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夏場所中止でNHKが「特別場所」名勝負など放送

鶴竜

NHKが20日、中止になった大相撲夏場所に替わって24日から3週にわたって放送する「大相撲特別場所~テレビ桟敷へようこそ~」の番組内容を発表した。夏場所の初日、8日目、千秋楽の日程に合わせ、過去にNHKが制作した名勝負や名力士のドキュメンタリー番組を放送するほか、本場所再開を待つ現役力士が、3週連続でリモート出演をする予定。3週ともに総合テレビで放送される。

第1回(24日放送)は「歴史彩る横綱全盛期」と題して、元横綱千代の富士や朝青龍らに焦点を当てる。1987年(昭62)の「燃える九重名コンビ ~大相撲この1年~」と、2004年(平16)の「激闘 新たな夢へ ~大相撲この1年~」を放送し、横綱鶴竜と、春場所で大関昇進を決めた朝乃山がリモート出演で今の生活の日々を語る。

第2回(31日放送)のテーマは「しのぎを削ったライバルたち」。88年(昭63)放送の「名勝負 栃錦・若乃花」、92年(平4)放送の「柔と剛 ~柏鵬の時代(大鵬・柏戸)~」、同年放送の「綱とり三つどもえの戦い ~北の富士・玉の海・琴桜~」が再放送され、現役力士では大関貴景勝と、序二段から史上初の再入幕を遂げた照ノ富士がリモート出演する予定。

第3回(6月7日放送)では横綱白鵬と前頭炎鵬の特集が再放送される。昨年放送の「目撃! にっぽん おそれず“前”へ ~炎鵬 ともに戦う日々~」と、08年放送の「スポーツ大陸 激突 朝青龍と白鵬」。その白鵬と炎鵬もリモート出演する予定で、本場所再開への思いを語る。

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照ノ富士幕内復帰に「どれだけ通用するのか楽しみ」

時津風部屋への出稽古でたっぷり汗をかいた照ノ富士(2019年12月26日撮影)

大関経験者の照ノ富士が18年初場所以来、14場所ぶりに再入幕を果たした。

膝の負傷や手術、内臓疾患などで休場が続いたが、序二段となった昨年春場所から、腐ることなく1年で戻ってきた。序二段に降下した幕内経験者が再入幕するのは史上初という歴史的返り咲き。春場所の千秋楽には「もし幕内に戻れたらどれだけ通用するのか楽しみ」と話していた。

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東大関の貴景勝はかど番、幕内・十両一覧/新番付

貴景勝(2020年3月17日)

日本相撲協会は27日、大相撲夏場所(5月24日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表した。十両以上の番付は以下の通り。なお、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、夏場所開催の可否は決まっていない。

〈東〉    〈西〉 

   【横  綱】   

白  鵬   鶴  竜

   【大  関】

貴 景 勝   朝 乃 山

   【関  脇】   

正  代   御 嶽 海

   【小  結】

大 栄 翔   隠岐の海

   【前  頭】   

遠  藤< 1>豊  山

隆 の 勝< 2>阿 武 咲

宝 富 士< 3>霧 馬 山

  輝  < 4>碧  山

阿  炎< 5>北勝富士

炎  鵬< 6>竜  電

照  強< 7>徳 勝 龍

石  浦< 8>千代大龍

玉  鷲< 9>  勢

魁  聖<10>妙 義 龍

志摩ノ海<11>栃 ノ 心

佐田の海<12>松 鳳 山

高  安<13>琴 ノ 若

琴 奨 菊<14>若 隆 景

琴 勝 峰<15>千 代 丸

錦  木<16>琴 恵 光

照ノ富士<17>琴 勇 輝

   【十  両】   

明  生< 1>千代翔馬

翔  猿< 2>栃 煌 山

東  龍< 3>旭 秀 鵬

大 奄 美< 4>英 乃 海

旭 大 星< 5>逸 ノ 城

豊 昇 龍< 6>白 鷹 山

大 翔 丸< 7>剣  翔

若 元 春< 8>千 代 鳳

明 瀬 山< 9>美 ノ 海

大 翔 鵬<10>朝 弁 慶

富 士 東<11>木 崎 海

翠 富 士<12>千代ノ皇

貴 源 治<13>天 空 海

千代の海<14>水 戸 龍

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照ノ富士は序二段降下から初の幕内返り咲き/新番付

春場所の照ノ富士(2020年3月16日)

