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稀勢の里が国府宮で土俵入り 朝稽古の時間は休養

約2500人の前で土俵入りを披露した稀勢の里(左)。右は露払いの竜電


 大相撲の横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)が1日、愛知・稲沢市の尾張大国霊神社(国府宮)で土俵入りを行った。太刀持ちを輝、露払いを竜電が務め、約2500人を前に堂々の雲竜型を披露。その後は、もちをまき、笑顔で手を振る場面もあった。

 それでも、名古屋場所(ドルフィンズアリーナ)の初日まで1週間後と迫ったこの日は稽古を行わず、朝稽古の時間帯は休養に充てた。稀勢の里が姿を見せなかった名古屋市の部屋での稽古後、師匠の田子ノ浦親方(元前頭隆の鶴)は「治療も含めた休養。体を動かしているので」と説明。稀勢の里は土俵入り後、2日から稽古を再開するかという問いに「はい」とだけ答え、移動の車に乗り込んだ。

 現在、稀勢の里は年6場所制後の横綱としては、貴乃花と並ぶ7場所連続休場中。前日6月30日まで2日連続で行われた二所ノ関一門の連合稽古では、両日ともに幕内下位の相手を指名し、親方衆らから調整遅れを指摘されていた。

土俵入り後のもちまきの前に、集まった観衆の声援に笑顔で手を振って応える稀勢の里

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稀勢の里、調整遅れを露呈 親方衆から疑問符付いた

琴恵光(右)と三番稽古を行った稀勢の里(撮影・高田文太)


 左大胸筋のけがなどで、7場所連続休場中の大相撲の横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)が、名古屋場所(7月8日初日、ドルフィンズアリーナ)への調整遅れを露呈した。6月30日、名古屋市の二所ノ関部屋で行われた二所ノ関一門の連合稽古に参加。指名したのは対戦の可能性が限りなくゼロに近い、東前頭14枚目で新入幕の琴恵光だった。10番取って全勝と格の違いは見せたが、調整に解説者や親方衆から疑問符が付いた。

 2日間の連合稽古の大トリで土俵に立った稀勢の里は、琴恵光を招き入れた。188センチ、178キロの稀勢の里よりも、相手は身長で11センチ、体重は41キロも軽い新入幕。体格でも経験でも、さすがに付け入る隙を与えなかった。土俵脇では今場所で対戦の可能性が高い、小結松鳳山や西前頭筆頭琴奨菊らが手ぐすね引いて指名を待っていた。だが稀勢の里は、琴恵光に10連勝したところで稽古をやめた。

 稽古を見た解説者の舞の海氏は「あれっ? と思った。この時期に琴恵光をつかまえて稽古するということは、今場所は出場を見送るのでは…。『名古屋場所に出るんだ』という稽古ではなかった」と、初日まで約1週間と迫った時期の稽古としては実戦的ではないと指摘した。同氏はむしろ「自信を取り戻すために指名したのでは。負けるとどんどん自信をなくすから。次(9月)の秋場所のために着々とやっているように感じた」と、先を見据えた稽古として評価していた。

 芝田山親方(元横綱大乃国)も「じっくり腰を据えて、地に足をつけて、やってくれればいい。徐々に慣らしていくしかない」と、稀勢の里の心中を察したかのように話した。前日も対戦の可能性がゼロに等しい西前頭15枚目の竜電を指名して5勝4敗。本場所前恒例の連合稽古後、いつもは厳しい言葉を並べていた同親方も、そこから持ち直した分、マイペース調整の先の“いつか”の復活に期待するしかない様子だった。

 当の稀勢の里自身は稽古後も、熱田神宮での奉納土俵入り後も、報道陣にほぼ対応しなかった。取り口同様、はぐらかすことができない性格だけに、逆に休場をほのめかす格好となってしまった。【高田文太】

熱田神宮で土俵入りを行った稀勢の里(右)。左は太刀持ちの輝(撮影・高田文太)

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稀勢の里上位と稽古せず、名古屋場所出る?出ない?

琴恵光(右)と三番稽古を行った稀勢の里(撮影・高田文太)


 大相撲の横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)が30日、名古屋市の二所ノ関部屋で行われた二所ノ関一門の連合稽古に参加し、新入幕の琴恵光と10番取って全勝だった。

 188センチ、178キロの稀勢の里は身長で11センチ、体重で41キロ上回る体格差を生かし、大きく土俵外へ吹っ飛ばす場面もあった。それでも前日29日に5勝4敗と苦戦した西前頭15枚目の竜電に続き、この日の琴恵光も東前頭14枚目と、名古屋場所(7月8日初日、ドルフィンズアリーナ)で対戦する可能性は極めて低い。初日まで約1週間と迫る中、三役をはじめ幕内上位と稽古を行わずに2日間の連合稽古を終えた。

 見守った解説者の舞の海氏は、稀勢の里が琴恵光を指名したことについて「あれっ? と思った。(琴恵光相手だと)多少、不利な体勢になっても体力で勝てる。もっと上背のある相手、馬力のある相手とやって残してみるとか、そういう稽古を見たかった。『名古屋場所に出るんだ』という稽古ではなかった」と、初日を約1週間後に控えた稽古としては物足りなかったと説明した。

