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勅使河原、井上尚弥とスパー「ボッコボコ」も初防衛

初防衛に成功し、客席にチョコレートをまく勅使河原

<ボクシング:東洋太平洋スーパーバンタム級タイトルマッチ12回戦>◇14日◇東京・後楽園ホール

王者勅使河原弘晶(28=輪島功一スポーツ)が同7位の入口裕貴(21=エスペランサ)を8回TKOで下し初防衛した。初回に右拳を負傷。ほとんど左ジャブ、ボディーだけで攻め、入口を追い詰めた。バレンタインにちなみ客席にチョコをまく華やかなパフォーマンスと裏腹に「パンチをもらうたびに、みじめで仕方なかった」ともらした。

1カ月前に井上尚弥とのスパーリングで「ボッコボコにやられた」。スランプに陥り、恐怖心と向き合いながらこの日を迎えた。少年院で過ごした時に夢見た世界王者へ。「伸びしろしかない」とあらためて自分を鼓舞した。

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少年院から世界王者へ 勅使河原が右拳負傷も初防衛

初防衛に成功し、客席にチョコレートをまく東洋太平洋スーパーバンタム級王者勅使河原弘晶

<ボクシング:東洋太平洋スーパーバンタム級タイトルマッチ12回戦>◇14日◇東京・後楽園ホール

王者勅使河原弘晶(28=輪島功一スポーツ)が同7位の入口裕貴(21=エスペランサ)を8回1分56秒でTKOし、初防衛した。試合後はバレンタインにちなみ、感謝を込めたチョコレートを客席にまいた。

アクシデントに屈しなかった。初回にいきなり右拳を負傷。握るだけで激痛が走るため、ほぼ左ジャブ、ボディーだけで攻めたが「痛くても打てー!」との輪島会長からのげきを受け、要所で右ストレートも打ち込んだ。

回を追うごとに入口の顔面を徐々に血で染め、最後は猛ラッシュで勝負を決めた。勅使河原は「引き出しの少なさを感じた。(右で)パンチを打つ練習しかしてないから、1発1発痛い。弱いパンチを打つ練習もしないと」と苦笑いで振り返った。

試合後、2人が思わぬ形で心を通わせた。勅使河原は過去に義母に虐待を受けて非行に走り、少年院へ。入所中に図書室でたまたま輪島会長の自伝「炎のチャンピオン」を読み、プロボクサーを志した。入口は試合後、勅使河原の控室を訪問。「(境遇が)めっちゃ似てるから、ほんまは戦いたくなかったんですよ」と明かし「もっと上に行って、そん時もう1回挑戦します」と再戦を望んだ。

横で2人のやりとりを聞いていた輪島会長は「ボクシングは相手次第でいい試合になる。がんばってがんばって倒したら、こっちも向こうも価値がある。いい相手じゃないといい試合にならない。素晴らしいよね」としみじみとこの日の試合を称賛した。

勅使河原は「同じ境遇と聞いて、背負っているからリングの上で向かってきてくれたんだと感じました。染み渡りました。入口選手と試合できて良かったです」と語った。

勅使河原からは、勝っても出てくるのは謙虚な言葉ばかりだった。1カ月前に井上尚弥とスパーリングし「ボッコボコにやられた」。その影響でスランプに陥り、恐怖心と向き合いながらこの日を迎えていた。少年院時代に夢見た世界王者へ。「今日勝ったところで世界とはならない。日本で1番強い相手とやって、勝ち上がって世界へ行きたい」と地道にはい上がっていく。

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勅使河原弘晶「チョコ投げます」勝利で観客魅了誓う

バレンタインの防衛戦に向け、前日計量にチョコレート柄トランクスをはいてきた東洋太平洋スーパーバンタム級王者勅使河原弘晶

プロボクシング東洋太平洋スーパーバンタム級王者勅使河原弘晶(28=輪島スポーツ)が「圧倒的なスター性をみせる」とバレンタインの「ザ・勅使河原劇場」を予告した。

13日、都内で行われた入口裕貴(21=エスペランサ)との初防衛戦の前日計量に、バレンタインにちなんだチョコレート柄トランクスで登場。リミットの55・3キロでクリアした。昨年10月に階級を1つあげ、グレン・サミンギット(フィリピン)との王座決定戦で勝利。WBOアジアパシフィック・バンタム級王座に続くアジア2階級制覇を達成した。減量苦がなくなっただけに「めちゃくちゃ調子がいい」と語り、「すべての面で相手より上回っている。あすは僕のスター性を見てもらえれば」と揺るがぬ自信を口にした。

