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堅牢無比の村田と不撓不屈のエンダム、どっちが勝つ

アッサン・エンダム(左)と村田諒太


 ボクシングのロンドン五輪金メダリストでWBA世界ミドル級1位村田諒太(31=帝拳)が22日、両国国技館で王者アッサン・エンダム(フランス)との同級タイトルマッチに臨む。村田にとって5月の王座決定戦で敗れた相手との直接再戦。物議を醸す判定となった5月の一戦をデータからひもとき、試合の行方を占う。

<村田諒太 堅牢無比>

 村田は、エンダムからの471発を受け止め、許した有効打はわずか18発。多彩なブローの嵐、その約96%をブロックの盾ではじいた。翻り、その拳を矛として的確に敵を射抜いた。ガードをくぐり抜けたパンチは57発。実に5発に1発は強打をフレンチボクサーの体に届かせ、右ストレートでリングにはわせた。「基本的なスタイルは変えない」。厚き壁を築いて、右拳で壁を貫く。

<アッサン・エンダム 不撓不屈>

 エンダムは、4回にダウンした後も空振りを誘発した。村田の284発のうち体に触れさせなかったのは136発。ミドル級では傑出の足さばき、柔軟さで約48%の回避率を生んだ。過去、6度のダウンでも12回を戦い抜いたタフネスは倒れても羽ばたきをやめない。「5月に見られなかった私を見ることができる。前回と同じ展開には絶対にならない」。羽は折れることはない。王者を守るために。

 ◆First Fight(5・20) ガードを堅め、前進で圧力をかけ、手数を絞って好機に右ストレートを狙う村田。対するエンダムは周回しながら手数を多く、短く連打をまとめる展開。4回に村田がカウンターの右ストレートでダウン奪取。影響を最小限に留めたエンダムはふらつく場面もありながら、足を止めずに、手数も落ちず。判定は2-1(116-111、115-112、110-117)でエンダム。

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比嘉大吾と拳四朗会見 ともに自信「倒して勝つ」


 ボクシングのトリプル世界戦(22日、両国国技館)にともに初防衛戦を迎えるWBC世界フライ級王者比嘉大吾(22=白井・具志堅)、WBCライトフライ級王者拳四朗(25=BMB)が19日、都内のホテルで調印式と記者会見に臨んだ。

 挑戦者に同級5位トマ・マソン(フランス)を迎える比嘉は、「調子もよくて後はやるだけだと思っています。12回あるうち、あいだに倒して、絶対に勝ちたい。倒して勝ちます。過去の沖縄の先輩みたいに攻めるスタイルで全国のみなさんに感動を与えるボクシングをしたい」と抱負。マソンは「最終チェックを細かく見ている段階。試合が近づくほどモチベーションは上がっている。良い試合をしたい。非常に体力が問われる試合になると思っている。そのために練習を重ねてきた。試合で出すだけ」と勝負をにらんだ。

 挑戦者に元世界王者ペドロ・ゲバラ(メキシコ)を迎える拳四朗は「体調も万全なので、しっかり練習して、明日はゆっくり映画でも買い物でもしてリラックスしたい」とリラックス感満載のコメント。「前回は挑戦者として戦ったが、今回は王者の自覚をしっかりもって、王者らしく圧勝したい」と誓った。3度目の世界挑戦となるゲバラは「体調は万全です。最高の体調でこの試合に必ず勝ちたい。試合の鍵になるのは意欲。誰にも負けない意欲をもってやってきた」と語った。

 メインカードとなるWBA世界ミドル級タイトルマッチの調印式と記者会見は20日に予定され、王者アッサン・エンダム(フランス)、挑戦者の同級1位村田諒太(帝拳)が出席する。

調印式を終え記念撮影する、左からライトフライ級挑戦者ペドロ・ゲバラ、同チャンピオン拳四朗、フライ級挑戦者トマ・マソン、同チャンピオン比嘉大吾(撮影・酒井清司)

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村田諒太 自宅に設置ビジョントレで得た副産物は


 “目力”見せます-。ボクシングのロンドン五輪金メダリストでWBA世界ミドル級1位村田諒太(31=帝拳)は18日、同級タイトルマッチを含むトリプル世界戦(22日、両国国技館)の都内での予備検診を受診。5月の王座決定戦で物議を醸す判定で敗れた王者アッサン・エンダム(フランス)と直接再戦へ、目の力を鍛えるビジョントレーニング効果を口にした。

 村田には緊張しているかいないかが、目の感覚で分かる。「緊張していると目が固まるので、そのあたりの自分の判断基準にはなっているかな」。エンダムと8月の対戦発表会見以来の対面を果たしたこの日は…。「『ハーイ』くらいですかね。ここまできてピリってもしょうがない」。互いに肩を抱き合うなど、柔らかな言動。目は「固まって」いなかったのだろう。気負い、重圧から離れた笑みも目立った。

 2年前から「ビジョントレーニング」を導入した。光る点を指でタッチしていく器具を使う。3月には約100万円の装置を自宅にも設置して、目を鍛えてきた。反射神経向上などを主眼にしたが、思わぬ効能は精神面にあった。「機械をばばっと押していく時に、力みがあるとできない。力んでいるか、ないかが(感覚的に)分かる」。緊張すれば力む。自分の状態を客観視できるようになったという。「判断材料にしてます」と指標を手にした。

 検診では5月の第1戦から左目の視力が1・0から2・0に変わったが、「トレーニングは視力を上げるためではないんで…」と苦笑。視力が良い方が強いとも一概に言えない。数値は気にしたことはなく、ここでも自然体を感じさせた。エンダムの印象は8月と比較し、「あの時と違ってニコニコしている感じではなく、緊張感も伝わってくる」と見定めた。武器は堅いブロック、右拳だけではない。その目も駆使して雪辱を果たす。【阿部健吾】

自宅に導入したビジョントレーニング機器(村田諒太公式フェイスブックより)

