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隠岐の海「それがよかった」語らぬ親方にひかれ入門

隠岐の海(2020年3月12日撮影)

大相撲の小結隠岐の海(34=八角)が30日、AbemaTV放送の「大相撲ABEMA場所~記憶に残る名勝負100連発~ 二日目」にリモートで生出演した。

新型コロナウイルスの影響で中止となった夏場所について「なかなかモチベーションが大変だと思う」と話す一方、「しっかりと次の場所に向けてやりたい」と日本相撲協会が無観客での開催を目指す7月場所(19日初日、東京・両国国技館)に向けて意気込んだ。

出演中には、初土俵を踏んだ05年初場所での前相撲の映像が流れた。当時を「緊張していました。(部屋の)世話人さんとか先輩が怖くて、しきたりも分からなくて緊張しました」と苦笑いで振り返った。

角界入りのきっかけは、「(八角)親方が島に来てくれて、一緒にご飯を食べた時に『東京いけるな』『親方だったらいいな』と思った」。心に残った誘い文句はなかったというが「あんまりしゃべってないんですけど、それがすごいよかった」と多くを語らなかった八角親方の姿にひかれて入門を決意した。

印象に残る取組には、15年九州場所での横綱白鵬戦を挙げた。土俵際まで寄るも、逆転のやぐら投げをくらい負けた一番。「最後寄っていくんですけど、その時に1番力を出し切れたかなと。こん身の寄りだったと思います」と横綱を追い詰めた寄りに手応えを感じた。

15年九州場所 隠岐の海をやぐら投げで破り全勝を守った白鵬(2015年11月14日)

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大相撲総選挙の投票受付中 選挙風ポスター公開

<第9回 大相撲総選挙>

大相撲の人気NO・1力士は誰か? 日刊スポーツ新聞社は第9回大相撲総選挙を実施しています。対象は夏場所番付の幕内力士42人。今回はインターネットのみで投票を受け付けます。投票は6月6日まで。結果は6月上旬の紙面でも発表します。ぜひ好きな力士に投票してください。力士の選挙風画像を順次掲載します。

白鵬

優勝44回など、いくつも最多記録を持つ。中でも51場所連続2桁勝利はまず破られないとみられている。前人未到の世界を生きる

鶴竜

付け人を始め、若い衆からの信頼が厚い横綱。めったなことでは怒ったりしない温厚な人柄は、相撲ファンにも支持されている

貴景勝

雑念を捨てて集中すれば、火も涼しく感じる。相撲にすべてをささげ、気持ちの強さが持ち味の貴景勝にぴったりの四字熟語

朝乃山

新大関として迎えるはずだった夏場所は中止になった。だが、朝乃山にとっては大関も通過点のはず。横綱も狙える実力者だ

正代

心にくもりがない。時に発言が慎重になるが、これは正直に気持ちを打ち明けているからこそ。相撲の取り口も正々堂々が信条だ

御嶽海

「乾坤一擲(けんこんいってき)」は運命をかけて大勝負することを言う。御嶽海は優勝経験もあり勝負強いタイプ。大関候補の1人

大栄翔

骨身を惜しまず、全力を尽くすことが「粉骨砕身」。体全体を大きく使って相手に立ち向かう大栄翔の相撲は、まさにこれだ

隠岐の海

空を行く雲、流れる水のように、隠岐の海は気負うことなく自然体。ベテランらしくあたふたせず、よどみなく土俵に立ち続けている

遠藤

相撲に流れがあり動きに無駄がなく、理詰めで相手を追い詰める。支度部屋では多くを語らず、落ち着き払っているさまは明鏡止水

豊山

今回が自己最高位の西前頭筆頭。本来の実力は出し切っておらず、三役以上を虎視眈々(たんたん)と狙っている。朝乃山のライバル

隆の勝

春場所で12勝を挙げ、初の三賞となる敢闘賞を受賞。一気に番付を上げてきた25歳はまさに新進気鋭。愛称の「おにぎり」も定着

阿武咲

「土俵で花が咲くように」との願いを込めてしこ名が付いた。運動能力が高く、歌もうまい。まさに「華がある」力士の1人だ

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朝青龍、35連勝でストップ/夏場所プレイバック

04年5月14日 大相撲夏場所6日目 北勝力(右)は朝青龍を押し倒しで破り連勝を35で止める

コロナ禍により大相撲夏場所が中止になり、本場所開催まで待ち遠しい日々が続きます。そんな中、日刊スポーツでは「大相撲夏場所プレイバック」と題し、初日予定だった24日から15日間、平成以降の夏場所の名勝負や歴史的出来事、話題などを各日ごとにお届けします。6日目は連勝記録に挑んだ横綱です。

<大相撲夏場所プレイバック>◇6日目◇04年5月14日◇東京・両国国技館

当時23歳の朝青龍が、173日ぶりに負けた。歴代4位タイ(当時)の36連勝を目指し、前頭筆頭北勝力(現谷川親方)と対戦。引いたところを一方的に押し倒され、04年初黒星を喫した。