 師匠の田子ノ浦親方(元前頭隆の鶴)も「今日の相手は、やりやすい相手」と、勝敗は調子を計る指標とはならないと強調。竜電に苦戦した前日よりも、得意の左を使えていたが「相手が相手だから。もう少し相撲を取らないと」と、名古屋場所出場にゴーサインとはいかない様子だった。

 稀勢の里はこの後、熱田神宮での奉納土俵入りに参加した。約5000人のファンが見守る中、太刀持ちに輝、露払いに竜電を従えて土俵入りを披露した。だが稽古後に「まあ」と、答えになっていない答えをしたのに続き、報道陣の質問には回答せず、名古屋場所出場を明言することはなかった。

熱田神宮で土俵入りを行った稀勢の里(右)。左は太刀持ちの輝(撮影・高田文太)

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稀勢の里、稽古で5勝4敗「いっぱい課題ある」師匠

連合稽古で竜電(右)に思い切りぶつかられ、顔がつぶれた格好となった稀勢の里


 7場所連続休場中の大相撲の横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)が、西前頭15枚目の竜電に5勝4敗と精彩を欠き、名古屋場所(7月8日初日、ドルフィンズアリーナ)出場に暗雲が漂い始めた。29日、名古屋市の鳴戸部屋で行われた二所ノ関一門の連合稽古で竜電を指名。だが2連勝が1度以外は勝ち負けの繰り返しだった。最後はもろ差しから一気に寄り切られ、締まらない形で稽古を打ち切った。

 稽古の狙いを問われても「いや、まあ、しっかり」と明確に回答せず、足早に移動の車に乗り込んだ。これまでも連合稽古で調整遅れを露呈し、その後、休場することが多かった。師匠の田子ノ浦親方(元前頭隆の鶴)は「いっぱい課題はある。今日(29日)の内容では判断できない」と話した。鳴戸親方(元大関琴欧洲)は「何をしたいのか分からない」と、中途半端な取り口だと指摘していた。

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稀勢の里、相撲勘不十分…名古屋場所出場判断先送り

連合稽古で竜電(右)に思い切りぶつかられ、顔がつぶれた格好となった稀勢の里(撮影・高田文太)


 大相撲の横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)が29日、名古屋市の鳴戸部屋で行われた二所ノ関一門の連合稽古に参加し、西前頭15枚目の竜電と三番稽古を行った。弟弟子の大関高安以外の関取衆と相撲を取るのは、夏場所前以来、約2カ月ぶり。連合稽古は翌30日との2日間を予定しており、この日は、名古屋場所(7月8日初日、ドルフィンズアリーナ)での対戦の可能性が極めて低い番付の離れた相手を指名したが、計9番で5勝4敗と苦戦した。

 相手に脇を固められ、左差し、左からのおっつけと得意の形は封じられた。勝った相撲は、何とか押し出すという取り口が多く、逆に負けた相撲は、もろ差しを許して一方的に寄り切られることが2度もあった。報道陣に何かを試す意味合いが強かったか問われると「いや、まあ、しっかり」と、明確な回答を避けた。9番という番数についても「まあ、まあ」とだけ答え、すぐに移動の車に乗り込んだ。

 師匠の田子ノ浦親方(元前頭隆の鶴)は「いっぱい課題はある。全体的に」と、7場所連続休場からの再起に向けて、順調とは言い切れなかった。左を使えなかったことについても「相手も考えてきているから」と、相撲勘も十分とは言えない様子だった。名古屋場所の出場については「今日の内容では判断できない」と、先送りにした。

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安美錦、連勝も「しかし…」井上尚弥の話題自ら振る

安美錦(18年1月28日撮影)

<大相撲夏場所>◇14日目◇26日◇東京・両国国技館


 西前頭16枚目安美錦(39=伊勢ケ浜)が、東前頭7枚目竜電(27=高田川)を破って今場所初めて連勝した。低く拝むような立ち合いからもろ差しになり、1度下手投げで揺さぶってから渡し込みで決めた。「今日は突っ込み過ぎないで押していこうと。左が差せたので、自分から動けていけた」と狙い通りだった。

 さらに支度部屋でも動きを入念にチェックしていたといい「準備運動で練習していたのができた。まわし、まわしで今日はいい方向にいった」と納得の一番だった。最後に「しかし井上はすごかったね」と昨夜、ボクシングのWBA世界バンタム級2位井上尚弥が3階級王座制覇した話題を自ら振るなど、上機嫌だった。

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北勝富士が休場 取組で負傷、頸椎椎間板ヘルニア

北勝富士

<大相撲夏場所>◇11日目◇23日◇東京・両国国技館


 西前頭9枚目北勝富士(25=八角)が、「頸椎(けいつい)椎間板ヘルニア、右大腿(だいたい)四頭筋肉離れにより5月場所の休場を要する」との診断書を提出して休場した。

 前日10日目の竜電戦で負傷。立ち合いで頭同士がぶつかった際に、「くらっときた」と膝から落ちるようにして尻もちをついていた。「首はもともと良くなかった。明日も頑張ります」と話していたが休場となった。

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貴乃花親方が初の下敷きも「問題ないですよ」

嘉風(右)に押された竜電(中央)の下敷きになる貴乃花親方(撮影・狩俣裕三)

