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田口良一の再戦準備続行へ渡辺会長「交渉する」

ブドラー戦に敗れた田口良一


 20日に王座陥落したボクシング前WBA・IBF世界ライトフライ級王者田口良一(31=ワタナベ)の師匠、渡辺均会長(68)は21日、都内の所属ジムで新王者ヘッキー・ブドラー(30=南アフリカ)陣営と再戦に向けた協議する方針を示した。

 「田口の今後は白紙です」と前置きした上で「ブドラー陣営とちゃんと交渉だけはします。向こうの陣営との双方の意思だけは確認しておきます」と明かした。田口自身は進退について明らかにしていないものの、渡辺会長は「田口には、もう少しちゃんとやってあげたい気持ちがある。昨日は動きも良くなかったし」と“親心”をみせていた。

 田口は20日、日本人初の2団体統一防衛戦に臨んだものの、ブドラーに1ポイント差の判定負けを喫していた。

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京口紘人が統一戦を希望「組んでもらいたい」

2度目の防衛成功から一夜明け、ジムで会見に臨んだIBF世界ミニマム級王者京口紘人(中央)左は渡辺会長、右は井上トレーナー


 20日に2度目の防衛に成功したボクシグIBF世界ミニマム級王者京口紘人(24=ワタナベ)が一夜明けた21日、都内の所属ジムで会見に臨んだ。3回に人生初のダウンを喫しながらも、挑戦者のIBFライトフライ級10位ビンス・パラス(19=フィリピン)に3-0の判定勝ち。年内は9月、順調に勝てば年末と予定されており「(団体)統一戦をマスコミの方に取り上げてもらっていて、具体的な話があれば組んでもらいたい」と統一王者への意欲を示した。

 今月13日にはフィリピンでIBFミニマム級指名挑戦者決定戦が開催され、同級3位マーク・アンソニー・バリガ(24=フィリピン)が勝利。渡辺均会長(68)は「IBFの指名の状況を確認したい」とバリガとのV3戦になる可能性を示唆。さらにWBO同級王者山中竜也(真正)の名前を挙げ「年末には統一戦をやりたい」と説明した。

 京口は将来的に階級を上げたい意向を持ち「減量のことを考えれば、ライトフライ級にいずれは殴り込みたいです」と含みを残した。また王座陥落したジムの先輩、前WBA・IBF世界ライトフライ級統一王者田口良一(31)に向け「またベストコンディションでリベンジしてほしい」とエールを送りながら現役続行を期待していた。

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田口良一1点に泣く「詰め切れなかった自分がダメ」

12回、挑戦者ブドラー(左)に左フックでダウンを見舞う田口(撮影・野上伸悟)

<プロボクシング:WBA、IBF世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦>◇20日◇東京・大田区総合体育館


 WBA&IBF世界ライトフライ級王者田口良一(31=ワタナベ)が、日本人初の偉業に失敗した。挑戦者ブドラー(南アフリカ)にペースを握られ、最終12回にダウンを奪うも、1ポイント差の0-3で判定負け。日本人3人目の統一王者で初の防衛戦だったが、WBAは日本歴代6位に並ぶV8も逃した。今後は時間をおいて方向を見極める。

 最終12回に田口の左フックがアゴに命中した。ブドラーはダウンもレフェリーはスリップと判断。採点集計中にダウンと訂正されたが、ジャッジ3者とも1ポイント差だった。試合中ダウンなら逆転得たか。田口は「もう1回ダウンまで詰め切れなかった。自分がダメ。受け入れます」と負けを認めた。

 4回にはボディー攻撃にコーナーへ追い込まれた。サイドの動き、ワンツーに続くジャブや右クロス、スタミナ。予想通りで対策していたが「ペースを取られた。うまく強い実力者だった」。WABミニマム級5度防衛から2階級制覇のキャリアを崩せなかった。

 日本人では井岡、高山に次ぐ2団体統一王者も、過去2人はすぐに王座の1つを返上した。田口は初の偉業への挑戦で、応援団も倍増の1300人が駆けつけた。石原トレーナーは「過去最悪の入りで足が動かなかった。重圧からか、気持ちがつくれていなかった」と、逆に負担になったかもしれない。

 前日にジャッジ構成で紛糾した。1人がブドラーと同じ南アフリカ人で、夜に残る2人のうち1人が日本人に変更された。構成はプロモーターのジムに最初に伝えられていた。直前に気づくなど、長期防衛から陣営に気の緩みがあったともいえそうだ。

 ブドラーは日本で再戦も歓迎した。田口は「応援に応える結果を出せず悔しい。あとは何も考えていない」。陣営は階級アップなどのプランもあるが、何より田口が再び気持ちをつくれるか。進退を含めじっくり考えることになる。【河合香】

 ◆田口良一(たぐち・りょういち)1986年(昭61)12月1日、東京都大田区生まれ。04年にワタナベジムに入門してアマ2戦2勝(2KO)。06年プロデビューで1回KO勝ち。ライトフライ級で07年全日本新人王。13年4月に再挑戦で日本同級王座獲得。同年8月に井上に判定負けで初防衛失敗。14年12月にWBA世界同級王座獲得。17年12月にIBFと2団体同級王座統一。167・5センチの右ボクサーファイター。

ファンに謝罪するように手を合わせ、リングを降りる田口(撮影・横山健太)

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田口良一が判定負けで日本人初の統一王座防衛に失敗

WBA・IBF世界ライトフライ級タイトルマッチ ブドラー(右)に判定で敗れ防衛に失敗した田口(撮影・野上伸悟)

