上へ戻る

au版ニッカン★バトル

記事検索

福永亮次が新王者「人生左右する試合」で逆転TKO

右目はふさがりながらも王座奪取の福永亮次

<ボクシングWBOアジア太平洋スーパーフライ級タイトル12回戦>◇14日◇東京・後楽園ホール

同級4位福永亮次(33=角海老宝石)が逆転TKOで新王者になった。

同級王者フローイラン・サルダール(30=フィリピン)のV1戦でタイトル初挑戦。右目がふさがりながらも、7回にボディーでダウンを奪う。さらに連打を浴びせるとレフェリーがストップ。7回1分40秒TKOで王座を獲得した。

初回から長い右ストレートをもらい、なかなか攻め込めなかった。4回あたりから右目の周囲も腫れだした。このままではレフェリーストップもあり得る状況に、田部井トレーナーは6回にゴーサイン。福永も「距離が遠かったが、ボディーは効いていた。ガードを固めていくしかない」と一転攻勢で逆転勝ちした。

地元大阪でプロデビューし、上京して宮田ジムに移籍した。16年には全日本新人王も、18年に東洋太平洋シルバー王座挑戦に失敗し、ボクシングから離れた。「またやりたくなった」と昨年ジムを移籍し、2戦目でつかんだビッグチャンスをものにした。

15歳から型枠職人の仕事につき、試合前は3日ほど休むだけだった。「ボクシング人生を左右する試合」に向けて、今回は12日間と初の長期休暇をもらった。その期待にも応えて見せた。

サルダールは元世界王者の木村翔に挑戦経験もあり、WBO7位につけていた。福永は世界ランク入りも確実にしたが「レベルが低すぎ。もっともっと練習して上を目指したい」と話した。

関連するニュースを読む

挑戦者福永亮次「もちろん狙う」KO勝ち 前日計量

計量をクリアした福永亮次(左)とフォローイラン・サラダール

ボクシングWBOアジア太平洋スーパーフライ級タイトル戦の前日計量が13日に都内で行われた。同級4位福永亮次(33=角海老宝石)が14日に東京・後楽園ホールで、同級王者フローイラン・サラダール(30=フィリピン)のV1戦で初挑戦する。福永はリミットの52・1キロ、サラダールは51・9キロでパスした。

王者は3敗のうち2敗は、元世界王者の木村翔、井上拓真に喫した。昨年9月に王座を獲得し、WBO9位にランクされている。強敵相手にも福永は「1、2回から出ていってつぶしたい」と気合十分。11勝はすべてKO勝ちに「もちろん狙う」と力を込めた。

地元大阪でプロデビューし、上京して宮田ジムに移籍した。16年には全日本新人王も、18年に東洋太平洋シルバー王座挑戦に失敗し、ジムを離れた。「またやりたくなった」と昨年ジムを移籍。2戦目でビッグチャンスをつかんだ。

15歳から大工の仕事についた。普段は試合3日前から休むが、今回は12日間と初の長期休暇で決戦に備える。パンチのある相手に、パワー対策で重い階級を相手にスパーリングを積んできた。「下がらずにずっとプレッシャーをかけたい。上下に打ち分けて、ボディーも効かせて削っていく」つもりだ。「ボクシング人生を左右する試合」に決意がみなぎった。

関連するニュースを読む

吉開右京が3回TKO勝利で最優秀賞 技能賞は福永

大野(左)に右ストレートを浴びせる吉開(撮影・中島郁夫)

<プロボクシング:第63回全日本新人王決定戦5回戦>◇23日◇後楽園ホール◇観衆1986人

 スーパーライト級の吉開右京(19=島袋)が3回2分21秒TKO勝利を飾り、最優秀賞に輝いた。技能賞はスーパーフライ級の福永亮次(30=宮田)、敢闘賞はスーパーフェザー級の粟田祐之(25=KG大和)が受賞した。

 ここまで4戦全勝(3KO)で駆け上がってきた沖縄生まれの吉開は、東日本殊勲賞の大野俊人(20=石川・立川)に対して終始優勢に試合を運んだ。スピードで上回ると、的確な左右のパンチをヒットさせていく。初回に右ストレートで大野の右の眉上をカットさせると、本来は頻繁に構えでスイッチも披露するところを「今日は安定していたので」と右構えのみで、追い詰めていく。「あわてている姿はみっともない」と冷静沈着に、なお勝負どころを逃さずに3回2分21秒に左フック一閃(いっせん)。大野を大の字でマットにはわせて、最優秀賞を呼び込んだ。

 中学校から高校1年生までは野球に打ち込んできた。「団体競技より個人競技の方があっている」とボクシングを志し、美里高2年の時にボクシングの同好会を立ち上げた。部員は2人で、いまも通う島袋ジムを拠点にして、練習に励んできた。6戦3敗の成績で終えて、プロデビューしたのは今年5月。将来が楽しみな逸材は「(具志堅)用高さんみたいになりたい」と郷里の英雄の名前を挙げた。

関連するニュースを読む

福永亮次4連続KOで技能賞 全日本新人王決定戦

全日本新人王Sフライ級王者の福永亮次(撮影・中島郁夫)

<プロボクシング:全日本新人王決定戦スーパーフライ級5回戦>◇23日◇東京・後楽園ホール

 福永亮次(30=宮田)は4連続KOで、技能賞を獲得した。

 序盤はなかなか攻められなかったが、得意の左ストレートの切れはよかった。セコンドから「行け。下がるな」と言われた3回に、その左で藤本耕太(18=江見)を大の字にして最初のダウンを奪った。最終5回にも2度目のダウンを奪うとレフェリーが即座に止め、5回1分52秒TKO勝ちを収めた。

 大阪・高槻に生まれて中卒で大工になると、エディタウンゼントジムのトレーナーに誘われてジムに通い始めた。13年にプロデビューしたが、仕事で東京に移るとジムも移籍した。昨年は東日本新人王に出場も準決勝で3回TKO負けで敗退。2度目の挑戦で相手は一回り下に「根性で負けられない。ここで負けるなら辞めようと思っていた」という。「最初から行けずに反省ばかり。もっとしっかり倒せるようになりたい」。ジムには世界挑戦も経験した日本王者粉川がいる。「追いつきたい」と次は日本王者を目標に上げた。

全日本新人王3賞受賞者。左から敢闘賞粟田、MVP吉開、技能賞福永(撮影・中島郁夫)

関連するニュースを読む