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栃ノ心トーナメント初V 白鵬も「力ついた」と脱帽

日本大相撲トーナメントの優勝決定戦で玉鷲(左)を下し優勝した栃ノ心(撮影・小沢裕)


 日本大相撲トーナメントが11日、東京・両国国技館で行われ、栃ノ心(30=春日野)が初優勝を飾った。

 初優勝した初場所の勢いそのままに3回戦では本場所で25戦全敗の横綱白鵬を、決勝でも関脇玉鷲をいずれも寄り切った。巡業部長代理の春日野親方(元関脇栃乃和歌)から優勝杯を受け取り「師匠からもらうとまた違うね」と笑顔。白鵬も「また力がついた」と脱帽だった。

3回戦で白鵬(右)を寄り切りで破った栃ノ心(撮影・小沢裕)
日本大相撲トーナメントで優勝を果たした栃ノ心(左)は春日野親方から優勝杯の贈呈を受ける(撮影・小沢裕)

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栃ノ心が大相撲トーナメント初優勝「気持ちいい」

幕内トーナメントで優勝を果たした栃ノ心(左)は春日野親方から優勝杯の贈呈を受ける(撮影・小沢裕)


 第42回日本大相撲トーナメントが11日、東京・両国国技館で行われた。1月の初場所で平幕で初優勝したジョージア出身の栃ノ心(30=春日野)が、勢いそのままに初優勝を飾った。

 初戦の2回戦で勢を破ると、続く3回戦は本場所で25度対戦して1度も白星がない横綱白鵬も撃破。その後も北勝富士、隠岐の海と続き、決勝の関脇玉鷲まですべて寄り切りで5連勝し、頂点に立った。

 優勝賞金250万円に、1勝するごとに10万円が加わり、計300万円の賞金や最高級黒毛和牛1頭など豪華賞品も手にした。初場所で優勝した際には抱き合って喜んだ、巡業部長代理で師匠の春日野親方(元関脇栃乃和歌)から優勝杯を受け取り「師匠からもらうとまた違うね。うれしかった」と、声を弾ませた。続けて「気持ちいい。経験したことないことを経験したからね」と“連続優勝”の良い流れを実感していた。

 米を食べる量を制限し、今回のトーナメントは初場所よりも7、8キロ軽い、166キロで出場した。「体重が落ちると軽くなる。重みはなくなるけど、そのかわりにスピードが出る」と、持ち前の力強さに軽快な動きを兼ね備えて初優勝につなげた。3月の春場所は大阪での開催で「地方場所は外食も増えるし、おいしいものが多くて食べ過ぎるから。(昨年11月の九州場所が行われた)福岡では182キロぐらいになって(古傷の)ひざが気になったから」と、本場所中に初場所と同様に173キロ程度にすることを目標にしている。

幕内トーナメントの優勝決定戦で玉鷲(左)を下し優勝した栃ノ心(撮影・小沢裕)

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鶴竜が失速3連敗V風前も「悪い流れ断ち切りたい」

3敗目となり、支度部屋で浮かない表情を見せる鶴竜(撮影・狩俣裕三)

<大相撲初場所>◇13日目◇26日◇東京・両国国技館


 横綱鶴竜(32=井筒)が、関脇御嶽海(25=出羽海)に負けて3連敗を喫し、優勝争いから大きく後退した。立ち合いで御嶽海の突き押しをもらい上体が浮き上がると、まわしを取ろうにも取れず、そのまま一方的に押し出された。3日続けて良いとこなしの相撲内容に「うーん、勝とうとしてますね。自分の相撲を取ろうとして…」と、支度部屋では終始うつむいていた。

 初日から無傷の10連勝で優勝争いではトップに立ち、4場所連続休場からの復活を影響を印象づける相撲内容を見せいた。しかし11日目の関脇玉鷲戦で、引く悪い癖で負けてしまうと、ここまでずるずると引きずってしまった。14日目に平幕の栃ノ心が勝てば優勝を逃すことになるが「とにかく悪い流れを断ち切りたい」と、自分の相撲に集中する。

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鶴竜「本当にひどい」進退場所でV争い後退の心理面

鶴竜(左)は遠藤に押し出しで敗れ2敗と後退した(撮影・小沢裕)

<大相撲初場所>◇12日目◇25日◇東京・両国国技館


 鶴竜がまさかの連敗を喫し、優勝争いから1歩後退した。突き押しで突き放したが、自ら引いて呼び込んでしまい、一方的に押し出された。17個目の金星配給。前日の玉鷲戦と同じ敗因に、「昨日、今日と本当にひどい」と肩を落とした。

 進退を懸けて臨んだ場所で、10日目までは全勝で単独トップに立っていた。しかし、後半戦に入り失速し「自分の相撲を取ろうとせずに勝とうとしている」と、焦りが出てきた。自分に腹が立つか、と問われると「それが1番なんじゃないですかね」と吐き捨てるように言った。89年初場所の元横綱北勝海以来となる、4場所連続休場からの優勝へ、望みはまだある。「とにかく一番一番集中して、というか乗り越えることでしょう」と意気込んだ。

 ◆八角理事長(元横綱北勝海)のコメント 鶴竜は、引いては駄目だ駄目だと思うと、どうしても出てしまう。引く必要などないのにもったいない。栃ノ心は気負っていたが自分から前に出ているから残せる。(13日目の)逸ノ城には上手を取らせないで速く攻めること。力の出し合いになれば今の逸ノ城は重いから攻めあぐねる。

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栃ノ心完全復活の傍ら「考えたくない」土俵外の不安

玉鷲(左)と栃ノ心(撮影・野上伸悟)

<大相撲初場所>◇12日目◇25日◇東京・両国国技館


 西前頭3枚目栃ノ心(30=春日野)が単独トップに躍り出た。横綱鶴竜を破って波に乗る関脇玉鷲をもろ差しで寄り切り、11勝1敗とした。前日の取組後、14年秋に起こった春日野部屋の暴力事件が表面化したが「そういうのは考えたくない」と“土俵外”をシャットアウト。鶴竜が遠藤に2敗目を喫したため、頭1つ抜け出した。残り3日。平幕での初優勝へ、全神経を集中する。

