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琴奨菊、照ノ富士復活Vに刺激受け「俺もまだまだ」

琴奨菊(2017年11月12日撮影)

現役最年長関取で西前頭11枚目の琴奨菊(36=佐渡ケ嶽)が5日、初の角界ドキュメンタリー映画「相撲道~サムライを継ぐ者たち~」(10月30日から公開)の鑑賞を、相撲ファンに熱望した。

この日、千葉・松戸市内にある部屋で秋場所(13日初日、東京・両国国技館)に向けた稽古で汗を流した後、報道陣の電話取材に対応。ひと通り、近況などを話した後、最後に自ら「あと個人的にひと言、いいですか?」と切り出し、話したのが、前述のドキュメンタリー映画のこと。「相撲ファンの方に向けて、すごくアピールになると思う。そういう生きざまで力士が頑張っているというのが伝わると思うし、そちら(映画)も見て大相撲を見たら、もっとファン層が広がると思う。目に見えているものより、もっと陰で頑張っているんだよ、というところが力士の尊さじゃないけど、あるべき姿だと思う」と熱弁をふるった。秋場所も各日、上限約2500人の有観客で開催されるが「ひたむきに頑張る姿をみてほしい」と最年長関取らしく、全力士の声を代弁するように語った。

5人の関取衆を含め角界最多37人の力士を抱える大所帯の佐渡ケ嶽部屋。もともと出稽古禁止の影響は受けておらず「総合的にバランスが取れている琴恵光、柔軟さがある琴ノ若、フィジカルがすごくいい琴勝峰、押しの形がしっかりしている琴勇輝。いろいろなタイプがいるから、すごくいいと思う」と充実の稽古を重ねて本場所を迎える。

気分転換も可能な範囲で図っている。先場所後は師匠(元関脇琴ノ若)の許可をもらい神奈川・湯河原温泉に足を運び「行けたことが活力になるかなという感じ」とリフレッシュした。

幕内勝利数は現役2位で歴代6位の716勝。断トツの白鵬(1076勝)や2位の元大関魁皇(879勝=現浅香山親方)ら、そうそうたる顔触れが上位に控える。「すごいことですよね、本当に。そこに挑戦できるのは昔の教えと、稽古と、いろいろな環境があったから。そこをもう1度、思い出しながらやっていきたい」と独特の言い回しで前向きな姿勢を示した。7月場所では8場所ぶりに勝ち越し。まだまだ白星を積み重ねる。

周囲から刺激ももらった。やはり大関経験者の照ノ富士が先場所、復活優勝したことには「俺も、まだまだ出来るぞという気持ちを持って」。一回り年下の大関貴景勝の婚約には「うはははっ…。喜ばしいことで、何にも言えない」と笑いながら「幸せも本当に多くなると思う」と“人生の先輩”らしく話した。

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北勝富士あと横綱2人 金星獲得10傑入り/新番付

北勝富士(2020年1月14日撮影)

日本相撲協会は8月31日、開催を目指す大相撲秋場所(9月13日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表した。新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、開催の可否や開催形態は理事会で決定する見込み。

現役力士の今場所達成可能な歴代10傑入りなどの記録は以下の通り(在位したことで達成済みも含む)。

【通算勝利数】

既に横綱白鵬(35=宮城野)が1170勝で歴代トップに君臨。どこまで伸ばせるか注目だ。ちなみに現役2位は琴奨菊(36=佐渡ケ嶽)の825勝。歴代10位の寺尾(元関脇=現錣山親方)まで35勝だ。

【幕内在位場所数】

今場所で白鵬が歴代5位の96場所。11月場所在位で高見山(元関脇=元東関親方)、安美錦(元関脇=現安治川親方)に並ぶ同3位に浮上する。琴奨菊は安芸乃島(元関脇=現高田川親方)に並ぶ同7位タイの91場所。現役3位は横綱鶴竜(34=陸奥)の81場所。ちなみに歴代1位は元大関魁皇(現浅香山親方)の107場所。