「やられたよ。かっこよくできればよかったな」。立ち合いで北勝力に2度つっかけられた場面もあった。3度目の仕切りに入る前、右手で下がりを分けるまで約5秒、北勝力をにらみつけた。「手つきがねえ。合わせないといけないよな。まあ、こっちが悪いんだよ。自分のミスだよ。(北勝力は)いい押しだったな」。ぐっと堪えながら、自らの相撲を反省する言葉を並べた。

予兆もあった。「朝からかゆかった。何かあるかと思ったよ」と笑って「おとといから背中が痛い。体ぱんぱんだ」と背中をさすった。「もったいない星だね」。

朝青龍にとって、この35連勝が自身の最長連勝記録となった。朝青龍の引退後、白鵬が63連勝(史上2位)、43連勝(史上5位)、36連勝(史上6位タイ)と次々に連勝記録を打ち立てた。モンゴル勢の躍進は、現在も際立っている。

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白鵬7月場所へ思い「心と体を合わせ」自己管理徹底

白鵬(2019年7月19日撮影)

大相撲の横綱白鵬(35=宮城野)が27日、日本相撲協会を通して、自身の現状や7月場所(19日初日、東京・両国国技館)についての思いを明かした。新型コロナウイルスの影響で夏場所が中止となり、7月場所開催まで1カ月半以上あるが「目に見えないコロナウイルスという敵との戦いがある中で、いろいろ考えながらやっています。心と体を合わせながら頑張っていきたいと思います」とコメントした。

現在は接触を伴うぶつかり稽古などは行っていないといい、再開は6月ごろだという。東京の緊急事態宣言が解除となったが「油断せずに1つ1つ体を作っていきたいと思います」と自己管理を徹底しながら、稽古を続ける。

協会が7月場所を3月場所同様に無観客での実施を目指していることについて「3月場所も無観客開催を経験しており、私自身、場所中も1日、1日祈りながら相撲を取っておりました。またみんなが一丸となりコロナウイルスの感染予防に努めて参りました。そうした中で3月場所を乗り越えることができました。ですので、7月場所も同じく3月場所と同様、一生懸命感染予防に努めながら頑張って参ります」とコメントした。

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「見えてる」83年ぶりチン事/夏場所プレイバック

2000年5月14日付日刊スポーツ

コロナ禍により大相撲夏場所が中止になり、本場所開催まで待ち遠しい日々が続きます。そんな中、日刊スポーツでは「大相撲夏場所プレイバック」と題し、初日予定だった24日から15日間、平成以降の夏場所の名勝負や歴史的出来事、話題などを各日ごとにお届けします。4日目は文字どおりの「珍事」です。

<大相撲夏場所プレイバック>◇4日目◇2000年5月13日◇東京・両国国技館

三段目の取組でその“チン事”は起きた。千代白鵬とガップリ左四つに組んだ朝ノ霧が右の上手を離し自分のまわしを抑えた。まわしはズルズルほどけ、ついには「ご開帳」。土俵下の審判員たちが「まわしだ! まわし! 見えてる! 見えてる!」と必死に叫んだ。“あそこ”が本場所では83年ぶりの珍事。勝負規定第16条により千代白鵬の反則勝ちとなった。

「まわしと腹の間がゆるゆるになってヤバイ、ヤバイと思って……」。まわしが短かったことで珍事発生となった朝ノ霧は「出費は痛い」と言いながら、悪夢再現は御免とばかりに帰り際、7メートルのまわしを5600円で購入した。

衛星第2放送で生中継していたNHKも肝を冷やしたが幸い、局部は映らなかった。それでもこの珍事はロイター通信によって「スモウ・レスラーのアサノキリの『MANHOOD(男性自身)』が(中略)試合とともに品位も失った」と世界に打電された。

協会上層部も右往左往。「東方力士の前袋が落ちたので、西方力士の勝ちとします」と場内説明した鳴戸審判長(元横綱隆の里)は「完全に見えちゃったからな。現実をそのまま説明していいものかどうか考えたよ」と困惑すれば、時津風理事長(元大関豊山)も「いくら公開ばやりでも、あんなもんは公開するもんじゃない」と苦笑しきりだった。

まわしが外れて反則負けとなった朝ノ霧は珍妙なポーズで状況を説明する(2000年5月13日撮影)
所が見えるハプニングで反則負けとなった朝ノ霧(土俵右)。左は勝ち名乗りを受ける千代白鵬(2000年5月13日撮影)

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朝乃山、ぶつかり稽古「部屋ではボチボチやってる」

記者の質問に笑顔を見せる朝乃山(2020年3月30日代表撮影)

新大関の朝乃山(26=高砂)が24日、NHKに出演し近況などを語った。

NHKは同日午後3時15分から「大相撲特別場所~テレビ桟敷へようこそ~」を放送。中止になった夏場所にかわり、この日から毎週日曜日に、3週にわたり放送するもので、1回目のこの日は「歴史彩る横綱全盛期」と題して、元横綱千代の富士や北勝海(現八角理事長)らを特集した87年放送の「燃える九重 名コンビ」の映像を前半に紹介。後半は朝青龍や白鵬らを特集した04年放送の「激闘 新たな夢へ」の映像などを元に、相撲解説者・北の富士勝昭氏が電話出演するなどして番組が編成された。

