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稀勢の里が幕内力士トーナメントで優勝、復調手応え

幕内トーナメント決勝の舞台に上がった稀勢の里(左)と高安


 大相撲春巡業が14日、神奈川・藤沢市で行われ、6場所連続休場中の横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)が、幕内力士トーナメントで優勝を果たして復活のきっかけをつかんだ。

 12日の埼玉・草加市で行われた巡業から途中合流して以降、2日続けて朝稽古で相撲を取っていたがこの日は回避。花道で四股やゴムチューブを使ったトレーニングなどで汗を流した。幕内力士16人によるトーナメントでは、平幕の玉鷲、正代、魁聖を下して決勝では同部屋の大関高安を下して優勝。全ての取組で、立ち合いで左を差して自分の形を作った。

 夏場所(5月13日初日、東京・両国国技館)出場の明言はまだしていないが、充実した表情からは好感触をつかんだのは間違いなさそうだった。

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遠藤「最後まで気を抜かず」新三役昇進へ盤石の白星

北勝富士(左)をはたき込みで破る遠藤(撮影・岡本肇)

<大相撲春場所>◇14日目◇24日◇エディオンアリーナ大阪


 遠藤が来場所の新三役昇進を盤石にした。

 北勝富士に押し込まれる場面もあったが、最後は冷静にはたき込んで9勝目。東前頭筆頭で前日13日目に勝ち越していたが、8勝止まりなら魁聖、玉鷲らに番付を逆転される可能性もわずかにあっただけに大きな白星となった。「(土俵に集中は)できていると思う。最後まで気を抜かず」と、さらに白星を重ねる決意だった。

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鶴竜、魁聖が全勝守る 豪栄道は3敗目 春場所

正代(右)をはたき込みで破る鶴竜(撮影・岡本肇)

<大相撲春場所>◇9日目◇19日◇エディオンアリーナ大阪


 1人横綱で臨んでいる鶴竜(32=井筒)と前頭6枚目魁聖(31=友綱)が9連勝を飾った。鶴竜は前頭4枚目正代(26=時津風)に押し込まれる場面もあったが、はたき込んだ。魁聖は前頭9枚目竜電(27=高田川)を危なげなく寄り切った。

 連敗発進だった大関高安(28=田子ノ浦)は、小結千代大龍(29=九重)を右からの上手投げで下し7連勝とした。

 地元大阪出身の大関豪栄道(31=境川)は物言いのつく一番となり、前頭5枚目千代丸(26=高砂)に押し出されて3敗目を喫した。

 初場所で6年ぶりの平幕優勝を飾った関脇栃ノ心(30=春日野)は、前頭4枚目松鳳山(34=二所ノ関)を左からかち上げて寄り切り7勝目を挙げた。

 人気力士の遠藤(27=追手風)は、玉鷲(33=片男波)との前頭筆頭対決で敗れた。立ち合いから突き起こされて押し出されて4勝5敗となり、再び黒星が先行した。

 元横綱日馬富士関による傷害事件の被害者で3場所ぶりに出場の十両12枚目貴ノ岩(28=貴乃花)は、同10枚目水戸龍(23=錦戸)を寄り切って5勝4敗とし、白星を先行させた。

 9日目を終わって勝ちっ放しは鶴竜、魁聖の2人、2敗で高安、栃ノ心、小結逸ノ城(24=湊)前頭13枚目大翔丸(26=追手風)同14枚目勢(31=伊勢ノ海)同16枚目大奄美(25=追手風)同17枚目碧山(31=春日野)の7人が追っている。

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横綱鶴竜4連勝、ご当地大関豪栄道は早くも2敗目

<大相撲春場所>◇4日目◇14日◇エディオンアリーナ大阪


 1人横綱で臨んでいる鶴竜(32=井筒)が、前頭2枚目荒鷲(31=峰崎)を立ち合いから一気に押し出して4連勝を飾った。

 大関高安(27=田子ノ浦)は前頭筆頭玉鷲(33=片男波)をはたき込んで2勝目を挙げた。

 地元大阪出身の大関豪栄道(31=境川)は、前頭筆頭の遠藤(27=追手風)に左から突き落とされ2敗目を喫した。遠藤は3勝1敗となった。

 初場所で6年ぶりの平幕優勝を飾った関脇栃ノ心(30=春日野)は、前頭3貴景勝(21=貴乃花)との激しい突き押し合戦の末にはたき込まれ、早くも2敗目を喫した。

 元横綱日馬富士関による傷害事件の被害者で3場所ぶりに出場の十両12枚目貴ノ岩(28=貴乃花)は、同13枚目明瀬山(32=木瀬)に突き落とされて連敗を喫し2勝2敗となった。大関経験者としては4人目の十両陥落力士となった十両5枚目照ノ富士(26=伊勢ケ浜)は、同6枚目千代ノ皇(26=九重)に上手投げで勝ち3連勝とした。

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鶴竜頭脳戦、3連敗中と苦手玉鷲の得意技封じ3連勝

声援を受けながら引き揚げる鶴竜(撮影・岡本肇)

<大相撲春場所>◇3日目◇13日◇エディオンアリーナ大阪


 横綱鶴竜(32=井筒)が“鬼門”を突破して3連勝を飾った。過去3連敗中だった西前頭筆頭の玉鷲をはたき込みで破った。仕切りで間合いを詰め、相手が得意とする突き、押しを封じる作戦勝ち。中指、薬指、小指と右手の3本の指を痛めながらも、思い入れの強い大阪での出場にこだわり白鵬、稀勢の里が休場する中、1人横綱として存在感を見せた。

