上へ戻る

au版ニッカン★バトル

記事検索

朝赤龍、断髪式ハプニングも長女のサプライズに笑顔

「朝赤龍引退、錦島襲名披露大相撲」の断髪式で、白鵬(右)が朝赤龍にはさみを入れる(撮影・柴田隆二)

 昨年の夏場所前に引退した大相撲の元関脇朝赤龍の錦島親方(36=高砂)の引退相撲が4日、東京・両国国技館で行われた。

 断髪式では、高砂一門の八角理事長(元横綱北勝海)や鶴竜、白鵬の両横綱ら約250人が参加。最後は師匠の高砂親方(元大関朝潮)が止めばさみを入れた。錦島親方は鏡でまげのない頭を見て「変な感じがする。軽いです」と照れ笑いした。

 4歳になる長男と一緒に行う予定だった断髪式前の土俵入りは、泣いて嫌がったため断念。まさかのハプニングも、家族からの花束贈呈の際に長女のノムーンちゃん(9)がサプライズで手紙を読み上げ「上手に読んでくれました」と笑顔で話した。今後も部屋付き親方として「ケガが少ない力士を。自分が学んだことを教えていきたい」と抱負を話した。

断髪式を終えた朝赤龍はデレゲレツェツェゲ夫人からネクタイを直される(撮影・柴田隆二)

関連するニュースを読む

鶴竜、綱締め実演も土俵入り回避「綺麗にできない」

断髪式で、鶴竜(右)が朝赤龍にはさみを入れる(撮影・柴田隆二)

 昨年の夏場所前に引退した大相撲の元関脇朝赤龍の錦島親方(36=高砂)の引退相撲が4日、東京・両国国技館で行われた。

 1日に左足首付近の内視鏡手術を受けた鶴竜が、引退相撲で綱締め実演を行った。土俵入りは「きれいにできないと思って」と回避。痛めた昨年の1月から、疲労がたまると痛みが出るといい「間に合わせるために早めにやった」と春場所を視野に入れての手術だったと明かした。4場所連続休場から復帰した初場所は終盤に4連敗。悔しい結果に「まだまだ頑張らないといけない」と意気込んだ。

関連するニュースを読む

元関脇朝赤龍が断髪式、息子泣いて想定外ハプニング

「朝赤龍引退、錦島襲名披露大相撲」で最後の土俵入りをした朝赤龍は観客に手を振る。右は呼び出し邦夫(撮影・柴田隆二)

 昨年5月の夏場所前に引退した元関脇朝赤龍の錦島親方(36=高砂)の引退相撲が4日、東京・両国国技館で行われ、断髪式では約250人の関係者がはさみを入れた。

 断髪式の終盤には、鶴竜(32=井筒)、白鵬(32=宮城野)の両横綱に、部屋の前頭朝乃山(23)、さらには高砂一門の八角理事長(54=元横綱北勝海)がはさみを入れ、最後に師匠の高砂親方(62=元大関朝潮)が止めばさみを入れ、約18年間、苦楽をともにしたマゲに別れを告げた。

 断髪式前に行われた余興の「朝赤龍最後の土俵入り」では、4歳になる長男と一緒に行う予定だった。しかし直前になり泣いて嫌がったため、1人で行う想定外の事態が発生。そんなハプニングも錦島親方自身、知らされていなかったサプライズ演出で、会場は温かな空気に包まれた。断髪が終わり家族からの花束贈呈の際、長女のノムーンちゃん(9)が感謝の手紙を読み上げ。これには「ビックリした。何が始まるんだろうって。でも上手に読んでくれました」と3人の父親としての笑みを浮かべた。

 断髪後、整髪を終えると「(来日から)21年間、切ってなかったので軽くなりました」と話した。今後も部屋付き親方として後進の指導にあたる。どんな力士を育てたいかという問いには「ケガが少ない力士を。自分が学んだことを教えたい」と語っていた。

「朝赤龍引退、錦島襲名披露大相撲」で記念撮影に納まる朝赤龍とデルゲレツェツェゲ夫人、長女ノムーンちゃん(撮影・柴田隆二)
「朝赤龍引退、錦島襲名披露大相撲」で記念撮影に納まる朝赤龍と父バタルチさん(撮影・柴田隆二)

