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朝乃山の富山凱旋に4000人集結 大関とりへ活力

地元でトークショーを行う関脇朝乃山

大相撲の関脇朝乃山(25=高砂)が15日、地元・富山に凱旋(がいせん)して、大関とりが懸かる春場所(3月8日初日、エディオンアリーナ大阪)に向けて活力を得た。

富山市の商業施設で行われたトークショーには、約4000人のファンが集結。その後、同市で行われた後援会によるパーティーには、師匠の高砂親方(元大関朝潮)や森市長ら約500人が参加した。満員となった両会場では大関、横綱昇進の期待をかけられるなど地元は熱気を帯びている。そんな中でも「プレッシャーはあるが力に変えて自分の相撲を取りきりたい。地元の声援が一番の力になる」と胸を張った。

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大関とりに挑む朝乃山が爆笑呼ぶ凱旋トークショー

地元でトークショーを行う関脇朝乃山

大相撲春場所(3月8日初日、エディオンアリーナ大阪)で大関とりに挑む関脇朝乃山(25=高砂)が15日、地元・富山市で、凱旋(がいせん)トークショーを行った。

初場所で2桁勝利を挙げた地元のヒーロー見たさに、会場には大勢のファンがびっしり。「お忙しい中、大したトークショーではないですけど、足を運んでくださってありがとうございます」と自虐的なあいさつで笑いを誘うなど、つかみはバッチリだった。

話題は初場所が中心に。まずは全体を振り返り「目標だった2桁勝利を達成することができてよかったです」と話すと、会場から拍手が湧き起こった。初場所中には、母校・近大相撲部の伊東勝人監督が急逝。「場所中だったから引きずるわけにはいかなかった」と当時の心境を語ると、さらに大きな拍手が湧き起こった。

富山県民にとって関心が高かったのが、隣県の石川出身で人気小兵力士、炎鵬との一番。司会者から相撲内容を振られると「負けました。一発勝負だから何をしてくるか分からなかった」とやりにくさがあったという。しかし「来場所は勝ちます」と堂々宣言。加えて「負けたら、もうここでトークショーはしません」と言って、また笑いを誘った。

前日14日はバレンタインデー。もらったチョコの数を聞かれると「付け人から電話があって、段ボール2個分が届いたそうです。人生で初めてです」と大量のチョコに仰天。来年のバレンタインデーに向けては「プロテインが欲しいですね。『MUSASHI』っていうやつ。少し高いんですけどね」と会場の女性ファンにおねだりした。

小結だった昨年九州場所は11勝で、関脇だった初場所は10勝だったため、ここまで合計21勝。春場所で12勝を挙げれば、大関昇進の目安「三役で3場所33勝」に到達する。「もちろん簡単に取れる場所ではない。プレッシャーもあると思うが、地元の声援を力に変えて、自分の相撲を取りきりたい」と力強く話した。

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朝乃山「一番気合が入る」第2の故郷大阪で大関とり

大相撲春場所(3月8日初日・エディオンアリーナ大阪)で大関昇進を懸ける関脇朝乃山が14日、東京都墨田区の高砂部屋で、若手力士にぶつかり稽古で胸を出すなどして東京での稽古を打ち上げた。

近大出身の大器は「“第2の故郷”でチャンスが巡ってきた。(大阪は)地方場所では一番気合が入る」と大関とりへ意欲をにじませた。15日から地元富山でのトークショーでファンと交流するなどして英気を養う。「3月場所は期待に応えたい。あいさつ回りをしたりして、エールをもらって大阪入りしたい」と声援を力に変える心構えを示した。

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徳勝龍が爆笑逸話「小4でランドセルが背負えない」

インタビューに答える徳勝龍(撮影・鈴木正人)

大相撲初場所で幕尻優勝を果たした徳勝龍(33=木瀬)が4222人の観客を前に爆笑トークを披露した。

11日、東京・両国国技館で行われたNHK福祉大相撲に参加。「インタビューコーナー あの人にききたい!」で壇上に立ち、初場所を回想した。

自身にまつわる4つの数字からトークを展開。「小学校を卒業するときには(体重が)100キロ近かった」「小4でランドセルが背負えなくなった」など、幼少期のエピソードで観客の笑いを誘った。一方で初場所中に亡くなった母校近大相撲部の恩師、伊東勝人さんの話題に及ぶと「監督に出会っていなかったら近大、大相撲の世界にもいっていない。自分を強くしてくれた監督」と話し、万雷の拍手を浴びた。

上位総当たりが予想される春場所(3月8日初日、エディオンアリーナ大阪)への意気込みを問われると「自分はいいので朝乃山に注目してください」。春場所で大関とりに挑戦する近大相撲部の後輩の名前を挙げ、この日一番の爆笑を巻き起こした。21日に大阪入りして、毎年恒例の近大相撲部OBによる合同稽古にも参加する予定。真価が問われる“準ご当所”の春場所へ「自分らしい気合の入った相撲で頑張りたい」と意気込んだ。

インタビュー時、笑顔を見せる徳勝龍(撮影・鈴木正人)
近大相撲部伊東勝人監督(左)の事を語る徳勝龍(撮影・鈴木正人)

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春場所御免札設置 38年ぶり「横綱大関」番付表に

大相撲春場所(3月8日初日)の開催を知らせる「御免札」が10日、会場のエディオンアリーナ大阪(大阪市浪速区)の正面に立てられた。春場所は貴景勝の1大関となるため、38年ぶりに横綱が大関を兼ねる「横綱大関」が番付表に記載される。

