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稀勢の里、横綱対決制し10勝目も千秋楽へ引き締め

支度部屋から引き揚げる稀勢の里(撮影・河田真司)

<大相撲秋場所>◇14日目◇22日◇東京・両国国技館


進退を懸けて出場している稀勢の里(32=田子ノ浦)が、鶴竜との横綱対決を制し、2ケタ白星を挙げた。

立ち合いで右から張って左を差したが、上体を起こされる苦しい体勢。一時、両者の動きが止まったが、稀勢の里が左からのすくい投げを打つと、鶴竜を土俵際に追い詰め、最後は休まず攻めて寄り切った。

新横綱だった昨年3月の春場所で横綱戦2連敗後、8場所連続休場を経て、前日13日目の白鵬戦でも敗れており、この日の鶴竜戦が横綱昇進後、初の横綱戦白星となった。

横綱を破っての10勝目で、進退問題解消に大きく前進。それでも、支度部屋では「明日(23日=千秋楽)まだありますから」と、気を引き締めていた。

鶴竜(右)を寄り切りで下す稀勢の里(撮影・河田真司)

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御嶽海意地の勝ち越し、優勝争いの高安を逆転で下す

御嶽海(左)は突き落としで高安を下す(撮影・小沢裕)

<大相撲秋場所>◇14日目◇22日◇東京・両国国技館


関脇御嶽海(25=出羽海)が勝ち越しを決め、先場所優勝の意地を見せた。8勝6敗で千秋楽を迎える。

2敗で優勝戦線に生き残っていた大関高安(28=田子ノ浦)を逆転で退けた。立ち合いのかち上げをこらえて浅く左差し。右でおっつけるも土俵際に押し込まれたが「相手が見えていた」と落ちついていた。右足を軸に1回転しながら、左へ突き落とし。軍配は御嶽海に上がり、土俵外へ出た御嶽海の足と高安の体が同体と物言いがついたが、協議の結果、行司軍配通り。待望の8勝目に「最低目標なので」と話した。

大関とりが期待された今場所。昇進目安の三役で3場所33勝は、11日目に5敗を喫した時点で絶望的になっていた。千秋楽へ「しっかり白星で終わりたい」と、勝って来場所につなげたい。

高安(左)を突き落としで下す御嶽海(撮影・河田真司)

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栃ノ心かど番脱出で重圧解放「やっと勝ちました」

栃ノ心(左)は下手投げで阿炎を下す(撮影・小沢裕)

<大相撲秋場所>◇14日目◇22日◇東京・両国国技館


大関栃ノ心(30=春日野)が千秋楽を残して、ようやくかど番脱出を果たした。西前頭阿炎(24=錣山)を下手投げで下し、8勝6敗とした。

阿炎のもろ手突きを受け止め、下から押し上げてまわしへ手を伸ばした。左下手で背中越しの深い位置。右も入ってもろ差しになった。もがく阿炎を豪快に下手投げ。支度部屋に戻ると、部屋付きの岩友親方(元前頭木村山)と右手でがっちり握手を交わした。「良かったね。やっと勝ちました」と、安堵(あんど)の表情を見せた。

失った自信を必死に取り戻そうとした。新大関として迎えた先場所6日目、右足親指付け根靱帯(じんたい)損傷で途中休場。けがの影響で、下半身の筋力が低下したまま今場所を迎えた。同部屋の西前頭7枚目栃煌山(31)、東前頭10枚目碧山(32)に対し、鬼気迫る表情で三番稽古に臨んだが、押し込まれて土俵を割る場面が目立った。

「場所前の稽古で自信をなくした。(負けが込んだ場所中も)勝たないといけない、勝たないといけない、という感じだったから良くなかった」

3日目に黒星を喫した翌日の4日目朝と、2連敗で大関陥落が現実味を帯びてきたこの日の朝は、取材対応なし。6勝4敗で迎えた11日目の朝には「やばいね。やばいよ。気持ちが変なんだよ。“負けたら、落ちる”とばかり考えちゃう」と不安を吐露。弱気は色濃く出ていた。

支度部屋では今場所一番の笑顔。ようやく重圧から解き放たれ「ほっとしたね、ほっとした」と繰り返した。

かど番脱出を決めた栃ノ心は照明を背に受けながら花道を引き揚げる(撮影・小沢裕)

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白鵬幕内1000勝で優勝/14日目写真ライブ特集

<大相撲秋場所>◇14日目◇22日◇東京・両国国技館

白鵬が、今年初となる41度目の優勝と前人未踏の幕内1000勝達成

豪栄道(11勝3敗)上手投げ白鵬(14勝0敗)

豪栄道(左)を上手投げで下す白鵬(撮影・河田真司)

豪栄道(奥)を上手投げで下す白鵬(撮影・河田真司)

豪栄道(中央)を上手投げで下す白鵬(撮影・河田真司)

白鵬(左)に敗れ悔しい表情を浮かべる豪栄道(撮影・河田真司)

稀勢の里(左)は土俵下で白鵬の優勝を見届け花道へ引き揚げる(撮影・小沢裕)

優勝を決めた白鵬は懸賞の束を手に土俵を引き揚げる(撮影・小沢裕)


鶴竜(10勝4敗)寄り切り稀勢の里(10勝4敗)

鶴竜(右)を寄り切りで下す稀勢の里(撮影・河田真司)

鶴竜(右)を寄り切りで下す稀勢の里(撮影・河田真司)

鶴竜(右)を寄り切りで下す稀勢の里(撮影・河田真司)


御嶽海(8勝6敗)突き落とし高安(11勝3敗)

高安(左)を突き落としで下す御嶽海(撮影・河田真司)


阿炎(6勝8敗)下手投げ栃ノ心(8勝6敗)

阿炎(下)を下手投げで下す栃ノ心(撮影・河田真司)


