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王者アンカハス6回KO勝ちで3度目防衛に成功

<プロボクシング:IBF世界スーパーフライ級タイトルマッチ12回戦>◇18日(日本時間19日未明)◇英・北アイルランド・ベルファスト・SSEアリーナ


 同級王者ジェルウィン・アンカハス(25=フィリピン)が3度目の防衛に成功した。

 敵地で同級4位ジェイミー・コンラン(31=英国)の挑戦を受け、右フックでダウンを奪取して6回52秒、KO勝利をおさめた。コンランに初黒星をつけたアンカハスの戦績は27勝(19KO)1敗1分けとなった。

 強打のサウスポーとなるアンカハスはWBO世界同級王者・井上尚弥(24=大橋)が団体統一戦の相手として希望する注目のターゲット。来年2月に米国で開催予定となるスーパーフライ級の強豪が集う「Superfly2」で激突する可能性がある。

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田口良一「攻守ともに一流の相手」V7統一戦に意欲

肩を組み記念撮影する田口(左)と京口(撮影・狩俣裕三)


 プロボクシングWBA世界ライトフライ級王者・田口良一(30=ワタナベ)が12月31日に東京・大田区総合体育館で、IBF同級王者ミラン・メリンド(29=フィリピン)と団体王座統一戦に臨むことが17日、発表された。7度目の防衛戦で王座統一できれば、WBO同級王者・田中恒成(22=畑中)と日本初の3団体統一戦の夢も広がる大一番だ。IBF世界ミニマム級王者・京口紘人(23)も同日、同級3位カルロス・ブイトラゴ(25=ニカラグア)と初防衛戦に臨む。

 日本人3人目の2団体統一王者を目指す田口が拳を交えるのは、5月に3階級制覇王者・八重樫東を下したメリンドとなる。田口は「攻守ともに一流の相手。激闘して勝ちたい」と声をはずませた。今回から中継局がテレビ東京からTBSに変更。中継局問題もクリアされ、田中との王座統一戦も現実的になった。田口は「勝ち続けて田中君と試合をやりたい」と2団体王座統一だけに集中する。

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王者アンカハス計量パス、井上尚弥と来年2月激突も


 プロボクシングIBF世界スーパーフライ級タイトルマッチ12回戦は18日(日本時間19日未明)、英・北アイルランドのベルファストで開催される。

 同級王者ジェルウィン・アンカハス(25=フィリピン)、挑戦者の同級4位ジェイミー・コンラン(31=英国)は17日、同地で前日計量に臨み、両者ともに115ポンド(約52・1キロ)のリミットでクリアした。

 強打のサウスポーとなる王者アンカハスは3度目の防衛戦となる。WBO世界同級王者・井上尚弥(24=大橋)が団体統一戦の相手として希望する注目のターゲット。来年2月に米国で開催予定となるスーパーフライ級の強豪ばかりが集う「Superfly2」で激突する可能性がある。

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京口紘人「相手は見えない」消えるパンチで初防衛だ

大みそかに行われるダブル世界戦の会見で自身のボードを背にポーズを決める京口(撮影・狩俣裕三)


 プロボクシングの大みそかのダブル世界戦が、17日に都内で発表された。

 12月31日に東京・大田区総合体育館で、IBF世界ミニマム級王者京口紘人(23=ワタナベ)は、同級3位カルロス・ブイトラゴ(23=ニカラグア)と指名試合での初防衛戦となる。メインはWBA世界ライトフライ級王者田口良一(30=ワタナベ)がIBF世界同級王者ミラン・メリンド(29=フィリピン)と団体王座統一戦となった。

 大みそかの試合は京口にとって2年連続だが、昨年はまだ6回戦だった。初の世界戦に「特別な人間しか立てない舞台で光栄なこと。楽しみであり、怖さもあるが、勝つことに変わりない」と意欲を口にした。7月に8戦目で世界初挑戦し、国内最短の1年3カ月で世界王座を手にした。「王者になって成長できていると自覚があり、伸びている自信もある」と話す。

 その中で秘策パンチにも磨きをかけている最中だ。「練習の中で試行錯誤して、最近使い出した。当たれば確実に倒れるパンチで、相手は見えないはず。一発で倒すイメージ。新しい自分を見せたい。注目して楽しみにして」。中身は当日お披露目と明かさなかったが、KO防衛に自信満々だ。

 挑戦者ブイトラゴは4度目の世界挑戦で悲願がかかる。戦績は30勝(17KO)2敗1分け1無効。「2敗1分けはどれも世界戦。今度こそと取りに来る相手にしっかり打ち勝つ」。同じニカラグアの英雄ロマゴンことゴンサレスの後継者とも呼ばれる。京口は「スケール小さい。オレの方がロマゴンより」と豪語する。京口は小6で辰吉に指導を受け、今も「丈ちゃん」呼ぶ。王座について「初めてほめられた」という辰吉イズムの後継者のプライドもある。

 最近、上京した母に築地で高級すしを振る舞った。「もっと親孝行するために王者で年を越す」と誓った。

大みそかに行われるダブル世界戦の会見で、記者の質問に答える京口(撮影・狩俣裕三)

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田口良一V7達成で3団体統一戦へ「すごいカード」

大みそかに行われるダブル世界戦の会見で相手のミラン・メリンドボードにこぶしを出す田口(撮影・狩俣裕三)


