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前頭筆頭の玉鷲、大関とりに意欲「上の上を目指し」

慰問した福岡・朝倉市で積極的にファンとふれ合う玉鷲


 大相撲の横綱白鵬や九州出身の関取衆らが5日、九州北部豪雨に被災した福岡・朝倉市を慰問した。

 現在は九州、沖縄を回る冬巡業の最中だが、この日は空き日。巡業部長代理を務める春日野広報部長(元関脇栃乃和歌)らとともに、バスで現地入りした一行は、黙とうをささげた後、地元市民と交流した。土俵入りを披露し、大歓声を受けた白鵬は、訪れた大勢の小学生に「夢をたくさん描いてほしい」と語った。

 また、白鵬の土俵入りで太刀持ちを務めた東前頭筆頭の玉鷲は、九州場所の宿舎が朝倉市だった縁もあって、人一倍市民との交流に努めた。11月の九州場所では、朝倉市民との温かい交流を思い出し、勝ち越しを決めた後に涙を見せて喜んだ。それでも実は、地元市民との約束は10勝以上だったことを明かし「朝倉の皆さんからパワーをもらったおかげで11番勝てた。ここは自分にとって1つのふるさと。温かい場所。こうしてまた戻ってきて『ただいま』という感じ」と、終始笑顔を振りまいた。来年1月の初場所に向けては「上の上を目指したい」と、三役返り咲きには満足せず、大関とりにも意欲をのぞかせていた。

福岡・朝倉市を慰問し元横綱梅ケ谷の銅像前で記念撮影に納まる、左から琴恵光、琴奨菊、白鵬、春日野親方ら

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北勝富士「いい夢見させてもらった」隠岐の海と散る

玉鷲にはたき込みで敗れる隠岐の海

<大相撲九州場所>◇14日目◇25日◇福岡国際センター


 横綱白鵬(32=宮城野)が、前人未到の40回目の優勝を果たした。自身の取組前に、1差で追いかけていた平幕の隠岐の海と北勝富士が負け、勝てば優勝の結びの一番で、東前頭9枚目遠藤を押し出しで下した。

 白鵬を追走していた八角部屋コンビは、そろって力尽きた。兄弟子の隠岐の海が玉鷲に敗れると、3番後の北勝富士も合口の悪い阿武咲に逆転負け。千秋楽まで優勝争いを演じることはできなかった。「負けた相撲はいいです。明日です」と隠岐の海。北勝富士は「いい夢を見させてもらった。もしかしたらいけるんじゃないかと思った」と言い「(隠岐の海が)勝っていたら(自分も)勝ってたなぁ~」と苦笑いだった。

阿武咲に突き出される北勝富士

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白鵬が遠藤下し40度目V、追う平幕2力士敗れる

40度目の優勝を決め懸賞金を手にする白鵬(撮影・栗木一考)

<大相撲九州場所>◇14日目◇25日◇福岡国際センター


 横綱白鵬(32=宮城野)が2場所ぶり40度目の優勝を飾った。2敗で追う平幕2力士がいずれも敗れ、勝てば優勝が決まる結びの一番で、前頭9枚目遠藤(27=追手風)をあっさりと押し出して1敗を守った。

 先場所の3横綱2大関に続き、今場所は3横綱1大関が休場。横綱日馬富士(33=伊勢ケ浜)による、平幕貴ノ岩(27)への暴行問題も取りざたされる中、1人横綱の重責を果たした。

 星1つの差で追っていた前頭3枚目北勝富士(25=八角)は小結阿武咲(21=阿武松)に突き出され、前頭12枚目隠岐の海(32=八角)は同筆頭玉鷲(32=片男波)にはたき込まれ、いずれも敗れた。

 大関豪栄道(31=境川)は前頭5枚目宝富士(30=伊勢ケ浜)を寄り切り9勝5敗とした。

 39歳で再入幕の前頭13枚目安美錦(伊勢ケ浜)は同8枚目千代丸(26=九重)に突き出され7勝7敗となった。

遠藤を押し出しで下す白鵬(撮影・栗木一考)

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白鵬1敗守り25日Vも 2敗に北勝富士、隠岐の海

宝富士をはたき込みで破る白鵬(撮影・岡本肇)

<大相撲九州場所>◇13日目◇24日◇福岡国際センター


 40度目の優勝を目指す1敗の横綱白鵬(32=宮城野)は、前頭5枚目宝富士(30=伊勢ケ浜)に対し、危ない場面もあったが最後ははたき込み12勝目を挙げた。

 2敗の前頭3枚目北勝富士(25=八角)は、関脇嘉風(35=尾車)を寄り切り、2敗を守った。

 同じく2敗の前頭12枚目隠岐の海(32=八角)も、同6枚目栃ノ心(30=春日野)を下手投げで破り2敗を守った。

 かど番脱出の大関高安(27=田子ノ浦)は、この日から休場。大関豪栄道(31=境川)が高安に不戦勝で8勝5敗とし、勝ち越しを決めた。

 3敗の前頭9枚目遠藤(27=追手風)は、同筆頭玉鷲(33=片男波)に押し出され9勝4敗。優勝争いから脱落した。

 39歳で再入幕の前頭13枚目安美錦(伊勢ケ浜)は、同10枚目勢(31=伊勢ノ海)に押し出され7勝6敗となった。

 優勝争いは13日目を終え、1敗の白鵬、追う2敗の北勝富士、隠岐の海の3人に絞られた。明日14日目に白鵬が勝ち、2敗の両力士が敗れれば、白鵬の優勝が決まる。

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貴景勝「良かった」勝ち越し 2金星で上位の壁突破

玉鷲(右)に押し出しで勝利する貴景勝(撮影・栗木一考)

