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田口良一が殊勲賞「統一戦で強いと証明でき、自信」

殊勲賞を受賞した田口(撮影・丹羽敏通)


 プロボクシングの17年度年間表彰式が9日、都内のホテルで開かれた。

 殊勲賞を受賞した田口良一は「統一戦で強いと証明でき、自信つき、価値ある賞になった。前より堂々とできている。次は10回防衛が目標で、MVPももらいたい」とコメントした。

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田口良一「もらえると思わなかった」木村と初殊勲賞

ボクシング年間優秀選手表彰式で写真に納まる、前列左から藤本、比嘉、田口、村田、井上、木村、拳四朗、藤岡。後列左から下田、内山、三浦、小関(撮影・丹羽敏通)


 ボクシングの2017年度年間表彰式が9日に都内であり、殊勲賞はWBA&IBF世界ライトフライ級王者田口良一(31=ワタナベ)とWBO世界フライ級王者木村翔(29=青木)の2人が受賞した。ともに初の受賞となった。

 田口は大みそかの2団体統一戦が評価され、年間最高試合賞にも選ばれた。「もらえると思わなかった。びっくりだけど、統一戦で強いと証明でき、自信つき、価値ある賞になった。前より堂々とできている」。今までは控えめだったコメントもしっかりし、貫禄がでてきた。

 「MVPを狙っていた」と聞かれると「ほしいけど、村田さんだと思っていたので」。次の目標には10回防衛を掲げている。「ここまできて、(MVPにも)ノミネートもされ、やるからには狙いたい。3団体統一の可能性もあり、日本人は初めてをやってみたい」とさらなる意欲を口にした。

 木村はインフルエンザにかかって、7日までは自宅療養で始動も延期していた。表彰式出席も初めてだっただけに「この場に出られて誇りに思う。(殊勲賞は)素直にびっくりでありがたい」と感謝した。ただし持参したベルトはWBOアジア・パシフィック王者時代のもの。「開けたら違っていた。会長に怒られた」と苦笑いだった。

 フライ級はWBC王者が比嘉で、統一戦には「時期が来ればレベルアップにもなるが、日本人同士で削り合いしなくても」と否定的だった。3階級制覇を狙う田中が1位にランクインにも「指名試合になれば。また日本人とやるの思うけど」とあまり乗り気ではなかったが「しっかり防衛していって、もっと有名になりたい」と飛躍を期した。今年からトレーナー賞も新設され、有吉将之会長が受賞と二重の喜びとなった。

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村田諒太が恩師命日に初MVP「ミドル級の役割を」

MVPを受賞した村田(撮影・丹羽敏通)


 プロボクシングの17年度年間表彰式が9日、都内のホテルで開かれ、最優秀選手にWBA世界ミドル級王者村田諒太(32=帝拳)が初選出された。

 昨年10月、同級王座戦で同年5月以来の再戦となったアッサン・エンダム(フランス)を7回終了時TKOで下し、五輪金メダリストとして日本人初の世界王者に輝いた。日本人として竹原慎二以来2人目となるミドル級世界王座ともなり、表彰選手を決定するボクシング担当記者の投票で36票中21票を集めた。

 壇上では「恐縮です。こんなに強いチャンピオンがいる中で頂くのは。いろいろな方のおかげです」「個人的な話ですが、今日は高校の恩師の武元先生の命日です。こういう日に賞を頂いた。いまも見守ってくれていると思う」。南京都高(現京都広学館高)で指導を受けた恩師の名前を挙げて感慨に浸った。

 4月15日には同級8位ブランダムラ(イタリア)を迎え初防衛戦(横浜アリーナ)が待つ。壇上に上がった新旧の世界王者たちは軽量級が中心だったが、「ミドル級の役割があると思う。そのあたりをしっかりやっていきたい」と誓った。

 技能賞はWBO世界スーパーフライ級王者井上尚弥(大橋)が2年連続2回目、殊勲賞はWBA、IBF統一世界ライトフライ級王者田口良一(ワタナベ)が初、WBO世界フライ級王者木村翔(青木)が初の受賞となった。

ボクシング年間表彰式で写真に納まる、左から殊勲賞の田口、MVPの村田、技能賞の井上、殊勲賞の木村(撮影・丹羽敏通)

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小西伶弥3・18世界初挑戦 カニサレスと無敗対決

小西伶弥(17年9月2日撮影)


 15戦無敗のWBA世界ライトフライ級2位小西伶弥(24=真正)が世界初挑戦する。同級1位カルロス・カニサレス(24=ベネズエラ)との王座決定戦を3月18日に神戸ポートピアホテルで行うことが26日、所属ジムから発表された。同僚のWBO世界ミニマム級王者山中竜也の初防衛戦とダブル世界戦となる。

 神戸市内で会見した小西は「全力で勝ちにいく。(階級を)上げることで力を発揮できる。(山中と)仲良く2人でチャンピオンとして終われれば」と意気込んだ。昨年12月に日本ミニマム級王座の2度目防衛に成功し、階級を上げての世界挑戦に照準を合わせていた。

 WBAのライトフライ級は田口良一が昨年12月にIBFとの統一王者となったため、正規王座は空位。カニサレスは16年12月に田口と引き分けた以外は19勝負けなしの強豪で、ベルトをかけた無敗対決となる。

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田口良一、5月にも日本人初2団体統一王者防衛戦へ

公開練習でミット打ちを行う田口(撮影・山崎哲司)


 プロボクシングWBA・IBF世界ライトフライ級統一王者田口良一(31=ワタナベ)が5月にも日本人初となる2団体統一王者の防衛戦に臨むことが確実となった。田口が都内の所属ジムで始動した23日、師匠の渡辺均会長が明かした。田口の18年最初の試合は8度目のWBA王座、初のIBF王座を懸けた次期防衛戦。また同門のIBF世界ミニマム級王者京口紘人(24)も始動。

