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貴景勝「負けたら何も」最強横綱白鵬の壁に阻まれる

支度部屋のテレビモニターを見つめる貴景勝(撮影・河田真司)

最強横綱の壁に阻まれた貴景勝は、取り乱すことなく次戦を見据えた。

気迫あふれる取組から一転、支度部屋では呼吸を整え、落ちついた口調で言葉を並べた。

「もう、明日(12日目)をどう戦うか。気迫とか相撲内容とか、勝った先の結果論の裏付け。負けたら何も言うことはない」。鶴竜を圧倒した10日目に続く横綱戦。まわしを狙う白鵬を突き放し、張り手やはたきにも耐えた。押し込んで俵に足をかけさせたが、左上手を奪われるとなすすべはなかった。

大関とりの命運は、大関戦の結果と内容が全てを左右する。昇進目安は10勝以上で、8勝3敗の残り4番は3大関と平幕1人の予定。「簡単にいかないことは重々分かっている。その中で自分の信念を貫きたい」。まずは12日目、1月の初場所で完敗を喫した豪栄道とのリベンジマッチ。「精神をつくり直すことが大事」と引き締めた。

白鵬(手前)に上手投げで敗れる貴景勝(撮影・河田真司)

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白鵬「激しいと思わない」かち上げ解禁で貴景勝下す

貴景勝を上手投げで下し懸賞金を手にする白鵬(撮影・清水貴仁)

<大相撲春場所>◇11日目◇20日◇エディオンアリーナ大阪

横綱白鵬(34=宮城野)が、気迫を前面に出して大関とりの関脇貴景勝(22=千賀ノ浦)を寄せ付けなかった。横綱審議委員会(横審)からの苦言で、一昨年11月の九州場所を最後に、封印していたかち上げを解禁し、厳しく攻めた。負ければ世代交代を印象づける一番を豪快な上手投げで仕留め、全勝キープ。1敗は平幕の逸ノ城1人となり、42度目の優勝へ近づいた。

  ◇  ◇  ◇

約1年4カ月ぶりに、白鵬が“伝家の宝刀”を抜いた。貴景勝の立ち合いの圧力を軽減させつつ、攻めの姿勢を貫くため、かち上げを解禁した。狙い通りに出はなをくじくと、相手得意の突き、押しにも冷静に対応。最後は得意の右四つから左上手投げで仕留めた。かち上げは横審に「美しくない」と苦言を呈された、左を張ってからの連続技ではない。胸から首もとを的確に狙った攻守一体、正統派の技で、その後の横綱相撲と合わせて一蹴。大きく息を吐く気迫全開で、次世代の扉を開かせなかった。

激しい内容にも「じっくりと見ていった。若いころは、あんな稽古をしていたけど激しいとは思わない」と、当然とばかりに胸を張った。1月の初場所では御嶽海、玉鷲、貴景勝に3連敗して14日目に途中休場。今場所は9日目から同じ順番で3人と対戦し、全員への雪辱が完了。「昨日は昨日、今日は今日。そして明日は明日」と、一番ごとの積み重ねと強調していた。

とはいえ今月5日には、二所ノ関一門の連合稽古に一門外から参加し、貴景勝を真っ先に指名した。17勝1敗と圧倒すると、玉鷲にも無傷の11連勝。雪辱への準備に余念はなかった。

今場所の新番付発表直後の2月末には、大関とりの貴景勝に対し「ちょっと邪魔してやろうかな」と、カベになることを宣言していた。実はこの言葉、元横綱千代の富士が、貴花田(後の元横綱貴乃花)との初対戦前に使ったもの。世代交代を許さない決意表明だったが、現実には千代の富士は敗れて引退。白鵬はその結末までは知らなかったが「有言実行だね」と不敵に笑う。平成最後の本場所でなお「白鵬時代」の盤石ぶりを示した。【高田文太】

白鵬(手前)に上手投げで敗れる貴景勝(撮影・河田真司)

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八角理事長「出足を止めたのが」白鵬の立ち合い評価

立ち合いで貴景勝(右)にかち上げを見舞い、間合いをとる白鵬(撮影・河田真司)

<大相撲春場所>◇11日目◇20日◇エディオンアリーナ大阪

大関昇進を目指す関脇貴景勝(22=千賀ノ浦)の前に、42度目の優勝を狙う横綱白鵬(34=宮城野)が立ちはだかった、熱戦の結びの一番を、協会幹部も高く評価した。

協会トップの八角理事長(55=元横綱北勝海)は、立ち合う前は「白鵬は、つかまえさえすればと思っているだろうが、そうは今場所(の貴景勝)はいかないか」と立ち合いに注目。取組後は、やはり勝負を分けたポイントととして立ち合いを挙げ「白鵬は貴景勝の最初の出足を止めたのが一番(の勝因)だろう」、右かち上げで突進を止めた白鵬の立ち合いを第1の勝因に挙げた。その後の流れ、攻防も「途中で腰が浮き気味になったが、うまくいなしている」と評価。優勝争いは1差で平幕の逸ノ城(25=湊)が追う展開だが「こうゆう元気な人に勝つと(優勝に向けて)よしっ! と思うだろうね」と胸中を察した。

正面土俵下で審判長として目を光らせた、阿武松審判長(57=元関脇益荒雄)は、立ち合う前の仕切り中からも白鵬から発せられる気迫を感じたそうだ。「何としても勝つという気迫が(仕切りから)ありました。突き起こされ、土俵際に持って行かれても、絶対に勝つという気持ちが見て取れました」という。審判という勝負を判定する立場上、細かい目線では取り口を見られないが「押されても押されても、まわしを取ることだけに集中していたのでしょう。細かい部分は見られないので軽はずみなことは言えませんが、今日の相撲は、こん身で当たった両者ともに素晴らしかった」とほめていた。

大相撲春場所11日目 白鵬(左)は貴景勝にかちあげをする(撮影・奥田泰也)

