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栃ノ心「まだ少し痛い。体重10キロぐらい落ちた」

巡業に合流し、若い衆のぶつかり稽古に胸を出す栃ノ心(撮影・高田文太)


 栃ノ心が14日、大関として巡業に初参加した。新大関だった名古屋場所は右足親指の負傷で途中休場。今回の巡業も初日から休場していたが、この日から合流し、早速ぶつかり稽古で大関豪栄道らに胸を出した。

 栃木県内での部屋の合宿から直接来たが、胸を出したのは右足親指を負傷後初。「まだ少し痛いし、体重も10キロぐらい落ちた。少しずつ体をつくっていきたい」と話し、この日外れた取組への早期復帰も見据えていた。

若い衆の稽古中に土俵下で話す栃ノ心(右)と御嶽海

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負傷明け栃ノ心が夏巡業合流「少しずつ体を作って」

巡業に合流し、若い衆のぶつかり稽古に胸を出す栃ノ心(撮影・高田文太)


 大相撲の大関栃ノ心(30=春日野)が14日、岩手・奥州市で行われた夏巡業に合流した。右足親指の負傷で、7月の名古屋場所を途中休場。その後、部屋の稽古では四股など基礎運動しかできていなかったが、この日の朝稽古では大関豪栄道、十両翔猿、若い衆に、ぶつかり稽古で胸を出した。患部は「まだ少し痛い」(栃ノ心)とあって、割(取組)は外れているが「(巡業の)残り2週間が大事。少しずつ体をつくっていきたい」と、冷静に話した。

 負傷後は「体重が10キロぐらい落ちた」と明かした。だが合流直前まで栃木県内で行われていた、部屋の合宿に参加し「気温が14度とか15度しかなかったから、いっぱい食べることができた。久しぶりにご飯3杯ぐらい食べたよ。(27日の)番付発表までに5、6キロ戻せれば」と、稽古に加えて食事でも体づくりを進めていくつもりだ。

 新大関だった名古屋場所で途中休場し、秋場所(9月9日初日、東京・両国国技館)は、いきなりのかど番となるが「そういうことを考えると緊張する。1つずつ頑張っていきたい」と、焦らずに治療と調整を進める考えだ。

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負傷で夏巡業休場中の高安と栃ノ心が合流へ

高安


 夏巡業を初日から休場中の高安と栃ノ心の両大関が、同巡業に合流する見込みとなった。関係者が明かしたもので、高安は今日8日の東京・青学大、栃ノ心は14日の岩手・奥州市での巡業から同行予定。

 ともに負傷が原因で、栃ノ心は新大関だった、7月の名古屋場所6日目に右足親指を痛めて以来、約1カ月ぶりに公の場に現れることになる。

栃ノ心(18年7月11日撮影)

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栃ノ心は再始動「少しずつ良くなってきた」


 新大関で臨んだ名古屋場所を右足親指負傷で途中休場した栃ノ心が7月31日、都内の春日野部屋で稽古を再開した。

 ゆっくりと四股を踏み、患部の感覚を確かめるように土俵の中を歩いた。腫れは引いてきており「力を入れるとまだ痛みはあるけど、少しずつ良くなってきた。稽古からやり直す」と明るい表情。夏巡業に8月中旬ごろの合流を目指しており「土俵入りだけでもできればいい。まずはけがを治すことだ」と意欲を示した。

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栃ノ心、高安が夏巡業当面休場 3横綱は参加へ

栃ノ心


 日本相撲協会の花籠巡業部副部長(元関脇太寿山)は25日、名古屋場所を右足親指の負傷で途中休場した栃ノ心と高安の両大関が29日から始まる夏巡業を当面は休場することを明らかにした。

 高安について、師匠の田子ノ浦親方(元幕内隆の鶴)は左肘の故障を理由に挙げた。右膝痛などで名古屋場所を途中休場した横綱白鵬について、花籠副部長が「白鵬は(休場届が)出ていない」と話し、鶴竜、稀勢の里を含め3横綱は初日から参加の見通しとなった。左大胸筋痛などで8場所続けて休場した稀勢の里について、田子ノ浦親方は「やれることはやらないとね。体は動くようになった」と説明した。花籠副部長によると、関脇逸ノ城や平幕の琴奨菊、千代の国も巡業の初日から休場する。

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横審「責任を感じてほしい」3横綱と栃ノ心に注文

横綱審議委員会を終えて会見に臨んだ北村正任委員長は、休場が続く稀勢の里について「本人が言っているように次の場所での出場に期待したい」との見解を述べた。右は芝田山理事(撮影・小沢裕)


 大相撲の横綱審議委員会(横審)の定例会が23日、東京・両国国技館で開かれた。

 22日に千秋楽を迎えた名古屋場所では、19年ぶりに3横綱全員と大関1人が休場。北村正任委員長は「非常に異常な場所」と前置きした上で、休場した3横綱と新大関栃ノ心について「相撲界を背負っている立場の人間として反省してほしい。責任をそれなりに感じてほしい」と注文をつけた。

 横綱として史上単独1位の8場所連続休場となった、横綱稀勢の里(32=田子ノ浦)については、激励、注意、引退勧告などの決議はなかった。実は「激励の決議をしたらどうかという話もあった」(北村委員長)という。だが北村委員長は「激励することによって、何か意味があるのか、あまり意味がないのでは、ということになった。それなりの土俵を、きっちりと務めてほしい。何勝何敗ならいいというものではない」と、重圧ばかりかける可能性がある決議は「なし」となった。