 18年は日本人初の快挙を達成する好機が巡ってくる。昨年大みそかにIBF王者ミラン・メリンド(フィリピン)を判定で下し、日本人3人目の2団体統一王者となった田口は、次期防衛戦について「本当に『強い王者』だなと思われるような世界王者になりたい」と引き締めた。既にIBFから同級6位ヘッキー・バドラー(29=南アフリカ)との対戦指令を受けている。師匠の渡辺会長は「バドラー戦ならWBAも承認する」と統一王者として防衛戦を組むことに自信を示した。過去、井岡一翔、高山勝成がなしえなかった2つの王座を懸けた防衛戦が実現しそうだ。

 京口も、田口とのダブル世界戦で5月にもV2戦が組まれる。渡辺会長は3月18日に初防衛戦を控えるWBO同級王者・山中の名前を挙げ「いずれ統一戦を組むことができれば」と夏以降に交渉する意向も示した。

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京口紘人が2度目防衛へ始動「存在感高める選手に」

始動した日の公開練習でミット打ちを行う京口紘人(撮影・山崎哲司)


 昨年大みそかに初防衛を成功させたプロボクシングIBF世界ミニマム級王者・京口紘人(24=ワタナベ)が「価値を高める」を意識し、2018年に臨む覚悟を示した。23日、都内の所属ジムで始動。18年は「価値を高める」と色紙の目標を記し「ミニマム級ですけれど存在感を高める選手になれたらいいと思う。ファンが望むヒリヒリするような、『京口、負けるかも』みたいな試合をクリアすることが近道。それをクリアしていきたい」と抱負を口にした。

 師匠の渡辺均会長によれば、2度目の防衛戦は5月ごろ。WBA・IBF世界ライトフライ級統一王者・田口良一(ワタナベ)とのダブル世界戦を行う計画になっているという。「ミニマム級も他の階級の世界王者と遜色ないような勝ち方をしたい」と意気込んだ。

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王者田口良一が本格始動「今年はV10が目標」

始動した日の公開練習でミット打ちを行う田口良一(撮影・山崎哲司)


 昨年大みそかにプロボクシングWBA・IBF世界ライトフライ級統一王者となった田口良一(31=ワタナベ)が「V10」を今年の目標に設定した。

 23日、都内の所属ジムで本格的に始動。昨年12月31日、IBF同級王者ミラン・メリンド(フィリピン)を判定で下してから半月近くが経過し「統一王者になったという実感があります」とした上で「いい内容で今年も全試合勝ちたいなと思います」と決意を新たにした。

 現在、WBA王座の7度防衛を成功させている。師匠の渡辺均会長から「今年は3試合はできるようにしたい」との見通しを伝えられると、田口は「全部勝てば10回なので、今年はV10が目標です」と声をはずまた。なお8度目の防衛戦は5月ごろを予定している。

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村田諒太、井上尚弥ら選考会で最優秀選手候補4人に

井上尚弥(2017年12月31日撮影)


 日本ボクシングコミッションと東京運動記者クラブのボクシング分科会が11日、都内で17年の年間表彰ノミネート選考会を開いた。最優秀選手賞候補は4人。WBAで日本人2人目のミドル級世界王座獲得となった村田諒太(31=帝拳)、米国を含めてオールKOでWBO世界スーパーフライ級王座を3度防衛の井上尚弥(24=大橋)、WBAとIBFの2団体を統一した田口良一(31=ワタナベ)、フライ級初のオールKOでWBC世界王座を獲得した比嘉大吾(22=白井・具志堅)の4人となった。2月9日に都内のホテルで発表、表彰される。

 他の賞では技能賞は村田、井上、田口、ホルヘ・リナレス(帝拳)、殊勲賞は村田、田口、木村翔(青木)、尾川(帝拳)、KO賞は井上、比嘉、木村、新鋭賞は木村、京口(ワタナベ)、拳四朗、女子最優秀賞は藤岡(竹原畑山)、小関(青木)が候補に上がった。また、今回から裏方にも評価を与えようとトレーナー賞、顕著な社会貢献に対してのダイヤモンド・フィスト賞(仮称)も設けられる。

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敗れたメリンド「田口は統一王者に値する」

12回を終え、勝利を確信した田口(左)は両手を上げる。右はメリンド(撮影・河野匠)

<プロボクシング:WBA、IBF世界ライトフライ級王座統一戦12回戦>◇12月31日◇東京・大田区総合体育館


 WBA王者田口良一(31=ワタナベ)がIBF王者ミラン・メリンド(29=フィリピン)との世界王者対決を3-0判定で制し、2団体王座の統一に成功した。

 王座を失ったメリンドは終盤に猛攻を浴びた影響からか、重い足取りで控室に戻った。両目を大きく腫らして会見に臨み、「パンチを外せなかったし、田口の諦めない姿勢は素晴らしかった。統一王者になるに値する試合だった」と淡々と振り返った。再戦について聞かれると「チャンスがあれば、ぜひやりたい」と意欲を示した。

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田口良一、井上に敗れてさらに成長/大橋秀行の目

田口は2団体統一王者となり笑顔を見せる(撮影・足立雅史)

<プロボクシング:WBA、IBF世界ライトフライ級王座統一戦12回戦>◇12月31日◇東京・大田区総合体育館


 WBA王者田口良一(31=ワタナベ)がIBF王者ミラン・メリンド(29=フィリピン)との世界王者対決を3-0判定で制し、2団体王座の統一に成功した。

◇ ◇

 田口は作戦通りの戦い方を見事に実践した。メリンドは八重樫を初回KOして正規王者になったように前半はすごく強い。だが後半になるとガクンとペースが落ちる傾向がある。今回、田口は序盤に強引な打ち合いを避け、左ジャブを多用して後半に勝負をかけた。それが功を奏した。その作戦を成功させたのが左ジャブ。ノーモーションから繰り出されるジャブが実に効果的で、メリンドの前進を止め、ポイントにつなげた。

