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時津風親方にコンプラ委「反省の態度みじんもなし」

元前頭時津海の時津風親方(2019年1月17日撮影)

日本相撲協会は22日、東京・両国国技館で臨時理事会を開き、初場所中にマージャン店に出入りするなど、協会作成の新型コロナウイルス対策のガイドラインに違反した時津風親方(47=元前頭時津海)の処分を協議し、退職勧告の懲戒処分を決定した。親方が提出していた退職届は同日付で受理。退職金は30%減額された。

事実調査を行ったコンプライアンス委員会によると、時津風親方は初場所期間中に5日間、マージャン店に出入りしていた。都内の風俗店とマッサージ店にも行っていた。協会関係者によると時津風親方は、マージャン店出入りは認めたものの、マージャンは打っていないと否定した。

協会は昨年12月の年寄総会で、初場所千秋楽までの間、治療のための通院・整体などを除き、原則外出禁止の通達を出していた。時津風親方は昨年9月にも、県外に旅行してゴルフコンペに参加して処分を受けたばかり。コンプラ委は「反省の態度や師匠としての自覚などみじんも見て取ることは出来ず、厳しい非難に値する」とし、解雇に次いで2番目に重い退職勧告の懲戒処分を、理事会に答申。理事会はこれを受けて、処分を決定した。

処分内容は八角理事長(元横綱北勝海)から直接、時津風親方に言い渡された。同理事長が「何かあるか」と声をかけると、謝罪したという。芝田山広報部長(元横綱大乃国)は「私的には申し訳なかったというような感じは受けなかった」と私見を述べるなど、協会内部からは厳しい視線が向けられていた。

時津風部屋は、部屋付きの間垣親方(元前頭土佐豊)が、年寄「時津風」として継承することも決定。協会は全協会員に、ガイドラインと協会指示の行動規制の順守を徹底するように通知した。

◆時津風正博(ときつかぜ・まさひろ)元前頭時津海。本名・坂本正博。1973年(昭48)11月8日、長崎県五島市生まれ。東農大から96年春場所で幕下付け出しデビュー。97年夏場所で新十両。98年秋場所で新入幕。07年秋場所後に序ノ口力士暴行死事件発覚で当時の師匠が日本相撲協会を解雇され、現役引退と同時に「時津風」襲名で部屋を継承。最高位は東前頭3枚目。通算466勝485敗43休。技能賞4回。

◆時津風親方の過去の主な処分 10年5月に発覚した野球賭博問題に関与。「主任」から「年寄」への1階級降格と5年間の昇格なしの処分を下された。11年には八百長問題に部屋の所属力士が関与。3年間の昇格なしの処分を下され、野球賭博問題の処分と合わせて計8年間の処分となった。昨年9月には、友人と宮城県に旅行してゴルフコンペに参加。協会作成の新型コロナ対策のガイドライン違反となり「委員」から「年寄」への2階級降格処分を科された。

大相撲の臨時理事会で退職勧告の懲戒処分を受け、車で引き揚げる時津風親方(撮影・小沢裕)

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時津風親方に退職勧告の懲戒処分 退職金30%減額

元時津海の時津風親方(2018年2月2日撮影)

日本相撲協会は22日、東京・両国国技館で臨時理事会を開き、1月の大相撲初場所中にマージャン店に出入りするなど、日本相撲協会が作成した新型コロナウイルス対策のガイドラインに違反した、時津風親方(47=元前頭時津海)の処分を協議し、退職勧告の懲戒処分を決めた。

日本相撲協会の懲戒処分は7項目ある。重い順に解雇、引退勧告、降格、業務停止(協会事業への従事停止)、出場停止、報酬減額、けん責と続く。今回、同親方の処分を「退職勧告」としたことについて、芝田山広報部長(元横綱大乃国)は「(一番上の)解雇とは違い、その次の重い処分。引退勧告は力士に該当するもので、それと同じ」と事実上、2番目に重い処分であることを説明。同親方から提出されていた退職届は受理され、解雇では支払われない退職金は、30%減額で支給される。また、時津風部屋付き年寄の間垣親方(元前頭土佐豊)が年寄時津風と部屋を継承することも決定した。