まず「次の相手を倒すだけ」と目の前の一戦に集中するが、その先には世界王者、さらにスターになるという夢もある。「魔裟斗さんのように、子どもたちにも憧れられるような、ギラギラした選手になっていきたい」。勝って「リングの上からチョコを投げます」と、とことん観客を楽しませるつもりだ。

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英初上陸の井上尚弥はロドリゲス戦で2つの初に挑む

井上尚弥

ボクシングのWBA世界バンタム級王者井上尚弥(25=大橋)が階級最強を決めるトーナメントで、2つの「初」に挑む。

5月18日、英スコットランド・グラスゴーでIBF世界同級王者エマヌエル・ロドリゲス(26=プエルトリコ)とのワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)の準決勝に臨むことが12日(日本時間13日)、WBSS公式サイトで発表された。井上は英国初上陸、そして団体統一戦も初めてとなる。

会場はグラスゴーの多目的アリーナ、SSEハイドロ(収容人数1万3000人)となる。WBAスーパー王者ライアン・バーネット(英国)-元5階級制覇王者ノニト・ドネア(フィリピン)戦のWBSS1回戦が開催されたアリーナだ。英国のボクシング熱の高まりを知っている井上は「熱狂的なファンの前でボクシングすることが待ち切れない。『モンスター』パフォーマンスを見せます」とWBSS公式サイトを通じたコメントで喜びを表現した。

7度防衛に成功したWBO世界スーパーフライ級王者時代から熱望していた団体統一戦も実現する。今年の「目標はWBSS優勝、統一王者」と掲げており、ロドリゲスに勝てば、1つの目標に到達する。その先に日本人初の3団体統一王者になるWBSS優勝がある。同公式サイトを通じ、井上は「自分は(優勝で得られる)アリ・トロフィーを獲得し、世界一のバンタム級王者であることを証明することが運命」との意気込みをコメントした。

10月7日、WBSS1回戦でフアンカルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)を70秒KOで撃破した。日本人の世界戦最短タイムでのKO勝利を挙げるインパクトを残してから7カ月後の準決勝となった。その間、米メディアでWBSS資金面の問題も報じられ、3月の米国開催と言われていた準決勝はずれ込む形となった。右拳を手術した14年12月~15年12月の1年間に続く試合間隔の長さとなったものの、井上は「相手も決まっていて、あとは日程だけだったので、モヤモヤしたものとか、そういう気持ちはないです」と平常心を貫いていた。

1月に入ってからは東洋太平洋スーパーバンタム級王者勅使河原弘晶、元日本同級王者久我勇作ら1階級上の実力者とのスパーリングを消化。同月下旬から10日間の日程で、メキシコ人練習パートナー2人を招請し、ロドリゲス対策も練ってきた。万全の準備をするため、恒例となる静岡・熱海での走り込み合宿も、今回は15年8月以来2度目となるグアムで行う。父真吾トレーナーも「寒いと故障しやすいので暖かい場所が良いと判断した」との意図を明かした。帰国後は再びスパーリングを再開する予定。英国初勝利、自身初の2団体統一王者という「2つの初」を目指し、井上は高いモチベーションを保って調整を続ける。【藤中栄二】

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溜田剛士TKO負け「気を抜いた自分がいけない」

溜田対丸太 5回、丸田(右)は溜田に右ストレートを放つ(撮影・滝沢徹郎)

<プロボクシング:フェザー級10回戦>◇3日◇東京・後楽園ホール

前日本ユース・フェザー級王者溜田剛士(25=大橋)が手痛い黒星を喫した。WBCユース・バンタム級王者で東洋太平洋スーパーバンタム級3位丸田陽七太(21=森岡)とのホープ対決に臨みんだが、5回2分16秒、TKO負けとなった。

身長177センチの丸田に対し、11センチ低い166センチの溜田は踏み込んでのジャブを的確に打ち込んだ。相手の長いリーチをかいくぐり、攻勢に出たが、5回途中、完全にレフェリーのブレークが完全にかかっていない状態で油断し、右アッパーを食らった。無警戒での顔面被弾で大きなダメージを負い、ワンツーの連打でダウンを許した。1度は立ち上がったものの、丸田のラッシュを耐えきれずにレフェリーストップとなった。