<プロボクシング:WBA、IBFライトフライ級タイトルマッチ12回戦>◇20日◇東京・大田区総合体育館


 王者田口良一(31=ワタナベ)が日本人初の統一王座防衛に失敗した。2階級制覇を狙ったIBF世界同級6位ヘッキー・ブドラー(30=南アフリカ)との対戦。前半ペースを握られ、12回にダウンを奪ったものの、ジャッジが3者とも1ポイント差で0-3の判定負けとなった。WBAは日本歴代6位タイの8度目の防衛がかっていた。

 初回から苦しい展開だった。田口はジャブをついていくが、ブドラーが積極的に前に出てきて、休まず手を出してきた。4回には左右ボディーの連打に後退し、コーナーに追い込まれるシーンもあった。

 田口は中盤からようやく反撃し、最終12回に田口が左フックでダウンさせた。レフェリーはスリップダウンと判定したが、その後は一方的に攻めたゴングとなった。採点集計途中にスリップは正式にダウンと訂正された。それでも1ポイント及ばなかった。

 田口は悔しさをにじませながら、素直に負けを認めた。判定になった時点で「負けていると思った。もうちょっとできたと思うが、負けを受け入れる」と話した。ジャブで先手をとるつもりだったが「逆にペースを握られた。ブドラーは老かいなテクニシャンでペース配分も埋まった。やはり実力者だった」とWBAミニマム級で5度防衛のキャリアに脱帽した。

 ブドラー陣営は「また日本で再戦しよう」と、わざわざ控室まで来て申し入れた。田口は「正直今は何も考えられない」と答えだけだった。「今回は1300人が入場券を買ってくれた。支えてくれたり、応援してくれた人に結果を出せず悔しい」と頭を下げた。

WBA・IBF世界ライトフライ級タイトルマッチ ブドラー(後方)に判定で敗れ防衛に失敗した田口(撮影・野上伸悟)

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ウルトラC?京口が田口に勝利したブドラーに挑戦も

IBF世界ミニマム級タイトルマッチ 挑戦者ビンス・パラスを判定で下し2度目の防衛を果たした京口(撮影・野上伸悟)

<プロボクシング:IBF世界ミニマム級タイトルマッチ12回戦>


 王者京口紘人(24=ワタナベ)が3回に人生初のダウンを喫しながらも、挑戦者のIBFライトフライ級10位ビンス・パラス(19=フィリピン)に3-0の判定勝ちし、2度目の防衛に成功した。

 師匠の渡辺均会長(68)は、田口良一が失ったWBA世界ライトフライ級王座のオプション(興行権)を保持していることを明かし「ウルトラCなんだけど、京口がブドラーに挑戦してもいい」とのプランをぶち上げた。約8キロの減量がある京口は将来的な転級を口にしているものの、まずはミニマム級での団体王座統一戦を希望。「田口さんのように2団体統一王者になりたい」と口にした。WBO同級王者山中竜也(真正)との2団体王座統一戦について「期待してください」と笑顔をみせていた。

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内山高志氏「強くなる」田口僅差判定負けも復活期待

内山高志(2017年7月29日撮影)

<プロボクシング:WBA、IBFライトフライ級タイトルマッチ12回戦>◇20日◇東京・大田区総合体育館


 王者田口良一(31=ワタナベ)が日本人初の統一王座防衛に失敗した。2階級制覇を狙ったIBF世界同級6位ヘッキー・ブドラー(30=南アフリカ)との対戦。前半ペースを握られたが12回にダウンを奪ったものの、3者とも1ポイント差で0-3の判定負けとなった。

 テレビ解説を務めたワタナベジムの先輩で元WBA世界Sフェザー級王者の内山高志氏(38)は「序盤がもったいなかった。足を使ってさばくとかすればよかったんですけど、受け過ぎちゃったので。相手も調子に乗ってしまった。ポイントをとられてるってわかってから出るしかなくなって、後半はらしさがでてきたけど、ちょっとスタートが遅かった。相手もスタミナがあるうちは動きも良かったので。むこうは戦略通りだったと思う」と振り返った。

 採点については「僕も採点して、同じ114-113でしたね。もう1回ダウンがとれていれば。相手はグラグラだったので、TKOになったかもしれない。採点はしょうがないかな」と話した。

 後輩への思いも明かし「あいつはおそらく僕の(連続防衛)記録ももちろん超えるだろうし、具志堅さんの記録も超えちゃうだろうなって思っていたので。彼は負けは何度も経験してますし、これからまた強くなると思うので。諦めないで復活すると思う。彼が現役でいる間は僕も応援はします」と再起を期待した。

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田口「打ち勝つ」倍増1300人大応援団に勝利を

WBA・IBF世界ライトフライ級タイトルマッチの計量をクリアし、ポーズをとる王者田口(撮影・野上伸悟)


 WBA&IBF世界ライトフライ級王者田口良一(31=ワタナベ)が、大応援団の後押しで日本人初の偉業を果たす。19日は大田区総合体育館で前日計量があり、挑戦者のブドラー(南アフリカ)ともリミットの48・9キロでパスした。国内で2団体統一王者の初防衛へ、約1300人の大応援団が駆けつける。

 田口が用意した入場券は当初100枚増の800枚だった。14年の初挑戦時の約200人から4倍増だ。毎回お礼の一筆を入れて発送する。応援の輪が少しずつ広がってここまできた。

 さらに今回はボクシング好きの教育関係会社社長と知り合い、「ありがたいことに」と500枚の大口が加わった。一気に前回からほぼ倍増の応援団だ。先輩世界王者内山氏は会社員経験もあって営業力があった。渡辺会長は「田口も内山並みですごい」と驚いた。

 異例の日中ゴングも観客のために決めた。テレビ中継枠は2つの選択肢があり、もう1つは19日の土曜日夕方。「見に来てもらいやすいと思って」と、慣れない日曜日の日中を即決した。

