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鶴竜の原動力、愛するわが子のため“パパっと”快勝

正代(右)を激しく攻める鶴竜(撮影・鈴木正人)

<大相撲夏場所>◇9日目◇21日◇両国国技館


 自身初の2場所連続優勝を狙う横綱鶴竜(32=井筒)が1敗を守り、勝ち越しを決めた。対戦成績7戦全勝だった正代を早い相撲で押し出した。今日22日は長男アマルバイスガラン君の1歳の誕生日で、場所後の29日は長女アニルランちゃんの3歳の誕生日。愛するわが子の存在が、強いパパの原動力だ。横綱白鵬と平幕の千代の国も1敗を堅持。大関とりの関脇栃ノ心が9連勝で単独トップを守った。

 パパは強い。低く強く当たった鶴竜が、正代を後退させた。勢いあまって土俵外をのぞいたが、素早く体勢を整えなおし、体の崩れた正代を押し出した。「ヒヤッとした?」と問われて「それはなかった。しっかり(相手を)見ていたし、体も反応したので」と涼しげだ。自宅通勤ができる東京開催の夏場所は、しかも5月だけに、パワー倍増だ。

 今日22日は長男アマルバイスガラン君の誕生日だ。左足首負傷で5日目から休場した昨年夏場所9日目に生まれた。周囲が進退をささやく中、愛息の寝顔を見ると、闘志がわいた。

 千秋楽2日後の29日は長女アニルランちゃんの誕生日だ。左肩を痛めて全休した15年夏場所千秋楽の5日後に生まれた。鶴竜によると、モンゴルでは男なら2歳、女なら3歳になって初めて髪を切る。「頭は大事ですから、それを守るためでしょう」。家族、親類、親しい知人が少しずつハサミを入れ、最後はバリカンで頭を丸める。

 アニルランちゃんは、その3歳になる。インターナショナルの幼稚園に通い、物心もつき始めた。その女児が丸刈りに…。「そりゃ泣くでしょうね。でも、仕方ないでしょ? 1度刈った方が髪もきれいに伸びると思いますし」と、くすくす笑った。

 自身初の2場所連続優勝へ。「この子たちのためにも、と思ってきた。そういう思いがないと(相撲を)やってる意味がない」。当たり前のように言い切るパパが、頼もしい。トップを走る栃ノ心を1差で追う。鶴竜はもう負けるつもりはない。【加藤裕一】

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白鵬なりふり構わず勝ち越し、立ち合いに物言いも

立ち合いで琴奨菊(右)を土俵際へ追い込む白鵬(撮影・小沢裕)

<大相撲夏場所>◇9日目◇21日◇両国国技館


 2場所連続休場明けの横綱白鵬が、琴奨菊を下して勝ち越しを決めた。1度目の立ち合いは嫌な雰囲気を感じて手をつかず。2度目の立ち合いは相手よりもかなり早く先に立って、上手投げで転がした。

 大相撲中継の解説をしていた鏡山親方(元関脇多賀竜)からは「フライング気味ですよ。ちゃんと両手をついて欲しい」と2度目の立ち合いに“物言い”をつけられた。だが白鵬は、勝ち越しについて「かど番脱出」と言うほど、なりふり構わず白星を取りにいっている証しでもあった。10日目の今日は、途中休場から再出場する遠藤と対戦する。やりにくさがあるかを問われるも「ないですよ」と即答。単独トップの栃ノ心と対戦するまで、是が非でも1敗を守りたい。

立ち合いで待ったを掛ける白鵬。右は琴奨菊(撮影・小沢裕)

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阿炎4勝目、自作はちみつレモン飲み体重維持

阿炎(右)は引き落としで魁聖を下し懸賞を手に引き揚げる(撮影・小沢裕)

<大相撲夏場所>◇9日目◇21日◇東京・両国国技館


 西前頭2枚目の阿炎(24=錣山)は、204キロの魁聖(友綱)を破り、4勝5敗とした。

 立ち合いから225キロに次いで幕内2番目に重い相手を押し込むと、相手が押し返してきたところで引き落とした。6日目に横綱白鵬から金星を挙げ、7日目に大関豪栄道を破ったものの、前日の中日は琴奨菊にいいところなく敗れていただけに「昨日は考えすぎちゃったから、今日は考えないようにした。(自分は)考えて相撲を取る人じゃないから」と、相手の動きをよく見て繰り出した、タイミングの良い引き技を振り返った。

 それでも、やはり204キロの相手は「重かった~」と、ただただ苦笑い。自身は140キロで、しかも以前までは「場所中は食欲が落ちて、10キロ減ったこともあった」と明かした。現在は体重維持に成功しているが、主に摂取しているのが自作のはちみつレモンを水で割った飲料だという。最後は何を聞かれても「はちみつレモンを飲んでるから大丈夫ッス」と答え、笑顔で引き揚げていった。

阿炎(右)は引き落としで魁聖を下す(撮影・小沢裕)

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栃ノ心9連勝、1敗で白鵬、鶴竜、千代の国 夏場所

白鵬

<大相撲夏場所>◇9日目◇21日◇東京・両国国技館


 単独トップの関脇栃ノ心(30=春日野)は前頭3枚目大栄翔(24=追手風)をつりながら寄り切って初日から9連勝を飾り、大関昇進に王手をかけた。10日目は4勝5敗の前頭4枚目千代大龍(29=九重)と対戦する。