事案が表面化後、八角理事長(元横綱北勝海)は同協会コンプライアンス委員会に事実関係の調査と処分意見の答申を委嘱。同委員会の答申によると、昨年12月25日以降、原則として外出禁止の状況下、同親方は年が明けた1月の初場所中の18日からの5日間、東京・赤坂のマージャン店に出入りし、20日には新橋の風俗店、また23日からの2日間は赤坂のマッサージ店に出入りしていた。

時津風親方は昨年夏にも、友人と宮城県に不要不急の旅行をしてゴルフコンペにも参加。ガイドライン違反となり10月の理事会で「委員」から「年寄」への2階級降格処分を受けた。その後、体調を崩し入院したが、退院後の11月には八角理事長から、同様の違反を繰り返した場合、さらに厳しい処分となることを諭されていた。それにもかかわらず、今回の行動には「反省の態度や師匠としての自覚などみじんも見て取れることはできず、厳しい非難に値する」と断じた。

同親方や部屋にも感染はなく、約13年にわたり部屋を維持し、反省から退職届を提出している事情などは「最大限に考慮」しても「そのあまりにも身勝手な行動は、深刻な状況の中で、懸命に一月場所を開催した全ての相撲協会関係者の思いを踏みにじるものであって、時津風親方には、師匠としての自覚どころか、相撲協会の一員としての自覚すらもないのではないかの思いすら禁じ得ない」と断じた上で「もはや同親方を相撲協会に在籍させ続けることは相当とはいい難く、協会の賞罰規定に基づき、退職勧告の懲戒処分とするのが相当と判断した」とした。

理事会には時津風親方も姿を見せ、八角理事長が決議内容を言い渡した。同理事長が「何か言うことはないか」と発言の機会を与えたが、芝田山広報部長によると同親方は「ご迷惑をおかけしました」「すみませんでした」という内容の返事があったという。同理事長は「引き継ぎも迷惑なくやってください」「一般人になっても厳しい目で見られるから気をつけてください」という言葉があったという。

◆時津風正博(ときつかぜ・まさひろ)元前頭時津海。本名・坂本正博。1973年(昭48)11月8日、長崎県五島市生まれ。東農大から96年春場所で幕下付け出しデビュー。97年夏場所で新十両。98年秋場所で新入幕。07年秋場所後に序ノ口力士暴行死事件発覚で当時の師匠が日本相撲協会を解雇され、現役引退と同時に「時津風」襲名で部屋を継承。最高位は東前頭3枚目。通算466勝485敗43休。技能賞4回。

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白鵬と鶴竜が合同稽古参加へ ともに4場所休場中

横綱白鵬(左)と鶴竜

日本相撲協会の芝田山広報部長(元横綱大乃国)は19日、大相撲初場所を休場した横綱白鵬と横綱鶴竜が、20日から東京・両国国技館の相撲教習所で行われる合同稽古に参加することを明かした。報道陣の電話取材で明かした。

両横綱は昨年11月場所後に横綱審議委員会(横審)から「注意」の決議を下されていたが、白鵬は初場所前に新型コロナウイルスに感染し、鶴竜は腰痛により同場所を休場した。同場所後に予定していた横審に注目が集まっていたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により開催は延期。いまだ開催されていない。

大阪から東京に開催地が変更となった春場所(3月14日初日、両国国技館)ではまず、両横綱の出場可否に注目が集まる。ともに4場所連続休場中。鶴竜にいたっては、師匠の陸奥親方(元大関霧島)が初場所の休場が決まった際に「本人も来場所、引退を懸けて1日も早く稽古できる体を作って頑張ります、ということ」と話していたなど、土俵に上がれば進退を懸けて臨むことになる。ともに厳しい状況に置かれている。

