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木村花さん「恋愛大っぴらに」業界改革へテラハ出演

木村花さん

<こんな人>

23日に22歳で急死した女子プロレス団体スターダムの木村花さんは、将来を嘱望された選手だった。華やかな見た目とギャップのある荒々しいファイトが多くのファンを魅了した。そして、新しい女子プロレスラーのあり方を探っていた人でもあった。

  ◇    ◇    ◇

木村花さんには華があった。明るい性格で礼儀正しく、多くの人に愛された。木村さんの死去を受け、新日本プロレスの“100年に一人の逸材”棚橋弘至(43)は23日、ツイッターでこう記した。「スター性があって、人を惹きつける。間違いなく女子プロレス界の未来を背負う選手でした」。世界中の選手やファンが追悼のメッセージを発表した。これからスターの座に駆け上がるはずの人だった。

木村さんを初めて取材したのは、W-1からスターダムに移籍した19年春。ピンクの髪に大きな目。派手な衣装と堂々としたふるまい。リングに立つだけで絵になる選手だと思った。同4月にはリーダーとして、ユニット「TOKYO CYBER SQUAD(トーキョーサイバースクワッド)」を結成。光るガスマスク、蛍光色のファーなどを身にまとう、おしゃれなヒールキャラがすぐに定着した。

デビューからまだ数年。特別技術が高いわけでも、運動神経が優れているわけでもない。その代わり、1つ1つの技に力強さがあり、感情むき出しで戦う姿が魅力だった。印象に残るのは、昨年12月24日後楽園大会でのジュリア戦。インドネシア人の父を持つ木村さんは、イタリア人の父を持つジュリアが11月に入団して以来“ハーフ抗争”を繰り広げていた。迎えた初対戦。ゴングと同時にエルボーの打ち合いとなり、ゴンッと音が鳴るほどの頭突き合戦に発展。結局、時間切れ引き分けとなったが、2人の荒々しい戦いに会場は沸いた。ライバル物語は今年も続くはずだった。

木村さんは新しい風景を思い描いていた。かつて日本には女子プロレスブームがあったが、90年代後半以降は人気が下がり、今は主に年配の男性ファンに支えられている。だが、昨年からスターダムは特に新規女性ファン獲得に乗り出した。団体関係者によれば、木村さんは団体の中でも1番女性ファンが多かったという。会場で木村さんのコスプレをした少女もいた。同11月28日、都内で行われた会見で木村さんは女性ファンについてこう話していた。

「元々こういう見た目なので、日本人男性受けしないというのは重々承知していて…。メークはドラァグクイーンの方を参考にして、男性受けを一切無視したビジュアルを普段からしている。でも、それによって、女性から『かわいい』っていう声を頂いたり、メークをまねしてもらったり、『髪の毛がピンクだから見に来ました』って子もいたりする。女性目線で物事を考えているので、女性ファンの方を増やしやすいのかなと思います」。5月6日に開催予定だった初の女性ファン限定興行が決定した時、木村さんは「夢がかなった」と大変喜んでいた。

「テラスハウス」出演は認知度アップだけでなく、業界の旧体質を変える狙いもあった。「この職業をしていると、恋愛は大っぴらに出来ないとか、日本ではまだまだあると思う。私が出ることによって、男性ファンの前でも女性ファンの前でもオープンに恋愛をしていけたら」とありのままの姿を見せようとしていた。偏見にとらわれず、自由な考えを持つ木村花という選手は、新しい女子プロレスの象徴にふさわしかった。【高場泉穂】

◆木村花(きむら・はな)1997年(平9)9月3日、横浜市生まれ。母は元プロレスラー木村響子で父はインドネシア人。15年に武藤敬司主宰団体「WRESTLE-1」のプロレス学校に1期生として入学。16年3月に才木玲佳戦でデビュー。フリー、ACE、W-1を経て、19年3月にスターダム入団。ユニット「TOKYO CYBER SQUAD」を率い、活躍していた。164センチ、58キロ。得意技タイガーリリー、ハイドレンジア。

20年1月13日、会見で話す木村花さん(左)。5月6日の女性限定興行が決まり、「女性ファンだけの前でやってみたいという夢がかなった。女性の方が目が厳しい。そこをクリアして、盛り上げることができれば価値がある」と語っていた

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棚橋弘至「全然違うレスラーになってた」中邑に感謝

新日本プロレスの企画「テレプロレスリング」。11年5月の棚橋中邑戦をテレワークで生解説する棚橋弘至(右下)。右上はテレビ朝日大西洋平アナ、右中央は元井美貴キャスター

新日本プロレスは3日、過去の試合を選手とともに観戦する「テレプロレスリング」を、配信サービス新日本プロレスワールドで放送した。

放送されたのは、ゴールデンウイーク恒例の福岡興行「レスリングどんたく」で過去に行われた5試合。各試合ごとに選手、実況アナらがテレビ会議システムを使って試合について語り合った。最後は棚橋弘至(43)が登場。テレビ朝日大西洋平アナ、元井美貴プロレスキャスターともに11年5月3日のIWGPヘビー級選手権対中邑真輔戦を振り返った。

棚橋は試合を見ながら、「中邑がいなかったら全然違うレスラーになっていたと思う」とライバル関係だった後輩中邑にあらためて感謝。中邑は16年から世界最大のプロレス団体WWEで活躍中だが、「またいつか戦える日が来たらいいなと思う」と再戦を熱望した。また、「大活躍している中邑の姿を見ると、負けてられないと思うと同時に、こんなすごい選手とずっと試合してたんだと誇らしい気持ち」と思いを語った。

