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村田諒太「未来の自分作って」全国の主将らにエール

村田諒太(19年12月撮影)

ボクシングのWBA世界ミドル級王者村田諒太(34=帝拳)が26日、高校総体(インターハイ)中止を受け、全国の高校ボクシング部の主将ら40人にエールを送った。

オンライン上で行われた「明日へのエールプロジェクト」で講師を務め、目標の大会がなくなった後輩ボクサーらに対し「『あの時の悔しい思いをしたからこそ、今の自分がある』と思えるような未来の自分を作ってほしい。目の前の1つの事実ではなく、自分の成長になるよう捉え方をしてほしい」などと熱く思いを伝えた。

次戦については見通しが立っておらず、個人で出来る範囲の練習を続けている。「34という年齢だし、後悔はしたくない。練習が出来ずに体が動かなかったでは、コロナに負けたことになる。そうならないようにしたい」と力を込めた。

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山中慎介氏「プレッシャーに打ち勝つ」特別レッスン

山中慎介氏と東京五輪代表内定選手らによるオンライン講座の様子。2段目左から2人目が山中氏

ボクシングの東京五輪日本代表らが23日、元WBC世界バンタム級王者の山中慎介氏(37)から特別講義を受けた。「プレッシャーに打ち勝つ」をテーマにしたオンライン講座で、経験を基にしたトップ選手ならではの試合への心身の臨み方、独自のコンディションの計り方などが語られた。

同氏は日本歴代2位の12連続防衛記録を持ち、「神の左」と呼ばれた左ストレートでもリングで光り輝いた。アマチュア時代は専大で突出した結果は残せなかったが、プロ入り後に類い希なストレート系のパンチに威力を発揮し、数々のKOシーンを生んできた。講座ではその技術についても触れられるなど、選手にとってはかけがいのない時間となった。

ウエルター級の岡沢セオンは「名チャンピオンからのとても貴重なお話を聞くことができて勉強になりました。特に、良いイメージだけでなく悪いイメージもしておくことが平常心につながると言うお話を聞き、自分も取り入れようと思いました」、女子フライ級の並木月海は「1人1人戦い方も違ければ試合前のメンタルも違う。でも、なにより自分のルーティンや、やって来た事。周りで応援してくれている方々への感謝などでプレッシャーに打ち勝つ事は出来るという事が分かりました」と感謝した。

オンライン講義はコロナウイルスによる自粛期間に日本ボクシング連盟が企画し、今回が6回目。先月の初回ではWBA世界ミドル級王者の村田諒太が講師を務めた。

村田諒太が講師、インターハイ中止受け高校生へ授業

村田諒太(19年12月撮影)

ボクシングWBA世界ミドル級王者の村田諒太(34=帝拳)が、高校生選手にオンライン授業でエールを送る。全国高等学校体育連盟とインハイ.tvは22日、夏の全国高校総合体育大会(インターハイ)中止を受け、30競技でアスリートらがエールを届ける「明日へのエールプロジェクト」を発表。高校生の支援が狙いで、第1弾としてアスリートから高校生や部活指導者に向けた「オンラインエール授業」を実施。26日の第1回は村田が講師を務める。

アスリートからは競技人生の中で困難を乗り越えた出来事や前を向いて進んできた経験をまじえ、今だからこそ伝えたい未来に向けてのメッセージを送る。参加する高校生、指導者は今の想いや悩みをアスリートたちと話し合う。

村田は「いまとこれから」をテーマに、全国のボクシング部主将約40人に授業する。村田は「多くの挫折を経験してきた自分だからこそ共感できる部分があり、自分の経験を伝えることで少しでも出来ることがあればと思い、賛同させて頂きました」とコメントした。

27日の2回目以降はサッカー元日本代表GK川口能活さん、元女子バレーボール日本代表大山加奈さん、元サッカー日本女子代表監督の佐々木則夫さん、元女子プロテニスプレーヤーの杉山愛さんらが登場する。授業の様子は全国同時生配信され、第4回以降は参加者を公募する。

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憧れのトリニダードの左フック/村田諒太の一撃

フェリックス・トリニダード

<ボクシング、忘れられない一撃~20>

一発のパンチですべてが変わるボクシング。選手、関係者が「あの選手の、あの試合の、あの一撃」をセレクトし、語ります。WBA世界ミドル級王者村田諒太(34=帝拳)が影響を受けた一撃は「トリニダードの左フック」。00年のWBA世界スーパーウエルター級王者フェリックス・トリニダード(プエルトリコ)-IBF同級王者フェルナンド・バルガス(米国)は全勝同士の注目の王者対決となった。「倒し、倒され」の死闘の幕開けとなった一撃を、村田が語った。(取材・構成=奥山将志)

