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荒磯親方が綱打ち「ちょんまげがなくなるの寂しい」

完成したばかりの綱を締めて、雲竜型の土俵入りを確認する荒磯親方(撮影・高田文太)

元横綱稀勢の里の荒磯親方(33)が24日、都内の田子ノ浦部屋で引退相撲(9月29日、東京・両国国技館)に向けた最後の綱打ちを行った。

「自分が先代(元鳴戸親方=元横綱隆の里)の綱を見て育ったので。無理を言って」と珍しく2本作り、1本は後進が目にできるところに保存し、もう1本を引退相撲で使用する。「ちょんまげがなくなるのは、さみしい。(横綱は)つらいこともあったけど、良いことも多かった」と振り返っていた。

引退相撲に向けて最後の綱打ちに臨んだ荒磯親方(撮影・高田文太)

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8・26番付発表、初日は9・8 秋場所日程発表

日本相撲協会は21日、東京・両国国技館で御免祝いを開き、大相撲秋場所(9月8日初日、両国国技館)前後の主な日程を発表した。

◆8月26日=番付発表

◆27日=力士会

◆31日=横綱審議委員会稽古総見(一般公開)

◆9月2日=新弟子検査

◆6日=取組編成会議

◆7日=土俵祭、優勝額贈呈式

◆8日=秋場所初日

◆22日=秋場所千秋楽

◆23日=横綱審議委員会定期委員会

◆25日=九州場所番付編成会議

◆26日=相撲教習所卒業式、入所式

◆28日=里山引退佐ノ山襲名披露大相撲

◆29日=稀勢の里引退荒磯襲名披露大相撲

◆30日=明治神宮参拝・土俵入り、全日本力士選士権

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友風が横綱の直接指導を初体験「貴重な」白鵬に感謝

ぶつかり稽古で胸を出した白鵬(右)を、必死の形相で押す友風

大相撲の前頭友風(24=尾車)が、横綱からの直接指導を初体験した。

31日、福井・越前市で行われた夏巡業の朝稽古で、小結竜電らと申し合いを行った後、横綱白鵬に指名された。約7分間、ぶつかり稽古で胸を借り、砂まみれになった。今回の巡業で白鵬は、新十両2人に胸を出していたが幕内力士では初。名古屋場所優勝の横綱鶴竜を唯一破り、金星と殊勲賞を獲得した実力を認められて、振り向かせた格好だ。

十両時代を含めても、現在の両横綱、元横綱稀勢の里(現荒磯親方)の誰とも稽古した経験はなかった。それだけに「幕内にずっといても、指名されない人もいる。貴重な経験。横綱の偉大さを感じた」と感謝した。白鵬との対戦はまだないが、来場所は上位総当たりとなる自己最高位に番付を上げる可能性が高く「強くしていただけた感じがする」と、恩返しの白星に意欲的。白鵬も「思い出に残ってもらえたらうれしい」と、成長を期待していた。

ぶつかり稽古で白鵬(右)に胸を借りた友風

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琴奨菊「最高にうれしい」白鵬からの初金星に笑顔

琴奨菊(右)が寄り切りで白鵬に勝利する(撮影・奥田泰也)

<大相撲名古屋場所>◇14日目◇20日◇ドルフィンズアリーナ

琴奨菊が昨年初場所以来、1年半ぶり3個目、白鵬から初の金星を挙げた。左前まわしを取ると、流れるように、もろ差しの体勢に持ち込み寄り切り。

白鵬には不戦勝を除くと10連敗中で、優勝した16年初場所以来、3年半ぶりに勝った。自身と元横綱稀勢の里との史上最多66度に次ぐ、同2位の63度目の対戦で7勝目。「力を出し切った、出来すぎの相撲。最高にうれしい」と笑顔で話した。

琴奨菊(右)が寄り切りで白鵬に勝利、客席から座布団が投げられる(撮影・奥田泰也)

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高安休場 荒磯親方、4大関不在「何とも言えない」

大相撲名古屋場所10日目 激しい攻防を見せる明生(左)と高安(2019年7月16日撮影・前岡正明)

日本相撲協会は名古屋場所11日目の17日、大関高安(29=田子ノ浦)の休場を発表した。提出された診断書は「左肘関節内側側副靱帯(じんたい)断裂で約1カ月の休養、加療を要する見込み」。大関陣はすでに豪栄道、貴景勝、栃ノ心の3大関が休場しており、高安で4人目。4大関以上の休場は昭和以降初の事態となった。

