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高安が西関脇、栃ノ心は西前頭6枚目に 新番付

高安

日本相撲協会は24日、来年1月の大相撲初場所(12日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表した。降下、改名、引退などの力士、年寄など協会関係者は以下の通り。

【降下】

〈大関から三役〉

高安(29=田子ノ浦)西大関→西関脇

〈三役から平幕〉

遠藤(29=追手風)西小結→東前頭筆頭

北勝富士(27=八角)東小結→東前頭2枚目

御嶽海(26=出羽海)東関脇→西前頭2枚目

栃ノ心(32=春日野)西関脇→西前頭6枚目

〈幕内から十両〉

友風(25=尾車)西前頭3枚目→東十両筆頭

大翔丸(28=追手風)東前頭15枚目→東十両3枚目

錦木(29=伊勢ノ海)西前頭14枚目→西十両4枚目

若隆景(25=荒汐)東前頭16枚目→東十両5枚目

大翔鵬(25=追手風)西前頭15枚目→西十両5枚目

逸ノ城(26=湊)東前頭12枚目→東十両7枚目

〈十両から幕下〉

魁勝(24=浅香山)東十両11枚目→東幕下筆頭

若元春(26=荒汐)西十両11枚目→西幕下筆頭

明瀬山(34=木瀬)東十両14枚目→東幕下4枚目

一山本(26=二所ノ関)西十両6枚目→西幕下5枚目

臥牙丸(32=木瀬)西十両12枚目→東幕下9枚目

【改名<1>】(しこ名の上の部分)

〈幕下〉

本多→若ノ海(わかのうみ=錦戸)

〈三段目〉

和蔵山→和山(わやま=武蔵川)

田子ノ藤→明石富士(あかしふじ=田子ノ浦)

剛竜→萬國(ばんこく=木瀬)

【改名<2>】(しこ名の下の部分も含める)

田子ノ藤大介→明石富士恋次郎(あかしふじ・こいじろう)

和蔵山勇武→和山勇次(わやま・ゆうじ)

剛竜和紀→萬國一(ばんこく・はじめ)

【出身地変更】

〈幕下〉狼雅(二子山)モンゴル→ロシア

【退職】

拓郎(立呼び出し)

【死亡】

羽黒海憲司(世話人)

【引退】

貴ノ富士、淡路海、千代天勝、雷雅、嶋風、朱鷺、遠山、山本桜、鯱ノ富士、今野

大関栃ノ心(2019年1月16日)

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臥牙丸の幕下陥落現実味「足が自分じゃない」9敗目

臥牙丸を上手投げで破る旭秀鵬(撮影・今浪浩三)

<大相撲九州場所>◇10日目◇19日◇福岡国際センター

西十両12枚目の臥牙丸(32=木瀬)が東十両8枚目の旭秀鵬に上手投げで敗れた。これで1勝9敗となり、幕下への陥落が現実味を帯びてきた。

両膝痛がひどく、「立っているだけでいっぱいいっぱい。足が自分のものじゃないみたい。痛みが取れない」と証言するほど状態が悪い。9月の秋場所後から膝に水がたまるたびに抜いており、1度に最大で280ミリリットル、合計約3リットルにもなるという。

10年前の九州場所で新十両に昇進し、最高位は小結。昨年の九州場所だけ幕下に落ちたが、東幕下筆頭で5勝2敗とし、1場所で十両に返り咲いた。仮に来場所、幕下になったとしても引退するつもりはない。「ケガが治ればできると自分の中で思っている。まだいける」と、気持ちは切れていない。

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元朝青龍おい豊昇龍2連勝、200キロ臥牙丸寄った

臥牙丸(右)を寄り切りで破る豊昇龍(撮影・栗木一考)