 彼には個人的な思い出がある。日本ランカーだった頃、私のジムの当時高校生だった井上尚弥にスパーリングで倒された。しかし、後に日本王者になった田口は、鳴り物入りでプロ入りした井上の挑戦を受けてくれた。判定で王座を失ったが、最後まで倒れずに打ち合った。あの試合から彼のボクシングは変わった。自信がみなぎるようになった。その後、私のジムに出稽古にきて井上とスパーリングを積んだ。その強いハートと向上心が彼を別人に成長させたのだと思う。さらに長期政権を築くだろう。

 木村と五十嵐の一戦は魂のぶつかり合い。木村はサウスポーをよく研究しており、フルスイングしてもスタミナが切れなかった。リスク承知で打ち合った五十嵐もすべてを出し切った。こんな試合をすればボクシング界も盛り上がると思う。(元WBC、WBA世界ミニマム級王者)

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田口良一が統一王者に 「日本初」防衛戦へ意欲

12回、田口(右)はメリンドを攻め立てる(撮影・足立雅史)

<プロボクシング:WBA、IBF世界ライトフライ級王座統一戦>◇12月31日◇東京・大田区総合体育館


 WBA王者田口良一(31=ワタナベ)が2団体王座の統一に成功した。IBF王者ミラン・メリンド(29=フィリピン)との世界王者対決。突進力のあるメリンドを左ジャブで抑え、両者バッティングによる流血戦の中で終盤に右ショートパンチや左フックを相手顔面にねじ込み、3-0の判定勝利。WBA王座の7度目防衛も成功させた。17年のボクシング界「大トリ」役を果たし、18年は日本選手で初となる2団体統一王座の防衛戦に臨む構えだ。

 血染めのグローブで、追い詰めた。3回に左目、5回には右目をカットしたメリンドに対し、田口も9回に左側頭部を切った。いずれも偶然のバッティング。10回開始前、セコンドの石原トレーナーから「いかなきゃ負けるぞ」とのゲキを受けると「気持ちで負けられない」と前に出た。4キロのハンマーをふり下ろす練習で鍛えた背筋を生かした強烈なパンチをIBF王者の顔面に、肉体にねじ込んだ。試合終了ゴングと同時に右拳を突き上げ、勝利を確信した。

 国内では2例目となる世界王者同士による団体統一戦を制した。WBAとIBFのベルトを両肩にかけ「疲れているのでメッチャ重い。うれしい悲鳴です」と安堵(あんど)の笑み。ジム先輩の元WBA世界スーパーフェザー級王者内山高志氏も解説席で見守るリングで「内山さんの引退後、自分が引き継いでワタナベジムを引っ張っていきたい」。内山氏に続き、年末の大トリ役を果たし、控えめに胸を張った。

 大舞台に向け、親の助けを求めた。4月から実家近くのマンションで1人暮らしを始めたものの、過去の世界戦前や当日に体調を崩した苦い思い出がある。団体統一戦に向けた厳しい練習に専念するため、再び実家に転がり込んだ。父勝良さんに材料を指定した食事の用意を依頼。「しょうが、小松菜、レンコンやめかぶや納豆とかリクエストして作ってもらった。いいペースで減量できました」とサポートを感謝した。

 井岡一翔、高山勝成に続く日本選手3人目の2団体統一王者となった。井岡、高山はいずれも1つの王座を返上。「やってみたい」と、18年は日本初の統一王者として防衛戦に意欲をみせた。7度目の防衛成功は歴代8位。「来年はもっと強くなりたい」。田口が強い王者ロードを突き進む。【藤中栄二】

田口良一の世界戦

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田口良一2団体統一に成功「ワタナベジム引っ張る」

統一王者となった田口(右)は内山氏の祝福を受ける(撮影・河野匠)

<プロボクシング:WBA・IBF世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦>◇31日◇東京・大田区総合体育館


 WBA王者田口良一(31=ワタナベ)が2団体統一に成功した。IBF王者ミラン・メリンド(29=フィリピン)との世界王者対決。

 1回に攻められた直後の2回から絶妙な左ジャブでペースをつかむと、9回に偶然のバッティングによる左側頭部カット後、10回から攻撃的に右ショートパンチ、左フックで押してIBF王者に競り勝った。

 ジャッジ1人が4点、2人が6点差をつけた3-0の判定勝ち。田口は「ほっとしています。いい正月を迎えられます。やっぱり勝たなきゃというプレッシャーの中で勝ったので」とほっとした表情を浮かべた。

 ジムの先輩となる元WBA世界スーパーフェザー級王者内山高志氏が務めてきた大みそか興行の「大トリ」役を勝利で飾り「内山さんを引き継いでワタナベジムを引っ張っていきたい」と力強く宣言していた。

田口は2団体統一王者となり笑顔を見せる(撮影・足立雅史)

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田口良一V7で統一王者「2つのベルト…感慨深い」

田口良一は2団体統一王者となり笑顔を見せる(撮影・足立雅史)

<プロボクシング:WBA、IBFライトフライ級王座統一12回戦>◇31日◇東京・大田区総合体育館


 WBAライトフライ級王者の田口良一(31=ワタナベ)は、IBF同級王者のミラン・メリンド(29=フィリピン)を3-0の判定で下し7度目の防衛に成功、日本人3人目の統一王者に輝いた。

 12回の死闘を戦い抜いた田口は「最高にうれしいです。苦しかったけど勝ててよかった。2つのベルトを巻くことができて感慨深いです。自分が(ボクシングを)始めた夢が世界チャンピオンになることだった。(今回7度目の防衛も)次の夢の5回防衛と統一王者になる夢もかなった。ずっとボクシングを続けてきて良かった。内山(高志)さんの意思を引き継いで渡辺ジムを引っ張っていきたい」と話した。