春場所担当部長の高島親方(元関脇高望山)は、近大出身で大関昇進を目指す関脇朝乃山に「東西に大関がいて番付が成り立つ。頑張ってもらいたい」と大きな期待を寄せた。1月の初場所は、幕尻だった奈良出身の徳勝龍が初優勝を飾った。同親方は「優勝した勢いで乗り込んでくると思う。盛り上げてもらいたい」と話した。

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大関とり挑戦の朝乃山が決意「優勝を目指したい」

両手の動きを確認する朝乃山

大相撲春場所(3月8日初日、エディオンアリーナ大阪)で大関とりに挑戦する関脇朝乃山(25=高砂)が始動した。6日、東京・墨田区の部屋で稽古を再開させ、四股やテッポウなどの基礎運動で汗を流した。昇進目安は12勝だが「高い目標、優勝を目指したい」と、2度目の賜杯獲得を堂々と宣言。平幕力士との対戦を取りこぼした初場所の反省を生かし、持ち前の真っ向勝負を貫く。

   ◇   ◇   ◇

朝乃山が大関とりに向け、1歩を踏み出した。「2月は巡業もない。しっかり体をつくるために筋力トレーニングをしたり、体で痛いところがあったらケアをしたい」。この日の稽古再開日、テレビカメラ1台を含めて報道陣20人近くが集まった。次期大関候補の筆頭として熱視線を浴びる25歳は、稽古中に若い衆と会話して、時折笑顔を浮かべるなどリラックスムード。四股、すり足、テッポウの基礎運動を淡々とこなした。

新小結の昨年九州場所で11勝、新関脇の初場所で10勝を挙げた。大関昇進の目安は三役で3場所33勝。春場所で12勝すれば数字上で到達するが「優勝を目指したい」ときっぱり言った。

一方で白星以上に重要視するのが、真っ向勝負の相撲スタイルだ。「ファンや親方が見ている。小細工したと思われたくない。正攻法で当たっていきたい」。入門以来、変化をしたことは1度もない。師匠の高砂親方(元大関朝潮)が「(朝乃山を)小細工なしに育てたい」と発言した記事を見て「絶対に変化しない」と心に誓っている。

初場所では2大関を撃破しながら、平幕相手に取りこぼす場面も目立った。「(幕内上位には)兄弟子や年上がいるけど、大相撲は番付の世界。下には取りこぼしができない」。謙虚で温厚な性格だが、役力士としてのプライドはあふれ出る。1カ月を切った勝負の場所。「期待に応えたい」と、決意を固めた。【佐藤礼征】

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朝乃山、節分会で「最後の方に呼ばれて…」成長実感

豆まきを行う関脇朝乃山

大相撲春場所(3月8日初日、エディオンアリーナ大阪)で大関とりを狙う関脇朝乃山(25=高砂)が3日、神奈川・鎌倉市の長谷寺で、節分会に参加した。

今年で3年連続の参加だといい「今年は関脇として来られて、お客さんから『大関とり頑張って』と言われる立場になれたのがうれしい」と笑み。俳優の豊川悦司や歌舞伎俳優の中村獅童ら豪華メンバーの中、大トリの師匠の高砂親方(元大関朝潮)の前に司会者から紹介されて登壇。「前はもっと最初の方に名前を呼ばれてたけど、今日は最後の方に呼ばれてうれしい」と自身の成長を実感した。

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朝乃山「全然飛ばなかった」豆まきで強肩生かせず

豆まきをする朝乃山(左)と部屋付きの錦島親方(撮影・佐藤礼征)

大相撲の関脇朝乃山(25=高砂)が2日、東京・豊島区の金剛院で行われた「椎名町街づくり豆まき会」に参加した。部屋付きの錦島親方(元関脇朝赤龍)が現役時代から参加している催しで、この日の来場者は計4000人。節分の日は3日だが、ひと足早く邪気を払う役目を担った。

約20個の豆が入っている袋を、片手で数袋つかんで投げ飛ばした。小4から3年間、相撲と並行してハンドボールも習っており、ゴールキーパーとして富山県の強化選手にも選ばれたことがある朝乃山。「ソフトボール投げでも(周囲に比べて)結構飛ばせた方でした」と肩には自信があったが、豆が軽すぎて「全然飛ばなかったです」と苦笑いを浮かべた。

池袋も“初上陸”だった。「何も分からない場所。チャラい、若い人が来るイメージです」。会場の最寄り駅、椎名町駅は池袋駅から西武池袋線で1駅で目と鼻の先。着物にまげ姿で目立つ力士には縁のない場所だという。

小結だった昨年九州場所で11勝、新関脇だった初場所で10勝を挙げ、春場所(3月8日初日、エディオンアリーナ大阪)が大関とりになる。「三役で3場所33勝」が大関昇進の目安で、12勝前後の白星が求められる見通し。前日1日には「(大関候補の筆頭として)そう思われるようになってきた。協会やファンの期待に応えたい。まずは体をつくって、前よりも体を強くしたい」と話していた。周囲の期待も感じながら、さらなる成長を期す。

都内で豆まきをする朝乃山(中央)

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大和魂貫いた豪栄道、背中から落ち「終わったなと」

引退会見をする元大関豪栄道の武隈親方(左)と境川親方(撮影・鈴木正人)