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村田諒太「多少の緊張感ある」も自信「早く試合を」

予備検診後、ファイティングポーズを取る村田(右)とエンダム(撮影・滝沢徹郎)


 ボクシングのトリプル世界戦の予備検診が、18日に都内で行われた。メインで直線再戦する王者アッサン・エンダム(33=フランス)と同級1位村田諒太(31=帝拳)はともに異常はなかった。体格も村田が身長180センチで2・5センチ上回ったが、あとは前回同様にほぼ互角だった。

 両者は8月3日の発表会見以来の対面だった。村田は「あの時の少しニコニコから、緊張感が伝わってきた。過度ではないが、ボクも多少の緊張感はある」と落ち着いた表情で話した。視力が前回1・0から右2・0、左1・2と上がった。ビジョントレーニングの成果かと聞かれ、「あれは視力のためでなく、目の動きのもの。難しい質問」と笑った。試合に向けては「すごく順調にきた。早く試合がしたい。楽しみにしてください」と自信を口にした。

 エンダムは久々対面には「同じ人。印象は変わりない」と素っ気なく話した。胸囲が98センチと前回より3センチ大きくなった。これには「しっかりトレーニングしたのが確認できた。体も大きく、強くするようにトレーニングしてきた」とうなずいた。試合まであと4日に「やるべきことはやった。仕事をしにきている。どこにも行かず試合に集中する。1000%の自信は揺るぎない」と豪語した。

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エンダム不気味 サンドバッグに面 練習も独特

練習を公開したエンダムは、マスクを付けたサンドバックを真剣な表情で打ち込む(撮影・浅見桂子)


 ボクシングのWBA世界ミドル級王者アッサン・エンダム(33=フランス)が17日、挑戦者に同級1位村田諒太(31=帝拳)を迎えるタイトルマッチ(22日、両国国技館)へ向けた練習を都内のジムで公開した。不可解判定での勝利が議論を呼んだ5月の王座決定戦からの直接対決。質疑応答では作戦などの質問をはぐらかす場面が散見され、「アフリカン・サムライになる」と宣言した。

 エンダムの煙幕か。練習に先立った会見で、かみ合わない答えを続ける王者がいた。「ディアス・トレーナーに聞いてくれ」。村田対策、警戒するパンチを聞かれると同トレーナーに代弁を願い、その答えも「2人のボクサーが2つの作戦を立てる。その勝負になる」など的を射ないものばかり。5月も同様にけむに巻く場面はあったが、一層徹底された印象。当人が答えたわずかな問答もさらにかみ合わない。

 Q 村田のブロック技術対策は?

 A 村田は大変素晴らしい人物。ハートがある。

 Q 意気込みは?

 A 週末は嵐が起こる。自分に味方してくれる。

 Q 嵐とは?

 A アフリカン・サムライになる。サムライは勝つとバンザイすると聞いた。私もバンザイしたい。

 侍、万歳は日本語。確かにカメルーン出身のフランス人だが…。珍妙な発言が続いた。

 練習も独特だった。サンドバッグに人の顔型のグッズを装着して打ち込んだり、リング上で前転を繰り返してからシャドーを行ったり。5月以上にオリジナル性を発揮して、発言も含めて不気味さを残した。

 第1戦では4回にダウンを喫したが、12回を戦い抜いた。村田は大きく戦い方を変えずにKOでの完全決着を望むが、「自分は倒すつもりはない。12回戦い抜く」という真意は果たして。試合での軽快な足さばき同様、核心をかわし続けた。【阿部健吾】

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エンダム強気、村田に「倒れるとしたらそれはお前」


 ボクシングのWBA世界ミドル級王者アッサン・エンダム(33=フランス)が17日、挑戦者に同級1位村田諒太(31=帝拳)を迎えるタイトルマッチ(22日、両国国技館)へ向けた練習を都内の帝拳ジムで公開した。

 「私にとって再戦はスパーリングを初めてやり、そのパートナーに慣れていく事に似ている。探り探りの状態から、日々会うことで相手のことを理解できる。彼も万全の状態で挑んでほしい。彼の方がプレッシャーはあるのではないか」

 同カードだった5月の王座決定戦(有明コロシアム)では、4回にダウンを喫しながらの2-1の判定勝ちが疑問を生んだ。指示したジャッジが処分を受け、WBAのメンドサ会長も「誤審」を認め、再戦指令を出してダイレクトリマッチが決まった。村田有利の声もある中で、自信をのぞかせた。

 練習では人の顔型のグッズをサンドバッグに装着して打ち込んだり、前転を繰り返した後にシャドーをしたりと、5月同様に独自性あふれるメニューを消化した。

 「倒された経験があるからこそ、倒れない」「どちらかが倒れるとしたら、それはお前だ」と村田にメッセージを残した。

練習を公開したエンダムは、ファイティングポーズ(撮影・浅見桂子)

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村田諒太 スパー計110回超え ブロック確認

練習でサンドバッグをたたく村田(撮影・山崎哲司)


 WBA世界ミドル級1位村田諒太(31=帝拳)が16日、22日の同級タイトル戦に向けたスパーリングを打ち上げた。都内のジムで3回を行い、合計で110回超え。「ブロックが緩くならないように確認した。生命線なので」と強固な守備を最後まで確かめた。立ちながら取材を受ける間も、大粒の汗がしたたり落ちた床には水たまり。発汗は順調な調整の証しだ。

 5月に物議を醸す判定で敗れた王者アッサン・エンダム(フランス)との直接再戦で、前日15日の来日時には「触れさせない」と宣戦布告されたが、「気にしてもしょうがない」と泰然。「ブロッキング、プレッシャー、パンチ力。良いところで勝負するだけ」と揺るぎなかった。

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エンダム 村田と再戦へ来日 イブラと合同トレも

携帯電話でファンと報道陣を撮影しながら来日したWBA世界ミドル級王者のエンダム(撮影・柴田隆二)