 1敗で追う3人もそろって勝った。2場所連続休場から復活を目指す横綱白鵬(33=宮城野)は前頭5枚目琴奨菊(34=佐渡ケ嶽)を右からの上手投げで下した。初の2場所連続優勝を狙う横綱鶴竜(32=井筒)は前頭4枚目正代(26=時津風)を押し出した。前頭11枚目千代の国(27=九重)は同14枚目豪風(38=尾車)を突き出した。

 3勝5敗だった大関豪栄道(32=境川)は左足首の負傷で休場した。関脇逸ノ城(25=湊)は不戦勝で5勝目を挙げた。

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新小結遠藤が再出場へ 22日結びの一番で白鵬戦

遠藤

<大相撲夏場所>◇9日目◇21日◇東京・両国国技館


 右上腕二頭筋遠位部断裂で、7日目から休場していた小結遠藤(27=追手風)が、10日目から再出場することが決まった。

 10日目は結びの一番で、横綱白鵬(宮城野)と対戦することになった。遠藤は6日目まで3勝3敗で、7日目からこの日まで3日間休場。6日目の御嶽海戦で右肘に近い部分を痛めていた。今場所は新三役で臨んでおり、10日目からの6日で5勝を挙げて勝ち越さなければ、三役から陥落するのは確実。正念場の戦いが続くことになる。

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白鵬1敗守り折り返し、疲れは「ないね」と涼しい顔

白鵬は豊山(左)を寄り倒しで下す(撮影・小沢裕)

<大相撲夏場所>◇8日目◇20日◇東京・両国国技館


 横綱白鵬が、初顔合わせの豊山を退けて1敗を守った。立ち合いから、豊山の激しい突き押しをのど元に何発ももらった。それに応えるように白鵬も突き押しで対抗。1度土俵際に追い込みながらも引いてしまいのど輪をもらったが、こらえてもろ差しになると、一気に土俵際まで運んで寄り倒した。めまぐるしい攻防戦を制して「いい相撲だったかな」と充実の表情を浮かべた。

 初顔合わせとなった6日目の阿炎戦で、今場所初黒星を喫した。「完全に見すぎた。守りすぎた」と警戒心が強かったと分析。だから「(今日は)受けてやる、という反省が多少出た。引きは中途半端だったけど前に出られた」と気持ちも体も攻めの姿勢を見せた。中日折り返しも、疲れは「ないね」と涼しい顔。自身初の2場所連続休場明けからの優勝へ、1差の栃ノ心を追う。

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栃ノ心、夕食2度の暴食でパワー 逸ノ城も食べた

逸ノ城(手前)を寄り切りで破る栃ノ心(撮影・狩俣裕三)

<大相撲夏場所>◇8日目◇20日◇東京・両国国技館


 大関昇進を目指す関脇栃ノ心(30=春日野)が8戦全勝で勝ち越しを決めた。幕内最重量225キロの逸ノ城を寄り切りで仕留め、怪物対決に3連勝だ。ただ1人全勝を守り、V戦線でもトップを走る。初場所以来2場所ぶり2度目の優勝も視界に入ってきた。白鵬、鶴竜の両横綱と平幕の千代の国が1敗を守った。

 体が真っ赤になるほど全力で、栃ノ心が寄った。絶対的な武器の左上手を捨て、前みつを狙った左手が深く入り、もろ差しへ。1、2…5度と力を込め、逸ノ城の巨体を土俵の外へ持ち出した。対戦成績は3連勝。「前より重かったよ。もろ差しじゃないとダメだったね」。途中でつられて、両足が宙に浮いた。館内大熱狂の力勝負。だが、ガス欠の心配はなかった。

 遠藤休場で不戦勝となった前日夜は“暴食”した。「何でかわかんないけど、腹が減って、減って。それまでは(食欲がいまひとつで)頑張って食べてたのにな」。緊張がほぐれたのか。最初に出前のすしを3人前といくら丼を平らげたが、物足りない。午後10時から2度目のディナー。作り置きのジョージア料理と、納豆3パック+卵5個の卵焼きを作り、パンと一緒に食べた。この日の朝稽古後に「きょうは体が重かった」と苦笑いするほど、力はありあまっていた。

 初の8連勝で、中日の勝ち越しを決めた。絶好調の栃ノ心に、八角理事長は「優勝争いに加わるぐらいの気持ちで、それ(大関とり)は通過点ぐらいでやってほしい」と話した。大関昇進の目安は「直近3場所を三役で計33勝以上」とされ、栃ノ心は初場所14勝、春場所10勝。初場所が平幕のため「最低10勝以上」が必要になりそうだが、ペースはそれを軽く上回る。大関とりへ、2場所ぶり2度目の優勝へ、残り7日。何が大事か聞かれると「白星や、白星」と、関西弁でいたずらっぽく笑って見せた。【加藤裕一】

 ◆大関昇進前3場所での優勝 年6場所制が定着した58年(昭33)以降に昇進した大関59人中、達成者は19人いるが、優勝2度はない。初場所優勝の栃ノ心が今場所優勝で昇進を決めれば“3場所で優勝2度”という初のケースになる。

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栃ノ心が中日勝ち越し「重かった」最重量逸ノ城下す

逸ノ城(手前)を寄り切りで破り、全勝を守った栃ノ心(撮影・狩俣裕三)