 北村委員長の「本人が次の場所『やる』と言っているのだからそれを尊重したい。何とか気力を持続して、復帰を実現してほしい」というコメントをはじめ、横審の各委員からは、稀勢の里の復活に期待する声が相次いだ。山内昌之委員は「人の地位、職域については慎重に進める(べき)もの。横綱の地位、考えを決断するのは横綱自身。(そういう)大変重い地位なんです」と語り、宮田亮平委員も「次回は期待に応える仕事をしてもらいたい。それは優勝しかないでしょ」と話していた。

大相撲名古屋場所後に行われた横綱審議委員会。左から2人目が北村正任委員長、右から2人目が八角理事長(撮影・小沢裕)

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御嶽海「海行きたい」も若手リーダーの自覚十分

一夜明け会で地元紙を手に笑顔の御嶽海(撮影・岡本肇)


 大相撲名古屋場所で初優勝した関脇御嶽海(25=出羽海)が千秋楽から一夜明けた23日、犬山市内の同部屋で会見を行った。

 秋場所(9月9日初日、両国国技館)は大関とりがかかる。「(来場所のことは)まるっきり考えてない。今は頭から相撲を外して、ゆっくりしたい」と言い、今1番したいことを問われると「海に行きたいですね。海外の静かな海がいい」と笑顔を見せた。

 ただ大関を狙う優勝力士としての自覚は十分だ。自分を筆頭に豊山、朝乃山も敢闘賞を手にし、貴景勝、阿武咲も2ケタ勝利。「世代交代」を印象づけた場所を振り返り「来場所から、と思う。若手の中でもしっかり引っ張っていきたい」とリーダーとしての自負を強調。千秋楽の表彰式前、優勝力士として普段は東の横綱の指定席である東支度部屋奥で髪を結ってもらった。「いい席だなと思った。また座ると思います」と2度目の優勝、将来の横綱昇進への意欲ものぞかせた。

 今場所は白鵬、鶴竜、稀勢の里の3横綱、新大関だった栃ノ心が休場し、対戦がなかった。秋場所ではその上位陣とぶつかる。「全然通用すると思います」と、強気に言い放っていた。

鳥居の前で羽を伸ばす御嶽海(撮影・岡本肇)
優勝した写真を手に笑顔で一夜明け会見に臨む御嶽海(撮影・岡本肇)

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栃煌山、強いパパになる 御嶽海2差「ついていく」

千代大龍(手前)を押し出しで破る栃煌山(撮影・奥田泰也)

<大相撲名古屋場所>◇11日目◇18日◇ドルフィンズアリーナ


 東前頭13枚目栃煌山(31=春日野)が西同6枚目千代大龍を押し出しで破り、9勝2敗。この日、全勝を守った関脇御嶽海との2差を守った。現在の幕内力士で大関経験者を除き、最多25場所の三役経験を誇り、12年夏場所では優勝決定戦も戦った実力者だ。最高気温39・2度を記録した灼熱(しゃくねつ)の名古屋で悲願の初優勝へ-。休場した同部屋の新大関栃ノ心の分まで、V戦線を熱くする。朝乃山も2敗を守った。

 幕内屈指の当たりを誇る千代大龍を、栃煌山が立ち合いで止めた。引かれてできた微妙な距離にも、攻める気持ちを忘れず押し出した。「今日みたいな相手に当たり負けしなかった。(相撲は)よくなっている」。御嶽海と2差を守った。

 新大関栃ノ心を輩出した春日野部屋で栃ノ心より1年早く入門、何度も「大関候補」といわれた。三役25場所は、大関経験者を除き幕内力士最多。12年夏場所では賜杯を旭天鵬に譲ったが、優勝決定戦に進んだ。そんな実力者が初場所で左大胸筋肉離れ、先場所は東前頭15枚目、新入幕の07年春場所以降で自己ワーストタイまで番付を落とした。

 「四股、てっぽう、すり足をもっとやれ」-。夏場所後、師匠の春日野親方(元関脇栃乃和歌)に助言され、基礎を倍近くこなした。「数年前から“重さ”がなくなった感じがあった。今は尻から背中にいい張りがある」。場所前の出羽海部屋への出稽古では御嶽海を9勝1敗と圧倒した。

 猛暑の戦いの中、癒やしは連夜のテレビ電話だ。相手は妻せりさん、生後10カ月の長女禀(りん)ちゃん。「どこで覚えたんか、“ママ”と言ったんですよ」。残念ながら「パパ」はまだ。強い「パパ」と呼ばれたい。無念の休場となった栃ノ心のためにも頑張りたい。「この位置(トップと2差)にいるんでね。ついていきたいと思ってます」。残り4日。帰ってきた実力者は最後まで夢を追う。【加藤裕一】

2敗を守り、懸賞金を受ける栃煌山(撮影・岡本肇)

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2敗死守の栃煌山「よくなっている」と初Vへ闘志

2敗を守り、懸賞金を受ける栃煌山(撮影・岡本肇)

