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怪力育んだ“兄弟”栃煌山&碧山/栃ノ心連載1

16年、ちゃんこを前に笑顔を見せる左から碧山、栃ノ心、春日野親方、栃煌山、二十山親方

<新大関栃ノ心 ジョージア オン マイ マインド>


 大関昇進を事実上決めた関脇栃ノ心(30=春日野)。3回連載「新大関栃ノ心 ジョージア オン マイ マインド」で、角界屈指の怪力相撲の原点や、人物像に迫ります。

 ◇  ◇  ◇

 栃ノ心=怪力相撲。そのスタイルをいかに手にしたのか。春日野親方は「部屋の稽古相手は、彼の中で非常に大きい。栃煌山、碧山にやられちゃう。なかなか勝てなかった」と、仲間に恵まれた点を強調した。

 サンボ欧州王者、柔道ジョージア代表候補の肩書を持ち、04、05年相撲の世界大会で来日、角界入りを決めて、06年2月、春日野部屋に入門した。最初に部屋を訪れた時、部屋前に座るざんばら髪の男がいた。1年前に入門した栃煌山。12年3月には碧山が、14代田子ノ浦親方の急逝に伴う部屋の閉鎖で移籍してきた。

 「2人とも相撲の世界大会に出てたんだ。角界に入って知ったんだけどね」。新三役場所は栃ノ心が10年名古屋なら、栃煌山はより早い09年夏、碧山は12年秋。栃煌山の速く強烈な押し、碧山の破壊的な突きを申し合いで浴び続けた。「1人じゃ強くなれない。2人がいたからだよ」という。

 「栃ノ心関は“兄弟”だよ」という碧山は「いつの間にかバケモノになっちゃったけど」と笑う。研究熱心で真面目な栃煌山は「栃ノ心関のずぶとさが欲しいです」と嘆く。誰が大関になってもおかしくない3人がぶつかり合い、栃ノ心が今の栃ノ心になった。【加藤裕一】

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栃煌山、長女パワーで栃ノ心を圧倒「芯ができた」

栃ノ心ら相手に13勝3敗と仕上がりの良さを見せた栃煌山(撮影・加藤裕一)


 大相撲夏場所(13日初日、東京・両国国技館)を前に、元関脇の栃煌山(31=春日野)が抜群の仕上がりを見せた。

 10日は部屋から徒歩5分の出羽海部屋に2日連続の出稽古。同じ部屋で、今場所大関とりの栃ノ心の右差しを、低く厳しい当たりで“完封”して内容で圧倒。6勝4敗とした。御嶽海、碧山も含めて計13勝4敗だった。

 「いつもは途中から(調子が)上がってくるんですが、今日は最初から良かった。何かこう、体に芯ができた感じ」と、笑顔で声を弾ませた。

 初場所で左大胸筋肉離れの負傷を負い、春場所は5勝10敗と負け越した。その負傷が「もう問題ないです」と言えるまで治った。

 今場所の番付は07年春場所の新入幕以降で自己ワーストタイの東前頭15枚目だが、本来は関脇を11場所経験し、大関候補と呼ばれた男だ。「また番付上位に? もちろんです」。昨年6月に結婚した妻せりさん、昨秋に生まれた長女禀ちゃんからもパワーをもらい、復活を目指す。

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栃ノ心「悔しいね」出稽古自分の相撲できず9勝8敗

栃煌山に思うような相撲をさせてもらえず渋い表情の栃ノ心(撮影・加藤裕一)


 大相撲夏場所(13日初日、東京・両国国技館)で大関とりに挑む関脇栃ノ心(30=春日野)が10日、2日連続で都内の出羽海部屋に出稽古を行った。

 同じ部屋の栃煌山、碧山に出羽海部屋の御嶽海と相撲を17番とり、9勝8敗。中でも栃煌山には4勝6敗と奮わず、低く力強い立ち合いに何度も押し込まれ、得意の右四つにほとんど持ち込めなかった。終始、自分の相撲を取らせてもらえなかった。

 「悔しいね。悔しいから、今日は話はなし」。とはいえ機嫌が悪かった訳ではない。栃煌山は年齢も1つ上の兄弟子。今場所こそ東前頭15枚目で迎えるが、何度も関脇を経験した実力者だ。しかも、初場所で負傷した左大胸筋もほぼ完治し、仕上がりはすこぶるいい。

 「強いね。今日は全然(上体が)起きなかった。(御嶽海、碧山も含めて)これだけ強い相手とやってるから、いいんだよね。自分1人じゃ強くなれないから。やっぱり気持ち。気持ちで勝たないとね」。初日を3日後に控え、とびきり苦い“良薬”をもらった。

ストレッチで体をほぐす栃ノ心(撮影・加藤裕一)

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栃ノ心、出稽古で安定感 4日後の夏場所へ意欲

出羽海部屋への出稽古で、関取相手に7勝2敗だった栃ノ心(撮影・加藤裕一)=2018年5月9日、都内の出羽海部屋


 大相撲夏場所(13日初日、東京・両国国技館)で大関とりのかかる関脇栃ノ心(30=春日野)は9日、出羽海部屋への出稽古を行った。御嶽海、碧山、栃煌山と相撲を9番取って7勝2敗。春場所で崩れ気味だった立ち合いも本来の右から当たる形に修正した。春場所で痛めた右肩の状態を考慮し、春日野親方が大事をとって9番終えた時点でストップをかけたが、安定感を感じさせる内容だった。

