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見違える内容で3勝目の正代へ「初日からこういう相撲を取っていれば」佐渡ケ嶽審判部長が苦言

張り手で打ち合う阿炎(右)と正代(撮影・垰建太)

<大相撲夏場所>◇9日目◇16日◇東京・両国国技館

時すでに遅し、の感もあるけど…。2勝6敗と苦戦が続く大関正代(30=時津風)が、突き押し相撲の関脇阿炎(28=錣山)を相手に、見違えるような相撲で3勝目を挙げた。

阿炎のもろ手突きにアゴが上がりながらも、下から必死にあてがいながらこらえると、阿炎がたまらず引いた。そこを逃さず猛進。勢いそのままに押し出して今場所初の連勝となった。

前日、豊昇龍に勝った後に「今場所初めてじゃないの? 必死に取っている相撲はいいね」と正代の気力をほめた、日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)は「左からのおっつけが効いていた。きのう1つ勝って体がよく動くようになった気がするね。気持ちが前向きにね」と、ようやくエンジンのかかった正代の心中を察した。もっとも、大関という協会の看板力士だけに「大関なんだから、もっと前に、だよね」と前半戦からエンジン全開できなかった正代への苦言も忘れなかった。

土俵下で審判長を務めた審判部の佐渡ケ嶽部長(元関脇琴ノ若)も「(阿炎に)引かれても、しっかり肘で挟み付けて持って行った。休まないのが良かった」と、この一番については評価したが「初日から、こういう相撲を取っていれば良かったんだけど」と苦言を呈していた。

土俵下に落ちそうな阿炎(左)に手を添える正代(撮影・横山健太)

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“下克上”が色濃く漂ってきた 2敗で平幕4人がトップに並ぶ/9日目写真特集

<大相撲夏場所>◇9日目◇16日◇東京・両国国技館

“下克上”が色濃く漂ってきた。上位陣が不安定な今場所、2敗で平幕4人がトップに並んだ。 西前頭4枚目の隆の勝は大関御嶽海を一気の相撲で寄り切り4日目から6連勝とした。

西前頭15枚目の一山本は千代翔馬を突き出した。西前頭12枚目の佐田の海は輝を押し出し。東前頭11枚目の碧山は琴恵光を小手投げで、いずれも7勝2敗と勝ち越しに王手をかけた。

大関正代は関脇阿炎を押し出し、今場所初の連勝で3勝6敗とした。 大関貴景勝は関脇若隆景と激しい攻防の末にはたき込まれ、5勝4敗と優勝争いから後退した。 大関どりの足固めへ、若隆景は連続2桁勝利へ希望をつないだ。 横綱照ノ富士は翔猿を豪快にきめ出し、3敗を死守した。


千代の国掬い投げ翠富士

翠富士(右)は千代の国をすくい投げで破る(撮影・垰建太)

翠富士と千代の国の取り組みで審議する二所ノ関親方(元稀勢の里=右)ら勝負審判(撮影・垰建太)


王鵬突き出し荒篤山

王鵬 よかったと思います。今日は力が伝わって、落ち着いていけました。(要因は)いい相撲をとろうと思っていきました。調子自体はいいので、いい相撲をとろうという気持ちがそこに乗ってくれたと思います。

突き出しで荒篤山(手前)を破った王鵬(撮影・野上伸悟)


千代大龍寄り倒し明生

明生 (3連勝で星を五分にしたことについて)しっかり前に出る気持ちで、精いっぱいに相撲を取ろうと土俵に上がっています。(後半戦に向けて)1日、1日考えてやっています。

明生(左)は千代大龍を寄り倒しで破る(撮影・垰建太)


押し出し佐田の海

佐田の海 一気に持っていかれることなく、動きの中でも自分の相撲が取れています。相手の動きに合わせるほど余裕はないですけど、体は良い反応。(一山本に敗れた昨日は)終わったことは引きずっていてもしょうがないです。負けは負けとして、反省しています。(あと1勝で勝ち越しについては)1番、1番やっていきます。

佐田の海(奥)は輝を押し出しで破る(撮影・垰建太)


一山本突き出し千代翔馬

山本 たぐられそうになったが、我慢して前に出ることができたのでよかったと思います。

千代翔馬(右)を突き出しで破るイ一山本(撮影・野上伸悟)


琴勝峰叩き込み東龍

琴勝峰 攻め急いでしまった。体も技術も足りていなかった。

琴勝峰(左)をはたき込みで破る東龍(撮影・横山健太)


豊山送り出し照強

豊山 立ち合い、相手の動きを見ながら動けた。その後の流れにつなげることができた。左からおっつけるイメージ。それがはまったと思う。

照強(左)を送り出しで破る豊山(撮影・横山健太)


志摩ノ海突き落とし妙義龍

志摩ノ海 下から下から我慢できたのがよかった。体は少しずつ動いている。継続していきたい。

妙義龍(手前)を突き落としで破る志摩ノ海(撮影・横山健太)


碧山小手投げ琴恵光

碧山 あまり変なこと考えずに前に出ようと思っていたのでよかったです。(組み止められたが)大丈夫だったと思いました。(2敗でトップ)勝ててよかったが、まだまだこれからです。(優勝に)届くことできなかった。相撲だけに集中したいです。

小手投げで琴恵光(右)を破る碧山(撮影・野上伸悟)


宝富士寄り切り錦木

宝富士 (8連敗でストップ)ホッとしました。左四つに絶対になるという気持ちで。しっかり考えて出ることができてよかった。(連敗中は)気持ちで負けないように。強い気持ちでいったが、なかなか勝てずくじけそうになったが、負け越して逆に開き直って思い切っていけたのがよかった。過去に11連敗もあります。あまり味わいたくないが、経験はあります。

錦木(右)と立ち合いでぶつかる宝富士(撮影・野上伸悟)


栃ノ心浴せ倒し若元春

栃ノ心 よかったですね。(右)下手入ったんで巻き返されないように脇を固め、前まわしも取れたんで。1日一番集中してやりたい。それだけですね。疲れるのも慣れてます。

若元春(下)を浴びせ倒しで破る栃ノ心(撮影・野上伸悟)


宇良押し出し隠岐の海

隠岐の海を押し出しで破った宇良(撮影・垰建太)


遠藤押し出し玉鷲

玉鷲(手前)を押し出しで破る遠藤(撮影・野上伸悟)


北勝富士突き落とし琴ノ若

琴ノ若 (きわどい一番だったが、足が残っている感覚は)正直分からなかった。そもそもあの内容は流れが良くなかったですし、勝ち負けが大事ですけど、もっと攻めていかないと。

琴ノ若(左)は北勝富を突き落としで破る(撮影・垰建太)


霧馬山押し出し大栄翔

霧馬山 よく相手見て攻められたと思います。(5連勝だが)1日一番しっかり。(優勝争いは)そういうのは考えずにいきたい。

大栄翔(右)を押し出しで破った霧馬山(撮影・野上伸悟)


豊昇龍とったり高安

豊昇龍 思い切り気合いれて頑張りましょうという気持ちでいきました。集中していたから、(最後のとったりも)できたと思う。1日一番という気持ちで。(優勝争いは)気にしていない。

高安(右)と張り合う豊昇龍(撮影・野上伸悟)


阿炎押し出し正代

正代 立ち合いも一歩踏み込んで、腰も決まっていたんじゃないかと思います。土俵際ではたきもあると思っていたんで、あまり突っ込みすぎないことを頭に入れていました。立ち合いが良くなってきていると思うので、この調子でいきたい。(感覚は)まだかみあわない相撲が目立ったりしているので、戻していきたい。

張り手で打ち合う阿炎(右)と正代(撮影・垰建太)


御嶽海寄り切り隆の勝

隆の勝(左)は御嶽海を寄り切りで破る(撮影・垰建太)


若隆景叩き込み貴景勝

若隆景 下から(攻める)という意識だけでした。しっかり足を出していこうと思いました。(大関戦の意識は)1日一番しっかり相撲をとろうと思っています。まだまだ場所は長いんで、しっかり明日に向けて準備していきたい。

貴景勝(左)を攻める若隆景(撮影・横山健太)

貴景勝(左)はたきに右手を付きそうになる若隆景(撮影・野上伸悟)

貴景勝(右)をはたき込みで破る若隆景(撮影・横山健太)


照ノ富士極め出し翔猿

翔猿(右)をきめ出しで破る照ノ富士(撮影・野上伸悟)

照ノ富士(右)は翔猿をきめ出しで破る(撮影・垰建太)

きめ出しで勝利した後に、翔猿(右)の手をとる照ノ富士(撮影・野上伸悟)

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お見事!肩すかし決まる 小兵宇良が巨漢栃ノ心を撃破/8日目写真特集

