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井上尚弥2年連続2冠 最優秀選手賞と年間最高試合

ドネアを破りWBSS優勝を果たした井上尚弥はアリ・トロフィーを掲げる(2019年11月7日撮影)

ボクシングの19年度年間表彰式が8日に都内で開催され、WBAスーパー&IBF世界バンタム級王者井上尚弥(26=大橋)が、最優秀選手賞と年間最高試合で2年連続2冠となった。

ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)準決勝では2回TKOでIBF王座を獲得し、決勝では5階級制覇のWBA世界同級スーパー王者ノニト・ドネア(36=フィリピン)に判定勝ちでWBA王座を統一した。

最優秀選手は4人の候補がいたが、年間最高試合とも32票中27票を獲得した。いずれも2年連続3度目の受賞で、14年はKO賞と3冠で3度目の複数受賞となった。

技能賞は日本人初の4階級制覇を達成して初防衛した井岡一翔(30=Reason大貴)、殊勲賞はWBA世界ミドル級王座を奪回して初防衛した村田諒太(34=帝拳)が初受賞した。村田は2連続KOでKO賞も初受賞し、初の複数受賞となった。

この賞は日本ボクシングコミッション、日本プロボクシング協会、東京および関西運動記者クラブ・ボクシング分科会の主催、選考による。各賞の受賞者は以下の通り。

◆最優秀選手賞 井上尚弥(大橋)=2年連続3度目

◆技能賞 井岡一翔(Reason大貴)=初

◆殊勲賞 村田諒太(帝拳)=初

◆努力敢闘賞 永野祐樹(帝拳)=初

◆KO賞 村田諒太(帝拳)=初

◆新鋭賞 中谷潤人(M.T)=初

◆年間最高試合 WBAスーパー&IBF世界バンタム級統一戦 井上尚弥(大橋)-ノニト・ドネア(フィリピン)

◆世界戦以外の最高試合 WBOアジア太平洋ウエルター級王座決定戦 矢田良太(グリーンツダ)-別府優樹(久留米櫛間&別府優樹)

◆女子最優秀選手賞 天海ツナミ(山木)=2年連続2度目

◆女子最高試合 WBC世界フライ級王座戦 藤岡奈穗子(竹原&畑山)-天海ツナミ

◆優秀選手賞 井岡一翔(Reason大貴)、井上尚弥(大橋)、岩佐亮佑(セレス)、京口紘人(ワタナベ)、田中恒成(畑中)、寺地拳四朗(BMB)、村田諒太(帝拳)

◆特別賞 河野公平(ワタナベ)、田口良一(ワタナベ)、福原辰弥(本田)、故三迫仁志(元日本プロボクシング協会会長)

◆優秀トレーナー賞 加藤健太(三迫)

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山中竜也が2度目防衛に失敗、サルダールに判定負け

7回、サンドール(右)の右ストレートでダウンする山中(撮影・白石智彦)

<プロボクシング:WBO世界ミニマム級タイトルマッチ12回戦>◇13日◇神戸市立中央体育館

 WBO世界ミニマム級王者山中竜也(23=真正)が2度目の防衛に失敗した。同級3位ビック・サルダール(27=フィリピン)と12回フルラウンドを戦い、0-3の判定負けを喫した。序盤は押し気味だったが、中盤7回2分過ぎに強烈な右ストレートを顔面に食らいダウン。それでも王者の意地で盛り返し、終盤は相手をふらつかせる場面もあったが、劣勢を跳ね返すことはできなかった。

 山中は昨年8月に当時の王者・福原辰弥を判定で破り同級王座を獲得。今年3月にカジェロス(メキシコ)を下し初防衛に成功していた。戦績は16勝3敗5KO。

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山中竜也「みなさんに恩返し」神戸で初防衛目指す

フォトセッションでにらみあった山中竜也(左)とモイセス・カジェロス(撮影・渦原淳)

 WBO世界ミニマム級王者山中竜也(22=真正)が15日、神戸市内で同級4位モイセス・カジェロス(28=メキシコ)との初防衛戦(18日、神戸ポートピアホテル)に向けた予備検診に臨んだ。両者とも全ての項目において異常なく、山中は「身長も体格もほぼ一緒。想定内です。必ず勝って、みなさんに恩返しします」と落ち着いた表情で闘志を燃やした。