その番組冒頭で芝田山広報部長(元横綱大乃国)が、角界の現状や今後の見通しなどについて太田雅英アナウンサーの質問に答える形で説明。その後、朝乃山がリモート出演。同アナウンサーの問い掛けに答えた。

Q新大関として臨むはずだった夏場所が中止になって現在は

朝乃山 次の7月場所に向かって体を作っています。(夏場所中止は)協会が決断したこと。僕らはそれに従い(気持ちは)7月場所に切り替えています。

Q毎日の稽古は

朝乃山 基礎練習に自主練習、それに筋トレをして(あとは)自粛して生活しています。

Q接触する稽古は

朝乃山 部屋ではボチボチやっていて、人とぶつかるようにはしています。自分もぶつかり(稽古)で胸を出したりはしています。

Q感染への不安は

朝乃山 不安ですが、7月場所があると思って稽古していかなくてはいけませんから。

Q夏場所といえば1年前に優勝した

朝乃山 去年の5月場所の優勝で自信に変わったので、ここまで来れたと思う。自分の右四つの相撲ができるようになってから(大関に)結び付いた。

Q大関はどんな地位か

朝乃山 プロに入って大関、横綱を目指してやってきた。(ただ)ここまで来れたことは自分でも驚いている。

Qどんな大関になりたいか

朝乃山 下の子から尊敬、目標とされる大関になりたい。

Q次に横綱がある

朝乃山 そこはまだ気が早いけど(笑い)、ここまで来たら自分を信じて1つ上の番付を目指したい。

Q世代交代の声もある。次の時代は自分が…という気持ちは

朝乃山 それ(気持ち)はあるし、大関から落ちたくないという気持ちもある。上に立って角界を盛り上げたい。

Qあらためて7月場所に向けて

朝乃山 コロナは落ち着いてきたけど、見えない病気で油断はできない。(そんな中でも)自分はどこが弱いのか見直して稽古したい。

Qファンへ

朝乃山 7月場所もテレビの前で自分だけでなく、力士全員への応援をよろしくお願いします。

稽古で若い衆に胸を出す朝乃山(2020年4月1日撮影)

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白鵬「早くぶつかりたい、体は覚えてる」稽古自粛に

横綱土俵入りに臨む横綱白鵬(2019年7月18日撮影) 

大相撲の横綱白鵬(35=宮城野)が23日、AbemaTV放送の「大相撲ABEMA場所~記憶に残る名勝負100連発~」にリモートで生出演した。24日初日予定だった夏場所が中止となり、接触を伴う稽古は自粛中だといい「こんなにぶつからないのは不思議な感じ。早くぶつかりたいという気持ちがある。本場所で不安はあるかもしれないけど、体は覚えていると思う」と率直な気持ちを語った。

現在はウエートトレーニングやゴムチューブを使った運動で、体を鍛えているという。協会が無観客での実施を目指す7月場所(19日初日、東京・両国国技館)を意識しつつ「3日やって1日休む。4日やって1日休んでと、オーバーワークにならないようにしている」と稽古パターンを明かした。

放送中に集まった、視聴者からの質問にも答えた。「対戦したい過去の名力士は誰ですか」という問いに「双葉山関ですよ」と尊敬の念を抱いている双葉山を挙げた。そして横綱土俵入りの際には、双葉山と大鵬の両横綱の土俵入りを参考にしていると明かした。「双葉山関の四股の踏み方、徳俵でそんきょする所。大鵬関は四股を踏むときに沈むのをマネしている。沈むとバランスが取れるんですよ」と話した。横綱に昇進して10年以上たつが、横綱土俵入りを「1回もうまくいったと思ったことはない」と話し、出演者を驚かせた。

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朝乃山「嫁取りと綱取りどっち早い?」に照れ笑い

朝乃山(2019年11月24日)

大相撲の横綱白鵬(35=宮城野)と新大関の朝乃山(26=高砂)が23日、AbemaTV放送の「大相撲ABEMA場所~記憶に残る名勝負100連発~」にリモートで生出演した。

都内のトレーニングルームから出演した白鵬は、7月場所(7月19日初日、東京・両国国技館)に向けて「いい状態できている。オーバーワークにならないようにやっている」と近況を明かした。視聴者からの質問で気になる若手力士を問われると「四つになっていい勝負ができる力士というのはいない気がします」と発言。貫禄たっぷりの回答で、解説の花田虎上氏(元横綱若乃花)らの感嘆を誘った。

白鵬と別時間帯で、都内の部屋から出演した朝乃山は花田氏と初共演。花田氏に「嫁取りと綱取りはどっちが早いんですかね?」と質問され「できたら一緒がいいですね」と照れ笑いを浮かべながら答えた。

白鵬

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白鵬ら生出演で近況語る、Abemaで大相撲名勝負

23日から3回にわたって放送される大相撲ABEMA場所(C)AbemaTV,Inc.