日本相撲協会は27日、大相撲夏場所(5月24日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表した。なお、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、夏場所開催の可否は決まっていない。

大関経験者が歴史的な返り咲きを果たした。先場所、東十両3枚目で10勝5敗の照ノ富士(28=伊勢ケ浜)が、東前頭17枚目で再入幕した。幕内復帰は18年初場所以来、14場所ぶり。両膝のケガによる手術、糖尿病を克服した照ノ富士は、元幕内力士が序二段まで降下した後、幕内復帰を果たした史上初の力士になった。

うれしい新入幕は琴勝峰(20=佐渡ケ嶽)。佐渡ケ嶽部屋からは先場所の琴ノ若(22)に続くもので、千葉県出身では、その琴ノ若に続き戦後24人目となった。

照ノ富士以外の再入幕は3人で、若隆景(25=荒汐)は3場所ぶり、琴恵光(28=佐渡ケ嶽)と琴勇輝(29=同)は、ともに2場所ぶりの幕内復帰となった。

十両昇進はいずれも再十両で、朝弁慶(31=高砂)は12場所ぶり、富士東(33=玉ノ井)は19場所ぶり、千代ノ皇(28=九重)は9場所ぶりの関取復帰を果たした。

夏場所は、通常通りなら5月22日の取組編成会議で初日、2日目の対戦相手が決定。24日の初日を迎える(いずれも未定)。

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朝乃山昇進で「横綱大関」併記1場所で解消/新番付

大関昇進の伝達を受ける朝乃山(右)と高砂親方(代表撮影=2020年3月25日)

日本相撲協会は27日、大相撲夏場所(5月24日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表した。なお、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、夏場所開催の可否は決まっていない。

横綱は3場所連続で東に白鵬(35=宮城野)、西に鶴竜(34=陸奥)が就いた。3月の春場所では、千秋楽相星決戦で優勝を争った両者は、白鵬が2場所連続45回目、鶴竜が5場所ぶり7回目の優勝を目指す。

新大関の朝乃山(26=高砂)は西に就いた。新大関誕生は昨年夏場所の貴景勝以来で、高砂部屋からは02年秋場所の朝青龍(元横綱)以来、富山県出身では1909年(明治42年)夏場所の太刀山以来、111年ぶりとなる。近大出身では、師匠の高砂親方(元大関朝潮)以来37年ぶり、学生相撲出身では07年秋場所の琴光喜以来8人目。三役在位3場所での新大関昇進は、照ノ富士の2場所に次ぎ大鵬、豊山、雅山と並ぶ2位のスピード昇進(58年以降)。三段目付け出しデビューでの大関昇進は初めてとなった。

また、5場所ぶり2度目のかど番となる貴景勝(23=千賀ノ浦)は東大関。先場所は大関が貴景勝1人で、38年ぶりに西横綱鶴竜が番付上「横綱大関」と併記されたが、それも1場所で解消された。

関脇は先場所、西だった正代(28=時津風)が、2場所連続在位の東へ(三役も2場所連続)。西は御嶽海(27=出羽海)が、3場所ぶりに(三役としても)復帰した。

小結は、東が2場所ぶり復帰の大栄翔(26=追手風)、西はベテラン隠岐の海(34=八角)が4年(24場所)ぶりの返り咲きとなった(三役としては関脇だった16年九州場所以来、21場所ぶり)。