高安の兄弟子でもある荒磯親方(元横綱稀勢の里)は「本当に残念。(高安は)お客さんに申し訳ないと思ってるでしょう」と話した。ケガの状態は「(サポーターで)あれだけがっちり固めているから、いいわけがないと思っていた」と言い「(負傷後)よくやれた方じゃないですか? 1勝1敗だから」と感想を口にした。

この日朝、高安から「おかげさまで勝ち越せましたが休場することにしました」と報告があったという。「いい判断じゃないか、と言いました。悪い見本を参考にしたんじゃないかな」と、負傷後に無理を押して出場、力士生命を縮めることになった自分のことを自虐的に示唆して、苦笑い。「ケガに関して、俺が言っても説得力ないけど、来場所まで2カ月近くあるから」と治療に専念してほしい思いを口にした。

また4大関休場について「何とも言えない。いろいろあると思うけど(4大関とも)しっかり調整してね。大関がしっかりしないと、場所が盛り上がらないから」と話した。

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荒磯親方「本当に心のある力士」安美錦の引退惜しむ

荒磯親方(2019年5月20日撮影)

大相撲名古屋場所10日目の16日、現役最年長関取の西十両11枚目安美錦(40=伊勢ケ浜)が現役引退を決断したことを受けて、現役時代に48度対戦した元横綱稀勢の里の荒磯親方が、功労者の引退を惜しんだ。

この日、会場のドルフィンズアリーナで取材に応じた荒磯親方は「僕はまだ見たかった。どんなけがをしても戻ってくる力士だったから、ああいうけがをしたけど戻ってくるんじゃないかと心のどこかで思っていた。残念」と寂しがった。対戦成績は稀勢の里から31勝17敗。現役時代は安美錦戦の対策を練るため、何十回も映像で取り口を研究したという。「くせ者という言い方は悪いかもしれないけど、本当に強い力士。前半戦で安美関に勝たないと優勝争い、勝ち越しが見えてこなかった」。実力だけでなく、人間性も兼ね備えた力士だったと荒磯親方。昇進や優勝を果たしたときは、会うたびに必ず「おめでとう」と声を掛けてくれたという。荒磯親方は「アニキ肌。本当に心のある力士だった」と、しみじみと話した。

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高安「休むなんて考えていない」が…正代に逆転負け

正代に突き落としで敗れ、険しい表情を見せる高安(撮影・河田真司)

<大相撲名古屋場所>◇9日目◇15日◇ドルフィンズアリーナ

大関高安は前日8日目に痛めた左肘にサポーターを巻いて臨んだが、正代に逆転負けした。得意の左差しや突き放しの立ち合いではなく、右を差しにいったが不完全。土俵際まで押し込んだが突き落とされ、支度部屋では無言を貫いた。

玉鷲戦で負傷した左肘について朝稽古後は「大丈夫。休むなんて考えていない」と話していた。兄弟子の荒磯親方(元横綱稀勢の里)は取組後「(左は)使えていないわけではない」と、2敗に後退も復調を期待した。

高安(右)は正代に突き落としで敗れる(撮影・前岡正明)

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高安は左前まわし取れたのが勝因/大ちゃん大分析

碧山(右)を攻める高安(撮影・前岡正明)

<大相撲名古屋場所>◇7日目◇13日◇ドルフィンズアリーナ

大関高安(29=田子ノ浦)が、苦手の前頭碧山を破り、1敗を守った。碧山には取組前まで幕内で7勝11敗。兄弟子で部屋付きの荒磯親方(元横綱稀勢の里)が「前半戦のヤマ場」と位置づけた難敵との一番を、終始攻めて快勝した。他の3大関が黒星先行や休場と存在感を見せられない中、全勝の鶴竜、白鵬の両横綱を追って初優勝を目指す。