AbemaTVは23日午後4時から、「大相撲LIVEチャンネル」で「大相撲ABEMA場所~記憶に残る名勝負100連発~」を放送する。兼子功プロデューサーは22日、23日の放送分に横綱白鵬、大関朝乃山、芝田山広報部長(元横綱大乃国)がリモートで生出演することを明かした。「今(協会員個人の)SNS発信が禁止されている中、個々の動静があまり映像で出ていません。近況をうかがったりする予定です」と話した。

番組進行は清野茂樹アナウンサー、解説は元横綱三代目若乃花の花田虎上さんが務める。2時間の生放送で、第1回は「土俵際の大逆転劇集」、第2回は「豪快な取組」(30日放送)、第3回は「イケメン力士集」(6月6日放送)を予定。兼子プロデューサーは「自社の素材だけでなく、協会の映像部からも借用しました。白黒の映像もあります」と説明。「来週以降も三役以上の力士の出演を調整中で、自分の印象に残っている取組を振り返ってもらう予定もあります」と話した。

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夏場所中止でNHKが「特別場所」名勝負など放送

鶴竜

NHKが20日、中止になった大相撲夏場所に替わって24日から3週にわたって放送する「大相撲特別場所~テレビ桟敷へようこそ~」の番組内容を発表した。夏場所の初日、8日目、千秋楽の日程に合わせ、過去にNHKが制作した名勝負や名力士のドキュメンタリー番組を放送するほか、本場所再開を待つ現役力士が、3週連続でリモート出演をする予定。3週ともに総合テレビで放送される。

第1回(24日放送)は「歴史彩る横綱全盛期」と題して、元横綱千代の富士や朝青龍らに焦点を当てる。1987年(昭62)の「燃える九重名コンビ ~大相撲この1年~」と、2004年(平16)の「激闘 新たな夢へ ~大相撲この1年~」を放送し、横綱鶴竜と、春場所で大関昇進を決めた朝乃山がリモート出演で今の生活の日々を語る。

第2回(31日放送)のテーマは「しのぎを削ったライバルたち」。88年(昭63)放送の「名勝負 栃錦・若乃花」、92年(平4)放送の「柔と剛 ~柏鵬の時代(大鵬・柏戸)~」、同年放送の「綱とり三つどもえの戦い ~北の富士・玉の海・琴桜~」が再放送され、現役力士では大関貴景勝と、序二段から史上初の再入幕を遂げた照ノ富士がリモート出演する予定。

第3回(6月7日放送)では横綱白鵬と前頭炎鵬の特集が再放送される。昨年放送の「目撃! にっぽん おそれず“前”へ ~炎鵬 ともに戦う日々~」と、08年放送の「スポーツ大陸 激突 朝青龍と白鵬」。その白鵬と炎鵬もリモート出演する予定で、本場所再開への思いを語る。

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阿武咲「今は基本動作を中心に」返り三役へ基礎固め

千葉県内の阿武松部屋で稽古を行う阿武咲

久しぶりに巡ってくる上位総当たりの場所に備え、返り三役を目指す男は基礎固めに余念がない。大相撲の西前頭2枚目阿武咲(23=阿武松)が12日、日本相撲協会を通じて近況を明かした。

この日を含め稽古場では「今は基本動作を中心にやっています」という。新型コロナウイルスの感染防止のため、接触を伴うぶつかり稽古や、相撲を取る稽古の再開などは各師匠の判断に任されている。ただ、ウイルスとの闘いは長期戦。今はジックリ、四股やてっぽうなど基礎作りを行っているようだ。

24日初日を目指し開催予定だった夏場所は中止になったことには「最初は戸惑いがありましたが、今は逆に時間があるので、その期間でしかできないようなことや、しっかり体作りをしようと思っています」とプラス思考に切り替えた。

最後の上位総当たりだったのは、三役2場所目で小結だった18年初場所。その後はケガで一度は十両まで落ちたが、2年半をかけて復活。西前頭5枚目だった3月の春場所は、10日目に全勝だった横綱白鵬を押し出し、通算2個目の金星を奪取。初の殊勲賞(三賞は4回目)も受賞した場所を「無観客っていうのが本当に最初は違和感だったのですが、すぐに慣れました。その中でも白鵬関に勝てたのは自分でも大きな一歩になりました」と振り返った。

無観客での開催を目指す7月場所(19日初日、両国国技館)は2年半ぶりの上位総当たりとなる。約2カ月先を見据え「自分の課題は分かっていますので、そこを重点的にやっていこうと思います」とコメントし、感染予防策も「まずは外出をしないことと、部屋にいてもこまめに手洗い、うがいを徹底的にしています」と、抜かりはないようだ。

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白鵬の恩返し 懸賞金で医療従事者などへマスク寄贈

白鵬(2020年3月20日撮影)

日本相撲協会は11日、横綱白鵬(35=宮城野)が日本とモンゴルの医療従事者などへ、合計2万5000枚のマスクを寄贈することを発表した。マスクの購入費用は全額、3月の春場所で獲得した懸賞金から出したという。