関連するニュースを読む

元朝赤龍の錦島親方「相撲塾」でエピソード話し爆笑

トークショーをする錦島親方(元朝赤龍)(撮影・鈴木正人)

 2月4日に引退相撲を控える大相撲の錦島親方(36=元関脇朝赤龍)が13日、東京・両国国技館で行われた「相撲塾」と題したイベントに参加した。初場所(14日初日、両国国技館)を前に行われた土俵祭り終了後、集まったファンの前で、同じ高砂部屋所属の行司、木村朝之助とともにトークを展開。会場となった両国国技館内の相撲教習所には、立ち見を含む超満員の一般客が集まっており、錦島親方は開口一番「緊張しますね」と話し、笑いを誘っていた。

 錦島親方が半生を振り返るのが、今回の「相撲塾」のテーマ。モンゴルから元横綱朝青龍関と一緒に来日し、明徳義塾高相撲部を経て角界入り。「1997年9月6日」と、自身がはっきりと記憶している初来日の際に移動で利用したのが、錦島親方にとっても元朝青龍関にとっても初めての飛行機搭乗。「2人とも窓側に座りたかったから、最初は30分ごとに座席を交代していた。そのうちに海が見えてきたら、どっちも『もっと見たい』と思って5分とか10分ごとに座席を替えていましたよ」と、初々しいエピソードなどを明かし、随所で会場を爆笑に包んでいた。

関連するニュースを読む

1・14初場所、2・11大相撲トーナメント/日程

 日本相撲協会は18日、来年1月の大相撲初場所(14日初日、東京・両国国技館)の御免祝いを開き、以下の通り主な日程等を発表した。

 ☆12月21日 研修会

 ☆26日 番付発表

 ☆27日 力士会

 ☆28日 仕事納め

 ☆18年1月4日 仕事始め

 ☆5日 横綱審議委員会稽古総見

 ☆9日 明治神宮参拝、奉納土俵入り

 ☆10日 新弟子検査

 ☆12日 取組編成会議、野見宿禰(のみのすくね)神社例祭

 ☆13日 土俵祭、優勝額贈呈式、相撲塾開催

 ☆14日 初場所初日

 ☆28日 初場所千秋楽

 ☆29日 横綱審議委員会定期委員会

 ☆31日 大相撲春場所番付編成会議

 ☆2月1日 相撲教習所卒業式、入所式

 ☆4日 朝赤龍引退錦島襲名披露大相撲

 ☆10日 第51回NHK福祉大相撲

 ☆11日 フジテレビ大相撲トーナメント

関連するニュースを読む

朝乃山が高砂部屋から14年ぶり新入幕、発奮材料は

秋場所での新入幕を果たした朝乃山(右)は高砂親方と新しい番付表を手に笑顔を見せる(撮影・小沢裕)

 日本相撲協会は28日、大相撲秋場所(9月10日初日=両国国技館)の新番付を発表し、朝乃山(23)が新入幕を果たした。名門・高砂部屋からは朝赤龍(現錦島親方)以来、14年半ぶりの新入幕だ。初土俵から約1年半、負け越し知らずのスピード出世で同期入門ながら各段昇進で2場所の後れをとってきた豊山(時津風)をライバル視。一方、伝統のしこ名襲名には迷いもにじませた。

 朝起きて真っ先に、部屋に届けられた新番付に目を通す。「一番上の端っこに(しこ名が)あって文字も大きくなってうれしかった」。師匠の高砂親方(元大関朝潮)同席で臨んだ会見で朝乃山は幕内力士を実感した瞬間の喜びを口にした。名古屋場所は西十両5枚目で11勝。「上がれるか不安だった」の思いは吹き飛んだ。

 恵まれた体を生かした右四つからの寄りで三段目最下位格付け出しデビューから負け越しがない。大銀杏(おおいちょう)を結えないスピード出世は「ここまで(早く)上がれるとは思わなかった」と驚く。発奮材料は同じ地位から初土俵を踏んだ宿敵の存在。常に1歩先を行く豊山を「今場所で追い抜きたい。一番負けたくないライバル」と見据えた。

 師匠も「豊山君と競り合うのはいいこと。先場所も初日に勝って8連勝。勢いは大事にしたい」と切磋琢磨(せっさたくま)を願った。今年春場所、朝乃山が新十両昇進を果たしたことで、初めて平成生まれの関取が昭和生まれのそれを上回った。世代の旗頭としての期待も大きい。

