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朝倉海TKOで新王者「作戦通り」堀口との再戦熱望

朝倉海対扇久保博正 1回TKO勝ちしベルトを巻き笑顔で引き揚げる新王者の朝倉海(撮影・江口和貴)

<RIZIN23>◇10日◇横浜ぴあアリーナMM

第3代RIZINバンタム級王者決定戦が行われ、朝倉海(26)が扇久保博正(33)を1回4分31秒TKOで下し、新王者となった。

狙い通りの勝利だった。「下を向く癖があるので狙っていた」と扇久保の顎に右アッパーをさく裂。ふらつく相手をコーナーに追い込み、左膝をたたき込んで、グラウンド勝負へ。マウントポジションを取り、パウンドを連打し、逃げる扇久保に強烈なサッカーボールキックを2発。レフェリーストップで勝負を決めた。「効いたら一気にたたみかけようと思っていたので、作戦通り」。打撃の強さをみせつけ、悲願のベルトをつかんだ。

昨年は8月のRIZIN18大会でRIZIN、ベラトール2団体のバンタム級王者堀口恭司に1回KO勝ち。大金星で、一気に名を高めた。その後、堀口が膝のけがのため11月にRIZINバンタム級のベルトを返上。大みそかにマネル・ケイプとそのベルトをかけて戦ったが2回TKOで敗退した。

「本当に悔しくて、必死に練習してきました」。年明けから新たにパーソナルトレーナーのもとでパワーを強化。兄未来との練習時間も増やし、一から技術を見直した。コロナ禍で試合ができない間にケイプがベルトを返上し、再び舞い込んだ2度目のチャンス。「負けたら終わり」と自分を追い込み、ものにした。

王者となっても慢心はない。「まだまだ力不足の部分がある。世界のトップ選手と戦えるようになりたい」と名実兼ねた格闘界の頂点を目指す。対戦したい相手として長期欠場中の堀口の名を挙げ、「お互い万全の状態になってから戦いたい。年末にできたら1番いい」と大みそかの大舞台での再戦を希望した。

昨年からは世界の舞台での戦いを見据え、英会話教室にも通い始めた。兄未来とそれぞれ取り組むYouTuberとしての活動も怠らない。「今日か明日、胸のところに穴の空いた服を着て、原宿を歩く動画が出るはずです」。新時代を象徴する格闘家、朝倉海の成功物語は、まだ始まったばかりだ。

朝倉海対扇久保博正 1回、扇久保(右)にパンチを見舞う朝倉海(撮影・江口和貴)
朝倉海対扇久保博正 1回、扇久保(右)にパンチを見舞う膝蹴りする朝倉海(撮影・江口和貴)
朝倉海対扇久保博正 1回TKO勝ちしベルトを巻き笑顔を見せる新王者の朝倉海(撮影・江口和貴)

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RIZIN朝倉海、公開練習「いよいよ来たなと」

10日のRIZIN23大会に向け、練習を公開した朝倉海(RIZINFF提供)

格闘技イベントRIZIN23大会(8月10日、ぴあアリーナMM)に参戦する朝倉海(26)が4日、YouTube上で練習を生公開した。キレのあるシャドーを披露し、扇久保博正(33)とのバンタム級王座決定戦に向け、調子は万全。「いよいよ来たなという感じ。調整もうまくいって完全に仕上がったので、楽しみ」と自信をみせた。

昨年は大きな浮き沈みを経験した。8月のRIZIN18大会でRIZIN、ベラトール2団体のバンタム級王者堀口恭司に1回KO勝ち。大金星で一気に名を高めた。その堀口が膝のけがのため11月にRIZINバンタム級のベルトを返上。そのベルトをかけ、大みそかにマネル・ケイプと王座をかけて戦ったが2回TKOで敗れた。コロナ禍で試合ができないこの約7カ月間は一から自分の技術を見直してきた。「負けた状態で終わっている。そこから弱いところを見つめ直し、成長して強くなった。その進化した部分を見てほしい」。新たな姿で2度目のベルト戴冠のチャンスをつかむつもりだ。

格闘技の試合ができなかったこの数か月間は、兄未来(みくる)とともに人気YouTuberとして、エキシビションマッチやスパーリングを行ってきた。だが、格闘家として真の表現の場はやはりリング。「期待してくれている分、面白い試合を見せたいという思いが強い。僕の本気の戦いはRIZINの試合で見せる。本気の試合を楽しみにしていてください」と予告した。

