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稀勢の里、豊山との三番稽古で11連勝「いい稽古」

稀勢の里(右)は三番稽古で豊山を圧倒した


 8場所連続休場中の大相撲の横綱稀勢の里(32=田子ノ浦)が16日、青森・八戸市で行われた夏巡業で、前頭豊山と三番稽古を行い、計12番で11勝1敗と大きく勝ち越した。最初の一番こそ押し出されたが、その後は突き、押し、得意の左四つからの寄りなどで寄せ付けず11連勝。「いい稽古になった。とにかく前へ前へ、という意識で(取った)」と、収穫を口にした。

 7月の名古屋場所で12勝を挙げて優勝争いに加わり、敢闘賞も獲得した24歳の豊山とは本場所での対戦経験がない。稽古で胸を合わせるのも、10番取って全勝だった4月の春巡業以来2度目。豊山とは、出場すれば秋場所(9月9日初日、東京・両国国技館)の序盤戦での対戦が想定されるだけに、まわしを取ることができても、できなくても、厳しい攻めを見せるなど、熱のこもった稽古を披露した。

 白鵬、鶴竜の両横綱も、初顔合わせが想定される相手のもとには、本場所前に出稽古して感覚をつかむことが多い。左足裏にできた傷の影響もあって、夏巡業ではこれまで、関脇御嶽海と6番取った以外、秋場所での対戦の可能性が低い幕内下位と相撲を取っていた。だが成長著しい若手有望株を「当たりが強いし、力をつけているから」と認め、本場所を想定した稽古へと調整のペースを上げた。

 豊山も稀勢の里について「右上手が速い。それが生命線だと思うから、どれだけ取らせないか考えたけど、うまさと包み込むような体の大きさで、思うようにできなかった。やっぱり、まわしを取ったら強い。引きつけられたら離れられない。少しでも上体が起きるとやられてしまうので、前傾姿勢でやったつもりだったけど…」と脱帽した。三番稽古の終盤の立ち合いの際に稀勢の里の頭がぶつかり、右目上の腫らしながら悔しさをにじませていた。

 一方で、本場所での稀勢の里との初顔合わせは心待ちにしている。「稀勢の里関の取組は独特の雰囲気になる。(観衆が)『ワーッ』となった中でやりたい。その中で何かできれば、自信になる。4月の巡業で稽古をつけてもらった時は、漠然と取って負けてしまったけど、今日(16日)は違う」と、本場所は一発勝負だけに、最初の一番に勝ったことに収穫と光明を見いだしていた。

稀勢の里(上)は三番稽古で豊山を圧倒した

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白鵬、終戦と震災「2つの意味」陸前高田で土俵入り

土俵入りを終えた白鵬


 大相撲の横綱白鵬(33=宮城野)が、7年ぶりに訪れた岩手・陸前高田市で、2つの思いを込めて土俵入りした。15日、同市で行われた夏巡業に参加。朝稽古は右膝痛のため、土俵下での四股などで入念に汗をかいた。正午に親方衆や他の幕内力士らとともに黙とうすると、午後には土俵入りも行い「7年ぶりか。当時は1人横綱で1日2回土俵入りしていたからね。終戦記念日でもあるし、2つの意味で土俵入りした」と、戦争と東日本大震災で亡くなった人々を思いやった。

 7年前に訪れたのは相撲協会の被災地巡回慰問で、1日2カ所ずつ5日間、計10市町を回った。東北地方を北から南下する中、2日目に訪れた陸前高田市の壮絶な光景は「今でも覚えている」と、特に印象に残っている。だからこそ復興が進む町並みに「未来に向けて進んでいると思った。7年ぶりに会いに来てくれた人もいたし、7年前に来たことがつながった」と喜んでいた。

11年6月5日、岩手・陸前高田市で、がれきの山をバックに神妙な表情を見せる白鵬

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白鵬、右膝手術回避も「爆弾」抱え手放しでは喜べず

稽古土俵から引き揚げる際、ファンが求めるサインに応じる白鵬(撮影・渡辺佳彦)


 大相撲の夏巡業が12日、仙台市太白区のカメイアリーナ仙台(仙台市体育館)で行われ、今巡業に再合流した横綱白鵬(33=宮城野)が、久々に報道対応した。

 白鵬は、以前から痛めている右膝を都内の病院で検査するため、8日午後から巡業を離脱。9日(茨城・龍ケ崎市)と10日(福島・白河市)と2日間、休場し前日11日の山形・南陽市巡業から復帰していた。

 8日の巡業離脱時に「最新の治療をした方がいいのか、ひどかった場合はするかもしれない」と話していた手術という最悪の事態は避けられた。それでも「爆弾を持っているのは間違いない」と手放しでは喜べない様子。手術回避も「あの痛みは二度と経験したくない。あとは痛み止めをのんでいかないといけない」という。

 病院での検査では「5月に左(の膝)もずれたので両方やって(検査して)もらった」。右膝の炎症は依然として残るそうで「軟骨でなく筋というか、柔らかい部分に(炎症の)かたまりがある。いまのところ(動かすのに)邪魔はしていないけど」という。