 鶴竜を破った玉鷲の強烈な突き、押しに栃ノ心は思わずのけぞった。直後、いなされた。崩れかけた体。しかし、残った。“爆弾”を抱える右膝で踏ん張った。素早く身を翻し、右を差した。流れで左も差した。もう負けない。深いもろ差しで玉鷲の力をそぎ、力強く寄り切った。

 三役経験者が右膝前十字、内側側副靱帯(じんたい)を断裂したのは13年名古屋場所。14年初場所には幕下まで落ち、同年九州場所で再入幕した。「けがして、幕内に戻ってから、こんなに長い間いい稽古ができたのは初めてと思うよ」。昨年11月の九州場所前から“完全復活”の予感はあった。冬巡業の成果が大きい。元横綱日馬富士関の暴行事件余波で、巡業部長だった貴乃花親方(元横綱)に代わり、師匠の春日野親方(元関脇栃乃和歌)が同行した。「まず俺たちが稽古しなきゃダメでしょ」。師匠の前で手は抜けない。連日20番前後をこなした。東京に戻っても、がんがん相撲を取った。

 一方、昨年は何度かダイエットにトライ。野菜中心の食事で3週間で15キロ落とした時があったかと思えば、減量のご褒美に焼き肉をたらふく食べ、ビールをがば飲みし、1日で6キロもリバウンドする“悲劇”もあった。しかし、稽古にもまれた175キロの体が、今はとても軽い。

 トップに並んだ前日の取組後、過去の部屋の暴行事件が表面化。この日は恒例だった朝稽古後の取材対応を控え、土俵に集中した。「これから大事な3日間。そういう(土俵外の)ことは考えたくない。1日1日、自分の相撲を取るだけだよ」。約8000キロ離れた異国からやってきた。06年夏場所の序ノ口デビューから所要70場所目、何度も夢見た瞬間へ、栃ノ心が突き進む。【加藤裕一】

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栃ノ心が単独トップ、初V視野に胸高鳴るも「集中」

玉鷲を寄り切り1敗を守った栃ノ心(撮影・丹羽敏通)

<大相撲初場所>◇12日目◇25日◇両国国技館


 西前頭3枚目栃ノ心(30=春日野)が賜杯レースの単独トップに浮上した。前日に横綱鶴竜に初黒星をつけた関脇玉鷲の強烈な突き押しに苦戦したが、最後はもろ差しの体勢から寄り切り、11勝1敗とした。同じく1敗で並んでいた鶴竜が結びの一番で敗れ、頭1つ抜け出した。

 2度仕切りが合わず、3度目で立った。「ドキドキした」というが「立ち合いで(玉鷲を)止めて、気がついたら中に入っていた」と無我夢中の1番を振り返った。13年名古屋場所で前十字及び内側側副靱帯(じんたい)を断裂した右膝に“爆弾”を抱えているが、昨年11月の九州場所前から、冬巡業、今場所前と充実した稽古をこなした。体調は負傷後最高だ。

 「立ち合いに迷ってない。いい形でも、悪い形になっても迷わず前に攻めるようにしている」。残り3日。06年夏場所の序ノ口デビューから所要70場所目にして、初優勝のチャンスが巡ってきた。「それを考えるとドキドキして硬くなる。1つ1つ、1日1番に集中していきたい」。日本から約8000キロ離れた西アジアのジョージアにいる愛妻ニノさん(30)と、長女アナスタシアちゃんに吉報を届けるためにも、自分の相撲に没頭する。

栃ノ心(左)は寄り切りで玉鷲を下す(撮影・小沢裕)

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栃ノ心1敗守る、鶴竜は遠藤に敗れて2敗目 初場所

玉鷲(左)を寄り切りで下す栃ノ心(撮影・野上伸悟)

<大相撲初場所>◇12日目◇25日◇東京・両国国技館


 7場所ぶり4度目の優勝を狙う横綱鶴竜(32=井筒)は、前頭5枚目の遠藤(27=追手風)に押し出され2連敗となった。遠藤は7勝5敗で勝ち越しに王手をかけた。

 大関同士の一番は高安(27=田子ノ浦)が、豪栄道(31=境川)を突き出して9勝3敗。豪栄道は6勝6敗となった。

 前頭3枚目栃ノ心(30=春日野)は、関脇玉鷲(33=片男波)をもろ差しから寄り切って11勝1敗と星を伸ばした。1敗で並んでいた横綱鶴竜が敗れたため、平幕栃ノ心が優勝争いの単独トップに立った。玉鷲は8敗目で負け越し。

 関脇御嶽海(25-出羽海)は、前頭5枚目隠岐の海(32=八角)に突き出され5敗目を喫した。隠岐の海は4勝8敗。

 11日目から再出場の前頭10枚目照ノ富士(26=伊勢ケ浜)は、同17枚目大奄美 (25=追手風)に寄り切られ5敗7休となった。

 10日目から再出場の西前頭10枚目安美錦(39=伊勢ケ浜)は、同13枚目豪風(38=尾車)に突き出され8敗目(1勝3休)を喫した。豪風は4勝8敗。

 優勝争いは1敗で平幕の栃ノ心、2敗で鶴竜、3敗で高安が続く展開となった。

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栃ノ心追い付いた 土俵際飛び1敗キープ、鶴竜並ぶ

栃ノ心(左)は宝富士を突き落としで下し1敗を守った(撮影・小沢裕)

<大相撲初場所>◇11日目◇24日◇東京・両国国技館


 西前頭3枚目栃ノ心(30)が宝富士を突き落としで下し、10勝1敗とした。押し込まれ、土俵際でもつれて物言いがついたが、軍配通りの勝ち名乗り。結びの一番で横綱鶴竜が玉鷲に初黒星を喫し土がついたため、優勝争いのトップに並んだ。故郷ジョージアにいる愛妻ニノさん(30)長女アナスタシアちゃんを思って燃える男が、名門・春日野部屋では72年初場所の栃東(先代玉ノ井親方)以来46年ぶりとなる賜杯へ、突き進む。

