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白鵬が双葉山に思い馳せる、5年ぶりの大分・宇佐市

巡業中の稽古で土俵下で体を動かす白鵬


 横綱白鵬が、史上最長69連勝の記録を持つ元横綱双葉山に思いをはせた。5年ぶりに巡業を行った宇佐市は双葉山の出身地。敷地内に銅像が立つ会場で、子どもと相撲を取るなど地元市民と交流した。

 10年九州場所2日目に、現在は横綱の稀勢の里に63連勝で止められた当時を思い出し「大記録に挑んで7年たつ。子どもと稽古もでき、良い思い出に残る巡業になった」としみじみ話した。

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白鵬「懐かしい感じ」双葉山の出身地、宇佐市で巡業

巡業中の稽古で土俵下で体を動かす白鵬


 大相撲の冬巡業は7日、大分・宇佐市で行われた。同市は史上最長69連勝の記録を持つ、元横綱双葉山の出身地。会場の敷地内には銅像も建っており、巡業に参加した力士はこぞって銅像を撮影していた。

 10年九州場所で69連勝超えを期待されたものの、2日目に稀勢の里に敗れて歴代2位の63連勝で止まった横綱白鵬も「戦後は大鵬、戦前は双葉山といいますからね」と、大横綱に敬意を表し、特別な場所ととらえている様子だった。

 途中、子どもと相撲を取るなど、積極的に地元市民とも交流した。宇佐市を約5年ぶりに訪れた白鵬は「久しぶりだし、懐かしい感じですね。大記録に挑んでもう7年経つ。子どもと稽古もでき、良い思い出に残る巡業になった」と、満足そうに振り返っていた。

大分・宇佐市にある元横綱双葉山の銅像

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鶴竜、暴行問題言及も「何言っていいか分からない」

福岡県直方市の巡業中、土俵下で体を動かす鶴竜(撮影・高田文太)


 大相撲の冬巡業は6日、福岡・直方市の直方市体育館で行われた。

 今回の巡業に参加している白鵬、鶴竜の両横綱は、申し合いこそ行わなかったが、午前中の稽古では土俵下で四股やすり足などをたっぷりとこなした。鶴竜は11月の九州場所で4場所連続休場となったが、休場の要因となった腰痛からの復調をアピールした。元横綱日馬富士関による鳥取市内での秋巡業中の暴行の際には、問題が起きた酒席に同席。この日、初めて問題について言及したが「今は何と言っていいか分からないです」などと、短くコメントするにとどめた。

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前頭筆頭の玉鷲、大関とりに意欲「上の上を目指し」

慰問した福岡・朝倉市で積極的にファンとふれ合う玉鷲


 大相撲の横綱白鵬や九州出身の関取衆らが5日、九州北部豪雨に被災した福岡・朝倉市を慰問した。

 現在は九州、沖縄を回る冬巡業の最中だが、この日は空き日。巡業部長代理を務める春日野広報部長(元関脇栃乃和歌)らとともに、バスで現地入りした一行は、黙とうをささげた後、地元市民と交流した。土俵入りを披露し、大歓声を受けた白鵬は、訪れた大勢の小学生に「夢をたくさん描いてほしい」と語った。

 また、白鵬の土俵入りで太刀持ちを務めた東前頭筆頭の玉鷲は、九州場所の宿舎が朝倉市だった縁もあって、人一倍市民との交流に努めた。11月の九州場所では、朝倉市民との温かい交流を思い出し、勝ち越しを決めた後に涙を見せて喜んだ。それでも実は、地元市民との約束は10勝以上だったことを明かし「朝倉の皆さんからパワーをもらったおかげで11番勝てた。ここは自分にとって1つのふるさと。温かい場所。こうしてまた戻ってきて『ただいま』という感じ」と、終始笑顔を振りまいた。来年1月の初場所に向けては「上の上を目指したい」と、三役返り咲きには満足せず、大関とりにも意欲をのぞかせていた。

福岡・朝倉市を慰問し元横綱梅ケ谷の銅像前で記念撮影に納まる、左から琴恵光、琴奨菊、白鵬、春日野親方ら

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白鵬「ああだこうだ言うつもりはない」報道陣へ宣言

花道での稽古中に観客から写真を撮られる白鵬


 冬巡業が4日、長崎・五島市で行われ、横綱白鵬(32=宮城野)が、暴行問題の責任を取って引退した元日馬富士関について「本人にどういう言葉をかければいいか見つからない。難しい」と神妙な面持ちで語った。元日馬富士関が11月29日に引退後、初めて胸中を明かした。

 自身も、九州場所での異例の抗議や千秋楽での万歳三唱について、八角理事長(元横綱北勝海)から厳重注意を受けたこともあり、口を閉ざしていた。報道陣に「巡業始まってるので」と切り出し「時間をおいてから本人に直接伝えられればいい。今はみなさんを通してああだこうだ言うつもりはない」と宣言した。

 暴行問題がありながら、大勢のファンが訪れたことには「近い距離で自分のお気に入りの力士と、握手やサインをしてもらったりして楽しんでもらえれば」と穏やかな表情で話した。

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暴行問題余波で厳戒巡業「バスに乗れ」別行動も禁止

関取らに訓示する春日野広報部長(後方中央右)(撮影・栗木一考)


 大相撲冬巡業初日が3日、元日馬富士関の暴行問題の余波を感じさせるピリピリムードの中、長崎・大村市で始まった。朝稽古の前に貴乃花親方(元横綱)に代わって巡業部長を務める春日野広報部長(元関脇栃乃和歌)から、十両以上の力士らに訓示があり「バスには乗れ。別行動は認めない」と要求。次の巡業地へ移動する際は、全員一緒のバスで移動することを義務づけた。支度部屋入り口の横には「別行動を一切認めません」と書かれた紙を張る徹底ぶりだ。

 前乗りした2日、大村市の夜の街にも厳戒ムードが漂った。協会関係者によると、宿泊ホテルや飲食店、力士らが使うコインランドリーなどで、小型カメラを忍ばせた人を多数目撃したという。「どこかのテレビ局だと思うけど、さすがにやりすぎだ」と不満を募らせた。力士らからは、夜に出歩くのを自粛しているという声も多く上がった。