<大相撲夏場所>◇8日目◇20日◇東京・両国国技館


 大関とりの関脇栃ノ心(30=春日野)が関脇逸ノ城とのスーパーヘビー対決を制し、自身初の中日勝ち越しを決めた。

 立ち合いから幕内最重量225キロの相手とがっぷり右四つになり、先に攻められ、1度は両足が宙に浮いた。しかし、左上手から巻き返し、もろ差しの体勢に持ち込むと、こん身の力でじりじり相手を寄り切った。

 過去の合口は10勝5敗。この日の朝稽古後に「やりづらさはないけど、重たい」と苦笑いでこぼしていたが、取組後は「前より重かった。もろ差しじゃないとダメだったよ」と、朝から輪を掛けたような苦笑いを浮かべた。勝ち越しの感想を聞かれると「勝ち越しが目標じゃないからね」ときっぱり答えた。「今はうれしいけど、あと半分。これからが大事だからね」。白鵬、鶴竜の両横綱、大関豪栄道という上位陣との対戦を含む残り7番。大関昇進、そして2場所ぶり2度目の賜杯を目指す。「目標は1日1番です」とすぐに気を引き締め直していた。

逸ノ城を寄り切りで破り、全勝を守った栃ノ心(撮影・狩俣裕三)

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阿炎5敗 前日豪栄道撃破も父へ電話「しなかった」

琴奨菊(手前)に寄り切りで敗れ、悔しがる阿炎(撮影・狩俣裕三)

<大相撲夏場所>◇8日目◇20日◇東京・両国国技館


 西前頭2枚目の阿炎(24=錣山)は、3連勝はならなかった。琴奨菊に見せ場なく寄り切られて3勝5敗。6日目は横綱白鵬に快勝して金星を獲得し、7日目は大関豪栄道から引き技ながら殊勲の星を挙げた。

 場内の声援は日に日に大きくなっているが「ダメでした。思い切り取れていない。考えずに思い切りいくのが自分のいいところなのに、考えすぎちゃった。足も出ていなかった」と、うつむきながら話した。

 それでも「もう2ケタは無理ッスか?」と、報道陣に逆質問してから、いつもの明るいトーンに戻った。残り全勝で、1月初場所の新入幕から3場所連続2ケタ白星という、ライバルであり親友でもある現在十両の阿武咲が持つ記録に追いつく可能性があると確認し「ヨッシャー、まだ夢はある!」と笑った。

 また、白鵬から金星を挙げた後、NHKのインタビューで「お母さんに早く報告したいので帰っていいですか」と答えた珍セリフに続き、7日目の豪栄道撃破後のインタビューでは「今日はお父さんに」と話していた。母早苗さんには、実際に連絡していたが、父俊和さんには「しなかったッス」と、笑って明かした。最後は「せっかく楽しんで取れているのに落ち込んでもしょうがない」と、足取り軽く引き揚げていった。

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横綱白鵬「いい相撲だったね」平幕豊山下して1敗守る

白鵬は豊山(左)を寄り倒しで下す(撮影・小沢裕)

<大相撲夏場所>◇8日目◇20日◇東京・両国国技館


 横綱白鵬(33=宮城野)が、初顔合わせの西前頭3枚目豊山(24=時津風)を下して1敗を守った。

 立ち合いでまわしを取りに行ったが突き放されて、豊山の激しい突き押しを胸元に何発をもらった。それでも前に出て途中引いたが相手が落ちず、強烈なのど輪をもらったがこらえてもろ差しになって寄り倒した。めまぐるしい攻防戦を制して「いい相撲だったね。引きは中途半端だったけど前に出られた」と振り返った。

支度部屋を引き揚げる白鵬(撮影・狩俣裕三)

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栃ノ心が無傷8連勝、1敗で白鵬、鶴竜ら 夏場所

栃ノ心

<大相撲夏場所>◇8日目◇20日◇東京・両国国技館


 関脇同士の一番は、大関とりのかかる栃ノ心(30=春日野)が、逸ノ城(25=湊)を寄り切って無傷の8連勝と星を伸ばし、勝ち越しを決めた。逸ノ城は4勝4敗。

 2場所連続休場から復活を目指す横綱白鵬(33=宮城野)は前頭3枚目豊山(24=時津風)を寄り倒して7勝目を挙げた。

 初の2場所連続優勝を狙う横綱鶴竜(32=井筒)は、前頭4枚目千代大龍(29=九重)を上手出し投げで下し7勝目。千代大龍は4勝4敗。

 大関豪栄道(32=境川)は、前頭3枚目大栄翔(24=追手風)に押し出され3勝5敗と苦しい星勘定となった。大栄翔は2勝7敗。

 8日目を終わって、勝ちっ放しは栃ノ心。1敗で鶴竜、白鵬、前頭11枚目千代の国(27=九重)の3人が追う展開となった。

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阿炎トーク絶好調「お父さん泣いてたら笑っちゃう」

豪栄道(下)をはたき込みで破る阿炎(撮影・鈴木正人)

<大相撲夏場所>◇7日目◇19日◇東京・両国国技館


 西前頭2枚目の阿炎(あび、24=錣山)が、連日の上位陣撃破だ。大関豪栄道を、わずか0秒8ではたき込んだ。前日6日目の横綱白鵬からの金星に続き、殊勲の星を挙げた。すべて初顔合わせとなった、三役以上との上位戦を終えて3勝4敗。上々の成績に加え、奔放なしゃべりで周囲に笑いを起こす“アビトーク”も健在で人気急上昇中。目標の新入幕から3場所連続2ケタ白星へ、勢いは加速するばかりだ。