合同稽古には大関朝乃山や、小結高安、小結御嶽海らも参加予定。また、新型コロナに感染した白鵬と同部屋で初場所の全休措置がとられた十両石浦、同場所前に部屋での集団感染が発生して同場所の全休措置がとられた、荒汐部屋の平幕の若隆景と十両若元春も参加予定となっている。

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両国国技館でワクチン接種へ、保健所と具体的な協議

両国国技館(2021年1月10日撮影)

日本相撲協会の芝田山広報部長(元横綱大乃国)は16日、報道陣の電話取材に応じ、東京・両国国技館をワクチン接種の会場として使用予定としている墨田区と本格的な協議を開始していることを明かした。

芝田山広報部長は「協会は墨田区の保健所と具体的な協議に入っている。日程とか接種のやり方とかはまだ決まっていないが、明日(17日)から(国内での)接種が始まる。具体的な話に入っていかないといけない」と説明。新型コロナの感染拡大の影響により、大阪から東京に開催地が変更となった春場所は3月14日に初日を迎える。「本場所を踏まえて」と春場所開催を見越した日程調整を進める。

芝田山広報部長は「高齢者、医療従事者、基礎疾患のある方とか、協会員のことも全部含めて具体的な協議に入っている。正式に日程が決まれば報告します」と話した。

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芝田山広報部長 22日理事会で時津風親方処分示唆

芝田山広報部長(2020年4月3日撮影)

日本相撲協会の芝田山広報部長(元横綱大乃国)が12日、22日に開く臨時理事会で、初場所中にマージャン店などに出入りするなど協会作成の新型コロナ対策ガイドラインに違反していた時津風親方(元前頭時津海)の処分について話し合うことを示唆した。

電話での代表取材に応じ「(時津風親方の処遇について22日の臨時理事会で)何か話し合いが行われるとは思う」と話した。

3日から協会のコンプライアンス委員会による調査が始まり、時津風親方夫人への聞き取りが実施された。コンプライアンス委は調査終了後、処分意見を八角理事長(元横綱北勝海)に答申。22日の臨時理事会で処分が最終決定する可能性がある。

関係者によると時津風親方は処分内容にかかわらず協会を退職する意向を固めており、部屋付きの間垣親方(元前頭土佐豊)が時津風部屋を継承する方針。芝田山広報部長は「そういうの(時津風親方の処分)がまとまらないとね、(継承問題が)どういう話になるか分からないので」と話した。

元前頭時津海の時津風親方(2017年5月1日撮影)

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1月感染の幕下以下力士は昨年12月に1度感染

日本相撲協会の芝田山広報部長(元横綱大乃国)が1日、電話取材に応じ、1月31日に新型コロナウイルス感染が判明した幕下以下の力士1人が、昨年12月に1度感染していたことを明らかにした。

同広報部長は「専門家の先生が(今回の検査で分かったウイルスの)量を見ると、人にうつすような量ではない(と言っていた)。もともと感染したときのものが、残っていたものが出たのではないか。どこかで感染したのではなく、体のどこかに残っていた可能性がある。症状は無症状。新しく感染したわけではないのではないか」と、専門家の意見を踏まえた上で見解を示した。当該力士は初場所に出場していたというが「人にうつすような状況ではない。その辺は専門家ではない。新しく感染したわけではない、という見立て」とした。

当該力士は1月31日に帰省先の医療機関で検査を受けて、感染が確認された。芝田山広報部長によると、当該力士は現在、部屋ではなく帰省先にいるという。 1月24日の初場所千秋楽後、協会は師匠の了解を得た上で協会員の外出を認めていた。部屋での集団感染を防ぐため、帰省先から部屋に戻る際は検査を受けるよう義務づけていた。

また同広報部長は、3月1日の春場所(同月14日、東京・両国国技館)の番付発表前に、恒例となっている合同稽古を行う方針を明らかにした。

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帰省していた幕下以下の力士がコロナ感染

日本相撲協会は31日、幕下以下の力士が新型コロナウイルスに感染したことを発表した。所属部屋は非公表。

協会によると、当該力士は前日30日に帰省先の医療機関にて検査を受け、感染が確認された。症状はなく、当該力士は4日前から相撲部屋を離れており、現状では所属部屋の力士らは濃厚接触者とみなされていないという。