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棚橋と内藤が名勝負語る、新日本が新規動画を配信

棚橋弘至(左)と内藤哲也

新日本プロレスは1日、毎年恒例の福岡興行「レスリングどんたく」予定日だった3、4日に、新規コンテンツ「TelePro-Wrestling(テレプロレスリング)」を配信すると発表した。

選手が生出演し、過去の名勝負の試合を見ながら語るという内容。3日は棚橋弘至(43)、4日はIWGPヘビー級、同インターコンチネンタル王座2冠王者の内藤哲也(37)が出演し、両日とも午後7時から動画サービス「新日本プロレスワールド」で放送する。他の出演者、試合内容は当日発表される。

新日本は、この新企画の狙いについて、「『喜怒哀楽の共有』をテーマに激闘の数々を実況者、解説者、さらに選手も交えて「同時視聴」して、興奮や感動をツイッターでつぶやき合ったり、家族や友人、ファン同士リモートシステムをつなげて楽しむ時間を共有できる機会なってくれたらと考えています。色あせることのない名勝負や語り継がれる伝説の闘いなど、目の前で繰り広げられる試合に興奮しながら、試合に出場した選手による場面場面での駆け引きや心理状況、裏話など交えながら見るプロレスは、一味違う面白さを感じて頂けると思います」と説明した。

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プロレス界で広がる「♯お家でフルコスチューム」

棚橋弘至(2019年1月4日撮影)

新型コロナウイルス感染拡大で外出自粛が続く中、プロレス界では試合時の衣装に着替える様子をSNSで公開する「♯お家でフルコスチュームに着替えてみた」がブームとなっている。始めたのはDDTプロレスリングの大石真翔(まこと、41)。

今月7日に大石がツイッターで動画をあげると団体を問わず広がりをみせ、17日現在までに新日本プロレスのエース棚橋弘至(43)、マーベラス代表長与千種(55)、みちのくプロレスのザ・グレート・サスケ(50)ら30人以上のレスラー、ものまね芸人らが企画に参加している。

考案者である大石に取材すると、「ミラクルが起きてますね」とブームの広がりに驚いている様子。家でトレーニング動画を撮影しようとした時にふと「コスチュームでも着てみようか」と思いついたのがきっかけだった。

「無観客でも試合が難しい状況で、自分たちレスラーもコスチュームを着る機会がない。ファンの方も見たいかなと思ってやってみました」

すぐに2AW旭志織(42)ら知人レスラーにバトンをつなぎ、それが棚橋のものまねをする棚ボタ弘至を通じて、棚橋にもつながった。「さまざまな団体の方にやっていただきたいとは思っていましたが、まさか棚橋さんにまでいくとは…」とうれしい誤算。棚橋からYOH(31)、SHO(30)にもつながるなど、新日本でも広がりそうな勢いだ。

大石は外国人選手も参加しやすいよう、DDTスタッフと相談し、英語のハッシュタグ「#WearGearChallenge」も用意した。「ぼくの知らない人たちにもぜひやってほしい」とプロレス界だけでなく、他のスポーツ、エンターテインメント界にも広がってほしいと願う。

「今までは写真撮影でコスチュームに着替える時など、めんどくさいなと思うこともありました。でも試合をできない今の状況でコスチュームを着て、やっぱり気持ちがいいし、テンションが上がりました。早く試合のためにコスチュームを着て、ファンの方々に生で見てほしいです」。衣装で気持ちを奮い立たせて、興行再開の時を待つ。【高場泉穂】

大石真翔

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プロレスに休業補償を 異例集結で統一組織創設!?

プロレス7団体の選手、関係者(撮影・中島郁夫)

新型コロナウイルス感染拡大の影響で興行を自粛している新日本プロレスなど国内プロレス7団体の選手、関係者が15日、都内で元文部科学相の馳浩衆院議員(58)に要望書を提出した。プロレスは選手間の接触が多く、観客席との距離も近いため、興行再開の見通しが立たない。苦しい自粛期間を耐えるため簡易検査キットの早期普及、選手の休業補償の2点を訴えた。

永田町の衆院議員会館に、スーツのプロレスラーの姿があった。新型コロナウイルス感染拡大の中、密集、密閉、密接の「3密」が当てはまるプロレス興行は、ほとんどが中止や延期。どの団体も興行が収入の大部分を占めるため、長期化すれば団体存続の危機にもつながる。そんな中、新日本プロレス、スターダムの親会社である株式会社ブシロード木谷高明取締役(59)を発起人とし、簡易検査キット早期普及、選手の休業補償について、プロレスラーでもある馳議員に要望書を提出した。

他のスポーツ、エンターテインメント界も止まっている状況。苦しいのはプロレス界だけではないと理解しながら動いたのは、補償という安心を得て長期の自粛後に無事興行を再開するためだ。木谷氏は現在、国内で開発が進む簡易検査キットの普及を求めたことについて「無観客試合をする上でも、選手の安心につながる」と説明。同時に、興行再開時に観客への安全、安心にもつながるとした。