<大相撲九州場所>◇12日目◇23日◇福岡国際センター


 西前頭筆頭の貴景勝(21=貴乃花)が、東前頭筆頭の玉鷲(33=片男波)を破って勝ち越した。互いに得意とする、押し相撲対決を制した。

 立ち合いで左に動いて意表を突いた。「覚えていない」と話すほど、がむしゃらに突いたり押したりした。玉鷲の強烈な突き押しを顔面にもらっても、ひるむことなく攻め続けて押し出した。10日目の松鳳山戦で切った上唇は大きく腫れていて、少ししゃべりにくそうに「良かったです」と一言で喜びを表現した。

 同じ番付だった名古屋場所では、5勝10敗と上位陣の壁にはね返された。しかし今場所は、日馬富士、稀勢の里を破る2金星などで、上位陣の壁を突破した。「名古屋の時は横綱、大関と当たるだけでうれしかった。今もうれしいけど、一生懸命やってきてよかったです」と素直に喜んだ。

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貴景勝勝ち越し「一生懸命やるしか」来場所初三役も

<大相撲九州場所>◇12日目◇23日◇福岡国際センター


 前頭筆頭の貴景勝(21=貴乃花)が、同じく筆頭の玉鷲を押し出し、自己最高位でうれしい勝ち越しを決めた。

 ここまで2横綱1大関を撃破して8勝4敗。10日目には松鳳山戦で口の中を裂傷し、上唇付近が腫れた状態で土俵に上がっている。痛々しい表情を浮かべながらも「うれしいです。(口の痛みは)大丈夫です。(自己最高位の勝ち越し?)たまたまです。挑戦者らしく何も考えずやってきたことを出そうと思った」と無欲の快進撃を強調した。

 7月の名古屋場所でも前頭筆頭まで上り詰めたが、5勝10敗と上位陣の壁にはねかえされていたが、今場所成長の跡を示した。来場所は初の三役も視界に入ってきた。「まだ残り3日間ある。1日1日の積み重ねで自分にできることをやる。実力もないので一生懸命やるしかない。気持ちで負けないようにしたい」。謙虚に言葉を選びながらも落ち着いた様子で闘志を胸に秘めていた。

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白鵬1敗守る 北勝富士、隠岐の海2敗 九州場所

御嶽海を寄り切りで下し1敗を守った白鵬(撮影・栗木一考)

<大相撲九州場所>◇12日目◇23日◇福岡国際センター


 40度目の優勝を目指す1敗の横綱白鵬(32=宮城野)は、関脇御嶽海(24=出羽海)を寄り切り11勝目を挙げた。

 2敗の前頭3枚目北勝富士(25=八角)は、かど番脱出の大関高安(27=田子ノ浦)を引き落とし10勝2敗。高安は8勝4敗。

 同じく2敗の前頭12枚目隠岐の海(32=八角)は、39歳で再入幕の前頭13枚目安美錦(伊勢ケ浜)を押し倒し2敗を守った。安美錦は7勝5敗。

 大関豪栄道(31=境川)は、前頭4枚目逸ノ城(24=湊)に上手投げで敗れ7勝5敗。逸ノ城は8勝4敗で勝ち越した。

 3敗の前頭筆頭玉鷲(33=片男波)は、同貴景勝(21=貴乃花)に押し出され4敗目を喫した。貴景勝は勝ち越しを決めた。

 人気力士の前頭9枚目遠藤(27=追手風)は、同15枚目妙義龍(31=境川)を押し出し9勝3敗とした。

 12日目を終わって1敗で白鵬、2敗で北勝富士、隠岐の海が追う展開。3敗で遠藤が続いている。

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白鵬が初黒星、高安はかど番を脱出 九州場所

<大相撲九州場所>◇11日目◇22日◇福岡国際センター


 40度目の優勝を目指す横綱白鵬(32=宮城野)に土がついた。関脇嘉風(35=尾車)にもろ差しを許して寄り切られ連勝が10で止まった。

 2敗で追う平幕2人は、ともに勝った。前頭3枚目北勝富士(25=八角)は、大関豪栄道(31=境川)を土俵下まで押し倒した。豪栄道は4敗目を喫した。前頭12枚目隠岐の海(32=八角)は、同12枚目輝(23=高田川)を寄りきった。

 3敗の大関高安(27=田子ノ浦)は、前頭4枚目逸ノ城(24=湊)を押し出して勝ち越しを決め、かど番を脱出した。

 39歳で再入幕の前頭13枚目安美錦(伊勢ケ浜)は、同7枚目正代(26=時津風)に引き落とされて7勝4敗となった。人気力士の前頭9枚目遠藤(27=追手風)は同5枚錦木(27=伊勢ノ海)を寄り切って2場所連続勝ち越しを決めた。

