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【若乃花の目】今場所の玉鷲とにかく強かった 「また見に来よう」と思ってもらえる土俵に期待

「若乃花の目」

<大相撲秋場所>◇千秋楽◇25日◇東京・両国国技館

とにかく強かった。今場所の玉鷲は、そのひと言に尽きます。優勝決定戦になれば高安にも初優勝のチャンスがあるかと思いましたが、本割の一発で決めたい玉鷲の攻めは完璧でした。

立ち合いは高安も悪くなかったけど、玉鷲は次の攻めが勝負、と思って休まなかった。右手で高安の脇を下から押し上げて相手の攻撃を防ぎながら、左右からの攻撃で押し込みました。土俵際でしぶとく残れるのが高安ですが、玉鷲は反撃されないように今後は直線的にノド輪押しで攻め込みました。左右から攻めて最後は真ん中。決してパワーだけではない、全ては理詰めの攻めが玉鷲の良さです。あの攻めをやられては高安もなすすべもありません。

その高安も精いっぱい戦った15日間だったでしょう。またしても、あと1歩で優勝を逃しましたが、年齢的なことを考えれば諦めたら終わりです。頑張れば、いつか賜杯を抱ける日が来ると思ってほしいです。

ベテランの2人が優勝争いを引っ張り土俵を盛り上げましたが、全体的に見ると今場所は淡泊な相撲が多かったような気がします。本場所は高いお金を払って足を運んでくれるファンがいます。ファンサービスなど協会も企業努力をしているようですが、やはり土俵の充実が一番です。お客さんを大切に「また見に来よう」と思ってもらえるような土俵に期待しています。(日刊スポーツ評論家)

高安(左)と激しく張り合う玉鷲(撮影・河田真司)
(代表撮影)
(代表撮影)

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【若乃花の目】優勝決定戦になれば消耗していない高安が変に緊張しない限りやや有利

「若乃花の目」

<大相撲秋場所>◇14日目◇24日◇東京・両国国技館

優勝争いは両ベテランに絞られました。

ともに会心の相撲で千秋楽決戦に臨みます。玉鷲は、中途半端に相手を見て立って当たれなかった13日目の錦富士戦の反省があったのでしょう。立ち合いの変化もある翔猿相手に怖がらず、いつもの頭から当たりました。翔猿は右を差しに行こうとしたのか、玉鷲の当たりを額でなく右のもみ上げあたりで受けてしまったことで、脳振とうを起こしたと思います。作戦が失敗したようですが、玉鷲の精神的な強さが発揮された一番でした。同じように高安も、豊昇龍という厄介な相手にも迷うことなく当たりました。高安の場合、とにかく当たりさえすれば後の流れはどうにかなるんです。緊張すると当たれなくなるのが高安ですが、最終盤に来てもいい精神状態にあります。

さて千秋楽です。押し相撲の玉鷲とすれば本割で優勝を決めたいでしょう。高安は当たって差したいところ。無理にまわしを取りに行くと玉鷲も器用なので小手投げとか、いなしや突き落としを食うリスクがあります。差した後の流れで、まわしに手が届けばいい、ぐらいの感覚がいいでしょう。優勝決定戦になれば今場所はスタミナも消耗しておらず、負けはしましたが春場所の優勝決定戦でも動けた高安が、変に緊張しない限りやや有利かなと思います。(日刊スポーツ評論家)

3敗を死守し懸賞金を手にする高安(撮影・小沢裕)
高安(右)は引き落としで豊昇龍を破る(撮影・小沢裕)
3敗を死守し勝ち名乗りを受ける高安(撮影・小沢裕)
翔猿を押し倒しで破り、懸賞金の束を手にする玉鷲(撮影・河田真司)
翔猿(左)をのど輪で激しく攻める玉鷲(撮影・河田真司)
翔猿(左)を押し倒しで破る玉鷲(撮影・河田真司)

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【若乃花の目】好調高安、2人目のお子さん生まれたことも大きい 迷わず怖がらずに当たること

「若乃花の目」

<大相撲秋場所>◇13日目◇23日◇東京・両国国技館

高安らしい立ち合いの当たりが全てでした。かち上げから突き放してタイミングのいい突きが決まりました。あの圧力をかけられては霧馬山もたまりません。ここまで今場所はとにかく立ち合いの当たりがいい。

好調の要因はいくつかあります。1分を超える相撲が必ずといっていいほどある高安ですが、それが今場所はありません。勝負が早く後半戦にも余力を残しています。疲れがなければ気力でカバーできます。2人目のお子さんが生まれたことも大きい。私の経験でもすごい力になりました。優勝賜杯と一緒に写真撮影できると思えば、目に見えない力になります。あとは12日目に、春場所の優勝決定戦で敗れた若隆景に勝ったことです。たとえ今場所、優勝したとしても若隆景に負けていたら土俵人生に納得のいかない、悔いの残るものになったでしょう。それほど精神的に気を良くする白星でした。