【幕内出場回数】

琴奨菊が歴代6位の1321回、白鵬が同8位の1265回。現役3位は鶴竜の1027回。なお歴代1位は、元関脇旭天鵬(現友綱親方)の1470回。

【幕内勝利数】

白鵬が1076勝で、2位の魁皇に197勝もの差をつけ歴代トップ。歴代6位に琴奨菊(716勝)が名を連ねる。同5位の元横綱大鵬までは、あと30勝で届く。

【通算連続出場】

初土俵以来、無休の「鉄人記録」の歴代9位に1271回の玉鷲(35=片男波)が入っている。04年春場所の序ノ口デビューから足かけ17年の「皆勤賞」だ。

【金星獲得】

現役力士で歴代10傑入りは不在だが、今場所チャンスがあるとすれば現在7個の北勝富士(28=八角)。横綱2人を倒せば通算9個で10位タイに滑り込む。東前頭2枚目まで番付を上げ、上位総当たりは確実だが果たして…。

なお8個で現役トップの逸ノ城(27=湊)は再入幕だが、上位とは当たらない幕尻の東前頭17枚目。ただ「幕尻の17枚目」といえば、今年1月の春場所で西の徳勝龍が、7月場所では東の照ノ富士が、アッと驚く幕尻優勝を果たしている。両者とも、両横綱が途中休場したため横綱戦はなかったが、大関戦は組まれた。もし逸ノ城が快進撃の末、優勝争いに加わり横綱対戦が実現すれば…。1つでも勝てば歴代10傑入りする。なお7個で追う遠藤は、返り三役のため金星のチャンスはない。

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貪欲なエストニアの怪人把瑠都/夏場所プレイバック

大相撲夏場所9日目 魁皇(左)を押し出した把瑠都(10年05月17日)

コロナ禍により大相撲夏場所が中止になり、本場所開催まで待ち遠しい日々が続きます。そんな中、日刊スポーツでは「大相撲夏場所プレイバック」と題し、初日予定だった24日から15日間、平成以降の夏場所の名勝負や歴史的出来事、話題などを各日ごとにお届けします。9日目は「エストニアの怪人」の新大関場所です。

<大相撲夏場所プレイバック>◇9日目◇10年5月17日◇東京・両国国技館

エストニア出身の新大関、把瑠都が勝ち越しを決めた。今場所初の大関戦で魁皇(現浅香山親方)を押し出しで破って8勝1敗とした。立ち合いで得意の右四つになれず、押し込まれる場面もあったが、すぐに右を入れて体勢を入れ替え、そのまま押し出した。過去4勝5敗と決して得意ではない相手を退け、取組直後にはホッとした表情。「プレッシャーはなかった。何でもいいから、かっこわるい相撲でもいいから勝ちたかった」と、笑顔で話した。

当時25歳の把瑠都は04年に19歳でエストニアから来日し、外国出身8人目、欧州出身では2人目の大関となった。198センチ、188キロの大柄な体で、100キロ近い握力に、背筋力は300キロ以上と規格外のパワーを誇った。

12年初場所で初優勝を飾ったが、ひざの負傷が響いて13年9月に引退した。その後はタレント活動などを経て、昨年母国で国会議員に。農家出身で、農産品の日本への輸出や農家の後継者問題など農業分野を中心に取り組んでいきたいと抱負を語り「日本とエストニアの懸け橋となって両国の交流に尽力したい」と強調した。

大相撲夏場所9日目 魁皇を押し出しで破り、勝ち越しを決めた把瑠都(2010年5月17日)

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琴奨菊あと43 寺尾に並ぶ通算勝利10傑/新番付

琴奨菊(撮影・河田真司)

日本相撲協会は27日、大相撲夏場所(5月24日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表した。十両以上の番付は以下の通り。なお、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、夏場所開催の可否は決まっていない。

現役力士の今場所達成可能な歴代10傑入りなどの記録は以下の通り(在位したことで達成済みも含む)。

【通算勝利数】

既に横綱白鵬(35=宮城野)が1160勝で歴代トップに君臨。どこまで伸ばせるか注目だ。ちなみに現役2位は琴奨菊(36=佐渡ケ嶽)の817勝。歴代10位の寺尾(元関脇=現錣山親方)まで43勝だ。

【幕内在位場所数】

今場所で白鵬が歴代5位の95場所、琴奨菊が同8位タイの90場所。現役3位は横綱鶴竜(34=陸奥)の80場所。ちなみに歴代1位は元大関魁皇(現浅香山親方)の107場所。

【幕内出場回数】

琴奨菊が歴代6位の1306回、白鵬が同10位の1253回。現役3位は栃煌山(33=春日野、今場所は十両)の1132回。なお歴代1位は、元関脇旭天鵬(現友綱親方)の1470回。