  ◇   ◇   ◇  

ふがいない大関陣の中で高安が1人、1敗で気を吐いている。過去7勝11敗と分の悪かった碧山戦の勝因は、立ち合いの当たりから左前まわしを取ったこと。碧山に巻き替えられ上手になったが、初めに前まわしを取り体を密着できたことで、辛抱ができて碧山に突き起こされなかった。このまわしを取れた一連の流れで、体勢が崩れずヒザが曲がった前傾姿勢がとれた。だから回り込まれても密着して前に出られる。もし、まわしを切られて起こされたら、体重が後ろにかかり動けず、後退するばかりだから、これまで碧山に負けた相撲はそんなシーンが多かったのではないかな。全勝の両横綱とは最終盤でぶつかる。勝ちたい勝ちたいでは、肩に力が入ってしまう。優勝経験がないことを逆にプラスに考えて「何かを起こしてやろう」ぐらいの、楽な気持ちで後半戦も臨めばいいのではないか。(日刊スポーツ評論家・高砂浦五郎=元大関朝潮)

懸賞金の束を手に、土俵から引き揚げる高安(撮影・河田真司)

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高安が鬼門突破で1敗守る「落ち着いて出られた」

碧山(右)を攻める高安(撮影・前岡正明)

<大相撲名古屋場所>◇7日目◇13日◇ドルフィンズアリーナ

大関高安(29=田子ノ浦)が、苦手の前頭碧山を破り、1敗を守った。

碧山には取組前まで幕内で7勝11敗。兄弟子で部屋付きの荒磯親方(元横綱稀勢の里)が「前半戦のヤマ場」と位置づけた難敵との一番を、終始攻めて快勝した。他の3大関が黒星先行や休場と存在感を見せられない中、全勝の鶴竜、白鵬の両横綱を追って初優勝を目指す。

   ◇   ◇   ◇

執念で鬼門を突破した。高安は前まわしに狙いを定め、立ち合いから左を差しにいった。碧山のリーチを生かした押しに苦しんだこれまでとは違い、体を密着させた。相手がのど輪、さらには巻き替えてから力任せのすくい投げで、距離を取ろうとしているのもお見通し。自身は低い姿勢、相手は腰高のまま休まず突いて押し出した。「落ち着いて出られた。じっくり取れたのがよかった」と、内面は冷静だったと明かした。

碧山には取組前まで、7勝11敗と苦手にしていた。この日の朝稽古後、荒磯親方も勝負のポイントを「密着感」と挙げていた。同時に「今日(7日目)が前半戦のヤマ場」と断言。従来通りに相手に付き合えば初優勝は遠い。逆に「優勝する時はあっさり優勝するもの」と、日々の課題をクリアしていけば、初優勝も見えてくると予想していた。

高安は初日10日前に腰を痛め、稽古できない日が続いた。だが同親方は「彼の場合、オーバーワークでやってしまうから、いい休養になった。状態はこの1年で一番いい」と分析。加えて高安が「大嫌い」と公言する夏の暑さも、今年は30度に満たない日も多く「いいコンディションでできている」と好調を自覚する。

今場所は2、3日目と取り直しが続き、特に2日目は竜電に敗れた。それでも「切り替えができている。地に足がついている」と、落胆はしていない。むしろ「詰めだけはしっかりと取りたい」と、勝負に厳しくなった。昨年から5度も、関脇以下に初優勝で先を越された。簡単に「目標は優勝」と公言する若手にも、今場所前「幕内にいる以上は当然」と話していた。1人の幕内力士として挑戦者を強調する今場所、予感が漂い始めた。【高田文太】

懸賞金の束を手に、土俵から引き揚げる高安(撮影・河田真司)

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荒磯親方「賞味期限切れです」大盛況握手会にも謙遜

ファンと握手する荒磯親方(奥)(撮影・白石智彦

<大相撲名古屋場所>◇3日目◇9日◇ドルフィンズアリーナ

元横綱稀勢の里の荒磯親方(33)が、約200人のファンと握手を交わした。同親方との握手会付き入場券購入者が対象で、笑顔で握手を交わしていくファンの姿に「いい企画ですね」と話した。

名古屋のファンに向けては「熱い声援をいただきましたが、横綱として皆勤はなかった。現役は終わりましたが、名古屋に貢献できるようにという思い」と、ファンへの恩返しを誓った。握手会後、人気健在ぶりを報道陣に指摘されたが「いえいえ、賞味期限切れです」と、謙遜していた。

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名古屋懸賞トップは御嶽海150本、総数は平年並み

逸ノ城(右)を押し出しで破った御嶽海(撮影・鈴木正人)

日本相撲協会は、名古屋場所の懸賞が15日間合計1727本と発表した。横綱稀勢の里(現荒磯親方)の出場が期待された昨年の1840本より、113本減ったが平年並み。

力士別では御嶽海が約150本でトップ。出身が近隣の長野県で、昨年に続く2連覇への期待から109本の昨年より伸ばした。約130本の高安、約100本の豪栄道が続く。貴景勝は御嶽海に迫る本数だったが休場。他の力士への付け替えや、キャンセルで対応された。