白鵬は協会を通して、以下のコメントを発表した。

「3月の無観客場所では私自身、本当に祈りながら15日間土俵に上がりました。あの場所で土俵を全うできたのは、自分だけじゃなく、テレビの向こうから声援を送っていただいたファンのみなさんをはじめ、まわりで支えてくださる方々がいたからこそだと感じています。そこでこの場所で頂いた懸賞金を使って世の中のために何かできないか考えていたところ、モンゴルの関係者から『マスクが不足している』と連絡をもらいました。そして日本でも医療従事者や一般の方々の間でまだまだマスクが不足しているという話を聞きました。5月場所は残念ながら中止となりましたが、私は稽古やトレーニングなど自分のやるべきことをコツコツと続けています。食事でも野菜を多めにしてビタミンをとり、弱酸性次亜塩素酸水の消毒スプレーを常に持ち歩き、感染防止に努めています。みなさんも毎日マスクをつけての生活で自粛も続き、ストレスもあると思いますが、みなさんで力を合わせて乗り越えましょう!」

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白鵬「残念な気持ち」名古屋のファンへ沈痛な思い

白鵬(2019年7月19日撮影)

大相撲夏場所(24日初日、東京・両国国技館)が新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言の延長により中止となったことを受け、横綱白鵬(35=宮城野)が4日、日本相撲協会を通じて談話を発表した。2場所連続45度目の優勝に向けて調整を進めてきた白鵬は「夏場所に向けて日々の基本稽古とそのトレーニングを行ってきましたので、その目標がいったんなくなったということで今は残念な気持ちですが、世の中がこういう状況ですから仕方のないことだと思います」とコメントした。

名古屋の大相撲ファンに向けても沈痛な思いを明かした。協会は7月19日に初日を予定していた名古屋場所の開催場所について、名古屋市内のドルフィンズアリーナから東京・両国国技館に変更することも発表。3月の春場所と同様に無観客開催を目指す方針だ。白鵬は「年に1度の場所を何よりも楽しみに待っていてくれた名古屋の大相撲ファンの皆様の気持ちを思うと残念ではありますが、これも世の中の状況を考えると今は仕方のないことだと思います。このコロナウイルスが収まったときには名古屋のファンの皆様とも触れ合うことができたらと思っています」と誓った。

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白鵬が五輪に思い「中止ではなく延期。また狙える」

白鵬(2019年7月19日撮影)

日本相撲協会は27日、2週間延期にした大相撲夏場所(5月24日初日・両国国技館)の新番付を発表した。2場所連続45度目の優勝を目指す横綱白鵬(35=宮城野)は電話取材に応じ、現役続行の目安とする東京オリンピック(五輪)の1年延期に初めて言及。計7人の協会員が新型コロナウイルスに感染するなど、夏場所が開催できるか不透明な状況の中でも、感染予防に務めながら稽古場での調整を進めている。

   ◇   ◇   ◇

先行きの見えない状況だけに、3場所連続で東の正位に就いた白鵬は「番付が出たということは、素直にうれしいかな」と心境を語った。本来なら先場所の優勝力士として会見が行われるが、感染予防のため電話での対応となった。

現在は都内の部屋で調整を進めている。稽古場では「上から横から扇風機を回して、ドアや窓を全部開ける」と換気を徹底。免疫力を下げないため、食事もサラダを多めにとり、ビタミンを積極摂取。アルコール消毒スプレーも、常に持ち歩いているという。

感染拡大もあり、東京五輪が1年間延期となった。18年に死去した父ムンフバトさんは、レスリングで64年の東京五輪に出場している。敬愛する父を追うように、数年前から東京五輪を現役続行の目安と公言していただけに、発言が注目されていた。延期に初めて言及し「モチベーションもまた1年延びた」と言い切った。

延期を「残念」としつつ、「自分よりオリンピック選手、特にベテラン選手は最後だという選手もたくさんいたと思う。でも中止ではなく延期。またオリンピックを狙えるという希望がある」。五輪選手と重ねるように、自らを鼓舞した。

夏場所は2週間延期となっており、初日まで約1カ月ある。「あまりやりすぎないように、まだまだ時間はあるので、自分をおさえながらやっている」。場所の開催、そして1年後を見すえ、汗を流している。【佐藤礼征】

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白鵬、五輪延期で「モチベーションまた1年伸びた」

白鵬

日本相撲協会が大相撲夏場所(5月24日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表した27日、3場所連続で東の正位に就いた横綱白鵬(35=宮城野)は報道陣の電話取材に応じ「番付が出たということは素直にうれしい」と率直な思いを話した。

2場所連続45度目の優勝を目指す夏場所は、新型コロナウイルス感染拡大の影響により2週間延期となっている中、白鵬は「全体的に東京がどうなるかというのが、ゴールデンウイーク明けに決まると思う。また1週間なのか2週間なのか、それにも左右されると思う」と開催可否について私見を語った。

協会内でも感染者が出る中で、日々の稽古では感染予防に工夫を凝らしいる。部屋の稽古では換気のため「上から横から扇風機を回して、ドアや窓を全部開けて基本動作をやったりしています」と説明。免疫を下げないために、食事でもサラダを多めに食べてビタミンを摂取。アルコール消毒用のスプレーも常日頃からかばんに入れて持ち歩いているという。「やはり目に見えないもの。世界がコロナを抑えるワクチンがまだないので、気持ち的にかからないように持ち歩いている」と話した。