 仕切りの段階で「勝負あり」だった。大学教授を父に持つ角界きっての頭脳派の鶴竜は、過去の敗戦から勝利の方程式を導き出していた。立ち合いの圧力からペースを乱され、3連敗中だった教訓から、仕切りで間合いを詰めた。助走が短い分、相手の圧力を軽減させ、腕の長さを生かしたのど輪や突きも繰り出させない。胸元に潜り込んで押し込み、慌てた玉鷲が前に出たところをタイミング良くはたき込み。「立ち合いが良かったから、その後の流れも良かった」と、完勝に笑顔を隠しきれなかった。

 玉鷲に勝ったのは、最後に優勝した一昨年11月の九州場所以来、1年4カ月ぶりだった。1月の初場所は10連勝で対戦したが敗れ、そこから4連敗。優勝争いから脱落するきっかけの一番となった。そもそも03年に、夏休みを利用して来日していた玉鷲と井筒部屋の前で偶然会い、角界入りを仲介してあげた縁がある。さまざまな因縁もあり、最善策で隙を与えなかった。

 初場所千秋楽で右手薬指を脱臼し、その後、前後2本の指も痛めた。まわしをつかむのも一苦労。出場か休場か判断するリミットギリギリの8日夜に決断した。「簡単に『休場します』とは言いたくなかった。何もしないで休んでもつらい。一番はファンのことを考えた。大阪は年に1度だけ。自分も大阪で大関、横綱の昇進を決めた思い入れもある。可能性があるなら懸けてみようと思った」。体が悪ければ頭を使う。2場所連続の1人横綱。今場所こそ優勝をつかむつもりだ。【高田文太】

 ◆対鶴竜4連勝での金星奪取に失敗した玉鷲 相手のペースに巻き込まれた。(鶴竜の)仕切りがすごく近くて、それがわかったのに手をついちゃって…。むっちゃ後悔ですよ。

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鶴竜3連勝、高安初日、豪栄道、栃ノ心2勝 春場所

<大相撲春場所>◇3日目◇13日◇エディオンアリーナ大阪


 右手指に負傷を抱えながら1人横綱で臨む鶴竜(32=井筒)が3連勝を飾った。前頭筆頭玉鷲(33=片男波)をはたき込んだ。

 連敗スタートの大関高安(27=田子ノ浦)は、前頭2枚目荒鷲(31=峰崎)を押し出して初日を出した。

 地元大阪出身の大関豪栄道(31=境川)は、小結千代大龍(29=九重)を左から突き落として2連勝とした。

 初場所で6年ぶりの平幕優勝を飾った関脇栃ノ心(30=春日野)は、前頭3枚目琴奨菊(34=佐渡ケ嶽)を右四つに組み止めて寄り切り、連敗を免れて2勝1敗とした。

 人気力士の前頭筆頭遠藤(27=追手風)は、関脇御嶽海(25=出羽海)をはたき込んで2勝1敗とした。

 元横綱日馬富士関による傷害事件の被害者で3場所ぶりに出場の十両12枚目貴ノ岩(28=貴乃花)は、同12枚目照強(21=伊勢ケ浜)に寄り切られて1敗目を喫した。大関経験者としては4人目の十両陥落力士となった十両5枚目照ノ富士(26=伊勢ケ浜)は、同7枚目天風(26=尾車)を寄り倒して2連勝とし、白星を先行させた。

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栃ノ心左太ももにテーピングも1敗「切り替える」

玉鷲(手前)に、はたき込みで敗れる栃ノ心(撮影・鈴木正人)

<大相撲春場所>◇2日目◇12日◇エディオンアリーナ大阪


 栃ノ心は玉鷲にはたき込まれ、1勝1敗となった。「立ち合いは良かったけど、体が反ってしまった」。

 場所5日前に痛めた左脚外側付け根をガードするためか、左太ももに前日はなかったテーピングをした。「切り替えて頑張らないと」と話した。

玉鷲(左)に、はたき込みで敗れ、悔しそうな表情を見せる栃ノ心(撮影・鈴木正人)

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1人横綱の鶴竜が連勝、連覇狙う栃ノ心は早くも土 春場所

遠藤(右)を、はたき込みで破る鶴竜(撮影・鈴木正人)

<大相撲春場所>◇2日目◇12日◇エディオンアリーナ大阪


 右手指に負傷を抱えながら1人横綱で臨む鶴竜(32=井筒)が2連勝を飾った。前頭筆頭遠藤(27=追手風)に押し込まれたが、右へ回り込んではたき込んだ。遠藤は1勝1敗となった。

 大関高安(27=田子ノ浦)は小結逸ノ城(23=湊)にはたき込まれて2連敗となった。逸ノ城は2連勝。地元大阪出身の大関豪栄道(31=境川)は、前頭2枚目荒鷲(31=峰崎)をもろ差しから寄り切って初日を出した。

 初場所で6年ぶりの平幕優勝を飾った関脇栃ノ心(30=春日野)は、前頭筆頭玉鷲(33=片男波)にはたき込まれて土がついた。

 元横綱日馬富士関による傷害事件の被害者で3場所ぶりに出場の十両12枚目貴ノ岩(28=貴乃花)は、同11枚目志摩ノ海(27=木瀬)を押し出して2連勝を飾った。大関経験者としては4人目の十両陥落力士となった十両5枚目照ノ富士(26=伊勢ケ浜)は、同5枚目臥牙丸(31=木瀬)に上手投げで勝ち1勝1敗とした。