 期待といえば、部屋から1横綱2大関を輩出した由緒あるしこ名「朝潮」の襲名にも夢が広がる。ただ今のしこ名には、出身地(富山市)や富山商高時代の恩師だった故浦山英樹さんの1字が入るなど「いろいろな思いが詰まって壊したくない」と否定的だ。それも「横綱になれば(考えてもいい)」と壮大な目標達成時には改名に含みを持たせた。今は「朝乃山」を全国区にするべく、白星を積み重ねるだけだ。【渡辺佳彦】

 ◆朝乃山英樹(あさのやま・ひでき)本名・石橋広暉。94年(平6)3月1日、富山市出身。富山商-近大を経て16年春場所で初土俵。新十両まで6場所、新入幕まで通算9場所連続勝ち越し中。通算成績は64勝23敗。身長189センチ、体重は最新で165キロ。好きな女性のタイプは磯山さやか、上戸彩、石原さとみ。趣味は欧州サッカー観戦や「プレステ4にはまっている」というゲーム。

朝乃山と豊山の出世比較

関連するニュースを読む

朝乃山が新入幕!嘉風は最高齢で関脇昇進 新番付

朝乃山(2017年8月10日撮影)

 日本相撲協会は28日、大相撲秋場所(9月10日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表した。

 西十両5枚目だった7月の名古屋場所で、11勝を挙げた朝乃山(23=高砂)がただ一人、新入幕を果たした。名門・高砂部屋からは03年春場所の朝赤龍以来、約14年ぶりの新入幕で、番付は幕尻の東前頭16枚目。95年初場所の琴ケ梅を最後に、富山県出身の幕内力士は途絶えていたが、89年秋場所の駒不動以来、戦後5人目となる同県出身の新入幕を果たした。近大出身では13年名古屋場所の徳勝龍以来、9人目で、学生相撲出身では今年夏場所の豊山以来、91人目の新入幕となった。

 3場所連続で4人が就く横綱陣では、3場所連続40回目の優勝を目指す白鵬(32=宮城野)が、2場所連続で序列最高位の東正位に就いた。日馬富士(33=伊勢ケ浜)は西正位、2場所連続途中休場の稀勢の里(31=田子ノ浦)は東の2枚目、出場すれば進退をかけることになる鶴竜(32=井筒)は西の2枚目となった。

 高安(27=田子ノ浦)を除く2大関は、ともにかど番を迎えた。照ノ富士(25=伊勢ケ浜)は今年春場所以来5度目、豪栄道(31=境川)は今年夏場所以来6度目で、ともに負け越すと大関陥落となる。

 9場所ぶりの関脇復帰を果たした嘉風(35=尾車)は、昭和以降生まれでは最高齢での関脇昇進となった。玉鷲(32=片男波)は4場所連続で在位した関脇から小結に陥落したが、三役は6場所連続となった。また栃煌山(30=春日野)は1年ぶりの小結復帰で、小結在位14場所は昭和以降、高見山(19場所)、安芸乃島(15場所)に次ぎ出羽錦と並ぶ3位になる。

 再入幕は、ともに2場所ぶりの復帰となる魁聖(30=友綱)と豊山(23=時津風)だった。

 新十両は2人。矢後(23=尾車)は、現師匠(元大関琴風)の部屋創設から9人目の関取輩出。また北海道出身力士では、14年名古屋場所の旭大星(27=友綱)以来、戦後77人目の新十両で、中大からは8人目、学生相撲出身では123人目の関取誕生となった。幕下付け出しデビューから所要2場所での新十両は、昭和以降1位タイ(12人目)のスピード昇進となった。大成道(24=木瀬)は現師匠(元前頭肥後ノ海)の部屋創設から11人目の関取輩出。青森県出身力士では15年初場所の阿武咲(21=阿武松)以来、戦後64人目の新十両昇進を果たした。

 再十両は3場所ぶり復帰の北■磨(きたはりま)(31=山響)と、4場所ぶり復帰の希善龍(32=木瀬)。ともに7度目の十両昇進で、これは最多の須磨ノ富士(8度)に次ぎ、男島、北桜、玉飛鳥と並ぶ史上2位となった。