 治療の効果が出るまで数日かかるらしく「きのうより今日、今日より明日、という感じでね」と白鵬。この日も割(取組)には入らなかったが、前日に続き朝の稽古場には姿を見せ、横綱土俵入りも披露。「頑張りますよ」の言葉で取材を締めくくった。

仙台巡業で土俵入りに備える白鵬(撮影・渡辺佳彦)

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横綱白鵬が右膝の手術回避、巡業合流し再始動

大雨の中、巡業会場の福島・白河市中央体育館に到着した白鵬(左)=2018年8月10日


 横綱白鵬(33=宮城野)が早期復帰を果たす。大相撲の夏巡業は10日、福島・白河市で行われ、一時離脱していた白鵬は興行終了間際に都内から到着。バス移動する巡業本隊に合流し、今日11日の山形・南陽市巡業から再始動する。

 都内の病院で右膝を検査するため8日午後から離脱。9日の茨城・龍ケ崎市とこの日の2日間、休場していた。離脱時に「最新の治療をした方がいいのか、ひどかった場合は手術をするかもしれない」と話していただけに最悪の事態は避けられたもよう。ただ常時、違和感を訴えており慎重に回復具合を見極めることになる。

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白鵬右膝検査で9日は休場「ずっと違和感がある」

土俵下から関取衆の稽古を見つめる白鵬


 横綱白鵬(33=宮城野)が、今日9日に茨城・龍ケ崎市で行われる夏巡業を休場することが決まった。

 7月の名古屋場所中に痛めた右膝を都内の病院で検査するためで、検査の結果次第では10日以降も休場する可能性がある。夏巡業は初日から参加しているものの、8日までに取組も土俵上の稽古も1度も行っておらず、土俵下での基礎運動と土俵入りにとどまっていた。白鵬は「最新の治療をした方がいいのか、手術をするかどうか。今は何ともいえない」と慎重な姿勢。現在は痛み止めを服用中だが「ずっと違和感がある」と話していた。

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稀勢の里「上積みあった」西岩親方からアドバイスも

巡業の稽古で大栄翔(右)を圧倒した稀勢の里


 8場所連続休場中の大相撲の横綱稀勢の里(32=田子ノ浦)が、2日連続で幕内力士と本格的な稽古を行った。

 7日、埼玉・所沢市で行われた夏巡業の朝稽古で大栄翔、佐田の海と計14番で12勝2敗。約1カ月ぶりに関取衆と相撲を取った前日6日と番数、勝敗とも同じだったが「前日よりも上積みはあったか」という報道陣の質問に「体的にはいいんじゃないかな」と、復調を感じた様子だった。

 稽古後は、稀勢の里が若い衆のころに付け人を務めた、西岩親方(元関脇若の里)からアドバイスを受けた。西岩親方は「兄弟子として新弟子の時からずっと見ている。誰よりも稀勢の里に復活してほしいから」と話した。稽古中は横綱白鵬も土俵下から声をかけるなど、復活を望む周囲の動きも活発になってきた。

稽古後に西岩親方(右)からアドバイスを受ける稀勢の里

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稀勢の里が本格稽古再開で9連勝締め「1日ずつ」

巡業の稽古で佐田の海(右)を圧倒した稀勢の里


 8場所連続休場中の大相撲の横綱稀勢の里(32=田子ノ浦)が、本格的な稽古を再開した。6日、長野・下諏訪町で行われた夏巡業の朝稽古で大栄翔、正代、佐田の海の順に幕内力士3人と計14番で12勝2敗。2敗した大栄翔にも4勝を挙げて勝ち越し、最後は9連勝で締めた。動きについては「いいと思いますよ。1週間、体をつくってきたから」と手応えを口にした。

 関取衆と相撲を取るのは7月4日に九重部屋に出稽古して以来、約1カ月ぶりだった。その出稽古の翌日に名古屋場所休場を表明し「来場所、全てを懸けて頑張っていきたい」と、秋場所(9月9日初日、東京・両国国技館)への強い思いを語っていた。白鵬と鶴竜がスロー調整の中、常時気温35度前後の屋外巡業で、横綱一番乗りで本格始動した。「まだ始まったばかりだから。また明日、1日ずつ。(相撲を取る稽古は引き続き)やっていくと思う」。徐々に状態を上げて復活を目指していく。

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白鵬が“すし職人”デビュー「昔から料理は好き」

巡業の稽古が行われている土俵下で体を動かす白鵬。手前は稽古を見つめる貴乃花親方


 大相撲の夏巡業は4日、新潟市で行われた。

 横綱白鵬が“すし職人デビュー”した。支度部屋に約5年前から交流のある、新潟・新発田市のすし店「鮨 登喜和」の職人を招き、500人前を関取衆や関係者らに振る舞った。途中、自ら大トロ、中トロを握る場面も。「初めて握った。最初は手に米がついてしまったけど、餅つきと同じで水をつけるといいね」と、コツをつかんだ様子。「昔から料理は好き」と終始笑顔だった。

