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ライガーWWE殿堂入り「なんでボクなんでしょう」

引退式を終えた獣神サンダー・ライガーは歓声に応えながら引き揚げる(2020年1月6日撮影)

今年1月の東京ドーム大会で引退した新日本プロレスの獣神サンダー・ライガーが米団体WWE名誉殿堂「ホール・オブ・フェーム」入りすることがWWE、新日本プロレス両団体から発表された。

日本人選手としては、10年のアントニオ猪木、15年の藤波辰爾に続く3人目の快挙。レガシー部門では力道山、ヒロ・マツダ、新間寿氏も受賞している。ライガーは「新日ジュニアの象徴」として国内外で活躍。世界中で高い知名度と人気、長きに渡る功績により、今回の殿堂入りが決定した。

受賞を受けて、ライガーは「いやー、びっくりしましたね!『なんでボクなんでしょうか?』という気持ちです」と驚きのコメントを発表。「本当にもったいないような大きな賞を頂いて感動してますし、緊張してますし。そういう名に恥じない、これからもレスラーとしての獣神サンダー・ライガーという名前は付いてまわりますので、キチッとしていきたいなと思います。襟を正すっていう形でね」と名誉ある賞に気を引き締めた。

殿堂入りセレモニーは、4月2日(日本時間3日)にフロリダ州タンパベイのアマリー・アリーナで行われる。

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引退の獣神サンダー・ライガーがYouTuberに

引退試合を終えた獣神サンダー・ライガー(2020年1月5日撮影)

今年1月の新日本プロレス東京ドーム大会を最後に現役引退した獣神サンダー・ライガーが14日、YouTubeチャンネルを開設した。

ライガーは新日本を通じ、「このたび、YouTubeデビューしました獣神サンダー・ライガーです! プロレスラーでは初の登録者100万人を目指して、いろいろなことにチャレンジしていきますので、みなさん是非よろしくお願いいたします!」とコメントした。

獣神サンダー・ライガー(2015年2月14日撮影)

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中西学21年ぶり節分会「残された試合で暴れたい」

池上本門寺での豆まきに臨む中西学(左)と獣神サンダー・ライガー(撮影・小沢裕)

2月22日に引退試合を控える新日本プロレスの中西学(53)が3日、東京・池上本門寺で行われた節分会に99年以来21年ぶりに参加し、野性味あふれる豆まきを披露した。

なじみの「ホー!」ではなく、「ヤー!」と雄たけびをあげながら福豆をまき散らした中西は「こどもたちに届けばと思ったけど、飛ばない、飛ばない」と苦笑い。「これで厄払いできたから、ケガしないでしょう。思いっきり残された試合で暴れたい」と残る引退ロードへの気持ちを高めた。この日は1月5日の東京ドーム大会で引退した獣神サンダー・ライガーも参加。ライガーは「引退を決めるのは本人だけど、素質、体、残念だと思う」と中西の引退を惜しみつつも、「ベストな状態でリングにあがって、最後までプロとして頑張って欲しい」とエールを送った。

日本プロレス界の創始者故力道山が眠る池上本門寺の豆まきには、引退した選手も含め毎年多くのプロレスラーが名を連ねる。今年は他に小橋建太、武藤敬司、全日本の秋山準と宮原健斗、ノアの丸藤正道と清宮海斗、スターダムの岩谷麻優、長与千種、力道山の息子百田光雄、同孫百田力が参加した。

池上本門寺での豆まきに臨む中西(撮影・小沢裕)

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佐野巧真が引退 同期ライガー引退試合参戦から2日

新日本東京ドーム大会 新日本との対抗戦タッグ対決で佐野直喜(後の佐野巧真=上)に吊り天井を見舞う獣神サンダーライガー(1990年2月10日撮影)

プロレスラー佐野巧真(54)が7日、自身のフェイスブックで引退を発表した。

佐野は新日本プロレス時代のリングネーム佐野直喜の名で、1月4、5日の獣神サンダー・ライガーの引退試合に参戦。4日は8人タッグの対戦相手として、5日のラストマッチではタッグパートナーとして東京ドームのリングに上がった。

佐野は「獣神サンダー・ライガー選手、31年間お疲れ様でした。そしてありがとうございました!ライガー選手の引退試合に出場させて頂いたこと本当に感謝いたします。そして私ごとですが今回限りで現役を卒業し、“焼肉巧真”のオヤジとしてがんばって参ります。今まで応援してくださった方々、本当にありがとうございました。そしてこれからも宜しくお願いいたします。“焼肉巧真”は1月9日より営業させて頂きますので宜しくお願い致します」とつづった。今後は京都市で営む焼き肉店の経営に専念する。

佐野は84年3月に新日本プロレスでデビュー。“藤波2世”と呼ばれ、同期の獣神サンダー・ライガーとジュニア戦線で名勝負を繰り広げたが、90年にSWSに移籍。その後もUWFインターや、ノアなどさまざまなリングで活躍し、02年からフリーで活動していた。

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ライガー「怒りの獣神」の大合唱で別れ、息子は号泣

引退式で10カウントを聞き終えてマントを翻す獣神サンダー・ライガー(撮影・山崎安昭)

