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7月場所の名古屋開催も残る不安「感染状況に注視」

名古屋・ドルフィンズアリーナ

日本相撲協会は1日、東京・両国国技館で理事会を開き、7月場所(4日初日)を名古屋市のドルフィンズアリーナで開催する方針を発表した。地方場所開催は、史上初の無観客開催となった昨年3月に大阪で開催した春場所が最後。観客数は収容人数の半分の3800人以下、4人升席は2人で使用など、これまでにコロナ禍で開催された本場所の開催方法を踏襲する。

開催方針を決めた一方、不安材料が残る。これまでも地方場所は開催を目指しつつ、最終的に両国国技館で開催。新型コロナ感染拡大の状況次第では、名古屋での開催も危ぶまれる。しかし、両国国技館は7月に開催される東京五輪のボクシング会場のため、7月場所期間中は使用できない。芝田山広報部長(元横綱大乃国)は「日々の感染状況や政府からの発令に注視する。現段階で何とも言えない」と話すにとどめた。名古屋での開催を断念せざるを得ない状況になった場合の見通しは明かされなかった。

また、力士ら協会員の名古屋入りについては、恒例の新幹線による「相撲列車」ではなく、各部屋ごとの移動になる。東京で全協会員がPCR検査を実施してから名古屋入りするという。【佐々木隆史】

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7月場所を2年ぶり名古屋開催 五輪で国技館使えず

名古屋・ドルフィンズアリーナ

日本相撲協会は1日、東京・両国国技館で理事会を開き、7月場所(7月4日初日)を2年ぶりに名古屋・ドルフィンズアリーナ(愛知県体育館)で開催することを発表した。昨年は東京・両国国技館で開催しており、名古屋での開催は19年以来となる。

報道陣の電話取材に応じた芝田山広報部長(元横綱大乃国)によると、7月場所では両国国技館を使用できない事情があったという。両国国技館は東京五輪のボクシング会場として使われ、7月24日から競技が始まる。7月場所は同月18日に千秋楽を迎えるため開催期間は重ならないが、設営期間などもあるため、名古屋開催の判断に至った。

開催方法は東京場所を踏襲する。1日の入場者数の上限は3800人で、会場の収容人数の50%以内。4人マス席は2人で使用する形となる。

開場時間は変わらず午後1時。観客のマスク着用、声援を控えて拍手での応援の推奨、座席での最低限の水分補給以外は不可、アルコール飲料の持ち込み禁止など、引き続き感染防止策が徹底される。

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鶴竜お気に入りはCロナウド 多様なスポーツの知識

3点シュートを決め、ポーズを決める大相撲横綱鶴竜(2019年8月24日撮影)

<こんな人>

日本相撲協会は24日、横綱鶴竜(35=陸奥)の引退と、年寄「鶴竜」の襲名を承認したことを発表した。

   ◇   ◇   ◇

鶴竜は相撲だけでなく、スポーツ知識の引き出しの多さも横綱だ。朝稽古を終えて帰宅すると、録画しておいた欧州を中心とした海外サッカーや、米バスケットボールNBAなど、さまざまな競技をテレビ鑑賞しながら気分転換することが日課だった。

相撲の話を聞く前に、「サッカーの欧州チャンピオンズリーグ、すごい大逆転劇でしたよね」など、他競技の話題で入ることで、鶴竜の舌は滑らかさを増した。一番のお気に入りはポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドだった。

どんな流れで聞いたのかは、記憶にないが、横綱に「プロレスの鶴竜(正確には鶴龍)コンビってご存じですか?」と問い掛けたことがある。汗をタオルで拭いながら「分からないですねえ」と横綱。「ジャンボ鶴田と天龍源一郎のダッグの愛称です」と伝えると、「天龍さんは相撲界の大先輩ですよね」と即答した。

後日、鶴竜の出稽古先で取材した。遠目に私の姿を見つけると、右膝を胸のあたりまで上げて、笑った。ジャンボ鶴田の得意技「ジャンピング・ニー・パット」だった。分からないことは、すぐに調べて、また引き出しを増やす。競技、国内外問わず、知識や興味は幅広い。次は今夏の東京五輪・パラリンピックで日刊スポーツ評論家に推薦。評論コーナーのタイトルは「鶴のひと声」で。【13~14年大相撲担当・鎌田直秀】

大相撲を観戦に訪れた柔道男子73キロ級大野将平(左)は横綱鶴竜と握手する(2019年9月11日撮影)

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ボクシング東京五輪代表の岡沢セオン所属先決まる

岡沢セオン(2021年2月11日撮影)

ボクシングで東京五輪代表の岡沢セオン(25=鹿児島県体協)が4月から「アマチュアボクサーのプロ」として活動していくことになった。

23日、日本ボクシング連盟が企画した五輪を想定したテストマッチを終えてオンラインで取材に対応。「応援してくれた企業さんに所属の命名権を取ってもらえたのはうれしい。自分とアマチュアボクシングの新しいやり方に協力してくれる人を裏切らないように。ずっと夢だったので」と笑顔をみせた。所属先はフィットネス業を営む「INSPA」になり、創業者が現在拠点を置く鹿児島県鹿屋市出身の縁があり、契約に至ったという。あくまでプロボクサーに転向するわけではなく、「アマチュアのプロ」という肩書にこだわった。

17日から4試合を戦ったテストマッチでは、体重調整なども行い、4カ月後へ向けた予行演習となった。「久しぶりでしたが、減量はうまくいった。試合のことに関しては、コーチからも助言もらったのを鹿児島で修正して、次の機会にはもっといいボクシングができるようにしたい」と視線を上げた。海外客の受け入れ拒否も決定したが、「こういう状況で五輪開催に動いてくれた結果。受け入れたいし、いけないといけない。海外の楽しみにしていたみなさんにお見せできないのは寂しい。オンラインで見る方にも、生で見てるくらいおもしろい試合をお見せしたい」と志した。

チャリティーボクシング「LEGEND」 3回、佐々木尽(手前)と笑顔で打ち合う岡沢セオン(2021年2月11日撮影)

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アマ10冠の藤田健児「結果出す」25日プロデビュー

世界2階級制覇王者粟生トレーナー(左)とのコンビでプロデビューする藤田健児

格闘技一家の末っ子でアマ10冠ボクサーの藤田健児(27=帝拳)がプロデビューする。

25日に東京・後楽園ホールで木村元祐(34=JM加古川)とのフェザー級6回戦でプロ初戦を迎える。23日も体重調整した藤田は「倒せるボクシングをしたい」と気合を入れた。

