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照ノ富士「優勝決定戦」合わず?三段目昇格もV逃す

照ノ富士(左)を下手投げで破る狼雅(撮影・渦原淳)

<大相撲春場所>◇千秋楽◇24日◇エディオンアリーナ大阪

よくよく「優勝決定戦」とは合口が悪いのか-。ケガや内臓疾患のため、4場所連続全休し大関から西序二段48枚目まで番付を落とした照ノ富士(27=伊勢ケ浜)が、7戦全勝対決となった西序二段15枚目の狼雅(20=二子山)に敗れた。

本割7番で全勝のため、来場所は三段目昇格は決定。番付には影響しない一番だったが、復活場所Vとはならなかった。

先場所は序ノ口でデビュー場所Vを飾った狼雅は、鳥取城北高の後輩。「勝ち負けにこだわらず1番1番に『こんなことを今日はしよう』とテーマを持って臨んでいた」という今場所。この日の一番では「(相手に)差させて(腕を)きめようと思っていた」。その通り、立ち合いから二本を差され、相手の両腕をきめたが、相手の寄り身に徐々に後退。俵で踏ん張ったが、残すところを左からの、すくい投げで転がされた。「やっぱり決めたこと(=テーマ)が悪かったかな。普通にやれば良かった」と苦笑いした。

レベルこそ違うが、優勝決定戦は大関時代の15年秋場所(鶴竜に負け)、17年春場所(稀勢の里に負け)に続き3連敗。特に前回は本割との連敗で、ケガを負って新横綱を務める稀勢の里(現荒磯親方)の引き立て役となってしまった。あれから2年。今回の大阪のファンは温かかった。取組前からしこ名を連呼する大声援に包まれる中、しかし優勝は逃した。

それでも今場所、何度も話したように「今場所は元々、稽古もできなかったから勝ちにこだわっていない。相撲を取る感覚を取り戻したいな、って感じで最初からやってた。だから優勝できなかったからって、悔しいなんてことはない」と汗びっしょりの体をぬぐいながら言った。「こんなに汗をかいた。いい稽古だよ」と本場所の計8番で手応えは十分につかんだ。場所後には、関取衆との稽古も再開したいという。「オレは人より3番、成長が早いからね」。そう言った後、「(番付の)回復も?」と問われ、意地を見せるようにはいた。「見せてやりますよ」。復活への青写真は確実に描かれた。

照ノ富士(左)を下手投げで破る狼雅(撮影・上田博志)

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元大関照ノ富士、序二段で無傷7連勝 優勝決定戦へ

支度部屋で笑みを浮かべる照ノ富士(撮影・河田真司)

<大相撲春場所>◇13日目◇22日◇エディオンアリーナ大阪

ケガや内臓疾患のため、4場所連続全休し大関から西序二段48枚目まで番付を落とした照ノ富士(27=伊勢ケ浜)が、全勝対決で勝ち無傷の7連勝。千秋楽の優勝決定戦の土俵で序二段優勝をかける。

西84枚目の佐田剛(20=境川)と対戦。この日のテーマは「今場所は思い切って体を使った相撲が1番もなかった。今日は思い切った体を使った相撲を取ろうと思った」。右で張って立つと、左を瞬時に差し右上手をひきつけた。体格差は歴然。それだけで相手の上体が伸び切り、左手をグイと突いただけで押し倒した。わずか3秒の取組時間で「自分の中では物足りないなというのはある」と、やや消化不良の感は残った。

それでも復帰場所で、本割7番を全勝。この時点で17番後に取る、鳥取城北高の後輩で、やはり序二段で6戦全勝だった狼雅(20=二子山)が勝つことは見越したのか「とりあえず千秋楽(の優勝決定戦)が残ってるし」と気を緩めることはなかった。何より長期的な先を見据え「優勝が目標じゃない。幕内に上がること」と目標が遠い先にあるから、手放しでは喜べない。それでも安堵(あんど)感は、報道陣と雑談する表情の端々から見て取れた。

大関経験者が幕下以下で相撲を取る前例はなかった。プライドもある。引退も頭をよぎったが、師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)の「やれば出来るんだから、もう1回、復活を見せたらいいんじゃないか」という言葉が「あの言葉が一番、(心に)響いた」と土俵復帰に心を傾かせてくれた。

2年前の同じ大阪の土俵。幕内優勝争いで1差リードしながら、新横綱の稀勢の里(現荒磯親方)に本割、優勝決定戦で連敗した、あの春場所の記憶は新しい。その同じ土俵に、序二段の優勝をかけて決定戦に臨む。格差こそ歴然とした違いがあるが、復活への思いをかけて臨む。

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照ノ富士5連勝 土俵を堪能?試した「あること」

大雄翔(右)を攻める照ノ富士(撮影・河田真司)

