上へ戻る

au版ニッカン★バトル

記事検索

那須川天心、帝拳ジム入りへ 村田諒太ら世界王者12人輩出の名門でボクシング王者目指す

那須川天心(中央)と帝拳ジム葛西裕一トレーナー(右)。左は元WBC世界スーパーフェザー級王者三浦隆司氏(2018年2月撮影)

キックボクシングのRISE世界フェザー級王者・那須川天心(23=TARGET/Cygames)が、因縁の対決を制した。K-1の3階級制覇王者で現スーパーフェザー級王者武尊(30=K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)との58キロ契約3分3回(延長1回)に臨み、5-0の判定勝ち。キックの公式戦で負けなしの42連勝とし、花道を飾った。ボクシングに転向する那須川は名門・帝拳ジムでデビューすることが有力となった。

    ◇    ◇    ◇

那須川が最高の環境でボクシング世界王者を目指す方向であることが分かった。前WBA世界ミドル級スーパー王者村田諒太ら世界王者12人を輩出した名門ジム・帝拳ジムへの入門が有力だ。今後、帝拳ジム側と本格的に契約交渉に入る見込みだという。

那須川の父弘幸トレーナー、那須川が主戦場としてきたキックボクシングRISE伊藤隆代表と帝拳ジム本田明彦会長は以前から良好な関係にあり、関係者によれば契約交渉もスムーズに進みそうだという。本田会長はプロボクシング界で世界的なネットワークを持っており、マッチメーク力もトップクラス。那須川にとってボクシング転向の所属ジムとして申し分ない。

那須川が中学3年から帝拳ジムに出げいこするなど、関係は深かった。帝拳ジムで97年から20年間、トレーナーを務めていた元東洋太平洋スーパーバンタム級王者葛西裕一氏(グローブス代表)の指導を受けてきた経緯もあり、那須川のボクシングには「帝拳イズム」が流れている。

この武尊戦のために一時的に中断していたが、ボクシング転向に向けたジムワークは帝拳ジム中心で続けてきた。同ジムでは、世界2階級制覇(フェザー級、スーパーフェザー級)を成し遂げた粟生隆寛トレーナーの指導を受け、22年中のボクシング転向を見据えてきた。両者間の契約交渉がスムーズに進めば、年内には帝拳ジムからプロテストを受験、プロデビューすることになりそうだ。

◆那須川天心(なすかわ・てんしん)1998年(平10)8月18日、千葉県生まれ。5歳で極真空手を始め、小5でジュニア世界大会優勝。その後キックボクシングに転向し、14年7月にプロデビュー。15年5月にプロ6戦目で史上最年少16歳でRISEバンタム級王座に輝いた。16年12月にRIZIN初参戦。18年6月には階級を上げ、初代RISE世界フェザー級王者に。プロ通算成績は46戦46勝(31KO)。20年6月から始めたユーチューブの登録者数は89・2万人。165センチ。

◆帝拳ジム 所在地は東京都新宿区神楽坂。1946年(昭21)8月、帝国拳闘会拳道社として設立。後の初代コミッショナー田辺宗英がジム会長就任。本田明マネジャーが2代目会長就任も65年に死去し、立教高3年だった17歳の次男明彦現会長が引き継いだ。70年10月に大場政夫がWBA世界フライ級王座を獲得。86年7月には浜田剛史がWBC世界スーパーライト級王座獲得。その後、ホルヘ・リナレス、西岡利晃、粟生隆寛、山中慎介、村田諒太ら世界王者12人を輩出。

判定勝ちした那須川天(右)は雄たけびを上げる。左は武尊(撮影・菅敏)
3回、那須川天(左)は武尊にパンチを打ち込む(撮影・菅敏)
3回を戦い終え、武尊(右)と抱き合う那須川天(撮影・菅敏)
判定で武尊(左)に勝利し、深々と頭を下げる那須川天(撮影・菅敏)

関連するニュースを読む

京口紘人33連打怒とうのラッシュV4 次戦寺地拳四朗らとの統一戦も「最高の舞台で戦いたい」

メキシコで王座統一に成功したWBA世界ライトフライ級スーパー王者京口紘人(中央)(ワタナベジム提供)

<プロボクシング:WBA世界ライトフライ級王座統一12回戦>◇10日(日本時間11日)◇メキシコ・グアダラハラ

WBA世界ライトフライ級スーパー王者京口紘人(28=ワタナベ)が敵地で王座統一に成功した。同級正規王者エステバン・ベルムデス(26=メキシコ)との団体内王座統一戦に臨み、8回24秒、TKO勝利。最後は33連打でレフェリーストップに追い込み、4度目防衛に成功した。昨年3月に初進出した米ダラスのV3戦に続き、2戦連続で海外防衛に成功。WBC同級王者寺地拳四朗(30=BMB)ら対抗王者との王座統一戦に意欲をみせた。

怒とうのラッシュだった。8回開始と同時に細かい連打で京口が攻めた。ロープに追い詰め、グロッギー状態のベルムデスに33連打しレフェリーストップ勝ち。「本当にタフな相手にKOで勝てたことは誇り。しんどい試合に勝つことができて良かった」。6回にバッティング、7回に後頭部への打撃で2度の減点。同回に右連打でダウンを取ったはずがスリップ裁定。そんなアウェーの「洗礼」を乗り越え王座を統一した。

8センチ近く高い身長、長いリーチのベルムデスに接近戦を仕掛けられたが、冷静だった。左右のアッパーで上回り、相手の体力を削った。3回にバッティングで左頭部をカットし、流血した正規王者の動きが鈍ったところを仕留めた。試合後、ベルムデスに反則をわび「(反則は)厳しい目だったと思うが、それだけ相手にダメージを与えたので仕方ない。熱のあるメキシコのファンの前で勝つことで自分の価値も高まる」と振り返った。

昨年9月に右手親指周辺を骨折した後、左ひじ負傷、左ひざ腸脛靱帯(ちょうけいじんたい)炎など度重なるけがに泣いた。戦線離脱が長引く中、4月に村田諒太がゴロフキン戦、7日には井上尚弥がドネア戦で注目を集めた。京口は「日本ボクシングは、今までにない動きがある。従来の流れでは注目されない」と自ら敵地戦を選択。2戦連続の海外防衛成功の意味、価値は大きい。