WBA・IBF世界ライトフライ王座統一戦 7回、メリンドにパンチを見舞う田口(撮影・たえ見朱実)

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田口が統一王者、木村&京口初防衛/ボクシング詳細

<プロボクシング:トリプル世界戦>◇31日◇東京・大田区総合体育館

 ボクシングのトリプル世界戦でWBA世界ライトフライ級王者、田口良一(31=ワタナベ)がIBF同級王者ミラン・メリンド(29=フィリピン)との団体王座統一戦に勝利し、7度目の防衛と日本人3人目となる2団体統一王者を果たした。

 WBO世界フライ級王者の木村翔(29=青木)は、元世界王者の同級1位五十嵐俊幸(33=帝拳)との日本人対決を制し初防衛に成功。

 IBF世界ミニマム級王者の京口紘人(24=ワタナベ)は、同級3位カルロス・ブイトラゴ(26=ニカラグア)を下し初防衛。

トリプル世界戦

田口が7度目防衛、統一王者に

◆WBA・IBF世界ライトフライ級王座統一戦12回戦

WBA王者田口良一(31=ワタナベ)判定
3-0
IBF王者ミラン・メリンド(29=フィリピン)

【1回】互いに探りを入れるように左ジャブを繰り出す立ち上がり。終盤、相手の間合いに踏み込んだメリンドが連打を放ち、左アッパーが田口の顔面をとらえる

【2回】再三、距離を詰めてパンチを繰り出すメリンドを、田口が慎重にさばく。2分過ぎ、田口の左ボディーがメリンドをとらえる

【3回】田口が距離を詰めにかかるが、メリンドが細かいパンチで対応し中に入らせない。メリンドが偶然のバッティングで左目付近をカット

【4回】互いに懐に入ろうと隙をうかがうが、突破口を開けず。田口は遠い距離から飛び込むようにボディを放つ

【5回】距離を詰めようとする田口に対し、メリンドもパンチを集めて応戦

【6回】互いに前に出ようとするが、跳ね返され主導権を握れない

【7回】中盤に入り田口が連打を浴びせ、前に出ようとしたメリンドにさらに右ストレートを放つ

【8回】手数を集める田口。メリンドが大振りとなったフックがかわされ、バランスを崩してよろける場面も

【9回】メリンドの攻勢に田口はやや押され気味。田口は左頭部をカットし出血

【10回】田口が接近戦に打って出る。激しい連打にメリンドがクリンチ。田口はさらに頭をつけて接近戦から左右のボディー。メリンドに距離をとらせない。ラウンド終了のゴングが鳴ると、田口は左手を突き上げ歓声に応える

【11回】リング中央で激しく打ち合う

【12回】両者が最後の力を振り絞り、リング中央で激しいラッシュ。田口がジャブからのワンツーで攻め立てると、メリンドはクリンチで逃れる。さらに連打で追い込むが、メリンドが再びクリンチ。大きな「田口コール」の中、最後まで手数を止めないまま両者の打ち合いが続いた。ゴングが鳴り、勝利を確信した田口は両手を突き上げた。判定は116-112、2者が117-111の3-0で田口が勝利

<コメント>

◆田口「最高にうれしいです。苦しかったですけど、本当に勝てて良かったです。こうして2つのベルトをまいて感慨深いです。自分がボクシング始めた時の夢が世界チャンピオン。世界チャンピオンになって新たな夢が7回防衛と、統一チャンピオンになるということでした。その夢がかなってうれしく思います。ボクシングを続けてきて本当に良かった。来年も厳しい年になると思うんですけど、また精進して、(ジムの)先輩の内山(高志)さんの意志を受け継いで、ワタナベジムを引っ張っていきたいと思います」

7回、メリンド(左)にパンチを見舞う田口(撮影・ たえ見朱実)

WBA・IBF世界ライトフライ王座統一戦 12回、メリンドにパンチを見舞う田口(撮影・ たえ見朱実)

12回を終え、勝利を確信した田口(左)は両手を挙げる。右はメリンド(撮影・河野匠)

メリンドを下し、統一王者となった田口は2本のベルトを肩に掛けてガッツポーズを見せる(撮影・河野匠)

◆WBO世界フライ級タイトルマッチ12回戦

王者が初防衛

王者木村翔(29=青木)9回TKO五十嵐俊幸(33=帝拳、同級1位)

【1回】互いに動きながらジャブを繰り出す立ち上がり。中盤過ぎから木村が前に出て左右に大きなフックを放つが、足を使い距離を測る五十嵐にさばかれる

【2回】強引に前に出る木村。五十嵐にさばかれても、ひるまず圧力をかけ続ける。終了間際に木村の左フックに後ずさりしたが、五十嵐だったが左ストレートを返す

【3回】前に出る木村を五十嵐がさばく展開は変わらず。終了間際の木村の有効打で、五十嵐が左目の上をカット。

【4回】突進を止めない木村に対し、五十嵐が足を止めて接近戦で打ち合う場面も。木村は左フックを空振りしても五十嵐のガードの上から強引に右ストレートを続ける

【5回】前に出続ける木村に対し、五十嵐が細かいパンチで応戦

【6回】リング中央で互いが打ち合う場面が目立つ。細かいパンチを重ねる五十嵐に対し、木村は重いパンチを上下に打ち分ける。木村も右目尻をカットしたもよう

【7回】木村に対し、五十嵐が再び距離をとって応戦

【8回】中盤過ぎに木村の右ストレートがヒット。五十嵐がたまらずクリンチで逃れる

【9回】2分20秒過ぎ、木村が五十嵐のガードの上から強引な連打。強烈な右ストレートがヒットし五十嵐がひるむと、中央から一気にコーナへ押し込む。なおも連打を繰り出す木村の前に五十嵐のガードが耐えきれず。棒立ちとなった顔面に連打が打ち込まれる。レフェリーが間に入って試合終了