 プロボクシングWBA世界ライトフライ級王者・田口良一(30=ワタナベ)が12月31日、東京・大田区総合体育館で、IBF世界同級王者ミラン・メリンド(29=フィリピン)と団体王座統一戦に臨むことが17日、発表された。

 田口にとって7度目の防衛戦で、ビッグマッチを迎え「今の気持ちは意外に落ち着いている。これから不安も出るかと思いますが、絶対の自信を持ちたいと思います」と決意を新たにした。

 過去、日本人出場の2団体王座統一戦は4試合あり、井岡一翔、高山勝成がミニマム級で2団体統一王者となっている。田口は「勝つことが第1でKO勝ちできれば。こういったチャンスはめったにない。さらにすごいカードを実現したいので絶対に勝ちたい」と口調を務めた。

 本来ならばWBO王者・田中恒成(畑中)との王座統一戦になるはずが、田中の両目負傷の影響で、メリンドとの王座統一戦に方向転換されていた。田口は「お互いが勝ち続ければ試合はやれると思うのでメリンド戦を考えています」と気持ちを切り替えている。

 今回から中継局がテレビ東京からTBSに変更された。これでネックとなっていた中継局の問題も解消。WBAとIBFの王座統一に成功すれば、田中との3団体王座統一戦も現実味を帯び「すごいカード」になる。2017年最後のボクシング世界戦という大トリを務める田口は「強い相手に勝って評価してもらいたい。王座統一、7度目の防衛という目標ができたので頑張りたい」と責任感もにじませた。

大みそかに行われるダブル世界戦の会見で相手のミラン・メリンドボードを背に記者の質問に答える田口(撮影・狩俣裕三)

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田口良一、12月31日にメリンドと団体王座統一戦

田口良一(17年7月22日撮影)


 プロボクシングWBA世界ライトフライ級王者・田口良一(30=ワタナベ)が12月31日、東京・大田区体育館で、IBF世界同級王者ミラン・メリンド(29=フィリピン)と団体王座統一戦に臨むことが17日、発表された。田口にとって7度目の防衛戦で、ビッグマッチを迎える。日本人では4団体(WBA、WBC、IBF、IBF)承認後、過去4試合しかない団体王座統一戦となる。

 またIBF世界ミニマム級王者・京口紘人(23=ワタナベ)も同日、同級3位カルロス・ブイトラゴ(23=ニカラグア)と初衛戦に臨むことが発表された。

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井上尚弥「30連勝男」倒し2月米国統一戦でV8だ

写真に納まる、左から井上拓、井上尚、拳四朗、清水(撮影・丹羽敏通)


 モンスターVS30連勝男!! ボクシングWBO世界スーパーフライ級王者井上尚弥(24=大橋)が12月30日に横浜文化体育館で、同級7位ヨアン・ボワイヨ(29=フランス)と7度目の防衛戦に臨むことが16日、発表された。13年から30連勝を誇る挑戦者を返り討ちにし、来年2月の米国再上陸に弾みをつける。興行は、WBC世界ライトフライ級王者・拳四朗(25)の2度目の防衛戦とのダブル世界戦となる。

 圧倒的な強さゆえに挑戦者選びが難航し、数日前に決まった相手は国外戦の経験が豊富な30連勝中のフランス人だ。「映像をみていない」と前置きした上で、井上は「いい戦績を残している。気を抜かないでしっかりとやりたい」と、KOで仕留める意識を高めた。

 15日の熱海合宿終了時、来年2月24日に米国で開催される同階級の強豪が集う「Superfly2」参戦を希望した。この日も「その(階級の)くくりならしっかり入れろ、と」とあらためて強調。希望する相手には、2度の対戦交渉が決裂したIBF王者アンカハス(フィリピン)の名を挙げ「決まれば、気持ちよくバンタム級にいける」と団体統一戦の実現を熱望した。

 2カ月弱の連戦になるが、父真吾トレーナーは「年末の延長線でやれれば」と太鼓判を押し、大橋会長も「今は2月に出る方向です」と明言した。その前に4年連続となる年末恒例マッチ。「井上尚弥らしい試合をみせたい」。最高の形で17年を締めくくり、18年の米再上陸へとつなげていく。【藤中栄二】

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有川稔男がV2 坂本大輔と3年ぶり再戦で雪辱

V2に成功で王座統一の有川稔男(左)と川島郭志会長

<ボクシング:日本ウエルター級王座統一戦10回戦>◇7日◇東京・後楽園ホール


 ボクシングの日本ウエルター級王座統一戦で、正規王者有川稔男(32=川島)がV2に成功した。

 7日に東京・後楽園ホールで暫定王者坂本大輔(36=角海老宝石)と3年ぶりに再戦。5回に右ストレートでカットさせ、レフェリーストップのTKOで雪辱した。過去には何度も拳を痛め、今回はスパーでアゴの骨折で1年ブランクも成長を見せた。「最後は切り裂く感じ。どこもケガなく終われたのが一番。時を置かずに進みたい」と、V3後は次のステップを狙っていくプランだ。

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有川稔男が計量パス、骨折で4月対戦流れ坂本へ謝罪


 ボクシングの日本ウエルター級王座統一戦の前日計量が6日に都内であり、同級王者有川稔男(32=川島)が66・5キロ、暫定王者坂本大輔(36=角海老宝石)がリミットの66・6キロでパスした。