 この日の巡業は、ほぼ満員の4200人が観戦に訪れた。横綱白鵬、鶴竜も稽古場に姿を現し、結びの一番で相撲を取って大歓声を浴びた。しかし、報道陣の取材に応じることはなく、土俵の外に緊張感が漂った。

鶴竜(右)と取り組みを行う白鵬(撮影・栗木一考)

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春日野親方「聞いていない」貴ノ岩の冬巡業休場理由

貴ノ岩(17年9月20日撮影)


 大相撲の冬巡業が、今日3日から始まる。参加する力士らは2日、福岡市から巡業地の長崎・大村市へバス移動した。元日馬富士関に暴行された平幕貴ノ岩の師匠、貴乃花親方(元横綱)に代わり、巡業部長代理を務める春日野広報部長(元関脇栃乃和歌)は、休場者13人を発表。貴ノ岩の休場理由について同部長は「まだ何も聞いていない」と困惑した表情を浮かべた。

 さらに、力士らに節度ある私生活を要求した。具体的に行動の制限は設けなかったが「襟を正してやらないといけない。私生活面も厳しくする」と宣言。酒席については「深夜はいただけない。度が過ぎたことはさせないように言っていく。常識のある範囲でね」と話した。

 暴行問題の現場にいた横綱白鵬、鶴竜、関脇照ノ富士らも姿を現した。しかし報道陣の質問には無言を貫き、バスの中でも表情は険しいままで、ピリピリムードが漂った。人気力士の休場や暴行問題など、不安が多い中で始まる巡業。春日野広報部長は「特別なことはやらなくていい。真剣にやってくれればお客さんにも伝わるから」と力士らの気持ちの入った稽古に期待した。

 ◆冬巡業休場者 稀勢の里、千代の国、千代翔馬、貴ノ岩、碧山、朝乃山、妙義龍、宇良、旭秀鵬、千代ノ皇、千代鳳、青狼、大成道。

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元横綱日馬富士を再聴取 来週にも書類送検方針

再聴取を終え鳥取県警本部を出る日馬富士(中央)(撮影・清水貴仁)


 大相撲の元横綱日馬富士(33)が平幕貴ノ岩(27)に暴行した問題で、鳥取県警は2日、鳥取市内の県警本部で元横綱を再聴取した。県警は聴取結果を踏まえ、早ければ来週にも傷害容疑で書類送検する方針。

 県警は、市内にある現場のラウンジに元横綱を立ち会わせた上での実況見分も検討している。同席していた力士らの聴取結果と合わせ、暴行時や横綱白鵬が制止したとされる状況などを再確認するとみられる。

 元横綱は羽田発の航空機に搭乗し、午前8時すぎ鳥取空港に到着。車で県警本部に入った。黒い帯を締めた白っぽい着物姿で、無言のまま表情を変えることもなかった。

 11月29日の引退会見では「弟弟子の礼儀がなっていないときに直し、正し、教えることが先輩の義務。彼を傷つけ、世間を騒がせてしまった」と語った。日本相撲協会の諮問機関、横綱審議委員会からは「非常に厳しい処分が必要」との指摘を受けていた。

 捜査関係者によると、元横綱は、11月17日に東京の両国国技館で行われた聴取で、貴ノ岩の態度に腹を立て、素手やカラオケのリモコンで殴ったと説明している。

 10月25日夜、元横綱らはちゃんこ店で飲食後、ラウンジに移動。個室には、元横綱や白鵬らモンゴル出身力士や石浦、鳥取城北高関係者らが同席していた。貴ノ岩は同高相撲部出身。

 酒席でのトラブルでもあり、同席者らの証言は一部に食い違いがみられた。県警は、事実関係に矛盾がないか詰めの捜査を進めている。

鳥取での再聴取を終え鳥取砂丘コナン空港から帰京する日馬富士(撮影・清水貴仁)

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拒否された貴乃花親方「特にありません」冬巡業不在

大相撲理事会で貴乃花親方(奥列左)と八角理事長(手前)は向き合う形で座っていた(撮影・小沢裕)


 大相撲の貴乃花親方(45=元横綱)が、巡業部長でありながら冬巡業に同行しないことが決まった。日本相撲協会は11月30日、東京・両国国技館で定例理事会を開き、同親方は暴行問題への対応のため、12月3日から始まる冬巡業に参加しないと発表。暴行を受けた弟子の平幕貴ノ岩(27)への危機管理委員会の聴取については、鳥取県警の捜査終了後に応じる意向を示した。12月20日の臨時の横綱審議委員会と理事会で、危機管理委の最終報告と、同親方ら関係者への処分が決まる。

 3時間半近くにも及ぶ理事会後、冬巡業での巡業部長不在が発表された。2日後には最初の巡業先となる長崎・大村市入りが迫る、直前での異例の措置だった。

 これに対して貴乃花親方から反論などは「特にありません」(八角理事長=元横綱北勝海)と、すんなり受け入れたという。暴力問題ではこれまで、被害を受けた貴ノ岩への危機管理委の聴取を拒否。理事会では各理事、監事が意見を述べる場で、ほとんどの出席者から「協力したらどうですか」と求められたという。

 その末に、鳥取県警の捜査終了後であれば応じるとの約束を取り付けた。八角理事長は「問題について対応があるし、今回は休んでもらうことになった」と説明。尾車事業部長(元大関琴風)も「今のこの騒動の中で、多くのマスコミの方も押しかけるでしょうから本来、巡業を見に来ているお客様や土俵がそっちのけになってはいけないと思って」と、春日野広報部長(元関脇栃乃和歌)に変更した理由を明かした。

 実は力士から要望もあった。八角理事長が11月28日に、福岡市内で暴力問題再発防止について行った講話の最後に、貴乃花親方を巡業部長から外してほしいと横綱白鵬から要望が出た。同親方が同行するなら、巡業に参加できないなどと発言。一力士としては行きすぎた言動でもあり、理事長はこの日「そういうことは力士会で決めて(協会の)経営協議会で諮ることがルールになっている。そこに持ってきてくれと話した」と説明。発言の主が白鵬だったかは否定も肯定もしなかったが、力士から不満が漏れていたことを認めた。

 危機管理委員長の高野理事は会見で、これまで聴取に協力しない貴乃花親方の姿勢に「ただちに処分するかどうかということは考えておりませんが、きちんと協力していただくことに理事としての責務があるのではないかと私は思っております」と、何かしらのペナルティーがあってもおかしくないと私見を述べた。