<大相撲夏場所>◇8日目◇15日◇東京・両国国技館

中日で1敗力士も消えた。7日目まで1敗だった碧山、佐田の海が相次いで敗れ、優勝争いはさらに混迷を深めてきた。

その中、不振を極めている3大関が、4日目以来となる白星そろい踏み。

大関御嶽海は相撲巧者の遠藤をはたき込み、4勝4敗の五分に星を戻した。

大関貴景勝は好調の小結大栄翔と対戦。激しい突き合いから最後ははたき込んで5勝3敗とした。

大関正代は小結豊昇龍をもろ差しから寄り倒し、ようやく2勝目をあげた。

その一方で横綱照ノ富士は隆の勝に押し出されて3敗目を喫した。初金星獲得の隆の勝は2敗を守った。

8日目(中日)の取組の模様を写真で振り返ります。

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幕内

荒篤山(1勝7敗)押し出し英乃海(4勝4敗)

☆荒篤山 長かったですね、初日出るの。勝てないのはしょうがない。1日一番だけ考えてました。開き直るしかないんで、7連敗で落ちてもいいやと。前に出られたのでよかったです。

英乃海(右)を突き出しで破る荒篤山(撮影・野上伸悟)


千代大龍(5勝3敗)押し倒し東龍(4勝4敗)

☆千代大龍 当たれていい流れができました。(5連勝)最初の3日間何だったんですかね。でも、その3日間があったから、負けても前に出ようという思いになれた。何連勝できるのか。いけるところまでいってみたいです。

東龍(左)を押し倒しで破る千代大龍(撮影・野上伸悟)


翠富士(4勝4敗)つき手明生(4勝4敗)

★翠富士 がっつりすべっちゃいましたね。立ち合いからの流れは完璧ぐらいであとは押していくだけだと思っていたんですが…。後半は全部勝つぐらいの気持ちで臨みます。

明生(奥)は翠富士のつき手で勝利(撮影・野上伸悟)


妙義龍(4勝4敗)送り出し豊山(3勝5敗)

妙義龍(右)を送り出しで破る豊山(撮影・野上伸悟)


一山本(6勝2敗)はたき込み佐田の海(6勝2敗)

☆一山本 僕もいまいち分かっていなくて。最後どうなったか分かっていないです。連敗でズルズルいくタイプなんで止められたのはよかった。ここから1番でも積み重ねられたらと思います。

佐田の海(右)をはたき込みで破る一山本(撮影・野上伸悟)


輝(3勝5敗)はたき込み錦木(4勝4敗)

輝(右)をはたき込みで破る錦木(撮影・野上伸悟)


琴勝峰(5勝3敗)押し出し王鵬(3勝5敗)

王鵬(左)を押し出しで破る琴勝峰(撮影・野上伸悟)


志摩ノ海(4勝4敗)押し出し照強(2勝6敗)

照強(右)を押し出しで破る志摩ノ海(撮影・野上伸悟)


宝富士(0勝8敗)寄り切り千代翔馬(4勝4敗)

宝富士(左)を寄りきりで破る千代翔馬(撮影・野上伸悟)


隠岐の海(4勝4敗)寄り倒し琴恵光(4勝4敗)

隠岐の海は寄り倒しで琴恵光(手前)を破る(撮影・小沢裕)


宇良(5勝3敗)肩すかし栃ノ心(4勝4敗)

☆宇良 (狙いは)分からないです。(後半戦へは)頑張りたいです。(沖縄の本土復帰50年)ニュースは確認していたが意識は。元気な相撲をとって、活気づけられたら私はうれしいですね。

栃ノ心(右)を肩すかしでやぶった宇良(撮影・野上伸悟)

栃ノ心(右)を肩すかしでやぶった宇良(撮影・野上伸悟)

栃ノ心(右)を肩すかしでやぶった宇良(撮影・野上伸悟)


碧山(6勝2敗)押し出し若元春(5勝3敗)

☆若元春 (対戦した碧山は)大きい相手だったので、前に、前に出るという意識しかなかった。足が出てから、おっつけも効きましたね。(後半戦に向けて)全体通して前に攻める相撲が多いので、良い感じ。

若元春(左)は碧山を押し出しで破る(撮影・小沢裕)


翔猿(5勝3敗)押し出し玉鷲(6勝2敗)

玉鷲(右)の張り手を受ける翔猿(撮影・野上伸悟)

翔猿(左)を押し出しで破る玉鷲(撮影・野上伸悟)


霧馬山(5勝3敗)押し出し北勝富士(2勝6敗)

☆霧馬山 いい流れでよかったと思う。しっかり考えていったんでよかったと思う。体がよく動いた。1日一番しっかり集中して頑張っていきたいと思います。

★北勝富士 ちょっと自分の当たるのが上から下になってしまって、良くなかったかな。攻めることを意識していたけど、相手の圧力が効いていた。立ち合いからの2歩目、3歩目を出せるように、思い切ってやりたい。

北勝富士(右)を押し出しで破る霧馬山(撮影・野上伸悟)


若隆景(3勝5敗)下手投げ琴ノ若(4勝4敗)

琴ノ若(右)は若隆景を下手投げで破る(撮影・小沢裕)


高安(2勝6敗)押し出し阿炎(5勝3敗)

高安(奥)を押し出しで破る阿炎(撮影・野上伸悟)


御嶽海(4勝4敗)はたき込み遠藤(3勝5敗)

☆御嶽海 遠藤関の自滅だったと思います。自分は何もしてないんで。遠藤関が低くて自分で落ちた感じがするんでね。よかったです。中日で五分なんで、早く10番勝たないといけない。強い気持ちを持って、自分らしい相撲をとっていけばいけるんじゃないかと思います。調子は悪くない。何かひとつかみ合わないだけで、後半はしっかり頑張っていきたい。

遠藤(右)をはたき込みで破る御嶽海(撮影・野上伸悟)


大栄翔(5勝3敗)はたき込み貴景勝(5勝3敗)

☆貴景勝 (きょうの取組は)あんまり覚えていないですけど、また明日頑張ります。(後半戦に向けて)初日からしっかり準備して、集中してやることだけ考えている。また明日からも集中していきます。

★大栄翔 押しの強い大関に立ち合い負けてしまったことがすべて。立ち合いもっと集中していきたい。

貴景勝(左)は大栄翔をはたき込みで破る(撮影・小沢裕)


豊昇龍(5勝3敗)寄り倒し正代(2勝6敗)

☆正代 立ち合いから圧力負けしなかったのが良かったかな。いつもより腰が決まっていたような気がします。(対戦した豊昇龍とは)合口が悪かったんで、思いっきりいかせてもらいました。土俵際は寄りが甘かったので、次につなげたい。今場所結構厳しいんで、ここから(星を)落とさないようにしたい。(後半戦に向けて)集中を切らさないように、一番、一番投げやりにならずできたらと思っています。

正代(右)は豊昇龍を寄り倒しで破る(撮影・小沢裕)

正代(右)は豊昇龍を寄り倒しで破る(撮影・小沢裕)

豊昇龍(手前)を寄り倒しで破る正代(撮影・野上伸悟)


照ノ富士(5勝3敗)寄り切り隆の勝(6勝2敗)

☆隆の勝 (初金星について)本当にうれしいです。とりあえず横綱の上体を動かすことだけ考えていきました。(優勝争いのトップを走っている)あんまりそういう意識はない。一日一番という意識で、落ち着いて相撲が取れている。(後半に向けて)良い相撲で勝てたので、自信になります。これから良い感じでいけそうです。

隆の勝(手前)に寄り切りで敗れる照ノ富士(撮影・野上伸悟)

のど輪攻めで照ノ富士(右)を仰け反らせる隆の勝(撮影・小沢裕)

額の汗をぬぐい引き上げる照ノ富士(撮影・小沢裕)

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まだ中日なのに2敗がトップの“珍事” 優勝争いはさらに混迷 大関陣勝利も照ノ富士は3敗

隆の勝(手前)に寄り切りで敗れる照ノ富士(撮影・野上伸悟)

<大相撲夏場所>◇8日目◇15日◇東京・両国国技館

中日で1敗力士も消えた。7日目まで1敗だった碧山、佐田の海が相次いで敗れ、優勝争いはさらに混迷を深めてきた。

その中、不振を極めている3大関が、4日目以来となる白星そろい踏み。

大関御嶽海は相撲巧者の遠藤をはたき込み、4勝4敗の五分に星を戻した。

大関貴景勝は好調の小結大栄翔と対戦。激しい突き合いから最後ははたき込んで5勝3敗とした。

大関正代は小結豊昇龍をもろ差しから寄り倒し、ようやく2勝目をあげた。

その一方で横綱照ノ富士は隆の勝に押し出されて3敗目を喫した。初金星獲得の隆の勝は2敗を守った。

八角理事長(元横綱北勝海)の話 照ノ富士は下がると足の不安がどうしても出てしまう。苦しいけど頑張るしかない。正代は今場所、こんなに前に出る相撲は初めてじゃないか? 必死に取っている。貴景勝は(大栄翔と)短い相撲だけど見応えのある押し合いだった。

幕内後半戦の粂川審判長(元小結琴稲妻)の話 隆の勝がいい相撲を取りました。照ノ富士は、負けた相撲は前傾が保てずすぐに立ってしまう。立ち合いが弱く高い。万全ではないのでしょう。貴景勝は本来の立ち合いで良かった。平幕のベテランが頑張っています。

若元春(左)は碧山を押し出しで破る(撮影・小沢裕)
佐田の海(右)をはたき込みで破る一山本(撮影・野上伸悟)