大相撲で引退した元大関豪栄道の武隈親方(33=境川)が29日、東京・両国国技館で会見を行った。初場所を自身9度目のかど番で迎え、5勝10敗と負け越して関脇陥落が決定。10勝すれば大関復帰となるご当地の春場所(3月8日初日、エディオンアリーナ大阪)での奮起も期待されたが、燃え尽きた。土俵上で「大和魂」を貫いた男が、心境を語った。今後は境川部屋で後進の指導に当たる。

   ◇   ◇   ◇

元豪栄道、武隈親方に後悔はない。「数年前から、大関から落ちたら引退しようと決めていた。気力が尽きた。自分で決めたこと。自分で1つ決めたこともやり遂げられないのかと」。地元大阪での奮起も期待されたが、自分にウソはつけなかった。

初場所12日目に新関脇の朝乃山に敗れて負け越しが決定。その夜、師匠の境川親方(元小結両国)と話し合い、決断した。それでも「相撲人生の集大成を」と皆勤を決意。千秋楽は平幕の阿武咲に、右差し左上手と万全な体勢から、下手投げで豪快に投げられて背中から落ちた。「絶好の体勢であんな投げられ方して負けたことはなかった。完璧に終わったなと思った」とすがすがしい表情を見せた。

左膝の半月板損傷や両肩の剥離骨折など、ケガに苦しみながら戦い続けた15年。昨年九州場所は左足首の靱帯(じんたい)を損傷して途中休場。一時は歩行も困難だったが「土俵に立つということは、自分のその時の最高の状態。言い訳は何1つない」。初場所での影響については、口にしなかった。

14年名古屋場所後に行われた大関昇進の伝達式で「大和魂を貫いてまいります」と口上を述べた。あらためて真意を問われると「我慢強く。潔くという意味。自分の中では貫けた」と胸を張った。同席した境川親方から「弱音を決して吐かない、ど根性は誰よりも持っていた男」とほめられると、表情が和らいだ。

すでにスーツやネクタイを新調。「肩がパンパン」と恥ずかしそうに笑う姿が初々しい。断髪式は来年初場所後を予定。今後は境川部屋付き親方として後進の指導にあたる。「横綱に上がれなかったので横綱を育てたい」。ここからまた、第2の相撲人生が始まる。【佐々木隆史】

▽八角理事長(元横綱北勝海) 大関として5年務めたのは立派だ。今場所は負け越した後も精いっぱい務めていた。苦しかったとは思うが大関として責任を全うした。

引退会見で笑顔を見せる元大関豪栄道の武隈親方(撮影・鈴木正人)
関ノ戸親方(左)から花束を受け取る元大関豪栄道の武隈親方(撮影・鈴木正人)

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豪栄道引退に母が涙、相撲好き…「豪太郎のおかげ」

引退会見をする元大関豪栄道の武隈親方(撮影・鈴木正人)

大相撲初場所を最後に引退した元大関豪栄道の武隈親方(33)が29日、東京都内の両国国技館内で引退会見に臨んだ。

ご当所、大阪の春場所を目前にしながらの引退。母真弓さんは涙ながらに門出を見送った。

◇  ◇  ◇

(初)場所の翌日に電話がありました。何となく様子から(引退を)思っているやろうな、と。感じはしていましたが、現実がきたなという感じでした。

朝乃山関に負けて、(負け越して)陥落が決まった相撲を国技館に日帰りで見に行っていました。残り3日間、休場するのかなと思っていましたが「出る」と報道で知りました。その時は出てくれるんや、大阪まで頑張ってくれるんかなと思いましたが。

向こうからは帰ってくる時とか、よっぽど用事がある時にしか電話はしてきません。次は大阪あるし、まだ頑張ってくれるかなとも思ったけど「引退します」と。覚悟を決めてました。

小学1年から相撲。相撲だけの人生やったと思います。時々やんちゃしてぶらつく時もあったけど、自分の中心に常に相撲があって、高校(埼玉栄)を選ぶのも相撲を考えてでした。

師匠(境川親方)にはもちろん相談してきたと思いますが、最終的には自分で決めたんだと思います。性格的に自分でそうと決めたら変えないですから。

25年間、豪太郎の相撲を追いかけてきました。このあとは寂しいですね。何とかロスというのでしょうか。いつも次の場所、何日目に行こうかと計画をたてていました。それが今、なくなって…。でも豪太郎のおかげで相撲が好きになった。ここまで本当に頑張ってくれました。帰ってきて、会った時、何て声をかけましょうか。とにかく、これからも応援します。

引退会見をする元大関豪栄道の武隈親方(左)と境川親方(撮影・鈴木正人)
引退会見で笑顔を見せる元大関豪栄道の武隈親方(撮影・鈴木正人)

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大関陥落の豪栄道が引退へ 今後年寄襲名し後進指導

1月26日、初場所の千秋楽で阿武咲に敗れた豪栄道

大相撲の大関豪栄道(33=境川)が27日、引退の意向を固めたことが分かった。この日までに師匠の境川親方(元小結両国)が、日本相撲協会に引退の意向を伝えた。

豪栄道は自身9度目のかど番で迎えた初場所で、5勝10敗と負け越して大関からの陥落が決まっていた。年寄資格審査委員会などの手続き終了後に正式に引退が決定する。

   ◇   ◇   ◇

苦労し続けてきた大関が、ついに土俵から去る決意を固めた。日本相撲協会の芝田山広報部長(元横綱大乃国)はこの日、「豪栄道が引退の意向を固めた。境川親方から豪栄道の引退の意向を伝えられた」と明かした。29日に行われる春場所(3月8日初日、大阪・エディオンアリーナ)の番付編成会議を前に、大きな決断をした格好となった。