次戦はWBC王者寺地ら対抗王者との王座統一戦も見据える。「他団体に素晴らしいファイターがいる。最高の舞台で戦いたい」。陣営には契約先の英プロモート大手マッチルーム社から米での防衛戦オファーも届いた。京口からも目が離せない。【藤中栄二】

関連するニュースを読む

モンスター井上尚弥「世界最強」PFP1位に決意新た「4団体統一に向けてまた頑張ります」

7日、ドネア(右)を2回TKOで破り3団体王者となった井上尚弥

ボクシングWBAスーパー、WBC、IBF世界バンタム級王者井上尚弥(29=大橋)がついに全階級を通じた「世界最強」ボクサーに認定された。

世界的にもっとも権威のある米老舗ボクシング専門誌ザ・リングが10日(日本時間11日)、階級を超越した最強ボクサーを決める最新のパウンド・フォー・パウンド(PFP)ランキングを発表。井上が日本人史上初のPFP1位に到達した。これまで2位が自己最高だった井上は素直に喜んだ。

   ◇   ◇   ◇

ザ・リングの最新PFPランキングで1位に選出されたことを知った井上は日付が変わった11日未明、公式SNSを更新した。「日本人がこれまで誰もたどり着けなかった場所まで来た #pfp1」と素直に喜びを表現した。前回ランクで1位のWBAスーパー、IBF、WBO世界ヘビー級王者オレクサンドル・ウシク(ウクライナ)、2位のWBO世界ウエルター級王者テレンス・クロフォード(米国)に続いて3位だった。7日のドネア戦の衝撃的な2回TKO勝ちで世界的スター2人を一気に抜き去った。

所属ジムを通じ、井上は「歴史と権威ある米国のザ・リングのPFP1位に選出されました。1つ1つ積みあげてきたことがこうして評価され、ボクサーとして光栄です。この栄誉に恥じないためにも、また1つモチベーションが上がった。次戦4団体統一に向けてまた頑張ります」などと決意を新たにした。

所属ジムの大橋秀行会長(57)も「自分が生きている間に世界ミドル級王者(竹原慎二)、五輪金メダリスト(村田諒太)、そしてPFP1位を見られるとは思っていなかった。正直、驚いている」と感慨深げ。PFP10位以内には複数階級制覇、複数団体統一した各階級の名王者ばかりで「この中で1位になったことが驚き。これからも精進し、厳しく激しい練習を積んでいってもらいたい」と全力サポートを約束していた。

井上陣営は、残り1人の対抗王者となるWBO世界バンタム級王者ポール・バトラー(33=英国)陣営と対戦交渉を開始している。バトラーが契約を結ぶ米プロモート・プロベラム社は英国、中東などで興行開催実績を持っているが、バトラー本人は「日本に行って井上と対戦したい」と希望している。既に井上陣営も12月に1万5000人程度が収容できる首都圏の会場を確保。日本人初の快挙を成し遂げ、モンスターにまた1つ、大きな大きな「勲章」が加わった。【藤中栄二】

【イラスト】ザ・リング選定PFPランキング(6月10日付)
7日、3本のベルトを巻き笑顔でポーズを決める井上尚弥

関連するニュースを読む

王者京口紘人が4度目防衛!正規王者に勝利し団体内王座統一に成功、2戦連続海外で防衛

京口紘人(2021年2月3日撮影)

<プロボクシング:WBA世界ライトフライ級王座統一12回戦>◇10日(日本時間11日)◇メキシコ・グアダラハラ

WBA世界ライトフライ級スーパー王者京口紘人(28=ワタナベ)が団体内王座統一に成功した。

WBA同級正規王者エステバン・ベルムデス(26=メキシコ)との統一戦に臨み、8回TKO勝利で4度目防衛に成功し、昨年3月の米初進出に続き、2戦連続での海外防衛に成功した。

開始から積極的に攻めた。京口の左フックにベルムデスが一瞬、グラつく。多彩な攻めで、1回から主導権を握る。3回にはベルムデスの左目上付近から出血。ドクターチェックで試合が一時ストップ。6回には京口はバッティングで減点1をとられたが、冷静さを失わない。7回にはダウンを奪うが、後頭部を打ったとして減点。それでも8回は開始から猛攻。レフェリーが試合を止めた。最後までペースを離さず、勝利を呼び込んだ。

「本当にタフな相手にKOで勝てたことは誇りに思います。(相手に)素晴らしいファイトをしてくれてありがとうという思いと、反則があったことを謝りました。(敵地で試合に臨んだ理由は)素晴らしい熱のあるメキシコのファンの前で勝つことで自分の価値も高まる。忙しく、真剣に戦いました。(次のステップは)他団体も素晴らしいファイターがいる。最高の舞台で戦いたい」。

京口は昨年3月、米ダラスでアクセル・アラルゴン・ベガ(米国)との3度目防衛戦で5回TKO勝ちして以来、1年3カ月ぶりのリングだった。昨年9月に右手親指周辺を骨折したことを皮切りに、左ひじ負傷、左ひざ腸脛靱帯(ちょうけいじんたい)炎など続けてけがを負い、スーパー王者としてリング復帰ができない状態が続いていた。

その間、日本では4月9日に村田諒太(帝拳)が世界的スターのゲンナジー・ゴロフキン(カサフスタン)とのWBAスーパー、IBF世界ミドル級統一戦に臨み、6月7日には井上尚弥(大橋)が5階級制覇王者ノニト・ドネア(フィリピン)とのWBAスーパー、WBC、IBF世界バンタム級統一戦で再戦するなどビッグマッチが続いた。 京口は「近年の日本ボクシングは今までにない動きがある。従来の流れでは注目されない。国内で防衛戦だけしていても…。メキシコでのチャンスをいただけたので、これをクリアしたい」とあえてアウェーでの統一戦を選択した心境を明かした。あえて逆境というリスクを背負い、ボクシング文化の根づくメキシコでベルトを死守して存在感を示す。「アピールしたい」という有言実行通りにWBAのベルトを統一した。