<大相撲九州場所>◇2日目◇11日◇福岡国際センター

元横綱朝青龍のおいで新十両の西十両13枚目豊昇龍(20=立浪)が、小結経験者の西十両12枚目臥牙丸(32=木瀬)を寄り切り、初日から2連勝とした。

相手ののど輪に耐えながら果敢に前へ出ると、右下手を取って優位な形になった。支度部屋では「下手を取ったのが良かった」と納得の表情を見せた。

200キロ近い相手を寄り切り「重かったです」と汗をぬぐったが、ハイレベルな十両の土俵は「楽しい。(幕下のころより)それは強くなった。気持ちが本当にいい」と充実感たっぷり。入門時からあこがれていた15日間の取組。スタミナに不安はなく「(幕下のときと)変わらない。自分の相撲を取っていきたい」と力強かった。

臥牙丸を寄りきりで下す豊昇龍 (撮影・菊川光一)

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琴勝峰が関取初白星「前に攻めようと」臥牙丸に完勝

臥牙丸(右)を寄り切りで破る琴勝峰(撮影・栗木一考)

<大相撲九州場所>◇初日◇10日◇福岡国際センター

東十両13枚目の琴勝峰(20=佐渡ケ嶽)が、十両昇進後、最初の取組を白星で飾った。

199キロの臥牙丸を立ち合いから押し込むと、最後は左を差して右前まわしを引きつけ、危なげなく寄り切る完勝。「立ち合いで、しっかりと踏み込めたし、内容は良かった。あまり考えず、前に前に攻めようと思った」と、胸を張った。関取初白星には「とりあえず安心しました」と、笑顔を交えて素直に話した。

直前の取組で、同じ新十両の豊昇龍が勝った。高校時代から、しのぎを削ってきたライバルが先に関取初白星を挙げたことで「負けられないと思った。自分は自分の相撲だけど、気持ちとしてはグッとくるものがあった」と、闘志に火がついていたことを明かした。これまでの2倍以上の番数となる、初体験の15日連続の本場所土俵にも「後先を考えず、一番一番取っていきたい」と不安はない。先場所までの琴手計から改めた、新たなしこ名も、場所前に1度呼び上げられる機会があり「気持ちが引き締まった」という。将来性十分の190センチ、159キロの逸材が、最高の内容で関取衆としてのスタートを切った。

臥牙丸(右)を寄り切りで破る琴勝峰(撮影・栗木一考)

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東横綱は鶴竜、貴景勝は大関復帰 十両以上番付一覧

鶴竜と白鵬(2019年4月27日)