夏場所は、通常通りなら5月22日の取組編成会議で初日と2日目の対戦相手が決定。24日の初日を迎える(いずれも未定)。

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朝乃山、新大関へ口上「正義を全うし一生懸命努力」

朝乃山

日本相撲協会は25日午前、大阪市内で関脇朝乃山(26=高砂)の大関昇進をはかる臨時理事会を開き、全会一致で承認した。この後、同協会の出羽海理事(元前頭小城ノ花)と高砂一門に所属する審判部の千田川親方(元小結闘牙)が使者として大阪市内の高砂部屋に向かい、伝達式が行われた。使者から昇進決定を言い渡された朝乃山は「謹んでお受けいたします。大関の名に恥じぬよう、相撲を愛し、力士として正義を全うし、一生懸命努力します」と口上を述べた。

春場所千秋楽の22日、審判部(境川部長代理)の総意として八角理事長(元横綱北勝海)に、朝乃山の大関昇進を諮る臨時理事会の招集を要請。これを了承され、この日の臨時理事会の開催となった。

朝乃山は新三役として小結に昇進した昨年11月の九州場所で11勝、今年1月の初場所で10勝を挙げた。春場所は11勝4敗で、大関昇進の数字的な目安とされる3場所通算33勝に1勝足りなかったが、相撲内容と4場所連続2けた勝利の安定感などが評価された。

新大関誕生は19年夏場所の貴景勝(千賀ノ浦)以来、平成以降では27人目。今から約260年前、江戸時代の宝暦7年の雪見山から数えて通算250人目となった。平成生まれでは照ノ富士、高安、貴景勝に続いて4人目。富山県出身では、明治以降で1902年の梅ケ谷、1909年の太刀山(元横綱)以来、111年ぶり3人目の大関誕生となった。高砂部屋からは02年秋場所の朝青龍以来。学生相撲出身では8人目で、15年導入の三段目100枚目格付け出しでは初めての大関となった。また、3場所での三役通過は、昭和以降8位タイ、年6場所制となった58年以降2位タイの速さとなった。

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新大関朝乃山が誕生!臨時理事会で全会一致承認

高砂親方(左)と朝乃山

日本相撲協会は25日午前、大阪市内で関脇朝乃山(26=高砂)の大関昇進をはかる臨時理事会を開き、全会一致で承認した。

この後、同協会の理事と高砂一門に所属する審判部の代表が使者として大阪市内の高砂部屋に向かい、伝達式が行われる。

春場所千秋楽の22日、審判部(境川部長代理)の総意として八角理事長(元横綱北勝海)に、朝乃山の大関昇進を諮る臨時理事会の招集を要請。これを了承され、この日の臨時理事会の開催となった。

朝乃山は新三役として小結に昇進した昨年11月の九州場所で11勝、今年1月の初場所で10勝を挙げた。春場所は11勝4敗で、大関昇進の数字的な目安とされる3場所通算33勝に1勝足りなかったが、相撲内容と4場所連続2けた勝利の安定感などが評価された。

新大関誕生は19年夏場所の貴景勝(千賀ノ浦)以来、平成以降では27人目。今から約260年前、江戸時代の宝暦7年の雪見山から数えて通算250人目となった。平成生まれでは照ノ富士、高安、貴景勝に続いて4人目。富山県出身では、明治以降で1902年の梅ケ谷、1909年の太刀山(元横綱)以来、111年ぶり3人目の大関誕生となった。

高砂部屋からは02年秋場所の朝青龍以来。学生相撲出身では8人目で、15年導入の三段目100枚目格付け出しでは初めての大関となった。また、3場所での三役通過は、昭和以降8位タイ、年6場所制となった58年以降2位タイの速さとなった。

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照ノ富士9勝目で目標到達、14場所ぶり再入幕前進

白鷹山を寄り切りで破る照ノ富士(撮影・前岡正明)

