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亀田京之介3回TKO勝利MVP「気持ちいいっす」

今成太希(左)からダウンを奪いほえかかる亀田京之介(撮影・中島郁夫)

<プロボクシング:東日本新人王決勝フェザー級5回戦>◇3日◇東京・後楽園ホール

フェザー級で亀田3兄弟のいとこ、亀田京之介(21=協栄)が今成太希(22=三迫)に3回1分10秒TKOで勝利し、MVPに輝いた。2回終了時に熱くなりにらみ合ったが、3回で冷静さを取り戻し、軽快な足さばきで距離をキープ。ラッシュから右アッパーで今成を沈めると「どんなもんじゃい!」と亀田家お決まりのフレーズをうれしそうに叫んだ。

昨年1月のデビュー時はキレて我を忘れる欠点があったが、そこから考えてさばくスタイルを習得。MVPの評価を受け「気持ちいいっす」と喜んだ。技能賞はミニマム級森且貴(19=大橋)、敢闘賞はスーパーライト級本多航大(20=川崎新田)が受賞。12人の勝者は12月22日に西日本王者と全日本新人王を争う。

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森且貴が技能賞「いい緊張感」井上兄弟から日々刺激

東日本新人王ミニマム級王者の森且貴(撮影・中島郁夫)

<プロボクシング:東日本新人王決勝ミニマム級4回戦>◇3日◇東京・後楽園ホール

ミニマム級で19歳の森且貴(大橋)が、縄井愁(21=ワタナベ)に3-0の判定で勝利した。巧みな試合運びで終始攻め続け、技能賞も獲得。「最初の試合だったから、忘れられているかと思った。何かは取りたかったので、うれしい」と笑顔をみせた。

所属する大橋ジムでは、元3階級制覇王者の八重樫東に数回スパーリングの相手をしてもらったという。経験豊富な八重樫と拳を交え、「考えなくても(接近戦の攻撃が)自然とできるようになった」。さらに、この1カ月はダブル世界戦を控える井上尚弥、拓真兄弟が1週間に1度報道陣に公開したため、「いい緊張感の中でできた」。井上兄弟から直接アドバイスをもらうなど、先輩から刺激を受ける日々を過ごす。

5戦無敗のまま、12月22日に西の王者と全日本新人王を争う。

縄井愁(右)に左フックを浴びせる森且貴(撮影・中島郁夫)

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越後のトラ・本多航大TKO勝ちで敢闘賞「馬力で」

小林柾貴(左)を下し雄たけびを上げる本多航大(撮影・中島郁夫)

<プロボクシング:東日本新人王決勝スーパーライト級4回戦>◇3日◇東京・後楽園ホール

スーパーライト級を制した本多航大(20=川崎新田)が敢闘賞となった。5連勝(3KO)の小林柾貴(20=イマオカ)と激しい打撃戦。2回に続いて3回に2度目のダウンを奪うと、レフェリーがノーカウントでストップ。3回46秒TKO勝ちした。

初回はワンツーやボディーをもらって押され気味だった。「僕はパワー、馬力でいくしかない」と打撃戦に持ち込んだ。2回に右フックで最初のダウンを奪う。小林も応戦してきたが、3回にまた右で2度目のダウンを奪って勝負を決めた。

新潟・向陽高でボクシングを始めたが、2年になると悪さをして中退した。戦績は4勝2敗止まりも「途中で辞めた悔いがあった」。そんな時に恩師だった佐藤雄高監督と再会した。

監督が金子ジムでプロ時代の先輩が新田会長だった。人間教育にも力を入れることで知られる川崎新田ジムを紹介されて入門。「ばかをやったが、今はいい子にしてます」。上京後に通信制も卒業と改心した。

仕事は倉庫で梱包(こんぽう)などのアルバイトをしている。デビュー戦黒星から4連勝で最初の関門を突破した。「監督、会長、ジム、会社の人のおかげでここまできた。これまで勝った人のためにも、全日本も負けられない」。ジムにとっては8年ぶり5人目の東日本新人王。新田会長は「越後のトラ」と呼んで期待している。