 11日目を終わって1敗で白鵬、2敗で北勝富士、隠岐の海が追い、3敗で高安、前頭筆頭の玉鷲(33=片男波)遠藤が続いている。

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白鵬無傷9連勝、稀勢の里3連敗で5敗目 九州場所

全勝を守った白鵬

<大相撲九州場所>◇9日目◇20日◇福岡国際センター


 40度目の優勝を目指す横綱白鵬(32=宮城野)は、前頭4枚目千代の国(27=九重)を上手出し投げで下し無傷の9連勝とした。

 横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)は、前頭5枚目宝富士(30=伊勢ケ浜)に土俵際で下手投げを食らって4勝5敗と負けが1つ先行した。

 大関豪栄道(31=境川)は、関脇嘉風(35=尾車)を土俵際、逆転で送り出して7勝目、嘉風は4勝5敗。

 かど番の大関高安(27=田子ノ浦)は、関脇御嶽海(24=出羽海)をはたき込んで6勝目、御嶽海は5勝4敗となった。

 再入幕の前頭13枚目安美錦(39=伊勢ケ浜)は、同9枚目大栄翔(24=追手風)に押し出され6勝3敗となった。

 1敗の前頭4枚目逸ノ城(24=湊)は同7枚目大翔丸に押し出しで敗れ、同12枚目隠岐の海(32=八角)も同14枚目琴勇輝(26=佐渡ヶ嶽)に引き落とされ2敗目を喫した。同5枚目荒鷲(31=峰崎)も、同2枚目栃煌山(30=春日野)に肩透かしを食らい、1敗の3力士が全て敗れた。

 9日目を終え勝ちっ放しは白鵬ただ1人、2敗で豪栄道、前頭3枚目北勝富士(25=八角)、前頭筆頭玉鷲(33=片男波)、荒鷲、逸ノ城、隠岐の海が続いている。

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玉鷲、誕生日に高安戦4連勝「いいプレゼントです」

玉鷲(右)に送り出される高安(撮影・岡本肇)

<大相撲九州場所>◇5日目◇16日◇福岡国際センター


 玉鷲(33=片男波)が大関高安(27=田子ノ浦)を送り出し、33歳の誕生日を白星で飾った。対高安は4連勝。

 ◆玉鷲のコメント (高安戦4連勝、33歳の誕生日で)大関に自信持ってる? ははは、そんなことないです。いい誕生日? 自分でいいプレゼントです、へへへ。

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白鵬、豪栄道ら5連勝、稀勢の里702勝で単独8位

栃煌山(左)を押し出しで破り5連勝の白鵬(右)(撮影・今浪浩三)

<大相撲九州場所>◇5日目◇16日◇福岡国際センター


 40度目の優勝を目指す横綱白鵬(32=宮城野)は前頭2枚目の栃煌山(30=春日野)を押し出して5連勝を飾った。

 横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)は、前頭3枚目松鳳山(33=二所ノ関)を右からの逆転の突き落としで下し3勝2敗とした。幕内通算702勝とし、貴乃花を抜いて歴代単独8位となった。

 かど番大関高安(27=田子ノ浦)に土がついた。前頭筆頭の玉鷲(33=片男波)の左おっつけから右のど輪で背中を向かされ送り出された。大関豪栄道(31=境川)は、新小結阿武咲(21=阿武松)をはたき込んで5連勝とした。

 初日から4連敗だった関脇照ノ富士(25=伊勢ケ浜)は左膝のケガで、この日から休場した。今場所10勝以上なら大関に復帰できたが、再出場しない方針で、1場所での大関復帰の可能性が消えた。

 39歳で再入幕の前頭13枚目安美錦(伊勢ケ浜)は、同14枚大奄美(24=追手風)に土俵際まで寄り立てられたが右へ回り込みながらのすくい投げで5連勝をマークした。人気力士の前頭9枚目遠藤(27=追手風)は、同11枚目の朝乃山(23=高砂)を寄り切って連敗を止め、3勝目を挙げた。

松鳳山(右)を突き落としで破り3勝目を挙げた稀勢の里(撮影・岡本肇)

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白鵬4連勝、稀勢の里が早くも2敗目 九州場所

千代大龍(左)を寄り切りで破る白鵬(撮影・岡本肇)

<大相撲九州場所>◇4日目◇15日◇福岡国際センター


 40度目の優勝を狙う横綱白鵬(32=宮城野)が、千代大龍(29=九重)を寄り切って4連勝を飾った。

 黒星発進の横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)は、前頭筆頭の貴景勝(21=貴乃花)に押し出され2勝2敗となった。貴景勝は今場所2つ目の金星。

 大関はそろって4連勝とした。大関高安(27=田子ノ浦)は、前頭三枚目の松鳳山(33=二所ノ関)を寄り切りで下した。大関豪栄道(31=境川)は、前頭筆頭の玉鷲(32=片男波)を引き落として勝った。

 前頭四枚目の逸ノ城(24=湊)は、前頭五枚目の荒鷲(31=峰崎)を寄り切って4連勝をマーク。人気力士の前頭9枚目遠藤(27=追手風)は、前頭十枚目の勢(31=伊勢ノ海)に小手投げで敗れ連敗、2勝2敗となった。39歳で再入幕の前頭13枚目安美錦(39=伊勢ケ浜)は、同15枚目の妙義龍(27=伊勢ノ海)をはたき込みで下し4連勝とした。

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稀勢の里「左」で復活 阿武咲を瞬殺し幕内700勝

突き落としで阿武咲(下)を下す稀勢の里(撮影・菊川光一)