玉鷲(左)に、はたき込みで敗れ、悔しそうな表情を見せる栃ノ心(撮影・鈴木正人)

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荒れる春2大関黒星 高安無言、豪栄道「明日から」

玉鷲(後方)に押し出しで敗れる豪栄道(撮影・鈴木正人)

<大相撲春場所>◇初日◇11日◇エディオンアリーナ大阪


 高安と豪栄道の2大関がそろって黒星発進した。高安は6勝6敗と五分の合口だった遠藤を土俵際に追い込むも、左にかわされて土俵を割った。4場所ぶりの初日黒星に支度部屋では無言。ご当地大阪生まれの豪栄道は玉鷲の激しい立ち合い、突き押しに力負け。「緊張はある程度あるけど、悪くはないのでまた明日からです」と反省しつつも前向きだった。

 ◆幕内後半戦の山科審判長(元小結大錦) 両大関は負けたが一方的ではない。高安は攻め間違えたぐらいで、突っ張って前に出ている。豪栄道もしっかり取っている。まだ初日、これからだ。先は長い。

遠藤に送り出しで敗れる高安(左)(撮影・鈴木正人)

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豪栄道3場所ぶり初日黒星「もったいないですね」

玉鷲(後方)に押し出しで敗れる豪栄道(撮影・鈴木正人)

<大相撲春場所>◇初日◇11日目◇エディオンアリーナ大阪


 大関豪栄道(31=境川)が、西前頭筆頭玉鷲(33=片男波)に負けて、3場所ぶりに初日黒星を喫した。立ち合いで玉鷲に距離を取られて、何とかまわしを取ろうにも取れず、一方的に押し出された。「もう少し強く当たりたかった。もったいないですね」と悔しがった。

 ご当地大阪生まれで、声援は他の力士よりも人一倍大きい。それだけに「緊張はある程度あるけど」と話すも「(調子は)悪くはないので、また明日からですね」と前向きだった。

玉鷲(後方)に押し出しで敗れる豪栄道(撮影・鈴木正人)

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1人横綱の鶴竜、連覇狙う栃ノ心が白星発進 春場所

千代大龍(左)を寄り切りで破った鶴竜(撮影・鈴木正人)

<大相撲春場所>◇初日◇11日◇エディオンアリーナ大阪


 右手指に負傷を抱えながら1人横綱で臨む鶴竜(32=井筒)が小結千代大龍(29=九重)を寄り切り、白星発進した。

 初優勝を目指す大関高安(27=田子ノ浦)は前頭筆頭遠藤(27=追手風)に送り出され、地元大阪出身の大関豪栄道(31=境川)は前頭筆頭玉鷲(33=片男波)に押し出され、ともに黒星スタートとなった。

 初場所で6年ぶりの平幕優勝を飾った関脇栃ノ心(30=春日野)は前頭2枚目宝富士(31=伊勢ケ浜)を寄り切った。

 元横綱日馬富士関による傷害事件の被害者で3場所ぶりに出場の十両12枚目貴ノ岩(28=貴乃花)は、同13枚目翔猿(25=追手風)を寄り切った。大関経験者としては4人目の十両陥落力士となった十両5枚目照ノ富士(26=伊勢ケ浜)は、同4枚目徳勝龍(31=木瀬)に上手投げで敗れた。

 横綱白鵬(32=宮城野)は左足親指負傷で、同じく横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)は左胸のけがで、平幕阿武咲(21=阿武松)は右膝を痛めそれぞれ休場。

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高安10勝12敗、連合稽古「仕上がっていない」

連合稽古で玉鷲(手前)に寄り切られる高安


 大相撲春場所(11日初日、エディオンアリーナ大阪)に向け5日、大阪・堺市の尾車部屋で二所ノ関一門の連合稽古が始まった。

 連合稽古に参加した大関高安は、平幕4人を相手に10勝12敗と低調だった。中でも玉鷲には途中5連敗を含む3勝9敗。立ち合いの踏み込みに鋭さはなく、相手の突き、押しに上体をのけぞらせる場面が目立った。部屋では兄弟子稀勢の里と稽古してきたが、本調子ではないと漏らしていた通りの内容。「まだまだ体が仕上がっていない。自信を持ってやっていけるようにしたい」と前を向いた。

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二所ノ関一門が連合稽古、高安「勉強になりました」

親方衆が見守る中、連合稽古で玉鷲(手前)に寄り切られ、土俵を割る高安


 大相撲の二所ノ関一門は5日、春場所(11日初日、エディオンアリーナ大阪)に向けて大阪・堺市の尾車部屋で連合稽古を行った。

 横綱稀勢の里は不参加で、大関高安(28=田子ノ浦)は22番取ったが、玉鷲、琴奨菊、輝、竜電の平幕4人を相手に10勝12敗と振るわなかった。中でも玉鷲には3勝9敗と大きく負け越し、途中5連敗も喫した。1月の初場所で新入幕の竜電にも連敗する場面があり、一時は2勝3敗となったが、その後3連勝して何とか面目を保った。

 稽古後の高安は「内容は全然良くない。でも内容が悪いからといって、やめられない。番数を取って体力をつけたかった。まだまだ体が仕上がっていない」と、本調子とはいえない状態と認め、課題を感じていた。それでもタイプの異なる4人の関取衆との申し合いに「勉強になりました」と、収穫も感じ取った様子だった。