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RIZIN8月のカード発表、朝倉海-扇久保博正

RIZINバンタム級をかけて戦う扇久保博正(左)と朝倉海(右)。中央は榊原信之実行委員長

格闘技イベントRIZINの8月9、10日2連戦の一部カード発表会見が9日、都内で行われた。10日のメインでは、空位となっているRIZINバンタム級王座をかけて朝倉海(26)と扇久保博正(33)が戦う。昨年大みそかのマネル・ケイプとの王座決定戦で敗れた朝倉は「強くなって帰ってきました。今後のRIZINのためにも俺が勝たないといけない」と覚悟を口にし、扇久保は「海選手、いい試合をしましょう」と呼びかけた。

新型コロナウイルスの影響で予定していた3大会が中止となり、資金不足となっているRIZINは7日からクラウドファンディングを実施。既に約700万が集まっているが、目標の5000万円まではまだ通い状況。榊原信之実行委員長は「見合ったものをお返しする」と、大会成功のためのさらなる協力を求めた。

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ケイプが朝倉海にTKO勝ち 堀口にキスし対戦要求

朝倉海対マネル・ケイプ 試合に勝利したマネル・ケイプ(左)はリングサイドの堀口のおでこにキスをする(撮影・滝沢徹郎)

<RIZIN20>◇31日◇さいたまスーパーアリーナ

堀口恭司が故障で返上したバンタム級王座のタイトル戦で、マネル・ケイプ(26=アンゴラ)が、朝倉海(26)を破り、新王者となった。

1回は互角の打ち合いを演じたが、2回に右フックで朝倉のアゴをとらえ倒した。その後も、倒れた朝倉にパンチの連打を浴びせ、レフェリーが試合をストップ。今年、堀口をKOし、一躍RIZINのトップ選手となった朝倉を相手に鮮やかなTKO劇で勝利をつかむと、そのままリングを降り、解説席に座っていた堀口にキス。次の対戦を要求した。

現在故障中の堀口からは「まず、朝倉に勝ってから挑戦したい」と次期挑戦者への指名を拒否された。ケイプは「この日が来ることを信じていた。王座になると信じていた」とマイクをつかみ、ファンにアピールしていた。

朝倉海対マネル・ケイプ 朝倉海(下)にパンチを見舞うマネル・ケイプ(撮影・滝沢徹郎)

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リハビリ中の堀口恭司があいさつ「またベルト巻く」

堀口恭司(2019年8月7日撮影)

<RIZIN20>◇31日◇さいたまスーパーアリーナ

前RIZINバンタム級王者で右膝前十字靱帯(じんたい)断裂と半月板損傷でリハビリ中の堀口恭司(28)が前半戦終了後に、リング上であいさつした。

6月に米ニューヨークでベラトールバンタム級王座を奪取した堀口は、凱旋(がいせん)試合となる8月のRIZIN18大会で朝倉海(26)と戦い、まさかのKO負け。大みそかにベルトをかけて再戦する予定だったが、膝を故障し、欠場となった。

堀口は右足全体に補助器具をつけて登場。「自分の試合を楽しみにしていてくれたみなさま、申し訳ありません」と謝罪し、「しっかりけが治して、またベルトを巻くんでよろしくお願いします」と笑顔をみせた。

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那須川天心誓う「大みそかの借りは大みそかに返す」

公開計量をクリアしポーズを決める那須川(左)と江幡(右)。中央は高田氏(撮影・滝沢徹郎)

大みそかの格闘技イベントRIZIN20大会(さいたまスーパーアリーナ)の前日計量が30日、都内で行われ28選手全員がクリアした。

セミファイナルの56キロ契約キックボクシングルールで対戦する那須川天心(21)は55・9キロ、江幡塁(28)は55・70キロでクリアし、がっちりと握手した。那須川は昨年大みそかのRIZINでボクシング元世界5階級制覇王者フロイド・メイウェザーとエキシビションマッチで戦い、1回TKO負け。「1年はあっという間」としみじみ振り返り、「大みそかの借りは大みそかに返す」と意気込んだ。