<大相撲九州場所>◇2日目◇13日◇福岡国際センター


 3場所連続休場からの復活優勝を狙う横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)が、新小結の阿武咲(21=阿武松)を突き落とし、今場所初白星を挙げた。途中休場した名古屋場所4日目の正代戦以来124日ぶりの白星で、節目の幕内700勝目となった。わずか0秒7で決着したが、春場所で左上腕付近を負傷してから影を潜めていた左からの攻めが決まり、復活が期待できる一番となった。

 伝家の宝刀が、ついに抜かれた。全休明けからの初日黒星の悪い流れを断ち切るのは、稀勢の里自身しかいなかった。押し相撲を武器に三役まで駆け上がってきた阿武咲よりも先に、左足から踏み込んだ。それだけでも十分にかかった圧力。その瞬間、相手の右脇下を強烈に左で突くと、たちまち阿武咲にべったりと両手を土俵の上につかせた。一瞬で決まった勝負。稀勢の里は、何事もなかったかのように涼しい顔で、観客からの拍手を受けた。

 春場所で左上腕付近を負傷して以来、全くと言っていいほどに左からの攻めが影を潜めていた。稽古場では決まっていても本場所に入ると決まらず、歯がゆい思いを3場所連続で味わった。今場所も初日の玉鷲戦では不発。またも駄目かもしれないと思われた直後に、生命線の“左”が帰ってきた。「まぁ良かったんじゃないですか。今日は今日でまた明日」と控えめながらも、自信を取り戻す一番になったのは間違いなかった。

 阿武咲は、期待する若手の1人だった。共に10代で関取になり、誕生日も1日違いの縁があることから、15年の春巡業で稀勢の里から声をかけて初めて稽古した。その後も、阿武松部屋に出稽古に行っては胸を合わせた。当時から「いずれ三役、それ以上にいける存在」と認め、この日も「非常に力のある力士だと思う。良い相手でした」と振り返った。

 名古屋場所以来の白星だが「また明日。しっかりやるだけです」と浮かれることはなく、幕内700勝にも冷静に「まだまだ伸ばせるようにしたい」と話した。武器と自信を取り戻した稀勢の里が、よくやくスタートラインに立った。【佐々木隆史】

阿武咲に勝利しホッと一息ついて土俵を降りる稀勢の里(撮影・岡本肇)

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稀勢の里初日で幕内700勝、日馬2連敗 九州場所

突き落としで阿武咲を下す横綱稀勢の里(左)(撮影・菊川光一)

<大相撲九州場所>◇2日目◇13日◇福岡国際センター


 40度目の優勝を目指す横綱白鵬(32=宮城野)は、初日に稀勢の里を撃破した前頭筆頭玉鷲(32=片男波)を送り出して2連勝とした。

 3場所連続休場明けの横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)は、初顔合わせの新小結阿武咲(21=阿武松)を突き落として今場所初白星。区切りの幕内700勝目を挙げた。初日に横綱日馬富士を撃破していた阿武咲は1勝1敗となった。

 2場所連続優勝を狙う横綱日馬富士(33=伊勢ケ浜)は、前頭筆頭の貴景勝(21=貴乃花)に押し出され2連敗となった。

 大関豪栄道(31=境川)は、小結琴奨菊(33=佐渡ヶ嶽)を寄り切って連勝。大関高安(27=田子ノ浦)も、前頭2枚目の栃煌山(30=春日野)を寄り切って2連勝と星を伸ばした。

 39歳で再入幕の前頭13枚目安美錦(伊勢ケ浜)は、同12枚目輝(23=高田川)をはたき込みで下し2連勝。人気力士の前頭9枚目遠藤(27=追手風)は、同10枚目の魁聖(30=友綱)を下手ひねりで下して2連勝とした。

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稀勢の里重圧のまれた立ち合いかみ合わず金星配給

休場明けの稀勢の里(左)は、玉鷲の強烈な突き押しで黒星スタート(撮影・岡本肇)

<大相撲九州場所>◇初日◇12日◇福岡国際センター


 全休明けの横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)が東前頭筆頭の玉鷲に押し出しで負けて、出場した夏、名古屋場所に続いて自身3度目の3場所連続初日黒星となった。春場所と名古屋場所で負傷した、左上腕付近と左足首の状態は悪くはなく、順調に仕上げてきていた。場所前の二所ノ関一門の連合稽古でも、好調ぶりを発揮していた。しかし、3場所連続休場明けの初日は横綱とはいえ難しさがあったのか、自身5個目の金星配給となった。

 支度部屋に戻った稀勢の里は、何度も唇をかみしめた。何かを言いたそうにしては、のみ込んだ。口を真一文字に結んだ表情からは、悔しさがにじみ出ていた。しかし、言い訳はしまいと「うーん」と何度もうなずいた。「いや、まぁ、また明日」。自分の中で整理がついたのか、割り切るように言った。

 本場所で相撲を取ったのは、途中休場した名古屋場所5日目の7月13日以来4カ月ぶりだった。久しぶりで、やはり緊張はあったのか。1度目の立ち合いは先につっかけて不成立。その後、玉鷲に2度つっかけられた。異様なムードが流れる中、4度目で成立。玉鷲の突き押しに対抗して、左のおっつけを狙うも不発となり土俵を割った。相撲を取っては過去9戦無敗だった相手に、金星と初白星を献上してしまった。