日本相撲協会は28日、大相撲九州場所(11月10日初日、福岡国際センター)の新番付を発表した。十両以上の番付は以下の通り。

【東】    【西】 

 【横  綱】   

鶴  竜    白  鵬

 【大  関】   

豪栄道     高  安

貴景勝

 【関  脇】   

御嶽海     栃ノ心

 【小  結】

阿  炎    遠  藤

北勝富士    朝乃山

 【前  頭】   

大栄翔  <1>  隠岐の海

妙義龍  <2>  明  生

宝富士  <3>  友  風

玉  鷲 <4>  琴勇輝

碧  山 <5>  竜  電

阿武咲  <6>  炎  鵬

剣  翔 <7>  琴恵光

松鳳山  <8>  佐田の海

琴奨菊  <9>  豊  山

志摩ノ海 <10>  正  代

石  浦 <11>  千代大龍

逸ノ城  <12>  隆の勝

千代丸  <13>  輝

照  強 <14>  錦  木

大翔丸  <15>  大翔鵬

若隆景  <16>      

 【十  両】   

東  龍 <1>  徳勝龍

栃煌山  <2>  矢  後

勢    <3>  千代翔馬

英乃海  <4>  大奄美

魁  聖 <5>  霧馬山

貴源治  <6>  一山本

旭大星  <7>  琴ノ若

旭秀鵬  <8>  豊ノ島

蒼国来  <9>  水戸龍

翔  猿 <10>  木崎海

魁  勝 <11>  若元春

天空海  <12>  臥牙丸

琴勝峰  <13>  豊昇龍

明瀬山  <14>  彩

貴景勝

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魁勝「いや~“快勝”です」4勝4敗験直し効いた

<大相撲秋場所>◇8日目◇15日◇東京・両国国技館

新十両魁勝(24=浅香山)が三役経験者の臥牙丸を寄り切り4勝4敗とした。

支度部屋に戻ってくると、ニッコリ笑って「いや~“快勝”です」。体重199キロもある巨漢の右横に張り付き、一気に勝負を決めた。「皆さん(報道陣)が笑ってるから…」と4個目の白星にしてついに“かいしょうだけに快勝です”が飛び出した。

別に快勝に絡めたしこ名ではない。「魁」は、師匠の浅香山親方(元大関魁皇)の現役時代のしこ名から「勝」は父勝美さん(69)からもらった。柔道の指導者で、今も中学生相手の乱取りをする勝美さんに「いつも相撲のことでしかられる」とこぼすが、親孝行になる活躍はうれしい。

要所での験直しが効いたのか。3連敗した3日目と、4敗目を喫した6日目、吉野家の牛丼(特盛り)とカルビ丼(大盛り)を食べた。「昔はこの2つでちょうど1500円でした。食べると、いいことがある気がして」。注文時は“つゆ切り”(つゆだくの反対)というこだわりもある。

「臥牙丸関はでかかったですけど、自分は魁聖関の付け人をしてたんで」。折り返して星は五分。「初日はガチガチだったけど、慣れてきました。今日のような一気に持っていく相撲を取りたいですね」。後半戦で“かいしょう連発”を狙う。

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勢が今場所初の連勝「魂込めて、持ってる力を全部」

勢(右)が押し出しで臥牙丸に勝利する(撮影・奥田泰也)

<大相撲名古屋場所>◇10日目◇16日◇ドルフィンズアリーナ

三役経験者の西十両8枚目勢(32=伊勢ノ海)が今場所初の連勝で3勝7敗とした。体重199キロの臥牙丸との力相撲を制し、押し出した。

「今日の相手は思いきって当たって前に出れば、一番勝率が上がる。魂込めて、持ってる力を全部ぶつけました」。春場所から蜂窩(ほうか)織炎で悩まされた左膝下も回復してきた。連日、部屋に戻り、大好きなTUBEの歌を聴いてリラックスし、30分~1時間の散歩などで体調管理に努める。「徐々に、ちょっとずつですが良くなっている」と残り5日で、白星上積みを狙う。

臥牙丸(左)を押し出しで破る勢(撮影・河田真司)

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朝乃山が連日出稽古 ライバル御嶽海も警戒「怖い」

御嶽海(左)と仕切りで正対する朝乃山

大相撲夏場所で初優勝を平幕で成し遂げ、名古屋場所(7月7日初日、ドルフィンズアリーナ)で東前頭筆頭まで番付を上げた朝乃山(25=高砂)が28日、愛知・犬山市の時津風部屋で連日の出稽古を行った。

この日は、やはり出稽古に来た関脇御嶽海(26=出羽海)と西十両2枚目の巨漢・臥牙丸(32=木瀬)、時津風部屋の東前頭3枚目正代(27)、西十両3枚目豊山(25)の関取衆5人で申し合い稽古。朝乃山は御嶽海と並ぶ最多18番取って12勝6敗と勝率NO1だった。

優勝決定翌日の先場所千秋楽で、観戦した米国トランプ大統領の前で敗れた御嶽海には、前日は1勝1敗だったが、この日は6勝2敗と水をあけた。御嶽海との稽古に限らず、立ち合いで左肩からかち上げ気味に踏み込むなど「普段やらないことを試した」と言い、得意の右上手を取れなかった際も慌てず「前に出ながらやる(上手を取る)」と目的意識も十分。18番の番数には「全然(体力的に)上がってない」と話しつつ「(12勝6敗の)勝敗より自分の相撲を取れるかどうかが問題。(その意味では)良かったと思う」と納得の出稽古だった。