<大相撲春場所>◇9日目◇18日◇エディオンアリーナ大阪

ケガや内臓疾患のため、4場所連続全休し大関から西序二段48枚目まで番付を落とした照ノ富士(27=伊勢ケ浜)が、無傷の5連勝とした。

この日の相手は、ちょうど1年前に初土俵を踏んだ16歳で、173センチ、111キロの同61枚目・大雄翔(追手風)。これまで“重量級”の相手が続き、取組時間も短かった照ノ富士は、あることを試した。胸を出しながら攻めることは控えめにし、相手の動きについていくこと。ただ、少しばかり抵抗にあい「(相手は)めっちゃ必死だった。途中からメチャクチャ残るし。危ないとは思わなかったし余裕もあったけど、足が動かなかったなぁ」と柔和な笑みで振り返った。

ぶつかり稽古のように相手に正対しながら胸を出し、突きや押しを胸で受け止める。引きやいなしで回られても、慌てずに対応した。「普通に左(前まわし)を取って出せると思ったら、取っても(まわしを)離されるし。今日は相手を動かして、ぶつからせようと思ったけど、全く動く相撲を1年以上も取ってないし、ちょっと体が動かなかった」。本場所の土俵で、普段は部屋でできない稽古をイメージして取った。

今場所の復帰自体、狙いは感覚を取り戻すためにある。今場所は「最初(の1番相撲)から、すぐに終わる相撲ばかりだった。どっちかというと自分は長い相撲。だから、やってみようと」。本人の言葉通り、今場所は1番相撲から5秒、8秒、7秒、14秒と取組時間も照ノ富士としては短めだったが「試した」というこの日は35秒を費やし「久しぶりに稽古をした感覚だったね」と、土俵をたっぷり堪能? 最後は「このへんで決めようか」と余裕ではたき込んだ。

全勝力士も絞られつつあり、残りは2番。これも無難に乗り切れば、各段優勝の表彰式、もしくは優勝決定戦に臨むにしても、千秋楽の満員の土俵で本場所復帰した姿をファンに見せられる。ちょうど2年前、大関として本割、優勝決定戦で新横綱の稀勢の里(現荒磯親方)に敗れた大阪の土俵。幕内と序二段という“格差”こそ大きく違えど、復帰を待ち望んでいたファンは期待して千秋楽を迎えたいところだろう。

照ノ富士(左)は間合いをとり、大雄翔の動きを見る(撮影・河田真司)
記者の質問に答える照ノ富士(撮影・河田真司)

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荒磯親方初解説VTR…力士時代一転の滑らかな口調

大相撲生中継の解説に入る、元横綱稀勢の里の荒磯親方(撮影・河田真司)

<大相撲春場所>◇7日目◇16日◇エディオンアリーナ大阪

元横綱稀勢の里の荒磯親方(32)が初めて、NHK大相撲中継の解説を務めた。力士時代とは一転した滑らかな口調で、各力士の特長などを説明。約2時間の役目を終えると、ツイッターなどでは明快な解説を絶賛する声が相次いだ。

主な力士への荒磯親方の放送中のコメントは以下の通り。

▽嘉風 「相撲の研究がすごいので、いつもアドバイスを求めにいきました。嘉風は1歩目の踏み出しの足が、非常に地面に付くのが速いんですよね。そうすると2つの足でしっかり押せる、しっかり伝わる。そんな相撲を取っているので、突っ張られても効いていない状態になる。嘉風と対戦する時は、足を速くついて、僕も2つの足で残さないと、もっていかれる。出足の1歩目は気を付けていました。1歩の着地が速い。幕内で一番速いと思います」

▽阿武咲 「阿武咲の稽古を求めて、阿武松部屋に場所前しょっちゅう行っていました。負けん気の強さ、圧力。そして彼の肩甲骨の柔らかさ。普通の力士より10センチ、20センチ、腕が前に伸びてくる。もろ差しに入るうまさは、相撲界でもかなり上の方」

▽貴景勝 「腰の強さ、腰の決まり方。なかなかこういう突き押しの形っていうのは珍しい。ちょっと四つ相撲のような腰つき。しっかり相手に入り込んで、ロックして逃さない。非常に珍しい突き押し。その安定感がすごい出ている。どんどん下からあおられて入ってくるので、自分の体が起きてくる。四つ相撲で寄られているようだった」

▽高安 「彼の左四つはおそらく角界で一番強いと思います。これっていうものをしっかり決めた上で流れでいけばいい。これっていうものを決めて、しっかり当たるのが大事」。欠点として腰高を指摘されることもあるが「これが高安の相撲です。高安が頭を下げて、膝を曲げて押したら、力はないと自分は思っております。これが一番力が出る状態です」と持論を口にした。

▽遠藤 「相撲は非常にうまかったですね。ほれぼれするようなうまさ」。遠藤は栃ノ心に勝ってインタビュールームに呼ばれたが、言葉少な。この様子には「力士らしい力士ですね。アナウンサーさん泣かせ。相撲終わった後のインタビューは参考になることが多かった、結構本音が出てしまう。遠藤のようなインタビューは相手に読まれなくていいと思うけども、アナウンサー泣かせですね」。