 試合は7日に東京・後楽園ホールで行われる。両者は4月に対戦予定も有川がスパーリングでアゴを骨折し、これを受けて坂本が6月の暫定王座決定戦に勝利していた。

 試合の3週間前に骨折した有川は「病院のベッドで申し訳なく、情けなく、一瞬引退もよぎった」と吐露した。9月にプレートを摘出してスパーを始めると「何かが変わって、レベルアップが加速し、総合的に一段上がった」という。坂本には14年に初回TKO負けした。「あれから映像はよく見ていて、この1年もずっとイメージしてきた。最終的に倒すのが自分のボクシング」とKO初防衛を誓った。

 坂本は有川から「4月はすいませんでした」と頭を下げられたが「おかげで王者になれた」と笑顔だった。「王者になってレベルアップし、20年目にしてボクシングができるようになってきた。判定で勝ちたい」。アマ時代に初戦にKO勝ちも再戦で負けた経験もあり、SNSでその相手と交流して「いろいろ分かって、いい練習もできた」と話す。「冷静に熱く」をテーマに「見たことのない坂本を見せます」と自信たっぷりだった。

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サンピエール、4年ぶりのカムバック戦で2階級制覇

2階級を制したジョルジュ・サンピエール(AP)

<米総合格闘技:UFC217大会>◇4日(日本時間5日)◇米ニューヨーク・マディソン・スクエア・ガーデン


 元ウエルター級王者ジョルジュ・サンピエール(GSP、36=カナダ)が4年ぶりのカムバック戦で2階級制覇を成し遂げた。メインイベントのミドル級タイトルマッチ5分5回で、同級王者マイケル・ビスピン(38=英国)に挑戦。頭部から流血しながらも、3回に左フックでダウンを奪うと両拳の鉄ついを連発。そのまま背後に回ってガッチリと裸絞めに移行し、同回4分23秒、一本勝ちをおさめた。

 GSPはウエルター級暫定王者カーロス・コンディットとの王座統一戦をはじめ、ニック・ディアス、B・Jペン、ジェイク・シールズら強豪を次々と撃破。約7年間で9回の防衛に成功してきたが、13年12月に王座を返上。長期休養に入っていたものの、今年から復帰を宣言し、いきなり1階級上のタイトル挑戦が決まっていた。

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ワイルダー6度目防衛、スタイバーンを初回壮絶KO

壮絶な初回KOで6度目の防衛に成功したデオンテイ・ワイルダー(AP)

<ボクシング:WBC世界ヘビー級タイトルマッチ12回戦>4日◇米ニューヨーク・バークレイズ・センター


 王者デオンテイ・ワイルダー(32=米国)が壮絶な初回KOで、6度目の防衛に成功した。前王者の同級1位バーメイン・スタイバーン(39=ハイチ)との再戦。初回に3度のダウンを奪って圧倒し、2分59秒TKO勝ちした。15年1月に王座奪取も、過去38戦で唯一判定に終わった相手をぶちのめした。

 まずは力強いジャブを突いていった。2分を過ぎて、ガードの間に右ストレートを打ち込んで最初のダウンを奪う。立ち上がってくると右、左、右の3発で2度目。さらに右からの連打で3度目のダウンに沈めて仕留めた。

 スタイバーンは王座陥落の10カ月後に再起も、初回ダウンしながら判定勝ち。その後は2年のブランクがあった。それ以上にワイルダーの破壊力がすごかった。

 次は10月に防衛したWBAスーパー&IBF王者アンソニー・ジョシュア(28=英国)との統一戦実現に一層の期待が集まる。「私は長い間待っている。私も世界も望んでいる」と最強決定戦の決定を待ち望んでいた。

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4年ぶり復帰UFC・GSP、王座挑戦へ静かに燃ゆ


 米総合格闘技のUFC217大会は4日(日本時間5日)、米ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで開催される。メインイベントのUFCミドル級タイトルマッチ5分5回に出場する同級王者マイケル・ビスピン(38=英国)と挑戦者で4年ぶりの復帰となる元UFCウエルター級王者ジョルジュ・サンピエール(GSP、36=カナダ)は3日(同4日)、ニューヨークで前日計量に登場。ビスピンは184・6ポンド(約83・7キロ)、GSPも184・4ポンド(約83・6キロ)でクリアした。

 極真空手をバックボーンとし、日の丸に「必勝」と刻まれたハチマキ姿で入場するのが恒例のGSPは4年ぶりのオクタゴン復帰となる。ウエルター級暫定王者カーロス・コンディットとの王座統一戦をはじめ、ニック・ディアス、B・Jペン、ジェイク・シールズら強豪を次々と撃破。約7年間で9回の防衛に成功してきた後、13年12月から長期休養に入っていた。

 GSPは「当時のウエルター級は選手層がすごく厚くて、次から次へと“殺し屋”が送り込まれてきた。息もできなかった。他スポーツとは違い、これは本物の生存競争。本当に死ぬかもしれないんだ」と振り返る。激戦の連続だった当時のエピソードも明かし「試合前になると車に乗って出かけ、普通の人々の、普通の生活を眺めるのが好きだった。スーパーから紙袋を抱えて出てくるおばあさんは、ボクが土曜日の夜に戦うことなんか知らない。彼女にとって、ボクなんか、どうでもいい存在だ。ボクのことを気にかけている人は、世界のほんの一握りの人だけであって、試合なんてささいなこと…。そう思うとプレッシャーが和らいで、気分が良くなった」と口にした。

