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翔猿2敗堅守「ワクワク」106年ぶり新入幕V前進

2敗を死守し勝ち名乗りを受ける翔猿(撮影・小沢裕)

<大相撲秋場所>13日日◇25日◇東京・両国国技館

新入幕の東前頭14枚目翔猿(28=追手風)が、平幕の隆の勝を破ってトップを守った。

大関貴景勝との2敗対決を制した関脇正代とともに、トップを並走。注目の14日目は、3敗に後退した大関貴景勝との対戦が決定した。新入幕の大関対戦は14年秋場所の逸ノ城以来、戦後13人目。結びの一番で埼玉栄高の後輩を破り、1914年(大3)夏場所の両国以来、106年ぶりの新入幕優勝へ、また1歩近づく。

   ◇   ◇   ◇

新入幕らしからぬ、強心臓ぶりを翔猿が見せた。初の幕内後半戦での取組を「ワクワクしていました。『後半で取っているな。幕内力士らしいな』と思った」と無邪気に振り返った。入門して以降、幕下と十両で過去5戦全敗だった隆の勝に、重圧がかかる中で初勝利。トップを死守した。

ふわっと、立ち上がってしまった立ち合い。先に力なく立ち「待ったかと思った」と立ち合い不成立と思ったという。しかし、行司からの「待った」の声は掛からず、隆の勝の鋭い立ち合いを受けた。たちまち土俵際に後退。のど輪も受けて上半身が起きてのけ反ったが、下半身は崩れず。しこ名の「猿」のごとく、素早く体を開きながらいなして送り出した。土俵上では少し驚いた表情。「勝っちゃった、みたいな感じでした。体は動いてますね」と明るい声で話した。

徹底した基礎運動が快進撃を支える。入門当初は、部屋の中でも四股やテッポウをこなす回数は多い方ではなかった。しかし、今では師匠の追手風親方(元前頭大翔山)が「一番する」と言うほど。転機は17年夏場所後に新十両に昇進し、巡業に参加するようになってから。日々の朝稽古で、誰よりも基礎運動をしていた横綱白鵬の姿に感化された。「強い人は基礎をたくさんやっているんだなと思った。自分も基礎をしっかりするようになってからケガをしなくなった」と基礎運動の大切さを身をもって経験。この日も、その成果を感じさせる軽やかな身のこなしで白星を挙げた。

優勝争いでトップに立ち、14日目は貴景勝との対戦が組まれた。新入幕の大関対戦は戦後13人目、快進撃しているからこその一番となり「思い切り、平常心で、挑戦者の気持ちでいくだけ」と待ち遠しそうに意気込んだ。幕内後半戦の藤島審判長(元大関武双山)も「大関相手にどんな相撲を見せてくれるか。熱戦を期待したい」と注目した。

106年ぶり、史上2度目の新入幕優勝が迫っているが「本当に意識はない。思い切りいくだけ」。無心の先に、偉業達成が待っている。【佐々木隆史】

◆翔猿正也(とびざる・まさや)本名・岩崎正也。1992年(平4)4月24日、東京都江戸川区生まれ。小学1年の時に東京・葛飾区の葛飾白鳥相撲教室で相撲を始め、埼玉栄高では3年時に全日本ジュニア体重別で優勝。日大の2学年先輩である遠藤を追って追手風部屋に入門し、15年初場所に「岩崎」のしこ名で初土俵。17年名古屋場所の新十両昇進を機に「翔猿」と改名。20年秋場所新入幕。家族は両親、兄(十両英乃海)。175センチ、131キロ。血液型A型。得意は押し。

◆新入幕の大関戦 戦後では12人の新入幕力士が大関と対戦して7勝10敗。00年夏場所の栃乃花、14年秋場所の逸ノ城は2大関に連勝しており、2日連続で大関戦勝利は逸ノ城が初めて。95年名古屋場所の土佐ノ海は、先の夏場所で14勝1敗で十両優勝をしたことから、新入幕ながら西前頭7枚目。番付上の関係から、初日に大関若乃花、2日目に横綱貴乃花と対戦した。