24日の初場所千秋楽後、協会は所属部屋の師匠の了解を得た上で、協会員の外出を認めており、帰省先から部屋に戻る際は検査を受けるよう義務づけていた。

電話取材に応じた芝田山広報部長(元横綱大乃国)は「ルールとして帰省して部屋に戻るときは検査を受けることになっている。今回は帰省先でなのか、どこかで感染した可能性がある。例えばスカウトに行くときも、まずは迷惑をかけないように検査を受けて、戻る時も必ず検査を受けてから戻りなさいと。帰省したときも帰ってくるときに必ず受けなさいと言っている」と説明。検査を受けずに帰省先から戻れば、部屋で集団感染が起きる可能性もあっただけに「水際で食い止めるという対策をしっかりしていくということ」と強調した。

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時津風親方の退職届提出は「聞いてない」広報部長

芝田山広報部長(2020年4月3日撮影)

日本相撲協会の芝田山広報部長(元横綱大乃国)は29日、報道陣の電話取材に応じ、協会作成の新型コロナウイルス対策のガイドラインに違反した時津風親方(元前頭時津海)について言及した。

初場所中にマージャン店に出入りするなどした時津風親方について、来週にもコンプライアンス委員会による聴取が行われる見通し。同親方の退職届の提出については未確認とし「詳しい内容は何も聞いてない。届けを出しても簡単には受理できない。部屋の弟子とか、部屋付きの親方衆もいるし、時津風部屋をどうするのかとか、そういうことも聞こえてこないのに受理するってことはない」などと述べた。

2月に臨時理事会を開催することが決まったといい、時津風親方の処分が協議される見込み。また、外出時の行動に注意するよう協会員に通達を出すという。芝田山広報部長は「外に出たところで、週刊誌や雑誌の記者がいることもある。ガイドラインに反する行動と疑われる内容が掲載されることもある。誰が見ても協会員らしい振る舞いをしてほしい、と通達を出す」と話した。

元時津海の時津風親方(2018年2月2日撮影)

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時津風親方、処分内容にかかわらず協会を退職意向 

元前頭時津海の時津風親方(2019年1月17日撮影)

大相撲初場所中にマージャン店に出入りするなど、新型コロナウイルス対策のガイドライン違反が判明した時津風親方(47=元前頭時津海)が日本相撲協会を退職する意向であることが29日、関係者の話で分かった。

2度目の違反で解雇を含めた厳罰は必須とみられるが、処分内容にかかわらず協会を去る姿勢という。

来週にもコンプライアンス委員会による聴取が行われる見通しで、処分を協議する臨時理事会が2月に開催される。芝田山広報部長(元横綱大乃国)は退職届の提出について未確認とし「届けを出しても簡単に受理にはならない」と話した。また、外出時の行動に注意するよう協会員に通達するという。「外に出た所で週刊誌や雑誌の記者がいることもある。ガイドラインに反する行動と疑われる内容が掲載されることもある。誰が見ても協会員らしい振る舞いをしてほしい、と通達を出す」と話した。(共同)

17年5月、夏場所番付発表時の時津風親方

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3月春場所も東京開催に 宿舎など感染対策不安

新型コロナウイルス発覚からの大相撲

日本相撲協会は28日、東京・両国国技館で理事会を開き、3月14日初日の春場所の会場をエディオンアリーナ大阪から両国国技館に変更することを決めた。

   ◇   ◇   ◇

地方場所開催のハードルは依然として高かった。昨年は7月の名古屋、11月の福岡が東京開催に変更。地方場所は無観客開催した昨年3月の春場所を最後に途絶えており、電話取材に応じた芝田山広報部長(元横綱大乃国)は「大阪の方々の相撲熱はある。(東京での)連続開催を防ぎたかった。(大阪開催なら)後援会の維持にもつながる」と、複雑な心境を明かした。感染状況の不透明さや、宿舎内での感染予防、感染時の医療体制の確保など課題は多かった。