 左上腕付近を負傷した後の夏、名古屋場所に比べれば十分に動けた。「状態はそんなに悪くない」と自分でも分かっていた。福岡入り後も連日、大関高安と三番稽古を行い、二所ノ関一門の連合稽古でも、大関豪栄道、関脇嘉風相手に相撲を取り調子を上げていた。

 師匠の田子ノ浦親方(元前頭隆の鶴)は「場所に出る以上、問題はない」と負傷箇所は問題視しなかったが、「稽古場と本場所は違う」と連日言い続けた言葉をこの日も発した。稽古場では味わえない、本場所ならではの独特な雰囲気、緊張感が、15歳の初土俵以来、初めて全休を味わった稀勢の里に普段よりも重くのしかかった。

 最初は硬かった表情も、だんだんと和らいでいた。「うまくやられましたね」と分析する余裕も見せた。今日の取組相手は、初日に横綱日馬富士を倒した新小結の阿武咲。勢いをつけるには格好の相手を下して、復活への懸け橋を作る。【佐々木隆史】

 ◆出場3場所以上連続で初日黒星を喫した横綱 年6場所制が定着した58年以降、曙(98年初、春、夏場所)以来7人目。隆の里が6場所連続(84年九州から、85年春、夏の2場所休場を挟んで86年初場所まで)で記録したのがワースト。

 ◆3場所以上連続休場した横綱の休場明け初日の成績(年6場所制が定着した58年以降) 場所前に引退した力士を除き、初日に相撲を取った力士は過去17人で20番あり、そのうち初日白星は13回。初日から連敗は北の富士、曙、3代目若乃花の3例ある。初日黒星だった大鵬は、2日目から14連勝して優勝した。

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玉鷲やったぜ「金星」連呼、10度目で稀勢の里撃破

押し出しで横綱稀勢の里(右)を下す玉鷲(撮影・菊川光一)

<大相撲九州場所>◇初日◇12日◇福岡国際センター


 東前頭1枚目玉鷲(32=片男波)が横綱稀勢の里から初白星を挙げた。横綱得意の左おっつけをしのぎ、強烈なのど輪を連発して押し出した。

 今年夏場所に不戦勝が1つあるが、対戦成績は0勝9敗だった。“10度目の正直”に「何度も危ない場面があったけど、最後の最後まで前に出てよかった」と笑顔を見せた。春場所以来4場所ぶりの顔合わせ。左おっつけをしのいだ場面は「左脇をしめていたのがよかった。おかげで右がうまく使えた」という。

 三役から平幕に落ちて迎えた場所。西前頭5枚目だった15年夏場所9日目に日馬富士を破って以来、2個目の金星となった。全然気づかなかったようで「そうか、そうですね。金星! やった! 1つ増えた! 金星。へへへ…」と最後は金星を連呼して、はしゃいでいた。

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稀勢の里「また明日」3場所連続初日黒星も切り替え

押し出しで玉鷲(右)に敗れる横綱稀勢の里(撮影・菊川光一)

<大相撲九州場所>◇初日◇12日◇福岡国際センター


 3場所連続休場からの復活優勝を狙う横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)が、東前頭筆頭の玉鷲(32=片男波)に押し出しで負けて、全休した秋場所を除いて、3場所連続初日黒星を喫した。

 3度立ち合いが不成立となる嫌な流れを断ち切れず、玉鷲の突き押しに力負けして土俵を割った。支度部屋では何度も「うーん」とうなり、表情からは悔しさもにじみ出ていたが「まぁ、また明日」と切り替えた。

 春場所で負傷した左上腕付近と名古屋場で負傷した左足首の状態は場所前から悪くはなく、途中休場した夏、名古屋場所に比べれば体は動いていた。左でおっつける場面もあり「いい感じだったけど…。切り替えてまた明日」と引きずらなかった。

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稀勢の里、日馬富士に土!白鵬ら白星発進 九州場所

押し出しで玉鷲(右)に敗れる横綱稀勢の里(撮影・菊川光一)

<大相撲九州場所>◇初日◇12日◇福岡国際センター


 通算40度目の優勝に挑む休場明けの横綱白鵬(32=宮城野)は、三役復帰の小結琴奨菊(33=佐渡ヶ嶽)を上手出し投げで下した。

 先場所優勝の横綱日馬富士(33=伊勢ヶ浜)は、新小結の阿武咲(21=阿武松)にはたき込まれ黒星スタートとなった。阿武咲は金星を奪った先場所に続き、日馬富士に連勝した。

 3場所連続休場からの復活優勝を狙う横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)は、前頭筆頭玉鷲(32=片男波)に押し出され、幕内700勝目とはならず金星を配給した。

 大関豪栄道(31=境川)は、前頭筆頭の貴景勝(21=貴乃花)を押し出した。大関高安(27=田子ノ浦)は、前頭2枚目千代大龍(28=九重)を引き落とした。

 最高齢39歳での再入幕を果たした前頭13枚目安美錦(伊勢ヶ浜)は、同14枚目琴勇輝(26=佐渡ヶ嶽)を上手投げで下した。人気力士の同9枚目遠藤(27=追手風)は、同8枚目千代丸(26=九重)を突き出し白星スタートをきった。