<大相撲夏場所>◇4日目◇16日◇東京・両国国技館


 貴乃花親方が審判部復帰後、初めて土俵から落ちてきた力士の下敷きとなった。

 この日は三段目と幕内前半戦計45番を土俵下で見守ったが、最後となった45番目の嘉風-竜電戦で起きた。もつれながら落ちてきた2人を、貴乃花親方はあわてず体をほとんど動かさなかったが結局、よけきれなかった。その後、物言いがついて同体取り直しの末に嘉風が勝ったが、同親方は「問題ないですよ」と、涼しい顔で話していた。

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嘉風、竜電との取り直し制すも「36歳にはキツイ」

取り直しの後、竜電(左)を寄り切りで破る嘉風(撮影・狩俣裕三)

<大相撲夏場所>◇4日目◇16日◇東京・両国国技館


 ベテランの東前頭8枚目嘉風(36=尾車)が、東前頭7枚目竜電(27=高田川)との取り直しになった一番を制した。

 最初の取組は嘉風が左を差して寄り切ったと思われたが、右足が勇み足気味に飛び出てしまい物言いがついた。協議の末に取り直しとなったが、再び左を差して次は慎重に寄り切った。

 2度目の仕切りでは息も整えられず、表情も疲れていた様子だった。「36歳に取り直しはキツイ。協議している間も『頼むから勝ちにしてくれ』って思っていた。相手に疲れているのがバレないように息を殺そうと思ったけど、息を殺すともっと苦しくなるから、バレもていいと思って息してました」と冗談めかして話した。

嘉風(右)に押された竜電(中央)は、土俵下の貴乃花親方にぶつかる(撮影・狩俣裕三)

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審判部復帰の貴乃花親方に歓声「ありがたい話」

幕内後半戦で時計係を務めた貴乃花親方(撮影・小沢裕)

<大相撲夏場所>◇3日目◇15日◇東京・両国国技館


 審判部に復帰した貴乃花親方(元横綱)が、今場所初めて幕内、しかも後半戦の取組を土俵下で見守った。

 入場の際には大歓声で迎えられ「ありがたい話ですね。熱気がすごかった」と感謝。竜電-勢と大栄翔-逸ノ城で、他の審判の親方から物言いがつき、土俵に上がって協議に参加した。どちらの取組も審判長を務めた藤島親方(元大関武双山)が説明し、マイクを手にすることはなかった。

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遠藤が小結、北海道20年ぶり旭大星が入幕 新番付

旭大星


 日本相撲協会は30日、大相撲夏場所(5月13日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表した。

 人気力士として期待されながら、なかなか三役の壁を破れなかった遠藤(27=追手風)が、待望の三役の座をゲット。新三役として西の小結に就いた。追手風部屋からの新小結は、現師匠(元前頭大翔山)が98年10月1日に部屋を創設して以降、追風海、黒海以来3人目。石川県からは、97年九州場所の出島、栃乃洋以来、戦後5人目の輩出となった。また、学生相撲出身の新三役は、昨年初場所の正代(26=時津風)以来45人目で、日大からは14年秋場所の常幸龍(29=木瀬)以来、17人目となった。

 横綱では、2場所連続優勝を狙う鶴竜(32=井筒)が先場所に続き東の正位に就いた。2場所連続休場中の白鵬(33=宮城野)は、史上1位の横綱在位場所数を65に更新し、今場所も西横綱に就いた。6場所連続休場中で東の稀勢の里(31=田子ノ浦)は、初日からの出場に踏み切るかが注目される。

 大関とりのかかる栃ノ心(30=春日野)は、三役としても2場所連続となる関脇在位となった。また御嶽海(25=出羽海)は、5場所在位した関脇から東小結に番付を下げたが、三役は8場所連続で守った。

 新入幕も“北の大地”から待望の力士が誕生した。北海道旭川市出身の旭大星(28=友綱)が新入幕として西前頭15枚目に昇進した。北海道からは92年初場所の立洸以来、戦後51人目の新入幕。北海道出身力士が幕内に番付に載るのは、98年夏場所の北勝鬨以来、ちょうど20年ぶりとなった。

 再入幕は4場所ぶりの佐田の海(30=境川)、2場所ぶりの豪風(尾車)と安美錦(伊勢ケ浜)の3人。昭和以降として、39歳6カ月の安美錦は史上1位、38歳10カ月の豪風は同2位の高齢再入幕となった。

 新十両は2人。東十両11枚目に昇進した白鷹山(23=高田川)は、現師匠(元関脇安芸乃島)が09年8月5日に部屋を継承して以降、竜電(27)、輝(23)に続く3人目の新十両昇進を果たした。山形県出身では、08年春場所の北勝国以来、戦後18人目となった。

 祖父が元小結の若葉山、父が元幕下若信夫で、兄2人も現役幕下力士という相撲一家で生まれ育った若隆景(23=荒汐)も、西十両14枚目で新十両昇進を果たした。荒汐部屋からは、現師匠(元小結大豊)が02年6月1日に部屋を創設して以降、蒼国来(34)以来、2人目の新十両。福島県出身では09年秋場所の双大竜以来の戦後11人目で、東洋大からは15年名古屋場所の御嶽海以来10人目、学生相撲出身では先場所の炎鵬(23=宮城野)に続き126人目の新十両となった。また、三段目付け出しデビューからの新十両は、小柳(現豊山、24=時津風)と朝乃山(24=高砂)に続き3人目となった。再十両は、10場所ぶりの復帰となった西12枚目の朝弁慶(29=高砂)が果たした。