<新日本:大田区大会>◇6日◇東京・大田区総合体育館

1月5日の新日本プロレス東京ドーム大会で引退したレジェンド、獣神サンダー・ライガーの引退セレモニーが6日、大田区総合体育館の興行前に行われた。

新日本の創始者、アントニオ猪木氏(76)からビデオメッセージで31年のプロレス人生をねぎらわれ、10カウントゴングと入場曲「怒りの獣神」の大合唱で見送られた。

   ◇   ◇   ◇

ライガーは試合の時と同じ、本気のフルコスチュームで最後のリングに立った。花束贈呈で棚橋、オカダらに続き、妻千景さん、長男貴光さんが登場すると思わず目が潤んだが、貴光さんが先に号泣。「貴光のバカ、先に泣きやがって。それで冷静になりました(笑い)」。花を受け取ると、2人を抱き寄せた。

サプライズもあった。新日本の創始者で大先輩のアントニオ猪木氏からビデオメッセージが届いた。「31年もよく頑張りましたね。引退というと、寂しい気もするけど、また、若い人たちに夢を贈れるように、頑張ってください。長い間、ごくろうさん」。ねぎらいの言葉をもらうと、画面に向かって深々と頭を下げた。ライガーは「教え子としては落第生。よく怒られましたし、ろくなことしていませんでした。本当にありがたいです」と感謝した。

最後のあいさつ。ファンに対し、感謝とともに、変わらぬ応援をお願いした。「平成元年に東京ドームで獣神サンダー・ライガーはデビューしました。そして、昨夜同じく東京ドームで最後の試合をさせていただきました。対戦相手のヒロム選手に粉々に砕かれましたが、これで引退できると確信いたしました。31年間、ファンのみなさま、ご声援本当にありがとうございました。プロレスラー、獣神サンダー・ライガーはこの日で終わりますが、新日本プロレスは、ますます大きくなり続けていくと思います。変わらぬご声援みなさまにお願いして、あいさつと代えさせていただきます」と述べた。

そして「最後に個人的なコメントをさせていただきたい」と前置きし、家族への感謝を語った。まず、広島から来場してくれた母へ、「お母ちゃん、頑丈な体に生んでくれて本当にありがとう」。妻と子へ「今まで寂しい思いをさせた分、父親らしいことをしていきたいと思いますので、よろしくお願いします」と、それぞれ言葉をかけた。

満員札止め、来場した約4000人のファン、後輩レスラーに囲まれながら、10カウントゴングを聞くと、四方に深々と頭を下げた。棚橋の合図で始まった入場曲「怒りの獣神」の大合唱に包まれながら、レスラーとして、最後の役目を終えた。武藤敬司からは「ほとぼりが冷めたら…」と「マスターズ」参戦の誘いを受けている。だが「カムバックは絶対にない。誓います」と笑いながら否定。今は「ゆっくり寝たい」。少し休み、若手選手らのサポートに回る第2の人生へ進む。【高場泉穂】

引退式でオカダ・カズチカ(後列左)らと記念撮影に臨む獣神サンダー・ライガー(2020年1月6日)
引退式を終えた獣神サンダー・ライガーは歓声に応えながら引き揚げる(2020年1月6日)
引退式で獣神サンダー・ライガーは泣きじゃくる息子貴光さんに突っ込みを入れる。右は千景夫人(撮影・山崎安昭)

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ライガー見届けた永井豪さんポロリ「山田選手が…」

リングに上がりポーズをとる獣神サンダー・ライガー(撮影・河田真司)

<新日本:東京ドーム大会>◇5日◇東京ドーム

世界のレジェンドレスラー、獣神サンダー・ライガーが31年前に誕生した地、東京ドームで引退した。

同日デビューした永遠のライバル佐野直喜(54)と組み、前日4日にIWGPジュニア王者に返り咲いた高橋ヒロム(30)、リュウ・リー組と対戦。高橋に敗れ、新日ジュニアの未来を託した。

   ◇   ◇   ◇

ライガーが最後の怒りを燃やした。狙い定めたのはIWGPジュニア王者に返り咲いた高橋。ロメロスペシャル、掌底、ライガーボム、と持てる限りの技を仕掛けても王者は何度も起き上がる。激しい攻防の中、再び掌底を狙うが、カウンターでラリアットを食らい、駄目押しのタイムボムで3カウントを奪われた。

89年4月24日、新日本初めての東京ドーム大会「格闘衛星・闘強導夢」で永井豪原作のアニメから出てきた「獣神ライガー」としてデビュー。最後も同じ場所で迎えると自分で決めた。「平成元年、この東京ドームでプロレスラー、獣神サンダー・ライガーは生まれました。そしてきょう東京ドームでライガーは終わりました。31年間応援していただきましてありがとうございました」とあいさつ。涙はない。現王者に力を尽くして敗れ、「100点満点の引退試合だと思います」と胸を張った。

90年代に佐野らライバルと日々激闘を繰り広げ、新日本ジュニア戦線を活発化。推定年齢50歳超の今も戦い続け、世界中から愛されながらリングを去る。この日来場した生みの親、永井豪さんはライガーに花束を贈呈し、31年前の出会いを回想した。「新日本プロレスでマスクマンが誕生すると聞いて、期待して待っていたら、山田選手が…」と思わず正体の名前をぽろり。ライガーは「もういいだろ!」と開き直り、「山田くんは邪心の固まりだった。永井先生から『31年間よかった』と言っていただいてほっとしている。肩の荷が下りた」。そして、引退後もマスクを着けて変わらずライガーとして生きることを明かした。

今後は東京・世田谷区野毛にある寮に管理人として住み続け、料理や掃除、時には相談役として若手選手らのサポート役にまわる予定だ。「僕はプロレス大好きですし、新日本に拾ってもらってますから」。変わらずプロレスと、新日本とともに生きていく。【高場泉穂】