      ◇       ◇

 宝富士が倒れ込んだ。栃ノ心は両足が宙に浮いていたが、自信があった。「向こうが先に落ちたと感じた。7割ぐらい“勝った”かなって」。自分は右四つ、相手は左四つ。「けんか四つ」の差し手争いで、激しい突き合いになった。土俵際でもつれ、勝ち名乗りを受けた。物言いがついたが、軍配通りになった。

 「足も前に出てる、手もよく出てる。でも、硬かったね。最後にいなされて。“勝ちたい、勝ちたい”と思っちゃうから…」。2年前に結婚した幼なじみニノさん、昨年11月に生まれた長女アナスタシアちゃんが、エネルギー源だ。頭を“盛った髪形”にセットすると、身長192センチの自分より背が高くなる超ビッグな妻。生後2カ月にして体重7キロ近いというビッグベビー。約8000キロ離れた故郷ジョージアで待つ2人と連日、メール、テレビ電話でやりとりをする。「やっぱり勝つと楽しいね。(ニノさんも)勝ち続けて、喜んでるよ」と声が弾んだ。

 春日野部屋も“その時”を心待ちにしている。過去2横綱1大関ら38人の幕内力士を輩出した名門も、意外なことに約半世紀、46年も優勝と縁がない。師匠の春日野親方(元関脇栃乃和歌)は「(栃ノ心は)そんな大それたことは考えてないだろう」と言いつつも「随分たちますね~。申し訳ない」と苦笑いした。

 7日目に鶴竜との全勝対決に負けた翌朝「10勝できるかな…」とこぼした栃ノ心は、もういない。「優勝? まだまだ早いでしょう」。言葉と裏腹な笑みに、野心がのぞいた。【加藤裕一】

栃ノ心は支度部屋でジェスチャーを交え説明(撮影・狩俣裕三)

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玉鷲が全勝鶴竜撃破、風呂場で「よっしゃ」と絶叫 

鶴竜(右)を押し出しで破る玉鷲(撮影・狩俣裕三)

<大相撲初場所>◇11日目◇24日◇東京・両国国技館


 関脇玉鷲(33=片男波)が、全勝だった横綱鶴竜(32=井筒)を破り、大喜びした。

 立ち合いから突き合いになると、先に引いてきた鶴竜に対して、落ちることなく前に出て一気に押し出した。支度部屋に戻り風呂場に行くと「よっしゃ」と、思わず叫んだ。

 風呂から上がると開口一番「優勝争い面白くした」とにやり。優勝争い単独トップだった相手に土をつけて「おいしいですね。さっき風呂場で、子どもみたいに騒いじゃった」と満面の笑みを浮かべた。

 12日目は、鶴竜と1敗で並んでいる平幕の栃ノ心が相手で「明日も楽しみですね。見てるお客さんがワクワクして帰ってくれたらいい。(自分は)空気読めない」と、さらに優勝争いを面白くする。

全勝の鶴竜に土を付けた玉鷲は支度部屋で笑顔を見せる(撮影・小沢裕)

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鶴竜悔しい初黒星「我慢できなかった。引いた」

鶴竜(左)は玉鷲に押し出しで敗れる(撮影・小沢裕)

<大相撲初場所>◇11日目◇24日◇東京・両国国技館


 横綱鶴竜(32=井筒)が、関脇玉鷲(33=片男波)に負けて、初日からの連勝が10で止まった。突き合いの中で先に引いてしまい、一気に押し出されて「我慢できなかった。引いた。それだけです」と悔やんだ。

 独走していた優勝争いも、1敗の平幕の栃ノ心と並んだ。進退を懸けて臨んだ場所が今や、優勝を争う場所となっているが「まだまだ。全然考えていない。今日のような相撲を取ってはいけない」と引き締めた。

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鶴竜が初黒星、栃ノ心1敗守りトップ並ぶ 初場所

鶴竜は1敗を喫し座布団の舞う中、がっくりした表情を見せる(撮影・小沢裕)

<大相撲初場所>◇11日目◇24日◇東京・両国国技館


 単独トップに立っていた横綱鶴竜(32=井筒)に土がついた。関脇玉鷲(33=片男波)と突っ張り合いになり、引いたところを押し出された。

 1敗で追っていた前頭3枚目栃ノ心(30=春日野)は、前頭6枚目宝富士(30=伊勢ケ浜)に土俵際での逆転の突き落としで勝ってトップに並んだ。物言いがつく微妙な一番だった。

 2敗だった前頭13枚目大栄翔(24=追手風)は、同16枚目竜電(27=高田川)に寄り切られて3敗に後退した。

 大関高安(27=田子ノ浦)は前頭5枚目隠岐の海(32=八角)を突き出して勝ち越しを決めた。大関豪栄道(31=境川)は前頭4枚目荒鷲(31=峰崎)に小手投げで敗れ6勝5敗となった。

 人気力士の前頭5枚目遠藤(27=追手風)は同9枚目千代丸(26=九重)にはたき込まれて6勝5敗となった。

 糖尿病などで3日目から休場していた前頭10枚目照ノ富士(26=伊勢ケ浜)が再出場したが、前頭15枚目石浦(26=宮城野)の変化で送り出され4敗7休となった。

 優勝争いは1敗で鶴竜、栃ノ心、2敗はいなくなった。

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鶴竜止まらない10連勝、栃ノ心1敗キープ 初場所

隠岐の海(右)を送り出しで下す鶴竜(撮影・狩俣裕三)