 夏場所は、5月11日の取組編成会議で初日、2日目の対戦相手が決定。13日の初日を迎える。

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稀勢の里、地元茨城で歓声浴び春巡業「いい相撲を」

指名した竜電と三番稽古を行う稀勢の里


 大相撲春巡業が24日、茨城・取手市で行われ、同県牛久市出身の横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)が、ご当地を盛り上げた。大歓声と拍手喝采を浴びながら稽古場に現れ平幕の竜電を指名して7勝1敗。

 一番取るごとにも拍手をもらい「ここまで声援があるのは茨城ぐらいですから」と、自虐的なコメントで報道陣の笑いを誘った。現在、6場所連続休場中で夏場所の出場も未定だが「いい相撲を見せられるように」と気合を入れた。

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竜電、稀勢の里から指名の三番稽古「力全部出せた」

稀勢の里との三番稽古後に息絶え絶えの竜電


 大相撲春巡業が24日、茨城・取手市で行われ、今年初場所で新入幕昇進した平幕の竜電(27=高田川)が、横綱稀勢の里から指名を受けて三番稽古を行った。

 1勝7敗と結果だけ見れば歯が立たなかったようにも見えるが、稀勢の里の得意の左を殺す動きや、土俵際に追い込まれて簡単に土俵を割らずに粘りに粘って食い下がる姿勢を随所に見せた。「土俵下にいるときに『次やるぞ』と言われた。すごくうれしかった。力全部出せたかな。せっかく稽古をつけてもらったなら全力出さないと自分のためにもならない。また指名してもらえればうれしい」と目を輝かせながら話した。

 連日、朝稽古で土俵に上がり続けている竜電。さらに土俵下で地道に汗を流している姿を見た稀勢の里から「いつも四股踏んでいるし、いい稽古をしていましたから」と評価されて指名を受けた。努力が認められ、十両に昇進するまで付け人をしていた憧れの稀勢の里と初めて相撲を取った。「指名されたのはそれだけ近づいたのかな。上がったのかな」と喜んだのもつかの間「現実を見ました。やっぱり強い。歯が立たない。もっと強くなりたい」と、痛感させられた。

指名した竜電と三番稽古を行う稀勢の里

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稀勢の里「励みになる」地元・茨城の春巡業で大声援

指名した竜電と三番稽古を行う稀勢の里


 大相撲春巡業が24日、茨城・取手市で行われ、同県牛久市出身の横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)が、平幕の竜電と三番稽古(7勝1敗)を行って地元を盛り上げた。

 他の力士よりもひときわ大きい声援と拍手を浴びながら稽古場に姿を現して、四股や腰下ろしなど基礎運動を約1時間。その間にも、幕内力士による申し合い稽古を注視していて「今日輝いていましたから」と、竜電を指名した。歯を食いしばりながら頭を胸に付けてきて、土俵際でも粘りに粘ってくる竜電に攻めあぐねる場面もあったが、左のおっつけや左四つなど自分の得意の形を確かめた。「非常にいい形でやれた。(竜電が)一生懸命、歯食いしばってやってくれた」と充実の表情を浮かべた。

 相撲を一番とるごとにも拍手をもらい、稀勢の里のしこ名が書かれた法被を着ている観客も会場に多く見られた。昨年に横綱昇進してから地元で続く“稀勢の里フィーバー”は今も健在で「ここまで声援があるのは茨城ぐらいですから」と自虐的に言って笑った。

 6場所連続休場中で夏場所(5月13日初日、東京・両国国技館)の出場も未定。負傷している左上腕付近は「だいぶ良くなっている」と感触は悪くない様子で「たくさん声援をいただいたのは励みになりますね。(地元に)またいい相撲を見せられるように頑張ります」と気合を入れた。

指名した竜電と三番稽古を行う稀勢の里

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白鵬、期待をかけた若手・竜電相手に稽古 春巡業 


 大相撲春巡業が2日、岐阜・中津川市で行われ、横綱白鵬(32=宮城野)が、平幕の竜電に狙いを定めた。

 両足親指の負傷などで2場所連続休場中で、四股やストレッチなどの軽めの運動で調整。1日の三重・伊勢市での巡業で、今巡業は若手を相手に稽古をすることを宣言していて、この日に希望の若手を問われると「竜電はしたことないからね」とニヤリとした。

 竜電は初場所で新入幕に昇進した若手の1人で「巡業で一緒に温泉に入ったことがある。その時に『早く上がってこい』と言いましたから。それが効いたのかな」と、期待をかけた若手と胸を合わすことを楽しみにするかのように話した。

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鶴竜、魁聖が全勝守る 豪栄道は3敗目 春場所

正代(右)をはたき込みで破る鶴竜(撮影・岡本肇)

<大相撲春場所>◇9日目◇19日◇エディオンアリーナ大阪


 1人横綱で臨んでいる鶴竜(32=井筒)と前頭6枚目魁聖(31=友綱)が9連勝を飾った。鶴竜は前頭4枚目正代(26=時津風)に押し込まれる場面もあったが、はたき込んだ。魁聖は前頭9枚目竜電(27=高田川)を危なげなく寄り切った。

