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井上尚弥、村田諒太ら審査員!高校生シャドー大会

井上尚弥(2019年12月23日撮影)

日本ボクシング連盟は26日、「高校生シャドーボクシングチャレンジ2020」を開催すると発表した。

新型コロナウイルスの感染拡大により、今年の高校生の全国大会がすべて中止や延期となったことを受け、練習の成果を発揮する場として設けられた。

1人で相手をイメージしながら行う練習がシャドーボクシング。同連盟に選手登録済みの現役高校生(男女不問)が、ツイッター上に指定のハッシュタグをつけて動画を投稿することでエントリーできる。応募期間は8月1日から16日まで。

審査員には超豪華な面々がそろった。井岡一翔、井上拓真、井上尚弥、岩佐亮佑、内山高志、京口紘人、清水聡、寺地拳四朗、村田諒太、八重樫東(50音順)らが現時点で参加が決定。今後も交渉中だという。

結果発表は8月22日で、「○○選手賞」など、優秀賞に選出した審査員の名前がついた賞を発表する。

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清水聡が5度目防衛“再出発”の日に1年ぶり再起

ボクシング東洋太平洋フェザー級タイトル戦 清水聡対殿本恭平 7回、清水聡(右)は殿本恭平を左ストレートで倒し、TKOで勝利(代表撮影)

ボクシングの興行再開後、国内最初のタイトルマッチが16日、東京・後楽園ホールで行われた。東洋太平洋フェザー級王者清水聡(34=大橋)は、同級14位殿本恭平(24=勝輝)と対戦。初回に2度のダウンを奪うと、7回2分10秒、連打を集めたところでレフェリーがストップし、5度目の防衛に成功した。日本スーパーライト級王者井上浩樹(28=大橋)は同級1位永田大士(30=三迫)に7回2分17秒TKO負けし、2度目の防衛に失敗。16戦目でプロ初黒星を喫した。

  ◇    ◇    ◇

無観客の「聖地」に清水のパンチ音が響き渡った。1回に得意の左ストレートでダウンを奪うと、直後に右フックで2度目。その後は殿本の手数に苦しむも、「ジャブが当たると分かった」とリーチ差を生かし、ペースを奪い返した。勝負に出たのは7回。ボディーで後退させると、コーナーで一気の連打を浴びせ、試合を終わらせた。

19年7月のWBOアジアパシフィック・スーパーフェザー級王者ノイナイ戦で6回TKO負け。両眼計4カ所を骨折し、緊急手術を受ける悪夢のプロ初黒星を喫した。1年ぶりの再起戦を勝利で飾り「(コロナ禍で)対人練習が出来なかった影響も出たが、プロは勝つか負けるか。勝ててよかった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

ジムが使えない自粛期間中には、1カ月で300キロのロードワークで下半身を強化し、外食中心だった食生活も自炊に切り替えた。減量や計量後の食事などの調整は、同門の3階級王者八重樫に教え受け、切れ味鋭いパンチを取り戻した。

次戦について大橋会長は、アジアパシフィック同級王者の20歳、森武蔵(薬師寺)との対戦を示唆。清水も「最終的には世界」と力を込めた。ボクシングの“再出発”の日に、8年前の銅メダリストが存在をアピールした。【奥山将志】

ボクシング東洋太平洋フェザー級タイトル戦 清水聡対殿本恭平 殿本恭平に勝利し、OPBF東洋太平洋フェザー級王座を防衛した清水聡(代表撮影)
6回、永田大士(左)のパンチを浴びる井上浩樹=東京都文京区の後楽園ホール(代表撮影)

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井上浩樹、清水聡ら計量パス PCR検査も実施

前日計量をクリアした東洋太平洋フェザー級王者清水(大橋ジム提供)

新型コロナウイルス感染拡大後、国内で最初のプロボクシングのタイトル戦が16日、東京・後楽園ホールで行われる。15日の前日計量では、日本スーパーライト級王者井上浩樹(28=大橋)、挑戦者の同級1位永田大士(30=三迫)、東洋太平洋フェザー級王者清水聡(34=大橋)、挑戦者の同級14位殿本恭平(24=勝輝)の4人ともパスした。

出場選手とチーフセコンドは、計量前に、新型コロナウイルスのPCR検査を受け、計量後は感染予防のため外部との接触を避け、近隣ホテルへの宿泊を義務付けられている。検査の結果は16日に公表される。