 見守った尾車親方(元大関琴風)は「しっかり頑張ってもらわないとね」と注文をつけつつも「相手の様子を見ながらやっているから勝敗は関係ない。体もしっかりと大きくなっているし、いいと思う」と、今後の復調を予感していた。

親方衆が見守る中、連合稽古で竜電(手前左)に押され、顔をしかめる高安(同右)

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空手で世界2位の神谷元気が角界目指す 目標は玉鷲

極真空手の全国大会優勝経験を持つ神谷元気(左)と、神谷と同郷の荒川翔伍(撮影・加藤裕一)


 大相撲春場所(11日初日、エディオンアリーナ大阪)の新弟子検査が3日、大阪市内の病院で行われ、43人が受検、全員が体格基準をクリアした。合格者は内臓検査の結果を待って、初日に発表される。

 神谷元気(15=陸奥)は極真空手の有段者で、183センチ、121キロの鍛えられた体の持ち主。宮崎・国光原中1年の時に世界大会2位(中1の部)、3年の時に全国大会(中2、3の部)で優勝した。「担任の先生の紹介で陸奥部屋の宮崎合宿に参加させてもらい、兄弟子に全然かなわず悔しくて…。相撲がおもしろいと思いました」。同中の1年先輩、荒川翔伍(16=陸奥)とともに角界の門をたたくことを決断した。「空手と違って倒れちゃいけない。空手の突き、掌底(しょうてい)は相撲でも共通する部分があると思います」。目標は玉鷲。パワフルな関取を目指す。

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栃ノ心トーナメント初V 白鵬も「力ついた」と脱帽

日本大相撲トーナメントの優勝決定戦で玉鷲(左)を下し優勝した栃ノ心(撮影・小沢裕)


 日本大相撲トーナメントが11日、東京・両国国技館で行われ、栃ノ心(30=春日野)が初優勝を飾った。

 初優勝した初場所の勢いそのままに3回戦では本場所で25戦全敗の横綱白鵬を、決勝でも関脇玉鷲をいずれも寄り切った。巡業部長代理の春日野親方(元関脇栃乃和歌)から優勝杯を受け取り「師匠からもらうとまた違うね」と笑顔。白鵬も「また力がついた」と脱帽だった。

3回戦で白鵬(右)を寄り切りで破った栃ノ心(撮影・小沢裕)
日本大相撲トーナメントで優勝を果たした栃ノ心(左)は春日野親方から優勝杯の贈呈を受ける(撮影・小沢裕)

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栃ノ心が大相撲トーナメント初優勝「気持ちいい」

幕内トーナメントで優勝を果たした栃ノ心(左)は春日野親方から優勝杯の贈呈を受ける(撮影・小沢裕)


 第42回日本大相撲トーナメントが11日、東京・両国国技館で行われた。1月の初場所で平幕で初優勝したジョージア出身の栃ノ心(30=春日野)が、勢いそのままに初優勝を飾った。

 初戦の2回戦で勢を破ると、続く3回戦は本場所で25度対戦して1度も白星がない横綱白鵬も撃破。その後も北勝富士、隠岐の海と続き、決勝の関脇玉鷲まですべて寄り切りで5連勝し、頂点に立った。

 優勝賞金250万円に、1勝するごとに10万円が加わり、計300万円の賞金や最高級黒毛和牛1頭など豪華賞品も手にした。初場所で優勝した際には抱き合って喜んだ、巡業部長代理で師匠の春日野親方(元関脇栃乃和歌)から優勝杯を受け取り「師匠からもらうとまた違うね。うれしかった」と、声を弾ませた。続けて「気持ちいい。経験したことないことを経験したからね」と“連続優勝”の良い流れを実感していた。

 米を食べる量を制限し、今回のトーナメントは初場所よりも7、8キロ軽い、166キロで出場した。「体重が落ちると軽くなる。重みはなくなるけど、そのかわりにスピードが出る」と、持ち前の力強さに軽快な動きを兼ね備えて初優勝につなげた。3月の春場所は大阪での開催で「地方場所は外食も増えるし、おいしいものが多くて食べ過ぎるから。(昨年11月の九州場所が行われた)福岡では182キロぐらいになって(古傷の)ひざが気になったから」と、本場所中に初場所と同様に173キロ程度にすることを目標にしている。

幕内トーナメントの優勝決定戦で玉鷲(左)を下し優勝した栃ノ心(撮影・小沢裕)

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鶴竜が失速3連敗V風前も「悪い流れ断ち切りたい」

3敗目となり、支度部屋で浮かない表情を見せる鶴竜(撮影・狩俣裕三)

<大相撲初場所>◇13日目◇26日◇東京・両国国技館


 横綱鶴竜(32=井筒)が、関脇御嶽海(25=出羽海)に負けて3連敗を喫し、優勝争いから大きく後退した。立ち合いで御嶽海の突き押しをもらい上体が浮き上がると、まわしを取ろうにも取れず、そのまま一方的に押し出された。3日続けて良いとこなしの相撲内容に「うーん、勝とうとしてますね。自分の相撲を取ろうとして…」と、支度部屋では終始うつむいていた。

 初日から無傷の10連勝で優勝争いではトップに立ち、4場所連続休場からの復活を影響を印象づける相撲内容を見せいた。しかし11日目の関脇玉鷲戦で、引く悪い癖で負けてしまうと、ここまでずるずると引きずってしまった。14日目に平幕の栃ノ心が勝てば優勝を逃すことになるが「とにかく悪い流れを断ち切りたい」と、自分の相撲に集中する。