<大相撲初場所>◇10日目◇23日◇東京・両国国技館


 単独トップの横綱鶴竜(32=井筒)が10連勝を飾った。前頭5枚目隠岐の海(32=八角)を右出し投げで崩し、送り出した。

 1敗で追う前頭3枚目栃ノ心(30=春日野)は、前頭2枚目琴奨菊(33=佐渡ケ嶽)を得意の右四つに組み止めて寄り切った。

 2敗の2人は明暗を分けた。関脇御嶽海(25=出羽海)は前頭4枚目荒鷲(31=峰崎)にとったりで敗れ3連敗となった。前頭13枚目大栄翔(24=追手風)は同8枚目栃煌山(30=春日野)を押し出して2敗を守った。

 6勝3敗だった両大関は、高安(27=田子ノ浦)が関脇玉鷲(33=片男波)を押し出して7勝目、豪栄道(31=境川)は前頭4枚目正代(26=時津風)にもろ差しから寄り切られて4敗目を喫した。

 人気力士の前頭5枚目遠藤(27=追手風)は同9枚目松鳳山(33=二所ケ関)に押し込まれたが、土俵際で体を入れ替えて寄り切り6勝目を挙げた。

 右ひざ負傷で6日目から休場していた前頭10枚目安美錦(39=伊勢ケ浜)が再出場したが、前頭7枚目千代翔馬(26=九重)に力なく寄り切られて1勝6敗3休となった。

 優勝争いは全勝で鶴竜、1敗で栃ノ心、2敗で大栄翔が追う展開となった。

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鶴竜が無傷9連勝、1敗対決は栃ノ心が制す 初場所

御嶽海(手前)を吊り出しで破る栃ノ心(撮影・狩俣裕三)

<大相撲初場所>◇9日目◇22日◇東京・両国国技館


 横綱鶴竜(32=井筒)が無傷の9連勝で単独トップを守った。前頭4枚目荒鷲(31=峰崎)を寄り切った。

 大関高安(27=田子ノ浦)は前頭4枚目正代(26=時津風)を突き落として6勝3敗。大関豪栄道(31=境川)は関脇玉鷲(33=片男波)を寄り切って6勝3敗とした。

 鶴竜を追う1敗同士、関脇御嶽海(25=出羽海)と前頭3枚目栃ノ心(30=春日野)の対戦は、栃ノ心が吊り出して1敗を守った。もう1人の1敗力士、前頭13枚目大栄翔(24=追手風)は同15枚目石浦(27=宮城野)に下手投げで敗れた。

 人気力士の前頭5枚目遠藤(27=追手風)は同8枚目魁聖(31=友綱)に寄り切られ5勝4敗となった。

 優勝争いは無敗で鶴竜、1敗で栃ノ心。2敗で御嶽海、大栄翔が追う。

雪が降る中、引き揚げる栃ノ心(撮影・野上伸悟)

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稀勢の里4敗目、鶴竜、御嶽海ら無傷5連勝 初場所

嘉風(右)の強烈な押しに土俵際で懸命にこらえる稀勢の里(撮影・小沢裕)

<大相撲初場所>◇5日目◇18日◇東京・両国国技館


 横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)は前頭2枚目嘉風(35=尾車)に押し倒され早くも4敗目を喫した。嘉風は2勝目。

 横綱鶴竜(32=井筒)は、前頭3枚目千代大龍(29=九重)を左四つから危なげなく寄り切って5連勝と星を伸ばした。

 横綱白鵬(32=宮城野)は、けがでこの日から休場。対戦相手の前頭2枚目琴奨菊(33=佐渡ケ嶽)は不戦勝で2勝目。

 大関豪栄道(31=境川)は、前頭3枚目栃ノ心(30=春日野)に右四つがっぷりから寄り切られ、今場所初黒星を喫した。栃ノ心は4日目の高安戦に続き2日連続の大関撃破で5連勝とした。

 大関高安(27=田子ノ浦)は、前頭筆頭の北勝富士(25=八角)を押し出して4勝目。

 関脇御嶽海(25=出羽海)は関脇玉鷲(33=片男波)を押し出して5連勝とした。

 人気力士の前頭5枚目遠藤(27=追手風)は、同5枚目隠岐の海(32=八角)を寄り切って4勝1敗とした。

 5日目を終え、勝ちっ放しは横綱鶴竜、関脇御嶽海、平幕の栃ノ心、朝乃山となった。

稀勢の里は押し倒しで嘉風に敗れ土俵下へ転げ落ちる(撮影・小沢裕)

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白鵬-阿武咲、稀勢の里-貴景勝 初日取組決まる 

稀勢の里


 日本相撲協会審判部は12日、東京・両国国技館で大相撲初場所(14日初日、両国国技館)の取組編成会議を開き、初日と2日目の取組を決めた。

 連続優勝で通算41回目の優勝を目指す横綱白鵬(32=宮城野)は、初日に小結2場所目の阿武咲(21=阿武松)と結びの一番で対戦する。

 4場所連続休場からの再起をかける横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)は初日に新三役の小結貴景勝(21=貴乃花)、2日目は東前頭筆頭の北勝富士(25=八角)と勢いのある若手の挑戦を受ける。

 やはり4場所連続休場中の横綱鶴竜(32=井筒)は初日に北勝富士、2日目は貴景勝と、やはり難敵との対戦が組まれた。

 なお十両以上の初日からの休場者は、いずれも十両で東3枚目の貴ノ岩(貴乃花)、西9枚目の豊響(境川)、東11枚目の宇良(木瀬)の3人。貴ノ岩は昨年10月、元横綱日馬富士関に暴行された際に負った頭部外傷などのため。手術した宇良は、右膝前十字靱帯(じんたい)断裂で加療中の診断書を提出。豊響は不整脈のため休場を届け出た。初日、2日目の三役以上の取組は以下の通り。

 【初日】(左が東)

 千代大龍-玉鷲

 御嶽海-琴奨菊

 嘉風-高安

 豪栄道-逸ノ城

 鶴竜-北勝富士

 貴景勝-稀勢の里

 白鵬-阿武咲

 【2日目】(左が西)