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白鵬が大台幕内1000勝照準、秋場所14勝で到達

朝稽古中に右膝を気にする白鵬(撮影・佐々木隆史)


 大相撲夏巡業の初日が29日、岐阜・大垣市で行われ、名古屋場所を途中休場した横綱白鵬(33=宮城野)が幕内1000勝を目標に掲げた。

 この日は、名古屋場所中に負傷した右膝や、水がたまっていたという右足首の状況により、四股やストレッチなどの軽めの運動で朝稽古を終えた。今巡業は焦らずに体作りから始めるといい、秋場所(9月9日初日、東京・両国国技館)に向けて「幕内1000勝を達成したい」と、残り14勝に迫っている大台を見据えた。

 関脇御嶽海の初優勝で幕を閉じた名古屋場所については「本当は高安関に期待していたんだけどね。(優勝争いから)落ちてしまってからは御嶽海に変わった。一相撲ファンとして、上位陣として応援していた」と振り返った。御嶽海にとって秋場所は大関とりの場所になる。「稽古場で弱い横綱、大関は聞いたことがない。同年代、先輩や後輩を(稽古場で)まわしていかないと地位を守るのは厳しい」と、巡業での稽古が大切になると説いた。

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栃ノ心、高安が夏巡業当面休場 3横綱は参加へ

栃ノ心


 日本相撲協会の花籠巡業部副部長(元関脇太寿山)は25日、名古屋場所を右足親指の負傷で途中休場した栃ノ心と高安の両大関が29日から始まる夏巡業を当面は休場することを明らかにした。

 高安について、師匠の田子ノ浦親方(元幕内隆の鶴)は左肘の故障を理由に挙げた。右膝痛などで名古屋場所を途中休場した横綱白鵬について、花籠副部長が「白鵬は(休場届が)出ていない」と話し、鶴竜、稀勢の里を含め3横綱は初日から参加の見通しとなった。左大胸筋痛などで8場所続けて休場した稀勢の里について、田子ノ浦親方は「やれることはやらないとね。体は動くようになった」と説明した。花籠副部長によると、関脇逸ノ城や平幕の琴奨菊、千代の国も巡業の初日から休場する。

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御嶽海「海行きたい」も若手リーダーの自覚十分

一夜明け会で地元紙を手に笑顔の御嶽海(撮影・岡本肇)


 大相撲名古屋場所で初優勝した関脇御嶽海(25=出羽海)が千秋楽から一夜明けた23日、犬山市内の同部屋で会見を行った。

 秋場所(9月9日初日、両国国技館)は大関とりがかかる。「(来場所のことは)まるっきり考えてない。今は頭から相撲を外して、ゆっくりしたい」と言い、今1番したいことを問われると「海に行きたいですね。海外の静かな海がいい」と笑顔を見せた。

 ただ大関を狙う優勝力士としての自覚は十分だ。自分を筆頭に豊山、朝乃山も敢闘賞を手にし、貴景勝、阿武咲も2ケタ勝利。「世代交代」を印象づけた場所を振り返り「来場所から、と思う。若手の中でもしっかり引っ張っていきたい」とリーダーとしての自負を強調。千秋楽の表彰式前、優勝力士として普段は東の横綱の指定席である東支度部屋奥で髪を結ってもらった。「いい席だなと思った。また座ると思います」と2度目の優勝、将来の横綱昇進への意欲ものぞかせた。

 今場所は白鵬、鶴竜、稀勢の里の3横綱、新大関だった栃ノ心が休場し、対戦がなかった。秋場所ではその上位陣とぶつかる。「全然通用すると思います」と、強気に言い放っていた。

鳥居の前で羽を伸ばす御嶽海(撮影・岡本肇)
優勝した写真を手に笑顔で一夜明け会見に臨む御嶽海(撮影・岡本肇)

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宮城野親方「かに歩きみたいに」白鵬のけがを説明

白鵬


 右膝のけがで名古屋場所4日目から休場した横綱白鵬が22日、名古屋市内で行われた千秋楽パーティーに出席した。取材には応じなかったが、足をひきずるようにぎこちなく歩く姿を見せた。

 師匠の宮城野親方(元幕内竹葉山)は白鵬のけがの状態について「かに歩きみたいになっている」と説明。夏巡業の参加は「まだ分からない」と2、3日以内に結論を出す意向を示した。

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稀勢の里も初日から参加へ夏巡業は休場の3横綱揃う

横綱稀勢の里


 左大胸筋痛などで8場所続けて休場している横綱稀勢の里が、名古屋場所後の夏巡業に初日から参加することが20日、分かった。

 師匠の田子ノ浦親方(元幕内隆の鶴)が「その方向で調整している」と述べた。夏巡業は29日に岐阜県大垣市で始まり、26日間にわたって実施される。協会関係者によると、右膝痛などの理由で名古屋場所を途中休場した横綱白鵬も巡業初日から参加予定。右肘痛で途中休場の横綱鶴竜も既に巡業初日からの参加が決まっている。

