上へ戻る

au版ニッカン★バトル

記事検索

中国では超有名王者・木村翔、大みそか日本で顔売る

大みそかの世界戦が決定し記念撮影するWBO世界フライ級王者の木村(左)と同級1位の五十嵐(撮影・江口和貴)


 ボクシングのWBO世界フライ級王者木村翔(28=青木)の初防衛戦が21日に発表された。12月31日に東京・大田区総合体育館で、元WBC同級王者の同級1位五十嵐俊幸(33=帝拳)との日本人対決。敵地中国で奪取して一気に名を上げたが、今度は全国に顔を売って勝つ。五十嵐は4年半ぶりの世界戦で返り咲きを狙う。同日はWBAライトフライ級王者田口良一(30)、IBFミニマム級王者京口紘人(23)とのトリプル世界戦となる。

 木村は香港で前日まで1週間、1次合宿を行ったが、現地プロモーターの招待だった。日本ボクシングコミッションの安河内事務局長は「日本では無名でも、中国ではサッカーの本田、香川に次ぐ人気」と評した。卓球女子の福原が断トツの人気者だが、木村は「愛ちゃんよりも有名になりたい」と訴えた。

 7月に上海で五輪2大会金メダルの英雄鄒市明から金星奪取した。その後は香港などに3度のイベントで招待され、中国、香港、台湾からの取材もいまだに続く。今度は初のテレビ中継で大みそかに全国ネットと、国内で名を上げる絶好のチャンス。「昨年は友人宅でグダグダとテレビを見ていた。出るなんて想像もできなかった。興奮する」と笑みが広がった。

 世界王者になっても酒を運搬するアルバイトは続けている。その動画が中国で配信されたのも話題になったという。「稼いで時計や車も買いたい。一番の目標はTBSオールスター感謝祭の赤坂マラソンに出場」と真顔で言った。「オリンピアンの元王者に、雑草魂でベルトを守って年を越したい」。2週間の2次合宿でスパー特訓のため、24日にタイへ向かう。【河合香】

 ◆中国で人気の日本人 男優矢野浩二は日本でエキストラから中国に渡ってドラマや映画出演で知られるようになり、バラエティー司会でブレークした。木村拓哉、佐藤隆太らが続き、映画で人気の高倉健、ブルース・リーの盟友倉田保昭らが上位。女性は浜崎あゆみ、藤原紀香に福原愛が続くという。タレントの蒼井そらは中国では女神様とも呼ばれる。トップアイドル時代から酒井法子、歌手の倉木麻衣も根強い人気。スポーツはバスケットボール人気が高く、卓球の福原が断トツもフィギュアスケート羽生結弦の非公認ファンクラブがいくつもある。

会見中に倒れた名札を戻すWBO世界フライ級王者の木村(左)。右はJBC安河内事務局長(撮影・江口和貴)
最近の世界王者経験者の日本人同士による世界戦

関連するニュースを読む

木村翔が元王者の五十嵐俊幸と大みそかに初防衛戦

都内のホテルで記者会見に臨んだWBO世界フライ級王者・木村翔


 プロボクシングWBO世界フライ級王者・木村翔(28=青木)が12月31日に東京・大田区総合体育館で、元WBC同級王者の同級1位・五十嵐俊幸(33=帝拳)と初防衛戦に臨むことが21日、発表された。

 同日に都内のホテルで会見した木村にとって、7月に同級王者・鄒市明(中国)を11回TKO勝ちして以来の世界戦。「格で言ったら五十嵐選手が上。ボクのパンチもしっかり当たればKO決着になるかなと思う。ボクが王者ですが、挑戦者の気持ちで初防衛に成功したい」と口調を強めた。

 五十嵐は13年8月に八重樫東(大橋)に判定負けし、世界王座を失って以来の世界戦。「大舞台は4年半ぶり。すごく興奮していますし、楽しみにしています」と意気込んだ。

 なお同日同会場では、WBA世界ライトフライ級王者・田口良一(30=ワタナベ)-IBF世界同級王者ミラン・メリンド(29=フィリピン)の団体王座統一戦、IBF世界ミニマム級王者・京口紘人(23)-同級3位カルロス・ブイトラゴ(25=ニカラグア)も行われる。

関連するニュースを読む

田口良一「攻守ともに一流の相手」V7統一戦に意欲

肩を組み記念撮影する田口(左)と京口(撮影・狩俣裕三)


 プロボクシングWBA世界ライトフライ級王者・田口良一(30=ワタナベ)が12月31日に東京・大田区総合体育館で、IBF同級王者ミラン・メリンド(29=フィリピン)と団体王座統一戦に臨むことが17日、発表された。7度目の防衛戦で王座統一できれば、WBO同級王者・田中恒成(22=畑中)と日本初の3団体統一戦の夢も広がる大一番だ。IBF世界ミニマム級王者・京口紘人(23)も同日、同級3位カルロス・ブイトラゴ(25=ニカラグア)と初防衛戦に臨む。

 日本人3人目の2団体統一王者を目指す田口が拳を交えるのは、5月に3階級制覇王者・八重樫東を下したメリンドとなる。田口は「攻守ともに一流の相手。激闘して勝ちたい」と声をはずませた。今回から中継局がテレビ東京からTBSに変更。中継局問題もクリアされ、田中との王座統一戦も現実的になった。田口は「勝ち続けて田中君と試合をやりたい」と2団体王座統一だけに集中する。

関連するニュースを読む

京口紘人「相手は見えない」消えるパンチで初防衛だ

大みそかに行われるダブル世界戦の会見で自身のボードを背にポーズを決める京口(撮影・狩俣裕三)