正代(6勝8敗)はたき込み逸ノ城(7勝7敗)

正代(右)をはたき込みで下す逸ノ城(撮影・河田真司)

正代(右)をはたき込みで下す逸ノ城(撮影・河田真司)


妙義龍(8勝6敗)引き落とし貴景勝(8勝6敗)

妙義龍(右)に激しく攻める貴景勝(撮影・鈴木正人)

妙義龍(下)を引き落としで下す貴景勝(撮影・河田真司)


玉鷲(3勝11敗)突き出し千代の国(4勝10敗)

玉鷲(手前)を突き出しで下す千代の国(撮影・河田真司)

玉鷲(左)を突き出しで下す千代の国(撮影・河田真司)


豊山(2勝10敗2休)突き出し遠藤(3勝11敗)

豊山(右)に激しく攻める遠藤(撮影・鈴木正人)

豊山(右)を突き出しで下す遠藤(撮影・河田真司)

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横綱白鵬「価値ある優勝」1000勝&41度目V

白鵬(左)に敗れ悔しい表情を浮かべる豪栄道(撮影・河田真司)

<大相撲秋場所>◇14日目◇22日◇東京・両国国技館


強い白鵬が復活-。横綱白鵬(33=宮城野)が、史上初の幕内1000勝&41度目優勝を同時達成した。

2敗の大関豪栄道(32=境川)を上手投げで下して、昨年九州以来、5場所ぶりに賜杯を勝ち取った。

横綱になって12年目。苦闘の年だった。初場所では左足親指を痛め、春場所も連続休場。2場所連続休場は初土俵から18年目で初だった。夏場所は皆勤も名古屋場所は4日目から途中休場。今度は右膝を痛めた。1年で3度休場するのも自身初だった。

テレビインタビューでは「無事に終えて優勝できてホッとしています。(今年初の優勝は)うれしいです。年とともにね、ケガも増えましたから。時間かかりましたけど、価値ある優勝だったのかな」と笑顔をみせた。

復活優勝にかけた今場所は8日目に、前人未踏となる横綱800勝、そしてこの日は幕内1000勝と、さまざまな記録で歴代1位を更新した。「場所前から(横綱)800勝、(幕内)1000勝を目標にのぞんだ。上出来。唯一1人の人間になったのだから」と満足げに続けた。

豪栄道(中央)を上手投げで下す白鵬(撮影・河田真司)

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横綱白鵬復活 幕内1000勝&41度目V同時達成

白鵬(左)に敗れ悔しい表情を浮かべる豪栄道(撮影・河田真司)

<大相撲秋場所>◇14日目◇22日◇東京・両国国技館


強い白鵬が復活-。横綱白鵬(33=宮城野)が、史上初の幕内1000勝&41度目優勝を同時達成した。

2敗の大関豪栄道(32=境川)を上手投げで下して、昨年九州以来、5場所ぶりに賜杯を勝ち取った。

横綱になって12年目。苦闘の年だった。初場所では左足親指を痛め、春場所も連続休場。2場所連続休場は初土俵から18年目で初だった。夏場所は皆勤も名古屋場所は4日目から途中休場。今度は右膝を痛めた。1年で3度休場するのも自身初だった。

ケガの苦しみだけではない。

4月には最愛の父ジジド・ムンフバトさん(享年76)が死去した。レスリング選手として64年東京大会からオリンピック(五輪)に5大会連続出場。68年メキシコ大会では87キロ級で銀メダルを獲得し、同国初の五輪メダリストになった。年に1度開催されるスポーツの祭典「ナーダム」では、モンゴル相撲で6度の優勝するなど、国民的英雄。尊敬する父だっただけにショックは大きかった。

苦しみを乗り越えて復活優勝にかけた今場所は8日目に、前人未踏となる横綱800勝、そしてこの日は幕内1000勝と、さまざまな記録で歴代1位を更新し、健在ぶりを示した。目標は20年東京五輪まで現役を続けること。5場所ぶりの復活優勝。まだまだ白鵬時代は続きそうだ。


豪栄道(中央)を上手投げで下す白鵬(撮影・河田真司)

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元関脇・豊ノ島7番相撲で6勝、関取復帰へ有終の美

鏡桜(手前)に激しく攻める豊ノ島(撮影・鈴木正人)

<大相撲秋場所>◇14日目◇22日◇両国国技館


13場所ぶりの関取復帰を確実にしている、関脇経験者で西幕下筆頭の豊ノ島(35=時津風)が、今場所最後の7番相撲に登場。5勝1敗同士の対戦で、やはり幕内経験者で東幕下12枚目の鏡桜(30=鏡山)と対戦。豪快なすくい投げで投げ飛ばし、6勝1敗で有終の美を飾った。

左を差し押し込んだ東土俵で、上手からの出し投げで崩され後ろ向きに。逆に押し込まれ劣勢に立たされたが、再び差した左のかいなを返すように、豪快に投げ飛ばした。

最近の勝つ相撲は「自分らしくない」という、前に出る相撲が多かった。劣勢に立たされた一番を「クルクル回りながら、逆に最後は自分らしい相撲だったかな。牛若丸みたいなね」と照れくさそうに振り返った。16年九州場所の陥落から、土俵に上がった77番目の取組を白星で飾った。もちろん再び戻る気はない。

勝負をかけ緊張度MAXで臨んだ今場所も、終わってみれば6勝1敗。4連勝した時は「7番勝ちたかった」と、あえて欲を出した。ここまでの土俵人生を振り返り、しこ名が初めての番付に載った最初の序ノ口、序二段と連続優勝。三段目も優勝決定戦があり、十両でも優勝。幕内でも10年九州場所で優勝決定戦に臨んでいる(横綱白鵬に敗れ優勝同点)。各段で優勝もしくは優勝決定戦に進んだ中、無縁だったのが幕下。「幕下だけ優勝に絡んだことがなかったから狙ったんだけどね。まあ(優勝に)準ずる成績ということで」と納得した。