 「長期間、王者を続けることはきつい。世界がずっと自分中心に回っているように感じられるからだ。エネルギーを補給する時間が、本当に必要だった」とリフレッシュできた様子のGSP。1階級上、いきなりの王座挑戦という大舞台にも臆するそぶりはない。再び「伝説」を築くため、静かに燃えている。

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王者アンソニー・ジョシュアが20連続KO勝ち

デビューから20連続KO勝ちで防衛に成功したジョシュア(AP)

<プロボクシング:世界ヘビー級タイトルマッチ>◇28日◇英カーディフ


 ボクシングの世界ヘビー級2冠王者アンソニー・ジョシュア(28=英国)が、デビューから20連続KO勝ちで防衛に成功した。IBF同級3位カルロス・タカム(36=カメルーン)を28日に英カーディフに迎え撃ち、10回1分34秒TKO勝ちした。IBF王座は4度目、WBAスーパー王座は初防衛。

 会場のスタジアムには約7万5000人の観衆が集まった。198センチ、115・2キロの体格とパワーで上回る王者が、4回に左フックでダウンを奪った。10回に右アッパーからワンツーでぐらつかせると、レフェリーがストップした。当初はクラブト・プレフ(36=ブルガリア)が指名挑戦者も肩のケガで辞退していた。

 ジョシュアはロンドン五輪金メダリストで、13年にプロ転向し、15年にはIBF王座を獲得し、4月には元3団体王者ウラジミール・クリチコを破っていた。マイナーのIBO王座も防衛。来年にはWBC王者ディオン・ワイルダー(米国)との統一戦への期待が高まる。

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比嘉伝説14連続KO、大晦日に井岡との統一戦熱望

5回、比嘉(右)はマソンに連打を浴びせる(撮影・浅見桂子)

<プロボクシング:WBC世界フライ級タイトルマッチ12回戦>◇22日◇東京・両国国技館


 WBC世界フライ級王者の比嘉大吾(22=白井・具志堅スポーツ)が14戦全勝全KOで初防衛に成功した。同級5位トマ・マソン(27=フランス)を7回にとらえてダウンを奪取。同回1分10秒、レフェリーストップのTKO勝ちをおさめた。沖縄出身王者で初めてKO初防衛に成功。大みそかにWBA同級王者・井岡一翔との団体統一戦もぶちあげた。

 ロープ際にマソンを押し込み、比嘉がボディーに、顔面に左の5連打を打ち抜いた。ガード上手な挑戦者を眼前に「ロマゴンを思い出した」。尊敬する元世界4階級制覇王者ゴンサレス(ニカラグア)ばりのラッシュをみせた。7回、再び左で右目上をカットさせ、さらに傷口に左フックの嵐。痛みに耐えかねてヒザをついたマソンを人生初のダウンに追い込んだ。そのままドクターストップ。具志堅会長のKO指令が出る前に決着をつけた。

 「最後は(マソンが)目を痛がって座っちゃいましたね。タフだなと思ったので目を狙った。KOは気分良かったですね」

 試合後、米プロモート大手トップランクのボブ・アラムCEOと握手を交わし「グッドファイター」と祝福を受けた。「通訳さんがいてくれたら話せた。米国で試合できたかな」と冗談も飛ばす余裕があった。

 初防衛戦に備え、フライ級のリミット(50・8キロ)とほぼ同じ50キロの重さのバーベルを両腕で持ち、重量挙げ選手さながらにスナッチやジャークで瞬時に持ち上げる練習メニューを繰り返してきた。「ハードな練習してきたのでKOでないと満足できない」。マソンの体をロープ際まで吹っ飛ばすパワーが肉体に十分、備わっていた。

 高校時代は全国的に無名の存在だった。同学年に「スーパー高校生」と言われたWBO世界ライトフライ級王者・田中恒成、WBO世界スーパーフライ級王者・井上尚弥の弟で元東洋太平洋同級王者の拓真がいた。「雲の上の存在」と振り返る2人に追いつき、追い越すことが目標だった。「あの2人はうまいけれど一番面白い試合をするのは比嘉と言われたい」。沖縄出身王者で初めてKO初防衛に成功。日本人の対フランス人世界戦初勝利を挙げた。日本記録に王手をかける14連続KO勝ちのパーフェクトレコード。十分すぎるインパクトを残した。

 勝利後、リング上でWBA世界フライ級王者・井岡の名を挙げ「大みそかでもいいので統一戦をやりましょう」と叫んだ。具志堅会長も本人の意向を受けて交渉に入る構えだ。井岡戦で日本記録を達成する最高の舞台を、自らの両拳で整えてきた。【藤中栄二】

<比嘉大吾(ひが・だいご)アラカルト>

 ◆生まれ 1995年(平7)8月9日、沖縄・浦添市。

 ◆スポーツ歴 保育園まで水泳と体操の教室に通う。宮城小2年から野球をはじめ、宮城ドリームズに所属。6年で主将を務め、市内大会で創部初の優勝。仲西中でも野球部で主将。

 ◆具志堅に憧れ 中学3年の時、具志堅用高会長の現役時代のKO動画をテレビで見て触発され、宮古工でボクシング部へ。国体8強が最高成績。通算36勝(8KO・RSC)8敗。