 田口は入れ墨の多い相手に「間違いなく痛みに強い」と軽口をたたく王者の余裕もあった。「ジャブで先手をとり、正々堂々激しく打ち合って勝つ」と約束し、大声援に応えるつもりだ。【河合香】

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京口紘人「KOを」地元大阪凱旋へ最軽量級最強示す

IBF世界ミニマム級級タイトルマッチの調印式を終えポーズをとる王者京口(左)と挑戦者パラス(撮影・野上伸悟)


 プロボクシングIBF世界ミニマム級王者京口紘人(24=ワタナベ)が「最軽量級最強」の存在感をアピールする。20日に東京・大田区総合体育館でIBF世界ライトフライ級10位ビンス・パラス(19=フィリピン)との2度目の防衛戦に臨む京口は19日、会場で開かれた前日計量に出席。挑戦者パラスとともに47・6キロのリミットでパスした。

 今回、京口の防衛戦はTBSで生中継されない。ダブル世界戦のメインとなるWBA・IBF世界ライトフライ級王者田口良一(ワタナベ)がKO決着した場合に録画での放送は予定されているが、関東ローカルのために出身地の大阪では試合をチェックできない。京口は「(試合は)映らないの、というのは大きいですね。来られない人も多いので。でも仕方ないことかなと。欲を出せば…ですけど」と苦笑いを浮かべた。

 将来的には、地元大阪での防衛戦も視野にいれている。「こっち(東京)で防衛戦すると、見に来てくれる人はわずか。より一層、凱旋(がいせん)して大阪の人に来てもらう気持ちは強い」と将来的な希望も口にした。試合の生中継、大阪凱旋(がいせん)試合…すべては勝ち続け、世界王者としての存在感と知名度がアップすれば実現すること。「階級関係なしに迫力ある試合をみせたい。前回よりももっといいKOをみせられたら」とミニマム級最強を証明する構えだ。

ダブル世界戦の調印式を終えポーズをとる左からWBA・IBF世界ライトフライ級挑戦者のブドラー、王者田口、田口のベルトを触るIBF世界ミニマム級王者京口、挑戦者パラス(撮影・野上伸悟)
IBF世界ミニマム級級タイトルマッチの計量をパスし終えポーズをとる王者京口(撮影・野上伸悟)

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田口良一、初の2団体王座防衛へ「気合で」計量パス

WBA・IBF世界ライトフライ級タイトルマッチの調印式を終えポーズをとる王者田口(右)と挑戦者ブドラー(撮影・野上伸悟)


 20日に開催されるプロボクシングのダブル世界戦の調印式と前日計量が、19日に試合会場となる大田区総合体育館で行われた。

 WBA&IBF世界ライトフライ級タイトルマッチは、王者田口良一(31=ワタナベ)とIBF6位ヘッキー・ブドラー(30=南アフリカ)ともリミットの48・9キロで一発クリアした。

 最近は世界戦でも体重超過が多く、問題視されている。田口は前日から何も食べていないが「直前はきつかったが、気合で絶対落とそうと思った。ぎりぎりでパンツを脱ぐも嫌ですから。向こうもリミットを作ってきてくれてうれしい」と笑みを見せた。

 上半身に入れ墨を入れたブドラーの裸を初めて見たが「すごいタトゥー。痛みには間違いなく強い」と笑わせた。公開練習では左構えも見せた。「絶対右。かく乱でしょう。気にしない」と話し、試合のカギには「動きを封じたいし、先手をとりたい」とジャブを挙げた。

 日本人としては史上初となる2団体王座の初防衛がかかる。「厳しい試合になるかもしれないが、正々堂々と激しい打ち合いをしたい。盛り上がる試合をして、自分が勝つ」と言い切った。

WBA・IBF世界ライトフライ級タイトルマッチの調印式、計量を終えポーズをとる王者田口(右)と挑戦者ブドラー(撮影・野上伸悟)

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田口「勝つのは自分です」京口「迫力がある試合を」

ダブル世界戦の調印式を終えポーズをとるWBA・IBF世界ライトフライ級王者田口(左)とIBF世界ミニマム級王者京口(撮影・野上伸悟)


 20日に開催されるプロボクシングのダブル世界戦(東京・大田区総合体育館)の前日計量は19日、会場内で開かれた。WBA・IBF世界ライトフライ級タイトルマッチに臨む統一王者田口良一(31=ワタナベ)、挑戦者のIBF世界同級6位ヘッキー・ブドラー(30=南アフリカ)はともにリミット48・9キロでクリア。IBF世界ミニマム級タイトルマッチに臨む王者京口紘人(24=ワタナベ)、挑戦者のIBF世界ライトフライ級10位ビンス・パラス(19=フィリピン)も、ともに47・6キロのリミットでパスした。

 計量に先駆けて開かれた調印式で、WBAは8度目、IBFは初の防衛戦となる田口は「史上初(の2団体統一防衛戦)なのでうれしさを感じます。厳しい試合になると思いますが、勝つのは自分です」とキッパリと言い切った。また2度目の防衛戦となる京口は「前回から5カ月も試合が空いたので早く試合をしたい。KO率が高い者同士の対戦なので、階級に関係ない迫力がある試合をみせたい」と自信をのぞかせていた。

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田口良一、トレンチコートでスタイリッシュに勝つ

ポーズを決めるWBA・IBF世界ライトフライ級王者の田口(右)と挑戦者のブドラー(撮影・滝沢徹郎)


