上へ戻る

au版ニッカン★バトル

記事検索

田中恒成「気持ちよく年を越せます」失神KOで防衛

田中恒成はウラン・トロハツを破って王座を防衛し、肩車で祝福される(撮影・加藤諒)

<プロボクシング:WBO世界フライ級タイトルマッチ12回戦>◇31日◇東京・大田区総合体育館

王者田中恒成(24=畑中)が、失神KOで3度目の防衛に成功した。同級10位ウラン・トロハツ(26=中国)を序盤から圧倒。3回に強烈な左アッパーでダウンを奪い2分29秒、カウントアウトした。田中は15勝(9KO)無敗。具体的なプランは避けたが、20年はスーパーフライ級に上げての4階級制覇へ、意欲を示した。

   ◇   ◇   ◇

挑戦者は横たわったまま動かない。3回、田中の右からダブルの左アッパーがさく裂。戦意を失ったトロハツにレフェリーは10カウントを告げた。王者は「いい試合で満足している。気持ちよく年を越せます」と会心の勝利を堪能した。

今回のテーマに掲げたジャブが機能した。「下(腹部)を嫌がっているのが分かった」と2回はボディー攻め。動きを止めてアッパーで仕上げた。「1ラウンド目から支配できたから早い回にKOできた。地に足をつけて打てたのでよかった」。畑中清詞会長(52)は「今までの世界戦で1番じゃないか」と絶賛した。

「もうひと皮むけたい」。世界最速タイの12戦目で3階級制覇、無敗で王座に君臨しても「勝ち続けても、もやもやする試合ばかり」と言う。要因は「体調よく試合に臨んだことはほとんどない」というコンディション作りにある。前回、8月のゴンサレスとのV2戦で勝利もダウンを食らった。「体調がダメだった。減量、苦手なんですよね」。食生活を見直し、減量の幅を10キロ内に抑えた。

父の斉トレーナー(52)は「自分で痛い思いをしたから。何時に何cc飲んだかとかすべてメモってる」と自己管理の徹底ぶりを明かす。10キロ以降は歩いていた苦手なロードワークも最高15キロに距離を延ばした。自分で覆っていた殻を打ち破り、圧勝劇につなげた。

20年。畑中会長は「来年中に4階級(制覇)に向かいたい気持ちはある」と言った。新たな挑戦は田中も望むところ。「チャレンジして負けてなのか、勝ち続けてかは分からないが、どんな形でも変化を起こしたい」と強く誓った。【実藤健一】

◆田中恒成(たなか・こうせい)1995年(平7)6月15日、岐阜県多治見市生まれ。幼少期から空手をはじめ、中京高(岐阜)でインターハイ、国体優勝。13年11月にプロデビュー。14年4月に中京大進学。同年10月、4戦目で東洋太平洋ミニマム級王者、15年5月、日本選手最速の5戦目でWBO世界同級王座を獲得。16年大みそかに同ライトフライ級王者、18年9月に同フライ級王座を獲得し世界最速タイ12戦目で3階級制覇。身長164・2センチの右ボクサーファイター。

田中恒成はウラン・トロハツを破って王座を防衛し、チャンピオンベルトを巻いてガッツポーズ(撮影・加藤諒)

関連するニュースを読む

田中恒成が3度目防衛、貪欲に進化求め無傷15連勝

3回、田中(左)はトロハツからダウンを奪いKO勝ちする(撮影・足立雅史)

<プロボクシング:WBO世界フライ級タイトルマッチ12回戦>◇31日◇東京・大田区総合体育館

王者田中恒成(24=畑中)が3度目の防衛に成功した。同級10位ウラン・トロハツ(26=中国)を3回KOで下した。最高の形で19年を締めくくった。

試合後は「序盤はジャブでペースを握ろうと。『もうそろそろ(相手との距離を)詰めていいな』と3回から圧力を強めた」余裕の表情。「いい手応えありました」とフィニュッシュブローの左アッパーを振り返った。