 プロボクシングの大みそかのダブル世界戦が、17日に都内で発表された。

 12月31日に東京・大田区総合体育館で、IBF世界ミニマム級王者京口紘人(23=ワタナベ)は、同級3位カルロス・ブイトラゴ(23=ニカラグア)と指名試合での初防衛戦となる。メインはWBA世界ライトフライ級王者田口良一(30=ワタナベ)がIBF世界同級王者ミラン・メリンド(29=フィリピン)と団体王座統一戦となった。

 大みそかの試合は京口にとって2年連続だが、昨年はまだ6回戦だった。初の世界戦に「特別な人間しか立てない舞台で光栄なこと。楽しみであり、怖さもあるが、勝つことに変わりない」と意欲を口にした。7月に8戦目で世界初挑戦し、国内最短の1年3カ月で世界王座を手にした。「王者になって成長できていると自覚があり、伸びている自信もある」と話す。

 その中で秘策パンチにも磨きをかけている最中だ。「練習の中で試行錯誤して、最近使い出した。当たれば確実に倒れるパンチで、相手は見えないはず。一発で倒すイメージ。新しい自分を見せたい。注目して楽しみにして」。中身は当日お披露目と明かさなかったが、KO防衛に自信満々だ。

 挑戦者ブイトラゴは4度目の世界挑戦で悲願がかかる。戦績は30勝(17KO)2敗1分け1無効。「2敗1分けはどれも世界戦。今度こそと取りに来る相手にしっかり打ち勝つ」。同じニカラグアの英雄ロマゴンことゴンサレスの後継者とも呼ばれる。京口は「スケール小さい。オレの方がロマゴンより」と豪語する。京口は小6で辰吉に指導を受け、今も「丈ちゃん」呼ぶ。王座について「初めてほめられた」という辰吉イズムの後継者のプライドもある。

 最近、上京した母に築地で高級すしを振る舞った。「もっと親孝行するために王者で年を越す」と誓った。

大みそかに行われるダブル世界戦の会見で、記者の質問に答える京口(撮影・狩俣裕三)

関連するニュースを読む

田口良一V7達成で3団体統一戦へ「すごいカード」

大みそかに行われるダブル世界戦の会見で相手のミラン・メリンドボードにこぶしを出す田口(撮影・狩俣裕三)


 プロボクシングWBA世界ライトフライ級王者・田口良一(30=ワタナベ)が12月31日、東京・大田区総合体育館で、IBF世界同級王者ミラン・メリンド(29=フィリピン)と団体王座統一戦に臨むことが17日、発表された。

 田口にとって7度目の防衛戦で、ビッグマッチを迎え「今の気持ちは意外に落ち着いている。これから不安も出るかと思いますが、絶対の自信を持ちたいと思います」と決意を新たにした。

 過去、日本人出場の2団体王座統一戦は4試合あり、井岡一翔、高山勝成がミニマム級で2団体統一王者となっている。田口は「勝つことが第1でKO勝ちできれば。こういったチャンスはめったにない。さらにすごいカードを実現したいので絶対に勝ちたい」と口調を務めた。

 本来ならばWBO王者・田中恒成(畑中)との王座統一戦になるはずが、田中の両目負傷の影響で、メリンドとの王座統一戦に方向転換されていた。田口は「お互いが勝ち続ければ試合はやれると思うのでメリンド戦を考えています」と気持ちを切り替えている。

 今回から中継局がテレビ東京からTBSに変更された。これでネックとなっていた中継局の問題も解消。WBAとIBFの王座統一に成功すれば、田中との3団体王座統一戦も現実味を帯び「すごいカード」になる。2017年最後のボクシング世界戦という大トリを務める田口は「強い相手に勝って評価してもらいたい。王座統一、7度目の防衛という目標ができたので頑張りたい」と責任感もにじませた。

大みそかに行われるダブル世界戦の会見で相手のミラン・メリンドボードを背に記者の質問に答える田口(撮影・狩俣裕三)

関連するニュースを読む

田口良一、12月31日にメリンドと団体王座統一戦

田口良一(17年7月22日撮影)


 プロボクシングWBA世界ライトフライ級王者・田口良一(30=ワタナベ)が12月31日、東京・大田区体育館で、IBF世界同級王者ミラン・メリンド(29=フィリピン)と団体王座統一戦に臨むことが17日、発表された。田口にとって7度目の防衛戦で、ビッグマッチを迎える。日本人では4団体(WBA、WBC、IBF、IBF)承認後、過去4試合しかない団体王座統一戦となる。

 またIBF世界ミニマム級王者・京口紘人(23=ワタナベ)も同日、同級3位カルロス・ブイトラゴ(23=ニカラグア)と初衛戦に臨むことが発表された。

関連するニュースを読む

田中恒成3カ月スパーリング禁止、田口と統一戦白紙

会見を行うWBO世界ライトフライ級王者田中(右)。左は畑中会長(撮影・宮崎えり子)


 ボクシングのWBO世界ライトフライ級王者の田中恒成(22=畑中)が熱望していたWBA同級王者田口良一(ワタナベ)との年内の統一戦実現が白紙となった。畑中会長とともに20日、名古屋市内で記者会見。

 13日の2度目の防衛戦での負傷が、両目の眼窩(がんか)底骨折で全治2カ月間と診断されたと発表した。田中は「いよいよ統一戦というところでケガをして田口選手、期待してくれていたファンに申し訳なく思います」と頭を下げた。3カ月間はスパーリング禁止で、まずは治療に専念。練習再開や階級変更など今後については畑中会長が「治った時に考える。今は答えを出すことはできない」と説明した。