東日本新人王スーパーライト級王者の本多航大(撮影・中島郁夫)

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亀田和毅の元相棒・竹原毅が初のTKO勝ちで新人王

<プロボクシング:東日本新人王決勝スーパーバンタム級4回戦>◇3日◇東京・後楽園ホール

スーパーバンタム級は竹原毅(24=協栄)が、2回TKO勝ちで制した。

ジャブを突いて梅本耕孝(36=新日本木村)に突進させず、2回に左アッパーでダウンを奪った。3回に攻勢を強め、連打を浴びせるとレフェリーストップ。3回2分44秒にプロ5戦目で初のTKO勝ちとなった。

「倒す気はなく、無難に勝てばと思った。やっとKOできたが、アッパーも練習したパンチ。練習通りの試合をできたのがよかった」。新人王は2年連続の挑戦だった。昨年4月のデビュー戦で1回戦出場予定も、左眼窩(がんか)底骨折で棄権していた。

岡山・山陽高でボクシングを始めたが「もらっても当てればいい」とファイターだった。けがしたことで「教科書通りにジャブをコツコツ当ててと、スタイルチェンジした」。それが成長と結果につながった。

法大にも進んだが、アマでは11勝(4KO)10敗にとどまった。元世界王者亀田和毅のスパーリング・パートナーを務めたことがあった。その縁もあって内田トレーナーに誘われ、協栄ジムでプロ転向した。

デビュー5連勝も「全日本に勝って、やっとスタートライン。高校の監督に恩返しのために、まずは形になるものがほしい」。全日本を制して、チャンピオンベルト獲得を目指す。

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亀田京之介、優勝&MVPに「どんなもんじゃい!」

東日本新人王フェザー級王者に輝き雄たけびを上げる亀田京之介(撮影・中島郁夫)

<ボクシング:東日本新人王決勝フェザー級5回戦>◇3日◇東京・後楽園ホール

亀田3兄弟のいとこ、亀田京之介(21=協栄)が、今成太希(22=三迫)に3回1分10秒TKOで勝利。亀田一族初の東日本新人王となり、MVPも獲得した。

初回から足を使い、右ストレートやアッパー打ち込む。2回終了時には、今成とにらみ合い熱くなる場面もあったが、3回で再び冷静さを取り戻し、ラッシュから右アッパーで今成を沈めた。勝利が決まると、コーナーによじのぼり、ガッツポーズ。「ほんまは12月22日(の全日本決勝)で言うつもりだったけど」と前置きし、「どんなもんじゃい!」と亀田家お決まりのフレーズをうれしそうに叫んだ。

考えるボクサーに成長した。18年1月のデビュー戦は「目つきが違っていた。人殺すんじゃないかという目だったと思う」。自ら振り返る通り、キレて、我を忘れて空回った。だが、「自分だけではうまくいかない」と周囲の声を聞くように努め、考えながらさばくボクシングを覚えた。「今はセコンドの声もすべて聞こえる。試合もリラックスして臨めるようになった」。金平会長も「これから伸びる部分がいっぱいある。注目に実力が追いついてきた」と努力をたたえた。

今成太希(左)からダウンを奪いほえかかる亀田京之介(撮影・中島郁夫)
今成太希(右)に左ストレートを放つ亀田京之介(撮影・中島郁夫)

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亀田京之介が給食作りパート今成戦へ「いつも通り」

東日本新人王決勝の前日計量をクリアしたフェザー級の今成太希と亀田京之介

プロボクシング東日本新人王決勝(11月3日、東京・後楽園ホール)の前日計量が2日都内で行われ、フェザー級の亀田京之介(21=協栄)が100グラムアンダーの57キロ、今成太希(22=三迫)はリミットの57・1キロでそろってクリアした。