<コメント>

◆木村「僕の力が本当に試される試合だと思っていた。五十嵐選手はラストチャレンジということもあって、すごく根性の強い選手でしたけど、勝ててほっとしてます。サウスポーには苦手意識があったけど、実際立ち会ってみて、右も左も関係ないことにも気づけた。五十嵐選手に感謝したいです。去年の大みそかから比べると、本当に1年でこんなに人生って変わるのかと思います。目標だったV1を達成しましたけど、僕はまだまだ強くなれると思っている。来年ももっと強くなってこのリングに上がりたいです」

WBO世界フライ級 9回、五十嵐俊幸をコーナーに追い込んだ木村翔はTKO勝ち(撮影・ たえ 見朱実)

9回、五十嵐(右)をロープ際に追い込んで連打を浴びせる木村(撮影・河野匠)

9回TKOで五十嵐(右)を下す木村(撮影・河野匠)

◆IBF世界ミニマム級タイトルマッチ12回戦

王者が初防衛

王者京口紘人(24=ワタナベ)8回TKO×カルロス・ブイトラゴ(26=ニカラグア、同級1位)

7回、ブイトラゴに左アッパーを見舞う京口(撮影・ たえ見朱実)

8回、ブイトラゴにTKO勝ちした京口(撮影・ たえ 見朱実)

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田口良一「大トリ」大役にコスチュームを金色に一新

調印式を終えポーズをとるWBA王者田口(左)とIBF王者メリンド(撮影・野上伸悟)


 プロボクシングWBA世界ライトフライ級王者、田口良一(31=ワタナベ)が「ゴールド魂」で、2団体統一王座を狙う。今日31日、東京・大田区総合体育館で開催されるトリプル世界戦のメインでIBF世界同級王者ミラン・メリンド(29=フィリピン)と団体王座統一戦で激突。30日の前日計量では規定体重より100グラム下回る48・8キロ、メリンドも200グラム少ない48・7キロでクリアした。

 「大トリ」の大役に合わせ、コスチュームを一新した。これまで通りにブルーを基調とした上で、ゴールドのラインをガウン、トランクス、シューズに入れた。「前試合が銀だった。今回は金」と大舞台への思いを刻んだ。2団体統一王者となれば井岡、高山勝成に続き、日本人3人目となる。「世界に4団体あり、お客さん的には誰が強いか分からないので統一戦は分かりやすい。明日、絶対に勝つ」と意気込んだ。

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田口良一が前日計量クリア 年末大トリ「勝ちたい」

ライトフライ級王座統一戦の計量をパスしガッツポーズのWBA王者田口。右はIBF王者メランド(撮影・野上伸悟)


 31日に東京・大田区総合体育館で開催されるプロボクシングのトリプル世界戦の調印式と前日計量が30日、都内のホテルで開かれた。

 メインイベントのWBA・IBF世界ライトフライ級王座統一戦に臨むWBA王者田口良一(31=ワタナベ)、IBF王者ミラン・メリンド(29=フィリピン)が出席。計量では田口が規定体重よりも100グラムアンダーとなる48・8キロ、メリントも200グラム下回る48・7キロでクリアした。

 田口は「やっと(飲料水を)飲めてよかったです。あとはエネルギーを回復させたい。炭水化物を多めに食べたいですね」と安堵(あんど)の笑み。ジムの先輩となる元WBA世界スーパーフェザー級王者内山高志氏が昨年まで務めてきた年末の「大トリ」役を担うことになり「ホントに信じられない。まさか自分が、という思い。ただ選ばれたからにはまっとうして、勝ちたいと思う」と口元を引き締めていた。

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田口良一2冠統一へ、セカオワSaori小説に刺激

中学の同級生、SEKAI NO OWARIのSaoriによる小説「ふたご」を手にする田口


 ボクシングWBA世界ライトフライ級王者田口良一(31=ワタナベ)が中学の同級生に負けじと2冠を狙う。31日にIBF同級王者ミラン・メリンド(29=フィリピン)との団体王座統一戦(東京・大田区総合体育館)を控え、29日は都内で予備検診に出席。メリンドよりも身長10センチ、リーチも5センチほど上回り「大みそかを楽しみにしてほしい」とクールな表情で統一王者への意欲を示した。

 中学時代の同級生でロックバンド、SEKAI NO OWARIのピアノ担当Saori(31)による初の小説「ふたご」が直木賞候補に入った。音楽に加え、小説家でもトップを狙う幼なじみの活躍は大きな刺激。「負けないように、ボクもIBF王座を獲得しないといけない」と発奮。井岡一翔、高山勝成に続く日本3人目の2団体統一王者になるため、静かに燃えていた。

 ◆田口と拳を交えるメリンドのコメント 田口がちょっと大きいが、身長、リーチは関係ない。ボクシングをやるので、バスケットをやるわけではないから。どんどん団体を統一するのが目標だ。素晴らしいショーをお届けしてみせる。

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田口良一「楽でいい」IBF王者メリンドは友好的

予備検診を終了し、ミラン・メリンド(右)と握手する田口(撮影・たえ見朱実)


 31日のトリプル世界戦(東京・大田区総合体育館)に臨む6選手が29日、都内のホテルで予備検診に臨んだ。

 メインイベントとなるWBA・IBF世界ライトフライ級王座統一戦に臨むWBA王者田口良一(31=ワタナベ)、IBF世界王者ミラン・メリンド(29=フィリピン)が受診し、両者とも異常はなかった。