残り2日です。優勝争いに絡む後半で、緊張すると立ち合いの当たりが悪くなるのが、これまでの高安でした。とにかく迷わず、怖がらずに当たることです。14日目に当たる豊昇龍は2日連続の投げで勝っていますが、投げへの対処法も高安は持っています。想定は頭に入れた上で、とにかく当たることです。(日刊スポーツ評論家)

高安(上)は霧馬山を突き落としで破る(撮影・足立雅史)
高安(上)は霧馬山を突き落としで破る(撮影・足立雅史)
高安(右)は霧馬山を突き落としで破る(撮影・小沢裕)
高安(左)は霧馬山を突き落としで破る(撮影・小沢裕)
高安(左)は霧馬山を激しく攻める(撮影・河田真司)

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玉鷲が1敗対決制しV争いトップに 御嶽海は負け越しが決まり大関陥落/秋場所11日目写真特集

<大相撲秋場所>◇11日目◇21日◇東京・両国国技館

現役関取最年長、37歳の玉鷲が北勝富士との「1敗対決」を制し、単独トップに立った。

立ち合い、北勝富士が左前まわしも玉鷲はかまわず突き放し、力強い左のど輪で押し出した。19年初場所の初優勝以来、2度目の優勝が現実味を帯びてきた。

東前頭10枚目錦富士はうまい相撲で千代翔馬を寄り切り、2敗を守った。東前頭筆頭の翔猿は宇良に勝って勝ち越し。関脇若隆景は3連敗からの8連勝で勝ち越しを決めた。

かど番の大関御嶽海は過去2勝0敗の佐田の海に突き落とされて負け越し。大関からの陥落が決まった。今年春場所で新大関に昇進。在位わずか4場所で来場所、関脇で出直し2桁勝利での大関復帰を目指す。

大関正代は若元春を突き落とし、2日目からの連敗を9で止めた。

11日目の取組の模様を写真とコメントで振り返ります。

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平戸海(5勝6敗)寄り切り王鵬(7勝4敗)

☆平戸海 師匠(九州場所担当部長の境川親方)に電話で「立ち合いしっかり当たれ」と言われたので。そこだけ意識した。前みつ離さず、低く相撲がとれたのでよかった。まだ負けが先行している。今日から流れに乗っていきたい。

王鵬(後方)は寄り切りで平戸海に敗れる(撮影・宮地輝)


琴勝峰(6勝5敗)突き出し照強(5勝6敗)

☆琴勝峰 中に入れないことと引かないことを意識していきました。(白星先行に)1日一番集中していきたいです。

豪快に塩をまく照強(撮影・中島郁夫)

照強(左)を突き出しで破る琴勝峰(撮影・中島郁夫)


一山本(5勝6敗)はたき込み隆の勝(7勝4敗)

★一山本 相手立ち合い強いんで。負けないようしっかり当たりにいきました。当たりはよかったけど、押し負けないよう下を見すぎてしまった。(残り4日)疲れもたまってきているんでしっかり寝て、勝ち越せるよう頑張りたい。

一山本(右)をはたき込みで破る隆の勝(撮影・中島郁夫)


錦富士(9勝2敗)寄り切り千代翔馬(7勝4敗)

☆錦富士 投げが強かったり、突っ張ってはたいたり、いろいろしてくるうまい力士。ほんろうされないよう、立ち合い当たって自分の相撲をとろうと思いました。(9勝目に)明日勝って2桁に乗せたいという思いです。

千代翔馬(右)を寄り切りで破る錦富士(撮影・中島郁夫)


水戸龍(4勝7敗)押し出し琴恵光(5勝6敗)

琴恵光(右)は押し出しで水戸龍を破る(撮影・宮地輝)


栃ノ心(4勝7敗)寄り切り竜電(7勝4敗)

栃ノ心(左)を寄り切りで破る竜電(撮影・中島郁夫)


剣翔(3勝8敗)はたき込み阿武咲(4勝7敗)

☆剣翔 (流れは)決めてました。何かして流れを変えたかったというのと思い切りやろうと。白星につながってよかったです。あまりいい相撲ではないが、勝つにこしたことはないので。残り4日、吹っ切れて相撲をとりたい。

阿武咲(手前)をはたき込みで破る剣翔(撮影・中島郁夫)


碧山(3勝8敗)引き落とし隠岐の海(5勝6敗)