いとこの亀田3兄弟も成し遂げなかった全日本新人王を狙う亀田にとって、東日本の頂点は通過点。計量を終えると「いつも通りです。本番の決勝は12月なので、こんなところで緊張してたらダメでしょ」とリラックスした表情で話した。相手の今成を「打たれ弱いかな」と分析し、サウスポー対策も「手応えだいぶつかめました」。さらに「MVPを取りたい」と見応えのある勝利を目指す。

一方の今成はこの日の朝まで減量で苦しみ、険しい表情で会場入り。計量を無事クリアしても緊張感をゆるめず、「ぶっ倒せたら、ぶっ倒そうかな」と淡々と打倒亀田を宣言した。現在ジム裏手の小学校で給食作りのパートをしており、その職場の同僚、地元新潟の家族、知人を含め約100人の応援が駆けつける。注目の一戦に向け、「一番負けたくない」と気持ちを高めた。

また、ライト級は、佐々木尽(18=八王子中屋)が棄権したため、斎藤眞之助(24=石川・立川)が東日本新人王に決まった。

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高3佐々木尽「失神させMVP」東日本新人王決勝へ

ボクシング東日本新人王決勝で対戦するライト級の斎藤真之助(左)と佐々木尽

ボクシング東日本新人王戦決勝発表会が、11日に都内で行われた。ライト級では高3の最年少で最高成績を誇る佐々木尽(じん=18=八王子中屋)がMVPを狙う。11月3日に東京・後楽園ホールで、斎藤真之介(24=石川・立川)と対戦する。7戦全勝(6KO)の佐々木は「こんなところで負けていられない。思い切り失神させて、MVPをとる」と意気込んだ。

格闘技好きで中1の時に「世界王者になって有名になる」と決意した。すぐに自宅と同じ八王子市内にあったジムに入門。自転車で50分かけて通い続け、昨年に17歳でデビューから負け知らずだ。

高校進学で八王子拓真高を選んだのも「定時制なのでボクシングに集中できるから」と話す。4人きょうだいの長男だが、両親も「やってみろ」と応援してくれている。

174センチの右ファイターで得意は左フック。ジムからは6人が出場し、3人が決勝に進出した。いずれも20歳以下で、佐々木は「自信は100%。3人とも勝ってジムを盛り上げたい」と気合十分。今年は12月の全日本新人王も制し、来年は日本ユース王座を狙うつもりだ。

東日本新人王でMVPを狙う佐々木尽

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船井初世界戦へ同門田口の現地応援に「ありがたい」

世界初挑戦に向けて渡米した船井龍一

ボクシングIBF世界スーパーフライ級1位船井龍一(33=ワタナベ)が、世界初挑戦に向けて力強い援軍を得た。

5月4日に米カリフォルニア州ストックトンで、同級王者ジェルウィン・アンカハス(27=フィリピン)のV7戦で世界に挑む。28日に羽田空港から渡米したが、試合当日には約30人の応援団が駆けつけ、同門の元WBA&IBF世界ライトフライ級王者田口良一(32)も現地で後押しする。

船井は田口の1歳上で入門も1年早かった。ともに07年の東日本新人王決勝に進出も、田口は勝ったが、船井は敗退した。同じたたき上げで、田口は世界王者になった。大きく後れを取っていた船井は、田口が7度防衛する姿に刺激を受けて奮起した。「現地まで来てくれるとは本当にありがたい」と、船井には何よりの強力な応援となるはずだ。

初の海外での試合となるが、時差対策に機中で睡眠をとるため、この日は深夜3時に起きた。早朝に散歩しながら、安衣夫人と北品川にある荏原神社に行き、必勝祈願した。最近の試合前は恒例となっている。カバンにはおかゆのレトルト、うなぎやサバの缶詰、みそ汁に、減量中は欠かさないナッツなどを詰め込み、決戦へ備えた。