休業補償を求めたのは、プロレスラーの多くが年俸制など団体と特殊な契約を結んでおり、社員でもフリーランスでもないため。国からの補償の対象となるかをスポーツ庁、経済産業省の担当者に確認。前年同月比で収入が半減した個人事業主に最大100万円を給付する「持続化給付金」で補償可能と説明を受けた。他にも団体、選手が利用できる補償があり、馳議員からも「つなぎ役になる」と協力を約束された。

各団体を代表して新日本プロレス棚橋弘至(43)、全日本プロレス諏訪魔(43)、ノア丸藤正道(40)、DDTのHARASHIMA、スターダム岩谷麻優(27)、東京女子坂崎ユカ、ディアナ井上京子(50)が出席。全員が現状を報告した。棚橋は「メジャースポーツのプロ野球、サッカー、大相撲が試合を再開し、プロレスはしんがり、一番最後でもいい。プロレスができるようになる時に、エンタメ、スポーツ業界が復活という形になる」と覚悟を示した。

団体の垣根を越えた異例の集結だが、集まったのは木谷氏が声をかけた一部にすぎない。馳議員は「苦言を呈するようですが…」と木谷氏に統一組織創設を要望。木谷氏も「今後、チャリティーやオールスター戦の実現のためにも、あったほうがいい。音頭をとりますよ」と前向き。苦難の時だからこそ、それを乗り越えるための“プロレス協会”設立が実現するかもしれない。【高場泉穂】

東京女子プロレスの坂崎ユカ

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新日本など7団体が馳浩議員に休業補償など要望書

馳浩衆議院議員(右)に要望書を提出するブシロード木谷高明取締役(撮影・中島郁夫)

新型コロナウイルス感染拡大の影響で興行を自粛している新日本プロレスなど国内プロレス7団体の選手、関係者が15日、都内で馳浩衆議院議員(58)に要望書を提出した。

発起人は新日本プロレス、スターダムの親会社である株式会社ブシロードの木谷高明取締役(59)。無観客試合実施や興行再開時に必要となる簡易検査キットの早期普及、選手の休業補償の2点について要望した。

各団体を代表して、新日本プロレス棚橋弘至(43)、全日本プロレス諏訪魔(43)、ノア丸藤正道(40)、DDTのHARASHIMA、スターダム岩谷麻優(27)、東京女子坂崎ユカ、ディアナ井上京子(50)が、それぞれ現状に言及した。

新日本プロレスは3月1日から約1カ月半、興行を中止している。棚橋は「選手は試合再開の時を待ちながら、道場で時間を分けて選手が集中しないようにして練習に励んでいます」と現状を説明した。

棚橋はその上で、「メジャースポーツのプロ野球、サッカー、大相撲が試合を再開し、プロレスはしんがり、一番最後でもいいんじゃないかと思っている。プロレスができるようになる時にエンタメ、スポーツ業界が復活という形になるかと思います」と覚悟を示した。

約30分の会合を終え、馳議員は簡易検査キットの導入に関しては「医療機関を受診した後に活用されるもの」と慎重な姿勢を示しつつ、補償支援については「企業、選手、興行に対してそれぞれのメニューがある。つなぎ役をさせていただく」と協力を約束した。

また「苦言を呈するようですが…」と、プロレス界の統一組織の創設を要望。「まとめ役の木谷さんに宿題としてお伝えしたい」と団結を求めた。

木谷氏は「今後、チャリティーやオールスター戦の実現のためにもあったほうがいい。音頭をとりますよ」と“プロレス協会”実現へ前向きだった。

要望書を受け取り話をする馳浩衆議院議員(撮影・中島郁夫)
新日本プロレス棚橋弘至(撮影・中島郁夫)
東京女子プロレス坂崎ユカ(撮影・中島郁夫)

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棚橋弘至「普段出来ないことを」休校になった君たちへ

棚橋弘至

#休校になった君たちへ-。日刊スポーツでは、コロナウイルス拡散で休校、自宅待機となっている子供たちに向けたスポーツ選手や芸能人、著名人のメッセージを、日々お届けします。

     ◇   ◇   ◇

新日本プロレス「100年に1人の逸材」棚橋弘至(43)「生活のリズムを変えないことが大事なんじゃないかな。毎朝同じ時間に起きて、ごはんを食べて、午前中だけは机に向かって勉強してみる。睡眠もしっかりとる。リズムをしっかり作ることで、成長ホルモンも分泌されて体にも心にもいい。そして、空いた時間に普段出来ないことをやってみればいい。僕はいつも巡業続きで家族といる時間が少ないけど、試合が中止になった今は、一緒に過ごす時間が増えた。毎日息子とネットでアニメ『ジョジョの奇妙な冒険』を見てるよ。後で振り返ってみたら、あの時間もあって良かったなと思えるように過ごしていこう」。

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棚橋弘至の登場イベント中止「健康と安全第一に」

棚橋弘至

新日本プロレスは25日、棚橋弘至(43)が28日都内で登壇する予定だった岐阜市シティプロモーション映像完成披露発表会が中止になったと発表した。

主催の岐阜市とポニーキャニオン社も文書を発表し、「ご来場を予定されていた皆様の健康と安全を第一に考え、中止の判断に至りました」と説明。PR映像の公開も延期となった。

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中西学は最後も背骨折り…27年幕「感謝しかない」

引退セレモニーで新日本プロレスの選手たちに胴上げされねぎらわれる中西(撮影・河田真司)