碧山(下)を引き落としで破る隠岐の海(撮影・中島郁夫)


千代大龍(3勝8敗)押し出し遠藤(5勝6敗)

遠藤(右)は押し出しで千代大龍を破る(撮影・宮地輝)


宝富士(3勝8敗)押し出し豊山(3勝8敗)

☆宝富士 左四つに組めたらよかったが、なかなか組ませてもらえない。自分から引かないよう、圧力をかけることができたのでよかった。今日は重い腰が生きたが、なかなかそれを生かせることができなかった。(負け越してから)開き直ってやるしかないんで。残り4日も開き直ってやりたい。

豊山(左)を押し出しで破る宝富士(撮影・中島郁夫)


妙義龍(6勝5敗)下手投げ高安(8勝3敗)

高安(手前)は下手投げで妙義龍に敗れる(撮影・宮地輝)


玉鷲(10勝1敗) 北勝富士(9勝2敗)

☆玉鷲 (対戦した北勝富士について)相手も大勝ちしているし、思いっきり当たっていこうと思いました。きょうは自分の相撲を取れたので良かったと思います。しっかり自分の相撲を取って、1日、1日しっかりやれば結果はついてくると思います。

★北勝富士 (前みつは)取りにいった訳ではないです。下からおっつけにいった流れでまわしがあった。思い切りいけたので、昨日のような悔いはないかなと。そこ(優勝争い)はあまり意識していない。とりあえず2桁取りにいけたらいいです。

玉鷲(左)は押し出しで北勝富士を破る(撮影・宮地輝)

玉鷲(左)に押し出しで敗れた北勝富士(中央)は土俵下で控える宇良に飛び込む(撮影・中島郁夫)


翔猿(8勝3敗)下手投げ宇良(6勝5敗)

☆翔猿(勝ち越しが決まった)うれしいです。引かないようにどんどん攻めるようにいけました。勝てたのはうれしいですけど、宇良関と教習所時代から盛り上げたいということを言っていたので、勝てたのはうれしいです。(三役での勝ち越しを決めたことについて)上位でも通用するんだなと思いましたし、努力は裏切らないと思いました。これからも一番、一番集中して頑張ります。

翔猿(右)は下手投げで宇良を破る(撮影・宮地輝)

翔猿(右)は下手投げで宇良を破る(撮影・宮地輝)

宇良(右)を下手投げで破る翔猿(撮影・中島郁夫)


明生(3勝8敗)押し出し霧馬山(6勝5敗)

☆明生 しっかり踏み込んで前に出る気持ちでした。目の前に夢中でした。また明日集中したいです。

明生(左)は押し出しで霧馬山を破る(撮影・宮地輝)


琴ノ若(7勝4敗)押し出し逸ノ城(4勝7敗)

☆琴ノ若 相手の圧力と張り差しも頭に入れて、先に攻められるようにいきました。がむしゃらに攻めていたので、あんまり形にこだわっていませんでした。相手の体を確認して、しっかりいけました。(勝ち越しに王手だが)一番、一番集中します。

琴ノ若(左)は押し出しで逸ノ城を破る(撮影・宮地輝)


大栄翔(4勝7敗)引き落とし翠富士(5勝6敗)

大栄翔(左)を引き落としで破る翠富士(撮影・中島郁夫)

翠富士(左)は引き落としで大栄翔を破る(撮影・宮地輝)


若隆景(8勝3敗)押し出し豊昇龍(5勝6敗)

☆若隆景 下からよく攻めれたかなと思います。(初日から3連敗を喫したが、その後8連勝で勝ち越しについて)気持ちの面もそうですし、体も動いていると思います。1日一番相撲を取るだけです。

豊昇龍(右)を押し出しで破る若隆景(撮影・中島郁夫)


貴景勝(7勝4敗)突き落とし錦木(5勝6敗)

☆貴景勝 しっかり集中してやろうと思いました。あんまり覚えていないけど、しっかり準備していました。(連敗だったが)きょうはきょうと集中してしかできないので、明日もまた集中していきます。

貴景勝(右)は突き落としで錦木を破る(撮影・宮地輝)

錦木(左)を突き落としで破る貴景勝(撮影・中島郁夫)


佐田の海(7勝4敗)突き落とし御嶽海(3勝8敗)

☆佐田の海 思い切ってやるだけと思って、後は体に任せて押し込みました。自分の感覚としては我慢して残らなきゃという意識があった。電車道で持ってかれなかった分、そういう感覚でいけた。大関のことよりも、自分は調子が良いと思って取り組みました。前に上位だった時よりも相撲として通用している。日々の積み重ねと思って過ごしている。1分1秒でも長く相撲のことを考えている。(勝ち越し目前だが)もちろん勝ち越したいですけど、勝っても負けても自分の中で納得できるような相撲を取っていきたい。