◆106年前の新入幕優勝 1914年(大3)夏場所は、新入幕で東前頭14枚目の両国が9勝1休で優勝(10日間制)。初日から7連勝で8日目は相手の寒玉子が休場(不戦勝制度がなく、相手が休めば自分も休場扱い)、9日目以降も2連勝。2場所連続優勝中だった横綱太刀山も負けなしだったが、9日目の関脇朝潮戦が預かり(物言いがついて判定できない取組)となり8勝1休1預かりで、勝ち星1つ両国に及ばなかった。

▽八角理事長(元横綱北勝海) 翔猿はタイミングが合ってうまく対応した。勝っている時は動きがいい。28歳ということは若くしての新入幕ではない。高校、大学でここ一番の力の出し方も知っているだろう。これまでの経験があるし度胸もあるような気がする。

翔猿(左)は隆の勝を送り出しで破る(撮影・柴田隆二)

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北青鵬が序二段全勝優勝 白鵬名付けた期待の18歳

序二段優勝を決めた北青鵬(撮影・小沢裕)

<大相撲秋場所>13日日◇25日◇東京・両国国技館

序二段は西14枚目の北青鵬(18=宮城野)が生田目(二子山)を寄り倒し、7戦全勝で優勝した。

7月場所の序ノ口に続く連続優勝。身長2メートルの大器は「各段優勝して上がっていく気持ちで入門した」と言い切る。モンゴル出身で5歳の時に家族と来日し、札幌市に居を構えた。横綱白鵬に見いだされ、名門の鳥取城北高をへて宮城野部屋に入門し今年春場所、初土俵を踏んだ。しこ名も白鵬が名付けた。

休場中の横綱からこの日朝、稽古場で「集中してとってこい」と激励されたという。来場所は三段目昇進が確実。「徐々に目標は達成できている。三段目でも頑張りたい」とさらなる上を目指し、気合を入れた。

生田目(下)を寄り倒しで破る北青鵬(撮影・河田真司)     
生田目(左)を土俵際で攻める北青鵬(撮影・河田真司)     

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照ノ富士と千代大龍が休場 両横綱含め13人に

12日目の24日、阿武咲に敗れた照ノ富士は悔しそうな表情を見せる(撮影・柴田隆二)

東前頭筆頭照ノ富士(28=伊勢ケ浜)が秋場所13日目の25日、日本相撲協会に「左変形性膝関節症により3週間の安静加療を要する見込み」との診断書を提出して休場した。11日目の妙義龍戦で勝ち越し、11月場所での三役返り咲きを確実にしていた。

また東前頭11枚目の千代大龍(31=九重)は「左腓腹筋(ひふくきん)筋膜炎、右足関節症で約3週間加療を必要とする見込み」との診断書を出して休場した。

今場所の十両以上の休場者は白鵬、鶴竜の両横綱や再出場した琴奨菊らを含め13人となった。13人の休場は、野球賭博関与の謹慎を含めて14人が休んだ10年名古屋場所以来の多さ。

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先場所Vの照ノ富士が休場 千代大龍も、計13人に

阿武咲に敗れた照ノ富士は悔しそうな表情を見せる(撮影・柴田隆二)

大相撲の元大関で東前頭筆頭の照ノ富士(28=伊勢ケ浜)が秋場所13日目の25日、日本相撲協会に「左変形性膝関節症で3週間の安静加療を要する見込み」との診断書を提出して休場した。11日目に勝ち越しを決めて三役復帰を確実にしたが、12日目は阿武咲に寄り倒され、8勝4敗だった。

先場所で幕尻優勝した照ノ富士の休場は、三段目だった昨年初場所以来11度目。13日目の対戦相手、若隆景は不戦勝。

東前頭11枚目の千代大龍(31=九重)は「左腓腹筋(ひふくきん)筋膜炎、右足関節症で約3週間加療を必要とする見込み」との診断書を出して休場した。12日目までに6連敗し、5勝7敗だった。休場は2015年名古屋場所以来7度目。13日目に対戦が組まれていた徳勝龍は不戦勝。

今場所の十両以上の休場者は白鵬、鶴竜の両横綱や再出場した琴奨菊らを含め13人となった。13人の休場は、野球賭博関与の謹慎を含めて14人が休んだ10年名古屋場所以来の多さ。(共同)

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遠藤が12日目から休場 対戦予定貴景勝は不戦勝に

秋場所11日目、栃ノ心(左)は遠藤をはたき込みで破る(撮影・小沢裕)