3月1日の番付発表を東京で行い、初日直前に大阪入りする案もあったが「東京の部屋と違って感染対策が不十分になる可能性も高い」と芝田山広報部長。「全部が全部、備わっているわけではない。万が一、感染者が出た場合、隔離する部屋もないかもしれない。宿舎の方に迷惑をかけるかもしれない。それに、入院するのも困難かもしれない」。

さらに感染症の専門家が会場のエディオンアリーナ大阪を視察したところ「国技館並みの(感染)対策は困難」と判断されたという。同広報部長は「ワクチン接種もまだ。メリットとリスクの内容をはっきりさせて決議した」と説明した。

観客数は初場所と同じく5000人を上限とする方針だが、政府の要請に応じて柔軟に対応していく。初場所と同じように、場所前に全協会員を対象としたPCR検査を実施するかは未定。同広報部長は「何にでも準備期間は必要」と、危機感を募らせた。

20年3月、エディオンアリーナ大阪で行われた大相撲春場所

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否定どこへ…時津風親方マージャン認め「クビ覚悟」

時津風親方の違反行為と処分までの流れ

大相撲初場所中にマージャン店に出入りするなど、日本相撲協会作成の新型コロナウイルス対策のガイドラインに違反した時津風親方(47=元前頭時津海)が、親しい知人らにマージャンに興じていたことを認め「クビになることを覚悟している」と打ち明けたことが28日、分かった。日本相撲協会は同日に東京・両国国技館で理事会を開いたが、処分は決めなかった。また理事会では、3月14日初日の春場所の会場をエディオンアリーナ大阪から両国国技館に変更することを決めた。

   ◇   ◇   ◇

土俵際に立たされている覚悟があるようだ。時津風親方の知人らによると「本人は落ち込んでいてクビになることを覚悟している。(理事長の)八角親方と仲がいいそうだけど、コンプライアンス委員会が入るからクビは免れないのではないか」と周囲に打ち明けているという。27日に日刊スポーツの電話取材に応じた時津風親方は「マージャンはしてないよ」と、初場所中の疑惑について一部否定。しかし、知人らにはマージャンを打っていたことを認めたという。

この日に行われた理事会では、同親方の処分は決まらなかった。芝田山広報部長(元横綱大乃国)によると、八角理事長(元横綱北勝海)から初場所開催へのねぎらいの言葉とともに、「1人だけ(規則を)守れなかった者がいる」という話があったという。一部報道の内容を説明するだけにとどめ、処分内容については話し合わず。また、協会が発表した2月1日付の職務分掌には「年寄 時津風 指導普及部」と明記されていた。

今後は、事実関係を調査したコンプライアンス委員会(青沼隆之委員長=弁護士)が、検討した処分案を理事会に答申し、これを受けて理事会が処分を決める。処分は軽い順にけん責、報酬減額、出場停止、業務停止(協会事業への従事を停止)、降格、引退勧告、解雇の7項目。時津風親方は昨年9月、友人と宮城県に旅行してゴルフコンペに参加。ガイドライン違反となり、「委員」から「年寄」への2階級降格処分を協会から科されている。

知人らによると、時津風親方は猛省しつつも「国会議員は外食しているのに何も処分なく、なぜこっちはクビになってしまうのか」とも漏らしているという。とは言え、協会が一丸となって感染対策に細心の注意を払っている最中の規則違反。厳罰は免れない。

日本相撲協会の親方衆の階級と人数 時津風親方は秋場所後に2階級降格
元前頭時津海の時津風親方(2019年1月17日撮影)

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春場所は東京開催、コロナ状況などで大阪から変更

両国国技館(2020年11月23日撮影)

日本相撲協会は28日、東京・両国国技館で理事会を開き、3月14日初日の大相撲春場所を、当初の大阪開催(エディオンアリーナ大阪)から、東京開催(両国国技館)に変更することを決めた。新型コロナウイルスの感染状況や拡大予防の観点から決めた。