◆京口紘人(きょうぐち・ひろと)1993年(平5)11月27日、大阪府和泉市生まれ。3歳から父の道場で空手、12歳でボクシングを始める。伯太高から大商大へ進み、14年国体優勝、15年台北市国際カップ準優勝、主将を務める。アマ戦績は52勝(8KO)14敗。16年4月、2回KO勝ちでプロデビュー。17年2月に東洋太平洋ミニマム級王座獲得。同7月、IBF世界同級王座を奪取、18年12月にWBA世界ライトフライ級スーパー王座を獲得し、世界2階級制覇。ザ・リング認定同級王者。身長161・5センチの右ボクサーファイター。家族は両親、兄、姉。

関連するニュースを読む

井上尚弥対ドネア戦視聴者数がAmazonプライムビデオ配信初日として日本史上最大視聴数

3団体王座統一の快挙から一夜明け、日刊スポーツを手に笑顔を見せる井上尚(撮影・菅敏)

Amazonプライムビデオは8日、7日に配信した井上尚弥(29=大橋)対ノニト・ドネア(39=フィリピン)のプロボクシングWBAスーパー、WBC、IBF世界バンタム級統一戦の視聴数が、日本でサービスを開始した2015年(平27)9月以降、日本において配信初日として最大を記録したと発表した。

4月9日に第1弾として配信した、WBA世界ミドル級スーパー王者村田諒太(36=帝拳)がIBF同級王者のゲンナジー・ゴロフキン(40=カザフスタン)に9回TKO負けを喫した世界ミドル級王座統一戦の記録を塗り替えた。

井上対ドネア戦は、前日7日、さいたまスーパーアリーナで行われ、井上から1回に右ショートカウンター、2回には左フックでダウンを奪って1分24秒TKO勝ち。日本人として初の3団体統一を果たした。

プライム・ビデオ ジャパンの児玉隆志カントリーマネジャーは、コメントを発表。

「『Prime Video Presents Live Boxing』第2弾も本当にすごい試合でした。試合開始から全く息をつく暇がない、まさに瞬き一つ出来ない時間でした。1Rと2Rを合わせてたった4分24秒の攻防でしたが、その短い時間の間に井上選手とドネア選手が鍛えてきた力と磨いてきた技術がぎっしりと詰まった戦いだったと思います。至高のスピード対スピード、お二人の戦いをPrime Videoを通じてたくさんの皆さんにお届けできたことをうれしく、光栄に思います。そして両選手に心からの賞賛を贈りたい気持ちです」

その上で「第1弾、第2弾ともに今後も語り継がれる素晴らしい試合を配信させて頂いたので、今後の試合、スポーツコンテンツ編成へのプレッシャーを既に感じておりますが、プライム会員の皆様に喜んでいただけるような内容を引き続き配信していけるように努力して参ります」と、今後のスポーツコンテンツの、さらなる充実と拡大に強い意欲を示した。

井上対ドネア戦では、井上の入場時にギタリスト布袋寅泰(60)が、井上に贈った自らの楽曲「バトル・オブ・モンスター」を演奏したことも大きな話題となった。ボクシングファンのみならず、音楽&芸能ファンにもインパクトを持って捉えられたとみられる。

3団体王座統一の快挙から一夜明け、3本のベルトを手にポーズをとる井上尚(撮影・菅敏)

関連するニュースを読む

【村田諒太観戦記】「脳直撃パンチ。起こるべくして起こったKO」井上尚弥「率直にすごかった」

ドネアに勝利した井上尚(右)は村田とポーズ決める(撮影・菅敏)

<プロボクシング:WBAスーパー、WBC、IBF世界バンタム級王座統一戦12回戦>◇7日◇さいたまスーパーアリーナ

ボクシング前WBA世界ミドル級スーパー王者村田諒太(36=帝拳)がWBAスーパー、IBF世界バンタム級王者井上尚弥(29=大橋)-WBC世界同級王者ノニト・ドネア(39=フィリピン)の2年7カ月ぶり再戦を会場で見届けた。Amazonプライム・ビデオのライブ配信で特別ゲストとして来場。国内外で注目された3団体王座統一戦に熱視線を送り、本紙に観戦記を寄せた。

   ◇   ◇   ◇

1回終了間際に井上がダウンを奪ったパンチは率直にすごかった。ドネアのテンプルに右クロスを入れ、もろに脳に直撃しているようなパンチだったと思う。打ちにいっているから(ドネアも)見えなかったのではないか。あの一撃と、2ラウンド目の詰め方の良さも含め、起こるべくして起こったKOと言える。

自分はプロで2度再戦しているが、再戦にはさまざまな状況があり「これ」と1つにまとめることはできない。経験上、ただ1つ言えるのはお互いのパンチ力、打つリズム、タイミングは未知ではなくなっているということ。前回とはディフェンスの意識も変わる。しかし井上は「そんなことは関係ないよ」と言わんばかりのボクシングをみせてくれた。

今回のポイントは、冷静にプラン通りに戦えるかだと思っていた。お互いにタイミングが分かっているので、両者ともパンチを回避する展開も想定していた。判定までもつれる可能性も頭にあった。前回はドネアが左ボディーでダウンするもろさもみせたが、逆に井上が攻めてドネアのカウンターを食らうことも想像した。実力を出す=必要以上のことは出さないという意味もある。冷静に作戦を遂行した選手が勝つもの。だから井上が勝ったのだろうと思う。

世界5階級を制覇したドネアのスタイルはファイターではなく、カウンターパンチャー。スーパーバンタム級から上の階級ではサイズ的な問題で先に自分から攻めなければいけないケースがあり「待ち」の試合ができなかった印象だった。相手が手を出してくれないとカウンターは打てない。ドネアのスタイルが一番表現できる階級はバンタム級だと思っていた。

前回対決はドネアもバンタム級に戻ったばかり。調整が完全ではなかったはず。今回は不安要素がないのは大きいと思っていた。そして井上戦後のドネアは世界王者2人をKOしたことも大きな自信になっていると思ったが、瞬発的なものは井上が全然上だった。2年7カ月後の再戦でも、その有利は変わらなかった。