 WBA&IBF世界ライトフライ級王者田口良一(31=ワタナベ)が「謙虚な王様」としてリングに上がる。20日のダブル世界戦の予備検診が18日に都内であり、4選手とも異常はなかった。田口は今回好きな青色のガウンの背に「THE HUMILITY KING」と入れた。

 前回からガウンはデザイナーに頼み、5つの候補から選んだ。トレンチコートスタイルで文字は白でKを反転させた。シューズも同じ文字入りで、制作者は「ミリタリーをヒントにスタイリッシュに。リングインまで戦う闘志が持続するように願った」と話す。

 田口は「着る時間は短いがいいものができた」と喜んだ。身長差8センチなど体格優位が数字で示されたが「そこで勝負するわけではない。ベテランの域になって落ち着いている」と余裕があった。入場ではおごらずにNO・1王者をアピールし、リングで実証する。

田口のトレンチコート風ガウン

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田口、王者でも青グラブ変えず「試合楽しみに」


 ダブル世界戦の予備検診が18日に都内で行われ、4選手とも異常はなかった。WBA、IBF世界ライトフライ級タイトルマッチは、王者田口良一(31=ワタナベ)が身長167・5センチで8センチ、リーチは170センチで3・5センチ、IBF世界同級6位ヘッキー・ブドラー(30=南アフリカ)を上回った。ブドラーは2階級制覇を狙うが、WBA世界ミニマム級からの昇級とあって、体格の違いが数字に表れた。

 田口はデータで優位にも「そこで勝負するわけではないので気にしない」と落ち着いた表情で話した。今回がプロ32戦目。「30戦を超えて、ベテランの域になった。だいぶ慣れたと思っている」と自らも余裕を口にした。

 今回入場時のガウンは青で、裾が長いトレンチコートスタイルと気分を変えた。著名なデザイナーによる5つの候補から選んだ。トランクスは普段の青から黒に変えたが、グローブも青。青は好きな色で王者になっても変えていない。「いい状態でリングに上がれそうなので、試合を楽しみしてください」と笑みを見せた。試合は20日に東京・大田区総合体育館でゴングとなる。

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田口の挑戦者はポパイ印の曲者、会見前逆構えミット

左腕に刻んだポパイのタトゥーを指さす元WBA世界ミニマム級王者ブドラー


 2階級制覇を狙うIBF世界ライトフライ級6位ヘッキー・ブドラー(29=南アフリカ)が16日、都内で練習を公開した。

 20日に東京・大田区総合体育館で、WBA&IBFの2団体王者田口良一(ワタナベ)に挑戦する。通常は会見をして練習公開となるが、ブドラーは予定の1時間前にジムに到着し、会見の前に動きだした。

 ワタナベジム関係者には「練習を見るな」と言って外へ追い出した。練習はシャドーにバッグとミット打ちを約40分こなし、会見が設定された時間には練習を終えた。ミットでは本来の右でなく左構えで「元々はサウスポーだった」と説明したが、王者陣営をけむに巻こうととしたようだ。

 ブドラーは前回田口が勝ったIBF王者メリンド(フィリピン)に1-2で判定負けしていた。微妙な判定に抗議したことで、今回指名挑戦となった。「あの試合は勝っていた。田口はベストファイターで厳しい試合になるだろうが、自信がなければ試合しない」。5度防衛したWBA世界ミニマム級に続くベルトを確信していた。 ネイザン・トレーナーは「田口は後半強い。後半集中できるように300回のスパーをこなしてきた」。ブドラーは左腕にはポパイの入れ墨があり「すし屋でもホウレンソウを頼んだ」と笑ってパワーを誇示した。

 田口陣営の石原トレーナーは左構えにも「かく乱したいんでしょうが、想定している。田口はスイッチの相手にも勝ってきている。打ってサイドに動きスタイルは変わりないと思う」とあわてることはなかった。

元WBA世界ミニマム級王者ブドラーが左腕に刻んだポパイのタトゥー
公開練習でミット打ちする元WBA世界ミニマム級王者ブドラー

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田口良一へ早期決着指令、京口V2戦もTV中継して

内山高志氏(右)と握手を交わす田口(撮影・横山健太)


 ボクシングWBA、IBF世界ライトフライ級王者田口良一(31=ワタナベ)が、前半KO防衛を厳命された。20日の挑戦者ブドラー(南アフリカ)との防衛戦を控え、14日に都内のジムで練習を公開した。渡辺会長らの陣営に加え、先輩の元世界王者内山氏からも早期決着指令を受けた。

 試合のキャッチコピーは「歴史を作る」。WBAは日本6位タイ8度目、IBFは初防衛戦だが、2団体統一王座防衛なら日本人初となる。田口も「史上初はうれしい。なんとしても勝ちたい」と意欲を示した。

 そこへ渡辺会長は「6回KO」を要求した。セミはIBF世界ミニマム級王者京口のV2戦だが、テレビ中継は田口の試合から1時間。「早く終われば京口も放送できる」という理由だ。京口につく井上トレーナーも当然同調した。

 さらに田口につく石原トレーナーも「次に集中したいので巻きでお願い」と要望した。世界戦後にもWBOアジア太平洋ライト級王者荒川のV2戦があるため。トドメはテレビ解説の内山氏で「おれの仕事を早く終わらせてくれ」。田口は「頑張るけど、焦らず自分のペースで。先に謝っておく。後半KOできれば」と重圧に苦笑しきりだった。【河合香】

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田口良一へ渡辺均会長がKO指令「6回には倒して」

ファイティングポーズで写真に納まる田口(中央)。左は石原トレーナー、右は渡辺会長(撮影・横山健太)


