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福永宇宙が四国ジム初の新人王 スーパーバンタム級

プロボクシング全日本新人王決勝戦のスーパーバンタム級を制した福永(撮影・小沢裕)

<プロボクシング:全日本新人王決勝戦>◇21日◇東京・後楽園ホール◇スーパーバンタム級◇無観客開催

スーパーバンタム級は福永宇宙(23=黒潮)が矢斬佑季(29=花形)を3-0判定で下し、四国のジムから初の全日本新人王が誕生した。

「やりにくさ、うまさは予想していたが、思っていたより相手のパンチが強くて厳しい戦いになった」と振り返る通り、わずかな差を削り合う戦いとなった。3回以降、福永が間合いを詰めて右を伸ばし、ペースを握る。最終5回も攻め抜き、ジャッジ1人はフルマークで支持した。

地元の高知では観光名所のひろめ市場などでパブリックビューイングを行うなど、熱視線を送った。「応援してくれる人がいたので、それに応えることができてホッとしています」。これで日本ランク入りも確実。「ここがスタートライン。地方だからとなめられず(小川)会長と頑張っていきたい」と気持ちを新たにした。

プロボクシング全日本新人王決勝戦のスーパーバンタム級 3回、矢斬(手前)に右パンチを放つ福永(撮影・小沢裕)
プロボクシング全日本新人王決勝戦のスーパーバンタム級 2回、矢斬(左)に右パンチを放つ福永(撮影・小沢裕)

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矢斬佑季「気持ちの勝負」ジム初全日本新人王狙う

全日本スーパーバンタム級決勝で対戦する矢斬(左)と福永は計量パス(写真提供:日本プロボクシング協会)

ボクシングの全日本新人王決勝戦は21日、東京・後楽園ホールで無観客開催される。スーパーバンタム級決勝では、東日本新人王の矢斬(やざん)佑季(29=花形)が、西軍代表でMVPも獲得した福永宇宙(そら、23=黒潮)と対戦する。20日に都内で臨んだ前日計量では、55・3キロのリミットでパスした福永に対し、100グラム少ない55・2キロでクリアした。

四国初の全日本新人王を目指すという福永に対し、矢斬も所属ジム初となる全日本新人王の期待がかかる。85年1月に創立し、世界王者も輩出している有名ジム。所属ジム会長は現在、日本プロボクシング協会会長も務める元WB世界フライ級王者花形進氏(74)となる。矢斬は「お互いに背負うものが大きい。最後は気持ちの勝負になると思う。花形ジム35年の歴史で、僕が取らなければ誰が取るんだという気持ち。きっちりと取って後輩につなげたい」と強い決意を口にしていた。

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四国から初の全日本王者へ福永宇宙が前日計量クリア

全日本スーパーバンタム級決勝で対戦する矢斬(左)と福永は計量パス(写真提供:日本プロボクシング協会)

ボクシング全日本新人王決勝戦(21日、東京・後楽園ホール)の前日計量が20日、東京都内で行われた。

四国のジムから初の“全国制覇”を狙うのが、スーパーバンタム級の福永宇宙(23=黒潮)。リミット55・3キロでクリアし、「調整はうまくいきました。減量を考え直してうまく落とし、リカバリーもうまくいった」と自信を見せた。

昨年末に行われた西軍代表決定戦でMVPを獲得した。「四国(のジム)初の(全日本)新人王を目標にやってきた」という夢への王手。ジムにもプロ選手は自身1人だけ。過去には同ジムから2人、決勝に挑んだが頂点はかなわなかった。過酷な環境を乗り越えて全日本を制する。だからこそ挑む価値がある。

ジムにとっても、30年越しの悲願となる。1981年に先代の小川純平会長が作り、17年から竜司会長が引き継いだ。出会いは福永が20歳の時。「遊び程度に練習に来ていて、サンドバッグを打たせたら筋がよかった。ストレート系をきれいに打ってたんで、やってみんか、と」。