ボクシングでアマ5冠の次兄大和は格闘家に転身しした現DEEPフライ級暫定王者。RIZINで那須川天心と対戦している。次姉翔子もDEEPに参戦し、今月初勝利を挙げた。長兄和典氏は元東洋太平洋フェザー級暫定王者、長姉典子さんは極真空手世界3位の実績を持つ。その兄姉たちから藤田は「藤田家の最終兵器」と呼ばれる。

藤田自らも高校総体3連覇、全日本選手権3度V、アジア選手権銅と実績十分だ。19年に東京五輪の夢が断たれ、昨年9月にプロテストに合格。元世界2階級制覇王者粟生トレーナーとのタッグで世界を狙う。「27歳なので遠回りしたくない。1つ1つの試合で結果を出す」と意気込んだ。

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白鵬「最後を懸ける」大横綱の覚悟示す時/記者の目

白鵬(2021年3月15日撮影)

さすがの白鵬も、進退を懸ける覚悟を示さないといけない状況になった。

久しぶりの本場所出場も、出場はわずか2日。初場所こそ新型コロナ感染で休場を余儀なくされたが、これで5場所連続休場となり、もう言い訳はできない状況に追い込まれた。横綱審議委員会(横審)は「引退勧告」の決議を下すことができるが、勧告に強制力はない。また、横綱は他の地位と違い、成績不振によって番付が落ちることがない。だからこそ力量、品格が求められる。裏を返せば、横綱として出場するのは当然で、結果も常に求められる。残念ながらここ数年の白鵬に、その姿は見られない。

白鵬は以前から、東京五輪までの現役続行にこだわりを見せている。18年に死去した父ムンフバトさんは、レスリング選手として64年の東京五輪に出場。「同じ景色を見たい」と青写真を描いている。1年延期となった東京五輪は、目前に迫ってきている。

だからと言って休場が続いては、横綱の務めを果たしたとは言えない。これまで数々の偉業を達成してきた大横綱だからこそ、引き際も腹を決めて欲しい。きれいでなくても良い。泥臭くても良い。ただ「最後を懸ける」と言った名古屋場所では、白鵬の覚悟を見せて欲しい。大横綱に二言があってはならない。【佐々木隆史】

白鵬(2021年3月15日撮影)

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赤井英和の長男がプロ転向 父の夢継ぎ世界王座狙う

帝拳ジムからプロデビューすることになったミドル級の赤井英五郎

「浪速のロッキー」と呼ばれた元プロボクサーの俳優赤井英和(61)の長男英五郎(26)が15日、名門・帝拳ジムからプロデビューすることを表明した。アマチュアで目指した東京オリンピック(五輪)出場の可能性が19年に消滅。父が歩んだ道を追うようにプロ転向を決断した。今年の東日本ミドル級新人王にエントリーし、プロデビューする予定。大けがで引退を余儀なくされた父が届かなかった世界王座獲得を将来的な目標に掲げた。

   ◇   ◇   ◇

父譲りの強打を誇る赤井がプロ転向する。アマで目指していた東京五輪の夢が19年11月の全日本選手権で絶たれると、すぐプロ転向への気持ちがわき上がったという。「ボクシングを続けたい気持ちだった。いずれプロになろうと思っていた」。19年に左足アキレス腱(けん)を断裂し、20年2月には左手首の手術を受けたため、昨年は治療に専念。アマ時代から練習で通っていた名門・帝拳ジムを所属先に選択し、満を持して今年からプロボクサーとしての活動を開始する。

父からボクシングの指導を受けたことはないが、自宅に地下トレーニングルームを設置してくれるなどのサポートを受けている。赤井は「父は子供ではなく一個人として見てくれている。プロ転向の反対もなかった」と振り返る。今年の全日本新人王のミドル級にエントリーし、プロデビューする予定。「相手は誰でもいい。新人王を取りにいきたい」と父も獲得した称号を狙う。

「父は20歳でデビューし25歳でプロを引退、自分はアマですが20歳でデビューし25歳でアマを辞めて、重なる部分がある」。父は2度目の世界挑戦を目指した前哨戦でKO負けし、急性硬膜下血腫で重体となって現役引退を余儀なくされた。なし得なかった夢を継ぐように赤井は「ボクシングを始めるからには『世界』と思っていた。世界王者になりたい。プロの自覚を持って帝拳ジムでやりたい」と決意を示した。

プロで最初の目標は父がマークした12連続KO勝利を設定した。赤井は「KO記録は身近な目標としてわかりやすい。13連続KOができたら新しい目標も出てくる。自分は(中量級の名王者)ハグラーやデュランのようなオールドスタイルが好き。倒せるのが1番。ボディーで倒してみたい」と目を輝かせた。ファイタースタイルの強打に磨きをかけ、プロデビュー戦に備える。【藤中栄二】

○…大阪市出身の父赤井英和は、浪速高でボクシングを始め高校総体優勝。近大に進学したが日本がボイコットした80年モスクワ五輪の最終選考で落選。その後、大阪の三和ツダジム(後のグリーンツダジム)からプロ転向した。好戦的なスタイルと強打を武器にデビュー以来12連続KO勝利の快進撃で、“浪速のロッキー”と呼ばれて絶大な人気を誇った。83年にWBC世界スーパーライト級王者ブルース・カリー(米国)に初挑戦して7回TKO負け。再起したが、85年に世界再挑戦のための前哨戦で大和田正春に7回KO負けを喫し、脳出血を起こして意識不明の重体となった。緊急手術を受けて一命を取り留めたものの、引退を余儀なくされた。その後、俳優としてドラマや映画で活躍している。

○…赤井の前妻の次女赤井沙希(34)は、DDTで人気プロレスラーとして活躍している。174センチのスラリとした長身で、10代で芸能界デビューして、06年には旭化成のキャンペーンモデルに抜てきされるなどモデル、タレントとしても活躍。13年8月のDDT両国大会でプロレスデビューし、14年のプロレス大賞で女子初の新人賞を受賞した。得意技はケツァル・コアトル。