秋場所後の26日に開かれる大相撲九州場所(11月11日初日、福岡国際センター)の番付編成会議で正式に関取復帰が決まる。番付上は、全休した16年秋場所以来、13場所ぶりの再十両。実際に十両の土俵で取るとなると、05年秋場所以来、約13年ぶりになる。それまで5場所の十両では2度優勝。「十両では負け越しがないし、目標はケガした時の番付(東前頭11枚目)に戻ること。ここからがスタートだし、意味あるケガだったと、引退した時に言えるように、駆け上がりたい」と、早期の幕内復帰を見据えていた。

豊ノ島(左)はすくい投げで鏡桜を下す(撮影・小沢裕)

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逆転のすくい投げ/白鵬vs稀勢の里名勝負

10年11月、九州場所2日目 白鵬は稀勢の里に寄り切りで敗れる

<大相撲秋場所>◇13日目◇21日◇東京・両国国技館


横綱対決は白鵬(33=宮城野)に軍配が上がった。稀勢の里を寄り切って13戦全勝とした。昨年初場所で敗れて以来の対戦で、力の差を見せつけた。14日目に白鵬が大関豪栄道に勝てば、5場所ぶり41度目の優勝と史上初の幕内通算1000勝が決まる。

<白鵬vs稀勢の里名勝負>

◆10年九州場所

東前頭筆頭の稀勢の里と、63連勝中の白鵬が対決。稀勢の里は立ち合いで右から張り手を浴びてもひるまず、突き放しで横綱を慌てさせ、寄り切って大金星。双葉山が持つ69連勝の記録に迫っていた白鵬の夢を打ち砕いた。

◆15年初場所

白鵬は勝てば史上最多33度目の優勝が決まる一番。土俵際で小手投げを食らい、ほぼ同時に倒れた。軍配は白鵬に上がったが物言いが付き、協議の末「両者落ちるのが同時とみて取り直し」。取り直しの一番で勝って優勝を決めたが「子どもが見ても分かる相撲」と審判部を批判。北の湖理事長(元横綱)と伊勢ケ浜審判部長(元横綱旭富士)から師匠の宮城野親方(元前頭竹葉山)を通じて厳重注意を受けた。

◆17年初場所

千秋楽結びの一番で、すでに14日目に初優勝を達成した稀勢の里に対して、白鵬は立ち合い右で張って左を差して一気に土俵際まで寄る厳しい攻めを見せた。しかし土俵際でこらえた稀勢の里が、逆転のすくい投げで白鵬を破る。98年の3代目若乃花以来、日本出身力士19年ぶりの横綱昇進を確実にした。


15年1月、初場所13日目、取り直しの末、稀勢の里(手前)を破った白鵬
17年1月、初場所千秋楽、白鵬(右)をすくい投げで破る稀勢の里

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白鵬、稀勢の里破る 昨年初場所負けた「形」再び

稀勢の里(右)を寄り切りで破る白鵬(撮影・鈴木正人)

<大相撲秋場所>◇13日目◇21日◇東京・両国国技館


横綱対決は白鵬(33=宮城野)に軍配が上がった。稀勢の里を寄り切って13戦全勝とした。昨年初場所で敗れて以来の対戦で、力の差を見せつけた。14日目に白鵬が大関豪栄道に勝てば、5場所ぶり41度目の優勝と史上初の幕内通算1000勝が決まる。

もろ差しになって寄り切った白鵬は、右手で稀勢の里の腰辺りをぽん、とたたいた。横綱同士での待ちに待った取組は、7秒5での決着だったが濃密な時間だった。「これまでよく戦ったと思いますよ」。同じ横綱としての苦労を知っているからこそ、右手がとっさに出た。

負けた昨年初場所の悔しさが、ずっと心に残っていた。だから立ち合いで、その時と同じように左差しを狙った。右で張って左を差すと、前に出ながら右も差した。頭を抱えられたが腰を落として一気に前へ。今回は逆転を許さず、全勝を守った。「あの形で1年前に負けてますからね。それにもう1回チャレンジしたいという感じですね」と雪辱した。

数々の名勝負を繰り広げた2人だからこそ、館内の興奮は最高潮だった。同時に、異様な雰囲気も流れた。圧倒的に稀勢の里への声援が大きく「白鵬負けてやれ」とヤジが飛ぶほどだった。それでもぶれないのが、横綱12年目の強さ。「何だろうね。お互い休場明けだしね。来てるお客さんも分かっているという感じだった」と寛大な心を持って臨んだ一番。幕内初対戦の06年夏場所から始まった60回目の対戦を44勝(16敗)で終えて「気持ち良かったです」としみじみとした。

単独首位を守り、今日の豪栄道との結びの一番に勝てば、41度目の優勝と幕内1000勝を同時に達成する。ようやく目の前にまできた賜杯をつかむために、ここまで3日連続で朝稽古を非公開にするなどして、集中力を高めている。「頑張ります」と多くは語らなかったが、表情に緩みはない。もう1つ、稀勢の里に横綱の威厳を見せる時がきた。【佐々木隆史】


敗れた稀勢の里(左)の腰に手を当てる白鵬(撮影・河田真司)

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白鵬「気持ちよかった」稀勢の里との横綱初対決制す

全勝を守り支度部屋で笑顔を見せる白鵬(撮影・小沢裕)