試合前は「今回(の試合)に向けていい練習が積めた。自分自身との戦いをテーマに置いている」と話していた。さらなる進化へ、新たな試みに取り組んだ。「有酸素系の運動が嫌い」とこれまでロードワークは10キロまでと決めていたが「今回は11、12キロ、15キロいった」。田中いわく「10キロ以上は走らんと決めていた。嫌いやから。イヤだからいつもやめていたが、(超えた時に)やれた実感があった」。自身で覆っていた殻を打ち破った。

そしてジャブ。「今までジャブで差し負けることが多かった。スピードを意識しながらスピードを生かせず、最後はパワーでねじ伏せるパターン。倒すパンチじゃなく、ペースをつかむためのジャブです」。新たなボクシングスタイルを構築してきた。

これで無傷の連勝を15に伸ばした。最高の年越しを迎え、20年は新たな挑戦に臨む。

◆田中恒成(たなか・こうせい)1995年(平7)6月15日、岐阜県多治見市生まれ。幼少期から空手をはじめ、中京高(岐阜)でインターハイ、国体優勝。13年11月にプロデビュー。14年4月に中京大進学。同年10月、4戦目で東洋太平洋ミニマム級王者、15年5月、日本選手最速の5戦目でWBO世界同級王座を獲得。16年大みそかに同ライトフライ級王者、18年9月に同フライ級王座を獲得し世界最速タイ12戦目で3階級制覇。身長164・2センチの右ボクサーファイター。

田中はトロハツを破り3度目の防衛に成功し笑顔を見せる(撮影・足立雅史)

関連するニュースを読む

完敗の八重樫「進退考えなきゃ」大橋会長も引退示唆

ムザラネに敗れ肩を落とし引き揚げる八重樫(中央)(撮影・横山健太)

<プロボクシング:IBF世界フライ級タイトルマッチ12回戦>◇23日◇横浜アリーナ

世界王者返り咲きを狙った八重樫東(36=大橋)はIBF世界フライ級王者ムザラネ(南アフリカ)に完敗も今後の明言は避けた。

   ◇   ◇   ◇

八重樫は9回にワンツーを浴びてのけ反った。ここから防戦一方で、何度もロープを背にした。大橋会長がコーナーの階段で、この試合3度目となるストップの準備。残り10秒の拍子木が鳴ったが、残り6秒でレフェリーに止められた。

左目周囲は青く腫れていた。「力不足」と繰り返した。「途中でいけるかと思ったが、甘かった。王者が強かった」。敗北を認めたが、中盤までは八重樫ペースにも見えた。ドゥワルテ・ジャッジは南アフリカ出身も6回まで五分だった。

序盤は足を使い、4回から接近戦に挑んだ。ボディーを見舞うが、距離が開くとクリーンヒットされた。8回は右ストレートに後退。「左を注意していた。やべえと思った」。予想以上にパンチが強かった。

17年に3度目王座から陥落した。半年以上ジムを離れたが「やっぱりボクシングが好き」と現役続行。今もジム一番の練習量。引退を勧めた会長をうならせ、2年7カ月ぶりでこぎつけた世界戦だった。

試合前は家族と離れての生活で、今回は約2カ月も帰宅は2回だけ。次女一永(ひとえ)ちゃん(6)の「頑張って」との涙声の留守電にも我慢した。「結果を出せず、子供に何も言えない」と肩を落とした。

勝てば日本人男子最年長奪取だったが、来年2月には国内規定では定年の37歳となる。元世界王者は続行可能だが「進退を考えなきゃいけない。のんびり考えます」。大橋会長は「限界か」と報道陣に問われて「ちょっとね」と答えた。激闘王がグローブをつるす時が来たようだ。【河合香】

◆八重樫東(やえがし・あきら)1983年(昭58)2月25日、岩手・北上市生まれ。黒沢尻工3年でインターハイ、拓大2年で国体優勝。05年3月プロデビュー。06年東洋太平洋ミニマム級王座獲得。7戦目で07年にWBC世界同級王座挑戦も失敗。11年にWBA同級王座を獲得し、13年にWBCフライ級王座獲得で3度防衛。15年にIBFライトフライ級王座を獲得し、日本から4人目の3階級制覇を達成した。2度防衛。家族は彩夫人と1男2女。160センチの右ボクサーファイター。

