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比嘉大吾「問題ない」拳四朗とともに4・15防衛戦

防衛戦が決まりWピースサインのWBC世界フライ級王者の比嘉大吾(左)とWBC世界ライトフライ級王者の拳四朗(撮影・野上伸悟)


 ボクシングのトリプル世界戦の開催が、19日に都内で発表された。4月15日に横浜アリーナで、WBC世界フライ級王者比嘉大吾(22=白井・具志堅スポーツ)とWBC世界ライトフライ級王者拳四朗(25=BMB)のV3戦が追加発表された。すでに発表済みのWBA世界ミドル級王者村田諒太(32=帝拳)の初防衛戦がメインとなる。

 比嘉は同級2位クリストファー・ロサレス(23=ニカラグア)を迎え撃つ。4日に37年ぶりとなる故郷沖縄での世界戦で、1回KOで日本記録に並ぶ15連続KO勝ちで防衛に成功したばかり。試合間隔2カ月にも「何の問題もない。1回から12回のどこかで必ず倒す」と日本新記録達成を約束した。

 21日には渡米して、24日の「スーパフライ2」を視察する。具志堅会長は「次はWBA王者との統一戦ができれば」と見据える。比嘉も「やりたい」と意欲満々。帰国後は徳之島での走り込みキャンプに突入して本格始動する。

 拳四朗は同級1位ガニガン・ロペス(36=メキシコ)との対戦となった。こちらは昨年12月30日の3度目の世界戦で初のKO勝ち。ロペスとは昨年5月に世界初挑戦で奪取も、小差の判定勝ちだった。「左は多少やりにくいが、防衛するごとに自信はついていっている。8回ぐらいに倒したい」とKOで連破への意欲を示した。村田は欧州王者歴がある同級10位エマヌエーレ・ブランダムラ(38=イタリア)を迎え撃つ。

4月の防衛戦が決まり16連続KO勝ちの日本記録を誓うWBC世界フライ級王者の比嘉(撮影・野上伸悟)

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田口良一が殊勲賞「統一戦で強いと証明でき、自信」

殊勲賞を受賞した田口(撮影・丹羽敏通)


 プロボクシングの17年度年間表彰式が9日、都内のホテルで開かれた。

 殊勲賞を受賞した田口良一は「統一戦で強いと証明でき、自信つき、価値ある賞になった。前より堂々とできている。次は10回防衛が目標で、MVPももらいたい」とコメントした。

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田口良一「もらえると思わなかった」木村と初殊勲賞

ボクシング年間優秀選手表彰式で写真に納まる、前列左から藤本、比嘉、田口、村田、井上、木村、拳四朗、藤岡。後列左から下田、内山、三浦、小関(撮影・丹羽敏通)


 ボクシングの2017年度年間表彰式が9日に都内であり、殊勲賞はWBA&IBF世界ライトフライ級王者田口良一(31=ワタナベ)とWBO世界フライ級王者木村翔(29=青木)の2人が受賞した。ともに初の受賞となった。

 田口は大みそかの2団体統一戦が評価され、年間最高試合賞にも選ばれた。「もらえると思わなかった。びっくりだけど、統一戦で強いと証明でき、自信つき、価値ある賞になった。前より堂々とできている」。今までは控えめだったコメントもしっかりし、貫禄がでてきた。

 「MVPを狙っていた」と聞かれると「ほしいけど、村田さんだと思っていたので」。次の目標には10回防衛を掲げている。「ここまできて、(MVPにも)ノミネートもされ、やるからには狙いたい。3団体統一の可能性もあり、日本人は初めてをやってみたい」とさらなる意欲を口にした。

 木村はインフルエンザにかかって、7日までは自宅療養で始動も延期していた。表彰式出席も初めてだっただけに「この場に出られて誇りに思う。(殊勲賞は)素直にびっくりでありがたい」と感謝した。ただし持参したベルトはWBOアジア・パシフィック王者時代のもの。「開けたら違っていた。会長に怒られた」と苦笑いだった。

 フライ級はWBC王者が比嘉で、統一戦には「時期が来ればレベルアップにもなるが、日本人同士で削り合いしなくても」と否定的だった。3階級制覇を狙う田中が1位にランクインにも「指名試合になれば。また日本人とやるの思うけど」とあまり乗り気ではなかったが「しっかり防衛していって、もっと有名になりたい」と飛躍を期した。今年からトレーナー賞も新設され、有吉将之会長が受賞と二重の喜びとなった。

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田口良一、5月にも日本人初2団体統一王者防衛戦へ

公開練習でミット打ちを行う田口(撮影・山崎哲司)


 プロボクシングWBA・IBF世界ライトフライ級統一王者田口良一(31=ワタナベ)が5月にも日本人初となる2団体統一王者の防衛戦に臨むことが確実となった。田口が都内の所属ジムで始動した23日、師匠の渡辺均会長が明かした。田口の18年最初の試合は8度目のWBA王座、初のIBF王座を懸けた次期防衛戦。また同門のIBF世界ミニマム級王者京口紘人(24)も始動。

 18年は日本人初の快挙を達成する好機が巡ってくる。昨年大みそかにIBF王者ミラン・メリンド(フィリピン)を判定で下し、日本人3人目の2団体統一王者となった田口は、次期防衛戦について「本当に『強い王者』だなと思われるような世界王者になりたい」と引き締めた。既にIBFから同級6位ヘッキー・バドラー(29=南アフリカ)との対戦指令を受けている。師匠の渡辺会長は「バドラー戦ならWBAも承認する」と統一王者として防衛戦を組むことに自信を示した。過去、井岡一翔、高山勝成がなしえなかった2つの王座を懸けた防衛戦が実現しそうだ。

 京口も、田口とのダブル世界戦で5月にもV2戦が組まれる。渡辺会長は3月18日に初防衛戦を控えるWBO同級王者・山中の名前を挙げ「いずれ統一戦を組むことができれば」と夏以降に交渉する意向も示した。

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ジョシュアvsパーカー!ヘビー級3団体王座統一戦

アンソニー・ジョシュア(AP)