今後も続ける出稽古について「自分の課題、弱点が見つかる。それを直すことができる」と即答した。稽古の番数も「自然とスイッチが入ったら20番以上になる」と自然体を強調。御嶽海からは「同世代で怖い存在になる。追いつかれないようにしなければ」と警戒されつつ「体力があって大きい相撲を取るから自分も楽しい」と、良きライバルとして存在を認められつつある。上位総当たりで簡単には勝たせてくれないだろうが、スケールの大きい本格派の四つ相撲で、猛暑の場所をさらに熱くさせてくれそうだ。

時津風部屋で出稽古した朝乃山
時津風部屋での出稽古を終え引き揚げる朝乃山

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豊ノ島が7勝、幕内復帰に王手「とりあえず一安心」

勝ち名乗りを受ける豊ノ島(撮影・河田真司)

<大相撲夏場所>◇12日目◇23日◇両国国技館

1場所での再入幕を目指す東十両筆頭の豊ノ島(35=時津風)が、連敗を「4」で止め7勝目(5敗)。幕内復帰に王手をかけた。

過去、幕内で10度対戦し7勝3敗と相性の良かった同7枚目の臥牙丸(32=木瀬)との一番。公称199キロの巨漢相手に左、右とスンナリ2本は入った。とはいえ巨体は、そう簡単には寄り切れない。一度、西土俵まで詰めたが残られ、右からの小手投げで振られた。再度、体勢を立て直し「出ようと思ったので、かけだったけど」と差した左を抜くようにして寄り立てた。上体の浮いた相手を、渾身(こんしん)の力を振り絞って寄り切った。

4連敗のトンネルを抜け、ようやく勝ち越しに王手。「とりあえず一安心だね。また明日から」と勝ち越しはもちろん、復帰後の幕内の番付を1枚でも上げるための、さらなる星の上積みを目指す。

この日の相手・臥牙丸には特別な感情もあった。昨年秋場所にさかのぼる。この場所、西幕下筆頭で6勝1敗の豊ノ島は、丸2年の苦しかった幕下生活に終止符を打ち、関取復帰を決めた。一方、東十両12枚目だった臥牙丸は6勝9敗で、約8年間守った関取の座から無給の幕下への陥落が決まった。そんなある日、かねて食事をともにするなど交流があった臥牙丸から、電話があった。打ち明けられたのは陥落の絶望感。「(現役を)やめようかどうか迷ってます。(幕下以下が稽古で締める)黒まわしにも抵抗があるし…」。それまでの交流で「かわいいし、外国人特有の明るさもあるし」という臥牙丸の気持ちは痛いほど分かる。返した言葉は「もったいないぞ。(幕下生活は)1場所だけだと思って頑張れよ」。

その言葉通り、わずか1場所で臥牙丸は関取に復帰。その臥牙丸と16年夏場所以来、3年ぶりの対戦が実現し「久しぶりだったんでガガちゃんと対戦できて、うれしかったね。お互いに戻ってきて関取同士で対戦できて、うれしいよ」。特別な思いを胸に、一気に勝ち越しを決めたいところだ。

豊ノ島(左)は寄り切りで臥牙丸を下す(撮影・小沢裕)

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豊ノ島連敗3で止める、迷い消え3年半ぶり肩透かし

宝富士に肩すかしで勝利する豊ノ島(撮影・上田博志)

<大相撲春場所>◇14日目◇23日◇エディオンアリーナ大阪

16場所ぶりに復帰した幕内の土俵で既に負け越しが決まり、来場所の十両陥落が濃厚な西前頭14枚目の豊ノ島(35=豊ノ島)が、気持ちを入れ替えて連敗を3で止めた。

左の相四つの西前頭7枚目・宝富士(32=伊勢ケ浜)と対戦。思い通りに左を入れ、右もねじ込みながら前に。動きの中で1度、ふりほどかれ正対した後、再び四つに組み、左を差し込んだ。右も入った瞬間、見透かしたように、その右から鮮やかに肩透かしで、宝富士を土俵にはわせた。