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鶴竜「本当にひどい」進退場所でV争い後退の心理面

鶴竜(左)は遠藤に押し出しで敗れ2敗と後退した(撮影・小沢裕)

<大相撲初場所>◇12日目◇25日◇東京・両国国技館


 鶴竜がまさかの連敗を喫し、優勝争いから1歩後退した。突き押しで突き放したが、自ら引いて呼び込んでしまい、一方的に押し出された。17個目の金星配給。前日の玉鷲戦と同じ敗因に、「昨日、今日と本当にひどい」と肩を落とした。

 進退を懸けて臨んだ場所で、10日目までは全勝で単独トップに立っていた。しかし、後半戦に入り失速し「自分の相撲を取ろうとせずに勝とうとしている」と、焦りが出てきた。自分に腹が立つか、と問われると「それが1番なんじゃないですかね」と吐き捨てるように言った。89年初場所の元横綱北勝海以来となる、4場所連続休場からの優勝へ、望みはまだある。「とにかく一番一番集中して、というか乗り越えることでしょう」と意気込んだ。

 ◆八角理事長(元横綱北勝海)のコメント 鶴竜は、引いては駄目だ駄目だと思うと、どうしても出てしまう。引く必要などないのにもったいない。栃ノ心は気負っていたが自分から前に出ているから残せる。(13日目の)逸ノ城には上手を取らせないで速く攻めること。力の出し合いになれば今の逸ノ城は重いから攻めあぐねる。

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栃ノ心完全復活の傍ら「考えたくない」土俵外の不安

玉鷲(左)と栃ノ心(撮影・野上伸悟)

<大相撲初場所>◇12日目◇25日◇東京・両国国技館


 西前頭3枚目栃ノ心(30=春日野)が単独トップに躍り出た。横綱鶴竜を破って波に乗る関脇玉鷲をもろ差しで寄り切り、11勝1敗とした。前日の取組後、14年秋に起こった春日野部屋の暴力事件が表面化したが「そういうのは考えたくない」と“土俵外”をシャットアウト。鶴竜が遠藤に2敗目を喫したため、頭1つ抜け出した。残り3日。平幕での初優勝へ、全神経を集中する。

 鶴竜を破った玉鷲の強烈な突き、押しに栃ノ心は思わずのけぞった。直後、いなされた。崩れかけた体。しかし、残った。“爆弾”を抱える右膝で踏ん張った。素早く身を翻し、右を差した。流れで左も差した。もう負けない。深いもろ差しで玉鷲の力をそぎ、力強く寄り切った。

 三役経験者が右膝前十字、内側側副靱帯(じんたい)を断裂したのは13年名古屋場所。14年初場所には幕下まで落ち、同年九州場所で再入幕した。「けがして、幕内に戻ってから、こんなに長い間いい稽古ができたのは初めてと思うよ」。昨年11月の九州場所前から“完全復活”の予感はあった。冬巡業の成果が大きい。元横綱日馬富士関の暴行事件余波で、巡業部長だった貴乃花親方(元横綱)に代わり、師匠の春日野親方(元関脇栃乃和歌)が同行した。「まず俺たちが稽古しなきゃダメでしょ」。師匠の前で手は抜けない。連日20番前後をこなした。東京に戻っても、がんがん相撲を取った。

 一方、昨年は何度かダイエットにトライ。野菜中心の食事で3週間で15キロ落とした時があったかと思えば、減量のご褒美に焼き肉をたらふく食べ、ビールをがば飲みし、1日で6キロもリバウンドする“悲劇”もあった。しかし、稽古にもまれた175キロの体が、今はとても軽い。

 トップに並んだ前日の取組後、過去の部屋の暴行事件が表面化。この日は恒例だった朝稽古後の取材対応を控え、土俵に集中した。「これから大事な3日間。そういう(土俵外の)ことは考えたくない。1日1日、自分の相撲を取るだけだよ」。約8000キロ離れた異国からやってきた。06年夏場所の序ノ口デビューから所要70場所目、何度も夢見た瞬間へ、栃ノ心が突き進む。【加藤裕一】

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栃ノ心が単独トップ、初V視野に胸高鳴るも「集中」

玉鷲を寄り切り1敗を守った栃ノ心(撮影・丹羽敏通)

<大相撲初場所>◇12日目◇25日◇両国国技館


 西前頭3枚目栃ノ心(30=春日野)が賜杯レースの単独トップに浮上した。前日に横綱鶴竜に初黒星をつけた関脇玉鷲の強烈な突き押しに苦戦したが、最後はもろ差しの体勢から寄り切り、11勝1敗とした。同じく1敗で並んでいた鶴竜が結びの一番で敗れ、頭1つ抜け出した。

 2度仕切りが合わず、3度目で立った。「ドキドキした」というが「立ち合いで(玉鷲を)止めて、気がついたら中に入っていた」と無我夢中の1番を振り返った。13年名古屋場所で前十字及び内側側副靱帯(じんたい)を断裂した右膝に“爆弾”を抱えているが、昨年11月の九州場所前から、冬巡業、今場所前と充実した稽古をこなした。体調は負傷後最高だ。

 「立ち合いに迷ってない。いい形でも、悪い形になっても迷わず前に攻めるようにしている」。残り3日。06年夏場所の序ノ口デビューから所要70場所目にして、初優勝のチャンスが巡ってきた。「それを考えるとドキドキして硬くなる。1つ1つ、1日1番に集中していきたい」。日本から約8000キロ離れた西アジアのジョージアにいる愛妻ニノさん(30)と、長女アナスタシアちゃんに吉報を届けるためにも、自分の相撲に没頭する。