「(アッパーのもらった)言い訳はしたくない」と厳しい表情の溜田は「気を抜いた自分がいけないんです。相手が集中力を切らさなかったということです」と肩を落としていた。

溜田対丸太 5回、丸田(右)は溜田に右ストレートを放つ(撮影・滝沢徹郎)

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溜田剛士、身長差11センチなんの6連続KO狙う

フェザー級10回戦で対戦する溜田剛士(左)と丸田陽七太

ボクシングの前日本ユース・フェザー級王者溜田剛士(25=大橋)が3日、東京・後楽園ホールで東洋太平洋スーパーバンタム級3位丸田陽七太(21=森岡)とのフェザー級10回戦に臨む。

2日には都内の日本ボクシングコミッションで計量に臨み、56・9キロの丸田に対して57・0キロでクリアした。身長で177センチの丸田とは11センチ低い166センチの溜田だが「身長差は最初から分かっていたこと。自分のボクシングを貫くだけだと思っています」との意気込みを示した。

故郷となる長野・上田市から父有企さんら13人が会場にかけつける。試合後には必ず上田市に戻ってリフレッシュしている溜田は現在、WBOアジア太平洋フェザー級7位、日本同級12位で5連続KO勝利中。勝てば上位躍進への大きなステップとなるだけに「1発で終わらせられば。勝って来年の正月、上田へ戻ります」と気持ちのボルテージを上げていた。

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勅使河原弘晶5回KOで2階級制覇「現代の輪島に」

2階級制覇の勅使河原弘晶(左)と輪島功一会長

<ボクシング東洋太平洋スーパーバンタム級タイトルマッチ12回戦>◇11日◇東京・後楽園ホール

東洋太平洋スーパーバンタム級5位勅使河原弘晶(28=輪島功一スポーツ)が2階級制覇した。

11日に東京・後楽園ホールで行われた王座決定戦で、同級9位サミンギット(フィリピン)から3度ダウンを奪って5回KO勝ち。WBOアジア太平洋バンタム級に続く王者となった。最後は輪島会長の指示通りにガードの上から決めた。「階級を上げてパンチ力、耐久力もついた。ぼくには昭和の輪島の魂が宿っている。世界のベルトもとって現代の輪島になる」と言い切った。同スーパーライト級王者内藤(E&Jカシアス)は2-1判定で辛くもV2した。

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勅使河原弘晶が2階級制覇「現代の輪島功一になる」

2階級制覇の勅使河原弘晶(左)と輪島功一会長

<ボクシング東洋太平洋スーパーバンタム級タイトルマッチ12回戦>◇11日◇東京・後楽園ホール

東洋太平洋スーパーバンタム級5位勅使河原弘晶(28=輪島功一スポーツ)が2階級制覇に成功した。同級9位グレン・サミンギット(29=フィリピン)を相手に3度ダウンを奪い、5回1分10秒KO勝ち。2度防衛したWBOアジア太平洋バンタム級王座に続き、2本目のベルトを手にした。

1回にまずは右フックでダウンを奪った。3回にも右を効かせての連打から左ストレートで2度目。5回に右を突き上げて、ガードの上からも3度目のダウンで10カウントに仕留めた。輪島会長から「パンチ力があるからガードの上からでも打て」と指示されていた。その言葉を信じて倒した。

階級を上げたことで「ナチュラルに動ける。パンチ力も耐久力も上がった。適性階級」と大きな手応えも得た。輪島会長の自伝を読んで、迷うことなく入門した。目指すのは3本目のベルトとなる世界王者だ。「ぼくには昭和の輪島功一の魂が宿っている。現代の輪島功一になる」と宣言した。

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4度目こそ実現?呪われたバンタム級で両者計量パス

8カ月空位が続くボクシング日本バンタム級王座決定戦が、9月1日に東京・後楽園ホールで行われる。前日計量が31日に都内であり、同級2位斉藤裕太(30=花形)と同級4位菊地永太(32=真正)が、ともにリミットの53・5キロで一発クリアした。