稀勢の里(現荒磯親方)(2019年1月16日撮影)

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33歳荒磯親方、テレビ番組で冗舌披露「毎日勉強」

33歳の誕生日を祝福された元横綱稀勢の里の荒磯親方(撮影・佐藤礼征)

元横綱稀勢の里の荒磯親方が、地元テレビ局による名古屋場所前の特別番組「前夜祭」に出演した。

現役時代とは打って変わった冗舌ぶりを披露し、400人の観覧者を楽しませた。3日に33歳の誕生日を迎えた。現役引退から約半年となり「現役の時に知らなかったことがたくさんある。毎日毎日、もっと勉強したい」と抱負を語った。

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荒磯親方「教官に怒られた」自動車教習所通い明かす

高安(後方)との三番稽古で勝ち越した荒磯親方

大相撲の元横綱稀勢の里の荒磯親方(32)が、 新弟子時代の相撲教習所通い以来、17年ぶり「教習所」へ通っていることを明かした。

26日、名古屋市の田子ノ浦部屋で、名古屋場所(7月7日初日、ドルフィンズアリーナ)に向けた大関高安の稽古に胸を出し、7勝6敗と勝ち越し。稽古後、自動車教習所で大学生らと肩を並べて講義を受けていると告白。さらに実技では片手でハンドルを「の」の字に回すジェスチャーをしながら「教官に『両手で握りなさい』と怒られた」と打ち明けた。

相撲界は現役力士の運転が禁止され、中学卒業後に入門した荒磯親方は、もちろん免許を持っていなかった。番付では最上位まで上り詰めたが、自動車教習所では新弟子。教官からの指導に反省しきりだった。それでも、幼少期はスポーツカーを運転することが夢。熱意は人一倍で「今は準中型免許というのがあって、知らずに摘発される人が多い」と相撲同様、勉強熱心な一面をのぞかせていた。

三番稽古で高安(手前)に敗れ、声を上げて悔しがる荒磯親方

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高安が荒磯親方に6勝7敗「しっかりと仕上げる」

荒磯親方(手前)との三番稽古で必死の形相を見せる高安

大相撲の大関高安(29=田子ノ浦)が26日、名古屋市内の部屋で、部屋付きの荒磯親方(元横綱稀勢の里)と三番稽古を行った。

名古屋場所(7月7日初日、ドルフィンズアリーナ)に向けて現地入り後、同親方と相撲を取るのは初めてだったが、計13番で6勝7敗と互角。体を投げ出して寄り切るなど気迫十分で、途中4連勝も記録した。最後に2連敗して負け越したが「(荒磯親方に)東京でも稽古をつけていただいて、いい状態で名古屋に来ることができた。体をしっかりと仕上げて、自信を持てるような稽古をしていきたい」と、27日から3日連続で行われる二所ノ関一門の連合稽古では、指名する相手こそ未定だが、初日から相撲を取っていく予定だ。

巡業のなかった6月も、都内の部屋で荒磯親方と三番稽古を重ねてきたという。「(5月の夏場所後)10日まではいかないけど、基礎運動の日をはさみながら胸を借りてきた。親方からもありがたいことに『いつでも稽古相手になる』と言ってくれるので」と、疲労を蓄積させることなく、ベースアップしてきた自負がある。

名古屋場所の稽古場は屋外で、夏の暑さは「大嫌いです」と断言する。だからこそ「自分の今までの経験を生かす。若手の時とは違う。ここでの稽古は体力の消耗が激しい。その辺も考えて、長時間やって体力をつける時もあれば、メリハリをつけて、集中して出し切るのも、いい稽古になる時もある」と、体の状態と相談しながら、量と質を求めていく。

この日と同様、新番付発表後、最初の三番稽古で、先場所前は荒磯親方に1勝20敗と大きく負け越していた。その時と比べれば、大幅に好成績だった。胸を出した荒磯親方も「はじいた時の強さが強い。僕もはじき飛ばされないように必死だった」と、仕上がりの早さを実感していた。