<大相撲春場所>◇13日目◇20日◇エディオンアリーナ大阪

東十両3枚目の照ノ富士(28=伊勢ケ浜)が、同12枚目の白鷹山(24=高田川)に勝って9勝目を挙げ、5月の夏場所での再入幕に前進した。

立ち合いで右下手は取れなかったが、左上手を取ると一気に寄り切った。大関経験者としての力強さを見せ「思い切りやっただけ」と淡々と振り返った。

場所前から1つの目標としていた「9勝」をクリアした。これで夏場所では、東前頭10枚目だった18年初場所以来14場所ぶりの再入幕の可能性が出てきた。両膝の負傷や手術、内臓疾患などで一時は序二段にまで番付を落としたが、ようやくここまで戻ってきた。「とりあえず(再入幕が)見えてきた。次は確実になる星にいきたい。あと1番勝てば」と欲を見せた。

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小兵石浦にらむ、顔ゆがめる霧馬山/9日目写真特集

<大相撲春場所>◇9日目◇16日◇エディオンアリーナ大阪

新型コロナウイルス感染防止のため史上初の無観客開催となった春場所。9日目の取組を写真で振り返る。

【全勝】白鵬

【1敗】隆の勝、碧山

白鵬(9勝0敗)押し出し竜電(4勝5敗)

竜電(右)を押し出しで破る白鵬(撮影・清水貴仁)

白鵬(右)は竜電を押し出しで破る(撮影・前岡正明)

竜電を下し、懸賞金の束を手に土俵から引き揚げる白鵬(撮影・河田真司)


阿炎(4勝5敗)押し出し鶴竜(7勝2敗)

阿炎(左)を押し出す鶴竜(撮影・清水貴仁)

阿炎を下し勝ち名乗りを受ける鶴竜(撮影・河田真司)


貴景勝(5勝4敗)押し出し豊山(4勝5敗)

貴景勝(左)の腕をとり押し出しでやぶる豊山(撮影・清水貴仁)

貴景勝(右)を押し出す豊山(撮影・河田真司)

豊山(左)は貴景勝を押し出しで破る(撮影・前岡正明)


朝乃山(7勝2敗)寄り切り正代(4勝5敗)

蹲踞する朝乃山(奥)と正代(撮影・河田真司)

朝乃山(左)は正代を寄り切りで破る(撮影・前岡正明)


北勝富士(2勝7敗)押し出し御嶽海(7勝2敗)

北勝富士(左)を攻める御嶽海(撮影・前岡正明)

北勝富士(左)を押し出しで破る御嶽海(撮影・河田真司)


炎鵬(3勝6敗)突き出し遠藤(5勝4敗)

炎鵬(右)の攻めに耐える遠藤(撮影・河田真司)

炎鵬(左)を突き出しで破る遠藤(撮影・清水貴仁)


阿武咲(5勝4敗)寄り切り徳勝龍(2勝7敗)

阿武咲(左)を寄り切りで破る徳勝龍(撮影・河田真司)


宝富士(6勝3敗)極め出し霧馬山(4勝5敗)

宝富士(手前)の極め出しに顔をゆがめる霧馬山(撮影・清水貴仁)

宝富士(右)に極め出しで敗れる霧馬山(撮影・河田真司)


隆の勝(8勝1敗)押し出し玉鷲(2勝7敗)

玉鷲(右)との立ち会いで顔をうち出血するも押し出しでやぶる隆の勝(撮影・清水貴仁)


千代大龍(6勝3敗)押し出し碧山(8勝1敗)

千代大龍(右)を押し出す碧山(撮影・河田真司)


石浦(7勝2敗)送り出し勢(5勝4敗)

勢(右)をにらみつける石浦(撮影・河田真司)

勢(左)を送り出しで破る石浦(撮影・清水貴仁)

【幕内土俵入り】

土俵入りで無観客の花道から土俵に向かう幕内力士たち(撮影・河田真司)