12年ロンドン五輪銅メダリストの清水は、昨年7月のWBOアジアパシフィック・スーパーフェザー級王者ノイナイ戦でプロ初黒星を喫して以来の再起戦。無観客での試合に「全然気にならない。防御のうまい選手なので、そこをどう崩していくか」。井上は1回目の計量で200グラムオーバーも、規定時間内の再計量でクリア。「日本止まりか、世界にいけるかはこの試合の勝ち方次第でわかると思う。とにかく良い試合をしたい」と意気込んだ。

PCR検査を受ける東洋太平洋フェザー級王者清水

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大橋ジム王者清水ら無観客興行でPCR検査実施

清水聡(2018年12月3日撮影)

大橋ボクシングジムの大橋秀行会長(55)は26日、7月16日に東京・後楽園ホールで予定している興行(無観客)でPCR検査を実施すると明らかにした。

ボクシングでは、既に感染歴の有無を調べる抗体検査は行われているが、さらなる安全確保のため試合前日のPCR検査の早期導入を進めてきた。

検査を受けるのは、東洋太平洋フェザー級タイトルマッチを行う王者清水聡(34=大橋)、挑戦者の殿本恭平(24=勝輝)、日本スーパーライト級タイトルマッチを行う王者井上浩樹(28=大橋)、挑戦者の永田大士(30=三迫)の出場4選手とチーフセコンドで、試合前日に実施される。

すでにボクシングの興行が再開されている米国やメキシコなどでは抗体検査ではなくPCR検査が義務づけられており、日本も国際基準に合わせた形だ。

大橋会長は「選手が不安なく戦えることが1番だし、コロナ後の最初のタイトルマッチで、日本のボクシングがきちんとした対策を取っていることを国内外に伝えることも重要」と話した。c

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井上浩樹VS清水聡が抗体検査「日本活気づけたい」

抗体検査を受けた清水(右)と井上浩

ボクシングの東洋太平洋フェザー級王者清水聡(34)と日本スーパーライト級、WBOアジアパシフィック同級王者井上浩樹(28=ともに大橋)が25日、横浜市内の病院で新型コロナウイルスの抗体検査を受けた。

来月16日に東京・後楽園ホールで予定されている防衛戦(無観客)に向け、日本ボクシングコミッションから義務付けられたもので、結果は26日以降に判明する。コロナ禍後、国内で最初のタイトル戦。殿本恭平とのV5戦に臨む清水は「ジムだけでなく、ボクシング界を盛り上げ、日本を活気づけたい」。永田大士とのV2戦となる井上は「結果もだが、内容も大事になる」と盛り上げを誓った。

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大橋ジムが中止要請明け初タイトル戦を7月に計画

大橋秀行会長(2020年1月31日撮影)

大橋ボクシングジムが、新型コロナウイルスの感染拡大による興行中止が続く中、初めてのタイトル戦を、7月16日に東京・後楽園ホールで計画していることが判明した。大橋秀行会長(55)が7日、明かした。

東洋太平洋フェザー級王者清水聡(大橋)が殿本恭平(勝輝)を迎え撃つ5度目の防衛戦、日本スーパーライト級王者井上浩樹(大橋)の永田大士(三迫)とのV2戦の2試合の開催を目指し、この日までに日本ボクシングコミッション(JBC)と日本プロボクシング協会(JPBA)に申請した。

JBCとJPBAは新型コロナウイルス対策連絡協議会を継続的に開き、6月30日までの興行中止要請を決めている。7月以降は、最初の興行として、5日に中日本新人王予選(愛知・刈谷市あいおいホール)が予定されている。

大橋会長は「選手のモチベーションを考え、無観客試合も含め、さまざまな感染予防策を考えながら開催を目指したい」と話した。

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五輪入江聖奈「とっとこハム太郎」に周囲は…/略歴

<ボクシング:東京五輪アジア・オセアニア予選>◇9日◇ヨルダン・アンマン◇男女8階級

女子フェザー級準々決勝で入江聖奈(19=日体大)が昨年の世界選手権優勝のネスティー・ペテシオ(フィリピン)を4-1の判定で破り、東京オリンピック(五輪)出場を決めた。今大会で出場枠を獲得した選手が内定とする日本連盟の内規を満たした。