 対面したメリンドから肩を抱かれ、友好的なムードに包まれた田口は「今日みたいな感じが楽でいいですね」と苦笑い。検診では身長167・5センチ、リーチ171センチの田口に対し、メリンドは157・6センチ、リーチ166センチ。身長で10センチ、リーチも5センチほど上回ったWBA王者は「この階級だと150センチ後半から160センチ前半が多いので、気にしていないです」と平常心を貫いた。2年前、フィリピン・セブ島で1度会っているものの「(メリンドは)物静かな感じですね。実際はリングで本当に強いんです」と警戒心を強めていた。

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王者メリンド「若い顔をしている」田口良一を挑発

団体王座統一戦で激突するWBA世界ライトフライ級王者田口の写真を手に、自信に満ちた表情をみせるIBF同級王者メリンド


 12月31日に東京・大田区総合体育館で、プロボクシングWBA世界ライトフライ級王者田口良一(31=ワタナベ)と団体王座統一戦に臨むIBF世界同級王者ミラン・メリンド(29=フィリピン)が28日、都内のジムで練習を公開した。

 報道陣から手渡された田口の写真に向け、ぐっと拳を突きつけて勝利を予告。印象を問われると「(田口は)若い顔をしている。ボクシングの経験がないようにみえる」と挑発的な言葉を並べた。勝利すれば2団体統一王者となるが「ここで勝ってWBC、WBOのベルトも取りにいきたい」との目標を掲げた。

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田口良一と統一戦のメリンド、ユニクロ手袋で来日

手袋、ニット帽の防寒対策を施して来日したメリンド


 世界ライトフライ級団体王座統一戦(31日、大田区総合体育館)のため、IBF王者ミラン・メリンド(29=フィリピン)が26日、成田空港に到着した。

 熱帯気候のセブ島が拠点だが「ユニクロで買いました」と同地で仕入れた手袋姿で登場し、WBA王者田口良一戦へ防寒も万全。5月の来日では前王者八重樫を衝撃の1回2分45秒TKOで下した。「(田口より)八重樫の方がうまい。次は(拳四朗の持つ)WBCを狙う」と息巻いた。

 同興行でIBF世界ミニマム級王者京口に挑む同級3位カルロス・ブイトラゴ(ニカラグア)も別便で到着した。

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最短KO王者メリンド「田口より八重樫がうまい」

手袋、ニット帽の防寒対策を施して来日したメリンド


 12月31日に東京・大田区総合体育館で開催されるボクシングの世界ライトフライ級団体王座統一戦のため、IBF王者ミラン・メリンド(29=フィリピン)が26日にセブ島から成田空港に降り立った。

 WBA世界王者田口良一(31=ワタナベ)との決戦を前に、「体調はとても良い。田口は強い選手だが、勝利を手にする」と宣言した。

 暫定王者だった前回の来日では、日本中に衝撃を残した。3度目の防衛を狙った前王者八重樫東を、1回2分45秒でTKO負けに追い込んだ。3度のダウンを奪う圧勝は、ライトフライ級世界戦の最短KOタイムでもあった。今回も日本人王者が相手だが、「KOはウエルカムだけど、初回からは狙わない。良い試合をしてからKOできれば」ともくろむ。田口の印象は「テクニックもあるが攻撃は1パターン。八重樫の方がうまい」と勝利を確信していた。

 平均気温が約26度というセブ島からの来日だけに、到着口から姿を見せると、その手には手袋。普段は使用目的がないが、今回のために「(セブ島の)ユニクロで買いました」と防寒対策も万全な様子だった。日本製の支えで再び日本人撃破を狙う。

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拳四朗の挑戦者がケンシロウばり「既に勝っている」

ファイティングポーズを決めるペドロサ(撮影・中島郁夫)


 WBC世界ライトフライ級王者拳四朗(25=BMB)がナメられた。2度目の防衛戦(30日、横浜文化体育館)の相手、同級11位ヒルベルト・ペドロサ(25=パナマ)が25日、都内で練習を公開。「私の中では、拳四朗にすでに勝っている」と、漫画「北斗の拳」の主人公ケンシロウばりの言い回しで勝利宣言した。

 ペドロサは「残念ながら、拳四朗選手は負けることになる。(日本の皆さん)ごめんなさいね。そのベルトを持って、WBAと統一戦をやりたい。私はWBAにフォーカスしている」と、拳四朗は眼中にないと言わんばかりだ。

 現在のWBA同級王者は田口良一。自分の試合の翌日31日に大田区総合体育館でIBF同級王者ミラン・メリンドと統一戦を行う。ペドロサは「私はベストの選手と戦いたい。今のベストはタグチで、拳四朗ではない」。14年10月には、今年7月に田口にTKO負けしたロベルト・バレロに5回TKO負けしているにもかかわらず「あの時はコンディションが75%だったからね。4回までは私が勝っていた」と言いたい放題だった。

 拳四朗陣営にすれば、屈辱的なコメントの数々だったが、公開練習を視察した拳四朗の父で、BMBジムの寺地永会長は受け流した。「まあ彼は挑戦者ですからね。あれぐらいでいいんじゃないですか?」。ペドロサの印象を「(王座を奪った)ロペスや(初防衛戦相手の)ゲバラみたいに洗練されてない。荒っぽくガンガン前に出てくるタイプ」とした上で「セオリーのない分、やりにくさはあるかもしれんけど、いなすのでなく、強い左でしっかり迎撃することです」と対策の一端を明かした。

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田口良一「ツヨカワ」卒業、「謙虚な王様」になる

「Humility King」と刺しゅうされた新シューズを披露する田口(撮影・河野匠)