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3横綱不在、八角理事長「お客さんには申し訳ない」

鶴竜の休場で19年ぶりに3横綱が休場に(撮影・岡本肇)


 19年ぶりに3横綱全員が不在という異常事態に陥った。3場所連続優勝を目指していた横綱鶴竜(32=井筒)が、名古屋場所6日目の13日、日本相撲協会に「右肘関節炎で13日より2週間の安静休務を要する見込み」との診断書を提出して休場。初日からの稀勢の里、4日目からの白鵬に続き、3横綱が全員不在。1999年春場所で曙、若乃花、貴乃花が相次いで休場して以来、昭和以降5度目の事態となった。

 ファンにとっては、さびしい場所となった。午前7時30分ごろ、愛知・東浦町の部屋宿舎を出発した鶴竜は、名古屋市の病院経由で帰京した。師匠の井筒親方(元関脇逆鉾)は「靱帯(じんたい)とか筋肉の炎症。だいぶ状態が悪く、力が入らないということだった。場所前から悪かった」と取組ではなく、6月下旬の名古屋入り後の負傷と明かした。今後は都内の病院で再検査を予定している。

 今年に入って稀勢の里は4場所すべて、白鵬は3場所休場。鶴竜は皆勤してきたが、今場所は4、5日目と平幕に連敗。3連覇が遠のいたタイミングで決断した。井筒親方は「先場所は晴天だったのに今回は嵐になってしまった。天国から地獄。つらいですな」と、無念の思いを代弁した。

 突如、結びの一番となって臨んだ新大関栃ノ心は初黒星を喫した上に、休場危機に陥った。阿武松審判部長(元関脇益荒雄)は「(横綱が)いなくなって初めて分かる」と、横綱不在が影響した可能性を指摘した。

 ファンからは厳しい声も上がった。静岡・浜松市から訪れた鈴木智久さん(59)は冗談半分ながら「ちょっとお金を返してほしいよね」と漏らした。「お金を払う以上、厳しい目で見ていきたい」(20代女性)という意見も多数あった。八角理事長(元横綱北勝海)は「お客さんには申し訳ない」と話し、力士の奮闘に期待した。

 若貴、曙以来19年ぶりの3横綱不在。横綱の本場所不在も、1人横綱の朝青龍が3日目から休んだ2006年夏場所以来になる。複数の横綱が全員不在となるのは、朝青龍と武蔵丸がともに途中休場した03年名古屋場所以来15年ぶりだ。昨年からの不祥事に続いて「本丸」の土俵が充実しなければ、再び相撲界は不遇の時代を迎えかねない。

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鶴竜が右肘関節炎で休場、19年ぶりに全3横綱不在

12日、阿炎に敗れ座布団が舞う中、引き揚げる鶴竜


 大相撲の横綱鶴竜(32=井筒)が名古屋場所6日目の12日、日本相撲協会に「右肘関節炎で2週間の安静急務を要する見込み」との診断書を提出して休場した。前夜は応急処置をせず、この日朝に名古屋市内の病院で検査した。今後帰京して都内の病院で再検査をする。

 師匠の井筒親方(元関脇逆鉾)によると、昨日の一番によるけがではなく、場所前から慢性的な痛みを抱えていたという。井筒親方は「力士なので本人は大丈夫と言っていますが、だいぶ状態は悪い。突っ張れない、力が入らないみたいです」と説明。3連覇がかかる今場所だっただけに「先場所は晴天だったのに、今回は嵐になっちゃいましたね。天国から地獄といいますか」と残念がった。

 最大の懸念材料は、肘に遊離軟骨(通称ねずみ)が見つかり、除去手術にまで発展しないかという点。ただ、井筒親方は長期の離脱は心配しておらず「夏巡業は本人も出たいと言っているし私も出られると思っている」と語った。

 鶴竜のほかに、初日から稀勢の里、4日目から白鵬が休場。19年ぶりに全3横綱不在の事態に井筒親方は「お客さんに申し訳ない」と一言。「寂しいし、興行なので協会員として責任を感じる部分がある」と語った。

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新大関栃ノ心 鶴竜休場に両目をむいて「まじで?」

栃ノ心


 大相撲名古屋場所(ドルフィンズアリーナ)6日目の13日、新大関栃ノ心(30=春日野)は鶴竜休場を朝稽古終了後に知った。一報を報道陣に聞かされると、両目をむいて「まじで?」。続けて「いつ?」と逆質問するなど驚きを隠せなかった。

 場所前の稀勢の里、4日目からの白鵬に続き、3横綱全員が消えた場所では、御嶽海と並んで全勝とトップを走る自分に、嫌でも注目が集まる。この日の朝稽古ではいつも通り若い衆に胸を出し、汗を流していた。

 3横綱全員不在は貴乃花、3代目若乃花、曙の1999年春場所以来19年ぶり。

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元付け人阿炎に金星配給の鶴竜「自分で負けた感じ」

阿炎に敗れ座布団が舞う中、引き揚げる鶴竜

<大相撲名古屋場所>◇5日目◇12日◇ドルフィンズアリーナ


 鶴竜は元付け人だった阿炎に負けて、まさかの2日連続金星配給に支度部屋では終始うつむいていた。突き合いの中で我慢しきれずに引いてしまい「自分で引いて自分で負けた感じ」。