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白鵬全勝で首位、逸ノ城1敗守る/11日目写真特集

<大相撲春場所>◇11日目◇20日◇エディオンアリーナ大阪

42度目の賜杯を狙う横綱白鵬(34=宮城野)は大関昇進がかかる関脇貴景勝(22=千賀ノ浦)に勝利し全勝を守った。

1敗で追う前頭4枚目逸ノ城(25=湊)と前頭7枚目碧山(32=春日野)が対戦し、逸ノ城が下したはたき込み。

【全勝】白鵬

【1敗】逸ノ城、

【2敗】鶴竜、高安、豪栄道、琴奨菊、碧山

11日目の取組模様を写真で振り返ります。


石浦(6勝5敗)押し出し琴奨菊(9勝2敗)

琴奨菊(左)が押し出して石浦に勝利する(撮影・奥田泰也)

石浦(左)を押し出しでやぶる琴奨菊(撮影・清水貴仁)


朝乃山(7勝4敗)寄り切り竜電(8勝3敗)

竜電(右)が寄り切りで朝乃山に勝利する(撮影・奥田泰也)

朝乃山(右)を寄り切る竜電(撮影・清水貴仁)


嘉風(8勝3敗)叩き込み阿武咲(4勝7敗)

激しく張り手を繰り出す阿武咲(左)と嘉風(撮影・清水貴仁)

阿武咲(奥)をはたき込みで下す嘉風(撮影・清水貴仁)

嘉風(後方)がはたき込んで阿武咲に勝利する(撮影・奥田泰也)


碧山(9勝2敗)叩き込み逸ノ城(10勝1敗)

碧山(手前)をはたき込みで下す逸ノ城(撮影・清水貴仁)

逸ノ城(背中)がはたき込んで碧山に勝利する(撮影・奥田泰也)


魁聖(1勝10敗)引き落とし錦木(3勝8敗)

魁聖(右)を引き落としでやぶる錦木(撮影・清水貴仁)=2019年3月20日、エディオンアリーナ大阪


遠藤(4勝7敗)押し出し北勝富士(3勝8敗)

北勝富士(左)を押し出す遠藤(撮影・清水貴仁)

遠藤(左)が北勝富士を押し出しで破る(撮影・奥田泰也)


御嶽海(5勝6敗)押し出し大栄翔(5勝6敗)

御嶽海(右)が大栄翔を押し出しで下す(撮影・清水貴仁)

御嶽海(右)が大栄翔を押し出しで下す(撮影・清水貴仁)


高安(9勝2敗)突き落とし栃ノ心(6勝5敗)

高安(右)は栃ノ心を突き出しで下す(撮影・清水貴仁)

高安が栃ノ心を突き落としで勝利する(撮影・奥田泰也)


千代大龍(6勝5敗)押し出し豪栄道(9勝2敗)

千代大龍(左)を押し出しでやぶる豪栄道(撮影・清水貴仁)

豪栄道(左)が千代大龍を押し出しで勝利する(撮影・奥田泰也)


玉鷲(4勝7敗)引き落とし鶴竜(9勝2敗)

きわどい勝負も玉鷲(左)を引き落としで下す鶴竜(撮影・清水貴仁)

きわどい勝負も玉鷲(左)を引き落としで下す鶴竜(撮影・清水貴仁)

きわどい勝負も玉鷲(左)を引き落としで下す鶴竜(撮影・清水貴仁)

鶴竜(左)が引き落としで玉鷲に勝利する(撮影・奥田泰也)

鶴竜(左)が引き落としで玉鷲に勝利する(撮影・奥田泰也)


白鵬(11勝0敗)上手投げ貴景勝(8勝3敗)

白鵬(右)と激しい取り組みをみせる貴景勝(撮影・清水貴仁)

貴景勝(右)を上手投げで下す白鵬(撮影・清水貴仁)

貴景勝(右)を上手投げで下す白鵬(撮影・清水貴仁)

貴景勝(右)を上手投げで下す白鵬(撮影・清水貴仁)

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白鵬が貴景勝下し無傷11連勝、1敗逸ノ城 春場所

白鵬(右)と激しい取り組みをみせる貴景勝(撮影・清水貴仁)

<大相撲春場所>◇11日目◇20日◇エディオンアリーナ大阪

42度目の賜杯を狙う横綱白鵬(34=宮城野)と大関昇進がかかる関脇貴景勝(22=千賀ノ浦)の今場所の行方を占う一番は、白鵬が貴景勝を上手投げで下し無傷の11連勝。貴景勝は前日の鶴竜に続く連日の横綱撃破はならず8勝3敗となった。

横綱鶴竜(33=井筒)は前場所Vの関脇玉鷲(34=片男波)を引き落として9勝2敗。玉鷲は4勝7敗。

大関陣は豪栄道(32=境川)が前頭5枚目千代大龍(30=九重)を押し出して9勝2敗。千代大龍は6勝5敗。高安(28=田子ノ浦)と、かど番栃ノ心(31=春日野)の大関同士の一番は高安が突き落として8勝2敗。栃ノ心は6勝5敗。

前頭4枚目逸ノ城(25=湊)は前頭7枚目碧山(32=春日野)の1敗同士の一番は、逸ノ城がはたき込み10勝目。碧山は9勝2敗となった。

人気力士の前頭筆頭遠藤(28=追手風)は小結北勝富士(26=八角)を押し出し4勝7敗。北勝富士は3勝8敗。

優勝争いは全勝で白鵬、1敗で逸ノ城、、2敗で鶴竜、豪栄道、高安、碧山、前頭8枚目琴奨菊(35=佐渡ケ嶽)が続く。

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白鵬が大関とりの貴景勝下す、全勝守り横綱威厳示す

白鵬(右)と激しい取り組みをみせる貴景勝(撮影・清水貴仁)

<大相撲春場所>◇11日目◇20日◇エディオンアリーナ大阪

横綱白鵬(34=宮城野)が、大関とりの関脇貴景勝(22=千賀ノ浦)を破り、全勝を守った。1月の初場所では、14日目に休場する直前の13日目に対戦。敗れて優勝争いのトップから引きずり下ろされた因縁の相手だった。対戦前まで貴景勝は2敗。負ければ1差に詰まり、優勝争いが混戦となるところ、横綱の威厳を示すと同時に単独トップを守った。