 プロボクシングWBA・IBF世界ライトフライ級王者田口良一(31=ワタナベ)が日本人初となる2団体統一防衛戦に向け、師匠からKO指令を受けた。

 20日に東京・大田区総合体育館でWBA同級7位、IBF同級6位のヘッキー・ブドラー(29=南アフリカ)との防衛戦(WBA8度目、IBF初防衛)に備え、14日に都内の所属ジムで練習を公開。渡辺均会長から「できれば6回ぐらいには倒してほしい」と2戦ぶりのKO勝ちを要望された。

 試合はTBSで午後2時から生中継される。早期KO勝利ならば、ダブル世界戦として先にリングに立つIBF世界ミニマム級王者京口紘人(24=ワタナベ)の2度目の防衛戦も放送時間内に組み込まれる可能性がある。同会長は「京口の試合も放送してほしいからね」と意図を明かした。また田口を担当する石原トレーナーからも「6回ぐらいで勝ってくれれば」と大きな期待を寄せられた。

 また歴代3位の11度防衛を誇る元WBA世界スーパーフェザー級王者内山高志氏からも激励を受けた。現役時代には「KOダイナマイト」と呼ばれたジムの先輩からも「ぜひKOしてほしい」と声を掛けられた。師匠、トレーナー、加えてジムの偉大な先輩からKO指令をもらった田口は「大変ですね」と苦笑い。それでも国内で初めてとなる2本の世界ベルトを懸けた防衛戦となるため「史上初というのがうれしい。KOチャンスはあると思うので、仕留められたらいいと思う」と気持ちを高ぶらせた。

ミット打ちでごう音を響かせる田口(撮影・横山健太)

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王者田口挑戦のブドラー来日「ロマチェンコ参考」

20日にWBA・IBF世界ライトフライ級王者田口に挑戦するために来日したブドラー


 ロマチェンコ流で勝つ!? 20日に東京・大田区総合体育館でWBA・IBF世界ライトフライ級王者田口良一(31=ワタナベ)に挑戦するIBF同級6位ヘッキー・ブドラー(29=南アフリカ)が13日、来日した。

 5度の防衛に成功した元WBA世界ミニマム級スーパー王者は長距離移動でリナレス-ロマチェンコ戦をチェックできなかったことを残念がり「ロマチェンコが好き。彼の頭の動かし方などはベストで参考にしている。後で試合動画を見たい」と研究熱心な姿勢をみせた。

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挑戦者ブドラー「ロマチェンコ流」で2階級制覇狙う

20日にWBA・IBF世界ライトフライ級王者田口に挑戦するために来日したブドラー


 プロボクシングのIBF世界ライトフライ級6位、WBA世界同級7位ヘッキー・ブドラー(29=南アフリカ)が「ロマチェンコ流」で世界2階級制覇を狙う。

 20日に東京・大田区総合体育館で、WBA・IBF世界同級統一王者田口良一(31=ワタナベ)に挑戦するブドラーは13日、母国からドバイ経由で来日。「飛行機での移動で疲れはあるけれど、良い試合ができると思うよ」とリラックスした表情をみせた。

 5度の防衛に成功した元WBA世界ミニマム級スーパー王者は「田口はこの階級でベストな選手。これまでで1番厳しい試合になるだろう。田口よりもハードに戦いたい」と気合十分。長距離移動の影響で、米国時間12日に開催されたWBA世界ライト級タイトルマッチ(リナレス-ロマチェンコ戦)は動画でチェックできていないものの「ロマチェンコが好きで頭の動かし方などは今のボクサーの中でベストなので参考にしている。あとで試合もユーチューブでチェックしたい」と待ち切れない様子だ。

 昨年9月、当時のIBF世界同級王者ミラン・メリンド(フィリピン)に微妙な判定で敗れ、今回はIBF指令で指名挑戦者となったブドラー。同年12月にメリンドに勝った田口が2団体統一王者になったことで、2つのベルトに同時挑戦できるチャンスを得た。「これにチェレンジできることは光栄なことだ」とテンションを高く保っていた。

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田口良一は週休2日 20日統一戦へ万全期す

田口良一(2018年4月4日撮影)


 ボクシングWBA&IBF世界ライトフライ級王者田口良一(31=ワタナベ)が9日、都内のジムで8回のスパーリングをこなした。

 20日の大田区総合体育館での日本人初の統一王座防衛へ調整は最終段階。2日には最長10回をこなし「前回の方がよかった。疲労もある」と前日は休み今回スパーは12日で打ち上げる。30歳を過ぎて週休2日制に。「気を抜かず体調を整えていく」とWBA8度目、IBF初の防衛へ万全を期す。

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王者田口良一が試合前最長の10Rスパーリング

東洋太平洋ミニマム級王者小浦翼(右)とのスパーリングを消化したWBA・IBF世界ライトフライ級統一王者田口


 ボクシングWBA・IBF世界ライトフライ級統一王者田口良一(31=ワタナベ)が、5月20日の防衛戦(東京・大田区総合体育館)に備え、試合前最長の10回のスパーリングを敢行した。

 2日、都内の所属ジムで東洋太平洋ミニマム級王者小浦翼(E&Jカシアス)らと計10回を消化し「ここ最近のスパーリングの中では1番、内容が良かった」と手応えを口にした。

 IBF世界同級6位の元WBA世界ミニマム級スーパー王者ヘッキー・ブドラー(29=南アフリカ)との防衛戦(WBA8度目、IBF初防衛戦)まで残り2週間強となり、ロングスパーリングは調整の折り返し地点。実力者と拳を交え左ジャブで主導権を握った展開に納得の様子。「今までの積み重ねが出てきていると思う」と、長いラウンドで思い通りに戦うことができている。日本人初となる2団体統一王座の防衛戦。順調な調整で田口がラストスパートをかける。