 身長はともに162・5センチ。その上で胸囲は山中が6・5センチ上回り、カジェロスはリーチが4センチ長かった。メキシコからやって来た挑戦者は「身長は数字が一緒で(自分の方が)リーチが長い。強そうに見えるけれど、勝つのは俺だ」と言い放った。

 山中は昨年8月、福原辰弥に判定勝ちして王座を奪取。今回はジムがある神戸で、初防衛を目指す。

検診を受ける山中(中央)。左はカジェロス(撮影・渦原淳)

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王者山中竜也18日初防衛戦「新・山中時代」つくる

シャドーボクシングをして汗を流すWBO世界ミニマム級王者・山中(撮影・上田博志)

 ボクシングWBO世界ミニマム級王者の山中竜也(22=真正)が初防衛で「新・山中時代」の号砲を鳴らす。18日のカジェロスとの初防衛戦に向け、12日は神戸市内の所属ジムで公開練習。ミット打ちなど約2時間汗を流し「誰が見ても自分が勝っている試合をしたい。できたらKOを狙う」と誓った。

 約7カ月ぶりの試合へ気合十分だ。昨年8月、福原辰弥に判定勝ちして新王者になったが、左眼窩(がんか)底骨折の影響で休養。その間に憧れの元WBC世界バンタム級王者の山中慎介が現役引退を表明した。

 昨冬、自身のベルト獲得を祝う場で出されたウリ科の野菜に「山中慎介」と名前が間違えて彫ってあった。現時点での圧倒的な知名度の差を突き付けられながらも、山中は「(自分は)まだまだ…」と恐縮しきりだ。それでも「連続防衛はしていきたい」と、同姓の大先輩が成し遂げた12回の防衛記録に純粋な目を輝かせた。

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山中竜也は震災3カ月後誕生、神戸で初防衛戦へ思い

対戦者の写真を手にする山中

 WBO世界ミニマム級王者の山中竜也(22=真正)が、3月18日に同級4位モイセス・カジェロス(28=メキシコ)と初防衛戦を行うことが決定した。阪神・淡路大震災から23年の17日、神戸市内で発表。会場は神戸ポートピアホテルで、国内では2例目のホテルでの世界戦となる。昨年8月に福原辰弥(28)に判定勝ちして新王者となったが、左眼窩(がんか)底骨折の影響で休養。7カ月ぶりの試合に「気持ちは挑戦者でも、内容はチャンピオンらしく戦いたい」と話した。

 山中は震災から3カ月後の95年4月11日に生まれた。当時は警察官で、震災直後は検視官として奔走した山下正人会長(55)は「神戸で試合をして、地元への思いを伝えたかった」と明かした。豪華シャンデリアの下にリングを設ける予定で、ホテル側は「少しでも復興のお役に立ちたい」と説明。山中も「勇気と感動を与えたい」。地元神戸で、強い姿を見せる。【益子浩一】

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福原辰弥が判定負け 鬼門タイで日本男子23敗1分

福原辰弥(17年6月19日撮影)

<ボクシング:WBC世界ミニマム級タイトルマッチ12回戦>◇25日◇タイ・ナコンラチャシマ

 WBC世界ミニマム級タイトルマッチ12回戦は25日、タイのナコンラチャシマで行われ、前WBO王者で同級9位の福原辰弥(28=本田フィットネス)は王者ワンへン・ミナヨーティン(32=タイ)に0-3の判定で敗れた。「要所、要所で右ストレートをもらったのが効いて、より踏み込めなかった」と肩を落とした。

 前に出て終始左右のボディーを狙った。王者をロープへ追い込む場面もあった。だが隙を突かれて右の強打を浴びるなど、この一戦で49戦全勝(17KO)で8度目の防衛とした難敵のペースを崩せなかった。

 日本ボクシングコミッション(JBC)公認のタイでの世界戦で、日本男子は23敗1分けとなった。8月の初防衛戦で敗れ、失意の底で得たチャンス。「タイで日本人は勝てていない。最初に(相手に)黒星をつけようというのがモチベーション」と燃えたが、鬼門に屈した。「将来のことはこれからゆっくり考える」とさばさばした表情だった。