<大相撲秋場所>◇12日目◇24日◇東京・両国国技館

小結遠藤(29=追手風)が秋場所12日目の24日、日本相撲協会に「右膝前十字靱帯(じんたい)損傷後関節症により約4週間の加療を要する見込み」との診断書を提出して休場した。休場は18年夏場所以来。11日目を終えて3勝8敗とすでに負け越しが決まっていた。

電話取材に応じた師匠の追手風親方(元前頭大翔山)は「常にそういう状態だが4、5日目から右の膝に水がたまり始めて、何回か抜いているが、水が抜けにくくなった。力が出ない。膝が曲がらない」と弟子の状態を説明した。今後1週間から10日間は「膝を曲げないようにするのが一番の治療。入院はしない」と安静にする。再出場の可能性については「出ることはない」ときっぱり否定。11月場所の出場を目指し、治療に励むという。

対戦相手の大関貴景勝は不戦勝となる。幕内では17年春場所以来2度目。大関としては2度目となる2桁白星に到達し、思わぬかたちで優勝争いのトップを守った。

今場所の十両以上の休場者は白鵬、鶴竜の両横綱や再出場した琴奨菊らを含め11人目となった。

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翔猿トップ8勝「力通じる」106年ぶり新入幕Vへ

竜電(下)を下手投げで破った翔猿(撮影・鈴木正人)

<大相撲秋場所>◇10日目◇22日◇東京・両国国技館

新入幕の東前頭14枚目翔猿(とびざる、28=追手風)が、106年ぶりの快挙にまた1歩近づいた。三役経験者の竜電を下手投げで破って早くも勝ち越し。2敗を守り、10日目終了時点で新入幕がトップに立つのは、1場所15日制が定着した49年(昭24)以降では07年秋場所の豪栄道以来6人目。1914年夏場所の両国以来、史上2人目の新入幕Vに向けて、新鋭のイケメン小兵が“大混戦場所”を抜け出してみせる。

   ◇   ◇   ◇

端正なマスクを真っ赤にして、ぶん投げた。翔猿は右前みつを取ると、15センチ長身の竜電に頭をつけて隙をうかがった。「胸を合わせたらしんどい。胸を合わせないように、思い切り相撲を取った」。寄り切れないと見るや175センチ、131キロの小柄な体を沈めて、左から下手投げ。「幕内で力が通じる。勝ち越せたのでうれしい」と、手応え十分の8勝目だった。

兄の十両英乃海も幕内経験者という“兄弟幕内”で、猿のような機敏な動きが由来の「とびざる」というしこ名も日に日に存在感が増している。埼玉栄高、日大とアマチュア相撲のエリート街道を歩み、15年初場所に初土俵。十両通過に3年を要しただけに、場所前の新入幕会見では「やっと力士としてのスタート地点に立てた」と話した。待ちこがれた幕内の舞台。「まだまだこれから名前を覚えてもらえるように頑張りたい」と、勝ち越し程度では満足できない。

力士として観客に活力を届ける。今場所から新調した締め込みは、コロナ禍の最前線で奮闘している医療従事者に感謝の気持ちを示して鮮やかな青色にした。「こういうときなので、元気づけていきたい」。

10日目終了時点で新入幕が先頭集団を並走するのは13年ぶり。トップの2敗が5人並ぶ混戦場所だが「そこは全然意識していない。チャレンジャーなので。まだまだ集中して、暴れていきたい」。賜杯争いの緊張感とは無縁の明るい声で、終盤5日間へ気持ちを高めた。【佐藤礼征】

◆記録メモ 10日目終了時点で新入幕のトップは、07年秋場所の豪栄道以来。当時は1敗で横綱白鵬と並び、11日目には白鵬が黒星を喫して単独トップに立った。11日目を終えての新入幕単独トップは史上初だったが、12日目から3連敗を喫して優勝争いから脱落。白鵬が優勝した。新入幕優勝なら、1914年(大3)夏場所での東前頭14枚目の両国以来106年ぶり。両国は初日から7連勝で8日目は相手の寒玉子が休場(不戦勝制度がなく、相手が休めば自分も休場扱い)、9日目以降は2連勝。追いかける横綱太刀山を振り切り、9勝1休で優勝した(10日間制)。

竜電(下)を下手投げで破る翔猿(撮影・鈴木正人)

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霧馬山が左肩負傷で休場 朝乃山は2度目の不戦勝

霧馬山(右)を攻める貴景勝(2020年9月21日撮影)     