お笑いコンビ南海キャンディーズのしずちゃんこと山崎静代の挑戦で注目された12年ロンドン大会から採用され、3大会目。五輪のボクシング女子で日本勢初出場を決めた。

   ◇   ◇   ◇

☆入江聖奈(いりえ・せな)☆

◆生まれ 2000年(平12)10月9日、鳥取県。

◆戦績 中学生以下による全日本アンダージュニア大会を第1回(14、15年)から連覇。鳥取・米子西高では3年で全日本選手権優勝。通算では「50戦42勝8敗くらい」。

◆憧れ 「がんばれ元気」も世代ではないが、いま動画を見るボクサーも古い。タイソン、レナード、メイウェザーがお気に入り。日本人ではロンドン五輪銅の清水聡がイチ押し。

◆大学生 日体大では柔道で東京五輪代表の阿部詩と同級生。兄の一二三とは授業が同じこともあるそうで、「オーラ発している。一発で強いと分かる」とか。

◆ムードメーカー 明るい性格で日本代表の中でも笑顔が絶えない。練習曲に「とっとこハム太郎」のテーマ曲を選んで、「みんな気に入ってます」と主張も、周りは「いやいやです」と苦笑い。

◆身長 164センチ。

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入江聖奈が五輪代表!タイソン好き、阿部詩と同級生

<ボクシング:東京五輪アジア・オセアニア予選>◇9日◇ヨルダン・アンマン◇男女8階級

女子フェザー級(54~57キロ)準々決勝で入江聖奈(19=日体大)が昨年の世界選手権優勝のネスティー・ペテシオ(フィリピン)を4-1の判定で破り、東京オリンピック(五輪)出場を決めた。

今大会で出場枠を獲得した選手が内定とする日本連盟の内規を満たした。お笑いコンビ南海キャンディーズのしずちゃんこと山崎静代の挑戦で注目された12年ロンドン大会から採用され、3大会目。五輪のボクシング女子で日本勢初出場を決めた。

   ◇   ◇   ◇

最終3ラウンドでも入江のスピードは落ちなかった。ワンツー、上下への打ち分けで初回から握った主導権を渡さない。中東の地で9分間、堂々と打ち合う。運命の時。勝利のコールを聞くと両手を挙げ、白い歯を見せた。「今まで勝った試合の中で一番うれしい。世界女王に勝って決めることができて最高」。日本女子初の快挙に声が弾んだ。

小2から磨き続けたワンツーがさえた。距離を詰めてくるペテシオを、リーチをいかした多彩なジャブで迎撃。好機に右を打ち込み、ボディーにも拳をめり込ませた。2回には苦しくなった相手がホールディングで減点1を受け、大きくリード。最終回もパンチをまとめて逃げ切った。

鳥取県米子市の自宅で「ひまつぶし」に読んだ漫画が始まりだった。母が好きだった小山ゆうの「がんばれ元気」。世代ではないボクシング漫画で「ベルトを巻く姿が格好良かった」と興味を持つと、すぐに市内のシュガーナックルジムへ通った。試合でパンチがあたる快感にのめり込んでいった。13年に東京五輪開催が決まった頃は後藤ケ丘中の1年生。鳥取県内で日本連盟に選手登録している女子はただ1人だった。

同時に同中の陸上部にも属し、中1で駅伝のメンバーになるほど。同部の朝練、午後練に出て、夜にジムに通う生活。過酷な掛け持ち生活を貫いた。ジムの伊田会長は「才能ではなく、地味な練習をコツコツこなせるのが強みだった」と証言する。抜群のスタミナはいまでも武器だ。

「意識はする。光栄なので、絶対に取りたい」と誓った女子1号を決めた。次は「ここまで来たらファイナリストになりたい」。そして、その次は…。「東京五輪では絶対に金メダルを取りたい」。地道に、頂点への階段を上る。

☆入江聖奈(いりえ・せな)☆

◆生まれ 2000年(平12)10月9日、鳥取県。

◆戦績 中学生以下による全日本アンダージュニア大会を第1回(14、15年)から連覇。鳥取・米子西高では3年で全日本選手権優勝。通算では「50戦42勝8敗くらい」。

◆憧れ 「がんばれ元気」も世代ではないが、いま動画を見るボクサーも古い。タイソン、レナード、メイウェザーがお気に入り。日本人ではロンドン五輪銅の清水聡がイチ押し。

◆大学生 日体大では柔道で東京五輪代表の阿部詩と同級生。兄の一二三とは授業が同じこともあるそうで、「オーラ発している。一発で強いと分かる」とか。

◆ムードメーカー 明るい性格で日本代表の中でも笑顔が絶えない。練習曲に「とっとこハム太郎」のテーマ曲を選んで、「みんな気に入ってます」と主張も、周りは「いやいやです」と苦笑い。