無観客で執り行われる幕内土俵入り(撮影・河田真司)

【〈番外編〉天を仰ぐ照ノ富士】

無観客の会場で天を仰ぐ照ノ富士(撮影・河田真司)

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照ノ富士、初黒星も引きずらない「やれるだけやる」

若隆景(右)に寄り切りで敗れる照ノ富士(撮影・鈴木正人)

<大相撲春場所>◇6日目◇13日◇エディオンアリーナ大阪

幕内復帰を目指す東十両3枚目の照ノ富士(28=伊勢ケ浜)が、西十両2枚目の若隆景(25=荒汐)に負けて今場所黒星を喫した。

立ち合いで右四つを狙ったがうまく右に動かれて距離を取られると、もろ差しを許して寄り切られた。

白色のサポーターを着用している右肘に「電気が走った」と立ち合いでぶつかった瞬間に力が抜けた。何とか左上手を狙ったが取れず。「痛みに負けた感じだった」と悔やんだ。大阪入りした2月下旬に行ったトレーニング中に痛めたというが「言うほどではない。来場所までには」と5月の夏場所までは引きずらない様子だった。

十両優勝を果たした先場所は、14日目に喫した初黒星を引きずって千秋楽でも負けて連敗。今場所は「(今後右肘を)痛めなかったら大丈夫。やれるだけやる」と前を向いた。

若隆景に寄り切りで敗れた照ノ富士(撮影・鈴木正人)
照ノ富士(右)は若隆景に寄り切りで敗れる(撮影・前岡正明)

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照ノ富士が無傷5連勝、母校出場センバツ中止に言及

琴勇輝(右)を寄り切りで破る照ノ富士(撮影・前田充)

<大相撲春場所>◇5日目◇12日◇エディオンアリーナ大阪

東十両3枚目の照ノ富士(28=伊勢ケ浜)が、無傷の5連勝を飾った。

立ち合いから素早く左上手を取ると、一気に寄り切り。取組前まで2勝3敗だった琴勇輝との、約2年ぶりの顔合わせで快勝し、対戦成績を五分に戻した。それでも取組後は「普通です。変わりない」と、淡々と答えた。

前日11日に、かつて通っていた鳥取城北高が出場予定だった、選抜高校野球の中止が決まった。在籍時はスポーツ推薦入学者のクラスで、クラスメートに野球部員も多かったという。ただ、新型コロナウイルスの感染拡大で、大相撲も初めた無観客で開催しているだけに「仕方ない。こういう状況だから」と語った。

琴勇輝(右)を寄り切りで破る照ノ富士(撮影・前田充)

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石浦&翔猿、無観客で土俵下から升席まで飛んでった

佐田の海を押し出しで破ったが勢い余って溜席を駆け上がる石浦(撮影・鈴木正人)

<大相撲春場所>◇2日目◇9日◇エディオンアリーナ大阪

十両翔猿と前頭石浦が、土俵下に落ちてから10メートル前後、客席を駆け抜ける無観客ならではの場面があった。

翔猿は照ノ富士に送り出された勢いで、升席の1列目を飛び越え、10メートル余り先の2列目の手すりに両手をついて止まった。石浦は佐田の海を押し出した低い姿勢のまま土俵下へ飛び出し、スピードを落としながら約8メートル先の升席手前に到達した。翔猿は「無理に止まったら足首や膝をケガするから」と、体に負荷をかけないためだと説明した。

佐田の海を押し出しで破った石浦(手前)は勢い余って土俵下を駆け出す(撮影・渦原淳)
翔猿、石浦が駆け上がった升席と土俵の距離(撮影・鈴木正人)

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浮足だった、何のため/無観客…力士の反応さまざま

徳勝龍(左)を押し出しで破る正代(撮影・鈴木正人)