〈大相撲名古屋場所〉◇11日目◇18日◇ドルフィンズアリーナ


 東前頭13枚目栃煌山(31=春日野)が西同6枚目千代大龍を押し出しで破り、2敗を守った。過去2勝4敗と分が悪く、強烈な当たりに定評がある相手に当たり負けせず、引き技にもこらえ、白星をもぎ取った。「ちょっとバタバタしました。もう少し膝を曲げて低くいきたかったけど、当たり負けしなかった。(相撲は)よくなっている」。

 新大関栃ノ心が休場。昨年の名古屋場所では、碧山が優勝次点と頑張った。通算25場所も三役を経験している実力者にすれば、今度は自分が部屋の仲間の分も頑張りたい。この日の朝稽古後には、汗を流した栃ノ心が「栃煌山関は強いよ。弱かったことなんかないよ」とエールを送った。

 全勝の御嶽海を2差で追い、残り4日。勝負の後は連日、昨年6月に結婚した愛妻せりさん、生後10カ月の長女禀(りん)ちゃんとのテレビ電話で疲れをとる。「やっぱり子ども(の笑顔)はね~。あ、もちろん、嫁さんもですよ」。会場を去り際、おどけて笑った。悲願の初優勝へ。エネルギーは十分、ありあまっている。

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琴奨菊が2年ぶり6度目休場 幕内では5人目

琴奨菊(18年1月撮影)


 大相撲の西前頭筆頭の琴奨菊(34=佐渡ケ嶽)が、名古屋場所11日目の18日、日本相撲協会に左上腕二頭筋と三頭筋の損傷で「18日より約3週間の安静、休務、通院加療を要する見込み」との診断書を提出し、休場した。診断書によると、小結玉鷲に敗れた前日10日目に受傷している。

 琴奨菊は、小手投げで7敗目を喫した玉鷲戦で、取組後に左肘付近を押さえて痛そうな表情を見せていた。11日目に対戦を予定していた正代は不戦勝となり、琴奨菊は8敗目で負け越すことになった。

 琴奨菊の休場は、大関時代の16年名古屋場所以来、2年ぶり6度目となった。これで今場所の幕内の休場者は3横綱と新大関栃ノ心に次いで5人目。現在も幕内で出場している力士では、幕内優勝経験者は大関豪栄道のみとなった。

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御嶽海10連勝 理事長、来場所大関とり示唆

田中マルクス闘莉王(右)と握手を交わす御嶽海(撮影・岡本肇)

<大相撲名古屋場所>◇10日目◇17日◇ドルフィンズアリーナ


 関脇御嶽海(25=出羽海)が大きな壁を越えた。平幕の輝を寄り切りで下して初日から10連勝した。三役での2桁白星は10場所目にして自身初。1差で迫っていた平幕の朝乃山が星を落とし、後続を2差離して優勝争いを単独トップで引っ張る。初優勝に向けて白星を上積みすれば、秋場所(9月9日初日、東京・両国国技館)での大関とりの可能性も出てくる。

 いつも支度部屋では感情を出さない御嶽海が、この日は違った。「めっちゃうれしいですよ。ようやくだから」。短い、簡単な言葉に喜びがにじみ出た。

 立ち合いでまわしが取れなくても焦らなかった。突き合いとなったが引かず、右を差してから左を差して、一気に土俵際まで運んだ。初顔合わせの相手だったが「今までの意地もありますしね。力の差を見せつけられたと思います」と、地力の差を見せつけた。

 場所前の悔しさが力になった。7月2日に栃ノ心、3日に豪栄道、高安、栃ノ心の大関陣らが自分の部屋に出稽古に来た。2日は栃ノ心に5勝16敗。3日は大関陣らの申し合い稽古に入れず、最後に栃ノ心と2番取ったが勝てなかった。番付は1つしか違わないが、それ以上の力の差を痛感。だが、師匠の出羽海親方(元前頭小城ノ花)は「気持ち的に成長した」と、場所前の経験が好調の要因と分析した。

 大関昇進のチャンスが巡ってくるかもしれない。協会トップの八角理事長(元横綱北勝海)は「この後の星次第で来場所、大関の声も出てくるだろう。1番でも多く勝つこと」と、秋場所で大関とりになる可能性を示唆した。昇進の目安は、三役で直近3場所33勝以上。夏場所と合わせて現在19勝で、今場所さらに白星を上積みすれば可能性は十分にある。

 3横綱休場場所を、見事に単独トップで引っ張っている。今日11日目は、過去4戦4敗の平幕の魁聖。「苦手な相手だから」と漏らしたが「2桁乗ったから明日からクールダウン」と冗談を言う余裕があった。初優勝へ、運命の後半戦が始まる。【佐々木隆史】

 ◆八角理事長(元横綱北勝海)のコメント 御嶽海は自分の相撲に自信をつけている。今日でも恐れずに行っている。気持ちが強い。今場所は何か1つ、つかんだという場所にしたいだろう。高安は痛い1敗。(両大関とも)ここに来ての(御嶽海との)3差は大きい。

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栃煌山が勝ち越し決め手応え「内容良く相撲取れた」

石浦(左)を肩すかしで破る栃煌山(撮影・岡本肇)

<大相撲名古屋場所>◇10日目◇17日◇ドルフィンズアリーナ


 東前頭13枚目栃煌山(31=春日野)が石浦に肩すかしを決め、8勝2敗と勝ち越しを決めた。「もちろんうれしいですけど、今日はそれより、しっかり内容良く相撲が取れたことがうれしいです」。立ち合いで手応えのある踏み込みを決め、その後もひざを曲げたまま、1勝2敗と合口の悪かった相手を封じた。