<大相撲秋場所>◇13日目◇21日◇東京・両国国技館


横綱白鵬(33=宮城野)が、横綱稀勢の里(32=田子ノ浦)を寄り切りで下して全勝を守り、41度目の優勝と幕内1000勝に王手をかけた。

立ち合いで右で張って左を差して一気に前に出て、最後はもろ差しになって寄り切った。

対戦は負けた昨年初場所以来だが、稀勢の里が昨年春場所に横綱昇進してからは初めて。初めての綱横綱同士の対決を制して「いい緊張感で土俵を務めました。気持ちよかったです」と話した。

稀勢の里(右)を寄り切りで破る白鵬(撮影・鈴木正人)

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稀勢の里、悔しい…10場所ぶり白鵬との対戦は完敗

支度部屋で悔しそうな表情を見せる稀勢の里(撮影・鈴木正人)

<大相撲秋場所>◇13日目◇21日◇東京・両国国技館


稀勢の里(32=田子ノ浦)は、白鵬との横綱昇進後、初対戦で完敗した。

立ち合いで張られると、すぐに相手に左を差された。けんか四つの相手に、左は固めて差し手争いを展開したがねじ込まれ、もろ差しを許して寄り切られた。

昨年1月の初場所以来、1年8カ月、10場所ぶりの対戦。稀勢の里が横綱に昇進した昨年3月の春場所は、白鵬が休場しており、その後は稀勢の里が8場所連続休場。横綱同士としては初対戦となったが、見せ場なく7秒5で敗れた。支度部屋では、報道陣の質問に終始無言だった。

稀勢の里(左)を寄り切りで下す白鵬(撮影・河田真司)

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豪栄道が鶴竜撃破2敗死守「最後まで何が起こるか」

鶴竜(右)を押し出しで下す豪栄道(撮影・河田真司)

<大相撲秋場所>◇13日目◇21日◇東京・両国国技館


大関豪栄道(32=境川)が2敗を守り、2度目の優勝へ可能性を残した。

2敗同士の横綱鶴竜(33=井筒)を破った。鶴竜がつっかけて2度目の立ち合い。鋭い踏み込みから、張り手を食らわせた左を差した。引き技で対応しようと後退する横綱を逃さず、一気に前へ出て押し出した。「(立ち合いは)体が自然に反応した。集中できていた? いつも集中してるよ」。

2016年秋場所以来、2度目の優勝へわずかに可能性を残す。無敗で独走する横綱白鵬(33=宮城野)を、大関高安(28=田子ノ浦)とともに星の差2つで追う。

「(優勝は)厳しいかもしれないけど、最後まで何が起こるか分からない」。明日14日目はその白鵬に挑む。現在10連敗中と分が悪いが「集中して、明日は攻めきりたい」と言った。全勝優勝した2年前、11勝で優勝次点だった昨年と「げんがいい」秋場所。残り2日で逆転劇を目指す。

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高安、通算500勝達成 2敗死守し横綱白鵬に追走

阿炎(奥)に突き出しを仕掛ける高安(撮影・河田真司)

<大相撲秋場所>◇13日目◇21日◇東京・両国国技館


大関高安(28=田子ノ浦)が通算500勝を挙げ、2敗を守って独走の横綱に食らいついた。

西前頭4枚目阿炎(24=錣山)を突き出した。もろ手突きに動きを止められ押し込まれたが、右へ巧みにいなして体勢を整えた。激しい突っ張りで土俵外へ。「しっかり集中できた。どっしり構えてできた」と鮮やかな白星に胸を張った。

横綱白鵬(33=宮城野)が初日から13連勝と、今場所初優勝へ突っ走っている。自身の初優勝は「ないでしょう」と高安。ただ「(残り2日は)次の場所に向けて大きな二番。しっかりやります」と、千秋楽まで手を緩めないつもりだ。

懸賞金の束を手に土俵を引き揚げる高安(撮影・鈴木正人)

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鶴竜3連敗V消滅「自分自身にがっかりしちゃった」

鶴竜(左)は押し出しで豪栄道に敗れる(撮影・小沢裕)

<大相撲秋場所>◇13日目◇21日◇両国国技館


横綱鶴竜(33=井筒)の優勝の可能性が消滅した。立ち合いで立ち遅れ、豪栄道に一方的に押し出された。

「まあ集中力がないですね。ああいう立ち合いのつもりはないのに、ああなっちゃうのは、どっかで集中してないんでしょう」。

白鵬以上に安定した内容で10連勝しながら、11日目に栃ノ心に敗れてから、まさかの3連敗。「もう優勝がないかな、という感じになってしまったのか…。目標は優勝しかないですから。ちょっと自分自身にがっかりしちゃった」。残り2日、横綱の意地を見せられるか。「そうですね。後はそういう気持ちでやるしかないですね」と話すのが精いっぱいだった。

支度部屋を引き揚げる鶴竜(撮影・鈴木正人)

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栃ノ心が敗北「クソッ」ジョージア語わめき怒り爆発

正代にすくい投げで敗れ悔しそうな表情を見せる栃ノ心(撮影・鈴木正人)

<大相撲秋場所>◇13日目◇21日◇両国国技館


大関栃ノ心(30=春日野)が追い込まれた。かど番脱出にあと1勝で迎えた正代戦。

昨年初場所は5日目に負け、右膝を痛めて途中休場し、今年も春場所で負け、右肩を負傷、夏場所も負け、右手首を痛めた因縁の相手にすくい投げを食った。怪力を生かした右四つが得意だが、右下手を2度切られ、右を深く差されて、左上手をとらせてもらえず、最後は体が伸びて、土俵に落ちた。

自分への怒りからか、支度部屋に戻るや「クソーッ!」と絶叫。風呂場でも、ジョージア語らしき言葉でわめき、物がぶつかる音が聞こえた。かど番脱出へのプレッシャーに「ダメですね。もうダメですね」と弱音をはく。残り2番。14日目の阿炎戦、千秋楽で有力な高安戦。どちらかに勝てば、かど番脱出だが「やれるかどうかわからんよ」と、最後まで景気のいい言葉はなかった。