場所前の今月5日には、二所ノ関一門の連合稽古に、一門外から参加した。真っ先に貴景勝を指名すると、最初の一番こそ押し出されたが、その後は17連勝。貴景勝を計17勝1敗と圧倒した。貴景勝は、連合稽古などで力を出し切っていないともいわれるが、この日の朝稽古で白鵬は「出していたと思う。それを上回った」と、自信にしていた様子だった。同時に、相撲界を引っ張っていく力士の1人であることを認め、今後の本人の努力次第で「違う景色が見えてくる」と、番付を上げていく可能性が十分あると語っていた。

先場所は11日目に御嶽海、12日目に玉鷲、13日目に貴景勝に敗れ、3連敗を喫した。今場所も9日目に御嶽海、10日目に玉鷲、この日の11日目に貴景勝と、同じ順番で対戦したが、きれいに全員を土俵に沈めた。先場所の3連敗が始まったのと同じ11日目に、リベンジ完了。平成最後の本場所も、世代交代を許さなかった白鵬が、歴代ダントツ、42度目の優勝へまた1歩前進した。

大相撲春場所11日目 白鵬(右)が上手投げで貴景勝に勝利する(撮影・奥田泰也)

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貴景勝が鶴竜から初勝利 悪夢から1年で大関へ前進

鶴竜(手前)を引き落としで破る貴景勝(撮影・清水貴仁)

<大相撲春場所>◇10日目◇19日◇エディオンアリーナ大阪

関脇貴景勝(22=千賀ノ浦)が、三重の喜びで大関昇進へ大きく前進した。過去3戦3敗と、唯一勝ち星がなかった鶴竜を、自慢の押し相撲で圧力をかけた末に引き落とした。鶴竜から初勝利、6場所連続の勝ち越し、昨年休場した春場所での殊勲星。昇進目安の10勝以上へ期待感が高まる中、11日目は全勝の白鵬が相手。横綱連破で昇進をぐっと引き寄せる。

大関とりの期待を込められた座布団が、春場所の土俵に降ってきた。その土俵で勝ち名乗りを受けた貴景勝の表情は、勝敗を判別できないほど変化がない。「胸を借りるつもり」で挑んだ横綱戦。過去3戦3敗の鶴竜に初めて勝った。下からあてがわれ、のど輪で圧力を封じられても休まない。ついに引いた鶴竜になお圧力をかけ、最後は引き落として土俵に手をつかせた。愚直な突き押し相撲。「(最後は)脳みそがいい判断をしてくれた。自分のできることは少ない。始まったら夢中だった」。思考はシンプル。極限の集中状態に、雑念が入り込む余地はなかった。

1年前の地獄からはい上がってきた。「出場できるだけで感謝しないといけない」。右足の負傷により休場した昨年春場所で、最後に相撲を取ったのはこの日と同じ10日目。11日目以降は病院で取組を眺め「なにをやってんやろ」と、自分を情けなく思った。今場所は何かと大関とりを取りざたされるが、場所前はあえて「黒まわしをつけていた時のことを思い出したい」と、初心に帰った。

新十両を決めた3年前の大阪と、大関とりの大阪。「あまりそういう(大関とりの)場所とか自分でフォーカスしていない。毎場所が同じ気持ちだから」と平常心を強調した。

最強横綱に勝って昇進を手中に収めたい。大関昇進の目安は10勝以上だが、横綱を圧倒する内容は数字以上の価値を持つ。11日目は白鵬戦。「胸を借りるつもりで、しっかり準備をするしかない」。世代交代、昇進の機運が高まっている。【佐藤礼征】

貴景勝の対横綱戦

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貴景勝 鶴竜に初○で大関前進「脳みそがいい判断」

引き揚げる前に知人にあいさつする貴景勝(撮影・清水貴仁)

<大相撲春場所>◇10日目◇19日◇エディオンアリーナ大阪

関脇貴景勝(22=千賀ノ浦)が、三重の喜びで大関昇進へ大きく前進した。

過去3戦3敗と、唯一勝ち星がなかった鶴竜を、自慢の押し相撲で圧力をかけた末に引き落とした。鶴竜から初勝利、6場所連続の勝ち越し、昨年休場した春場所での殊勲星。昇進目安の10勝以上へ期待感が高まる中、11日目は全勝の白鵬が相手。横綱連破で昇進をぐっと引き寄せる。

   ◇   ◇   ◇

大関とりの期待を込められた座布団が、春場所の土俵に降ってきた。その土俵で勝ち名乗りを受けた貴景勝の表情は、勝敗を判別できないほど変化がない。「胸を借りるつもり」で挑んだ横綱戦。過去3戦3敗の鶴竜に初めて勝った。下からあてがわれ、のど輪で圧力を封じられても休まない。ついに引いた鶴竜になお圧力をかけ、最後は引き落として土俵に手をつかせた。愚直な突き押し相撲。「(最後は)脳みそがいい判断をしてくれた。自分のできることは少ない。始まったら夢中だった」。思考はシンプル。極限の集中状態に、雑念が入り込む余地はなかった。

1年前の地獄からはい上がってきた。「出場できるだけで感謝しないといけない」。右足の負傷により休場した昨年春場所で、最後に相撲を取ったのはこの日と同じ10日目。11日目以降は病院で取組を眺め「なにをやってんやろ」と、自分を情けなく思った。今場所は何かと大関とりを取りざたされるが、場所前はあえて「黒まわしをつけていた時のことを思い出したい」と、初心に帰った。

新十両を決めた3年前の大阪と、大関とりの大阪。「あまりそういう(大関とりの)場所とか自分でフォーカスしていない。毎場所が同じ気持ちだから」と平常心を強調した。

最強横綱に勝って昇進を手中に収めたい。大関昇進の目安は10勝以上だが、横綱を圧倒する内容は数字以上の価値を持つ。11日目は白鵬戦。「胸を借りるつもりで、しっかり準備をするしかない」。世代交代、昇進の機運が高まっている。【佐藤礼征】

鶴竜(手前)を引き落としで破る貴景勝(撮影・清水貴仁)

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白鵬チャクラが開いた?また背後取られるも逆転勝ち

玉鷲(左)に押し込まれながも最後は突き落としで相手を下す白鵬(撮影・清水貴仁)