この王座は3試合中止が続いていた。前王者赤穂(横浜光)が1月のV2戦で、減量失敗で棄権して王座返上が始まり。王座決定戦となったが鈴木(三迫)がケガで中止。決定戦が再度設定された、今度は村中(フラッシュ赤羽)が減量失敗の棄権で中止となっていた。

村中と対戦予定が斉藤だった。パンツを脱いで計量をパスすると「呪われたバンタム級とか言われていて、まずは第1関門を突破でホッとした」と胸をなで下ろした。

1年前に日本王座に初挑戦も、赤穂からダウンを奪いながら9回TKO負けした。2月の再起戦では判定負けに引退も考えたが、日本王座に再挑戦の話が舞い込んできた。「ボクシングの神様がくれたチャンス。運がある。流れはボクに来ている」と勝利を確信。「派手な試合、KOで勝つ」と宣言した。

菊地は13年の東洋太平洋スーパーバンタム級以来のタイトル挑戦となる。5年前は王者和気に9回KO負けした。前回も日本王座挑戦者決定戦で鈴木に7回TKO負けもチャンスを得た。

「前回の負けから練習への考え方も変わった。ただ練習して努力ではだめ。目的を持って練習するようになった」と話す。真っ黒な日焼けもロードワークで山道を増やした成果だった。「王者になるために始めた。得意のジャブを生かして勝ちたい」と。ジムの先輩世界王者長谷川氏も応援に駆けつける。

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大竹秀典、日本男子最年長での世界王座初奪取狙う

8月25日に米グレンデールで2度目の世界挑戦が決まった大竹秀典(撮影・藤中栄二)

 ボクシング東洋太平洋スーパーバンタム級王者でWBO同級6位の大竹秀典(37=金子)が日本男子最年長となる37歳1カ月での世界王座初奪取を狙う。

 8月25日(日本時間26日)、米アリゾナ州グレンデールのヒラ・リバー・アリーナで同級王者アイザック・ドグボエ(23=ガーナ)に挑戦することが31日、発表された。大竹は自ら調理師補助として働く勤務先、横浜市の飲食店「驛の食卓」で同日に記者会見。大竹は「この試合が決まった時は落ち着いていた。決まるべくして決まった。ボクはボクの仕事をしたいと思います」と“職人”らしい意気込みを口ににした。

 日本男子最年長の世界王座初奪取は、WBC世界フェザー級王者越本隆志の35歳0カ月(返り咲きは長谷川穂積の35歳9カ月)。大竹が勝てば37歳1カ月で、大幅に初奪取の年長記録を更新する。14年11月に当時のWBA世界同級王者スコット・クイッグ(英国)に挑戦し、判定負けして以来、2度目の世界戦となる。16年から飯田勇司トレーナーが担当となり、約1年前から招いた川人将裕トレーナーのもとでフィジカルや体幹を強化。37歳での世界再挑戦となるが「今が過去最強の自分と言ってもいい」という自負もある。

 王者ドグボエはアマチュア時代のガーナ代表として12年ロンドン五輪にバンタム級で出場し、1回戦で銅メダルを獲得した現東洋太平洋フェザー級王者清水聡(大橋)に敗退。プロ転向後は19勝(13KO)無敗と勢いある若きホープとなる。中立地での対戦とはなるが、米プロモート大手トップランク社と契約する王者との対戦となる。

 7月にはWBO世界スーパーフライ級王者木村翔(青木)が中国・青島で2度目の防衛に成功。伊藤雅雪(伴流)が米キシミーでWBO世界スーパーフェザー級王座を奪取したばかり。大竹は「木村選手が中国、伊藤選手が米国で素晴らしい試合をして、もちろん刺激になる。勢いに続きたいということもある」と気合を入れていた。

WBO世界スーパーバンタム級王者アイザック・ドグボエの写真を手に気合を入れる大竹(撮影・藤中栄二)

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WBO6位の大竹秀典8・25世界再挑戦

大竹秀典

 ボクシング東洋太平洋スーパーバンタム級王者でWBO同級6位の大竹秀典(37=金子)が8月25日、米アリゾナ州グレンデールのヒラ・リバー・アリーナで同級王者アイザック・ドグボエ(23=ガーナ)に挑戦することが決まった。