▽YOH いまだに雲の上の存在です。俺らの時代でライガーさんを超えたい。

▽SHO 地方興行でポスターにライガーさんの顔があるだけでチケットが売れるという安心感があった。ライガーさんと試合をできたことは一生自慢できる。

▽ファンタズモ ライガーは伝説的なキャリアを築いた。ありがとう。とっとと新日本から出て行け。新しいレジェンドはおれらだ。

引退試合後、永井豪氏(右)から花束を受け取る獣神サンダー・ライガー(撮影・滝沢徹郎)

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高橋ヒロムがライガーに引導「作った時代を超える」

獣神サンダー・ライガー(左)にタイムボムを決める高橋ヒロム(撮影・滝沢徹郎)

<新日本:東京ドーム大会>◇5日◇東京ドーム

4日にIWGPジュニアヘビー級王座を奪取した高橋ヒロムが、獣神サンダー・ライガーに引導を渡した。

カウンターのエルボーから、得意のタイムボムで直接フォール。ライガーの背中を追いかけてきた30歳は「あの人を超えることはできなかった。でも、あの人がつくりあげた時代を超えたい。ライガーさん、あなたとは違う方向から超えてみせます」と誓った。試合後には次期挑戦者にリュウ・リーを指名した。

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戦友佐野直喜「世界中が憧れた」引退ライガーに

引退試合を終えファンにあいさつする獣神サンダー・ライガー。後方は佐野直喜(撮影・滝沢徹郎)

<新日本:東京ドーム大会>◇5日◇東京ドーム

獣神サンダー・ライガーが31年前に誕生した地、東京ドームで最後の試合に臨んだ。同日デビューした永遠のライバル佐野直喜(54)と組み、前日4日にIWGPジュニア王者に返り咲いた高橋ヒロム(30)、リュウ・リー組と対戦。ヒロムに敗れた。セコンドにはライガーの師匠である「関節技の鬼」こと藤原喜明(70)がついた。

   ◇  ◇  ◇

佐野直喜「世界中のレスラーが彼に憧れた。寂しいが、これからもその姿はみんなの心の中に残っていくと思う」。

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藤原組長「ケガなく良かった」弟子ライガーに感謝

引退試合を終え、東京ドームのファンに一礼する獣神サンダー・ライガー(撮影・滝沢徹郎)

<新日本:東京ドーム大会>◇5日◇東京ドーム

獣神サンダー・ライガーが31年前に誕生した地、東京ドームで最後の試合に臨んだ。同日デビューした永遠のライバル佐野直喜(54)と組み、前日4日にIWGPジュニア王者に返り咲いた高橋ヒロム(30)、リュウ・リー組と対戦。ヒロムに敗れた。セコンドにはライガーの師匠である「関節技の鬼」こと藤原喜明(70)がついた。

   ◇   ◇   ◇

藤原喜明 「(セコンドに入り)けがなく終われてよかった。一言、「ありがとう」と言いたい」

佐野直喜、獣神サンダー・ライガー組のセコンドにつく藤原喜明(撮影・河田真司)

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ライガーマスク制作に3日、職人は今後の担当も熱望

獣神サンダー・ライガーのマスク職人を務める中村之洋さん(撮影・高場泉穂)

<新日本:東京ドーム大会>◇5日◇東京ドーム

世界のレジェンドレスラー、獣神サンダー・ライガーが31年前に誕生した地、東京ドームで引退した。同日デビューした永遠のライバル佐野直喜(54)と組み、前日4日にIWGPジュニア王者に返り咲いた高橋ヒロム(30)、リュウ・リー組と対戦。高橋に敗れ、新日ジュニアの未来を託した。

   ◇   ◇   ◇

ライガーのマスクを15年1月から制作する「マスク職人」は、東京・水道橋で工房、ショップ兼ミュージアムとして「プロレス・マスク・ワールド」を経営する中村之洋さん(53)だ。以前から担当する4代目タイガーマスクから紹介されたのがきっかけ。マスクコレクターでもある中村さんにとっては憧れの人。「ジャンルを超えたスーパーヒーロー。一生残るので、責任とプレッシャーを感じました」と振り返る。

制作は約3日かかる。他のマスクは通常ほぼ2日で出来上がるが、「世界中見てもこれだけ造形物が多いものはない」。角や、4重の皮を重ねた目の部分などマスク界屈指の複雑さを持つ。見えない裏地にはメッシュを使用。汗をかいても肌につかない工夫をこらす。こだわりは髪の部分。地毛だった09年以前によく似たウィッグを探し、美容院でカットとパーマをかけて、整髪して初めて完成となる。

12月末には引退セレモニー用のマスクを納品した。デザインを任されているという中村さんは目の形を02年に鈴木みのると格闘技ルールで対戦した時と同じものにした。「プロレスだけでなく、総合格闘技もやったという残像を残したい」とマニア魂も込めた。「ライガーさんは一生、ライガーさん。ずっと顔を担当させていただきたい」と熱望した。【高場泉穂】

獣神サンダー・ライガーのマスクの型紙
獣神サンダー・ライガーのマスクの型紙
中村さんが引退前最後に納品した獣神サンダー・ライガーのセレモニー用マスク

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ライガー「山田くんは邪心の固まりだった」一問一答

引退のあいさつをする獣神サンダー・ライガー(撮影・中島郁夫)