 ボクシングのヘビー級3団体王座統一戦が、16日に発表された。WBAスーパー&IBF王者アンソニー・ジョシュア(28=英国)とWBO王者ジョセフ・パーカー(26=ニュージーランド)が、3月31日に英ウエールズ対戦する。

 20勝オールKOのジョシュアと、24勝(18KO)のパーカーの無敗対決。約7万4500人収容のプリンシパリティ・スタジアムで開催される。すでに舌戦を展開し、ジョシュアが「あの体はパイの食べ過ぎでパイキングだ」と言えば、パーカーは「あの筋肉質の体はおかしい。ステロイドキングだ」と返している。

 会見ではパーカーが先制攻撃を仕掛けて「弱点を知っている。アゴを打ち抜いてノックアウトする」とKO宣言した。ジョシュアがクリチコ戦でダウンに、陣営も「ダウンしたことない男(パーカー)とそうでない男との対戦」と強調した。これにジョシュアは「これまでに3度ダウンしている」とアマ時代とスパーリングでのダウンを明かした。「経験から多くを学んだ。楽しみなチャレンジ」と余裕を見せた。勝者には39勝38KO無敗のWBC王者デオンタイ・ワイルダー(32米国)との対決も今後期待され、ヘビー級戦線が一気に盛り上がりそうだ。

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初防衛の京口紘人に会長「ロマゴンのように」夢計画

初防衛に成功したIBF世界ミニマム級王者京口(右)。左はWBA・IBF世界ライトフライ級王者となった田口


 プロボクシングIBF世界ミニマム級王者京口紘人(24=ワタナベ)が、師匠の渡辺均会長から元4階級制覇王者ローマン・ゴンサレス(30=ニカラグア)のような軽量級スターに育てる意向を示された。

 12月31日に同級3位カルロス・ブイトラゴ(26=ニカラグア)を8回TKOで下し、初防衛に成功した京口は1日、都内の所属ジムで会見し「このベルトの価値を高めることが指名。統一戦とか盛り上がる試合を組んでもらうには勝ち続けることが第一」と18年にかける思いを口にした。

 会見に同席した渡辺会長には「京口にはロマゴンのようになってほしい。何連勝して、階級を上げていって。そういう選手になってほしいから」とのプランを提示された。師匠からの大きな期待を寄せられた京口は「ロマゴンはリスペクトしているし、あのようになれたら。まずミニマム級で敵なしになったら階級を上げたい」と着実にステップを踏んでいく考えだ。

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敗れたメリンド「田口は統一王者に値する」

12回を終え、勝利を確信した田口(左)は両手を上げる。右はメリンド(撮影・河野匠)

<プロボクシング:WBA、IBF世界ライトフライ級王座統一戦12回戦>◇12月31日◇東京・大田区総合体育館


 WBA王者田口良一(31=ワタナベ)がIBF王者ミラン・メリンド(29=フィリピン)との世界王者対決を3-0判定で制し、2団体王座の統一に成功した。

 王座を失ったメリンドは終盤に猛攻を浴びた影響からか、重い足取りで控室に戻った。両目を大きく腫らして会見に臨み、「パンチを外せなかったし、田口の諦めない姿勢は素晴らしかった。統一王者になるに値する試合だった」と淡々と振り返った。再戦について聞かれると「チャンスがあれば、ぜひやりたい」と意欲を示した。

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田口良一、井上に敗れてさらに成長/大橋秀行の目

田口は2団体統一王者となり笑顔を見せる(撮影・足立雅史)

<プロボクシング:WBA、IBF世界ライトフライ級王座統一戦12回戦>◇12月31日◇東京・大田区総合体育館


 WBA王者田口良一(31=ワタナベ)がIBF王者ミラン・メリンド(29=フィリピン)との世界王者対決を3-0判定で制し、2団体王座の統一に成功した。

◇ ◇

 田口は作戦通りの戦い方を見事に実践した。メリンドは八重樫を初回KOして正規王者になったように前半はすごく強い。だが後半になるとガクンとペースが落ちる傾向がある。今回、田口は序盤に強引な打ち合いを避け、左ジャブを多用して後半に勝負をかけた。それが功を奏した。その作戦を成功させたのが左ジャブ。ノーモーションから繰り出されるジャブが実に効果的で、メリンドの前進を止め、ポイントにつなげた。

 彼には個人的な思い出がある。日本ランカーだった頃、私のジムの当時高校生だった井上尚弥にスパーリングで倒された。しかし、後に日本王者になった田口は、鳴り物入りでプロ入りした井上の挑戦を受けてくれた。判定で王座を失ったが、最後まで倒れずに打ち合った。あの試合から彼のボクシングは変わった。自信がみなぎるようになった。その後、私のジムに出稽古にきて井上とスパーリングを積んだ。その強いハートと向上心が彼を別人に成長させたのだと思う。さらに長期政権を築くだろう。

 木村と五十嵐の一戦は魂のぶつかり合い。木村はサウスポーをよく研究しており、フルスイングしてもスタミナが切れなかった。リスク承知で打ち合った五十嵐もすべてを出し切った。こんな試合をすればボクシング界も盛り上がると思う。(元WBC、WBA世界ミニマム級王者)

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田口良一が統一王者に 「日本初」防衛戦へ意欲

12回、田口(右)はメリンドを攻め立てる(撮影・足立雅史)

<プロボクシング:WBA、IBF世界ライトフライ級王座統一戦>◇12月31日◇東京・大田区総合体育館


 WBA王者田口良一(31=ワタナベ)が2団体王座の統一に成功した。IBF王者ミラン・メリンド(29=フィリピン)との世界王者対決。突進力のあるメリンドを左ジャブで抑え、両者バッティングによる流血戦の中で終盤に右ショートパンチや左フックを相手顔面にねじ込み、3-0の判定勝利。WBA王座の7度目防衛も成功させた。17年のボクシング界「大トリ」役を果たし、18年は日本選手で初となる2団体統一王座の防衛戦に臨む構えだ。