栃ノ心(左)はすくい投げで正代に敗れる(撮影・小沢裕)

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安美錦7敗、幕内復帰は「考えていても仕方がない」

上手投げで翔猿に敗れ花道を引き揚げる安美錦(撮影・小沢裕)

<大相撲秋場所>◇13日目◇21日◇東京・両国国技館


西十両筆頭の安美錦(39=伊勢ケ浜)が、東十両10枚目の翔猿(26=追手風)に上手投げで敗れた。

頭から思い切り立ち合ったが、相手の変化に屈し「跳んでくるかなと思ったが、ついていけない自分が悪い」。勝ち越して九州場所での幕内復帰を決めれば、史上初となる40歳での再入幕となるが「そんなことを考えていても、仕方がない。あと2日間しっかりやるだけ」と、6勝7敗からの残り2番に気持ちを切り替えた。

安美錦(右)を上手投げで下す翔猿

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白鵬13勝 豪栄道、高安11勝/13日目写真ライブ特集

<大相撲秋場所>◇13日目◇21日◇東京・両国国技館

13日目を終え、優勝争いは以下の通り。

【全勝】白鵬

【2敗】豪栄道、高安

鶴竜(10勝3敗)押し出し豪栄道(11勝2敗)

鶴竜(右)を押し出しで下す豪栄道(撮影・河田真司)

鶴竜(左)は押し出しで豪栄道に敗れる(撮影・小沢裕)

鶴竜(左)は押し出しで豪栄道に敗れる(撮影・小沢裕)


稀勢の里(9勝4敗)寄り切り白鵬(13勝0敗)

稀勢の里(奥)は白鵬に寄り切りで敗れる(撮影・河田真司)

稀勢の里(奥)を寄り切りで下す白鵬(撮影・河田真司)

全勝を守った白鵬は懸賞を手にする(撮影・小沢裕)

全勝を守った白鵬は懸賞を手にする(撮影・小沢裕)


阿炎(6勝7敗)突き出し高安(11勝2敗)

阿炎(奥)を突き出しで下す高安(撮影・河田真司)

高安(右)は突き出しで阿炎を下す(撮影・小沢裕)


正代(6勝7敗)すくい投げ栃ノ心(7勝6敗)

栃ノ心(左)をすくい投げで下す正代(撮影・河田真司)

栃ノ心(下)をすくい投げで下す正代(撮影・河田真司)

正代(左)はすくい投げで栃ノ心を下す(撮影・小沢裕)

栃ノ心(左)はすくい投げで正代に敗れる(撮影・小沢裕)


御嶽海(7勝6敗)押し出し妙義龍(8勝5敗)

妙義龍(左)を押し出しで下す御嶽海(撮影・河田真司)

妙義龍(右)を押し出しで下す御嶽海(撮影・河田真司)


千代大龍(4勝9敗)押し出し逸ノ城(6勝7敗)

千代大龍(左)を押し出しで下す逸ノ城(撮影・河田真司)

千代大龍(左)を押し出しで下す逸ノ城(撮影・河田真司)


玉鷲(3勝10敗)突き出し貴景勝(7勝6敗)

玉鷲(左)を突き出しで下す貴景勝(撮影・河田真司)

玉鷲(左)を突き出しで下す貴景勝(撮影・河田真司)


阿武咲(3勝10敗)はたき込み遠藤(2勝11敗)

阿武咲(下)をはたき込みで下す遠藤(撮影・河田真司)

歴代最重量292キロ大露羅引退、最後の取組は白星

樹龍(0勝7敗)寄り切り大露羅(1勝6敗)

現役最後の取組で樹龍(右)を寄り切りで下す大露羅(撮影・小沢裕)

仲間たちから花束が贈られ記念撮影をする大露羅(左から2人目)(撮影・河田真司)

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白鵬13連勝で41度目優勝&幕内1000勝に王手

全勝を守った白鵬は懸賞を手にする(撮影・小沢裕)

<大相撲秋場所>◇13日目◇21日◇東京・両国国技館


横綱白鵬(33=宮城野)が横綱稀勢の里(32=田子ノ浦)をあっさり寄り切って初日から13連勝とし、今年初となる41度目の優勝と前人未踏の幕内1000勝に王手をかけた。14日目の大関豪栄道(32=境川)戦に勝てば優勝が決まる。稀勢の里は4敗目を喫した。

豪栄道は横綱鶴竜(33=井筒)との2敗対決を押し出しで制した。

大関高安(28=田子ノ浦)は前頭4枚目阿炎(24=錣山)を突き出して2敗を守った。

大関栃ノ心(30=春日野)は前頭3枚目正代(26=時津風)にすくい投げで敗れて7勝6敗となり、かど番脱出はお預けとなった。

稀勢の里(奥)は白鵬に寄り切りで敗れる(撮影・河田真司)
阿炎(奥)を突き出しで下す高安(撮影・河田真司)
栃ノ心(左)はすくい投げで正代に敗れる(撮影・小沢裕)

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稀勢の里、横綱同士で初対戦の白鵬に完敗

稀勢の里(奥)を寄り切りで下す白鵬(撮影・河田真司)

<大相撲秋場所>◇13日目◇21日◇東京・両国国技館


9場所ぶりの皆勤を目指す横綱稀勢の里(32=田子ノ浦)が、横綱白鵬(33=宮城野)に寄り切られ、10勝目到達はお預けとなった。横綱に昇進した昨年3月の春場所から1年半、両者の対戦はなかった。横綱同士として初対戦。白鵬に貫禄を見せられた。

白鵬は13戦全勝と今年初となる41度目の優勝に前進した。

全勝を守った白鵬は懸賞を手にする(撮影・小沢裕)