関連するニュースを読む

田中恒成は年内統一戦白紙 眼窩底骨折で安静必要

会見を行う(左から)畑中清詞会長、WBO世界ライトフライ級王者田中恒成(撮影・宮崎えり子)


 WBO世界ライトフライ級王者の田中恒成(22=畑中)が20日、名古屋市内で会見を行い、19日に同市内の病院で「両目の眼窩(がんか)底骨折」で2か月間の安静が必要だと診断されたことを発表した。

 右目の外傷は14日に同市内の病院で4針縫い、19日に抜糸したことも明かし、3か月間はスパーリング禁止だという。同席した畑中清詞会長(50)は「年内の統一戦は白紙になりました。今後の展望は治ったときにしっかりと考えたい」と説明。実現を目指していたWBA同級王者田口良一(30=ワタナベ)との統一戦は白紙になった。

 田口との統一戦を熱望してきた田中は「いよいよ統一戦というところでケガをして、田口選手はもちろん、期待してくれていたファンには申し訳なく思います。実現が難しいと言われる統一戦ですが、9月にいい内容で勝っていよいよゴーサインというかたちで交渉を進めてくれていた渡辺会長や畑中会長、身内の方にも申し訳ない気持ちです」と悔しそうな表情で話した。

 13日に挑戦者の同級13位パランポン・CPフレッシュマート(32=タイ)との2度目の統一戦で1回にダウンを奪われたが、9回1分27秒TKO勝利。その後、頭痛を訴え、大阪市内の病院に救急車で搬送されていた。14日の会見では「左目の眼窩(がんか)底骨折の疑い」と診断されたことを明かしており、地元・名古屋で再検査を行っていた。

関連するニュースを読む

拳四朗「圧勝する」10・22ゲバラと初防衛戦

初防衛戦を発表したWBC世界ライトフライ級王者拳四朗。右は父でBMBジムの寺地永会長(撮影・加藤裕一)


 WBC世界ライトフライ級王者拳四朗(25=BMB)が元同級王者で同1位ペドロ・ゲバラ(28=メキシコ)と10月22日に両国国技館で初防衛戦を行うことが19日、都内で発表された。拳四朗は5月20日に王座を奪取。今回もその試合同様、WBA世界ミドル級1位村田諒太と同級王者アッサン・エンダムの再戦、WBC世界フライ級王者比嘉大吾の初防衛戦とのトリプル世界戦に組み込まれる。

 拳四朗は「もっと注目されるように圧勝するので応援してください」と語った。王座奪取は2-0判定勝ちだった。「戦い方はジャブで突いて、カウンターといういつもの形を考えていますが、いい勝ち方で倒したい」とKO防衛を誓った。父でBMBジムの寺地会長も「今度は圧勝で倒さないと世間が認めてくれない」とハッパをかけた。

 陣営ではすでにゲバラ戦を想定し、5日間の米国・ロス合宿を敢行、17日に帰国した。現地では世界的トレーナーのルディ・エルナンデス氏のサポートを受け、ゲバラと同じメキシカンスタイルのボクサーと連日8ラウンド、合計40ラウンドのスパーリングをこなした。拳四朗は「いろんなパンチの打ち方を教わった。左アッパー、フックとか手で打つのでなく、重心下げて体で打ってみたり。新しい技として出せたらいいですね」と収穫を口にした。

 統一戦に向けて動くWBO同級王者田中恒成、WBA同級王者田口良一に比べ、同じ階級なのに知名度で及ばない。「うらやましいとかは全然ないですが、自分ももっと知名度を上げたい」との思いは強い。

 待望のバラエティー番組初登場となった7月28日放送の「アウト×デラックス」では反響絶大で、ツイッターのフォロワー数は約1000から約2400人まで激増したとか。「すごかったです。放送中に携帯がバンバン反応して」。また関西ローカルながら8月21日放送の「なるみ・岡村の過ぎるTV」には何と“売り込み出演”した。大阪市内を友人と歩いていてロケ隊と遭遇。友人に「彼、世界チャンピオンなんです」とアプローチしてもらい、後日、スタジオ収録に参加したという。「街中でたまに声をかけられるようになりましたけど、まだまだです」。今後も積極的にメディア露出を増やし、知名度アップ作戦を続けていく。

関連するニュースを読む

田中恒成まずは治療、田口良一との統一戦は年内困難

一夜明け会見を行う田中(撮影者・宮崎えり子)


 ボクシングのWBO世界ライトフライ級王者田中恒成(22=畑中)とWBA同級王者田口良一(ワタナベ)の統一戦の年内実現が厳しくなった。

 逆転TKOでの2度目の防衛から一夜明けた14日、田中が試合後に救急車で搬送された大阪市内の病院で「左目の眼窩(がんか)底骨折の疑い」と診断されたことが判明。両目を腫らして会見した田中は「ケガをした悔しさ、情けなさでいっぱい。田口選手、関係者の皆さんに申し訳なく思います」と頭を下げた。地元・名古屋での再検査の結果によるが、畑中会長は年内の統一戦には「(意思は)本人もそう。ただ、まずは治療」と説明した。

関連するニュースを読む

田中恒成、防衛一夜明け 眼窩底骨折の疑いと診断

一夜明け会見を行う(左から)畑中清詞会長、WBO世界ライトフライ級王者田中恒成、田中斉トレーナー(撮影者・宮崎えり子)