 血染めのグローブで、追い詰めた。3回に左目、5回には右目をカットしたメリンドに対し、田口も9回に左側頭部を切った。いずれも偶然のバッティング。10回開始前、セコンドの石原トレーナーから「いかなきゃ負けるぞ」とのゲキを受けると「気持ちで負けられない」と前に出た。4キロのハンマーをふり下ろす練習で鍛えた背筋を生かした強烈なパンチをIBF王者の顔面に、肉体にねじ込んだ。試合終了ゴングと同時に右拳を突き上げ、勝利を確信した。

 国内では2例目となる世界王者同士による団体統一戦を制した。WBAとIBFのベルトを両肩にかけ「疲れているのでメッチャ重い。うれしい悲鳴です」と安堵(あんど)の笑み。ジム先輩の元WBA世界スーパーフェザー級王者内山高志氏も解説席で見守るリングで「内山さんの引退後、自分が引き継いでワタナベジムを引っ張っていきたい」。内山氏に続き、年末の大トリ役を果たし、控えめに胸を張った。

 大舞台に向け、親の助けを求めた。4月から実家近くのマンションで1人暮らしを始めたものの、過去の世界戦前や当日に体調を崩した苦い思い出がある。団体統一戦に向けた厳しい練習に専念するため、再び実家に転がり込んだ。父勝良さんに材料を指定した食事の用意を依頼。「しょうが、小松菜、レンコンやめかぶや納豆とかリクエストして作ってもらった。いいペースで減量できました」とサポートを感謝した。

 井岡一翔、高山勝成に続く日本選手3人目の2団体統一王者となった。井岡、高山はいずれも1つの王座を返上。「やってみたい」と、18年は日本初の統一王者として防衛戦に意欲をみせた。7度目の防衛成功は歴代8位。「来年はもっと強くなりたい」。田口が強い王者ロードを突き進む。【藤中栄二】

田口良一の世界戦

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引退の井岡一翔「ボクシングはウオーミングアップ」

井岡一翔


 ボクシング世界3階級を制した前WBA世界フライ級王者の井岡一翔(28=井岡)が31日、横浜市内で会見し、現役引退を表明した。30日に日本ボクシングコミッション(JBC)に引退届を受理された。

 この日放送されたTBS系列「KYOKUGEN」内で生中継された会見の中で語った。会見の主な内容は次のとおり。

 井岡 ボクシングを始めたきっかけでもある3階級制覇を叶えたときに引退しようと思いました。2度目の防衛戦が前チャンピオンとの防衛戦で、その試合に勝ってこそ真のチャンピオンだと思い、ボクシングを続けました。防衛していく中で自分の更なる目標を見つけたので今年4月、5度目の防衛戦の前に引退を決意しました。3階級制覇も妻の存在なしでは達成できなかったですし、防衛を続けられたのも妻の後押しがあったからです。更なる目標と言いましたが、次のステージに進むビジョンはできています。今まで応援していただいた皆さんの期待を裏切ることなく、さらに期待を持ってもらえることだと確信しています。(約6秒間の沈黙後)6年間戦ってきた大みそかという特別な日に、自分の思いと皆さんに感謝を伝えたかったので(会見を)今日にしました。今日をもって引退します。今まで応援していただき、本当にありがとうございました。

 -28歳で引退。早いという声もある

 井岡 自分のボクシングを始めたきっかけでもある3階級制覇を達成できたので、自分自身満足しています。

 -引退にあたって父でもあるジムの(井岡)一法会長とはどんな話を

 井岡 自分の気持ちを伝えて報告しました。「わかった」と返答がありました。

 -引退が結婚に影響したという面はあったか

 井岡 今までずっと一緒にいて戦ってきたので、今になって守るものができたという訳ではない。影響はないです。妻の存在自体が僕の支えでした。

 -奥様からはどんな言葉をかけられたか

 井岡 今までずっと妻には相談していましたが、「ボクシングに関しては自分のために、悔いのないように」と言ってくれました。

 -引退後のビジョンは

 井岡 今は言えないですが、先ほども言いましたが、皆さんの期待を裏切ることなく、さらに期待を持ってもらえることだと思っています。

 -最も印象に残っている試合は

 井岡 一番を決めるのは難しいですが、統一戦か3階級(制覇)を達成した試合です。

 -自身にとってボクシングとは

 井岡 人生においてのウオーミングアップです

 -ファンへメッセージを

 井岡 皆さんの応援があったからこそ、今の僕があると思っています。応援していただいた皆さんに最大の感謝を贈りたいと思います。今まで応援していただきありがとうございました。

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田口が統一王者、木村&京口初防衛/ボクシング詳細

<プロボクシング:トリプル世界戦>◇31日◇東京・大田区総合体育館

 ボクシングのトリプル世界戦でWBA世界ライトフライ級王者、田口良一(31=ワタナベ)がIBF同級王者ミラン・メリンド(29=フィリピン)との団体王座統一戦に勝利し、7度目の防衛と日本人3人目となる2団体統一王者を果たした。

 WBO世界フライ級王者の木村翔(29=青木)は、元世界王者の同級1位五十嵐俊幸(33=帝拳)との日本人対決を制し初防衛に成功。

 IBF世界ミニマム級王者の京口紘人(24=ワタナベ)は、同級3位カルロス・ブイトラゴ(26=ニカラグア)を下し初防衛。

トリプル世界戦

田口が7度目防衛、統一王者に

◆WBA・IBF世界ライトフライ級王座統一戦12回戦

WBA王者田口良一(31=ワタナベ)判定
3-0
IBF王者ミラン・メリンド(29=フィリピン)