 栃ノ心の表情は、初日の5日前に左足付け根外側を痛めた春場所前より格段に明るい。「(春場所とは)違うよね。肩も大事だけど、足、下半身の方がやっぱり(もっと大事だから)ね」。不安要素は動かし方で痛みが出る右肩のみで、この日も「(親方が止めなければ)もう少しやってた」と言う。10日も連日の出稽古を予定しており「もうやるしかないでしょ」。4日後に迫った本番へ、気持ちが盛り上がってきた。

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稀勢の里三番稽古6勝5敗「受け攻め両方」狙いあり

栃煌山と三番稽古をする稀勢の里


 大相撲春巡業が20日、東京・町田市で行われた。

 6場所連続休場中の横綱稀勢の里が、平幕の栃煌山と三番稽古を行い6勝5敗だったが数字は気にしなかった。左脇を差されて一方的に寄り切られた場面もあったが「受けても攻めても両方稽古していく」と狙いがあった。夏場所の出場は明言していないが「しっかり課題を持ってやっていく。1日1日充実して次につなげたい」と残り1週間を切った巡業に励む。

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稀勢の里が栃煌山と11番、夏場所へ「充実してる」

栃煌山と三番稽古をする稀勢の里


 大相撲春巡業が20日、東京・町田市で行われ、6場所連続休場中の横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)が朝稽古で、18日の千葉・柏市以来となる相撲を取った。この日は平幕の栃煌山を指名。11番取って6勝5敗だったが、数字は気にしなかった。

 甘い左の脇を差されて一方的に寄り切られた一番もあれば、しっかりと受け止めてじっくりと攻め勝った一番もあった。また、寄り切られた際に悔しそうな表情を浮かべる時もあれば、納得のいく相撲だった時には充実した表情を浮かべた。

 勝ち負けは安定しなかったが「栃煌山も地力あるからね。体力もあるし。受けても攻めても両方稽古していく。当たりも強いし、残すのもね。攻めるにも申し分ない」と、いろいろと試していた。

 巡業も残り1週間となり、夏場所(5月13日初日、東京・両国国技館)まで1カ月を切っている。「またしっかり課題を持ってやりたい。1日1日充実している。しっかりとつなげたい」と意気込んだ。

三番稽古で栃煌山に寄り切られて悔しそうな表情をする稀勢の里

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碧山2敗守る00年貴闘力以来の幕尻Vへ電車でGO

蒼国来を押し出しで下す碧山(撮影・河南真一)

<大相撲春場所>◇9日目◇19日◇エディオンアリーナ大阪


 東前頭17枚目碧山(31=春日野)がトップと2差を守った。平幕の蒼国来を押し出し7勝2敗。大阪・交野市の宿舎最寄りJR星田駅-北新地駅間を電車通勤する幕尻力士は元関脇、昨年の名古屋場所で準優勝した実力者だ。古傷の左膝、昨年の九州場所で痛めた右足首の状態もいい。先場所の栃ノ心に続く「2場所連続平幕優勝」、00年春場所の貴闘力以来2人目の「幕尻優勝」をひそかに狙う。

 長く太い両手を伸ばし、碧山が蒼国来の当たりを止めた。一気に行かず相手を見ながら、押し出した。「中に入れたくなかったからね」。相撲は電車道ではなかったが、電車通勤だ。交野市の宿舎から最寄りの星田駅、場所から北新地駅まではタクシーを使い、両駅間は「もったいない」と運賃390円だけだ。

 前日の帰り道は車内で女性に声をかけられた。「どこの部屋?」「春日野部屋デス」「誰が有名なん?」「…栃ノ心、栃煌山…碧山トカ」「ふ~ん。で、あなたは?」「…アノ…碧山デス」「…!?」。驚く女性の顔に、付け人と笑ってしまった。

 失礼な、と怒らず「おもしろい話でしょ?」と笑えるから、精神状態良好だ。トップと2差で残り6番。事故なく通常運転を続ければ「もう1度、チャンスあるかな?」とつぶやく男に、昨年名古屋場所以来の大チャンスが巡ってくるかもしれない。

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栃ノ心涙の初V報われた12年「みんなありがとう」

土俵下で初優勝の感慨に浸る栃ノ心(撮影・小沢裕)

<大相撲初場所>◇14日目◇27日◇東京・両国国技館


 西前頭3枚目栃ノ心(30=春日野)が念願の初優勝を飾った。勝てば優勝の一番で東前頭9枚目松鳳山を寄り切り、13勝1敗とした。13年名古屋場所の右膝前十字、内側側副靱帯(じんたい)断裂から4年半。東欧のジョージアからやって来て12年。12年夏場所の旭天鵬以来となる平幕優勝を果たした。欧州出身者としてはブルガリアの琴欧洲、エストニアの把瑠都に次ぐ3人目の歓喜となった。