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福原辰弥、スピード世界再挑戦 敗戦から3カ月後

福原辰弥(2013年12月5日撮影)

 WBO世界ミニマム級前王者の福原辰弥(28=本田フィットネス)が再び世界に挑むことが10日、分かった。

 11月24日にWBC同級王者ワンヘン・メナヨーシンの地元タイで挑戦することが決まった。福原は2月にWBO同級暫定王座決定戦を制し、その後、正規王者に認定。8月の初防衛戦で山中竜也(22=真正)に敗れたが、わずか3カ月後のスピード挑戦となる。13日に地元熊本で会見が予定されている。

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新王者山中竜也が熊本ラーメンで祝勝飯「おいしい」

WBO世界ミニマム級王座奪取から一夜明け、笑顔を見せる山中竜也(撮影・加藤裕一)

 WBO世界ミニマム級の新王者山中竜也(22=真正)が福原辰弥(28=本田フィットネス)とのタイトルマッチから一夜明けた28日、熊本県芦北町のホテルで心境を語った。「まだ全然実感がわかない」と言うものの、前日からお祝いメールなどが100件以上殺到。返信に追われた。ちなみに前夜の“祝勝メシ”は江藤日出典トレーナー(46)と宿舎近くで食べた熊本ラーメンだったといい「おいしかったですよ」と笑顔を見せた。

 左まぶたに腫れが目立つ。「4回に(福原の)頭が入って、そこから8回まではモノが2重に見えた。あんなのは初めてで、それを乗り越えられたのは自信になります」と話した。

 今後は約2週間、体を休める予定。ファイトマネーから、江藤トレーナーに約束の焼き鳥をごちそうし、母理恵さん(46)と5人の弟、妹とも外食に行く。また運転免許教習所に入って、普通免許取得を目指す。

 9月3日にジムの先輩、WBA世界スーパーバンタム級王者久保隼の初防衛戦がある。「久保さんには昨日電話しました。僕は久保さんに追いつけ追い越せなので、先に防衛してもらって、続いていきたいです」。将来的に、IBF王者京口紘人との統一戦願望も口にしていた。

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山中竜也、中卒たたき上げ新王者 母に恩返しできた

山中と母理恵さん(撮影・梅根麻紀)

<プロボクシング:WBO世界ミニマム級タイトルマッチ12回戦>◇27日◇熊本・芦北町民総合センター

 世界初挑戦のWBO世界ミニマム級1位山中竜也(22=真正)が、タイトル奪取に成功した。王者福原辰弥(28=本田フィットネス)をスピードで上回り、3-0判定で完勝。両親が離婚後、母理恵さん(46)に女手一つで育ててもらった。6人きょうだいの長男が、中卒たたき上げの両腕で輝くベルトをもぎ取った。ジムからは元3階級制覇王者の長谷川穂積氏、WBAスーパーバンタム級王者久保隼に続き世界の頂点に立った。

 安堵(あんど)と歓喜の笑みが、照れくささでゆがんだ。勝利の記念撮影。リングで山中を囲む輪に、母理恵さんが招き入れられた。「お母さん、絶対嫌がってたと思うんですけど…」。そう言いつつも、感謝と喜びは隠せなかった。

 6人きょうだいの長男は、いつも母、弟、妹を気に掛ける。両親が離婚した直後、堺市立八上(やかみ)小4年でボクシングを始めた。美原西中入学直後には理恵さんに「高校に行かんでええかな」と言った。1年後に真正ジム入門。中学を出ると神戸市内で自活に入った。時給850円のカツ丼店で稼いだ生活費は、母の日や誕生日前に日傘や服に変わった。

 リングでも実直だ。入門時から江藤日出典トレーナー(46)と二人三脚。敵地で戦ったこの日は王者福原をスピードで上回り、忠実な左、機を見てのコンビネーションでポイントを重ねた。徹底して狙われたボディーは「江藤さんに踏みつけられて、目をつぶって殴られてきたんで」と不安もなかった。

 江藤トレーナーは「本当に真面目でボクシングしかできない子」と誇らしげだ。9月3日には先輩・久保の初防衛戦が待つ。山中は「久保さんにつなげられて良かったです」。自分のことより、周りを思う笑みを浮かべた。【加藤裕一】