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八角理事長「物言いはつけた方がいい」正代の際どい2勝目を評価も審判には注文「確認は必要」

正代(右)は豊昇龍を寄り倒しで破る(撮影・小沢裕)

<大相撲夏場所>◇8日目◇15日◇東京・両国国技館

大関正代(30=時津風)が何とか白星をもぎ取り2勝目を挙げた。

2敗と元気な小結豊昇龍(22=立浪)を立ち合いから押し込み、右を差しながら左ものぞかせ一気に寄り立てた。最後は豊昇龍の柔らかな身のこなしに振られ、寄り倒そうとする正代の左肘が先についたようにも見えたが、行司軍配は正代に上がり、寄り倒しで辛うじて勝った。

先場所より前半戦が悪く、1勝6敗と瀬戸際まで追い込まれていた正代の執念の一番に、日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)は「こんなに(正代が)前に出たのは(今場所)初めてじゃないの?」と報道陣の電話取材に答えた。続けて「必死になって取っている相撲は、いいよね」と不振が続く大関の必死さを評価した。

また最後の土俵際が、際どかったことについても言及。「物言いはつけた方がいい。テレビでは分かるけど、館内(のファン)は分からないからね。確認することは必要」と少しばかり、審判には注文を付けた。一方で「(土俵)下からだと流れで分からない時もある」と、角度的に土俵下から勝負を見極める審判への理解も示した。さらに「場所前に(審判部で)集まって勉強会などはやっています」と現状を説明していた。

豊昇龍(手前)を寄り倒しで破る正代(撮影・野上伸悟)

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全勝力士消えた…碧山が初黒星、「波乱の目」玉鷲は2敗目 優勝争いさらに混迷/7日目写真特集

<大相撲夏場所>◇7日目◇14日◇東京・両国国技館

全勝力士が消え、1敗も平幕2人だけと優勝争いはより混迷を深めてきた。

前日、玉鷲に金星を配給した横綱照ノ富士は相撲巧者の遠藤と対戦。もろ差しを許す苦しい流れをしのぎ、最後ははたき込んだ。

大関貴景勝は今場所の「波乱の目」となっているベテランの玉鷲に何もさせず、一方的に押し出し4勝3敗と白星を先行させた。玉鷲は2敗目となった。

大関正代は北勝富士に押し出され、(1勝)6敗と厳しい星となった。

大関御嶽海も小結大栄翔に押し出され、3勝4敗とまたも黒星が先行した。

1敗は東前頭11枚目の碧山と西前頭12枚目の佐田の海となった。

7日目の取組の模様を写真で振り返ります。

幕内

千代丸(5勝2敗)押し出し輝(3勝4敗)

☆千代丸(十両) 落ち着いていけました。幕内の土俵はやはり雰囲気が違う。早く戻りたいと思いました。

輝(左)を押し出しで破る千代丸(撮影・横山健太)


王鵬(3勝4敗)押し出し豊山(2勝5敗)

☆王鵬 最後我慢できたんでよかったと思います。(張り合いで)カッとなってしまってみっともない相撲になったが、盛り上がったし勝てたのでよかったです。(連敗の)3日間、力出せずに落ちてしまっていた。今日ぐらい相撲とれたらうれしいですね。しっかり自分の相撲をとれるよう頑張ります。

★豊山 結果はついてこなかったけど、気持ちは見せられた。引いたら勝てる場面もあったが、それで勝っても…と思ってやっている。押して勝つんだと決めていた。

モデルナと書かれた懸賞旗にざわつく観客(撮影・横山健太)

豊山(左)を押し出しで破る王鵬(撮影・野上伸悟)


荒篤山(0勝7敗)突き出し明生(3勝4敗)

☆明生 いつも通り、相手のことじゃなくて自分のことを考えていった。(中盤戦に入り状態が)良くなっていけばいい。

荒鷲山(右)を突き出しで破る明生(撮影・横山健太)


千代大龍(4勝3敗)はたき込み一山本(5勝2敗)

☆千代大龍 タイミングだけで、それ以外はなんもできなかった。引いて相手が落ちただけで、相撲内容は0点ですね。(一山本には)初めて勝ちましたね。うれしいですね。阿炎関とか手の長い相手がいやなんですね。止められてしまうんで。今日は相手が落ちてくれて運よく勝てました。奇跡的な4連勝。どこまで伸ばせるか頑張りたいです。

★一山本 足が出ていなかった。引かれたら嫌だと、びびって軽く当たってしまった。どこかで勝ち越したいと思ったら、硬くなるというか。

一山本(右)と張り合う千代大龍(撮影・野上伸悟)

一山本(右)をはたき込みで破る千代大龍(撮影・野上伸悟)


妙義龍(4勝3敗)上手出し投げ翠富士(4勝3敗)

妙義龍(右)を上手出し投げで破る翠富士(撮影・野上伸悟)


碧山(6勝1敗)押し出し佐田の海(6勝1敗)

★碧山 立ち合いよかったし、途中まで出ていた。相手分かっていたから下から攻められて、自分の引いてしまうくせが出てしまった。いつもとりづらい相手。引かないと頭に入れていたが、体が勝手に動いてしまった。ダメですね。また明日、頑張りたい。もう終わったんで。

立ち合いでぶつかる碧山(左)と佐田の海(撮影・野上伸悟)

佐田の海(右)に押し出しで敗れる碧山(撮影・横山健太)

碧山(右)を押し出しで破る佐田の海(撮影・横山健太)


東龍(4勝3敗)上手投げ錦木(3勝4敗)

☆東龍 上手取るまで我慢していた。ずっと右上手を狙っていたんで、待っていようと。(中日以降も)頑張ります。

錦木(手前)を上手投げで破る東龍(撮影・横山健太)


志摩ノ海(3勝4敗)寄り切り千代翔馬(3勝4敗)

志摩ノ海(右)を寄り切りで破る千代翔馬(撮影・横山健太)


栃ノ心(4勝3敗)上手投げ琴恵光(4勝3敗)

☆栃ノ心 よかったですね。動き速いので。何とか動きを止めたのでよかった。(最後は)たまたまです。1日一番しっかりとれるようにするだけです。

琴恵光(右)を上手投げで破る栃ノ心(撮影・横山健太)


宝富士(0勝7敗)突き落とし隠岐の海(3勝4敗)

★宝富士 自分から攻めるように心がけていったが、上手が取れず、そこが詰めが甘かった。(切り替えに)そうなればいいと思います。頑張ります。

宝富士(手前)を突き落としで破る隠岐の海(撮影・横山健太)


琴勝峰(4勝3敗)すくい投げ若元春(4勝3敗)

☆琴勝峰 (最後逆転の感覚は)自分の中では決められたかなと思ったが取り直しかなと。ああいう形は危ないんで、出したらいけないけど、勝ちたい気持ちが強すぎる。まだまだ地力が足りないから、ああいう相撲になってしまう。そこは反省です。

★若元春 自分の型になったんで、あそこは出るしかなかった。勝てないのは自分が弱いだけ。立ち合いもしっかりいけたし、上手もしっかり浅いところを取れてた。あそこで残されちゃうのは相手が柔らかいのと腰が重いのと、自分が出る力が足りないだけ。(明日で中日折り返しについては)変わらず、一番、一番集中して前に攻めて良い相撲を取るだけです。

若元春(右)をすくい投げで破る琴勝峰(撮影・横山健太)

若元春(右)をすくい投げで破る琴勝峰(撮影・横山健太)


宇良(4勝3敗)押し出し照強(2勝5敗)

☆宇良 (相撲内容は)ちょっと分からないですね。相手見て圧力かけられたのでよかったです。(間垣親方からアドバイス)「前に攻めた方がいいよ」と。勝てたんでよかったです。

照強(左)を押し出しで破る宇良(撮影・野上伸悟)


翔猿(5勝2敗)押し出し隆の勝(5勝2敗)

☆隆の勝 押し込まれましたけど、落ち着いて前に入れたので良かったと思います。相手が小さかったけど、耐えられた。(自分の攻めの体勢から仕留めるのが早いことについて)止まったら、みんな重い人ばかり。止まらないように前に前にという意識です。(白星先行の要因は)勝ちが先行しているので、何連敗もした先場所より落ち着いている。ダメだったことを反省して、稽古をやってきた。(明日の横綱戦は)思いっきり当たるしかない

★翔猿 最後上体が上がってしまった。(前日不戦勝で)一息つけてよかったです。体が動いてるんで頑張ります。

翔猿(手前)を押し出しで破る隆の勝(撮影・横山健太)


高安(2勝5敗)押し出し琴ノ若(3勝4敗)

☆高安 前に出ることができました。(右おっつけが強力)いいと思いました。ここから気を引き締めていきたい。しっかり準備して臨みたいです。

琴ノ若(右)と張り合う高安(撮影・野上伸悟)

琴ノ若(右)を押し出しで破る高安(撮影・横山健太)


豊昇龍(5勝2敗)寄り切り阿炎(4勝3敗)

☆豊昇龍 体の動きも悪くないんで。このまま最後まで頑張りたいです。(間垣親方のインタビュー)びっくりしました。緊張しました、はい。うれしいというより、緊張するんで。力にはなります、もちろん。(5勝2敗は)いいんじゃないですかね。自分自身は1日一番と思っているんで。