 横綱鶴竜(32=井筒)、前頭8枚目貴ノ岩(27=貴乃花)と前頭16枚目宇良(25=木瀬)、十両千代鳳(25=九重)は休場。

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休場明け白鵬は初日に琴奨菊と対戦、稀勢の里は玉鷲

前夜祭で土俵入りを行う白鵬


 日本相撲協会は10日、九州場所(12日初日、福岡国際センター)の取組編成会議を開き、2日目までの取組を決めた。通算40度目の優勝に挑む、休場明けの横綱白鵬(宮城野)は初日に三役復帰した小結琴奨菊、2日目に平幕の玉鷲と対戦する。同じく休場明けの横綱稀勢の里は初日に玉鷲、2日目に新小結阿武咲と対戦、先場所優勝の横綱日馬富士は初日に阿武咲、2日目に平幕の貴景勝と対戦する。

 その他の対戦は以下の通り。大関豪栄道は初日に貴景勝、2日目に琴奨菊。大関高安は初日に千代大龍、2日目に栃煌山。関脇御嶽海は初日に栃煌山、2日目に北勝富士。関脇嘉風は初日に松鳳山、2日目に千代大龍。小結琴奨菊は初日に白鵬、2日目に豪栄道。小結阿武咲は初日に日馬富士、2日目に稀勢の里。

 また昭和以降で最高齢39歳の再入幕となる西前頭13枚目安美錦は初日に琴勇輝、2日目に輝と対戦する。

 休場は横綱鶴竜、平幕の貴ノ岩と宇良、十両千代鳳の4人。

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白鵬の内弟子炎鵬が巡業初参加「いい形で来られた」

ぶつかり稽古で安美錦(右)に胸を借りる白鵬の内弟子の炎鵬(撮影・佐々木隆史)


 大相撲の秋巡業が14日、金沢市で行われ、ご当所で横綱白鵬の内弟子の三段目炎鵬(22=宮城野)が、巡業に初参加した。

 今春に金沢学院大を卒業するまで金沢で育った炎鵬は「半年前まで自分が見てた場所に、今こうやっているとは思わなかった。3場所連続優勝もしていい形で来られた」と感動した。

 朝稽古では、幕下以下の力士らによる申し合い稽古に参加したが「初めは緊張した。(関取らへの)あいさつとかもあってあまり身に入らなかった」と浮足立っていたという。しかし、序ノ口デビューした夏場所から3場所連続で優勝した実力を買われ、小結玉鷲、十両安美錦にぶつかり稽古で指名されるなど注目度は高い。さらに関脇嘉風から「『お前とやりたいからすぐに上がってこい』と言われた。憧れの存在なのでうれしい」と目を輝かせた。

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貴景勝「たまたま勝っただけ」殊勲賞も課題を自覚

貴景勝(左)は突き出しで玉鷲を下し引き揚げる(撮影・小沢裕)

<大相撲秋場所>◇千秋楽◇24日◇東京・両国国技館


 貴景勝が同じ押し相撲の玉鷲に、押し勝って突き出した。

 今場所は横綱、大関を破る活躍で初の殊勲賞も「たまたま勝っただけ」と喜びはない。来場所で番付を上げることは濃厚だが、前頭筆頭だった名古屋場所は5勝10敗とはね返された。それだけに「もっと全体的に磨かないといけない。勝てる相撲は何番もあった。来場所に向けて精神面も鍛える」と気を引き締めた。

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日馬富士、8勝目にも「横綱の勝ち越しは10番」

支度部屋を引き揚げる日馬富士(撮影・鈴木正人)

<大相撲秋場所>◇12日目◇21日◇東京・両国国技館


 横綱日馬富士(33=伊勢ヶ浜)が玉鷲を寄り切りで下し、8勝4敗として勝ち越しを決めた。

 隙のない取り口だったが「横綱の勝ち越しは10番(10勝)。あと3日をしっかり取らないとね」と表情は緩めず。ただ、優勝争いトップを走る大関豪栄道が敗れ、2敗となり、2差の後続が自分を含めた4敗力士になったことを知ると「え? 3敗は?」と報道陣に逆取材。そして「勝負事はどうなるかわからないからね」と話した。

 千秋楽は豪栄道との対戦が確実なだけに、今後の展開次第で逆転Vの可能性はさらにふくらむ。白鵬、稀勢の里、鶴竜の休場で1人横綱となり、4個の金星を配給。苦しみ抜いた男にも、光が見えてきた。

玉鷲(左)を寄り切りで破る日馬富士(撮影・鈴木正人)

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大混戦!豪栄道2敗目、4敗で10人追う 秋場所

松鳳山に、はたき込みで敗れた豪栄道(撮影・鈴木正人)

<大相撲秋場所>◇12日目◇21日◇東京・両国国技館


 大関豪栄道(31=境川)が、前頭4枚目松鳳山にはたき込まれ2敗目を喫した。

 横綱日馬富士(33=伊勢ケ浜)は、小結玉鷲(32=片男波)を寄り切って8勝4敗とし、勝ち越した。

 3敗で追う3力士も敗れた。前頭3枚目千代大龍(28=九重)は、前頭筆頭琴奨菊(33=佐渡ケ嶽)に突き落とされた。前頭9枚目貴ノ岩(27=貴乃花)も同14枚目隠岐の海の突き落としを食らって4敗目。同16枚目朝乃山(23=高砂)も同9枚目荒鷲(31=峰崎)に寄り切られた。