佐田の海(右)は突き落としで御嶽海を破る(撮影・宮地輝)

御嶽海(右)を突き落としで破る佐田の海(撮影・中島郁夫)


若元春(6勝5敗)突き落とし正代(2勝9敗)

★若元春 左おっつけて差そうと思った流れでしたけど、最後の詰めが甘かった。大関相手だったので思い切っていくしかないと思っていました。悪い相撲ではなかったと思います。|

若元春(右)を突き落としで破る正代(撮影・中島郁夫)

若元春(右)を突き落としで破る正代(撮影・中島郁夫)

若元春(左)を突き落としで破った正代(撮影・中島郁夫)

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【若乃花の目】2敗守った錦富士「チーム伊勢ケ浜」として理想的な部屋一丸の姿を感じた

「若乃花の目」

<大相撲秋場所>◇11日目◇21日◇東京・両国国技館

スピードにうまさも兼ね備えた錦富士が、入幕から2場所目で優勝争いに参戦しています。相手によって立ち合いを変える器用さもあります。前日の若元春戦は頭で当たり、この日の千代翔馬戦は上手を狙い左を差しに行きました。勝負のポイントはこの後です。四つに組んで一瞬ではありますが相手の下手を切りました。こうすると前に出やすくなるんです。この勝機を逃さず休まず寄って出て2敗を守りました。

相撲は個人競技ですが部屋単位の「団体戦」の良さもあります。テレビ中継を見ていると分かりますが、伊勢ケ浜部屋付きの安治川親方(元関脇安美錦)が錦富士や熱海富士と花道奥のモニターを一緒に見て、取組を振り返る場面があります。アマ相撲も経験し技術面でたけている親方から、アドバイスを送られているのでしょう。「チーム伊勢ケ浜」として理想的な部屋一丸の姿を感じます。

優勝争いで北勝富士とともに1差で玉鷲を追う後半戦です。横綱休場、大関陣不振の中、フレッシュな錦富士の土俵が楽しみです。優勝争いは精神的にも落ち着いて、今風に言えば「ゾーンに入っている」玉鷲が有利と見ます。「1番も星を落としてはいけない」という強い気持ちを持った人が最後に笑うと思います。(日刊スポーツ評論家)

錦富士(左)は寄り切りで千代翔馬を破る(撮影・宮地輝)
千代翔馬(右)を寄り切りで破る錦富士(撮影・中島郁夫)
玉鷲(左)は押し出しで北勝富士を破る(撮影・宮地輝)
玉鷲(左)は押し出しで北勝富士を破る(撮影・宮地輝)

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【若乃花の目】勝ち越し翌日の土俵の北勝富士、心は熱く頭は冷静 1敗で追う玉鷲も文句なし

「若乃花の目」

<大相撲秋場所>◇9日目◇19日◇東京・両国国技館

前回の評論に続き北勝富士を取り上げるのは、心の強さが見えたからです。この日は全勝で勝ち越しを決めた翌日の土俵です。勝ち越した次の日は私もそうでしたが、どうしてもエアポケットに陥りがちです。最近の優勝争いに加わる平幕力士なども同じで星を取りこぼしがちです。でも北勝富士は違いました。いつも以上に気合が入った、自分を追い込むような表情でした。気が緩んでしまいがちになることを幕内上位で経験して分かっているんでしょう。心を熱くして臨んだ土俵でしたが、頭は冷静だったと思います。若元春に押し込まれた後、反撃に出た際に、若元春がうっちゃりや突き落としなど逆転技で今場所、勝っていることが頭にあったのでしょう。それを食わないために両手で突き放しました。体だけでなく頭も動いているのが今場所の北勝富士です。

1敗で追う玉鷲も、相手をよく分かった上で文句なしの相撲でした。突き放して相手との距離が離れると動きのいい明生によけられるから、距離を詰めながらの攻めでした。押し相撲のこの2人が優勝争いを引っ張っています。波に乗ったら強いけど崩れると早いのも押し相撲です。精神的に強い人が今場所を制すると思います。(日刊スポーツ評論家)

制限時間いっぱいで、塩をまく前に右手を顔に当てる北勝富士(撮影・野上伸悟)
押し倒しで若元春(下)を破る北勝富士(撮影・野上伸悟)
明生(手前)を寄り倒しで破る玉鷲(撮影・野上伸悟)

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【若乃花の目】気持ち全面に…一生懸命さ伝わる北勝富士 伝わるものが感じられない御嶽海、正代