▽鶴竜 「右足の踏み込みの速さ、地面に付く速さが横綱の強さだと思います。2つで立たれた時は、力を発揮します。1つの足より2つの足で攻めた方が強いですし、残す時も強い。僕もつく前に何とかしようということが功を奏して、対戦成績はちょっと有利だったんですけど。そこだけしか集中しなかった。そこだけでした」

▽白鵬 「強い横綱がいて、63連勝を止めて注目された。強い横綱がいて優勝したので注目されました。白鵬関がいなかったら自分はいなかったと思うくらい、そんな存在ですね。倒して横綱に上がりたいという気持ちがあったので、思い出の一番になりました」「自分十分はそうそうなれない。なれなくても引き出しが多く、勝ちにつなげる。何をするのか分からないくらい、これもあるのか、これもあるのかと毎場所感じていましたね」

兄弟子への感謝の言葉もあった。

▽西岩親方(元関脇若の里) 「若の里関がいなかったら、僕は17歳で十両に上がることはなかった。本当に稽古をつけていただいた。ここまで稽古をする力士は見たことがない。圧倒的にNO・1です。西岩親方のおかげですね」

このほか、横綱昇進時の思い出も口にした。

▽横綱 初めて綱を締めた感覚は「なんとも言葉じゃ表現できない。身震いするというか、グッと体に力がこもるようなそんな気持ちでした」。

▽失敗 推挙式の後、東京・明治神宮で初めて土俵入りを披露。「最後、ちょっと所作を間違えたんですけど…。緊張ですね。(土俵入りは)毎回、緊張していましたね」

現役時代の取り口、癖などについても言及があった。

▽最大の武器=左のおっつけ 「おっつけようと思ったことは1度もなくて、左のはずの延長がおっつけ。肘をおっつけると抜けてしまうこともありますし、無駄な動きが出てくる。すぱっと左をそのまま狙いにいくと、無駄な動きがなく、ロックがかかり、相手に力が伝わる」。この説明に対し、向正面で解説した雷親方(元小結垣添)は「横綱にあの左をしぼられると我々は何もできない。体は横を向きますし、重心もずれますから。明日、朝稽古で若い衆に使わせていただきたいと思います」。

▽癖

-控えている時、笑っているように見えた場所もあった。あれはどういう思いだったのか

「あんまり意識はなく、リラックスした気持ちでやろうとした結果があったなってしまった」

-その前は目をパチパチすることもあった

「おそらくそれをやめようと思ったのが、そういう形になったのだと思います」

放送の最後には「次に強い力士を育てることが目標」と今後を見据えて、締めくくった。

解説席から緊張した面持ちで土俵を見つめる、元横綱稀勢の里の荒磯親方(撮影・河田真司)

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元稀勢の里の解説者デビュー「的確」ファン絶賛

NHK解説を務める荒磯親方(右)(撮影・渦原淳)

<大相撲春場所>◇7日目◇16日◇エディオンアリーナ大阪

元横綱稀勢の里の荒磯親方(32)が、上々の解説者デビューを果たした。

初場所7日目、NHK大相撲中継の解説に初登場。えんじ色のネクタイ、ストライプの黒スーツに身を包み、NHKの三瓶宏志アナウンサーの質問に答える形で、土俵人生を振り返りつつ、幕内の取組を解説した。

初解説については「ものすごい緊張しています」と言いつつ、その後は滑らかな口調でコメント。1月まで現役力士だったため、それぞれの幕内力士に対し、警戒していた点、長所などを詳しく解説した。

ツイッターでは、相撲ファンから解説を絶賛するつぶやきが相次いだ。

「荒磯親方の解説とってもわかりやすいし裏話や力士の長所を引き出した解説なんか、さすがとしか言えない内容でした。とってもいい時間が過ごせました」

「とてもフレッシュでなおかつ解説の仕方が的確で解りやすかったですね」

「あんなに饒舌!ビックリです!」

「大変魅力的な解説でしたー!\(^o^)/またお願いいたします。(^o^)v」

「荒磯親方、毎日解説してくださらないかな」

「本当は頭を使っていた稀勢の里」

放送の最後には、9月29日に行われる引退相撲の告知もあり、荒磯親方は今後の放送に向けても「またよろしくお願いします」と締めくくった。

解説席から緊張した面持ちで土俵を見つめる、元横綱稀勢の里の荒磯親方(撮影・河田真司)

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豊ノ島3連敗「しんどいと思うようなら辞めた方が」

石浦は押し出しで豊ノ島を破る(撮影・渦原淳)