 12月中にも元日馬富士関が書類送検される可能性があり、危機管理委はそれをもって捜査終了と判断するという。12月20日の臨時理事会で元日馬富士関の師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)や暴行が行われた現場に居合わせた力士らとともに、問題の関係者への最終的な処分が決まる。

理事会出席者と席順

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暴行の引き金は「白鵬の貴ノ岩への説教」と中間報告

謝罪する左から春日野理事、鏡山理事、八角理事長、尾車理事、高野理事(撮影・小沢裕)


 横綱白鵬(32=宮城野)が11月30日、東京・両国国技館で行われた日本相撲協会の理事会に師匠の宮城野親方(元前頭竹葉山)とともに呼び出され、九州場所千秋楽の優勝インタビューでの発言や、観客に万歳三唱を促した行為について厳重注意を受けた。理事会に現役力士が呼び出されるのは極めて異例。最近では11年の八百長問題で、力士が大量に呼び出された例がある。

 この日午前、白鵬は滞在先の福岡から東京へ航空機で降り立った。午後1時半に国技館に着き、そのまま自身の車の中にいた。呼び出されるまで時を待った。

 問題視されたのは、千秋楽の優勝インタビューだった。「場所後に真実を話し、うみを出し切って、日馬富士関と貴ノ岩関を再びこの土俵に上げてあげたいなと思います」と“勝手”に宣言。さらに観客を巻き込み万歳三唱を促した。

 この時点では暴行問題は調査の段階で、事態の究明も道半ば。あきらかに先走りだった。さらに、白鵬自身が酒席に参加しており、危機管理委員会の中間報告では貴ノ岩に対する白鵬の「説教」が、日馬富士の暴行の引き金として記されている。はた目には“自分勝手”と映るのも無理はなく、厳しい声が上がった。

 約3時間半の理事会の最後に呼び出した八角理事長は「横綱の品格に関わる言動で、今後は慎むようにと私から厳重注意をしました。(11日目の)嘉風戦の物言い(待った)についても、横綱の品格を損なわないようにと理事会から厳重注意をしました」とし「宮城野親方と白鵬は謝罪していました」と説明した。

 日馬富士の暴行問題でその場に同席していた力士への処分について、高野利雄危機管理委員長は「今、そのようにはこの時点では考えておりません」とした。

 午後4時19分に車で後にした白鵬はその際、報道陣と接触せず。口を開くこともなく、再び福岡へ戻った。

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白鵬に厳重注意「横綱の品格にかかわる」八角理事長

大相撲の定例理事会後に厳しい表情で会見に臨む八角理事長(撮影・小沢裕)


 日本相撲協会は30日、東京・両国国技館で理事会を開き、横綱白鵬(32=宮城野)と師匠の宮城野親方(元前頭竹葉山)を呼び出して、厳重注意を与えた。現役力士が理事会に呼び出されるのは極めて異例だった。

 対象となったのは、九州場所千秋楽の優勝インタビューでの言動。白鵬は「土俵の横で誓います。場所後に真実を話し、うみを出し切って、日馬富士関と貴ノ岩関を再び、この土俵に上げてあげたいなと思います」と話し、さらに観客に万歳三唱を促した。

 この件について、八角理事長(元横綱北勝海)は「横綱の品格にかかわる言動で今後は慎むようにと、私から厳重注意をしました」と説明した。また、11日目の嘉風戦で待ったをつけて約1分間、土俵に上がらなかったことについても「横綱の品格を損なわないようにと理事会から厳重注意をしました」と話した。その際「宮城野親方と白鵬は謝罪していました」とも明かした。

 白鵬は報道陣とは接触することなく、国技館を後にした。

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日馬富士問題「相当程度、事実解明に」概要を説明

引退を発表した横綱日馬富士の暴行問題などが議題となる大相撲の理事会が大勢の報道陣が詰め掛けるなか行われた。貴乃花親方(奥列左)と八角理事長(手前左から2人目)は向き合う形で座っていた。手前左から4人目は伊勢ケ浜親方(撮影・小沢裕)


 日本相撲協会は30日、東京・両国国技館で理事会を開き、横綱日馬富士の暴行問題について、危機管理委員会から中間報告が行われた。

 以下、理事会後の会見における、高野利雄・危機管理委員長(元名古屋高検検事長)の説明。

 危機管理委員会委員長の高野でございます。本日、理事会におきまして、本件に関する中間報告をいたしました。この場で中間報告の要旨について、ご説明いたします。

 現時点では残念ながら、貴ノ岩の聴取ができておりません。しかし、日馬富士始め、白鵬、鶴竜ら多数の関係者ほとんどの者の聴取を終えました。従いまして、中間報告の段階ではありますが、相当程度、事実解明に至っていると考えております。なお、この場でご報告する内容につきましては、まだ警察捜査が終わっていませんので、細かな、誰がどういうことを言ってというのは、お話ししかねる部分があると、ご容赦願いたいと思います。

 始めに、これまで当委員会が把握した本件の概要について、ご説明いたします。本年10月25日の食事会、1次会としますが、これは鳥取城北高校の関係者が秋巡業に参加しました卒業生の力士を激励するために開いたものであります。1次会には白鵬、日馬富士、鶴竜の3横綱のほか、照ノ富士、貴ノ岩、石浦、そして高校の関係者も参加しております。従いまして、モンゴル出身者だけの集まりではありません。

 (貴ノ岩が)9月の場所中に都内の飲食店で当時、休場していた力士がその飲食店にいたということで苦言を呈しました。その苦言の呈し方によって(貴ノ岩の言い方が)これは粗暴な言い方だと、その場にいた客と口論になりました。1次会の終わりごろに、そのことについて白鵬が説教を始めましたが、その場は日馬富士が「休場している力士にそういう注意をすることは正しいことですよ」「間違っていませんよ」と話して貴ノ岩をかばい、その場は収まっています。

 日馬富士は父を亡くしています。貴ノ岩も両親を亡くしている。そういう境遇を知っておりますので、日馬富士は日頃から貴ノ岩をかわいがり、また、礼儀、しつけ、そういう指導をしたり、相談に乗り、あるいは食事をする関係にありました。