井上は強いと思う。やはりバンタム級では無類のパンチ力を持っている。29歳という年齢的にも一番、良い時期だと思う。出会った時からアマチュアで飛び抜けて強い印象しか残っていない。この活躍、成長ぶりは自分としても想像通りというか、すごいなと思う。

ドネアとの再戦は井上の実力を思う存分に発揮できた試合だった。次は4団体統一を目指すことになるのだろう。ジョンリール・カシメロがWBO王座を剥奪されて残念だが、これから先を期待したい。WBO王者のバトラーは少し物足りないかもしれないけれど、逆に日本人初の4団体統一のチャンス。これからの井上の動向が自分も気になる。(12年ロンドン五輪金メダリスト、前WBA世界ミドル級スーパー王者)

ドネアに勝利し、村田(左)に祝福される井上尚(撮影・菅敏)
ボクシング WBA、WBC、IBF世界バンタム級王座統一戦 2回、ドネアをKOで破り、笑顔を見せる井上尚(撮影・菅敏)

関連するニュースを読む

井上尚弥、ドネア戦でファイトマネー2・1億円 辰吉-薬師寺戦超え日本軽量級最高

WBA、WBC、IBF3団体のベルトを身に着けポーズを決める井上尚弥、右は父真吾トレーナー(撮影・菅敏)

<プロボクシング:WBAスーパー、IBF、WBC世界バンタム級王座統一戦> ◇7日◇さいたまスーパーアリーナ

井上尚弥(29=大橋)が今回のノニト・ドネア(39=フィリピン)との3団体王座統一戦で日本軽量級最高金額となる2億円超えのファイトマネーを手にすることが7日、分かった。

これまで国内世界戦では94年のWBC世界バンタム級王座統一戦で、辰吉丈一郎が薬師寺保栄戦で1億7100万円のファイトマネーを手にしたのが軽量級の国内最高額だった。井上所属ジムの大橋秀行会長(57)は「辰吉超え、です。過去史上最高額になりました」と明言。推定2億1000万円で、日本軽量級では最高額の報酬に到達した。

19年11月の階級最強を決めるトーナメント、ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ・バンタム級決勝で、井上は優勝賞金も含めて1試合で1億円を獲得していた。20年11月、ボクシングの聖地・米ラスベガス初進出となったジェーソン・モロニー(オーストラリア)戦で100万ドル(当時レートで1億1000万円)に到達。昨年6月のマイケル・ダスマリナス(フィリピン)戦、同12月のアラン・ディパエン(タイ)戦でも1億超えのファイトマネーを稼いできたものの、ドネアとの再戦でついに2億円の大台を突破した。

以前から井上はファイトマネーについて「プロとしてのモチベーションの1つ」とボクサーの“価値”を示す指標としてとらえてきた。米国で開催される世界戦は多彩な配信方法で得られた放送権料によりボクサーが多額の収入も得ており、世界トップクラスの報酬額は上昇している。大橋会長は「ついに軽量級でここまできたのかという思い」と感慨深げだった。

◆井上尚弥(いのうえ・なおや)1993年(平5)4月10日、神奈川・座間市生まれ。元アマ選手の父真吾さんの影響で小学1年から競技を開始。相模原青陵高時代にアマ7冠。12年7月にプロ転向。国内最速(当時)6戦目で世界王座(WBC世界ライトフライ級)奪取。14年12月にWBO世界スーパーフライ級王座を獲得し、史上最速(当時)の8戦目で2階級制覇。18年5月にWBA世界バンタム級王座を獲得し、国内最速(当時)の16戦目で3階級制覇。19年5月にWBA、IBF世界バンタム級王者に。同年11月、WBSSバンタム級優勝。家族は夫人と1男2女。身長164・5センチの右ボクサーファイター。

◆国内ボクシング報酬メモ 94年のWBC世界バンタム級王座統一戦で、辰吉丈一郎が薬師寺保栄戦で1億7100万円のファイトマネーを得たとして注目。軽量級では12年にWBC世界スーパーバンタム級王者西岡利晃が日本人で初めてラスベガスで防衛成功し100万ドル(当時のレートで約1億1000万円)のファイトマネーを手にして破格の報酬とされた。階級によって金額に差があり、通常は体重が重いクラスほど報酬も高くなる。世界トップクラスの人気を誇る中量級では、WBA世界ミドル級スーパー王者だった村田諒太が4月のゴロフキン(カザフスタン)との2団体王座統一戦で推定5億円のファイトマネーを獲得している。

井上尚弥対ノニト・ドニア 2回、ノニト・ドニアにTKO勝利した井上尚弥(代表撮影)
笑顔で試合後の会見に臨む井上尚(中央)。左は大橋会長、右は父の真吾トレーナー(撮影・河田真司)
ドネアにTKO勝利し、会場のファンに向かい雄たけびを上げる井上尚(撮影・河田真司)
ドネアに勝利した井上尚(右)は村田とポーズ決める(撮影・菅敏)
2回、ドネア(左)にパンチを入れる井上尚(撮影・菅敏)
1回、ダウンを喫するドネア(左)。右は井上尚(撮影・菅敏)
ボクシング WBA、WBC、IBF世界バンタム級王座統一戦 1回、井上尚(右)にダウンを奪われるドネア(撮影・菅敏)
ボクシング WBA、WBC、IBF世界バンタム級王座統一戦 1回、ドネア(左)にパンチを浴びせる井上尚(撮影・菅敏)
ドネアにTKO勝利し井上尚(左)は父の真吾トレーナーと抱き合う(撮影・河田真司)
ドネアにTKO勝利した井上尚(左)を迎える弟の井上拓(撮影・河田真司)
TKO勝利の井上尚(右)は生演奏で入場を盛り上げた布袋寅泰とグータッチ(撮影・菅敏)
ラウンドガールを務める雪平莉左(撮影・河田真司)
ラウンドガールを務める天野麻菜(撮影・河田真司)
ドネアにTKO勝利し、WBA、WBC、IBF3団体のベルトを身に着ける井上尚(撮影・河田真司)

関連するニュースを読む

天野麻菜「リングガールで私は幸せです」SNSで井上尚弥-ドネア戦の感想つづる

ラウンドガールを務める天野麻菜(撮影・河田真司)