 前頭3枚目阿武咲(21=阿武松)は、同7枚目千代の国(27=九重)を寄り切り8勝目で勝ち越しを決めた。

 人気力士の前頭10枚目石浦(27=宮城野)は同12枚目大翔丸(26=追手風)を寄り切って連敗脱出し3勝9敗とした。同14枚目遠藤(26=追手風)は、同12枚目佐田の海を下手投げで下し勝ち越した。

 12日目を終え2敗で豪栄道、3敗はおらず、4敗で日馬富士、嘉風、琴奨菊、千代大龍、阿武咲、大栄翔、荒鷲、朝乃山、貴ノ岩、遠藤が追う展開となった。

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千代大龍3敗悔し…報道陣避け支度部屋の外へ直行

玉鷲(左)に押し出しで敗れる千代大龍(撮影・鈴木正人)

<大相撲秋場所>◇11日目◇20日◇東京・両国国技館


 勝っても負けても冗舌だった西前頭3枚目の千代大龍(28=九重)の口が、重くなった。

 過去6勝2敗と合口の良い小結玉鷲(32=片男波)に押し出されて3敗目を喫した。トップを走る大関豪栄道(31=境川)と2差がついて、優勝争いから1歩後退。普段は支度部屋の上がり座敷に座って結い直すまげも風呂場で行い、報道陣を避けるように裏手で浴衣に着替えた。

 しばらくして姿を見せたが、そのまま支度部屋の外へ直行。寄ってきた報道陣に目をやると突然、階段を猛ダッシュした。登り切ったところで少しだけ笑いながら「今日はひと言。『相手が強かった!』。おしまい!」とだけ言い残して両国国技館を後にした。

 これまで優勝争いについては「優勝なんて夢のまた夢」「顔じゃない(分不相応)っすよ」と意に介していなかったが、やはりここにきての負け…しかも、同じ押し相撲の力士に負けたことは、よっぽど悔しかったようだ。

千代大龍(左)は押し出しで玉鷲に敗れる(撮影・小沢裕)

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豪栄道が1敗守る、3敗に千代大龍ら3人 秋場所

御嶽海を寄り切りで破った豪栄道(撮影・鈴木正人)

<大相撲秋場所>◇11日目◇20日◇東京・両国国技館


 単独トップの大関豪栄道(31=境川)が1敗を守った。立ち合いで関脇御嶽海(24=出羽ノ海)の両前回しを引いて一気に寄り切った。

 横綱日馬富士(33=伊勢ケ浜)は、前頭6枚目逸ノ城(24=湊)を上手出し投げで下し7勝4敗とした。

 2敗で追っていた前頭3枚目千代大龍(28=九重)は、小結玉鷲(32=片男波)に押し出されて1歩後退した。

 旋風を巻き起こしていた前頭3枚目阿武咲(21=阿武松)は、小結栃煌山(30=春日野)に押し出されて3連敗となり7勝4敗となった。

 人気力士の前頭10枚目石浦(27=宮城野)は同14枚目隠岐の海(32=八角)に押し倒されて7連敗で2勝9敗となった。前頭14枚目遠藤(26=追手風)は、同9枚目荒鷲(31=峰崎)の変化にも動じず寄り切って7勝4敗とした。

 11日目を終わって1敗は豪栄道、2敗はいなくなり、3敗で千代大龍、前頭9枚目貴ノ岩(27=貴乃花)同16枚目朝乃山(23=高砂)の3人が追っている。

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豪栄道が昨秋の感動再現へ「まっしぐら」自伝も出版

玉鷲を破って1敗を守って引き揚げる豪栄道(撮影・丹羽敏通)

<大相撲秋場所>◇8日目◇17日◇両国国技館


 大関豪栄道(31=境川)がトップタイで中日を折り返した。不戦敗を含む4連敗中だった小結玉鷲を、立ち合いから一気に寄り切り、1敗を守った。13日目の22日に子供向けに初の自伝を出版。3横綱2大関不在の中、土俵内外で奮戦し、存在感を見せつける。

 しょっぱさのかけらもない。豪栄道が連敗中だった玉鷲を、立ち合いからもろ差しであっという間に寄り切った。「しっかり受け止めることだけ考えた。中に入りたかった」。全勝優勝した昨年秋場所は右四つから「理想」と自画自賛する内容で寄り切った。会心具合は、1年前の再現だ。

 優勝争いを引っ張り、土俵外でも相撲普及に一役買う。小学校からの半生をつづった初の自伝本「すもう道まっしぐら!」が集英社みらい文庫編集部から出版される。同文庫は男子向けが中心。豪栄道が1年前の秋場所で全勝優勝を飾ると、当時不在だった「日本人横綱誕生という期待をこめて」(担当者)白羽の矢を立てた。

 豪栄道は「何で俺なんかなと思った」と照れながら「小学生向けだし、相撲に興味をもってもらえれば意味があるかな。しょっぱい成績じゃ寒い本になる。いい相撲を取って、成績をちゃんと残さないとね」。発売日は終盤13日目。その時、2度目の賜杯が目前に迫っていれば、最高のタイミングだ。「まだ7日ある。自分のやることをしっかり決めて、集中したい」。子どものお手本になるような、一本気な姿を見せつける。【加藤裕一】

 ▼八角理事長(元横綱北勝海)のコメント

 「この2日間だけを見れば豪栄道が優勝争いを引っ張る感じだが(それまでを含め)相撲内容を見るとそう感じさせない。張り差しも、下位にはごまかせても上位にはどうか。後半戦に横綱、大関が良くなることを期待したい」。