 ◆プロ転向 高校卒業後に上京し、白井・具志堅スポーツに入門。14年6月にデビューし1回KO勝ち。

 ◆王座 15年7月にWBCユース・フライ級王座を奪取。16年7月に東洋太平洋フライ級王座も獲得。

 ◆家族 両親と兄。

 ◆スタイル 身長160・8センチの右ファイター。

比嘉&マソン・ラウンドVTR

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来春国内で初防衛戦、夏には米国でビッグマッチ予定

新王者に輝きベルトを巻いてポーズを決める村田(撮影・中島郁夫)

<プロボクシング:WBA世界ミドル級王座決定戦12回戦>◇22日◇東京・両国国技館


 帝拳ジムの本田明彦会長は試合後、今後の村田の予定について、来春ごろに初防衛戦を国内で行った後、夏に米国でビッグマッチを行うことを明言した。「初防衛戦だけは国内でやる。それが終わったらボブ・アラムの興行で米国で試合をすることになる。夏ごろになるのでは」と語った。

 「王座を長く防衛する気持ちはない」とも明かし、米国進出後は王座統一戦などのビッグマッチを目指すという。「まだ上がいるわけだから、これからそこにチャレンジする資格を得る。今日はそのための1歩だった」と、今回の王座奪取があくまでスタートであることを強調した。

 最大の標的はミドル級3団体の王座を保持する無敗のゴロフキン。対戦が実現すれば億単位のファイトマネーが約束されるスーパーファイトになる。「ゴロフキンクラスとどう戦うか。これから村田も技術的にももう1歩上を目指すことになる」と本田会長。これからは世界最強の男が村田のターゲットになる。【首藤正徳】

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村田諒太、将来は巨額マネー稼いで政治家転身も!?

試合後の会見でチームスタッフのカメラに笑顔を見せる村田(撮影・滝沢徹郎)


 ボクシング界から政界進出もあり!? 22日のWBA世界ミドル級タイトル戦で新王者となった村田諒太(31=帝拳)は、アッサン・エンダム(33=フランス)を7回終了TKOで下した試合後に、報道陣の笑いを誘った。

 この日が衆議院選挙の投票日と重なったことを受け、将来の政治家への転身はあるかと聞かれると、しばし思案。所々赤く染まった顔に白い歯のぞかせながら、「パッキャオみたいにラスベガスで100億円稼げるようになったら考えます」とニコッとした。

 元6階級制覇王者マニー・パッキャオ(フィリピン)は、15年に「世紀の一戦」世界ウエルター級王座統一戦でフロイド・メイウェザー(米国)で、1試合のタイトルマッチで両者あわせて3億ドル(約330億円)以上の巨額のファイトマネーを稼いだ。その後、16年から母国で上院議員を務め、次期大統領候補と言われている。それにかけての、見事なジョークでの返答だった。

ベルトを持って記念撮影する村田(撮影・滝沢徹郎)

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比嘉大吾が初防衛!日本記録15連続KO「目指す」

5回、比嘉はトマ・マソンに連打を浴びせる(撮影・浅見桂子)

<プロボクシング:WBC世界フライ級タイトルマッチ12回戦>◇22日◇東京・両国国技館


 WBC世界フライ級王者の比嘉大吾(22=白井・具志堅スポーツ)が同級5位の挑戦者トマ・マソン(27=フランス)を7回TKOで破り、初防衛に成功した。これで比嘉は14戦14勝で14KO。14連続KOは日本記録の15にあと1と迫る記録となった。

 比嘉は「村田(諒太)さんにいいつなぎ方ができて良かったです。初防衛戦は一番難しいと言われてて、KOにこだわっていた。自分だけの力ではどうにもならない。周りの力も借りないといけないことなので感謝しています。あと1勝で15KOになるので、そこを目指して頑張るのと、統一戦お願いします」と話した。

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比嘉14連続KO「こだわりたい」日本記録井岡戦?

記念撮影するWBC世界フライ級王者比嘉(左)とマソン(撮影・中島郁夫)


 井岡との統一戦で日本記録だ!! WBC世界フライ級王者・比嘉大吾(22=白井・具志堅)は21日、リミットよりも100グラム少ない50・7キロで前日計量をクリア。50・6キロでパスしたマソンと握手を交わし、約15秒間、にらみ合った。5月の世界挑戦時と同様に故郷・沖縄産の「黒のあまざけ」を飲み、減量の疲労を癒やすと「何回でもいいのでKOにこだわりたい」と強調。日本記録に王手をかける14連続KO勝ちへの意識を高めた。

 勝てば、次戦は日本記録となる15連続KOを狙う2度目の防衛戦となる。WBA王者・井岡との団体統一戦について、比嘉は「やりたいですね」とキッパリ。来年2~3月にV2戦を想定している具志堅会長は「勝てば面白いことがあるよ」と予告していた。

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ファーガソン、ライト級暫定王座奪取「プラン通り」

UFCライト級暫定王者となったファーガソン(左)(Photo by Jeff Bottari/Zuffa LLC/Zuffa LLC via Getty Images)