<大相撲春場所>◇10日目◇19日◇エディオンアリーナ大阪

横綱白鵬(34=宮城野)の動きが加速した。関脇玉鷲(34=片男波)に背後を取られた。先場所も似た体勢になり、黒星を喫したが、同じ轍(てつ)は踏まない。そのままくるりとターンし、窮地を脱し、突き落とした。初日から10連勝は38度目。「まあ(体が)動いてるね」と満足そうだ。

同じく背後を取られて、逆転の小手投げで勝った8日目の栃煌山戦。翌日の朝稽古後「チャクラが開いたんじゃないの?」といたずらっぽく笑った。他の力士がまねできない危機回避能力をオカルトっぽく説明。この日も「チャクラ? そう。ピッとね」と右手の平をひねって笑った。

先場所は10連勝後、御嶽海、玉鷲、貴景勝と3連敗でV逸した。今場所も同じ並びの3連戦だが、2人は下した。きょう11日目に貴景勝に勝てばリベンジは成る。「10日間のような相撲が取れれば、と思います」。1敗は逸ノ城、碧山の平幕2人だけ。42度目の賜杯がくっきり見えてきた。

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白鵬10連勝、貴景勝は鶴竜下す/10日目写真特集

<大相撲春場所>◇10日目◇19日◇エディオンアリーナ大阪

42度目の賜杯を狙う横綱白鵬(34=宮城野)は前場所Vの関脇玉鷲(34=片男波)を突き落とし、ただ1人無傷の10連勝を飾った。横綱鶴竜(33=井筒)は大関昇進を懸ける関脇貴景勝(22=千賀ノ浦)と対戦。貴景勝が勝利し8勝2敗とした。鶴竜も8勝2敗。

【全勝】白鵬

【1敗】逸ノ城、碧山

【2敗】鶴竜、高安、豪栄道、貴景勝、琴奨菊

10日目の取組模様を写真で振り返ります。


貴景勝(8勝2敗)引き落とし鶴竜(8勝2敗)

鶴竜(手前)を引き落としでやぶる貴景勝(撮影・清水貴仁)

鶴竜(手前)を引き落としでやぶる貴景勝(撮影・清水貴仁)

鶴竜(手前)を引き落としでやぶる貴景勝(撮影・清水貴仁)

インタビュー室から支度部屋へ向かう貴景勝(撮影・河田真司)

引き揚げる前にファンにサインする貴景勝(撮影・清水貴仁)


白鵬(10勝0敗)突き落とし玉鷲(4勝6敗)

玉鷲(手前)を突き落としでやぶる白鵬(撮影・清水貴仁)

玉鷲(手前)を突き落としでやぶる白鵬(撮影・清水貴仁)

白鵬(右)は突き落としで玉鷲を破る(撮影・渦原淳)


高安(8勝2敗)突き落とし逸ノ城(9勝1敗)

高安(右)を突き落としでやぶる逸ノ城(撮影・清水貴仁)

高安(右)を突き落としでやぶる逸ノ城(撮影・清水貴仁)

記者の質問に答える逸ノ城(撮影・河田真司)


栃ノ心(6勝4敗)上手ひねり豪栄道(8勝2敗)

栃ノ心(左)を上手ひねりで破る豪栄道(撮影・渦原淳)

上手ひねりで栃ノ心(右)をやぶる豪栄道(撮影・清水貴仁)


御嶽海(4勝6敗)押し出し遠藤(3勝7敗)

御嶽海(左)は遠藤を押し出す(撮影・渦原淳)

遠藤(左)を押し出しで下す御嶽海(撮影・清水貴仁)


琴奨菊(8勝2敗)寄り切り阿武咲(4勝6敗)

琴奨菊(右)は阿武咲を寄り切る(撮影・渦原淳)

阿武咲(右)を寄り切りでやぶった琴奨菊は相手にぶつかったあごに手をやる(撮影・清水貴仁)


碧山(9勝1敗)押し倒し松鳳山(5勝5敗)

碧山(左)は松鳳山を押し倒す(撮影・渦原淳)

松鳳山(左)を押し倒しでくだす碧山(撮影・清水貴仁)


朝乃山(7勝3敗)はたき込み石浦(6勝4敗)

朝乃山(右)は石浦をはたき込む(撮影・渦原淳)

前に出た石浦(右)をはたき込みでやぶる朝乃山(撮影・清水貴仁)


嘉風(7勝3敗)寄り切り勢(1勝9敗)

勢(左)を寄り切る嘉風(撮影・清水貴仁)

嘉風の前にやぶれ厳しい顔をみせる勢(撮影・清水貴仁)


竜電(7勝3敗)寄り切り琴恵光(6勝4敗)

琴恵光(左)を寄り切りでくだす竜電(撮影・清水貴仁)

竜電(左)は琴恵光を寄り切る (撮影・渦原淳)

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関脇貴景勝が鶴竜破り2敗死守、白鵬無傷10連勝

鶴竜(手前)を引き落としでやぶる貴景勝(撮影・清水貴仁)

<大相撲春場所>◇10日目◇19日◇エディオンアリーナ大阪

42度目の賜杯を狙う横綱白鵬(34=宮城野)は前場所Vの関脇玉鷲(34=片男波)を突き落とし、ただ1人無傷の10連勝を飾った。玉鷲は4勝6敗。

横綱鶴竜(33=井筒)は大関昇進がかかる関脇貴景勝(22=千賀ノ浦)と対戦。貴景勝が引き落としで勝利し8勝2敗とした。鶴竜も8勝2敗。

ご当所力士の大関豪栄道(32=境川)と、かど番の栃ノ心(31=春日野)の大関同士の一番は豪栄道が上手ひねりで勝って8勝2敗とした。栃ノ心は6勝4敗。大関高安(28=田子ノ浦)は前頭4枚目逸ノ城(25=湊)に突き落とされ8勝2敗。逸ノ城は9勝1敗。

人気力士の前頭筆頭遠藤(28=追手風)は小結御嶽海(26=出羽海)に押し出され3勝7敗。御嶽海は4勝6敗。

優勝争いは全勝で白鵬。1敗で逸ノ城、前頭7枚目碧山(32=春日野)、2敗で鶴竜、豪栄道、高安、貴景勝、前頭8枚目琴奨菊(35=佐渡ケ嶽)が続く。

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逸ノ城が大関狩り、集中力の源は新趣味アーチェリー

逸ノ城(右)は小手投げで豪栄道を破る(撮影・渦原淳)