地方場所は、昨年の春場所を大阪で無観客開催したのを最後に、7月の名古屋、11月の福岡が東京開催に変更されていた。

日本相撲協会では昨年から、春場所担当の親方衆や感染症の専門家らが、会場のエディオンアリーナ大阪を複数回にわたり視察。会場内の換気や観客、協会関係者の動線など開催に向けて感染対策の準備を進めてきた。だが、開催地の大阪府を含めて発出されている緊急事態宣言の解除が見通せないことや、約900人にも及ぶ協会関係者の移動、宿舎の感染予防策、感染した際の医療体制の確保などが十分でないことなどが勘案され、東京開催の決定に至った。

報道陣の電話取材に応じた芝田山広報部長(元横綱大乃国)は「メリットとリスクの問題を比較してリスクが大きい」と説明。地方開催によりファンや後援会の維持などのメリットを挙げる一方で「国技館並みの対策は困難。(大阪開催となれば出発の)東京を出るときと大阪に入るときの2回、検査が必要で宿舎によっては(感染者発生で)隔離できない所もある。東京の部屋と違って感染対策が不十分になる可能性も高い」と説明。また、医療体制も「大阪は大阪市民の方を優先する。われわれは東京から来ている。いろいろなことを想定しての決議。宿舎や会場の感染対策の難しさがある」と話した。

芝田山広報部長(2019年8月31日撮影)

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時津風親方「雀荘は行ったがマージャン打ってない」

元前頭時津海の時津風親方(2019年1月17日撮影)

日本相撲協会が、コンプライアンス違反の疑いがある時津風親方(47=元前頭時津海)への調査を始めていたことが27日、分かった。初場所中にマージャン店に出入りするなど、協会作成の新型コロナウイルス対策のガイドラインに違反した同親方に対し、26日に聴取していた。同親方は日刊スポーツの取材に対し、雀荘を訪れたことは認めたが、マージャンを打っていないと否定した。

時津風親方は27日、当社の電話取材に応じた。

-初場所中、マージャン店に出入りしていたか

時津風 チケットを届けに行ったりはしたけどね。どっからそういう情報が出たの?

-雀荘に行って、マージャンはしなかったのか

時津風 マージャンはしてないよ。

-マージャンをしていないなら、協会にもそう言った方がいいのでは

時津風 言いましたよ。昨日、協会で聞かれたので言いました。

-場所中、風俗店に行っていたとの情報もある

行ってない。マッサージには行ってた。

時津風親方によると、26日のうちに協会に呼び出された。ガイドライン違反の真偽を聞かれ、否定した。だが複数の関係者によれば、初場所中に限らず、雀荘に出入りしていたという。

平時なら問題のない行動だが、日本相撲協会は昨年から新型コロナウイルス対策のガイドラインを作成し、不要不急の外出を禁じている。協会員の感染は本場所の中止にもつながりかねないため、力士、親方らは細心の注意を払ってきた。後援者らへのチケット受け渡しも対面でなく、郵送に切り替えた親方も多い。ウイルスを持ち込めば、優勝争いをしていた弟子の正代ら力士の健康面にも影響しかねなかった。

時津風親方は昨年9月、友人と宮城県に旅行してゴルフコンペに参加。ガイドライン違反となり、「委員」から「年寄」への2階級降格処分を協会から科されていた。この経緯があるため、今回のようなマージャン店に行きながらマージャンをしていないという説明について「そんなの通じるわけない」と指摘する親方もいる。

日本相撲協会の芝田山広報部長(元横綱大乃国)は「調査はするという話を聞いた」としながら、コンプライアンス委員会による調査については「コンプライアンス(委員会)の事案になるのかどうか、本人がどこまで、認めたのかどうか、ということもあるから」と慎重に話した。感染予防対策はどこまで本気なのか。協会の組織力が問われる問題に直面した。