<米総合格闘技:UFC216大会>◇7日(日本時間8日)◇米ネバダ州ラスベガス・T-モバイルアリーナ


 UFCライト級暫定王座決定戦5分5回は、同級2位トニー・ファーガソン(33=米国)が制して暫定王座を奪った。同級7位のケビン・リー(25=米国)との決定戦は3回4分2秒、三角絞めで一本勝ち。正規王者コナー・マクレガー(29=アイルランド)との王座統一戦に向け「コナーを追いかけるから、待っていろよ」と宣言した。

 序盤はリーのハイキックなどで追い込まれたファーガソンは3回も2度のテークダウンを奪われた。ところが下からリーの右腕を取って腕ひしぎ十字固めを仕掛けた。返された後にも足技を駆使して三角絞めに入ってリーからタップを引き出した。「あいつを疲れさせ、イライラさせておいて攻撃をすべて出しつくさせてからサブミッションでやってやろうというのがプランだった」とプラン通りに勝利を強調した。

 これで10連勝でライト級暫定王座を獲得。元プロボクシング5階級制覇王者フロイド・メイウェザー(40=米国)とのメガファイトで注目されたマクレガーとの王座統一戦は注目を集めそうだ。

リー(右)に左ストレートをヒットさせるファーガソン(左)(Photo by Jeff Bottari/Zuffa LLC/Zuffa LLC via Getty Images)

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UFCライト級9連勝中ファーガソンvs勢いのリー


 米総合格闘技のUFC216大会は7日(日本時間8日)、米ネバダ州ラスベガスのT-モバイルアリーナで開催される。メーンイベントとなるライト級暫定王座決定戦5分5回に臨む同級2位トニー・ファーガソン(33=米国)と同級7位のケビン・リー(25=米国)は6日(同7日)、同地で開かれた前日計量に臨み、ファーガソンは155ポンド(70・3キロ)、リーは154・5ポンド(約70キロ)でクリアした。

 現在9連勝中のファーガソンに対し、過去10戦9勝と勢いがあるリーとの激突は注目度が高い。この勝者が、8月に元プロボクシング5階級制覇王者フロイド・メイウェザー(40=米国)と対戦した正規王者コナー・マクレガー(29=アイルランド)との王座統一戦に臨むことになるためだ。先月30日、マクレガーはUFC復帰に触れ「俺には防衛すべきUFCのタイトルがある。これは自分にとっても意義深いこと。防衛戦はやる」と発言。ライト級ベルトをめぐる争いはヒートアップしている。

 またセミファイナルではUFCフライ級タイトルマッチ5分5回も開催され、同級王者デミトリアス・ジョンソン(31=米国)が連続防衛記録の更新を目指して登場する。対戦相手の同級3位レイ・ボーグ(24=米国)に勝って11度目の防衛となれば、UFC新記録の樹立となる。この日の前日計量はジョンソンが125ポンド(約56・7キロ)、ボーグも124ポンド(約56・2キロ)でパスした。

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井上尚弥、希望の統一戦破談 大橋会長に断りの連絡

井上尚弥(2017年9月11日撮影)


 ボクシングのWBO世界スーパーフライ級王者井上尚弥(24=大橋)の次戦が、希望した統一戦ではない見通しとなった。

 大橋秀行会長(52)が1日、交渉していたIBF同級王者ジェルウィン・アンカハス(フィリピン)から断りの連絡が入ったことを明かした。直後に来月に英国で3度目の防衛戦が発表され、同会長は「てんびんにかけられていた。こちらは全部の条件をのんだが…」と残念そうに話した。5月に続く破談となった。先月V6戦をKOで飾った井上は、次戦は年末に国内を予定している。

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井上尚弥の年末統一戦は困難に、交渉相手から断り

井上尚弥


 ボクシングのWBO世界スーパーフライ級王者井上尚弥(24=大橋)が年末に希望していた統一戦が難しくなった。大橋ジムの大橋秀行会長(52)が1日に都内で取材に応じ、交渉していたIBF同級王者ジェルウィン・アンカハス(フィリピン)から断りの連絡が入ったことを明かした。11月18日に英国北アイルランドのベルファストで同級5位ジェイミー・コンラン(英国)と3度目の防衛戦を行うことが直後に発表された。

 同会長は「てんびんにかけられていた。こちらは全部の条件を飲んだが…」と、契約書まで交わした5月に続く2度目の不誠実な態度に、顔をしかめた。

 井上の年末の試合はスーパーフライ級の防衛戦になる見込みで、今後継続して対戦相手を探すことになる。

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井上尚弥いつかはWBCバンタム級、名王者継承憧れ

井上(左)は特製グッズを身につけた黒岩県知事とポーズ


 ボクシングのWBO世界スーパーフライ級王者井上尚弥(24)が「日本伝統のベルト」へのあこがれを口にした。21日、元東洋太平洋同級王者の弟拓真(21=ともに大橋)、父真吾トレーナーと神奈川県庁に黒岩県知事を表敬訪問し、米国デビュー戦をTKO勝利で飾った9日のV6戦を報告。今後の目標として、「バンタム級に上げるなら、WBCですね。日本人になじみがある。そこはいきたい」と奪取を誓った。

 すぐにではない。同ベルトは8月にV13戦に挑んだ山中慎介が敗れたばかり。その後、相手のネリに薬物陽性反応が出て、先行きが不透明となっている。あくまで「いつか」の話だが、2度王者となった辰吉、長期政権を築いた長谷川、山中の名前を挙げ、「名王者ばかり。そこに名前を残したい」と継承を志した。