9回、試合後、ムザラネ(中央右)を称える八重樫(撮影・狩俣裕三)
9回、レフェリーストップでムザラネ(左上)にTKO負けの八重樫(撮影・狩俣裕三)

関連するニュースを読む

八重樫9回TKO負け、日本人最年長の王座奪取逃す

3回、パンチを浴びる八重樫(撮影・横山健太)

<プロボクシング:IBF世界フライ級タイトルマッチ12回戦>◇23日◇横浜アリーナ

元世界3階級制覇王者八重樫東(36=大橋)の日本人最年長奪取はならなかった。同級王者モルティ・ムザラネ(37=南ア)のV3戦で、2年7カ月ぶりの世界戦。リーチの長い技巧派の王者を崩せずに9回TKO負けした。6度目の世界挑戦で、長谷川穂積の35歳9カ月を上回る36歳10カ月で王座奪取を狙ったが、力及ばず4本目のベルト獲得を逃した。

八重樫にとっては2年7カ月ぶりとなる待望の世界戦だった。スーパーフライ級3試合をこなして4階級制覇を狙っていたが、交渉がまとまらなかった。ムザラネのV2戦はテレビ解説だったが、その後に方針を変更。フライ級で6度目となる「最後と思って」臨んだ世界挑戦だったがはね返された。

17年5月にIBFライトフライ級のV3に失敗した。大橋会長はその日に引退を勧めたが、八重樫はすぐに現役続行を訴えた。会長は「よく考えろ」と言い返したが、練習を再開すると「心を動かされて、辞めろと言えなくなった」と話す。

来年2月には国内規定では定年の37歳となるが、今でもジムで一番練習する。「ボクシングが好きだし、恩返ししたい」と汗を流し続けてきた。通常のジムワーク後も反復横跳び、自転車こぎに体幹トレ。「完全休養はやめた。やることやらないと力は落ちる。歯磨きと一緒」と動かない日はなかった。その努力もベルトには届かなかった。

ムザラネは09年から15連勝中で、2度の防衛はいずれも日本人だった。さらにリーチは予想以上の11センチ差があった。ジャブを突いてのアウトボクサーに対し、中へ潜り込んで激闘に持ち込めるかがカギだった。そのハンディを克服できなかった。

11月に入ってから短期賃貸マンションで単身生活を送った。この試合のために今回は通常1カ月を2カ月に伸ばした。家族思いで知られるが、週末帰宅も1回で電話もしなかった。末娘からは涙声で「ボクシング頑張って」との留守電が入ったが我慢した。2カ月ぶりで家族と無念の対面となった。

◆八重樫東(やえがし・あきら)1983年(昭58)2月25日、岩手・北上市生まれ。黒沢尻工3年でインターハイ、拓大2年で国体優勝。05年3月プロデビュー。06年東洋太平洋ミニマム級王座獲得。7戦目で07年にWBC世界同級王座挑戦も失敗。11年にWBA同級王座を獲得し、13年にWBCフライ級王座獲得で3度防衛。15年にIBFライトフライ級王座を獲得し、日本から4人目の3階級制覇を達成した。2度防衛。家族は彩夫人と1男2女。160センチの右ボクサーファイター。

2回、ムザラネ(右)に左フックを食らわす八重樫(撮影・狩俣裕三)