<大相撲春場所>◇7日目◇16日◇エディオンアリーナ大阪

16場所ぶりに幕内へ戻った、西前頭14枚目の豊ノ島(35=時津風)が今場所初の3連敗を喫し、星は2勝5敗となった。

先場所、先々場所と十両で2度対戦(1勝1敗)した、同じ再入幕で東前頭15枚目の石浦(29=宮城野)との一番。鋭い踏み込みから得意の左を差そうとしたが、それを封じようと石浦に動き回られた。おっつけから左へ回り込まれて、小兵の石浦に頭をつけられる。何とか差そうとした左をはね上げられ、おっつけから左を深く差される劣勢。最後まで低い体勢を貫かれた石浦に押し出された。

174センチ、115キロの小兵ながら幕内で奮闘する相手の力は認めた上で、豊ノ島は話した。「全体的に、うまく(石浦から見て)右から攻められた。左の使い方が中途半端だったかもしれないけど、あの体で(幕内力士として)やっているんだから、相手も考えてますから」。小兵相手の相撲は、やりにくさもあり、だからこそ相撲の妙で料理しがいもある。これまでも小兵を、うまく退けてきた豊ノ島だが、この日は相手が一枚上だった。

場所前には、同期生で気心知れた琴奨菊(35=佐渡ケ嶽)と、やはり“戦友”として相撲教習所でともに稽古で汗を流した元横綱稀勢の里の荒磯親方(32)と慰労会を兼ねた食事会を開催。この日はNHK中継で、その荒磯親方がゲスト解説を務めた。その荒磯親方は、豊ノ島の一番を「今場所のこの3連敗は攻め急いでいる。もっとジックリ構えてもいいのでは」と指摘。それは自分でも分かっているようで「ここ何日か確かに、それは(自分でも)見える。慌てずにいると受け身になってしまうし…。程よく慌てず、程よく慌ててという感じかな」と、微妙なさじ加減を口にした。

久々の幕内で厳しい土俵が続く。疲れもあるが「年齢のことがあって、しんどいと思うようなら辞めた方がいい。やっている以上は同じ条件だから」と言い訳にはしない。幕下35枚目まで落ち引退を覚悟した、ちょうど1年前の春場所の心境とは比べようもないだろうが「過去は過去だからね。あの頃はああだった、なんて思ったら進化はない。土俵に上がって勝負している以上は、先を見据えないといけない」。何とか打開しようという土俵は、折り返し点を迎える。

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元稀勢の里の荒磯親方「緊張」初の相撲中継解説

大相撲生中継の解説に入る、元横綱稀勢の里の荒磯親方(撮影・河田真司)

<大相撲春場所>◇7日目◇16日◇エディオンアリーナ大阪

元横綱稀勢の里の荒磯親方(32)が、NHK大相撲中継の解説を初めて務めた。えんじ色のネクタイ、ストライプの黒スーツに身を包み、NHKの三瓶宏志アナウンサーの質問に答える形で、土俵人生を振り返りつつ、幕内の取組を解説した。

初解説については「ものすごい緊張しています」と言いつつ、その後は滑らかな口調でコメント。横綱昇進後、東京・明治神宮で土俵入りを行った場面には「実は最後、所作を間違えたんです。緊張してましたね」と明かした。2011年11月に急逝した先代師匠の鳴戸親方(元横綱隆の里)に指導を受ける場面も放送で紹介された。過去の映像にもかかわらず「身が引き締まりますね」と緊張気味に話していた。

解説席から緊張した面持ちで土俵を見つめる、元横綱稀勢の里の荒磯親方(撮影・河田真司)
NHK解説を務める荒磯親方(右)(撮影・渦原淳)

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安美錦が連勝「しっかり頑張る」元稀勢の里の姿刺激

大成道(右)を激しく攻める安美錦(撮影・鈴木正人)

<大相撲春場所>◇6日目◇15日◇エディオンアリーナ大阪

西十両11枚目の安美錦(40=伊勢ケ浜)が、連勝で2勝4敗とした。低い立ち合いで、下から休まず攻め続けて突き出し。まわしにこだわらず、東十両14枚目の大成道に快勝した。

「(相手が立ち合いで)当たってくるから、それよりも低く当たろうと、踏み込むことだけ考えた。(その後は)突き落としに気を付けようという意識は頭に置いていた。体を寄せていこうとして、サッと前にいけたのがよかった」と、冷静に振り返った。

相手が同じ青森県出身とあって「青森の後輩に負けたくない気持ちがあるんだな、って思った」と、気持ちが高まる要因だと明かした。一方で冷静にさせる出来事もあった。西の花道を通る際、今場所から警備についている元横綱稀勢の里の荒磯親方の姿に気付いた。「ほら、荒、荒…。あらい? あらしお? 本当に(年寄名が)分からないんだ。ようするに元稀勢の里が花道に座っていてね。リラックスしたというか、こうやって土俵に上がることができてうれしいなと。違和感も感じた」と、1月の初場所で引退した荒磯親方を目にして、さまざまな感情がよぎったという。現役で相撲を取ることができることへの感謝、自身よりも8歳も年下ながら、親方として働く荒磯親方の姿は刺激になった。