 千代大龍-御嶽海

 玉鷲-嘉風

 阿武咲-豪栄道

 高安-琴奨菊

 逸ノ城-白鵬

 貴景勝-鶴竜

 稀勢の里-北勝富士

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稀勢の里「焦らず」琴奨菊らに17番中14勝手応え

嘉風(左)と稽古で汗を流す稀勢の里(撮影・鈴木正人)


 大相撲の初場所(14日初日、東京・両国国技館)に向けて、二所ノ関一門の連合稽古が8日、東京・江東区の尾車部屋で行われた。一門の横綱稀勢の里、大関高安(ともに田子ノ浦)、関脇玉鷲(片男波)をはじめ、一門外からも横綱鶴竜が参加し、各力士が精力的に稽古を重ねた。

 4場所連続休場中の稀勢の里は琴奨菊、嘉風を相手に計17番取って14勝3敗だった。5日の横綱審議委員会(横審)稽古総見では2勝6敗と振るわなかったが、この日は圧力負けせず琴奨菊に5勝2敗、くせ者の嘉風は動きを封じ込めて9勝1敗と圧倒した。稽古後は「感覚的には良くなってきた。焦らず、しっかりと調整していきたい。1年のスタートなので、しっかりと体をつくっていければ」と、手応えを感じている様子だった。

 また、同じく4場所連続休場中の鶴竜も、嘉風に9勝1敗と復調の気配を漂わせた。「立ち合いがポイントと思っていた。1番負けたのは、立ち合いが遅かったし、高かった。その後は、しっかりと踏み込んで低く相撲を取れたかなと思う」と、自らにテーマを掲げて臨んだ稽古の中で収穫を挙げた。

 両横綱から指名された嘉風は「予期せぬ出来事でした」と、猛稽古で乱れた髪をそのままに、思わず苦笑いを浮かべて振り返った。それでも「(稽古は)だいぶ充実していた。体をいじめるという意味ではよかった。実力も勢いもある若手が出てきたけど、若手だけじゃなく、おじさんも頑張っているというのを見せられれば」と、今年3月で36歳となる年男は、初場所から存在感を見せつけるつもりだ。

稽古途中に険しい表情をする稀勢の里(撮影・鈴木正人)

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東小結貴景勝は貴乃花部屋初の新三役、貴ノ岩は十両

貴景勝(2017年11月15日撮影)


 日本相撲協会は26日、来年1月の大相撲初場所(14日初日、両国国技館)の新番付を発表。

 元横綱日馬富士関に暴行され、東前頭8枚目だった11月の九州場所を全休した貴ノ岩(27=貴乃花)は、東十両3枚目に番付された。20日の理事会で決定された通り、診断書を提出して初場所を全休した場合、3月の春場所は十両最下位(14枚目)にとどまる。

 2場所ぶりに東の正横綱に就いた白鵬(32=宮城野)は横綱在位63場所となり北の湖と並び史上1位となった(3位は千代の富士の在位59場所)。日馬富士の引退で1年ぶりの3横綱となり、西は稀勢の里(31=田子ノ浦)、東の2枚目に鶴竜(32=井筒)が付けられた。大関は東が豪栄道(31=境川)、西が高安(27=田子ノ浦)で変わらない。

 関脇は、東の御嶽海(25=出羽海)が4場所連続在位(三役は6場所連続)で、西は3場所ぶりに玉鷲(33=片男波)が返り咲いた(三役は2場所ぶりの復帰)。

 東小結の貴景勝(21=貴乃花)は、貴乃花部屋初の新三役。西小結は2場所連続で阿武咲(21=阿武松)とフレッシュな顔ぶれが並んだ。

 新入幕は2人。東前頭14枚目の阿炎(23=錣山)は、錣山部屋からは現師匠(元関脇寺尾)が04年1月27日に部屋を創設以降、3人目の新入幕力士。埼玉県出身では戦後11人目。また東前頭16枚目の竜電(27=高田川)は、現師匠(元関脇安芸乃島)が09年8月5日に部屋を継承してからは、輝(23)に続く2人目の幕内力士となった。竜電は12年九州場所で新十両昇進を果たしながら1場所で陥落。ケガもあり序ノ口まで番付を落とした。関取経験者が序ノ口陥落後に新入幕を果たすのは、92年九州場所の琴別府以来、史上2人目となった。

 再入幕は東前頭12枚目の蒼国来(33)、西前頭14枚目の豊山(24)、東前頭15枚目の石浦(27=宮城野)の3人。

 晴れて関取の座を射止めた新十両は2人。東十両13枚目の水戸龍(23=錦戸)は、02年12月1日に創設された錦戸部屋(師匠=元関脇水戸泉)から初の関取誕生となった。モンゴル出身では33人目、日大からは節目の50人目、学生相撲出身では124人目の新十両昇進だ。

 東十両14枚目の天空海(あくあ、27=立浪)は、現師匠(元小結旭豊)が99年2月22日に部屋を継承してから5人目の関取。茨城県出身では、10年九州場所の高安以来、戦後21人目の新十両昇進を果たした。

 再十両は西12枚目の栃飛龍(30=春日野)、同13枚目の大翔鵬(23=追手風)、同14枚目の希善龍(32=木瀬)の3人となった。2場所ぶりの十両復帰となった希善龍は、8度目の十両昇進。これは須磨ノ富士と並ぶ史上1位の記録となった。

 初場所は、来年1月12日の取組編成会議で初日、2日目の対戦相手が決定。14日の初日を迎える。

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前頭筆頭の玉鷲、大関とりに意欲「上の上を目指し」

慰問した福岡・朝倉市で積極的にファンとふれ合う玉鷲


 大相撲の横綱白鵬や九州出身の関取衆らが5日、九州北部豪雨に被災した福岡・朝倉市を慰問した。

 現在は九州、沖縄を回る冬巡業の最中だが、この日は空き日。巡業部長代理を務める春日野広報部長(元関脇栃乃和歌)らとともに、バスで現地入りした一行は、黙とうをささげた後、地元市民と交流した。土俵入りを披露し、大歓声を受けた白鵬は、訪れた大勢の小学生に「夢をたくさん描いてほしい」と語った。