不安に駆られる状況の中で、かねてから現役続行の目安としていた東京オリンピック(五輪)が21年に延期となったことについては「モチベーションがまた1年伸びた」と前向きにとらえている。18年に亡くなった父ムンフバトさんは、レスリング選手として64年の東京五輪に出場。「64年はおやじが出ていた。本当は今年だったらその目標が早めに達成できたと思うんだけどそれができないのは残念。自分自身がオリンピックを早く見たいというのもあった。でも自分よりオリンピック選手の方が、特にベテラン選手はこの東京オリンピックが最後だという選手もたくさんいたと思う。でも中止ではなく延期ということなので、またオリンピックを狙えるという希望があるので頑張っていくことしかない」。五輪選手と自身を重ねるように、気持ちを高めた。

3日前の25日には高田川親方(元関脇安芸乃島)、十両白鷹山が新型コロナウイルスに感染したことが判明するなど、協会内でも感染が拡大しつつある。感染者について白鵬は「今は悪化させないように、場所までまだ時間がありますから、早く良くなってほしい」と早期の回復へエールを送った。初日まで1カ月弱。「(史上初の無観客開催となった)3月も、1人感染者が出たら中止。目に見えないものだから、祈りながら1日1日15日間戦っていた。もう1回頑張らなきゃと思う」と、気を引き締めた。

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朝乃山昇進で「横綱大関」併記1場所で解消/新番付

大関昇進の伝達を受ける朝乃山(右)と高砂親方(代表撮影=2020年3月25日)

日本相撲協会は27日、大相撲夏場所(5月24日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表した。なお、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、夏場所開催の可否は決まっていない。

横綱は3場所連続で東に白鵬(35=宮城野)、西に鶴竜(34=陸奥)が就いた。3月の春場所では、千秋楽相星決戦で優勝を争った両者は、白鵬が2場所連続45回目、鶴竜が5場所ぶり7回目の優勝を目指す。

新大関の朝乃山(26=高砂)は西に就いた。新大関誕生は昨年夏場所の貴景勝以来で、高砂部屋からは02年秋場所の朝青龍(元横綱)以来、富山県出身では1909年(明治42年)夏場所の太刀山以来、111年ぶりとなる。近大出身では、師匠の高砂親方(元大関朝潮)以来37年ぶり、学生相撲出身では07年秋場所の琴光喜以来8人目。三役在位3場所での新大関昇進は、照ノ富士の2場所に次ぎ大鵬、豊山、雅山と並ぶ2位のスピード昇進(58年以降)。三段目付け出しデビューでの大関昇進は初めてとなった。

また、5場所ぶり2度目のかど番となる貴景勝(23=千賀ノ浦)は東大関。先場所は大関が貴景勝1人で、38年ぶりに西横綱鶴竜が番付上「横綱大関」と併記されたが、それも1場所で解消された。

関脇は先場所、西だった正代(28=時津風)が、2場所連続在位の東へ(三役も2場所連続)。西は御嶽海(27=出羽海)が、3場所ぶりに(三役としても)復帰した。

小結は、東が2場所ぶり復帰の大栄翔(26=追手風)、西はベテラン隠岐の海(34=八角)が4年(24場所)ぶりの返り咲きとなった(三役としては関脇だった16年九州場所以来、21場所ぶり)。

夏場所は、通常通りなら5月22日の取組編成会議で初日と2日目の対戦相手が決定。24日の初日を迎える(いずれも未定)。

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琴奨菊あと43 寺尾に並ぶ通算勝利10傑/新番付

琴奨菊(撮影・河田真司)

日本相撲協会は27日、大相撲夏場所(5月24日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表した。十両以上の番付は以下の通り。なお、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、夏場所開催の可否は決まっていない。

現役力士の今場所達成可能な歴代10傑入りなどの記録は以下の通り(在位したことで達成済みも含む)。

【通算勝利数】

既に横綱白鵬(35=宮城野)が1160勝で歴代トップに君臨。どこまで伸ばせるか注目だ。ちなみに現役2位は琴奨菊(36=佐渡ケ嶽)の817勝。歴代10位の寺尾(元関脇=現錣山親方)まで43勝だ。

【幕内在位場所数】

今場所で白鵬が歴代5位の95場所、琴奨菊が同8位タイの90場所。現役3位は横綱鶴竜(34=陸奥)の80場所。ちなみに歴代1位は元大関魁皇(現浅香山親方)の107場所。

【幕内出場回数】

琴奨菊が歴代6位の1306回、白鵬が同10位の1253回。現役3位は栃煌山(33=春日野、今場所は十両)の1132回。なお歴代1位は、元関脇旭天鵬(現友綱親方)の1470回。