自身も、いずれは指導者として後進を指導していく立場となる見込みだけに、荒磯親方には「いろいろと教えてもらわないといけない」と話した。一方で関取衆最年長の40歳になっても現役を続ける現状について「一生懸命やろうと決めたので、しっかり頑張る。そういう気持ちで取れれば」と、巻き返しに向けて力強く話していた。

大成道を突き出しで破った安美錦(撮影・鈴木正人)

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豪栄道4連勝「体は動いている」地元でV2に意欲

魁聖(右)を上手投げで破る豪栄道(撮影・鈴木正人)

<大相撲春場所>◇4日目◇13日◇エディオンアリーナ大阪

大阪・寝屋川市出身の大関豪栄道(32=境川)が、年に1度のご当所場所での初優勝へ、無傷の4連勝と乗ってきた。幕内2番目に重い、204キロの東前頭筆頭魁聖を上手投げで仕留めた。全勝だった16年9月の秋場所以来、2度目の優勝への意欲をのぞかせた。全勝は他に横綱白鵬、逸ノ城、琴奨菊、石浦の前頭3人で計5人。横綱、大関陣は今場所初の安泰となった。

  ◇  ◇  ◇

立ち合いで頭からぶつかると、豪栄道はすぐに左上手を引いた。流れるような動きで上手投げ。わずか2秒6で魁聖の巨体を土俵に転がした。この日の幕内取組で最短時間での決着だったが、直前に行司から待ったがかかり、2度目の立ち合いだった。最初の立ち合いは「思い通りだった。(今場所)1番よかった」と、低い体勢から魁聖を突き起こしていた。それでも気落ちせず「体は動いている」と、取り直して快勝した。

初日から4連敗だった、1月の初場所とは正反対の好スタートを切った。地元大阪の春場所では、これまで思うような成績を残せていない。それだけに「いろんな人にハッパをかけられている」と気合も入る。春場所で初日から4連勝するのは3年ぶり。幕内として11度目の春場所で無傷の4連勝は4度目だが、5連勝は1度もない。地元の期待が重圧にもなっていたこれまでとは違い「気分よく取れているか」の質問に「そうですね」と即答した。

期待を素直に受け止められるのは、同い年の元横綱稀勢の里が引退した影響は少なくない。稀勢の里が引退した初場所4日目は、ライバルがいなくなった寂しさから終始神妙な顔つきだった。最近は「相撲人生」という言葉を用い、現役生活が長くないと自覚するコメントが目立つ。この日の取組後も「もう長くないでしょ。45歳まで、できひんし」と、現役で春場所を迎えられる回数に限りがあると強調した。だからこそ、好発進した今年にかけている。「まあ、明日(5日目)からですよ」。まずは地元では幕内初の5連勝に照準を定めた。【高田文太】

魁聖(右)を上手投げで破った豪栄道(撮影・鈴木正人)

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元稀勢の里引退相撲チラシ完成!ラオウのイラストも

「北斗の拳」のラオウのイラスト入り広告が入った元横綱稀勢の里の引退相撲のチラシ

元横綱稀勢の里の荒磯親方(32)が、9月29日に東京・両国国技館で予定している引退相撲のチラシが完成したことが12日、分かった。

同親方が好きな漫画「北斗の拳」の登場人物、ラオウのイラストが描かれた広告が入る。広告には、1月の初場所中に行った引退会見で発したコメントから派生した「我が土俵人生に一片の悔いなし」のキャッチコピーもある。

チラシのメイン写真は、ラオウが描かれた化粧まわしを着けたものとなった。

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白鵬3連勝 スーツ姿荒磯親方に「似合っているね」

白鵬(左)と握手する荒磯親方(撮影・鈴木正人)

<大相撲春場所>◇3日目◇12日◇エディオンアリーナ大阪

横綱白鵬(34=宮城野)が、3連勝を飾った。東前頭筆頭の魁聖との立ち合いで左上手を取ると、主導権を握った。

差していた右を前まわしに持ち替えると前に出て、最後は204キロの巨体を寄り倒した。「踏み込みよりも、途中の流れがよかった」と自己分析し、前まわしを取ってからの攻めについては「ああなったら出るしかないからね」と、納得の様子で振り返った。

帰り際には、1月の初場所中に引退した、元横綱稀勢の里の荒磯親方と顔を合わせ、握手を交わした。白鵬が、スーツ姿の荒磯親方に「似合っているね」と声を掛けると、同親方からは「ありがとうございます」と返され、笑顔を見せたまま車に乗り込んで引き揚げていった。

大相撲大阪場所 魁聖を押し倒しで破る白鵬(右)(撮影・白石智彦)

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御嶽海がぶっつけ本番で対横綱4連勝も不満こぼす

鶴竜(左)を激しく攻める御嶽海(撮影・鈴木正人)