◆赤井英五郎(あかい・えいごろう)1994年(平6)9月22日、東京・世田谷区生まれ。小、中学校とラグビー、米ハワイで過ごした高校時代はアメリカンフットボールを経験。米カリフォルニア州ウィディア大に進学し、20歳の時、ボクシングを開始。16年に大学を一時休学し、日本で本格的に東京五輪を目指す。18年全日本社会人選手権ミドル級優勝。アマ戦績は8勝(4KO)6敗。通常体重は77キロ。身長179センチの右ファイター。

サンドバッグ打ちする赤井英五郎
ミット打ちに取り組むミドル級の赤井英五郎(左)
大和田正春の鋭い左フックを浴びマットに沈む赤井英和(右)。赤井はそのまま脳挫傷で意識不明となり病院に搬送された(1985年2月5日)
ファイティングポーズをみせる赤井英和(1982年2月)
DDTプロレスで世死琥(左)にボディーアタックを見舞う赤井沙希(19年7月15日)

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東京五輪のボクシング欧州予選は6月パリ開催

東京五輪のボクシング運営を担う国際オリンピック委員会(IOC)の特別作業部会は2日(日本時間3日)、新型コロナウイルスの影響で昨年3月に大会中断していた欧州予選を、6月4日から8日にパリで開催すると発表した。

昨年3月14日からロンドンで行われた予選は16日に中断が決まっていた。新日程では打ち切り前までの成績を持ち越し、五輪出場枠を決めることも明言された。

作業部会は欧州選手権の開催日程が6月にずれ込んだことに伴い、同月に予定されていた世界最終予選の中止を発表している。最終予選で決める予定だった男女計53枠については、17年からの国際大会の結果を含めた独自のランキングで選考する。

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ボクシング最終予選中止決定を日本連盟が受け入れ

日本ボクシング連盟は27日、新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止となった東京五輪の世界最終予選について、運営する国際オリンピック委員会(IOC)の特別作業部会の決定を受け入れると発表した。15日に中止が発表された翌16日に、実施を求める嘆願書を作業部会に提出していた。

作業部会は最終予選で決める予定だった男女計53枠について、17年からの国際大会の結果を含めた独自のランキングで選考する方針を示した。嘆願書ではランキングが古く、公平性を欠くことなどを訴えていた。最終予選には、日本勢は男子フェザー級の堤駿斗(東洋大)ら男女5選手が最終予選に出場予定だったが、一同に国際大会の成績が乏しく、ランキング方式での出場権獲得が難しかった。

日本連盟は書面で説明した経緯は以下。

「2月24日に、日連とBTF(特別作業部会)で意見交換を行いました。その結果、日連として、BTFの提案である、COVID19の感染拡大が世界で問題となっている状況を盛り込んだ内容を理解し、受け入れることとしました。また、今後はオリンピックホスト国の国内競技団体として、BTFとの連携を強化し、オリンピックでのボクシング競技の成功に向けて、協力していくことを改めて確認しあいました。日連としては、選手のために最大限の努力を行いました。BTFもまた、アスリートのことを第一に考えての判断だという事実もあります。主催と参加国の立場の違いでもありました。今後も日本のアスリートのために努力をしてまいります」。

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井上尚弥が比嘉に連打浴びせた/LEGEND詳細

<LEGEND>◇11日◇東京・代々木第1体育館

ボクシングのWBAスーパー・IBF世界バンタム級王者井上尚弥(27=大橋)らがエキシビション戦に参戦する。スパーリング形式の3分3回で開催。

出場予定だった東京五輪ライト級日本代表の成松大介(31=自衛隊体育学校)が発熱で欠場することが11日、主催者から発表された。PCR検査を受ける前に発熱したため、自宅で静養しているという。成松の代役としてアマチュアから秋山佑汰(26)が出場し、IBF世界スーパーライト級12位平岡アンディ(24=大橋)と対戦した。

【第1試合】

木村翔   
  
 武居由樹

1回

元WBO世界フライ級王者の木村とK-1のスーパーバンタム級王者の武居は、ヘッドギアをつけずにグローブを交えた。開始から距離をとってお互い様子を見ていたが、サウスポーの武居が左アッパーで先制攻撃。その後も武居が左アッパーを軸に連打を畳みかける。木村も1分半すぎに右フックで反撃。残り30秒すぎから武居がコンビネーションで左フックを当てた。

日刊採点10-9(武居)

2回

開始から木村が前進して右パンチを繰り出すが空転。武居が冷静に左パンチをヒット。その後も木村が前進して連打を出すが、武居になかなか当たらない。残り40秒、ようやく木村の右ストレートがヒットするが、ダメージを与えるまでには至らず。ほぼイーブンも、この回は前に出て、手数が多かった木村ややリードか。

日刊採点10-9(木村)

3回、積極的に木村(手前)にパンチを浴びせる武居(撮影・浅見桂子)

3回

開始から木村が前に出てプレッシャーをかけるが、武居は冷静にパンチを見切って、右ジャブ、左のショート、アッパーと的中させる。中盤も武居は打ち合いを避け、距離を取ってジャブやアッパーをヒットさせる。終盤に木村は右ボディーブローを何度かヒットさせたが、武居のペースを崩し切れず。

日刊採点10-9(武居)

3回を終えて、笑顔で手を上げる武居(左)と木村翔(撮影・浅見桂子)

【第2試合】

京口紘人   
  
 八重樫東

1回

現役の世界2階級制覇王者の京口、引退している元3階級制覇王者の八重樫のスパーリングは、両者ヘッドギアを着用してグローブを交えた。開始から京口が前進して左から右アッパーをヒット。八重樫は高いガードからボディーブローを繰り出す。1分半すぎに京口の左右ボディー連打がヒット。八重樫も打ち返すが、京口はしっかりとガード。

日刊採点10-9(京口)

2回

現役の世界2階級制覇王者の京口、引退している元3階級制覇王者の八重樫のスパーリングは、両者ヘッドギアを着用してグローブを交えた。開始から京口が前進して左から右アッパーをヒット。八重樫は高いガードからボディーブローを繰り出す。1分半すぎに京口の左右ボディー連打がヒット。八重樫も打ち返すが、京口はしっかりとガード。

日刊採点10-9(京口)

3回

開始から連打の応酬も、京口のボディーブローが有効にヒットする。八重樫も下がらずに応戦し左右アッパーをヒット。1分すぎから京口の強烈な左ボディーブローがヒットするが、八重樫も前に出て応戦。残り1分から両者と近距離で打ち合い。終盤に京口の強烈な右ストレートがヒットした。