荒磯親方は1月の初場所で引退後も、高安の稽古相手を務めるために筋力や体の厚みを維持してきた。自身の仕上がりについては「どうだろう。成績を残しているわけじゃないから」と笑いつつ、衰えを見せないように努めてきた自負がある。それだけに、この日の高安の稽古内容には納得顔だった。同親方は続けて「相撲はちょっとしたことで大きく変わる。立ち合いの角度が何ミリ、タイミングが0・何秒で違ってくる。(はまれば)良くなるのも早いし、悪くなるのも早い。惰性で30番、40番取らないこと。彼に大事なのは集中」と力説。初優勝を期待していた。

三番稽古で荒磯親方(手前)を押し出した高安

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貴景勝に300万円の化粧まわし 右膝は回復順調

贈呈された化粧まわしを手に、写真に納まる貴景勝(撮影・河田真司)

大相撲の大関貴景勝(22=千賀ノ浦)の昇進披露宴が16日、都内のホテルで行われた。

新大関だった5月の夏場所で右膝を負傷。かど番となる名古屋場所(7月7日初日、ドルフィンズアリーナ)に向けて、現在は治療とリハビリに専念している。

晴れ舞台を迎えた22歳は「大関に昇進して頑張らないといけないという気持ち。先場所は大関としての責任を果たせなかった。今場所(名古屋場所)はますます大事になってくる」と、身を引き締めた。

披露宴には八角理事長(元横綱北勝海)らが出席。17年5月に行われた元横綱稀勢の里(現荒磯親方)の横綱昇進披露宴を約500人上回る2000人の関係者が訪れた。

若手の筆頭的存在として期待される22歳は「こんなに盛大にやっていただけるのは人生で初めて。皆さんのおかげで大関になった実感がある。(昇進の過程で)応援していただいて活力になった」と、晴れ舞台で感謝の言葉を並べた。

右膝の状態については「良くなっている。筋力が戻ってきた」と、回復傾向にあるという。

披露宴前には、建設機械を扱う企業から2台のクレーンがデザインされた化粧まわしを贈呈された。大関以上しか許されないつづれ織りが施され、値段は300万円相当。

新たな期待を背負った貴景勝は「うれしいです」と感謝した。名古屋場所までちょうど3週間。「大関とは何かを考え直して、勉強して、膝を治して7月(名古屋場所)いい成績を残したい」と意気込んだ。

昇進披露宴には同じ二所ノ関一門の芝田山広報部長(元横綱大乃国)や、白鵬、鶴竜の両横綱らが出席。両親や埼玉栄高の山田道紀監督、プロレスラーのオカダ・カズチカ(31)も駆け付けた。

記者の質問に答える大関貴景勝(撮影・河田真司)

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初優勝の妙義龍「素直にうれしい」/大相撲総選挙

トロフィーを手に笑顔を見せる妙義龍(撮影・鈴木正人)

<第8回大相撲総選挙:1位妙義龍>

日刊スポーツが行った人気力士アンケート「第8回大相撲総選挙」は、東前頭5枚目妙義龍(32=境川)が初めて1位を獲得した。総数7万1671票のうち、4562票を獲得。第1回大会から7連覇を果たし、今年1月に引退した元横綱稀勢の里(現荒磯親方)と同じ86年生まれ。3位栃煌山、4位徳勝龍も同学年で「稀勢の里世代」が存在感を放つ結果となった。2位には夏場所が新大関だった貴景勝が入った。

  ◇    ◇    ◇

クールな妙義龍が表情を崩して首をかしげる。「なんで俺なん?」と5回も繰り返した。順位を押し上げたのは、4000票近いはがきでの票数だ。「人生でもらった年賀状でも3000枚はもらってないよ」と苦笑い。師匠の境川親方(元小結両国)は弟子の快挙に「えっ!?」と驚きながらも「なんでも1番というのは、いいこっちゃ」と屈託ない笑顔を見せた。

度重なるけがを乗り越え、今年1月の初場所では19場所ぶりに三役復帰を果たした。「自分の相撲を信じてやっている中で、見てくれている人は見てくれている。お客さんからの評価として素直にうれしい」。

肉体美を支持する女性の声が多かった。「おなかのハリのラインが美しく、黄金比だと思う」(30代女性)「均整の取れた筋肉」(50代女性)。15年に「トクホ」こと特定保健用食品のCMに出演した際、体重150キロ台ながら体脂肪22%の力士として紹介され、筋肉質な「アスリート力士」として注目を浴びた。最近、体脂肪率を計測していないが、体重は当時より10キロ増加したという。「継続してトレーニングしているのであの時より(体脂肪率は)低いと思う」。年齢を重ねても、体にストイックな姿勢は変わらない。