豪栄道はかど番で迎えた初場所12日目に、新関脇の朝乃山に負けて大関からの陥落が決まった。大関在位33場所は歴代10位の長期記録だったが、若手の大関候補を前に屈し「力がなかったということ」と力不足を認めていた。その一番を幕内後半戦の審判長として見届けていた境川親方からは「来場所はご当所。勝負をかけるならそこ。そのためにも今場所は最後まで」と期待を懸けられれていた。しかし最後は2連敗を喫し、大関としては自身2度目の10敗で初場所を終えた。

26日の千秋楽では「自分の持てる力は全部出し切りました」と言葉少なに場所を振り返り、去就については「今日はまだ答えられません」と話すにとどめた。境川親方も「続けるにしても、やめるにしてもあと1日、2日、猶予をください。今どうこうは何も言えない」と話していたが、この日までに引退の意向が協会に伝えられていた。

18歳だった05年初場所で初土俵を踏み、初優勝は30歳で迎えた16年秋場所だった。左膝の半月板損傷や両肩の剥離骨折、左眼窩(がんか)内壁の骨折など数々のケガに苦しみながらも、自身4度目のかど番で大願成就。綱取りとなった同年九州場所ははね返されたが、ここまで7度の優勝次点を果たすなど大関として気を吐き続けてきた。

初場所で陥落が決まったことで、昨年秋場所から貴景勝、栃ノ心、高安と、昭和以降初となる3場所連続大関陥落の記録を更新する形になってしまった。それでも10勝で大関復帰となる、ご当所で迎える春場所での奮起も期待されたが、ついに力尽きてしまった。今後は年寄を襲名し後進の指導にあたり、角界を支えていく。

◆豪栄道豪太郎(ごうえいどう・ごうたろう)1986年(昭61)4月6日、大阪府寝屋川市生まれ。本名・沢井豪太郎。明和小1年で市の相撲大会で優勝。小3から道場に入り本格的に始める。小5時に全国わんぱく相撲優勝。埼玉栄では高校横綱となり、境川部屋へ入門。05年初場所初土俵。07年秋場所新入幕。かど番だった16年秋場所で全勝優勝。三賞は殊勲賞5回、敢闘賞3回、技能賞3回。得意は右四つ、寄り。通算成績は696勝493敗66休。183センチ、160キロ。

26日、大相撲初場所千秋楽で阿武咲(左)に下手投げで敗れ、土俵に座り込む豪栄道
初場所12日目、朝乃山に敗れ大関からの陥落が決まった豪栄道(2020年1月23日撮影)

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朝乃山、春12勝以上で大関とり「今は考えません」

竜電(左)を浴びせ倒しで破った朝乃山(撮影・鈴木正人)

<大相撲初場所>◇千秋楽◇26日◇東京・両国国技館

新関脇の朝乃山(25=高砂)が、1つ上の番付に挑戦する。平幕の竜電を浴びせ倒しで破って10勝目を挙げ、春場所(3月8日初日、大阪・エディオンアリーナ)での大関とりの挑戦権を得た。小結だった昨年九州場所は11勝で、これで合計21勝。「三役で3場所33勝」が大関昇進の目安となっている中、近大出身の朝乃山にとって第2の故郷とも言える大阪で気を吐く。

   ◇   ◇   ◇

圧倒的な力強さを、朝乃山が見せつけた。すでに10勝を挙げている好調な竜電に、立ち合いでつっかけられた。それでも動揺は全くない。2度目の立ち合い。強烈な右のかち上げでぶつかり、瞬時に右を差してまわしを取った。得意の右四つになると、一気に前に出て豪快に浴びせ倒した。

「勝っても負けても次につながる相撲を取りたかった」。その言葉どおり、10勝目を挙げたことで春場所での大関とりが現実的となった。審判部の境川審判部長代理(元小結両国)は「右差しにこだわるのは立派」と評価。春場所が大関とりになることについては明言こそしなかったが「権利、チャンスはあると思う。両横綱が出て堂々といい成績なら。そういう(大関とりの)声が出るように頑張って欲しい。力は十分にある」と期待をかけた。

支度部屋で髪を結ってもらう時、ちょうど結びの一番がテレビ画面に映った。近大の先輩の徳勝龍が優勝したのを見届けると「うれしいけど、悔しいです」と本音をポロリ。場所中の18日深夜に同大相撲部の伊東監督が急逝。優勝争いに絡むことはできなかったが「2桁勝って恩返しができたと思います」と柔和な表情を見せた。

大関昇進の目安となる「三役で3場所33勝」のためには、春場所で12勝以上が必要。加えて横綱、大関を撃破するなど、内容も問われる。大関とりの場所については「今は考えません」と一言。つかの間の休みで充電し、第2の故郷の大阪で大暴れする。【佐々木隆史】

竜電(後方)を浴びせ倒しで破る朝乃山(撮影・鈴木正人)

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徳勝龍が決めた!涙の下克上V!/千秋楽写真特集

<大相撲初場所>◇千秋楽◇26日◇東京・両国国技館

幕内の番付で最下位に位置する西前頭17枚目の徳勝龍(33=木瀬)が、初優勝を果たした。千秋楽の取組を写真で振り返る。

木瀬部屋での祝勝会で鯛を持つ徳勝龍。右は師匠の木瀬親方(撮影・小沢裕)