 また、白鵬の土俵入りで太刀持ちを務めた東前頭筆頭の玉鷲は、九州場所の宿舎が朝倉市だった縁もあって、人一倍市民との交流に努めた。11月の九州場所では、朝倉市民との温かい交流を思い出し、勝ち越しを決めた後に涙を見せて喜んだ。それでも実は、地元市民との約束は10勝以上だったことを明かし「朝倉の皆さんからパワーをもらったおかげで11番勝てた。ここは自分にとって1つのふるさと。温かい場所。こうしてまた戻ってきて『ただいま』という感じ」と、終始笑顔を振りまいた。来年1月の初場所に向けては「上の上を目指したい」と、三役返り咲きには満足せず、大関とりにも意欲をのぞかせていた。

福岡・朝倉市を慰問し元横綱梅ケ谷の銅像前で記念撮影に納まる、左から琴恵光、琴奨菊、白鵬、春日野親方ら

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北勝富士「いい夢見させてもらった」隠岐の海と散る

玉鷲にはたき込みで敗れる隠岐の海

<大相撲九州場所>◇14日目◇25日◇福岡国際センター


 横綱白鵬(32=宮城野)が、前人未到の40回目の優勝を果たした。自身の取組前に、1差で追いかけていた平幕の隠岐の海と北勝富士が負け、勝てば優勝の結びの一番で、東前頭9枚目遠藤を押し出しで下した。

 白鵬を追走していた八角部屋コンビは、そろって力尽きた。兄弟子の隠岐の海が玉鷲に敗れると、3番後の北勝富士も合口の悪い阿武咲に逆転負け。千秋楽まで優勝争いを演じることはできなかった。「負けた相撲はいいです。明日です」と隠岐の海。北勝富士は「いい夢を見させてもらった。もしかしたらいけるんじゃないかと思った」と言い「(隠岐の海が)勝っていたら(自分も)勝ってたなぁ~」と苦笑いだった。

阿武咲に突き出される北勝富士

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白鵬が遠藤下し40度目V、追う平幕2力士敗れる

40度目の優勝を決め懸賞金を手にする白鵬(撮影・栗木一考)

<大相撲九州場所>◇14日目◇25日◇福岡国際センター


 横綱白鵬(32=宮城野)が2場所ぶり40度目の優勝を飾った。2敗で追う平幕2力士がいずれも敗れ、勝てば優勝が決まる結びの一番で、前頭9枚目遠藤(27=追手風)をあっさりと押し出して1敗を守った。

 先場所の3横綱2大関に続き、今場所は3横綱1大関が休場。横綱日馬富士(33=伊勢ケ浜)による、平幕貴ノ岩(27)への暴行問題も取りざたされる中、1人横綱の重責を果たした。

 星1つの差で追っていた前頭3枚目北勝富士(25=八角)は小結阿武咲(21=阿武松)に突き出され、前頭12枚目隠岐の海(32=八角)は同筆頭玉鷲(32=片男波)にはたき込まれ、いずれも敗れた。

 大関豪栄道(31=境川)は前頭5枚目宝富士(30=伊勢ケ浜)を寄り切り9勝5敗とした。

 39歳で再入幕の前頭13枚目安美錦(伊勢ケ浜)は同8枚目千代丸(26=九重)に突き出され7勝7敗となった。

遠藤を押し出しで下す白鵬(撮影・栗木一考)

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白鵬1敗守り25日Vも 2敗に北勝富士、隠岐の海

宝富士をはたき込みで破る白鵬(撮影・岡本肇)

<大相撲九州場所>◇13日目◇24日◇福岡国際センター


 40度目の優勝を目指す1敗の横綱白鵬(32=宮城野)は、前頭5枚目宝富士(30=伊勢ケ浜)に対し、危ない場面もあったが最後ははたき込み12勝目を挙げた。

 2敗の前頭3枚目北勝富士(25=八角)は、関脇嘉風(35=尾車)を寄り切り、2敗を守った。

 同じく2敗の前頭12枚目隠岐の海(32=八角)も、同6枚目栃ノ心(30=春日野)を下手投げで破り2敗を守った。

 かど番脱出の大関高安(27=田子ノ浦)は、この日から休場。大関豪栄道(31=境川)が高安に不戦勝で8勝5敗とし、勝ち越しを決めた。

 3敗の前頭9枚目遠藤(27=追手風)は、同筆頭玉鷲(33=片男波)に押し出され9勝4敗。優勝争いから脱落した。

 39歳で再入幕の前頭13枚目安美錦(伊勢ケ浜)は、同10枚目勢(31=伊勢ノ海)に押し出され7勝6敗となった。

 優勝争いは13日目を終え、1敗の白鵬、追う2敗の北勝富士、隠岐の海の3人に絞られた。明日14日目に白鵬が勝ち、2敗の両力士が敗れれば、白鵬の優勝が決まる。

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貴景勝「良かった」勝ち越し 2金星で上位の壁突破

玉鷲(右)に押し出しで勝利する貴景勝(撮影・栗木一考)

<大相撲九州場所>◇12日目◇23日◇福岡国際センター


 西前頭筆頭の貴景勝(21=貴乃花)が、東前頭筆頭の玉鷲(33=片男波)を破って勝ち越した。互いに得意とする、押し相撲対決を制した。

 立ち合いで左に動いて意表を突いた。「覚えていない」と話すほど、がむしゃらに突いたり押したりした。玉鷲の強烈な突き押しを顔面にもらっても、ひるむことなく攻め続けて押し出した。10日目の松鳳山戦で切った上唇は大きく腫れていて、少ししゃべりにくそうに「良かったです」と一言で喜びを表現した。