 連敗発進だった大関高安(28=田子ノ浦)は、小結千代大龍(29=九重)を右からの上手投げで下し7連勝とした。

 地元大阪出身の大関豪栄道(31=境川)は物言いのつく一番となり、前頭5枚目千代丸(26=高砂)に押し出されて3敗目を喫した。

 初場所で6年ぶりの平幕優勝を飾った関脇栃ノ心(30=春日野)は、前頭4枚目松鳳山(34=二所ノ関)を左からかち上げて寄り切り7勝目を挙げた。

 人気力士の遠藤(27=追手風)は、玉鷲(33=片男波)との前頭筆頭対決で敗れた。立ち合いから突き起こされて押し出されて4勝5敗となり、再び黒星が先行した。

 元横綱日馬富士関による傷害事件の被害者で3場所ぶりに出場の十両12枚目貴ノ岩(28=貴乃花)は、同10枚目水戸龍(23=錦戸)を寄り切って5勝4敗とし、白星を先行させた。

 9日目を終わって勝ちっ放しは鶴竜、魁聖の2人、2敗で高安、栃ノ心、小結逸ノ城(24=湊)前頭13枚目大翔丸(26=追手風)同14枚目勢(31=伊勢ノ海)同16枚目大奄美(25=追手風)同17枚目碧山(31=春日野)の7人が追っている。

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二所ノ関一門が連合稽古、高安「勉強になりました」

親方衆が見守る中、連合稽古で玉鷲(手前)に寄り切られ、土俵を割る高安


 大相撲の二所ノ関一門は5日、春場所(11日初日、エディオンアリーナ大阪)に向けて大阪・堺市の尾車部屋で連合稽古を行った。

 横綱稀勢の里は不参加で、大関高安(28=田子ノ浦)は22番取ったが、玉鷲、琴奨菊、輝、竜電の平幕4人を相手に10勝12敗と振るわなかった。中でも玉鷲には3勝9敗と大きく負け越し、途中5連敗も喫した。1月の初場所で新入幕の竜電にも連敗する場面があり、一時は2勝3敗となったが、その後3連勝して何とか面目を保った。

 稽古後の高安は「内容は全然良くない。でも内容が悪いからといって、やめられない。番数を取って体力をつけたかった。まだまだ体が仕上がっていない」と、本調子とはいえない状態と認め、課題を感じていた。それでもタイプの異なる4人の関取衆との申し合いに「勉強になりました」と、収穫も感じ取った様子だった。

 見守った尾車親方(元大関琴風)は「しっかり頑張ってもらわないとね」と注文をつけつつも「相手の様子を見ながらやっているから勝敗は関係ない。体もしっかりと大きくなっているし、いいと思う」と、今後の復調を予感していた。

親方衆が見守る中、連合稽古で竜電(手前左)に押され、顔をしかめる高安(同右)

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栃ノ心が赤ちゃんだっこ まだ会えぬ長女へ予行演習

大相撲大阪場所に向けての記者会見で汗をぬぐう栃ノ心(撮影・白石智彦)


 大相撲春場所(3月11日初日、エディオンアリーナ大阪)を前に、大阪で初めて力士による“赤ちゃんだっこ撮影会”が同所で行われ、先場所優勝の関脇栃ノ心(30=春日野)も参加した。

 平幕の竜電、朝乃山と一緒に大きな手でちっちゃな子どもを何人も抱きかかえ、時には泣きだす子を笑顔であやした。

 イベント後の会見では「う~ん、自分の娘も早く(だっこ)したいですよね」と苦笑い。昨年11月に故郷ジョージアで生まれた長女アナスタシアちゃんとはまだ会っておらず、念願の初対面は夏場所後の6月になりそう。この日は、その“予行演習”となった。

 初場所優勝からは、約1カ月30年の人生で最も多忙な時期となった。「初めての経験だから。けど、まあうれしい。幸せな疲れですから、もっともっと頑張って、もっと疲れたい」。16年7月名古屋場所以来の関脇に返り咲き、大関昇進の期待も出てきたが「う~ん、まだ早いですね。今場所頑張らないと話にならないから、大事ですね」と控えめだ。

 06年に初土俵を踏んだ場所への思いを「大阪好きやしね。大阪の人、大阪人好きなんです。しゃべり方とかね」と微妙に関西弁のイントネーションを交えて口にした。「自分の相撲、攻めて、まわしを取って。前に攻めれば相撲になる。攻めて攻めて前に出たい」。怪力自慢の取り口で、春場所も旋風を巻き起こす。

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竜電&阿炎、2人の新入幕が初の三賞「敢闘賞」に

三賞を受賞した力士たち。左から敢闘賞の阿炎、殊勲賞と技能賞の栃ノ心、敢闘賞の竜電(撮影・小沢裕)

<大相撲初場所>◇千秋楽◇28日◇東京・両国国技館


 2人の新入幕が、初三賞を獲得した。

 2桁白星の東前頭16枚目竜電(27=高田川)は、無条件で敢闘賞受賞。この日は千代丸に負けてしまい「最後の相撲は良くなかった」と悔やみ「まだ始まったばかり」と、浮かれなかった。勝てば敢闘賞だった同14枚目の阿炎(23=錣山)は、松鳳山を破り受賞。条件付きだったことを取組前に床山に言われたといい「めっちゃ緊張しました」と、笑顔を浮かべた。

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栃ノ心が初Vに花添える白星、鶴竜も勝った 初場所

遠藤を破り、花束を持ちながら支度部屋に戻る栃ノ心(右)(撮影・狩俣裕三)