関連するニュースを読む

井岡2世・桑原拓「収穫」世界ランカーを初めて撃破

プロ6戦目でメイン登場し、世界ランカーを下した軽量級ホープの桑原拓

<プロボクシング:51キロ契約体重8回戦>◇17日◇東京・後楽園ホール

軽量級のホープ桑原拓(24=大橋)が世界ランカーを初めて撃破した。WBC世界ミニマム級13位、IBF世界同級12位ジョナサン・レフジョ(26=フィリピン)と拳を交え、3-0の判定勝利で初めて任されたメインを締めくくった。17年に現WBA世界ライトフライ級スーパー王者京口紘人(ワタナベ)と東洋太平洋ミニマム級王座を争った経験豊富な世界ランカーに対し、2回以降に5連打、7連打、8連打と猛ラッシュ。7回には右アッパーでダウンを奪った。「世界ランキングに入る選手に完勝できたことは収穫」と口にした。これで通算戦績は7勝(4KO)無敗となった。

4階級制覇王者井岡一翔と同じ興国高-東京農大に進み「井岡2世」と呼ばれる。これで世界ランク入りも濃厚だ。所属ジムの大橋秀行会長は「ディフェンスが良い相手だったので判定でも良いとは話していた。ただこのペースなら7、8回で仕留めないと軽量級では人気が出ないから」と注文も忘れなかった。

12月2日、東京・後楽園ホールに次戦が予定される桑原は「コンビネーション(パンチ)の中で、10の力で倒せるパンチも打っていかないといけない。(同門の)井上尚弥さんの体の強さなどを見て勉強したい」と課題を口にした。大橋会長は「来年には何かしらのタイトルに挑ませたい。日本、東洋太平洋、WBOアジア太平洋のいずれかで」と将来性に期待を寄せていた。

関連するニュースを読む

井岡2世の桑原拓、世界ランク入り「決めたい」

WBC世界ミニマム級15位レフジョ(左)とメインイベントで拳を交えるホープ桑原

プロボクシング軽量級ホープの桑原拓(24=大橋)がプロ6戦目で世界ランキングの獲得を狙う。

17日に東京・後楽園ホールで開催されるフェニックスバトル(日刊スポーツ後援)のメインでWBA世界ミニマム級13位ジョナサン・レフジョ(26=フィリピン)との51キロ契約体重8回戦に挑む。16日には東京・文京区の日本ボクシングコミッションで前日計量に臨み、桑原はリミット、レフジョは50・0キロでパスした。

4階級制覇王者井岡一翔(Reason大貴)と同じ興国高-東京農大のルートを進み、「井岡2世」と呼ばれる桑原は初のメインイベント抜てき。「うれしいと同時にプレッシャーも感じましたが、今は気合が入っています」と責任感を口にした。IBFでも12位にも入るレフジョに勝てば、世界ランク入りする可能性は高いだけに「この、いただいたチャンスで決めたい」と意気込んだ。

キャリア32戦でサウスポーのレフジョは17年4月に現WBA世界ライトフライ級スーパー王者京口紘人(ワタナベ)と東洋太平洋ミニマム級王座を懸けて対戦した経験もある。テクニック戦の展開が予想されているが、桑原は「キャリアのある相手をペースに乗せず、打たせずに打つボクシングができれば勝てると思います」と気合を入れ直していた。

関連するニュースを読む

“井岡2世”桑原拓がプロ6戦目初世界ランカー戦へ

桑原拓(2018年5月25日撮影)

ボクシング軽量級ホープでデビュー5連勝中の桑原拓(24=大橋)がプロ6戦目で世界ランカーと対戦することが決まった。

9月17日、東京・後楽園ホールで開催される大橋ジム主催の「フェニックスバトル69」で、WBC世界ミニマム級15位ジョナサン・レフジオ(26=フィリピン)と対戦することが1日、所属ジムから発表された。勝てば世界ランキングが手に入る見通しの重要な一戦になる。レフジオは17年4月、当時東洋太平洋ミニマム級王者だった現WBA世界ライトフライ級スーパー王者京口紘人(ワタナベ)に挑戦して判定負けしている。

桑原は名門・興国高時代に2冠を獲得し、東京農大では主将も務めた。興国高-東京農大は4階級制覇王者井岡一翔(Reason大貴)と同じ経歴でもあり「井岡2世」とも言われている。