【幕内勝利数】

白鵬が1066勝で、2位の魁皇に187勝もの差をつけ歴代トップ。歴代8位に琴奨菊(708勝)が名を連ねる。

【通算連続出場】

初土俵以来、無休の「鉄人記録」の歴代10位に1256回の玉鷲(35=片男波)が入っている。04年春場所の序ノ口デビューから足かけ17年の「皆勤賞」だ。

【金星獲得】

現役力士で歴代10傑入りは不在だが、今場所チャンスがあるとすれば現在7個の北勝富士(27=八角)。横綱2人を倒せば通算9個で10位タイに滑り込む。西前頭5枚目で、番付通りなら上位総当たりとはならないが、優勝争いに加わるような快進撃を見せ、両横綱との対戦が組まれればチャンス到来となるが、果たして…。

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豪栄道が新十両魁勝に期待「不器用だけど一生懸命」

魁勝(手前)に稽古をつける豪栄道(右から3番目)(撮影・佐藤礼征)

大相撲秋巡業が17日、愛知・常滑市で行われ、大関豪栄道(33=境川)が九州場所(11月10日初日、福岡国際センター)に向けて調整をペースアップさせた。

朝稽古で魁勝(24=浅香山)ら十両力士に約10分間胸を出し、汗を流した。相撲を取る稽古はまだ行っていないが「胸を出すのも稽古。体に負担をかけるといい刺激になる。1回受けて押し返すのがいい稽古」と充実した表情を見せた。

十両力士でも特に気になったのは、秋場所が新十両だった魁勝だ。この日だけでなく、前日16日の静岡・浜松市でも約10分間、魁勝に稽古をつけた。「不器用だけど一生懸命やっている。一生懸命稽古をする力士が強くなるべきだと思っているので」と期待を寄せた。

その魁勝は「きつかったけどありがたいこと。いい経験をさせてもらっている」と感謝した。関取として初参加の今巡業。師匠の浅香山親方(元大関魁皇)には「巡業は自分のやりたいことがなかなかできないから、ペースを崩さず四股ひとつも意識しろ」と言葉をもらった。愛知・西尾市出身でこの日は地元開催。「常滑は何度か来たことがある。(残りの巡業は)十両とせっかくやれるので、数をこなしていきたい」と話した。

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魁勝6連勝で勝ち越し、師匠には「また怒られます」

<大相撲秋場所>◇12日目◇19日◇東京・両国国技館

新十両魁勝(24=浅香山)が6連勝で勝ち越しを決めた。千代の海を押し出した。

3連敗スタートから巻き返し、8勝4敗。「連敗したらどうしようと思ったけど…。立ち合いも相撲内容もだんだん良くなって」と笑みを浮かべた。

師匠の浅香山親方(元大関魁皇)が土俵下で審判を務める前での取組。緊張を避けるためか「そっちは見てません」と苦笑い。勝ち越しなどの際、師匠に「おかげさまで…」と報告するのが通例で「また怒られます。怒られて1セットなんで」とうれしそうだ。

勝ち越しを決めて、残り3日。「とりあえず自分らしい相撲を、右四つで下からどんどん前に出る相撲をとりたいです」。“魁勝だけに快勝”を続けるつもりだ。

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魁勝「いや~“快勝”です」4勝4敗験直し効いた

<大相撲秋場所>◇8日目◇15日◇東京・両国国技館

新十両魁勝(24=浅香山)が三役経験者の臥牙丸を寄り切り4勝4敗とした。

支度部屋に戻ってくると、ニッコリ笑って「いや~“快勝”です」。体重199キロもある巨漢の右横に張り付き、一気に勝負を決めた。「皆さん(報道陣)が笑ってるから…」と4個目の白星にしてついに“かいしょうだけに快勝です”が飛び出した。

別に快勝に絡めたしこ名ではない。「魁」は、師匠の浅香山親方(元大関魁皇)の現役時代のしこ名から「勝」は父勝美さん(69)からもらった。柔道の指導者で、今も中学生相手の乱取りをする勝美さんに「いつも相撲のことでしかられる」とこぼすが、親孝行になる活躍はうれしい。

要所での験直しが効いたのか。3連敗した3日目と、4敗目を喫した6日目、吉野家の牛丼(特盛り)とカルビ丼(大盛り)を食べた。「昔はこの2つでちょうど1500円でした。食べると、いいことがある気がして」。注文時は“つゆ切り”(つゆだくの反対)というこだわりもある。

「臥牙丸関はでかかったですけど、自分は魁聖関の付け人をしてたんで」。折り返して星は五分。「初日はガチガチだったけど、慣れてきました。今日のような一気に持っていく相撲を取りたいですね」。後半戦で“かいしょう連発”を狙う。