立ち合いで阿炎(右)とぶつかる豊昇龍(撮影・野上伸悟)

阿炎(右)を寄り切りで破る豊昇龍(撮影・野上伸悟)


若隆景(3勝4敗)はたき込み霧馬山(4勝3敗)

☆霧馬山 立ち合いからしっかり当たって、そこから相撲を取ろうと思った。体がよく動いていた。一日、一番集中してやっている。(対戦した若隆景との一番はどんなことを意識しているかについては)先に上手を取らせないようにしています。(4連勝中だが、必勝法は)そんなのないです。

若隆景(左)をはたき込みで破る霧馬山(撮影・野上伸悟)


玉鷲(5勝2敗)押し出し貴景勝(4勝3敗)

玉鷲(左)を押し出しで破る貴景勝(撮影・野上伸悟)

貴景勝(手前)に押し出しで破れる玉鷲(撮影・横山健太)


北勝富士(2勝5敗)押し出し正代(1勝6敗)

☆北勝富士 よかったです、何より。昨日、ちょっとすかされてしまったので、ぶつけたいという思いと自分らしい相撲をとることが決めていたことなので。はたかれても前に出ようと、それができてよかった。

★正代 (1勝6敗と厳しい戦いが続くことに)ちょっとかみ合わないですね。そんなに甘くないですね。悪いところばかりです。体調的には問題ないと思うんですけど、きっかけがつかめていない感じがします。ちょっと自分が思っている以上に体が動いてくれない。精神的にも落ち着きがないので、どこかで切り替えられたら良いなと思います。

正代(奥)を押し出しで破る北勝富士(撮影・野上伸悟)


御嶽海(3勝4敗)押し出し大栄翔(5勝2敗)

☆大栄翔 昨日はやっぱり立ち合いが良くなかったので、当たって良い相撲を取ろうと思った。逆に立ち合いを集中すればできると思って、理詰めよく攻めれてたんで良かったと思います。場所前はいつも通りだったんですけど、良い相撲を取れて気持ちが乗ってきている。

御嶽海(右)を攻める大栄翔(撮影・横山健太)


照ノ富士(5勝2敗)はたき込み遠藤(3勝4敗)

☆照ノ富士 立ち合いが全然しっくりこない。ちゃんと当たろうという気持ちだったんだけど。そこから冷静に対応できたんじゃないですかね。(中日以降に向け)早く立ち合いの感覚をつかみたいと思います。

競り合う照ノ富士(左)と遠藤(撮影・横山健太)

はたき込みで遠藤(手前)を破る照ノ富士(撮影・野上伸悟)

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大関正代「悪いところばかり。思っている以上に体が動いていない」防戦一方で押し出され6敗目

北勝富士(手前)に押し出しで敗れた正代(撮影・野上伸悟)

<大相撲夏場所>◇7日目◇14日◇東京・両国国技館

大関正代(30=時津風)は2勝目が遠い。平幕の北勝富士に押し出されて6敗目を喫した。

立ち合いからのど輪で起こされると、密着できずに突き放されて防戦一方だった。

4日目に初日を出したが、中盤戦から6連勝して立て直した先場所のように勢いが続かない。

大関在位10場所目。不振の看板力士は「そんなに甘くなかった。(初日を出して流れが)変わると思ったが、悪いところばかり。体調的には問題ないと思うけど、きっかけがつかめていない感じがします。思っている以上に体が動いていない。精神的にも落ち着きがない。どこかで切り替えられたら」と話した。

正代(奥)を押し出しで破る北勝富士(撮影・野上伸悟)

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37歳“鉄人”玉鷲、照ノ富士を撃破3場所連続の金星 琴恵光は珍手とったり/6日目写真特集

<大相撲夏場所>◇6日目◇13日◇東京・両国国技館

西前頭3枚目の玉鷲が横綱照ノ富士から3場所連続の金星を奪った。立ち合いから右おっつけ、左ハズの一気の攻めで攻略した。

東前頭11枚目の碧山は西前頭15枚目・一山本との「全勝対決」を制し、6戦全勝で単独トップに立った。一山本の立ち合いもろ手突きをうまくしのぎ、前に攻めながら最後ははたき込んだ。

大関正代は隆の勝にいいところなく寄り切られ、1勝5敗と窮地に陥った。

貴景勝も阿炎の突き落としに敗れて3勝3敗。またも2大関に土がついた。

大関御嶽海は立ち合い、一瞬の攻めで北勝富士を上手出し投げで破り、星を3勝3敗の五分に戻した。

6日目の取組の模様を写真で振り返ります。

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幕内

王鵬(2勝4敗)はたき込み翠富士(3勝3敗)

王鵬(左)をはたき込みで破る翠富士(撮影・中島郁夫)


千代大龍(3勝3敗)はたき込み豊山(2勝4敗)

☆千代大龍 胸から思い切りくる相手。何も考えず思い切り当たっていこうと思った。初日、2日目は苦手な相手もあって踏み込めていなかった。3日目ぐらいから気持ちよく負けようと切り替えていけた。

豊山(右)をはたき込みで破る千代大龍(撮影・中島郁夫)


東龍(3勝3敗)上手投げ明生(2勝4敗)

☆東龍 いい対応ができたと思う。とったり気味にきて落とされたこともあるんで、そこも気をつけていった。(3連勝も)3連敗した時も勝ち急いで硬くなっていた。その硬さがとれていい感じで体が動いている。

明生(右)を上手投げで破る東龍(撮影・中島郁夫)


妙義龍(4勝2敗)肩すかし輝(3勝3敗)

輝(左)を肩透かしで破る妙義龍(撮影・中島郁夫)


荒篤山(0勝6敗)押し出し佐田の海(5勝1敗)

☆佐田の海 最初はちょっとバタバタしましたが、後半は我慢して、我慢して立て直すことができました。(初対戦だった荒篤山について)まともに当たって受けると、重たいので受けないようにしました。体の調子は良いので、白星につながっていると思います。

★荒篤山 前に出られたけど、相手がうまかった。うまくやられた感じです。右をたぐられて突き放すことができなかった。(連敗は)気にせず一番一番やっていきたいですね。

荒篤山(右)を押し出しで破る佐田の海(撮影・中島郁夫)


碧山(6勝0敗)はたき込み一山本(5勝1敗)

☆碧山 しっかり踏み込んで前に前に攻めて相手のバランスを崩して、最後に決めることができました。攻めての立ち合いができてよかった。ちょっとずつ落ち着けている。結果が出ているので。(全勝対決の意識は)この一番だけですね。まだまだですね。半分も終わっていないし。

★一山本 なんにも出来なかったっすね。(相手の碧山は)当たって引くのがうまい、と思ったら出ることをためらってしまい、軽く当たったらどんどん出られて足がそろってしまった。

碧山(右)は一山本をはたき込みで破る(撮影・小沢裕)

碧山(右)は一山本をはたき込みで破る(撮影・小沢裕)


琴勝峰(3勝3敗)寄り切り隠岐の海(2勝4敗)

☆琴勝峰 動かれてもついていって、下からずっと攻められたのでよかった。1日一番なので勝ちも引きずらないし、負けも引きずらない。(星を五分)変わらず1日一番で、立ち合いしっかり頑張っていきたい。

隠岐の海(右)を寄り切りで破る琴勝峰(撮影・中島郁夫)


千代翔馬(2勝4敗)小手投げ栃ノ心(3勝3敗)

☆栃ノ心 (立ち合いから)中に入られたんでダメかと思ったんですけど、たまたまタイミングが良かった。(今日から中盤戦だが)これからじゃないですか。

千代翔馬(左)を小手投げで破る栃ノ心(撮影・中島郁夫)


錦木(3勝3敗)寄り切り照強(2勝4敗)

☆錦木 中に入れずに攻めることができました。ちょっと苦手な相手だったけど、今日はうまく相撲がとれました。

照強(右)を寄り切りで破る錦木(撮影・中島郁夫)


宝富士(0勝6敗)寄り切り志摩ノ海(3勝3敗)

☆志摩ノ海 下から、下からといくのが自分の相撲。それだけを意識していました。下がらず自分から前に出ることができているけど、勝った相撲にも修正するところはある。(課題は)頭が上がらないとか、脇のところとか。ちょっとしたところですけど、しっかり修正して臨みたい。

宝富士(上)を寄り切りで破る志摩ノ海(撮影・中島郁夫)


琴恵光(4勝2敗)とったり若元春(4勝2敗)

☆琴恵光 自分が中に入る気持ちで土俵に上がりました。(とったりは)自分の形になれなかったが、体がうまく反応できた。あまり記憶にないんで、とっさに出たと思います。

★若元春 おっつけなど良い攻めもあったけど、攻めていたぶん焦ってしまった。(明日に向けて)焦らず自分の相撲を取るだけです。

琴恵光(右)はとったりで若元春を破る(撮影・小沢裕)

琴恵光(右)はとったりで若元春を破る(撮影・小沢裕)

若元春(右)をとったりで破る琴恵光(撮影・中島郁夫)