 続いて2次会に行くわけですが、これは1次会を主催した高校関係者が企画し、横綱を誘って、2次会の会場に行きました。この2次会は事前から決まっていたわけではなく、1次会が終わった後に決まった話であります。1次会に参加した者約20名ぐらいだと思いますが、ほとんどが、この2次会の会場に行きました。もっとも、この事件が起きた現場の個室には白鵬、日馬富士、鶴竜、照ノ富士、貴ノ岩、石浦のほか、高校の関係者ら約10名が入りました。

 2次会が始まったのちに白鵬が貴ノ岩と照ノ富士…この2人は鳥取城北高出身者でありますので、この2人に「お前さんたちがこうやって相撲を取って生活できるようになっているのは、高校の先生方にお世話になったからだ」「その恩を忘れないように、社会人としてきちんとした行動を取れ」と、このような説諭をしました。

 その際、日馬富士のそばにいた貴ノ岩がスマートフォンをいじっておりました。これに対して日馬富士が注意したところ、貴ノ岩は「彼女からのメールです」と言いました。日馬富士は、大横綱の白鵬が、今申し上げたような説教をしているさなかにスマホをいじったことに腹を立てると同時に…これまでかわいがってきた貴ノ岩ですので…なんでお前はそういう態度を取るんだと、謝罪させようとして顔を殴りました。そこですぐ貴ノ岩がすみませんと謝れば、その先にいかなかったと思われますが、貴ノ岩はそうせずににらみ返した上、謝罪もしなかった。そのため、日馬富士は貴ノ岩に対し「謝れ」と言うようなことを言いながら平手で十数回なぐり、さらにそばにあったカラオケのリモコンで頭を数回なぐっています。

 日馬富士はこの間にシャンパンのボトル(瓶)をつかんで、本人はおどすつもりだと言っていますが、振り上げています。ところが冷たい瓶だったため、水滴がついていて、するっと落ちました。従ってビール瓶とか、今申したシャンパンの瓶で貴ノ岩の頭部を殴打したという事実は、認められる状況にはありません。また、ほかの物、たとえば灰皿を投げるとか、そういうような行動にも至っておりません。その暴行の状況を見ていた白鵬がすぐに止めに入り、物を持ってやってはいけないと静止し、その暴行は終わりました。

 ところで、日馬富士は当日、日本酒を飲んでおりましたが、もともと酒は強い体質であることから、泥酔している状況ではなく、当時の記憶は比較的よく残っておりました。また、酒癖が悪いというようなことを言う者もおりませんでした。

 次にけがを追った貴ノ岩の負傷の状況ですが、頭部に裂傷があります。ステープラーと呼ばれる医療用ホチキスで縫うけがであります。相撲協会に提出されていた診断書を出した病院に確認したところ、頭蓋底骨折、髄液漏れの疑いと書いてあり、確認しましたが、それはあくまで疑いで、髄液が漏れていたということはないということでした。

 傷は全治2週間と診断書に書いてありましたが、これはこれは負傷した10月26日から11月8日までの2週間という意味でありまして、病状は状態が安定したと判断し、翌9日に退院させています。

 最後にモンゴル力士の交流について、若干のご説明をします。「モンゴル力士会」という、いわゆる生活互助会がかなり前からありまして、横綱がいくら、幕内がいくら、十両がいくらということで、場所後の力士会の後に集めて、これを病気になった力士のお見舞金とか、冠婚葬祭の費用、あるいはモンゴルの子どもが病気になった、支援を求められたときに支援金を出すというボランティア活動をしています。そういう意味でこの会は、言われているようなアスリート間で食事をするような会ではありません。ここ数年間はがんになった力士がいたこともあり、以前は残ったお金で忘年会もしたことはあったようですが、ここ数年間はしていないということも確認いたしました。

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元旭鷲山「残念…あと5回は優勝できるはずだった」


 日馬富士の現役引退表明に、母国モンゴルでは衝撃と落胆が広がった。元小結旭鷲山、ダバー・バトバヤル氏は首都ウランバートルで取材に応じ「自ら退く判断をしたのは男らしい」としつつも「残念。相撲を取ってほしかった」と話した。

 日馬富士が10代だったころに才能を見いだし、日本に送り出したというバトバヤル氏は「まだ若い。最低あと5回は優勝できるはずだった」と無念さをにじませ、今後について「日本国籍を取得し、日本相撲協会に残って親方として弟子を育ててほしい」と訴えた。

 横綱白鵬の母親タミルさんも「非常に残念」と落胆。「貴ノ岩は相撲ができる状態という診断が出ていたと聞くが、なぜこういう結果になったのか」と、引退決断に違和感を示した。

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白鵬は無言「日馬を土俵に」発言はなんだったのか

17年11月26日、優勝インタビューでファンと一緒にバンザイをする白鵬


 暴力問題で動向が注目されていた大相撲の横綱日馬富士(33=伊勢ケ浜)が29日、現役を引退した。日本相撲協会に引退届を提出、受理された。同日に福岡・太宰府市内で行われた引退会見が、平幕貴ノ岩(27=貴乃花)への暴力を認めて謝罪した14日以来、半月ぶりの肉声となった。

 横綱日馬富士の貴ノ岩暴行現場に同席していた横綱白鵬(32=宮城野)は日馬富士の引退表明後、無言を貫いた。福岡市内で県警の再聴取を受けた後、日本相撲協会の危機管理委員会による事情聴取を受け、その後午後3時10分に姿を見せたが、日馬富士に関する質問に終始無言。険しい表情のまま、横付けされた乗用車に数秒で乗り込み、走り去った。

 白鵬は午後2時ごろからテレビで生中継された日馬富士引退会見を見ていた可能性がある。前日28日には同じホテルで鳥取県警による事情聴取を受けたが、その際は報道陣の前に立ち止まり「知っているものを全て伝えました。後は(日本相撲)協会と警察の皆様に全てお任せしたいと思います」と話していた。この日は別人のような対応だった。

 白鵬は26日の九州場所千秋楽の取組終了後、土俵上のインタビューで自分から「この土俵の横で誓います。場所後に真実を話し、膿(うみ)を出し切って、日馬富士関と貴ノ岩関を再びこの土俵に上げてあげたいと思います」と発言。日馬富士が引退したことで“誓い”を果たせなくなった。【加藤裕一】

暴行問題の経過

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日馬富士、白鵬の気持ち「うれしかった」一問一答3

日馬富士の表情は曇ったままだった(撮影・梅根麻紀)


 大相撲で、平幕貴ノ岩(27=貴乃花)へ暴行を加え、負傷させた横綱日馬富士(33=伊勢ケ浜)が29日、福岡県太宰府市内の太宰府天満宮で引退会見を開いた。

 その中で、九州場所の千秋楽で、白鵬が優勝インタビューで「日馬富士関と貴ノ岩関を再び、この土俵に上げてあげたいなと思います」と発言したことにたいし「その気持ちはうれしかったです」と感謝した。主な一問一答は以下の通り。

 -本当は辞めめたくないのでは?