 激しい突き合いから、いなされかけ、栃ノ心が松鳳山を捕まえた。左を差し、右上手で抱え込んだ。自慢の右四つじゃないが、もう関係ない。力強く前に出た。軍配が上がると、こらえるように2、3度天を仰いだ。「親方に、おかみさんに感謝します。両親に、グルジア人のみんなに、友達に…。みんなにありがとうと言いたいです」。声が震え、涙が頬を伝った。

 4年半で、なくした力を取り戻した。13年名古屋場所5日目の徳勝龍戦で右膝前十字、内側側副靱帯を断裂。「こんなので切れるの?」と思った。4場所連続休場。右膝に加え、古傷の右肘にもメスを入れた。入院2カ月。17キロ太り、退院後1カ月で28キロやせた。肉が落ち、力が入らない。部屋で栃煌山、碧山の稽古を見た。「この2人とはもうやれないな」。復帰した14年春場所番付は西幕下55枚目。12年秋場所の小結からの急降下。何度も、辞めようと思った。

 それでも、砂の上を歩いた。ゴムチューブで負荷をかけ、右足を鍛えた。「少しずつ気持ちが戻った。面倒くさいんだけどね。でも、辞めて(国に)帰るのは恥ずかしいでしょ?」。関取の白まわしではない、黒まわしからの再出発。力が戻りつつあると感じた昨秋、右膝の装具を発注した。2品で約7万円。九州場所中に届き、今場所から使った。サポーターの下で古傷をガードし、不安を完全に消し去ろうとした。

 耐えた日々は、心も強くした。昔は門限破り、服装違反を繰り返した。11年10月、怒った師匠の春日野親方(元関脇栃乃和歌)にゴルフクラブで殴られ、部屋を飛び出した。必死で謝り、許しを請うた。「あれがあったから、優勝できたと思う。バカだったと思うよ。もっと真面目にやってれば、番付だってもっと上がってたかもね」。昨年10月に30歳。「オトナになったかな」と笑った。

 三役を務め、幕下まで落ち、はい上がって初優勝した。19人目の平幕優勝者では初めて。人生の大逆転劇を演じた。「優勝は、どんな気持ちなんだろうと思ってたけど…。こんな気持ちなんだ」。来日から12年、ケガに耐えた4年半。とても言葉にできない「こんな気持ち」を、栃ノ心は心ゆくまで味わった。【加藤裕一】

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春日野親方「お前はまだこれから」栃ノ心へ大関託す

初優勝を決め、春日野親方(左)と乾杯をする栃ノ心(撮影・狩俣裕三)

<大相撲初場所>◇14日目◇27日◇東京・両国国技館


 西前頭3枚目栃ノ心(30=春日野)が念願の初優勝を飾った。勝てば優勝の一番で東前頭9枚目松鳳山を寄り切り、13勝1敗とした。13年名古屋場所の右膝前十字、内側側副靱帯(じんたい)断裂から4年半。東欧のジョージアからやって来て12年。12年夏場所の旭天鵬以来となる平幕優勝を果たした。

 鬼の目にも涙-。そんな言葉で形容されようとも、慶事だから大目に見てくれるだろう。栃ノ心の師匠、春日野親方(55=元関脇栃乃和歌)は“日本の父”として感慨にふけった。約46年ぶりに部屋から優勝力士を輩出した。「自分の時にこんなことができるなんて思わなかった。やんちゃ坊主だったのがね…。よくやってくれた」。愛弟子の快挙は協会事務所のテレビで見届けた。その瞬間、おえつを漏らし号泣した-。その姿を協会関係者は遠めで見守り、喜びを共有した。

 場所中に元弟子の暴行事件が発覚し、その対応に追われた。「(自分を)反面教師によく頑張った」と自虐の苦笑いもあったが、思い出すのは栃ノ心の苦労した姿。「ケガをして正直、ダメかなと。頑張れ、の言葉も度を越すと本人の苦痛になる。『もうやめる』と言ってくるかなと思った時もあったけど自分でも闘っていたろう」。

 ケガで幕下まで転落。悔しくて泣いていた栃ノ心の姿が思い浮かぶ。「三段目まで落ちたらモチベーションが…と思って出した」。復帰し幕下で2場所連続、関取に戻り2場所連続で十両優勝。42勝2敗で返り咲いた幕内復帰場所で敢闘賞を受賞した。取組で足の親指が外れ、花道で自らはめ直す栃ノ心の根性に「あのファイティングスピリットはすごい。うちの力士みんなが尊敬し慕っている」と褒めちぎった。

 望外の優勝を足がかりに今度は、部屋として栃光以来、約52年ぶりの大関誕生に期待したい。「自分の経験上、まだ力は出る。『お前はまだ、これからだぞ』と言い続けてきたからね」と師匠。さらなる夢の実現を、愛弟子に託す。【渡辺佳彦】

 ◆春日野部屋 名門出羽海部屋から独立。1925年に引退した横綱栃木山が部屋の礎をつくった。厳しい稽古で知られ栃錦、栃ノ海の両横綱、大関栃光らを輩出した。35年夏場所から関取が途絶えておらず、現在の全45部屋で最も長い。現在の師匠、元関脇栃乃和歌は2003年2月に部屋を継承した。初場所の番付では幕内栃ノ心、栃煌山、十両碧山、栃飛龍の4人の関取を含め、21人の力士が所属する。所在地は東京都墨田区両国。