 1秒足らずで阿炎が大関から初白星を挙げた。立ち合いは、もろ手で突いた。パワーで圧倒しようと、豪栄道が前に突っ込んでくるタイミングを見計らい、左に回り込みながらはたき込んだ。その間、わずか0秒8。前日の白鵬戦のように座布団は舞わなかったが、場内は大歓声に包まれた。テレビのインタビュールームでは「お母さんに早く報告したいので帰っていいですか」と話した前日に続き奔放な“アビトーク”は健在。全国中継で「今日はお父さんに」と話し、インタビュアーの笑いを誘った。

 前に出続けて快勝した白鵬戦と比べれば、相手の圧力に思わず引いた内容は劣る。それでも「勝ったことには変わらない。自信になったッス」と胸を張る。前日の32本には及ばないが、この日も15本獲得した懸賞は常々「自分で稼いだ実感がわく」と話す。高々と足を上げる四股は幕内で最も美しいと評される。考え方も技術の見せ方もプロ意識が強い。だからこそ引き揚げる際、ファンにもみくちゃにされながら終始笑顔。この日の懸賞の1本は、当日のファン投票で決まる森永賞。人気は急上昇中だ。

 自由な言動は今に始まったわけではない。高校進学前には、全国屈指の相撲の強豪校からも誘いを受けたが「すぐに断った。地元の友達と遊べる方がいいから、4駅で通える高校を選んだ」と、千葉の県立高に通った。一方で仲間を大切にする人柄から、前夜は100件超の祝福メールが届いた。前日、母早苗さんに電話で報告した際は互いに涙を流した。それでも「今日、お父さんも泣いてたら笑っちゃう」と笑った。

 これで三役以上との対戦を3勝4敗で乗り切った。「先場所も3勝4敗から10勝した。あと1つ負けても大丈夫だから気は楽」と、目標の新入幕から3場所連続2ケタ白星へどこまでも前向き。前日は酒は控え、自作のはちみつレモンで静かに乾杯。阿炎が土俵と土俵外の言動でファンを酔わせる続ける。【高田文太】

支度部屋で鶴竜(左)を見送る阿炎(撮影・鈴木正人)

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阿炎が白鵬に続き豪栄道を撃破、八角理事長も評価

豪栄道(手前)をはたき込みで破る阿炎(撮影・狩俣裕三)

<大相撲夏場所>◇7日目◇19日◇東京・両国国技館


 連日の横綱、大関撃破で土俵を盛り上げている西前頭2枚目阿炎(あび、24=錣山)の相撲に、土俵下から目を光らせる審判長も頼もしそうに目を細めた。

 前日6日目は横綱白鵬(33=宮城野)から金星を奪った阿炎。この日は大関豪栄道(32=境川)を、前日の突っ張り一直線の相撲から一転、もろ手突きで立った直後、絶妙な間合いからドンピシャのタイミングで大関をはたき込んだ。幕内後半戦の審判長を務めた審判部の阿武松部長(56=元関脇益荒雄)は「面白い若手力士が、また一人、出てきましたね。大きく伸びました」と新入幕から3場所目で躍進中の阿炎をほめた。「あの突っ張りは魅力がある」と評価する一方で、敗れた豪栄道の心中を「体が小さいから踏み込むしかなかった。そこが相撲の難しいところ」と察した。

 協会トップの八角理事長(54=元横綱北勝海)は、この一番を「(阿炎は)今日も突っ張って行こうとしてヒジが伸びなかったから引くしかない。それはいつもやっていることで、体が自然と動いた」と評価。伸びる余地はまだあるとして「誰と当たっても1回転、2回転とヒジが伸びるようにならないと。その方が引きも効くだろう」と話していた。

支度部屋で鶴竜(左)を見送る阿炎(撮影・鈴木正人)

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阿炎3勝目、連日の殊勲の星に「うれしいッス」

支度部屋を笑顔で引き揚げる阿炎(撮影・鈴木正人)

<大相撲夏場所>◇6日目◇18日◇東京・両国国技館


 西前頭2枚目の阿炎(あび、24=錣山)が、大関豪栄道(境川)を破り、三役以上との対戦を3勝4敗で乗り切った。

 もろ手突きの立ち合い直後、左に回り込んではたき込み。一瞬で初顔合わせに決着をつけた。横綱白鵬から金星を挙げた前日6日目に続く、連日の殊勲の星に「うれしいッス。(豪栄道が)いくぞ、いくぞという感じだったので、相手を止めて、いなすイメージだった。先に動く意識は強かった」と、声を弾ませた。

 それでも快勝した前日の白鵬戦と比べると、相手の圧力を受け止めず、引いた格好となり、内容では劣る。師匠の錣山親方(元関脇寺尾)に内容を責められないか問われた阿炎は「映像見てないッスけど、引いてたッスか? 相撲の内容で怒られるからな。でも、勝ったことには変わらない。自信になった」と、初顔合わせばかり7日間も続いた上位戦を上々の成績で終え、収穫を口にした。