減量は早めに落とし、すでにリミットまで3キロとなった。39戦目となるが「今まで一番調子がいい。やり残したことはない。これで負けたら文句ない。距離をつぶしていき、はまればガツンといく」。日本人として令和初の世界戦で王座奪取を誓った。【河合香】

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橘ジョージ、三度目の正直で新人王 敢闘賞も獲得

東日本新人王決勝戦、ライト級を制した橘ジョージ(撮影・垰建太)

<ボクシング:東日本新人王決勝ライト級5回戦>◇4日◇東京・後楽園ホール

橘ジョージ(協栄)は三度目の正直で新人王になり、敢闘賞も獲得となった。

開始30秒に右カウンター、2回にも右ストレートでダウンを奪って圧倒。最終5回に得意のボディーを効かせ、連打を浴びせるとレフェリーが止めた。16、17年とも初戦で敗退していたが「苦手なタフな相手だった。右手が痛いが勝ったんでよかった」。

三賞に選ばれた、左から技能賞のフライ級荒川、最優秀選手賞のフェザー級峯田、敢闘賞のライト級橘(撮影・垰建太)

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峯田光1回TKOでMVP「あと1つ」全日本も視野

ボクシング東日本新人王決勝戦の最優秀選手賞に選ばれたフェザー級の峯田(撮影・垰建太)

<プロボクシング:東日本新人王決勝戦>◇4日◇東京・後楽園ホール

フェザー級峯田光(22=帝拳)が鮮烈な1回TKO勝ちでMVPに輝いた。

鹿児島県の奄美大島出身で指導者がおらず、20才で上京してジムに入るまでは我流で特訓した強打の持ち主。キャリア2年、デビューから1年間を5戦無敗で駆け上がり、東日本の頂点を制した。

控えめな感想と対照に、峯田のパンチは威力十分だった。「これで倒れるのかなという感じ」。フェイントを織り交ぜながら細かく動く対戦相手の中村を、ゴング開始から見定めた。

「思ったより見えた」と冷静に、2分過ぎに左ガードが開いた隙を見逃さず、右ストレートで顔面を捉えてひざまずかせた。たたみ掛けて、さらに左を打ち込んで勝負あり。淡々と勝ち名乗りを受けると、「あと1つ勝って喜びたい」と12月23日の全日本新人王決勝を見据えた。

格闘技経験は小学生時代の2年間の極真空手だけ。「顔を殴りたかったけど、空手ではダメなので」とボクシングに魅了されたが、故郷の鹿児島県の奄美大島にジムはなかった。だから、「自分で勝手に…」。家にあったサンドバッグに、動画で見た一流ボクサーの動きをまねた。自然豊かで、遊び場は海山。「湾に飛び込んだり。運動神経がいい子は多い」。自身もその1人だった。

町役場を辞めて上京したのは16年。名門帝拳ジムに入ると、教わる喜びがあふれた。「この動きにはこういう意味があるのか、とか、1つ1つの動作、戦術があって」。我流仕込みのパンチ力も褒められた。幼少期から競技を打ち込む選手が多い中、アマチュア経験なしの異色の20才は伸びに伸びて、「楽しくて楽しくて」と日々を過ごす。水を得た魚が、日本一へと向かう。

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看護師ボクサー荒川竜平が新人王「覚醒した」絶叫

ボクシング東日本新人王決勝戦の三賞に選ばれた、左から技能賞のフライ級荒川、最優秀選手賞のフェザー級峯田、敢闘賞のライト級橘(撮影・垰建太)

<ボクシング:東日本新人王決勝フライ級5回戦>◇4日◇東京・後楽園ホール

戦う看護師が技能賞を獲得した。フライ級荒川竜平(29=中野サイトウ)は太田憲人(29=ワタナベ)との決勝に3回16秒TKO勝ちした。東京・大泉にある陽和病院で精神科に勤務しながら、2度目の挑戦で新人王に輝いた。