 ▼幕内後半戦の二所ノ関審判長(元大関若嶋津)のコメント

 「豪栄道はいっぺんに持っていく相撲で良くなってきた。日馬富士はまだ1人横綱の責任感で硬さが出ている。ただ3敗も優勝圏内。横綱、大関が頑張ってほしい」。

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豪栄道1敗守り中日首位「15日トータルですから」

1敗を守った豪栄道は引き締まった表情で引き揚げる(撮影・小沢裕)

<大相撲秋場所>◇8日目◇17日◇東京・両国国技館


 大関豪栄道(31=境川)が小結玉鷲を寄り切り、7勝1敗。トップタイで中日を折り返した。昨年11月の九州場所から3月春場所の不戦敗を含めて4連敗中の相手を力強い立ち合いからもろ差しにし、一連の流れで土俵外へ運んだ。

 今場所最速とも言える取り口を「あまり無理に一気にならないよう気をつけた」と振り返る。イメージ通りの内容に満足そうだ。7連勝は全勝で初の賜杯を手にした昨年9月秋場所以来だが、気の緩みは一切ない。「まだ7日ある。場所は15日トータルですから。また明日から一番一番を大事にとっていきたい」と表情を引き締めた。

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豪栄道、阿武咲ら1敗キープ、日馬富士5勝 秋場所

玉鷲を破って1敗を守って引き揚げる豪栄道(撮影・丹羽敏通)

<大相撲秋場所>◇8日目◇17日◇東京・両国国技館


 中日を終え、大関豪栄道(31=境川)ら3人が1敗で並んだ。

 横綱日馬富士(33=伊勢ケ浜)は、前頭2枚目の碧山(31=春日野)を下し5勝目を挙げた。

 かど番の豪栄道は、小結玉鷲(32=片男波)を寄り切って7勝1敗とした。

 1敗で並んでいた平幕3人は、前頭3枚目阿武咲(21=阿武松)が前頭筆頭の栃ノ心(29=春日野)を引き落としで破り7勝目。同12枚目大翔丸(26=追手風)は、同10枚目豪風(38=尾車)をはたき込みで破り1敗をキープ。同11枚目大栄翔(23=追手風)は、同14枚目隠岐の海(32=八角)に敗れ後退した。

 人気力士の前頭10枚目石浦(27=宮城野)は、同7枚目千代の国(27=九重)にはたき込まれ6敗目。同14枚目の遠藤(26=追手風)は、同11枚目千代丸(26=九重)を寄り切って5勝3敗とした。

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日馬富士2連敗、北勝富士は2個目の金星 秋場所

北勝富士に寄り切りで敗れた日馬富士(撮影・山崎哲司)

<大相撲秋場所>◇4日目◇13日◇東京・両国国技館


 横綱日馬富士(33=伊勢ケ浜)が2連敗を喫した。前頭2枚目北勝富士(25=八角)を土俵際まで押し込んだが、回り込まれて寄り切られた。2勝2敗となった。北勝富士は2個目の金星を挙げ、3勝目を挙げた。

 かど番の大関豪栄道(31=境川)は、左へ変化して前頭筆頭の栃ノ心(29=春日野)を押し出し3勝目を挙げた。

 やはりかど番の大関照ノ富士(25=伊勢ケ浜)は、前頭3枚目阿武咲(21=阿武松)に引き落とされて3敗目を喫した。阿武咲は4連勝を飾った。

 3日目に日馬富士を倒した前頭筆頭の琴奨菊(33=佐渡ケ嶽)は、関脇嘉風(35=尾車)に右からの小手投げで勝って連勝を4に伸ばした。

 関脇御嶽海(24=出羽ノ海)は、行司差し違えで小結玉鷲(32=片男波)に押し出され1勝3敗となった。

 前頭10枚目石浦(27=宮城野)は、同11枚目千代丸(26=九重)を下から下から攻めて寄り切り2勝2敗とした。

 同14枚目の遠藤(26=追手風)は、同15枚目豊山(23=時津風)との激しい突っ張り合いから引き落として3勝1敗となった。

 4日目を終わって4連勝は琴奨菊、阿武咲、前頭3枚目千代大龍(28=九重)同9枚目貴ノ岩(27=貴乃花)同11枚目大栄翔(23=追手風)の平幕5人となった。

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阿武咲3連勝!初日から三役力士を撃破「体が動く」

阿武咲(右)は送り出しで玉鷲を下す(撮影・小沢裕)

<大相撲秋場所>◇3日目◇12日◇東京・両国国技館


 東前頭3枚目の阿武咲(21=阿武松)が、小結玉鷲(32=片男波)を破った。頭で当たって下から押し込み、一瞬こらえられたところを左から出し投げ。相手はそのまま土俵外へ走り、送り出しの形となった。これで初日から両関脇の御嶽海、嘉風に続いて三役力士を撃破。「しっかり足を運べたので良かった。楽しんで相撲が取れていると思います」と振り返った。

 玉鷲は2日目の相撲で右足首をひねった。それでも休場は期待せず「出てくればいいなと思っていました」と阿武咲。迷いなく動き「強い人とやれるのは楽しいこと。より体が動く。ここで勝ったら会場が沸くんだろうなとか」と気持ちの強さを口にした。

 4日目は大関照ノ富士戦。「楽しみですよ」と静かに闘志を燃やしていた。

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