    ◇    ◇

▼試合VTR 00年12月2日。デビューから38戦全勝、2階級制覇を果たしていたトリニダードが、同じく20戦全勝のバルガスとの統一戦に臨んだ。村田が選んだ左フックは試合開始からわずか20秒。バルガスのジャブをよけた瞬間、強烈な左が顎を捉えた。後ろによろけるバルガスに、一気に連打を浴びせ、最初のダウンを奪った。同回にもう1度ダウンを加えたが、そこからバルガスも反撃。4回に左フックでダウンを返すなど、互いの意地がぶつかる激闘となった。試合は最終12回、トリニダードが3度のダウンを奪い、王座統一を果たした。

    ◇    ◇

いろんな候補が頭に浮かびましたが、やっぱり、自分の人生で一番見た試合、バルガス戦の最初の左フックですね。「一撃」って、その一発で試合が決まる「一撃」もありますが、この試合では「これで決まっただろう」という一撃が、実はシーソーゲームの幕開けだった。そして、12回の劇的なKOです。倒しきるところがトリニダードがスーパースターであるゆえんだと思いますし、ボクシングの醍醐味(だいごみ)が詰まった一戦だと思います。

技術的には、バルガスはガードを少し顔から離し、前気味に構える選手です。右のガードが顎についていないところからジャブを打つ。本来、ジャブの距離は左フックを合わせる距離ではないんですが、バルガスはジャブをストレート気味に打つので若干ですが深くなる。とはいえ、決して、不用意なパンチではないです。その一瞬を開始直後にドカーンと合わせる。そこが、トリニダードのすごさだと思います。

当時、僕は中学3年生で、テレビをかじりつくように見ていました。全勝対決でしたし、どっちが勝つんだろうと、興奮して見ていましたね。ボクシングをするのにじゃまだと思って髪の毛を丸め、ようやく自分が生きる道を見つけた時期です。中途半端に何も続かなかった自分に変わるきっかけを与えてくれたのがボクシングでした。その最初のスターがトリニダード。初恋のボクサーですね。

トリニダードの魅力は、ころっと倒れたかと思えば、立ち上がって、倒す。試合が本当に面白かった。そこがすべてですね。自分が世界王者になった今でも、トリニダードのことを考えることがあります。自分と比べて、まだ足りていないなと思ったり。米国人ではない人間が人気を得るには、トリニダードぐらいやらないといけない。ずっと頭の中にある存在ですし、そういう意味では、今でも影響を受けていますね。

僕は成長するために、人に憧れたり、人をまねることはとても大切だと思っています。自分ではああいう膝が立ったボクシングはできませんでしたが、中学時代からさんざんまねもしました。ああなりたいという気持ちは頑張る助けになります。僕も、トリニダードに憧れ、いつか自分も人から憧れられる存在になりたいと思ってやってきました。あらためて考えても、あの試合は僕にとって特別な試合ですね。

◆村田諒太(むらた・りょうた)1986年(昭62)1月12日、奈良市生まれ。伏見中1年で競技開始。南京都高(現京都広学館高)で高校5冠。東洋大で04年全日本選手権ミドル級で優勝など。11年世界選手権銀メダル、12年ロンドン五輪で日本人48年ぶりの金メダルを獲得。13年8月にプロデビューし、17年10月、WBA世界ミドル級王座を獲得し、日本人で初めて五輪金メダリストがプロ世界王者になった。家族は佳子夫人と1男1女。

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村田諒太が五輪代表らに精神面などオンライン指導

村田諒太

12年ロンドン・オリンピック(五輪)金メダルでWBA世界ミドル級王者の村田諒太(34=帝拳)が「金の卵」に金言を授けた。

日本ボクシング連盟が東京五輪代表らを対象に18日に開催したオンライン講座で、講師役を務めた。世界最終予選(日時、場所未定)に挑む選手も含め、質疑などに応じた。東京五輪の1年延期を考慮し、選手のモチベーション維持、知力向上を目的とした講座では、「息子が、滑り台を逆走して上まで行こうとしていましたが、なかなか登りきれず、嫁が『ゴールがもっと上だと思って、走り抜けてみなよ』と言ったら、簡単に登り切りました」などの実例を出し、精神の持ちようなども指南した。男子ウエルター級の岡沢セオンは「技術だけでなく精神面での鍛錬にも力を入れたい」と感謝するなど、大きな刺激となったようだ。