【1回】互いに探りを入れるように左ジャブを繰り出す立ち上がり。終盤、相手の間合いに踏み込んだメリンドが連打を放ち、左アッパーが田口の顔面をとらえる

【2回】再三、距離を詰めてパンチを繰り出すメリンドを、田口が慎重にさばく。2分過ぎ、田口の左ボディーがメリンドをとらえる

【3回】田口が距離を詰めにかかるが、メリンドが細かいパンチで対応し中に入らせない。メリンドが偶然のバッティングで左目付近をカット

【4回】互いに懐に入ろうと隙をうかがうが、突破口を開けず。田口は遠い距離から飛び込むようにボディを放つ

【5回】距離を詰めようとする田口に対し、メリンドもパンチを集めて応戦

【6回】互いに前に出ようとするが、跳ね返され主導権を握れない

【7回】中盤に入り田口が連打を浴びせ、前に出ようとしたメリンドにさらに右ストレートを放つ

【8回】手数を集める田口。メリンドが大振りとなったフックがかわされ、バランスを崩してよろける場面も

【9回】メリンドの攻勢に田口はやや押され気味。田口は左頭部をカットし出血

【10回】田口が接近戦に打って出る。激しい連打にメリンドがクリンチ。田口はさらに頭をつけて接近戦から左右のボディー。メリンドに距離をとらせない。ラウンド終了のゴングが鳴ると、田口は左手を突き上げ歓声に応える

【11回】リング中央で激しく打ち合う

【12回】両者が最後の力を振り絞り、リング中央で激しいラッシュ。田口がジャブからのワンツーで攻め立てると、メリンドはクリンチで逃れる。さらに連打で追い込むが、メリンドが再びクリンチ。大きな「田口コール」の中、最後まで手数を止めないまま両者の打ち合いが続いた。ゴングが鳴り、勝利を確信した田口は両手を突き上げた。判定は116-112、2者が117-111の3-0で田口が勝利

<コメント>

◆田口「最高にうれしいです。苦しかったですけど、本当に勝てて良かったです。こうして2つのベルトをまいて感慨深いです。自分がボクシング始めた時の夢が世界チャンピオン。世界チャンピオンになって新たな夢が7回防衛と、統一チャンピオンになるということでした。その夢がかなってうれしく思います。ボクシングを続けてきて本当に良かった。来年も厳しい年になると思うんですけど、また精進して、(ジムの)先輩の内山(高志)さんの意志を受け継いで、ワタナベジムを引っ張っていきたいと思います」

7回、メリンド(左)にパンチを見舞う田口(撮影・ たえ見朱実)

WBA・IBF世界ライトフライ王座統一戦 12回、メリンドにパンチを見舞う田口(撮影・ たえ見朱実)

12回を終え、勝利を確信した田口(左)は両手を挙げる。右はメリンド(撮影・河野匠)

メリンドを下し、統一王者となった田口は2本のベルトを肩に掛けてガッツポーズを見せる(撮影・河野匠)

◆WBO世界フライ級タイトルマッチ12回戦

王者が初防衛

王者木村翔(29=青木)9回TKO五十嵐俊幸(33=帝拳、同級1位)

【1回】互いに動きながらジャブを繰り出す立ち上がり。中盤過ぎから木村が前に出て左右に大きなフックを放つが、足を使い距離を測る五十嵐にさばかれる

【2回】強引に前に出る木村。五十嵐にさばかれても、ひるまず圧力をかけ続ける。終了間際に木村の左フックに後ずさりしたが、五十嵐だったが左ストレートを返す

【3回】前に出る木村を五十嵐がさばく展開は変わらず。終了間際の木村の有効打で、五十嵐が左目の上をカット。

【4回】突進を止めない木村に対し、五十嵐が足を止めて接近戦で打ち合う場面も。木村は左フックを空振りしても五十嵐のガードの上から強引に右ストレートを続ける

【5回】前に出続ける木村に対し、五十嵐が細かいパンチで応戦

【6回】リング中央で互いが打ち合う場面が目立つ。細かいパンチを重ねる五十嵐に対し、木村は重いパンチを上下に打ち分ける。木村も右目尻をカットしたもよう

【7回】木村に対し、五十嵐が再び距離をとって応戦

【8回】中盤過ぎに木村の右ストレートがヒット。五十嵐がたまらずクリンチで逃れる

【9回】2分20秒過ぎ、木村が五十嵐のガードの上から強引な連打。強烈な右ストレートがヒットし五十嵐がひるむと、中央から一気にコーナへ押し込む。なおも連打を繰り出す木村の前に五十嵐のガードが耐えきれず。棒立ちとなった顔面に連打が打ち込まれる。レフェリーが間に入って試合終了

<コメント>

◆木村「僕の力が本当に試される試合だと思っていた。五十嵐選手はラストチャレンジということもあって、すごく根性の強い選手でしたけど、勝ててほっとしてます。サウスポーには苦手意識があったけど、実際立ち会ってみて、右も左も関係ないことにも気づけた。五十嵐選手に感謝したいです。去年の大みそかから比べると、本当に1年でこんなに人生って変わるのかと思います。目標だったV1を達成しましたけど、僕はまだまだ強くなれると思っている。来年ももっと強くなってこのリングに上がりたいです」

WBO世界フライ級 9回、五十嵐俊幸をコーナーに追い込んだ木村翔はTKO勝ち(撮影・ たえ 見朱実)

9回、五十嵐(右)をロープ際に追い込んで連打を浴びせる木村(撮影・河野匠)

9回TKOで五十嵐(右)を下す木村(撮影・河野匠)

◆IBF世界ミニマム級タイトルマッチ12回戦

王者が初防衛

王者京口紘人(24=ワタナベ)8回TKO×カルロス・ブイトラゴ(26=ニカラグア、同級1位)

7回、ブイトラゴに左アッパーを見舞う京口(撮影・ たえ見朱実)

8回、ブイトラゴにTKO勝ちした京口(撮影・ たえ 見朱実)

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井上尚弥「ワクワクする」バンタム転向で決意新たに

7度目の防衛を果たしたWBO世界スーパーフライ級王者の井上は日刊スポーツを手に笑顔(撮影・鈴木みどり)


 30日に7度目の防衛に成功したボクシングWBO世界スーパーフライ級王者井上尚弥(24=大橋)が31日、横浜市の所属ジムで会見に臨んだ。

 同級6位ヨアン・ボワイヨ(29=フランス)を3回TKOで下した後に続き、あらためてバンタム級に転級する意向を口にした。井上は「ファンが満足するゾクゾクするような試合をしたい。バンタム級では挑戦者。(王者よりも)挑戦者する方が気持ちもワクワクする」と決意を新たにした。