 秋場所は、9月8日の取組編成会議で初日、2日目の対戦相手が決定。10日の初日を迎える。

※■は石ヘンに番

関連するニュースを読む

元朝赤龍の錦島親方、来年2月4日に両国で断髪式

5月15日、引退会見を行った朝赤龍(右)左は高砂親方

 3月の春場所を最後に引退した錦島親方(35=元関脇朝赤龍)の断髪式が、来年2月4日に両国国技館で行われることが6日、分かった。入場券は今日7日からチケットぴあ、セブン-イレブン、ローソン、ファミリーマートなどで発売される。

 引退相撲として行われ、錦島親方は「幕内の取組や初っ切りなども予定しています。ぜひ最後のまげ姿を見に来ていただけたらうれしい」と話した。また同日、名古屋市内のホテルで高砂部屋の激励会が開催され、約200人の後援者が高砂親方(元大関朝潮)、十両朝乃山らを激励した。

関連するニュースを読む

元関脇朝赤龍は年寄錦島襲名、協会が18人引退発表

 日本相撲協会は5月31日、夏場所前に現役引退して年寄錦島を襲名した元関脇朝赤龍ら18人の引退を発表した。

 ▽朝赤龍(高砂)佐田の富士(境川)会津富士、白ノ富士、寅ノ富士、松ノ富士、北斗(以上伊勢ケ浜)大和富士(阿武松)藤の海(出羽海)力優士(峰崎)能登東(玉ノ井)藤嵐(伊勢ノ海)北陽桜(式秀)小寺(八角)亀の丸(千賀ノ浦)藤田(藤島)関野(芝田山)琴古閑(佐渡ケ嶽)

関連するニュースを読む

元関脇朝赤龍が引退 年寄「錦島」を襲名

引退を発表した朝赤龍

 日本相撲協会は12日、理事会を開き、元関脇朝赤龍(35=高砂)の引退と年寄「錦島」の襲名を承認した。

 4月21日付の官報で日本国籍取得が公告され、引退後も日本相撲協会に残ることができる年寄名跡取得が可能になっていた。

 モンゴル出身の朝赤龍は高知・明徳義塾高に相撲留学し、00年初場所で初土俵を踏んだ。02年名古屋場所の新十両から関取の座を保っていたが、今年の初場所で幕下に転落。14日初日の夏場所は、西幕下14枚目だった。

 今後は錦島親方として、後進の指導に当たる。

関連するニュースを読む

国籍取得の朝赤龍、進退について「師匠と相談して」

ちゃんこに舌鼓を打つ朝赤龍

 21日付の官報で日本国籍取得を公告された元関脇でモンゴル出身の幕下朝赤龍(35)が22日の朝稽古前、師匠の高砂親方(元大関朝潮)に取得の報告をした。

 引退しても親方として日本相撲協会に残れる年寄名跡取得が可能になったが、戸籍作成の諸手続きや名跡取得の折衝を控えるため「今は何も考えていません。全てが終わり師匠と相談してから決める」と進退に関する明言を避けた。法務局への申請から約9カ月での認可に「(国籍変更は)協会に残りたかったので迷いはなかった」と安堵(あんど)の表情を浮かべていた。

関連するニュースを読む

日本国籍取得の朝赤龍が稽古「迷いはなかった」

朝稽古を終え、ちゃんこに舌鼓を打つ朝赤龍

 モンゴル出身の元関脇で春場所では西幕下9枚目の朝赤龍(35=高砂、本名バダルチ・ダシニャム)が22日、都内の高砂部屋で朝稽古を行った。朝赤龍は前日21日、法務省に申請していた日本国籍取得が、21日付の官報で告示されたことで認められた。稽古前には師匠の高砂親方(61=元大関朝潮)に、このことを報告した。

 これで引退後、親方として日本相撲協会に残ることが出来る、年寄名跡取得が可能になった。ただし今後、書類を作成し住居を構える墨田区役所に日本国籍取得の届けを出し、戸籍を作るなどの事務作業を行う必要がある。さらに名跡取得のための折衝や手続きも残されているため、進退については「今は何も考えていません。全てが終わり師匠と相談してから決める」と明言を避けた。

 昨年7月に申請を開始。朝稽古終了後、朝赤龍は「他の人は1年ぐらいかかると聞いていたので、早い方かもしれないですね。国籍を変えるのは勇気がいることですが(引退後は)協会に残りたかったので迷いはなかった。親や家族の反対もなかったです」と、ホッとした表情で話した。

