、電車移動やタクシー移動時には「木村選手ですよね」と声を掛けられ、胸を弾ませた。「もっともっとテレビに露出していきたい」との意欲も示した。

 2度目の防衛戦は、前王者の鄒市明との再戦が基本線となる。所属ジムの有吉将之会長は「修正点はまだまだある。伸びしろだらけですね。もっといい試合ができるし、稼げるし、防衛ができる。木村には稼がせてあげたい」と話した。

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