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偉業から2年…村田諒太は唯一無二の経験伝える

18年4月15日、WBA世界ミドル級タイトルマッチの7回にブランダムラ(左)をロープ際に追い詰める村田

日本ボクシング連盟は4月15日、ロンドンオリンピック(五輪)のミドル級金メダリストで、WBA世界同級王者の村田諒太(34=帝拳)が、東京五輪内定者と世界最終予選(時期、場所未定)出場者11人を対象にしたオンライン講義を行うと発表した。

18日に、五輪を見据えた取り組み方や、質疑応答で“金言”を授ける。日本ボクシング史に金字塔を打ち立て続ける希代のボクサーが、アマチュアの「金の卵」たちの成長に一役を買うことになる。

くしくも2年前の4月15日は、村田にとってまた1つ新たな偉業を遂げた日だった。WBA王者として迎えた初の防衛戦、同級6位のイタリア人、エマヌエーレ・ブランダムラを迎えての一戦。かかっていたのは、日本人ミドル級王者として初防衛に成功するかどうか。

過去に同級王者となったのは、竹原慎二のみ。だが「広島の粗大ごみ」と呼ばれ、立身出世の物語も注目されたその先駆者は、96年6月のV1戦でウィリアム・ジョッピー(米国)にTKO負けを喫した。会場は縁の巡り合わせか、その時と同じ横浜アリーナ。1万1000人で埋まった会場の視線は、20年以上の年月を経た“リベンジ”にも注がれていた。

相手は27勝中5KOと、強打者ではないがゆえに、厄介な懸念もあった。勝率の高さは、ポイントを拾う術にたけているということも意味する。パンチがないからこそ、危険な打ち合いを避けながら、巧みに採点を稼ぐ。オーソドックススタイルながら、ワンツーが左から右ではなく、右から左につなげるタイプ。ジャブに合わせる右クロスは見栄えもいい。

村田の攻略法は、あえてジャブを多用することだった。右クロスを警戒して手数を減らすのではなく、むしろ増やした。フェイントを織り交ぜ、相手の逃げ先を狭めていくプレッシャーのかけ方は長所の1つ。イタリア人は、これまでの敵との格の違いを感じたが、ジャブに対して攻撃の起点にする余裕はなかった。「左ジャブが思った以上によく当たった」と振り返ったように、練習から繰り返したジャブで初回からペースを握った。

左から重い右ストレート、返しの左ボディーというシンプルながらも重厚なパターンで追い詰める。印象的だったのは2回からブランダムラの背中が赤く腫れていったこと。後退してロープにする擦過傷が増えていった。翻れば、その赤い線が村田のプレッシャーのすごみを印象づけていた。

「見ていて早う倒せよと思ったかもしれない。自分もそうでした」と仕留めきれずに、客席にもジレンマが満ち始めた8回。左ガードが甘くなったところに右ストレートを打ち込んでぐらつかせると、ロープ際に後退したところをさらに右。ストレートに備えて両グローブで顔の前面をカバーした挑戦者に、伸びる右フックがアゴに捉え、キャンパスにはわせた。レフェリーはすぐに試合を止めてのTKO勝ち。「最後の右は角度を変えてスッと打ち抜けた。たまたま入ったようでもそれが練習の成果なのでしょう」。完勝で日本人初の防衛を果たした。

それから2年。そのベルトを一度は手放したが、再びその手に取り返し、昨年末にはV1戦を5回TKOで飾った。新型コロナウイルスの影響でV2戦が決定するのは少し先になりそうで、その最中でのオンライン講義になる。日本人として五輪で金、プロでも世界王者という唯一無二の経験値は、これから偉業を目指そうとする後輩たちへの最高の後押しになるだろう。【阿部健吾】

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村田諒太「それぞれが意識持つ」感染拡大の影響語る

村田諒太(2019年12月12日撮影)

ボクシングのWBA世界ミドル級王者村田諒太(34=帝拳)が10日、都内で「世界に羽ばたいた日本のレジェンドの試合をもう一度 村田諒太編」(13日午後9時からWOWOWライブで放送)の番組収録に臨んだ。

収録後には、新型コロナウイルスの感染拡大による影響についてもふれ「スポーツ界がどうとか言っている場合ではない。感染拡大をしないように、それぞれが意識を持つしかない」と述べた。4階級制覇王者アルバレス戦などビッグマッチ実現が期待されるが「今はなかなか行動を取りづらい時。できる範囲でさびないよう、来るべく試合に備えておきたい」とした。