 「(スポーツ)新聞が全部1面で満足しています」と笑顔をみせた師匠の大橋秀行会長(52)は来年のマッチメークについて言及。「18年はバンタム級で3階級制覇、そして防衛戦、(団体王座)統一戦と考えています」と説明した。続けて井上も「自分も同じ気持ちでいるので、バンタム級で一からスタートしたい」と晴れやかな表情を浮かべた。また父の真吾トレーナーは「1つ1つの練習も漠然と流すことなく、何のために、何が必要かを考えて分かってきている」と2017年で成長した精神面も高く評価していた。

7度目の防衛を果たしたWBO世界スーパーフライ級王者の井上は一夜明け会見で笑顔を見せる(撮影・鈴木みどり)

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田口良一「大トリ」大役にコスチュームを金色に一新

調印式を終えポーズをとるWBA王者田口(左)とIBF王者メリンド(撮影・野上伸悟)


 プロボクシングWBA世界ライトフライ級王者、田口良一(31=ワタナベ)が「ゴールド魂」で、2団体統一王座を狙う。今日31日、東京・大田区総合体育館で開催されるトリプル世界戦のメインでIBF世界同級王者ミラン・メリンド(29=フィリピン)と団体王座統一戦で激突。30日の前日計量では規定体重より100グラム下回る48・8キロ、メリンドも200グラム少ない48・7キロでクリアした。

 「大トリ」の大役に合わせ、コスチュームを一新した。これまで通りにブルーを基調とした上で、ゴールドのラインをガウン、トランクス、シューズに入れた。「前試合が銀だった。今回は金」と大舞台への思いを刻んだ。2団体統一王者となれば井岡、高山勝成に続き、日本人3人目となる。「世界に4団体あり、お客さん的には誰が強いか分からないので統一戦は分かりやすい。明日、絶対に勝つ」と意気込んだ。

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井上尚弥3回TKOでV7「バンタム級にいきたい」

1回、強烈なパンチでボワイヨからダウンを奪う井上尚(撮影・河野匠)

<プロボクシング:WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ12回戦>◇30日◇横浜文化体育館


 同級王者井上尚弥(24=大橋)が、挑戦者の同級6位ヨアン・ボワイヨ(29=フランス)を3回TKOで下し、7度目の防衛に成功した。

 圧倒した。1回残り約15秒、左フックが相手のアゴを的確にとらえ最初のダウンを奪うと主導権を握った。3回には左ボディーで立て続けに3度のダウンを奪ってTKO勝利。自身の成績を15戦15勝(13KO)とした。

 ハンパない強さだった。1回から相手のガード上から、強烈な右フック、左右のボディーを浴びせ続けた。「(パンチの)感触はめちゃくちゃありました。左は常に自信を持っているパンチ。当たれば倒れてくれるという感触があった」。3回の3連続ダウンを奪った強烈な「左」で相手を沈めたシーンを冷静に振り返った。

 試合を終えた井上は来年の抱負を聞かれると、もはや敵なしとなった同階級への“卒業”をほのめかした。

 「スーパーフライ級では統一戦もできないだろうし、バンタム級にいきたいなと自分の中では思っている」。涼しげな表情を浮かべた井上が、階級を上げる意思を示した。

WBO世界スーパー・フライ級 1回、強烈な左フックでボワイヨからダウンを奪う井上尚(撮影・河野匠)
2回、ボアイヨ(左)に右ストレートを食らわす井上尚(撮影・狩俣裕三)

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井上兄弟のいとこ浩樹TKO勝利「いずれは王者に」

スーパーライト級8回戦 キム・ドンヒにTKO勝ちした井上浩(撮影・たえ見朱実)

<プロボクシング:スーパーライト級8回戦>◇30日◇横浜文化体育館


 井上尚弥・拓真兄弟のいとこ、井上浩樹(25=大橋)が鮮やかなTKO勝利で17年を締めくくった。

 プロ10戦目で東洋太平洋同級10位キム・ドンヒ(26=韓国)と対戦。1回から的確な左ストレートをヒットさせ、3回には左でダウンも奪った。4回には左フックで再びダウンを奪うと、立ち上がってきたドンヒに強烈な右フックを浴びせてキャンバスに沈めた。そのままレフェリーストップによる4回1分25秒、TKO勝ちとなった。

 「2、3回までは相手の打ち終わりで(パンチを)返したり、普段できないことを実戦した」と振り返る井上浩は現在、日本同級3位にランクされる。東洋太平洋ランカーを下したことで、東洋ランキング入りも確実。「来年はまず日本タイトルに挑戦したいですね。いずれは日本王者になって、東洋太平洋王者と統一戦もやってみたい」との野望を口にした。

スーパーライト級8回戦 3回キム・ドンヒ(右)の顔面にパンチを見舞う井上浩(撮影・たえ見朱実)

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田口良一が前日計量クリア 年末大トリ「勝ちたい」

ライトフライ級王座統一戦の計量をパスしガッツポーズのWBA王者田口。右はIBF王者メランド(撮影・野上伸悟)


 31日に東京・大田区総合体育館で開催されるプロボクシングのトリプル世界戦の調印式と前日計量が30日、都内のホテルで開かれた。

 メインイベントのWBA・IBF世界ライトフライ級王座統一戦に臨むWBA王者田口良一(31=ワタナベ)、IBF王者ミラン・メリンド(29=フィリピン)が出席。計量では田口が規定体重よりも100グラムアンダーとなる48・8キロ、メリントも200グラム下回る48・7キロでクリアした。

 田口は「やっと(飲料水を)飲めてよかったです。あとはエネルギーを回復させたい。炭水化物を多めに食べたいですね」と安堵(あんど)の笑み。ジムの先輩となる元WBA世界スーパーフェザー級王者内山高志氏が昨年まで務めてきた年末の「大トリ」役を担うことになり「ホントに信じられない。まさか自分が、という思い。ただ選ばれたからにはまっとうして、勝ちたいと思う」と口元を引き締めていた。