 前日は母早苗さんに報告したいことを理由に、インタビュールームや支度部屋で「早く帰りたい」と連呼していた。部屋に戻ってから、電話で報告したところ「お母さんは泣いてて、何を言っているか分からなかったッス。でも、自分もつられて泣いちゃいました」と、笑って振り返った。連日の報告になるかと思いきや「今日はお父さんに」と話し、周囲の笑いを誘った。続けて、父俊和さんについては「泣いているところを見たことがないので、泣いてたら笑っちゃう」と話していた。

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白鵬、千代大龍下し1敗守る「いい所が取れたね」

千代大龍(後方)を寄り切りで破る白鵬(撮影・狩俣裕三)

<大相撲夏場所>◇7日目◇19日◇東京・両国国技館


 横綱白鵬(33=宮城野)が、東前頭4枚目千代大龍(29=九重)を下して1敗を守った。

 立ち合いで鋭く踏み込み、左上手を取って右を差す盤石の体勢になって寄り切った。前日6日目の平幕の阿炎戦での、今場所初黒星を引きずらずに完勝。

 「いい所(左上手)が取れたね。まぁ、これで大丈夫だろう」と納得顔。明日8日目の、初顔合わせとなる平幕の豊山戦に向けては「まぁ、頑張ります」と控えめに意気込んだ。

千代大龍(左)を寄り切りで破る白鵬(撮影・鈴木正人)

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栃ノ心が遠藤戦不戦勝で7連勝、1敗白鵬ら4人追う

千代大龍を寄り切りで破り、式守勘太夫(左)の背中に触れる白鵬(撮影・狩俣裕三)

<大相撲夏場所>◇7日目◇19日◇東京・両国国技館


 2場所連続休場から復活を目指す横綱白鵬(33=宮城野)は前頭4枚目千代大龍(29=九重)を危なげなく寄り切り6勝目を挙げた。

初の2場所連続優勝を狙う横綱鶴竜(32=井筒)も前頭3枚目豊山(24=時津風)を突き落として6勝1敗とした。

 大関豪栄道(32=境川)は前頭2枚目阿炎(24=錣山)にはたき込まれて4敗目を喫し、黒星が先行した。阿炎は前日の白鵬戦に続く殊勲の星で3勝目を挙げた。

 大関とりのかかる関脇栃ノ心(30=春日野)は右上腕を負傷した小結遠藤(27=追手風)の休場による不戦勝で7連勝とした。

 関脇逸ノ城(25=湊)は前頭2枚目松鳳山(34=二所ノ関)に下手投げで敗れ4連勝から3連敗となった。

 7日目を終わって、勝ちっ放しの栃ノ心を1敗で鶴竜、白鵬、前頭9枚目大翔丸(26=追手風)同11枚目千代の国(27=九重)の4人が追っている。

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白鵬「いい相撲取ったんじゃ」金星配給の阿炎ほめた

阿炎(左)に押し出しで敗れる白鵬(撮影・鈴木正人)

<大相撲夏場所>◇6日目◇18日◇東京・両国国技館


 西前頭2枚目の阿炎(あび、24=錣山)が横綱白鵬を破り、初金星を挙げた。

 自身初の2場所連続休場明けからの優勝を狙う白鵬は、立ち合いから何もさせてもらえずに土俵を割った。17年春場所から続いていた、初顔合わせ相手の連勝は9でストップ。支度部屋では、報道陣の質問に対して「見ての通り」と目を閉じたまま答えるのが精いっぱい。その後、気持ちを切り替えたのか、駐車場に向かう際には「(阿炎が)いい相撲取ったんじゃない」と、4月の春巡業で胸を出した期待の若手をほめた。今場所初黒星に「本当に一番一番です」と、多くは語らず帰りの車に乗り込んだ。

記者の問いかけに「見ての通り」と、繰り返した白鵬(撮影・丹羽敏通)

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「目立ったッス」白鵬破る初金星に阿炎トーク全開!

インタビュールームから笑顔で出てピースする阿炎(撮影・鈴木正人)

<大相撲夏場所>◇6日目◇18日◇東京・両国国技館


 西前頭2枚目の阿炎(あび、24=錣山)が横綱白鵬を破り、初金星を挙げた。師匠の錣山親方(元関脇寺尾)譲りの突っ張りから、前に出続けて押し出し。初顔合わせで、全勝の第一人者を破る番狂わせを演じた。取組後は「目立ったッス」や「もう勝ち越した気分」などと、持ち前の明るい性格で報道陣を笑わせる“アビトーク”全開だった。平幕正代も敗れ、全勝は関脇栃ノ心1人となった。

 ぼうぜんと目が点になったまま、32本もの懸賞をつかんだ。無数に舞う座布団の1つが膝に当たり、やっと実感がわいた。阿炎は支度部屋に戻った直後に「ヤッター! うれしすぎて早く帰りたい」とさけび、付け人とグータッチ。“アビトーク”は絶好調で「目立ったッス。最高です。相撲人生で1番。大金星です」と、喜びを表現する言葉が続いた。ここまですべて三役以上を相手に2勝4敗だが「もう勝ち越した気分」と、充実感を口にした。

 立ち合いは、もろ手で突いた。白鵬の上体を起こすと、休まず突き、頭をつけて押し出した。白鵬に何もさせなかった。13年5月の初土俵の時、白鵬はすでに横綱。歴代最多40度優勝という雲の上の存在と初めて本場所で向き合い「心臓が口から出てきそうだった」と、極限の緊張を味わったからこそ喜びが爆発した。