<大相撲初場所>◇千秋楽◇28日◇東京・両国国技館


 初優勝を決め、殊勲賞、技能賞の2つも手にした前頭3枚目栃ノ心(30=春日野)は、人気力士の同5枚目遠藤(27=追手風)を押し出して14勝1敗で終えた。

 敢闘賞を手にした新入幕の前頭16枚目竜電(27=高田川)は同9枚目千代丸(26=九重)に引き落とされ10勝5敗。

 横綱鶴竜(32=井筒)は大関豪栄道(31=境川)に攻め込まれながらも土俵際の上手投げで下し、連敗を4でストップ。11勝4敗で終えた。豪栄道は8勝7敗。

 大関高安(27=田子ノ浦)は関脇御嶽海(25=出羽海)を上手投げで下し12勝3敗で終えた。

 春場所は3月11日からエディオンアリーナ大阪で行われる。

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栃ノ心が殊勲、技能ダブル受賞 新入幕竜電が敢闘賞

土俵下で初優勝の感慨に浸る栃ノ心(2018年1月27日撮影)


 日本相撲協会は、大相撲初場所千秋楽の28日、両国国技館内で三賞選考委員会を開き、既に14日目に初優勝を決めている西前頭3枚目の栃ノ心(30=春日野)の殊勲、技能のダブル受賞が決まった。三賞受賞は7回(8個)目で、殊勲賞は初めて、技能賞は2回目の受賞となった。

 敢闘賞は、新入幕で既に2桁10勝を挙げている東前頭16枚目の竜電(27=高田川)が初受賞。やはり新入幕で、千秋楽で勝って白星を10勝に乗せれば同14枚目の阿炎(23=錣山)も敢闘賞受賞となる。

 他に候補として、殊勲賞に千秋楽で栃ノ心に勝った場合の西前頭5枚目遠藤(27=追手風)、技能賞に竜電の名前が挙がったが、表決の結果、過半数に足らず見送られた。

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新入幕阿炎「びびってないで思い切り」巨漢退治誓う

千代丸(左)と張り合う阿炎(撮影・野上伸悟)

<大相撲初場所>◇12日目◇25日◇東京・両国国技館


 新入幕の2人が勝ち越しを決めた。右股関節骨折の大けがを乗り越えた竜電は、大翔丸を寄り切り「(けがは)いい修業だったと思う。うれしいけど終わってから喜びたい」と控えめ。

 一方、体重191キロの千代丸を押し出した阿炎は「押し切れたのは自信になる」と満面の笑み。今日13日目は192キロの魁聖戦が組まれた。「1度やったけど、肘が壊れたかと思った。デカイ。びびってないで思い切り」と巨漢退治を誓った。

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鶴竜が初黒星、栃ノ心1敗守りトップ並ぶ 初場所

鶴竜は1敗を喫し座布団の舞う中、がっくりした表情を見せる(撮影・小沢裕)

<大相撲初場所>◇11日目◇24日◇東京・両国国技館


 単独トップに立っていた横綱鶴竜(32=井筒)に土がついた。関脇玉鷲(33=片男波)と突っ張り合いになり、引いたところを押し出された。

 1敗で追っていた前頭3枚目栃ノ心(30=春日野)は、前頭6枚目宝富士(30=伊勢ケ浜)に土俵際での逆転の突き落としで勝ってトップに並んだ。物言いがつく微妙な一番だった。

 2敗だった前頭13枚目大栄翔(24=追手風)は、同16枚目竜電(27=高田川)に寄り切られて3敗に後退した。

 大関高安(27=田子ノ浦)は前頭5枚目隠岐の海(32=八角)を突き出して勝ち越しを決めた。大関豪栄道(31=境川)は前頭4枚目荒鷲(31=峰崎)に小手投げで敗れ6勝5敗となった。

 人気力士の前頭5枚目遠藤(27=追手風)は同9枚目千代丸(26=九重)にはたき込まれて6勝5敗となった。

 糖尿病などで3日目から休場していた前頭10枚目照ノ富士(26=伊勢ケ浜)が再出場したが、前頭15枚目石浦(26=宮城野)の変化で送り出され4敗7休となった。

 優勝争いは1敗で鶴竜、栃ノ心、2敗はいなくなった。

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“たたき上げの大器”竜電、12年目で新入幕

序ノ口デビュー12年目で待望の新入幕を決めた竜電(撮影・加藤裕一)


 日本相撲協会は26日、大相撲初場所(来年1月14日初日、両国国技館)の新番付を発表した。

 序ノ口デビュー12年目の新入幕となった竜電は「一番上にしこ名が乗るのが夢でした」と東前頭16枚目に自分のしこ名が書かれた番付表を見て喜んだ。

 中卒で“たたき上げの大器”と注目されながら、新十両の12年九州場所で右股関節を骨折。一時は序ノ口まで落ち、再起した。関取経験者の序ノ口陥落後の新入幕は、92年九州場所の琴別府以来史上2人目。地獄を見た男は「前に出るスピードある相撲で、2桁勝利を目指します」と表情を引き締めた。

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竜電3度の骨折乗り越え「我慢」12年目の新入幕

序ノ口デビュー12年目で待望の新入幕を決めた竜電(撮影・加藤裕一)