<新日本:東京ドーム大会>◇5日◇東京ドーム

獣神サンダー・ライガーが31年前に誕生した地、東京ドームで最後の試合に臨んだ。同じ日にデビューした永遠のライバル佐野直喜(54)と組み、前日にIWGPジュニア王者に返り咲いた高橋ヒロム(30)、リュウ・リー組と対戦。ヒロムに敗れた。

以下は一問一答

-最後の試合が終わった

ライガー 泣いてないよ。おじさんの涙は汚い。やはり、チャンピオン・ヒロムの強さですね。手応えがない。何枚も彼が上手でした。そういうことで、ぼくが出した決断、間違ってなかった。これからの新日本、大変だと思う。ヒロム選手が「おれがもっとでかくする」と僕の耳元で言ってくれた。あとは、放送席から「すげー」って言ってますよ。

-引退発表から9カ月間。望み通りになったか

ライガー 望み通りですね。なんの悔いもないし。しんみりした感じは好きじゃないので、ぱーっと、ライガーらしかったね。ほんとに引退するのかなと言う声が聞こえたら100点だね。

(獣神サンダー・ライガーの生みの親、永井豪さん登場)

永井 ほんとにお会いしたのは31年前。新日本プロレスでマスクマンが誕生する。そしたら、ライガー、山田選手、情熱と熱意、それがうれしくて、やって下さいとお願いしました。自分の判断は間違いなく、活躍してくれた。ライガーらしさがどの試合もあふれていて、みんなが喜ぶスタイルを確立してくれた。ほんとにうれしいです。感謝しかありません。本当にありがとうございました。どんどんマスクも自分なりのデザイン、手を加えながら、ファンを飽きさせず私はもう本当にうれしい。

-ライガーさん自身の戦いが伝説を具現化しているようだった

ライガー 山田くんは邪心の塊だった。それがマジンガーZとか見ていたので、ほんとに感謝。「やります」とお願いしたことが昨日のように思い出します。先生から、ライガーとして31年間よかったと言っていただいてほっとしています。肩の荷が下りた。レスラー人生、人に恵まれた。本当にこのバイオアーマーを着ていると邪心の山田くんが消えてしまいました。バイオアーマーは脱ぎますけど、マスクはこのまま。「僕はいまさらマスクをとってもしょうがないし、このままライガーでいさせてください」と言ったら「そのままライガーでいてください」と先生に直々にお許しをいただきました。これからも獣神サンダー・ライガーとして。ただバイオアーマーを着ないので、多少邪心にまみれたライガーになるかもしれません。

-ジュニアヘビー級として

ライガー 新日本プロレスは、ヘビー級、ジュニアヘビー級があります。お互いが絶対に負けないよという気持ちで戦っている限り、ずっと伸びていくと思うんです。そういう意味でヘビーに負けない。手前みそですが、新日本プロレスは面白いよって思うんだ。

-骨折、盲腸と腫瘍なども経験しました

ライガー 藤原さんにも言われました。「健康なうちに引退できて幸せだよ」と。ひとえに僕の体を丈夫に産んでくれた母親に感謝です。最後だから広島から来てくれました。母親には心から感謝したいと思います。

佐野、獣神サンダー・ライガーwith藤原組対リュウ・リー、高橋組 試合後、会見場に駆けつけた橋本大地(左)と記念撮影する獣神サンダー・ライガー(撮影・滝沢徹郎)
高橋(上)にロメロ・スペシャルを決める獣神サンダー・ライガー(撮影・滝沢徹郎)

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ライガー絶叫「終わりました」生誕東京ドームで別れ

高橋ヒロム(右)に掌底を決める獣神サンダー・ライガー(撮影・中島郁夫)

<新日本:東京ドーム大会>◇5日◇東京ドーム

獣神サンダー・ライガーが31年前に誕生した地、東京ドームで最後の試合に臨んだ。同日デビューした永遠のライバル佐野直喜(54)と組み、前日4日にIWGPジュニア王者に返り咲いた高橋ヒロム(30)、リュウ・リー組と対戦。セコンドにはライガーの師匠である「関節技の鬼」こと藤原喜明(70)がついた。

試合はライガーが高橋に3カウントを奪われて、決着した。ライガーは試合後にマイクを持って言った。

「平成元年、この東京ドームでプロレスラー獣神サンダー・ライガーは生まれました。そして今日、この東京ドームでプロレスラー獣神サンダー・ライガーは終わりました。31年間、応援していただきまして、ありがとうございましたー」

絶叫した後、リングで深く一礼をして引き揚げた。

敗れはしたが、持ち味を存分に発揮した。開始のゴングからリングに出て、高橋とがっちり組み合った。2分過ぎには弓矢固め、ロメロスペシャルと得意技を繰り出して、高橋の背中を攻め立てた。5分すぎには襲いかかってきた高橋、リーに対して、立て続けに風車式バックブリーカーで蹴散らした。9分過ぎにはパワーボム→掌底→垂直落下式ブレーンバスターのフルコースを高橋にお見舞い。3カウント寸前までいったが、リーにカットされてチャンスはついえた。最後は高橋の大技の前に沈んだ。

ライガーが誕生したのは89年4月24日、新日本の初めての東京ドーム大会「格闘衛星・闘強導夢」。永井豪原作のアニメから出てきた「獣神ライガー」としてリングに立った。“虎ハンター”こと小林邦昭から何度もマスクをはがされそうになるも、阻止して9分55秒、ライガー・スープレックスホールドで勝利。「マニアは正体を知っているけど、子どもは純粋にライガーを応援しているんだ。子どものためにマスクはずーっとつけてやる」と約束した。それから31年半。ライガーとして生き、新日本ジュニアの象徴、そして世界のレジェンドとして惜しまれながらリングを去る。