 同じ番付だった名古屋場所では、5勝10敗と上位陣の壁にはね返された。しかし今場所は、日馬富士、稀勢の里を破る2金星などで、上位陣の壁を突破した。「名古屋の時は横綱、大関と当たるだけでうれしかった。今もうれしいけど、一生懸命やってきてよかったです」と素直に喜んだ。

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貴景勝勝ち越し「一生懸命やるしか」来場所初三役も

<大相撲九州場所>◇12日目◇23日◇福岡国際センター


 前頭筆頭の貴景勝(21=貴乃花)が、同じく筆頭の玉鷲を押し出し、自己最高位でうれしい勝ち越しを決めた。

 ここまで2横綱1大関を撃破して8勝4敗。10日目には松鳳山戦で口の中を裂傷し、上唇付近が腫れた状態で土俵に上がっている。痛々しい表情を浮かべながらも「うれしいです。(口の痛みは)大丈夫です。(自己最高位の勝ち越し?)たまたまです。挑戦者らしく何も考えずやってきたことを出そうと思った」と無欲の快進撃を強調した。

 7月の名古屋場所でも前頭筆頭まで上り詰めたが、5勝10敗と上位陣の壁にはねかえされていたが、今場所成長の跡を示した。来場所は初の三役も視界に入ってきた。「まだ残り3日間ある。1日1日の積み重ねで自分にできることをやる。実力もないので一生懸命やるしかない。気持ちで負けないようにしたい」。謙虚に言葉を選びながらも落ち着いた様子で闘志を胸に秘めていた。

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白鵬1敗守る 北勝富士、隠岐の海2敗 九州場所

御嶽海を寄り切りで下し1敗を守った白鵬(撮影・栗木一考)

<大相撲九州場所>◇12日目◇23日◇福岡国際センター


 40度目の優勝を目指す1敗の横綱白鵬(32=宮城野)は、関脇御嶽海(24=出羽海)を寄り切り11勝目を挙げた。

 2敗の前頭3枚目北勝富士(25=八角)は、かど番脱出の大関高安(27=田子ノ浦)を引き落とし10勝2敗。高安は8勝4敗。

 同じく2敗の前頭12枚目隠岐の海(32=八角)は、39歳で再入幕の前頭13枚目安美錦(伊勢ケ浜)を押し倒し2敗を守った。安美錦は7勝5敗。

 大関豪栄道(31=境川)は、前頭4枚目逸ノ城(24=湊)に上手投げで敗れ7勝5敗。逸ノ城は8勝4敗で勝ち越した。

 3敗の前頭筆頭玉鷲(33=片男波)は、同貴景勝(21=貴乃花)に押し出され4敗目を喫した。貴景勝は勝ち越しを決めた。

 人気力士の前頭9枚目遠藤(27=追手風)は、同15枚目妙義龍(31=境川)を押し出し9勝3敗とした。

 12日目を終わって1敗で白鵬、2敗で北勝富士、隠岐の海が追う展開。3敗で遠藤が続いている。

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白鵬が初黒星、高安はかど番を脱出 九州場所

<大相撲九州場所>◇11日目◇22日◇福岡国際センター


 40度目の優勝を目指す横綱白鵬(32=宮城野)に土がついた。関脇嘉風(35=尾車)にもろ差しを許して寄り切られ連勝が10で止まった。

 2敗で追う平幕2人は、ともに勝った。前頭3枚目北勝富士(25=八角)は、大関豪栄道(31=境川)を土俵下まで押し倒した。豪栄道は4敗目を喫した。前頭12枚目隠岐の海(32=八角)は、同12枚目輝(23=高田川)を寄りきった。

 3敗の大関高安(27=田子ノ浦)は、前頭4枚目逸ノ城(24=湊)を押し出して勝ち越しを決め、かど番を脱出した。

 39歳で再入幕の前頭13枚目安美錦(伊勢ケ浜)は、同7枚目正代(26=時津風)に引き落とされて7勝4敗となった。人気力士の前頭9枚目遠藤(27=追手風)は同5枚錦木(27=伊勢ノ海)を寄り切って2場所連続勝ち越しを決めた。

 11日目を終わって1敗で白鵬、2敗で北勝富士、隠岐の海が追い、3敗で高安、前頭筆頭の玉鷲(33=片男波)遠藤が続いている。

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白鵬無傷9連勝、稀勢の里3連敗で5敗目 九州場所

全勝を守った白鵬

<大相撲九州場所>◇9日目◇20日◇福岡国際センター


 40度目の優勝を目指す横綱白鵬(32=宮城野)は、前頭4枚目千代の国(27=九重)を上手出し投げで下し無傷の9連勝とした。

 横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)は、前頭5枚目宝富士(30=伊勢ケ浜)に土俵際で下手投げを食らって4勝5敗と負けが1つ先行した。

 大関豪栄道(31=境川)は、関脇嘉風(35=尾車)を土俵際、逆転で送り出して7勝目、嘉風は4勝5敗。

 かど番の大関高安(27=田子ノ浦)は、関脇御嶽海(24=出羽海)をはたき込んで6勝目、御嶽海は5勝4敗となった。

 再入幕の前頭13枚目安美錦(39=伊勢ケ浜)は、同9枚目大栄翔(24=追手風)に押し出され6勝3敗となった。

 1敗の前頭4枚目逸ノ城(24=湊)は同7枚目大翔丸に押し出しで敗れ、同12枚目隠岐の海(32=八角)も同14枚目琴勇輝(26=佐渡ヶ嶽)に引き落とされ2敗目を喫した。同5枚目荒鷲(31=峰崎)も、同2枚目栃煌山(30=春日野)に肩透かしを食らい、1敗の3力士が全て敗れた。

 9日目を終え勝ちっ放しは白鵬ただ1人、2敗で豪栄道、前頭3枚目北勝富士(25=八角)、前頭筆頭玉鷲(33=片男波)、荒鷲、逸ノ城、隠岐の海が続いている。

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玉鷲、誕生日に高安戦4連勝「いいプレゼントです」

玉鷲(右)に送り出される高安(撮影・岡本肇)