 大相撲初場所の番付が26日に発表され、竜電(27=高田川)が06年夏場所の序ノ口デビューから12年目で新入幕を果たした。

 都内の同部屋で会見を行った竜電は「1番上にしこ名が乗るのが夢でした」と東前頭16枚目に自分のしこ名が載った番付表を指さし、笑顔を見せた。

 山梨・竜王中卒業後に角界入り。“たたき上げの大器”と注目を集めたが、新十両の12年九州場所8日目に右股関節を骨折。「交通事故でも折れるはずのないところ」と師匠高田川親方(元関脇安芸乃島)が言う部位をその後2度も折り、2年間は稽古もできず、番付は急降下。「番付からしこ名だけは消したくない」と14年初場所から序ノ口で4場所連続1番ずつ相撲をとり続けるなど、どん底の日々を過ごした。

 高田川親方はこの日の会見に同席。「同じ場所を3度骨折しましたから。それこそ地獄を見たから。よく我慢しました」とうなずいた。「けがさえなければ(弟弟子の)輝より先に入幕していた」という愛弟子に「一からやり直せ」とハッパをかけ「前に出ろ。引くな。はたくな。スピードスターになれ」と言い続けたという。

 竜電は「我慢でした。このままじゃ終われないという気持ちでしたし、親方や(故郷の)山梨の皆さんが“頑張れ”と支えてくださいました」と負傷後の5年間を振り返る。関取経験者の序ノ口陥落後の新入幕は、92年九州場所の琴別府以来史上2人目。「前に出るスピードある相撲で、2桁勝利を目指します」と表情を引き締めた。

序ノ口デビュー12年目で待望の新入幕を決めた竜電。左は師匠の高田川親方(撮影・加藤裕一)

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東小結貴景勝は貴乃花部屋初の新三役、貴ノ岩は十両

貴景勝(2017年11月15日撮影)


 日本相撲協会は26日、来年1月の大相撲初場所(14日初日、両国国技館)の新番付を発表。

 元横綱日馬富士関に暴行され、東前頭8枚目だった11月の九州場所を全休した貴ノ岩(27=貴乃花)は、東十両3枚目に番付された。20日の理事会で決定された通り、診断書を提出して初場所を全休した場合、3月の春場所は十両最下位(14枚目)にとどまる。

 2場所ぶりに東の正横綱に就いた白鵬(32=宮城野)は横綱在位63場所となり北の湖と並び史上1位となった(3位は千代の富士の在位59場所)。日馬富士の引退で1年ぶりの3横綱となり、西は稀勢の里(31=田子ノ浦)、東の2枚目に鶴竜(32=井筒)が付けられた。大関は東が豪栄道(31=境川)、西が高安(27=田子ノ浦)で変わらない。

 関脇は、東の御嶽海(25=出羽海)が4場所連続在位(三役は6場所連続)で、西は3場所ぶりに玉鷲(33=片男波)が返り咲いた(三役は2場所ぶりの復帰)。

 東小結の貴景勝(21=貴乃花)は、貴乃花部屋初の新三役。西小結は2場所連続で阿武咲(21=阿武松)とフレッシュな顔ぶれが並んだ。

 新入幕は2人。東前頭14枚目の阿炎(23=錣山)は、錣山部屋からは現師匠(元関脇寺尾)が04年1月27日に部屋を創設以降、3人目の新入幕力士。埼玉県出身では戦後11人目。また東前頭16枚目の竜電(27=高田川)は、現師匠(元関脇安芸乃島)が09年8月5日に部屋を継承してからは、輝(23)に続く2人目の幕内力士となった。竜電は12年九州場所で新十両昇進を果たしながら1場所で陥落。ケガもあり序ノ口まで番付を落とした。関取経験者が序ノ口陥落後に新入幕を果たすのは、92年九州場所の琴別府以来、史上2人目となった。

 再入幕は東前頭12枚目の蒼国来(33)、西前頭14枚目の豊山(24)、東前頭15枚目の石浦(27=宮城野)の3人。

 晴れて関取の座を射止めた新十両は2人。東十両13枚目の水戸龍(23=錦戸)は、02年12月1日に創設された錦戸部屋(師匠=元関脇水戸泉)から初の関取誕生となった。モンゴル出身では33人目、日大からは節目の50人目、学生相撲出身では124人目の新十両昇進だ。

 東十両14枚目の天空海(あくあ、27=立浪)は、現師匠(元小結旭豊)が99年2月22日に部屋を継承してから5人目の関取。茨城県出身では、10年九州場所の高安以来、戦後21人目の新十両昇進を果たした。

 再十両は西12枚目の栃飛龍(30=春日野)、同13枚目の大翔鵬(23=追手風)、同14枚目の希善龍(32=木瀬)の3人となった。2場所ぶりの十両復帰となった希善龍は、8度目の十両昇進。これは須磨ノ富士と並ぶ史上1位の記録となった。

 初場所は、来年1月12日の取組編成会議で初日、2日目の対戦相手が決定。14日の初日を迎える。

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新十両大成道、勝ち越し「すごく興奮しました」

<大相撲秋場所>◇13日目◇22日◇東京・両国国技館


 新十両で東14枚目の大成道(24=木瀬)が、勝ち越しを決めた。東5枚目の竜電(26=高田川)を寄り切り。「すごいうれしいです。ネガティブに考えていたときもあったので、寄り切ったときはすごく興奮しました」と喜びを隠せなかった。