 13日に逆転で2度目の防衛したWBO世界ライトフライ級王者の田中恒成(22=畑中)が14日、大阪市内で一夜明け会見を行った。

 1回に挑戦者の同級13位パランポン・CPフレッシュマート(32=タイ)にダウンを奪われたが、9回1分27秒TKO勝利。その後、頭痛を訴え、大阪市内の病院に搬送されていた。両目を腫らして会見場に現れた田中は「昨日(13日)は会見できなくて、すみませんでした。試合直後にもらったジャブが左目に当たり、それから二重に見えていた。その後も右目もふさがって、カットをして。ケガをした悔しさ、情けなさでいっぱいです。田口選手、関係者の皆さんにケガをしてしまったことを申し訳なく思います」と頭を下げた。

 13日は精密検査を受け、「左目の眼窩(がんか)底骨折の疑い」と診断された。午後に名古屋市に戻り、再検査を受けるという。畑中会長は「未来のある選手。まずは体を完璧に治すこと。体が治ってから先の展開を考えたい」と説明。WBA同級王者田口良一(30=ワタナベ)との年内の統一戦を問われると同会長は「(意思は)本人もそう。ただ、まずは治療に専念」と話し、実現は厳しくなった。

関連するニュースを読む

田口も統一戦に意欲「折れそうな状態で踏ん張った」

田中恒成対パランポン・CPフレッシュマート 会場に姿を見せた田口 (撮影・加藤哉)

<プロボクシング:WBO世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦>◇13日◇エディオンアリーナ大阪


 WBO世界ライトフライ級王者田中恒成(22=畑中)は2度目の防衛に成功し、WBA同級王者田口良一(ワタナベ)との日本人選手による統一戦に向けて前進した。

 テレビ中継のゲストで訪れた田口も田中との統一戦へあらためて意欲を示した。ダウンを奪われながらKOした戦いに「(心が)折れそうな状態で踏ん張って、KOにつなげるのはすごい」と大絶賛。自身は7月23日に6度目の防衛に成功。すでに年末の統一戦を想定した練習に入っており「自信は100%とは言えないけれど、極力パーセンテージを上げていく」と言い切った。

関連するニュースを読む

田中V2も「持ってない」1回ダウン右目の上カット

ラウンドVTR

<プロボクシング:WBO世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦>◇13日◇エディオンアリーナ大阪


 WBO世界ライトフライ級王者田中恒成(22=畑中)は2度目の防衛に成功し、WBA同級王者田口良一(ワタナベ)との日本人選手による統一戦に向けて前進した。

 田中が逆転でパランポンに9回1分27秒でTKO勝利し、2度目の防衛を果たした。テレビ中継がこれまでの東海ローカルから全国に「昇格」となった一戦は1回に挑戦者の右ストレートでダウン。さらに右目の上をカット。血を流しながらリングに立ち続けた。試合後は大事をとって病院で検査を受けるほどだったが、最後は9回に右ストレートでダウンを奪い返し、ラッシュで戦闘不能にした。

 試合後は「俺って全然持ってないですね。大事なところでこういう試合。自分にがっかり」と自虐的。田口との統一戦について聞かれると「こういう試合をしていて…なんてことは言いません。やります!」。リングの外で戦況を見守った田口に再び決戦を宣言した。しかし、リングを下りると高らかな声からは一転。試合内容に納得いかないのか足早に控室に入り無言を貫いた。【宮崎えり子】

TKO勝ちを収め、声援に応える田中(撮影・加藤哉)

関連するニュースを読む

田口良一「リスクがあっても」田中との年末統一戦を

田中恒成対パランポン・CPフレッシュマート 会場に姿を見せた田口 (撮影・加藤哉)

<プロボクシング:WBO世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦>◇13日◇エディオンアリーナ大阪


 王者田中恒成(22=畑中)の2度目の防衛成功を、WBA同級王者の田口良一(30=ワタナベ)がリングサイド2列目から見届けた。年末の統一戦実現が期待されており、田口は「ファンが望むカードをやりたい。盛り上がる試合をしたいのがポリシー。多少(勝ち負けの)リスクがあってもやりたい」とあらためて意欲を見せた。

 挑戦者のパランポン(タイ)と戦った田中は、1回にまさかのダウン。それでも田口は「すごいのを見せつけられた」と、9回TKO勝ちで逆転した王者のすごみを第一声で発した。「劣勢になってから(の攻め)。(心が)折れる状態で踏ん張って、KOにつなげたのがすごい。ハートが強い」。田中の戦いを冷静に分析した上で、統一戦での自信を問われると「正直100%(勝つ)とは言えない。極力パーセンテージを上げていきたい」と意気込んだ。

 田口は7月23日に6度目の防衛に成功。すでに田中を想定した練習を始めているといい、12年6月のWBC世界ミニマム級王者井岡一翔-WBA同級王者八重樫東戦以来2度目となる、日本人同士の統一戦実現ムードが高まってきた。

関連するニュースを読む

田中恒成V2も不満、田口と統一戦は「やります!」

4回、田中の右フックがパランポンの顔面にヒットする(撮影・加藤哉)

<プロボクシング:WBO世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦>◇13日◇エディオンアリーナ大阪


 WBO世界ライトフライ級王者田中恒成(22=畑中)が逆転で同級13位パランポン・CPフレッシュマート(32=タイ)に9回1分27秒TKO勝利し、2度目の防衛を果たした。

 1回に挑戦者の右ストレートを受け、田中がいきなりダウンを奪われた。右目の上をカットし流血しながら、リングに立ち続けた。8回終盤に左右のコンビネーションでパランポンをふらつかせると、9回にスイッチが入った。序盤に右ストレートを奪い返し、その後連打を仕掛けレフェリーストップとなった。