メインのRIZINバンタム級タイトル戦の朝倉海(26)は60・9キロ、マネル・ケイプ(26)は60・45キロでクリア。今年8月にRIZIN、ベラトール2団体バンタム級王者堀口恭司に勝利し、大ブレークした朝倉は「必ずベルトを巻くので楽しみにしていてください」と宣言。“アンゴラ番長”ケイプも「つらい練習を毎日続けてきた。世界チャンピオンになることがずっと夢だったんだ。明日はおれがチャンピオンになる」と語り、さらに日本語で「1、2、3、ナンダヨー」。お気に入りのフレーズ「ナンダヨー」で気合を入れた。

公開計量をクリアし向かい合う那須川(左)と江幡(右)。中央は高田氏(撮影・滝沢徹郎)
公開計量をクリアしポーズを決める那須川(撮影・滝沢徹郎)

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RIZIN朝倉未来、Youtuber本業プランも

RIZINベラトール対抗戦の大将を務める朝倉未来(上)と対抗戦メンバー。左から中村K太郎、渡辺華奈、元谷友貴

総合格闘家でYoutuberとしても活躍する朝倉未来(27)がRIZIN20大会(31日、さいたまスーパーアリーナ)でのRIZINベラトール対抗戦ジョン・マカパ戦に向け、17日、都内の所属ジムで公開練習を行った。

今年は弟の朝倉海とともに話題をふりまき、大ブレーク。「おれ目当ての客が1番多いと思うので、日本の格闘技が盛り上がっているところを見せたろかな」と、堂々と予告した。

ベラトールを主戦場とするマカパとの対戦を「楽しみですね」としつつも、「試合の映像を見た感じ、負ける気はしないですね」。強いパンチを持つ相手だが、「あのパンチは僕には当てれない」と言い切り、「序盤は丁寧なんですけど、だんだん大振りになってくる。そこでカウンター合わせられるかな」とプランまで明かした。

今年から始めたYoutubeは、人気Youtuberシバターとのスペシャルマッチや“やってみた”企画で話題沸騰。12月現在、チャンネル登録者数は56万人超に及ぶ。あまりの人気ぶりに「来年は100万人登録目指して、Youtuberとしてがんばる。格闘技は夏と年末の年2回ぐらいでいいかな」と本業と副業の逆転プランまで思い描く。

動画発信に力を入れる理由を聞くと、「いやー、稼ぐためです」と笑った上で、真剣に語り始めた。「格闘技を広めてますよね、僕が。RIZINの存在をめちゃめちゃ僕が広めて、貢献できている。そういう風に1人1人の選手がやっていかないと盛り上がらない。ただ、試合に勝つだけじゃ」。動画制作メンバーを持ち、撮影もスムーズに行う体制が整っているため「全然、ユーチューブのせいで練習できていないとかはない」。新たな総合格闘家の形を示した19年を勝利で締め、「いい気持ちで年を越したい」と話した。

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朝倉海「ぐちぐち言っている」大みそか失神KO宣言

31日のRIZIN20でマネル・ケイプとバンタム級タイトル戦で戦う朝倉海。YouTubeで話題の「海ぴょん」ポーズで記念撮影

総合格闘家の朝倉海(26)が大みそかの失神KO勝ちを予告した。4日、都内で行われた12月29日のベラトール日本大会、31日のRIZIN20(いずれもさいたまスーパーアリーナ)に向けた会見に出席。31日にRIZINバンタム級ベルトをかけて、マネル・ケイプ(26)と戦うことが決まった。

大みそかは、8月にKO勝ちした堀口恭司(28)とタイトル戦を行う予定だったが、堀口が右膝前十字靱帯(じんたい)断裂と半月板損傷を負ったため、消滅。代わりに18年5月に僅差の判定で勝利したケイプと、堀口が返上したベルトを争うこととなった。

会見で朝倉は「まず堀口選手の試合が流れてしまって、本当に残念です。しっかりけがを治してもらって、またお互い万全の状態で戦えることを楽しみにしています」と堀口への思いを語った。新たに決まった相手ケイプについては「そうですね…」と苦笑。前回の対戦時の判定について納得がいかない発言を繰り返すケイプに対し、「ぐちぐち言っているので、ちょっと1発失神でもさせてやろうと思ってます」と笑顔で宣言。会見中に中継でつながっているケイプが「俺が1回勝っている」などと口を挟むと、「大みそか必ずあいつを黙らせるので楽しみにしてください」と話した。