琴恵光(右)はとったりで若元春を破る(撮影・小沢裕)


阿武咲(2勝4敗)不戦勝翔猿(5勝1敗)

阿武咲の休場により翔猿の不戦勝を知らせる幕が掲げられる(撮影・小沢裕)

阿武咲の休場により翔猿(左)が不戦勝となり勝ち名乗りを受ける(撮影・小沢裕)


遠藤(3勝3敗)押し出し宇良(3勝3敗)

★宇良 (対戦相手の遠藤について)自分の力がどれぐらい通用するのかなという所で、全く通用しなかった。(中盤戦に向けて)まだ折り返していないのが嫌ですね。もう10日目くらいの気分です。力を出していけるように頑張ります。

宇良(左)を押し出しで破る遠藤(撮影・中島郁夫)


霧馬山(3勝3敗)送り出し琴ノ若(3勝3敗)

☆霧馬山 いつも通りいこうと思った。1日一番しっかりやっていきたい。体はよく動いてきた。最後までしっかり頑張っていきたい。

琴ノ若(左)を送り出しで破る霧馬山(撮影・中島郁夫)


豊昇龍(4勝2敗)寄り切り大栄翔(4勝2敗)

☆豊昇龍 相手に好きにさせないと思っていきました。この気持ちで最後まで頑張りたいと思います。(おじの元横綱朝青龍がいい相撲と)じゃあいい相撲じゃないですか。この気持ちで1日一番と思って頑張りたいです。(立ち合いは)集中してやりました。

★大栄翔 一番ダメな相撲を取ってしまいました。悔しいですけど、もろに見えている課題。内容は悪くないので、しっかり切り替えていきたい。

大栄翔(上)を寄り切りで破る豊昇龍(撮影・中島郁夫)


若隆景(3勝3敗)送り出し高安(1勝5敗)

☆若隆景 下からという意識で相撲とりました。前に出ようとそういう意識で相撲をとりました。(先場所の意識は)1日一番自分の相撲をとろうと。自分の相撲に集中しているだけです。しっかり切り替えて、集中していきました。

高安(左)を送り出しで破る若隆景(撮影・中島郁夫)


隆の勝(4勝2敗)寄り切り正代(1勝5敗)

☆隆の勝 先手先手でいこうと思っていたんで、うまくとれたと思います。先場所よりは全然体の動きもいい。先場所の取組をすべて見直して反省した。これだけダメなことあるということが分かった。

正代(左)を寄り切りで破る隆の勝(撮影・中島郁夫)


御嶽海(3勝3敗)上手出し投げ北勝富士(1勝5敗)

北勝富士(左)を上手出し投げで破る御嶽海(撮影・中島郁夫)


阿炎(4勝2敗)引き落とし貴景勝(3勝3敗)

阿炎は貴景勝(手前)を引き落としで破る(撮影・小沢裕)


照ノ富士(4勝2敗)押し出し玉鷲(5勝1敗)

大相撲夏場所6日目 照ノ富士(左)に突き押しを浴びせる玉鷲(撮影・中島郁夫)

照ノ富士(左)を押し出しで破る玉鷲(撮影・中島郁夫)

玉鷲に敗れた照ノ富士は首をかしげながら土俵に戻る(撮影・小沢裕)

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上位陣4人で合計11勝13敗の体たらく「貴景勝、余裕がない 正代、気力がない」八角理事長

照ノ富士(左)を押し出しで破る玉鷲(撮影・中島郁夫)

<大相撲夏場所>◇6日目◇13日◇東京・両国国技館

大関御嶽海(29=出羽海)が当たってから体を開き、平幕の北勝富士を左からの上手出し投げでアッサリ下し白星を拾った。ただ、横綱・大関の上位陣4人でこの日、勝ったのはこの御嶽海だけ。他の4人に、あえなく黒星がついた。

6日目を終え、この4人のうち勝ち越しているのは4勝2敗の照ノ富士(30=伊勢ケ浜)ただ1人。ここまで上位陣安泰(全員白星)は4日目だけだ。そして4人合計で11勝13敗と“負け越し”の低調ぶりだ。

ふがいない上位陣の相撲に、日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)は「貴景勝は(阿炎に)突っ張られては嫌だ、勝てない。だから前のめりに…と相撲に余裕がない」「正代は勝ってきたら力を出すタイプで今どきの子。それでは大関としては困る。気力がない」と苦言を呈し、ただ1人、勝った御嶽海にもこれまでの相撲内容から「(正代同様)御嶽海にしても体調が悪いときこそ気力を振り絞ってほしい」と奮起を求めた。土俵下で審判長を務めた審判部の佐渡ケ嶽副部長(元関脇琴ノ若)も「貴景勝は気負いすぎ。正代は立ち会いの威力がない」と渋かった。

阿炎は貴景勝(手前)を引き落としで破る(撮影・小沢裕)
正代(右)は隆の勝に寄り切りで敗れる(撮影・小沢裕)

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玉鷲が横綱照ノ富士から3場所連続の金星 碧山は6戦全勝で単独トップ、正代1勝5敗と窮地に

照ノ富士(左)に突き押しを浴びせる玉鷲(撮影・中島郁夫)

<大相撲夏場所>◇6日目◇13日◇東京・両国国技館

西前頭3枚目の玉鷲が横綱照ノ富士から3場所連続の金星を奪った。立ち合いから右おっつけ、左ハズの一気の攻めで攻略した。

東前頭11枚目の碧山は西前頭15枚目・一山本との「全勝対決」を制し、6戦全勝で単独トップに立った。一山本の立ち合いもろ手突きをうまくしのぎ、前に攻めながら最後ははたき込んだ。

大関正代は隆の勝にいいところなく寄り切られ、1勝5敗と窮地に陥った。

貴景勝も阿炎の突き落としに敗れて3勝3敗。またも2大関に土がついた。

大関御嶽海は立ち合い、一瞬の攻めで北勝富士を上手出し投げで破り、星を3勝3敗の五分に戻した。

照ノ富士(左)を押し出しで破る玉鷲(撮影・中島郁夫)
正代(左)を寄り切りで破る隆の勝(撮影・中島郁夫)

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高見山抜いた!“鉄人”玉鷲 通算連続出場1426回で単独4位「自分信じ」大関撃破で節目飾る

のど輪攻めで御嶽海(右)を仰け反らせる玉鷲(撮影・小沢裕)

<大相撲夏場所>◇5日目◇12日◇東京・両国国技館

高見山を超えて、大関を撃破した。西前頭3枚目の玉鷲(37=片男波)が過去3勝27敗と苦手にしていた大関御嶽海を押し出し、4勝1敗とした。この日で通算連続出場を1426回とし、元関脇高見山の記録を抜いて単独4位となった。“鉄人”は今日6日目、横綱照ノ富士から3場所連続の金星を狙う。御嶽海、正代の2大関が黒星。5戦全勝は碧山と一山本の平幕2人となった。

    ◇    ◇    ◇

体に刻み込まれた勲章がある。初めて番付に載った04年春場所から19年、1度も休まず土俵を務める玉鷲が、1つの節目を「大関撃破」で飾った。

過去3勝27敗の合口の悪さが信じられないほどの快勝だった。「すごくよかった。バタバタしないよう、じっくりおっつけていった。(チャンスに)自分を信じて前に出ることができた」と振り返る。立ち合いから厳しい左おっつけで主導権を握り、大関の体が起きた隙を逃さず一気に出た。

この日で通算連続出場は1426回となった。外国出身・外国籍初の関取となったパイオニアで、明るいキャラクターでも人気だった元関脇高見山の記録を抜いて単独4位となった。ただ、「(高見山に比べ)全然、まだまだ自分はダメなんで。もっと力士らしいところを見せていきたい。名前をつぶさないように頑張りたい」と謙虚に語る。

偉大な記録だが、玉鷲は意識から外していたという。「忘れていた。気にしていないです。現役の間は(記録は)あまり関係ない」と言った。だが、周囲の支えには感謝する。「もちろん自分だけじゃない。守るものもあるし、家族もいるし、応援してくれる人がいる。そういう人たちのために痛いと言っている場合じゃないですね」と言った。

若々しい相撲で4勝1敗と序盤ながら優勝争いにも絡む。そして6日目は横綱照ノ富士に挑む。今年初場所、春場所と連続金星。先場所は37歳4カ月の昭和以降5位、平成以降では最年長の金星獲得だった。

「まだまだこれからなんで。明日もまた頑張っていきたい。今後も1つずつ積み上げたい」。鉄人記録をどこまで伸ばしていくか。以前にその秘訣(ひけつ)を「すこやかです。素直にやること」と話していた。穏やかな表情、口調の外にある強靱(きょうじん)な肉体で場所を盛り上げる。【実藤健一】

御嶽海(右)を押し出しで破る玉鷲(撮影・小沢裕)
御嶽海(右)を押し出しで破る玉鷲(撮影・小沢裕)

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“荒れる夏”宇良飛ぶ!取り直しで「居反り」狙うも観客席へ吹き飛ばされる/5日目写真特集