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鶴竜止まらない10連勝、栃ノ心1敗キープ 初場所

隠岐の海(右)を送り出しで下す鶴竜(撮影・狩俣裕三)

<大相撲初場所>◇10日目◇23日◇東京・両国国技館


 単独トップの横綱鶴竜(32=井筒)が10連勝を飾った。前頭5枚目隠岐の海(32=八角)を右出し投げで崩し、送り出した。

 1敗で追う前頭3枚目栃ノ心(30=春日野)は、前頭2枚目琴奨菊(33=佐渡ケ嶽)を得意の右四つに組み止めて寄り切った。

 2敗の2人は明暗を分けた。関脇御嶽海(25=出羽海)は前頭4枚目荒鷲(31=峰崎)にとったりで敗れ3連敗となった。前頭13枚目大栄翔(24=追手風)は同8枚目栃煌山(30=春日野)を押し出して2敗を守った。

 6勝3敗だった両大関は、高安(27=田子ノ浦)が関脇玉鷲(33=片男波)を押し出して7勝目、豪栄道(31=境川)は前頭4枚目正代(26=時津風)にもろ差しから寄り切られて4敗目を喫した。

 人気力士の前頭5枚目遠藤(27=追手風)は同9枚目松鳳山(33=二所ケ関)に押し込まれたが、土俵際で体を入れ替えて寄り切り6勝目を挙げた。

 右ひざ負傷で6日目から休場していた前頭10枚目安美錦(39=伊勢ケ浜)が再出場したが、前頭7枚目千代翔馬(26=九重)に力なく寄り切られて1勝6敗3休となった。

 優勝争いは全勝で鶴竜、1敗で栃ノ心、2敗で大栄翔が追う展開となった。

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鶴竜が8連勝で単独トップ&中日勝ち越し 初場所

正代を上手出し投げで下した鶴竜(右)(撮影・丹羽敏通)

<大相撲初場所>◇8日目◇21日◇東京・両国国技館


 横綱鶴竜(32=井筒)が8連勝で中日での勝ち越しを決めた。前頭4枚目正代(26=時津風)を上手出し投げで下した。

 同じく7連勝中の関脇御嶽海(25=出羽海)は前頭筆頭逸ノ城(24=湊)に寄り切られ、今場所初黒星を喫した。

 大関高安(27=田子ノ浦)は小結貴景勝(21=貴乃花)をはたき込み5勝3敗。大関豪栄道(31=境川)は前頭3枚目千代大龍(29=九重)に突き出され5勝3敗となった。

 人気力士の前頭5枚目遠藤(27=追手風)は前頭8枚目栃煌山(30=春日野)にはたき込みで敗れ5勝3敗。

 優勝争いは無敗で鶴竜。1敗で御嶽海、前頭3枚目栃ノ心(30=春日野)、同13枚目大栄翔(24=追手風)の3人が追う。

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白鵬悔し宮古島巡業V逃す 脅迫文書は協会が対応へ

横綱土俵入りを行う白鵬


 大相撲冬巡業の沖縄・宮古島巡業最終日が14日、JTAドーム宮古島で行われ、横綱白鵬(32=宮城野)が悔しさをあらわにした。

 最後に行われた幕内トーナメントに出場し、1回戦で小結阿武咲、2回戦で平幕の栃煌山、準決勝で関脇照ノ富士を下して決勝に進出したが、平幕の千代大龍に負けて優勝を逃した。支度部屋では「あー優勝したかったなー」と悔しがった。

 冬巡業も移動日を含めて残り3日となった。前半は九州場所の疲れが取れなかったというが「少しはね」と徐々に取れてきたという。初場所(来年1月14日初日、両国国技館)まで残り1カ月となり「早いなー」とつぶやいた。

 帰り際に報道陣から、11日の福岡・北九州市の巡業で脅迫する封書が届いたことは相撲協会に任せるか、と問われると「そうだね」と話した。

横綱土俵入りを行う白鵬

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白鵬無傷9連勝、稀勢の里3連敗で5敗目 九州場所

全勝を守った白鵬

<大相撲九州場所>◇9日目◇20日◇福岡国際センター


 40度目の優勝を目指す横綱白鵬(32=宮城野)は、前頭4枚目千代の国(27=九重)を上手出し投げで下し無傷の9連勝とした。

 横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)は、前頭5枚目宝富士(30=伊勢ケ浜)に土俵際で下手投げを食らって4勝5敗と負けが1つ先行した。

 大関豪栄道(31=境川)は、関脇嘉風(35=尾車)を土俵際、逆転で送り出して7勝目、嘉風は4勝5敗。

 かど番の大関高安(27=田子ノ浦)は、関脇御嶽海(24=出羽海)をはたき込んで6勝目、御嶽海は5勝4敗となった。

 再入幕の前頭13枚目安美錦(39=伊勢ケ浜)は、同9枚目大栄翔(24=追手風)に押し出され6勝3敗となった。

 1敗の前頭4枚目逸ノ城(24=湊)は同7枚目大翔丸に押し出しで敗れ、同12枚目隠岐の海(32=八角)も同14枚目琴勇輝(26=佐渡ヶ嶽)に引き落とされ2敗目を喫した。同5枚目荒鷲(31=峰崎)も、同2枚目栃煌山(30=春日野)に肩透かしを食らい、1敗の3力士が全て敗れた。