 同じ部屋の新大関栃ノ心が右足親指付け根の靱帯(じんたい)を痛め、7日目から休場。「最近3場所は大関が(部屋を)引っ張ってくれましたから」と言い、今度は自分が、と同僚の碧山と「俺たちが頑張るしかないね」と奮闘を誓っている。

 無敗で走る御嶽海を、朝乃山とともに2番手で追う。三役を通算25場所も務めた男は、今の番付に満足していない。「上に上がりたいです。栃ノ心(の大関昇進)を間近で見て、いい刺激を受けた。くさっちゃダメ、ついていくしかないと、余計に思うようになりました」。もう1度、大関とりの夢を引き寄せるためにも、最後まで優勝戦線に踏みとどまるつもりだ。

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高安土俵際逆転「勝つことが大事」かど番脱出へ王手

玉鷲(左)の攻めを後ろ向きでこらえて回り込む高安(撮影・岡本肇)

<大相撲名古屋場所>◇9日目◇16日◇ドルフィンズアリーナ


 大関高安(28=田子ノ浦)が、かど番脱出に王手をかけた。取組前まで8勝10敗と合口のよくない小結玉鷲を、土俵際で逆転の突き落とし。3横綱と新大関栃ノ心が休場し、本命不在の優勝争いが展開される中、初優勝の可能性をつないだ。全勝の関脇御嶽海、1敗の朝乃山を、遠藤、栃煌山とともに2敗で追っている。

 絶体絶命の高安が、土俵際でクルリと回って体勢を入れ替えた。前のめりに攻め込んできた玉鷲を、そのまま土俵外へと突き落とした。九死に一生を得て今場所初の3連勝。かど番脱出に王手をかけた。「勝つことが大事。内容は伴わないけど、勝っていけばまた違う」と、優勝争いに離されることなく2敗を守った。

 実はこの日の朝稽古後、玉鷲戦が後半戦を占うカギになると話していた。「今日の相手に立ち合いで当たって攻められれば、それがきっかけになると思う。巻き返すための、きっかけをつくる相撲でもある」。高安にとって玉鷲は、昨年九州場所2日目に敗れた際、右太ももを肉離れして休場に追い込まれた因縁の相手だ。対戦成績は取組前は8勝10敗。立ち合いから圧力に屈したことも数知れず。それは突き、押しを得意とする高安が目指す相撲でもあった。真っ向勝負でどこまでやれるか。「優勝」を口にする権利があるかどうか、見極める相手だった。

 最後こそ危なかったが、調子の指標とする相手に立ち合いで手応えを感じていた。右のかち上げから突き放すことはできなかったが「しっかりと踏み込めた。踏み込めたからその分、余裕ができた」と、立ち合いで先手を奪ったことを土俵際逆転の要因と分析した。

 ここまで相手の粘りで敗れた千代の国戦などドタバタの相撲が続く。だが「日に日によくなっている」と断言。初優勝へ確認事項の1つをクリアし、いよいよ加速する。【高田文太】

突き落としで玉鷲に勝利した高安(撮影・奥田泰也)

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栃煌山「あんなんはたまたま」防戦一方の辛勝に不満

明生(手前)をすくい投げで破る栃煌山(撮影・岡本肇)

<大相撲名古屋場所>◇9日目◇16日◇ドルフィンズアリーナ


 東前頭13枚目栃煌山(31=春日野)が不満いっぱいの7勝目だ。新入幕で初顔合わせの明生に立ち合いから防戦一方の展開となったが、押されながらも左を差し、土俵際ですくい投げを決めた。

 「相手の(右)脇が空いていて…。あんなんはたまたま。タイミングよく決まっただけ。今日は全然です」。安定しない立ち合いに悩みながらの戦いが続く。「勝てたのは本当に良かったけど、足からしっかり相撲が取れないとダメです」。新大関栃ノ心の休場もあり、部屋を構える春日井市や地元後援者から激励される日々。「そういう声にこたえられるように」と、自分に言い聞かせるように話した。

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朝乃山の平幕Vに吉兆 最も多い名古屋の高砂部屋

碧山(右)を寄り切りで破り、1敗を守った朝乃山(撮影・岡本肇)

<大相撲名古屋場所>◇8日目◇15日◇ドルフィンズアリーナ


 西前頭13枚目の朝乃山(24=高砂)が1敗を守り、優勝争いの台風の目として存在感を発揮し始めた。巨漢の碧山を、得意の右四つから寄り切る完勝で勝ち越しに王手。全勝の関脇御嶽海を、遠藤とともに1差で追走している。年6場所制となった1958年(昭33)以降、最も平幕優勝が多いのが名古屋場所。同場所での過去5人の平幕優勝のうち、3人が高砂部屋というデータも後押しする。

 立ち合いは相手の圧力に上体をのけぞらせた。それでも朝乃山は前に出た。生命線の左上手を取ると、右もねじ込んだ。自身より27キロも重い、192キロの碧山と胸を合わせて真っ向勝負を挑み、寄り切った。「突っ張られても起こされても落ち着いて取れた。止まったら重い相手。怖がったら負ける。休まず攻めきろうと思った」と胸を張った。