日刊採点10-9(京口)

3回、八重樫(手前)と気迫の打ち合いをする京口(撮影・浅見桂子)

3回を終えて手を上げる八重樫(左)と京口(撮影・浅見桂子)

【第3試合】

森脇唯人   
  
 井上岳志

1回

全日本選手権3連覇中の東京五輪ミドル級日本代表の森脇と、プロで世界挑戦の経験もあるWBOアジアパシフィック・スーパーウエルター級王者の井上のアマチュアとプロのスパーリングは、ヘッドギアなしでグローブを交えた。

開始から長身でリーチに勝る森脇の速い左ジャブがヒット。井上はガードを固めて前に出るが、パンチを当てることができない。1分半すぎに森脇の強烈な左ストレートをカウンターで浴びた井上が、左まゆをカット。スパーリングが再開されると、井上は強引に前に出るが、出血が激しくなった。

日刊採点10-9(森脇)

2回

開始から森脇が遠い距離からの速いジャブでペースを握る。井上は相手の左が邪魔でなかなか前に出ることができなかったが、1分すぎに右フックをヒットさせると、一瞬、森脇の動きが止まった。中盤以降は井上がぐいぐい前に出て、体をつけて重いパンチを連打して、乱打戦に持ち込む。

日刊採点10-9(井上)

3回

井上が高いガードでじわじわと前進。森脇が長い左ジャブで距離を取る。1分すぎに井上が相手の胸に頭をつけて右アッパーをヒット。ロープにつけて右フックを浴びせる。残り30秒を切ると、井上が接近戦に持ち込んでパンチをヒットさせた。

日刊採点10-9(井上)

3回、井上(手前)と気迫の打ち合いをする森脇(撮影・浅見桂子)

3回を終えて健闘を称えて手を上げる森脇(左)と井上(撮影・浅見桂子)

【第4試合】

秋山佑汰   
  
 平岡アンディ

1回

出場を予定していた東京五輪ライト級日本代表の成松が発熱で欠場したため、国体優勝3回などアマ5冠を誇る秋山が代役出場した。

IBF世界スーパーライト級12位の平岡とのアマチュアとプロのスパーリングは、アマの秋山がヘッドギアを着用、プロの平岡はヘッドギアなしでグローブを交えた。サウスポー同士で開始からお互い右ジャブを出して距離をはかる展開が続いた。中盤から秋山がジャブを出して前進するが、平岡にヒットすることができない。2分すぎに平岡のオーバーハンドレフトがヒットし、終盤にはロープにつめて連打。お互い決定打はなかったが、やや平岡が優位か。

日刊採点10-9(平岡)

1回、秋山(左)に気迫の表情で打ち込む平岡(撮影・浅見桂子)

2回

ジャブの付き合いでスタート。その後、秋山が前進してパンチを繰り出すが、動きの速い平岡をとらえることができない。1分半すぎから平岡は足を使ってアウトボクシング。2分40秒、平岡の左右フックが秋山の頭をヒットするが、両者ともなかなかかみ合わず。

日刊採点10-9(平岡)

3回

前半は平岡がフットワークを使ってアウトボクシング。50秒すぎに平岡が秋山をコーナーにつめて連打をまとめる。1分すぎから秋山のボディーブローが当たりはじめる。2分すぎに平岡が連打から左ストレートをヒット。秋山もアッパーで応戦するが、最後は平岡の右アッパーが決まったところでゴング。

日刊採点10-9(平岡)

1回、レフェリーを務める渡嘉敷氏(手前下)が倒れ、思わず苦笑する平岡(左)と秋山(撮影・浅見桂子)

【第5試合】

岡沢セオン   
  
 佐々木尽

1回

東京五輪ウエルター級日本代表のアマチュアの岡沢と、プロの日本スーパーライト級ユース王者で10戦全勝(9KO)の19歳の強打者佐々木のスパーリングは、ヘッドギアなしでグローブを交えた。サウスポーの岡沢が開始からワンツーをヒット。1分すぎにも岡沢が長距離からワンツーを決める。佐々木も打ち返すが、速い岡沢をとらえることができない。その後も佐々木が前に出ようとするが、岡沢は速い左で中に入れなかった。

2回

始から佐々木が前へ突進。岡沢は足を使って距離を取る。1分20秒すぎに岡沢のワンツーがヒットするが、佐々木は効いていないとアピール。2分すぎには岡沢が佐々木をコーナーにつめて連打。佐々木はパンチを繰り出すが速い岡沢に当てることができない。ラウンドを通じて岡沢が支配した。

日刊採点10-9(岡沢)

3回

開始からトリッキーな動きで佐々木が打ち合いを誘うが、岡沢は距離を取ってペースを崩そうとはしなかった。1分すぎに佐々木の挑発に、岡沢は両手を腰の後ろにもっていき、ノーガードで戦う余裕を見せる。しかし、残り1分から展開が一変する。突然、両者足を止めて打ち合い。岡沢が左ストレートから右フックを決めると、佐々木も右ストレートをヒットさせて応戦。終了ゴングまで手を緩めずに打ち合った。

日刊採点10-9(岡沢)

3回、佐々木(右)を笑顔で挑発する岡沢(撮影・浅見桂子)

3回、佐々木(手前)と笑顔で打ち合う岡沢(撮影・浅見桂子)

【第6試合】

内山高志   
  
 坂晃典

1回

一時代を築いた元WBA世界スーパーフェザー級スーパー王座を11度防衛の内山と、現役の日本スーパーフェザー級王者で日本王座2階級を制した坂のスパーリングは、現役の坂がヘッドギアを着用、内山はヘッドギアなしでグローブを交えた。開始1分は両者警戒して手数が少なかった。1分20秒すぎに内山の左ジャブからワンツーが坂の顔面をとらえた。2分すぎにも右フックから左ボディーブローがヒット。坂は前に出るが、内山がたくみにサイドに回る。残り30秒すぎに内山の左ボディーブローが再びヒットした。

日刊採点10-9(内山)

2回

開始から坂が左ジャブをついてじりじりと前に出る。30秒すぎに内山の右ストレートが坂のボディーにさく裂。1分半すぎに坂が内山をロープにつめて右フックをヒット。1分50秒、内山の右ストレートが、2分には内山の左ボディーブローがまともに坂に決まる。終了20秒前から坂が連打でラッシュもダメージは与えられず。