荒川は1、2回に「狙った」という右ストレートでダウンを奪った。相手はグラグラだったが「キャリアがまだまだで詰めがうまくない。欲を出さずに冷静にいこう」とラッシュはせず。それでも3回に再び左ストレートを打ち込むと、レフェリーが即座にストップ。相手陣営からもタオルが投入された。

昨年は決勝で1回TKO負けし、4月の再起戦で太田には2回TKO負けしていた。それが見事な快勝で2つの雪辱を果たし、斉藤会長は「一番地味な試合になると思っていた」と苦笑い。荒川も「判定で勝とうと思っていた」という。リング上でのインタビューでは「覚醒した」と叫んだ。

地元宮崎で高校卒業後に准看護師資格を取得すると上京して就職した。勤務しながら夜学に通い、2年前には正看護師になった。「これからは好きなことをやろう」と入門した。精神科に勤務するが「気持ちのコントロールとか通じるものがある」と両立効果を口にした。宮崎からの家族に、同僚の看護師や患者も応援に駆けつけた。「全日本もとりたい」と誓った。

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全勝KO石川春樹、新人王へロマチェンコばり足使う

東日本新人王を狙うバンタム級石川春樹

ボクシング東日本新人王決勝戦の会見が10日に都内で行われた。

11月4日に東京・後楽園ホールで、4、5回戦で12階級の新人王を争う。バンタム級石川春樹(19=RK蒲田)は5戦5勝(5KO)。出場する24選手中で唯一の全勝全KOをマークしている。

小4からボクシングを始め、中学時代にはプロで世界王者を目標にした。六郷高1年時に試合で2度右肩を脱臼。手術を受けて1年間ブランクを作った。アマ戦績は3勝3敗止まりだが、昨年プロデビューからは快進撃となった。ビバリー塚田(30=ワタナベ)との決戦に「相手はファイター。ロマチェンコのような足を使いたい。必ず倒して勝つ」と自信を見せた。

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麻生興一「全力で」細川バレンタインと9年ぶり対戦

計量をクリアした王者麻生興一(左)と挑戦者細川バレンタイン

 ボクシングの日本スーパーライト級タイトルマッチの前日計量が、13日に都内で行われた。同級王者麻生興一(31=三迫)は63・3キロ、同級6位細川バレンタイン(36=角海老宝石)は62・2キロで、リミットの63・5キロをクリアした。2人は08年東日本新人王決勝で対戦し、引き分けも細川が優勢勝ちし、全日本新人王も獲得した。それ以来の仲良しで、どちらかが王者になれば再戦を約束していた。9年ぶりで実現した決着戦となる。

 麻生は角海老宝石ジムから移籍して、2月に3度目の挑戦で王座を獲得し、今回が2度目の防衛戦となる。「能力は向こうが上。うらやましい身体能力を持っている」と相手を持ち上げた。「またやれるのはありがたい。全力でいつも通りに泥臭くいくしかない。決着です」と雪辱を期した。

 細川は3度目のタイトル挑戦で、親友と再戦となった。「3度もチャンスをもらえてラッキー。我慢の競技でそれを一番体現しているのがあいつ」とこちらも敬意を強調した。宮田ジムから移籍の際には三迫ジムも候補だったが、麻生がいたことで角海老宝石ジムを選択した。「同じ階級で同じ3度目の挑戦で同じ30戦。不思議なストーリーがある。今回は勝ちます」と宣言した。

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ジロリアン陸が8連続KO勝利、こだわりの敢闘賞

MVPの賞状を手に笑顔を見せるS・バンタム級で優勝した飯見嵐(中央)。左は技能賞のフライ級で優勝した藪崎賢人、右は敢闘賞のS・フェザー級で優勝したジロリアン陸(撮影・横山健太)