【幕内勝利数】

白鵬が1066勝で、2位の魁皇に187勝もの差をつけ歴代トップ。歴代8位に琴奨菊(708勝)が名を連ねる。

【通算連続出場】

初土俵以来、無休の「鉄人記録」の歴代10位に1256回の玉鷲(35=片男波)が入っている。04年春場所の序ノ口デビューから足かけ17年の「皆勤賞」だ。

【金星獲得】

現役力士で歴代10傑入りは不在だが、今場所チャンスがあるとすれば現在7個の北勝富士(27=八角)。横綱2人を倒せば通算9個で10位タイに滑り込む。西前頭5枚目で、番付通りなら上位総当たりとはならないが、優勝争いに加わるような快進撃を見せ、両横綱との対戦が組まれればチャンス到来となるが、果たして…。

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白鵬が引退豊ノ島ねぎらう「お疲れさま」一問一答2

白鵬

大相撲の横綱白鵬(35=宮城野)が20日、報道陣の電話取材に応じ、17日に引退し年寄「井筒」を襲名した元関脇豊ノ島(36=時津風)にねぎらいの言葉を送った。

豊ノ島とは10年九州場所の優勝決定戦で戦うなど、同年代として長年対戦。三賞獲得10度の実力者との思い出を振り返った。

以下は一問一答

-豊ノ島が引退した

白鵬 春場所前に出稽古に行ったときに会って、今後の話とかをしました。その時には、もう1度しっかり稽古をして、応援してくれるお客さんたちの前で、最後の花道を飾るつもりで土俵に上がったほうがいいのでは、と話したんですが、本人が決めたことなので、本当にお疲れさまでした! と言いたいですね。引退のニュースを見て、豊ノ島関に「長い間お疲れさまでした。これからもよろしくお願いします。これからの人生が長いからまた頑張りましょう!」とメッセージを送りました。そしたら返事が来まして「ありがとうございます。同じ時代に戦うことができて良かったのと同時に、憎いくらいに強かったです。でも63連勝の最強の横綱と、その記録を作った場所で優勝決定戦を戦えたことが何よりも誇りです。これからもよろしくお願いします」と書いてありました。そう言ってもらえてうれしかったですね。

-思い出の相撲

白鵬 たくさんの思い出の相撲はありますけど、私もこの優勝決定戦の一番を挙げますね。この時は連勝が止まった場所(双葉山の69連勝を目指すも、2日目に稀勢の里に敗れて歴代2位の63連勝で途絶える)ですよね。過去の横綱たちも連勝止まった場所では、そのまま連敗したり、休場したりしていたと聞きました。そこで私は父からの電話での励ましなどもあり、その場所でもう1度心を持ち直して、優勝することができました。それだけにとてもうれしかった場所です。その場所で豊ノ島関と2人で優勝決定戦を戦えたことが私にとっても大きな思い出です。そう言えば、横綱として初めて金星を与えてしまったのも豊ノ島関ですよね。手ごわかった。本当に相撲がうまかったですよね。

-小さいのに胸から来る相撲だった

白鵬 そうなんですよ。だからやりづらい! 小さい人は頭から当たって押すのが当然だと思われがちだけど、あの身長と体重で胸から当たって差しに来るんですよ。考えられない! 絶対に左だけは差させないぞとイメージして土俵に上がっていましたね。決定戦もそれを意識しての立ち合いだった記憶があります。

-両腕をクロスして当たる立ち合いも豊ノ島関に差させないための作戦だった

白鵬 そうそう! いろいろ工夫しないと勝てない相手でしたね。

-土俵を降りたら横綱のモノマネをしたりしてファンを楽しませた

白鵬 私もいつも楽しませてもらっていました(笑い)。豊ノ島関は小、中、高と相撲を取ってきたでしょう? だから入門は私が先(白鵬が01年春場所、豊ノ島が02年初場所に初土俵)でも、相撲人生としては私より先輩だと思ってきました。そしてそういう明るさがあって、人の良さもあって人間としても好きでしたね。そして私が10年に白鵬杯をはじめたあと、すくに行動したのも豊ノ島関のすごさだと思います(豊ノ島は11年10月に故郷の高知・宿毛市で「豊ノ島杯」を開催)。あの白鵬杯のあと、すぐに高知の宿毛で豊ノ島杯を開催したのは豊ノ島関が長年相撲を取ってきて、子供たちを大相撲の未来につなげていかないと思っていたからこそ。そんな気持ちで子供たちのための大会を開催した豊ノ島関は、今後の相撲道発展のために絶対に必要な人だと思います。

-最後に家で過ごすことも多い子供たちにメッセージを

白鵬 「ライバルよりたくさん努力して、ライバルよりたくさん休みなさい」という私の好きな言葉があります。スポーツをやっている子供たちも今はなかなか練習できない時期かもしれないけど、例えば勉強だったり、お父さんお母さんの手伝いだったり、今自分たちにできることをしっかりやっていけば後の人生で結果を出すことができると思います。みんなで乗り越えて行きましょう! 私も今できることをやって夏場所に向けて頑張っていきます。

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白鵬が現状語る「毎日体を動かしている」一問一答1

大相撲の横綱白鵬(35=宮城野)が20日、報道陣の電話取材に応じ、自身の近況などを語った。

以下は一問一答

-現在、稽古はどのようにやっているのか

白鵬 先場所痛めたけがもあり長めの休みを取って、4月11日から毎日体を動かしています。午前中は稽古場で四股、テッポウ、すり足などの基礎を中心に2時間近く。夕方からは自宅に器具があるので1時間ほどトレーニングをして汗を流しています。