 将来ではなく直近では年末に国内で試合を予定する。スーパーフライ級で「形を残したい」と統一戦を希望し、他団体の王者の動向をうかがうが、標的としたIBF王者アンカハスは11月に指名試合があることが判明。「(大橋)会長が猛烈に交渉してくれている」としながらも、年末は階級を上げない方向。「そこで体重を見て、いけるなら来春まで待つことも考えたい」と見込んだ。【阿部健吾】

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井上尚弥、因縁の再戦に「村田さん有利だと思う」

井上は特製グッズを身につけた黒岩県知事とポーズ


 ボクシングのWBO世界スーパーフライ級王者井上尚弥(24)が21日、神奈川県の黒岩祐治県知事(62)を表敬訪問し、今月9日に米国デビュー戦をTKOで飾ったV6戦の勝利を報告した。元東洋太平洋同級王者の弟拓真(21=ともに大橋)、父真吾トレーナーらと神奈川県庁を訪れ、「アメリカでは貴重な経験ができ、ボクサーとしても人間としても成長できた。神奈川、日本、世界と盛り上げていきたい」と神奈川県座間市出身らしく抱負を述べた。

 報告後には、来月22日に行われるWBA世界ミドル級タイトルマッチについて話を聞かれ、予想した。交流があるロンドン五輪金メダリストの村田諒太(31=帝拳)が、5月の決定戦で疑惑の判定負けした王者アッサン・エンダム(フランス)とダイレクトマッチに挑む一戦。「前回の試合を情報源にどう戦うか。戦い的には村田さんがガードを固めて、もっとプレスをかけると思う。12ラウンドやっているので互いの癖も分かっている試合。村田さんが有利だと思う」と見込んだ。

 自身は年末に国内で試合を予定する。スーパーフライ級で他団体の王者との統一戦を希望しているが、「そこでまた皆さんに勇気を希望を与える試合をしたい。そこから盛り上げていきたい」と誓った。

井上尚は弟拓真、父真吾トレーナー(左から)と県庁前で花束を受け取った

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田中恒成3カ月スパーリング禁止、田口と統一戦白紙

会見を行うWBO世界ライトフライ級王者田中(右)。左は畑中会長(撮影・宮崎えり子)


 ボクシングのWBO世界ライトフライ級王者の田中恒成(22=畑中)が熱望していたWBA同級王者田口良一(ワタナベ)との年内の統一戦実現が白紙となった。畑中会長とともに20日、名古屋市内で記者会見。

 13日の2度目の防衛戦での負傷が、両目の眼窩(がんか)底骨折で全治2カ月間と診断されたと発表した。田中は「いよいよ統一戦というところでケガをして田口選手、期待してくれていたファンに申し訳なく思います」と頭を下げた。3カ月間はスパーリング禁止で、まずは治療に専念。練習再開や階級変更など今後については畑中会長が「治った時に考える。今は答えを出すことはできない」と説明した。

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近藤明広、世界初挑戦「番狂わせでKOしたい」

世界初挑戦する近藤明広


 ボクシングのIBF世界スーパーライト級3位近藤明広(32=一力)の世界初挑戦が、20日に都内で正式発表された。11月4日に米ニューヨークで、同級1位セルゲイ・リピネッツ(28=ロシア)との王座決定戦で対戦する。メインはWBCヘビー級王者ワイルダーと暫定王者オルティスの王座統一戦となる。

 近藤は白鴎大足利高から東洋大に進学した。10月に世界再挑戦する村田とは同期も、入学前から「プロになる」と決めていた2年中退。日東ジムから06年にプロデビューした。09年には日本ライト級王者になったが、マッチメークがままならずに14年に1度は引退。タイで活動を目指したが、縁あって一力ジムに移籍し、昨年アジアパシフィック王座を獲得して世界ランク入りしていた。

 海外はタイとオーストラリアに合宿行ったことはあるが、米国は初めてとなる。「圧倒的不利だが、番狂わせでKOしたい。ジャブと足は通用する。後半は雑になってすきがある。前半を気持ちでしのいで、後半勝負したい」と強気だった。

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UFC五味隆典4連敗中「最後良ければすべて良し」

UFCファイトナイト・ジャパンに臨む五味(左から2番目)ら日本勢。左端は石原、右端から佐々木、中村(撮影・藤中栄二)


 総合格闘技の旧PRIDEライト級王者で、現UFCファイターの五味隆典(38=東林間ラスカル)が20日、都内のホテルで報道陣に対応する「UFCアルティメット・メディア・デー」に臨んだ。23日のUFCファイトナイト・ジャパン(さいたまスーパーアリーナ)では、キム・ドンヒョン(28=韓国)とライト級5分3回で対戦する。

 現在UFCで4連敗中の五味は「これが(UFCとの)契約上最後の試合になるので、日本大会の出場はありたがい。最後良ければすべて良しとなるように。最後という気持ちがないといい試合できないんでね」と“ラストUFC”の決意で臨む姿勢を示した。試合前日の22日には39歳になる。「この年齢になってやれるんだから幸せですよ。いい試合したいです」と目の前の試合に集中している。