<プロボクシング:WBAスーパー、IBF、WBC世界バンタム級王座統一戦>◇7日◇さいたまスーパーアリーナ◇観衆1万7000人

ラウンドガールを務めている天野麻菜(30)と人気グラビアアイドルの雪平莉左(27)が、大一番を盛り上げた。

WBAスーパー、IBF世界バンタム級王者井上尚弥(29=大橋)が日本人初の3団体統一に成功。WBC世界同級王者ノニト・ドネア(39=フィリピン)と3本のベルトを懸けて拳を交え、2回1分24秒、TKO勝ちした。19年11月、階級最強を決めるトーナメント、ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)決勝以来、約2年7カ月ぶりの再戦を制した。

リング上で井上がインタビューを受ける場面などで、画面に映し出されるとSNS上では「ラウンドガールの人がかわいい」「ラウンドガール今回もレベルが高い」などとの声が広がった。

試合後、天野は自身のSNSを更新し「なんて書けばいいんだろう。今日もまた、魂を賭けた熱い戦いを目の当たりにしました。どちらも本当に強い、そして凄い選手でした。そしてもっともっとボクシングを見たい!そんな気持ちになる試合でした。リングガールで私は幸せです」とつづった。

天野は4月の村田諒太-ゴロフキン戦でもラウンドガールを務め、試合後に涙ぐむ様子が話題になった。

ラウンドガールを務める天野麻菜(撮影・河田真司)
井上尚対ドネア戦に臨むラウンドガールの天野麻菜(左)と雪平莉左(右)(撮影・河田真司)
会見を終え3本のベルトを巻きポーズを決める井上尚(撮影・滝沢徹郎)
ラウンドガールを務める雪平莉左(撮影・河田真司)
ラウンドガールを務める雪平莉左(撮影・河田真司)

関連するニュースを読む

村田諒太「もろに脳に直撃しているパンチだった」3団体統一のモンスター井上尚弥に脱帽

ドネアに勝利した井上尚(右)は村田とポーズ決める(撮影・菅敏)

<プロボクシング:WBAスーパー、WBC、IBF世界バンタム級王座統一戦12回戦>◇7日◇さいたまスーパーアリーナ

王者井上尚弥(29=大橋)の日本人初の3団体統一成功に、インターネット動画配信サービス「アマゾンプライムビデオ」の生配信にゲスト出演した前WBA世界ミドル級スーパー王者の村田諒太(36=帝拳)もうなった。

1回終了間際、井上の強烈な右がドネアのこめかみ付近に入ってダウンを奪った場面について村田は「もろに脳に直撃しているパンチだった。(ドネアも)打ちにいっているのが見えてない感じ。ラウンドの終了の間際、2ラウンド目の井上選手の詰め方、そこの良さも含めて、あの一撃。起こるべくして起こった2ラウンドのKO。井上選手の実力が、思う存分に発揮できた試合だった」と称賛した。

4月9日にミドル級世界王座統一戦でゴロフキン(カザフスタン)敗れた村田は5日、自身の進退については「もうちょっとしたら、答えを出さないと、と思っている」などと話している。

会場を移動する村田(左)とくりぃむしちゅー上田(撮影・河田真司)
1回、ダウンを喫するドネア(左)。右は井上尚(撮影・菅敏)
ボクシング WBA、WBC、IBF世界バンタム級王座統一戦 1回、ドネア(左)にパンチを浴びせる井上尚(撮影・菅敏)
井上尚弥対ノニト・ドニア 2回、ノニト・ドニアにTKO勝利した井上尚弥(代表撮影)
ドネアにTKO勝利し、WBA、WBC、IBF3団体のベルトを身に着ける井上尚(撮影・河田真司)
2回、ドネアにTKO勝ちし雄たけびを上げる井上尚(撮影・滝沢徹郎)
ドネアに勝利し、村田(左)に祝福される井上尚(撮影・菅敏)
WBA、WBC、IBF3団体のベルトを身に着けポーズを決める井上尚(撮影・菅敏)
笑顔で試合後の会見に臨む井上尚(中央)。左は大橋会長、右は父の真吾トレーナー(撮影・河田真司)
2回、ドネア(左)は井上尚の攻めによろける(撮影・河田真司)

関連するニュースを読む

村田諒太「意外と拮抗した試合に」井上尚弥-ドネア戦を予想 勢いの差はドネア優勢

WOWOWのゲスト解説に登場した前WBA世界ミドル級スーパー王者村田諒太

プロボクシング前WBA世界ミドル級スーパー王者村田諒太(36=帝拳)が、7日に控える井上尚弥(29=帝拳)-ノニト・ドネア(39=フィリピン)戦を予想した。5日、都内のWOWOW放送局でライト級4団体王座統一戦のライブ配信でゲスト解説を務めた後、バンタム級3団体統一戦を予想。19年11月以来、約2年7カ月ぶりにリマッチを迎える両者について分析した。

まず交流が長い井上ついて「(成長ぶりは)何となく分かっている。勝って当たり前な雰囲気もなくもない」としつつ、帝拳ジムでも一緒に練習するなど親交があるドネアについて「どんな風に仕上げているのかが楽しみです」と39歳のコンディションに注目。初対決後の両者がどんな相手と戦ってきたかに目をつけ「ドネアは(WBC正規王者)ウバーリと(WBC暫定王者)ガバリョと対戦し、きちんと倒している。そこの勢いの差がドネアのアドバンテージとしてあるのでは。そこに自信を持っていると思う。波に乗ってきているのではないか」と独自の視点を口にした。

対する井上について「ドネア戦後の3試合は世界ランカーと対戦している防衛戦。僕の経験だと強い相手ではないとモチベーション維持が難しいし、緊張感が上がってこないかもしれない。そこにドネアとの差があるし、そこらへんを加味すると面白い試合になる」と予測した。

最後に「ドネアはポンポンと良い相手と前進するような2試合だった。意外と拮抗(きっこう)した試合になるのではないかな」と初対決と同様の競り合いの展開もイメージしている様子だった。

関連するニュースを読む

村田諒太「あれはちょっとな…」同門尾川堅一の初防衛戦2回KO負けにショック

WOWOWのゲスト解説に登場した前WBA世界ミドル級スーパー王者村田諒太

プロボクシング前WBA世界ミドル級スーパー王者村田諒太(36)が、4日(日本時間5日早朝)に英カーディフでIBF世界スーパーフェザー級王座から陥落した同門・尾川堅一(34=ともに帝拳)の敗戦にショックを受けた。