<大相撲春場所>◇9日目◇18日◇エディオンアリーナ大阪

西前頭4枚目の逸ノ城(25=湊)が、新入幕だった14年9月の秋場所以来4年半ぶりに9日目での勝ち越しを決めた。大関豪栄道(32=境川)を小手投げで破って8勝1敗とした。

実は1月の初場所後に始めたアーチェリーが好調の一因。新たな趣味となった競技で培った集中力で、8日目の大関栃ノ心戦の黒星を引きずらなかった。全勝の横綱白鵬を横綱鶴竜らと追っている。

   ◇   ◇   ◇

獲物を射るように、逸ノ城がキレ味鋭い小手投げで大関狩りを果たした。

もろ差しを許した直後、前に出てきた豪栄道の推進力を利用。1回転させた。「左上手を取れたので、どっしりと構えて思った通りに取れた。思い切りやれてよかった」と胸を張った。豪栄道に10勝8敗とした合口の良さもあるが「いつもの場所よりも集中できている」と、好調の要因を挙げた。

集中力を生んでいる一因に、初場所後の1月下旬から始めたアーチェリーがある。幼少期から弓矢に興味があり「やっている人を見るのも好き」と、日本や韓国の歴史ドラマで、弓矢を使うシーンを食い入るように見るという。都内の屋内施設を、まだ2度しか訪れたことはないが「3時間ぐらい、あっという間に過ぎる。新しい趣味」と、のめり込んでいる。

約18メートル先にある直径40センチの的を狙うだけに「集中力が必要。でも弓を引くのに力がいるから腕がパンパンで疲れちゃう」と、この日の左上手のように、まわしを引きつける力も自然と身に着く。ただし「まだ的の真ん中に当たったことないんです」と苦笑い。将来的なオリンピック(五輪)出場については「ムリムリ」と否定したが、40代のメダリストがいると知ると「そうなんですか!?」と色気も。関取衆最重量226キロの逸ノ城に、繊細な競技が相乗効果をもたらし始めている。【高田文太】

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白鵬9戦全勝で首位堅持 大関昇進狙う貴景勝7勝目

寄り切りで勝利する白鵬(手前)(撮影・清水貴仁)

<大相撲春場所>◇9日目◇18日◇エディオンアリーナ大阪

42度目の賜杯を狙う横綱白鵬(34=宮城野)は小結御嶽海(26=出羽海)を寄り切りで下して無傷の9連勝。首位を守った。御嶽海は3勝6敗。

1敗差で白鵬を追う横綱鶴竜(33=井筒)は前頭4枚目栃煌山(32=春日野)を押し出して8勝目を挙げた。栃煌山は1勝8敗。

大関かど番の栃ノ心(31=春日野)は前頭3枚目正代(27=時津風)を上手投げで下し6勝3敗。正代は0勝9敗。

大関高安(28=田子ノ浦)は前場所Vの関脇玉鷲(34=片男波)を押し出して8勝目を挙げた。玉鷲は4勝5敗。

ご当所力士の大関豪栄道(32=境川)は前頭4枚目逸ノ城(25=湊)に小手投げで敗れた。豪栄道は7勝2敗、逸ノ城は8勝1敗。

大関昇進を懸ける関脇貴景勝(22=千賀ノ浦)は前頭5枚目千代大龍(30=九重)を突き落として7勝2敗。千代大龍は5勝4敗。

人気力士の前頭筆頭遠藤(28=追手風)は前頭2枚目妙義龍(32=境川)を押し出した。妙義龍は3勝6敗。

優勝争いは9戦全勝の白鵬、1敗で鶴竜、高安、逸ノ城、前頭7枚目碧山(32=春日野)。

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白鵬9連勝、貴景勝7勝目/9日目写真ライブ特集

<大相撲春場所>◇9日目◇18日◇エディオンアリーナ大阪

42度目の賜杯を狙う横綱白鵬(34=宮城野)は小結御嶽海(26=出羽海)を下して9勝目。1敗の横綱鶴竜(33=井筒)は前頭4枚目栃煌山(32=春日野)を押し出して8勝目を挙げた。大関昇進を懸ける関脇貴景勝(22=千賀ノ浦)は前頭5枚目千代大龍(30=九重)を突き落として7勝2敗。

9日目の取組模様を写真で振り返ります。


白鵬(9勝0敗)寄り切り御嶽海(3勝6敗)

寄り切りで勝利する白鵬(手前)(撮影・清水貴仁)

寄り切りで勝利する白鵬(右)(撮影・清水貴仁)

寄り切りで勝利する白鵬(撮影・清水貴仁)


栃煌山(1勝8敗)押し出し鶴竜(8勝1敗)

栃煌山を押し出す鶴竜(右)(撮影・渦原淳)

押し出しで勝利する鶴竜(左)(撮影・清水貴仁)


栃ノ心(6勝3敗)上手投げ正代(0勝9敗)

上手投げで勝利する栃ノ心(左)(撮影・清水貴仁)

栃ノ心(右)は上手投げで正代を下す(撮影・渦原淳)


高安(8勝1敗)押し出し玉鷲(4勝5敗)

押し出しで勝利する高安(左)(撮影・清水貴仁)

押し出しで勝利する高安(左)(撮影・清水貴仁)


逸ノ城(8勝1敗)小手投げ豪栄道(7勝2敗)

逸ノ城(右)は小手投げで豪栄道を破る(撮影・渦原淳)

豪栄道(右)に小手投げで勝利する逸ノ城(撮影・清水貴仁)

豪栄道(右)に小手投げで勝利する逸ノ城(撮影・清水貴仁)


貴景勝(7勝2敗)突き落とし千代大龍(5勝4敗)

貴景勝(左)は突き落としで千代大龍を破る (撮影・渦原淳)

突き落としで勝利する貴景勝(撮影・清水貴仁)


妙義龍(3勝6敗)押し出し遠藤(3勝6敗)

妙義龍を押し出す遠藤(左)(撮影・渦原淳)

押し出しで勝利する遠藤(右)(撮影・清水貴仁)


琴奨菊(7勝2敗)押し出し阿炎(2勝7敗)