引退後も、世田谷区野毛にある寮に管理人として住み続け、今度は「ヤングライオン」と呼ばれる若手選手らのサポート役に回る予定だ。「今まで僕がみこしで、みんなにかついでもらっていた。今度は逆でいいんじゃないか」。料理や、掃除など若手が担っていた雑用をこなし、選手に練習、試合に集中してもらいたいと話す。「ぼくはもうプロレス大好きですし、新日本に拾ってもらってますから」。変わらずプロレスとともに生きていく。

最後の試合に臨みポーズを決める獣神サンダー・ライガー(撮影・中島郁夫)
高橋ヒロム(手前)に掌底を決めるポーズを見せる獣神サンダー・ライガー(撮影・中島郁夫)

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高橋ヒロム「怒りのライガーで俺をたたきつぶして」

ウィル・オスプレイ対高橋ヒロム 新チャンピオンになりベルトを手に雄たけびを上げる高橋ヒロム(撮影・滝沢徹郎)

<新日本:東京ドーム大会>◇4日◇東京ドーム

高橋ヒロムが「王者」としてライガーに引導を渡す。IWGPジュニアヘビー級王者オスプレイに挑戦。18年7月に首を骨折し、昨年12月に復帰したばかりとあり、序盤から徹底した首攻めと空中殺法に苦しんだ。それでも、会場が熱狂する激しい攻防の末、最後は脳天からリングに突き刺す新技「タイムボム2」(変形エメラルドフロウジョン)で王座を奪取した。

リング上で受け取ったベルトに顔を埋め「やったぞー!」と絶叫。「世界中のジュニアの頂点」と背中を追いかけてきた偉大な先輩の要求通り、王者として対戦することが決まり「明日(5日)は、俺が想像する怒りの獣神サンダー・ライガーで俺をたたきつぶしてください。運が良ければこのベルトを持って行ってください」と挑発した。「令和」初の東京ドームでベルトを奪った高橋が、「平成」ジュニアの象徴ライガーの前に堂々と立つ。

○…オスプレイが勝利目前で王座から陥落した。ライガーの開発したシューティング・スタープレスを披露するなど、得意の空中殺法でペースをにぎったが、高橋の粘りに苦しみ、終盤の猛攻で逆転負けを喫した。4度目の防衛に失敗し「自分を過信していたのかもしれない。俺は負けた。ヒロムを超える何かを持っていなかったのかもしれない」と唇をかんだ。

ウィル・オスプレイ(左)にラリアットをぶち込む高橋ヒロム(撮影・中島郁夫)

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引退ライガー、いつも通りの姿でいつも通りの激闘

声援に応える左からザ・グレート・サスケ、藤波辰爾、獣神サンダー・ライガー、佐野直喜、高岩竜一(撮影・中島郁夫)

<新日本:東京ドーム大会>◇4日◇東京ドーム

5日に引退するレジェンド、獣神サンダー・ライガーが引退記念8人タッグ戦に臨んだ。90年代新日ジュニア戦線を彩った縁深いメンバーとともに激闘を繰り広げたが、後輩の田口隆祐(40)に敗れた。

   ◇   ◇   ◇

ライガーが花道に現れると満員のドームが沸いた。大スクリーンにテーマ曲「怒りの獣神」の歌詞が映され、大合唱が巻き起こった。昨年3月に引退宣言してからは、バトル、鬼神、黒など過去を振り返るようにさまざまなパターンのライガーを見せてきたが、この日は特別なことは何もしなかった。最後のドームに向けて、特別なマスクを制作することも考えたが、「いつも通り練習して、いつも通りリングにあがって、試合して。みんないつものライガー、見たいんじゃない?」。いつも通りの姿で試合に臨んだ。

8人タッグマッチで組んだのは小学校の時にプロレスラーになるきっかけとなった、憧れの藤波辰爾(65)、盟友ザ・グレート・サスケ、そして現在の女房役タイガーマスク。対するのは、ライガーとなる前に一緒に同日デビューした佐野直喜(54)、90年代新日本ジュニア戦線をともに盛り上げた大谷晋二郎(47)と高岩竜一(47)。そして後輩で現在の新日ジュニアを支える田口。

ベテランメンバーがそろったが、ライガーが「ただ単に懐かしい、という試合にはならない」と予告していた通り、全員が死力を尽くした。2カ月前から体を絞ったという佐野は場外に落ちたライガーに向かってトペ・スイシーダをさく裂。大谷はライガーに顔面ウォッシュを決め、会場を盛り上げる。ライガーも負けじと田口に掌底、雪崩式フランケンシュタイナーをお見舞いするが、最後は田口にどどんを決められ、敗れた。ライガーは「リングに上がれば、レスラーに年は関係ないよ」と参戦した選手を称えた。

5日のラストマッチは佐野と組み、この日ジュニア新王者となった高橋、リュウ・リーの現在のジュニアトップ2人と対戦する。ライガーは記者に向かって「きょうの試合見ててさ、しょうがねえな、引退もな、って思った?」と逆質問。「ないでしょ? これでいいんだよ。これがおれの目指した引退試合。もっとすげー試合を明日する」と宣言した。89年4月24日、新日本初の東京ドーム大会でデビューし平成の世とともに生きたライガーが、令和初の東京ドームで最後の試合を迎える。【高場泉穂】