<大相撲春場所>◇初日◇10日◇エディオンアリーナ大阪

小結御嶽海(26=出羽海)が“ぶっつけ本番”の初日、横綱戦で白星を手にした。鶴竜と激しく土俵を動き回る展開になったが、うまく体をずらして背後を取って、送り出した。

「集中して相撲がとれている」

初場所6日目の妙義龍戦で痛めた左膝周辺の回復が長引き、今場所前は大事をとって、出稽古をせず、関取と相撲をとらなかった。

「ぶつかり稽古で押しているのと(相撲をとって)攻防があるのでは恐怖感が違う」。不安を乗り越えた。

世代交代の波が押し寄せる角界で、若手の1番手という自負がある。初場所も7日目から4日間の休場がありながら、3横綱1大関、優勝した玉鷲を撃破して勝ち越し、殊勲賞を獲得。三役在籍を13場所連続に伸ばした。

出稽古などで強さを見せず、本場所で真価を発揮する“場所相撲”を批判的にとらえる向きもあるが、裏を返せば、プロは勝ってなんぼの世界-。この日は痛めた左膝周辺にテーピング等を施さず、素足で土俵に上がった。

「ここをケガしてるんです、というか。アピールじゃないけど、そういうことしたくないんで」

己の流儀、美学を貫き、対横綱の連勝は初場所初日の稀勢の里戦を皮切りに「4」に伸びた。関脇以下の力士では、歴代5位タイ。「立ち合いがダメ、頭を下げすぎ、腰が高い」とこの日の相撲に不満をこぼした。

「いつものように勢いに乗ってとはいかない。多分毎日、修正が必要になる。慎重にいかないとね」。その先にある、近い将来の大関とりへ。万全でなくとも、結果を残すつもりだ。

鶴竜(右)に送り出しで勝利した御嶽海(撮影・上田博志)

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荒磯親方が本場所での初仕事「なかなか慣れない」

幕内後半、西の花道の警備をする荒磯親方(右)(撮影・鈴木正人)

<大相撲春場所>◇初日◇10日◇エディオンアリーナ大阪

元横綱稀勢の里の荒磯親方が、引退後初の本場所での仕事をこなした。幕内後半に西の花道で場内警備にあたった際は、ファンから求められた握手にも快く応じた。

「なかなか慣れない。(現役時代と)全然違う」と話す一方、会場内で着る紺色のジャンパーには「着心地はいい」と笑顔。会場内の等身大パネル横には、ファンから多数のメッセージが書き込まれ「ありがたいこと」と感謝した。

場内を警備する荒磯親方(撮影・上田博志)

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白鵬、貴景勝ら白星 鶴竜に土/初日写真ライブ特集

<大相撲春場所>◇初日◇10日◇エディオンアリーナ大阪

「平成最後の場所」で42度目の賜杯を目指す横綱白鵬(33=宮城野)は、小結北勝富士(26=八角)を下し白星スタートをきった。 横綱鶴竜(33=井筒)は、小結御嶽海(26=出羽海)に送り出され、初日で土がついた。 先場所引退した元横綱稀勢の里の荒磯親方は本場所の初仕事で場内警備をまっとうした。

初日の取組模様を写真で振り返ります。


白鵬(1勝0敗)突き落とし北勝富士(0勝1敗)

北勝富士(右)に突き落としで勝利した白鵬(撮影・上田博志)

北勝富士(右)に突き落としで勝利した白鵬(撮影・上田博志)


御嶽海(1勝0敗)送り出し鶴竜(0勝1敗)

鶴竜(右)に送り出しで勝利した御嶽海(撮影・上田博志)

鶴竜(右)に送り出しで勝利した御嶽海(撮影・上田博志)

鶴竜(右)に送り出しで勝利した御嶽海(撮影・上田博志)


高安(1勝0敗)寄り切り魁聖(0勝1敗)

魁聖(右)を寄り切って勝利した高安(撮影・上田博志)

魁聖(右)を寄り切って勝利した高安(撮影・上田博志)


遠藤(0勝1敗)押し出し豪栄道(1勝0敗)

遠藤(奥)を押し出し勝利した豪栄道(撮影・上田博志)


栃ノ心(1勝0敗)突き落とし大栄翔(0勝1敗)

大栄翔に突き落としで勝利する栃ノ心(撮影・上田博志)


貴景勝(1勝0敗) 妙義龍(0勝1敗)

妙義龍(奥)を押し出して勝利する貴景勝(撮影・上田博志)

妙義龍(奥)を押し出して勝利する貴景勝(撮影・上田博志)


錦木(0勝1敗)押し出し玉鷲(1勝0敗)

錦木(左)に押し出しで勝利する玉鷲(撮影・上田博志)

錦木(左)に押し出しで勝利する玉鷲(撮影・上田博志)


佐田の海(0勝1敗)押し出し琴奨菊(1勝0敗)

佐田の海(右)に押し出しで勝利する琴奨菊(撮影・上田博志)


松鳳山(0勝1敗)押し出し勢(1勝0敗)