<大相撲春場所>◇初日◇8日◇エディオンアリーナ大阪

前代未聞の場所がいよいよ始まった。新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、史上初の無観客開催となった春場所。日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)が協会あいさつで相撲の持つ力を世間に訴え、土俵上では力士らが奮闘。協会員の中で1人でも感染者が出た場合は中止となる中、目立ったトラブルはなく初日が幕を閉じた。

<無観客開催についての力士のコメント>

★炎鵬 いつもと違った雰囲気で闘争心が湧かなかった。何のために戦うのか、今日は見つけられなかった。当たり前のように感じていたけど、どれだけお客さんから力をいただいているのか分かった。少しでもこの雰囲気に慣れていかないといけない。自分自身を奮い立たせないといけない。

★松鳳山 相撲を取った印象は変わらない。無観客は気にならなかった。

★徳勝龍 やることは変わらない。集中するだけ。雰囲気に慣れていかないといけない。

★琴奨菊 神社に来たような感じ。神聖なる場所。改めて相撲のすごさを感じる。

★錦木 静かなのイヤですね。他の音もしないんで、盛り上がってくる感じもない。難しいですけど、慣れるしかない。

★照強 (売りの豪快な塩まきも)テレビの向こうで見てくれてるんで塩をまかないと、と思うけどいつものように気持ちが入らない。気持ちでとるタイプなんでけっこう浮足だった。

☆照ノ富士 声援があるから相撲をやってきている。応援してくれる人たちがいるから、ここまで(大関から陥落後、序二段まで番付を落としたが幕内返り咲き目前)やることができた。声援がないとさみしいけど幕内目指して頑張りたい。

☆隆の勝 初めてのことで慣れない。(雰囲気は)稽古場に近い。花道で(気持ちの)スイッチが変わった。

☆勢 逆にすべていいふうに変えようと。お客さんがいないのは寂しいし残念だが、自分のゾーンで集中して入れるようにした。

☆御嶽海 静かさは集中できる。淡々とできるんで。

☆豊山 お客さんの力は借りられないし、自分との闘い。それに勝てば、結果もついてくる。

※☆は初日白星、★は同黒星

炎鵬を押し倒しで破る御嶽海(撮影・渦原淳)

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照ノ富士が白星発進、無観客開催に「稽古場みたい」

大翔鵬(右)を寄り切りで破った照ノ富士(撮影・鈴木正人)

<大相撲春場所>◇初日◇8日◇エディオンアリーナ大阪

東十両3枚目の照ノ富士(28=伊勢ケ浜)は、大翔鵬を寄り切って好発進した。立ち合いで得意の右四つに組むと、そのまま危なげなく快勝し「よかった」と、胸をなで下ろした。

無観客開催となったが「もともと緊張しない」と、落ち着いて取り切った。「稽古場みたいな感じで落ち着いてやれた」と、土俵に集中していたという。ただガランとした客席は「さみしい感じだった」とも振り返った。「声援があるから相撲をやってきている。応援してくれる人たちがいるから、ここまでやってくることができた。(声援が)ないとさみしいけど、テレビで見てくれていると思うので頑張りたい」と力説。幕内優勝も大関も経験しながら、相次ぐケガや病気で一時は序二段まで番付を下げたが、変わらず応援し続けてくれた人への感謝を思い返していた。

それだけに、客席が戻ってくる可能性のある来場所を幕内で迎えたい気持ちもある。「幕内を目指して頑張っていきたい。できれば今場所で決めたいけど、ダメなら来場所でも。幕内で元気に相撲を取っているところを見せたい。(幕下以下に)落ちた時も応援してくれた人たちがいるから」。誰よりもケガや病気の怖さを知るだけに、焦らずに一歩ずつ幕内返り咲きを狙っていくつもりだ。