<新日本:後楽園大会>◇22日◇東京・後楽園ホール

新日本の“野人”中西学(53)が27年間のプロレスラー人生に幕を下ろした。

22日の東京・後楽園ホール大会で同じ第三世代の永田裕志、天山広吉、小島聡と組み後藤洋央紀、飯伏幸太、棚橋弘至、オカダ・カズチカ組と対戦。最後は棚橋に抑え込まれたが、札止め1720人の前で全力のラストファイトを披露した。

先陣を切ってリングインし「最高のパートナーに助けられ、最高の相手4人」と渡り合った。永田に誤爆されると、得意のアルゼンチン式背骨折りを2度繰り出す。棚橋も担ぎ上げて仕留めにいくが、最後はハイフライフローに沈んだ。

引退セレモニーでは坂口征二顧問から「一番最高やった」、藤波辰爾から「まだいい体なのに」、馳浩専大OB会長に「面白かった」と惜しまれた。10カウントゴング後、選手に3回胴上げされリングをおりた。

五輪出場、G1優勝にIWGPヘビー級王座も手にした。首のケガが引退を早めたが「みんなに感謝しかない」と涙ぐんだ。「死ぬまでプロレスラー。トレーニングも続けて携わっていきたい」。家業の茶栽培を手伝いながら、新日に恩返しをしていくつもりだ。

◆中西学(なかにし・まなぶ) 1967年(昭42)1月22日、京都市生まれ。専大時代にレスリング全日本選手権4連覇。92年バルセロナ五輪代表。同年8月に新日本に入団。97年に小島聡とIWGPタッグ王座獲得。99年G1優勝。09年IWGPヘビー級王座。得意技はアルゼンチン式背骨折り、原爆固めなど。186センチ、120キロ。

引退セレモニーで新日本プロレスの選手たちにとポーズを決める中西(中央)(撮影・河田真司)
引退セレモニーで10カウントゴングに臨む中西(撮影・河田真司)

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棚橋弘至、飯伏幸太組が新王者「無限に防衛する」

<新日本:後楽園大会>◇21日◇東京・後楽園ホール

IWGPタッグ選手権で挑戦者棚橋弘至(43)、飯伏幸太(37)組が、王者タンガ・ロア、タマ・トンガ組を破り、新王者となった。棚橋は約14年半ぶり3度目で、飯伏は初戴冠。夢の“ゴールデン☆スター”タッグが誕生した。

棚橋はタマにハイフライフローを決めるも、カウント2で邪道が海野レフェリーを襲い、3カウントはすんでで奪えず。さらにタンガにIWGPのベルトで殴打される。だが、飯伏がタマに蹴り、さらにカミゴェを決め、流れを取り戻す。そこに棚橋が2度目のハイフライフローをタマに決め、勝利をもぎ取った。

マイクを持った棚橋は「ぼくの願いは1つなんです。プロレスを見ている時だけは楽しんでください」とあいさつ。さらに飯伏との新タッグで「無限に防衛するから」と宣言した。だが、締めぜりふの「愛してまーす」を言い終わらないうちにタイチ、ザックの2人に乱入され、ボコボコにされる結末に。棚橋、飯伏の2人は両脇を抱えられながら控室へ。大団円を邪魔された棚橋は「くそぉ…」とつぶやいた。

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中西学、2・22ラストマッチは8人タッグに決定

中西学(2020年1月7日撮影)

新日本プロレスは10日、19~22日の後楽園4連戦と3月3日の旗揚げ記念日大会(大田区総合体育館)のカードを発表した。

19日のタイガー服部レフェリー引退記念大会のメインは後藤洋央紀、石井智宏、オカダ・カズチカ組対SANADA、鷹木信悟、内藤哲也組の6人タッグ戦に決まった。

20日は、NEVER無差別級王者鷹木信悟が、石井智宏相手に初防衛戦を行う。また、IWGPジュニアタッグ選手権で王者SHO、YOH組にロッキー・ロメロ、田口隆祐組が挑戦する。

21日は、IWGPタッグ選手権で棚橋弘至、飯伏幸太の新タッグが王者タンガ・ロア、タマ・トンガ組に挑む。

22日の中西学引退試合のカードも決定。中西と永田裕志、小島聡、天山広吉が組み、後藤洋央紀、飯伏幸太、棚橋弘至、オカダ・カズチカ組と対戦。試合後に引退セレモニーが行われる。

3月3日の旗揚げ記念日大会では、IWGPヘビー、同インターコンチネンタルの2冠王者内藤哲也とIWGPジュニアヘビー級王者高橋ヒロムがスペシャルシングルマッチを行う。

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飯伏幸太が実戦復帰、棚橋との新タッグでベルト狙う

飯伏幸太、棚橋弘至、デビッド・フィンレー、ジュース・ロビンソン対チェーズ・オーエンズ、高橋裕二郎、タンガ・ロア、タマ・トンガ 勝利後の乱入者もものともせず反撃する飯伏幸太(右)(撮影・清水貴仁)

<新日本:大阪大会>◇9日◇大阪城ホール

インフルエンザA型とマロリーワイス症候群の併発で欠場していた飯伏幸太(37)が約1カ月ぶりに実戦復帰し、棚橋弘至(43)との新タッグでIWGPタッグベルトを狙う姿勢を示した。