初優勝を飾った徳勝龍は木瀬親方(右)に水付けをする(撮影・小沢裕)

幕内初優勝を飾り、優勝賜杯を手にする徳勝龍(撮影・河田真司)

幕内初優勝を飾り優勝旗を手にする徳勝龍(撮影・河田真司)

幕内初優勝を飾り国歌斉唱する徳勝龍(中央)(撮影・河田真司)

優勝インタビューで笑顔を浮かべる徳勝龍(撮影・河田真司)

優勝インタビューで、亡き恩師で近大の伊東監督に向けメッセージを送り涙ぐむ徳勝龍(撮影・河田真司)

初優勝を決め支度部屋で感極まる徳勝龍(撮影・小沢裕)

初優勝を決め支度部屋で感極まる徳勝龍(撮影・小沢裕)

【徳勝龍が涙の下克上V】

貴景勝を破り、幕内優勝を決め涙を流す徳勝龍(撮影・河田真司)

貴景勝を破り優勝を決めた徳勝龍は、目に涙を浮かべ懸賞金の束を手にする(撮影・河田真司)


貴景勝(11勝4敗)寄り切り徳勝龍(14勝1敗)

貴景勝を寄り切りで破り雄たけびを上げる徳勝龍(撮影・河田真司)

貴景勝(下)を寄り切りで破る徳勝龍(撮影・河田真司)

貴景勝(右)を寄り切りで破る徳勝龍(撮影・河田真司)

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阿武咲(9勝6敗)下手投げ豪栄道(5勝10敗)

豪栄道(下)を下手投げで破る阿武咲(撮影・河田真司)


朝乃山(10勝5敗)浴びせ倒し竜電(10勝5敗)

竜電(下)を浴びせ倒しで破る朝乃山(撮影・河田真司)

【「これより三役」】

三役そろい踏みに臨む、左から貴景勝、朝乃山、阿武咲(撮影・河田真司)

三役そろい踏みに臨む、左から徳勝龍、竜電、豪栄道(撮影・河田真司)

【正代が御嶽海を下し優勝決定戦に望み】

御嶽海(右)を押し出しで破る正代(撮影・河田真司)

優勝決定戦に望みをつないだ正代は笑顔で花道を引き揚げる(撮影・小沢裕)


正代(13勝2敗)押し出し御嶽海(7勝8敗)

御嶽海(奥)を押し出しで破る正代(撮影・河田真司)

【大相撲初場所千秋楽、各段優勝者】

各段優勝者の、左から十両優勝の照ノ富士、幕下優勝の魁渡、三段目優勝の勇磨、序二段優勝の宇良、序の口優勝の二本柳(撮影・小沢裕)


碧山(4勝11敗)引き落とし高安(6勝9敗)

碧山(左)の攻めに耐える高安。右は徳勝龍(撮影・河田真司)


遠藤(9勝6敗)寄り切り松鳳山(7勝8敗)

遠藤(右)に寄り切りで敗れる松鳳山(撮影・河田真司)


北勝富士(11勝4敗)はたき込み豊山(11勝4敗)

北勝富士(右)をはたき込みで破る豊山(撮影・河田真司)


隠岐の海(8勝7敗)寄り切り東龍(7勝8敗)

東龍(左)を寄り切りで破る隠岐の海(撮影・河田真司)


輝(10勝5敗)押し出し炎鵬(8勝7敗)

輝(左)に押し出しで敗れる炎鵬(撮影・河田真司)


隆の勝(7勝8敗)はたき込み勢(8勝7敗)

隆の勝(左)をはたき込みで破る勢(撮影・河田真司)


千代大龍(7勝8敗)寄り切り魁聖(8勝7敗)

千代大龍(手前)を寄り切りで破る魁聖(撮影・河田真司)

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朝乃山が意地の9勝目、先輩徳勝龍は「いい刺激に」

貴景勝(左)を上手投げで破る朝乃山(撮影・河田真司)

<大相撲初場所>◇14日目◇25日◇東京・両国国技館

新関脇の朝乃山(25=高砂)が、令和初の天覧相撲で意地の9勝目を挙げた。優勝争いに絡んでいた大関貴景勝を上手投げで撃破。3月の春場所での大関とりに向けて足固めとなる10勝に王手をかけた。優勝争いでトップに立つ、近大相撲部先輩の徳勝龍に刺激を受けながら千秋楽に向かう。徳勝龍に負けた正代が1差に後退し、貴景勝の優勝は消滅した。

   ◇   ◇   ◇

賜杯を抱くことはできなくても、絶対に負けられない一番だった。馬力のある大関相手に、立ち合いで突き放されて土俵際へ。体を密着させて何とかこらえて、左上手を取った。「絶対に離さない」。執念でつかみ続け、土俵際で上手投げ。次は貴景勝に驚異的な粘りで残られたが、再び上手投げ。ぎりぎりまで体を残して、貴景勝が先に落ちるのを見届けた。

まさに注目の一番だった。優勝に向けて後がない貴景勝と、来場所での大関とりに向け2桁勝利が必要な朝乃山。取組前に八角理事長(元横綱北勝海)は、天皇陛下に「どちらも負けられない一番です」と説明。熱戦をご覧になった天皇陛下は「いい一番でしたね」とお話しになり、八角理事長は「よく残ったと思います」と話した。それでも朝乃山本人は「本当は前に出ないといけない。相撲内容は悪かった」と反省した。