<大相撲夏場所>◇5日目◇12日◇東京・両国国技館

西前頭3枚目の玉鷲が“鉄人記録”を伸ばした祝いを大関撃破で自ら飾った。低い立ち合いから御嶽海とのおっつけ合い。玉鷲が一気に出て押し出した。この日が通算連続出場が1426回となり、元関脇高見山の記録を抜いて単独4位となった。

御嶽海は3敗目とまた黒星が先行。前日4日目にようやく初日の正代は、遠藤に完敗で4敗目を喫した。

大関貴景勝は阿武咲を押し倒し、3大関全滅を防いで3勝2敗とした。

横綱照ノ富士は北勝富士をきめ倒し、2日目から4連勝を飾った。

5戦全勝は東前頭11枚目の碧山と西前頭15枚目・一山本の平幕2人。

5日目の取組の模様を写真で振り返ります。

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前相撲3日目 “角界初”東大出身の須山3連勝

前相撲で今関(右)を破り3連勝した須山(撮影・小沢裕)

前相撲で3連勝し勝ち名乗りを受ける須山(撮影・小沢裕)

幕内

東龍(2勝3敗)小手投げ翠富士(2勝3敗)

☆東龍 中に入られるとうるさい。抱え込んでいこうと先場所のような相撲をイメージしていた。あまり動かれると足がもつれたりもあるんで。(35歳の誕生日)別に変わらないですね。いつも場所中なんで。若い衆がケーキ持ってきてくれたりもあるけど分かんないですね。

翠富士(左)を小手投げで破る東龍(撮影・中島郁夫)


王鵬(2勝3敗)引き落とし一山本(5勝0敗)

王鵬(左)を引き落としで破る一山本(撮影・中島郁夫)


輝(3勝2敗)押し出し明生(2勝3敗)

明生(左)は押し出しで輝を破る(撮影・小沢裕)


千代大龍(2勝3敗)送り出し荒篤山(0勝5敗)

☆千代大龍 振り返ると何回も引いてますよね。押しては引いて、突っ張っては引いて。一発で持っていくのはまだできてませんよね。(前日4日目、徳利投げの反響は)知り合いから「いつから業師になったの?」って連絡ありましたよ。一生に1度、出るか出ないかなんで。

★荒篤山 まだ10日間あるんで、勝ち負けとかは意識せずに自分の相撲を取りたいですね。今は負けが続いているんで、1番、1番考えていきたい。体の方は問題ない。1個勝てば、流れが変わってくる。

荒篤山(左)を送り出しで破る千代大龍(撮影・中島郁夫)


豊山(2勝3敗)寄り切り佐田の海(4勝1敗)

☆佐田の海 立ち合いが強い相手に当たり負けしなかったので、流れが良い相撲でした。体重が違うので押されるのは仕方ないけど、立ち合いで負けないことを意識していた。そこで一歩でも前に出れたら良いと思った。自分が若いころから師匠が「偶数月にきちんと稽古しろ」と言われて、しっかりできているのが良かった。部屋でしっかり稽古して、体のケアも東京なのでできている。(昨日誕生日)入門してまさか35歳まで相撲をやると思っていなかった。自分の相撲が取れれば通用すると思っている。

★豊山 右を差させない、前みつ取らせないを考えていたが、しっかり取られてしまった。おっつけきれなかったのがすべてですね。明日から立て直したいと思います。

豊山(右)を寄り切りで破る佐田の海(撮影・中島郁夫)


碧山(5勝0敗)小手投げ千代翔馬(2勝3敗)

☆碧山 中に入られないように意識したが。それでも入られた。あせらず、うまく最後は決められてよかった。自然に体が動いた。今のところ勝ち続いているので悪くないと思う。(要因は)分からないですね。いつも通りやっているだけ。(全勝の1人)初めてのことじゃないから、ここからが大事です。

碧山(左)は千代翔馬を小手投げで破る(撮影・小沢裕)


妙義龍(3勝2敗)突き落とし錦木(2勝3敗)

錦木(左)を突き落としで破る妙義龍(撮影・中島郁夫)


琴勝峰(2勝3敗)押し出し栃ノ心(2勝3敗)

琴勝峰(左)を押し出しで破る栃ノ心(撮影・中島郁夫)


隠岐の海(2勝3敗)寄り切り照強(2勝3敗)

照強(右)を寄り切りで破る隠岐の海(撮影・中島郁夫)


宝富士(0勝5敗)送り出し琴恵光(3勝2敗)

宝富士(右)を送り出しで破る琴恵光(撮影・中島郁夫)


宇良(3勝2敗)送り出し若元春(4勝1敗)

★宇良 攻めていたつもりだった。(取り直しは)もう一番頑張ろうと思いました。狙いは何もなかったです。(中盤戦に向けて)元気な相撲を見せたい。

若元春(上)と同体で倒れた宇良(撮影・中島郁夫)

宇良と若元春の一番で物言いが付き協議する審判団(撮影・小沢裕)

取り直しの一番で宇良(手前)は居反りを狙うも失敗に終わる(撮影・小沢裕)

宇良(右)を送り出しで破る若元春(撮影・中島郁夫)

客席に飛び込む宇良(撮影・中島郁夫)


志摩ノ海(2勝3敗)すくい投げ翔猿(4勝1敗)

☆志摩ノ海 負けられないというか、気合。気合と我慢と思いました。小兵だったら(同部屋に)宇良がいるが、(翔猿は)もう一段階軽くて速いのでやりにくいっちゃやりにくい。

翔猿(左)を押し倒しで破る志摩ノ海(撮影・中島郁夫)


隆の勝(3勝2敗)寄り切り琴ノ若(3勝2敗)

☆隆の勝 最初もろ差し許して焦った部分もあるけど、その後落ち着いて右を差し返せた。

琴ノ若(右)を寄り切りで破る隆の勝(撮影・中島郁夫)


高安(1勝4敗)突き落とし霧馬山(2勝3敗)

高安(右)を突き落としで破る霧馬山(撮影・中島郁夫)


大栄翔(4勝1敗)押し出し阿炎(3勝2敗)

☆大栄翔 しっかり落ち着いて前に出られた。同じ突き押しなので、先に自分が攻めることが大事。先場所の悔しい負け方を頭に入れてやった。

大栄翔(右)は阿炎を押し出しで破る(撮影・小沢裕)


若隆景(2勝3敗)送り出し豊昇龍(3勝2敗)

若隆景(右)を送り出しで破る豊昇龍(撮影・中島郁夫)


御嶽海(2勝3敗)押し出し玉鷲(4勝1敗)

御嶽海(左)を押し出しで破る玉鷲(撮影・中島郁夫)


阿武咲(2勝3敗)押し倒し貴景勝(3勝2敗)

阿武咲(右)を押し倒しで破る貴景勝(撮影・中島郁夫)


遠藤(2勝3敗)寄り切り正代(1勝4敗)

遠藤(右)は正代を寄り切りで破る(撮影・小沢裕)


照ノ富士(4勝1敗)きめ倒し北勝富士(1勝4敗)

北勝富士(右)をきめ倒しで破る照ノ富士(撮影・中島郁夫)

北勝富士(右)をきめ倒しで破る照ノ富士(撮影・中島郁夫)

勝ち名乗りを受ける照ノ富士(撮影・中島郁夫)

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遠藤、連敗を3で止めた「相撲らしい相撲をとろうと」大関正代に立ち合いで差し勝ち寄り切った

正代(右)を寄り切りで破る遠藤(撮影・中島郁夫)

<大相撲夏場所>◇5日目◇12日◇東京・両国国技館

遠藤が大関正代に完勝で連敗を3で止めた。相撲巧者らしく立ち合いで差し勝つと、一気に走って寄り切った。

「連敗が続いていたんで、相撲らしい相撲をとろうと思っていた」。まだ2勝3敗と黒星が先行。序盤を「負けが先行しているんでよくはないと思います」と話し、「1日一番しっかり集中して頑張るだけです」と巻き返しを誓った。

遠藤(右)は正代を寄り切りで破る(撮影・小沢裕)

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歴代4位連続出場1426回“鉄人”玉鷲が大関撃破 照ノ富士4連勝 正代4敗 碧山、一山本全勝

御嶽海(左)を押し出しで破る玉鷲(撮影・中島郁夫)

<大相撲夏場所>◇5日目◇12日◇東京・両国国技館

西前頭3枚目の玉鷲が“鉄人記録”を伸ばした祝いを大関撃破で自ら飾った。低い立ち合いから御嶽海とのおっつけ合い。玉鷲が一気に出て押し出した。この日が通算連続出場が1426回となり、元関脇高見山の記録を抜いて単独4位となった。

御嶽海は3敗目とまた黒星が先行。前日4日目にようやく初日の正代は、遠藤に完敗で4敗目を喫した。

大関貴景勝は阿武咲を押し倒し、3大関全滅を防いで3勝2敗とした。

横綱照ノ富士は北勝富士をきめ倒し、2日目から4連勝を飾った。

5戦全勝は東前頭11枚目の碧山と西前頭15枚目・一山本の平幕2人。

北勝富士(右)をきめ倒しで破る照ノ富士(撮影・中島郁夫)
碧山(左)は千代翔馬を小手投げで破る(撮影・小沢裕)