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田口良一2冠統一へ、セカオワSaori小説に刺激

中学の同級生、SEKAI NO OWARIのSaoriによる小説「ふたご」を手にする田口


 ボクシングWBA世界ライトフライ級王者田口良一(31=ワタナベ)が中学の同級生に負けじと2冠を狙う。31日にIBF同級王者ミラン・メリンド(29=フィリピン)との団体王座統一戦(東京・大田区総合体育館)を控え、29日は都内で予備検診に出席。メリンドよりも身長10センチ、リーチも5センチほど上回り「大みそかを楽しみにしてほしい」とクールな表情で統一王者への意欲を示した。

 中学時代の同級生でロックバンド、SEKAI NO OWARIのピアノ担当Saori(31)による初の小説「ふたご」が直木賞候補に入った。音楽に加え、小説家でもトップを狙う幼なじみの活躍は大きな刺激。「負けないように、ボクもIBF王座を獲得しないといけない」と発奮。井岡一翔、高山勝成に続く日本3人目の2団体統一王者になるため、静かに燃えていた。

 ◆田口と拳を交えるメリンドのコメント 田口がちょっと大きいが、身長、リーチは関係ない。ボクシングをやるので、バスケットをやるわけではないから。どんどん団体を統一するのが目標だ。素晴らしいショーをお届けしてみせる。

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田口良一「楽でいい」IBF王者メリンドは友好的

予備検診を終了し、ミラン・メリンド(右)と握手する田口(撮影・たえ見朱実)


 31日のトリプル世界戦(東京・大田区総合体育館)に臨む6選手が29日、都内のホテルで予備検診に臨んだ。

 メインイベントとなるWBA・IBF世界ライトフライ級王座統一戦に臨むWBA王者田口良一(31=ワタナベ)、IBF世界王者ミラン・メリンド(29=フィリピン)が受診し、両者とも異常はなかった。

 対面したメリンドから肩を抱かれ、友好的なムードに包まれた田口は「今日みたいな感じが楽でいいですね」と苦笑い。検診では身長167・5センチ、リーチ171センチの田口に対し、メリンドは157・6センチ、リーチ166センチ。身長で10センチ、リーチも5センチほど上回ったWBA王者は「この階級だと150センチ後半から160センチ前半が多いので、気にしていないです」と平常心を貫いた。2年前、フィリピン・セブ島で1度会っているものの「(メリンドは)物静かな感じですね。実際はリングで本当に強いんです」と警戒心を強めていた。

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王者メリンド「若い顔をしている」田口良一を挑発

団体王座統一戦で激突するWBA世界ライトフライ級王者田口の写真を手に、自信に満ちた表情をみせるIBF同級王者メリンド


 12月31日に東京・大田区総合体育館で、プロボクシングWBA世界ライトフライ級王者田口良一(31=ワタナベ)と団体王座統一戦に臨むIBF世界同級王者ミラン・メリンド(29=フィリピン)が28日、都内のジムで練習を公開した。

 報道陣から手渡された田口の写真に向け、ぐっと拳を突きつけて勝利を予告。印象を問われると「(田口は)若い顔をしている。ボクシングの経験がないようにみえる」と挑発的な言葉を並べた。勝利すれば2団体統一王者となるが「ここで勝ってWBC、WBOのベルトも取りにいきたい」との目標を掲げた。

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田口良一と統一戦のメリンド、ユニクロ手袋で来日

手袋、ニット帽の防寒対策を施して来日したメリンド


 世界ライトフライ級団体王座統一戦(31日、大田区総合体育館)のため、IBF王者ミラン・メリンド(29=フィリピン)が26日、成田空港に到着した。

 熱帯気候のセブ島が拠点だが「ユニクロで買いました」と同地で仕入れた手袋姿で登場し、WBA王者田口良一戦へ防寒も万全。5月の来日では前王者八重樫を衝撃の1回2分45秒TKOで下した。「(田口より)八重樫の方がうまい。次は(拳四朗の持つ)WBCを狙う」と息巻いた。

 同興行でIBF世界ミニマム級王者京口に挑む同級3位カルロス・ブイトラゴ(ニカラグア)も別便で到着した。

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最短KO王者メリンド「田口より八重樫がうまい」

手袋、ニット帽の防寒対策を施して来日したメリンド


 12月31日に東京・大田区総合体育館で開催されるボクシングの世界ライトフライ級団体王座統一戦のため、IBF王者ミラン・メリンド(29=フィリピン)が26日にセブ島から成田空港に降り立った。

 WBA世界王者田口良一(31=ワタナベ)との決戦を前に、「体調はとても良い。田口は強い選手だが、勝利を手にする」と宣言した。

 暫定王者だった前回の来日では、日本中に衝撃を残した。3度目の防衛を狙った前王者八重樫東を、1回2分45秒でTKO負けに追い込んだ。3度のダウンを奪う圧勝は、ライトフライ級世界戦の最短KOタイムでもあった。今回も日本人王者が相手だが、「KOはウエルカムだけど、初回からは狙わない。良い試合をしてからKOできれば」ともくろむ。田口の印象は「テクニックもあるが攻撃は1パターン。八重樫の方がうまい」と勝利を確信していた。

 平均気温が約26度というセブ島からの来日だけに、到着口から姿を見せると、その手には手袋。普段は使用目的がないが、今回のために「(セブ島の)ユニクロで買いました」と防寒対策も万全な様子だった。日本製の支えで再び日本人撃破を狙う。

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拳四朗ナメられた 挑戦者「私はもう勝っている」

ファイティングポーズを決めるペドロサ(撮影・中島郁夫)


 WBC世界ライトフライ級王者拳四朗(25=BMB)がナメられた。2度目の防衛戦(30日、横浜文化体育館)の相手、同級11位ヒルベルト・ペドロサ(25=パナマ)が25日、都内で練習を公開。