<大相撲秋場所>◇10日目◇22日◇東京・両国国技館

東前頭5枚目霧馬山(24=陸奥)が秋場所10日目、日本相撲協会に「左肩腱板(けんばん)損傷疑いにより9月場所の休場を要する」との診断書を提出して休場した。

師匠の陸奥親方(元大関霧島)によると、9日目の大関貴景勝戦で左肩を負傷していた。「『ぶちっといった』と言っていた」と師匠。再出場は検査の結果を待って判断するという。

霧馬山の休場は幕下だった17年秋場所以来3度目。6勝3敗で優勝争いに加わっていた。

10日目の対戦相手、大関朝乃山は今場所2度目の不戦勝となり、7勝目を挙げて思わぬかたちで勝ち越しに王手をかけた。1場所で2つ不戦勝した力士は、7月場所の大栄翔以来。大関では14年初場所の琴奨菊以来となった。

今場所の十両以上の休場者は白鵬、鶴竜の両横綱や再出場した琴奨菊らを含め10人となった。

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豊山が休場、5敗目喫した貴景勝戦で右足痛める

20年9月19日、貴景勝(奥)に押し出しで敗れる豊山

<大相撲秋場所>◇8日目◇20日◇東京・両国国技館

東前頭4枚目豊山(時津風)が秋場所8日目、日本相撲協会に「右前脛腓靱帯(じんたい)損傷により9月場所の休場を要する」との診断書を提出して休場した。

5敗目を喫した7日目の大関貴景勝との取組で、右足が俵に掛かった際に「ひねった」と話していた。

8日目の対戦相手、大関朝乃山は不戦勝となり3連敗からの5連勝となった。

豊山の休場は18年秋場所以来2度目。今場所の十両以上の休場者は白鵬、鶴竜の両横綱、再出場した琴奨菊らを含め9人となった。

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朝乃山9場所ぶり初日から3連敗、取組後取材応じず

照ノ富士に上手投げで敗れ悔しそうな表情を見せる朝乃山(撮影・鈴木正人)

<大相撲秋場所>◇3日目◇15日◇東京・両国国技館

大関朝乃山(26=高砂)が、東前頭筆頭の照ノ富士(28=伊勢ケ浜)に敗れ、初日から3連敗となった。

もろ差しになり、左からのすくい投げで揺さぶるも、左上手を許して投げられた。

初日からの3連敗は、5連敗を喫した昨年初場所以来9場所ぶり。白鵬、鶴竜の両横綱が休場し、優勝候補と見られた状況ながら、苦しい序盤戦となってしまった。取組後は取材に応じることなく、国技館を後にした。

照ノ富士(左)に上手投げで敗れる朝乃山(撮影・河田真司)

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琴奨菊が秋場所休場 再出場なければ十両陥落危機

佐渡ケ嶽部屋の琴奨菊(2020年7月28日撮影)

大相撲の大関経験者、西前頭11枚目琴奨菊(36=佐渡ケ嶽)が秋場所3日目の15日、日本相撲協会に「左下腿(かたい)肉離れにより全治2週間の見込み」との診断書を提出して休場した。

師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)によると、初黒星を喫した2日目の明生戦で左ふくらはぎを痛めた。取組後に琴奨菊は「ブチッという音がした」と話したという。15日朝になっても痛みが引かず「足を(地面に)つけることができない」と訴えたため、休場を決めた。

関取最年長の琴奨菊の休場は18年名古屋場所以来7度目となった。3日目の対戦相手、千代大龍は不戦勝。再出場しなければ11月場所での十両転落が確実となる。師匠によると、琴奨菊は再出場に向けて意欲を示しているという。

今場所の十両以上の休場者は白鵬、鶴竜の両横綱や出場停止処分中の平幕阿炎、所属する玉ノ井部屋で新型コロナウイルスの集団感染が発生した十両の富士東、東龍らに次いで7人となった。

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朝乃山9場所ぶり初日から連敗、無言で国技館を後に

隆の勝に敗れ下を向く朝乃山(撮影・河田真司)