 3横綱と新大関栃ノ心が休場し、優勝争いは混戦模様だ。そんな中、名古屋場所の平幕優勝は5人と、最も多いというデータが後押しする。しかも5人のうち富士錦、高見山、水戸泉の3人が高砂部屋。朝乃山もこの日の朝稽古後「チャンスをものにしないと。優勝を狙いたい」と宣言した。

 今場所で新入幕から6場所目、1年が経過する。新入幕の昨年秋場所で10勝を挙げて敢闘賞を受賞。若手のホープと期待されたが、最高位は西前頭11枚目にとどまり「いつまでも下でウロチョロしているわけにはいかない」と歯がゆさがある。6月に富山市に帰省した際、昨年1月に40歳で亡くなった母校の富山商相撲部監督だった浦山英樹さんの家族のもとを訪れた。仏壇に手を合わせて「名古屋では2ケタ勝ちます。見守ってください」と誓った。

 今場所に向け、富山の名産で出世魚のブリが描かれた浴衣地を自費で作った。「ブリを横綱だと思って作った。自分はまだ金魚だけど」。成長への意欲をのぞかせた。【高田文太】

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豊ノ島「足が運べなかった」立ち合いで迷い2勝2敗

<大相撲名古屋場所>◇8日目◇15日◇名古屋市・ドルフィンズアリーナ


 関脇経験者で西幕下7枚目の豊ノ島(35=時津風)が、2勝1敗で迎えた今場所の4番相撲に登場。日体大出身で、一回り年下の東幕下10枚目・友風(23=尾車)に、はたき込みで敗れ星は再び2勝2敗の五分に戻った。

 立ち合いで迷いがあった。最初は呼吸が合わず、友風が突っかける形で不成立。仕切り直して右から張って立ったが、いつもの出足の鋭さがなく、左を何とかこじ入れようとして出た瞬間、その左から突くようにはたき込まれ、土俵にはった。

 立ち合いから「考えすぎた」といい、その表れとして「前に出る気持ちはあるけど、張り差しに行っている分、受けに回ってしまった。張ったのは余計だった」と敗因を分析した。最後に勝負を決められたところは「うまく足が運べなかった」と分析。その際に、右足の親指が返ってしまったというが「栃ノ心みたいな大ごと(なケガ)じゃないから」と大事には至らなかったようだ。

 2番相撲で初黒星を喫した時点で、今場所後の十両復帰は絶望的となった。あとは少しでも番付を上げ、来場所後の再十両の可能性を高めるためにも、最低でも勝ち越し、さらに白星を重ねたいところ。「もちろん5番を」と残る3番を連勝しての5勝を目標に据えた。

 発奮材料はある。やはり幕内上位経験者で幕下に陥落している西14枚目の豊響(33=境川)が、この日勝って4戦全勝。残り3連勝なら、十両復帰となり先を越されてしまう。「豊響が元気だからね、置いていかれないように僕も頑張らないと。年も1つしか(1学年)違わないから」と刺激にするようだ。

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八角理事長「お客さんに申し訳ない」休場相次ぎ

引き揚げる八角理事長(撮影・前岡正明)

<大相撲名古屋場所>◇7日目◇14日◇ドルフィンズアリーナ


 新大関栃ノ心が7日目から休場した。前日の玉鷲戦で右足親指付け根を痛め、日本相撲協会に「右母趾(ぼし)MP関節側副靱帯(じんたい)損傷で約1カ月の加療を要する見込み」との診断書を提出した。

 八角理事長(元横綱北勝海)のコメント (栃ノ心も休場し)残念だしお客さんに対して本当に申し訳ない。ケガは一生懸命にやっての結果。ただ、上(横綱、大関陣)は言い訳できない。(3敗は優勝圏外かの問いに)いやいや、今場所に限ってはまだまだ。(どの力士も)粘り強くやってほしい。

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栃ノ心、苦渋の休場 再出場に含みも状況は厳しく

朝稽古の途中、師匠の春日野親方(右)と話す栃ノ心(撮影・加藤裕一)

<大相撲名古屋場所>◇7日目◇14日◇ドルフィンズアリーナ


 新大関栃ノ心が7日目から休場した。前日の玉鷲戦で右足親指付け根を痛め、日本相撲協会に「右母趾(ぼし)MP関節側副靱帯(じんたい)損傷で約1カ月の加療を要する見込み」との診断書を提出した。

 栃ノ心は朝稽古で四股を約70回踏み、最後まで出場の可能性を探った。苦渋の決断に「痛い。(足が)踏めない。靱帯が全部じゃないけど、ちょっと切れてる。名古屋のみなさんに申し訳ないです」。5勝のまま今場所を終えれば、来場所はかど番。栃ノ心は「出られるなら、やりたい」と言い、師匠の春日野親方(元関脇栃乃和歌)も「症状が激変すれば」と再出場に含みを持たせたが、状況は厳しそうだ。

 ◆新大関の休場 現行のかど番制度となった69年名古屋以降、00年夏場所の武双山以来18年ぶり7人目。翌場所も負け越して大関陥落したのは、過去に武双山だけ。11年春場所で千代大海が休場、翌場所全休したが、公傷制度(当時)により陥落しなかった。

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御嶽海、攻め続け7連勝 好物うなぎで猛暑乗り切る

御嶽海(右)は琴奨菊を寄り切りで破る(撮影・前岡正明)