 「私の中では、拳四朗にすでに勝っている」と漫画「北斗の拳」の主人公ケンシロウばりの言い回しで勝利を宣言した。その上で「WBAとの統一戦をやりたい。私はベストの選手と戦いたい。今のベストは田口。拳四朗ではない」。自分の試合の翌日に、IBF王者メリンドと統一戦を行うWBA王者田口にラブコールを送った。

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拳四朗の挑戦者がケンシロウばり「既に勝っている」

ファイティングポーズを決めるペドロサ(撮影・中島郁夫)


 WBC世界ライトフライ級王者拳四朗(25=BMB)がナメられた。2度目の防衛戦(30日、横浜文化体育館)の相手、同級11位ヒルベルト・ペドロサ(25=パナマ)が25日、都内で練習を公開。「私の中では、拳四朗にすでに勝っている」と、漫画「北斗の拳」の主人公ケンシロウばりの言い回しで勝利宣言した。

 ペドロサは「残念ながら、拳四朗選手は負けることになる。(日本の皆さん)ごめんなさいね。そのベルトを持って、WBAと統一戦をやりたい。私はWBAにフォーカスしている」と、拳四朗は眼中にないと言わんばかりだ。

 現在のWBA同級王者は田口良一。自分の試合の翌日31日に大田区総合体育館でIBF同級王者ミラン・メリンドと統一戦を行う。ペドロサは「私はベストの選手と戦いたい。今のベストはタグチで、拳四朗ではない」。14年10月には、今年7月に田口にTKO負けしたロベルト・バレロに5回TKO負けしているにもかかわらず「あの時はコンディションが75%だったからね。4回までは私が勝っていた」と言いたい放題だった。

 拳四朗陣営にすれば、屈辱的なコメントの数々だったが、公開練習を視察した拳四朗の父で、BMBジムの寺地永会長は受け流した。「まあ彼は挑戦者ですからね。あれぐらいでいいんじゃないですか?」。ペドロサの印象を「(王座を奪った)ロペスや(初防衛戦相手の)ゲバラみたいに洗練されてない。荒っぽくガンガン前に出てくるタイプ」とした上で「セオリーのない分、やりにくさはあるかもしれんけど、いなすのでなく、強い左でしっかり迎撃することです」と対策の一端を明かした。

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田口良一「ツヨカワ」卒業、「謙虚な王様」になる

「Humility King」と刺しゅうされた新シューズを披露する田口(撮影・河野匠)


 プロボクシングWBA世界ライトフライ級王者・田口良一(31=ワタナベ)がツヨカワ(強くてかわいい)卒業で2団体統一王者の称号をつかむ。31日に東京・大田区総合体育館で、IBF同級王者ミラン・メリンド(29=フィリピン)との団体王座統一戦に備え、21日に都内の所属ジムで練習を公開。14年12月の王座奪取から7度目の防衛戦。優しい端正な顔立ちから「つよかわいい」と評されてきた田口は1日に31歳の誕生日を迎え「もうツヨカワはいいかなと…」と強さを追求する姿勢を示した。

 新調したリングシューズの足首位置には「Humility King(謙虚な王様)」と刺しゅうした。「戦略」「タフネス」といったキーワードも候補に挙がったが、王者対決にふさわしいものに絞った。「団体がいろいろあり、誰が強いのか分からない状態。メリンドに勝てば強さが証明される」と同級のキングを目指す姿勢の表れだ。

 当初、王座統一戦を約束した前WBO同級王者・田中恒成(畑中)は王座を返上し、フライ級に上げた。田中から直接謝罪を受けた田口は「理由を教えてくれた。ボクは今いる階級で頑張ろうと思いました。最強を目指したい」と気持ちを高ぶらせた。【藤中栄二】

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王者田口良一、王座統一戦へ「強さが証明される」

公開練習を前に記念撮影に納まる田口(撮影・河野匠)


 プロボクシングWBA世界ライトフライ級王者・田口良一(31=ワタナベ)が21日、都内の所属ジムで練習を公開した。

 12月31日、東京・大田区総合体育館で、IBF世界同級王者ミラン・メリンド(29=フィリピン)との団体王座統一戦に備え、同門の木元紳之輔(20)とのスパーリングに臨んだ。1月1日に亀田3兄弟のいとこ、亀田京之介(協栄)と対戦(東京・ディファ有明)する木元を相手に、接近戦やスピードあふれる連打を放つなど多彩な攻撃をみせた。田口は「落ち着いて、毎日過ごせているかなと思います」と充実の笑み。7度目の防衛戦でもある統一戦へ、順調な調整ぶりをうかがわせた。

 IBF王者メリンドとは約2年前に出会っている。初防衛成功後の15年7月、フィリピン・セブ島合宿の際に遭遇し「あの時から風格とオーラがあって強い印象を受けた」と振り返る。運命的に両拳を交えることになり「いろいろな団体があり、強いのが誰が分からない状態。メリンドに勝てば、強さが証明されると思います」と強調。お互いに世界王者としてリングで対峙できる大みそかを待ち望んでいた。

公開スパーリングで相手を攻める田口(撮影・河野匠)

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井上尚弥、V7でSフライ級卒業へ 来年バンタム級

公開スパーリングを行った井上(左)(撮影・たえ見朱実)


 ボクシングWBO世界スーパーフライ級王者井上尚弥(24=大橋)が、年末興行で集大成をみせつける。30日に横浜文化体育館で同級6位ヨアン・ボワイヨ(29=フランス)との7度目の防衛戦を控え、16日に横浜市の所属ジムで練習を公開した。来年は3階級制覇を狙う意欲をみせ「今は30日しか頭にないですが、年が明けてどんな流れになるか。理想として来年はバンタム級でという思いがある」と明言し、V7戦をスーパーフライ級卒業マッチと位置付けた。