-ケガの具合は

白鵬 この休みの期間を使って病院で徹底的に体の検査をしました。ずっと気になっていたいろんな部分の痛みの原因も分かったりして良かったですね。今は治療を繰り返しながら、古傷も新しいケガも徐々に良くなりつつあります。体のパーツパーツをストレッチで伸ばして確認しながら体を締めている、そんな状態です。今はぶつかり稽古もできないですよね? だから今できない分、それが力士にとっていかに大事なことかというのを改めて感じています。早く相撲を取りたい、そんな気持ちにもなっています。

-日常生活は

白鵬 いろいろとおいしいものを食べたり、いろんなことをしたいという気持ちもありますが、今はそれが出来ない状況ですから多少のストレスはあります。その分、部屋での食事や家での食事を楽しんでいますね。この前は差し入れでいただいた北海道の羊の肉があったので、自分でモンゴル料理を作って食べたりしました。なかなかおいしくできました。

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引退豊ノ島の妻「娘が引くくらい泣いた」/一問一答

2月1日、記念写真に納まる左から元豊ノ島の井筒親方、長女希歩ちゃん、妻沙帆さん

大相撲の元関脇豊ノ島(36=時津風)が引退し、年寄「井筒」を襲名した。発表から一夜明けた18日、長年にわたって支えてきた妻の梶原沙帆さん(38)に心境を聞いた。【聞き手=佐々木一郎】

-17日に引退発表があり、周囲からの反響はいかがでしたか

「すごかったです。久しぶりに連絡をくれる方もいて、皆さん『お疲れさまでした』と言ってくれます。温かいメッセージばかりでした。関取の座から落ちていた2年間を知っている人ばかりなので、今回は『もっとやればよかった』と言う人は少なく、決断を尊重してくれました。私は何もしていませんが、ねぎらってくれる方もいました。応援してくださったたくさんの皆さまに感謝の気持ちでいっぱいです」

-最後となった春場所の取組はどういう心境で見ていましたか

「これでダメなら最後だと思って見ていました。勝ったらうれしくてうるうるし、負けた時は感情があふれ出ました。プレッシャーなどいろいろなものを背負っていることは分かっていましたから。最後の一番は、娘が引くくらい泣きました」

-長女の希歩ちゃん(7)の様子はいかがでしたか

「負けた時は怒っていました。『何で負けるのよ』って。一番厳しいんです。子どもは正直ですから、嫌なものは嫌なんですよね」

-春場所は無観客で開催されたため、応援にいけませんでした

「こういう状況なので、やむを得ません。それよりも、これまでにもっとすごい相撲を生で見せてもらってきましたから。優勝決定戦(2010年九州場所千秋楽の白鵬戦)や、けがからの復帰もそうです。いい相撲を生で見せてくれていたので、そこに価値があると思っています。自分に言い聞かせている面もあるんですけどね」

-引退の決断はいつ聞きましたか

「春場所前に結果次第でやめると言っていました。負け越しが決まった時点で、やめると分かりました。負け越しが決まった後の一番は、もう最後だと分かって見ました」

-希歩ちゃんは納得してくれましたか

「千秋楽が終わってから、時間をかけて話をしました。(豊ノ島から)話を聞いてねと言っても、どういう話になるか分かっているんでしょうね、『聞かない』『やだ』と言うんです。『普通のお父さんになって欲しくない』と言っていました。お父さんは足も痛いし、体もしんどいよ、と3日間くらいかけて説明しました。『お金は貸してあげるって言ってるでしょ』とも言ってました。でも、きーちゃんも、お金がなくなっちゃうからね、と」

-アキレス腱(けん)を断裂し、2016年九州場所から2年間は幕下で苦労しました。あの期間は家族にとってどういうものでしたか

「大変でしたが、関取に戻るという目標があったので、気持ちの強さがありました。最初は階段を上がれなかったのと、節約も考えて、家賃が半分のところに引っ越しました。平米数は半分以下のところにしました」

-勝負の世界から離れて、ホッとした面はありますか

「それはめちゃくちゃあります。先輩のおかみさんたちに聞くと、最初はすごくホッとするけれど、やめた次の場所にさみしい気持ちになるそうです。次の場所はさみしいでしょうね。アスリートの妻は大変だと言われたこともありますが、経験できないことをさせてもらってありがたいです」

-これからの生活で楽しみは何ですか

「アキレス腱のけがをしてからは、控えていたことがいくつかあります。家族でボウリングに行くことが好きだったのですが、やめていました。ディズニーランドに行くことも。子どもと一緒に遊ぶことも、びくびくしていました。子どもが足に乗ることもやめておこうと言っていましたので。今は出掛けられませんが、いずれそういう時間ができたらいいですね」

-これからは断髪式(日程未定)が控えています

「楽しみ半分、ドキドキ半分。引退すればいつかは来ますからね。最後の場所は無観客でしたから、引退相撲の時は多くの人に『豊ノ島~』って声をかけていただきたいですね」

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