栃ノ心(左)は寄り切りで玉鷲を下す(撮影・小沢裕)

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栃ノ心1敗守る、鶴竜は遠藤に敗れて2敗目 初場所

玉鷲(左)を寄り切りで下す栃ノ心(撮影・野上伸悟)

<大相撲初場所>◇12日目◇25日◇東京・両国国技館


 7場所ぶり4度目の優勝を狙う横綱鶴竜(32=井筒)は、前頭5枚目の遠藤(27=追手風)に押し出され2連敗となった。遠藤は7勝5敗で勝ち越しに王手をかけた。

 大関同士の一番は高安(27=田子ノ浦)が、豪栄道(31=境川)を突き出して9勝3敗。豪栄道は6勝6敗となった。

 前頭3枚目栃ノ心(30=春日野)は、関脇玉鷲(33=片男波)をもろ差しから寄り切って11勝1敗と星を伸ばした。1敗で並んでいた横綱鶴竜が敗れたため、平幕栃ノ心が優勝争いの単独トップに立った。玉鷲は8敗目で負け越し。

 関脇御嶽海(25-出羽海)は、前頭5枚目隠岐の海(32=八角)に突き出され5敗目を喫した。隠岐の海は4勝8敗。

 11日目から再出場の前頭10枚目照ノ富士(26=伊勢ケ浜)は、同17枚目大奄美 (25=追手風)に寄り切られ5敗7休となった。

 10日目から再出場の西前頭10枚目安美錦(39=伊勢ケ浜)は、同13枚目豪風(38=尾車)に突き出され8敗目(1勝3休)を喫した。豪風は4勝8敗。

 優勝争いは1敗で平幕の栃ノ心、2敗で鶴竜、3敗で高安が続く展開となった。

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栃ノ心追い付いた 土俵際飛び1敗キープ、鶴竜並ぶ

栃ノ心(左)は宝富士を突き落としで下し1敗を守った(撮影・小沢裕)

<大相撲初場所>◇11日目◇24日◇東京・両国国技館


 西前頭3枚目栃ノ心(30)が宝富士を突き落としで下し、10勝1敗とした。押し込まれ、土俵際でもつれて物言いがついたが、軍配通りの勝ち名乗り。結びの一番で横綱鶴竜が玉鷲に初黒星を喫し土がついたため、優勝争いのトップに並んだ。故郷ジョージアにいる愛妻ニノさん(30)長女アナスタシアちゃんを思って燃える男が、名門・春日野部屋では72年初場所の栃東(先代玉ノ井親方)以来46年ぶりとなる賜杯へ、突き進む。

      ◇       ◇

 宝富士が倒れ込んだ。栃ノ心は両足が宙に浮いていたが、自信があった。「向こうが先に落ちたと感じた。7割ぐらい“勝った”かなって」。自分は右四つ、相手は左四つ。「けんか四つ」の差し手争いで、激しい突き合いになった。土俵際でもつれ、勝ち名乗りを受けた。物言いがついたが、軍配通りになった。

 「足も前に出てる、手もよく出てる。でも、硬かったね。最後にいなされて。“勝ちたい、勝ちたい”と思っちゃうから…」。2年前に結婚した幼なじみニノさん、昨年11月に生まれた長女アナスタシアちゃんが、エネルギー源だ。頭を“盛った髪形”にセットすると、身長192センチの自分より背が高くなる超ビッグな妻。生後2カ月にして体重7キロ近いというビッグベビー。約8000キロ離れた故郷ジョージアで待つ2人と連日、メール、テレビ電話でやりとりをする。「やっぱり勝つと楽しいね。(ニノさんも)勝ち続けて、喜んでるよ」と声が弾んだ。

 春日野部屋も“その時”を心待ちにしている。過去2横綱1大関ら38人の幕内力士を輩出した名門も、意外なことに約半世紀、46年も優勝と縁がない。師匠の春日野親方(元関脇栃乃和歌)は「(栃ノ心は)そんな大それたことは考えてないだろう」と言いつつも「随分たちますね~。申し訳ない」と苦笑いした。

 7日目に鶴竜との全勝対決に負けた翌朝「10勝できるかな…」とこぼした栃ノ心は、もういない。「優勝? まだまだ早いでしょう」。言葉と裏腹な笑みに、野心がのぞいた。【加藤裕一】

栃ノ心は支度部屋でジェスチャーを交え説明(撮影・狩俣裕三)

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玉鷲が全勝鶴竜撃破、風呂場で「よっしゃ」と絶叫 

鶴竜(右)を押し出しで破る玉鷲(撮影・狩俣裕三)

<大相撲初場所>◇11日目◇24日◇東京・両国国技館


 関脇玉鷲(33=片男波)が、全勝だった横綱鶴竜(32=井筒)を破り、大喜びした。

 立ち合いから突き合いになると、先に引いてきた鶴竜に対して、落ちることなく前に出て一気に押し出した。支度部屋に戻り風呂場に行くと「よっしゃ」と、思わず叫んだ。

 風呂から上がると開口一番「優勝争い面白くした」とにやり。優勝争い単独トップだった相手に土をつけて「おいしいですね。さっき風呂場で、子どもみたいに騒いじゃった」と満面の笑みを浮かべた。

 12日目は、鶴竜と1敗で並んでいる平幕の栃ノ心が相手で「明日も楽しみですね。見てるお客さんがワクワクして帰ってくれたらいい。(自分は)空気読めない」と、さらに優勝争いを面白くする。