 前日は夕方に、法務局の担当者から電話で認可の連絡が入ったという。今後は、その担当者と連絡を取り合い、事務作業を進める。また日本名については「モンゴルの名前のままでもいいと聞いています」と、まだ決めていないとしながらも、モンゴル名を通す考えがあることも示した。

関連するニュースを読む

元関脇朝赤龍が日本国籍取得 年寄名跡取得が可能に

元関脇の朝赤龍(2013年1月17日撮影)

 大相撲の元関脇で幕下の朝赤龍(35=本名バダルチ・ダシニャム、モンゴル出身、高砂部屋)が日本国籍を取得したことが21日付の官報で告示された。

 引退後は親方として後進を指導する意向があり、日本相撲協会に残ることができる年寄名跡取得が可能となった。モンゴル出身では大島親方(元関脇旭天鵬)が日本国籍を取得し指導に当たっている。

 朝赤龍は高知・明徳義塾高に相撲留学し、2000年初場所で初土俵を踏んだ。02年名古屋場所の新十両から関取の座を保っていたが、ことし初場所で幕下に転落した。

関連するニュースを読む

高安が鬼形相で無傷10連勝 大関とりへ足固め

貴ノ岩(右)をはたき込みで破り10連勝とする高安(撮影・岡本肇)

<大相撲春場所>◇10日目◇21日◇エディオンアリーナ大阪

 関脇高安(27=田子ノ浦)が初日から10連勝を飾った。西前頭2枚目の貴ノ岩の注文相撲にも動じず、はたき込み。初場所に続く2桁で、夏場所の大関とりへ足固めができた。1場所15日制が定着した49年夏場所以降、関脇の無傷10連勝以上は14人目で、過去13人はいずれも横綱、大関に昇進している。兄弟子の横綱稀勢の里も全勝を守り、同部屋力士2人だけの同時10連勝は49年夏以降、初めて。

 振り向いたその顔は、まるで鬼のようだった。立ち合いで、高安は変化をされた。貴ノ岩に、自分の右に動かれた。心は乱れなかった。「頭には入っていました。動くならあっちの方だと。しっかり相手が見えていました。全然大丈夫でした」。

 立ち合いの踏み込みは、いつもと違う左足。変化も想定し、胸から当たりにいった。だから踏みとどまれる。右足はまだ、土俵中央の仕切り線にかかっていた。これが貴ノ岩を慌てさせた。鬼のような形相がなおさらひるませた。「すぐ対応できました。あれも相撲。しっかり残れて良かった」。慌てて出る相手を、はたき込みで退けた。何をされても動じない。強さがみなぎっていた。

 初日からの勝ちっ放しが10に伸びた、前頭7枚目で13年初場所6日目から記録した9連勝も更新して、初日からでなくても自己最多。それを関脇で塗り替えた。1場所15日制が定着した49年夏以降、関脇の初日から10連勝は14人目。過去13人は全員、大関以上に昇進した。大関とりへ、確かな足固めができあがった。

 今場所、たくましい体を意のままに操れる。「体重が増えすぎないよう、コントロールして食べている」。最初の大関とりだった昨年九州では、180キロ超と自己最重量を記録して「ちょっと重かった」。反省を生かして、新横綱との激しい稽古と自制で減らした。1月末の健診は173・8キロ。そこから「しっかり食べて、体をしぼって、質のいい体をつくった」。今はベストと言い切る176キロ。「お酒は1滴も飲んでいないです。場所前から」。

 同部屋の力士2人が初日から10連勝で肩を並べるのは04年春場所の朝青龍、朝赤龍以来13年ぶり。だが、当時は大関千代大海も並走していた。同部屋2人だけとなれば史上初。優勝争いは終盤戦へと突入し、11日目は横綱鶴竜と組まれた。「(優勝争いを)意識しながらリラックスしてやります。気持ちよく、毎日過ごせるように」。気負うことのない姿に、すごみがにじみ始めた。【今村健人】

関連するニュースを読む

石橋が幕下全勝V「自分、部屋のために頑張った」

幕下優勝の石橋(撮影・小沢裕)