<ボクシング東日本:新人王決勝>◇3日◇東京・後楽園ホール

 スーパーフェザー級ジロリアン陸(29=フラッシュ赤羽)が敢闘賞を受賞した。

 今井健裕(24=ワールド)に力強く的確なパンチでリード。3回に右フックでダウンを奪った。

 反撃されて左目上もカットしたが、再び左フックでダウンを奪うとレフェリーストップ。3回2分59秒TKOで、デビューで初黒星後は8連続KO勝ちとした。

 渋谷の路上で営業するマジシャン。リングイン前にはカードを吐き出して、花道に噴水のようにまき散らして喝采を浴びた。試合直前に1万5000円で買ったパフォーマンスだった。リングネームはラーメン二郎好きからで、チャリティーで買ったTシャツに、千住大橋の店長に借りたジャンパーを羽織って入場した。

 「最後はなんか当たったが覚えてない。1回で疲れてしまった。最初のダウンで休もうと思って甘かった」と苦笑いした。減量中はラーメン断ちし、「行きたくて夢に出てきた。動画や画像を見ていて、頭が変になった。夢にも計量後に食べに行ったがさすが面少なめにした」そうだ。12月の全日本も「KOにこだわっていきたい。本店に認められるよう頑張りたい」。

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元ヨネクラジム有岡康輔が父と兄王者の内藤未来破る

東日本新人王決勝戦の優勝選手たち。前列左からミニマム級の赤羽根、Lフライ級の佐藤、フライ級の藪崎、S.フライ級の今川、バンタム級の富施、S.バンタム級の飯見。後列左からフェザー級の佐々木、S.フェザー級のジロリアン、ライト級の有岡、S.ライト級の木原、ウェルター級の重田、ミドル級の加藤(撮影・横山健太)

<ボクシング東日本新人王決勝:ライト級5回戦>◇3日◇東京・後楽園ホール

 ライト級は元ヨネクラジムの有岡康輔(23=三迫)が、父と兄が元王者の内藤未来(25=E&Jカシアス)を破った。初回は内藤にペースをつかまれていたが、2回に有岡が右と左で2度ダウンを奪った。激しい打ち合いになったが、5回に有岡が連打を浴びせるとレフェリーストップ。5戦全勝(2KO)だった相手に5回1分3秒TKO勝ちした。

 トーナメント途中の8月で、名門ヨネクラジムが閉鎖となった。父の薦めで16歳で入門したが「びっくりだった」という。横井トレーナーととも同じ名門三迫ジムに移籍して新人王獲得となった。ヨネクラジムの後輩富施はワタナベジムに移籍し、先にバンタム級を制していた。「オレも負けられない」と一層気合が入った。準決勝で右目上をカットし、決勝に向けてのスパーリングは5回しかできなかった。「内容は納得できず、めちゃ悔しい。相手も強く何度も切れかけた。全日本では勝って笑いたい」と話した。

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内藤、有岡ら前日計量クリア 東日本新人王決勝

ライト級で対戦する内藤未来(左)と有岡康輔

 ボクシングの東日本新人王決勝が3日に東京・後楽園ホールで行われる。11階級が4、5回戦で争われ、2日の都内での前日計量では出場する22人全員がクリアした。ライト級では内藤未来(25=E&Jカシアス)と有岡康輔(23=三迫)が対戦する。

 内藤は親子で3人目の王者を目指し、デビューから5連勝(2KO)している。5年前には125キロから大減量して元日本王者の兄律樹に続いてプロ入りした。「減量の大きさなら世界ランカー」と軽口をたたいたが「新人王は通過点ではない。1歩1歩勝っていくことで兄に追いつきたい」と話した。

 有岡は名門ヨネクラジムが8月で閉鎖し、横井トレーとともに移籍2戦目となる。小学生時代に知り合いの試合を見てプロボクサーにあこがれ、16歳で父の勧めで入門した。私語禁止から和気あいあいのジムへと代わり、雰囲気はまったく違うという。「僕らが活躍することで名門の名を受け継いでいきたい。自信しかない」と勝利を確信していた。相手棄権ですでに確定したミニマム級赤羽根(宇都宮金田)ら12人の東日本新人王は、12月23日に西軍代表との全日本新人王決勝に臨む。