全勝の鶴竜に土を付けた玉鷲は支度部屋で笑顔を見せる(撮影・小沢裕)

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鶴竜悔しい初黒星「我慢できなかった。引いた」

鶴竜(左)は玉鷲に押し出しで敗れる(撮影・小沢裕)

<大相撲初場所>◇11日目◇24日◇東京・両国国技館


 横綱鶴竜(32=井筒)が、関脇玉鷲(33=片男波)に負けて、初日からの連勝が10で止まった。突き合いの中で先に引いてしまい、一気に押し出されて「我慢できなかった。引いた。それだけです」と悔やんだ。

 独走していた優勝争いも、1敗の平幕の栃ノ心と並んだ。進退を懸けて臨んだ場所が今や、優勝を争う場所となっているが「まだまだ。全然考えていない。今日のような相撲を取ってはいけない」と引き締めた。

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鶴竜が初黒星、栃ノ心1敗守りトップ並ぶ 初場所

鶴竜は1敗を喫し座布団の舞う中、がっくりした表情を見せる(撮影・小沢裕)

<大相撲初場所>◇11日目◇24日◇東京・両国国技館


 単独トップに立っていた横綱鶴竜(32=井筒)に土がついた。関脇玉鷲(33=片男波)と突っ張り合いになり、引いたところを押し出された。

 1敗で追っていた前頭3枚目栃ノ心(30=春日野)は、前頭6枚目宝富士(30=伊勢ケ浜)に土俵際での逆転の突き落としで勝ってトップに並んだ。物言いがつく微妙な一番だった。

 2敗だった前頭13枚目大栄翔(24=追手風)は、同16枚目竜電(27=高田川)に寄り切られて3敗に後退した。

 大関高安(27=田子ノ浦)は前頭5枚目隠岐の海(32=八角)を突き出して勝ち越しを決めた。大関豪栄道(31=境川)は前頭4枚目荒鷲(31=峰崎)に小手投げで敗れ6勝5敗となった。

 人気力士の前頭5枚目遠藤(27=追手風)は同9枚目千代丸(26=九重)にはたき込まれて6勝5敗となった。

 糖尿病などで3日目から休場していた前頭10枚目照ノ富士(26=伊勢ケ浜)が再出場したが、前頭15枚目石浦(26=宮城野)の変化で送り出され4敗7休となった。

 優勝争いは1敗で鶴竜、栃ノ心、2敗はいなくなった。

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鶴竜止まらない10連勝、栃ノ心1敗キープ 初場所

隠岐の海(右)を送り出しで下す鶴竜(撮影・狩俣裕三)

<大相撲初場所>◇10日目◇23日◇東京・両国国技館


 単独トップの横綱鶴竜(32=井筒)が10連勝を飾った。前頭5枚目隠岐の海(32=八角)を右出し投げで崩し、送り出した。

 1敗で追う前頭3枚目栃ノ心(30=春日野)は、前頭2枚目琴奨菊(33=佐渡ケ嶽)を得意の右四つに組み止めて寄り切った。

 2敗の2人は明暗を分けた。関脇御嶽海(25=出羽海)は前頭4枚目荒鷲(31=峰崎)にとったりで敗れ3連敗となった。前頭13枚目大栄翔(24=追手風)は同8枚目栃煌山(30=春日野)を押し出して2敗を守った。

 6勝3敗だった両大関は、高安(27=田子ノ浦)が関脇玉鷲(33=片男波)を押し出して7勝目、豪栄道(31=境川)は前頭4枚目正代(26=時津風)にもろ差しから寄り切られて4敗目を喫した。

 人気力士の前頭5枚目遠藤(27=追手風)は同9枚目松鳳山(33=二所ケ関)に押し込まれたが、土俵際で体を入れ替えて寄り切り6勝目を挙げた。

 右ひざ負傷で6日目から休場していた前頭10枚目安美錦(39=伊勢ケ浜)が再出場したが、前頭7枚目千代翔馬(26=九重)に力なく寄り切られて1勝6敗3休となった。

 優勝争いは全勝で鶴竜、1敗で栃ノ心、2敗で大栄翔が追う展開となった。

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鶴竜が無傷9連勝、1敗対決は栃ノ心が制す 初場所

御嶽海(手前)を吊り出しで破る栃ノ心(撮影・狩俣裕三)

<大相撲初場所>◇9日目◇22日◇東京・両国国技館


 横綱鶴竜(32=井筒)が無傷の9連勝で単独トップを守った。前頭4枚目荒鷲(31=峰崎)を寄り切った。

 大関高安(27=田子ノ浦)は前頭4枚目正代(26=時津風)を突き落として6勝3敗。大関豪栄道(31=境川)は関脇玉鷲(33=片男波)を寄り切って6勝3敗とした。

 鶴竜を追う1敗同士、関脇御嶽海(25=出羽海)と前頭3枚目栃ノ心(30=春日野)の対戦は、栃ノ心が吊り出して1敗を守った。もう1人の1敗力士、前頭13枚目大栄翔(24=追手風)は同15枚目石浦(27=宮城野)に下手投げで敗れた。

 人気力士の前頭5枚目遠藤(27=追手風)は同8枚目魁聖(31=友綱)に寄り切られ5勝4敗となった。

 優勝争いは無敗で鶴竜、1敗で栃ノ心。2敗で御嶽海、大栄翔が追う。

雪が降る中、引き揚げる栃ノ心(撮影・野上伸悟)