日刊採点10-9(内山)

3回

坂がヘッドギアを外して登場。左ジャブをついて内山をロープにつめて連打。内山は体力を消耗したのか手数が減る。2分すぎに内山の右ストレートが坂の顔面にヒット。左ボディーブローも決めたが、坂もジャブから右ストレートで応戦した。坂が手数でやや上回ったか。

日刊採点10-9(坂)

3回、内山(右)と坂は気迫のこもったと打ち合いを披露(撮影・浅見桂子)

3回、内山(手前)と打ち合う坂(撮影・浅見桂子)

3回、内山(手前)がよろめき、笑みを浮かべる坂(撮影・浅見桂子)

【第7試合】

井上尚弥   
  
 比嘉大吾

1回

世界3階級制覇王者で現役最強と言われる井上と、元WBC世界フライ級王者で2階級制覇を目指す比嘉のスパーリングは、ヘッドギアを着用してグローブを交えた。50秒すぎに井上の右ストレートがヒット。その後は鋭いジャブで井上がペースを掌握。1分半すぎに比嘉が井上をロープにつめて連打をたたきこんだところに、井上が右アッパーから左ボディーを決める。その後も井上が比嘉をロープに誘い、カウンターを狙う。「ガチでやりたい」という井上の試合前の宣言通り、スパーリングとは思えない迫力のある攻防が繰り広げられた。

日刊採点10-9(井上)

2回

開始から速く鋭い左ジャブで井上がペースを握る。比嘉は前へ出てパンチを繰り出すが井上はしっかりとガード。1分すぎから井上はノーガードで打ち合う余裕も。1分半すぎから左ボディーブローから右ストレートで比嘉をのけぞらせる。2分すぎには右ストレートで比嘉を何度ものけぞされる。比嘉は必死に前に出て手を出すも、井上のカウンターの連打を浴びる。

日刊採点10-9(井上)

3回

両者ヘッドギアをはずして登場。30秒すぎに井上が連打から左ボディーブローを決める。1分すぎに比嘉の右フックもヒット。1分半すぎに比嘉がロープにつめてラッシュするも、井上はクルクルとパンチを外してみせる。1分すぎにロープに詰めて比嘉が右ストレートを決めるが、井上が右アッパー3連発で比嘉のあごをはね上げる。井上はロープに下がって、比嘉にパンチを出させる余裕を見せた。

日刊採点10-9(井上)

3回、ヘッドギアを取って気迫の打ち合いをする井上(左)と比嘉(撮影・浅見桂子)

3回、ヘッドギアを取っての打ち合いを終え、笑顔で健闘を称え合う井上(右)と比嘉(撮影・浅見桂子)

3回、ヘッドギアを取っての戦いで比嘉(左)にパンチを放つ井上(撮影・浅見桂子)

3回、ヘッドギアを取って気迫の表情で井上(手前)に打ち込む比嘉(撮影・浅見桂子)

3回、佐々木(手前)と笑顔で打ち合う岡沢(撮影・浅見桂子)

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岡沢セオン「アマに誇りがある」佐々木尽と打ち合う

3回、佐々木(左)の顔面にパンチを浴びせる岡沢(撮影・浅見桂子)

<ボクシング:エキシビション戦LEGEND>◇11日◇東京・代々木第1体育館◇スパーリング形式3分3回◇第5試合

東京オリンピック(五輪)ウエルター級日本代表岡沢セオン(25=鹿児島体協)がアマチュアの誇りを両拳に込めた。

日本スーパーライト級ユース王者佐々木尽(19=八王子中屋)とのスパーリングはヘッドギアなしで対戦。ファイタータイプの佐々木に対し、サウスポースタイルの岡沢は距離を保ちながら左ストレートを繰り出してテクニックの高さをみせた。最終3回にはお互いに観客を盛り上げるように激しい打ち合いをみせた。

岡沢は「アマチュアに誇りがある。何があっても3分3回では負けない。それがアマチュアボクサーです」と堂々と宣言。東京五輪テスト大会で金メダル、19年アジア選手権で銀メダルを獲得するなど、東京五輪の金メダル候補となっている。岡沢は「アウトボクシングが通じて大きな持ち味と思った。ここ最近のスパーリングでも1番良かった。五輪のイメージをつかむことができた」と収穫を口にしていた。また4月からスポンサー収入のみで、活動することも明かし「プロのアマチュアボクサーとして活動します」と宣言していた。

3回、打ちあう佐々木(左)と岡沢(撮影・野上伸悟)
戦いを終え抱きあう佐々木(左)と岡沢(撮影・野上伸悟)

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比嘉大吾、井上尚弥の呼び掛け呼応「フルスイング」

井上尚弥(左)と比嘉大吾

ボクシングのWBAスーパー・IBF世界バンタム級王者井上尚弥(27=大橋)がエキシビション戦に臨むチャリティーイベント「LEGEND」は、11日午後4時から東京・代々木第1体育館で開催される。井上は元WBC世界フライ級王者で現WBOアジア・パシフィックバンタム級王者の比嘉大吾(25=Ambition)とのスパーリング形式3分3回に臨む。全7試合が組まれ、同カードはメインとなる。

井上が「ガチ対決」を宣言したのに対し、比嘉も呼応。10日夜にライブ配信された大会前日トークショーに出演。「(パンチを)振り回していきますよ。ガチでないとこっちがやられると思う」「バンタム級にいたら、いずれやらなくてはいけない相手」。スパーリングとはいえ、井上から「生ぬるい試合はしたくない」との言葉を受け取り、真っ向勝負を約束した。

比嘉のウエートは61キロ前後だという。通常の世界戦ならば、減量の苦しみも味わうことないコンディションとなる。さらに12回ではなく、3回というラウンド数という短期勝負。試合とはひと味違う、迫力あるスパーリングにもなりそうだ。数年前に1度、井上とのスパーリング経験があるという比嘉は「だいぶ前にやりましたが、その時からスピードがあった。俺もフルスイングしかない。目をつぶってフルスイングでいくしかない」とパワフルなファイトをイメージした。

また、イベントはド派手な演出も用意されているようだ。比嘉とともに前日イベントに出演した元WBO世界フライ級王者木村翔(32=花形)が明かす。「会場を見に行きましたが、めちゃめちゃすごくて。世界戦以上の会場でテンションが上がってしまった。自分でああいう舞台で戦ったことがない、日本で。火とかバーバーと出たりして」と気持ちを高揚させていた。木村は、昨年12月にK-1スーパーバンタム級王座を返上し、3月にボクシングデビューを控える武居由樹(24=大橋)と第1試合で対戦する。