 白鵬が4日目から途中休場して1人横綱となったが、結びの一番を締めることができなかった。阿炎に恩返しされた感じか? と問われ「そんな感じじゃないですかね」と話すのがやっとだった。

 ◆八角理事長(元横綱北勝海)のコメント 引いてはだめだということは鶴竜本人が一番、分かっているだろう。昨日の負けが影響したのか勝ちたい気持ちが強すぎて、相手に突っ張らせ続けるぐらいの余裕がなかった。御嶽海は内容もいい。5連勝は力をつけている証拠だ。

 ◆幕内後半戦の藤島審判長(元大関武双山)のコメント 攻めをしのげば鶴竜は引いてくるというのは全力士の頭にあるでしょう。攻め方を間違えて最後に墓穴を掘った。優勝争いは栃ノ心が軸になるだろうが鶴竜にもまだチャンスはある。

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阿炎“心の師”鶴竜破り思わず涙「夢かないました」

鶴竜(左)を突き出しで破る阿炎(撮影・岡本肇)

<大相撲名古屋場所>◇5日目◇12日◇ドルフィンズアリーナ


 東前頭3枚目の阿炎(あび、24=錣山)が“心の師”と仰ぐ横綱鶴竜を破る金星で、涙を流して喜んだ。立ち合いから、攻めに攻めて突き出す快勝。5月夏場所の横綱白鵬撃破に続く、2場所連続の金星となった。16年九州場所から約1年間、付け人を務める中で、今も尊敬してやまない存在となった鶴竜を2度目の対戦で破り、恩返しを果たした。

 わずか1年余り前まで、横綱と付け人の幕下力士という関係だった。それが結びの一番で、座布団を舞わせる強敵となって立ちはだかった。阿炎が、究極の下克上をやってのけた。「鶴竜関には感謝しかない」。取組後、鶴竜と土俵に向かって深々と頭を下げた。座布団の1枚が顔面を直撃したが、痛みなど感じている暇はなかった。金星は、すでに先場所で経験しているが格別だった。遠い存在を超え、こみ上げるものがあった。「人前では我慢したけど」と、花道を過ぎると涙をこらえられなかった。

 「とにかく攻めようと思っていた。攻めて負けたら仕方ない」。もろ手突きの立ち合いから突っ張り続けた。1度は押し込まれたが「夢中だった。(内容は)よく覚えていない。下は向かず、ずっと横綱だけを見ていた」と、構わず前に出続けた。付け人となってすぐに、鶴竜から1日300回の腕立て伏せを命じられ「300回も!?」と驚いたこともあったが、その成果をまざまざと見せつけた。

 十両から陥落し、幕下でくすぶっていた時に付け人を務めることが決まった。当時は負け越しが続き「オレなんか続けていても意味がない」と、実は知人を介して再就職先が内定していた。「師匠から勉強してこいと言われ『何が勉強だ』と思っていた」。だが人にあたることも、人のせいにすることもなく、黙々と努力を続ける鶴竜の人柄に触れて人生が変わった。鶴竜のようになりたい、認めてもらいたい、戦いたい。そして、勝ちたいという夢ができた。「あの時代がなかったら相撲をやめていたかもしれない」と振り返る。

 今場所前も部屋に稽古をつけに来てもらった。7番取って全敗と歯が立たなかったが、一番一番が勉強になった。いつも阿炎の成長の陰には鶴竜がいた。「1つの夢がかないました」。対戦できただけで満足だった初顔合わせの先場所。そこから大きな大きな1歩を踏み出した。【高田文太】

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阿炎「自分にとっては大きな人」鶴竜破って涙を流す

座布団が舞う中、引き揚げる阿炎(撮影・前岡正明)

<大相撲名古屋場所>◇5日目◇12日◇名古屋市・ドルフィンズアリーナ


 東前頭3枚目の阿炎(あび、24=錣山)が、横綱鶴竜を破り、先場所の横綱白鵬撃破に続き、2場所連続で金星を挙げた。もろ手突きの立ち合いから、1度は押し込まれながらも、回転の速い突っ張りで前に出続けて突き出し。16年九州場所から約1年間、付け人として身の回りの世話をしていた鶴竜を破った。

 「とにかく攻めようと思っていた。攻めて負けたら仕方ないと思って。負けることは想像していなかった。ずっと勝つイメージを持ってやってきた」と胸を張った。

 付け人を務める直前には、幕下で負け越しが続き、引退も考えていたという。そんな中で、鶴竜のまじめな性格などにふれ「鶴竜関を越えることはできないので、戦って勝つことが夢の1つになった」と、目標ができた。鶴竜の付け人だった当時を振り返り「あの時代がなかったら相撲をやめていたかもしれない。鶴竜関には感謝しかない」と尊敬する。それだけに花道やテレビのインタビューなど、人目にふれる場面ではこらえたが、花道の先で「こらえきれなくて」と、涙を流したことを明かした。