8月のRIZIN18で堀口を68秒KOで倒す大金星を挙げ、続く10月のRIZIN19では佐々木憂流迦のあごの骨を打ち砕きTKO勝ち。格闘技界で存在感を高めるにとどまらず、現在Youtuberとしても人気急上昇中。会見後の記念撮影では、Youtube内で扮(ふん)するオタクキャラの「海ぴょん」ポーズも披露した。今年のRIZINの顔として、3戦連続KOとベルト奪取で1年を締めくくる。

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石井慧2年半ぶり参戦 RIZIN追加カード発表

石井慧

12月29日の米格闘技団体ベラトール初の日本大会、31日のRIZIN20(いずれもさいたまスーパーアリーナ)に向けた会見が4日、東京・目黒雅叙園で行われ、追加カードが発表された。

RIZIN20には、北京オリンピック柔道100キロ級金メダリスト石井慧が17年4月以来約2年半ぶりに参戦。アラスカ出身のジェイク・ヒューンと105・5キロ契約で戦う。会見に欠席した石井は「また日本の年末に戦えることを心の底から感謝している。日本のファンはまぶしすぎてみえない」とコメントを発表した。

また、けがをした堀口恭司との試合が流れた朝倉海は、マネル・ケイプと堀口が返上したRIZINバンタム級ベルトをかけて戦う。同日の石渡伸太郎-扇久保博正戦はバンタム級挑戦者決定戦となり、来春タイトル戦を行う。

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堀口恭司が膝を手術 大みそかの朝倉海戦が消滅

堀口恭司(左)と朝倉海(2019年10月12日撮影)

格闘技イベントRIZIN20大会(12月31日、さいたまスーパーアリーナ)の目玉カード、RIZIN、ベラトールの総合格闘技2団体バンタム級王者堀口恭司(28)と朝倉海(26)の試合が消滅した。14日、RIZIN20に向けた会見で発表された。理由は堀口が右前十字靱帯(じんたい)損傷で全治10カ月と診断されたため。2人は8月のRIZIN18大会で対戦し、朝倉が勝利。大みそかのRIZIN20はベルトをかけた再戦の予定だった。

堀口は以下の通り、コメントを発表した。

申し訳ございません。膝をケガしてしまい、手術をしました。大みそかのRIZIN20には出られません…。

年末、楽しみにしてくださっていた方々の事を思うと、申し訳ない、という言葉だけでは収まらないし、表現のしようが無い、言葉が見つからない申し訳ない気持ちです。対戦相手の朝倉海選手に対しても、申し訳ない。「本当に申し訳ない…」としか、言葉が見当たりません…。

高校を卒業してから、プロとして約10年走り続けて来ました。もちろん無傷ではなかったのですが、何とかやって来られました。去年の終わりから今年に入ったくらいから少しずつ「おかしいな」と思う部分が出てきたり、春を過ぎたころから本格的に身体の各所の痛みや違和感を感じていましたが、「まー、大丈夫でしょ。気合で何とかなるでしょ!」と思っていました。甘かったです。10月後半より本格的に練習を再開したのですが、その蓄積に気付かず、先日の練習中についに、ギリギリ首の皮一枚つながっていた靱帯(じんたい)が悲鳴をあげました…。甘かったです…。

繰り返しになりますが、応援してくださる皆様、朝倉海選手には申し訳ないと言う気持ちである一方で、自分の中では「良い機会だからしっかり休んで、またゼロから作り直して行きなさい」と言う事なんだと受け止めています。

これを乗り越えないと、僕のテーマである「日本の格闘技を盛り上げる」と言う事は成し遂げられないと思います。今までやって来た事の延長線上にそれがあるのではなく、またゼロから作り直して行かないと、それは成し遂げられないと思っています。PRIDEを見て育ち、それに憧れて格闘技を始めた自分としては、日本の格闘技をそれと同じか、それ以上に盛り上げて行きたいと思っています。

ようやく、手術後の体調も戻って来て、月曜日からフロリダの病院でリハビリを開始しました。新たな一歩を踏み出したところです。残念で残念で仕方なかったですが、今は決意を新たに前に進もうとしています。と言いながら、まだ一歩も歩けませんが…。