<大相撲秋場所>◇2日目◇14日◇東京・両国国技館

大関朝乃山(26=高砂)が西前頭筆頭の隆の勝(25=千賀ノ浦)に寄り切られ、連敗となった。

終始受け身になり、得意の形に持ち込めなかった。白鵬、鶴竜の2横綱が休場し、優勝も期待された秋場所だが、まさかの連敗発進。初日からの連敗は、5連敗した昨年初場所以来9場所ぶり。取組後は取材に応じることなく国技館を後にした。

隆の勝に敗れ、表情を曇らせ土俵から下りる朝乃山(撮影・河田真司)

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朝乃山2連敗、立ち合い押し込めず隆の勝に防戦一方

隆の勝(左)に寄り切りで敗れる朝乃山(撮影・鈴木正人)

<大相撲秋場所>◇2日目◇14日◇東京・両国国技館

大関朝乃山(26=高砂)が、西前頭筆頭の隆の勝(25=千賀ノ浦)に寄り切られ、初日から2連敗となった。

立ち合いで押し込めず、もろ差しを許すと防戦一方。右から小手に振るもさらに呼び込むかたちになり、土俵際で弓なりになって粘ったが土俵を割った。

白鵬、鶴竜の2横綱が休場し、優勝も期待された秋場所だが、まさかの連敗発進。取組後は取材に応じることなく、国技館を後にした。

隆の勝に寄り切りで敗れ悔しそうな表情を見せる朝乃山(撮影・鈴木正人)
隆の勝に敗れ、表情を曇らせ土俵から下りる朝乃山(撮影・河田真司)
隆の勝(手前左)に寄り切りで敗れた朝乃山は初日から2連敗を喫し厳しい表情を見せる(撮影・小沢裕)

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横審が再開「食事はできないけど」芝田山広報部長

芝田山広報部長(2020年4月3日撮影)

日本相撲協会の芝田山広報部長(元横綱大乃国)は14日、秋場所後に横綱審議委員会の定例会を開催することを発表した。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、同会は初場所後に開催されたのが最後となっていた。

芝田山広報部長は「有識者会議もやった。食事はできないけど会合だけ。徐々にやれることを再開していかないと」と話した。

秋場所は白鵬と鶴竜の2横綱が休場。2人以上の横綱全員が初日から不在となるのは、1場所15日制が定着した49年夏場所以降では83年夏場所の千代の富士、北の湖以来だった。

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朝乃山が黒星発進、遠藤に「形を作らせた」と反省

遠藤(右)の攻めに耐える朝乃山(撮影・河田真司)

<大相撲秋場所>◇初日◇13日◇東京・両国国技館

大関2場所目の朝乃山(26=高砂)が、小結遠藤に負けて黒星発進した。立ち合いで得意の右四つになれなかったが、引いた遠藤に対して前に出て圧力をかけた。しかし、勝負を決められずに攻めあぐねていると、遠藤に右差しを許し、左上手を取って強引に上手投げを狙ったが、すくい投げで転がされた。「攻め急いで相手に形を作らせた」と反省した。

今場所は白鵬と鶴竜の2横綱が休場となり、東大関の朝乃山が出場力士の中で最高位となった。新大関場所だった7月場所は12勝で優勝次点となり、弾みをつけてきた。周囲からの期待も膨らんできただけに重圧がかかった可能性があるが「先場所と変わらないです」と平常心を見せた。19年初場所以来となる初日黒星発進にも「明日から切り替えて頑張ります」と力強く話して会場を後にした。

朝乃山(下)をすくい投げで破った遠藤(撮影・河田真司)

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婚約貴景勝が白星発進、朝乃山は黒星/初日写真特集

<大相撲秋場所>◇初日◇13日◇東京・両国国技館

大関貴景勝が“新旧”大関対決を制した。7月場所を制した大関経験者の照ノ富士を一方的に押し出した。2人は17年名古屋場所で対戦しており、貴景勝が押し出しで勝利。当時は貴景勝が西前頭筆頭で、照ノ富士が大関と逆の立場だったが、3年ぶりの対戦も貴景勝に軍配が上がった。

貴景勝は先月8月30日に元大関北天佑の次女で元モデルの千葉有希奈さん(28)との婚約を発表。“婚約場所”を好発進した。先場所を12勝3敗で優勝を逃した大関朝乃山は、結びで小結遠藤にすくい投げで敗れた。白鵬、鶴竜の両横綱の休場で最高位力士として臨む両大関だが、明暗が分かれる結果となった。大関昇進を目指す3関脇は、正代、御嶽海が白星、大栄翔が黒星となった。元横綱朝青龍のおい、21歳の豊昇龍は逸ノ城を退けて新入幕1勝を挙げた。人気小兵の炎鵬は若隆景に敗れた。