関連するニュースを読む

小浦翼TKOでV4失敗、内藤会長「まだまだ甘い」

TKO負けで王座陥落した小浦翼

<ボクシング東洋太平洋ミニマム級タイトルマッチ12回戦>◇3月31日◇横浜大さん橋ホール

ボクシング東洋太平洋ミニマム級王者小浦翼(24=E&Jカシアス)がTKOで王座から陥落した。

31日に横浜大さん橋ホールで同級13位ダンテ(フィリピン)と対戦。劣勢を覆せず12回に連打でコーナーに詰まるとレフェリーストップ。12回TKO負けでV4に失敗した。14連勝で4団体で世界ランク入りも、ジム創設15周年記念の地元興行で初黒星。控室にこもった小浦に代わり、内藤会長は「負けている終盤も攻めていけなかった。まだまだ甘い」と話した。

関連するニュースを読む

小浦翼「やるしかない」世界前哨戦へ地元KOに自信

小浦翼(18年4月16日撮影)

ボクシング東洋太平洋ミニマム級王者小浦翼(24=E&Jカシアス)が、地元KOで世界前哨戦を期した。前日計量が30日に都内で行われ、小浦は47・5キロ、挑戦者の同級13位リト・ダンテ(29=フィリピン)は47キロと、ともにリミット47・6キロ以下でパスした。

31日のV4戦はジム創設15周年記念興行として、横浜・大さん橋ホールで開催される。小浦にとっては初のリングだが「やるしかない。いつもは来られない人も来てもらえる。楽しみ」と気合が入る。2月には約2週間のフィリピン合宿もこなして「ボクシングを仕事にしている思いとかを強く感じた」といい刺激を受けた。

WBC3位をはじめ、すでに主要4団体では世界ランク入りしている。2月にはV1戦で下した谷口(ワタナベ)が、一足先に世界初挑戦も失敗した。「焦りはない。ここで世界へと認められる試合を」と話す。

ダンテは30戦目で1度もKO負けがないタフな相手。「しっかり倒しきりたい。世界王者になってからがスタートと思っている」と自信を見せた。

関連するニュースを読む

塙英理加が初の世界王座ならず「倒さないと厳しい」

敵地メキシコでのプロボクシングWBC世界女子ライトフライ級タイトル戦で敗れた塙英理加

<プロボクシング:WBC世界女子ライトフライ級タイトル戦10回戦>◇16日◇メキシコ・カンクン

東洋太平洋ミニマム級王者の塙英理加(はなわ・えりか、28=UNITED)が、王者イセニア・ゴメス(23=メキシコ)に0-2の判定で敗れ、初の世界王座獲得はならなかった。

身長、リーチ差のある相手に果敢に攻めこみ、敵地ながら1人のジャッジは同点だった。この一戦に向け、200回近い出稽古でスタミナとパワーを強化してきた塙は「今まで練習してきた通りのことが出せた。初回から落ち着いて行くことができた」と納得しつつも、「手応えがあったが、やはり倒さないと(勝利は)厳しい。勝ってみなさんに恩返ししたかった」と悔しがった。

関連するニュースを読む

塙英理加「あとは全力で戦うだけ」王座奪取に自信

WBC女子世界ライトフライ級タイトルマッチの前日計量でクリアした王者イセニア・ゴメス(左)と挑戦者塙英理加(UNITED提供)

WBC女子世界ライトフライ級タイトルマッチ(16日=日本時間17日、メキシコ・カンクン)の前日計量が15日(日本時間16日)に行われ、王者イセニア・ゴメス(23=メキシコ)がリミット(48・98キロ)から100グラムアンダーの48・9キロ、挑戦者の東洋太平洋ミニマム級王者塙英理加(28=UNITED)は300グラムアンダーの48・6キロでともにクリアした。