 ◆山中竜也(やまなか・りゅうや)1995年(平7)4月11日、堺市生まれ。漫画「はじめの一歩」の影響で八上(やかみ)小4年からボクシングを始め、美原西中2年で真正ジム入門。12年6月プロデビュー。昨年11月に東洋太平洋ミニマム級王座を獲得し1度防衛。好きな女性のタイプは篠田麻里子。身長165センチの右ボクサーファイター。

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16年井上―河野以来の日本ジム同士/世界戦メモ

4回、汗を飛ばしながら福原(右)を果敢に攻める山中(撮影・梅根麻紀)

<プロボクシング:WBO世界ミニマム級タイトルマッチ12回戦>◇27日◇熊本・芦北町民総合センター

 世界初挑戦のWBO世界ミニマム級1位山中竜也(22=真正)が、タイトル奪取に成功した。王者福原辰弥(28=本田フィットネス)をスピードで上回り、3-0判定で完勝。

 ◆日本ジム所属同士の世界戦 16年12月30日の井上尚弥(大橋)-河野公平(ワタナベ)のWBOスーパーフライ級戦以来51試合目。

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山中竜也ストレートに磨きかけてほしい/内山高志

4回、汗を飛ばしながら福原(右)を果敢に攻める山中(撮影・梅根麻紀)

<プロボクシング:WBO世界ミニマム級タイトルマッチ12回戦>◇27日◇熊本・芦北町民総合センター

 世界初挑戦のWBO世界ミニマム級1位山中竜也(22=真正)が、タイトル奪取に成功した。王者福原辰弥(28=本田フィットネス)をスピードで上回り、3-0判定で完勝。

 ◆前WBA世界スーパーフェザー級王者の内山高志氏の話 山中は相手に顔面に打たせなかった。ジャブとフックはいい、これからはストレートに磨きをかけてほしい。

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福原辰弥、地元での初防衛失敗「会長に申し訳ない」

<プロボクシング:WBO世界ミニマム級タイトルマッチ12回戦>◇27日◇熊本・芦北町民総合センター

 王者福原辰弥(28=本田フィットネス)が、同級1位の挑戦者山中竜也(22=真正)に12回0-3の判定で敗れ、初防衛に失敗した。

 前に出る強気の攻撃スタイルを封じられた。前半から山中の左ジャブを使う軽快なフットワークで距離を保たれ、左フックからの右ストレートを警戒するあまり接近できず大苦戦。途中から懐に飛び込み果敢にボディーを狙ったが、流れは引き戻せなかった。

 2月に熊本県内のジム所属選手で初めて世界王座を獲得した。地元開催のこの日も大声援を力に変えた。だが、力及ばず福原は「絶対負けられなかったのに(本田)会長に申し訳ない」と、控室で右頬に氷のうを当てながらガックリ。今後について「今は正直、何も考えられない」と表情は険しかった。

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山中竜也「ホッとしました」タイトル奪取に成功

新チャンピオンとなった山中竜也は笑顔で母・理恵さんとファイティングポーズ(撮影・梅根麻紀)

<プロボクシング:WBO世界ミニマム級タイトルマッチ12回戦>◇27日◇熊本・芦北町民総合センター

 挑戦者の同級1位山中竜也(22=真正)が、王者福原辰弥(28=本田フィットネス)を12回3-0判定で破り、世界初挑戦でタイトル奪取に成功した。所属ジムの男子では、世界3階級王者長谷川穂積、WBA世界スーパーバンタム級王者久保隼に続く3人目の世界王者となった。

 山中は序盤からスピードを生かし、試合をリード。接近戦のボディーの連打と忠実な左ジャブを軸に、いきなりの右、左右のワンツーをタイミングよくヒットさせ、ポイントを確実に重ねた。

 タイトル奪取に成功した山中は「ホッとしました」とニッコリ。真正ジムの4年前の忘年会で、長谷川氏から「うちのジムの選手はみんな『ここで負けたら…』という必死さが足りない」と厳しい言葉をもらった。「その言葉がずっと頭に残っています。いつも“これが最後”の気持ちでやってきたので、今日も特別な意識はなかったです」という。