松鳳山(右)に押し出しで勝利する勢(撮影・上田博志)


照強(0勝1敗)はたき込み豊ノ島(1勝0敗)

照強(左)をはたき込みで下す豊ノ島(撮影・上田博志)


石浦(1勝0敗) 琴恵光(0勝1敗)

琴恵光(右)をとったりで下す石浦(撮影・上田博志)

八角理事長(左)に優勝賜杯を返還する玉鷲(撮影・上田博志)

場内を警備する荒磯親方(撮影・上田博志)

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大関取り貴景勝は白星発進、上位は鶴竜に土 春場所

鶴竜(右)に送り出しで勝利した御嶽海(撮影・上田博志)

<大相撲春場所>◇初日◇10日◇エディオンアリーナ大阪

「平成最後の場所」で42度目の賜杯を目指す横綱白鵬(33=宮城野)は、小結北勝富士(26=八角)を突き落として白星スタートをきった。

横綱鶴竜(33=井筒)は、小結御嶽海(26=出羽海)に送り出され、初日で土がついた。

大関高安(28=田子ノ浦)は、前頭筆頭の魁聖(32=友綱)を左四つから寄り切った。

大関豪栄道(32=境川)は、前頭筆頭の遠藤(28=追手風)に立ち合いの左張り差しから右を差して一気に寄り切った。

かど番の大関栃ノ心(31=春日野)は、前頭2枚目大栄翔(25=追手風)に押し込まれたが土俵際で突き落として白星。

大関昇進を懸ける関脇貴景勝(22=千賀ノ浦)は、前頭2枚目の妙義龍(32=境川)を立ち合いから圧倒し、押し出して初日を飾った。

先場所初優勝を飾った関脇玉鷲(34=片男波)は、前頭3枚目錦木(28=伊勢ノ海)を押し出して白星。

ケガや内臓疾患のため、西序二段48枚目まで番付を落とした元大関照ノ富士(27=伊勢ケ浜)は、5場所、287日ぶりとなる本場所に復帰し、東序二段48枚目の若野口(18=西岩)をはたき込みで破り西十両5枚目だった昨年春場所11日目以来、354日ぶりの勝ち名乗りとなった。

先場所引退した元横綱稀勢の里の荒磯親方は本場所の初仕事で場内警備をまっとうした。

妙義龍(奥)を押し出して勝利する貴景勝(撮影・上田博志)
錦木(左)に押し出しで勝利する玉鷲(撮影・上田博志)
大栄翔に突き落としで勝利する栃ノ心(撮影・上田博志)
遠藤(奥)を押し出し勝利した豪栄道(撮影・上田博志)
場内を警備する荒磯親方(撮影・上田博志)
魁聖(右)を寄り切って勝利した高安(撮影・上田博志)

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荒磯親方が名演技 白戸家CMデビュー上戸彩ら共演

ソフトバンクのCMに出演した元横綱稀勢の里の荒磯親方(YouTubeより)

大相撲の荒磯親方(元横綱稀勢の里)がCMデビューを果たした。

8日公開のソフトバンク「白戸家『福引当たる』篇」で女優上戸彩らと共演した。荒磯親方は商店街の福引の店員として、堂々とした演技を披露。1等のニューヨーク家族旅行を当てた白戸家を「大当たり~」と笑顔で祝福した。

ソフトバンクは制作エピソードとして、荒磯親方を「初めてのCM撮影にもかかわらず、堂々とした演技で、白戸家の皆さんとのやりとりもとてもスムーズでした」と紹介している。

CMでは、福引の店員の荒磯親方が白戸家5人と犬1匹に対し「やってみませんか」と呼び掛け、「ありがとう平成くじ」を勧めている。見事に1等を当て、犬のお父さんは「ニューヨークとか行きたがるやつはろくなやつじゃない」と渋ったが、他の5人は「私はろくなやつじゃないです」と旅行を希望。荒磯親方が「じゃあ僕が代わりに」と代役を申し出たが、お父さんに「なに言っちゃってんの!」とほえられた。

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貴景勝がトップ4倍増250本!春場所懸賞申し込み

稽古を終えてストレッチをする貴景勝

注目度はナンバーワン!

日本相撲協会によると、春場所(10日初日、エディオンアリーナ大阪)の力士を指定する懸賞数で、申し込み段階では関脇貴景勝(22=千賀ノ浦)が初めてトップに立った。

同時期では、初優勝した昨年の九州場所前は30本、1月の初場所前は58本だったが、今場所は先場所から約4倍と大幅増の約250本。大関昇進が懸かる場所で、場所前から22歳の若武者に熱視線が注がれている。

兵庫県出身の貴景勝にとって大阪は準ご当地だけに、地元企業から人気を集めた。全体での新規の懸賞は7件で、そのうち4件は貴景勝が絡んだ。場所前に化粧まわしを贈呈した兵庫・赤穂化成や、阪神電鉄などが手を挙げた。