日本で約200ラウンドのスパーリングをこなしてきた塙は「いろいろな方に支えていただきながらここまで来たので、あとは全力で戦うだけ」とベルト奪取に自信をみせた。

17年5月にWBO女子ミニフライ級王座決定戦で世界初挑戦も、江畑佳代子(ワタナベ)に判定負け。2度目の挑戦で初の世界タイトルを狙う。

関連するニュースを読む

塙英理加「捕まえきる」メキシコからベルト奪取宣言

タイトルマッチの記者会見を行ったWBC女子世界ライトフライ級王者イセニア・ゴメス(右)と挑戦者の塙英理加(UNITED提供)

16日にメキシコ・カンクンで行われるWBC女子世界ライトフライ級タイトルマッチの記者会見が13日現地で開かれ、王者イセニア・ゴメス(23=メキシコ)に挑む東洋太平洋ミニマム級王者の塙英理加(28=UNITED)が「必ず日本にベルトを持って帰ります」と宣言した。

塙は緑の華やかなドレスをまとい会見に登場。王者ゴメスの「塙の足が止まったところで勝負したい。KOを狙っていく」という強気の発言に対し、「日本で200ラウンド近いスパーリングをこなしてきた。足を使われても追いかけて捕まえきる自信がある」と堂々と返した。

17年5月にWBO女子ミニフライ級王座決定戦で世界初挑戦も、江畑佳代子(ワタナベ)に判定負けした。2度目の挑戦で初の世界タイトルを狙う。

タイトルマッチの記者会見を行ったWBC女子世界ライトフライ級王者イセニア・ゴメス(右)と挑戦者の塙英理加(UNITED提供)

関連するニュースを読む

花形冴美が涙「会長と同じ」5度目世界戦で新王者

6回、黒木(左)に右パンチを放つ花形(撮影・小沢裕)

<プロボクシング:IBF女子世界アトム級王座決定戦10回戦>◇29日◇東京・後楽園ホール

IBF世界女子アトム級王座決定戦10回戦は29日、東京・後楽園ホールで行われ、東洋太平洋ミニマム級王者花形冴美(33=花形)が新王者となった。元WBCミニマム級王者黒木優子(27=YuKOフィットネス)と同王座を争い、2-1の判定勝利を収めた。

3回に強烈な右ストレートでぐらつかせて競り勝った花形は、師匠の元WBA世界フライ級王者花形進会長と同じ5度目の世界挑戦での王座奪取。過去2度の対戦で1勝1分けと負けていなかった黒木を倒し「会長と同じ5度目で取れて本当にうれしい」とうれし涙を流した。

新王者となりベルトを巻いて感極まる花形(撮影・小沢裕)

関連するニュースを読む

小浦が冨田との無敗対決制す「世界を取るまで絶対」

7回、冨田(左)に右ボディーを放つ小浦(撮影・小沢裕)

<プロボクシング:東洋太平洋ミニマム級タイトルマッチ12回戦>◇29日◇東京・後楽園ホール

王者の小浦翼(23=E&Jカシアス)が無敗対決を制し、3度目の防衛に成功した。デビューから12戦無敗の挑戦者、同級8位冨田大樹(20=堺東ミツキ)の挑戦を受け、最大11ポイント差をつける3-0の大差判定勝利を飾った。

軽快なステップで自らの得意な距離をつくると、右ボディー、左フック、右ストレートと的確に両拳をヒットさせた。中盤から大振りなパンチとなった冨田の隙を突き、11回には強烈な右カウンターをヒットさせてダウンも奪っての快勝劇だった。

これでデビューから14戦無敗の王者は「お互い無敗だったので負けられなかった。世界(ベルト)を取るまで絶対に負けないつもりです」と自信たっぷりの笑みを浮かべた。現在、WBA9位、WBC3位、IBF4位、WBO11位と4団体すべてでランキング入りする小浦は「いつ世界が来てもいいように準備します。これから飛躍していきます」と宣言していた。

7回、冨田(右)に左パンチを放つ小浦(撮影・小沢裕)

関連するニュースを読む

花形冴美「何度でもやりたい」黒木優子に判定勝ち

9回、黒木(左)に右パンチを放つ花形(撮影・小沢裕)