スペシャル8人タッグマッチで棚橋、デビッド・フィンレー、ジュース・ロビンソンと組み、チェーズ・オーエンズ、高橋裕二郎、タンガ・ロア、タマ・トンガ組と対戦。試合は棚橋がロアの技をかわして、そのまま丸め込み、3カウントを奪取。その負けに不服な「G.o.D」ことIWGPタッグ王者ロア、トンガ組がそろって棚橋に襲いかかる。そこに飯伏が再びリングイン。2人にスワンダイブのミサイルキックを決め、棚橋を救出。さらに、邪道の竹刀攻撃を受け止め、掌底で返し蹴散らした。

昨夏のG1クライマックスで飯伏は、1・4東京ドーム大会のメインでIWGPヘビー級王者オカダ・カズチカに挑戦。激戦の末敗れ、初戴冠と、その先の2冠王者の座を逃した。試合後は「約1カ月ぶりですが、勘が戻ってない。これからちょっとタッグとして1回(ベルトを)目指していきたい。もちろんシングルも忘れてないけど。棚橋さんと約束した部分もあるんで、まだちょっと言えないけど…。まだまだやってないこといっぱいあるんで」と、再浮上を誓った。

飯伏幸太、棚橋弘至、デビッド・フィンレー、ジュース・ロビンソン対チェーズ・オーエンズ、高橋裕二郎、タンガ・ロア、タマ・トンガ 勝利後も執拗な攻撃をみせる相手に反撃する飯伏幸太(左)(撮影・清水貴仁)

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新日本プロレス34年ぶり「金曜8時」4月BS朝日

技を決めフォール勝ちする棚橋(左)(撮影・清水貴仁)

新日本プロレスが「金曜8時」に34年ぶりに帰ってくる。BS朝日は9日、4月から毎週金曜午後8時から同54分に「ワールドプロレスリングリターンズ」を放送すると発表した。

テレビ朝日系列で70年代から続く長寿番組「ワールドプロレスリング」は現在地上波で毎週土曜午前2時から30分の録画放送。BSでも同じ内容で水曜11時半から放送していたが、時間を1時間に拡大し、地上波放送の未公開部分やメイン試合をロング版で届ける予定だ。生放送ではないものの、昭和のプロレスファンに親しまれた「金曜8時」のゴールデンタイムに約34年ぶりに復活することとなった。

この放送変更を受け、選手らも喜びのコメントを寄せた。棚橋弘至は「家族みんなでご飯を食べながらぜひプロレスを楽しんでください!僕が小学生のころかな…。あばあちゃんと一緒にテレビで見て、楽しかった記憶があるので。そのね、いい時間帯、金曜8時!ご家族で楽しんで見てください!」と家族だんらんでのテレビ鑑賞を提唱。真壁刀義は「金曜夜8時に帰ってくるんだぜ!(小学校のころ)『ワープロ』を見て次の日学校行くじゃん?男子も女子もプロレスの話で盛り上がるわけ。それがすげーのよ!その熱さをもう1回お届けしませんかって話なんだよ!新日本プロレスのものすごい闘い見逃すんじゃねーぞ!言いたいことはそれだけだ!」と興奮。高橋ヒロムは「マジでうれしいです!金曜夜8時ゴールデンタイムっていうのは俺の夢だったんで。プロレスラーになりたいって思ったきっかけがテレビ。テレビで見てもらって、会場で見てもらう、それが1番! 俺たちの試合を見たらプロレス好きになるに決まってるじゃないですか。1回でも見てくれたらとりこになりますから。金曜夜8時、いいじゃないですか!」と新規ファン獲得への自信を示した。

左から天山、永田、中西、小島(撮影・清水貴仁)

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新日が計7万人超動員 メディア戦略で人気V字回復

新日本プロレス菅林直樹会長(19年撮影)

史上初となる新日本プロレス東京ドーム2連戦は両日で計7万人超を動員し、大成功に終わった。

世界中にファンを持ち、今も成長を続ける団体の秘密について、約30年にわたり裏方で支えてきた菅林直樹取締役会長(55)に話を聞いた。【取材・構成=高場泉穂】

   ◇   ◇   ◇

菅林会長は「06、07年ごろはドーム大会をやめるか、ぐらいまでいったんです」と不振の時代を回想した。当時はアリーナとスタンド1階席だけ。空席だらけでも何とか続けていたが、12年に親会社ブシロードの傘下となって以来、木谷オーナーによるPR戦略が成功。エース棚橋弘至に続き、新たなスター・オカダも誕生し、リング内も充実。観客動員はV字回復した。18年半ば、20年の1月4、5日が土日であることに気付いた菅林会長が「このタイミングを逃すと何年もいい曜日がめぐってこない」とドーム2日間をおさえた。

リスクもあった。「両方客席が埋まらなかったら、赤字プラス、イメージダウンにもなる」。2日間充実したカードを用意できるか検討し、さらに営業、幹部会で話し合うなど根回しに1年がかかり、昨年の大会で発表に至った。2年前の段階で武道館3連戦や大阪、福岡など地方のビッグマッチも満員。だから、「ちょっとは自信があったんです」。今年はドーム2連戦の満員に続き、きょう6日の東京・大田区総合体育館大会の前売りも完売。不安は杞憂(きゆう)に終わった。