 プロボクシングWBA世界ライトフライ級王者・田口良一(31=ワタナベ)がツヨカワ(強くてかわいい)卒業で2団体統一王者の称号をつかむ。31日に東京・大田区総合体育館で、IBF同級王者ミラン・メリンド(29=フィリピン)との団体王座統一戦に備え、21日に都内の所属ジムで練習を公開。14年12月の王座奪取から7度目の防衛戦。優しい端正な顔立ちから「つよかわいい」と評されてきた田口は1日に31歳の誕生日を迎え「もうツヨカワはいいかなと…」と強さを追求する姿勢を示した。

 新調したリングシューズの足首位置には「Humility King(謙虚な王様)」と刺しゅうした。「戦略」「タフネス」といったキーワードも候補に挙がったが、王者対決にふさわしいものに絞った。「団体がいろいろあり、誰が強いのか分からない状態。メリンドに勝てば強さが証明される」と同級のキングを目指す姿勢の表れだ。

 当初、王座統一戦を約束した前WBO同級王者・田中恒成(畑中)は王座を返上し、フライ級に上げた。田中から直接謝罪を受けた田口は「理由を教えてくれた。ボクは今いる階級で頑張ろうと思いました。最強を目指したい」と気持ちを高ぶらせた。【藤中栄二】

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王者田口良一、王座統一戦へ「強さが証明される」

公開練習を前に記念撮影に納まる田口(撮影・河野匠)


 プロボクシングWBA世界ライトフライ級王者・田口良一(31=ワタナベ)が21日、都内の所属ジムで練習を公開した。

 12月31日、東京・大田区総合体育館で、IBF世界同級王者ミラン・メリンド(29=フィリピン)との団体王座統一戦に備え、同門の木元紳之輔(20)とのスパーリングに臨んだ。1月1日に亀田3兄弟のいとこ、亀田京之介(協栄)と対戦(東京・ディファ有明)する木元を相手に、接近戦やスピードあふれる連打を放つなど多彩な攻撃をみせた。田口は「落ち着いて、毎日過ごせているかなと思います」と充実の笑み。7度目の防衛戦でもある統一戦へ、順調な調整ぶりをうかがわせた。

 IBF王者メリンドとは約2年前に出会っている。初防衛成功後の15年7月、フィリピン・セブ島合宿の際に遭遇し「あの時から風格とオーラがあって強い印象を受けた」と振り返る。運命的に両拳を交えることになり「いろいろな団体があり、強いのが誰が分からない状態。メリンドに勝てば、強さが証明されると思います」と強調。お互いに世界王者としてリングで対峙できる大みそかを待ち望んでいた。

公開スパーリングで相手を攻める田口(撮影・河野匠)

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田中恒成フライ級転向、田口との統一戦消え直接謝罪

王座返上を説明する田中(撮影・加藤裕一)


 ボクシングのWBO世界ライトフライ級王座を1日付で返上した田中恒成(22=畑中)が6日、名古屋市内で会見した。

 フライ級転級を表明し、WBAライトフライ級王者田口良一に謝罪したことを明かした。田中は田口にラブコールを送り、31日に統一戦を行う約束を取り付けたが、自らが9月の防衛戦で両目の眼窩(がんか)底骨折を負ったことで消滅していた。「どうしても一言謝りたかった」と5日に単身上京。ワタナベジム前で田口が練習を終えるのを待って頭を下げたという。ケジメをつけ、来年中のフライ級王座奪取を目指す。陣営はWBOに来春、フライ級王座挑戦者決定戦を行えるよう要請。現在デビュー10戦。井岡一翔の同18戦をしのぐ世界最速3階級制覇を狙う。

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田中恒成フライ級転向 田口に謝罪したことを明かす

WBO世界ライトフライ級王座返上を説明する田中恒成。左は畑中ジムの畑中清詞会長(撮影・加藤裕一)


 前WBO世界ライトフライ級王者の田中恒成(22=畑中)が6日、名古屋市内で会見し、フライ級への転級を正式表明した。12月1日付で同王座を返上。陣営はWBOに、来年3、4月に同フライ級王座の挑戦者決定戦を行えるよう要請しており、ミニマム、ライトフライ級に続く、来年中の世界3階級制覇を目指す。田中は現在デビュー10戦、達成すれば、井岡一翔の同18戦を更新する世界最速記録になるのは間違いない。

 同席した畑中清詞会長は「今年の年頭からライトフライは今年いっぱいの予定でした。今の階級では(減量が)健康管理の点でも非常に厳しい」と転級理由を説明した。

 田中はかねてよりWBA世界ライトフライ級王者田口良一との統一戦を熱望し、12月31日の実現に向け、交渉を進めていたが、9月のパランポン戦で両目を眼窩(がんか)底骨折したためにプランが消滅した。「田口選手とお互い本気になっていた。田口選手には『すんません』しかありません」。気持ちの整理をつけるため、前日5日に都内のワタナベジムまで1人で出向き、田口の練習が終わるまでジムの外で待ち、直接謝罪した。「どうしても一言謝りたかった。大人の対応をしてくれました。『フランクにいこうよ』といってもらった。スッキリしました」と話した。

 現在フライ級の世界王座は井岡一翔の返上で空位になったWBAのほか、比嘉大吾が持つWBC、木村翔が持つWBOのベルトなどがある。畑中清詞会長(50)は「誰が、というのはない。挑戦者はやっていただく立場なので」。将来的に、日本ジム所属選手には前人未到の「5階級制覇」の野望がある。田中は「それはデビュー5戦目で(世界)ミニマム級王座を取った時に『5』にひっかけて、適当に言っただけ」としながらも「今となっては5階級制覇することになると思います」と当然のように言い放った。

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田中恒成が王座返上、3階級制覇狙いフライ級へ転向

田中恒成(17年9月7日撮影)