◆身長 164センチ。

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尾川堅一「子供に約束していたのに」王座奪取ならず

試合後、ジョー・ノイナイ(右)と抱き合う尾川(撮影・鈴木正人)

<ボクシングWBOアジア太平洋スーパーフェザー級タイトルマッチ12回戦>◇7日◇東京・後楽園ホール

WBOアジア太平洋スーパーフェザー級1位尾川堅一(31=帝拳)の王座奪取はならなかった。V2戦となる同級王者ジョー・ノイナイ(24=フィリピン)に挑戦。両者がバッティングでまぶたをカットし、6回途中で王者が再びカットするとドクターストップ。負傷判定に持ち込まれたが、採点は三者三様の1-1で引き分けとなった。

2回にまずノイナイが左まぶた、3回に尾川が右まぶた、4回にはノイナイが左まぶたを新たにカットした。いずれも偶然のバッティングによるものだった。5回に再びバッティングでノイナイの傷が深くなり、ドクターストップで負傷判定に持ち込まれた。結果は1-1の引き分けで王者が防衛となり、ベルトは奪えなかった。

王者は3月に坂晃典(仲里)を2回KOで、王座を獲得した。7月には8連勝していた銅メダリスト清水聡(33=大橋)を7回TKOで初防衛していた。IBF3位、WBA4位、WBO10位と3団体で世界ランク入りしている尾川。実力者を相手に来年の世界再挑戦をアピールするつもりだった。

尾川は「2回から頭を振るように言われ、自分のペースになったと思った。カットは相手も切れて一緒だと。ただ、慎重になって、単発になった」と試合を振り返った。

17年にIBF同級王座を獲得も、薬物検査で陽性反応が出て無効試合となった。資格停止から再起後2連勝し、9月にIBF世界同級挑戦者決定戦が決まったが、相手が来日を拒んで方針変更して臨んだ一戦だった。「子供にベルト約束していたのに…」というと涙ぐんだ。再び岐路に立たされた。

3回、流血する尾川(撮影・鈴木正人)
2回、ノイナイ(左)とバッティングする尾川(撮影・鈴木正人)

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尾川堅一しゃれたKO宣言 来年世界再挑戦へ前哨戦

計量をクリアした尾川堅一(左)と王者ジョー・ノイナイ

ボクシングWBOアジア太平洋スーパーフェザー級1位尾川堅一(31=帝拳)が、来年世界再挑戦へ前哨戦KOを期した。7日の東京・後楽園ホールで挑戦を控え、6日に都内で前日計量があった。尾川はリミットより100グラム軽い58・8キロでクリアした。V2戦となる同級王者ジョー・ノイナイ(24=フィリピン)は1回目で約400グラムオーバーも、再計量はリミットでパスした。

尾川は試合展開を問われると「イニシャルで」とニヤリ。しゃれた「KO」宣言だった。再起後2連勝し、9月にIBF世界同級挑戦者決定戦が決まったが、相手が来日を拒んで方針変更した。「ちょっとやる気をなくしたが、スライドしたがチャンスをもらえた。すぐに切り替えた」。

王者は3月に坂晃典(仲里)を2回KOで、王座を獲得した。7月には8連勝していた銅メダリスト清水聡(33=大橋)を7回TKOで初防衛している実力者。「右ストレート気味のジャブとカウンターの左を気をつけて。スピードの差があるから大丈夫。調子もいいので自分のやることをやる」と自信を口にした。

IBF3位、WBA4位、WBO10位と3団体で世界ランク入りしている。来年2月には32歳になる。「選手生命はそう長くない。来年は一発勝負をかけたい。次につながる試合にする」と気合を込めた。

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緊急手術の清水聡ジムワーク本格化「日に日に良く」

清水聡

先月16日に両眼窩(がんか)底、両眼窩内骨折の手術を受けていたボクシング東洋太平洋フェザー級王者清水聡(33=大橋)が15日、横浜市の所属先でジムワークに臨んだ。

先月12日、1階級上のWBOアジア太平洋スーパーフェザー級王者ノイナイ(フィリピン)に挑戦し、6回TKO負けした際、両眼窩(がんか)底、両眼窩内など計4カ所を骨折。右目周辺の緊急手術を受けていた。

「担当医からは体を動かした方がいいと言われた」と明かした清水は2週間後にはロードワークを再開。今月に入って徐々にジムワークを本格化させてきた。「日に日に良くなっている。回復状況次第で次の試合も見えてくると思う」と早期のリング復帰を希望していた。