 9日目を終え勝ちっ放しは白鵬ただ1人、2敗で豪栄道、前頭3枚目北勝富士(25=八角)、前頭筆頭玉鷲(33=片男波)、荒鷲、逸ノ城、隠岐の海が続いている。

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休場の…貴乃花親方は発言控え「そう、そう、そう」

場所入りする貴乃花親方(撮影・岡本肇)


 横綱日馬富士(33=伊勢ケ浜)が、同じモンゴル出身で平幕の貴ノ岩(27=貴乃花)に起こした暴行問題で、頭部などを負傷した貴ノ岩の診断内容が重傷ではないことを17日、診断した医師が明かした。日本相撲協会の危機管理委員会が調査したもので「重傷であるように報道されていることに驚いている」とのコメントを出した。

 貴乃花親方は、結びの一番の1つ前の稀勢の里-栃煌山戦を福岡国際センター内2階にある巡業部室のテレビで見届けた後、会場を後にした。駐車場に止めた車に乗り込む際、報道陣の「警察に委ねた以上は(警察の捜査に)任せるだけか」という問いに「そう、そう、そう」と小声で答えた。捜査の状況を見守り、無用な発言は控える姿勢を貫きそうだ。

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白鵬6連勝で単独首位、稀勢の里4勝、両大関敗れる

白鵬

<大相撲九州場所>◇6日目◇17日◇福岡国際センター


 40度目の優勝を目指す横綱白鵬(32=宮城野)が6連勝で単独首位に立った。立ち合いで前頭3枚目松鳳山(33=二所ノ関)を左から張って右四つに組み止め上手投げで下した。

 横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)は、前頭2枚目の栃煌山(30=春日野)を左からおっつけて突き落とし4勝2敗とした。

 2大関はともに敗れた。大関豪栄道(31=境川)は、前頭2枚目の千代大龍(29=九重)に突き出されて初黒星を喫した。かど番大関高安(27=田子ノ浦)は、前頭筆頭の貴景勝(21=貴乃花)に押し出されて連敗を喫し、4勝2敗となった。

 39歳で再入幕の前頭13枚目安美錦(伊勢ケ浜)は、同11枚目の朝乃山(23=高砂)に上手投げで敗れ初日からの連勝が止まった。人気力士の前頭9枚目遠藤(27=追手風)は、同12枚目隠岐の海(32=八角)の小手投げで3敗目を喫した。。

 6日目を終わって勝ちっ放しは白鵬、1敗で豪栄道、関脇御嶽海(24=出羽海)前頭3枚目北勝富士(25=八角)同4枚目逸ノ城(24=湊)同5枚目荒鷲(31=峰崎)隠岐の海、安美錦が続いている。

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白鵬、豪栄道ら5連勝、稀勢の里702勝で単独8位

栃煌山(左)を押し出しで破り5連勝の白鵬(右)(撮影・今浪浩三)

<大相撲九州場所>◇5日目◇16日◇福岡国際センター


 40度目の優勝を目指す横綱白鵬(32=宮城野)は前頭2枚目の栃煌山(30=春日野)を押し出して5連勝を飾った。

 横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)は、前頭3枚目松鳳山(33=二所ノ関)を右からの逆転の突き落としで下し3勝2敗とした。幕内通算702勝とし、貴乃花を抜いて歴代単独8位となった。

 かど番大関高安(27=田子ノ浦)に土がついた。前頭筆頭の玉鷲(33=片男波)の左おっつけから右のど輪で背中を向かされ送り出された。大関豪栄道(31=境川)は、新小結阿武咲(21=阿武松)をはたき込んで5連勝とした。

 初日から4連敗だった関脇照ノ富士(25=伊勢ケ浜)は左膝のケガで、この日から休場した。今場所10勝以上なら大関に復帰できたが、再出場しない方針で、1場所での大関復帰の可能性が消えた。

 39歳で再入幕の前頭13枚目安美錦(伊勢ケ浜)は、同14枚大奄美(24=追手風)に土俵際まで寄り立てられたが右へ回り込みながらのすくい投げで5連勝をマークした。人気力士の前頭9枚目遠藤(27=追手風)は、同11枚目の朝乃山(23=高砂)を寄り切って連敗を止め、3勝目を挙げた。

松鳳山(右)を突き落としで破り3勝目を挙げた稀勢の里(撮影・岡本肇)

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白鵬3連勝、稀勢の里が2勝目 日馬富士は休場

2勝目を挙げ笑顔が戻ってきた稀勢の里(撮影・岡本肇)

<大相撲九州場所>◇3日目◇14日◇福岡国際センター


 40度目の優勝を目指す横綱白鵬(32=宮城野)は、前頭筆頭の貴景勝(21=貴乃花)を寄り倒しで下し3連勝を飾った。

 黒星発進の横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)は、千代大龍(29=九重)を寄り切って2勝目を挙げた。幕内通算701勝とし、貴乃花と並び歴代8位となった。