 日馬富士 やっぱり横綱として、やってはいけないことをしてしまったので、横綱らしく責任を持つのが横綱なので。壊したいな、通したいなというのはないです。

 -親方は悪しき上下関係は好まない方。その親方のもとで行きすぎた指導、上下関係が問題になったのは、親方の相撲道から見てどう思う?

 伊勢ケ浜親方 冒頭で述べたようになぜ、こうなったかが、不思議でしょうがない。そうとしか言いようがないです。

 -新入幕を果たしたのも、大関昇進を決めたのも、横綱として初土俵に上がったのも九州場所。そこで引退する決断をした心境は

 日馬富士 17年前の9月に日本に来て、そして九州場所に初めて来て、見たので、本当に縁起のいい場所で。九州の後援会に、大変かわいがっていただいて。本当に九州は大好きで、太宰府の神様も心から信じています。

 -そこで引退を決めたことについて

 伊勢ケ浜親方 決めたというか、そうなったんじゃないですか。その質問はおかしくないですか?

 -20年東京五輪まで横綱を続けたいと語っていた。一連の騒動で、葛藤はあったと思うが、どの段階で引退を決断した

 伊勢ケ浜親方 それも、さっき述べたじゃないですか。場所中に話して、述べたわけだから。場所中に話ししているんですよ。

 -今後、どう相撲にどう関わっていきたいという思いはある?

 伊勢ケ浜親方 (日馬富士に対して)今日、やめたばかりだから、変な言い方はするな。今日、引退したばかりだから(コメントは)出ないでしょう。

 -白鵬が優勝インタビューで「日馬富士関と貴ノ岩関を再び、この土俵に上げてあげたいなと思います」と発言したことをどう思う?

 日馬富士 相手をケガをさせたのと、横綱として責任を持つのは横綱なので。その気持ちは、うれしかったです。

 会見は午後2時39分に終了。35分間に及んだ。

日馬富士

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白鵬“日馬土俵に“思い届かず…引退表明後無言貫く

白鵬


 日馬富士の貴ノ岩への暴行現場に同席していた横綱白鵬(32=宮城野)は日馬富士の引退表明後、無言を貫いた。

 29日は午前中から福岡市内のホテルで日本相撲協会の危機管理委員会による事情聴取を受けた。建物から出てきたのが午後3時10分で、テレビで生中継された日馬富士の会見後のタイミングだけに、中継を見ていた可能性がある。表情は険しく、心境などを問われても無言で、建物の出口から約5メートルに横付けされた乗用車に数秒で乗り込み、走り去った。

 前日28日に同じホテルで鳥取県警による事情聴取を受けた後は、立ち止まって「自分の知っているものを全て伝えました。後は(日本相撲)協会と警察の皆様に全てお任せしたと思います」と話しており、別人のような対応だった。

 白鵬は26日の九州場所千秋楽で土俵上インタビューの際「この土俵の横で誓います。場所後に真実を話し、膿(うみ)を出し切って、日馬富士関と貴ノ岩関を再びこの土俵に上げてあげたいと思います」と発言。日馬富士が引退してことで“誓い”を果たせなくなった。

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白鵬7時間半聴取後、女性から「おめでとう」に笑み

鳥取県警の事情聴取後、報道陣に囲まれる横綱白鵬(撮影・菊川光一)


 暴行問題の現場にいた横綱白鵬(32=宮城野)は28日、福岡市内のホテルで鳥取県警から参考人として聴取を受けた。聴取は約7時間半にも及び「知っていることを全て伝えた」と語った。

 鳥取県警によるホテル内での参考人聴取を終え、白鵬は報道陣ら約100人の前に姿を見せた。「自分の知っているものを全て伝えました。後は(日本相撲)協会と警察の皆様に全てお任せしたいと思います」と話した。一般人女性から「(優勝)おめでとう」と声を掛けられると、笑みを浮かべ、乗用車で八角理事長による講話の会場に向かった。

 白鵬は同じく暴行現場に同席していた横綱鶴竜、関脇照ノ富士らに続く聴取で、午前9時過ぎからスタート。正確を期するため、モンゴル語の通訳を介して行われた模様で、捜査関係者によると「ビール瓶ではなく、カラオケのリモコンで殴っていた。自分が制止した」など、日馬富士とほぼ同じ説明をしたという。ホテルを出たのは午後4時半。聴取は日馬富士が約8時間だったが、白鵬も約7時間半にも及んだ。

 白鵬は九州場所千秋楽の26日に土俵上のインタビューで「場所後に真実を話し、うみを出し切って、日馬富士関と貴ノ岩関を再びこの土俵に上げてあげたいと思います」と訴えた。今日29日には協会の危機管理委員会による聴取を受ける。

日馬富士の全成績
12年10月、日馬富士(左)が横綱昇進後、白鵬と初めて綱を締めて並ぶ

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八角理事長、暴力問題再発防止へ講話 白鵬らも参加

八角理事長の講話に参加した幕内、十両力士。左から照ノ富士、阿武咲、高安(撮影・菊川光一)


 日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)は28日、福岡市内で十両以上の関取を集めて「暴力問題の再発防止について」と題して、講話を行った。

 九州場所中に発覚した、横綱日馬富士の平幕の貴ノ岩への暴力問題を受けて行われた。

 冒頭で八角理事長は「本場所中にこういう問題が起きてしまったことについて、皆さんに対して申し訳なく思っています」と集まった約60人の力士らに謝罪した。そして「今回の問題をみんなに知っていただき、みんなで一丸となって乗り越えていくためにはどうしたらいいか、皆さんにも考えていただきたい」とあいさつした。

 講話にはこの日、鳥取県警からの事情聴取を終えたばかりの横綱白鵬、暴行現場にいた横綱鶴竜、関脇照ノ富士らが参加したが、日馬富士と貴ノ岩の姿はなかった。講話はわずか15分で終了した。