琴奨菊(右)は阿炎を押し出す(撮影・渦原淳)

押し出しで勝利する琴奨菊(手前)(撮影・清水貴仁)


碧山(8勝1敗)肩すかし勢(1勝8敗)

碧山(右)は肩すかしで勢を破る(撮影・渦原淳)

勢(左)に肩すかしで勝利する碧山(撮影・清水貴仁)


竜電(6勝3敗)引き落とし石浦(6勝3敗)

引き落としで勝利する石浦(奥)(撮影・清水貴仁)


大翔鵬(4勝5敗)押し倒し豊ノ島(2勝7敗)

大翔鵬(左)は豊ノ島を押し倒す(撮影・渦原淳)

押し倒しで勝利する大翔鵬(右)(撮影・清水貴仁)

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白鵬衰え知らずの小手投げ、千代の富士超え目指す

懸賞金を手に土俵から引き揚げる白鵬(撮影・河田真司)

<大相撲春場所>◇8日目◇17日◇エディオンアリーナ大阪

横綱白鵬(34=宮城野)が、全勝を守って単独トップに立った。東前頭4枚目の栃煌山に、背後を取られながらも逆転の小手投げ。歴代ダントツ47度目のストレートでの勝ち越しを決めた。

瞬時の判断力、体のキレに衰えを見せず、昨年秋場所以来、3場所ぶり42度目の優勝に近づいた。前日7日目まで全勝の逸ノ城は敗れ、横綱鶴竜らとともに1敗で追う展開となった。

  ◇  ◇  ◇

背後から押されたまま、土俵際が目前に迫っても、白鵬だけは逆転への道筋が見えていた。左腕を振りほどき、栃煌山の右腕を抱えた。同時に右足を引き、体を開いて間合いを取った。回転させ始めていた腰を、もう1段階落とし、小手投げで土俵下まで転がした。絶体絶命の状況に「後ろに回られているからね」と、多少の動揺は認めた。だが「冷静に体勢を立て直して振り返った」と、狙い通りの逆転だと明かした。

幕内後半の審判長を務めた阿武松審判部長(元関脇益荒雄)は「一瞬のうちに3つの動作をしている。普通はできない。この集中力を保てば、かなう者はいない」と舌を巻いた。47度目のストレート給金は、歴代2位の千代の富士の25度を大きく上回る。朝稽古の時点で「50回を目指したい」と、新たな目標を見つけて笑顔を見せていた。

今場所2日目に34歳となった白鵬は常々「モチベーションを保つのが難しい」と話す。優勝回数、通算白星など主な記録は、ほとんど塗り替えた。その中で30代で活躍した千代の富士の2つの記録を見つけた。自身は優勝ペースが落ちた33歳から、千代の富士は8度優勝。「オレは1度しかないから」と、新たな目標に心を躍らせた。また千代の富士の最後の優勝は35歳5カ月。「これを超える時は東京五輪の後だな」と、1年半後も見据える。

衰え知らずを印象づけたこの日の取組には終始笑顔だった。「あと1週間、引っ張っていく」。平成最後の本場所の主役を譲るつもりはない。【高田文太】

栃煌山(左)に背中をとられる白鵬(撮影・河田真司)
栃煌山(奥)に小手投げで勝利する白鵬(撮影・上田博志)

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白鵬、背後取られるも逆転 八角理事長は対応力絶賛

栃煌山に背中を取られる白鵬(撮影・上田博志)

<大相撲春場所>◇8日目◇17日◇エディオンアリーナ大阪

横綱白鵬(33=宮城野)が、抜群の反射神経を発揮し、ただ1人、無傷の8連勝で勝ち越しを決め、場所を折り返した。

東前頭4枚目の栃煌山(32=春日野)に完全に背後を取られる絶体絶命のピンチ。ここから出てきた栃煌山の右腕を小手に巻き、後ろに引いた右足を軸に左から豪快に投げ飛ばした。

初場所でも4日目の北勝富士戦で、勝負ありと思われた窮地から逆転で勝つなど運動神経、反射神経の良さを見せている白鵬。文字通り拾った星に、協会トップの八角理事長(55=元横綱北勝海)は「白鵬にすれば(場所が終わって)後から考えた時に『あの1番に勝ってて良かったな』と思える1番になったのではないか。『この形で勝ったんだから今場所は優勝かな』というように、いい方にとるんじゃないかな」と胸中を察した。その上で「どんなに悪い体勢になっても崩されない柔らかさ。悪い体勢から、いかに勝っていくか。それが優勝回数に、つながっているのではないか」と分析した。栃煌山の詰めについては「まさか白鵬が、あの体勢(バランスを崩した後ろ向き)になるとは思わなかっただろう。後ろからガバッとつかまえきれずに、気持ちだけ前に行って足がついて行かなかった。それだけ白鵬が動いていたということ」と、ここでも白鵬の対応力の高さを指摘した。

土俵下で審判長として目を光らせていた審判部の阿武松部長(57=元関脇益荒雄)も「真後ろに回られて瞬間的に、小手までいっての投げ(をイメージ)。一瞬のうちに3つの動作をしている。普通じゃできません」と驚きの声。今場所にかける白鵬の執念を「後ろを向いても絶対に白星をあきらめないという気持ち。あの対応力はすごい」と評した上で「1場所15日の長丁場ですが、横綱が15日間、この集中力を保てれば、かなう者はいない」と強さを感じ取っていた。

土俵から下がり、あんどの表情を浮かべる白鵬(撮影・河田真司)

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白鵬無傷8連勝、逸ノ城に土/8日目写真ライブ特集

<大相撲春場所>◇8日目◇17日◇エディオンアリーナ大阪

42度目の賜杯を狙う横綱白鵬(34=宮城野)は前頭4枚目栃煌山(32=春日野)に背後を取られながらも最後は小手投げで下して無傷の8勝目を挙げた。7日目終了時点で7戦全勝だった逸ノ城が敗れたため、単独首位に立った。

ご当所力士の大関豪栄道(32=境川)は前場所Vの玉鷲(34=片男波)を寄り切って7勝1敗。

大関高安(28=田子ノ浦)は前頭3枚目正代(27=時津風)を押し出し7勝目を挙げた。

8日目の取組模様を写真で振り返ります。


北勝富士(2勝6敗)押し出し鶴竜(7勝1敗)