夏場所では6勝9敗の星数ながら鶴竜から金星を獲得。千秋楽ではこれより三役で相撲を取った。「負け越したけど少しはちょっとは存在感を出せた。(今年中に)もう1回三役戻りたい」。世代交代が取り沙汰される最近の大相撲。混戦を制した新王者が、総選挙に続き若手の壁になる。【佐藤礼征】

◆妙義龍泰成(みょうぎりゅう・やすなり)本名・宮本泰成。1986年(昭61)10月22日、兵庫県高砂市生まれ。埼玉栄高で豪栄道と同期。日体大4年時に国体など5冠を達成した。09年夏場所で、幕下15枚目格付け出しデビュー。10年初場所新十両、11年九州場所新入幕。403勝349敗60休。186センチ、155キロ。

1位妙義龍
読者プレゼント用の手形の色紙を手にする妙義龍(撮影・鈴木正人)

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鶴竜ら南三陸で復興イベント、荒磯親方に涙する人も

日本相撲協会は4日、東日本大震災からの復興を祈願するイベントを宮城県南三陸町で行い、横綱鶴竜が総合体育館「ベイサイドアリーナ」で約1500人に鎮魂の土俵入りを披露した。芝田山広報部長(元横綱大乃国)や荒磯親方(元横綱稀勢の里)らも握手会などで地域住民と交流した。

鶴竜は「荒磯親方と握手をして涙を流している方もいた。力士はいい相撲を取ってお客さんを喜ばせるのが務め。元気になってもらえるよう頑張っていきたい」と話した。

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朝乃山が凱旋帰郷 非公表でこっそりも噂で持ちきり

富山市に帰郷し地元市民からの歓迎に握手で応じる朝乃山(撮影・高田文太)

大相撲夏場所で初優勝した前頭朝乃山(25=高砂)が5月31日、出身の富山市に凱旋(がいせん)帰郷した。帰郷は公表されていなかったが、富山県出身としては横綱太刀山以来、103年ぶりに優勝した郷土のヒーローと偶然遭遇した市民は大興奮。握手を求めて人だかりができた。6月には富山市内で優勝パレードを予定していることも判明。トランプ米大統領からトロフィーも受け取った旬の男に有名企業も注目と、地元のみならずフィーバーは広がりを見せている。

平日の人通りもまばらな富山の官庁街に、次々と人が集まってきた。「朝乃山が来るらしい!」。地元のヒーローを一目見ようと、中高年女性を中心に、会見会場の出入り口に集まった市民は約30人。お目当てが登場すると「おめでとう」の歓声があがり、すぐに握手攻め。今回の帰郷は公表していなかった。混乱を避けるために利用者の少ない改札口を使い、警察官2人に付き添われて新幹線を降りるなど細心の注意を払っていた。それでも街中うわさでもちきり。朝乃山は「人がすごかったですね。ありがたいです」と笑顔で話した。

非公表でこっそり帰郷しても、人を引きつけてしまう。そんな時の人が、6月11~13日には、富山・射水市で行われる高砂部屋の合宿に参加。さらに合宿後には、富山市で優勝パレードを予定していることも判明した。富山県の関係者は「合宿には集中していただきたいので、それ以降で現在、調整中です。日時にもよりますが、数万人集まることも想定しないといけない」と明かした。6月14日以降の実施で、本人と県側は最終的な打ち合わせの段階に入ったという。週末の実施となれば、今回の比ではないフィーバーは必至だ。

トランプ大統領から「アサノヤマ、ヒデッキ」と名を呼ばれ、片手で表彰状を渡された、今や国内外から注目される男だ。大手広告会社の関係者は「CMキャラクターの候補として、名前が出始めている」と明かす。さらに富山県に本社を構え「ジャポニカ学習帳」で知られるショウワノートの担当者は「現状で何か決まっていることはない」と前置きしたが、朝乃山については「注目して見ています」と語った。同社は元横綱稀勢の里をイラスト化した「日本の伝統文化シリーズ」を発売している実績もあり、全国の小学生の人気者となる可能性は十分だ。