<大相撲名古屋場所>◇7日目◇14日◇ドルフィンズアリーナ


 関脇御嶽海(25=出羽海)が西前頭筆頭琴奨菊を寄り切った。初日からの無傷7連勝は初場所以来、自己最長タイで、優勝争いの単独首位を守った。前夜は、好物のうなぎを食べてエネルギーを蓄えた。3横綱に加えて新大関栃ノ心までもが休場した主役不在の場所を、初優勝に向けて引っ張っている。

 狙った右差しが外れても、御嶽海は動じなかった。右上手を取り、相手十分の左四つになって土俵中央で止まった。だが寄ったのは御嶽海。右上手をがっちりと引き、大関経験者を力ずくで寄り切った。立ち合いこそ狙い通りではなかったが「前に出られたのに変わりはない。攻め続けることが大事」と勝因を分析した。

 上位陣が休場する中、元気な相撲で単独トップに立っている。今場所「先に体が動いている」と調子がいいのは、好物のうなぎのおかげだ。場所前からすでに5回ほど食べたといい、昨日に限っては朝、昼と2回も食べた。米は少なめで丼にはせず、うなぎと別々で食べるのがこだわりだとか。「うなぎのおかげですね」と名古屋名物で猛暑を乗り切っている。

 まずは今日、自身初の中日勝ち越しを目指す。そうすれば自然と優勝もちらつくはずだが、その意識を問われても「なし」と一刀両断。上位陣の中で唯一、安定している相撲を取る期待のホープに自然と注目されるが「じっくりいく」とかわした。主役不在となった今場所でじっくりではなく、うなぎ上りで一気に優勝を狙う。【佐々木隆史】

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臥牙丸驚き「今日電話します」同郷栃ノ心の休場心配

朝稽古の途中、師匠の春日野親方と話す栃ノ心(撮影・加藤裕一)

<大相撲名古屋場所>◇7日目◇14日◇ドルフィンズアリーナ


 ジョージア出身の西十両9枚目臥牙丸(31=木瀬)が、この日から休場した同郷の大関栃ノ心(春日野=30)を心配した。

 臥牙丸は東十両14枚目誉富士(伊勢ケ浜=33)を押し出し3勝4敗としたが、支度部屋で親友の悲報に仰天した。栃ノ心が日本相撲協会に「右母趾MP関節側副靱帯(じんたい)損傷で約1カ月間の休業、加療を要する見込み」との診断書を提出したことを初めて知り「え! 本当に!? 知らなかった…」と驚きを隠せなかった。

 場所前は毎日のように連絡を取っていたが、新大関で多忙の栃ノ心を気遣い、場所中は支度部屋で顔を合わせる程度だった。「今日電話します。心配ですね…。栃ノ心の親指はこのくらいあるんだけどね」と、自らの右手親指と人さし指で8センチ弱の幅をつくってみせ、休場を残念がった。

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御嶽海7連勝、豪栄道3敗、栃ノ心休場 名古屋場所

御嶽海(右)は琴奨菊を寄り切りで破る(撮影・前岡正明)

<大相撲名古屋場所>◇7日目◇14日◇名古屋市・ドルフィンズアリーナ


 3横綱1大関が休場する中、優勝争いの先頭を走る関脇御嶽海(25=出羽海)は、前頭筆頭の琴奨菊(34=佐渡ケ嶽)を寄り切って無傷の7連勝と星を伸ばした。

 先場所途中休場でかど番の大関豪栄道(32=境川)は、前頭3枚目貴景勝(21=貴乃花)に突き落とされ4勝3敗となった。貴景勝は6日目の高安に続き2日連続の大関撃破で4勝3敗と白星を先行させた。

 全休明けでかど番の大関高安(28=田子ノ浦)は、前頭3枚目阿炎(24=錣山)を寄り倒して5勝目を挙げた。阿炎は2勝5敗。

 人気力士の前頭6枚目遠藤(27=追手風)は、同6枚目旭大星(28=友綱)を押し出して6勝目。

 7日目を終え、勝ちっ放しは御嶽海1人、1敗で遠藤、前頭6枚目千代大龍(29=九重)同13枚目朝乃山(24=高砂)の3人となった。

 また、新大関栃ノ心(30=春日野)は、6日目玉鷲戦で右足親指付け根を痛め「右母趾MP関節側副靱帯(じんたい)損傷」でこの日から休場となった。

御嶽海(右)は琴奨菊を寄り切りで破る(撮影・前岡正明)

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栃ノ心が右足親指付け根痛め休場「痛い。踏めない」

朝稽古の途中、師匠の春日野親方と話す栃ノ心(撮影・加藤裕一)


 新大関栃ノ心(30=春日野)が名古屋場所7日目の14日、休場を決めた。前日の玉鷲戦で敗れた際、右足親指付け根を痛め、この日の朝稽古で四股を踏むなど状態を確認の上、決断。日本相撲協会に「右母趾MP関節側副靱帯(じんたい)損傷で約1カ月間の休業、加療を要する見込み」との診断書を提出した。この日の正代戦は不戦敗となる。