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稀勢の里4敗目、鶴竜、御嶽海ら無傷5連勝 初場所

嘉風(右)の強烈な押しに土俵際で懸命にこらえる稀勢の里(撮影・小沢裕)

<大相撲初場所>◇5日目◇18日◇東京・両国国技館


 横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)は前頭2枚目嘉風(35=尾車)に押し倒され早くも4敗目を喫した。嘉風は2勝目。

 横綱鶴竜(32=井筒)は、前頭3枚目千代大龍(29=九重)を左四つから危なげなく寄り切って5連勝と星を伸ばした。

 横綱白鵬(32=宮城野)は、けがでこの日から休場。対戦相手の前頭2枚目琴奨菊(33=佐渡ケ嶽)は不戦勝で2勝目。

 大関豪栄道(31=境川)は、前頭3枚目栃ノ心(30=春日野)に右四つがっぷりから寄り切られ、今場所初黒星を喫した。栃ノ心は4日目の高安戦に続き2日連続の大関撃破で5連勝とした。

 大関高安(27=田子ノ浦)は、前頭筆頭の北勝富士(25=八角)を押し出して4勝目。

 関脇御嶽海(25=出羽海)は関脇玉鷲(33=片男波)を押し出して5連勝とした。

 人気力士の前頭5枚目遠藤(27=追手風)は、同5枚目隠岐の海(32=八角)を寄り切って4勝1敗とした。

 5日目を終え、勝ちっ放しは横綱鶴竜、関脇御嶽海、平幕の栃ノ心、朝乃山となった。

稀勢の里は押し倒しで嘉風に敗れ土俵下へ転げ落ちる(撮影・小沢裕)

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白鵬-阿武咲、稀勢の里-貴景勝 初日取組決まる 

稀勢の里


 日本相撲協会審判部は12日、東京・両国国技館で大相撲初場所(14日初日、両国国技館)の取組編成会議を開き、初日と2日目の取組を決めた。

 連続優勝で通算41回目の優勝を目指す横綱白鵬(32=宮城野)は、初日に小結2場所目の阿武咲(21=阿武松)と結びの一番で対戦する。

 4場所連続休場からの再起をかける横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)は初日に新三役の小結貴景勝(21=貴乃花)、2日目は東前頭筆頭の北勝富士(25=八角)と勢いのある若手の挑戦を受ける。

 やはり4場所連続休場中の横綱鶴竜(32=井筒)は初日に北勝富士、2日目は貴景勝と、やはり難敵との対戦が組まれた。

 なお十両以上の初日からの休場者は、いずれも十両で東3枚目の貴ノ岩(貴乃花)、西9枚目の豊響(境川)、東11枚目の宇良(木瀬)の3人。貴ノ岩は昨年10月、元横綱日馬富士関に暴行された際に負った頭部外傷などのため。手術した宇良は、右膝前十字靱帯(じんたい)断裂で加療中の診断書を提出。豊響は不整脈のため休場を届け出た。初日、2日目の三役以上の取組は以下の通り。

 【初日】(左が東)

 千代大龍-玉鷲

 御嶽海-琴奨菊

 嘉風-高安

 豪栄道-逸ノ城

 鶴竜-北勝富士

 貴景勝-稀勢の里

 白鵬-阿武咲

 【2日目】(左が西)

 千代大龍-御嶽海

 玉鷲-嘉風

 阿武咲-豪栄道

 高安-琴奨菊

 逸ノ城-白鵬

 貴景勝-鶴竜

 稀勢の里-北勝富士

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稀勢の里「焦らず」琴奨菊らに17番中14勝手応え

嘉風(左)と稽古で汗を流す稀勢の里(撮影・鈴木正人)


 大相撲の初場所(14日初日、東京・両国国技館)に向けて、二所ノ関一門の連合稽古が8日、東京・江東区の尾車部屋で行われた。一門の横綱稀勢の里、大関高安(ともに田子ノ浦)、関脇玉鷲(片男波)をはじめ、一門外からも横綱鶴竜が参加し、各力士が精力的に稽古を重ねた。

 4場所連続休場中の稀勢の里は琴奨菊、嘉風を相手に計17番取って14勝3敗だった。5日の横綱審議委員会(横審)稽古総見では2勝6敗と振るわなかったが、この日は圧力負けせず琴奨菊に5勝2敗、くせ者の嘉風は動きを封じ込めて9勝1敗と圧倒した。稽古後は「感覚的には良くなってきた。焦らず、しっかりと調整していきたい。1年のスタートなので、しっかりと体をつくっていければ」と、手応えを感じている様子だった。

 また、同じく4場所連続休場中の鶴竜も、嘉風に9勝1敗と復調の気配を漂わせた。「立ち合いがポイントと思っていた。1番負けたのは、立ち合いが遅かったし、高かった。その後は、しっかりと踏み込んで低く相撲を取れたかなと思う」と、自らにテーマを掲げて臨んだ稽古の中で収穫を挙げた。

 両横綱から指名された嘉風は「予期せぬ出来事でした」と、猛稽古で乱れた髪をそのままに、思わず苦笑いを浮かべて振り返った。それでも「(稽古は)だいぶ充実していた。体をいじめるという意味ではよかった。実力も勢いもある若手が出てきたけど、若手だけじゃなく、おじさんも頑張っているというのを見せられれば」と、今年3月で36歳となる年男は、初場所から存在感を見せつけるつもりだ。

稽古途中に険しい表情をする稀勢の里(撮影・鈴木正人)

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