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清水聡が両眼窩底など4カ所骨折 16日に緊急手術

ジョー・ノイナイに敗れリングを引き揚げる清水聡(左)(2019年7月12日撮影)

12日にプロ初黒星を喫したボクシング東洋太平洋フェザー級王者清水聡(33=大橋)が両眼窩(がんか)底、両眼窩内など計4カ所を骨折していたことが分かった。

17日、所属ジムの大橋会長が明かした。16日に右目周囲の緊急手術も受けたという。同会長は「まず完治させることが大事。その後から次戦のことは考えたい」と説明した。12年ロンドン五輪銅メダルの清水は1階級上のWBOアジア太平洋スーパーフェザー級王者ノイナイ(フィリピン)に挑戦したが、2度のダウンの末、6回TKO負けを喫していた。

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清水聡2階級制覇失敗、右目ふさがり「止めてくれ」

ジョー・ノイナイ対清水聡 5回、ノイナイ(左)から顔面にパンチを受ける清水(撮影・加藤哉)

<プロボクシング:WBOアジア・パシフィック・スーパーフェザー級タイトルマッチ12回戦>◇12日◇エディオンアリーナ大阪第1競技場

ロンドン五輪(オリンピック)銅メダルの清水聡(33=大橋)がプロ9戦目の初黒星で2階級制覇に失敗した。

WBOアジア・パシフィック・スーパーフェザー級1位で、同級王者ジョー・ノイナイ(23=フィリピン)に挑戦。初回に2度ダウンを喫し、6回に右目がふさがるとレフェリーストップ。6回2分18秒TKO負けを喫した。東洋太平洋フェザー級王座を保持しながら、1階級上にも世界挑戦枠拡大を狙ったが失敗。年内に世界初挑戦のもくろみだったが、大きく後退となった。

6回中盤にドクターチェックが入った。清水の右目周囲は青く腫れていた。試合続行となったものの、途中で相手に背中を向けた。「右目は見えてはいたがふさがって。止めてくれと思って」と説明。そこへ連打を打ち込まれてヒザをつくと、レフェリーは試合を止めた。プロでは負け自体が初めて、アマ時代を含めると14年以来のTKO負けを喫した。

完敗だった。初回にストレートのような右ジャブで、体がグラリとよろけた。大橋会長は「あの右ジャブが効いていた。ダメージを引きずってしまった」。あとは警戒していた左ストレートを浴びてダウン。さらにワンツーで2度目のダウンを喫した。

なんとかクリンチで初回はしのぎ、3回にはプレスをかけて攻勢に転じた。ダイヤモンドレフトを打ち込むも、4回からは再び左ストレートをもらい続けた。清水は「パンチは見えていた。外せるつもりだったが、距離が合わなかった。体が思うように動かなかった。パンチをもらいすぎた」と肩を落とした。

東洋太平洋フェザー級王座は4度防衛し、世界初挑戦を狙っていたが、思うように交渉が進まなかった。そこで1階級上げて、世界挑戦枠を2階級に広げるための王座挑戦だった。それがまさかのプロ初黒星となった。

メインの村田とロンドン五輪メダルコンビで2年7カ月ぶり2度目の競演だった。清水が先に銅メダルを獲得と同様に「勝ってプレッシャーをかけたい。そうすればあいつも頑張る」。白星で村田に後押しを期していたが…。

「こうなるとは思っていなかったので。休ませてもらって、会長と相談したい」。五輪メダリスト2人目の世界王者へ、陣営の年内世界挑戦のプランは吹き飛んでしまった。【河合香】

◆清水聡(しみず・さとし)1986年(昭61)3月13日、岡山県総社市生まれ。中3で地元ジムに通い始め、関西高をへて駒大で国体など3度全国優勝。08年北京五輪は2回戦敗退。自衛隊に入り、12年ロンドン五輪で銅メダル。ミキハウスに入社し、16年リオ五輪を目指すも選考会で敗退。アマ戦績150勝(70KO)20敗。16年にプロデビューし、17年に4戦目で東洋太平洋フェザー級王座を獲得して4度防衛。180センチの左ボクサー。

ジョー・ノイナイ対清水聡 6回、ノイナイに敗れリングを引き揚げる清水(撮影・加藤哉)
6回、ジョー・ノイナイの左ストレートをもらう清水聡(撮影・上田博志)