また、新たに、強くなった堀口恭司をお見せできるように、また、その強くなった新しい堀口恭司が日本の格闘技を盛り上げる事に貢献できるよう、精進してまいります。(原文ママ)

会見で榊原信行実行委員長は「期待感もありましたし、(堀口朝倉戦に)かわるカードを用意するのはとても大変」と落胆しつつも、

「志をもった選手とともに、ピンチをチャンスに変える。全力でこのカードに勝るカードをできるよう頑張ります」と前を向いた。また、堀口からはベルト返上の申し出があり、「来週には(返上を認めるか)アナウンスする」と話した。

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朝倉海、堀口恭司への誕生プレゼントは大みそか決戦

大みそかに王者堀口(左)との対戦が決定して笑顔を見せる朝倉(撮影・上田博志)

<RIZIN19>◇12日◇エディオンアリーナ大阪◇総合(肘あり)5分3回61キロ契約

初代アウトサイダー55-60キロ級王者朝倉海(25)が大みそかのRIZIN20(さいたまスーパーアリーナ)でRIZIN世界バンタム級王者堀口恭司(29)に挑戦することが決まった。この日は佐々木憂流迦(うるか、30)に1回54秒、ドクターストップのTKO勝ちした後、リングに堀口を招き入れ、榊原信行実行委員長が“承認”して決定した。

8月のノンタイトル戦で撃破した堀口と大みそかにベルトをかけて戦う。朝倉は「みんな、見たいですか?」と観客に問いかけ大歓声を浴びた。この日が誕生日だったリングサイドの堀口に「誕生日おめでとうございます。この試合が僕からのプレゼントです」とリングに招き入れ、あうんの呼吸で大一番が決まった。

この日も朝倉は圧倒的だった。UFC参戦経験もある百戦錬磨の佐々木を、堀口戦の“68秒殺”の上を行く“54秒殺”。左フック、右フックを往復ビンタのようにヒットさせ、リングで“亀”になった相手の頭部に、反動をつけ、豪快に左膝をたたき込んだ。佐々木は口から大流血。ドクターが「あご骨折の疑いあり」と見て、試合を止めた。

朝倉は「右フックが相当効いた手応えがあった。膝もけっこう入っていたんで」と秒殺勝利を冷静に笑顔で振り返った。漂う絶対的な自信。「(8月の)堀口戦が決まって、劇的に成長したと思っています。特に打撃。それでテークダウンもされにくくなった」と言い「今日は堀口選手に分析させるのでなく、プレッシャーを与える試合をしたかった」と言い放った。

格闘技の活性化を望む。「リスクがあっても、自分から動かないと。突き抜けたことをやらないといけない」という。大みそかの注目はさらに高まる。「堀口選手は今度、対策を立ててくると思いますが、僕は自信がある。僕に合うタイプの選手と思います」と不敵に笑った。

倒れた佐々木(下)にパンチを振り下ろす朝倉(撮影・上田博志)

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朝倉海が圧勝宣言「一本かKOで」RIZIN19

RIZIN19の佐々木憂流迦戦を前に抱負を語る朝倉海(撮影・加藤裕一)

格闘技イベント「RIZIN19」(12日、エディオンアリーナ大阪)の選手インタビューが10日、大阪市内のホテルであり、初代THE OUTSIDER 55-60キロ級王者朝倉海(25)が佐々木憂流迦戦(総合ルール、61・0キロ契約)で圧勝を宣言した。

4月に佐々木の体調不良によって1度は流れた戦い。「しっかり一本かKOで勝ちたい。圧倒的に勝ちたいですね」。UFCも経験し、MMC(総合格闘技)戦績22勝7敗2分けの強者に何の恐れも見せない。

8月にRIZIN&ベラトール2冠王者堀口恭司をノンタイトル戦で“68秒殺”し、格闘技界の寵児(ちょうじ)となった。堀口戦前後で、注目度は天と地の違いがある。「やりにくさ? ないですね。堀口選手に勝つための練習を積んで、すごく成長できているので」。落ち着いた口調に自信がにじみ出た。

MMC戦績13勝1敗。スタイルはストライカー(打撃系)とされる。実際、対戦相手の佐々木も「朝倉選手の寝技は全くわかりません」と首をひねる。しかし、そこも今回は朝倉にはアピールポイントだ。「もちろんできますよ。でも、あんまり試合じゃ見せたことないんで、佐々木選手には怖い部分じゃないですか?」。朝倉海の新たな1面を見せる準備もある。