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大関とりに挑む朝乃山 無観客も「集中するだけ」

時津風部屋へ出稽古した朝乃山

無観客で開催される大相撲春場所(8日初日、エディオンアリーナ大阪)で大関とりに挑む関脇朝乃山(26=高砂)が3日、大阪市東成区の時津風部屋で出稽古した。

出稽古組の力士でにぎわう中、関取衆で申し合い。時折、自分から得意四つとは逆の、左を差して出る相撲も試したが、ほとんどが左の前まわしを取り、右を差して寄る、自分の型を貫いた。やはり伊勢ケ浜部屋から出稽古に来た宝富士、照ノ富士らを相手に、まずは5連勝。湊部屋から来た逸ノ城に圧力負けし寄り切られた後、5番を置いて再び土俵へ。千代大龍、豊山を寄り切りで破った後、照ノ富士に寄り切られた。再び9番後に入り逸ノ城、照強に勝ち、最後は千代大龍に押し出され合計12番で9勝3敗だった。

「自分の一番いい形。本場所で出来ないと意味がない」と言う、立ち合いで当たって踏み込み瞬時に左前みつを取る理想の形を追求している。この日の内容を「ボチボチ」と話し、やや物足りないと思われる12番の番数にも「体は動いているので大丈夫」と問題なしを強調。4日以降の出稽古の予定については「未定です。体と相談して」と話した。

2月24日の番付発表から連日、取材対応している。時々刻々と変化する、新型コロナウイルス問題で無観客となることにも腹を据えて構える。「自分の中では中止か無観客だと思い、無観客に決まった。ということは(場所は)開催されるということ。その日から体を作っていこうと、気持ちの切り替えはしてます」と言う。もちろん、無観客での相撲は想像も出来ないが「イメージがわかないけど、自分の相撲に集中するだけ」と5日後の初日を見据えた。

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朝乃山「悪いところが出た」鶴竜と6番取り勝てず

横綱鶴竜と三番稽古する関脇朝乃山

大相撲春場所(3月8日初日、エディオンアリーナ大阪)で大関とりに挑む関脇朝乃山(25=高砂)が27日、大阪市の時津風部屋に2日連続で出稽古し、横綱鶴竜と三番稽古を行った。

鶴竜から指名されて6番取って0勝。右を差すもアゴが上がって力が伝わらずに後退するなど、思うような相撲が取れず。「今日は自分の形になるけど攻めきれなかった。悪い所がたくさん出たから直していきたい」と前を向いた。

稽古後には、同じく出稽古に来ていた大関経験者で十両の照ノ富士から身ぶり手ぶりで指導してもらう一幕もあった。「相四つですし僕ができないことを教えてくれた。これから教えてもらったことをできるようにしたい」と感謝。指導内容については「そこはあまり話したくはない」と明かさなかったが、充実した表情を浮かべた。

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朝乃山「ありがたい」元大関照ノ富士から右四つ講義

ぶつかり稽古で胸を出す朝乃山(左)(撮影・実藤健一)

大関とりの関脇朝乃山(25=高砂)は26日、時津風部屋への出稽古で9番とり、5勝4敗だった。

先場所十両優勝の元大関照ノ富士から「右四つ講義」を受けたという。

「引きつけや形の作り方を話してくれた。ありがたい」。大関とり最大の武器完成へ大きな助言を得た。とはいえ、春場所開催は決まっていない状況。「どうなるんですかね、春場所。(仮に)無観客なら寂しい。力士は声援で頑張ろうとする。声援がないのは寂しい」。運命を左右する大事な場所で通常開催を切に望んだ。

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徳勝龍が西前頭2枚目に躍進 十両以上の番付一覧

横綱白鵬(2020年2月2日撮影)