5日、都内のWOWOW放送局でライト級4団体王座統一戦ライブ配信のゲスト解説を務めた。ゲストの準備もあって同日早朝の尾川の初防衛戦はライブでチェックできなかったというものの、2回KO負けという結果、試合内容を確認し「(ワンパンチは)見えていなかったと思う。あれはちょっとな…」と無念の表情を浮かべた。

スーパーフェザー級クラスの階級になると「一撃のパンチで終わらせられる。あの階級ぐらいから一発があるんだなと。やっぱりガード、ディフェンスが大事で、少し甘かったかな…」と再認識していた。

コルディナに敗れ、うなだれる尾川堅一(ロイター)
2回、尾川堅一(右下)をKOで破り、ほえるコルディナ(ロイター)
試合後、健闘をたたえ合う尾川堅一(右)とコルディナ(ロイター)
試合後、歓声に応える尾川堅一(ロイター)

関連するニュースを読む

村田諒太、自らの進退に言及「心は揺れている」「将来の決断はできない」

WOWOWのゲスト解説に登場した前WBA世界ミドル級スーパー王者村田諒太

プロボクシング前WBA世界ミドル級スーパー王者村田諒太(36=帝拳)が5日、自らの進退について言及した。4月のゲンナジー・ゴロフキン(40=カザフスタン)との2団体王座統一戦に9回TKO負けを喫してから2カ月が経過。5日には都内のWOWOWスタジオでライト級4団体王座統一戦のゲスト解説を務めた。

ロードワークなど少しずつ体を動かし始めているという村田は今後について「心は揺れていますね」と発言。その上で「(現時点で)将来の決断はできない。やる(現役を続ける)となったら、自分だけでは決められない。辞めるということは自分で決められる状況がそろっている気がする。やるとなったら自分だけでは無理。そんな感じです」と現状報告した。

所属ジムの本田明彦会長とも進退について時間をかけて話し合いしていないという。7日の井上尚弥-ノニト・ドネア戦後に同会長と話す機会を設けたいとし「近いうちに答えは出さないといけないですし。井上-ドネア戦が終わったらゆっくり話して。そこからではないですかね」と口にした。また現時点で現役続行、現役引退のどちらに気持ちが傾いているかについては「言えないですね」と苦笑いしていた。

関連するニュースを読む

井上-ドネア戦ライブ配信に村田諒太がゲスト出演「お礼の意味も込め、試合を盛り上げられたら」

村田諒太(2022年4月7日撮影)

プロボクシング前WBA世界ミドル級スーパー王者村田諒太(36=帝拳)が7日の井上尚弥-ノニト・ドネア戦(さいたまスーパーアリーナ)をライブ配信するAmazonプライムビデオにゲスト出演することが3日、発表された。

4月9日のゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)とのWBAスーパー、IBF世界ミドル王座統一戦ではAmazonプライムビデオのライブ配信に井上がゲスト出演していた経緯がある。村田は「前回の試合では井上選手にゲストとしてきていただきました。お礼の意味も込め、今回は逆の立場で井上選手の試合を盛り上げられたらと思います」などとコメントを寄せた。

またMCには、くりぃむしちゅーの上田晋也、元テレビ朝日の竹内由恵アナウンサー、解説には元世界3階級王者長谷川穗積氏と元WBC世界バンタム級王者山中慎介氏が務めることも合わせて発表された。

ボクシング3団体王座統一戦を控え、会見で対戦者のWBC世界同級王者ドネア(右)とファイティングポーズをとるWBAスーパー、IBF世界バンタム級王者井上(撮影・菅敏)

関連するニュースを読む

IBF王者尾川堅一、6・4初防衛戦に向け渡英 夫人お手製のお守りの中には長男らの激励レター

家族お手製のお守りを手に初防衛戦の地、英国に出発したIBF世界スーパーフェザー級王者尾川堅一

プロボクシングIBF世界スーパーフェザー級王者尾川堅一(34=帝拳)が、家族お手製の「お守り」を持参し敵地での初防衛戦に臨む。

6月4日(日本時間5日)に英ウェールズのカーディフで同級3位ジョー・コルディナ(30=英国)とのV1戦を控え、29日に渡英した。長男豹君、次男亜陸君、三男皇君の激励レターが入った梓夫人お手製のIBFベルトカラーの赤色のお守りには、防衛を意味する「AND STILL」と刻まれており「飛行機の中で手紙は読みたいと思います」と気持ちを高揚させた。

昨年11月、米ニューヨークにあるスポーツの殿堂マディソン・スクエア・ガーデンで日本人世界戦初勝利を挙げて王座奪取に成功。約6カ月ぶりのリングは、アマチュア経験豊富なプロ14戦全勝の挑戦者の地元に乗り込む。

出発前日にも、あらためてコルディナの試合動画をチェックし「最初の印象と変わらず、ハイライトで見て良いシーンも打たれているシーンも見ている」と勝利へのイメージを膨らませた。

所属ジムでの最終調整中には、同門の前WBA世界ミドル級王者村田諒太(36)からの激励も受け「頑張れよ、といわれてうれしかったし、負けられないなと気合が入りました」と決意も新た。

梓夫人の手作りとなるスワロフスキーのビーズで文字が輝くTシャツも着用してきた尾川は「KOするのがベストですけれど、まず勝利。どんな状況でも勝って帰ってきたいです」と必勝を誓っていた。

関連するニュースを読む

村田諒太「本番に強いタイプなのでやってくれる」6・4初防衛戦のIBF王者尾川堅一を激励

村田諒太(右)(2022年4月9日撮影)