 「小細工して勝てる人じゃない」と腹をくくった。4月27日に行われた、地元埼玉・越谷市での巡業で、初めて稽古をつけてもらい1勝12敗。その1勝も地元の声援に配慮した、お情けのようなものと自覚する。1月の初場所で新入幕後、2場所連続10勝。前日5日目は、かつて付け人を務めた横綱鶴竜との横綱戦で結びの一番も初体験した。敗れたが緊張は「1回目より2回目の方が」と和らいだ。

 テレビ解説で錣山親方は「(弟子が)誰も横綱に勝ったことがないので僕が元気なうちに」と期待していた。師匠譲りの取り口での金星は何よりの恩返しだ。もう1人、恩返ししたいのが母早苗さん。前日は母の54歳の誕生日だっただけに「すぐ電話したいから早く帰りたいんです。母の日も何もできなかったから」と心優しい一面も。優しくておもしろい待望の新スターが誕生した。【高田文太】

白鵬(右)を押し出しで破る阿炎(撮影・鈴木正人)

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栃ノ心ホッ「負けてたら最悪」自己最長タイの6連勝

豊山を土俵際、突き落としで破って6連勝とした栃ノ心(撮影・丹羽敏通)

<大相撲夏場所>◇6日目◇18日◇東京・両国国技館


 関脇栃ノ心が初優勝した初場所以来、自己最長タイの6連勝で単独トップに立った。

 支度部屋で阿炎が白鵬を破る一番を見て「すごいね」。その時点でただ1人の全勝となり、話題を振られたが、苦笑いで右手を振っただけ。この日は初顔合わせの豊山に押し込まれ、土俵際にきわどく残り星を拾った。「ちょっと受けたね。勝ってよかった。負けてたら、最悪だったよ」とホッとしていた。

豊山を突き落としで破った栃ノ心(撮影・鈴木正人)

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白鵬黒星、阿炎に一方的に押し出され「見ての通り」

阿炎(左)に押し出しで敗れる白鵬(撮影・鈴木正人)

<大相撲夏場所>◇6日目◇18日◇東京・両国国技館


 横綱白鵬(33=宮城野)が、初顔合わせの西前頭2枚目阿炎(24=錣山)に初金星を献上した。立ち合いでもろ手突きを2発もらい、一方的に押し込まれて押し出された。何もできずに今場所初黒星を喫し、報道陣の質問には「見ての通り」と答えるのが精いっぱいだった。何を仕掛けてくるか分からない相手だけに、立ち合いで迷いがあったか、と問われるも「いや、別に」とかわした。自身初の2場所連続休場明けからの優勝へ足踏みする形となった。

足早に花道を引き揚げる白鵬(撮影・丹羽敏通)

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阿炎が初金星!すべて出し切り「憧れ」座布団の舞い

インタビュールームから笑顔で出てピースする阿炎(撮影・鈴木正人)

<大相撲夏場所>◇6日目◇18日◇東京・両国国技館


 西前頭2枚目の阿炎(あび、24=錣山)が、初顔合わせの横綱白鵬(宮城野)を破り、初金星を挙げた。もろ手突きの立ち合いから終始に前に出て、白鵬にまわしを取らせず押し出し。新入幕から3場所目、前日5日目の鶴竜に続く2度目の横綱戦と結びの一番で、全勝の相手に完勝する番狂わせを演じた。

 支度部屋に戻った阿炎は興奮冷めやらぬ様子で「うれしくてしょうがない。最高です。相撲人生で1番。大金星です!」と、まくし立てた。13年夏場所で初土俵を踏んだ時には、すでに横綱だった白鵬と初めて本場所の土俵で向き合った時には「心臓が口から出てきそうだった」というほど、緊張したという。それでも「小細工して勝てる相手じゃない」と、すべてを出し切って勝った。横綱が敗れると、観客が土俵に向かって座布団を投げるが「テレビで見ていたけど、それを体験というか、自分ができるとは思わなかった」と、しみじみと話した。歩いて両国国技館を出る際には、大勢の観客にもみくちゃにされながら見送られた。

白鵬(手前)の張り手に、ひるまず前に出て押し出した阿炎(撮影・丹羽敏通)
白鵬(手前)の強烈な張り手に、ひるまず前に出た阿炎(撮影・丹羽敏通)

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栃ノ心6連勝で単独トップ、右肩に痛みも「大丈夫」

豊山(右)を突き落としで破った栃ノ心(撮影・鈴木正人)

<大相撲夏場所>◇6日目◇18日◇東京・両国国技館


 大関とりの関脇栃ノ心(30=春日野)が単独トップに立った。稽古場でも手合わせしたことがない西前頭3枚目豊山の突きに後退、土俵際まで押し込まれ、最後は左手で相手の頭を引き込むようにして、間一髪の突き落としを決めた。

 初優勝した初場所以来、自己最長タイの6連勝としたが、内容はヒヤヒヤ。「立ち合いで当たった瞬間、ビッと来た」と、春場所で痛めた右肩に一瞬痛みが走ったという。支度部屋で一息ついて「もう大丈夫。でも、勝って良かった。負けてたら、最悪だったよ」と安堵(あんど)の表情だった。

 取材を受けている途中、阿炎が白鵬を破り、勝ちっ放しが自分だけになった。テレビ画面でその一番を見て「すごいな。うれしいだろうな」と話したが、全勝については苦笑いでノーコメント。平常心を保とうとしているようだった。