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ロンドン五輪金の村田諒太が快諾、金の卵に金言伝授

村田諒太

ボクシングWBA世界ミドル級王者の村田諒太(33=帝拳)が、「金の卵」たちの特別講師を務めることになった。東京五輪代表に内定している男女6人に、今後開催される世界最終予選(日時、場所は未定)に臨む5人を加えた11人に、オンラインで対話を行う。日本ボクシング連盟の菊池浩吉副会長(55)が発案し、快諾を得た。

「五輪が1年延期されたことで心配なのは選手のモチベーションです」。そこで12年ロンドン五輪で、日本人として64年東京五輪の桜井孝雄以来となる金メダルを獲得した「日本の宝」に打診した。日頃から「アマの選手にできることがあれば、なんでも協力したい」と述べていた村田は、二つ返事で講師を引き受けてくれたという。

東京を含む7都府県に7日、緊急事態宣言が発令され、強化拠点の東京・北区のナショナルトレーニングセンター(NTC)も使用中止となった。各地で自主的に練習をする選手のため、インターネット電話「スカイプ」などのオンライン動画システムを使い、全員同時に話を聞く機会を設ける。村田はボクシングの技術だけでなく、心理学や哲学などの知識も豊富。五輪の経験だけでなく、プロでも世界の層が厚いミドル級でベルトを巻き、日本ボクシング界でも随一のキャリアを持つ。その引き出しから、不安を抱えているかもしれない選手への“金言”も聞かれそうだ。

日本連盟などは直接指導できない強化選手への対策として、他に医科学委員会のドクターによる、栄養学や減量法のオンラインでの指導なども行う計画。「金の拳」を持つ村田からの最高の協力も得て、苦境の中でも成長を期す。【阿部健吾】

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村田諒太、4階級制覇アルバレスと対戦で基本合意

村田諒太(2019年12月22日撮影)

ボクシングのWBA世界ミドル級王者村田諒太(34=帝拳)が、12月に国内で、世界4階級制覇王者サウル・アルバレス(29=メキシコ)と対戦することで基本合意したことが5日、分かった。

海外メディア「ボクシングシーン」が同日、アルバレスが契約するインターネット・スポーツ配信大手DAZN(ダゾーン)のスキッパー最高責任者が、年内に計画する3試合として、5月にビリージョー・サンダース(英国)、9月にゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)、3戦目に村田と対戦する意向を示したと報道。これを受け、米国での交渉から4日に帰国した帝拳ジムの本田明彦会長も、「12月に準備しておくように言われている」とアルバレス陣営、村田が契約する米プロモート大手トップランク社との間で基本合意したことを認めた。

村田サイドは当初、5月末に国内でのアルバレス戦実現を目指して交渉していたが、相手陣営がメキシコ最大の祝日「シンコ・デ・マヨ(5月5日)」を理由に日本行きに難色を示したため、合意直前で試合が流れた経緯があった。

アルバレスは、18年にDAZNと11試合3億6500万ドル(約400億円)の大型契約を結ぶなど、現代のボクシング界で最も「稼ぐ」ボクサーと言われ、昨年11月には、ライトヘビー級で世界王座を獲得し、4階級制覇を達成。プロ56試合で、敗戦は5階級王者フロイド・メイウェザーに判定負けした13年の1試合のみという、実力も併せ持ったスーパースターだ。

本田会長はアルバレス戦に向け、6月ごろに次戦を計画しているとし、村田は8日から1週間の走り込み合宿に入るという。かねて「カネロ(アルバレス)とやれるなら、階級を上げてもいい」と対戦を熱望してきた村田。歴史的ビッグマッチに向け、まずは目の前の一戦に集中していく。

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徳勝龍「大阪場所も自分らしく」奈良凱旋Vパレード

JR奈良駅前からオープンカーで優勝パレードを行う徳勝龍(撮影・加藤裕一)

大相撲初場所で奈良県出身力士として98年ぶりに幕内優勝を飾った平幕の徳勝龍(33=木瀬)が23日、奈良市内で凱旋(がいせん)Vパレードを行い、約1万人が詰めかけた。「え~、お忙しい中、こんなにいっぱいの方が来てくださって、とてもうれしいです。おかげさんで優勝できました。次の大阪場所も自分らしく頑張ります」とあいさつ。JR奈良駅前から三条通ショッピングモールの約500メートル、オープンカーに乗って沿道からの歓声に笑顔でこたえた。

この日午前中には、東大阪市の母校・近大で相撲部の合同稽古に参加。関脇朝乃山、平幕の宝富士、志摩ノ海、十両朝玉勢らとともに学生力士を相手に汗を流した。初場所中の1月18日に同大監督の伊東勝人氏が他界。「監督がいなくて、やっぱり寂しいですが、近大は4年間稽古した原点。気が引き締まりました」という。