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清水聡が1階級上で挑戦 2階級で世界挑戦見据え

7月12日、エディオンアリーナ大阪でWBOアジア太平洋スーパーフェザー級王座に挑戦する東洋太平洋フェザー級王者清水

ボクシング東洋太平洋フェザー級王者清水聡(33=大橋)が7月12日、エディオンアリーナ大阪で1階級上のWBOアジア太平洋スーパーフェザー級王者ジョー・ノイナイ(フィリピン)に挑戦することが23日、発表された。

2階級で世界挑戦を見据えるためのチャレンジ。同日に横浜の大橋ジムで会見した清水は「1階級上で、試合には元気に動ける。王者とはスタイル的にかみ合うと思う。自分ノボクシングができる。パンチをもらわず、自分のダイヤモンド・レフトをぶつけたい」と自信をのぞかせた。

同日、同会場は前WBA世界ミドル級王者村田諒太(33=帝拳)が、現王者ロブ・ブラント(米国)との再戦に臨む。ロンドン五輪金の村田、銅の清水というメダルコンビの競演は16年12月以来、約2年7カ月ぶり2度目となる。アマ時代から一緒に大会出場してきたこともあり「一緒にできるのはうれしいですね」と笑顔。村田に試合決定の連絡を入れたところ「わしのバーターか」とのメッセージが届いたという。「どっちがバーターかっていうのを教えてやるけんのー」と冗談を交えながら刺激し合える関係性を強調した。地元の岡山・総社市に近い、大阪で初めて臨む試合でもあり「総社には(昨年の)被災で大変な方々もいらっしゃるので、良いニュースを届けられたら」との意気込みも示していた。

7月にWBOアジア太平洋スーパーフェザー級王座に挑戦する清水(中央)。左端は松本トレーナー、右端は大橋会長

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東京五輪メダル獲得へ、男女イチ押しボクサーを紹介

3月、ボクシング16年世界ユース王者堤駿斗(右)は井上尚弥とスパーリングに臨んだことも

国際オリンピック委員会(IOC)が22日、スイスのローザンヌで理事会を開催した。20年東京オリンピック(五輪)の実施競技から除外も含めて検討してきたボクシングを存続させる方針を決めた。

   ◇   ◇   ◇

紆余(うよ)曲折と長い時間を要して、ようやくアマチュアボクシングの東京五輪での実施が決定した。

国際協会(AIBA)の会長の素性や、ガバナンス(統治能力)の欠如、リオデジャネイロ五輪での不正審判疑惑など、種々さまざまな問題がクリアになるかが焦点だったが、選手が犠牲になるような最悪の事態は回避された。

では、母国開催の五輪でメダルを狙える有力選手はいるのか。世界における日本の現在の戦力を考え、イチ押し選手を紹介する。

なお100年以上五輪で実施されてきた同競技でメダル獲得した日本人は5人。60年ローマ五輪フライ級銅メダルの田辺清、64年東京五輪のバンタム級金メダルの桜井孝雄、68年メキシコシティー大会同級銅メダルの森岡栄治、12年ロンドン五輪同級銅メダルの清水聡、同五輪ミドル級金メダルの村田諒太となる。

【男子】モンスターが認める逸材がいる。

堤駿斗(19=東洋大)。習志野高2年だった16年に日本人史上初のユース五輪で金メダルを獲得し、一躍東京五輪でのメダル獲得候補として注目された。

昨年はけがなどが重なり、思うような結果は残せなかったが、今年に入り復調傾向にある。今月上旬にロシアで行われた国際大会でも金メダル、さらに大会最優秀選手を獲得した。

その実力は、先週末にスコットランド・グラスゴーで行われた世界戦で2回衝撃のTKO勝ちを収めたWBA世界バンタム級王者井上尚弥も認める。IBFの対抗王者エマヌエル・ロドリゲス戦へ向けたスパーリングで堤と複数回手を合わせ、「緊張感がありましたね。反応が早いので、どちらに集中力があるか、ミスしないのかの勝負でした」と話している。

いわば「アマチュア界のモンスター」候補として、期待が高まる。

【女子】ロンドン五輪から採用された女子にあっては、いまだ五輪出場者はいない。ロンドン時にはお笑いコンビ南海キャンディーズのしずちゃんこと山崎静代の挑戦で話題になったが、五輪の壁は高かったのが現実だった。だが、東京五輪を来年に見据え、関係者が男子よりメダル獲得の好機があると見通すほど、人材はそろっている。