不本意ではあるが、千秋楽を前に4勝目(10敗)。相撲巧者らしく、肩透かしでの勝利は、豊ノ島にとって3番目に多い決まり手。ただ「ケガをする前から、引き技でもあるから自分の中で封印していた」という。その言葉どおり、以前に幕内にいた15年秋場所4日目の臥牙丸戦以来、3年半ぶりに抜いた“伝家の宝刀”で、自重していたものの「体が反応したしタイミングも良かったから」と納得の表情だった。

ここまで、立ち合いの迷いも何番かあったが、この日は「部屋を出る前から『これでいこう』と決めていた」。今場所これまで何人かの“未知の相手”でなく、幕内上位で過去に8度対戦し、勝手知ったる相手だったことも、迷いを消してくれた。「迷いなく思い切って踏み込んで、後はそのときの流れに任せよう」とスムーズに体が動いた。苦しかった場所も、あと1番を残すのみだ。

宝富士に肩すかしで勝利する豊ノ島(撮影・上田博志)

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安美錦の連勝5で止まる「人間だもの」星五分も舌◎

安美錦(手前)をはたき込みで下す臥牙丸(撮影・清水貴仁)

<大相撲春場所>◇10日目◇19日◇エディオンアリーナ大阪

西十両11枚目安美錦(40=伊勢ケ浜)の連勝が、5で止まった。

初日から4連敗後、一気に白星先行まで星を伸ばしたが、この日は199キロの臥牙丸にはたき込みで敗れ、5勝5敗となった。立ち合いで頭からぶつかり、いなして巨体を横向きにさせ、勢いをつけて再び頭からぶつかりにいったところを、上から覆われる格好となり、土俵に落ちた。「相手が誰であれ、しっかりと当たっていこうと思った。立ち合いはよかった」と、前向きに話した。

星が五分に戻ったが「いつまでも連勝が続くとは思っていない」と、支度部屋ではすでに切り替えている様子だった。続けて「勝っていたから欲が出たのかな。勝てば勝つほど欲が出てくる。人間だもの。相撲って難しい」と、最後は冗談っぽく笑顔を交えて話していた。

安美錦(手前)をはたき込みで下す臥牙丸(撮影・清水貴仁)

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豊ノ島が黒星発進、異彩放つ「決め技」肩透かし不発

白鷹山(手前)に押し出しで敗れる豊ノ島(撮影・鈴木正人)

<大相撲初場所>◇初日◇13日◇両国国技館

再十両2場所目の西十両5枚目の豊ノ島(35=時津風)が、東十両6枚目の白鷹山(23=高田川)と対戦。押し出しで敗れ黒星スタートとなった。

十分に踏み込んでの立ち合いで、右は窮屈ながらこじ入れ、得意の二本差しで寄りたてた。自分より身長で20センチほど高い相手を攻め込んだ後、タイミングを見計らったように体を右に開き、右ですくってから肩すかしで引いた。だが白鷹山も、予期したかのように残し、逆に腰を密着させながら寄り返した。突いて押された豊ノ島は完全に劣勢に回り、向正面で右に回り込んで何とかしのごうとしたが、距離を置かれたまま押し出された。