 V2を達成した田中だが。「俺って全然持ってないですね。大事なところでこういう試合。自分にがっかりです。俺以外がおもしろかったらいいんじゃないですか」と自虐的に振り返った。リング外で戦況を見守ったWBA同級王者田口良一(30=ワタナベ)との統一戦について聞かれると「こういう試合をしていて…なんてことは言いません。やります!」と宣言した。

 試合後は頭痛を訴え、検査のため救急車で大阪市内の病院に向かった。関係者によると、意識ははっきりしており、自力歩行は可能。大事を取っての処置だという。

9回、田中(左)はパランポンから最初のダウンを奪う(撮影・加藤哉)
9回TKO勝ちを収め、ベルトを巻いて写真に納まる王者田中(右)(撮影・加藤 哉)

関連するニュースを読む

田中恒成「圧倒的な内容で勝つ」頭には田口と統一戦

ポーズを決める王者田中(左)と挑戦者パランポン・CPフレッシュマート(撮影・伊藤航)


 ボクシングのダブル世界戦(13日・エディオンアリーナ大阪)の調印式と前日計量が12日、大阪市内で行われ、4選手はいずれも1回でパスした。リミットの48・9キロちょうどのWBO世界ライトフライ級王者田中恒成(22=畑中)は、念願のWBA同級王者田口良一(ワタナベ)との統一戦の実現に向け、堂々とKO宣言した。挑戦者のパランポン(タイ)は48・7キロ。

 挑戦者を横にしても、田中は見向きもしなかった。「明日(13日)はすごい試合にします。圧倒的な内容で勝ちます。隣に座っているだけじゃ(パランポンの)印象は分かりません。見てなかったので」。2度目の防衛に成功すれば、熱望してきた田口との統一戦に大きく前進する。

 「これ(防衛戦)だけに集中していきたい」と表情を引き締めて話した田中だが、頭の中では目指す日本人同士の王座統一戦の青写真が描かれていたはずだ。計量後は毎試合恒例の勝負メシでもあるサムゲタンを食べ、力を蓄えた。「スピードを存分に出してKOします」と宣言した。

 テレビの全国中継デビューとなる節目の10戦目で培ってきたスピード、テクニック、パワーを会場に来場予定の田口の目の前で見せつけるつもり。夢の一戦の実現へ、決定打を打つ。【宮崎えり子】

関連するニュースを読む

田中恒成2度目防衛戦へ仕上がり順調「内容求める」

練習前に報道陣の質問に笑顔で答える畑中会長(左)と田中(撮影・前岡正明)

 WBO世界ライトフライ級王者田中恒成(22=畑中)が7日、名古屋市内の畑中ジムで同級13位パランポン・CPフレッシュマート(32=タイ)との2度目の防衛戦(13日、エディオンアリーナ大阪)に向けて練習を公開した。

 練習中に笑顔を見せるなど仕上がりは順調な様子。「ライトフライ級に上げて体調も体重も一番いい。相手は防御がいいし、打たれ強い。ガードも堅い。KOが最低条件。その壁をどう崩すかだと思う」。

 2度目の防衛に成功すれば、念願のWBA同級王者田口良一(30=ワタナベ)との統一戦が見えてくる。畑中会長は「まずは13日。終われば統一戦に向けて最大限の努力をする。全てはこの試合に懸かっています」と説明。田中は「勝つのは当たり前。勝ち方が次の試合の盛り上がりも変わってくる。内容を求めたい」と表情を引き締めた。

公開練習でサンドバックを打つ田中(撮影・前岡正明)

関連するニュースを読む

田中恒成、新愛称“ドリームボーイ”に「好きです」

2度目の防衛戦に向け、練習を公開したWBO世界ライトフライ級王者田中恒成(撮影・加藤裕一)

 デビュー8戦で日本最速タイの世界2階級王座を手にしたWBO世界ライトフライ級王者田中恒成(22=畑中)が21日、同級13位パランポン・CPフレッシュマート(32=タイ)との2度目の防衛戦(9月13日、エディオンアリーナ大阪)に向け、名古屋市内の同ジムで練習を公開した。

 シャドーボクシングで体をほぐした後、フィリピンから招いたパートナーと4ラウンドのスパーリングを実施。「疲労がたまってくる時期ですが、そうでもない。調整は順調です」と言う通り、軽快な動きを見せた。

 2度目の防衛戦は、その先を見据えたステップボードだ。猛烈アピールしてきたWBA世界ライトフライ級王座田口良一との統一戦。5月20日の初防衛戦後、マイクを握ってリング上に田口をまねき上げて“了承”をもらい、畑中清詞会長からもGOサインを受け取った。それだけに絶対につまずけない戦いになる。

 「油断じゃないけど、オレが勝って当たり前というムードがあって、それに見合った結果を残せるか。そこに意義がある。最低条件がKO。自分の思い通りの試合がしたい」と語った。

 5度目の世界戦にして初めて、TBS系で全国中継される。従来の異名「中京の怪物」も「いいか、嫌かと言えば、嫌。まあ昔はそうでもなかったんですが…」と“卒業”する。ただ、強豪ボクサーにはつきもののキャッチコピーは「あればうれしい」と歓迎で「スピードに関連するようなものがあれば」という。

 ならばと、畑中会長は「僕は前から言ってるけど“ドリームボーイ”です。夢の5階級制覇を狙うんやからね」。田中は「う~ん、嫌じゃない。好きですよ」。“中京の怪物”あらため“ドリームボーイ田中恒成”が、満を持して全国デビューを飾る。

畑中清詞会長にグローブをつけてもらうWBO世界ライトフライ級王者田中恒成(撮影・加藤裕一)