 栃ノ心は「残念だけど、痛い。(足が)踏めない。変な相撲は取れない。みなさんに申し訳ない。悔しいね」と無念そうに話した。師匠の春日野親方(元関脇栃乃和歌)は「(朝稽古の途中に)どうだ、と聞くと『痛い』と。痛みをあまり口にしない人間が痛いと言うのは相当のこと。横綱3人が休んで“オレが-”という気持ちもあったと思うけど、名古屋のファンに申し訳ないです。本人もその気持ちが強いのではないか」と話した。

 栃ノ心によると前日の取組後、病院でMRIなどを撮り、右足親指付け根の裏側の「靱帯(じんたい)が全部じゃないけど、ちょっと切れてる」という。今後は患部を冷やし、腫れを引かせる措置をとる一方、東京に戻ってかかりつけの医師にも診察してもらう予定。新大関場所で6日目を終えて5勝1敗。このまま千秋楽まで休めば、いきなりかど番となる。栃ノ心は「それは考えたくない。まだ出られるかもしれないし」と再出場への意欲も見せるが、状況は厳しそうだ。

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玉鷲、懸賞14本「袋の中にしっかり入ってましたね」

栃ノ心(左)を小手投げで破った玉鷲(撮影・前岡正明)

<大相撲名古屋場所>◇6日目◇13日◇ドルフィンズアリーナ


 玉鷲が新大関から白星を奪った。立ち合いから突っ張りの応酬で、最後は栃ノ心の左腕をとらえ小手投げ。「突っ張ったら滑ったので、逆に突っ張らずに手を伸ばして下から押した」。

 審判を務めた師匠の片男波親方(元関脇玉春日)が土俵下から見守り「倍の力が出た」と玉鷲。14本の懸賞を手に取り「袋の中にしっかり入ってましたね」と笑顔で勝利の重みをかみしめた。

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御嶽海、単独トップに「面白くなってきたじゃん」

正代(左)を豪快に押し出し6連勝の御嶽海(撮影・岡本肇)

<大相撲名古屋場所>◇6日目◇13日◇ドルフィンズアリーナ


 御嶽海が3連敗中と苦手にしていた正代を下し、6連勝とした。

 立ち合いすぐに左前みつを取って頭をつけると、相手に何もさせずに押し出した。「流れるようないい相撲だった」と自画自賛。帰り際に支度部屋のテレビで、並走していた栃ノ心が負けるのを見て単独トップに立つと「いいじゃん。面白くなってきたじゃん」とニヤリとした。3横綱休場も追い風に、初優勝に向けてひた走る。

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3横綱不在、八角理事長「お客さんには申し訳ない」

鶴竜の休場で19年ぶりに3横綱が休場に(撮影・岡本肇)


 19年ぶりに3横綱全員が不在という異常事態に陥った。3場所連続優勝を目指していた横綱鶴竜(32=井筒)が、名古屋場所6日目の13日、日本相撲協会に「右肘関節炎で13日より2週間の安静休務を要する見込み」との診断書を提出して休場。初日からの稀勢の里、4日目からの白鵬に続き、3横綱が全員不在。1999年春場所で曙、若乃花、貴乃花が相次いで休場して以来、昭和以降5度目の事態となった。

 ファンにとっては、さびしい場所となった。午前7時30分ごろ、愛知・東浦町の部屋宿舎を出発した鶴竜は、名古屋市の病院経由で帰京した。師匠の井筒親方(元関脇逆鉾)は「靱帯(じんたい)とか筋肉の炎症。だいぶ状態が悪く、力が入らないということだった。場所前から悪かった」と取組ではなく、6月下旬の名古屋入り後の負傷と明かした。今後は都内の病院で再検査を予定している。

 今年に入って稀勢の里は4場所すべて、白鵬は3場所休場。鶴竜は皆勤してきたが、今場所は4、5日目と平幕に連敗。3連覇が遠のいたタイミングで決断した。井筒親方は「先場所は晴天だったのに今回は嵐になってしまった。天国から地獄。つらいですな」と、無念の思いを代弁した。

 突如、結びの一番となって臨んだ新大関栃ノ心は初黒星を喫した上に、休場危機に陥った。阿武松審判部長(元関脇益荒雄)は「(横綱が)いなくなって初めて分かる」と、横綱不在が影響した可能性を指摘した。

 ファンからは厳しい声も上がった。静岡・浜松市から訪れた鈴木智久さん(59)は冗談半分ながら「ちょっとお金を返してほしいよね」と漏らした。「お金を払う以上、厳しい目で見ていきたい」(20代女性)という意見も多数あった。八角理事長(元横綱北勝海)は「お客さんには申し訳ない」と話し、力士の奮闘に期待した。

 若貴、曙以来19年ぶりの3横綱不在。横綱の本場所不在も、1人横綱の朝青龍が3日目から休んだ2006年夏場所以来になる。複数の横綱が全員不在となるのは、朝青龍と武蔵丸がともに途中休場した03年名古屋場所以来15年ぶりだ。昨年からの不祥事に続いて「本丸」の土俵が充実しなければ、再び相撲界は不遇の時代を迎えかねない。

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栃ノ心は休場せず、右足親指負傷で治療も「大丈夫」

玉鷲の小手投げで右足親指を痛めた栃ノ心(撮影・岡本肇)