得意の勝負手に持って行ったことには「攻めていったけど相手(の腰)が重かったから『よしっ、このタイミングだ』と思って決め技の肩すかしを打ちにいった」と振り返り「でも相手はグラッときたぐらいで、思ったより決まらなかった。落ち着きすぎたのかもしれない」と悔いを残した。ここまで通算578勝を挙げている豊ノ島だが、決まり手の1番は寄り切り、2番は押し出し。ここまでは“マルチ型”の力士としてはノーマルだが、3番目に「肩すかし」が33勝と、本人が「決め技」と話すように異彩を放っている。ただ2年続いた幕下生活で、決め技を出すことはなく、最後に肩すかしで勝ったのは平幕時代の15年秋場所4日目の臥牙丸戦。「タイミング的には悪くなかったけど、ずいぶんと肩すかしはやってなかったからな」と豊ノ島。器用さを捨て、前に出る相撲を思い起こしてくれたのが苦節の幕下時代だった。「幕下に落ちている間に、前に出る相撲を勉強したはず。結局は前に出ろ、ということなんでしょう。もう1回、反省して明日から初日と思ってやります」と仕切り直しを自分に言い聞かせていた。

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稀勢の里が久々の東正位、貴景勝は新関脇 新番付

稀勢の里

日本相撲協会は25日、来年1月の大相撲初場所(13日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表した。

横綱は、11月の九州場所で白鵬(33=宮城野)、鶴竜(33=井筒)がともに全休したため、4日目まで出場した稀勢の里(32=田子ノ浦)が17年夏場所以来、10場所ぶりに東の正位についた。白鵬が西で、鶴竜は東の2枚目の序列となった。

大関陣の顔ぶれは東から高安(28=田子ノ浦)、豪栄道(32=境川)、栃ノ心(31=春日野)で変わらない。

九州場所で初優勝を果たした貴景勝(22=千賀ノ浦)は新関脇に昇進した。千賀ノ浦部屋からは、先代の師匠(元関脇舛田山、現常盤山親方)が04年9月27日に部屋を創設してから初めての関脇。兵庫県からは、12年秋場所の妙義龍以来の関脇誕生となった。玉鷲(34=片男波)は6場所ぶりの関脇復帰(三役は2場所ぶり)となった。

ケガを乗り越えて妙義龍(32=境川)は、15年名古屋場所以来21場所ぶりの小結復帰となった(三役としては19場所ぶり)。3場所連続で関脇だった御嶽海(25=出羽海)は、4場所ぶりに小結へ陥落。ただ三役は12場所連続キープで、昭和以降では北葉山、武双山に並ぶ5位となった(1位は若の里の19場所)。

入幕は3人。ただ一人の新入幕となった矢後(24=尾車)は、現師匠(元大関琴風)が87年3月23日に部屋を創設してから、16年秋場所の天風以来、6人目の幕内力士となった。北海道出身では今年夏場所の旭大星(友綱)以来、戦後52人目の幕内誕生。中大からは03年春場所の豪風(尾車)以来6人目で、学生相撲出身では17年九州場所で大奄美(追手風)以来、93人目となった。琴勇輝(27=佐渡ケ嶽)は2場所ぶり、琴恵光(27=佐渡ケ嶽)は3場所ぶりの幕内復帰。

新十両は不在で、蒼国来(34=荒汐)は3場所ぶり、臥牙丸(31=木瀬)は2場所ぶりの十両返り咲きを果たした。

初場所は、来年1月11日の取組編成会議で初日、2日目の対戦相手が決定。13日の初日を迎える。

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蒼国来と臥牙丸 十両復帰決まる 番付編成会議

蒼国来(18年11月23日撮影)

日本相撲協会は28日、福岡国際センターで来年1月の大相撲初場所(13日初日・両国国技館)の番付編成会議を開き、平幕経験のある蒼国来(34=荒汐)と小結経験者の臥牙丸(31=木瀬)の十両昇進を決めた。

蒼国来は3場所ぶり、臥牙丸は2場所ぶりの復帰。新十両力士はいなかった。

また年寄「佐ノ山」を襲名した元幕内里山ら、7人の引退も発表した。

臥牙丸(18年11月21日撮影)