関連するニュースを読む

内山高志へ後輩田口良一は「1つの時代が終わった」

 前WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者内山高志(37=ワタナベ)が、29日に中継局だった都内のテレビ東京で会見。気持ち、ケガに衰えもあり、100%を出し切れないとの理由で引退を表明した。

 WBAライトフライ級王者でジムの後輩の田口良一は「1つの時代が終わったという寂しい気持ち。ずっと追い掛けてきた方。おまえがもっと引っ張っていけ、と言われた。内山さんのことを考えると涙が出てくる」。

関連するニュースを読む

V6田口良一が後輩イジり、京口は「ツヨかわいい」

赤黒く腫れた京口(右)の顔をいじる田口(撮影・神戸崇利)

 ボクシングのIBF世界ミニマム級新王者京口紘人(23=ワタナベ)が24日、前王者ホセ・アルグメド(メキシコ)を3-0の判定で下した前日から一夜明けて都内のジムで会見した。

 6度目の防衛に成功したWBA世界ライトフライ級王者田口良一(30=ワタナベ)は初めていじり役に回った。これまでは先輩の内山の隣でいじられ役だったが、今回の隣は後輩の京口。右頬が腫れ上がり、どこかかわいらしい姿に「これこそ『ツヨかわいい』」と自身の愛称を譲る冗談で、笑いを誘った。次戦はWBO同級王者田中恒成との統一戦を希望。「レベルアップしたい」と決戦に備える。

関連するニュースを読む

新王者の京口紘人「公開処刑や」顔面アンパンマン化

激戦で赤黒く腫れた顔を気にする京口(撮影・神戸崇利)

 新王者がアンパンマンになっちゃった!? 23日に行われたボクシングのIBF世界ミニマム級タイトルマッチ12回戦で、世界初挑戦で王座獲得した京口紘人(23=ワタナベ)が24日に都内のジムで一夜明け会見に臨んだが、冒頭響いた声は「公開処刑やな! 」。その右頬は赤く大きく腫れ上がり、自ら「アンパンマン」と笑うしかない状態になっていた。

 4度目の防衛戦を狙った前王者ホセ・アルグメド(メキシコ)との激しい攻防を3-0の判定で制したが、頭から突っ込んで変則的にパンチを打ってくるスタイルに手を焼いた。顔面同士が当たる場面も多く、結果的には「痛くもないし、骨にも異常はないと思う。血がたまっているのかな」と、片面がまんまるの顔ができあがった。

 痛々しいというより、どこか愛嬌(あいきょう)のあるその姿に、前日に6度目の防衛を果たしたWBA世界ライトフライ級王者田口良一(30=ワタナベ)も興味津々。自らの愛称「ツヨかわいい」を持ち出し、「これこそ『ツヨかわいい』」と冗談交じりの一言で笑いを誘った。京口本人は「いやいやいや、アンパンチャンプ、ちゃいますから。これは今回限定。こっからはこんな顔を腫らさないようにします」と先輩からの思わぬ愛称禅譲をやんわり断り、初防衛戦となる次戦の快勝を誓っていた。

赤黒く腫れた京口(右)の顔をいじる田口(撮影・神戸崇利)

関連するニュースを読む

田中恒成が田口を「最強の相手」、統一戦機運高まる

6度目の防衛に成功した田口はラウンドガールとの記念撮影で目いっぱい背伸びして身長を合わせる(撮影・松本俊)

 WBA世界ライトフライ級王者田口良一(30=ワタナベ)が、3試合ぶりのTKOで6度目の防衛に成功した。初回から左ボディーを軸に、指名挑戦者の同級1位ロベルト・バレラ(24=コロンビア)を攻め続けて圧倒。ダウンは奪えなかったが、レフェリーストップで9回24秒TKO勝ち。

 リングサイドで観戦したWBO世界ライトフライ級王者の田中は、田口を同級で「最強」と称賛した。以前から田中との統一戦を希望しており、「口に出してきたことで『やらざるを得ない』雰囲気をつくってきた。機運が高まったのは思惑通りだけど、統一戦の実現と、その勝利までが思惑。最強の相手」と話した。9月13日に2度目の防衛戦が予定されるが「間違いなく負けない」と自信たっぷり。畑中会長も「ぜひ年内に、統一戦を」と後押しする構えだ。

関連するニュースを読む

京口最速王者、体小さく弱かった「劣等感強くした」

IBF世界ミニマム級タイトルマッチ ホセ・アルグメドに判定勝ちし、新チャピオンに輝いた京口(撮影・たえ見朱実)

<プロボクシング:IBF世界ミニマム級選手権>◇23日◇東京・大田区総合体育館◇3500人

 IBF世界ミニマム級9位の京口紘人(23=ワタナベ)が4度目の防衛を狙った王者ホセ・アルグメド(28=メキシコ)を3-0の判定で下し、世界初挑戦で王座獲得した。9回にダウンを奪い、接戦をものにした。デビュー1年3カ月での王者誕生は、日本最速記録。小6でボクシングに転向した空手一家の末っ子。元世界王者の辰吉丈一郎にも指導を受けた「ダイナマイト・ボーイ」が頂点に駆け上がった。今回はダブル世界戦で、WBA世界ライトフライ級王者田口良一(30)は6度目の防衛に成功した。

 京口が京口らしい一言を放ったのは、勝利の会見の終わりだった。「いや~、鼻くそでしたね。全然満足できない!」。自分は強いと思えるかと聞かれると、大きく腫れた右頬を緩め、笑った。関西出身のしゃべり好きは、最短の階段を駆け上がった感想を、そう締めた。

 激しい接近戦だった。中1から2年間、大阪帝拳ジムで教えを受けた辰吉丈一郎の左ボディー。上体を少し左に倒して角度をつける武器。これまでのプロ7戦と同じくアルグメドに打ち込み続けたが、頭から突っ込んでくる王者に手を焼いた。仕留められない。中盤には右拳も痛めた。