<大相撲名古屋場所>◇6日目◇13日◇名古屋市・ドルフィンズアリーナ


 新大関栃ノ心(30=春日野)が初黒星を喫した。小結玉鷲との対戦で左上手でまわしをとった直後、小手投げを食い、土俵に崩れる際に右足親指を痛めた。

 支度部屋では言葉少なだった。「は~っ」とため息をついた後「ちょっと(右)ひざが曲がった。それより指がちょっとね」。そばに来た部屋付きの岩友親方(元前頭木村山)の問い掛けに「(骨が)折れてはいないけど、多分外れたと思う」と答えた。

 会場から病院に行き、治療を受けた。部屋の関係者は「大丈夫です」と語り、休場せず、引き続き出場する意向を明かした。

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玉鷲が栃ノ心を撃破 師匠の目の前で「倍の力出た」

栃ノ心を破り支度部屋で笑顔を見せる玉鷲(撮影・前岡正明)

<大相撲名古屋場所>◇6日目◇13日◇ドルフィンズアリーナ


 小結玉鷲(33=片男波)が新大関栃ノ心(春日野=30)を撃破し、3勝3敗とした。

 横綱がいない支度部屋で、玉鷲が満開の笑顔を見せた。「とりあえずまわしを取られないようにした」と立ち合いから突っ張りの応酬で、最後は栃ノ心の左手を小手投げ。師匠の片男波親方(元関脇玉春日)が審判として見つめる中で「倍の力が出ました」と発奮した。14本の懸賞を手に取り「袋の中にしっかり入ってましたね」と、勝利の重みを実感した。

栃ノ心(左)を小手投げで破った玉鷲(撮影・前岡正明)

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御嶽海が単独トップ「流れる相撲」自画自賛の6連勝

御嶽海(左)は正代を押し出しで破る(撮影・前岡正明)

<大相撲名古屋場所>◇6日目◇13日◇ドルフィンズアリーナ


 関脇御嶽海(25=出羽海)が、東前頭筆頭正代(26=時津風)を下して無傷の6連勝を飾った。その後、並走していた新大関栃ノ心が敗れて優勝争いで単独トップに立った。

 流れるような相撲で正代を圧倒した。立ち合いですぐ左前みつを取って、頭を相手の胸につけた。右上手を取って投げを打ち、体勢を入れ替えて相手を土俵際に追い込むと、一気に押し出した。「流れるような相撲だった。いい動きだった」と自画自賛。左前みつについては「いろいろな展開を考えて」と、ここ最近3連敗中と苦手にしていた相手への対策の1つだった。

 まげを結い終わり支度部屋を出ようとすると、テレビに栃ノ心の取組直前の場面が映し出されていた。無言で栃ノ心の取組を見届けて、単独トップに立ったことについて報道陣から振られると「いいじゃん。おもしろくなってきたじゃん」とニヤリとした。

 鶴竜が休場して、3横綱全員が休場。大関陣にも全員土がつき、6日目とはいえ優勝争いの先頭に立った。師匠の出羽海親方(元前頭小城ノ花)が担当部長を務める名古屋場所での初優勝に向けて「盛り上げられたらいい。これからです」と気合を入れた。

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栃ノ心が右足負傷し休場危機「折れてはいないけど」

栃ノ心

<大相撲名古屋場所>◇6日目◇13日◇名古屋市・ドルフィンズアリーナ


 新大関栃ノ心(30=春日野)が休場の危機に見舞われた。

 小結玉鷲との対戦で左上手でまわしをとった直後、小手投げを食って、初黒星。土俵に崩れる際に、右足の指を痛めたようで支度部屋では言葉少なだった。「は~っ」とため息をついた後「ちょっと(右)ひざが曲がった。それより指がちょっとね」。そばに来た部屋付きの岩友親方(元前頭木村山)の問い掛けに「(骨が)折れてはいないけど、多分外れたと思う」と答えた。

 新大関として快調に白星を重ねてきたが、まさかの展開に表情は暗い。会場を去り際「明日(の出場)は分からないか?」との質問に無言でうなずいた。

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栃ノ心に土、御嶽海6連勝で単独トップ 名古屋場所

<大相撲名古屋場所>◇6日目◇13日◇名古屋市・ドルフィンズアリーナ


 新大関の栃ノ心(30=春日野)に土がつき、関脇御嶽海(25=出羽海)が6連勝で単独トップに立った。

 栃ノ心は小結玉鷲(33=片男波)に左からの小手投げで敗れ、初黒星を喫した。御嶽海は、前頭筆頭の正代(26=時津風)の前回しを引きつけて出て押し出した。

 先場所途中休場でかど番の大関豪栄道(32=境川)は、前頭3枚目阿炎(24=錣山)を右四つに組みとめ、左からの上手投げで4勝2敗とした。

 全休明けでかど番の大関高安(28=田子ノ浦)は、前頭3枚目貴景勝(21=貴乃花)に一方的に押し出されて2敗目を喫した。

 3連勝後に2連敗していた横綱鶴竜(32=井筒)は右肘関節炎で、この日から休場した。3横綱全員不在は貴乃花、3代目若乃花、曙の99年春場所以来19年ぶりで、昭和以降5度目となった。

 人気力士の前頭6枚目遠藤(27=追手風)は、同4枚目魁聖(31=友綱)を押し倒して5勝目を挙げた。

 6日目を終わって勝ちっ放しは御嶽海1人、1敗で、栃ノ心、遠藤、前頭6枚目千代大龍(29=九重)同9枚目妙義龍(31=境川)同13枚目朝乃山(24=高砂)の5人が追う展開となった。

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