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臥牙丸が勝ち越し再十両濃厚「ちょっと心配してた」

極芯道(左)を寄り切りで下す臥牙丸(撮影・栗木一考

<大相撲九州場所>◇11日目◇21日◇福岡国際センター

東幕下筆頭臥牙丸(31=木瀬)が勝ち越しを決め、関取復帰をほぼ手中に収めた。

長い取組が得意な西十両13枚目極芯道(22=錦戸)に対し、スタミナ勝負に持ち込まれる前に左差し、右上手で寄り切った。2場所ぶりの十両昇進が濃厚。09年九州場所で新十両を決めてから、53場所連続で関取の地位を堅持していたが、東十両12枚目だった先場所で9敗を喫し幕下に陥落していた。「落ちてちょっと心配していたけど、戻れてうれしい」と顔を真っ赤にしてよろこんだ。

場所前の巡業では、同じ出羽海一門の春日野親方(元関脇栃乃和歌)に気にかけてもらい、稽古で厳しく指導された。「あれがなかったらこんな結果は出なかった。春日野親方やファンの人に感謝したい」。ジョージア出身で最高位は小結。212キロの巨体を揺らしながら、支度部屋で笑顔を振りまいた。

臥牙丸は寄り切りで極芯道を下す(撮影・小沢裕)

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新十両友風、物言いの末に関取初白星「相撲は最低」

臥牙丸(下)をはたき込みで破る友風(撮影・鈴木正人)

<大相撲九州場所>◇初日◇11日◇福岡国際センター

新十両の西十両14枚目友風(23=尾車)が、白星発進に成功した。

朝から緊張が止まらず、土俵の上で頭は真っ白になっていた。立ち合いで小結経験者、東幕下筆頭臥牙丸(31=木瀬)の圧力に押された。土俵際へ後退し、俵を割りかけたところで何とか相手をはたき、軍配は友風に上がった。土に着いた臥牙丸の手と、土俵外に着いた友風の右足が同体と物言いがついたが、協議の結果、行司軍配通りとなった。関取初戦で白星も「勝ってうれしかったが相撲は最低。気持ちがふわふわしていて浮ついていた」と反省しきりだった。

目標は日体大の先輩でもある西前頭4枚目嘉風(36=尾車)。この日の取組後も嘉風とハイタッチをかわした。目標は8番取って勝ち越し。「今日で悪いものは全部出たと思いたい」と前を向いた。

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年寄貴乃花光司が退職/降下、改名、引退など一覧

日本相撲協会に引退届を提出した元貴乃花親方(横綱)(2018年9月25日撮影)

日本相撲協会は29日、大相撲九州場所(11月11日初日、福岡国際センター)の新番付を発表した。降下、改名、引退などの力士、年寄は以下の通り。

【降下】

<三役から平幕>

玉鷲(33=片男波)東小結→西前頭2枚目

<幕内から十両>

琴勇輝(27=佐渡ケ嶽)東前頭16枚目→東十両3枚目

石浦(28=宮城野)西前頭16枚目→東十両5枚目

旭大星(29=友綱)西前頭11枚目→東十両7枚目

<十両から幕下>

臥牙丸(31=木瀬)東十両12枚目→東幕下筆頭

天空海(27=立浪)西十両14枚目→東幕下8枚目

青狼(30=錣山)西十両9枚目→西幕下8枚目

【改名<1>】(しこ名の上の部分)

斉藤→大日堂(だいにちどう=陸奥)

緋田→健司(たけつかさ=入間川)

小野→都川(みやこがわ=伊勢ノ海)

雷雅→藪岡(やぶおか=二子山)

【改名<2>】(しこ名の下の部分も含める)

斉藤知弥→大日堂夢弥(だいにちどう・むや=陸奥)

鏡桜南二→鏡桜秀興(かがみおう・ひでおき=鏡山)

稲川有樹→稲川有希(いながわ・ゆうき、元小結普天王=木瀬)

【引退】

鐵雄山、前田、碧己真、公ノ富士、出羽泉、敏夷東、加美豊、是安、登竜、朝日郷、西山、岩森、大露羅、小桜、隆の成、北薩摩

【退職】

年寄貴乃花光司(元横綱)