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京口紘人が5月防衛戦、パッキャオゆかり苦労人相手

今年に入って新調した「バンクール」社製のスーツを着用して会見に臨んだIBF世界ミニマム級王者京口


 プロボクシングIBF世界ミニマム級王者京口紘人(24=ワタナベ)が5月20日、東京・大田区総合体育館で、WBA世界ライトフライ級7位ビンス・パラス(19=フィリピン)と2度目の防衛戦に臨むことが23日、発表された。既に挑戦者はIBFに転級を申請済みで、次回のランキング発表でランク入りする見通しだという。

 挑戦者となるパラスは、幼少時代に元6階級制覇王者マニー・パッキャオに出会い、病気の父の治療費や借金を援助してもらったというエピソードの持ち主。母国の英雄にあこがれ、プロボクサーになったという。15年にNHKで放送されたパッキャオ特集にも16歳当時のパラスが出演し、父を亡くした後、路上でゴミを集めて働いていたという苦労話も紹介されていた。23日に東京・五反田の所属ジムで会見に臨んだ京口は「ハングリーな選手だと思うので、そういった選手にしっかり勝ちきることが成長につながると思う。いい試合になる」と気合を入れ直した。

 京口にとっては初めて年下の挑戦者となるが「フィリピンでホープと言われている選手で、お互いに無敗でキャリア的にもホープ同士。でもボクが王者なので王者として圧倒できる試合ができたら」と強調していた。なお同日はWBA・IBF世界ライトフライ級統一王者田口良一(31=ワタナベ)がIBF世界同級6位ヘッキー・ブドラー(29=南アフリカ)との統一防衛戦に臨むダブル世界戦となる。

5月20日にビンス・パラスとの2度目の防衛戦が決まったIBF世界ミニマム級王者京口紘人

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薄氷V3久田哲也にオカンがツッコミ「ふがいない」

3度目の防衛に成功した王者久田(中央)は母恵子さん(左)の叱咤(しった)に苦笑い(撮影・加藤裕一)

<プロボクシング:日本ライトフライ級タイトルマッチ10回戦>◇14日◇エディオンアリーナ大阪第2競技場


 デビュー42戦目の王者久田哲也(33=ハラダ)が同級1位板垣幸司(34=広島三栄)を2-1の判定勝ちで退け、3度目の防衛に成功した。

 序盤は相手の出方を見てしまう悪癖が出て、リーチで勝る挑戦者に距離を支配されたが、中盤以降に巻き返した。7回に偶然のバッティングで左上まぶたが腫れ上がり、視界が制限される中、終盤はポイントを奪うことに徹した。

 「今日は反省しかないです。自分がイメージしていた戦い方はあったけど、うまく実践できなかった。油断とは言いたくないけど、しっかり対策されてましたね」。試合後のリングでは、4日前に誕生日を迎えた母恵子さん(63)を招き入れ、感謝の言葉を伝えて“親孝行”をしたものの、母から「ちょっとふがいなかったですね」と突っ込まれると、苦笑いを浮かべるしかなかった。

 それでも、ベルトという“世界戦の切符”は死守した。世界ランクは現在主要4団体とも10位内で、陣営は今後、世界初挑戦の交渉を本格化する構え。最優先ターゲットは、ランク1位で指名試合の権利を有するWBAでスーパー王者田口良一ではなく、正規王者カニサレスに定める。このほどカニサレス側から母国ベネズエラでのマッチメークを提案されたが、年内の日本開催を目指す。

 久田は「こんな試合をして言うのも何ですが(世界王座を奪う)自信はあります。自分のことを信じたい」と話した。この日の入場曲はアントニオ猪木の「INOKI-BOM-BA-YE」。前日に友人らの勧めで急きょ決定し、ファンの「ヒサダ! ボンバイエ!」の大声援を受け、リングに上がった。快勝ならリング上で「1、2、3、ダーッ!」をやるつもりだったが、さすがに遠慮したとか。歓喜の“ダーッ!”は、デビュー43戦目か44戦目の大舞台で世界のベルトを手にした時までお預けだ。

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田口良一「史上初のうれしさある」統一王座防衛戦

防衛戦を発表したWBA・IBF世界ライトフライ級統一王者田口(左)とIBF世界ミニマム級王者京口(撮影・中島郁夫)


 プロボクシングWBA・IBF世界ライトフライ級統一王者田口良一(31=ワタナベ)が日本人初となる2団体統一王座の防衛戦に臨む。5月20日に東京・大田区総合体育館でIBF世界同級6位の元WBA世界ミニマム級スーパー王者ヘッキー・ブドラー(29=南アフリカ)との防衛戦(WBA8度目、IBF初防衛戦)を行うと4日、発表された。都内で会見した田口は「(日本人)史上初のうれしさがある」と気持ちを高揚させた。

 IBFからの指名試合として2階級制覇を狙う元世界王者を迎え撃つ。田口は「リスクはあるが、評価も上がる。統一王者として今まで以上に注目されると思うので、何としても8度目の防衛を成功させたい」と意気込んだ。

 また同興行でIBF世界ミニマム級王者京口紘人(24=ワタナベ)も2度目の防衛戦に臨む。挑戦者は後日発表される。

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小西伶弥、故郷での世界初挑戦「100%勝ちます」

前日計量をともに1発でクリアしポーズを取る小西(右)とカニサレス(撮影・清水貴仁)


 ボクシングのダブル世界戦(18日、神戸ポートピアホテル)の前日計量が17日、試合会場のホテルで行われた。

 WBA世界ライトフライ級王座決定戦は、世界初挑戦の同級2位小西伶弥(24=真正)がリミットの48・9キロ、相手の同級1位カルロス・カニサレス(25=ベネズエラ)は600グラム下回る48・3キロで一発パスした。