 ボクシングのWBA世界ミドル級タイトルマッチ(22日、両国国技館)で同級1位村田諒太(31=帝拳)の挑戦を受ける王者アッサン・エンダム(33=フランス)が15日、来日した。判定が物議を醸した5月の王座決定戦以来の直接再戦。汚名返上を期する初防衛戦に向け、サッカーの元スウェーデン代表FWイブラヒモビッチ(マンチェスターU)と合同トレーニングを積んだことを明かした。

 「アッサン!」。羽田空港に居合わせた旅行者から手を振り、呼び掛けられると、サングラス越しに笑顔を振りまいた。ストール、ライダージャケット、腰ばきのジーンズといういでたちで登場したエンダムは、「たくさんの方に迎えていただいた。うれしい気持ちになっています」と上機嫌。村田の雪辱を待ち望むアウェーの地でも、リラックスした空気を醸し出した。

 前回の調整と同じく、米マイアミを拠点にし、ドイツなどでも実戦練習を積んできた。8月にはフランス国内で合同練習。相手は「昔からの友人」というFWイブラヒモビッチ。マンチェスターUと1年間の再契約をした超大物の格闘技好きは有名で、自らも15歳からテコンドー道場にも通っていた。試合で「トリョチャギ(後ろ回し蹴り)」でゴールを奪ったこともある。「とても気が合う」とともに汗を流し、競技は違えど世界の最前線で戦う者同士で刺激しあった。

 5月の第1戦は4回にダウンを奪われた。以降も軽快な足さばきと手数で12回を戦いきったが、判定には批判の声も大きかった。「今回は触れさせない。新しいものをみせる必要はない。ベルトを持ってフランスに帰る」と、アンタッチャブル宣言も飛び出した。【阿部健吾】

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村田諒太との初防衛戦へ王者エンダムが笑顔で来日

WBA世界ミドル級王者のアッサン・エンダムが来日した(撮影・柴田隆二)


 22日に東京・両国国技館で行われるボクシングのWBA世界ミドル級タイトルマッチで初防衛戦に臨む王者アッサン・エンダム(33=フランス)が15日、パリ発の航空便で羽田空港に到着した。

 挑戦者にロンドン五輪金メダリストで同級1位村田諒太(31=帝拳)を迎え、判定が物議を醸した5月の王座決定戦以来の直接再戦で、汚名返上を期する。

 サングラス、マフラー、腰履きジーンズ姿で、スマートフォンで撮影しながら空港の入国ゲートから登場。居合わせた多くの人から手を振られ、「アッサン!」の声も飛ぶと、笑顔もみせながら答えていた。都内に移動して、会見を行う。

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村田諒太が判定対策、打ち返し徹底し当て逃げ許さん


 “当て逃げ”許さん-。ボクシングのロンドン五輪金メダリストでWBA世界ミドル級1位村田諒太(31=帝拳)が12日、22日の同級タイトル戦(両国国技館)へ向けた練習を公開。5月の王座決定戦で不可解判定で敗れたアッサン・エンダム(フランス)との再戦への作戦を明かした。要所に連打を集めて逃げる相手に対し、狙うのは打ち終わりの打ち返し。採点でも有利に運ばれないようにリアクションし、必勝を期す。

 70人以上の報道陣に見つめられての2回のスパーリング。村田の左の使い方に、明確な意図があった。外国人パートナーがパンチをまとめて打ち込んできた後に、すかさず左ジャブを返し、数発の切り返しを放つ。これまでは連打を受けた直後は、左腕を伸ばして相手を押し、距離感を作る傾向にあった。それが徹底してジャブに変わっていた。

 「前回は打ってきた後に、僕がいかずに終わった。そうしたら1-0になる。相手が打ち終わったら僕も手を出して、そのポイント分を帳消しにすることを考えないといけない」

 5月の第1戦。不可解な判定だったとはいえ、エンダムの手数を優位と見たジャッジがいたのは事実。角度多彩なパンチを浴びせられ、反撃する前に軽快な足回りで逃げられる場面も多かった。ブロックしきってはいたが、印象は悪い。そこで「1アクション」には1リアクションを重ね、マイナス要素を消す。

 もちろん、手数で勝負するわけではない。前回は2倍以上の手数の差があった相手と同じ土俵で勝負はしない。的中率が高い右ストレートを軸にした強打。手数は劣るも、高い守備力とスタミナで追い詰める基本線は変わらない。「右が当たれば間違いなく倒れる」と自信も深い。「帳消し」戦法は、KOで倒すことを大前提にした上で、さらに勝利をたぐり寄せるため。

 試合には、契約する米プロモート大手トップランク社を率いるボブ・アラム氏が訪れる。王座奪取後に米国での防衛戦プランも口にする大物に、「良い試合を見せたい。でも、先先と考えると僕の気持ちがどっかでぽきっといきそうなんで、終わってから考えましょう」とさわやかに受け流した。先には夢が広がるが、目の前を見る。「終わりがいつ来るか分からない。瞬間瞬間を生きるしかない。悔いがないように戦いたい」。技術だけでなく、メンタルでも水も漏らさない準備を怠らず、決戦を待つ。【阿部健吾】

 ◆ボクシングの採点基準 リングサイドに座った3人のジャッジが、ラウンドごとに10点満点の減点方式で行う。評価の基準は国や地域別、団体別でも統一されていないが、有効打と攻勢が重く見られる傾向にあり、手数は攻勢の一要素とされる。他に防御、リング・ゼネラルシップ(戦術、戦略や巧みな試合運び)の基準がある。