初日の取組模様を写真で振り返ります。

協会あいさつに臨む、前列左から正代、朝乃山、八角理事長、貴景勝、御嶽海、後列左から隠岐の海、大栄翔、遠藤(撮影・小沢裕)


逸ノ城寄り切り豊昇龍

豊昇龍(左)は逸ノ城を寄り切りで破り新入幕初白星を挙げる(撮影・小沢裕)


炎鵬押し出し若隆景

炎鵬(左)を押し出しで破る若隆景(撮影・鈴木正人)


高安寄り切り宝富士

高安(左)はまわしを取らせまいと宝富士の左手をつかまえる(撮影・小沢裕)


霧馬山寄り切り栃ノ心

霧馬山(左)に寄り切りで敗れる栃ノ心(撮影・河田真司)


隠岐の海押し出し妙義龍

妙義龍(右)は押し出しで隠岐の海を破る(撮影・小沢裕)


大栄翔突き落とし玉鷲

大栄翔(右)の攻めに耐える玉鷲(撮影・河田真司)


北勝富士押し出し御嶽海

北勝富士(右)を攻める御嶽海(撮影・河田真司)


正代押し出し隆の勝

隆の勝(左)を攻める正代(撮影・河田真司)


照ノ富士押し出し貴景勝

照ノ富士(右)を攻める貴景勝(撮影・河田真司)


朝乃山すくい投げ遠藤

朝乃山(左)をすくい投げで破る遠藤(撮影・鈴木正人)

遠藤(上)にすくい投げで敗れた朝乃山(撮影・鈴木正人)

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貴景勝が「婚約場所」白星発進、朝乃山は遠藤に苦杯

照ノ富士を破り、懸賞金の束を手に土俵から引き揚げる貴景勝(撮影・河田真司)  

<大相撲秋場所>◇初日◇13日◇東京・両国国技館

大関貴景勝が“新旧”大関対決を制した。7月場所を制した大関経験者の照ノ富士を一方的に押し出した。2人は17年名古屋場所で対戦しており、貴景勝が押し出しで勝利。当時は貴景勝が西前頭筆頭で、照ノ富士が大関と逆の立場だったが、3年ぶりの対戦も貴景勝に軍配が上がった。貴景勝は先月8月30日に元大関北天佑の次女で元モデルの千葉有希奈さん(28)との婚約を発表。“婚約場所”を好発進した。

先場所を12勝3敗で優勝を逃した大関朝乃山は、結びで小結遠藤にすくい投げで敗れた。白鵬、鶴竜の両横綱の休場で最高位力士として臨む両大関だが、明暗が分かれる結果となった。

大関昇進を目指す3関脇は、正代、御嶽海が白星、大栄翔が黒星となった。

元横綱朝青龍のおい、21歳の豊昇龍は逸ノ城を退けて新入幕1勝を挙げた。人気小兵の炎鵬は若隆景に敗れた。

先場所に続き、コロナ禍で出稽古が解禁されないまま迎えた今場所。先場所と同じく観客の上限を約2500人に設定するなど、新型コロナウイルスの感染対策を徹底して開催している。

朝乃山(下)をすくい投げで破る遠藤(撮影・河田真司)

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錦富士関取1勝「おしゃれ」白鵬意識し青い締め込み

錦富士(左)は下手投げで王輝を破る(撮影・小沢裕)

<大相撲秋場所>◇初日◇13日◇東京・両国国技館

新十両の西十両13枚目錦富士(24=伊勢ケ浜)が、関取1勝を挙げた。

同学年で同じ新十両の王輝を左から下手投げ。「緊張感はなかった。上手かかったけど、(王輝の)まわしの質も違って一気に出ることはできなかった。これから感覚をなじませていきたい」と振り返った。

今場所から身につける青い締め込みは、横綱白鵬がかつて使用していた締め込みの色を意識した。「白鵬関が関脇から大関に上がるくらいの締め込み。ダークな感じで小さいころからおしゃれだと思っていた」。初日の1、2週間前から稽古でなじませてきた。