豊山を土俵際、突き落としで破って6連勝とした栃ノ心(撮影・丹羽敏通)

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審判長が察した横綱白鵬の変調「ソワソワしている」

白鵬(右)を押し出しで破った阿炎(撮影・鈴木正人)

<大相撲夏場所>◇6日目◇18日◇東京・両国国技館


 結びの一番で、初顔の西前頭2枚目阿炎(あび、24=錣山)に、優勝40回で5戦全勝の横綱白鵬(33=宮城野)が敗れる波乱。

 「稽古場だったら1000回やって1000回勝てる相手。これが一番勝負の怖さ」と表現した、藤島審判長(46=元大関武双山)は、いつにない白鵬の“変調”を出番前から察していた。

 まずは控えでのこと。2番前の豪栄道-千代大龍戦で、敗れた豪栄道が土俵をはった際に上がった砂が、西の控えにいた白鵬の体に降りかかった。その後、次の大栄翔に力水をつけに行った際、「ゲンが悪いと思ったんでしょうか。(体についた砂を)ずっと落としていた」と、しきりに気にする白鵬のしぐさが気になったという。

 次は自分の出番が来て土俵に上がるタイミング。通常は、行司の口上が終わり、呼び出しの柝(き)の音が鳴ってから上がるものだが「今日は(いつもより)早く上がっていた」という。

 控えでの様子など「今日は最初からリズムが悪かったですね。ソワソワしているというか。一番勝負は分からないもの」と、土俵下から目を光らせる審判長ならではの観察眼で、白鵬の変調を感じ取っていた。

 横綱相手に、もろ手突きで立ち向かい、回転のいい突き押し相撲を貫き通した阿炎の敢闘相撲には「まだまだ遠いですが」とした上で「寺尾関がダブって見えました。(寺尾は)千代の富士関にも、もろ手で行った。突っ張りが速い」と、元関脇寺尾で阿炎の師匠・錣山親方を思い浮かべるように語っていた。

足早に花道を引き揚げる白鵬(撮影・丹羽敏通)

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前頭2枚目阿炎が横綱白鵬から初金星、白鵬は初黒星

阿炎(2018年1月28日撮影)

<大相撲夏場所>◇6日目◇18日◇東京・両国国技館


 2場所連続休場から復活を目指す横綱白鵬(33=宮城野)は前頭2枚目阿炎(24=錣山)に押し出され、初黒星を喫し、無傷の6連勝を逃した。阿炎は初の金星で2勝目。

 初の2場所連続優勝を狙う横綱鶴竜(32=井筒)は前頭三枚目大栄翔(24=追手風)をはたき込んで5勝1敗とした。

 大関豪栄道(32=境川)は前頭四枚目千代大龍(29=九重)に敗れ3勝3敗の五分。

 関脇逸ノ城(25=湊)は前頭筆頭玉鷲(33=片男波)に押し出され2敗目。

 大関とりのかかる関脇栃ノ心(30=春日野)は前頭三枚目豊山(24=時津風)を突き落として無敗を守った。今場所6連勝とした。

 新三役の小結遠藤(27=追手風)は小結御嶽海(25=出羽海)に上手出し投げで敗れ3敗目。

 6日目終了時点での勝ちっ放しは栃ノ心のみとなった。


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白鵬、必死の張り手にも「力落ちてる」横審から苦言

大栄翔(右)を上手投げで下した白鵬(撮影・丹羽敏通)

<大相撲夏場所>◇5日目◇17日◇東京・両国国技館


 横綱白鵬が1年ぶりの対戦となった大栄翔を下して、自身初の2場所連続休場明けから5連勝を飾った。

 立ち合いで左で張って左上手を取って転がしたが、横審の北村委員長から左の張り手について「力落ちてるんだろうな」と苦言を呈された。横綱らしく受ける相撲も期待されたが「そんな余裕はありません。本当です」と必死をアピールした。

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白鵬が無傷の5連勝「前半はいい状態できている」

横審メンバーからお誉めの言葉がありましたと、記者から伝え聞き笑顔をみせた白鵬(撮影・丹羽敏通)

<大相撲夏場所>◇5日目◇17日◇東京・両国国技館


 自身初の2場所連続休場明けの横綱白鵬(33=宮城野)が、東前頭3枚目大栄翔(24=追手風)を下して、初日から無傷の5連勝を飾った。

 立ち合い、左で張って出て左上手を取って上手投げで転がした。

 昨年夏場所以来1年ぶりの対戦となったが、気にすることなく余裕のある相撲を見せて「まわしがいいとこ取れたからね。体が動いている中での5連勝ですから。前半はいい状態できている」と充実した表情を浮かべた。

白鵬(右)は大栄翔を上手投げで下す(撮影・小沢裕)

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白鵬、栃ノ心、正代の3力士が無傷の5連勝 夏場所

大栄翔を上手投げで下した白鵬(撮影・丹羽敏通)