 米プロモート大手トップランク社が23日(日本時間24日)、公式サイトで発表した。大竹は14年11月、当時のWBA同級王者スコット・クイッグ(英国)に挑戦し、判定負けして以来の世界再挑戦となる。

 王者ドグボエはアマチュア時代のガーナ代表として12年ロンドン五輪にバンタム級で出場し、1回戦で銅メダルを獲得した現東洋太平洋フェザー級王者清水聡(大橋)に敗れている。プロ転向後は19勝(13KO)無敗と勢いある若き王者となっている。

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辰吉寿以輝「あこがれます」本田圭佑の同点弾に刺激

スパーリングを公開した辰吉寿以輝(右)(撮影・実藤健一)

 元WBC世界バンタム級王者辰吉丈一郎(48)の次男、寿以輝(21=大阪帝拳)が、サッカー日本代表MF本田圭佑(32)に刺激を受けた。

 初の10回戦(スーパーバンタム級)となる7月27日のプロ9戦目(エディオンアリーナ大阪第2)に向け25日、大阪市内のジムで元東洋太平洋スーパーバンタム級王者ロリ・ガスカ(29=フィリピン)とのスパーリングを公開。前夜は「たまたま」ワールドカップをテレビ観戦。本田の同点ゴールに興奮し「かっこいい。自分とは格が違うけど、あこがれます」と話した。

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辰吉次男・寿以輝が初の10回戦へ臨む 公開スパー

7月の試合に向けてスパーリングを公開した辰吉寿以輝(右)(撮影・実藤健一)

 元WBC世界バンタム級王者辰吉丈一郎(48)の次男、寿以輝(21=大阪帝拳)が25日、大阪市内のジムでスパーリングを公開した。

 元東洋太平洋スーパーバンタム級王者ロリ・ガスカ(29=フィリピン)と4ラウンド。7月27日にエディオンアリーナ大阪第2競技場で、フェザー級のインドネシア王者ノルディ・マナカネ(34)と初の10回戦(スーパーバンタム級)に臨む。

 24勝(8KO)1分け8敗とキャリアのあるパートナーで、寿以輝は「戦い方がうまい」。まだキャリア8戦(8勝5KO)しかない寿以輝にとって、技術を磨く絶好の相手となる。次戦をクリアすれば、ランク入りの可能性も出てくる。「東洋(太平洋)でも日本でも、GOサインが出ればタイトル(戦)いきますよ」と意気込んだ。

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大竹秀典V3、TKOで後輩敵討ち 世界再挑戦意欲

V3に成功した王者大竹秀典(左から2人目)

<プロボクシング:東洋太平洋スーパーバンタム級フライ級タイトルマッチ12回戦>◇13日◇東京・後楽園ホール

 王者大竹秀典(36=金子)が3度目の防衛に成功した。

 同級1位ブライアン・ロベターニャ(26=フィリピン)を迎え撃ち、序盤から接近戦となるも左右ボディーなどで攻勢。タフな相手だったが、10回に右ストレートでダウンを奪う。立ち上がってきたがラッシュするとレフェリーストップ。10回1分53秒TKO勝ちを収めた。

 初回から頭をつけあっての接近戦が多くなった。相手は大振りに対して、大竹はガードを堅めながらコンパクトにパントを当てる。左右のボディーも浴びせて、終始ロープ際に追い込んでいた。相手もしぶとく反撃したが、10回に距離が空いたところでの右ストレートが決まる。ついにダウンを奪って、立ち上がってくるとラッシュして仕留めた。

 相手は初来日した1月に、元金子ジムの千葉に4回TKO勝ちしていた。「ホッとしています。後輩のこともあって倒せてよかった。もっと早い回で決めたかったがしぶとかった」。10歳差のある対戦だったが、3団体で世界ランク入りのベテランの実力を発揮した。「まだ伸びシロがある。この内容ではまだまだだが、あきらめずにコツコツやっていく。世界にたどり着けるよう努力していきたい」。英国での14年以来となる世界再挑戦を期した。