パレード後には奈良市内のホテルで優勝祝賀・激励会が開かれ、ボクシングの12年ロンドンオリンピック(五輪)金メダリスト村田諒太以来2人目の奈良市民栄誉賞、奈良県スポーツ特別功労賞、奈良県議会スポーツ特別功労賞を授与された。イベント、受賞ラッシュはこの日で一区切り。今後は春場所(3月8日初日、エディオンアリーナ大阪)へ、調整を本格化させる。

JR奈良駅前からオープンカーで優勝パレードを行う徳勝龍(撮影・加藤裕一)

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村田諒太「予想裏切られた」新王者フューリーに感動

村田諒太(2020年2月7日撮影)

<プロボクシング:WBC世界ヘビー級タイトルマッチ12回戦>◇22日◇米ラスベガス

WBA世界ミドル級王者村田諒太(34=帝拳)が、元3団体統一ヘビー級王者タイソン・フューリー(31=英国)の王座奪取に感動した。

WBC世界ヘビー級王者デオンテイ・ワイルダー(34=米国)との再戦で、WOWOW生中継にゲスト出演。「期待や予想を裏切られると感動する。そういう試合だった。手に汗握った」と感激しきりだった。試合の内容には「ワイルダーのパンチをどう封じるかだった。それにはパンチをもらわないか、プレッシャーをかけるか。フューリーは相手を下がらせ、見事にパンチを封じ込んだ」と分析した。新王者フューリーに対して「体重を上げてこの結果。インテリジェンスが高い。ボクシングの奥深さを見せてくれた」と感心しっぱなしだった。

ワイルダー(右)からダウンを奪うフューリー(AP)
フューリーは王様の衣装で入場。派手な演出で会場を盛り上げた(AP)

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井上尚弥、高熱で表彰式欠席も来週からスパー開始へ

WBSS世界バンタム級トーナメント決勝でノニト・ドネアと対戦した井上尚弥(2019年11月7日撮影)

ボクシングの19年度年間表彰式が7日、都内のホテルで開かれ、WBA、IBF世界バンタム級統一王者井上尚弥(26=大橋)が2年連続3度目の最優秀選手賞(MVP)に選ばれた。体調不良のため表彰式は欠席したが、昨年11月のノニト・ドネア(37=フィリピン)戦が年間最高試合に選出され、2冠となった。

WBA世界ミドル級王座に返り咲き、V1を果たした村田諒太(34=帝拳)は殊勲賞とKO賞を受賞した。

   ◇   ◇   ◇

6日にグアムでの走り込み合宿から帰国した井上が表彰式を欠席した。所属先の大橋会長は「朝7時ごろに39度近い発熱の連絡があった」と説明。インフルエンザなどではなく、来週から予定通りスパーリングを開始する見込みだという。井上は所属事務所を通じ「欠席になってしまい非常に残念ですが、来る4月25日の(WBO王者カシメロとの)統一戦に向けて、この先も準備していきます」などとコメントを出した。

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村田諒太が代表スピーチ「尚弥も一翔もいないから」

選手を代表してあいさつする村田諒太(左)(撮影・酒井清司)

ボクシングの19年度年間表彰式が7日、都内のホテルで開かれ、WBA、IBF世界バンタム級統一王者井上尚弥(26=大橋)が2年連続3度目の最優秀選手賞(MVP)に選ばれた。体調不良のため表彰式は欠席したが、昨年11月のノニト・ドネア(37=フィリピン)戦が年間最高試合に選出され、2冠となった。

WBA世界ミドル級王座に返り咲き、V1を果たした村田諒太(34=帝拳)は殊勲賞とKO賞を受賞した。

   ◇   ◇   ◇

村田が、貫禄のスピーチで会場を盛り上げた。受賞者を代表し、謝辞を務めると「先ほど控室で『尚弥も(井岡)一翔もいないから、やってくれ』とスピーチを頼まれました。あとで尚弥と一翔に文句を言おうと思います」と笑いを誘った。次戦は、ゴロフキン、アルバレスらビッグネームとの対戦を熱望している。「刺激を受ける仲間に会えて良かった。その場にとどまらず、上を目指して頑張っていきたい」と話した。

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井上尚弥2年連続2冠 最優秀選手賞と年間最高試合

ドネアを破りWBSS優勝を果たした井上尚弥はアリ・トロフィーを掲げる(2019年11月7日撮影)