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ジロリアン陸が手品!今井健裕は「KOして二郎に」

カードマジックを見せるジロリアン陸(右)と対戦相手の今井健裕

 ボクシングの東日本新人王決勝の記者会見が、10日に都内で行われた。

 11月3日に東京・後楽園ホールで、11階級で新人王を争う。スーパーフェザー級ジロリアン陸(29=フラッシュ赤羽)は対戦相手の今井健裕(24=ワールドスポーツ)との写真撮影で、口からトランプを吐き出して得意のカードマジックで先制パンチを浴びせた。

 練習後に渋谷のセンター街の路上で営業するマジシャン。中学からの趣味で、クラブなどの仕事もあるが、収入は約10~30万円と天候にも左右される。「足りない分はファイトマネーで」という。

 仙台工では投手だったが、専門学校をへてテレビ東京系の制作会社に入社した。テレビカメラマンで内山の中継スタッフにも入っていた。いとこのキックボクサーの試合を見て興味を持ったが「蹴りが痛そう」と、10年からボクシングを始めた。

 14年の初戦はお笑い芸人ロバート山本とデビュー対決し、4回TKO負けした。翌月には会社を辞めて本格的に取り組み出し、その後はオールKOの7連勝。

 リングネームも本名の高橋から変えた。ジロリアンはラーメン二郎のファンを指すが「年間300杯は食べ、その半分は二郎」。決勝に備えて減量もあるため「あと2日で終わり」と笑った。「KOでスコーンと倒してMVPになりたい」。決勝の入場でもマジックを披露しようと思案しているそうだ。

 一方の今井は本格派の元高校球児だ。小学校では日本ハムの松本投手、二松学舎大付では広島で内外野手の鈴木とチームメートの内野手だった。流経大時代にキックボクシングを始めたが、13年に「プロのメジャーはボクシング」と転向した。こちらも5勝(4KO)1分けと負けていない。「KOしてラーメン二郎にいきます」とのカウンターを返した。

東日本新人王決勝に出場する選手たち

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18歳中谷潤人100秒KO!東日本新人王MVPに

MVPの中谷

<プロボクシング:東日本新人王決勝>◇13日◇東京・後楽園ホール

 名伯楽に師事するアマエリートがMVPを獲得した。フライ級の中谷潤人(18=M・T)が1回1分40秒に左カウンター1発でTKO勝ちを飾った。中学生で全国2連覇後、高校には進まずに単身米国留学。元2階級制覇王者の畑山隆則氏を支えた米国人トレーナーのルディ・エルナンデス氏宅にホームステイして、指導を受けた。屈指の逸材は、12月23日には西軍代表と全日本新人王を狙う。

 勝利者インタビューが印象的だった。質問が終わると、中谷は「いいですか」と切り出した。続けたのは「努力という力がまた僕を成長させてくれました。ジムの方、応援してくれる皆さんのおかげで勝利があります」との感謝。その自発的な行動は、18歳という年齢を感じさせなかった。

 開始直後に左ボディーをヒットさせて腹部にパンチを集めると、トレーナーの「上も狙え」の声に即座に結果。左カウンターを顔面に打ち込んで、あおむけにリングに転がした。「手応えあった。最初のタイトルをスッキリした形で良かった」と涼しい顔で言った。

 最初-。その発言に視線の高さは際立つ。三重・東員中1年で競技を始め、U-15全国大会2連覇。卒業後、向かったのは米国だった。「本当に強い選手がいるところでやりたかった」。元2階級王者の畑山氏らを育てたエルナンデス氏の自宅に住み込んだ。12回のスパーリングをする日もあった濃密な日々。計9カ月ほどの留学後の今も、連絡して助言を受ける。

 7月には三重から父澄人さん(40)が上京し、2人暮らしに。飲食店を閉める決断をした父が作る食事に「感謝しかない。鍋がおいしい」と笑顔を見せる。大人びた印象は、米国経験も大きいだろう。ホープは「これは通過点」とさわやかに言った。【阿部健吾】