<大相撲初場所>◇13日目◇20日◇東京・両国国技館

 名門・高砂部屋が、途切れた伝統をわずか1場所で取り戻した。

 6戦全勝同士で幕下優勝をかけた一番で、西7枚目の石橋(22=高砂)が東51枚目の朝日龍(21=朝日山)を寄り切りで破り、全勝優勝を決めた。幕下15枚目以内での7戦全勝で、3月の春場所(12日初日、エディオンアリーナ大阪)での新十両昇進を確実にした。

 今場所、部屋の関取輩出が創設から140年目で途絶えた。自分より番付上には朝赤龍、朝弁慶といった元関取がいたが、星が伸びず「4連勝、5連勝したころ『自分しか可能性があるのはいない』とプレッシャーだった」という。「自分のため、部屋のために頑張った。1場所で復活させて良かった」と喜んだ。

 師匠の高砂親方(元大関朝潮)も「関取不在の新しい1歩を踏みだした今場所、新しい関取ができる。こんないいことはない」と喜んだ。師匠と自分が卒業した近大のある大阪に、晴れ姿で凱旋(がいせん)する。

関連するニュースを読む

石橋6連勝「思い切り行くだけ」新十両昇進に王手

貴公俊(左)を寄り切りで下す石橋(撮影・中島郁夫)

<大相撲初場所>◇11日目◇18日◇東京・両国国技館

 今場所、部屋創設から140年目で関取が途絶えた高砂部屋の西幕下7枚目の石橋(22)が、全勝同士の対戦で西30枚目の貴公俊(19=貴乃花)に勝って、土つかずの6連勝。7番勝てば確実となる新十両昇進に王手をかけた。

 「きのうビデオを見て、左四つで来るのは分かっていた。右を差し勝つこと」と話すように、左は抱えながら右四つに組み止め、寄り切りで快勝した。

 王手をかけたプレッシャーは認めながら「とりあえず、あと1番しか取れないと思い込んで、自分の相撲を取りきりたい。あとは思い切り行くだけです」と石橋。7番相撲は、もう1人の6連勝力士、朝日龍(21=朝日山)との全勝対決となりそう。「力が強く身長があって粘り強い」と警戒しつつ「ここまでの6番のような相撲を取り切れば、その流れでいけると思います」と自然体を強調した。

 意識せずにはいられない期待も、承知している。部屋の再十両昇進候補だった幕下上位の朝赤龍、朝弁慶が負け越し。「あとは僕しか(十両昇進候補は)いない。自分のため部屋のためにも、あと1番」と自分に言い聞かせていた。

関連するニュースを読む

琴奨菊7度目かど番、玉鷲スロー新関脇 新番付

琴奨菊

 日本相撲協会は26日、大相撲初場所(来年1月8日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表し、横綱では九州場所を制した鶴竜(31=井筒)が昨年九州場所以来となる東の正位に就いた。西の正位は日馬富士(32=伊勢ケ浜)で、白鵬(31=宮城野)は初めて2場所連続で東の2番手となった。

 大関在位で史上10位タイの32場所目となる琴奨菊(32=佐渡ケ嶽)は秋場所以来、自身7度目のかど番を迎える。

 三役は東西ともに新関脇で、東の玉鷲(32=片男波)は初土俵から所要77場所、新入幕から所要49場所はいずれも史上5位タイのスロー昇進となった。モンゴル出身では照ノ富士以来9人目。

 西の正代(25=時津風)は、初土俵から所要17場所は史上2位タイのスピード昇進。熊本県からの新関脇は71年(昭46)初場所の福の花以来、戦後4人目。また、東農大出身では62年(昭37)九州場所の豊山以来2人目となった。

 小結は高安(26=田子ノ浦)と栃ノ心(29=春日野)。

 また、新入幕には佐藤改め貴景勝(20=貴乃花)と、千代皇(25=九重)の2人が昇進した。

 貴景勝は、現師匠の貴乃花親方(元横綱)が04年2月1日に部屋を創設してからは貴ノ岩以来2人目の新入幕で、日本人力士としては初めて。兵庫県出身では北はり磨以来、戦後24人目。千代皇は鹿児島県出身では千代丸以来、戦後22人目となった。

 再入幕は大砂嵐(24=大嶽)1人。新十両は力真(21=立浪)と照強(21=伊勢ケ浜)、坂元改め大奄美(24=追手風)。

 また、九州場所で十両だった朝赤龍(35=高砂)が幕下に転落したことで、1878年(明11)の部屋創設以来、初めて高砂部屋から関取が不在となった。代わって現在、最も関取が継続している部屋は、春日野部屋で1935年(昭10)5月からとなった。