 「白鵬関に勝った時もうれしかったけど、また少し違ううれしさがある。(鶴竜は)自分にとっては大きな人なので」と、普段の破天荒な言動は控えめに、喜びをかみしめていた。

鶴竜(左)を突き出しで破り金星を挙げた阿炎に館内では座布団が乱れ飛ぶ(撮影・岡本肇)
金星を挙げた阿炎は、支度部屋で口もなめらか(撮影・岡本肇)

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鶴竜2日連続金星配給「自分で引いて自分で負けた」

阿炎に敗れ支度部屋でがっくりする鶴竜(撮影・前岡正明)

<大相撲名古屋場所>◇5日目◇12日◇ドルフィンズアリーナ


 3場所連続優勝を狙う横綱鶴竜(32=井筒)が、東前頭3枚目阿炎(24=錣山)に負けて2日連続で金星を配給した。

 立ち合いでもろ手突きを受けて上体が起き上がり、突き合いの応酬となって1度は土俵際まで運んだ。しかし押し切れず、頭を抱えてはたこうとしたが相手が落ちずに呼び込んでしまって土俵を割った。

 支度部屋では終始うつむいていた。我慢の相撲が取れずに「自分で引いて自分で負けた感じ。あのまますっと前に出られれば良かったんですけど」と声を絞り出した。自分の元付け人だった阿炎に、金星配給という形で恩返しされることになった。

 序盤戦を終えて3勝2敗。横綱白鵬が途中休場して1人横綱で場所を引っ張っている。中盤戦以降のカギを問われると「気持ちの切り替えですかね」と自分に言い聞かせるように話した。

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鶴竜、また4日目に金星配給…「立ち合いがダメ」

勢(手前)に押し出される鶴竜(撮影・岡本肇)

<大相撲名古屋場所>◇4日目◇11日◇名古屋市・ドルフィンズアリーナ


 鶴竜が2場所連続で4日目に金星を配給した。勢にいいところなく押し出され、先場所唯一の黒星となった松鳳山戦と同じく、4日目が鬼門となった。

 「立ち合いがダメだった。一番やってはいけない相撲。自分の相撲に集中できていなかった」と肩を落とした。「ビックリした」という白鵬の休場で、1人横綱となるが「いつも通りやろうと思うけど、それが一番難しい」と、少なからず影響していることをにおわせた。

 八角理事長(元横綱北勝海) 勢の立ち合い、その後の足の運びが良かった。鶴竜は我慢できずに(引き技の)悪い癖が出た。栃ノ心は左上手を上から取りにいったところは危なかったが、その後は落ち着いていた。高安は吹っ切れたような、いい立ち合いだった。

 幕内後半戦の錦戸審判長(元関脇水戸泉) 鶴竜は立ち合いフワッと立ってしまった。あれほど一方的になるとは思わなかった。場所前に元気だった豪栄道が心配だ。上半身と下半身がバラバラでかみ合っていない。高安は目が覚めるようないい相撲だった。

勢に敗れて初黒星の鶴竜は、悔しそうな表情(撮影・岡本肇)

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御嶽海「実力」の4連勝 大関栃ノ心に闘志むき出し

玉鷲(手前)を押し出しで下す御嶽海(撮影・上田博志)

<大相撲名古屋場所>◇4日目◇11日◇名古屋市・ドルフィンズアリーナ


 御嶽海は小結玉鷲の圧力をものともせず、力強く押し出した。

 会心の一番に見えるが「流れはいいけど、土俵際でもうちょっと腰を割ってね」と満足する様子はない。初場所以来の4連勝にも「ここまでは気持ちというより、実力」。白鵬休場、鶴竜黒星などで勝ちっ放しは栃ノ心と2人だけだ。「負けてられない。最初に土をつけたいからね」と、大関どりで先を越されたライバルに闘志をむき出しにした。

玉鷲(右)を押し出しで下す御嶽海(撮影・上田博志)

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栃ノ心4連勝も優勝争いは「まだ考えたくないよ」

阿炎(左)を押し出しで破る栃ノ心(撮影・上田博志)

<大相撲名古屋場所>◇4日目◇11日◇名古屋市・ドルフィンズアリーナ


 新大関の栃ノ心(30=春日野)は、危なげなく初日から4連勝を飾った。

 もろ手突きの立ち合いから、前に出てきた阿炎を受け止めると、相手の突き、押しに対抗。動きの速い相手のまわしを左でつかむと、出し投げを打つ格好で体勢を崩し、最後は押し出した。くせ者相手だけに、栃ノ心は「変わりにくると思った」と変化を予想。突っ込みすぎない立ち合いを心がけて「落ち着いてまわしを取れた」と、自己評価した。

 今場所は白鵬がこの日から、稀勢の里が初日から休場し、鶴竜には4日目に土がついた。先輩大関2人も黒星を喫しており、現時点で全勝は自身と関脇御嶽海だけ。優勝争いの中心と期待されるが「まだ考えたくないよ。4日目だからね」と、笑って答えていた。