 ◆中谷潤人(なかたに・じゅんと)1998年(平10)1月2日、三重県員弁郡生まれ。小学生では空手を習っていたが、小5で見たボクシングの試合に魅了され、中1から競技開始。アマ戦績は16戦14勝(10KO)2敗。17歳でプロテストに合格し、15年4月にプロデビュー。戦績は8戦8勝(7KO)。好きな選手はリカルド・ロペス。趣味は釣り。左のボクサーファイター。170センチ。

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市役所勤務の新座宏いざ東日本新人王へ有休使い会見

東日本新人王決勝のフェザー級に出場する新座宏

 公務員プロボクサーが東日本新人王決勝に出場する。埼玉・新座市役所勤務のフェザー級新座宏(35=フラッシュ赤羽)で、28日の都内での顔合わせ会見には有休を使って出席した。

 芝浦工大でボクシングを始め、大学院時代の05年にプロデビューで2回KO勝ちした。就職でライセンスは返上も「もう1度リングに」の思いがあった。09年に公務員に転職。副業禁止も須田前市長の特例許可を受け、37歳定年までを目標に昨年再デビューした。リングネームも本名渡辺から市名に変えてPRもするが、報酬は得られずファイトマネーは市に寄付する。

 防災が業務で防御は得意のはずも「結構パンチをもらっちゃう」と笑う。トランクスの尻には新座市のワッペンを貼り「ダウンは絶対にできない」。11月13日の東京・後楽園ホールでの決勝には、新旧市長も応援に駆けつける。

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新座市職員の新座宏、有休使い新人王決勝の会見

東日本新人王決勝のフェザー級に出場する新座宏(撮影・河合香)

 公務員プロボクサーが東日本新人王決勝に出場する。埼玉・新座市役所勤務のフェザー級新座宏(35=フラッシュ赤羽)で、28日の都内での出場選手が顔合わせした会見には、有休を使って出席した。決勝は11月13日に東京・後楽園ホールで行われる。

 公務員は副業が禁止されているが、新座は須田前市長、並木現市長の特例許可で二足のわらじを履く。報酬は得られないため、ファイトマネーは市に寄付している。女子の世界王者池山直は岡山市職員、他にも郵便局員や警察官などの公務員プロボクサーはいる。

 新座は本名渡辺宏も「市の役にも立ちたい」と市名のリングネームに変え、昨年7月再デビューした。空手好きの家系も「同じものはやりたくなかった」とバスケットや体操をやった。芝浦工大でボクシングを始め、アマでは3勝(3KO)1敗だった。

 大学院時代の05年にプロデビューで2回KO勝ちも、機械メーカーに就職するとライセンスを返上した。大学コーチなどはしていたが「もう1度リングに」の思いがあった。09年に公務員へ転職して須田前市長に直訴も「仕事に慣れていないから」と却下された。14年に人事異動で面談した際に「まだ続けているならやってみろ」と許可が出た。15年にプロテストを再受験で合格した。

 仕事は夜8時ごろまであり、ジムへ行くのは週4回程度という。試合前も通常勤務で計量や試合日は有休で調整と特別待遇はない。現在は市民安全課で防災関連が仕事で防御は得意のはず? も「結構パンチをもらっちゃう」と笑う。トランクスの前には市のゆるキャラのキリンゾウを貼る。尻には新座市のワッペンに「ダウンは絶対にできない」。

 対戦する木村吉光(白井・具志堅)は20歳のホープだ。ボクシング経験はないが世界王者を目指して香川・善通寺から上京。昨年5月のプロデビューから5戦全勝(4KO)している。新座は4勝(2KO)1敗。「強い相手でどこまで行けるか。行けるとこまでいくだけ。37歳の定年までは続けたい」という。試合には新旧市長ら約50人が応援に駆けつける。新人王となれば、願ってもない新座市アピールになる。

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