<プロボクシング:IBF女子世界アトム級王座決定戦10回戦>◇29日◇東京・後楽園ホール 

5度目の世界挑戦となった東洋太平洋ミニマム級王者花形冴美(33=花形)が決定戦を制し、新王者となった。2階級制覇を狙った元WBC同級王者黒木優子(27=YuKO)と同王座を争い、2-1の判定勝利を収めた。

3回に強烈な右ストレートでぐらつかせると、低い姿勢で相手の左ストレートをかわしてボディーを連打。7回には偶然のバッティングで20秒のインターバルが設けられるほど激しくぶつかりあった。終盤は接近戦での打ち合いが続いて10回を戦い抜いた。ジャッジ3人のうち2人が96-94、1人が95-96という僅差判定勝ちとなった。

「やっと1つ自分の壁を乗り越えられた」と感慨に浸る花形は試合後、リング上で師匠の元WBA世界フライ級王者花形進会長を肩車して喜びを表現した。「世界王者になったら(肩車を)やると決めていた」。本名は田中冴美だが、花形進会長の名前をもらって08年のデビュー戦から現在のリングネームに。そして師匠と同じ5度目の世界挑戦での王座奪取となり「まず初防衛を成功させて会長を抜きます」と宣言。同会長は「花形のリングネームをつけたからなかなか(世界王者に)なれなかった。オレの同じ5回目だし、これで防衛してオレを抜いてよ」とハッパをかけた。

過去2度の1勝1分けと負けなしだった黒木にまたも競り勝った花形は「今までの彼女のパンチでしか効かされたことがなかった。何度でもやりたい」と試合後にあいさつに来た黒木に約束していた。

新王座となりベルトを巻いて感極まる花形(撮影・小沢裕)

関連するニュースを読む

王者田口良一が試合前最長の10Rスパーリング

東洋太平洋ミニマム級王者小浦翼(右)とのスパーリングを消化したWBA・IBF世界ライトフライ級統一王者田口

 ボクシングWBA・IBF世界ライトフライ級統一王者田口良一(31=ワタナベ)が、5月20日の防衛戦(東京・大田区総合体育館)に備え、試合前最長の10回のスパーリングを敢行した。

 2日、都内の所属ジムで東洋太平洋ミニマム級王者小浦翼(E&Jカシアス)らと計10回を消化し「ここ最近のスパーリングの中では1番、内容が良かった」と手応えを口にした。

 IBF世界同級6位の元WBA世界ミニマム級スーパー王者ヘッキー・ブドラー(29=南アフリカ)との防衛戦(WBA8度目、IBF初防衛戦)まで残り2週間強となり、ロングスパーリングは調整の折り返し地点。実力者と拳を交え左ジャブで主導権を握った展開に納得の様子。「今までの積み重ねが出てきていると思う」と、長いラウンドで思い通りに戦うことができている。日本人初となる2団体統一王座の防衛戦。順調な調整で田口がラストスパートをかける。

関連するニュースを読む

小浦13連勝のV2「WBAかWBC」世界をにらむ

小浦翼(18年4月16日撮影)

<ボクシング:東洋太平洋ミニマム級タイトルマッチ12回戦>◇17日◇東京・後楽園ホール

 ボクシングの東洋太平洋ミニマム級王者小浦翼(23=E&Jカシアス)が、逆転TKOでV2に成功した。

 17日に東京・後楽園ホールで同級11位田中(三迫)と対戦。初回に左フックでダウンしたが、5回に右で大きくぐらつかせるとラッシュ。5回TKOでデビューから13連勝(9KO)を飾った。すでに3団体で世界ランク入り。「ダウンも逆転KOも初めてで、これからへいい経験。WBAかWBCのベルトがいい」と世界挑戦のチャンスを待ち望んだ。