 漫画「はじめの一歩」に憧れ、始めたボクシング。母理恵さん(46)に女手一つで育てられた6人きょうだいの長男は「真正ジムのみなさん、応援してくださったみなさん、そして僕を生んでくれたお母さん…。本当に感謝しかないです」。自分の喜びより先に、周囲への配慮を忘れなかった。

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山中竜也、判定勝ち 世界初挑戦でタイトル奪取

<プロボクシング:WBO世界ミニマム級タイトルマッチ12回戦>◇27日◇熊本・芦北町民総合センター

 同級1位の挑戦者山中竜也(22=真正)が、王者福原辰弥(28=本田フィットネス)を12回3-0判定で破り、世界初挑戦でタイトル奪取に成功した。

 所属ジムの男子では、元世界3階級覇者長谷川穂積、WBA世界スーパーバンタム級王者久保隼に続く3人目の世界王者となった。

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王者福原辰弥、山中竜也ともに前日計量1回でパス

前日計量をパスし、地元の芦北鉄砲隊をバックにポーズを取るWBO世界ミニマム級王者福原辰弥(左)と挑戦者山中竜也(撮影・加藤裕一)

 WBO世界ミニマム級タイトルマッチ(27日、熊本芦北町民総合センター)の前日計量が26日、同所で行われ、王者福原辰弥(28=本田フィットネス)と挑戦者の同級1位山中竜也(22=真正)がともにリミット(47・6キロ)を下回り1回でパスした。福原は47・4キロ、山中は47・5キロだった。

 初防衛戦となる福原は1週間前の段階で1度、体重をアンダー(リミット以下)にしている。この日は昨年3月の日本同級王座決定戦から続ける“計量用勝負パンツ”で験を担いだ。「後は食べて、明日に備えるだけです」。計量会場には肥後熊本藩・加藤清正公の時代に由来する芦北鉄砲隊が訪れ、花を添えた。前日の調印式に登場した、くまモンに続く“熊本キャラ”の応援で、鉄砲隊は本番でもパフォーマンスを予定している。「イベントらしい。ホームで戦う実感が湧きます」と笑顔を見せた。

 一方、挑戦者の山中も万全の状態で計量をパスした。「まだリラックスしてますし、明日、会場に入ったら緊張感、集中力が出てくると思います」。試合までに体重を約5キロ戻す予定。「体はばっちり作れました。後はうどんとおはぎをしっかり食べます」。恒例のルーティンを経て、本番に臨む。

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WBO調印式にくまモン襲来、王者福原「後ろから」

WBO世界ミニマム級タイトルマッチの調印式を終え、くまモンと一緒に健闘を誓う王者福原辰弥(左)と挑戦者山中竜也(撮影・加藤裕一)

 WBO世界ミニマム級タイトルマッチ(27日、熊本芦北町民総合センター)の調印式が25日、同会場で行われ、王者福原辰弥(28=本田フィットネス)と挑戦者の同級1位山中竜也(22=真正)が出席した。

 決戦2日前、闘志の火花散ってもおかしくない会場に登場したのが、ご当地キャラのくまモン。調印中も王者の背後に陣取り、手元をのぞき込むなど、決戦前とはほど遠いユルさで場を和ませた。

 福原は「来ると聞いてはいたけど、後ろからちょっかい出されて…」と苦笑い。熊本出身ながら、間近で見るのは初めてだったという。くまモンと言えば、日本一有名なゆるキャラだ。「試合当日はくまモン以上に目立たんといけませんね」と表情を引き締めた。一方、挑戦者の山中は“襲来”を聞いてなかったようで「めちゃくちゃでかいですね。ムードがほぐれました」と笑顔を見せた。

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山中竜也が予備検診初体験、2カ月半160ラウンド

福原辰弥対山中竜也

 WBO世界ミニマム級王者の福原辰弥(28=本田フィットネス)が24日、初防衛戦の相手で同級1位の山中竜也(22=真正)とともに熊本市内で予備検診を行った。

 世界初挑戦の山中は初々しさいっぱいだ。予備検診は初体験。体温は37・6度あったが、気にするそぶりはなく「ナックルもリーチも初めて測りました」と笑った。真正ジムの先輩で元世界3階級王者の長谷川氏に「次会う時はチャンピオンやな」と激励された。2カ月半で約160ラウンドものスパーリングを消化し、戴冠準備は整った。