阿炎(右)を押し出し4連勝の栃ノ心(撮影・岡本肇)

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勢「忘れられへんな~」鶴竜押し出し&婚約のW金星

鶴竜(右)を押し出しで破る勢(撮影・上田博志)

<大相撲名古屋場所>◇4日目◇11日◇名古屋市・ドルフィンズアリーナ


 東前頭2枚目勢(31=伊勢ノ海)が横綱鶴竜から金星を挙げた。白鵬休場により、急きょ結びとなった一番で、身長194センチの巨体をぶつけるように一気に押し出した。金星は昨年名古屋場所で稀勢の里から奪って以来5個目だが、今場所前に女子プロゴルファー比嘉真美子(24)との婚約を公表しており、角界屈指の男前が土俵内外で会心の“W金星”だ。4戦全勝は新大関栃ノ心、関脇御嶽海の2人だけとなった。

 大歓声の中、座布団が舞う。白鵬休場で結びとなった一番。勢が勝ち名乗りを受けた。懸賞を右手で力強くつかむ。「忘れられへんな~、押し切った感触…。座布団、久しぶりに飛んでたし」。横綱鶴竜を一気に押し出した。力強い踏み込みで前に出て、何もさせない。昨年名古屋場所5日目の稀勢の里戦以来、1年ぶり5個目の金星。「横綱相手にああいう相撲が取れたら自信になります」。男前な取り口に、きっとフィアンセもシビれたはずだ。

 今場所前も“金星”があった。女子プロゴルファー比嘉との婚約を明かした。15年夏場所で出会い、交際1年の昨夏に「僕だけの“マミちゃん”になってください」と真っ向勝負でハートを射止めた。当然、今場所中も連絡を取り合っているはずだが「企業秘密です」とけむに巻き「今はもう場所も始まっているし、相撲のことしか考えられませんから」。

 比嘉は今季賞金ランク4位のトッププロ。大事に思うからこそ、公私は分けている。勢は「力が入りすぎると、ヘッドが走らんでしょ?」と相撲をスイングにたとえるほどのゴルフ好きだ。しかし、1度も一緒にプレーしたことがない。「練習に付き合って」と言われ、ショット練習を見守ったことがあるだけだ。

 「お互いに頑張れば、お互いに刺激になる。うん。いいライバルですよ」。比嘉は8月2日開幕の海外メジャー・全英リコー女子オープンに出場する。「僕は毎場所通り、15日間相撲を取りきる。それだけです」。自分の、ファンの、彼女のために勢は土俵に全力を注ぐ。【加藤裕一】

鶴竜を破り、座布団が乱れ飛ぶ中で勝ち名乗りを受ける勢(撮影・岡本肇)
比嘉真美子(2018年5月10日撮影)
支度部屋で笑顔を見せる勢(撮影・鈴木正人)
鶴竜(左)を押し出しで破る勢(撮影・鈴木正人)

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休場の白鵬「早く提出して」審判部長に注意受けた

白鵬の休場で、不戦勝の垂れ幕が出された(撮影・岡本肇)

<大相撲名古屋場所>◇4日目◇11日◇名古屋市・ドルフィンズアリーナ


 横綱白鵬(33=宮城野)が4日目の11日、日本相撲協会に「右膝蓋腱(しつがいけん)損傷、右脛骨(けいこつ)結節剥離骨折の疑いで2週間の安静を要する」との診断書を提出して休場した。

 阿武松審判部長(元関脇益荒雄)が、今日5日目の取組を、1度編成した後に休場を表明した白鵬サイドを注意した。休場届は本来、午前11時をメドに提出が求められている。だがこの日、宮城野親方(元前頭竹葉山)が診断書とともに提出したのは午後2時。阿武松親方は「ギリギリまで出場を模索したと思うので仕方ない部分もあるが、もっと早く提出してほしいと(宮城野親方に)伝えた」と、注意内容を明かした。

 八角理事長(元横綱北勝海) 昨日までの相撲を見る限り白鵬のケガは全然、分からなかったが我慢して取っていたのではないか。とにかく治すことだ。鶴竜が(1人横綱の)責任感で頑張るだろうが、鶴竜だけでなく(全員が)いい相撲を見せてほしい。

 幕内後半戦の錦戸審判長(元関脇水戸泉) (白鵬休場による)割り返し(=取組の作り直し)は時間的に何とか間に合ったがバタバタだった。基本的には11時が(休場届を出す)めどなので急きょの判断。横綱の2日連続の不戦敗だけは避けなければならなかった。

2日目の引き揚げ時の白鵬(撮影・岡本肇)
阿武松親方(18年2月2日撮影)

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白鵬「駄目だった」支度部屋で足滑らせ骨折し休場

2日目の引き揚げ時の白鵬(撮影・岡本肇)


 大相撲の横綱白鵬(33=宮城野)が名古屋場所4日目の11日、「右膝蓋腱損傷、右脛骨(けいこつ)結節剥離骨折の疑いにより2週間の安静を要する」との診断書を提出して休場した。白鵬の休場は春場所以来9度目。今年に入ってからは3場所目で、1年で3場所休場するのは初めてとなった。