<大相撲九州場所>◇5日目◇16日◇福岡国際センター


 玉鷲(33=片男波)が大関高安(27=田子ノ浦)を送り出し、33歳の誕生日を白星で飾った。対高安は4連勝。

 ◆玉鷲のコメント (高安戦4連勝、33歳の誕生日で)大関に自信持ってる? ははは、そんなことないです。いい誕生日? 自分でいいプレゼントです、へへへ。

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白鵬、豪栄道ら5連勝、稀勢の里702勝で単独8位

栃煌山(左)を押し出しで破り5連勝の白鵬(右)(撮影・今浪浩三)

<大相撲九州場所>◇5日目◇16日◇福岡国際センター


 40度目の優勝を目指す横綱白鵬(32=宮城野)は前頭2枚目の栃煌山(30=春日野)を押し出して5連勝を飾った。

 横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)は、前頭3枚目松鳳山(33=二所ノ関)を右からの逆転の突き落としで下し3勝2敗とした。幕内通算702勝とし、貴乃花を抜いて歴代単独8位となった。

 かど番大関高安(27=田子ノ浦)に土がついた。前頭筆頭の玉鷲(33=片男波)の左おっつけから右のど輪で背中を向かされ送り出された。大関豪栄道(31=境川)は、新小結阿武咲(21=阿武松)をはたき込んで5連勝とした。

 初日から4連敗だった関脇照ノ富士(25=伊勢ケ浜)は左膝のケガで、この日から休場した。今場所10勝以上なら大関に復帰できたが、再出場しない方針で、1場所での大関復帰の可能性が消えた。

 39歳で再入幕の前頭13枚目安美錦(伊勢ケ浜)は、同14枚大奄美(24=追手風)に土俵際まで寄り立てられたが右へ回り込みながらのすくい投げで5連勝をマークした。人気力士の前頭9枚目遠藤(27=追手風)は、同11枚目の朝乃山(23=高砂)を寄り切って連敗を止め、3勝目を挙げた。

松鳳山(右)を突き落としで破り3勝目を挙げた稀勢の里(撮影・岡本肇)

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白鵬4連勝、稀勢の里が早くも2敗目 九州場所

千代大龍(左)を寄り切りで破る白鵬(撮影・岡本肇)

<大相撲九州場所>◇4日目◇15日◇福岡国際センター


 40度目の優勝を狙う横綱白鵬(32=宮城野)が、千代大龍(29=九重)を寄り切って4連勝を飾った。

 黒星発進の横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)は、前頭筆頭の貴景勝(21=貴乃花)に押し出され2勝2敗となった。貴景勝は今場所2つ目の金星。

 大関はそろって4連勝とした。大関高安(27=田子ノ浦)は、前頭三枚目の松鳳山(33=二所ノ関)を寄り切りで下した。大関豪栄道(31=境川)は、前頭筆頭の玉鷲(32=片男波)を引き落として勝った。

 前頭四枚目の逸ノ城(24=湊)は、前頭五枚目の荒鷲(31=峰崎)を寄り切って4連勝をマーク。人気力士の前頭9枚目遠藤(27=追手風)は、前頭十枚目の勢(31=伊勢ノ海)に小手投げで敗れ連敗、2勝2敗となった。39歳で再入幕の前頭13枚目安美錦(39=伊勢ケ浜)は、同15枚目の妙義龍(27=伊勢ノ海)をはたき込みで下し4連勝とした。

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稀勢の里「左」で復活 阿武咲を瞬殺し幕内700勝

突き落としで阿武咲(下)を下す稀勢の里(撮影・菊川光一)

<大相撲九州場所>◇2日目◇13日◇福岡国際センター


 3場所連続休場からの復活優勝を狙う横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)が、新小結の阿武咲(21=阿武松)を突き落とし、今場所初白星を挙げた。途中休場した名古屋場所4日目の正代戦以来124日ぶりの白星で、節目の幕内700勝目となった。わずか0秒7で決着したが、春場所で左上腕付近を負傷してから影を潜めていた左からの攻めが決まり、復活が期待できる一番となった。

 伝家の宝刀が、ついに抜かれた。全休明けからの初日黒星の悪い流れを断ち切るのは、稀勢の里自身しかいなかった。押し相撲を武器に三役まで駆け上がってきた阿武咲よりも先に、左足から踏み込んだ。それだけでも十分にかかった圧力。その瞬間、相手の右脇下を強烈に左で突くと、たちまち阿武咲にべったりと両手を土俵の上につかせた。一瞬で決まった勝負。稀勢の里は、何事もなかったかのように涼しい顔で、観客からの拍手を受けた。

 春場所で左上腕付近を負傷して以来、全くと言っていいほどに左からの攻めが影を潜めていた。稽古場では決まっていても本場所に入ると決まらず、歯がゆい思いを3場所連続で味わった。今場所も初日の玉鷲戦では不発。またも駄目かもしれないと思われた直後に、生命線の“左”が帰ってきた。「まぁ良かったんじゃないですか。今日は今日でまた明日」と控えめながらも、自信を取り戻す一番になったのは間違いなかった。

 阿武咲は、期待する若手の1人だった。共に10代で関取になり、誕生日も1日違いの縁があることから、15年の春巡業で稀勢の里から声をかけて初めて稽古した。その後も、阿武松部屋に出稽古に行っては胸を合わせた。当時から「いずれ三役、それ以上にいける存在」と認め、この日も「非常に力のある力士だと思う。良い相手でした」と振り返った。

 名古屋場所以来の白星だが「また明日。しっかりやるだけです」と浮かれることはなく、幕内700勝にも冷静に「まだまだ伸ばせるようにしたい」と話した。武器と自信を取り戻した稀勢の里が、よくやくスタートラインに立った。【佐々木隆史】

阿武咲に勝利しホッと一息ついて土俵を降りる稀勢の里(撮影・岡本肇)

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