 ◆5月の王座決定戦VTR 村田がガードを固め、前に圧力をかけ、好機に右ストレートを狙った。対するエンダムは周回しながら手数を多く出す展開が初回から続く。4回には村田がカウンターの右ストレートでダウンを奪う。以降も展開は変わらず、村田のパンチにエンダムがぐらつく場面も多かったが、判定は1-2(117-110、111-116、112-115)。手数を優勢とした結果に終わると、国内外で判定への批判が噴出。WBAのメンドサ会長が誤審を認め、後にエンダム指示のジャッジ2人は6カ月の資格停止処分となった。

5月、完全にガードする村田とエンダム

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村田諒太が「広角打法」手応え、再戦エンダム逃さん

村田諒太(17年10月5日撮影)


 ボクシングのWBA世界ミドル級1位村田諒太(31=帝拳)が「広角打法」で雪辱を果たす。

 同級王者アッサン・エンダム(フランス)との5月以来の直接再戦となる同級タイトル戦(22日、東京・両国国技館)に向け、6回のスパーリングを9日に都内ジムで消化。左足を少し下げる微調整を行った新スタンスで臨み「エンダムに逃げられないように、スクエアにした」と説明した。追い詰めても逃げられるケースがあった第1戦を生かし「より広角に打てるように」と修正。直線的過ぎたパンチ軌道を変え、手応えをつかんだ。

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王寺工・今永虎雅&荒本一成が史上初高校8冠

王子工・今永(17年10月8日撮影)

<国体ボクシング少年の部>◇9日◇決勝◇愛媛・松前公園体育館


 奈良・王寺工高の3年コンビが、史上初の高校8冠を達成した。

 ライト級の今永虎雅(たいが)とウエルター級の荒本一成で、サウスポーの今永は兵庫・西宮香風高の宮垣仁に、オーソドックスの荒本は佐賀・杵島商高の成富丈一郎にいずれも判定勝ちした。

 アマチュアボクシングの高校タイトルはインターハイ、国体、選抜とあり、3月開催の選抜が3年は出場できないため、獲得可能な最大数が8個だ。WBOスーパーフライ級王者井上尚弥は相模原青陵高で5冠ながらシニアの全日本選手権、プレジデント杯に優勝し“高校でアマ7冠”を達成した別格の存在だが、WBAフライ級王者の井岡一翔(興国高出身)や元世界2階級王者粟生隆寛(習志野高出身)らの6冠を超える快挙となった。

 今永は「今まで経験したことがない気持ちになった大会でした。アップでも体がフワフワしたり…」とホッした様子。荒本は「1年の国体の時、3年の先輩が最後だったわけですけど、あの時の先輩の立場になったんやなあと感じます」という。

 「東京五輪の金メダル」を夢に掲げる2人は今永が東洋大、荒本が日大に進学予定。11月22日からシニア大会の全日本選手権に推薦出場する。2人は「出る以上、優勝目指して頑張る」と、井上以来の“高校生王者”を目指す。

 王寺工高監督で、ロンドン五輪金メダリストの村田諒太を指導した経験のある84年ロス五輪代表の高見公明氏(57)は「2人には“2年の途中までは、おまえたちの方が村田より上やったけど、今では当時の村田が上”と言ってます。村田は当時からスタミナが抜群でした。2人はこれから大学で、体力のある相手とがんがん練習を積んで力をつけてほしい。そうすれば(東京五輪代表の)可能性は十分にあります」とエールを送った。

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村田が因縁再戦へ米から「ガツンとくる」新相棒投入

米エバーラスト社製の練習用グローブをつける村田


 ボクシングのロンドン五輪金メダリストでWBA世界ミドル級1位村田諒太(31=帝拳)が、22日の同級王者アッサン・エンダム(フランス)とのタイトル戦に向け、新相棒を投入する。5日に行われた都内ジムでの練習ではめたのは米大手エバーラスト社製のグローブ。「ガツンとくる。ナックルの感じが良い」と好感触を口にした。

 7、8月とジムの先輩である三浦、亀海が米国で世界戦をした際に着用。「良いと聞いていた」と米国で購入してもらい、この2週間ほど使用していた。5月の王座決定戦では物議を醸す判定で敗れた相手との直接再戦。「倒しにいきやすい」とKO勝利につなげる。

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読書家村田諒太が異例抜てき、ニーチェ哲学書「帯」

村田が帯に起用された「超訳 ニーチェの言葉」


 ボクシングのロンドン五輪金メダリストでWBA世界ミドル級1位村田諒太(31=帝拳)が異例の「抜てき」を受けることになった。ベストセラー「超訳 ニーチェの言葉」(ディスカヴァー・トゥエンティワン)の表紙帯に起用され、今月17日から店頭に並ぶことになった。19世紀ドイツの哲学者ニーチェの言葉を収録した同書は、10年に発行され累計部数は188万部を超え、哲学書として異例の大ヒットとなっている。

 村田は、父誠二さんの影響で日常的に哲学書を読み、同書も発売直後に手に取り、競技に役立ててきた。「戦う哲学者」とも称される読書家に白羽の矢が立った形だ。帯では「ニーチェのイメージが変わる一冊。生きる希望に満ちあふれた言葉の数々を、ぜひ受け取ってください」と記した。

 今月22日には王者アッサン・エンダム(フランス)との同級タイトルマッチが控える。5月の王座決定戦では物議を醸す判定で敗れた相手との直接再戦。哲学からも力をもらった結晶を勝利で見せる。

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村田諒太の減量計画「あえて遅めに」パワー保持工夫

村田諒太(左)はテレビ収録で訪れた加藤綾子アナウンサー、井上尚弥とポーズを決める


 ボクシングのWBA世界ミドル級1位村田諒太(31=帝拳)は2日、同級王座戦(22日、両国国技館)へ向けた7回のスパーリングを都内ジムで行った。

 5月の王座決定戦で不可解判定で敗れた王者アッサン・エンダム(フランス)との再戦だが「あえて遅めにする」と試合直前の減量計画を口にした。前戦はリミット72・5キロをクリアして試合時は76キロ。エンダムが79・5キロだったため「少し小さく感じた。今回は77キロでも良い」。直前に水分を減らす減量で、戻し幅を調整するという。「全体的なパワーが変わってくる」と工夫する。