プロボクシング前WBA世界ミドル級王者村田諒太(36=帝拳)が世界戦を控える同門のIBF世界スーパーフェザー級王者尾川堅一(34)を激励した。6月4日(日本時間5日)、英カーディフで地元出身で同級3位のジョー・コルディナ(30=英国)との初防衛戦に向けて最終調整している尾川のもとを訪問し、エールを送った。所属ジム公式サイトに村田、尾川のツーショットが掲載された。村田は「今回は敵地、完全なアウェーですからね。でも実力的には問題ないとみているのです、僕は。アマチュアの戦績も驚くほどでもないし。ただ尾川はこの数試合を見てもサウスポーとばかり戦っていますからね、オーソドックス(右構え)と戦う中でどう感覚を取り戻すか、尾川の適応能力次第とも言えると思います」などと試合予想した。

さらに「ここまで練習してきていまさら何か大きく変える必要はないと思います。あとはコンディションを崩すことなくリングに上がってほしいですね。これまでも見てきましたが本番に強いタイプなのでやってくれると思います。いつもの尾川が出せれば結果はおのずとついてくると思っていますよ。頑張れ、尾川! でいきますかな」などと熱く激励していた。

また6月13日、東京・後楽園ホールで開催される第613回ダイナミックグローブに出場する同門選手たちの応援に駆けつけるという。メインは元東洋太平洋ライト級王者中谷正義(33=帝拳)が約1年ぶりの再起戦でWBOアジア・パシフィック同級13位アルモニート・デラ・トレ(28=フィリピン)と対戦。セミファイナルでは前日本ウエルター級王者永野祐樹(32=帝拳)が同級2位小畑武尊(23=ダッシュ東保)との同級暫定王座決定戦を控えている。

村田は「かわいい後輩たちの試合ですからね。中谷も大事な復帰戦だし、永野もタイトルマッチですから。(中野)幹士に福井(勝也)、(村田)昴、(金子)虎旦にも頑張ってほしいです」と楽しみにしている様子だった。

初防衛戦を控えるIBF世界スーパーフェザー級王者尾川

関連するニュースを読む

4団体統一王者アルバレス「とても幸せで誇り」2団体統一王者ゴロフキンと9・17に3度目対決

9月17日に3度目対決が決まった4団体統一スーパーミドル級王者アルバレス(左)とWBAスーパー、IBF世界ミドル級王者ゴロフキン(アルバレスの公式インスタグラムより)

プロボクシング4団体統一スーパーミドル級王者サウル・アルバレス(31=メキシコ)が9月17日、WBAスーパー、IBF世界ミドル級王者ゲンナジー・ゴロフキン(40=カザフスタン)と3度目対決することが24日(日本時間25日)、発表された。

英プロモート大手マッチルーム社、DAZN社から発表されたもので、会場は未定となる。

両者は17年に初対決し引き分け。1年後の再戦ではアルバレスが判定勝ちしている。過去2戦の会場はいずれも米ラスベガスのT-モバイル・アリーナだった。

アルバレスは今月7日、米ラスベガスでWBA世界ライトヘビー級スーパー王者ドミトリー・ビボル(ロシア)に0-3の判定負け。13年9月、フロイド・メイウェザーに負けて以来の黒星からの再起戦となる。「いつも最高の試合をすることができてとても幸せで誇りに思う。この戦いも例外ではない」と力強く宣言。

4月9日に村田諒太(帝拳)との2団体王座統一戦を制しているゴロフキンは「9月17日に会いましょう」とコメントした。

関連するニュースを読む

アルバレス8年8カ月ぶりに負けた…無敗ビボルが9度目の防衛成功 1階級上に“最強”の壁

計量パス後、フェースオフする4団体統一スーパーミドル級王者アルバレス(左端)とWBA世界ライトヘビー級王者ビボル(マッチルーム社公式SNSより)

<プロボクシング:WBA世界ライトヘビー級タイトルマッチ12回戦>◇7日(日本時間8日)◇米ネバダ州ラスベガス・T-モバイルアリーナ

「カネロ」の愛称で人気の高いプロボクシング4団体統一スーパーミドル級王者サウル・アルバレス(31=メキシコ)が1階級上の「最強王者」に敗れた。19勝(11KO)無敗のWBA世界ライトヘビー級スーパー王者ドミトリー・ビボル(31=ロシア)に挑み、判定負けを喫した。

同級は19年11月、当時のWBO王者セルゲイ・コバレフ(ロシア)を11回TKO撃破して以来の挑戦だったアルバレスにとって、13年9月、フロイド・メイウェザー(米国)に判定負けして以来、約8年8カ月ぶりの黒星となった。

米老舗専門誌ザ・リングのパウンド・フォー・パウンド(PFP=階級超越した最強ボクサー)ランキングで1位に君臨するアルバレスが、8度の防衛に成功してきた1階級上の無敗王者の壁にぶち当たった。ライトヘビー級王座に挑む理由について「スーパーミドル級のすべての世界王者を倒したから」と刺激を求めてのチャレンジだったが、王者ビボルに屈した。

身長183センチのビボルに対し、アルバレスは175センチと8センチ差あった。身長、リーチともに劣るアルバレスは「彼はライトヘビー級で最高のファイター。すべてのものを持っている」と敬意を表していた。19年11月に同級王座を獲得した経緯もあり「どの相手でも、どの階級でも、私は快適に戦うことができる」と自信をのぞかせていた。「歴史をつくるだけでなく、自分のために他の挑戦を必要としている」と話していたが、PFP1位の存在感を示せなかった。

今年4月に村田諒太(帝拳)に勝利したばかりのWBAスーパー、IBF世界ミドル級王者ゲンナジー・ゴロフキン(40=カザフスタン)との3度目対決が9月17日に計画されていたが、このビボル戦敗退で厳しい状況となった。

◆カネロ アルバレスのニックネームで、スペイン語でシナモンの意味。赤毛から由来している。

関連するニュースを読む

京口紘人6・10メキシコで王座統一戦「敵地なので明確に勝とうと思う」存在感示す意気込み

メキシコ同級正規王者のベルムデスとの団体内王座統一戦を前に、ポーズを決めるボクシングWBA世界ライトフライ級スーパー王者の京口(撮影・たえ見朱実)

ボクシングWBA世界ライトフライ級スーパー王者京口紘人(28=ワタナベ)が2戦連続の海外防衛戦で存在感を示す意気込みを示した。

6月10日(日本時間11日)にメキシコシティーで控える同級正規王者エステバン・ベルムデス(26=メキシコ)との王座統一戦を控え、28日に都内で会見。昨年3月、米ダラスでアクセル・アラルゴン・ベガ(米国)とのV3戦で5回TKO勝ちして以来、1年3カ月ぶりのリングに向け「しっかりメキシコでアピールしたい」とテーマを掲げた。