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万歳三唱は横綱としておかしい―横審委員長バッサリ

26日、優勝インタビューでファンと一緒にバンザイをする白鵬


 大相撲の横綱審議委員会(横審)が27日、東京・両国国技館で全9人の委員が出席して開催された。

 横審は九州場所千秋楽での横綱白鵬の優勝インタビューと万歳三唱締めも問題視した。「まったく異例のインタビュー。協会が大変な中で何で万歳ができるのか。白鵬自身も暴行の現場にいた。日馬富士と貴ノ岩を土俵に戻したいと言ったことも横綱といえども、まるで自分がそういうことを進めるようなことは言えない。横綱としておかしいのではないかという意見が多かった」(北村委員長)とばっさり。40度目の優勝ながら厳しく注意した。

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横審委員長が貴親方を問題視「ぶち壊すような動き」

横綱審議委員会を終え、会見に臨んだ北村委員長(左)。右は春日野広報部長(撮影・河野匠)


 大相撲の横綱審議委員会(横審)が、横綱日馬富士(33=伊勢ケ浜)に厳罰を求めていく見通しとなった。九州場所千秋楽から一夜明けた27日、東京・両国国技館で全9人の委員が出席して開催。10月25日夜に鳥取市内で行われた酒席で、日馬富士が起こした平幕貴ノ岩(27=貴乃花)への暴力問題について報告を受け、多くの委員から「厳しい処分が必要」との声が上がった。横審としての見解は持ち越されたが、今後引退勧告を含め、厳しい判断を検討する。

 定例会を終えた北村正任委員長は、会見ではっきりと、横審として日馬富士への厳しい処分を求める可能性を口にした。「協会がこれだけ暴力をなくしていこうという中で、これは非常に厳しい処分が必要だろうという意見は委員会全体としてあった。横審の規則の中には引退勧告とか休場、注意などがあるが、具体的にどのレベルの処分という話にはなっていない」。現在、日本相撲協会の危機管理委員会が行っている事情聴取などの調査報告を受けて、来年初場所後の定例会を待たずに臨時で横審を開き正式に方向性を決める。

 この日はもともと、暴行現場にいた横綱白鵬らからの事情聴取も終わっていないため、正式な見解は出ない見通しだった。それでも今回の暴力問題を重くとらえ、20~30分程度で終了することが多い中、約1時間にわたって審議した。北村委員長は「今、相撲は大変な人気。すべてにおいて禁じられている暴力の問題が起きたのは(相撲界にとって)ダメージだ。相撲ファンの期待を裏切るものだ」と厳しい口調。今回の問題を機に、相撲人気の急降下を迎える危険性も指摘した。

 被害者の貴ノ岩への危機管理委の聴取ができていないことも問題視した。横審としても迅速な問題の調査結果報告を求めているが、師匠の貴乃花親方が貴ノ岩への聴き取りを拒否。これに同委員長は「貴乃花親方の姿勢は納得できない。理事という立場にあって、協会全体が進めることをぶち壊すような動きをしているという疑念、不可解だという意見はみんなあった」と明かした。また、貴ノ岩が九州場所を全休したことも「親方の意思と関取の意思は一致しているのだろうか。親方が力士1人の先行きを決めていいのか」と、本人は出場を希望していたのではないかと推測していた。

 日馬富士の暴行は鳥取県警も捜査しているが「横審が基礎とするのは協会の調査」(北村委員長)と、いち早く正確な報告を待っている。だが暴行問題に端を発し、明るみに出た相撲界の異様な言動の数々。横審によるメスはまず、日馬富士に厳罰を求めるところから始まる。

日馬富士の処分決定までの流れ

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白鵬引き際語る「あと2年半」「すぱっと」身を引く

40回優勝の色紙を手に、カメラのフラッシュにまぶしそうな表情を見せる白鵬


 40度目の優勝を果たした横綱白鵬(32=宮城野)は27日、一夜明け会見を行い、自身の引き際について言及した。

 常々、20年東京五輪での横綱土俵入り披露を相撲人生の最終目標だと口にしており「年が明けたらあと2年半。近づいてきたなと。あと2年半しか土俵に上がらないのは寂しい」と冗談交じりに語った。五輪で身を引くのかを問われ「すぱっとね。若手の壁になりながらバトンタッチが出来るように」と先を見据えた。

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白鵬、鳥取県警からの事情聴取に「見たまま話す」

優勝一夜明けの会見に臨んだ白鵬(撮影・岡本肇)


 大相撲の横綱日馬富士の暴行問題で現場にいた横綱白鵬(32=宮城野)が、今日28日にも参考人として鳥取県警からの聴取を受けることが27日、捜査関係者への取材で分かった。白鵬はこの日、福岡市内のホテルで40度目の優勝を果たした一夜明け会見を行い、聴取に臨むにあたり「見たものを見たまま話す。後は結果を待つだけ。協会と関係者に任せていきたい」と胸中を明かした。

 本場所中にも、日馬富士が貴ノ岩を「ビール瓶で殴っていない」などと証言し、26日の優勝インタビューで暴行問題を謝罪するなど、公の場で口を開いてきた。その真意について「力士代表として自分の言葉をしっかり伝えたかった」と明かした。日馬富士や関脇照ノ富士ら、現場にいて今場所休場した力士の聴取はすでに終わっている。また十両石浦も、今日28日にも参考人として聴取を受ける予定となっている。

 今日28日には八角理事長(元横綱北勝海)が福岡市内で、十両以上の全力士を集めて再発防止の講話を行う。その前に聴取が行われるとみられる。

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日馬富士に「厳しい処分必要」横審が暴行問題重大視

横綱日馬富士(2017年11月21日撮影)


 大相撲の横綱審議委員会(横審)の定例会が27日、東京・両国国技館で行われた。前日26日に千秋楽を迎えた九州場所中に起きた、横綱日馬富士(33=伊勢ケ浜)による暴行問題を受けて、北村正任委員長は「協会がこれだけ暴力をなくしていこうという中で、これは非常に厳しい処分が必要だろうという意見は委員会全体としてあった。横審の規則の中には引退勧告とか休場、注意などがあるが、具体的にどのレベルの処分という話にはなっていない」と話した。