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魁勝「まだ言えない」関取初白星も“快勝”はお預け

木崎海(右)を寄り切りで破る魁勝(撮影・中島郁夫)

<大相撲秋場所>◇4日目◇11日◇東京・両国国技館

新十両魁勝(24=浅香山)に初日が出た。木崎海の圧力に耐え、右まわしを頼りに寄り切った。

「いや~、やっとやっと勝てました。全敗したらどうしようと思っていたんで」と関取初白星に破顔一笑だ。おりしも師匠の浅香山親方(元大関魁皇)が土俵下で審判に入っていた。「座った時に気づきました。“そうだ、今日は十両(の審判)やん”って…。緊張しました」。

3連敗を受け、師匠からの助言は「脇が甘いから、締めろ」「もっと思い切り自分の相撲をとれ」だったという。相手の木崎海は当たりが強い。「吹っ飛ばされないように。とりあえず、少しでも中に入れたら、と思って。本当はこっち(左)で(まわしを)とりたかったけど、右が引っ掛かってくれて」と話した。

記念の1勝だ。「“かいしょう”だけに“快勝”ですか?」と振られると、笑顔がさらに崩れた。

「それ、今日はまだ言えません。(幕下)上位の時から言いたかったんですけど。一気に持っていった時に、言わせてもらいます」

十両2勝目こそ、快勝で飾るつもりだ。

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新十両魁勝、部屋初の関取「感謝したい」昇進祝賀会

新十両昇進祝賀会に出席した魁勝(右)と師匠の浅香山親方(撮影・佐藤礼征)

秋場所で新十両昇進を果たした魁勝(24=浅香山)が8月31日、東京・両国国技館で行われた昇進祝賀会に出席した。

約300人の関係者を前に「1人ではここまでくることはできなかった。支えてくれた人に感謝したい」と笑顔。元大関魁皇の浅香山親方が14年2月に部屋を創設後、初めての関取。師匠は「こんなところで満足することなく、稽古を指導したい」と、熱を込めて話した。

魁勝(右)は満面の笑みで浅香山親方と握手を交わす(2019年7月24日撮影)

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新十両魁勝「ビックリした」浅香山部屋初の関取誕生

魁勝(右)は満面の笑みで浅香山親方と握手を交わす

大相撲秋場所(9月8日初日、東京・両国国技館)で新十両に昇進することが決まった魁勝(24=浅香山)が24日、名古屋市の部屋宿舎で会見した。会見には師匠の浅香山親方(元大関魁皇)も同席。

14年2月に同親方が部屋を創設して以来、同部屋としては初の関取となった。魁勝は開口一番「信じられない気持ち。おかみさんから電話で『上がったよ』と言われてビックリした」と、声を弾ませた。

名古屋場所では西幕下4枚目で4勝3敗と勝ち越した。だが同5枚目の若元春が5勝2敗としていた。番付編成会議を行う審判部に所属する浅香山親方は「魁勝は、若元春に負けています」と、むしろ自分の弟子よりも、他の部屋の力士が十両昇進にふさわしいとして、進言したという。だが通称「入れ替え戦」と呼ばれる幕下陥落の危機にある十両力士との取組の結果など、総合的に判断して魁勝が昇進にふさわしいと判断された。

この日が47歳の誕生日だった浅香山親方は「正直、上がるとは思っていなかった。驚いた」と、何よりのサプライズのプレゼントに目じりを下げた。6年目での関取誕生だが「早かった」と、振り返る。魁勝は高校3年時に、柔道100キロ級で愛知県大会4強の実績はあったが、相撲経験はなかった。同親方は「うちは素人の子ばかりだから、もっと時間がかかると思っていた。本当によく頑張ってくれた。とりあえず、一つの目標を達成できた」と話し、今後は幕内力士、さらには次の関取育成という新たな目標を掲げた。

実は魁勝は過去に2度、引退を決意し、師匠に伝えたことがあったという。魁勝は「番付が上がらなかったり、全敗したり…。でも辞めないでよかった。親方に『絶対に続けていれば、いいことがあるから』と言われ、それを信じてやってきた」と、満面の笑みを見せて話した。浅香山親方も当時を思い出し「今やっていることは無駄じゃない。やり切ってダメなら仕方ない。でも、まだまだ、やり切っていないと思った」と、熱い口調で語った。