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36歳大竹が2度目の防衛「僕の距離でやれた」手応え

2度目の防衛に成功し、勝利者インタビューを受ける大竹秀典

<プロボクシング:東洋太平洋スーパーバンタム級タイトルマッチ12回戦>◇13日◇東京・後楽園ホール

 ボクシングの東洋太平洋スーパーバンタム級王者大竹秀典(36=金子)が2度目の防衛に成功した。

 13日に東京・後楽園ホールで、16歳下の同級1位丸田陽七太(森岡)と対戦。長身相手に接近に持ち込んで、3-0の判定勝ちを収めた。「評価の高い選手だったが、ボクの距離でやれた。接近戦の対処でキャリアの差があった。まだ先を見ている」と、14年以来の世界再挑戦実現を期待した。同フライ級タイトル戦は王者中山佳祐(29=ワタナベ)が三者三様の引き分けで、辛くも初防衛に成功した。

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大竹秀典V2「接近戦の対処でキャリアの差あった」

2度目の防衛に成功し勝利者インタビューを受ける大竹秀典

<プロボクシング:東洋太平洋スーパーバンタム級タイトルマッチ12回戦>◇13日◇東京・後楽園ホール

 王者大竹秀典(36=金子)が2度目の防衛に成功した。16歳下の同級1位丸田陽七太(森岡)を迎え撃ち、序盤から接近に持ち込んで、3-0の判定で完勝した。

 丸田は6歳でボクシングを始め、アマ経験豊富で高校時代にプロデビューした。6戦目の王座挑戦だったが、大竹は14年に英国で世界挑戦の経験を持つ。36戦目のベテランで、そのキャリアの違いを見せた。身長差もあったが懐に入って接近戦で圧倒した。採点は4~6ポイントの差がついた。「評価の高い選手だったが、ボクの距離でやれた。接近戦の対処でキャリアの差があった」と話した。テレビのゲスト解説をIBF同級王座岩佐が務めた。金子会長は「日本にいるんだからやりたい」と話し、大竹も「まだ先を見ています」と世界再挑戦実現を期待した。

 同フライ級タイトル戦は王者中山佳裕(29=ワタナベ)が初防衛に成功した。同級9位ジョーバード・アルバレス(27=フィリピン)に再三右をもらって劣勢だったが、終盤に反撃で追いつき、三者三様の引き分けに持ち込んだ。

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和気慎吾TKO勝ち「必ず世界王者になります」

和気慎吾対パノムルンレック・CPフレッシュマート 8回、和気は左フックを放ちパノムルンレック・CPフレッシュマートにKO勝ちし赤コーナーに乗って笑顔を見せる(撮影・加藤哉)

<プロボクシング:スーパーバンタム級8回戦>◇13日◇エディオンアリーナ大阪

 元東洋太平洋スーパーバンタム級王者の和気慎吾(30=FLARE山上)がダブル世界戦の前に再出発をアピールした。世界挑戦経験を持つパノムルンレック・CPフレッシュマート(33=タイ)を8回2分45秒TKOで下した。

 昨年7月20日、この日と同じ会場でIBF世界スーパーバンタム級王座決定戦を行ったが、王座獲得に失敗。復帰2戦目のこの日は、52戦のキャリアを持つ相手のタフさに手を焼きながら、最終ラウンドに左フックから連打でまとめた。

 因縁の場所でのTKO勝ちだ。試合後、リングでマイクアピールした。「相手があまりにもタフだったので、途中からポイントで勝ってもいいと思ったけど、最後は力を振り絞りました」という。「昨年、ここで世界戦で負けた悔しさを胸にゼロからスタートして、このリングに戻ってきました。負けてから多くの方の励まされました。その期待にこたえるために、必ず世界王者になります。今日がその第1歩です」と力強く宣言した。

和気慎吾対パノムルンレック・CPフレッシュマート 8回、和気は左フックを放ちパノムルンレック・CPフレッシュマートにKO勝ち(撮影・加藤哉)

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久保隼完敗で初防衛ならず涙、今後は階級UPも視野

ローマンに敗れ、山下会長(手前右)に肩を担がれ引き揚げる久保(同左)(撮影・伊藤航)

<プロボクシング:WBA世界スーパーバンタム級タイトルマッチ12回戦>◇3日◇島津アリーナ京都

 王者久保隼(27=真正)が初防衛に失敗した。挑戦者の同級2位ダニエル・ローマン(27=米国)に9回1分21秒TKOで敗れた。国内ジム所属の歴代同級世界王者では最長身の176センチ。身長、リーチとも10センチ上回るアドバンテージを生かせず、一方的にパンチを浴びて完敗した。今後は1階級上のフェザー級転向も視野に入れて出直す。