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清水聡初タイトルで村田超え!4回から作戦変更奏功

4回、ノ(左)に右パンチを見舞う清水(撮影・足立雅史)

<プロボクシング:東洋太平洋フェザー級タイトルマッチ12回戦>◇2日◇東京・後楽園ホール


 ロンドン五輪銅メダリストで同級11位清水聡(31=大橋)が、初防衛を狙った王者ノ・サミュング(韓国)を5回1分54秒TKOで下し、初タイトルを獲得した。4戦目での東洋太平洋ベルト獲得は、WBO世界ライトフライ級王者田中恒成と並ぶ国内最速タイ記録で、戦績を4戦全勝4KOとした。

 頭からバッティング気味に突っ込む往年の韓国スタイルを体現するノに、初回からリズムを乱された。映像では十分に研究したが、見るとやるとでは大違い。「これか」。もくろんでいたアウトボクシングを展開する前に、強引に距離を詰められ、「(パンチではなく)頭のボディーのほうが効いた」と、冗談交じりに振り返るほど。3回にはカウンター気味に右フックも顔面にもらった。

 流れをガラリと変えたのは、4回からの作戦変更。長いリーチの腕を折りたたんで、内側から細かい連打をまとめ続けた。頭を低くして懐に飛び込んでくる相手を迎撃、連打の雨を降らせた。効果はてきめん。4回残り30秒を切ったところで、ノのひざをリングにつかせると、続く5回にも猛ラッシュ。大橋会長が「これが清水の魅力、武器」というファイターの本領を発揮して、相手の土俵で圧倒してみせた。

 勝利後のインタビューでは、「村田をちょっと追い越したかな。あいつはベルトを持っていないので」。今月22日にWBA世界ミドル級タイトルマッチの臨む村田諒太。ロンドン五輪のメダリストコンビとして、親交厚い同世代に「20日間だけですけどね。これで村田も勝つでしょう」とエールを送った。

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村田諒太、エンダム戦へテーマは「力まず、緩まず」

練習中に汗をぬぐう村田


 リングで“ナイススイング”!? ボクシングのロンドン五輪金メダリストでWBA世界ミドル級1位村田諒太(31=帝拳)は25日、王者アッサン・エンダム(フランス)との再戦となる同級タイトル戦(10月22日、両国国技館)へ向け、都内のジムで9回のスパーリングを消化。「力まず、緩まず、が今のテーマ」と狙いを述べた。

 例えたのはゴルフ。「スイングも同じで、『感じを残す』と言いますよね」。ボクシングでも「良い力感なら体の回転と手がちゃんと合ってくる」と感覚を探る。この日は3人の外国人パートナーと3回ずつ打ち合った。前回はアウトボクシングに徹したエンダムの作戦変化を考慮し、タイプ別で動きを確認。対策には一切の“緩み”はない。

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村田諒太が連日スパー、課題修正でエンダム戦へ対策

スパーリングを行った村田諒太(17年9月18日撮影)


 ボクシングのWBA世界ミドル級タイトル戦(10月22日)に挑む同級1位村田諒太(31=帝拳)は21日、都内のジムで4回のスパーリングを行った。

 前日に出た課題を修正するため予定を変更して2日連続の実戦練習となった。11月にIBF世界スーパーライト級王座決定戦が決まった同級3位近藤は東洋大の同期。「先に勝ってバトンを渡したい」と王者エンダムとの再戦に必勝を期した。

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井上尚弥、因縁の再戦に「村田さん有利だと思う」


 ボクシングのWBO世界スーパーフライ級王者井上尚弥(24)が21日、神奈川県の黒岩祐治県知事(62)を表敬訪問し、今月9日に米国デビュー戦をTKOで飾ったV6戦の勝利を報告した。元東洋太平洋同級王者の弟拓真(21=ともに大橋)、父真吾トレーナーらと神奈川県庁を訪れ、「アメリカでは貴重な経験ができ、ボクサーとしても人間としても成長できた。神奈川、日本、世界と盛り上げていきたい」と神奈川県座間市出身らしく抱負を述べた。

 報告後には、来月22日に行われるWBA世界ミドル級タイトルマッチについて話を聞かれ、予想した。交流があるロンドン五輪金メダリストの村田諒太(31=帝拳)が、5月の決定戦で疑惑の判定負けした王者アッサン・エンダム(フランス)とダイレクトマッチに挑む一戦。「前回の試合を情報源にどう戦うか。戦い的には村田さんがガードを固めて、もっとプレスをかけると思う。12ラウンドやっているので互いの癖も分かっている試合。村田さんが有利だと思う」と見込んだ。

 自身は年末に国内で試合を予定する。スーパーフライ級で他団体の王者との統一戦を希望しているが、「そこでまた皆さんに勇気を希望を与える試合をしたい。そこから盛り上げていきたい」と誓った。

井上尚は弟拓真、父真吾トレーナー(左から)と県庁前で花束を受け取った

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近藤明広NYで世界初挑戦「番狂わせでKOしたい」

世界初挑戦する近藤明広


 IBF世界スーパーライト級3位近藤明広(32=一力)の世界初挑戦が、20日に都内で正式発表された。

 11月4日に米ニューヨークで、同級1位セルゲイ・リピネッツ(28=ロシア)との王座決定戦。近藤は10月に世界再挑戦する村田諒太と、東洋大の同期も2年中退で日東ジムからプロデビュー。14年に1度は引退してタイで活動を目指したが、縁あって一力ジムに移籍し世界にこぎ着けた。「圧倒的不利だが番狂わせでKOしたい。ジャブと足は通用する。前半を気持ちでしのいで後半勝負」と強気だ。