北勝富士(右)に押しだしで勝利する鶴竜(撮影・上田博志)

北勝富士(右)に押しだしで勝利する鶴竜(撮影・上田博志)


白鵬(8勝0敗)小手投げ栃煌山(1勝7敗)

栃煌山(左)に小手投げで勝利する白鵬(撮影・上田博志)

栃煌山(奥)に小手投げで勝利する白鵬(撮影・上田博志)

栃煌山(奥)に小手投げで勝利する白鵬(撮影・上田博志)

白鵬は小手投げで栃煌山(手前)を破る(撮影・渦原淳)


玉鷲(4勝4敗)寄り切り豪栄道(7勝1敗)

玉鷲(右)に寄り切りで勝利する豪栄道(撮影・上田博志)

玉鷲(右)に寄り切りで勝利する豪栄道(撮影・上田博志)

玉鷲(左)を寄り切る豪栄道(撮影・渦原淳)


栃ノ心(5勝3敗)寄り切り逸ノ城(7勝1敗)

逸ノ城(右)に寄り切りで勝利する栃ノ心(撮影・上田博志)

逸ノ城(右)に寄り切りで勝利する栃ノ心(撮影・上田博志)

栃ノ心は逸ノ城(左)を寄り切る (撮影・渦原淳)


高安(7勝1敗)押し出し正代(0勝8敗)

正代(左)に押しだしで勝利する高安(撮影・上田博志)

正代(左)に押しだしで勝利する高安(撮影・上田博志)


貴景勝(6勝2敗)突き出し遠藤(2勝6敗)

遠藤(左)に突き出しで勝利する貴景勝(撮影・上田博志)

遠藤(左)に突き出しで勝利する貴景勝(撮影・上田博志)

遠藤に突き出しで勝利する貴景勝(撮影・上田博志)


御嶽海(3勝5敗)寄り切り魁聖(1勝7敗)

御嶽海(奥)を寄り切る魁聖(撮影・渦原淳)

御嶽海(手前)に寄り切りで勝利する魁聖(撮影・上田博志)

御嶽海(右)に寄り切りで勝利する魁聖(撮影・上田博志)


隠岐の海(4勝4敗)寄り切り琴奨菊(6勝2敗)

琴奨菊(手前)に寄り切りで勝利する隠岐の海(撮影・上田博志)


碧山(7勝1敗)引き落とし佐田の海(3勝5敗)

碧山は引き落としで佐田の海(左)を破る(撮影・渦原淳)


松鳳山(4勝4敗)押し出し石浦(5勝3敗)

松鳳山は石浦(奥)を押し出す(撮影・渦原淳)

石浦(左)に押しだしで勝利する松鳳山(撮影・上田博志)


竜電(6勝2敗)寄り切り豊ノ島(2勝6敗)

竜電は豊ノ島(手前)を寄り切る(撮影・渦原淳)


友風(4勝4敗)寄り切り琴恵光(6勝2敗)

友風(奥)をよりきる琴恵光(撮影・渦原淳)

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白鵬8連勝で単独首位、貴景勝は遠藤を突き出し6勝

白鵬は小手投げで栃煌山(手前)を破る(撮影・渦原淳)

<大相撲春場所>◇8日目◇17日◇エディオンアリーナ大阪

横綱鶴竜(33=井筒)は小結北勝富士(26=八角)を押し出しで下して7勝1敗。

42度目の賜杯を狙う横綱白鵬(34=宮城野)は前頭4枚目栃煌山(32=春日野)に背後を取られながらも最後は小手投げで下して無傷の8勝目を挙げた。7日目終了時点で7戦全勝だった逸ノ城が敗れたため、単独首位に立った。

ご当所力士の大関豪栄道(32=境川)は前場所Vの玉鷲(34=片男波)を寄り切って7勝1敗。

大関かど番の栃ノ心(31=春日野)は勝ちっ放しの前頭4枚目逸ノ城(25=湊)を寄り切って5勝3敗。逸ノ城は今場所初黒星を喫した。

大関高安(28=田子ノ浦)は前頭3枚目正代(27=時津風)を押し出し7勝目を挙げた。

大関昇進を懸ける関脇貴景勝(22=千賀ノ浦)は前頭筆頭遠藤(28=追手風)を突き出した。貴景勝は6勝2敗、遠藤は2勝6敗。

優勝争いは8戦全勝の白鵬、1敗で鶴竜、高安、豪栄道、逸ノ城、碧山(32=春日野)。

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荒磯親方初解説VTR…力士時代一転の滑らかな口調

大相撲生中継の解説に入る、元横綱稀勢の里の荒磯親方(撮影・河田真司)

<大相撲春場所>◇7日目◇16日◇エディオンアリーナ大阪

元横綱稀勢の里の荒磯親方(32)が初めて、NHK大相撲中継の解説を務めた。力士時代とは一転した滑らかな口調で、各力士の特長などを説明。約2時間の役目を終えると、ツイッターなどでは明快な解説を絶賛する声が相次いだ。

主な力士への荒磯親方の放送中のコメントは以下の通り。

▽嘉風 「相撲の研究がすごいので、いつもアドバイスを求めにいきました。嘉風は1歩目の踏み出しの足が、非常に地面に付くのが速いんですよね。そうすると2つの足でしっかり押せる、しっかり伝わる。そんな相撲を取っているので、突っ張られても効いていない状態になる。嘉風と対戦する時は、足を速くついて、僕も2つの足で残さないと、もっていかれる。出足の1歩目は気を付けていました。1歩の着地が速い。幕内で一番速いと思います」

▽阿武咲 「阿武咲の稽古を求めて、阿武松部屋に場所前しょっちゅう行っていました。負けん気の強さ、圧力。そして彼の肩甲骨の柔らかさ。普通の力士より10センチ、20センチ、腕が前に伸びてくる。もろ差しに入るうまさは、相撲界でもかなり上の方」

▽貴景勝 「腰の強さ、腰の決まり方。なかなかこういう突き押しの形っていうのは珍しい。ちょっと四つ相撲のような腰つき。しっかり相手に入り込んで、ロックして逃さない。非常に珍しい突き押し。その安定感がすごい出ている。どんどん下からあおられて入ってくるので、自分の体が起きてくる。四つ相撲で寄られているようだった」