ボクシングの19年度年間表彰式が8日に都内で開催され、WBAスーパー&IBF世界バンタム級王者井上尚弥(26=大橋)が、最優秀選手賞と年間最高試合で2年連続2冠となった。

ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)準決勝では2回TKOでIBF王座を獲得し、決勝では5階級制覇のWBA世界同級スーパー王者ノニト・ドネア(36=フィリピン)に判定勝ちでWBA王座を統一した。

最優秀選手は4人の候補がいたが、年間最高試合とも32票中27票を獲得した。いずれも2年連続3度目の受賞で、14年はKO賞と3冠で3度目の複数受賞となった。

技能賞は日本人初の4階級制覇を達成して初防衛した井岡一翔(30=Reason大貴)、殊勲賞はWBA世界ミドル級王座を奪回して初防衛した村田諒太(34=帝拳)が初受賞した。村田は2連続KOでKO賞も初受賞し、初の複数受賞となった。

この賞は日本ボクシングコミッション、日本プロボクシング協会、東京および関西運動記者クラブ・ボクシング分科会の主催、選考による。各賞の受賞者は以下の通り。

◆最優秀選手賞 井上尚弥(大橋)=2年連続3度目

◆技能賞 井岡一翔(Reason大貴)=初

◆殊勲賞 村田諒太(帝拳)=初

◆努力敢闘賞 永野祐樹(帝拳)=初

◆KO賞 村田諒太(帝拳)=初

◆新鋭賞 中谷潤人(M.T)=初

◆年間最高試合 WBAスーパー&IBF世界バンタム級統一戦 井上尚弥(大橋)-ノニト・ドネア(フィリピン)

◆世界戦以外の最高試合 WBOアジア太平洋ウエルター級王座決定戦 矢田良太(グリーンツダ)-別府優樹(久留米櫛間&別府優樹)

◆女子最優秀選手賞 天海ツナミ(山木)=2年連続2度目

◆女子最高試合 WBC世界フライ級王座戦 藤岡奈穗子(竹原&畑山)-天海ツナミ

◆優秀選手賞 井岡一翔(Reason大貴)、井上尚弥(大橋)、岩佐亮佑(セレス)、京口紘人(ワタナベ)、田中恒成(畑中)、寺地拳四朗(BMB)、村田諒太(帝拳)

◆特別賞 河野公平(ワタナベ)、田口良一(ワタナベ)、福原辰弥(本田)、故三迫仁志(元日本プロボクシング協会会長)

◆優秀トレーナー賞 加藤健太(三迫)

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村田諒太「主な収入アルバイト」ボクサーの現状語る

Unlimの会見に登壇した左からミクシィの木村社長、アスリートフラッグ財団の島田氏、WBA世界ミドル級王者村田、里崎氏(撮影・上田悠太)

ボクシングのWBA世界ミドル級王者村田諒太(34=帝拳)が5日、都内で行われた、スポーツ選手を支援する新サービス「Unlim」の記者発表会に出席した。

同サービスはファンが登録しているアスリートへ寄付金を支払えるサービス。金銭面で苦労を抱えている選手の新たな収益源となることなどが期待されている。株式会社ミクシィが主催する財団が運営する。

村田はボクサーの現状を訴えた。才能にあふれていながら、チャンピオンになれなかった選手を「ゴロゴロ」見てきた。資金面で競技を継続する難しさが理由という。

「プロとして続けるのは難しい。チケットが売れなければ、1回戦ったところで、5万から10万円ぐらい。年に2、3回。その状況に我慢できない選手が多い。プロでありながら、主な収入はアルバイト。継続できず、才能を無駄にする選手が多い。そのあたりを打破していきたい」

日本チャンピオンになっても、厳しい現実もあるという。「実際、日本チャンピオンでも100万円もらえたらいいと思う。年2回やっても200万円。ボクシングはアルバイトで、主な収入は違う所という話にもなってしまう」と力を込めた。その上で「ボクシングですと、興業、放映権、チケットなどの既存の収益システムが限界を露呈しつつあると思う。新しい何かの収益構造を作らないといけない。まずトライをして、新しい何かを生み出していけたら」と語った。

プロ野球元ロッテの里崎智也氏(43=日刊スポーツ評論家)はセカンドキャリアへ移行する上で、同サービスのメリットを挙げる。「現役時代にどこまで貯蓄、資産形成できるかが大事。プロ野球選手はそんなにお金に困ってないのではないかという認識があると思うが、高年俸をとっているのは、ごく一部の選手。その中でプロ野球選手は年俸以外の副収入がないといっていい。そういった意味で、新たな資金を得られるのは、セカンドキャリアの面でもかなりアドバンテージを得られる」と話した。