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拳四朗V1戦10・22父寺地会長「今度は圧勝で」

初防衛戦を発表したWBC世界ライトフライ級王者拳四朗。右は父でBMBジムの寺地永会長(撮影・加藤裕一)


 ボクシングのWBC世界ライトフライ級王者拳四朗(25=BMB)が元同級王者で同1位ペドロ・ゲバラ(28=メキシコ)と10月22日に両国国技館で初防衛戦を行うことが19日、都内で発表された。

 王座奪取した5月20日同様、WBA世界ミドル級1位村田諒太と同級王者アッサン・エンダムの再戦、WBC世界フライ級王者比嘉大吾の初防衛戦とのトリプル世界戦になる。拳四朗は「もっと注目されるように圧勝するので応援してください」と語った。ゲバラ戦を想定し、すでに5日間の米国・ロス合宿を行い、17日に帰国した。王座奪取は2-0の判定勝ち。父でBMBジムの寺地会長は「今度は圧勝で倒さないと」とハッパをかけた。

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拳四朗「圧勝する」10・22ゲバラと初防衛戦

初防衛戦を発表したWBC世界ライトフライ級王者拳四朗。右は父でBMBジムの寺地永会長(撮影・加藤裕一)


 WBC世界ライトフライ級王者拳四朗(25=BMB)が元同級王者で同1位ペドロ・ゲバラ(28=メキシコ)と10月22日に両国国技館で初防衛戦を行うことが19日、都内で発表された。拳四朗は5月20日に王座を奪取。今回もその試合同様、WBA世界ミドル級1位村田諒太と同級王者アッサン・エンダムの再戦、WBC世界フライ級王者比嘉大吾の初防衛戦とのトリプル世界戦に組み込まれる。

 拳四朗は「もっと注目されるように圧勝するので応援してください」と語った。王座奪取は2-0判定勝ちだった。「戦い方はジャブで突いて、カウンターといういつもの形を考えていますが、いい勝ち方で倒したい」とKO防衛を誓った。父でBMBジムの寺地会長も「今度は圧勝で倒さないと世間が認めてくれない」とハッパをかけた。

 陣営ではすでにゲバラ戦を想定し、5日間の米国・ロス合宿を敢行、17日に帰国した。現地では世界的トレーナーのルディ・エルナンデス氏のサポートを受け、ゲバラと同じメキシカンスタイルのボクサーと連日8ラウンド、合計40ラウンドのスパーリングをこなした。拳四朗は「いろんなパンチの打ち方を教わった。左アッパー、フックとか手で打つのでなく、重心下げて体で打ってみたり。新しい技として出せたらいいですね」と収穫を口にした。

 統一戦に向けて動くWBO同級王者田中恒成、WBA同級王者田口良一に比べ、同じ階級なのに知名度で及ばない。「うらやましいとかは全然ないですが、自分ももっと知名度を上げたい」との思いは強い。

 待望のバラエティー番組初登場となった7月28日放送の「アウト×デラックス」では反響絶大で、ツイッターのフォロワー数は約1000から約2400人まで激増したとか。「すごかったです。放送中に携帯がバンバン反応して」。また関西ローカルながら8月21日放送の「なるみ・岡村の過ぎるTV」には何と“売り込み出演”した。大阪市内を友人と歩いていてロケ隊と遭遇。友人に「彼、世界チャンピオンなんです」とアプローチしてもらい、後日、スタジオ収録に参加したという。「街中でたまに声をかけられるようになりましたけど、まだまだです」。今後も積極的にメディア露出を増やし、知名度アップ作戦を続けていく。

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村田が10・22再戦へ闘志、強さ「証明しないと」

テレビ観戦後に取材に応じる村田


 ボクシングのロンドン五輪金メダリストでWBA世界ミドル級1位村田諒太(31=帝拳)が世界の頂への高ぶりを見せた。17日、世界3団体統一王者ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)と元2階級王者サウル・アルバレス(メキシコ)との「ミドル級頂上決戦」を都内でテレビ観戦。引き分けを見届けると、「舞台は特別だが、実力は抜きんでているかというと、そうではないと思う」と述べ、「立ち止まってはいられない。彼らのステージに上りたい」と息巻いた。

 2万2358人の大観衆を集めた熱い「舞台」。ただ、覇権を争う2人を見る村田は冷静だった。「(2人と)世界ランカーとの差は縮まっている。僕らが上がっているのもあるけど、ゴロフキンがピークを過ぎている。魔法が解けている」と見切った。17戦連続KO防衛でミドル級に君臨した絶対王者は、決して手の届かない対象ではない。

 自身は10月22日にWBA王者エンダムとの再戦が控える。5月の王座決定戦に不可解判定で敗れた相手。「ステージ」へ進むには、必勝が求められる。「今はやりたいと言っても『お前は誰?』と言われる。ここで勝って、2、3試合戦って(強さを)証明しないといけない」と口元を引き締めた。【阿部健吾】

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村田諒太、ゴロフキンの「魔法は解けている」

アルバレス(右)の右がゴロフキンのアゴにヒットする(AP)

<プロボクシング:3団体統一(WBAスーパー、WBC、IBF)世界ミドル級タイトルマッチ12回戦>◇16日(日本時間17日)◇米ネバタ州ラスベガス、Tモバイル・アリーナ


 3団体統一王者ゲンナジー・ゴロフキン(35=カザフスタン)と挑戦者の元2階級制覇王者サウル・カネロ・アルバレス(27=メキシコ)で争われ、引き分けに終わった「ミドル級頂上決戦」について、テレビ観戦したWBA同級1位村田諒太(31=帝拳)は「舞台は特別ですが、実力が抜きんでているかというとそうでもないというのが感想」と述べた。

 採点については115-113でアルバレス。「クエスチョン(がつく)ラウンドだらけ。おまけでカネロというのが多かった」と振り返った。ラウンドの開始1分は攻勢に仕掛け、残り2分は守勢に回るアルバレスと、ラウンド全般を通してプレッシャーをかけ続けるゴロフキンで、どちらを優勢と取るかは判断の難しいところだった。