 今後は日本相撲協会の危機管理委員会による調査結果の報告を受けた後、横審として処分を求めることになる。

 また、前日26日の九州場所千秋楽での優勝インタビューで、横綱白鵬の言動にも苦言を呈していた。

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白鵬「見たものを見たまま」事情聴取へ向け語る

40回優勝の色紙を手にストロボをまぶしがる白鵬


 大相撲九州場所で40度目の優勝を果たした横綱白鵬(32=宮城野)が27日、福岡市内で優勝一夜明け会見を行った。「14日目に決めて興奮気味でその日も、いつもより眠る時間も遅くて感慨深さがあった。昨日、今日みんなから祝福されて、大台にのったんだな、という感じ」と笑顔で話した。

 九州場所中に横綱日馬富士の暴行問題が発覚。暴行現場にいた白鵬は、場所中に証言したり千秋楽の優勝インタビューで謝罪したりした。「精神的、肉体的に厳しい場所だった。後は協会や関係者に任せていきたいと思う」と話し、今後行われる自身の事情聴取については「見たものを見たまま(伝える)。後は結果を待つだけ」と話した。

 今年は名古屋場所で通算勝利数で歴代1位となり、納めの場所で前人未到の40度目の優勝を果たした。次の目標を聞かれると「63場所と幕内1000勝が1番近い目標」を挙げた。横綱在位63場所で歴代1位の北の湖には来年初場所で並び、幕内1000勝にはあと30勝で届く。まだまだ土俵の上に上がり続ける。

一夜明け会見で口元を引き締める白鵬

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白鵬Vスピーチで先走った「日馬富士を再び土俵に」

優勝インタビューで日馬富士らの復帰を願う白鵬

<大相撲九州場所>◇千秋楽◇26日◇福岡国際センター


 横綱日馬富士の平幕貴ノ岩への暴行問題に揺れた九州場所は、千秋楽も異例の言動が続いた。横綱白鵬(32=宮城野)は優勝インタビューで「日馬富士関と貴ノ岩関を再び、この土俵に上げてあげたいなと思います」と先走り気味に宣言し、問題が発生した本場所ながら万歳三唱で締めた。日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)は問題を陳謝し、土俵で声を詰まらせた。事態の究明に向けた取り組みは、本場所後から本格化する。

 両手を振ってファンの声援に応えていた白鵬の表情が一変した。土俵脇での優勝インタビュー。史上初の40度目の優勝の感想を求められると「その前にこの場を借りて場所中に水を差すようなことがあり、全国の相撲ファンに対し力士代表としておわび申し上げたいと思います」と切り出し、こう続けた。

 白鵬 土俵の横で誓います。場所後に真実を話し、うみを出し切って、日馬富士関と貴ノ岩関を再び、この土俵に上げてあげたいなと思います。

 館内には大歓声が響き渡ったが日馬富士の暴行問題は鳥取県警が捜査中。日本相撲協会の危機管理委は、被害者の貴ノ岩への事情聴取さえ、師匠の貴乃花親方(元横綱)が拒否したためできていない。現役トップに処分の決定権はないが、自らの判断で土俵に誓ってしまい、音頭を取って観衆と万歳三唱。暴行現場に同席していた力士のこの行為は、現状にそぐわないと指摘する親方もいた。

 支度部屋に戻った白鵬は2人を土俵に上げるという発言について「理事長の協会あいさつを横で聞いていて(2人が)帰ってきてもらえたら」と話した。白鵬発言を伝え聞いた八角理事長は「危機管理委に任せているから」と踏み込んだ発言は避けた。

 八角理事長の「協会あいさつ」は十両の取組の合間に行われた。冒頭から「横綱日馬富士の問題により、皆さまには多大なご心配とご迷惑をおかけしたことを心よりおわび申し上げます」と頭を下げた。観衆から「頑張れ」などの声援が耳に入ると、涙こそ見せなかったが唇を震わせた。「このような状況にもかかわらず、初日より大勢の皆さまにご来場いただきましたことは誠にありがたく、心より御礼申し上げます」と読み上げるまでに7秒、4秒、2秒と3度も言葉を詰まらせた。

 八角理事長は「お騒がせしたのは事実。土俵の上からというのもと思ったけど(『日馬富士の問題』という言葉を)入れなければいけないと思った。早急に解決できるよう頑張ります、そういう気持ちであいさつした」と振り返った。

 今日27日にも暴行現場に同席した白鵬は鳥取県警の事情聴取を受け、八角理事長は横綱審議委員会(横審)から質問を受ける。暴行問題の全容解明までまだ先は長い。

協会あいさつで言葉を詰まらせる八角理事長(撮影・栗木一考)

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石浦勝ち越し きょうにも日馬富士暴行で事情聴取へ

明治神宮で横綱土俵入りを披露する白鵬。太刀持ちは石浦、露払いは大栄翔(2017年10月2日撮影)

<大相撲九州場所>◇千秋楽◇26日◇福岡国際センター


 西十両筆頭の石浦が千代ノ皇を寄り倒して勝ち越し返り入幕を決めた。

 来年4月末には、4月に結婚した杏子夫人との間に第1子となる長男が誕生することも明らかになった。初場所は再び白鵬の露払いも務める。「今年は家族も増えて充実していた。プレッシャーにもしていたが、今度は力に変えたい」と躍進を誓った。なお、日馬富士の暴行事件では今日27日にも鳥取県警から事情聴取を受ける。

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39歳安美錦が涙の勝ち越し、V白鵬は豪栄道下す 

懸賞金を受ける安美錦

<大相撲九州場所>◇千秋楽◇26日◇福岡国際センター


 40度目の優勝を決めていた横綱白鵬(32=宮城野)は、大関豪栄道(31=境川)を上手投げで下し14勝1敗で終えた。豪栄道は9勝6敗となった。

 39歳で昭和以降最年長の再入幕の前頭13枚目安美錦(伊勢ケ浜)は、同6枚目千代翔馬(26=九重)に右からの上手出し投げを決めて勝ち越した。昨年夏場所の左アキレス腱(けん)断裂の大けがを乗り越えての勝ち越しで、取組後は涙を流した。2度目の敢闘賞も受賞した。