今回はセミファイナルでの登場だ。SNSではそこに軽い不満もちらつかせる。「(フジテレビの)放送の関係もあるんでしょうね。でも、大会を一番盛り上げるのがメインイベンターと思います。オレがメインと思ってやりますよ」。衝撃の堀口戦に続き、世間に「朝倉海」の存在を刻み込み、年末には堀口とのタイトルマッチへ。シナリオ通りの圧勝で弾みをつける気満々だ。

RIZIN19の佐々木憂流迦戦での圧勝を宣言した朝倉海(撮影・加藤裕一)

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RIZIN佐々木憂流迦、成り上がり朝倉打倒に自信

RIZIN19最注目の朝倉海戦への抱負を語った佐々木憂流迦(撮影・加藤裕一)=2019年10月10日、大阪市のANAクラウンプラザ

格闘技イベント「RIZIN19」(12日、エディオンアリーナ大阪)の選手インタビューが10日、大阪市内のホテルであり、第3代修斗環太平洋フェザー級王者佐々木憂流迦(うるか、30)が朝倉海戦(総合ルール、61・0キロ契約)への抱負を語った。

「朝倉選手は、元々試合が決まっていた4月よりさらに強くなっている」と警戒しながらも「自分としては“勝ちます”と。そういう試合をします」と必勝を口にした。4月は自分の体調不良で流れ、朝倉は8月にRIZINとベラトール2冠王者堀口恭司を秒殺する番狂わせを起こし、世界の注目を集めるファイターに成り上がった。

堀口、敗れる-。佐々木には衝撃の一報だった。「マジか? まさか? もうそれですよ。朝倉海、すげえな、あっぱれだなと。(打倒堀口の)先を越された悔しさもあったけど(堀口を)食っちゃったんですからね」。

朝倉の怖さを語った。「元々、入ってくるものに対する反応の良さとか能力の高さはある。そこにお兄ちゃん(実兄で総合格闘家の朝倉未来)の作戦がプラスされて、ハマッてる」。だが、その強さに興味がある。強打を誇る相手を、持ち前のグラップリングで封じ込めたい。「作戦どうこうはありますが、それよりMMAで勝負したい、倒しにいきたい。自分には極める力が確実にあります。それは世界で証明してきましたから」。朝倉を撃破し、その先で堀口も。サンスクリット語でてんぐを意味する憂流迦らしく、自由で奔放にトップに立つ。

RIZIN19最注目の朝倉海戦への抱負を語った佐々木憂流迦(撮影・加藤裕一)=2019年10月10日、大阪市のANAクラウンプラザ

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朝倉海「俺がやるしかない」RIZIN19電撃参戦

RIZIN19大会への電撃参戦が決まった朝倉海

8月のRIZIN18大会でバンタム級2団体王者堀口恭司から大金星をあげた朝倉海(25)が同19大会(10月12日、エディオンアリーナ大阪)メインで佐々木憂流迦(29)と対戦することが決まった。

27日、都内でカード発表会見に臨んだ朝倉は「俺がやるしかないと思った」。朝倉が8月にKOで破った堀口はまだコンディションが整わず、キックの神童那須川天心は右拳を負傷中。大会メインを飾る2トップがおらずマッチメークが難航する中、この会見の2日前に正式オファーを受け、電撃参戦を決めた。

「僕自身、10月の大会はパスして、堀口さんとのタイトル戦に向けて集中してやっていこうと思っていたんですけど、10月大会のマッチメークの(難航している)感じを聞いて、それなら俺がやってやろうとスイッチを入れました。前回大会で堀口選手に勝てたことは単に試合に勝ったというだけじゃなくて、堀口選手が常々口にしている『RIZINを盛り上げる』『日本の格闘技を盛り上げる』という気持ちを僕が受け取ったと思っています。であれば、俺がやるしかない。今回、兄貴(未来)も堀口選手も天心選手もいない中で、俺がやるしかないと思っているし、先頭に立って盛り上げたいと思います。地上波で放送していただけるということで俺の派手な試合を世間に届けて、格闘技熱を爆発させたいと思います。楽しみにしていてください」