 ただ、17戦連続KO防衛が止まる判定勝ちとなった3月の前戦に続き、今回は引き分けと成績が「下降」するゴロフキンについては、「下っていると思っている」ときっぱり。「だからカネロも受けたと思う。魔法は解けている」と実感を述べた。

 自身は10月22日にWBA世界ミドル級タイトルマッチ(両国国技館)で王者アッサン・エンダム(フランス)と再戦が待つ。「どこがゴールと決めないで、1戦1戦やるしかない。立ち止まってられないですね」と話した。

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村田諒太の嘆き「また今年も出られない」長男運動会

エンダムとの再戦に向けスパーリングを始めた村田(撮影・鈴木正人)


 ボクシングのWBA世界ミドル級1位村田諒太(31=帝拳)が15日、同級タイトルマッチ(10月22日、両国国技館)へ向け、都内のジムでスパーリングを開始した。5月の王座決定戦で不可解判定で敗れたエンダム(フランス)との直接再戦だが、一方で「また今年も出られない」と嘆くのは長男晴道君の保育園の運動会。一昨年、昨年の雨に続き、試合が近く“出番”なし。東洋大の後輩の桐生が100メートルで9秒98を記録した話題に「12秒ちょっと。結構速い」と自慢した足を息子に見せられなかった。

 冗談交じりの様子には、「前回とは全く違う。自信を持って臨める。精神的にも落ち着いている」との言葉もうなずける。この日の3回の実践練習では接近戦の課題も出たが、「悪いところがでるのは良い」と余裕があった。体力面の不安から猛攻をためらった前回の反省から、直前まで高強度のインターバル練習を積む。息子にはリング上で息切れしない勇姿を見せる。

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村田諒太、エンダムとの再戦へ「自信もって臨める」


 ボクシングのロンドン五輪金メダリストでWBA世界ミドル級1位村田諒太(31=帝拳)が15日、都内のジムで同級タイトルマッチ(10月22日、両国国技館)に向けたスパーリングを開始した。

 判定が国内外で物議を醸した5月の王座決定戦で敗れたアッサン・エンダム(フランス)との直接再戦に大きな注目が集まるが、「次の試合で(相手が)どう出てくるか。それに対してはっきり勝つことができるか、練習中です」と完全決着への道筋を探す。

 この日の3回の実戦機会では、前戦と同じメキシコ人パートナーと至近距離で拳を交える場面が多く見られた。村田の攻撃をあえて距離を詰めることでしのいだエンダム。初戦に続き第2戦でも、距離感が詰まる場面があると考えられる。強引に打ちにいき、クロスのカウンターを2度もらった場面を反省しながらも、「課題が出るのは良いこと」と歓迎して対策を磨いた。

 表情などにも余裕が感じられるのは、自信によるもの。「精神的な落ち着きが違う」と約1カ月前の現状を伝えた。「ある程度自信をもって試合に臨める。前回は本物とやって通用するか信じ切れない部分もあったが、いまは信じ切れる。それが精神的な支え。大きなところ」とメンタル面でぶれることがないという。「試合までこの調子でやっていきたい」と述べた。

アッサン・エンダムとの再戦に向けミット打ちをする村田(撮影・鈴木正人)

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村田諒太がゴロフキン対アルバレスの見どころ語る

報道陣の質問に笑顔を見せる村田諒太(撮影・鈴木正人)


 ボクシングのWBA、WBC、IBF3団体統一世界ミドル級王者ゲンナディ・ゴロフキン(35=カザフスタン)対元スーパーウエルター級、ミドル級2階級制覇王者サウル・アルバレス(27=メキシコ)のミドル級頂上対決が16日(日本時間17日)に迫った。

 本人たちも「今年最大の一戦」(ゴロフキン)、「自身のキャリア最大の一戦(アルバレス)」と語る通り、パッキャオ対メイウェザー以後、最大のビッグマッチといっても過言ではない。いったいどんな試合展開になるのか? 同じくミドル級で世界と戦う村田諒太(帝拳)が、試合のみどころを語った。

 -ゴロフキンとカネロ(サウル・アルバレス)はどんな選手ですか

 村田諒太 ゴロフキンはカザフスタンの英雄。カネロはメキシコの英雄。それこそ国を代表する者同士の戦い、といっても過言ではないですね。両方「倒し屋」タイプなので、非常にエキサイティングな試合になると思います。ゴロフキンはボディを嫌がるので、カネロはボディを混ぜながらとにかく前に出て行くことが大事。中盤、終盤にゴロフキンは落ちてくるところがあるので、そこをつけるかがキーポイントになってくると思います。ただカネロも中盤から落ちてくるタイプ。もしかしたら、カネロの方が失速するのは早いかもしれません。ただ両者ともにタフなので、早い展開の試合にはならないと思います。ゴロフキンもカネロも、足を使って下がるという戦い方は出来ないので、どこかで打ち合う覚悟がいると、互いに思っているんじゃないでしょうか。

 -どんな試合展開になると思いますか

 村田諒太 ゴロフキンがプレッシャーをかけて、それをカネロが迎え撃つという形になると思います。カネロは序盤からゴロフキンの圧力に負けず、反対に彼を下がらせることが出来れば、試合の流れはカネロに傾いてくるのではないでしょうか。カネロはゴロフキンのパンチをしっかり見て、ブロックやディフェンス技術で対応できるか。対応できると思ったら、カネロの得意とする回転の速い高速コンビネーションでしっかり打ち込めるか。それにかかっていると思います。反対にゴロフキンにジャブなどで顔面を押し上げられて、強いパンチで押し込まれるようなら正直勝ち目はない。ゴロフキンの圧力に負けて、カネロがどんどん下がってしまったら、ゴロフキンのワンサイドゲームになってしまう可能性が高いと思います。この試合の見どころは、試合の序盤。2人がどんな試合の入り方をするのかに注目して見て欲しいです。