 挑戦者のラッシュに、久保が後ずさる。9回。ローマンの右ストレートを食らい、よろよろと後退するとレフェリーが試合を止めた。7回30秒過ぎ、連打から右アッパーで最初のダウン。8回終盤はロープ際で右ストレートを浴び、2度目のダウン。戦う武器はもう残っていなかった。

 地元京都での初防衛戦のポイントに「距離感」を挙げていた。身長176センチは国内ジムの歴代スーパーバンタム級世界王者で最長身。身長、リーチで10センチ上回る体格差を生かし、サウスポーからの右ジャブ、懐に入ってくるところに左ストレート…。そんな青写真が吹っ飛んだ。上下を見事に打ち分ける相手に、一方的に距離を支配された。ジャッジ3人中2人がフルマーク、1人も1回を除き全ラウンドで挑戦者にポイントを与えた。

 両脇を支えられ、涙を浮かべ、控室に消えた久保はノーコメントだった。山下正人会長(55)は「両足がつったような感じ。6回が終わって『足が動かない』と。減量失敗じゃないし、ダメージかな…。初めての負けで気持ちのダメージがあると思う。一から作り直していきたい」と話す。プロ13戦目の初黒星。1階級上のフェザー級も視野に入れ、長身サウスポーは再出発する。【加藤裕一】

 ジムの後輩でWBO世界ミニマム級王者の山中竜也の話 久保さんは倒されても立ち上がったところがすごい。途中までいけると思ったんですけど…。

 久保の父憲次郎さんの話 すべて出し尽くした結果、勝てなかっただけです。無事な体で(リングから)下りてくれただけでいい。悔いが残るならこれを糧に頑張ってほしい。

 ◆久保隼(くぼ・しゅん)1990年(平2)4月8日、京都生まれ。南京都(現京都広学館)-東洋大から13年5月にプロデビュー。15年12月に東洋太平洋スーパーバンタム級王座を獲得し2度防衛。戦績は12勝(9KO)1敗。身長176センチの左ボクサーファイター。

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大竹秀典10回KO初防衛「まだまだ現役続けたい」

<ボクシング:東洋太平洋スーパーバンタム級タイトルマッチ12回戦>◇19日◇東京・後楽園ホール

 ボクシングの東洋太平洋スーパーバンタム級タイトルマッチ12回戦が東京・後楽園ホールで行われ、王者大竹秀典(36=金子)が同級14位臼井欽士郎(37=横浜光)を10回3分4秒KOで下し、初防衛を飾った。

 リードを許した4回終了の途中採点後からギアを切り替え攻勢に出て、10回終盤のラッシュでタオルが投げ込まれた。ベテランは「解き放たれたように練習が楽しい。まだまだ現役続けて世界にいきたい」と快活だった。セミファイナルに登場した元東洋太平洋同級王者和気慎吾(29)は、昨年7月のIBF同級王座決定戦で敗れて以来1年ぶりの復帰戦で5回KO勝ちした。

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久保隼が王者棄権で王座、長谷川穂積氏「後継」へ

4回、セルメニョ(左)の顔面にヒットさせる久保(撮影・田崎高広)

<プロボクシング:WBA世界スーパーバンタム級タイトルマッチ12回戦>◇9日◇エディオンアリーナ大阪

 前代未聞の大逆転戴冠だ! 世界初挑戦の久保隼(27=真正)が新王者となった。7回に王者ネオマール・セルメニョ(37)にダウンを奪われるなど劣勢で迎えた11回、王者が突然グローブを外し始めた。開始のゴングが鳴った後にレフェリーが陣営に確認すると棄権の意思を表明し、久保の11回5秒TKO勝ちとなった。元3階級世界王者長谷川穂積氏の「後継」の責任を果たした。

 久保は目を疑った。「こんのかい!」。劣勢を自覚していた11回。「びびらずにいかなあかんと、腹をくくって出た直後だったんで」。王者はコーナーに座ったまま、グローブを外していた。「何しとんねん、休むな!」と怒った直後、レフェリーが久保の勝利を告げた。