 16年大みそかにWBA王者だった田口良一(ワタナベ)に挑んで引き分けているカニサレスは、計量前の健診で驚異の数字をはじき出した。通常なら60以上の脈拍がなんと34。コミッションドクターによると、3回計り直しても同様の結果だったという。並外れたスポーツ心臓を数値で示したが「別に問題ないし、とても気分いいよ。それよりも食べて寝たい」と余裕の発言を繰り返した。

 対する小西はきっちりリミットでパスした。日本タイトルも保持したミニマム級から1階級上げ「胃の調子もいいし、水分をとっていくと元気になるのが身に染みて分かる」と減量苦からの解放を実感。計量後はいつもの特製スープを口にしたが「(今までは)胃が弱かったから。(今回は)回復もよさそう」。生まれ育った神戸での世界初挑戦に「たくさん応援に来てくれるし、体も仕上げている。100%勝ちます」と王座奪取を宣言した。

 ◆計量前の健診結果(体温、脈拍、血圧)

 ☆WBO世界ミニマム級タイトル戦

 王者山中 36・9度、52、121/88

 挑戦者カジェロス 36・5度、86、127/74

 ☆WBA世界ライトフライ級王座決定戦

 同級1位カニサレス 35・9度、34、126/94

 同級2位小西 36・1度、64、128/84

前日計量を1発でクリアし笑顔の小西(撮影・清水貴仁)
前日計量をともに1発でクリアし、にらみ合う小西(右)とカニサレス(撮影・清水貴仁)

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宇津木&堤がB級プロテスト合格 元王者内山を尊敬

B級プロテストに合格した宇津木秀(左)と堤聖也


 ボクシングのワタナベジムから、平成国際大コンビが3月にプロデビューする。20日に東京・後楽園ホールで、6回戦のB級プロテストに合格した。

 一昨年主将のライト級宇津木秀(23)と今春卒業のスーパーフライ級堤聖也(22)。ともにジムの先輩の元世界王者内山高志を尊敬し、出稽古でスパーリングしたこともある。その縁もあって今年入門した。

 宇津木はアマ81勝(23KO)27敗で、172センチの右ボクサーファイター。父の影響で中2から沼田ジムに通い、内山と同じ花咲徳栄では選抜2位、大学では全日本2位。1学年上が1人のために3年から2年間主将で「やりきった感があった」。卒業後は働きながらコーチになり、警察官の1次試験に合格したが「学生の戦っている姿や世界戦を見て刺激を受け、またやりたくなった」という。昨年12月の全日本社会人で初の優勝を節目に転向した。

 堤は84勝(40KO)17敗で、165センチのスイッチボクサー。「遊んでいるといつもケンカになってしまった」と、ルールがあるボクシングを熊本の本田ジムで始めた。九州学院で全国3位4回、大学では国体2位。やめるつもりだったが、同学年で勝てなかった田中恒成が世界王者、井上拓真も世界目前まで活躍。高校時代に2戦2勝の比嘉大吾も世界王者になり、「追いつき追い抜きたい」とプロを選んだ。

 ともにジムの大黒柱となった世界王者田口良一を指導する石原雄太トレーナーがつくことになった。2人は「目指すのは世界。3、4年でとりたい」と口をそろえる。宇津木は「(世界王者)村田さんのように中量級でも日本人が通じるところを見せたい」と言えば、堤は「アマらしくないスイッチはプロ向きでお客さんをわかせたい」。3月27日に後楽園ホールで、外国人相手にプロデビューする。

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田口良一が殊勲賞「統一戦で強いと証明でき、自信」

殊勲賞を受賞した田口(撮影・丹羽敏通)


 プロボクシングの17年度年間表彰式が9日、都内のホテルで開かれた。

 殊勲賞を受賞した田口良一は「統一戦で強いと証明でき、自信つき、価値ある賞になった。前より堂々とできている。次は10回防衛が目標で、MVPももらいたい」とコメントした。

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田口良一「もらえると思わなかった」木村と初殊勲賞

ボクシング年間優秀選手表彰式で写真に納まる、前列左から藤本、比嘉、田口、村田、井上、木村、拳四朗、藤岡。後列左から下田、内山、三浦、小関(撮影・丹羽敏通)


 ボクシングの2017年度年間表彰式が9日に都内であり、殊勲賞はWBA&IBF世界ライトフライ級王者田口良一(31=ワタナベ)とWBO世界フライ級王者木村翔(29=青木)の2人が受賞した。ともに初の受賞となった。

 田口は大みそかの2団体統一戦が評価され、年間最高試合賞にも選ばれた。「もらえると思わなかった。びっくりだけど、統一戦で強いと証明でき、自信つき、価値ある賞になった。前より堂々とできている」。今までは控えめだったコメントもしっかりし、貫禄がでてきた。

 「MVPを狙っていた」と聞かれると「ほしいけど、村田さんだと思っていたので」。次の目標には10回防衛を掲げている。「ここまできて、(MVPにも)ノミネートもされ、やるからには狙いたい。3団体統一の可能性もあり、日本人は初めてをやってみたい」とさらなる意欲を口にした。

 木村はインフルエンザにかかって、7日までは自宅療養で始動も延期していた。表彰式出席も初めてだっただけに「この場に出られて誇りに思う。(殊勲賞は)素直にびっくりでありがたい」と感謝した。ただし持参したベルトはWBOアジア・パシフィック王者時代のもの。「開けたら違っていた。会長に怒られた」と苦笑いだった。