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4日目にして3大関初の“そろい踏み” 正代初日「正直ホッとした。この調子で連勝できたら」

高安(右)を押し出しで破る正代(撮影・中島郁夫)

<大相撲夏場所>◇4日目◇11日◇東京・両国国技館

3人の大関陣が、今場所初めて“そろい踏み”となった。貴景勝が豊昇龍を強烈な左突き落としで退けると、3連敗発進だった正代は初日を出した。御嶽海は霧馬山に攻め込まれたものの、逆転の小手投げ。3日目まで3人で計2勝7敗と苦しんでいたが、ひとまず悪い流れを断った。

待望の白星に正代は「正直ホッとした」と胸の内を明かした。この日の相手は先場所優勝争いに絡んだ高安。立ち合いは圧力負けしたが、柔らかさを生かして回り込み逆襲した。「やりやすさは感じていないけど、同じ組み相撲で差し身に集中できている」。先場所はかど番大関ワーストタイの4連敗スタートから、驚異的な巻き返しで9勝6敗と勝ち越した。“スロースターター”の傾向が強く「前半戦はどうしても悪いイメージがある。この調子で連勝できたらいい」と前を向いた。

貴景勝は「今日の相撲は今日だけなので一生懸命やりました」と淡々。御嶽海は取材に応じず、言葉を秘めた。今場所は観客上限が通常の87%にあたる9265人に緩和され、コロナ禍では最多。看板力士の優勝争い参戦で、土俵に熱気を与えたい。【佐藤礼征】

正代(後方)は押し出しで高安を下す(撮影・足立雅史)
豊昇龍(右)を突き落としで破る貴景勝(撮影・中島郁夫)
貴景勝(後方)は突き落としで豊昇龍を下す(撮影・足立雅史)
霧馬山(左)を小手投げで下す御嶽海(撮影・足立雅史)
霧馬山(左)を小手投げで下した御嶽海(撮影・足立雅史)

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“荒れる夏”今場所初の横綱大関安泰「4日目にしてね…。まだまだだね」八角理事長上位陣に期待

琴ノ若(左)を寄り切りで破る照ノ富士(撮影・中島郁夫)

<大相撲夏場所>◇4日目◇11日◇東京・両国国技館

“荒れる夏”の様相を呈していた場所も、4日目にして今場所初の横綱・大関陣安泰となった。協会トップの八角理事長(元横綱北勝海)は「4日目にしてね…。まだまだだね」と、これに満足せず上位陣が白星を伸ばすことに期待しつつ、大関陣の相撲を三者三様に評価した。

小結豊昇龍(22=立浪)の挑戦を、持ち前の押し相撲から、最後は左からの強烈な突きで泳がせ、そのまま突き落とした貴景勝(25=常盤山)の相撲は「(相手の)様子を見ながらで一歩間違えば…という相撲。自分のペースになかなか持って行けない」とトーンを下げつつ「本来の相撲ではないけど勝っていくことが大事。徐々にではあるけど勝っていけば。苦しんで勝つことも大事」と押し相撲の難しさを指摘しつつ、残りの土俵に期待した。

高安(32=田子ノ浦)を右からのすくい投げで崩し、最後は押し出し初日を出した正代(30=時津風)については「右が入ったことが大きい。左も早かった」と高安の押しに下がりながらも、右がスッと入り体を入れ替えたことを最大の勝因に挙げた。ただ貴景勝同様、こちらも本来の相撲ではないだけに「自分の流れで相撲を取りたいね」と前に出て圧力をかける正代らしい相撲に期待した。

星を2勝2敗の五分に戻した御嶽海(29=出羽海)は、四つ相撲で霧馬山(26=陸奥)に寄り立てられたが、最後は下がりながらも落ち着いて右から小手に振り、そのまま小手投げで軍配を受けた。霧馬山の攻めに「寄り方がまずかった。差し手(左)の方から頭をつけて寄れば良かったが、真っ直ぐに行ってしまった」と苦言を呈しながら、対応した御嶽海については「焦らずよく我慢した。(投げも)タイミングが良かった」と評価していた。

高安(右)を押し出しで破る正代(撮影・中島郁夫)
貴景勝(左)は突き落としで豊昇龍を下す(撮影・足立雅史)
霧馬山(左)を小手投げで下す御嶽海(撮影・足立雅史)

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3大関連破の琴ノ若初金星ならず「まだまだだな」横綱照ノ富士に抵抗できず寄り切られる

琴ノ若は照ノ富士に寄り切りで敗れる(撮影・足立雅史)

<大相撲夏場所>◇4日目◇11日◇東京・両国国技館

3大関を撃破して3連勝スタートを切った西前頭2枚目の琴ノ若(24=佐渡ケ嶽)だったが、初金星はかなわなかった。

横綱照ノ富士に立ち合いから踏み込まれ、まともに右四つで組んだ。体を寄せられて左上手を許すと横綱が万全。抵抗できずに寄り切られた。「まわしを先に引かれて、上手を取らせたくなかった。まだまだだな、という思い」と悔しさをにじませた。

2場所連続で11勝を挙げ、今場所は自己最高位。祖父に元横綱琴桜(先代佐渡ケ嶽親方)、父に師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)を持つサラブレッドは、初日から貴景勝、御嶽海、正代の順で大関陣を総なめにしていたが、横綱の壁は高かった。

琴ノ若(左)を寄り切りで破る照ノ富士(撮影・中島郁夫)

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照ノ富士貫禄の四つ相撲「こっちも燃えるものありますね」琴ノ若の勢いピシャリ/4日目写真特集

<大相撲夏場所>◇4日目◇11日◇東京・両国国技館

照ノ富士が横綱の強さを示した。初日から大関3連破と勢いに乗るホープの西前頭2枚目・琴ノ若と対戦。立ち合いから右四つに組み止め、左上手を取って一気に寄り切った。

前日3日目は総崩れだった3大関が一転、そろって白星をあげた。

大関正代はようやく初日を出した。突き放しにくる高安を右を差して組み止め、最後は左四つから体を浴びせるように押し出した。

1勝2敗と苦しんでいた大関貴景勝は、小結豊昇龍と激しい突き合いから最後は左からの突き落としで星を五分に戻した。

御嶽海は過てるの去4勝5敗と苦手にしていた霧馬山を激しい攻防の末、最後は小手投げで下した。

4日目の取組の模様を写真で振り返ります。

前相撲2日目 “角界初”東大出身の須山2連勝

前相撲で須山(左)は若大根原を破り2連勝(撮影・足立雅史)

前相撲で須山は若大根原を破り2連勝(撮影・足立雅史)

幕内

東龍(1勝3敗)押し出し荒篤山(0勝4敗)

☆東龍 うれしいですね。勝ちたい、勝ちたいで体が動いていなかった。(あせりは)なかった。1日一番集中していこうと。明日から思い切り前に出る相撲をとりたいですね。

荒篤山(右)を押し出しで破る東龍(撮影・足立雅史)


輝(3勝1敗)押し出し豊山(2勝2敗)

豊山(右)を押し出しで破る輝(撮影・足立雅史)


千代大龍(1勝3敗)とっくり投げ翠富士(2勝2敗)

☆千代大龍 決まり手が「とっくり投げ」になってびっくりしました。狙ってできるもんじゃないし。決まり手とか内容じゃなく、1勝できたのがうれしいです。今日負けてたら0-4なっていた。内容より白星とれていたのがうれしいですね。ここから気を引き締めて内容より白星をとることを優先に頑張りたい。

★翠富士 当たって持って行かれない自信があったが、見事に(とっくり投げを)食らった。

翠富士(左)をとっくり投げで破る千代大龍(撮影・足立雅史)

翠富士(右)をとっくり投げで破る千代大龍(撮影・中島郁夫)

千代大龍の決り手、珍手「徳利投げ(とっくり投げ)」が掲示された電光掲示板(撮影・足立雅史)


妙義龍(2勝2敗)突き出し一山本(4勝0敗)

☆一山本 妙義龍関は差すのがうまい。今日は手も伸びて回転して良かった。昨日の一番はすごくいい相撲だった。それで調子に乗れている。

妙義龍(左)を突き出しで破る一山本(撮影・中島郁夫)


王鵬(2勝2敗)寄り切り佐田の海(3勝1敗)

☆佐田の海 いい流れで相撲取れた。相手が大きいので止まらないようにいった。(35歳誕生日に白星)誕生日がめでたいというほどでもないけど、35歳まで元気にできているという捉え方。

★王鵬 思ったより低くて中に入られてしまった。(立ち合い)よく当たれなかった。立ち合いの薄さというか、相手にとってはやりやすいのかなと。相手どうかより自分の相撲なんで。しっかり前に出ていい相撲とれるよう頑張ります。

王鵬(右)を寄り切りで破る佐田の海(撮影・中島郁夫)


碧山(4勝0敗)突き落とし明生(1勝3敗)

☆碧山 たまたま残れました。体は動いているんですけど、相撲内容は今日はよくないですね。勝ったのはよかったですけど、明日はこうならないよう気をつけます。(合同稽古で)違う相手とやって体の動きが変わっているかもしれない。(部屋の関取衆と)1日40番近く相撲とったこともあった。いつもよりめちゃくちゃ疲れたです。