師弟ともに厳しい稽古で成長してきた自負がある。だからこそ浅香山親方は「今後も厳しく指導する」と宣言。それを横で聞いていた魁勝は「ほどほどで…」と、人なつっこい笑顔を見せながら、恐る恐る返し、会見場の笑いを誘っていた。

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朝玉勢と魁勝が新十両 秋場所番付編成会議

魁勝

日本相撲協会は24日、名古屋市のドルフィンズアリーナで秋場所(9月8日初日、東京・両国国技館)の番付編成会議を開き、玉木改め朝玉勢(あさぎょくせい、26=高砂)と魁勝(24=浅香山)の新十両昇進を発表した。21日まで行われた名古屋場所で、東幕下3枚目だった朝玉勢、西幕下4枚目だった魁勝ともに4勝3敗だった。

朝玉勢は、現在の高砂部屋としては、5月の夏場所で初優勝した前頭朝乃山に次いで2人目の関取。朝乃山とは近大、高砂部屋入門ともに同期だった。魁勝は、現在の浅香山親方(元大関魁皇)の弟子としては初の関取となった。再十両は東西の幕下筆頭だった青狼、彩(ともに錣山)の2人だった。

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伊勢ケ浜親方「長く相撲…誇らしい」/安美錦引退

08年春場所で白鵬を下した安美錦

大相撲の元関脇で西十両11枚目の安美錦(40=伊勢ケ浜)が現役引退を表明した。名古屋場所2日目に古傷の右膝を痛めて休場し、来場所は幕下への陥落が確実となっていた。アキレス腱(けん)断裂など度重なるケガを乗り越え、関取在位117場所は歴代1位タイ。記録にも記憶にも残る名力士が、22年半の土俵人生に別れを告げた。今後は年寄「安治川」を襲名し、同部屋付きの親方として後進を指導する見通し。

<安美錦引退関係者のコメント>

◆伊勢ケ浜親方(師匠=元横綱旭富士)ここまでやったんだから本人が納得すればそれでいい。けがと向き合い、稽古をして長く相撲を取った。誇らしいじゃないですか。

◆浅香山親方(元大関魁皇)相撲センスを努力で生かし、何でもできた。真面目にやってきた安美錦の引退で、お手本のような力士がいなくなった。

◆横綱白鵬(同じ一門)新弟子の頃から稽古をつけてもらって(太刀持ちで)長く土俵入りもやってもらった。寂しい。(親方として)安美錦関らしい技能派の力士を育ててもらいたい。

◆横綱鶴竜(初顔合わせから6連敗)自分にとって壁でした。どうすればこの人に勝てるのかと。自分が強くなるために欠かせなかった人。「油断できない」という言葉が、一番よく似合う人。

◆関脇御嶽海 40歳までなんて、いや~やれないですよ。巡業でよく声をかけてもらって。「稽古さぼんな」が口癖でしたね。

◆琴奨菊(安美錦にとって最多対戦51回)驚いた。安美錦という名前を聞いただけで雰囲気を感じる。あの体でいつも前向き。(人間的に)面白い、ユニーク。これからもいろんなことを聞きたい。

◆炎鵬(十両で1勝0敗)巡業でよく話し掛けてもらった。優しい人。初対戦は怖かった。僕には“テレビの中の人”で、雰囲気がすごかった。

◆宝富士(同部屋)出ると思っていたのでびっくりした。40歳までやるのはすごい。あんまり言うと泣いちゃうんで…。

◆阿武咲(同じ青森県出身)自分は変にプライド高いんですが、安美錦関の言葉は素直に聞けます。自分の父と同い年。すごいでしょ? 悔いないんでしょうね。かっこいいな。

16年初場所、安美錦は鶴竜を破って金星を挙げる

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十両安美錦「足が止まった」旭大星に敗れ黒星発進

旭大星との取組を前に、大きく口を開ける安美錦(撮影・加藤諒)

<大相撲名古屋場所>◇初日◇7日◇名古屋市・ドルフィンズアリーナ

西十両11枚目の安美錦(40=伊勢ケ浜)は、押し出しで旭大星に敗れ、黒星発進となった。「足が止まってしまった。(初日を)いい感じで臨めていたけど…。またしっかりとやっていきたい」と、淡々と振り返った。