 フライ級はWBC王者が比嘉で、統一戦には「時期が来ればレベルアップにもなるが、日本人同士で削り合いしなくても」と否定的だった。3階級制覇を狙う田中が1位にランクインにも「指名試合になれば。また日本人とやるの思うけど」とあまり乗り気ではなかったが「しっかり防衛していって、もっと有名になりたい」と飛躍を期した。今年からトレーナー賞も新設され、有吉将之会長が受賞と二重の喜びとなった。

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村田諒太が恩師命日に初MVP「ミドル級の役割を」

MVPを受賞した村田(撮影・丹羽敏通)


 プロボクシングの17年度年間表彰式が9日、都内のホテルで開かれ、最優秀選手にWBA世界ミドル級王者村田諒太(32=帝拳)が初選出された。

 昨年10月、同級王座戦で同年5月以来の再戦となったアッサン・エンダム(フランス)を7回終了時TKOで下し、五輪金メダリストとして日本人初の世界王者に輝いた。日本人として竹原慎二以来2人目となるミドル級世界王座ともなり、表彰選手を決定するボクシング担当記者の投票で36票中21票を集めた。

 壇上では「恐縮です。こんなに強いチャンピオンがいる中で頂くのは。いろいろな方のおかげです」「個人的な話ですが、今日は高校の恩師の武元先生の命日です。こういう日に賞を頂いた。いまも見守ってくれていると思う」。南京都高(現京都広学館高)で指導を受けた恩師の名前を挙げて感慨に浸った。

 4月15日には同級8位ブランダムラ(イタリア)を迎え初防衛戦(横浜アリーナ)が待つ。壇上に上がった新旧の世界王者たちは軽量級が中心だったが、「ミドル級の役割があると思う。そのあたりをしっかりやっていきたい」と誓った。

 技能賞はWBO世界スーパーフライ級王者井上尚弥(大橋)が2年連続2回目、殊勲賞はWBA、IBF統一世界ライトフライ級王者田口良一(ワタナベ)が初、WBO世界フライ級王者木村翔(青木)が初の受賞となった。

ボクシング年間表彰式で写真に納まる、左から殊勲賞の田口、MVPの村田、技能賞の井上、殊勲賞の木村(撮影・丹羽敏通)

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小西伶弥3・18世界初挑戦 カニサレスと無敗対決

小西伶弥(17年9月2日撮影)


 15戦無敗のWBA世界ライトフライ級2位小西伶弥(24=真正)が世界初挑戦する。同級1位カルロス・カニサレス(24=ベネズエラ)との王座決定戦を3月18日に神戸ポートピアホテルで行うことが26日、所属ジムから発表された。同僚のWBO世界ミニマム級王者山中竜也の初防衛戦とダブル世界戦となる。

 神戸市内で会見した小西は「全力で勝ちにいく。(階級を)上げることで力を発揮できる。(山中と)仲良く2人でチャンピオンとして終われれば」と意気込んだ。昨年12月に日本ミニマム級王座の2度目防衛に成功し、階級を上げての世界挑戦に照準を合わせていた。

 WBAのライトフライ級は田口良一が昨年12月にIBFとの統一王者となったため、正規王座は空位。カニサレスは16年12月に田口と引き分けた以外は19勝負けなしの強豪で、ベルトをかけた無敗対決となる。

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田口良一、5月にも日本人初2団体統一王者防衛戦へ

公開練習でミット打ちを行う田口(撮影・山崎哲司)


 プロボクシングWBA・IBF世界ライトフライ級統一王者田口良一(31=ワタナベ)が5月にも日本人初となる2団体統一王者の防衛戦に臨むことが確実となった。田口が都内の所属ジムで始動した23日、師匠の渡辺均会長が明かした。田口の18年最初の試合は8度目のWBA王座、初のIBF王座を懸けた次期防衛戦。また同門のIBF世界ミニマム級王者京口紘人(24)も始動。

 18年は日本人初の快挙を達成する好機が巡ってくる。昨年大みそかにIBF王者ミラン・メリンド(フィリピン)を判定で下し、日本人3人目の2団体統一王者となった田口は、次期防衛戦について「本当に『強い王者』だなと思われるような世界王者になりたい」と引き締めた。既にIBFから同級6位ヘッキー・バドラー(29=南アフリカ)との対戦指令を受けている。師匠の渡辺会長は「バドラー戦ならWBAも承認する」と統一王者として防衛戦を組むことに自信を示した。過去、井岡一翔、高山勝成がなしえなかった2つの王座を懸けた防衛戦が実現しそうだ。

 京口も、田口とのダブル世界戦で5月にもV2戦が組まれる。渡辺会長は3月18日に初防衛戦を控えるWBO同級王者・山中の名前を挙げ「いずれ統一戦を組むことができれば」と夏以降に交渉する意向も示した。

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京口紘人が2度目防衛へ始動「存在感高める選手に」

始動した日の公開練習でミット打ちを行う京口紘人(撮影・山崎哲司)


 昨年大みそかに初防衛を成功させたプロボクシングIBF世界ミニマム級王者・京口紘人(24=ワタナベ)が「価値を高める」を意識し、2018年に臨む覚悟を示した。23日、都内の所属ジムで始動。18年は「価値を高める」と色紙の目標を記し「ミニマム級ですけれど存在感を高める選手になれたらいいと思う。ファンが望むヒリヒリするような、『京口、負けるかも』みたいな試合をクリアすることが近道。それをクリアしていきたい」と抱負を口にした。

 師匠の渡辺均会長によれば、2度目の防衛戦は5月ごろ。WBA・IBF世界ライトフライ級統一王者・田口良一(ワタナベ)とのダブル世界戦を行う計画になっているという。「ミニマム級も他の階級の世界王者と遜色ないような勝ち方をしたい」と意気込んだ。

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