▽藤波辰爾 まだ十分に戦えるし複雑な気持ちだが、久しぶりに1・4のリングに立たせてもらって感謝している。

▽タイガーマスク 新日本に誘っていただき、仲人もやってもらった。今日偉大さがあらためて分かった。魂を引き継いで、新日本プロレスを守っていきたい。

▽ザ・グレート・サスケ スーパーJカップ第1回でチャンスを頂いて26年。ライガーさんには「TDK」、ただただ感謝です。

▽大谷晋二郎 あんなに怖くて厳しくて温かい人はいない。若手にライガープロレスを伝えていきたい。同じ時代にできて本当に幸せだった。

▽佐野直喜 まだまだできそうな体だが、引退は本人が決めたこと。若い時から同期で切磋琢磨(せっさたくま)してきた仲。ジーンと来た。

▽高岩竜一 最近、涙腺が弱くてすみません。こんなクソみたいなオレをレスラーにしてくれて、本当にありがとうございます。

▽田口隆祐 引退は非常にもったいないと思うが、自分があっさり勝ってしまったので引退は仕方ないかな。私はまだまだ現役を続けていく。

佐野(左)を指名する獣神サンダー・ライガー(撮影・河田真司)
田口に雪崩式フランケンシュタイナーをかける獣神サンダー・ライガー(撮影・河田真司)

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大谷晋二郎「闘いを教えてもらった」ライガーに感謝

タイガーマスク、ザ・グレート・サスケ、藤波、獣神サンダー・ライガー、withエル・サムライ組対田口、高岩、大谷、佐野、with小林組 大谷(右)に顔面を蹴られる獣神サンダー・ライガー(撮影・滝沢徹郎)

<新日本:東京ドーム大会>◇4日◇東京ドーム

引退する獣神サンダー・ライガーと第1試合の8人タッグで対戦したのは、かつてのライバルたちだった。

同期の佐野直喜(54)、激しい闘いを繰り広げた大谷晋二郎(47)、高岩竜一(47)、田口隆祐(40)。試合は8分52秒、田口がどどんからのエビ固めでライガーに完勝した。

ゼロワンから参戦した大谷は新日本時代、カナダ・カルガリー遠征から凱旋(がいせん)帰国した01年、1・4東京ドーム大会のタッグでライガーと対戦し、コブラホールドで倒した。数々の名勝負を重ねてきただけに、感慨深いメッセージを送った。

「今日の1・4で試合を組ませていただいたが、このカードに入りたかった選手がたくさんいる。そんな思いを背負ってリングに入った。僕から見て、あんなに怖くて、厳しい人、温かい人はなかなかいない。ライガーさんにプロレス、闘いを教えてもらった。若い選手にライガープロレスを伝えていきたい。本当に同じ時代、プロレスができて幸せでした。ありがとうございました」と熱い言葉で締めくくった。

田口は「引退するのは非常にもったいないが(自分がライガーに)あっさり勝ってしまったので、仕方ないかな」と独特の表現で別れを惜しんだ。高岩は「すみません、最近涙腺が弱いので…。オレをレスラーにしてくれて本当にありがとう」と短い言葉を口にした。佐野は「若い時から切磋琢磨し、最後と思うとジーンときた。まだまだできそうな体だったが、本人が決めたこと」としんみりと話していた。

タイガーマスク(右下)とザ・グレート・サスケ(左下)に担がれファンの声援に手を振り応える獣神サンダー・ライガー。左端は藤波辰爾(撮影・中島郁夫)

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ライガー、引退記念試合は敗北「これでいいんだよ」

タイガーマスク、ザ・グレート・サスケ、藤波、獣神サンダー・ライガー、withエル・サムライ組対田口、高岩、大谷、佐野、with小林組 大谷(右)に顔面を蹴られる獣神サンダー・ライガー(撮影・滝沢徹郎)

<新日本:東京ドーム大会>◇4日◇東京ドーム

1月5日に引退するレジェンド、獣神サンダー・ライガーが引退記念試合のタッグ戦に臨んだ。大声援を浴び、なじみのあるメンバーに囲まれながら、掌底や雪崩式フランケンシュタイナーなどを繰り出し、激闘。最後は田口隆祐(40)に8分52秒どどんで敗れた。

ライガーと縁が深いレスラーが大集結した。8人タッグマッチで組むのは憧れの藤波辰爾(65)、盟友ザ・グレート・サスケ、そして現在の女房役タイガーマスク。セコンドには90年代のライバルで、ともにジュニアタッグベルトも巻いたエル・サムライが駆けつけた。

対するのは、ライガーとなる前に一緒に同日デビューした佐野直喜(54)、90年代新日本ジュニア戦線をともに盛り上げた大谷晋二郎(47)と高岩竜一(47)。そして現在新日本のジュニアの魂を受け継ぐ田口隆祐(40)。セコンドには89年ドーム大会でのデビュー戦の相手小林邦昭(63)が付き、特別レフェリーをかつてライバルだった保永昇男(64)が務めた。

ライガーはリング上で出場した選手らと握手、抱擁。四方の観客席に頭を下げ、感謝の思いを表現したが、「まだ感謝の言葉を述べるのは1日早い」。記者に向かって、「きょうの試合見ててさ、ライガーしょうがねえな引退もな、って思った?」と逆質問。「ないでしょ? これでいいんだよ。これがおれの目指した引退試合。もっとすげー試合を明日する」と勢いよく宣言した。