 2連敗していた横綱日馬富士(33=伊勢ケ浜)は、左腕の負傷でこの日から休場した。

 大関はそろって3連勝とした。大関豪栄道(31=境川)は、前頭2枚目の栃煌山(30=春日野)を肩透かしで下した。大関高安(27=田子ノ浦)は、新小結阿武咲(21=阿武松)にいなされて土俵際まで押し込まれたが、逆転の引き落としで勝った。

 39歳で再入幕の前頭13枚目安美錦(伊勢ケ浜)は、同15枚錦木(27=伊勢ノ海)を肩透かしで下し3連勝をマークした。人気力士の前頭9枚目遠藤(27=追手風)は、同7枚目の正代(26=時津風)に寄り切られて2勝1敗となった。

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稀勢の里初日で幕内700勝、日馬2連敗 九州場所

突き落としで阿武咲を下す横綱稀勢の里(左)(撮影・菊川光一)

<大相撲九州場所>◇2日目◇13日◇福岡国際センター


 40度目の優勝を目指す横綱白鵬(32=宮城野)は、初日に稀勢の里を撃破した前頭筆頭玉鷲(32=片男波)を送り出して2連勝とした。

 3場所連続休場明けの横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)は、初顔合わせの新小結阿武咲(21=阿武松)を突き落として今場所初白星。区切りの幕内700勝目を挙げた。初日に横綱日馬富士を撃破していた阿武咲は1勝1敗となった。

 2場所連続優勝を狙う横綱日馬富士(33=伊勢ケ浜)は、前頭筆頭の貴景勝(21=貴乃花)に押し出され2連敗となった。

 大関豪栄道(31=境川)は、小結琴奨菊(33=佐渡ヶ嶽)を寄り切って連勝。大関高安(27=田子ノ浦)も、前頭2枚目の栃煌山(30=春日野)を寄り切って2連勝と星を伸ばした。

 39歳で再入幕の前頭13枚目安美錦(伊勢ケ浜)は、同12枚目輝(23=高田川)をはたき込みで下し2連勝。人気力士の前頭9枚目遠藤(27=追手風)は、同10枚目の魁聖(30=友綱)を下手ひねりで下して2連勝とした。

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休場明け白鵬は初日に琴奨菊と対戦、稀勢の里は玉鷲

前夜祭で土俵入りを行う白鵬


 日本相撲協会は10日、九州場所(12日初日、福岡国際センター)の取組編成会議を開き、2日目までの取組を決めた。通算40度目の優勝に挑む、休場明けの横綱白鵬(宮城野)は初日に三役復帰した小結琴奨菊、2日目に平幕の玉鷲と対戦する。同じく休場明けの横綱稀勢の里は初日に玉鷲、2日目に新小結阿武咲と対戦、先場所優勝の横綱日馬富士は初日に阿武咲、2日目に平幕の貴景勝と対戦する。

 その他の対戦は以下の通り。大関豪栄道は初日に貴景勝、2日目に琴奨菊。大関高安は初日に千代大龍、2日目に栃煌山。関脇御嶽海は初日に栃煌山、2日目に北勝富士。関脇嘉風は初日に松鳳山、2日目に千代大龍。小結琴奨菊は初日に白鵬、2日目に豪栄道。小結阿武咲は初日に日馬富士、2日目に稀勢の里。

 また昭和以降で最高齢39歳の再入幕となる西前頭13枚目安美錦は初日に琴勇輝、2日目に輝と対戦する。

 休場は横綱鶴竜、平幕の貴ノ岩と宇良、十両千代鳳の4人。

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栃煌山新サインは「丸」→「角」どっしり感出したい

全体的に「丸み」があった栃煌山の従来のサイン(左)と「角」を意識して練習中の新しいサイン


 大相撲の秋巡業は28日、広島市で行われ、小結栃煌山(30=春日野)が新しいサインを練習し始めた。これまでは全体的に丸みを帯びていたが、新サインは「角」を意識。まだまだ練習中で、披露した字にはぎこちなさが残るが「どっしり感を出したい」と話した。

 以前、師匠の春日野親方(元関脇栃乃和歌)から「角張ったサインを教えてもらえ」と言われたことがあった。助言を送った部屋の三役格行司の木村庄太郎は「下(の山)が平らな方が安定感がある」と言う。

 それは相撲に通じる。立ち合いの仕切りを生命線とし「腰がガシッと決まったときがいい」という相撲も「どっしりと構えられるように」。願を懸けるように、新サインも九州場所(11月12日初日、福岡国際センター)に間に合わせる。

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豪栄道が1敗守る、3敗に千代大龍ら3人 秋場所

御嶽海を寄り切りで破った豪栄道(撮影・鈴木正人)

<大相撲秋場所>◇11日目◇20日◇東京・両国国技館


 単独トップの大関豪栄道(31=境川)が1敗を守った。立ち合いで関脇御嶽海(24=出羽ノ海)の両前回しを引いて一気に寄り切った。

 横綱日馬富士(33=伊勢ケ浜)は、前頭6枚目逸ノ城(24=湊)を上手出し投げで下し7勝4敗とした。

 2敗で追っていた前頭3枚目千代大龍(28=九重)は、小結玉鷲(32=片男波)に押し出されて1歩後退した。

 旋風を巻き起こしていた前頭3枚目阿武咲(21=阿武松)は、小結栃煌山(30=春日野)に押し出されて3連敗となり7勝4敗となった。

 人気力士の前頭10枚目石浦(27=宮城野)は同14枚目隠岐の海(32=八角)に押し倒されて7連敗で2勝9敗となった。前頭14枚目遠藤(26=追手風)は、同9枚目荒鷲(31=峰崎)の変化にも動じず寄り切って7勝4敗とした。