4月9日には村田諒太(帝拳)が世界的スターのゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)との2団体統一戦に臨み、大きな注目を集めた。20億円を超える日本ボクシング史上最大規模のビッグマッチだった。さらに6月7日にはWBAスーパー、IBF世界バンタム級王者井上尚弥(大橋)がWBC世界同級王者ノニト・ドネア(フィリピン)との日本人初の3団体王座統一戦を控えている。京口は「近年の日本ボクシングは今までにない動きがある。従来の流れでは注目されない。国内で防衛戦だけしていても…。メキシコでのチャンスをいただけたので、これをクリアしたい」とあえて敵地での統一戦を選択した心境を明かした。

昨年9月に右手親指周辺を骨折したことを皮切りに、左ひじ負傷、左ひざ腸脛靱帯(ちょうけいじんたい)炎など続けてけがを負い、スーパー王者としてリング復帰ができない状態が続いていたが、3月から徐々にスパーリングなど実戦トレを再開。昨年からWBAより正規王者ベルムデスとの統一戦の指令を受けていた経緯もあり、研究は進んでいる。京口は「中盤以降にチャンスがあると思う。終盤に倒せたら合格かな。敵地なので明確に勝とうと思う」と意気込んでいた。

〇…正規王者ベルムデスにとっては待望の王座統一戦だ。21年5月に当時の王者カニサレス(ベネズエラ)に6回KO勝ちし、新たな正規王者となって以来のリング。昨夏以降、WBAより対戦指令が出ていた京口の度重なる負傷を受け、結果的に防衛戦も組めなかった。ベルムデスは「京口は非常に優れた王者だが、ケガが多すぎる。彼と戦うことに1年も待っていた」と興行主を通じてコメントしていた。

団体内王座統一戦を前に、会見を行ったボクシングWBA世界ライトフライ級スーパー王者の京口(撮影・たえ見朱実)
会見を終了後、スタッフ、渡辺会長(前列左から2人目)とともに記念撮影に納まるWBA世界ライトフライ級スーパー王者の京口(前列中央)(撮影・たえ見朱実)
会見終了後、スタッフと笑顔で記念撮影に納まるボクシングWBA世界ライトフライ級スーパー王者の京口(撮影・たえ見朱実)
団体内王座統一戦を前に、会見を行ったボクシングWBA世界ライトフライ級スーパー王者の京口(撮影・たえ見朱実)

関連するニュースを読む

アマ13冠堤駿斗にモンスター井上尚弥以来の特例A級デビュープラン浮上 JBCも前向き姿勢

プロテストを受験したアマ13冠の堤駿斗

ボクシング16年世界ユース選手権で日本人初制覇(フライ級)を成し遂げたアマ13冠の堤駿斗(22=志成)に、特例のA級(8回戦以上)デビューするプランが浮上した。

26日、東京・後楽園ホールでB級(6回戦)のプロテストを受験。同門の元WBOアジア・パシフィック・フェザー級王者森武蔵(22)とスパーリングなどを消化。27日に合格が発表される見通しだ。

堤は効果的な右アッパーを打ち込み「狙っていました。技術、基本的なところ、防御も見せようと慎重に。プロの第1歩と意識しつつやりました」と自らに及第点。陣営は井上尚弥以来となる特例でのA級デビューを申請する方針で、日本ボクシングコミッションも「アマ実績に加え、プロテストで元王者と良い動きをみせた」と前向きに検討する姿勢を示した。

スーパーバンタム級、フェザー級が主戦場となる堤は「長いラウンドでも動くことができるように。プロデビューに向けてパワーアップ、効かせられるパンチ、スタミナと仕上げていきたい」と口にした。

◆過去のA級(8回戦以上)プロデビュー 通常のボクサーはC級(4回戦)でデビューし、トップアマはB級(6回戦)からスタートする。過去に8回戦以上でデビューしたのは、池山伊佐巳、米倉健司、ロイヤル小林、石井幸喜、平仲明信、赤城武幸、井上尚弥の7人。井上はB級テストを合格した上で、アマ7冠の実績から特例でA級が認められた。ロンドン五輪金メダルの村田諒太はA級でテストに合格し、プロデビューは6回戦だった。

プロテストでスパーリングのメニューをこなす堤駿斗(左)

関連するニュースを読む

王座陥落の村田諒太にWBA会長からリング再起を期待する手紙届く「戻ってくると確信」

村田諒太(右)(2022年4月9日撮影)

ボクシング前WBA世界ミドル級スーパー王者村田諒太(36=帝拳)に、WBAのヒルベルド・メンドーサ会長からリング再起を期待する激励の手紙が届いた。

所属ジムが12日、レターの内容を公開した。9日にさいたまスーパーアリーナで開催された世界的スター、IBF世界同級王者ゲンナジー・ゴロフキン(40=カザフスタン)に9回TKO負けした村田に向け、メッセージが到着。同会長は「あなたは戦士であり紳士であることをリングで証明しました。ムハマド・アリ、マイク・タイソン、そして多くの偉大なボクサーが倒れて再び起き上がったことを思い出してください」という出だしの熱い内容で始まっている。

さらに「これがまさに人生です。私たちを成長させるのは敗北を克服する私たちの能力です。あなたは偉大なボクサーに負けました。あなたの巧みなボクシング技術と、この高貴なスポーツへの愛情はどんな挫折よりも大きい。あなたはやってくるどんな挑戦にも立ち向かうためにはるかに強い力と決意を持って戻ってくると確信しています」とリングの再起を願うレターとなっている。

村田-ゴロフキン戦は日本でAmazonプライム・ビデオ、海外ではDAZNでライブ配信。世界200カ国以上で中継されたこともあり、同会長は「あなたは世界に素晴らしいキャリアを示しました。これまでのあなたのキャリアのすべての成果と次の成果をとても誇りに思っています。敗北は人々の中で最高のものを引き出します」と最後まで激励の文面がつづられていた。

関連するニュースを読む