 プロボクシングWBO世界ライトフライ級王者・田中恒成(22=畑中)が同王座を返上したことが1日、分かった。来週以降に名古屋市内で記者会見を行う見通しだという。WBOでミニマム級、ライトフライ級と2階級制覇に成功した田中は1階級上のフライ級へ転向し、3階級制覇を狙う意向。王座返上の連絡を受けたWBOバルカルセル会長は「田中が3本目のWBOのベルトを獲得できるように、フライ級の最新ランクに入ることになるだろう」とコメントした。

 今年9月、同王座の2度目の防衛に成功した田中だが、両目の眼窩(がんか)底を骨折。熱望したWBA王者の田口良一(30=ワタナベ)との団体王座統一戦が白紙となっていた。

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中国では超有名王者・木村翔、大みそか日本で顔売る

大みそかの世界戦が決定し記念撮影するWBO世界フライ級王者の木村(左)と同級1位の五十嵐(撮影・江口和貴)


 ボクシングのWBO世界フライ級王者木村翔(28=青木)の初防衛戦が21日に発表された。12月31日に東京・大田区総合体育館で、元WBC同級王者の同級1位五十嵐俊幸(33=帝拳)との日本人対決。敵地中国で奪取して一気に名を上げたが、今度は全国に顔を売って勝つ。五十嵐は4年半ぶりの世界戦で返り咲きを狙う。同日はWBAライトフライ級王者田口良一(30)、IBFミニマム級王者京口紘人(23)とのトリプル世界戦となる。

 木村は香港で前日まで1週間、1次合宿を行ったが、現地プロモーターの招待だった。日本ボクシングコミッションの安河内事務局長は「日本では無名でも、中国ではサッカーの本田、香川に次ぐ人気」と評した。卓球女子の福原が断トツの人気者だが、木村は「愛ちゃんよりも有名になりたい」と訴えた。

 7月に上海で五輪2大会金メダルの英雄鄒市明から金星奪取した。その後は香港などに3度のイベントで招待され、中国、香港、台湾からの取材もいまだに続く。今度は初のテレビ中継で大みそかに全国ネットと、国内で名を上げる絶好のチャンス。「昨年は友人宅でグダグダとテレビを見ていた。出るなんて想像もできなかった。興奮する」と笑みが広がった。

 世界王者になっても酒を運搬するアルバイトは続けている。その動画が中国で配信されたのも話題になったという。「稼いで時計や車も買いたい。一番の目標はTBSオールスター感謝祭の赤坂マラソンに出場」と真顔で言った。「オリンピアンの元王者に、雑草魂でベルトを守って年を越したい」。2週間の2次合宿でスパー特訓のため、24日にタイへ向かう。【河合香】

 ◆中国で人気の日本人 男優矢野浩二は日本でエキストラから中国に渡ってドラマや映画出演で知られるようになり、バラエティー司会でブレークした。木村拓哉、佐藤隆太らが続き、映画で人気の高倉健、ブルース・リーの盟友倉田保昭らが上位。女性は浜崎あゆみ、藤原紀香に福原愛が続くという。タレントの蒼井そらは中国では女神様とも呼ばれる。トップアイドル時代から酒井法子、歌手の倉木麻衣も根強い人気。スポーツはバスケットボール人気が高く、卓球の福原が断トツもフィギュアスケート羽生結弦の非公認ファンクラブがいくつもある。

会見中に倒れた名札を戻すWBO世界フライ級王者の木村(左)。右はJBC安河内事務局長(撮影・江口和貴)
最近の世界王者経験者の日本人同士による世界戦

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木村翔が元王者の五十嵐俊幸と大みそかに初防衛戦

都内のホテルで記者会見に臨んだWBO世界フライ級王者・木村翔


 プロボクシングWBO世界フライ級王者・木村翔(28=青木)が12月31日に東京・大田区総合体育館で、元WBC同級王者の同級1位・五十嵐俊幸(33=帝拳)と初防衛戦に臨むことが21日、発表された。

 同日に都内のホテルで会見した木村にとって、7月に同級王者・鄒市明(中国)を11回TKO勝ちして以来の世界戦。「格で言ったら五十嵐選手が上。ボクのパンチもしっかり当たればKO決着になるかなと思う。ボクが王者ですが、挑戦者の気持ちで初防衛に成功したい」と口調を強めた。

 五十嵐は13年8月に八重樫東(大橋)に判定負けし、世界王座を失って以来の世界戦。「大舞台は4年半ぶり。すごく興奮していますし、楽しみにしています」と意気込んだ。

 なお同日同会場では、WBA世界ライトフライ級王者・田口良一(30=ワタナベ)-IBF世界同級王者ミラン・メリンド(29=フィリピン)の団体王座統一戦、IBF世界ミニマム級王者・京口紘人(23)-同級3位カルロス・ブイトラゴ(25=ニカラグア)も行われる。

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田口良一「攻守ともに一流の相手」V7統一戦に意欲

肩を組み記念撮影する田口(左)と京口(撮影・狩俣裕三)


 プロボクシングWBA世界ライトフライ級王者・田口良一(30=ワタナベ)が12月31日に東京・大田区総合体育館で、IBF同級王者ミラン・メリンド(29=フィリピン)と団体王座統一戦に臨むことが17日、発表された。7度目の防衛戦で王座統一できれば、WBO同級王者・田中恒成(22=畑中)と日本初の3団体統一戦の夢も広がる大一番だ。IBF世界ミニマム級王者・京口紘人(23)も同日、同級3位カルロス・ブイトラゴ(25=ニカラグア)と初防衛戦に臨む。

 日本人3人目の2団体統一王者を目指す田口が拳を交えるのは、5月に3階級制覇王者・八重樫東を下したメリンドとなる。田口は「攻守ともに一流の相手。激闘して勝ちたい」と声をはずませた。今回から中継局がテレビ東京からTBSに変更。中継局問題もクリアされ、田中との王座統一戦も現実的になった。田口は「勝ち続けて田中君と試合をやりたい」と2団体王座統一だけに集中する。

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