場所前には地元青森に戻ってあいさつ回り。コロナ禍で短期間の滞在だったというが「青森県は相撲どころ。幕内に上がってなんぼだと言われた」と地元の期待を感じながら、さらなる出世を見据えた。

王輝(手前)を下手投げで破る錦富士(撮影・鈴木正人)

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白鵬「右膝蓋大腿靱帯損傷」鶴竜「腰椎分離症疑い」

横綱白鵬(左)と鶴竜

日本相撲協会は秋場所初日の13日、初日から休場となった横綱白鵬(35=宮城野)と横綱鶴竜(35=陸奥)の診断書を公表した。

白鵬は「右膝蓋大腿(だいたい)靱帯(じんたい)損傷、関節内巨細胞腫。8月13日関節鏡視下手術にて今後約3週間のリハビリテーション加療を要する見込み」。

鶴竜は「腰椎分離症の疑いにより2週間程度安静加療が必要な見込み」との診断書だった。

白鵬は7月場所を右膝負傷で、鶴竜は右肘負傷により途中休場していた。今場所は初日からともに休場が決まっており、2人以上の横綱全員が初日から不在となるのは、1場所15日制が定着した1949年(昭24)夏場所以降では、1983年(昭58)夏場所の千代の富士、北の湖以来だった。

また、同じく初日から休場となっていた西前頭13枚目石浦(30=宮城野)の「右距骨骨折にて約3週間の加療を要する見込み」との診断書も公表された。

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貴景勝「いい成績残したい」“婚約場所”Vへ平常心

貴景勝(2019年9月19日)

大関貴景勝(24=千賀ノ浦)が、婚約発表後初めての場所を最高位として引き締める。秋場所(13日初日、東京・両国国技館)を翌日に控えた12日、同所で恒例の土俵祭りが行われた。貴景勝は初日に、大関経験者で7月場所優勝の前頭照ノ富士と対戦する。両横綱の休場により、大関朝乃山とともに出場最高位力士として迎える今場所。2年ぶりの優勝を果たし、公私をますます充実させる。

  ◇    ◇    ◇

看板力士としての自覚は十分だった。電話取材に応じた貴景勝は「番付最上位が両大関なので自分たちが一番、一生懸命やって結果を残していかないといけない」と責任感を口にした。白鵬、鶴竜の両横綱が初日から休場。1年で2度の幕尻優勝が生まれるなど波乱続きの本場所を、最高位として静める役割が求められる。

初日は照ノ富士との“新旧”大関対決が組まれた。照ノ富士との対戦は17年名古屋場所の1度だけで、貴景勝が押し出しで勝利。当時は貴景勝が西前頭筆頭で、照ノ富士が大関と逆の立場だった。いきなり先場所覇者との顔合わせとなったが「自分が目指す相撲というのを取っていきたい。15日間どっかでやるんだから初日も何日も関係ない。やるか遅くやるかだけ」と、平常心を強調した。

“婚約場所”を飾りたい。先月8月30日に元大関北天佑の次女で元モデルの千葉有希奈さん(28)との婚約を発表。場所前には「1人の時も一生懸命やっているから特に変わることはないけど、いい成績を残したいと思うのはある」と意気込んでいた。2度目の優勝を果たせば、嫁取り直後の綱取りが待っている。【佐藤礼征】

大相撲秋場所の土俵祭に臨む協会関係者たち(撮影・小沢裕)

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初場所V徳勝龍に優勝額贈呈「精いっぱい頑張る」

日本相撲協会の公式ユーチューブチャンネルでライブ配信された初場所優勝の徳勝龍(左)の優勝額贈呈式

大相撲秋場所(13日初日、東京・両国国技館)を翌日に控えた12日、同所で初場所と春場所の優勝力士への優勝額贈呈式が行われた。

初場所で幕尻優勝を果たした前頭徳勝龍(34=木瀬)と、春場所で44度目の優勝を達成した横綱白鵬の師匠、宮城野親方(元前頭竹葉山)が出席。本来は5月の夏場所前に行われる予定だったが、夏場所が中止になり延期となっていた。

優勝額贈呈式の様子は日本相撲協会の公式ユーチューブチャンネルにてライブ配信された。

ライブ配信で徳勝龍は協会のインタビューに応じ「大相撲9月場所が明日から始まります。精いっぱい頑張りますので応援よろしくお願いします」とコメントした。

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