★LEGEND試合順

◇第1試合=元WBO世界フライ級王者木村翔(32=花形)-元K-1スーパーバンタム級王者武居由樹(24=大橋)

◇第2試合=WBA世界ライトフライ級スーパー王者京口紘人(27=ワタナベ)-元世界3階級制覇王者八重樫東氏(38)

◇第3試合=東京五輪ミドル級日本代表森脇唯人(24=自衛隊体育学校)-WBOアジア・パシフィック・スーパーウエルター級王者井上岳志(31=ワールドスポーツ)

◇第4試合=東京五輪ライト級日本代表成松大介(31=自衛隊体育学校)-IBF世界スーパーライト級12位平岡アンディ(24=大橋)

◇第5試合=東京五輪ウエルター級日本代表岡沢セオン(25=鹿児島体協)-日本スーパーライト級ユース王者佐々木尽(19=八王子中屋)

◇第6試合=元WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者内山高志氏(41)-日本同級王者坂晃典(28=仲里)

◇第7試合=WBAスーパー・IBF世界バンタム級王者井上尚弥(27=大橋)-WBOアジア・パシフィック同級王者比嘉大吾(25=Ambition)

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井上尚弥「ガチ対決」約束、11日16時レジェンド

井上尚弥(左)と比嘉大吾

ボクシングのWBAスーパー・IBF世界バンタム級王者井上尚弥(27=大橋)がエキシビション(3分3回)に臨むチャリティーイベント、11日のLEGEND(東京・代々木第1体育館)に向け「ガチ対決」を約束した。

元WBC世界フライ級王者で現WBOアジア・パシフィック同級王者の比嘉大吾(25=Ambition)とのスパーリング形式3分3回に臨む井上は10日、自らのSNSを更新。

「手を抜いた公開スパーリングなんて誰が見たい?お金を払って来てくれるのだからそれなりのものを見せないとね。。みんな集まってくれよな!笑」と投稿した。

一方の比嘉もLEGEND公式サイトの動画を通じ「攻めるしかないんで、自分の場合は。試合だと思っているので、試合みたいな感じで」と本番さながらの実戦を意識している。

同イベントは最大5000人の有観客で開催。当日はU-NEXTとABEMAで有料ライブ配信され、得られた収益の1部が医療従事者、患者らの支援にあてられる。

また、選手ら関係者、観客、報道陣も全員が1時間程度で判定の出るPCR検査を受けた上で、イベントを開く。全7試合が組まれ、井上-比嘉はメインイベントで組まれた。

◇第1試合=元WBO世界フライ級王者木村翔(32=花形)-元K-1スーパーバンタム級王者武居由樹(24=大橋)

◇第2試合=WBA世界ライトフライ級スーパー王者京口紘人(27=ワタナベ)-元世界3階級制覇王者八重樫東氏(38)

◇第3試合=東京五輪ミドル級日本代表森脇唯人(24=自衛隊体育学校)-WBOアジア・パシフィック・スーパーウエルター級王者井上岳志(31=ワールドスポーツ)

◇第4試合=東京五輪ライト級日本代表成松大介(31=自衛隊体育学校)-IBF世界スーパーライト級12位平岡アンディ(24=大橋)

◇第5試合=東京五輪ウエルター級日本代表岡沢セオン(25=鹿児島体協)-日本スーパーライト級ユース王者佐々木尽(19=八王子中屋)

◇第6試合=元WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者内山高志氏(41)-日本同級王者坂晃典(28=仲里)

◇第7試合=WBAスーパー・IBF世界バンタム級王者井上尚弥(27=大橋)-WBOアジア・パシフィック同級王者比嘉大吾(25=Ambition)

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第7試合に井上尚弥-比嘉大吾/LEGEND試合順

11日に東京・代々木第1体育館で開催されるボクシングのチャリティーイベントLEGENDのキービジュアル

ボクシングのWBAスーパー・IBF世界バンタム級王者井上尚弥(27=大橋)らがエキシビション戦に臨む11日のチャリティーイベント、LEGEND(東京・代々木第1体育館)の試合順とキービジュアルが発表された。

同イベントは最大5000人の有観客で開催。当日はU-NEXTとABEMAで有料ライブ配信され、得られた収益の一部が医療従事者、患者らの支援にあてられる。また選手ら関係者、観客、報道陣も全員が1時間程度で判定の出るPCR検査を受けた上で、イベントを開く。エキシビションはスパーリング形式3分3回は、全7試合が組まれた。カードと試合順は次の通り。

◇第1試合=元WBO世界フライ級王者木村翔(32=花形)-元K-1スーパーバンタム級王者武居由樹(24=大橋)

◇第2試合=WBA世界ライトフライ級スーパー王者京口紘人(27=ワタナベ)-元世界3階級制覇王者八重樫東氏(38)

◇第3試合=東京オリンピック(五輪)ミドル級日本代表森脇唯人(24=自衛隊体育学校)-WBOアジア・パシフィック・スーパーウエルター級王者井上岳志(31=ワールドスポーツ)

◇第4試合=東京五輪ライト級日本代表成松大介(31=自衛隊体育学校)-IBF世界スーパーライト級12位平岡アンディ(24=大橋)

◇第5試合=東京五輪ウエルター級日本代表岡沢セオン(25=鹿児島体協)-日本スーパーライト級ユース王者佐々木尽(19=八王子中屋)

◇第6試合=元WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者内山高志氏(41)-日本同級王者坂晃典(28=仲里)

◇第7試合=WBAスーパー・IBF世界バンタム級王者井上尚弥(27=大橋)-WBOアジア・パシフィック同級王者比嘉大吾(25=Ambition)

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五輪開催予定で夏巡業中止、19年冬から中止続く

協会あいさつが行われる両国国技館(2021年1月10日撮影)

日本相撲協会は28日、東京・両国国技館で理事会を開き、東京五輪開催予定のため、今年の夏巡業を中止すると発表した。巡業開催は19年九州場所後の冬巡業が最後となっている。

そのほか行事の日程発表および変更があり、評議員会は3月29日の午後2時から両国国技館で行われ、7月22日の午後1時に行われる予定だった理事会は同月21日の午後3時に変更となった。