5日のラストマッチでは佐野と組み、現在ジュニアのトップを走る高橋ヒロム、リュウ・リーと対戦。6日の大田区大会で引退セレモニーを行う。

リングサイドから高岩(上)攻める獣神サンダー・ライガー(撮影・河田真司)
タイガーマスク(右下)とザ・グレート・サスケ(左下)に担がれファンの声援に手を振り応える獣神サンダー・ライガー。左端は藤波辰爾(撮影・中島郁夫)

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タイガーマスク(右下)とザ・グレート・サスケ(左下)に担がれファンの声援に手を振り応える獣神サンダー・ライガー。左端は藤波辰爾(撮影・中島郁夫)

<新日本:東京ドーム大会>◇4日◇東京ドーム

第1試合で、引退する獣神サンダー・ライガーと8人タッグでパートナーを務めたのは、今年でデビュー49年目を迎える藤波辰爾(66)やザ・グレート・サスケ(50)タイガーマスクだった。

ライガーが敗れたが、試合後の会見で藤波は「僕が現役続行しているので複雑。まだまだ戦えると思う。1・4、もう1回、立たせてくれて本当にありがとう」と、かわいがってきた後輩と握手をかわした。

タイガーマスクは「僕を新日本に誘っていただき(結婚式で)仲人までしていただいた。この魂を引き継いで、新日本を守っていきます」。サスケはライガーと自身の半分づつのオーバーマスクをつけて入場した。「スーパーJカップの第1回大会で大きなチャンスをいただき26年。TTK(ただ・ただ・感謝)です」と惜別のメッセージを送った。

タイガーマスク、ザ・グレート・サスケ、藤波、獣神サンダー・ライガー、withエル・サムライ組み対田口、高岩、大谷、佐野、with小林組み 大谷(右)に顔面を蹴られる獣神サンダー・ライガー(撮影・滝沢徹郎)

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ライガー引退試合で会場沸かせる、憧れ藤波ら大集結

東京ドームの花道に登場する獣神サンダー・ライガー(撮影・中島郁夫)

<新日本:東京ドーム大会>◇4日◇東京ドーム

1月5日に引退するレジェンド、獣神サンダー・ライガーが引退記念試合に臨んだ。「おれを狙ってこい。ただ単に懐かしい、という試合にはならないよ。勝負かかってるからね」と宣言した通り、ライガーはバチバチの激闘をみせ、ドームを沸かせた。

東京ドームにライガーと縁深いレスラーが大集結した。8人タッグマッチで組むのは憧れの藤波辰爾(65)、盟友ザ・グレート・サスケ、そして現在の女房役タイガーマスク。セコンドには90年代のライバルで、ともにジュニアタッグベルトも巻いたエル・サムライが駆けつけた。

対するのは、ライガーとなる前に一緒に同日デビューした佐野直喜(54)、90年代新日本ジュニア戦線をともに盛り上げた大谷晋二郎(47)と高岩竜一(47)。そして現在新日本のジュニアの魂を受け継ぐ田口隆祐(40)。セコンドには89年ドーム大会でのデビュー戦の相手小林邦昭(63)が付き、特別レフェリーをかつてライバルだった保永昇男(64)が務めた。

5日のラストマッチでは佐野と組み、現在ジュニアのトップを走る高橋ヒロム、リュウ・リーと対戦。6日の大田区大会で引退セレモニーを行う。

白コーナーに上りポーズを決める獣神サンダー・ライガー(撮影・中島郁夫)

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復帰の高橋ヒロム、引退ライガーを「たたき潰す」

IWGPジュニアヘビー級選手権 新王者の高橋ヒロムは勝ち名乗りを受ける(2017年1月4日撮影)

<夢のドーム2連戦(2)高橋ヒロム>

新日本プロレス恒例の東京ドーム大会が来年は史上初めて1月4、5日の2日連続で開催される。日刊スポーツでは「夢のドーム2連戦」と題し、大会の見どころを連載する。【取材・構成=高場泉穂】

   ◇   ◇   ◇

2年ぶりに高橋ヒロム(30)がドームに戻ってくる。18年7月米サンフランシスコ大会、ドラゴン・リーとのIWGPジュニアヘビー級タイトル戦で首を骨折。12月19日の後楽園ホールで530日ぶりにリングに復帰した。「あの歓声ですよ。ほんとにやめられない」。ずっと求めていた生の大歓声を今度はドームで聞く。

欠場中、支えとなった2人のロックミュージシャンがいた。マキシマム ザ ホルモンのボーカル、ダイスケはん(42)と、flumpoolのボーカル山村隆太(34)。それぞれ椎間板ヘルニアと歌唱時機能性発声障害のため休業中で、互いに励まし合った。先に復帰した2人のライブも生鑑賞。「復帰前以上のパフォーマンスでものすごく盛り上がっていたので、自分のことのようにうれしくて。一方で、絶対負けたくない、って思った」。2人とも高橋の復帰戦を見届けてくれた。

夏には十分動けるようになっていた。冬まで待ったのは、ベルトを狙えるまで完全復活してからと考えたからだ。4日には現IWGPジュニアヘビー級王者ウィル・オスプレイ(26)と対戦。翌5日には獣神サンダー・ライガーの引退試合の相手を務める。

「もちろん、めちゃくちゃうれしい。俺よりライガーさんのこと思ってる人間なんていないと思う。1月4日負けたら、5日のリングにあがる資格はない。それぐらい覚悟を決めている。引退撤回?いいんじゃないですか。ただ、勝たせるようなことは絶対させない。たたき潰す」。王者として、ライガーのプロレス人生にピリオドを打つ。【取材・構成=高場泉穂】