今場所は十両以上の関取として連続117場所目。00年初場所の新十両から、実に19年半も続く記録は、元大関魁皇と並び、58年(昭33)に現行の年6場所制となって以降1位タイだ。今場所前は、その元魁皇の浅香山親方が師匠を務める浅香山部屋に出稽古。「うちの部屋がみんな出稽古に行っちゃって、浅香山部屋には圧力のある幕下上位もいるし、じっくり稽古しようと思って。魁皇関(浅香山親方)にもアドバイスをもらった」と、収穫も多かった。アドバイスについて安美錦は「結局、毎日体を動かすことが大事ということ」と明かした。自分の考えに間違いがないことを確信すると同時に「元気をもらった。『頑張れよ』と」と、活力にしていた。「しっかりと土俵で、やることをやるだけ」。黒星発進にも、最後まで前を向いて話していた。

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旭秀鵬が結婚披露宴 白鵬「浮気はできないな」

シャボン玉が舞う中、ウエディングケーキに入刀し笑顔を見せる旭秀鵬とソフダエルデネ夫人

十両旭秀鵬(30=友綱)が9日、都内のホテルでバザルスレン・ソフダエルデネ夫人(26)と結婚披露宴を行った。

白鵬、鶴竜の両横綱をはじめ多くの関取衆、伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)、浅香山親方(元大関魁皇)をはじめ一門の親方衆ら約460人が出席。2人の出身地のモンゴルからも約70人が駆けつけ、2歳と1歳の2人の娘も出席し、盛大に行われた。旭秀鵬は「こんなにたくさん来てくれるとは思わなかった。うれしい。頑張ってきてよかった」と笑顔を見せた。

両親が医師で、約8年前に語学留学で来日し、日本語が流ちょうなソフダエルデネ夫人だが、日本で結婚式に出席したことはなかったという。一般的な流れなどを知らなかっただけに、旭秀鵬は「心配だった」という。それでも終始笑顔を振りまいていた夫人の和装、ウエディングドレス姿に旭秀鵬は「きれいですね」と、ほれ直した様子だった。

スピーチした白鵬からは「こんなにきれいな奥さんがいてビックリした。浮気はできないな」と、冗談交じりに祝福され、満面の笑みを見せていた。白鵬からは、自身が着けていた化粧まわしを、贈呈した後援者了承のもと「旭秀鵬」の文字を新たに刺しゅうし、この日譲り受けた。

第3子については「まだおなかにはいません」と笑って否定した旭秀鵬だが、直前の5月の夏場所では6勝9敗と負け越しただけに、名古屋場所(7月7日初日、ドルフィンズアリーナ)に向けては、表情を引き締めた。「先場所は結婚披露宴を控えているから、少し意識したかもしれない。次の場所が大事」と、勝ち越しへの意気込みを語った。

さらに一昨年3月の春場所以来、2年以上遠ざかっている幕内返り咲きの思いは「もちろんある」ときっぱり。休む間もなく、11日には部屋の合宿が行われる北海道・むかわ町へと出発し、その後はすぐに名古屋入り。つかの間の幸福の時間をかみしめていた。

白鵬(左)のスピーチに笑顔を見せる旭秀鵬(中央)とソフダエルデネ夫人
披露宴に臨んだ旭秀鵬(左)とソフダエルデネ夫人

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嘉風「完全燃焼目標」平成最後の九州場所に気合い

九州場所のPRイベントを終え、記念撮影に臨んだ右から玉垣親方、浅香山親方、正代、嘉風、琴奨菊、佐田の海

大相撲九州場所(11月11日初日、福岡国際センター)に向けたPRイベントが30日、福岡市内で行われた。九州出身の正代、嘉風、琴奨菊、佐田の海という幕内4人に加え、福岡県出身の浅香山親方(元大関魁皇)と九州場所担当の玉垣親方(元小結智ノ花)が参加。約200人と握手を交わすなど、ファンと交流を深めつつ、PRに努めていた。

嘉風は「平成最後の九州場所。完全燃焼で終わることが目標」と、連日の熱戦を約束。琴奨菊は、31日の日本シリーズの観戦に訪れることを明かした。「以前までは上の方で見ていたのですが、今回はもっと近い位置で観戦する予定です。日本シリーズのような短期決戦は、相撲の15日間と似ている。いかに自分の雰囲気でできるかが大事。近くで見ることで、いろんなことを感じて相撲に生かしていきたい」と話した。

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三段目栃幸大「春日野部屋は絶好調」魁勝とV決定戦

千秋楽での優勝決定戦に進んだ三段目の栃幸大(撮影・小沢裕)