 -勝敗の行方はどうなりますか

 村田諒太 勝敗は中差の判定でゴロフキン、もしくは中盤・終盤KO、TKOでゴロフキンという感じかと。ただ、序盤にゴロフキンの圧力に対して、カネロが踏ん張ることが出来るか。さらに高速コンビネーションでゴロフキンの顔面やボディにダメージを与えられれば、カネロにも大いにチャンスがあると思います。

 -今年最大のビッグマッチと言われていますが、同じミドル級として見逃せないですね

 村田諒太 ビッグファイトと言われる試合は、往々にして面白くないゲームが多いけれど、今回は相性的に考えても、エキサイティングで期待できる試合だと思います。この試合は絶対に面白い! それは間違いないです。ボクシングの醍醐味(だいごみ)をこの試合で味わってもらいたいですね。

 -ご自身も10月にエンダムとの再戦が決まりました

 村田諒太 こんなダイレクトにリマッチを組んでもらえることは非常にありがたいことだと思います。次はしっかり倒して勝ちたいですね。練習もすごくよくやれていると思います。それこそ、『ゴロフキン対カネロの勝者と組ませたら面白いんじゃないの』と世間の方々に思ってもらえるように、次の試合はノックアウトで勝ちます!

 試合の模様は「生中継!エキサイトマッチスペシャル 頂上決戦!ゲンナディ・ゴロフキンvsカネロ・アルバレス」として、9月17日午前10時よりWOWOWプライムにて、生中継で放送される。

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村田諒太、亀海戦は「サッカーW杯準決勝ドイツ戦」

WBOスーパーウエルター級王座決定戦の前日計量を終え、コットとにらみ合う亀海(撮影・菅敏)

 ボクシングのWBO世界スーパーウエルター級王座決定戦は今日26日(同27日)にゴングが鳴る。25日(同26日)に前日計量に臨んだ同級6位亀海喜寛(34=帝拳)は、元4階級王者ミゲル・コット(プエルトリコ)とともに一発でクリア。

 日本で吉報を待つ帝拳ジムの後輩、ロンドン五輪金メダリストの村田諒太は亀海の渡米前、「もっと注目してほしいし、もどかしい! うらやましいです!」と興奮していた。亀海より1階級上のミドル級が主戦で、コットとの対戦も思い描いてきた。「サッカーに例えるならば、W杯の準決勝で日本がドイツ、スペイン、ブラジルと戦うようなものです」とすごみを伝えた。「亀海さんの強さは『自分のスタイルを貫いて戦えば世界で通用する』という確信。コットにも通用する」と期待。「勝ったら正直焼きもちを焼きます」と笑った。

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比嘉大吾10・22初防衛戦 具志堅会長衝撃発言?

WBC世界フライ級の初防衛戦へ向けて気合のパンチを披露する比嘉。後方は笑顔で肩をもむ白井・具志堅スポーツジムの具志堅会長(撮影・小沢裕)

 ボクシングのWBC世界フライ級王者比嘉大吾(22=白井・具志堅)の初防衛戦が決まった。同級6位トマ・マソン(27=フランス)と10月22日に東京・両国国技館で対戦が、23日に都内で発表された。WBA世界ミドル級1位村田諒太(31=帝拳)が同級王者アッサン・エンダム(33=フランス)と再戦がメインのダブル世界戦となる。

 会見では具志堅会長がいきなり「次は減量失敗しそうだ」と言い出した。さらに「おいしいもの食べなきゃできる」。比嘉はお祝い続きで「何回もおいしいものを食べに行き、王者を実感した」という日々を送ってきた。さらに前回一時はパニックになるほど苦しんだだけに「しっかり落としていい状態にして、挑戦者の気持ちでKOで倒します」と神妙に答えた。

 村田ともに日仏対決となったが、比嘉は「パリに行って見たいけど印象はない。硬いフランスパンぐらい」と言い、相手の顔も会見資料で初めて見た。「顔は負けているけど、気合では負けない。かいくぐって中に入って接近戦に持ち込みたい」と話した。

 5月にデビューから無傷の13連勝で世界王者になったが、オールKOで奪取は国内で初だった。具志堅会長と同じ21歳で世界王者の目標を達成し、次は同じ沖縄生まれの浜田の15連続KOを抜く日本新記録が目標。あと3つ。まずはV1へ向けて、9月からは長野・車山で走り込みの2次キャンプに入る。

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村田諒太、山中慎介「進退保留は普通」心情察する

メイウェザーを真似たポーズをする村田(撮影・阿部健吾)

 ボクシングWBA世界ミドル級1位村田諒太(31=帝拳)が「山中先輩」の心情を察した。18日、元世界5階級王者フロイド・メイウェザー(40=米国)と総合格闘技団体UFCで2階級を制したコナー・マクレガー(28=アイルランド)がボクシングルールで戦うスーパーウエルター級12回戦(8月26日、米ラスベガス)を独占放映する「DAZN(ダ・ゾーン)」のPRイベントに都内で出席。

 WBC世界バンタム級タイトルマッチでの敗戦から一夜明けた16日に進退保留を宣言した前王者山中慎介(34=帝拳)について、「ゆっくり休んで下さい先輩、という感じです」と述べた。

 南京都高だけでなく、帝拳ジムでも先輩になる。日本記録がかかった13度目の防衛戦でプロ初黒星となったが、「進退保留は普通だと思う。すぐに、はい、やります、やりませんと言える世界ではない。揺れ動く感情があって当然ですよね」と言及した。

 自身は10月22日に、5月のWBAミドル級王座決定戦で判定負けした王者アッサン・エンダム(フランス)との直接再戦が待つ。「走り込みキャンプでいい状態になっている。少し疲れが残っていますが、抜けた後に次のステップにもっていければ」と見据えた。

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