そう理路整然と語った朝倉に対し、榊原実行委員長は「うまいこと話しますね」と驚きの表情。「格闘技の強い選手はインテリジェンスを持ち合わせてないと勝てない。素晴らしいですね」と称賛した。

このカードは今年4月のRIZIN15で組まれていたが、佐々木の体調不良で流れていた。会見に出席できなかった佐々木は「前回飛ばしてしまった試合の分の思いも乗せて、今回の試合は絶対勝ちます。この試合を楽しみにしてくれているみなさま、おそらく最高の試合になるので、RIZIN19大阪大会、最高に楽しみにしていて下さい」とコメントを寄せた。

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那須川天心が海外進出へ思い「自分も旅立つ時かな」

公開練習を終えポーズを決める那須川

16日のRISEワールドシリーズ2019 58キロ以下級トーナメント決勝(千葉・幕張メッセ)で志朗と対戦する那須川天心(21)が9日、千葉・新松戸のTEPPENジムで公開練習を行った。

7日に公開練習を行った志朗が「那須川の全てを研究し対策できた」と発言したことに「相手が、今までの自分だけを想像してやってるんだったら公開すると思う。研究しているんだったら、研究外のワザで意表を突きたい」と余裕の発言をした。

RIZINの2冠王者堀口恭司が、朝倉海に不覚を取ったことにも触れ「自分はどんな相手でも気を抜くことはない」と気を引き締めた。

また、自身のツイッターで「日本の格闘技はもっと焦らないとだめだ」と発信したことについて「全体的に意識が低いのかな。現状に満足し過ぎている人たちがたくさんいすぎて悔しい。日本の格闘技がすごいと思いすぎている人が多いが、世界で勝てている日本人はいない。自分も、ワールドシリーズに優勝して世界一かというとそうでもない。もうそろそろ自分も旅立つ時かなとも思う。今後の自分の動きを見てもらえたらいい」と、海外進出への思いものぞかせた。

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堀口恭司、日本で休養「見つめなおす良い機会に」

練習拠点の米フロリダへ向け飛び立った堀口恭司

8月のRIZIN18大会で朝倉海に敗れた総合格闘家の堀口恭司(28)が6日、成田空港から練習拠点の米フロリダへ戻った。

先月18日の試合では朝倉にまさかの1回TKO負け。試合翌日から複数の病院、治療院に通い、医師から2週間安静を告げられたため、そのまま日本に滞在して回復に努めてきた。3日に渡航予定だったが、台風の影響で変更。空いた時間で大好きな釣りに出かけ、リフレッシュも出来た。

「負けた事は悔しいけど勝ち負けがある競技…。そこにこだわっていても仕方がない。次にどうするかを考えなくてはいけない。この休養期間がいろいろ見つめなおす良い機会になりました」と前を向いた。

米フロリダに戻った後は、医師のアドバイスに基づいて軽い有酸素運動から練習を再開し、経過を見ながら練習の強度を上げていく予定だ。

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志朗が那須川天心に大金星宣言「格闘技界を変える」

「RISEワールドシリーズ2019ファイナルラウンド」の会見のフォトセッション前笑顔を見せる那須川(右)と志朗(撮影・垰建太)

立ち技最強を決めるRISEWORLD SERIES決勝(9月16日、幕張メッセ)58キロ級でキックボクシング界の神童那須川天心(21)と対戦する志朗(26)が「勝って格闘技界を変える」とジャイアントキリングを予告した。

励みは総合格闘家朝倉海の存在だ。朝倉は今月18日のRIZIN18で総合格闘技2団体同時世界王者堀口恭司に1回KOで勝利。下馬評を覆す鮮やかな勝ち方で評価を一気にあげた。志朗はその試合を見て「すごいモチベーションが上がった」とし、「勝った方がすべてを奪い取れる。自分もKO狙いでいく。同じ人間なので打たれ弱いところはある」と大金星へ狙いを定めた。

那須川は昨年大みそかのボクシングエキシビションマッチでメイウェザーに敗れたが、プロではキックでも総合でも無敗を誇る。そんな那須川に穴はあるかとの問いに対し、志朗は「詳しくは言えませんが、試合当日に楽しみにしていて下さい」。冷静に戦略を練り、約3週間後の決戦を待つ。