 来年1月6日の取組編成会議で、幕内の初日、2日目の対戦相手が決定する。

関連するニュースを読む

名門・高砂部屋から関取消滅、139年歴史途絶える

<大相撲九州場所>◇千秋楽◇27日◇福岡国際センター

 朝潮や朝青龍の横綱ら幾多の関取衆を輩出し続けてきた角界屈指の名門・高砂部屋から、関取が途絶えることが確実になった。同部屋ただ1人の関取で十両の朝赤龍(35)が、幕下の希善龍に敗れ4勝11敗となり、来年1月の初場所(8日初日、両国国技館)での幕下陥落が確実。十両昇進力士もおらず、初場所では関取が不在になる。

 同部屋は1878年(明11)の部屋創設から足かけ139年、関取を輩出し続け、東西相撲協会合併後で唯一、関取衆を絶やしたことがない。その伝統が途切れることに朝赤龍は「これまでの関取衆、先輩たちに申し訳ない。伝統ある歴史を自分で途切れさせたくなかった」と唇をかみしめ、師匠の7代目高砂親方(元大関朝潮)は「頑張った結果で朝赤龍に責任はない。新しい歴史を作るぐらいの気持ちで前向きに取り組みたい」と語った。来場所は陥落するであろう朝赤龍や朝弁慶、石橋、玉木らが、幕下上位から十両昇進を目指す。更新し続けた偉業がひとまず、139年で「確定」したまでで、名門部屋は新たな1歩を踏み出す。

関連するニュースを読む

名門・高砂部屋、来年初場所での関取不在が濃厚に

希善龍(左)に上手投げで敗れる朝赤龍(撮影・栗木一考)

<大相撲九州場所>◇千秋楽◇27日◇福岡国際センター

 横綱・大関はじめ、幾多の関取衆を輩出した角界屈指の名門・高砂部屋から、関取が途絶えることになる。

 高砂部屋ただ1人の関取で、西十両9枚目の朝赤龍(35)が今場所最後の相撲に臨み、幕下の希善龍(31=木瀬)に敗れ4勝11敗となった。十両最下位まで5枚を残す番付で、仮に勝って5つの負け越しなら十両にとどまる可能性があったが、絶望的な状況となり、来年1月の初場所での幕下陥落が確実な状況。再十両を狙った西幕下3枚目の朝弁慶(27)も4勝3敗止まりで、関取復帰の可能性は薄く、初場所では関取不在となることが濃厚となった。

 高砂部屋は1878年(明11)の部屋創設から、関取を輩出し続けてきた。1927年(昭2)の東西相撲協会合併後としても、唯一、関取衆を絶やしたことのない部屋だったが、その伝統が途切れることになりそう。朝赤龍は「今までのいろいろな関取衆、先輩たちに申し訳ない。この3~4年、自分の時に途切れさせたくないという気持ちが強かった」と話した。責任を背負うような弟子の言葉に、7代目にあたる師匠の高砂親方(60=元大関朝潮)は「朝赤龍もつらいだろうが、朝赤龍の責任ではない。頑張った結果が、こうなった。私の時に途切れるのは、ひじょうに残念だけど、この結果を受け止めて、新しい歴史を作るぐらいの気持ちで前向きに取り組みたい」と話した。

関連するニュースを読む

十両小柳、危険な九州…禁断締めラーメン替え玉食す

小柳

<大相撲九州場所>◇6日目◇18日◇福岡国際センター

 将来の大関候補の呼び声高い、新十両小柳(23=時津風)が思わぬ悩みに頭をかかえた。朝赤龍との一番を制し「黒が並ぶよりは白が並ぶ方が良い」と連勝を喜んだ。

 ただ、悩みは土俵の外にあった。部屋にいる時は酒は飲まず、飲むのは誘われて夜の街に出た時だけ。そうなると、ついつい手が伸びてしまう食べ物がある。

 「締めのラーメン食べないつもりが…。替え玉もしました…。九州場所、危険です」とバツの悪そうな顔で下を向いた。誘惑との戦いも、大事な勝負の1つだ。

関連するニュースを読む