 3日目から4連勝して白星を先行させたが、勝ち越しが懸かった11、12日目と初めて連敗し、いろいろと悩んだという。それでも「勝ち星が先行していること自体、予想外の結果」と開き直り、13日目で8勝目をもぎ取った。

 「いろいろな人と取って、十両でも自分の押し相撲が伝わるんだという手応えがあった。まだまだですけどね。もっと技術を磨いていきたい」。現役では5人目の青森県出身力士。ただ、阿武咲や安美錦ら「津軽地方」の4人と違って「南部地方」と呼ばれる八戸市生まれ。「勝ち越したことで、応援しがいがあって良かったなと思ってくれる人もいると思います」と胸を張った。

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楽天美馬「誇りに思う」/稀勢の里祝福コメント一覧

<大相撲初場所>◇14日目◇21日◇東京・両国国技館

 大関稀勢の里(30=田子ノ浦)が涙の初優勝を果たした。角界をはじめ各界から祝福の声が寄せられた。

 ◆歴代最多1047勝の浅香山親方(元大関魁皇) 最高の1日ではあるんじゃないかな。最後の一番で勝つことが大事だよね。

 ◆現役時は同門の鳴戸親方(元大関琴欧洲) 一緒にやってきた大関、良かったよね。ファンも待っていたと思うので、これで相撲界の盛り上がりに、ますます拍車が掛かればうれしい。

 ◆芝田山親方(元横綱大乃国) 一門の盛り上がりはうれしいこと。まずは明日白鵬に勝つことが重要。喜ぶ前に、まずそこですよ。

 ◆玉ノ井親方(元大関栃東) 運も味方に付けた。ただ明日の一番が大事になってくるから、そこに集中してほしい。

 ◆田子ノ浦部屋所属の行司・木村隆之助 入門したころから優しい人でした。部屋だけでなく、日本中のファンが待っていた優勝。今回は高安さんが援護射撃したということも、うれしいですよね。

 ◆勢に敗れ、帰りの車に乗り込む際に稀勢の里の優勝を知った琴奨菊 人のことを喜ぶ立場じゃないけれど、これからも二所ノ関一門を一緒に盛り上げられるように頑張らないと。

 ◆稀勢の里の付け人だった十両竜電 自分は大関の姿を見て学んできたと思っている。どんな時でも相撲に一生懸命取り組む姿は本当にかっこいい。

 ◆稀勢の里と親交の深い楽天・美馬学投手 同じ茨城県出身として、とてもうれしく誇りに思います。稀勢の里関に負けず、自分も今年は優勝できるよう全力で戦います。

 ◆元NHKアナウンサーの杉山邦博さん 生真面目すぎる性格でチャンスを逃し続けていたが、ようやく大輪の花を咲かせてくれた。まだまだ進化する。横綱の資格は十分。日本出身横綱の誕生を全国のファンが待ち望んでいる。白鵬に勝って、文句の付けようのない成績で終わってほしい。

 ◆茨城・牛久市の根本洋治市長(64) 郷土の思いが届いた。重圧もあっただろうが、本当に良かった。

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4年ぶり十両の竜電白星「1番終わったという感じ」

<大相撲九州場所>◇初日◇13日◇福岡国際センター

 4年ぶりに十両復帰を果たした東十両13枚目の竜電(26=高田川)が、4年前の九州場所6日目以来となる関取としての白星を手にした。

 西十両13枚目の佐田の富士(31=境川)にもろ差しとなり、腰を下ろして前進。「もっと早く攻められたら良かったかなと思うんですけど」という言葉がぜいたくに聞こえるほど、相手に何もさせなかった。「楽しかった。『十両○枚目』という場内アナウンスが、いいですよね」と、久しぶりの雰囲気を味わえるだけの余裕があった。

 新十両で臨んだ12年九州場所の8日目に右股(こ)関節をけがして、途中休場。その後も、治りきらないまま相撲を取っては悪化させる悪循環に陥った。十両経験者としては当時、昭和以降9人目の序ノ口転落を味わった。

 そこからこつこつと治療と稽古を積み重ねて、戻ってきた十両の舞台。締め込みは、部屋の倉庫に眠っていた当時のえんじ色のもので「まだ、全然使っていなかったので」と笑った。

 土俵入りの所作だけ緊張したという再十両力士は「1番終わったという感じ。まだ14日間ある。1つ1つですよ」と、浮かれることなく先を見据えていた。

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十両復帰の竜電、故郷甲府巡業で「待っていた」の声

九州場所で十両復帰を果たした竜電

 大相撲の九州場所(11月13日初日、福岡国際センター)で4年ぶりに十両復帰を果たした竜電(25=高田川)が9日、地元甲府市での秋巡業で故郷に錦を飾った。大勢から「待っていた」と声をかけられて「群がられました。こんなことがあるんですね」と喜んだ。

 新十両で臨んだ12年九州の取組中に右股節を骨折。けがは度重なり、十両経験者として当時、昭和以降9人目の序ノ口転落も味わった。そこからの復活。新十両直前まで1年間付け人を務めた稀勢の里に感謝を込めて地元名物「信玄餅」を贈った竜電は「九州でいい相撲を取って、勝ち越し以上を目指したい」。稀勢の里も「また一緒に稽古したいし、対戦が待ち遠しい」と祝福した。

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