昨年の世界選手権では男子がメダルなしに終わる中、2人の獲得者を輩出した。

1人目は和田まどか(24=福井県職)。極真空手で日本一となり、神奈川・田奈高2年でボクシングに転向。14年も含め、世界選手権2度の銅メダルを手にし、現在は日本の「顔」と言える。転向した理由は08年北京五輪で柔道、レスリングの格闘技で女子選手が躍動する姿を見たから。五輪のためだけに拳を振ってきて、その最高の舞台が母国で待つ。

2人目は並木月海(20=自衛隊)。同じく昨年の世界選手権銅メダリストは、五輪階級のフライ級で表彰台を射とめた新鋭で、競技歴は8年。3歳で始めた空手は、初出場した千葉県の幼年大会決勝の相手がキックボクシング界の神童、那須川天心だった。「思い切り蹴られた記憶が。衝撃ですよね!」と明るく振り返り、以降も親交は厚く、「負けてられない」と燃える。低身長を補う踏み込みの速さと強打は日本人離れし、「海外の選手とやっても通用する」と自信はある。男子の堤が優勝した今月のロシアでの国際大会でも頂点に立っているなど、一発の強さを武器に地位を築きつつある。

リオ五輪までは3階級で、しかも各12人しか出場できない激戦に苦しんだ。東京五輪は5階級に増える計画で、今度こそオリンピアン1号、そしてメダル1号の機運が高まる。【阿部健吾】

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井上尚弥、拳四朗ら4人が最優秀選手候補 年間表彰

井上尚弥(2018年8月21日撮影)

日本ボクシングコミッションと東京運動記者クラブのボクシング分科会が、10日に都内で18年の年間表彰ノミネート選考会を開いた。

最優秀選手賞候補は3階級制覇を達成して連続初回KOの井上尚弥(大橋)、史上最速タイ12戦目で3階級制覇の田中恒成(畑中)、3度防衛した拳四朗(BMB)、海外奪取にKO防衛した伊藤雅雪(伴流)の4人。受賞者は2月8日に都内のホテルで発表、表彰される。

技能賞は井上、ホルヘ・リナレス(帝拳)、拳四朗、田中、亀田和毅(協栄)、殊勲賞は伊藤、田中、KO賞は井上、清水聡(大橋)、竹迫司登(ワールド)、新鋭賞は小浦翼(E&Jカシアス)、勅使河原弘晶(輪島功一)、竹迫、吉野修一郎(三迫)、矢田良太(グリーンツダ)、努力敢闘賞は中谷正義(井岡)、細川バレンタイン(角海老宝石)、黒田雅之(川崎新田)、久田哲也(ハラダ)が候補となった。

年間最高試合候補はWBAライト級ワシル・ロマチャンコ(ウクライナ)-リナレス、WBOフライ級田中-木村翔(青木)、WBAバンタム級井上-ファン・カルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)の3試合。世界戦以外の最高試合は日本スーパーバンタム級和気慎吾(FLARE山上)-久我勇作(ワタナベ)、日本スーパーライト級細川-デスティノ・ジャパン(ピューマ渡嘉敷)、日本&東洋太平洋スーパーフェザー級末吉大-三代大訓(ワタナベ)、日本ミドル級竹迫-西田光(川崎新田)の4試合。

女子最優秀選手賞候補は天海ツナミ(アルファ)、藤岡奈穂子(竹原畑山)、多田悦子(真正)の3人。最高試合はWBOライトフライ級天海-チャオス箕輪(ワタナベ)、WBOアトム級岩川美花(高砂)-池山直(フュチュール)、WBCフライ級藤岡-イルマ・サンチャス(メキシコ)、WBOミニマム級多田悦子(真正)-江畑佳代子(ワタナベ)が候補となった。

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ナバレッテが新王者 無敗のドグボエに判定勝ち

<ボクシング:WBO世界スーパーバンタム級タイトルマッチ12回戦>◇8日◇米ニューヨーク

WBO世界スーパーバンタム級2位エマヌエル・ナバレッテ(23=メキシコ)が、無敗王者を破って新王者になった。20戦全勝(14KO)の同級王者アイザック・ドグボエ(24=ガーナ)と対戦。終始リーチを生かして前に出て攻勢。採点は115-113、2人が116-112と3-0の判定勝ち。世界初挑戦で王座を獲得した。