 11日目を終わって1敗は豪栄道、2敗はいなくなり、3敗で千代大龍、前頭9枚目貴ノ岩(27=貴乃花)同16枚目朝乃山(23=高砂)の3人が追っている。

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豪栄道、栃煌山破りトップ「内容は良かったです」

栃煌山(左)を押し出しで破った豪栄道(撮影・鈴木正人)

<大相撲秋場所>◇10日目◇19日◇東京・両国国技館


 豪栄道が同学年で同期入門の栃煌山を退け、単独トップの1敗を守った。

 押し、いなしを使い分けて体勢を崩し、休まず押し出した。「力のある力士。負けたくない」というライバルを冷静に対応し「内容はよかったです」と満足そう。2敗が一気に3人減るなど追い風を受けて残り5日。「自分のやることをやるだけ」と気の緩みはない。

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豪栄道1敗守る 日馬富士4敗、貴景勝金星 秋場所

栃煌山(左)を押し出しで破った豪栄道(撮影・鈴木正人)

<大相撲秋場所>◇10日目◇19日◇東京・両国国技館


 単独トップの大関豪栄道(31=境川)が1敗を守った。小結栃煌山(30=春日野)を左からいなして押し出した。

 横綱日馬富士(33=伊勢ケ浜)は前頭5枚目貴景勝(21=貴乃花)にはたき込まれて4敗目を喫した。貴景勝は初金星を挙げた。

 2敗で追っていた4力士は、前頭3枚目千代大龍(28=九重)のみ白星を挙げた。同筆頭の栃ノ心(29=春日野)の左上手を引いて押し出した。

 前頭3枚目阿武咲(21=阿武松)は同筆頭の琴奨菊(33=佐渡ケ嶽)に左から突き落とされて3敗に後退した。同9枚目貴ノ岩(27=貴乃花)は同6枚目逸ノ城(24=湊)に小手投げで敗れ、同12枚目大翔丸(26=追手風)は同8枚目千代翔馬(26=九重)に押し出された。

 人気力士の前頭10枚目石浦(27=宮城野)は同8枚目宝富士(30=伊勢ケ浜)の背後に回ったが送り出されて2勝8敗となり負け越しが決まった。前頭14枚目遠藤(26=追手風)は同15枚目徳勝龍(31=木瀬)を上手出し投げで下し6勝4敗とした。

栃煌山(左)と激しい取組をする豪栄道(撮影・鈴木正人)

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豪栄道「負けたくない相手」栃煌山を下し1敗守る

栃煌山(右端)を押し出しで破り1敗を守った豪栄道(撮影・江口和貴)

<大相撲秋場所>◇10日目◇19日◇東京・両国国技館


 大関豪栄道(31=境川)が同学年で同期入門の小結栃煌山を押し出しで下し、単独トップを守った。立ち合いから土俵際まで押し込んだ後、1度引き気味になり左からはたき、体勢を崩してから冷静に押し出した。

 幼少時からのライバルで、埼玉栄高にいた頃は明徳義塾高だった栃煌山と覇を競った。「もともと力がある力士。中学の時は体が大きくて。高校の時はどっちかが優勝することが多かった。最初2勝2敗やったけど、最後は(自分が)5連勝したと思う。負けたくない相手」。今の自分を作ってくれた1人でもあり、気合十分で臨んだ一番だった。

 この日、阿武咲、貴ノ岩、大翔丸が3敗目を喫し、1敗の自分を追う2敗力士は千代大龍だけになった。残り5日の終盤戦を前に、追い風が吹いた。しかし、昨年秋場所以来2度目の賜杯へ、逆に慎重さは増す。「自分のやることをしっかりやるだけです」。何を聞かれても3、4度、同じ言葉を繰り返した。

 11日目は、休場者を除くと東の番付最上位となる関脇御嶽海との対戦。目の前の相手を退けることに集中する。

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日馬富士3勝、琴奨菊2敗 阿武咲は初黒星 秋場所

千代大龍(手前)を寄り切りで破る日馬富士(撮影・鈴木正人)