 人気力士の前頭9枚目遠藤(27=追手風)は同12枚の輝(23=高田川)に押し出されて6敗目を喫し、2場所連続2桁白星を逃した。

 来年初場所は1月14日から東京・両国国技館で行われる。

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白鵬優勝インタビューは謝罪に始まり万歳三唱締め

ファンと一緒にバンザイする白鵬(撮影・栗木一考)

<大相撲九州場所>◇千秋楽◇26日◇福岡国際センター


 40度目の優勝を決めていた横綱白鵬(32=宮城野)は、14勝1敗で九州場所を終えた。

 表彰式の優勝インタビューは以下の通り。

 -前人未踏の40度目の優勝、おめでとうございます  

 白鵬 その前に、この場を借りて場所中に水を差すようなことがあり、全国の相撲ファンに対し力士代表としてお詫び申し上げたいと思います。私は15歳で来日し62キロの少年が、ここまで来るとは誰も思わなかったと思います。そして相撲の神様、この国の魂に認められたから、この40回の大台があるのではないかと思います。その土俵の横で誓います。場所後に真実を話し、膿を出し切って、日馬富士関と貴ノ岩関が再び、この土俵に上げてあげたいなと思います。

 -今場所は、どのように集中していった

 白鵬 心と体で疲れました。一番1番やり遂げました。

 -横綱でも疲れた

 白鵬 年1回の九州場所ですので、本当に温かい応援ありがとうございました。

 -今日の千秋楽はどのような気持ちで

 白鵬 豪栄道関は気合が入っていたので、負けないようにと思ってやりました。

 -終盤に八角部屋の力士が追いかけてきた

 白鵬 途中から同部屋の力士の2人にやられるんじゃないかと思っていましたが、よく頑張ったんじゃないかと思います。

 -今年は2場所の休場があったが年間最多勝

 白鵬 3月秋場所を休場して、けがもあり、今年は自分を追い込みいろいろなことをやりました。その中で断食に励んだりヨガをやったり、自分を追い込んで稽古は嘘をつかないと改めて思いました。東京オリンピックまで頑張るという思いで頑張りました。

 -次の目標は

 白鵬 ぱっと頭に浮かんでいるのは、幕内1000勝を目標に頑張っていきたい

 -あと30回ですね

 白鵬 あ、そうですか。頑張ります

 白鵬 年6回の最後の場所で、この後、後援会のみなさんと万歳三唱すると思うが、この場所でみなさんと万歳三唱したいなと思います。1年みなさんありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします、万歳。万歳。万歳。

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白鵬、激震場所で40度目V よぎった10年野球賭博

遠藤をのど輪で攻める白鵬(撮影・岡本肇)

<大相撲九州場所>◇14日目◇25日◇福岡国際センター


 横綱白鵬(32=宮城野)が、前人未到の40回目の優勝を果たした。自身の取組前に、1差で追いかけていた平幕の隠岐の海と北勝富士が負け、勝てば優勝の結びの一番で、東前頭9枚目遠藤を押し出しで下した。全休明けからの優勝は、15年九州場所の横綱日馬富士以来16回目。その日馬富士の暴行問題発覚で揺れた九州場所を、横綱陣で唯一出場している白鵬がきっちりと締めた。

 06年夏場所で初優勝してから11年。誰も手が届かなかった大台40回目の優勝を果たした。支度部屋で白鵬は、両手でピースサインを作り「40」を表現。大記録に「想像できなかった」としんみり。「言葉にならないぐらいうれしいですね」とかみしめた。

 特別な思いがあった。序盤に発覚した日馬富士の暴行問題。当時現場にいた白鵬は、土俵の外でも注目の的になった。以降、福岡・篠栗町のある宿舎の前には、ビール瓶ケースを使用し「一般見学・取材禁止」の紙が張られた手製のバリケードが置かれた。解除したのは、当時の証言をした際の1度だけ。厳戒ムードが漂った。重なったのは、10年の野球賭博問題だった。「7年前に大変な場所を経験した。またこういうことがないようにと思っていたけど…。本当に申し訳ない気持ちでいっぱい。ファンが温かい声援をくれて本当にありがたいと思った」。優勝の喜びよりも、謝罪と感謝の気持ちがあふれていた。

 全休明けから復活を果たした。昨年、秋場所で全休した時に初めて行った断食を、昨年よりも1日長い4日間行った。サポートした杏林予防医学研究所の山田豊文所長は「肌のツヤも、動きもさらに良くなった。優勝は間違いない」と太鼓判を押していた。山田氏の言葉通り、強烈な右のかち上げで遠藤をよろめかせて、一気に押し出した。

 春場所を休場した時に、後援会関係者から言われた言葉が脳裏にあった。「『30回優勝は3人いるけど、40回は誰もいない』と言われた。体が熱くなった。その方に電話で報告したいね」。満足感たっぷりの表情を見せた。

 11日目の嘉風戦で敗れた際に不服の態度を示し、翌日に審判部から厳重注意を受けたが、何とか持ち直した。自身も周辺を騒がせた今場所。「明日のことは明日。今日はおいしい物を食べてゆっくりしたい」と表情からは疲れが見えた。土俵上では横綱の責任を果たしたが、千秋楽後には日馬富士の暴行問題についての聴取があるなど、息つく暇もない。優勝の余韻に浸るには、まだ早い。【佐々木隆史】

 ◆白鵬の年間最多勝 55勝目を挙げて、2年ぶり10度目の年間最多勝を単独で確定。千秋楽で勝っても、92年の貴花田の60勝を下回り、年6場所制となった68年以降で最少の年間最多勝となる。また、今年は計25休で、96年の貴乃花の15休(70勝)を上回る最多休場日数での1位。2場所休場した力士の年間最多勝は、67年の大鵬以来2人目となった。

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遠藤は何もできなかった…白鵬に大台V許し無言

遠藤を押し出しで下す白鵬(撮影・栗木一考)

<大相撲九州場所>◇14日目◇25日◇福岡国際センター


 横綱白鵬(32=宮城野)が、前人未到の40回目の優勝を果たした。勝てば優勝の結びの一番で、東前頭9枚目遠藤を押し出しで下した。

 遠藤は何もできなかった。白鵬のかち上げを食らってよろめくと、のど輪で一方的に押し出され、駄目押しも食らった。3横綱1大関の休場によって14日目で結びの大役を務めたが、優勝を引き延ばすことはできず、支度部屋では質問にも無言を貫いた。千秋楽では一転して、幕内の初口の取組で輝と取る。

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