◆今後どうなる まずは日本相撲協会のコンプライアンス委員会(青柳隆三委員長=弁護士)が事実関係を調査する見通し。時津風親方には弁明の機会も与えられる。コンプラ委は検討した処分案を日本相撲協会理事会に答申。これを受けて理事会が処分を決める。協会員への処分は軽い順にけん責、報酬減額、出場停止、業務停止(協会事業への従事を停止)、降格、引退勧告、解雇の7項目。

◆時津風正博(ときつかぜ・まさひろ)本名は坂本正博。元前頭時津海で、最高位は東前頭3枚目。1973年(昭48)11月8日、長崎県五島市生まれ。東農大を卒業後、96年春場所で幕下付け出しデビュー。翌97年夏場所で新十両。98年秋場所新入幕。幕内在位50場所で幕内通算322勝385敗43休場。07年秋場所後、序ノ口力士暴行死事件発覚で、当時の師匠が日本相撲協会を解雇。現役引退し、時津風部屋を継承した。

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広報部長「感染者ゼロへ…を通達」はや春場所見据え

芝田山広報部長(2020年4月3日撮影)

<大相撲初場所>◇千秋楽◇24日◇東京・両国国技館

コロナ禍で開催された初場所を完走した。日本相撲協会は、本場所直前に約900人の協会員を対象にPCR検査を実施。感染や感染者との濃厚接触の可能性があるなどとし、力士65人を含む計83人の協会員の全休を決定した。協会は出場する力士ら協会員に感染者が出た場合、開催途中での中止も視野に入れるなどして有観客で開催。出場する協会員からの感染者を出すことなく15日間を終えた。

協会トップの八角理事長(元横綱北勝海)は「お客さんに協力してもらったからこそ、15日間無事にやってこれた。力士も行司も呼出も床山も、親方衆も、その家族も頑張ってくれた。医療従事者にも感謝」と感謝の言葉を並べた。協会は各部屋に、定期的に感染対策を通達するなどしてきた。同理事長は「大相撲だけが苦しいわけではなく世の中がそう。ルールに従って皆でやっていかないと」とあらためて引き締めた。

協会は3月の春場所の大阪開催に向けて準備を進めている。芝田山広報部長(元横綱大乃国)は「感染者ゼロに向けて努力していきましょう、という通達をきょう各部屋に出します」と説明。息つく暇もなく、次の本場所開催を見据えた。

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力士65人休場も…感染者0でコロナ禍の初場所完走

協会あいさつに臨む八角理事長(撮影・河田真司)

<大相撲初場所>◇千秋楽◇24日◇東京・両国国技館

コロナ禍で開催された初場所が完走した。場所前に実施したPCR検査の結果、感染や感染者との濃厚接触の可能性があるなどし、力士65人が休場。

日本相撲協会は出場する協会員に感染者が出た場合、措置として中止も視野に入れるなど、高い緊張感を持って有観客での開催に踏み切った。出場する力士ら協会員の感染者は0で幕を閉じた。

協会トップの八角理事長(元横綱北勝海)は「お客さんに協力してもらったからこそ、15日間無事にやってこれた。外出できない中、力士も行司も呼出も床山も、そして親方衆も、その家族もよく頑張ってくれた。医療従事者にも感謝」と感謝の言葉を並べた。協会は各部屋に対して、定期的に感染対策を通達するなどして感染者を抑えてきた。同理事長は「大相撲だけが苦しいわけではなく世の中がそう。ルールに従ってみんなでやっていかないと」と口にした。

協会は3月の春場所の、大阪開催に向けて準備を進めている。芝田山広報部長(元横綱大乃国)は「感染者ゼロに向けて努力していきましょう、という通達をきょう各部屋に出します」と話すなど、引き続き感染予防に努める。

協会あいさつで土俵に上がる、前列左から照ノ富士、朝乃山、八角理事長、正代、隆の勝、後列左から高安、御嶽海(撮影・河田真司)

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全休措置の九重部屋で新たに3人感染、計17人に

九重親方(2020年9月21日撮影)