 一進一退の攻防を破ったのは9回だった。ボディーを警戒させ続け、空いた顔面に左フック。「がむしゃらだった」。ぐらつかせ、最後は右でダウンを奪った。辰吉直伝ボディーが布石となり、決定打となった。

 辰吉と出会う前、弱さに向き合う日々だった。父寛さん(49)は空手の師範。兄、姉に続いて3歳で空手を始めたが、「強くなかった」。自身の初優勝は小3。「2人は20回以上。比べられない」。体が小さく、「保育園では親がいじめの心配をしていた」。小学校低学年の時には「ちび」という言葉に過敏に反応した。周囲は「一番センスがある」と評価してくれたが、体重が倍もある相手に勝てないのは無理もなかった。

 小6の冬、出合ったのがボクシングだった。階級制。「体のハンディがない」。のめり込んだ。「小4で自分が弱いと分かった。今も強いと思ったことはない。でも、弱いのを知っているから努力できる。劣等感が僕を強くしてくれた」。プロ入り後は、あえて重いグローブをつけて鍛えた。1日4回の計量も毎日。KO量産にも「僕はおごらない」と励んできた。

 愛称「ダイナマイト・ボーイ」は、ジムの先輩内山高志の「KOダイナマイト」から拝命した。この日は判定。試合後に先輩からねぎらわれると「鎮火しないように頑張ります」と誓った。辰吉と同じ8戦目で世界王者となったが、「今日みたいな試合をしてたら怒られる」と反省しきり。

 まだ「鼻くそ」。そう思えることも強さの源。「次戦、初防衛戦で(今日の気持ちを)しっかりぶつけます!」。ベルトを巻き、強さを追う。【阿部健吾】

関連するニュースを読む

V6田口が異変乗り越え作戦敢行、年末の統一戦前進

6度目の防衛に成功した田口はラウンドガールとの記念撮影で目いっぱい背伸びして身長を合わせる(撮影・松本俊)

<プロボクシング:WBA世界ライトフライ級選手権>◇23日◇東京・大田区総合体育館

 WBA世界ライトフライ級王者田口良一(30=ワタナベ)が、3試合ぶりのTKOで6度目の防衛に成功した。初回から左ボディーを軸に、指名挑戦者の同級1位ロベルト・バレラ(24=コロンビア)を攻め続けて圧倒。ダウンは奪えなかったが、レフェリーストップで9回24秒TKO勝ち。9月にWBO世界同級王者田中恒成(22)が2度目の防衛に成功すれば、いよいよ年末には王座統一戦に挑む。

 田口が初回のゴングから攻めた。スロースターターが「最初から行こう。8回までにスタミナを使い切る。あとは気持ちで」という作戦で飛ばした。何度も何度もロープに、コーナーにと追い込み、「初回から効いていた」という得意の左ボディーをねじ込んだ。

 7回から相手はクリンチ、ホールドに逃げ回り、ロープに座り込むようなシーンもあった。ついに9回に連打を見舞うとレフェリーストップの快勝だった。

 毎試合のように体調を崩したが、今回は万全だった。ところが、試合前に両足ふくらはぎがつるような異変を感じた。減量による水分不足のようだが、作戦は変えなかった。前回は足を使われてボディーも不発で引き分け。「後手後手でみなさんに無駄な時間を使わせた」。おわびも込めた4度目のTKO防衛だった。

 リングインすると、テレビ中継ゲストのWBO王者田中と目があった。この時は会釈。試合後はリング上で握手を交わした。田中が9月にV2すれば、いよいよ団体統一戦だ。「願ってもない。名古屋でもどこでも。勝てばまた自信になる」。田中も「応援していた。今は横並び。必ず勝って向き合いたい」と応じた。

 日本の世界王者のV6は15人目で大場政夫、ガッツ石松らを抜き、輪島功一、川島郭志らに並んだ。誇れる歴代11位も、この階級はWBC拳四朗と日本人王者が3人並ぶ。「王者でも最強と言えない。勝ち抜きたい」。今度は田中を応援し年末決戦の決定を待つ。【河合香】

関連するニュースを読む

京口、最速で世界王者に 田口はTKOで6度目防衛

判定で新王者になった京口ははれた右ほおながら笑顔でベルトを肩にポーズを決める(撮影・松本俊)

<プロボクシング:ダブル世界戦>◇23日◇東京・大田区総合体育館

 IBFミニマム級タイトルマッチ12回戦で同級9位の京口紘人(ワタナベ)が王者のホセ・アルグメド(メキシコ)に3-0で判定勝ちし、世界初挑戦で新王者となった。プロデビューから1年3カ月での世界王座奪取は、日本選手の最速記録。

 23歳の京口は序盤から激しく打ち合い、9回にダウンを奪った。戦績は8戦全勝(6KO)。

 WBAライトフライ級タイトルマッチ12回戦では王者の田口良一(ワタナベ)が同級1位のロベルト・バレラ(コロンビア)に9回TKO勝ちし、6度目の防衛に成功した。

 30歳の田口は接近戦で優位に進め、9回に主審が試合を止めた。戦績は30戦26勝(12KO)2敗2分け。

 日本のジム所属の男子世界王者は史上最多に並ぶ12人となった。

関連するニュースを読む

田口良一V6「勝てば自信に」田中恒成と統一戦希望

田口(右)は積極果敢に攻め、バレラを9回TKOで下す(撮影・松本俊)

<プロボクシング:WBA世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦>◇23日◇東京・大田区総合体育館