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福原辰弥「世界王者ではまだまだ下っ端なので…」

福原辰弥対山中竜也

 WBO世界ミニマム級王者の福原辰弥(28=本田フィットネス)が24日、初防衛戦の相手で同級1位の山中竜也(22=真正)とともに熊本市内で予備検診を行った。

 2月末の王座奪取後も自分へのご褒美は約3万円の腕時計だけで、今も熊本市内のゲームセンターに時給830円で籍を置く。7月初旬に休職する際には「人出が足りなくてキツイな~」と冗談交じりで激励された。「世界王者ではまだまだ下っ端なので…」。100ラウンド超のスパーリングを消化。初防衛を果たした際のご褒美は、9月9日に恋人とのミスターチルドレンのライブ観戦になる。

WBOミニマム級戦検診

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山中、因縁相手に恨み言なし「休めてよかった」

初の世界戦を前に公開練習を行う挑戦者山中竜也(撮影・加藤裕一)

 WBO世界ミニマム級1位山中竜也(22=真正)が24日、同級王者福原辰弥(28=本田フィットネス)への世界初挑戦(27日、熊本・芦北町民総合センター)を前に熊本市内で予備検診を行った。

 対戦相手の福原には、当初自分も予定していた2月の暫定同級王座決定戦を世界ランクの関係で持っていかれた因縁がある。しかし、恨み言は一切なし。「昨年11月の東洋太平洋タイトルマッチで左目尻を切っていたから、逆に休めてよかったぐらい」。むしろ好きな夏に世界初挑戦となったことをプラスに受け止めている。

 「ベストのタイミングと思っています。あまり倒すこと(KO)は考えていません。いいパンチを当てていければ」と気負いはない。サウスポーの福原を想定し、同タイプのフィリピン王者、東洋太平洋王者らを含め、約2カ月半に渡って約160ラウンドのスパーリングを消化してきた。

 元世界3階級王者でジムの大先輩・長谷川穂積氏に「次会う時はチャンピオンやな」と激励を受け、同じくジムの先輩でWBA世界スーパーバンタム級王者久保隼には「いつも通り、楽しんでこい」と送り出された。予備検診では体温が37・6度と微熱状態だったが「いや~、そんな感じないんですけど」と不思議そう。「ナックルのサイズも、リーチも初めて測ったんで…」と初々しさを漂わせ、初の世界戦リングに飛び込んでいく。

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福原辰弥が予備検診、KOは「チャンスがあれば…」

世界戦を前に予備検診を受ける王者福原(手前)と挑戦者山中(撮影・加藤裕一)

 WBO世界ミニマム級王者の福原辰弥(28=本田フィットネス)が24日、同級1位山中竜也(22=真正)との初防衛戦(27日、熊本・芦北町民総合センター)を前に熊本市内で予備検診を行った。

 2月末の暫定王座決定戦で同級1位モイセス・カジェロスを判定で下し、4月に、同級王者高山勝成のアマチュア転向宣言によるプロ引退で正規王者となった。それもあってか、浮かれた様子は皆無。王座奪取の自分へのご褒美は約3万円の腕時計だけで、今も熊本市内のゲームセンターに時給830円で籍を置き、休職して初防衛を目指す。

 サウスポーの王者は、山中について「足が使えて、カウンターを取るのがうまい。持ち味を出させないようにしたい。(KOは)流れの中でチャンスがあれば…」。ベルト奪取後は体幹強化に努めながら、山中を想定して右のアウトボクサーと100ラウンド超のスパーリングを消化した。

 16年4月の熊本地震で被災した。世界王者になると、同じ被災者の人たちに「力もらったよ」と声をかけられた。トランクスには今も「がんばろう熊本」の文字が光る。「僕なんか、世界チャンピオンの中ではまだまだ下の方ですから」。謙虚な庶民派チャンプが初防衛戦をクリアすれば、9月9日に同い年の恋人と観に行くミスターチルドレンの熊本ライブがご褒美になる。

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