<大相撲秋場所>◇6日目◇15日◇東京・両国国技館


 3日連続金星を配給していた横綱日馬富士(33=伊勢ケ浜)は、前頭3枚目千代大龍(28=九重)を左から張ってもろ差しとなり寄り切った。連敗を止めて3勝目を挙げた。

 かど番の大関豪栄道(31=境川)は、ただ1人勝ちっ放しだった前頭3枚目阿武咲(21=阿武松)を止めた。押し込まれながらも右からはたき、押し出して1敗を守った。

 かど番の大関照ノ富士(25=伊勢ケ浜)は左膝のケガで休場となった。

 関脇嘉風(35=尾車)は、小結栃煌山(30=春日野)の左下手を引き、四つ相撲で寄り切り2勝目を挙げた。

 関脇御嶽海(24=出羽ノ海)は、もろ差しから前頭筆頭の琴奨菊(33=佐渡ケ嶽)を左すくい投げで下し3勝3敗の五分とした。琴奨菊は2敗目を喫した。

 人気力士の前頭10枚目石浦(27=宮城野)は、同10枚目豪風(37=尾車)にはたき込まれ2勝4敗となった。

 同14枚目の遠藤(26=追手風)は、同13枚目錦木(27=伊勢ノ海)を寄り切って4勝2敗とした。

 6日目を終わって勝ちっ放しはいなくなり、1敗で豪栄道、阿武咲、前頭11枚目大栄翔(23=追手風)同12枚目大翔丸(26=追手風)の4人が並んでいる。

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栃煌山「若干、くせ毛っぽい感じがした」

栃煌山(8月18日撮影)


 11日に誕生した長女に初白星をささげた栃煌山 ホッとしたっす。(妻せりさんは滋賀の)実家に帰っているので、写真や動画を見ただけ。(長女は自分に似て)若干、くせ毛っぽい感じがしました。

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たんこぶ男松鳳山が2連勝「男前になったな」と師匠

10日、玉鷲との取組で左目を腫らす松鳳山

<大相撲秋場所>◇2日目◇11日◇東京・両国国技館

 東前頭4枚目の松鳳山(33=二所ノ関)が、小結栃煌山(30=春日野)を寄り切り、2連勝とした。突き押しからもろ差しになる得意の形で完勝。動きの良さを示した。

 初日の玉鷲戦で左目の上を大きく腫らせた。この日もどす黒く膨らんだままだが「全然大丈夫っす。朝の稽古は怖かったし、見えにくかったけど、だいぶよくなった」と前向き。前日の取組後、車で迎えに来た妻のあいさんが氷を用意してくれて、冷やしながら帰路に就いたという。

 「今日、昼寝の時、息子が『パパ大丈夫?』って触ってきた。師匠には『男前になったな』と言われました」と笑っていた。

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日馬富士、1人横綱の責任も「楽しみながらできた」

日馬富士(左)は栃煌山を上手投げで下す(撮影・小沢裕)

<大相撲秋場所>◇初日◇10日◇東京・両国国技館

 横綱4人のうち唯一出場した日馬富士が、小結に返り咲いた栃煌山との結びの一番を制した。当たって左にずれて左上手を取り、相手の動きを止めて前に出てくる力を利用して上手投げ。「左上手はそんなにいい場所とは思わなかったけど自分の形で投げられた」。思い通りの形とはいかなかった中で、結果を出した。

 3横綱が初日から休場する緊急事態に加え、三役力士らが次々と倒れた初日。弟弟子の照ノ富士が敗れたのを知ると「負けたんですか? まぁ、自分の相撲に集中していましたから」と話したほど、自らの準備に没頭していた。1人横綱の責任については「毎場所と同じ初日のいい緊張感があったし楽しみながらできた」と振り返った。貴乃花を抜き歴代7位となる幕内702勝目も挙げ「これからも積み重ねたい」とさらなる高みを目指した。

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1人横綱日馬富士が白星発進「楽しみながらできた」

記者の質問に答える日馬富士(撮影・鈴木正人)

<大相撲秋場所>◇初日◇10日◇東京・両国国技館

 4横綱の中で唯一出場した日馬富士(33=伊勢ケ浜)が、先場所12勝を挙げて小結に返り咲いた栃煌山(30=春日野)との結びの一番を制して横綱の責任を果たした。

 自身も肘や膝を痛めていて万全とは言えない中、当たって左にずれて左上手を取る技術の高さを見せて、危なげなく上手投げで下した。三役力士らが次々と倒れ、唯一直前の大関高安だけが白星という展開だったが「自分の相撲に集中していた。毎場所と同じ初日のいい緊張感で楽しみながらできた」と余裕があった。貴乃花を抜き歴代7位となる幕内702勝目を挙げて「これからも積み重ねたい」とさらなる高みを目指した。昨年名古屋場所以来9回目の優勝に向けて、つまずくことなくスタートを切った。

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日馬富士、高安は白星発進 秋場所

日馬富士(左)は栃煌山を上手投げで下す(撮影・小沢裕)

<大相撲秋場所>◇初日◇10日◇東京・両国国技館

 3横綱が休場で1人横綱となった日馬富士(33=伊勢ケ浜)が小結栃煌山(30=春日野)を上手投げで破り、きっちり白星発進した。

 3大関は高安(27=田子ノ浦)だけが白星だった。前頭筆頭の栃ノ心(29=春日野)を寄り切りで破った。かど番の照ノ富士(25=伊勢ケ浜)は前頭2枚目の北勝富士(25=八角)に引き落としで敗れ、同じくかど番の豪栄道(31=境川)は前頭筆頭の琴奨菊(33=佐渡ケ嶽)に押し出しで敗れた。

 人気の前頭4枚目宇良(25=木瀬)は同5枚目の正代(25=時津風)をとったりで破った。

 前頭14枚目の遠藤(26=追手風)は、同14枚目の隠岐の海(32=八角)に上手投げで敗れた。

 新入幕の朝乃山(23=高砂)は十両の蒼国来を破り、幕内初白星を挙げた。

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