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プロで35歳まで…村田諒太「非常に不思議な感覚」

35歳の誕生日を迎え、バースデーケーキを前に笑顔をみせたWBA世界ミドル級スーパー王者村田諒太

ボクシングのWBA世界ミドル級スーパー王者村田諒太(帝拳)が12日、35歳の誕生日を迎えた。新型コロナウイルスの影響で、19年12月のスティーブン・バトラー(カナダ)との初防衛戦以降、リングから遠ざかっている。2度目の緊急事態宣言が発出され、未だに具体的に防衛戦が組めない状況にある村田が自らの誕生日に所属ジムでトレーニングを積み、現在の心境を口にした。

村田 35歳にもなると、誕生日を忘れてしまいますね。娘や周りに言われて思い出すような感じ。ただスポーツ選手なので、どうしても引退というものが一刻一刻と近づいている気がするので、普通の35歳の方よりも年齢は気にしているかなと思う。

34歳のうちに1試合もできなかった。コロナ禍で昨春の世界4階級制覇王者サウル・アルバレス(30=メキシコ)との統一戦は消滅した。6月、9月、12月と防衛戦が流れた。気がつけば、1年以上のブランクとなった。

村田 王者で良かったとは思う。王者でなかったら、1年間試合していないという状況で、次戦に向けた心と体の準備ができない。1年1カ月、試合ができていないとはいえ、王座を持っていれば、我慢すればタイトルマッチができるという「気持ち」があるのは大きい。21年は試合がしたい。率直に、試合がしたい。

昨年11月から外国人の練習パートナーとのスパーリングを続けている。週3回、主に6ラウンドのスパーリング。次戦が決まらない状況でも、常に試合できる準備だけは整えている。

村田 ありがたいことに練習パートナーが来てくれていて、集中力を切らさず、良いスパーリングもできている。試合ができる体を作るにはスパーリングしないと作っていけない。肉体的、精神的にも週3回のスパーリングが入っていると、しっかり気持ちも整えていかないといけなくなる。ちゃんと緊張感を保てて、練習ができているというのはやっぱり良い。総スパーリング数も100ラウンドはいっている。

試合が決まっていない今だからこそ、ボクシング技術や自らの可能性を広げる練習にもトライしているという。

村田 トライ・アンド・エラーを繰り返していい時期だと思っている。今はいろいろとトライして、エラーして、その中で修正して。最終的にシンプルなものになっていくけれど、もっと良くなりたいという気持ちが出てくる。やっぱり「これだな」と思うものがあると迷いがなくなるので。

12年ロンドン五輪で金メダル獲得後、翌13年にプロ転向した。7年以上が経過し、35歳になっても現役を続けている自分自身に不思議な感覚があるという。

村田 ロンドン五輪が終わった後に引退表明したのですが、その頃に東京五輪の招致が決まった。それを目指すという考えもあった中、東京大会の時は34歳。無理だなと思った。その僕がプロになって35歳までやっていることが不思議だなと。あっという間のようで、すごく長いようで。非常に不思議な感覚。これから先、今までよりもさらに早く感じると思う。将来を「どうする」「こうする」と深く考えず、1戦1戦、必勝のつもりでやりたい。

村田の実績ならばライセンス更新可能だが、通常のプロボクサー引退年齢は37歳となっている。

村田 欲を言えば、できるだけ長くやっていける方がいい。あと何戦とか決めるわけではなく。嫌でも引退しなければいけない時はくる。そこまでできるだけ長く、できるだけ良い試合をしていければ。自分を高められる限りやっていければ。あまりにも力が落ちてしまって続けるのも違うと思うので、自分の能力が続く限り、高められると思う限り、そういう状況でできるだけ長く続けたい。

現役を続けるには、負けるわけにはいかない。今年は4~5月あたりに2度目の防衛戦が計画されている。そして、その先には元3団体統一ミドル級王者で、現IBF同級王者のゲンナジー・ゴロフキン(38=カザフスタン)との王座統一戦を見据えている。

村田 スーパー王者にもなり、統一戦の状況はそろっている。あとは運が味方してくれること、そして僕が負けないこと。この状況がない限りは、作り上げることはできない。とにかく次の試合だと思っている。良い内容でなければ統一戦の話ではなくなる。全部が次の試合にかかっている。【取材・構成=藤中栄二】

特製バースデーケーキを手に笑顔をみせたWBA世界ミドル級スーパー王者村田諒太
35歳の誕生日も、所属ジムでトレーニングを積んだWBA世界ミドル級スーパー王者村田諒太

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リオ銀太田忍ほろ苦デビュー 勝者所に寝技指導願う

1回、所(左)にバックハンドブローを見舞う太田(撮影・滝沢徹郎)

<RIZIN26>◇31日◇さいたまスーパーアリーナ

16年リオデジャネイロ五輪レスリング銀メダルの太田忍(27=フリー)が格闘家デビュー戦で完敗した。3年半ぶりの参戦となった所英男(43=リバーサルジム武蔵小杉 所プラス)に2回2分24秒、腕ひしぎ逆十字固めで敗れた。RIZIN初出場となったユーチューバーのシバター(35)は、元Krush65キロ級王者のHIROYA(28)に2回2分28秒、TKO勝ちした。

   ◇   ◇   ◇

ほろ苦い格闘家デビューとなった。太田はキメられた右腕を押さえながら「対策を十分とっていて、分かっていたけど強かった」と悔しさをにじませた。2回に寝技の攻防から一瞬のスキを突かれ、得意の形に持ち込まれてタップアウト。「自分も上からプレッシャーをかけていたし、まだ大丈夫だと思っていたところでキメられた。所選手の能力が高かった」と完敗を認めた。

開始からスピードとパワーのあるタックルで積極的に仕掛け、優位に立つ場面もあった。だが、下から腕をキメられ、顔面に蹴りを食らうなどダメージを受けた。持ち味を出せないまま終わり、試合後、所と抱き合う時もぼうぜんとした表情だった。「まだデビュー戦。始めたばかりの子どもと同じで今は伸びしろしかない」と前を向いた。

19年のレスリング全日本選手権で初戦敗退し、東京五輪への道が断たれたことで、かねて興味のあった総合格闘技への参戦を決意し、慣れない打撃を含めて強化してきた。「試合の作り方、戦術も含め、足りないものを補って強くなれたらいい」。五輪メダリストのプライドを捨て、試合後には所に「寝技の指導をしてください」と頭を下げ、了承を得た。