 まさかのギブアップ。しかも10回までの採点で、王者はジャッジ2人の支持を受けていた。「(7回に)ダウンをとられて、やばいなと。(山下)会長にも『行かなあかんぞ!』と気合を入れられていた」。苦戦を示すように、試合中に前歯が折れた。ただ、1回からベテラン王者の腹に、左を中心にたっぷり打ち込んでいた効果はてきめん。強打を浴びる場面もあったが「打ち合いが怖かった中でも、合わせることができた」。最後まであきらめず、戦い抜いた結果だった。

 試合後の花道では、元アマチュアボクサーの父憲次郎さん(51)ら家族と抱き合った。久保のボクシング人生の原点が、父にある。小学生の時に「ボクシングがしたい」と2度直訴したが退けられた。「気持ちが優しすぎる。向いていない」が理由だった。それでも熱意を貫き中学2年からスタート。反対していた父だが、始めると「よくガッツ石松さんの話をしました」。74年4月、すでに11敗していたガッツが、59勝50KOの名王者ゴンザレスを倒す世紀の番狂わせを起こした。「何度負けても、あきらめずにはい上がれ」のメッセージがあった。

 父が引き合わせてくれたのが、南京都高ボクシング部の武元前川(たけもと・まえかわ)監督(10年に死去)だった。同監督にサウスポー転向を提案され、中学3年の10月から取り組んだ。はし、ペンの持ち手もすべて左に替えた。父は振り返る。「武元監督は全国で戦える選手しか左にしない」。WBC世界バンタム級王者山中慎介も同じだった。

 名門の東洋大ボクシング部に進んだが、残り1年で退部した。亡くなった武元監督の後任の話があったが「自分では無理」。ボクシングも嫌になった。ここでも父と衝突。実家に帰れず、12月に京都の公園で1週間過ごしたことも。そんな厳格な父が試合後に言った「息子ながら尊敬します」。新王者となった息子は「相変わらず、うっとうしかったですね」。父子の物語がひと区切り、完結した。【実藤健一】

 ◆久保隼(くぼ・しゅん)

 ☆生まれ 1990年(平2)4月8日、京都。

 ☆経歴 南京都(現京都広学館)-東洋大を経て13年5月にプロデビュー。15年12月に東洋太平洋スーパーバンタム級王座に就き2度防衛。

 ☆高校の偉大な先輩 村田諒太(ロンドン五輪ミドル級金メダル)山中慎介(WBC世界バンタム級王者12回連続防衛中)。

 ☆タイプ 身長176センチの左ボクサーファイター。

 ☆仕事 ジム関係者の会社勤務と近所の喫茶店手伝い。

 ☆趣味なし テレビも見ず、過去賞品でテレビを3台獲得も「すべてあげました」。お金への執着もなく「月10万円でいいです」。

 ☆リスペクト 女子フィギュアスケートの浅田真央。「同じ90年生まれ。その中で一番すごい選手と思っている」。

 ☆家族 元アマチュアボクサーの父憲次郎さん(51)母知美さん(51)。

 ◆日本ジム所属の世界王者 久保が82人目。出身別では大阪府の9人が最多。東京が8人、沖縄が7人と続く。久保は京都からは初めての世界王者となる。

 ◆久保が長谷川氏に感謝した。試合前に「ダウンのイメージもしておけ」と助言を受けたといい、7回に倒された時も「冷静に8カウント休むことができた」。コーナーに戻り、解説席の長谷川氏を見ると「大丈夫」とサムアップポーズが返ってきた。「それですごい安心できました」。その長谷川氏は「おめでとう。まだまだ課題もあるけど、ゆっくり休んでチャンピオンライフを満喫して」と祝福した。

 ◆セルメニョへ次戦を打診していた元世界王者で同級3位亀田和毅陣営が生視察した。標的の敗戦にも、「なんでやめるんやろ。でも、互いに良いところ出し合って良い試合」と称賛。所属の協栄ジムの金平会長は「いまランク上位なので、どの団体でも条件合えば」と久保への直接的な対戦要求はしなかった。

 ◆WBC世界バンタム級王者山中慎介 いいパンチを食らって危なかったけれど、ダメージを引きずらなかった。チャンピオンになったことで会う機会も増える。(南京都高の)先輩としてうれしかったです。

 ◆WBA世界フライ級王者井岡一翔 僕も2週間後(23日)に試合なので、刺激になりました。

山下会長に肩車され、ガッツポーズする久保(撮影・田崎高広)

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