<大相撲初場所>◇13日目◇26日◇両国国技館

 三段目の優勝争いは、7戦全勝で並んだ東71枚目の栃幸大(19=春日野)と、西8枚目の魁勝(22=浅香山)による、千秋楽の優勝決定戦に持ち越された。

 6戦全勝で3人が並んだこの日の7番相撲で、栃幸大が勝って全勝をキープ。6戦全勝同士の対戦で魁勝が西45枚目の舛乃山(27=千賀ノ浦)を破り、7戦全勝で2人が並んだ。

 先に取組を終え、優勝決定戦進出を決めた栃幸大は「今場所は、しっかり体が動いている。緊張より、悔いのないよう思い切って、ここまで気合でやってきました」と胸を張った。これまで5勝が最高で、7戦全勝は「まだ実感がありません」。部屋では前頭栃ノ心が幕内優勝争いでトップに立ち、序ノ口でも塚原が7戦全勝で優勝決定戦に進んだ。「春日野部屋は絶好調。自分も頑張ります」と満員のファンで埋まる千秋楽の土俵を見据えた。

 魁勝は今場所、それまでのしこ名「魁盛王」から「前から付けたいと思っていた」と、父(勝美さん)の1文字を入れた魁勝に改名した。千秋楽の28日は、23歳の誕生日。勝って花を添えたいところだ。元大関魁皇の浅香山親方が率いる部屋の第1号関取も、今後の目標になる。「幕下上位に定着できるように頑張ります」と話した。

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稀勢の里のライバルだった鳴戸親方「復活は難しい」

5場所以上連続休場した横綱

<大相撲初場所>◇6日目◇19日◇東京・両国国技館

 横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)が土俵際へ追い込まれた。年6場所制となった1958年以降の横綱では6人目となる、5場所連続休場。19日、日本相撲協会に「左大胸筋損傷疑い、左前胸部打撲で3週間の安静とする」との診断書を提出した。東前頭2枚目の嘉風に敗れて1勝4敗、3日連続の金星配給となった前日5日目の取組で負傷した。横綱の5場所連続休場は、03年秋場所まで6場所連続で休場した武蔵丸以来。29日の横綱審議委員会(横審)では、進退問題が浮上する可能性も出てきた。

<関係者のコメント>

 ▼八角理事長(元横綱北勝海) 今度、出てくる時は「自信を持って行ける」というところまで、しっかり体を治してほしい。悪いところを治して出て来なければ駄目ということ。(いつまでという期限は)本人の判断。(足りないのは稽古の)番数ではないか。

 ▼38歳まで現役を続けた浅香山親方(元大関魁皇) 休み続けているうちに相撲が崩れた感じだ。春場所まであと1カ月半くらいある。稽古で毎日追い込めば、絶対に間に合う。

 ▼藤島審判部副部長(元大関武双山) 今は相撲を取れる感じではないが急に弱くなるわけがない。横綱の責任から100%でない状態で出てきての結果。ここは自分の体調だけを考え、先代の師匠に鍛えられた稽古をできる体に戻し、初心に帰れば復活できる。

 ▼兄弟子で田子ノ浦部屋付きの西岩親方(元関脇若の里) 下半身の力が落ちてきた。厳しい状況に変わりはない。もう一度、泥だらけになる覚悟があるかどうかだ。

 ▼6場所連続休場を経験した武蔵川親方(元横綱武蔵丸) けがが治らないまま出たり休んだりしているから、心にも傷ができた。2、3場所休んで、ずっと稽古を続けてから勝負を懸けるべきだ。

 ▼現役時代に稀勢の里のライバルだった鳴戸親方(元大関琴欧洲) 復活は難しい。一度落ちた力を取り戻すのは大変。最近は表情に自信がない。

 ▼出羽海審判部長代行(元前頭小城ノ花) 迷いからなのか勝たなければいけない気持ちが強すぎて焦っていた。強く当たっていても腰高の相撲で良くなかった。初日に勝っていれば流れも違ったかもしれない。

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嘉風ら天神で九州場所PR 特製カレンダーも配布

 九州出身力士らが、福岡市の繁華街・天神で10月31日、九州場所開催をPRした。

 関脇嘉風、小結琴奨菊ら力士5人と玉垣親方(元小結智ノ花)、浅香山親方(元大関魁皇)がファン200人にポスター形式の特製カレンダーを配布した。玉垣親方によると15日間満員御礼は確実だが、2日目の13日から3日間はチケットが若干売れ残っている。今年初場所からすべて札止めが続いており「(4横綱ら)みんな出てきて盛り上がりますよ」と話していた。