世界中で人気を得る理由は1つにとどまらない。菅林会長はきっかけの1つとして、13年にテレビ放送された野毛道場寮のリフォームを追った番組「大改造!劇的ビフォーアフター」を挙げた。地上波で流れたことで、チケットの売り上げ復活の「タイミングと重なる」と明かす。16年からは芸能事務所アミューズと提携し、真壁、棚橋らがバラエティー番組などに出演し、知名度アップにつなげた。14年に開始した動画サービス「新日本ワールド」の存在も大きい。会員数約10万人中、約4割が米国、英国などの外国人。海外から来るファンも「ドームの観客動員にかなりプラスになっている」という。

選手だけでなく、営業、映像、グッズ班などの裏方を含めた約100人の社員が団結して興行を作りあげる。菅林会長は「お客さんが入っている、というのが社員の元気がよくなる理由」。ただ、「落ちるのはあっという間。2回ほど経験しているのでね(笑い)」と今の状況に慢心はしない。現在構想するのは、ブランドの追加。国内外のファン増加とともに興行数も200を数えるが、「これ以上増やすのは選手に無理を強いることになる」。2チームに分かれて国内外それぞれを回り、より多くのファンに生の試合を届ける夢プランを明かした。

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棚橋がジェリコに敗北「こういう選手もいるんだな」

棚橋弘至(左)にベルトでむち打つクリス・ジェリコ(撮影・中島郁夫)

<新日本:東京ドーム大会>◇5日◇東京ドーム

新日本のエース棚橋弘至が、米国プロレス界のレジェンド、クリス・ジェリコに屈した。

3年連続東京ドーム参戦となったジェリコとの日米頂上決戦。重厚なジェリコの攻撃に、巧みな技と機転で応じた棚橋と息詰まる熱戦が展開された。ジェリコの逆エビ固め「ウォールズ・オブ・ジェリコ」を1度は耐え抜いた棚橋だったが、最後はハイフライフローにいったところを捕まって、再びウォールズ・オブ・ジェリコに捕まった。22分24秒、耐えられずにギブアップし敗戦。棚橋は「言葉もない。悔しいです。ジェリコは、あんなタイプのレスラーは初めて。独特の雰囲気を持っていて、ああ、世界は広いな、こういう選手もいるんだなと感じた。今日は、いろいろなものが逃げていった。向こうの厚意も無にしてしまった。まだ、棚橋に少し期待してくださいよ」と寂しそうに笑って引き揚げた。

一方勝ったジェリコは「新日本に戻ってきて、ついに棚橋と戦った。WWEでアンダーテイカーとやった時と同じ気分になった。すばらしい試合だった」と感想を話した。これが新日本と契約上は最後の試合で「日本に帰ってきたい気持ちはある」と未練も口にした。

ジェリコ(下)を踏みつける棚橋(撮影・河田真司)
ジェリコ(右)に飛びかかる棚橋(撮影・河田真司)

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内藤哲也「大合唱だ、カブロン!」史上初2冠へ闘志

IWGPインターコンチネンタルのベルトを手にポーズを決める内藤哲也(撮影・中島郁夫)

IWGPヘビー級王者オカダ・カズチカ(32)が、挑戦者で19年G1クライマックス覇者の飯伏幸太(37)を下し、5度目の防衛を果たした。 5日は、この日IWGPインターコンチネンタル新王者となった内藤哲也(37)と史上初の2冠をかけて戦う。

   ◇   ◇   ◇

最後は内藤がリングにいた。白ベルトを海野レフェリーから奪うように受け取り、4万人を超えた観客の支持を得た。33分54秒の激闘を制した余韻を味わい、右拳を突き上げた。昨年9月、同王座から引きずり降ろされるなど2戦2敗だったホワイトに雪辱。オカダとの史上初となる2冠戦に臨む舞台が整った。

容赦ない左膝攻撃でもん絶した。鎌固め、NTO(裏4の字固め)、ロープを挟んだドラゴンスクリューを浴び、左膝は悲鳴をあげた。だがSSSで投げられるとリバース式フランケン弾で応戦し、旋回式デスティーノで局面打開。バリエンテで脳天から落とし、デスティーノでとどめ。逆転の内藤を印象づけた。

「このベルトを取るだけが目的じゃないからさ。トランキーロ! あっせんなよ」。昨年10月の両国大会から沈黙を貫いた。5月から体調面の不安を抱え「このまま引退かな…と不安になるぐらい、結構、落ち込んでました」。ドーム2連戦が近づいた年末、旅などのリフレッシュ効果で心身の不安を洗い落とした。一気に目標に掲げてきた2冠のチャンスを手中に収めた。

2年前、IWGP戦で屈したオカダに「ドームのメイン、最高に気持ちいいだろ。勝つと、もっと気持ちいいぞ」と上から目線で言われた。全試合終了後、その屈辱を胸にオカダと対峙(たいじ)。「ドームのメインに戻ってきたぜ。史上初の偉業。オレがオカダを倒して大合唱だ、カブロン(バカ野郎)!」。有言実行の2冠王者へ、準備は整った。【藤中栄二】

◆IWGPヘビー級王座 新日本プロレスの至宝。。87年創設。初代は団体創始者のアントニオ猪木。世界に乱立するベルトを1つに統一して真の世界王者を作るためのリーグ戦「IWGP=International Wrestling Grand Prix」が第5回大会の87年かタイトル化された。100キロ以上の選手を対象としていたが、現在制限はなし。ジュニアヘビー級が100キロ未満。最多戴冠は棚橋弘至の8度。オカダが12度の最多連続防衛、29度の最多通算防衛記録。