先輩の背中を見て発奮する。優勝争いトップの徳勝龍は、同じ近大出身で7学年上の先輩。巡業では食事に誘ってもらうなどしてかわいがってもらっているという。「青木さん(徳勝龍)の相撲を見ていたので」と徳勝龍が勝ったことで、より気合が入っていた。「ここまで来たら頑張って欲しい」と言いつつも、すぐに「でも優勝したらやっぱり悔しい。いい刺激になる」と引き締めた。

2桁白星に向けて「自分の相撲を取り切るだけです」と欲は出さない。「本当は優勝争いに入りたかったけど、もたもたして入れなかった。後は来場所につながる相撲を取りきるだけ」と静かに闘志を燃やした。【佐々木隆史】

支度部屋を引き揚げる朝乃山(撮影・鈴木正人)

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貴景勝V消滅「もっと強くならないといけない」

朝乃山に敗れ土俵下で肩を落とす貴景勝(撮影・河田真司)

<大相撲初場所>◇14日目◇25日◇東京・両国国技館

幕尻の西前頭17枚目徳勝龍(33=木瀬)が、記録ずくめの初優勝に王手をかけた。平幕で1敗同士の正代との直接対決で、5日連続となる土俵際の逆転勝ちを収め、単独トップに立った。2敗の大関貴景勝が敗れ、優勝争いは1敗の徳勝龍と2敗の正代に絞られた。

   ◇   ◇   ◇

負け残りの土俵下、貴景勝の顔が悔しさで震えていた。「もっと強くならないといけない。上手を取られてしまった。そこがすべて」。優勝の可能性が消滅。「優勝する資質がなかった」と支度部屋でも悔しさを隠さず、はき出した。

次の大関候補と言われる朝乃山とは過去3勝2敗、相撲内容も互角のライバル関係だった。突き放した土俵際までは貴景勝のペース。しかし残されて左上手を取られた瞬間、体勢は逆転した。相手の上手投げに貴景勝も下手投げを打ち返す。だが四つ相撲では分が悪く、上手投げに屈した。

令和初の天覧相撲だった。天皇、皇后両陛下が場内に入場された際のテレビ映像を貴景勝は支度部屋で直立不動で見つめた。「陛下の前で恥ずかしい相撲はとれないと頭に入れていた。残念です」。大関として千秋楽まで優勝争いに絡まなければならない使命感も含め、悔しさがこみ上げた。

千秋楽は単独トップの幕尻徳勝龍と異例の割りが組まれた。貴景勝が賜杯の行方を左右する。その取組決定前に場所を後にしたが、「もうひと皮、ふた皮むけるには力不足だった。千秋楽は切り替えて、一生懸命頑張りたい」。変わらず土俵に集中する。【実藤健一】

朝乃山に敗れ、支度部屋で表情を曇らせる貴景勝(撮影・河田真司)

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両陛下と愛子さま笑顔でご観戦/14日目写真特集

<大相撲初場所>◇14日目◇25日◇東京・両国国技館

14日目の取組を写真で振り返る。

優勝争い

【1敗】徳勝龍

【2敗】正代

ご観戦される天皇皇后両陛下と内親王殿下愛子さま

大相撲初場所14日目をご観戦される天皇皇后両陛下。右は内親王殿下愛子さま(撮影・小沢裕)


徳勝龍(13勝1敗)突き落とし正代(12勝2敗)

徳勝龍(左)は突き落としで正代を破る(撮影・小沢裕)

正代(手前)を突き落としで破る徳勝龍(撮影・鈴木正人)

正代(手前)を突き落としで破る徳勝龍(撮影・鈴木正人)

正代(左)を突き落としで破る徳勝龍(撮影・鈴木正人)


貴景勝(11勝3敗)上手投げ朝乃山(9勝5敗)

貴景勝(右)を上手投げで破る朝乃山(撮影・鈴木正人)

貴景勝(右)を上手投げ破る朝乃山(撮影・鈴木正人)

貴景勝(右)を上手投げ破る朝乃山(撮影・鈴木正人)

朝乃山は貴景勝(下)を上手投げで破る(撮影・小沢裕)

朝乃山は貴景勝(左)を上手投げで破る(撮影・小沢裕)

貴景勝(右)を上手投げ破った朝乃山(撮影・鈴木正人)


松鳳山(7勝7敗)寄り倒し豪栄道(5勝9敗)

豪栄道(左)は寄り倒しで松鳳山に敗れる(撮影・小沢裕)


栃ノ心(5勝9敗)上手投げ高安(5勝9敗)

栃ノ心(右)を上手投げで破る高安(撮影・鈴木正人)


炎鵬(8勝6敗)突き出し大栄翔(6勝8敗)

大栄翔(左)は突き出しで炎鵬を下す(撮影・小沢裕)


竜電(10勝4敗)寄り切り御嶽海(7勝7敗)

御嶽海(手前)を激しく攻める竜電(撮影・鈴木正人)

御嶽海(左)を寄り切りで破る竜電(撮影・鈴木正人)


北勝富士(11勝3敗)押し出し輝(9勝5敗)

輝(左)を激しく攻める北勝富士(撮影・鈴木正人)


碧山(4勝10敗)肩すかし霧馬山(10勝4敗)

霧馬山(右)は碧山を肩すかしで下す(撮影・小沢裕)

碧山(左)を激しく攻める霧馬山(撮影・鈴木正人)

碧山(右)を肩すかしで破る霧馬山(撮影・鈴木正人)

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徳勝龍が平幕決戦制し幕尻V王手!貴景勝は無念脱落

徳勝龍(左)は突き落としで正代を破る(撮影・小沢裕)