関連するニュースを読む

小浦翼逆転TKOでV2 ダウンも「足は生きてた」

<ボクシング:東洋太平洋ミニマム級タイトルマッチ12回戦>◇17日◇東京・後楽園ホール

 同級王者小浦翼(23=E&Jカシアス)が、逆転TKOでV2に成功した。

 同級11位田中教仁(33=三迫)を迎え撃ち、初回に左フックを浴びて初のダウンを喫した。2回からは徐々にペースを上げて、5回に右一発で大きくぐらつかせるとラッシュ。横倒しになるとレフェリーが即座にストップ。5回2分38秒TKOでデビューから13連勝(9KO)を飾った。 最軽量級とは思えぬ、初回から激しい打撃戦になった。小浦は右アッパーでぐらつかせると、ロープに追い込んで連打。そこへ右フックをもらってダウンした。「人生初のダウンも、フラッシュだった。びっくりしたが足は生きていた」とダメージは少なかった。

 2回からはリーチとスピード生かしてペースをつかみにいく。2度目のタイトル挑戦だった田中も、冷静にパンチを打ち込んできて白熱した。4回の公開途中採点では田中が1ポイント差で3-0とリードも「焦りはなかった」と小浦。言葉通りに5回に右の打ち下ろしがきれいにこめかみにヒット。田中は大きくぐらついて後ろ向きに。小浦はここぞとロープを背負わせて連打で横倒しにした。

 すでに3団体で世界ランク入りしている。3月には沖縄で走り込んだ。「合宿のおかげで、ダウンしても足も止まらなかった。チャンスを生かしきれた。結果良しで、初のダウンも逆転KOもこれからへいい経験」と前向きに捉えた。IBFは京口(ワタナベ)が世界王者だが「日本になじみのあるWBAかWBCのベルトがいい」と世界挑戦のチャンスを待ち望んだ。

関連するニュースを読む

小浦翼、2度目の防衛戦へ自信「できれば倒したい」

 ボクシングの東洋太平洋ミニマム級タイトル戦の前日計量が、16日に都内で行われた。同級王者小浦翼(23=E&Jカシアス)は47・5キロ、同級11位田中教仁(33=三迫)はリミットの47・6キロで一発クリアした。試合は17日に東京・後楽園ホールで行われる。

 小浦は14年プロデビューから12連勝中(8KO)で、すでにWBCとIBFで4位、WBAで9位と3団体で世界ランク入りしている。「コンディション、調整も今までで一番いい。世界に行ってもいいと言われる試合をしたい」と意気込んだ。

 2度目の防衛戦となるが、前回は僅差の2-0判定勝ちだった。「前回よりも強くなったところを見せたい。ファイター相手だが、スピードの切れで、もらわずに打ち、できれば倒したい」と気合十分だった。

 田中は2度目のタイトル挑戦となる。05年にプロデビューし、11年には元世界3階級王者八重樫が日本王者時代に挑戦も判定負け。2戦後に1度は引退したが「やり切らないと次の人生へ行けない」と、17年にジムを移籍して再起した。

 4戦目にして訪れたチャンスに「こんな早くやれると思わなかった。ありがたい」と、ジムへの恩返しも期す。「勢いとスピードのある相手。空間をつぶして冷静に戦いたい」。ホープに臨むベテランは落ち着きある表情で決意を口にした。

関連するニュースを読む

小浦翼12戦無敗で王座初防衛 世界王者宣言でた

小浦翼(2017年11月10日撮影)

<プロボクシング:東洋太平洋ミニマム級タイトルマッチ12回戦>◇11日◇東京・後楽園ホール

 ボクシングの東洋太平洋ミニマム級タイトルマッチが11日に後楽園ホールで行われ、王者小浦翼(23=E&Jカシアス)が挑戦者の同級1位谷口将隆(23=ワタナベ)を2-0(115-114、115-113、114-114)の判定で下して初防衛を果たした。

 似たタイプの一戦は、押し相撲のように絡み合う場面が目立ち、互いに離れ際に有効打を狙う展開。極真空手歴10年の経験を生かした小浦が12戦無敗で王座を守り、「谷口選手の分まで背負って世界王者になる」と宣言した。

関連するニュースを読む