ジェイ・ホワイト(左)に飛び蹴りを放つ内藤哲也(撮影・河田真司)
オカダ対飯伏 試合後、翌日対戦する内藤(右)はオカダを挑発する(撮影・滝沢徹郎)

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オカダ5度目防衛も「そして超満員にならなかった」

タイトル防衛に成功したオカダ・カズチカ(撮影・中島郁夫)

<新日本:東京ドーム大会>◇4日◇東京ドーム

IWGPヘビー級王者オカダ・カズチカ(32)が、挑戦者で19年G1クライマックス覇者の飯伏幸太(37)を下し、5度目の防衛を果たした。

5日は、この日IWGPインターコンチネンタル新王者となった内藤哲也(37)と史上初の2冠をかけて戦う。

   ◇   ◇   ◇

オカダは王者の誇りを腕にこめた。必殺のレインメーカーを1発、2発。それでも飯伏は起き上がる。ともにマットに倒れたまま腕は離さない。鬼の表情で相手を起き上がらせ3、4発と続けると両手を広げて勝利を確信。再びレインメーカーを見舞ったところで飯伏の膝をくらうが、切り返してマットに打ち付ける。ダメ押しの5度目のレインメーカーで3カウントを奪った。

達成感と悔しさ、両方が込み上げた。リングでマイクを持つと「最強はIWGPヘビー級チャンピオンのこのおれだー。そして超満員にならなかったー」と叫んだ。観客動員を実数発表した16年以降初の4万人超え。当日開放した外野席はまばらだったものの、アリーナなどはぎっしり。右肩上がりの新日本人気に加え、この数カ月のオカダのテレビ、ラジオ、新聞、雑誌などへのPR活動も奏功した。それでも4万3000人の超満員を公言していたため、悔しい結果だった。

「笑いたい人は笑ってもらってもいいですし、ばかにしても構いません。でも、またその分のパワーを持って、悔しさを胸に超満員に向かっていきたい」

12年2月にエース棚橋弘至から初奪取してから積み上げた最多通算防衛記録はこの日で30回。32歳で絶対王者に君臨するオカダの夢はもう個人のタイトルにとどまらない。「チャンピオンになるってことは自分だけのこと。お客さんと一緒に夢を達成したい」。昨年はW杯をきっかけに湧き上がったラグビー人気に刺激を受け、嫉妬した。価値、人気を上げて、「多くの方が胸張って『プロレス好きだよ』って言える世の中にしたい」と夢を広げる。

IWGPヘビーを「金メダル」ととらえるオカダは、インターコンチとの史上初の2冠に価値を見いださない。内藤との2冠戦で目指すのは勝利と、世界に胸を張る最高の戦いだ。「きょうこんな戦いをして、明日もタイトルマッチ。こんな過酷な競技、オリンピックにないでしょ。プロレスのパワーを世界に届けて、五輪の盛り上げに一役買いたい」。2夜連続の熱い戦いで20年の東京に火をともす。【高場泉穂】

◆IWGPインターコンチネンタル王座 11年5月の米国大会の目玉のベルトとして新設される。無差別級。海外からのIWGPヘビー級への登竜門的位置づけだったが、4代目の中邑真輔がベルトを白に一新。通算17度の防衛戦で丸藤や永田らと名勝負を繰り広げ、IWGPヘビー級とは異なる路線を生んだ。中邑が最多5度戴冠。8の最多連続、17の最多通算防衛記録も持つ。

◆オカダ・カズチカ 本名・岡田和睦。1987年(昭62)11月8日、愛知県安城市生まれ。中学校卒業後にメキシコにあるプロレスラー養成学校闘龍門に入門し04年8月にメキシコでデビュー。07年8月に新日本プロレス入り。12年2月には棚橋を下し、初めてIWGPヘビー級王座を獲得。同年8月、初出場のG1クライマックスで史上最年少優勝。IWGPヘビー級は第57、59、63、65、69代王者で、通算29度の最多防衛記録を持つ。65代王者として12度の防衛も、1代では最多。得意技はレインメーカー。今年4月に結婚を発表。妻は人気声優三森すずこ。191センチ、107キロ。

オカダ対飯伏 オカダ(手前)は飯伏をレインメーカーで葬る(撮影・滝沢徹郎)

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オカダ・カズチカ、飯伏幸太下し5度目の防衛成功

飯伏(左)にレインメーカーを連発するオカダ(撮影・河田真司)

<新日本:東京ドーム大会>◇4日◇東京ドーム

メインのIWGPヘビー級選手権で王者オカダ・カズチカ(32)が挑戦者で19年G1クライマックス覇者飯伏幸太(37)を下し、5度目の防衛を果たした。5日は、IWGPインターコンチネンタル王者の内藤哲也(37)と2冠をかけて戦う。

やっぱりオカダは強かった。夏のG1公式戦で敗れた飯伏にリベンジ。12年2月にエース棚橋弘至から初奪取してから5度の戴冠で積み上げた最多通算防衛記録を30にのばした。

15歳でメキシコの闘龍門に入り、04年同地でデビュー。07年に新日本に入団し、初めて東京ドーム大会を経験したのは08年。当時はスタンド席がほとんど空席。「ここを超満員にしたいな」と夢が芽生えた。王者として迎えたドーム2連戦。オカダは「超満員」と公言し続けた。新日本の顔として、テレビ、ラジオ、雑誌などさまざまなメディアでPRに奔走。その成果もあり、12月中にアリーナ席は完売。当日は外野席も解放された。大観衆の中で勝利し、夢を実現させた。