「負けん気は強い方なので、殴られて闘争心がわく。勝てれば、判定でもいい」と勝ちにこだわり続ける。試合巧者の洗礼を浴びたが、日本レスリング界の頂点を極めた男の戦いは、まだ始まったばかりだ。【松熊洋介】

◆太田忍(おおた・しのぶ)1993年(平5)12月28日、青森県生まれ。レスリングで全国少年大会4連覇、青森・倉石中では全国中学選手権連覇。山口・柳井学園高時代は新たに挑戦したグレコローマンで全国高校選手権連覇。日体大入学後は本格的にグレコに転向し、15年ハンガリーGP優勝。16年にリオデジャネイロ五輪で銀メダル。19年の全日本選手権では人生初の初戦敗退を喫し、東京五輪の道が閉ざされた。

2回、太田(左)から関節技で一本勝ちする所(撮影・滝沢徹郎)
入場で叫ぶ太田(撮影・滝沢徹郎)

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リオ銀の太田忍「殴られると闘争心が湧く」/連載4

RIZIN26で対戦する太田(左)と所はポーズを決める(撮影・滝沢徹郎)

総合格闘技(MMA)のRIZIN26が31日、さいたまスーパーアリーナで行われる。第7試合では、格闘家デビューとなる16年リオデジャネイロ五輪レスリング銀メダリストの太田忍(27=フリー)が、3年半ぶりのRIZIN参戦となる所英男(43=リバーサルジム武蔵小杉 所プラス)と対戦する。

太田は昨年の全日本選手権で初戦敗退し、東京五輪への道が断たれたことで、興味のあったMMA参戦を表明。指導を受けながら、寝技や打撃を強化してきた。「レスリングのプライドはない」と挑戦者の気持ちを見せながらも「勝てれば、判定でもいい」と勝負にこだわる。日本の頂点を極めたレスラー。格闘家としての魂はすでに宿っている。

太田 負けん気は強い方なので、殴られて怖いとか痛いとかはない。殴られると闘争心が湧く。

もちろん、得意のレスリングを駆使し、有利な展開に持ち込む。格闘技では右構えとなるが「もともと右利きなのでタックルとかも大丈夫。レスリング全体の強さを生かした攻撃ができれば。自分ではうまい方だと思っている」と自信をのぞかせる。

久しぶりの出場となる所は、今月2日の会見で「僕で良いんですか、というくらい(相手が)すごい方でびっくり。勝つのは難しいかもしれない。僕との試合で格闘技の流れなど感じ取ってもらえたら」と控えめだ。PRIDEで活躍し、現在はプロレス団体ノアで戦う桜庭和志と毎週一緒に練習し、寝技の極意を学んでいるという。「詳しくは言えないけど、試合で使えるものがたくさんある。理想はバックを取ってチョーク」と対策は十分だ。

デビュー当時は「闘うフリーター」の愛称で活躍。RIZINに出場していなかったここ数年は、QUINTETなどの寝技格闘技に参戦していた。「控室もみんな同じ部屋だったりで初心に戻れた。そういうのも生きてくると思う」と雑草魂が再燃。「レスリングの銀メダリストだけど、MMAはデビュー戦なので」。43歳でも不屈の闘志でリングに立ち続ける。

所 僕とか(44歳の)ミノワマンさんとかが頑張ったら、ちょっとは元気が出るんじゃないかと期待してます。自分が戦っているのを見て、喜んでもらいたい。

デビュー戦と3年半ぶりの出場。立場、思いは違えど、勝利への執念だけはお互いに譲らない。【松熊洋介】

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高山勝成4年4カ月ぶり復帰戦で白星「楽しかった」

4年4カ月ぶりの復帰戦を白星で飾った元世界王者の高山(撮影・実藤健一)

<プロボクシング:ノンタイトル戦>◇27日◇エディオンアリーナ大阪第2競技場

プロボクシング元ミニマム級世界主要4団体を制し、アマチュアで東京五輪を目指したがかなわずプロに再転向した高山勝成(37=寝屋川石田)が、4年4カ月ぶりの復帰戦を白星で飾った。

ライトフライ級6回戦でWBC世界同級11位の小西伶弥(27=SUN-RISE)に3-0大差判定勝ち。10歳の年齢差、ブランクがあっても世界をとったテクニックは健在だった。左右前後に小刻みにステップを切って小西の強打を外し、逆に多彩な角度からパンチを当てた。戦い方を知り尽くしている巧者ぶりで「とても楽しい6ラウンドでした」と余裕で言った。

当初は11月23日に兵庫・三田市で試合が組まれていた。小西が前日計量後のPCR検査で新型コロナウイルス感染症の陽性反応が出たため急きょ中止となった。その後の検査では陰性判定で、今回が仕切り直しの対戦となった。

試合後の会見では、20日に亡くなった作詞作曲家で歌手の中村泰士さんへの思いを語った。自身の後援会の副会長を務めた恩人で「自分がしんどい時も、いつも気にかけてくれてました」という。「試合の前に中村泰士さんが亡くなられて残念ですが、今日の勝利でしっかり伝えられたかなと思います」。

これで世界ランク入りも濃厚。「年内に世界ランクに入ることが最初の目標だった。それをクリアできたのでまた来年、頑張っていきたい。課せられた戦いの中で突き進んでいきたい」と話した。

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千代の富士などの取組「アーカイブ場所」で動画公開

元横綱千代の富士(1990年3月12日説明)

日本相撲協会は23日、公式ユーチューブチャンネルで「大相撲アーカイブ場所」を開設し、協会が所蔵する400場所以上(概算2000時間)の取組動画を公開することを発表した。視聴者はメンバーシップ登録が必要で、価格は月額990円(税込み)。動画は24日より順次公開される。

24日からは第58代横綱千代の富士(当時関脇)が初優勝と大関昇進を決めて「ウルフフィーバー」の始まりとなった81年(昭56)初場所の幕内全取組を連日公開する。あわせて120年前の1900年(明33)の相撲も紹介。当時撮影された相撲映画で、横綱小錦の土俵入りや全11取組などが収録されている。

来年1月12日からは、前回の東京五輪が開催された64年(昭39)初場所の幕内取組を、火曜日と金曜日の原則週2回公開する。

84年9月、秋場所14日目、千代の富士(右)に押し出しで勝った小錦

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