<大相撲夏場所>◇5日目◇17日◇東京・両国国技館


 初の2場所連続優勝を狙う横綱鶴竜(32=井筒)は前頭2枚目阿炎(24=錣山)を下し、4勝目を挙げた。

 2場所連続休場から復活を目指す横綱白鵬(33=宮城野)は、前頭三枚目大栄翔(24=追手風)を上手投げ。無傷の5連勝とした。

 大関豪栄道(32=境川)は前頭三枚目豊山(24=時津風)を押し出し、3勝2敗とした。

 大関とりのかかる関脇栃ノ心(30=春日野)は前頭筆頭魁聖(31=友綱)を寄り切って5連勝。

 新三役の小結遠藤(27=追手風)は勝ちっ放しの関脇逸ノ城(25=湊)を寄り切った。3勝2敗とした。

 5日目終了時点での勝ちっぱなしは白鵬、栃ノ心、前頭四枚目正代(26=時津風)の3力士。

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連覇狙う鶴竜に土!白鵬、栃ノ心ら4連勝 夏場所

魁聖(左)を上手出し投げで下す白鵬(撮影・横山健太)

<大相撲夏場所>◇4日目◇16日◇東京・両国国技館


 初の2場所連続優勝を狙う横綱鶴竜(32=井筒)に土がついた。前頭2枚目松鳳山(34=二所ノ関)に押し込まれ、引いたところを押し倒された。松鳳山は5個目の金星となった。

 2場所連続休場から復活を目指す横綱白鵬(33=宮城野)は、前頭筆頭魁聖(31=友綱)を上手出し投げで下し4連勝を飾った。

 大関豪栄道(32=境川)は前頭筆頭玉鷲(33=片男波)に押し出され、2連勝のあと2連敗となった。

 大関とりのかかる関脇栃ノ心(30=春日野)は小結御嶽海(25=出羽海)を危なげなく寄り切って4連勝とした。5日目は初日から4連敗の魁聖と対戦する。

 関脇逸ノ城(25=湊)も前頭3枚目豊山(24=時津風)を寄り切って4連勝をマークした。

 新三役の小結遠藤(27=追手風)は前頭2枚目阿炎(24=錣山)の回転のいい突っ張りに突き出されて2勝2敗となった。

 4日目を終わって勝ちっ放しは白鵬、栃ノ心、逸ノ城、前頭4枚目正代(26=時津風)の4人となった。

松鳳山に押し倒しで敗れ肩を落とし土俵を後にする鶴竜(撮影・横山健太)
御嶽海を破り、多くの懸賞金を得る栃ノ心(撮影・狩俣裕三)

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栃ノ心3連勝 玉鷲戦「めちゃくちゃ気合入る」理由

玉鷲(右)と激しい取組をする栃ノ心(撮影・鈴木正人)

<大相撲夏場所>◇3日目◇15日◇東京・両国国技館


 大関とりの関脇栃ノ心(30=春日野)が平幕の玉鷲を下し、3連勝を飾った。ともに08年初場所が新十両だったライバルの激しい突き押しをしのぎ、はたき込んだ。右膝負傷からカムバックした14年11月の再入幕後、3連勝は過去2場所あり、11勝と14勝。大関昇進に求められる最低限の10勝以上がはっきり見えてきた。勝ちっ放しは白鵬、鶴竜の両横綱を含む8人となった。

 栃ノ心は鼻息が荒かった。「下がってないね、後ろに。よく攻めたし、立ち合いも良かった。まわしは取れなかったけどね」。支度部屋の風呂から上がると、自分から切り出した。角界屈指の突き押しをしのぎ、はねのけ、前に出た。気づけば、玉鷲が倒れていた。

 「めちゃくちゃ気合が入る」というライバルだ。新十両が同じ08年初場所。当時の巡業では“かわいがられ仲間”だった。玉鷲が朝青龍なら、自分は白鵬と日馬富士…。朝、顔を合わせると「今日も一緒にぶつかり稽古、頑張ろう」と励まし合った“戦友”なのだ。

 時には一緒に食事に行くほど仲もいいが、相撲となれば話は別だ。この日で対戦成績13勝4敗と合口はいい。ただし「アイツ、いつも土俵に上がる前からニラんでくる。だから、絶対にニラみ返す。目そむけたら負けだから」。先場所は2日目に負けた。その後1週間は、支度部屋ですれ違うと「弱かったな~」と言われた。「もういいだろって思うのに」とこぼしつつ、うれしそうだ。

 大関へ。データも栃ノ心の背中を押す。昇進目安は「直近3場所を三役で計33勝以上」とされ、栃ノ心は初優勝の初場所14勝、春場所10勝。ただ、初場所は西前頭3枚目の平幕だったため、最低限「10勝以上」が必要になりそうだが、その“ライン”は見えた。14年九州場所の再入幕後、3連勝は過去2度あり、ともに2ケタ白星。また三役での3連勝は11場所目で初めてだ。先場所痛めた右肩も「大丈夫、勝ってるからね」と笑い飛ばす。夢へ、着実に近づいている。【加藤裕一】

栃ノ心は口から流血しながら土俵を下りる(撮影・小沢裕) 

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白鵬3連勝「体動いている。反応いい。前出られた」

初日から3連勝を飾った白鵬は懸賞の束を手にほおをふくらませる(撮影・小沢裕)

<大相撲夏場所>◇3日目◇15日◇東京・両国国技館


 横綱白鵬(33=宮城野)が、東前頭2枚目松鳳山(34=二所ノ関)を下して初日から3連勝を飾った。

 右肩からはげしくぶつかった立ち合いで、一気に土俵際まで追い込んで押し出した。

 狙った左前みつは取れず、土俵際で左にいなされたが「そこをついていった。体が動いている。反応がいいね。前に出られたというのがね」と手応え。2場所連続休場明けから安定感のある相撲を見せ続けるも「一番一番」と引き締めた。

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