◆オカダ・カズチカ 本名・岡田和睦。1987年(昭62)11月8日、愛知県安城市生まれ。中学校卒業後にメキシコにあるプロレスラー養成学校闘龍門に入門し04年8月にメキシコでデビュー。07年8月に新日本プロレス入り。12年2月には棚橋を下し、初めてIWGPヘビー級王座を獲得。同年8月、初出場のG1クライマックスで史上最年少優勝。IWGPヘビー級は第57、59、63、65、69代王者で、通算29度の最多防衛記録を持つ。65代王者として12度の防衛も、1代では最多。得意技はレインメーカー。今年4月に結婚を発表。妻は人気声優三森すずこ。191センチ、107キロ。

タイトル防衛に成功したオカダ・カズチカ(撮影・中島郁夫)
飯伏幸太(左)にレインメーカーを連発するオカダ・カズチカ(撮影・河田真司)

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ジェイ・ホワイト、内藤戦は「楽」2冠奪い新時代へ

IWGPインターコンチネンタル王者として自信を見せる新日本プロレスのジェイ・ホワイト

<夢のドーム2連戦>

新日本プロレスの若く美しきヒール、ジェイ・ホワイト(27)にとって19年は飛躍の年だった。

年明けの1・4ではオカダとスペシャルマッチを行い、15分18秒の短時間で撃破。2月の大阪大会ではIWGPヘビー級王者棚橋弘至を破り、外国人史上最年少の戴冠を達成。8月にG1クライマックス準優勝、9月に内藤からIWGPインターコンチネンタル(IC)王座を奪取するなど年間通じて活躍し続け、新日本のトップに一気に躍り出た。

「ほんとにいい大きい年になった。信じられないけど、終わってみるとそうだったという感じかな。フィジカル、メンタル両方で誰よりも努力したし、オレは史上稀(まれ)に見る賢さをもっていて、さらに外道さんの賢さが重なったら、だれもかなわないよね」と充実の1年を振り返った。

4日のIC戦では19年2戦全勝の内藤の挑戦を受ける。内藤との試合を楽しんでいるようにみえると指摘すると、「まさしく、そうだよ」と笑いながら、その理由を語りだした。「楽しいのは、楽だから。試合をする前から勝てるという思いがあるし、彼がやることにすべてに対して答えをもっている。だから、一緒に遊んでいる感覚なんだ。彼は勝つチャンスがあると思って挑んでくるけど、希望と笑顔を与えて、チャンスを奪いさるのが楽しい。自分自身が彼より上回っているのを見せるのが楽しい」と徹底的にこき下ろした。

5日にIWGPヘビー級、ICの2冠を取り、名実ともに新日本の顔になることを今年の目標とした。「もし2本のベルトをとることができたら、新日本がどういうリアクションを取るか楽しみだね。なぜなら自分をすべてのポスターの中央にもってこないといけないでしょ?メディアの露出もポスターも。自分を拒否することはできなくなる。会社、ファン、対戦する相手に対して、2本のベルトをおしつけてやるのを楽しみにしてるよ」。ドーム2連戦でジェイの新時代は訪れるか-。【高場泉穂】

肩にベルトをかけ、不敵な笑みを浮かべるジェイ・ホワイト
内藤(右下)を踏みつけポーズを決めるホワイト(2019年8月8日撮影)

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ライガー、レインメーカーに沈んだ最後の後楽園大会

記念写真に収まる左から獣神サンダー・ライガー、飯伏、棚橋(撮影・大野祥一)

<新日本:後楽園大会>◇21日◇東京・後楽園ホール

来年1月4、5日の東京ドーム大会で引退するレジェンド、獣神サンダー・ライガーが6人タッグ戦で後楽園最後の日を迎えた。

棚橋弘至、飯伏幸太と組み、IWGPヘビー級王者オカダ・カズチカ、YOSHI-HASHI、ロッキー・ロメロ組と対戦。ひときわ大きな声援を浴びながら、久しぶりに披露する黒ライガー姿で登場した。絶対エース、オカダ相手にレインメーカー式の掌底やライガーボムを決めるなど果敢に攻めたが、最後はオカダの強烈なレインメーカーに沈み、夢の金星はならなかった。

ライガーは息をきらしながらコメントブースに現れると、ベンチにあおむけ、ぐったり。「あぁ、ちくしょう。俺が足ひっぱる結果になった…」と悔しがりつつも、「強かったな。これが引退する人間と現役チャンピオンの差だ」とオカダの強さを称賛した。

一方のオカダにとって、ライガーは恩人だった。中学卒業後メキシコの闘龍門でデビュー。その時に同団体のウルティモ・ドラゴンを通じて知り合ったライガーが新日本に導いてくれた。

オカダは締めのマイクで「新日本に入れてくれたライガーさんと最後に試合ができてよかったです」とあいさつ。渾身(こんしん)のレインメーカーに、これまでの感謝の思いを込めた。

オカダ(手前)にライガーボムを決める獣神サンダー・ライガー(撮影・大野祥一)
ライガー(手前)にレインメーカーを決めるオカダ(撮影・大野祥一)

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