明生(手前)を突き落としで破る碧山(撮影・足立雅史)


千代翔馬(2勝2敗)小手投げ錦木(2勝2敗)

千代翔馬(下)を小手投げで破る錦木(撮影・中島郁夫)


志摩ノ海(1勝3敗)押し出し隠岐の海(1勝3敗)

☆志摩ノ海 動いてきた感じはします。しっかり、いつも通り自分の相撲をとりきることしか考えていなかった。勝てたのはうれしいが、自分の相撲をとれたことがうれしい。これを継続していきたい。

隠岐の海(左)を押し出しで破る志摩ノ海(撮影・足立雅史)


宝富士(0勝4敗)寄り切り栃ノ心(1勝3敗)

宝富士(上)を寄り切りで破る栃ノ心(撮影・中島郁夫)


宇良(3勝1敗)寄り切り琴勝峰(2勝2敗)

☆宇良 勝ててよかったです。(準備は)できていなかったですね。(体が動いたか)そうですね。まだ4日目なんで。前半の一部でしかないんで、特に何もないですね。(東大の須山について)相撲を学ぼうという姿勢があれですね。理論派じゃないが、人の意見を聞き出そうという姿勢が東大らしいというか。そういうのを感じますね。自分、聞かれたことないですね。この人は違うなと思われてるかもしれない。

琴勝峰(右)を寄り切りで破る宇良(撮影・足立雅史)


照強(2勝2敗)押し倒し若元春(3勝1敗)

☆若元春 変化があるかもしれないなって思ったんで、ちょっと遅れ気味に立っった。先場所くらった肩透かし、たぐられる感じが出たときは、内心焦りました。調子は良いと思います。あとは実力が足りるかどうか。(好調の要因は)稽古相手が充実しているので、同じ幕内に荒篤山関と弟(若隆景)がいるんで。前に攻める相撲を意識しながら、まだまだ1日、1日次のことを考えていきたい。

若元春(手前)に押し倒しで敗れる照強(撮影・足立雅史)


琴恵光(2勝2敗)押し出し翔猿(4勝0敗)

☆翔猿 下から、下からと、どんどん攻められたのは良かったです。(初日から無傷の4連勝だが)体の調子が良いです。1日、1日集中して頑張ります。

★琴恵光 相手を起こす前に自分が起きてしまって、先手をとられてしまった。考えすぎず、立ち合い当たって自分の流れで相撲をとっていきたい。

翔猿(左)は押し出しで琴恵光を破る(撮影・足立雅史)


北勝富士(1勝3敗)引き落とし阿武咲(2勝2敗)

☆北勝富士 ラッキーだったというか、当たりがよかったからこその相撲。勝ちにつながってよかった。全部負けているのと、1つ勝つのでは全然違う。明日は横綱。自分らしくいけたらと思います。

阿武咲(下)を引き落としで破る北勝富士(撮影・中島郁夫)


隆の勝(2勝2敗)下手出し投げ玉鷲(3勝1敗)

☆隆の勝 起こされたんで、次にはたきくるかなと思って、落ち着いていけたのがよかった。右まわし取れていたので逆転ができた。(最後は)たまたまというか流れ。狙ったわけじゃないです。

玉鷲(右)を下手出し投げで破る隆の勝(撮影・中島郁夫)

玉鷲(手前)は隆の勝に下手出し投げで敗れる(撮影・足立雅史)


若隆景(2勝2敗)はたき込み大栄翔(3勝1敗)

☆大栄翔 立ち合いもしっかり踏み込めた。流れが良かった。集中してやりたいと思います。立ち合いしっかり当たれているのが良いのかな。(好調の要因は)しっかり踏み込み当たれているのが良いのかなと思います。稽古場でも立ち合いからしっかりぶつかることを意識してきましたし、ぶつかり稽古でもしっかり当たることをしてきました。しっかり集中して、勝ち星につなげたい。

★若隆景 先に前に出られたんで。そこですかね。下から、そういう意識だけでしたが。(先場所との違い)特にないですね。しっかり自分の相撲をとるだけ。

大栄翔(左)ははたき込みで若隆景を破る(撮影・足立雅史)

大栄翔にはたき込みで敗れた若隆景(撮影・足立雅史)


遠藤(1勝3敗)寄り切り阿炎(3勝1敗)

☆阿炎 (対戦した遠藤は)すごく突きにくかったというか、突けなかった。距離を保つのに必死に手を伸ばしてたんですけど、うまい具合に突けなかった。稽古でも流れからの四つをやっていたんで、それが出て良かった。昔だったらすぐに投げていたけど、寄るということができたのは稽古をしてきたからかな。まだまだ自信を持ってではないけど、集中できている証拠かな。これを糧に明日からも一番、一番集中してやりたい。

遠藤(左)にのど輪を浴びせる阿炎(撮影・中島郁夫)


豊昇龍(2勝2敗)突き落とし貴景勝(2勝2敗)

☆貴景勝 今日の相撲は今日だけなので、一生懸命やりました。(しぶとい相手に突き落としで白星に)流れの中で出たので、また明日から集中してやりますよ。明日の相撲があるので、また頑張ります。

貴景勝(左)は突き落としで豊昇龍を下す(撮影・足立雅史)


高安(1勝3敗)押し出し正代(1勝3敗)

☆正代 (初日が出た)ちょっとほっとしている。立ち合いから圧力負けした感じだったけど、最後まで崩れなかった。ちゃんと俵に足がかかったのが良かった。今場所の立ち合いがちょっと決まっていない。つかめていない気がしますが、この白星でだいぶ楽になります。この調子で連勝したい。

高安(右)を押し出しで破る正代(撮影・中島郁夫)


御嶽海(2勝2敗)小手投げ霧馬山(1勝3敗)

霧馬山(左)を小手投げで下す御嶽海(撮影・足立雅史)

小手投げで破った霧馬山(右)に手を差し出す御嶽海(撮影・中島郁夫)


照ノ富士(3勝1敗)寄り切り琴ノ若(3勝1敗)

☆照ノ富士 落ち着いてやれたかなと思います。(前に出る圧力)よかったと思います。特に自分の相撲を取りきるのは毎日同じ。変わってないです。勢いのある相手とやるのは自分も楽しいんで。そういう部分でしっかり、力をだしきれたと思う。力つけてきている若い相手とやるのは、こっちも燃えるものありますね。自分もまだ若いんでね。(壁になる意識)それももちろんあるが、勢いある相手となるとこっちも勢いをもらうというか、よしやってやるという気持ちになる。どんどんそんな力士が出てきてほしいですね。

★琴ノ若 (横綱戦での狙いは)理想は突き放したかった。本当は取らせたくなかったけど、まわしを先に引かれてしまった。踏み込みも負けた。強いのは分かっている。自分の力が足りていないだけ。それだけです。

琴ノ若(左)を寄り切りで破る照ノ富士(撮影・中島郁夫)

琴ノ若(後方)を寄り切りで下した照ノ富士(撮影・足立雅史)

琴ノ若は照ノ富士に寄り切りで敗れる(撮影・足立雅史)

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照ノ富士が大関3連破の琴ノ若に貫禄勝ち 正代は初日、貴景勝は五分に戻す 夏場所4日目

琴ノ若(左)を寄り切りで破る照ノ富士(撮影・中島郁夫)

<大相撲夏場所>◇4日目◇11日◇東京・両国国技館

照ノ富士が横綱の強さを示した。初日から大関3連破と勢いに乗るホープの西前頭2枚目・琴ノ若と対戦。立ち合いから右四つに組み止め、左上手を取って一気に寄り切った。

前日3日目は総崩れだった3大関が一転、そろって白星をあげた。

大関正代はようやく初日を出した。突き放しにくる高安を右を差して組み止め、最後は左四つから体を浴びせるように押し出した。

1勝2敗と苦しんでいた大関貴景勝は、小結豊昇龍と激しい突き合いから最後は左からの突き落としで星を五分に戻した。

御嶽海は過去4勝5敗と苦手にしていた霧馬山を激しい攻防の末、最後は小手投げで下した。

正代(後方)は押し出しで高安を下す(撮影・足立雅史)

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夏場所3日目3大関総崩れ…大関3日間合計2勝7敗 御嶽海、貴景勝、正代

貴景勝(左)を押し倒しで破る高安(撮影・菅敏)

<大相撲夏場所>◇3日目◇10日◇東京・両国国技館

「大関」の看板が泣いている。2日目で三役以上で早々と全勝力士が消えた。その荒れる夏場所を象徴するように、3日目は3大関がすべて総崩れした。

御嶽海は琴ノ若を攻め込み、軍配をもらったが物言い、協議の末に軍配差し違えで2連敗。貴景勝は高安を相手にまるでいいところなく圧倒されて押し倒された。正代も惨敗。大栄翔には4連敗となった。日本相撲協会の看板として優勝争いをして場所を盛り上げていくべき立場が3日間で合計の勝敗が2勝7敗。3大関いずれも、取組後のオンライン取材に応じることはなかった。

御嶽海(左)を突き落としで破る琴ノ若(撮影・菅敏)
正代(左)を攻める大栄翔(撮影・菅敏)

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