ナバレッテはノラリクラリとも言える、独特のリズムで前に出た。さらに身長170センチで13センチ、リーチも180センチで12センチ上回るサイズを生かし、左フックを中心にパンチを浴びせた。2回に右手を痛めたが「ハートの強さで勝負した。ここまでの努力が実り、ベストの試合で夢を実現できた」と胸を張った。戦績は26勝(22KO)1敗となった。

ドグボエは減量苦か動きに精彩を欠いて、プロ初黒星でV3に失敗した。唯一見せ場を作ったのは9回。右のオーバーハンドでダウンを奪ったが、後頭部へのパンチでダウンは認められなかった。12年のロンドンオリンピック(五輪)に出場し、1回戦では清水聡(大橋)と対戦して判定負けしている。両目の周りを腫らせながら「必ず王者に返り咲く」と話した。

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清水聡V4、来年世界へ意欲「チャンスあれば」会長

2回、清水(奥)は上原にジャブを放つ(撮影・滝沢徹郎)

<ボクシング:東洋太平洋フェザー級タイトルマッチ12回戦>◇3日◇東京・後楽園ホール

プロボクシング東洋太平洋フェザー級タイトルマッチ12回戦は3日、東京・後楽園ホールで開かれ、12年ロンドン五輪バンタム級銅メダルの同王者清水聡(32=大橋)が4度目の防衛に成功した。挑戦者の同級6位上原拓哉(23=アポロ)に対し、計4度のダウンを奪って3回1分26秒、TKO勝ち。プロデビューから8勝8KOのパーフェクトレコードを継続した。

2回40秒すぎにダイヤモンド・レフトと呼ばれる強烈な左ストレートで1回目、右ボディーからの右ジャブで2回目、続いて右フックで3回目のダウンを奪取。続く4回で左拳を打ち抜き、ダウンを奪ってレフェリーストップに追い込んだ。清水は「今までで一番良い内容。まだ良くなります。来年は世界挑戦する」と意欲満々。所属ジムの大橋会長も「チャンスがあれば次で(世界挑戦で)いい」と高く評価していた。

4度目の防衛に成功し、勝ち名乗りを受ける清水(撮影・滝沢徹郎)

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清水聡が4度目防衛、東京五輪での競技実施熱く訴え

清水対上原 2回、上原(手前)をロープ際に追い込む清水(撮影・滝沢徹郎)

<ボクシング:東洋太平洋フェザー級タイトルマッチ12回戦>◇3日◇東京・後楽園ホール 

12年ロンドンオリンピック(五輪)バンタム級銅メダルで東洋太平洋フェザー級王者の清水聡(32=大橋)が同級6位上原拓哉(23=アポロ)に3回1分26秒でTKO勝ちし、4度目の防衛を果たした。

ヒットを1本もくらわず、ジャブや右フックなどで計4度のダウンを奪って圧勝。「わざとのらりくらりやった。体と心を連係させて、無駄な力を省いた」と余裕の表情でふりかえった。

プロ転向8戦目で「今までで1番よかったかもしれない。試合重ねるごとに良くなってきている」。世界への挑戦も近づいてきた。「年末年始は気を抜かずにトレーニングして、来年は世界戦に挑戦する」とリングで力強く宣言。大橋会長も「チャンスがあれば次でも」と背中を押す構えだ。

試合後には、20年東京五輪でボクシング競技実施が不透明となっていることにも言及した。「なくなるのは考えられない。僕が今あるのもアマチュアがあったからこそ」と五輪競技の重要性を熱弁。

「不安を抱えながら練習するはがゆい気持ちは分かりますが、選手は気にせずに(練習を)やってもらいたい」と、アマチュアの後輩にエールを送った。

清水対上原 4度目の防衛に成功しポーズを決める清水(撮影・滝沢徹郎)

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清水聡「縁起がいい」白ヘビ効果で4度目の防衛戦へ

前日計量をパスし、特製スープを飲む清水聡

ボクシングの12年ロンドン・オリンピック(五輪)バンタム級銅メダルで東洋太平洋フェザー級王者の清水聡(32=大橋)が白ヘビ効果で4度目の防衛戦に臨む。

3日、東京・後楽園ホールで同級6位上原拓哉(23=アポロ)の挑戦を受ける。2日には都内で計量に臨み、挑戦者と同じ57・1キロでパス。8月にシンガポールを訪問した際、幸運を呼び込むとされる白ヘビを首に巻いたことを明かし「ヘビが夢に出てきたことがある。縁起がいい」と験担ぎに余念がなかった。

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