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白鵬「考えている」来年末にも大阪に記念館誕生へ

横綱審議委員から送られた記念額を見つめる白鵬(撮影・鈴木正人)

 大相撲の横綱白鵬(32=宮城野)の記念館が大阪市内に出来ることが4日、分かった。名古屋場所で通算最多勝利記録を更新したのを記念して、東京・両国国技館で横綱審議委員会から記念の書を贈呈され「白鵬記念館を考えている」と明かした。

 白鵬によれば18年末から19年初めにかけて、春場所中に宿舎を構えている大阪市上本町に建てる予定。大阪観光局担当者は「記念館の話はあります。相撲の伝統を多くの方々に知ってもらえるように協力していきます」と話した。

 白鵬は優勝した同場所で魁皇(現浅香山親方)の1047勝を抜き、1050勝まで更新。書には自らが選んだ「夢 心 運」の3文字が書かれ「豊かな心で運をつかんだら夢がかなう。魂を入れてもらった」と喜んだ。今日5日から始まる秋巡業は、左膝痛を理由に休場する。しかし「明日、明後日動いてみる。もう少し早くなるかもしれない」と、参加時期が当初の中盤から前半に早まる可能性を示唆した。

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白鵬1048勝も通過点、次に狙うは最長横綱在位

1048勝目を挙げた白鵬は報道陣からプレゼントされた記念のボードを手にNO・1ポーズ(撮影・岡本肇)

<大相撲名古屋場所>◇13日目◇21日◇愛知県体育館

 横綱白鵬(32=宮城野)が、新大関高安を押し倒しで下し、元大関魁皇(現浅香山親方)を抜いて単独史上1位となる通算1048勝目を挙げた。序ノ口デビューから16年余り、所要97場所で新記録を樹立した。数々の記録を塗り替えた大横綱は次の目標に幕内1000勝と北の湖が歴代1位の横綱在位63場所を掲げた。今日14日目の大関豪栄道戦に勝ち、1差で迫っている碧山が敗れれば、2場所連続39度目の優勝が決まる。

 支度部屋に戻って来た白鵬を付け人らが特製のシャツとステテコを着て待ちかまえた。場所前に作っていた特注品。深緑色の生地で背中には「最多勝利1048勝達成」と濃いオレンジで書かれていた。「横綱おめでとうございます」と言われ、表情が緩む。「こんなのいつのまに。みんなのおかげだね。よく隠し通したね。あとで叱らないとな」。満面の笑みがはじけた。

 歴史に残る白星へ、今場所初めて右に動いた立ち合い。「今日は離れた勝負になると思った」と四つに組まず、のど輪で攻め立てた。何度も食い下がる高安を先手先手で攻め立てて、最後は右のおっつけで押し倒した。通算勝利単独1位の達成に「いい相撲だった。喜びは昨日より倍増したかな」。千代の富士と魁皇に並んだ時は「並んだときの方がうれしいね」と話していたが、だれも到達していない領域に踏み込んだ喜びはなお格別だった。

 入念な体作りが実を結んだ。名古屋入り前に、滋賀・長浜で3泊4日の合宿を行った。稽古場で汗を流すのは2時間程度だが、それとは別に稽古をしていた。住宅街にある宿舎近くの小さな公園で約1時間、四股を踏むなど体を動かした。近所の住民は「毎日やってますよ」と驚いていた。「場所前に体いじめてましたから」。数々の記録を打ち立てても、おごることなく、精進を続けてきたからこそ、今がある。

 次の目標も明確だ。支度部屋では「今日はとりあえずおとなしくしたい」と冗談交じりで答えた。だが、魁皇に並んで迎えたこの日の朝稽古で、はっきりと口にした。「ふと思ったのは幕内1000勝と北の湖さんの63場所」。1000勝まではあと46勝。歴代1位の北の湖にはあと3場所で並ぶ。2場所連続優勝も目前に迫る。白鵬の挑戦はまだまだ終わらない。【佐々木隆史】

 ◆八角理事長(元横綱北勝海)のコメント 誰も勝ったことのない数字。立派です。白鵬はこれ(記録)を目標にやってきたと思う。この記録は通過点。残り2日も気持ちを切らさないでほしい。今日の相撲でも、離れても自分の方から動いて攻めていた。安定している。

「最多勝利1048勝達成」と書かれたシャツを着る付け人たち(撮影・小沢裕)
横綱長期在位5傑

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