 師匠の宮城野親方(元前頭竹葉山)によると、2日目(9日)の取組前の支度部屋で足を滑らせて痛めたという。3日目(10日)の琴奨菊戦後に宿舎に戻ってきた際に痛みを訴え、この日朝に「全然足が上がらなかった」と状態を説明した。痛み止めの注射を打つなどしたが回復せず「ぎりぎりまで待ったけど駄目だった。せっかくいい相撲を取ってたからこのままいけば優勝ラインに乗るかと思ったんだけど」と残念がった。

 また休場を届け出たのが午後2時ごろだったため、すでに決まっていた12日の5日目の幕内取組を急きょ変更する「割り返し」を審判部が実施した。

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白鵬突然の休場で割り返し「何とか間に合いました」

錦戸親方(2018年3月28日撮影)

<大相撲名古屋場所>◇4日目◇11日◇ドルフィンズアリーナ


 横綱白鵬(33=宮城野)の突然の休場に、舞台裏はドタバタだった。

 通常、休場届は、翌日の取組編成会議が行われるため午前11時までには出すのが慣例だ。今回は、ギリギリまで出場か否かの判断を見極めたため、午後2時すぎの提出という異例の遅さとなった。

 このため、十両土俵入り前後のせわしない時間帯に、審判部が急きょ、取組編成会議を開始。既に出来上がっていた5日目幕内の取組を作り直す「割り返し」を行った。

 この作業にあたった審判部の錦戸副部長(55=元関脇水戸泉)は、幕内後半戦の審判長を務めた後に取材対応し「(割り返しは)何とか時間的に間に合いましたが、バタバタでしたね」と話した。その上で「基本的には11時が(休場届を出す)めどなので、急きょの判断」と説明。仮に2日連続の不戦敗となると、1989年秋場所の前頭富士乃真(現陣幕親方)以来、約29年ぶりの“珍事”となるところだっただけに「2日続けてというのは避けないといけませんからね」とホッとした様子で話していた。

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千代の国「残念」白鵬休場で結びの一番実現ならず

千代の国

<大相撲名古屋場所>◇4日目◇11日◇ドルフィンズアリーナ


 西前頭2枚目千代の国(28=九重)が、横綱白鵬(33=宮城野)との結びの一番を実現できず残念がった。

 会場入りしテーピングを巻いている途中、付け人から白鵬休場の知らせが届いた。過去2戦2敗。昨年の九州場所で敗れて以来、3回目の挑戦を前に前日は「誰もがやってみたいと思う相手。前よりも強くなっているところを見てもらいたい」と楽しみにしていた。それだけに「(横綱との結びの一番)は名誉なことだったので残念」と肩を落とした。

 昨日(10日)は大関高安(28=田子ノ浦)を破り自身の誕生日を祝福したが、28歳2日目の今日はやりきれない1日となった。

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鶴竜に土!栃ノ心が4連勝、高安3勝目、白鵬は休場

阿炎(左)を押しだしで下す栃ノ心(撮影・上田博志)

<大相撲名古屋場所>◇4日目◇11日◇名古屋市・ドルフィンズアリーナ


 初の3場所連続優勝を狙う横綱鶴竜(32=井筒)に土がついた。前頭2枚目勢(31=伊勢ノ海)をはたいたところを出られて押し出された。場所前に女子プロゴルファー比嘉真美子(24)との婚約を発表した勢は今場所初白星で、通算5個目の金星を挙げた。

 新大関の栃ノ心(30=春日野)は、前頭3枚目阿炎(24=錣山)を押し出して4連勝を飾った。

 先場所途中休場でかど番の大関豪栄道(32=境川)は、前頭筆頭の琴奨菊(34=佐渡ケ嶽)にはたき込まれて2勝2敗の五分となった。

 全休明けでかど番の大関高安(28=田子ノ浦)は、前頭筆頭の正代(26=時津風)を電車道で突き出して連敗を逃れ3勝目を挙げた。

 今年初、41回目の優勝へ向け3連勝していた横綱白鵬(33=宮城野)は右ひざのケガなどで、この日から休場した。

 人気力士の前頭6枚目遠藤(27=追手風)は、同6枚目千代大龍(29=九重)に送り出されて初黒星を喫した。

 4日目を終わって勝ちっ放しは栃ノ心、関脇御嶽海(25=出羽海)の2人となった。

阿炎(左)を押しだしで下す栃ノ心(撮影・上田博志)

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白鵬休場 右脛骨折の疑い 初めて1年で3場所休場

白鵬


 大相撲の横綱白鵬(33=宮城野)が名古屋場所4日目の11日、「右膝蓋腱損傷、右脛骨(けいこつ)結節剥離骨折の疑いにより2週間の安静を要する」との診断書を提出して休場した。

 白鵬の休場は春場所以来9度目。今年に入ってからは3場所目で、1年で3場所休場するのは初めてとなった。

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