 7月から自ら運営するジムを東京・杉並区から神奈川・相模原市に移した。出身地に近いこともあり「サポートしてくれる人も集まりやすくなって心強いです」と練習環境の変化も気持ちを高揚させている様子。 また18日(日本時間19日)に米ラスベガスで行われたプロボクシングのミドル級3団体統一戦(ゴロフキン-アルバレス戦)にも触発されたそうで「ファイター同士のいい試合だった。気合と根性で自分らしい試合を見せたいと思う」。ホーム舞台で、連敗を脱出する決意を示した。

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田中恒成は年内統一戦白紙 眼窩底骨折で安静必要

会見を行う(左から)畑中清詞会長、WBO世界ライトフライ級王者田中恒成(撮影・宮崎えり子)


 WBO世界ライトフライ級王者の田中恒成(22=畑中)が20日、名古屋市内で会見を行い、19日に同市内の病院で「両目の眼窩(がんか)底骨折」で2か月間の安静が必要だと診断されたことを発表した。

 右目の外傷は14日に同市内の病院で4針縫い、19日に抜糸したことも明かし、3か月間はスパーリング禁止だという。同席した畑中清詞会長(50)は「年内の統一戦は白紙になりました。今後の展望は治ったときにしっかりと考えたい」と説明。実現を目指していたWBA同級王者田口良一(30=ワタナベ)との統一戦は白紙になった。

 田口との統一戦を熱望してきた田中は「いよいよ統一戦というところでケガをして、田口選手はもちろん、期待してくれていたファンには申し訳なく思います。実現が難しいと言われる統一戦ですが、9月にいい内容で勝っていよいよゴーサインというかたちで交渉を進めてくれていた渡辺会長や畑中会長、身内の方にも申し訳ない気持ちです」と悔しそうな表情で話した。

 13日に挑戦者の同級13位パランポン・CPフレッシュマート(32=タイ)との2度目の統一戦で1回にダウンを奪われたが、9回1分27秒TKO勝利。その後、頭痛を訴え、大阪市内の病院に救急車で搬送されていた。14日の会見では「左目の眼窩(がんか)底骨折の疑い」と診断されたことを明かしており、地元・名古屋で再検査を行っていた。

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拳四朗「圧勝する」10・22ゲバラと初防衛戦

初防衛戦を発表したWBC世界ライトフライ級王者拳四朗。右は父でBMBジムの寺地永会長(撮影・加藤裕一)


 WBC世界ライトフライ級王者拳四朗(25=BMB)が元同級王者で同1位ペドロ・ゲバラ(28=メキシコ)と10月22日に両国国技館で初防衛戦を行うことが19日、都内で発表された。拳四朗は5月20日に王座を奪取。今回もその試合同様、WBA世界ミドル級1位村田諒太と同級王者アッサン・エンダムの再戦、WBC世界フライ級王者比嘉大吾の初防衛戦とのトリプル世界戦に組み込まれる。

 拳四朗は「もっと注目されるように圧勝するので応援してください」と語った。王座奪取は2-0判定勝ちだった。「戦い方はジャブで突いて、カウンターといういつもの形を考えていますが、いい勝ち方で倒したい」とKO防衛を誓った。父でBMBジムの寺地会長も「今度は圧勝で倒さないと世間が認めてくれない」とハッパをかけた。

 陣営ではすでにゲバラ戦を想定し、5日間の米国・ロス合宿を敢行、17日に帰国した。現地では世界的トレーナーのルディ・エルナンデス氏のサポートを受け、ゲバラと同じメキシカンスタイルのボクサーと連日8ラウンド、合計40ラウンドのスパーリングをこなした。拳四朗は「いろんなパンチの打ち方を教わった。左アッパー、フックとか手で打つのでなく、重心下げて体で打ってみたり。新しい技として出せたらいいですね」と収穫を口にした。

 統一戦に向けて動くWBO同級王者田中恒成、WBA同級王者田口良一に比べ、同じ階級なのに知名度で及ばない。「うらやましいとかは全然ないですが、自分ももっと知名度を上げたい」との思いは強い。

 待望のバラエティー番組初登場となった7月28日放送の「アウト×デラックス」では反響絶大で、ツイッターのフォロワー数は約1000から約2400人まで激増したとか。「すごかったです。放送中に携帯がバンバン反応して」。また関西ローカルながら8月21日放送の「なるみ・岡村の過ぎるTV」には何と“売り込み出演”した。大阪市内を友人と歩いていてロケ隊と遭遇。友人に「彼、世界チャンピオンなんです」とアプローチしてもらい、後日、スタジオ収録に参加したという。「街中でたまに声をかけられるようになりましたけど、まだまだです」。今後も積極的にメディア露出を増やし、知名度アップ作戦を続けていく。

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サンダース、判定で2度目防衛 WBO世界ミドル級

<プロボクシング:WBO世界ミドル級タイトルマッチ12回戦>◇16日(日本時間17日)◇英ロンドン・カッパーボックス・アリーナ


 同級王者ビリー・ジョー・サンダース(28=英国)が2度目の防衛に成功した。

 同級5位ウィリー・モンロー・ジュニア(30=米国)と対戦。サウスポー同士のテクニック重視のファイトが展開。手数の多かったサンダースが支持され、3-0(117-111、115-114、117-112)の判定勝ちで、昨年12月のアルツール・アカボフ(ロシア)戦で初防衛して以来の勝利となった。

 当初、サンダースは7月に暫定王者のアフタンディル・クルツィゼ(ジョージア)との王座統一戦に臨む予定だったが、クルツィゼの逮捕で試合が延期となっていた。

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