<大相撲初場所>◇14日目◇25日◇東京・両国国技館

平幕2人が1敗で並んでトップを走る優勝争いの直接対決は、前頭17枚目徳勝龍(33=木瀬)が同4枚目正代(28=時津風)を突き落としで破り、13勝1敗で単独トップに立ち、初優勝に大きく前進した。

徳勝龍は26日の千秋楽で勝てば、00年春場所の貴闘力以来、20年ぶり2度目の幕尻優勝となる。

2敗で追う大関貴景勝(23=千賀ノ浦)は関脇朝乃山(25=高砂)に上手投げで敗れ、痛恨の11勝3敗。朝乃山は9勝5敗。

人気の小兵、前頭5枚目炎鵬(25=宮城野)は小結大栄翔(26=追手風)に突き出され8勝6敗。大栄翔は6勝8敗。

序盤に2横綱1大関を破った前頭筆頭遠藤(29=追手風)は、同9枚目豊山(26=時津風)に送り出され8勝6敗。豊山は10勝4敗。

大関からの陥落が決まった豪栄道(33=境川)は結びで前頭7枚目松鳳山(35=二所ノ関)に寄り倒され5勝9敗。松鳳山は6勝8敗。

なお、この日は天皇陛下の即位後初めての天覧相撲。両陛下は、相撲好きとして知られる愛子さまと一緒に徳勝龍の取組の後に到着され、熱心に取組をご覧になられた。

優勝争いは単独トップの1敗に徳勝龍、2敗で正代が追い千秋楽を迎える。

貴景勝(右)を上手投げ破る朝乃山(撮影・鈴木正人)

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平幕決戦は徳勝龍が正代破る!20年ぶり幕尻V王手

徳勝龍(左)は突き落としで正代を破る(撮影・小沢裕)

<大相撲初場所>◇14日目◇25日◇東京・両国国技館

平幕2人が1敗で並んでトップを走る優勝争いの直接対決は、前頭17枚目徳勝龍(33=木瀬)が前頭4枚目正代(28=時津風)を突き落としで破り、13勝1敗で単独トップに立ち、初優勝に大きく前進した。

徳勝龍は26日の千秋楽で勝つと、00年春場所の貴闘力以来、20年ぶり2度目の幕尻優勝となる。

2敗の正代は千秋楽に逆転をかける。2敗で追っていた大関貴景勝(23=千賀ノ浦)は関脇朝乃山(25=高砂)に上手投げで敗れ、11勝3敗となり脱落。優勝争いは平幕2人に絞られた。

なお、この日は天皇陛下の即位後初めての天覧相撲。両陛下と愛子さまは徳勝龍の取組の後に、国技館に到着された。

正代を破り懸賞金の束を手に土俵から引き揚げる徳勝龍(撮影・河田真司)

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炎鵬すごい!155キロ阿炎宙に/たっぷり連続写真

<大相撲初場所>◇13日目◇24日◇東京・両国国技館

13日目の取組を写真で振り返る。

優勝争い

【1敗】正代、徳勝龍

【2敗】貴景勝


阿炎(5勝8敗)足取り炎鵬(8勝5敗)

炎鵬(左)は立ち合いで阿炎の右に変化する(撮影・小沢裕)

炎鵬(左)は阿炎の右足を狙い足取りで破る(撮影・小沢裕)

炎鵬(左)は阿炎の右足を狙い足取りで破る(撮影・小沢裕)

炎鵬(左)は阿炎の右足を狙い足取りで破る(撮影・小沢裕)

炎鵬(左)は阿炎の右足を狙い足取りで破る(撮影・小沢裕)

炎鵬(左)は阿炎の右足を狙い足取りで破る(撮影・小沢裕)

炎鵬(左)は阿炎の右足を狙い足取りで破る(撮影・小沢裕)

炎鵬(左)は阿炎の右足を狙い足取りで破る(撮影・小沢裕)

懸賞金の束を手に土俵を引き揚げる炎鵬(撮影・鈴木正人)


貴景勝(11勝2敗)押し出し高安(4勝9敗)

高安(左)を押し出しで破る貴景勝(撮影・鈴木正人)

貴景勝に敗れた高安(奥)(撮影・丹羽敏通)

高安(奥)を破った貴景勝(左)(撮影・丹羽敏通)


栃ノ心(5勝8敗)寄り切り豪栄道(5勝8敗)

栃ノ心(右)を寄り切りで破る豪栄道(撮影・鈴木正人)

栃ノ心を破った豪栄道(右)(撮影・丹羽敏通)

栃ノ心を破った豪栄道(右)(撮影・丹羽敏通)


朝乃山(8勝5敗)寄り切り宝富士(5勝8敗)

宝富士(右)を激しく攻める朝乃山(撮影・鈴木正人)

宝富士(右)を寄り切りで破る朝乃山(撮影・鈴木正人)


遠藤(8勝5敗)下手ひねり隠岐の海(7勝6敗)

隠岐の海(右)を下手ひねりで破る遠藤(撮影・鈴木正人)

隠岐の海を破った遠藤(奥)(撮影・丹羽敏通)


北勝富士(10勝3敗)寄り切り御嶽海(7勝6敗)

北勝富士に敗れた御嶽海(右)(撮影・丹羽敏通)

御嶽海(左)を寄り切りで破る北勝富士(撮影・鈴木正人)

御嶽海(左)を寄り切りで破った北勝富士(撮影・鈴木正人)