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極芯道、初の各段Vで新十両昇進「攻める相撲を」

幕下優勝の極芯道(撮影・小沢裕)

<大相撲秋場所>◇13日目◇21日◇両国国技館


6戦全勝同士による、勝った方が幕下優勝という一番は、東5枚目の極芯道(22=錦戸)が西43枚目の対馬洋(25=境川)を突き倒しで破り、初の各段優勝を飾るとともに、11月の九州場所(11月11日初日、福岡国際センター)での、待望の新十両昇進を決めた。

元々、相撲が遅くジックリと相手の出方を見極めて、勝機とみるや一気に攻める相撲が持ち味。この日も立ち合いからの攻防の後、土俵中央で頭を付け合う手四つの体勢で1分半近い長い相撲に。対馬洋が、いなしや手繰っても無理して出ず、相手が根負けしたかのように手繰って離れたスキを見逃さず、前に出て突き倒した。

待ちに待った関取の座を確実にし「うれしいです」と話した後、すぐに「慎重すぎたかな」と、長い相撲になった一番を振り返った。前夜は、さすがに寝付けず「眠れなかった」という。勝負が遅いことには「(今場所は)攻めどころは、しっかり攻められた。しっかり出る時は出ようと思って、今日も“ここしかない”と思って出た」と納得ずくだった。

もっとも十両力士として臨む来場所は、これまでの1場所7番から15番に増える。当然、スタミナ消耗も考えなければならない。そんなことも考え「自分より大きい人との対戦が増えてくる。今の相撲を15日間となると、大変なことになるので、もっと攻める相撲を。腰が重いという自分のいいところを生かしながら攻めようと思います」と来場所を見据えた。

相撲そのものというより、人間性も含め目標とする力士は横綱鶴竜(33=井筒)。2年前の11月から鶴竜の付け人を務め、健康管理や集中力など、力士としてあるべき姿を学んだという。「相撲に対する、向き合う姿勢」を学び、また付け人についたことで巡業も参加し、力のある他部屋の力士との稽古も積んで、力をつけてきた。元関脇水戸泉が率いる現在の錦戸部屋からは、十両水戸龍(24)に続く2人目の関取誕生となった。

幕下優勝を決め笑顔を見せる極芯道(撮影・小沢裕)
對馬洋(左)を突き倒しで下す極芯道(撮影・河田真司)

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納谷「横綱DNA対決」に敗れ三段目陥落決定的

報道陣の質問に答える納谷(撮影・鈴木正人)

<大相撲秋場所>◇13日目◇21日◇東京・両国国技館


元横綱大鵬の孫で、東幕下60枚目納谷(18=大嶽)が、東幕下56枚目豊昇龍(19=立浪)との「横綱DNA対決」に敗れた。3勝4敗で負け越しが決まり、来場所での三段目陥落が決定的となった。

初場所の前相撲を含めて2連勝中だったが、初めて土をつけられた。突き放して前に出る相撲が持ち味の納谷が、立ち合いでぶつかるとすぐに左を差した。しかし豊昇龍に左へ体を開かれ、首投げを食らい1回転。土俵に背中を打ちつけた。

「前に出ようと思ったけど上体だけで攻めようとしてしまった」と肩を落とした納谷。豊昇龍への意識を問われると「それはない」ときっぱり答えた。

「(今場所は)勝たなきゃいけないところで勝てなかった。しっかり自分の体をいかして前に出る相撲を磨いていきたい」

現在の番付は幕下最下位の60枚目で、来場所は三段目からの再スタートが濃厚。「ちゃんと自分で(結果を)受け止めて、負け越すことがないようにしたい」と、今場所の結果を糧とすることを誓った。

納谷(左)をくび投げで下す豊昇龍(撮影・河田真司)
納谷(右)を首投げで破る豊昇龍(撮影・鈴木正人)

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元横綱朝青龍のおい豊昇龍 大鵬孫納谷破り勝ち越し

納谷(左)をくび投げで下す豊昇龍(撮影・河田真司)

<大相撲秋場所>◇13日目◇21日◇両国国技館


元横綱朝青龍のおい、東幕下56枚目豊昇龍(19=立浪)が元横綱大鵬の孫、東下60枚目納谷から初白星を挙げ、7番相撲で勝ち越しを決めた。

「やっと勝ち越せました。うれしかった」と同学年のライバルには、初場所の前相撲、春場所の序ノ口と2戦2敗。3度目の“横綱DNA対決”も立ち合いから押し込まれたが、逆転の首投げで、納谷を豪快にひっくり返した。「下まわしをとろうと思ってとれなくて…。(首投げは)迷わずいきました。(危なかったけど)勝つという気持ちが強かったので」。

11日目に3連敗を喫し、3勝3敗で納谷と星が並んで時点で、この日の対決を予想していた。「場所でまだ勝ったことがないので、絶対に勝とうと思った。前相撲の時は『次は勝ちます』と言って、前負けた時は『次は絶対に勝ちます』と言いましたよね?」。予告通りの三度目の正直に声が弾む。来場所は幕下でさらに番付が上がる。「とりあえず、もうちょっと体をでかくして、がんばります」。115キロから増量し、持ち前のスピードに加え、パワーアップを目指す。

納谷にはじめて勝った豊昇龍は報道陣に囲まれて笑顔を見せる(撮影・小沢裕)

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三段目V争い 全勝の栃幸大と朝興貴が千秋楽決戦へ

千秋楽に行われる三段目の優勝決定戦に進んだ朝興貴(撮影・小沢裕)