伸びしろしかなかった。中学で野球、高知工では柔道をやり、卒業後は建築関係の現場仕事についた体は自然に仕上がっていた。小川会長は「最初から下半身が強い感じを受けた。強いパンチを打てる」。しっかりした土台にキャリアを重ね、「試合をやるたびに強くなっていった」と会長は振り返る。

今回、対戦相手の矢斬は初めてのサウスポー。大阪への出稽古で左対策を積んできた。「大阪に出稽古は今回いつもより、1週間多めに(3週間)行っていた。1週間で20ラウンドぐらい。(十分積めた感覚は)はい、ありますね」と自信を口にする。

地元も盛り上がる。高知の観光名所の「ひろめ市場」や福永の地元小学校ではパブリックビューイング(PV)を実施する。「自分の仲間もジムで応援してくれているし、本当に自分の知らないところでもそうですし。会ったことない人まで自分のことのように応援してくれる。1つと挙げられないほど応援してもらっている」と福永も熱い思いを感じ、背負う。

「やっぱり全日本決勝で気持ちは乗っている。お互い譲れない中での試合になる。楽しみながらも、最後は自分が勝つという強い気持ちをもってやるしかない。もう今までやってきたことを信じて、自分の力を精いっぱいだすだけです」。聖地・後楽園で四国初を成し遂げる準備は整った。【実藤健一】

◆福永宇宙(ふくなが・そら) 1997年(平9)11月4日生まれ、高知・四万十町出身。小学校でソフトボール、中学で野球、高校は柔道。ボクシングは遊びで行った黒潮ジムで小川会長にスカウトされた。身長168・5センチの右ボクサーファイター。戦績は6勝(3KO)無敗。

◆四国のJBC加盟ジム 高知の黒潮ジムのほか、愛媛のフォーラムスポーツジム、升田ボクシングジム、徳島の川田ジムの4つ。

計量を終えてポーズをとる福永(右)と矢斬(C)黒潮ジム

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福永宇宙が最優秀選手、新人王西軍代表決定戦

新人王西軍代表決定戦MVPの福永宇宙(撮影・実藤健一)

<プロボクシング:新人王西軍代表決定戦>◇27日◇エディオンアリーナ大阪第2競技場

12階級が行われ、勝者が来年2月21日に後楽園ホールで行われる全日本新人王決定戦に臨む。

最優秀選手はスーパーバンタム級の福永宇宙(23=黒潮)が手にした。「自分の武器はメンタル。そこだけは負けないように前に攻め続けることを意識した。四国(のジム)初の(全日本)新人王を目標にやってきた、それに挑戦できるのはうれしい」。

敢闘賞はバンタム級の冨田風弥(22=伊豆)。「しっかり勝ててうれしい。何かしらの賞がもらえてうれしいです」。技能賞を獲得したミドル級の中田勝浩(29=井岡弘樹)は、東北大で相撲部に所属していたという異色の経歴を持つ。「ひと安心、それだけです」と喜びを語った。各階級の代表は以下の通り。

▽ミニマム級 小島蓮(19=江見)

▽ライトフライ級 木村彪吾(20=グリーンツダ)※引き分けで勝者扱い

▽フライ級 神崎靖浩(20=倉敷守安)

▽スーパーフライ級 杉本太一(22=勝輝)

▽バンタム級 冨田風弥(22=伊豆)

▽スーパーバンタム級 福永宇宙(23=黒潮)

▽フェザー級 福永輝(22=沖縄ワールドリング)

▽スーパーフェザー級 福田星河(21=エディタウンゼント)

▽ライト級 戸川叡二(23=姫路木下)

▽スーパーライト級 高畠愛大(20=タキザワ)

▽ウエルター級 能嶋宏弥(25=薬師寺)

▽ミドル級 中田勝浩(29=井岡弘樹)

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