 王者田口良一(30=ワタナベ)が、3試合ぶりのTKOでV6に成功した。指名挑戦者の同級1位ロベルト・バレラ(24=コロンビア)を初回から左ボディーを軸に攻め続けた。ダウンは奪えなかったが圧倒し、レフェリーストップで9回24秒TKO勝ち。WBO世界同級王者田中恒成(22=畑中)が9月13日に大阪でV2に成功すれば、いよいよ年末には2団体統一戦に挑む。

 スロースターターの田口が、初回から得意の左ボディーを軸に攻めた。「最初から行こう。8回までにスタミナを使い切る。あとは気持ちで」と飛ばした。何度も何度もロープにコーナーに追い込み、9回に連打でレフェリーストップの快勝。前回は足を使われてボディーも不発で引き分けに「後手後手でみなさんに無駄な時間を使わせた。下げてしまった評価をふっしょくしたかった」。雪辱となる4度目のTKO防衛だった。

 次はいよいよ2団体統一戦が見込まれる。田口はリングインするとテレビ中継ゲストの田中と目があい、この時は会釈、試合後はリング上で握手をかわした。「願ってもない。名古屋でもどこでも。正直100%ではないが、どちらが勝つか分からないような試合をしたい。勝てば100%自信になる」。田中は「応援してました」と言ったが、田口も「ボクも勝つと信じてます」。今度は応援して決戦決定を待ち望む。

関連するニュースを読む

王者田口良一6度目防衛、バレラを9回TKOで下す

<プロボクシング:WBA世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦>◇23日◇東京・大田区総合体育館

 王者の田口良一(30=ワタナベ)が、同級1位のロベルト・バレラ(コロンビア)を9回TKOで下し、6度目の防衛を果たした。

関連するニュースを読む

田口良一V6へ「常に先手で」前日計量を一発クリア

調印式、計量を終え写真に納まるWBC世界ライトフライ級の田口良一(右)とロベルト・バレラ(撮影・鈴木正人)

 23日のダブル世界戦の前日計量が、22日に試合会場の東京・大田区総合体育館で行われた。WBA世界ライトフライ級王者田口良一(30=ワタナベ)と、挑戦者の同級1位ロベルト・バレラ(24=コロンビア)は、ともにリミットちょうどの48・9キロで一発クリアした。

 田口は王者ながら今回も好きな青いグローブを選択し、6度目の防衛戦とあって落ち着いた表情だった。「前回は納得いかない試合だった。払拭(ふっしょく)するために、常に先手で勝ちにいく。自分を信じて力を出せば問題なく勝てる」と、静かな口調にも自信を見せた。計量後はいつも通りにファミレスのデニーズで食事。「胃のためにも時間をかけて食べ過ぎないようにしたい」と最後まで気の緩みはない。

 一方のバレラは田口を再三にらみつけたり、前日の予備検診同様に挑発を続けた。「大変いい体調で試合を待つだけ。国のため、息子のために王者になる」。現在母国コロンビアには世界王者不在で、兄に続くベルト奪取でその空白を埋めるつもりだ。

関連するニュースを読む

田口良一V6確信、体形近い挑戦者ボディー効きそう

ロベルト・バレラ(右)ににらまれ苦笑いを浮かべる田口(撮影・横山健太)

 23日のボクシング・ダブル世界戦の予備検診が、21日に試合会場の東京・大田区総合体育館で行われた。WBA世界ライトフライ級王者田口良一(30=ワタナベ)は、同級1位バレラ(コロンビア)より身長、リーチとも約3センチと差が少なく、作戦にも手応えを得た。

 初対面にバレラがにらんだり「ベビーフェースをモンスターのように腫れさせる」と挑発してきた。田口はほとんど目を合わせずにかわしたが、弱点は再確認した。「身長が同じぐらいの相手は久しぶり。ボディーを打っていきたい」。

 前回は約10センチ低い相手に、ボディーが不発で引き分けた。サイズがある分細身の脇腹にスキができ、さらにバレラはロープを背にする場面が多い。まずは得意の左ボディーで弱らせる。

 バレラは左カウンターがいいが、田口陣営は肩が下がる欠点も見いだした。最後は右ストレートのクロスで仕留めるつもりだ。田口は「最高の仕上がり」とV6を確信していた。

関連するニュースを読む

王者田口良一、挑戦者バレラの挑発に目を合わせず

ロベルト・バレラ(右)ににらまれ苦笑いを浮かべる田口(撮影・横山健太)

 23日のダブル世界戦の予備検診が、21日に試合会場の東京・大田区総合体育館で行われた。

 WBA世界ライトフライ級は王者田口良一(30=ワタナベ)が、同級1位ロベルト・バレラ(24=コロンビア)よりも身長、リーチともに約3センチ上回った。

 初対面にバレラが「怖い印象を与えたい」と、顔をのぞき込んだり、にらんだりして挑発してきた。田口は「こういうのは好きじゃない」と嫌がり、ほとんど目を合わさなかった。

 田口は身長、リーチ、首回り、胸囲、視力など、数値自体はいずれも前回より下回った。「今回は計測がきつかった」と苦笑いだったが、いい感触もあった。「身長が同じぐらいの相手は久しぶり。ボディーを打っていきたい」。前回は引き分けと苦戦したが、今回は得意のパンチで仕留めるつもりだ。

 一方のバレラも自信満々で絶口調だった。「王者はベビーフェースだが、試合をしたらモンスターのように顔が腫れあがるだろう」と豪語した。

予備検診を受ける田口(左)。右は様子を見つめるロベルト・バレラ(撮影・横山健太)

関連するニュースを読む