<大相撲秋場所>◇13日目◇21日◇両国国技館


6戦全勝で3人が並んでいた三段目の優勝争いは、千秋楽の優勝決定戦に持ち越された。

まず最初に登場したのは東63枚目の栃幸大(19=春日野)。序二段の陽翔山(20=時津風)を難なく押し出しで破り、7戦全勝とした。

残る2人は直接対決。西3枚目の朝興貴(27=高砂)が、東46枚目の塚原(18=春日野)を突き落としで下し、全勝をキープ。千秋楽の優勝決定戦へと進んだ。

今年1月の初場所でも、7戦全勝で三段目の優勝決定戦に進んだが魁勝(23=浅香山)に敗れ、優勝を逃している。「8カ月ぶりに優勝のチャンスがきましたからね。前回は、あっけなく負けたので、気合が入った相撲で優勝したい」と意気込みを口にした。3勝3敗で臨んだ7番相撲で敗れ、負け越した先場所の悔しさを胸に今場所の土俵に上がった。「春日野部屋同士でやりたい。関取衆からも見たい、と言われているので」という、塚原との同部屋優勝決定戦こそ実現しないが「次の幕下では自分の相撲を取れるようにしたい」と抱負を語った。

一方の朝興貴は、12年九州場所で序二段、16年名古屋場所では三段目で優勝した経験がある。「また三段目か…という感じです」と、幕下中位からなかなか番付を上げられない、もどかしさを感じながらも、これで来場所は1場所での幕下復帰は確実で、3枚目の番付から上位進出も望める。優勝決定戦も「とりあえずケガをしないように」と控えめながら「変化も出来ないし、自分の相撲をいつも通りに取りたい」と、突き押しの一本気な相撲で3度目の各段優勝を目指す。

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292・6キロの大露羅引退 思い出の一番は白鵬戦

笑顔で締めくくる大露羅(撮影・河田真司)

<大相撲秋場所>◇12日目◇21日◇東京・両国国技館


秋場所限りで引退する歴代最重量力士の西序二段12枚目大露羅(35=山響)が、東三段87枚目樹龍を寄り切りで破って、相撲人生最後の一番を白星で締めくくった。

ロシアから来日し、00年春場所で初土俵を踏んでから18年。角界一の大食漢として知られ、体重で注目を浴びた。17年8月には、元大関小錦の255キロを超える288キロを計測して史上最重量力士となり、今年8月には自身の記録を更新する292・6キロを計測した。現在は、場所前に少し落としたといい「288キロぐらい。おにぎり食べなかったらすぐやせました」と言って報道陣を笑わせた。

最高位は11年の東幕下43枚目ながらも、先代師匠の故北の湖親方(元横綱)の付け人を務めた。入門当初は「『北の湖って誰?』って思っていた」という。ただ時間の経過とともに「こんなにすごい人なんだなと思った」と驚いた。そして「かわいがってもらった。どこに行くにも自分を連れて行ってくれた。お父さんみたいだった。自分が若い時に父を亡くして、その時に『おやじって呼んでいいですか』って聞いたら、小さい声で『いいぞ』って言ってくれて泣きそうになった」と思い出を明かした。

思い出の一番は、01年秋場所での白鵬戦だ。史上最多の幕内優勝40回を誇る白鵬も当時はまだ序二段で、小さかった白鵬を浴びせ倒しで下した。「あれは忘れない。細い体だったけど目は光っていた。細い体だったけど、何でこんなに力があるんだろうと思った。そしたら一瞬で力つけていきましたね」と振り返った。

引退後は、ロシアに帰国する。それでも「35歳までやって日本は第2の故郷。また来ます」と宣言。「日本人の若い人は、何で相撲をやらないんだろう。日本の文化なのに」と少し寂しそうに言った。

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史上最重量292・6キロ ロシア出身大露羅が引退

仲間たちから花束が贈られる大露羅(左)(撮影・河田真司)

<大相撲秋場所>◇13日目◇21日◇両国国技館


大相撲史上最重量292・6キロを記録したロシア出身の大露羅(35=山響)が、今場所限りで引退することが分かった。

最高位は幕下43枚目で、今場所は西序二段12枚目。6連敗で迎えた最後の相撲は、樹龍(宮城野)を寄り切りで下した。

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朝倉が序二段“待機V”理想のタイプは御嶽海

佐田の豪を押し出しで破った朝倉(撮影・鈴木正人)

<大相撲秋場所>◇13日目◇21日◇両国国技館


序二段は西90枚目の朝倉(20=時津風)が“待機V”を決めた。

今場所の7番相撲は、全勝同士で佐田の豪(19=境川)と対戦。一方的に押し込む相撲で押し出した。それから約1時間後。もう1人の6戦全勝だった陽翔山(20==時津風)が、三段目の土俵で、やはり全勝だった栃幸大(19=春日野)に押し出しで敗れ、優勝が決まった。

7月の名古屋場所前の稽古で、倒された際に左手を巻き込まれる形となり、甲を骨折。3日後に手術を受け、名古屋場所は全休した。「休場明けで不安いっぱいだったけど、思いの外しっかり動けました」と笑顔で振り返った。

元横綱朝青龍のおいで、幕下の豊昇龍(立浪)は日体大柏高時代、1年後輩だった。「稽古では全然、勝てなかった」と言うが、いつまでも後塵(こうじん)を拝するわけにはいかない。「立ち合いから頭で行って思いきって持って行く相撲」を目指し、理想のタイプは「御嶽海関のような相撲を目指したい」と話した。

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宇良「相撲を取れた喜び」7場所ぶり復帰で6勝1敗

太一山(左)を押し出しで破った宇良(撮影・鈴木正人)