ミクシィの木村弘毅社長はクラウドファンディングと比べても、登録、運営などの手間が少ないことをアスリートにとっての利点として挙げ、「1日もあれば、始められる。圧倒的にUnlimは簡単である」と話した。

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村田諒太「勇気いる」限定チョコらーめん試食ビビる

「チョコレートらーめん」の発表会に出席したWBA世界ミドル級王者村田(右)、左は同社の新井田社長

ボクシングのWBA世界ミドル級王者村田諒太(34=帝拳)が29日、都内で行われた、ラーメン店「幸楽苑」をチェーン展開する幸楽苑ホールディングスの期間限定商品「チョコレートらーめん」(今月30日から、3月11日まで)の発表会にゲストとして出席した。

発表されたのは、昨年好評だった、しょうゆらーめんをベースとした「チョコレート」に加え、新開発された塩らーめんベースの「ホワイトチョコレート」の2種類。

試食前は「勇気がいりますね」と苦笑いを浮かべていたが、チョコレートの甘さがほんのりと溶け出したスープを口にすると「ミスマッチかと思ったが、いけます! カレーにミルクを入れる感覚に似ている。そこにショウガが絶妙にバランスを取って、中和してくれている。びっくりです。おいしい。ちなみに、ぼくはホワイト派です」と満足顔。「あり得ない組み合わせから斬新なものが生まれる。パッキャオ-デラホーヤだって、ミスマッチと言われたが、パッキャオはあの試合でスターになった。ぼくも、これを機に一皮むけられれば」とPRした。

ボクシングでは、昨年12月にKO率8割を誇るホープのスティーブン・バトラー(23=カナダ)の挑戦を5回TKOで退け、初防衛に成功。次戦は、4階級制覇王者サウル・アルバレス(29=メキシコ)、IBF同級王者ゲンナジー・ゴロフキン(37=カザフスタン)らとのビッグマッチが期待されている。村田は「もちろん、やれるチャンスがあればやりたいが、自分でコントロールできないことは考えてもしょうがない。いつそういう話がきてもいいように、やるべきことをしっかりとやっていくだけ」と話した。

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井上尚弥らボクシング最優秀選手賞候補 2・7発表

アリトロフィーを掲げる井上尚弥(2019年11月7日撮影

日本ボクシングコミッションと東京運動記者クラブのボクシング分科会が12日、都内で19年の年間表彰ノミネート選考会を開いた。

最優秀選手賞候補はワールド・ボクシング・スーパーシリーズを制した井上尚弥(大橋)、日本人初の4階級制覇の井岡一翔(Reason大貴)、ミドル級王座奪回の村田諒太(帝拳)、唯一世界戦3勝の田中恒成(畑中)の4人。受賞者は2月7日に都内のホテルで発表、表彰される。他の各賞候補は次の通り。

◆技能賞 井岡、寺地拳四朗(BMB)、田中

◆殊勲賞 岩佐亮佑(セレス)、村田、井岡

◆KO賞 村田、寺地、栗原慶太(一力)、吉野修一郎(三迫)、勅使河原弘晶(輪島功一)

◆新鋭賞 重岡銀次朗(ワタナベ)、井上浩樹(大橋)、中谷潤人(M.T)

◆努力敢闘賞 野中悠樹(井岡弘樹)、渡部あきのり(角海老宝石)、永野祐樹(帝拳)、田中教仁(三迫)

◆年間最高試合 WBA&IBFバンタム級井上-ノニト・ドネア(フィリピン)、同井上-エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)、WBOスーパーフライ級井岡-アストン・パリクテ(フィリピン)、WBAミドル級村田-ロブ・ブラント(米国)

◆世界戦以外の最高試合 日本ミドル級竹迫司登(ワールド)-加藤収二(中野サイトウ)、WBOアジア太平洋ウエルター級別府優樹(久留米櫛間&別府優樹)-矢田良太(グリーンツダ)、日本ユース・バンタム級石井渡士也(REBOOT.IBA)-石川春樹(RK蒲田)

◆女子最優秀選手賞 天海ツナミ(山木)、佐伯霞(真正)、吉田実代(EBISU K’s BOX)

◆女子最高試合 WBCフライ級藤岡菜穗子(竹原&畑山)-天海、WBOミニマム級佐伯-エリザベス・ロペス(メキシコ)、WBAアトム級モンセラッット・アラルコン(メキシコ)-宮尾綾香(ワタナベ)