 当初は来年2月24日(日本時間25日)に同級の強豪を集めた興行「Superfly2」(米イングルウッド)への参戦を表明していた。ところが対戦交渉も大詰めに入っていた今月7日、IBF同級王者アンカハス(フィリピン)陣営から団体王座統一戦を断る連絡が入った。主催者から代替の対戦相手の提示があったものの、大橋会長は「格下相手ではやる意味がない」と出場を取りやめる意向だ。ここ数試合は挑戦者探しも難航している状況で、井上は「相手がいないならとどまる可能性は0%ですね」とキッパリ。来春にもバンタム級へ上げることになりそうだ。

 年末興行は4年連続の出陣となる。過去3回、すべてKO勝利で締めくくってきた自負がある。「毎年、年末はいい試合ばかりが続いている。結果的にKOで勝ちたいですね」。卒業にふさわしいインパクト十分のKO劇で17年を締めくくる覚悟だ。【藤中栄二】

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井上尚弥「KOで勝つ」30日の7度目防衛へ自信

ポーズを決める井上(撮影・たえ見朱実)


 プロボクシングWBO世界スーパーフライ級王者・井上尚弥(24=大橋)が16日、横浜市の所属ジムで練習を公開した。

 30日に横浜文化体育館で、同級6位ヨアン・ボワイヨ(29=フランス)との7度目の防衛戦を控え、同日には3回のスパーリングに臨み、軽快なフットワークと体重が乗った威力あるパンチを繰りだし、順調な調整ぶりをうかがわせた。「コンディションはケガもないですし、あとは体重調整です」と自信たっぷりの井上は「レベルアップしているところをみせたいです」と言葉に力を込めた。

 11月の世界戦発表会見時には、来年2月24日(日本時間25日)に同階級の強豪を集めた興行「Superfly2」(米イングルウッド)への出場意欲を示していた。ところが、対戦交渉を続けてきたIBF同級王者ジェルウィン・アンカハス(フィリピン)が米プロモート大手トップランク社と契約。放送権が障害となり、アンカハス陣営から「Superfly2」での団体王座統一戦を断られたという。大橋秀行会長は「スーパーフライ級で次の防衛戦の相手は、たった1人(アンカハス)しかいない。格下との相手では意味がない」と参戦を見送る意向を示した。

 井上は「2月の試合がなくなっても来年はバンタム級に向けて新たなスタート、というモチベーションがある。3階級制覇に向けて進みたい」と意欲的。4年連続の年末興行に向け「毎年、年末はいい試合ばかり続いている。30日もいい試合になるように。結果的にKOで勝ちたいと思います」と自信をみなぎらせていた。

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田中恒成フライ級転向、田口との統一戦消え直接謝罪

王座返上を説明する田中(撮影・加藤裕一)


 ボクシングのWBO世界ライトフライ級王座を1日付で返上した田中恒成(22=畑中)が6日、名古屋市内で会見した。

 フライ級転級を表明し、WBAライトフライ級王者田口良一に謝罪したことを明かした。田中は田口にラブコールを送り、31日に統一戦を行う約束を取り付けたが、自らが9月の防衛戦で両目の眼窩(がんか)底骨折を負ったことで消滅していた。「どうしても一言謝りたかった」と5日に単身上京。ワタナベジム前で田口が練習を終えるのを待って頭を下げたという。ケジメをつけ、来年中のフライ級王座奪取を目指す。陣営はWBOに来春、フライ級王座挑戦者決定戦を行えるよう要請。現在デビュー10戦。井岡一翔の同18戦をしのぐ世界最速3階級制覇を狙う。

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田中恒成フライ級転向 田口に謝罪したことを明かす

WBO世界ライトフライ級王座返上を説明する田中恒成。左は畑中ジムの畑中清詞会長(撮影・加藤裕一)


 前WBO世界ライトフライ級王者の田中恒成(22=畑中)が6日、名古屋市内で会見し、フライ級への転級を正式表明した。12月1日付で同王座を返上。陣営はWBOに、来年3、4月に同フライ級王座の挑戦者決定戦を行えるよう要請しており、ミニマム、ライトフライ級に続く、来年中の世界3階級制覇を目指す。田中は現在デビュー10戦、達成すれば、井岡一翔の同18戦を更新する世界最速記録になるのは間違いない。

 同席した畑中清詞会長は「今年の年頭からライトフライは今年いっぱいの予定でした。今の階級では(減量が)健康管理の点でも非常に厳しい」と転級理由を説明した。

 田中はかねてよりWBA世界ライトフライ級王者田口良一との統一戦を熱望し、12月31日の実現に向け、交渉を進めていたが、9月のパランポン戦で両目を眼窩(がんか)底骨折したためにプランが消滅した。「田口選手とお互い本気になっていた。田口選手には『すんません』しかありません」。気持ちの整理をつけるため、前日5日に都内のワタナベジムまで1人で出向き、田口の練習が終わるまでジムの外で待ち、直接謝罪した。「どうしても一言謝りたかった。大人の対応をしてくれました。『フランクにいこうよ』といってもらった。スッキリしました」と話した。

 現在フライ級の世界王座は井岡一翔の返上で空位になったWBAのほか、比嘉大吾が持つWBC、木村翔が持つWBOのベルトなどがある。畑中清詞会長(50)は「誰が、というのはない。挑戦者はやっていただく立場なので」。将来的に、日本ジム所属選手には前人未到の「5階級制覇」の野望がある。田中は「それはデビュー5戦目で(世界)ミニマム級王座を取った時に『5』にひっかけて、適当に言っただけ」としながらも「今となっては5階級制覇することになると思います」と当然のように言い放った。

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リナレス「寒い方が走りやすい」来年は3戦を熱望

西日を受けながら走り込む山中(右)とリナレス


 8月にWBC世界バンタム級王座から陥落した山中慎介(35=帝拳)が5日、千葉県内のゴルフ場で合宿に突入した。

 合宿に参加した同門のWBA世界ライト級王者リナレス(ベネズエラ)は1月27日に米国でIBF同級12位へスタ(フィリピン)との防衛戦が控える。前回は5月。「寒い方が走りやすい」と残り2カ月をきっての合宿で鍛え上げる。同級のライバル王者ガルシアとの統一戦はかなわなかったが、「残念だけど仕方がない。来年は3試合したい」と青写真を描いた。

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