令和初の本場所優勝で、次世代を担うと期待されている。それでも地元に戻った朝乃山は「富山のご飯を食べて、富山の水を飲みたい」と変わらない。地元でパレードが実現した場合は「応援ありがとうございました、という意味で手を振りたい」と、感謝の思いを伝えたい一心。そんな純朴な姿勢が、ますます人気を集めそうだ。【高田文太】

○…朝乃山は地元のNHKと民放3局、富山県の地上波テレビすべてに出演した。民放3局には特設の会場から時間差で、分刻みのスケジュールで次々と出演。NHKでも隣接する特設会場から30分間の特番を組まれた。よく通った地元の定食屋「丸忠」の唐揚げをほおばったり、富山商時代の生活ぶりをたずねられたり。「勉強をした覚えがないです」や、彼女がいたかたずねられ「覚えてないです」と、少しタジタジになって答えていた。

大勢の地元メディアらを前に取材に応じた朝乃山(撮影・高田文太)

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横審、混乱招いた審判部に苦言「指導しっかりして」

横綱審議委員会の様子(撮影・鈴木正人)

大相撲の横綱審議委員会(横審)の定例会合が27日、東京・両国国技館で行われ、夏場所で場内説明において混乱を招いた審判部に苦言を呈した。現任委員9人全員が参加。約30分の会合で複数の議題が挙がった。

特に11日目の朝乃山と佐田の海の取組に代表される、つじつまの合わない物言い説明には矢野弘典委員長(78=産業雇用安定センター会長)も「大事な場面でいくつかあった。もっと(説明を)分かりやすくしてはどうか。審判は絶対なので権威を確立させるためにも、指導をしっかりしてほしい」と、協会側へ意見を伝えた。

新元号「令和」として初めて迎えた場所は、横綱白鵬、新大関貴景勝の休場などもあり、58年ぶりに三役経験のない力士が優勝する波乱が起きた。

右膝の負傷を抱えながら再出場、再休場を選択した貴景勝について高村正彦委員(77=政治家)は「徹底的に休んでほしい。来場所で大関から落ちても、次の場所で(10勝すれば)戻れるんだから。稀勢の里の二の舞が(心配だ)ね」と、角界を背負っていく22歳に休養を求めた。

矢野委員長も「体調の自己管理ということですかね。けがは相撲に付きもの。問題はその後で、再起して頑張ってほしい」と話した。

横綱鶴竜、豪栄道、高安の両大関ら、上位陣が優勝争いから離脱する展開。矢野委員長は「物足りない。若手の厚い厚い壁になると期待していた」と続けた。

一方で優勝した朝乃山を筆頭に、平幕から伸び盛りの力士が活躍。阿炎、竜電、正代、明生の名を挙げて「貴景勝、御嶽海が一歩先行しているが、将来有望な力士が伸びてほしい」と、奮起を期待した。

報道陣の質問に答える矢野委員長(左)と芝田山親方(撮影・鈴木正人)
朝乃山と佐田の海の一番に物言いが付き説明する阿武松親方(撮影・鈴木正人)

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けがを無駄にするな!荒磯親方が貴景勝の成長期待 

NHKラジオの解説をする荒磯親方(撮影・鈴木正人)

<大相撲夏場所>◇9日目◇20日◇両国国技館

大相撲の荒磯親方(元横綱稀勢の里)が、9日目から再休場した新大関貴景勝(22=千賀ノ浦)の成長を期待した。

夏場所9日目の20日に東京・両国国技館内で取材に応じ、右膝の負傷を抱える貴景勝について「心配ですよね。名古屋(場所)は番付落ちないけど、強い貴景勝に戻ってきてほしい」と、淡々と話した。

力士にとってけがは付きもの。けがと上手に付き合い、乗り越えた力士が番付を上げていくというスタンスだ。「今でもうまいけど、(けがしたことにより)今まで以上に力の出し方が分かってくると思う。強い力士はみんなけがして相撲がうまくなっていく」。負傷した4日目の御嶽海戦。本来の突き、押しではなく、慣れないもろ差しで寄り切る際に、右膝に異変が起きた。荒磯親方は「(けがをするということは)体の使い方が間違っているということ。痛めて気づかされたものはあると思う。無駄にしてはいけない。けがしても変わらず期待している」と、熱いエールを送った。

解説席に座る荒磯親方(中央)(撮影・加藤諒)
再出場の貴景勝は立ち合いで碧山(右)に変化され、そのままはたき込みで敗れる(19年5月19日撮影) 

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