バトラーに5回TKO勝利して初防衛を果たし、1本指を立てる村田諒太(2019年12月23日撮影)

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田中恒成に挑むウイグルの星「人生最高のチャンス」

左から劉剛プロモーター、挑戦者ウラン・トロハツ、ペドロ・ディアス・トレーナー

ボクシングの大みそかの世界戦に出場する外国人選手が28日に都内で練習を公開した。WBO世界フライ級12位ウラン・トロハツ(26=中国)は、セミファイナルで同級王者田中恒成(24=畑中)のV3戦で世界初挑戦する。

カザフスタン国境に近い新疆(しんきょう)ウイグル自治区出身で、少数民族であるカザフ族という。貧しかったが「自分の生活を変えるために」と、13歳でボクシングを始めた。プロ入りしてから家族のために家を建て、劉剛プロモーターによると「ウイグルの星」と言われているそうだ。

期待に応えるべく、陣営は今回6週間前から名トレーナーを加えた。中国3人目の世界王者徐燦を育てたペドロ・ディアス・トレーナー。ギジェルモ・リゴンドー(キューバ)や村田諒太(帝拳)と2度対戦したアッサン・エンダム(フランス)らも育てた。

練習でも向き合って指示を出しながらのシャドー、投げられたボールをキャッチしたり、ジャンプして回転したり、独特なもので汗を流した。ディアス・トレーナーは「クレバー。田中は強いが穴はある」と話した。

3度目の来日で、17年には後楽園ホールのリングにも上がった。日本人には3勝1分と負けがない。「体調はいい。田中は素晴らしい選手。ワクワクしており、早く対戦したい」と試合が待ち遠しそう。「これまでの人生で最高のチャンス」と中国4人目の世界王者を期した。

トレーナーを相手にマスボクシングするトロハツ

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村田諒太「尚弥の試合も」今年の注目マッチ振り返り

WOWOWのエキサイトマッチ総集編の収録に臨んだWBA世界ミドル級王者村田諒太(中央)

23日に初防衛に成功したボクシングWBA世界ミドル級王者村田諒太(33=帝拳)が27日、都内のWOWOWでエキサイトマッチ総集編(30日午後9時、WOWOWライブ)の収録に参加した。

WOWOWで今年放送された試合の中から視聴者投票、有識者の意見をまとめてベストマッチが決まった。世界戦を中心にビッグネームの試合がめじろ押しで、ゲスト出演した村田は「今年は面白い試合が多かったので(WBC世界ヘビー級王者デオンテイ・)ワイルダーが入ってくるだろうし、(2団体統一バンタム級王者井上)尚弥の試合も。どれが入ってもおかしくない」と数多くの注目マッチをチェックして満足そうな表情を浮かべた。

特に米老舗ボクシング専門誌「ザ・リング」も年間最高試合に選出した11月7日、ワールド・ボクシング・スーパーシリーズのバンタム級決勝となる井上-ノニト・ドネア(フィリピン)戦については「緊張感のある試合だった。ボクシングの面白さが凝縮された、両者の駆け引きがちりばめられている」と感想を口にしていた。

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村田諒太34歳直前始動へ「来年は大きな試合を」

WOWOWでエキサイトマッチ2019年総集編の収録に参加したWBA世界ミドル級王者村田(中央)

ボクシングWBA世界ミドル級王者村田諒太(33=帝拳)が34歳になる直前に始動する意向を示した。

27日、都内のWOWOWでエキサイトマッチ総集編(30日午後9時、WOWOWライブ)の収録に参加し、仕事納め。年末年始は休養に充て、34歳のバースデーとなる来年1月12日前には始動するという。

23日に横浜アリーナで同級8位スティーブン・バトラー(24=カナダ)に5回TKO勝ちしたばかりだが「ダメージ自体はない。勝ったから早く練習したい気持ち、焦りもある。本当は走りたいけれど…汗を出したい」と、はやる気持ちを抑えた。

来年5、6月が20年初戦の目安となる。対戦相手の候補として絞られている世界的知名度の高いWBAスーパー、WBCフランチャイズ世界同級王者サウル・アルバレス(29=メキシコ)、元3団体統一王者のIBF世界同級王者ゲンナジー・ゴロフキン(37=カザフスタン)との交渉も年明けから始まる。

「来年は大きな試合をやりたいですね。マッチメークあってのものですし、それはやりたいという気持ちと、現時的にやれるかという差は分かっています」と前置きした上で「5月にやるならあまり休んでもいられない。この正月が最後の休みになると思う。年明け34歳になるし、しっかり体をケアして次戦に向かっていきたい」と決意を新たにした。

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