【停年退職】

年寄山科盛夫(元小結大錦)

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97キロ炎鵬ジャンプ!212キロ臥牙破り歓声

臥牙丸(左)との立ち合いで鋭く右に変化した炎鵬(撮影・鈴木正人)

<大相撲秋場所>◇4日目◇12日◇東京・両国国技館

168センチ、97キロの十両炎鵬が、186センチ、212キロの臥牙丸との一番で観客を沸かせた。

まともに立つことを嫌い、立ち合いは2度不成立に。成立した3度目の立ち合いで、相手の踏み込みをかわすように右に動いて思い切りジャンプ。慌てた臥牙丸をはたき込んで、一瞬で勝負を決めた。観客大盛り上がりの一番に「人生で初めて。でも映像で見たら全然跳んでなかったので恥ずかしい」と照れ笑いした。

立ち合いで鋭く右に変化した炎鵬ははたき込みで臥牙丸を下す(撮影・小沢裕)
立ち合いで鋭く右に変化した炎鵬ははたき込みで臥牙丸を下す(撮影・小沢裕)

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若隆景巡業でハプニング、親方衆が「無理するな」

巡業で地元・福島に凱旋(がいせん)しインタビューを受ける若隆景

 十両力士の若隆景(23=荒汐)が10日、故郷の福島県に関取として凱旋(がいせん)した。

 大相撲の夏巡業は10日、福島県白河市で行われた。会場で一番の拍手を集めたのが、福島市出身の若隆景だった。関取衆の稽古で場内に響く「福島市出身、若隆景」のアナウンス、そして取組で巨漢の臥牙丸を寄り切ると、館内がわいた。

 朝稽古では申し合いの輪に加わり2番(1勝1敗)取り、しばらくして名古屋場所で初優勝した関脇御嶽海に胸を借りようとした。ところが、ここで土俵下の親方衆が“待った”。実は「(初めて参加した)巡業の疲れなのか、ここに…」と若隆景が指さした左のおでこに、腫れ物が…。「今朝、起きたらヘルペスができていて」。これに気付いた親方衆が「無理するな」とストップをかけた。

 そんなハプニングも、凱旋巡業に水を差されることはなく、取組後の花道奥ではサインや記念撮影に、気さくに応じていた。

 「やっぱり地元の声援を受けると、より一層、頑張ろうという気持ちになります。福島のなまりを聞いたら、懐かしい気持ちになりました」と若隆景。新十両だった5月の夏場所から2場所連続で勝ち越し中。着実にステップアップする。

巡業で地元・福島に凱旋(がいせん)し笑顔で花道を引き揚げる若隆景
巡業で地元・福島に凱旋(がいせん)した若隆景

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臥牙丸驚き「今日電話します」同郷栃ノ心の休場心配

朝稽古の途中、師匠の春日野親方と話す栃ノ心(撮影・加藤裕一)

<大相撲名古屋場所>◇7日目◇14日◇ドルフィンズアリーナ

 ジョージア出身の西十両9枚目臥牙丸(31=木瀬)が、この日から休場した同郷の大関栃ノ心(春日野=30)を心配した。

 臥牙丸は東十両14枚目誉富士(伊勢ケ浜=33)を押し出し3勝4敗としたが、支度部屋で親友の悲報に仰天した。栃ノ心が日本相撲協会に「右母趾MP関節側副靱帯(じんたい)損傷で約1カ月間の休業、加療を要する見込み」との診断書を提出したことを初めて知り「え! 本当に!? 知らなかった…」と驚きを隠せなかった。

 場所前は毎日のように連絡を取っていたが、新大関で多忙の栃ノ心を気遣い、場所中は支度部屋で顔を合わせる程度だった。「今日電話します。心配ですね…。栃ノ心の親指はこのくらいあるんだけどね」と、自らの右手親指と人さし指で8センチ弱の幅をつくってみせ、休場を残念がった。

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