<大相撲初場所>◇千秋楽◇24日◇東京・両国国技館

日本相撲協会の芝田山広報部長(元横綱大乃国)が初場所千秋楽の24日、新たに九重部屋の幕下以下の力士3人が新型コロナウイルスに感染したことを明かした。

九重部屋では初場所直前のPCR検査で平幕の千代翔馬、十両千代鳳ら力士4人の感染が判明。その後、師匠の九重親方(元大関千代大海)ら10人の感染が判明していた。同部屋の感染者は合計17人となった。師匠や力士は初場所全休の措置となっている。

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コロナ感染の九重部屋力士4人が退院 親方は入院中

九重親方(2020年11月19日撮影)

日本相撲協会の芝田山広報部長(元横綱大乃国)は22日、新型コロナウイルスに感染した九重部屋の力士4人が退院したことを明かした。

同部屋では師匠の九重親方(元大関千代大海)、平幕の千代翔馬ら計14人の感染が確認された。同親方は入院中だという。また、初場所後2週間の行動指針を各部屋に通達し、師匠の判断により外出は緩和される。ただ外食は午後8時までなど、政府が発令した緊急事態宣言に沿った行動を要請した。

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場所前恒例の合同稽古は実施未定「先生方の話聞き」

芝田山広報部長(2020年4月3日撮影)

日本相撲協会の芝田山広報部長(元横綱大乃国)が22日、電話取材に応じ、昨年の11月場所前から恒例となっている合同稽古の実施について「(感染症の)先生方の話も聞き検討していくしかない」と、現時点では未定とした。

今場所前は12月に東京・両国国技館内の相撲教習所で7日間行われ、白鵬、鶴竜の両横綱や貴景勝、朝乃山の2大関らが参加した。芝田山広報部長は「(場所前に新型コロナ感染が判明した)白鵬も合同稽古に来ていて万が一、他の人もかかっていた可能性もないとは言えない。その辺はどうなのか。九重部屋で最初の陽性が出てから5、6日たってから感染者が出たことも含めて先生方の話を聞いていかないと」と説明した。

また新型コロナウイルスに感染して入院していた九重部屋の4人が退院したことも明らかにした。九重部屋では19日に陽性が判明した10人中、症状の重い4人が入院。同日に感染が判明した師匠の九重親方(元大関千代大海)は翌20日に入院していた。同広報部長は「親方はまだ入院。それ以外の4人が退院ということしか分からない」と説明した。

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感染の九重親方が入院 症状重い力士4人も19日に

九重親方(元千代大海)(2020年9月15日撮影)

日本相撲協会の芝田山広報部長(元横綱大乃国)が20日、新型コロナウイルスに感染した九重親方(元大関千代大海)が入院したことを明かした。同親方が師匠を務める九重部屋では、初場所直前のPCR検査で平幕の千代翔馬、十両千代鳳ら力士4人の感染が判明。師匠や力士は初場所全休の措置となっていた。

その後、同部屋所属の協会員に体調不良者が出たため、18日にPCR検査を実施したところ、19日までに新たに自身を含む計10人の感染が判明。症状の重い力士4人が19日に入院していた。

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九重部屋は新たに力士ら5人コロナ感染、計14人に

九重親方(2020年11月14日撮影)

日本相撲協会の芝田山広報部長(元横綱大乃国)は初場所10日目の19日、九重部屋で新たに力士ら5人が新型コロナウイルスに感染したことを明らかにした。

場所直前のPCR検査で陽性と診断された千代翔馬、千代鳳ら4人と、18日に陽性が判明した師匠の九重親方(元大関千代大海)ら5人を加えて、計14人が感染したことになる。

18日、19日にかけて感染した10人の内訳は九重親方、幕下以下の力士8人、行司1人。その中で症状が強い4人が入院したという。芝田山広報部長は「師匠も鼻水などの症状(がある)。(入院の判断は)症状が出ている者、基礎疾患のある者、専門家の先生が判断して。他の感染の者は部屋の中で陰性の者とは隔離しながら生活している。全員入院じゃない。症状の軽い人は部屋にいる」と説明した。

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