IWGPジュニアヘビー級選手権 高橋ヒロム(上)はポストから場外のKUSHIDAにジャンプ(2017年1月4日撮影)

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引退ライガー「バチバチで」怒りの炎燃やし尽くす

石森太二に敗れた獣神サンダー・ライガーは引き揚げる直前、客席に一礼する(2019年3月6日撮影)

<夢のドーム2連戦>

新日本プロレス恒例の東京ドーム大会が来年は史上初めて1月4、5日の2日連続で開催される。日刊スポーツでは「夢のドーム2連戦」と題し、大会の見どころを連載する。

第1回は今大会で引退するレジェンド獣神サンダー・ライガー。引退への思いや両日の試合に込められたストーリーなどを語った。【取材・構成=高場泉穂】

世界の獣神が31年のプロレス人生を終える。引退を決めたのは3月のIWGPジュニアヘビー級タイトル戦のまさに最中だった。王者石森に敗れ「試合の中でもう…。おれは手持ちの駒だけを並べ替えて勝負している感じ。だけど、石森くんはまだまだ駒を集められる。やっぱ強い」。

激闘を繰り広げたが、20年ぶりの返り咲きに失敗した。常にトップを目指すという美学をこれ以上貫けないと判断し、翌日引退会見を行った。「会社の人もびっくりしてたし(相談役の)坂口征二さんも『おれに相談なしに決めやがって』と」。そして、デビューした東京ドームを引退の舞台に決めた。

ドーム最後の2戦にはライガーの歴史とプロレスへの思いが詰まっている。4日の8人タッグマッチでは新日ジュニア戦線を彩ってきた歴代の選手が集結する。組むのは藤波辰爾(66)、ザ・グレート・サスケ、4代目タイガーマスク。プロレスラーになるきっかけは藤波だった。小学校の時、書店で藤波がベルトを持つ表紙のプロレス雑誌を見かけて、「うわー、かっこいい。こういう風になりたい」と一目ぼれ。それがすべての始まりだった。

みちのくプロレス創設者のサスケは、ライガーが94年に起案したジュニアの大会「スーパーJカップ」に賛同し、協力してくれた恩人。「彼の助けがなかったら成功できなかった」。選手としても認めるライバルだった。「いまは気功をとばすからよくわかんないけど(笑い)。ひと昔前は飛んでよし、ああ見えてグラウンドもうまいし、本当に万能選手でした」。

4代目虎は仲人も務めた、かわいい後輩。「虎ちゃんの子どもに『福岡のじいじ』って言われてるぐらい公私にわたる付き合い。彼は佐山さんの愛弟子。だから、新日本気質が根底に流れている。真面目で、よく練習する。ちょっと強情すぎない? って思うぐらい。まだまだ老け込む年じゃないので、がんばってほしい」、最後に新日ジュニア最年長のバトンを渡す。

対するのは佐野直喜(54)大谷晋二郎(47)高岩竜一(47)田口隆祐(40)。佐野がいたからこそ今のライガーがある。ライガー誕生直後、頭にちらついていたのは初代タイガーマスク佐山聡の姿。「あんな超人的な動きはできない。どうすればいいか」と悩んだ。試行錯誤する中で、ヒントをくれたのが同期の佐野だった。「自分をぶつけるしかないやん。難しく考える必要ない、と。それを言葉じゃなく、試合を通して教えてくれた」。

現在ゼロワンに所属する大谷、高岩は90年代に新日ジュニア戦線をともに盛り上げたライバル。「金本(浩二)、(ケンドー)カシン、(エル)サムライとか、みんなそう。一癖も二癖もある人間がぶつかりあってるんだからね。毎日発見があったし、毎日とんがってたし、充実してた。ほんとにガチガチ。当時、あいつらも若いからがんがんくんのさ。あいつらはあの時も、今でもずっとトンがってる」。田口は天才と認める後輩。常におどけた動きでリングを盛り上げるが「(ベルトへの)貪欲も見せてほしい。できるんだから」と最後の試合で叱咤(しった)激励するつもりだ。

ラストマッチでは佐野と組み、メキシコのリュウ・リー、高橋ヒロム(30)のジュニアトップ2人と戦う。12月に首のけがから1年5カ月ぶりに復帰した高橋は4日にIGWPジュニアヘビー級王者オスプレイに挑戦。王者として5日のリングにあがる可能性がある。「引退する選手が王者とするってないよ? だから本当にうれしい。逆にぼくが彼らにプレッシャーをかけている。俺が勝ったらお前らどうすんの? 引退撤回するよ? と(笑い)。それぐらいの覚悟で来い。バチバチだよ」。平成元年に生まれたライガーが令和最初のドームで、炎を燃やし尽くす。

◆獣神サンダー・ライガー 1989年(平元)4月24日、漫画家の永井豪宅で誕生。同日、東京ドームでの小林邦昭戦で獣神ライガーとしてデビュー。同5月、IWGPジュニアヘビー級初戴冠。以来99年まで11度の戴冠は史上最多。得意技はライガーボム、ロメロ・スペシャル、掌底など。趣味は食虫植物栽培、怪獣フィギュア制作。170センチ、95キロ。血液型はAB。

石森太二(上)に「Yes Lock」を決められ、ギブアップする獣神サンダー・ライガー(2019年3月6日撮影)

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