「RISEワールドシリーズ2019ファイナルラウンド」の会見で那須川(右)に視線を送る志朗(撮影・垰建太)
「RISEワールドシリーズ2019ファイナルラウンド」の会見で抱負を語る那須川(右)。左奥は史朗(撮影・垰建太)

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那須川天心「負けは死」番狂わせ宣言志朗に覚悟示す

「RISEワールドシリーズ2019ファイナルラウンド」の会見で抱負を語る那須川(右)。左奥は志朗(撮影・垰建太)

キックボクシング界の神童那須川天心(21)が“自腹”の覚悟を示した。30日、東京都内で行われたRISE WORLD SERIES決勝(9月16日、幕張メッセ)の会見に出席。残席があるチケットについて「直前に買えばいいと思っている人が多い。売れなかったら買い取るぐらいの気持ち」と完売に自信をみせた。

ジャイアントキリングはさせない。決勝の相手、志朗(26)は今月18日のRIZIN18大会で朝倉海が堀口恭司に1回KO勝ちした大金星を引き合いに出し、「勝った方がすべてを奪い取れる」と無敗の那須川に勝ち、成り上がることを宣言。それを受けた那須川は「(自分が)負ける試合を見たいと思う方もいると思う。それは仕方ないこと」と理解を示した上で、「例えば1回負けたほうが楽になるとか、プレッシャーから解き放たれるとかいいますけど、自分は負けることが嫌い。負け=死だと思っている。その覚悟が誰よりある。だから負けたくないですし、大前提はKOで勝つことですけど、勝つ。究極は負けないためにどう戦うかということになると思う。そこを極めているので、負けないと思います。負けないです。絶対勝ちます。大丈夫です」と勝利への強い思いを熱弁した。

「RISEワールドシリーズ2019ファイナルラウンド」の会見のフォトセッション前笑顔を見せる那須川(右)と志朗(撮影・垰建太)

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アウトサイダー朝倉海、ダイナマイトに学び堀口KO

堀口(左)を破って喜ぶ朝倉(撮影・前岡正明)

<RIZIN18>◇18日◇愛知・ドルフィンズアリーナ(愛知県体育館)

アウトサイダー上がりの格闘家朝倉海(25)がRIZIN、ベラトールの総合格闘技2団体同時世界王者堀口恭司(28)をKOで下し、地元愛知で大金星をあげた。

1回、カウンターで右のストレートをヒットさせ、堀口をよろめかせる。そのままラッシュでパンチとキックをたたみかけ、2冠王者堀口を沈めた。事件が起きた。4カ月前からボクシング元WBA世界スーパーフェザー級王者内山高志氏の元でパンチの技術を学び、1発の威力も以前より増していた。朝倉は「勝てないって言った人多かったけど、そんなことなかったでしょ」とうれしそうに客席を眺めた。

すべて想定内だった。右のカウンターが決まったのも「作戦通り」。さらに「当たっても1発で倒れないと分かっていた」。セコンドについた兄未来の「柔らかく冷静に戦えば勝てる」との助言通り、緻密な攻めで勝利を引き寄せた。対戦を受けてくれた堀口に感謝した上で「もう1回戦うのが筋。大みそかにベルトをかけて戦いたい」と再戦を熱望した。今回用意した作戦は「ほんの一部しか出してない。温存できた」とニヤリ。再びの勝利で伝説をつくる。【高場泉穂】

RIZIN18 堀口恭司対朝倉海 堀口恭司(右)に右を放つ朝倉海(撮影・前岡正明)

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朝倉に敗れコーナーでぼうぜんとする堀口(撮影・前岡正明)

<RIZIN18>◇18日◇愛知・ドルフィンズアリーナ(愛知県体育館)

アウトサイダー上がりの格闘家朝倉海(25)がRIZIN、ベラトールの総合格闘技2団体同時世界王者堀口恭司(28)をKOで下し、地元愛知で金星をあげた。

堀口が初めてのKO負けを喫した。1発目の右のパンチをくらった後は「全然覚えてない」。相手のカウンター狙いは想定内だったが「一瞬の隙をつかれた」と反省。すがすがしい表情で朝倉に「ありがとうと言いたい」と話し「またベルトをかけて戦い、そこでしっかり勝つ」とリベンジを誓った。

堀口(右)を攻める朝倉(撮影・前岡正明)

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