輝(9勝4敗)寄り切り正代(12勝1敗)

輝(右)を寄り切りで破る正代(撮影・鈴木正人)

輝(右)の攻めを耐える正代(撮影・鈴木正人)

輝を寄り切った正代(右)(撮影・丹羽敏通)


徳勝龍(12勝1敗)突き落とし豊山(9勝4敗)

豊山(右)を突き落としで破る徳勝龍(撮影・鈴木正人)

豊山(右)を突き落としで破る徳勝龍(撮影・鈴木正人)

豊山(下)を突き落としで破る徳勝龍(撮影・鈴木正人)

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155キロ担ぎだし炎鵬勝ち越し、休場白鵬に恩返し

炎鵬(左)は立ち合いで阿炎の右に変化する(撮影・小沢裕)

<大相撲初場所>◇13日目◇24日◇東京・両国国技館

西前頭5枚目の炎鵬(25=宮城野)が、小結阿炎を足取りで破って勝ち越しを決めた。現役関取最軽量の99キロで、身長も最も低い168センチながら、185センチ、155キロの相手を浮かした。これで1大関、2関脇、1小結撃破と、連日観客を沸かせている。兄弟子で休場中の横綱白鵬にも吉報を届ける白星となった。

   ◇   ◇   ◇

関取最小兵の躍進が止まらない。今日も大歓声に包まれながら、炎鵬は支度部屋へと引き揚げた。熱気高まる周囲をよそに、表情からは疲労の色が。連日欠かせない、付け人による首付近へのアイシングを受けながら「ここまでこれたのは少し成長できたのかな」と、今場所ようやく安堵(あんど)の言葉を漏らした。

自身より17センチも身長が高く、手足が長い阿炎に、立ち合いから突き押しで攻められた。思わず引くと、絶体絶命の土俵際。阿炎の右の突き押しを、寸前で屈んでかわした。広げた両腕で抱え込んだのは、相手の右膝。力を入れると155キロの巨体が宙に浮いた。そのまま担ぎ上げるようにして、最後は土俵外に丁寧にそっと置いた。「見えていない。感覚だけ。気が付いてたら足を取っていた」と無心でつかんだ白星だった。

兄弟子に届ける白星にもなった。17年春に角界入り後、横綱白鵬からさまざまな技を教わった。この日のように相手の足を取る相撲は、部屋恒例の滋賀・長浜合宿に初めて参加した時に熱心に指導を受けたものだった。日頃から胸を借り、幕内上位にまで番付を上げた今場所。三役を次々と破って勝ち越しを決め「とりあえず1ついい報告ができると思います」と、休場中の横綱に恩返しができた。

残り2日も、しっかりと締める。新入幕だった昨年夏場所以降、後半戦の11日目以降での取りこぼしが目立った。しかし今場所は、3連勝中。「まさかここまで相撲が取れるとは思わなかった。1日1日、チャレンジャーの気持ちでやってきた」と、勝ち越したことに自分自身も驚いている。自身初となる2桁白星に向けて「2日間勝つつもりで集中してやりたい」。人気も実力もうなぎ上りの小兵が、さらなる高みへ挑む。【佐々木隆史】

◆炎鵬晃(えんほう・あきら)本名・中村友哉。1994年(平6)10月18日、金沢市生まれ。兄文哉さんの影響で5歳から相撲を始める。金沢学院東高で3年時に高校総体8強。金沢学院大では2、3年時に世界選手権軽量級で優勝。初土俵は17年春場所。横綱白鵬に憧れ、白鵬の内弟子として入門。白鵬から「ひねり王子」の愛称をつけられる。序ノ口、序二段、三段目と3場所連続で各段優勝を果たし、18年春場所新十両、19年夏場所新入幕。家族は両親、兄。168センチ、99キロ。血液型AB。得意は左四つ、下手投げ。通算120勝77敗。

<炎鵬13日目までの結果>

初日○(下手投げ、46秒8)宝富士 2本差して上から抱え込まれるも耐えて豪快な投げ

2日目●(上手投げ、8秒9)正代 右上手を取られてほどこうとするが押しつぶされる

3日目○(下手出し投げ、16秒3)明生 弾かれながらも右下手を取ってタイミングよく引く

4日目●(つり出し、15秒9)栃ノ心 豪快に持ち上げられて両足ジタバタもなすすべなし

5日目○(引き落とし、8秒6)松鳳山 頭を押さえようとする手を払い相手が足を滑らせる

6日目●(寄り倒し、6秒8)阿武咲 左でおっつけるも左上手を許すと一気に土俵の外へ

7日目●(寄り倒し、6秒4)隠岐の海 距離を取って左右に動くも抱え込まれてつぶされる

8日目○(押し出し、25秒0)遠藤 徹底して距離を取りながら右に左に動いて隙をつく

9日目○(押し出し、2秒3)豪栄道 立ち合い猛突進の相手をかわし土俵際で懸命の押し

10日目●(押し出し、7秒5)貴景勝 動きを冷静に見極められて巨体の体当たりに屈する

11日目○(押し出し、3秒2)朝乃山 左に動きながら右腕を取り体勢崩した相手を一押し

12日目○(下手投げ、48秒3)高安 馬力のある元大関に右上手を許すも執念の下手投げ

13日目○(足取り、3秒2)阿炎 一瞬の隙をついて右足を取り担ぎ上げて土俵の外へ

炎鵬(左)は阿炎の右足を狙い足取りで破る(撮影・小沢裕)

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