全体での懸賞数も好調で「稀勢ショック」を感じさせなかった。場所前の申し込み段階で2073本。協会によると、休場力士さえ出なければ地方場所最多を更新した昨年春場所の1825本(場所前の申し込み段階で2130本)に迫る可能性もあるという。先場所で元横綱稀勢の里(現荒磯親方)が引退したが、微減にとどまった。

力士を指定する懸賞数では、大阪出身の大関豪栄道が約220本で貴景勝に続き、横綱白鵬、大関高安、小結御嶽海が約110本だった。

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荒磯親方「悟られないように」寡黙だった理由を告白

園田競馬場でトークショーを行った荒磯親方

元横綱稀勢の里の荒磯親方が6日、所属する田子ノ浦部屋が宿舎を構える兵庫・尼崎市の園田競馬場でトークショーを行った。

約300人の前にスーツ姿で現れると、年配女性ファンから「かっこいい」などの声援を受け、照れ笑い。現役時代は寡黙だったが、流れるようなトークを展開。

寡黙だった理由を「取組直後の花道のインタビューは、興奮状態で本音を話す力士が多く参考にしていた。逆に自分は悟られないように黙っていた」と告白。また「そんきょの時点で勝負が決まる。駆け引きもあった」などの裏話も明かした。弟弟子の大関高安については「今場所は特にいい」と絶賛していた。

園田競馬場で行ったトークショーで笑顔を見せる荒磯親方

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荒磯親方「怖さ」体感の消防訓練も相撲の火消さない

消火器を使った消火訓練を行う荒磯親方

火災の火は消しても、相撲人気の火は消さない-。1月の初場所で引退した、元横綱稀勢の里の荒磯親方(32=田子ノ浦)らが5日、大相撲春場所(3月10日初日)の会場となる大阪・浪速区のエディオンアリーナ大阪で行われた消防訓練に参加した。

訓練は午前11時5分、地下1階の調理場で火事が発生し2、3階に観客がいる想定で始まった。まず荒磯親方は2階で倒れている負傷者を、やはり初場所限りで引退した押尾川親方(元関脇豪風)らとともに担架で、1階まで階段を下りて搬出。今度は、担架を持ったまま「煙体験」として、煙が充満するテントを通過した。

次は地震体験車に乗車し、震度5から6弱、6強、7までの揺れを体験。その後はAED(自動体外式除細動器)の講習を含めた心肺蘇生の訓練も行った。最後はs消火器を使った消火訓練で、約40分間の消防訓練を終えた。

現役時代も、春場所前には大阪市内の宿舎で消防訓練をした経験があってか、動じることなく冷静に対処した。地震体験車については「(乗車は)初めて。地震の怖さというか、いい体験をした。立っていられないし、座っているのもきつかった。(東日本大震災の)関東は、あれほどじゃなかった」と話した。

親方として初めて臨む春場所は、5日後に迫る。その時の自分の姿、心境は「想像もつかない感じ」という。その春場所では、会場の警備にあたる予定で、大阪のファンも間近で見られるかもしれない。初場所では引退翌日、関係各所を回るため、両国国技館内を移動するたびに、黒山のファンに囲まれた。消防訓練は、そつなく「消火」に務めたが、相撲人気の火は鎮火させない。

地震体験車に座る荒磯親方
担架に乗せたケガ人を運ぶ荒磯親方(左)と押尾川親方
心肺蘇生の訓練をする荒磯親方

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白鵬、横綱の人数減少も「責任果たしていきたい」

住吉大社で不知火型の土俵入りを披露した白鵬(右)。左は太刀持ちの照強(撮影・高田文太)

大相撲春場所(10日初日、エディオンアリーナ大阪)に向けて、白鵬(宮城野)と鶴竜(ともに33=井筒)の両横綱が2日、大阪市の住吉大社で奉納土俵入りを行った。

一昨年11月に日馬富士、今年1月に稀勢の里が引退し、一時の4横綱から年々減っているだけに、白鵬が引き揚げる際には集まった約2300人の観衆から「やめないで~」という声援も飛んだ。

土俵入り後、白鵬は「だんだん(横綱の)数が減ってきたけど、与えられた責任は今までと変わらない。その責任を果たしていきたい」。1月の初場所では14日目から休場しただけに、巻き返しへ意気込んだ。鶴竜も2人での土俵入りには「さみしさはある」としながらも「やることをしっかりとやっていきたい」と、気を引き締めていた。

春場所に向けた調整については、白鵬が「順調」、鶴竜が「いい感じ」と自己分析し、ともに今年初の本場所皆勤への意欲をのぞかせた。白鵬は「できれば珍しい技を、15日間のうちに1つ見せたい。盛り上げたい」と、笑顔で付け加えた。

住吉大社でしめ縄を奉納した白鵬(左)と鶴竜(撮影・高田文太)
住吉大社で雲竜型の土俵入りを披露した鶴竜(右)。左は太刀持ちの錦木(撮影・高田文太)

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