<大相撲秋場所>◇13日目◇21日◇両国国技館


幕内経験者で東三段目91枚目の宇良(26=木瀬)が同83枚目太一山(21=千賀ノ浦)を押し出し、白星で7番相撲を終えた。

「今日は押し負けるんじゃないか心配で、タイミングが悪いのわかっていながら、ちょっと引いてしまった。でも、立て直せてよかったです」と笑みを浮かべた。

右膝の負傷で昨年秋場所を途中休場。手術を経て、7場所ぶりに復帰して、6勝1敗で取組を終えた。「ケガなく終われたので。相撲を取れた喜びもあります」とホッとした様子。来場所は番付も上がる。「徐々に動きを上げていきたい。ちゃんとした相撲をとれるか、まだまだ不安です。日々リハビリなんで、稽古するだけです」。真の復活へ、意欲を見せていた。

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光内が全勝対決制し序ノ口V ケガ治し巻き返し誓う

序の口優勝の光内(撮影・鈴木正人)

<大相撲秋場所>◇13日目◇21日◇両国国技館


勝者が優勝という全勝対決となった序ノ口は、西31枚目の光内(22=阿武松)が、西17枚目の暁(29=高田川)を寄り切りで破り、個人としては「(中学まで高知で過ごした)中学3年の時の四国大会以来」という優勝を決めた。

そんな一番も「四つに組んでしまったので良い相撲ではなかった。今場所も前に出てはいたけど、何番か四つ相撲があったので」と反省交じりに振り返った。

苦い思いがある。中学時代に稽古で左肩を脱臼し手術。強豪・埼玉栄高を卒業して角界入りし、15年名古屋場所で初土俵を踏んだが、四つに組む悪い癖を師匠の阿武松親方(元関脇益荒雄)に何度も注意されていた。そして迎えた、ちょうど1年前の秋場所前の稽古。やはり前日に師匠から注意されたにもかかわらず、稽古で投げられた際、差した右を脱臼してしまった。翌10月に手術。4場所連続と3場所連続の全休で三段目まで上がった番付は急降下し、ついには番付外に。ようやく今年7月の名古屋場所前から本格的な相撲を取る稽古が再開でき、前相撲に。再び番付にしこ名が載った復帰の今場所、優勝というこれ以上ない成績で再スタートを切った。

高校時代は、今場所は小結の貴景勝(22=貴乃花)と同期で、チームではキャプテンも務めた。部屋では兄弟子になる平幕の阿武咲とも同年。ライバルたちには後れを取ったが「しっかり治して追いつけるように頑張りたい」と、突き押しに磨きをかけながらの巻き返しを誓った。

暁(左)を寄り切りで破る光内(撮影・鈴木正人)

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稀勢の里きょう初 白鵬と綱対決 最も燃える相手

御嶽海(右)を寄り切りで下す稀勢の里(撮影・河田真司)

<大相撲秋場所>◇12日目◇20日◇東京・両国国技館


9場所ぶりの皆勤を目指す横綱稀勢の里(32=田子ノ浦)が、先場所優勝の関脇御嶽海を破り、9勝目を挙げた。27秒3の大相撲の末、苦しみながらも寄り切った。元横綱日馬富士を抜き、歴代単独6位の幕内通算713勝目。今日13日目は横綱白鵬と対戦する。横綱に昇進した昨年3月の春場所から1年半、両者の対戦はなかった。両雄が横綱同士として初対戦する。

万全の形になるまで27秒3を要した。稀勢の里が左を差して右上手を引き、土俵際に追い詰めると、身動きの取れない御嶽海から一発逆転を狙う気力さえも奪った。観念したように静かに土俵を割らせた。7月の名古屋場所で初優勝した若手を、じっくりと攻めて、経験の差を見せつけた。今場所9勝目は日馬富士を超える幕内通算713勝目。先場所まで8場所連続休場だけに、疲労を問われたが「あと3日ですから」と意に介さず。落ち着いて取れたか尋ねられ「まあそうですね」と静かに語った。

これで9勝目。引退危機回避に近づいた。年6場所制となった1958年(昭33)以降の横綱で、6場所以上連続休場したのは過去4人。その中で、復帰場所の白星が最少だった柏戸の9勝に追いついた。柏戸は6場所連続休場後、3度優勝した実績があるだけに、名実共に復活に近づいた。

今日13日目は最も燃える相手、白鵬と対戦する。稀勢の里が昨年3月の春場所で昇進後、ともに横綱として対戦するのは初。新横綱場所は稀勢の里が優勝したが白鵬が休場。その後は稀勢の里が8場所連続休場していた。この日、白鵬戦について無言を貫いた本人に代わり、師匠の田子ノ浦親方(元前頭隆の鶴)は「横綱だから全力でいける」と真っ向勝負を誓っていた。

7月の名古屋場所前に出稽古先が重なり、三番稽古を行うなど2日連続で胸を合わせた。三番稽古は2勝8敗だったが「目覚めた感じがする」と、9場所ぶりに勝ち越した今場所の足がかりとなった。初対戦から足かけ13年。現在は3連勝中の好敵手との取組が、稀勢の里をもう1段階、復活へ近づける。【高田文太】

御嶽海を下し、大量の懸賞金を抱えて引き揚げる稀勢の里(撮影・河野匠)

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御嶽海の大関昇進が完全消滅「もうない」阿武松部長

稀勢の里に敗れ引き揚げる御嶽海(撮影・河田真司)

<大相撲秋場所>◇12日目◇20日◇東京・両国国技館


関脇御嶽海が横綱稀勢の里に寄り切られて、6勝6敗となり場所後の大関昇進が完全に消滅した。

2桁勝利に届かないことが決まり、昇進問題を預かる日本相撲協会審判部の阿武松部長(元関脇益荒雄)は「(昇進は)もうないです」と明言した。

先場所に13勝を挙げて初優勝した御嶽海は、8日目から5連敗と白星を伸ばせなかった。阿武松部長は来場所の大関とり継続について「最後まで見てだが、また一からやり直し。積み重ねていってもらいたい」と振り出しになるとの私見を述べた。

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