▽高安 「彼の左四つはおそらく角界で一番強いと思います。これっていうものをしっかり決めた上で流れでいけばいい。これっていうものを決めて、しっかり当たるのが大事」。欠点として腰高を指摘されることもあるが「これが高安の相撲です。高安が頭を下げて、膝を曲げて押したら、力はないと自分は思っております。これが一番力が出る状態です」と持論を口にした。

▽遠藤 「相撲は非常にうまかったですね。ほれぼれするようなうまさ」。遠藤は栃ノ心に勝ってインタビュールームに呼ばれたが、言葉少な。この様子には「力士らしい力士ですね。アナウンサーさん泣かせ。相撲終わった後のインタビューは参考になることが多かった、結構本音が出てしまう。遠藤のようなインタビューは相手に読まれなくていいと思うけども、アナウンサー泣かせですね」。

▽鶴竜 「右足の踏み込みの速さ、地面に付く速さが横綱の強さだと思います。2つで立たれた時は、力を発揮します。1つの足より2つの足で攻めた方が強いですし、残す時も強い。僕もつく前に何とかしようということが功を奏して、対戦成績はちょっと有利だったんですけど。そこだけしか集中しなかった。そこだけでした」

▽白鵬 「強い横綱がいて、63連勝を止めて注目された。強い横綱がいて優勝したので注目されました。白鵬関がいなかったら自分はいなかったと思うくらい、そんな存在ですね。倒して横綱に上がりたいという気持ちがあったので、思い出の一番になりました」「自分十分はそうそうなれない。なれなくても引き出しが多く、勝ちにつなげる。何をするのか分からないくらい、これもあるのか、これもあるのかと毎場所感じていましたね」

兄弟子への感謝の言葉もあった。

▽西岩親方(元関脇若の里) 「若の里関がいなかったら、僕は17歳で十両に上がることはなかった。本当に稽古をつけていただいた。ここまで稽古をする力士は見たことがない。圧倒的にNO・1です。西岩親方のおかげですね」

このほか、横綱昇進時の思い出も口にした。

▽横綱 初めて綱を締めた感覚は「なんとも言葉じゃ表現できない。身震いするというか、グッと体に力がこもるようなそんな気持ちでした」。

▽失敗 推挙式の後、東京・明治神宮で初めて土俵入りを披露。「最後、ちょっと所作を間違えたんですけど…。緊張ですね。(土俵入りは)毎回、緊張していましたね」

現役時代の取り口、癖などについても言及があった。

▽最大の武器=左のおっつけ 「おっつけようと思ったことは1度もなくて、左のはずの延長がおっつけ。肘をおっつけると抜けてしまうこともありますし、無駄な動きが出てくる。すぱっと左をそのまま狙いにいくと、無駄な動きがなく、ロックがかかり、相手に力が伝わる」。この説明に対し、向正面で解説した雷親方(元小結垣添)は「横綱にあの左をしぼられると我々は何もできない。体は横を向きますし、重心もずれますから。明日、朝稽古で若い衆に使わせていただきたいと思います」。

▽癖

-控えている時、笑っているように見えた場所もあった。あれはどういう思いだったのか

「あんまり意識はなく、リラックスした気持ちでやろうとした結果があったなってしまった」

-その前は目をパチパチすることもあった

「おそらくそれをやめようと思ったのが、そういう形になったのだと思います」

放送の最後には「次に強い力士を育てることが目標」と今後を見据えて、締めくくった。

解説席から緊張した面持ちで土俵を見つめる、元横綱稀勢の里の荒磯親方(撮影・河田真司)

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貴景勝が大関とりへ 会心押し相撲で3人目OB狩り

大栄翔(左)を突き出しで破る貴景勝(撮影・河田真司)

<大相撲春場所>◇7日目◇16日◇エディオンアリーナ大阪

大関とりの関脇貴景勝(22=千賀ノ浦)が、再び連勝の波に乗った。

埼玉栄高の3学年先輩で、普段から仲のいい平幕大栄翔を突き出し。すでに2敗を喫し、昇進へ暗雲が垂れ込めていたが、会心の押し相撲を見せた。全勝は横綱白鵬と逸ノ城。横綱鶴竜、大関高安、豪栄道らが1敗を守った。

大関とりへ、文字通り1歩も引かない。突っ張り合いは互角も、貴景勝の腰が低かった。同じ押し相撲の大栄翔を下から起こし、最後まで下がらずに突き出し。2日目以来の連勝も「普通っす。気持ちで負けないようにするだけ」と、ぶぜんとしていた。

大の仲良しでも、土俵の上では勝負師の顔を見せた。大栄翔は3学年上だが、巡業では同じタオルにくるまって寝ころぶほどで、はたから見れば恋人だ。大栄翔が先場所Vの玉鷲に土をつけた2日目の11日。直前の取組で勝利した貴景勝は「効いたな~俺の力水」といじり倒した。ただ、勝負となれば話は別。支度部屋では「誰が相手でも関係ない」と、目を光らせた。

今場所、妙義龍と北勝富士に続く3人目となる“OB狩り”だ。貴景勝含め、今場所は前頭2枚目以上に埼玉栄高OBが5人。数いる教え子の中でも、相撲部の山田道紀監督は「人が見えないところで努力するタイプ」と振り返る。高校時代、稽古後のランニングでは同期よりも1時間早く走り始めて差をつけた。入学時は120キロ程度だったベンチプレスも、200キロ以上を記録して同校歴代1位。高い身体能力も持ち合わせ、当時140キロ以上の体重ながら体育の授業でハンドスプリング(転回)を決め、同級生を驚かせた。

平成に大関昇進した25人で、7日目までに3敗した力士は0。昇進目安の10勝以上へ、取りこぼせない一番を制し2敗を死守したが「星で勘定しないようにやっていく」と、22歳は足元を見つめていた。【佐藤礼征】

大栄翔(左)を力強く攻める貴景勝(撮影・河田真司)
大栄翔を突き出しで破り、安堵の表情を見せる貴景勝(撮影・河田真司)

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