日本相撲協会は24日、大相撲春場所(3月8日初日、エディオンアリーナ大阪)の新番付を発表した。十両以上の番付は以下の通り。

〈東〉  〈西〉 

 【横  綱】   

白  鵬    鶴  竜

 【大  関】   

貴景勝     

 【関  脇】   

朝乃山     正  代

 【小  結】

北勝富士    遠  藤

 【前  頭】   

大栄翔  <1>  高  安

隠岐の海 <2>  徳勝龍

豊  山 <3>  御嶽海

炎  鵬 <4>  阿  炎

竜  電 <5>  阿武咲

妙義龍  <6>  輝

宝富士  <7>  玉  鷲

松鳳山  <8>  霧馬山

隆の勝  <9>  栃ノ心

佐田の海 <10>  栃煌山

千代大龍 <11>  照  強

石  浦 <12>  勢

琴奨菊  <13>  碧  山

魁  聖 <14>  錦  木

剣  翔 <15>  千代丸

東  龍 <16>  志摩ノ海

明  生 <17>  大奄美

琴ノ若  <18>

 【十  両】   

琴勇輝  <1>  英乃海

千代翔馬 <2>  若隆景

照ノ富士 <3>  大翔鵬

翔  猿 <4>  大翔丸

琴恵光  <5>  旭秀鵬

琴勝峰  <6>  天空海

水戸龍  <7>  美ノ海

旭大星  <8>  逸ノ城

木崎海  <9>  豊昇龍

矢  後 <10>  貴源治

若元春  <11>  翠富士

白鷹山  <12>  朝玉勢

千代の海 <13>  友  風

千代鳳  <14>  明瀬山

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十両V照ノ富士、連敗で初場所終える「ハリがない」

大奄美(左)と激しく立ち合う照ノ富士(撮影・河田真司)

<大相撲初場所>◇千秋楽◇26日◇東京・両国国技館

十両優勝を果たした大関経験者の西十両13枚目の照ノ富士(28=伊勢ケ浜)が、東十両6枚目の大奄美に負けて連敗で今場所を終えた。立ち合いで左上手が取れず、寄り切られた。

10場所ぶりに十両に復帰した今場所を「長いね。昔は(場所の)最後の方に調子が上がっていく感じだった。今は初日よりも体のハリがない」と振り返った。それでも「自分の立ち合いの圧力はちょっとずつ取り戻しつつあるのかな。簡単に押されなくなった」と手応えを口にした。

初日から無傷の13連勝と快進撃を見せ、14勝以上なら春場所での再入幕の可能性もあった。しかし「昨日の負けの時点で幕内はないと自分の中ではあった」と欲は見せず。十両上位の番付が予想される春場所に向けて「自分の中ではもう来場所は始まってますから」と来週から早速、体を動かすという。

病気や膝の負傷から復帰した時の目標は、20年初場所での再十両だったという。見事に達成し、次の目標は「オリンピック前の名古屋場所で幕内に戻ること」と意気込んだ。なぜ東京五輪までになのかを問われると「そうやって目標を立ててやらないとやる意味がない。ダラダラやっても意味がない。1つの目標に向けてやると頑張れる」と自らを奮い立たせるためだった。

大奄美に敗れ花道から引き揚げる照ノ富士(撮影・河田真司)

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翠富士5勝目で新十両確実、来場所へ体重増を誓う

翠富士(右)ははたき込みで富士東を下す(撮影・小沢裕)

<大相撲初場所>◇14日目◇25日◇東京・両国国技館

静岡県焼津市出身の東幕下2枚目翠富士(23=伊勢ケ浜)が、新十両昇進を確実にした。7番相撲で西幕下7枚目富士東(32=玉ノ井)をはたき込んで5勝目。

「(6番相撲で)勝ち越して周りには『(昇進)おめでとう』といじられたけど、まだ分からないので、あと1番と思っていた」。今場所使用していたさがりは、兄弟子の大関経験者、十両照ノ富士から譲り受けたもの。身長171センチの小兵は「今場所で決めたかったので良かった。(来場所に向けて)もっと体重を増やしていきたい」と意気込んだ。

富士東(左)の攻めに耐える翠富士(撮影・河田真司)
記者の質問に答える翠富士(撮影・河田真司)

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