「若乃花の目」

<大相撲秋場所>◇7日目◇17日◇東京・両国国技館

見ているファンの心に訴えかけるものがあるか-。一生懸命に取って、それが伝わる力士の一人が北勝富士です。ケガで苦しんでいますが、ひた向きな姿勢でただ一人の勝ちっ放しです。まず足の構え、そして左右の足の運びがいい。押す際も体を丸めて前傾姿勢で前に出ていて、自分の体形を生かしています。

右手を前にかざすような立ち合いも北勝富士は見せます。動物で言えば触角の役割を果たしますが、それでは当たりも半減し反撃も食いやすくなるし、わんぱく相撲の子どもたちがマネするのも良くないから、私個人としてはお勧めできません。でも、それも裏を返せば頭で当たり続け、首に衝撃を受け続けた北勝富士なりの対処法でしょう。今場所も流血しながらも頭で当たるなど、気持ちが全面に出ています。押し相撲なので波がありますが、三役にいてもおかしくない力士です。優勝争いに加わってほしいですね。

一方で、冒頭の言葉を問い掛けたいのが御嶽海、正代の両大関です。大関でも負けることはある。でも負け方があまりにもひどい。大関が取る相撲ではありません。一生懸命に応援してくれるファンに訴えかけるもの、土俵に伝わるものが感じられません。何人もの先輩大関が築き上げてきたものがあります。それでも応援してくれるファンもいます。そのことをどうか忘れないでほしいと思います。(日刊スポーツ評論家)

隆の勝(手前)と張り合う北勝富士(撮影・野上伸悟)
隆の勝(後方)を押し出しで破る北勝富士(撮影・野上伸悟)
寄り切りで御嶽海(左)を破る霧馬山(撮影・野上伸悟)
正代(右)を寄り切りで破る錦木(撮影・野上伸悟)

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【若乃花の目】単なる相性ではない玉鷲の金星 攻め方変え押し相撲の技術凝縮 らしさ感じた詰め

「若乃花の目」

<大相撲秋場所>◇5日目◇15日◇東京・両国国技館

玉鷲の金星を評論するのは、すっかり今年の定番になりました。今年になって照ノ富士から4個目の金星です。でもこれは単なる相性ではありません。パワーだけではない、押し相撲の技術が凝縮されているのです。それは勝つにしても攻め方を変えていることにあります。当たって懐に入り力を爆発させることが多い玉鷲ですが、この日は右、左とノド輪押しで横綱の上体を上げ流れの中で右を差しました。ここで止まっては横綱に構えられるから、止まらず一気に攻める。当たるにしても角度を変えるなど、いつも同じ形で勝っているわけではありません。

横綱は最後、粘れずに土俵を割りました。翔猿戦にしてもそうですが、膝がだいぶ悪いのでしょう。相撲内容とは別に玉鷲らしさを感じたのは、この最後の詰めの場面です。横綱相手に勝ちが目の前にあれば必死になってガムシャラに駄目を押すぐらいの勢いで出るものですが、それがなかった。土俵下に落としては横綱がケガをすると察したのでしょう。余裕もあるのでしょうが、私はここに武士のような玉鷲の姿を感じました。年齢的に最近は後半戦で失速することもありますが、優勝争いに加わり若手の壁になってほしいと思います。(日刊スポーツ評論家)

玉鷲(右)は照ノ富士を寄り切りで破る(撮影・小沢裕)
玉鷲(右)は照ノ富士を寄り切りで破る(撮影・小沢裕)
照ノ富士(左)の顔面を攻める玉鷲(撮影・中島郁夫)
詰め掛けた観客から拍手を受けながら花道を引き揚げる玉鷲(撮影・小沢裕)
勝ち名乗りを受ける玉鷲(撮影・中島郁夫)
懸賞金を手にする玉鷲(撮影・小沢裕)

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【若乃花の目】3連勝新入幕の平戸海は見ていて気持ちがいい力士 稽古積んでいる中卒たたき上げ

「若乃花の目」

<大相撲秋場所>◇3日目◇13日◇東京・両国国技館

3日目にして役力士の勝ちっ放しがいなくなりました。この日は上位戦でアッサリした勝負が多く、やや盛り上がりに欠けた印象です。さて誰を取り上げようか…と頭を悩ますところでしたが、すぐに頭にひらめいたのが新入幕の平戸海です。この日も立ち合いの当たりから休まず攻めて豊山を問題にしません。一気の攻めで3連勝です。

体も張っていて十分に稽古を積んでいるなと感じます。絶対に引いてはいけない、たとえ負けても前に出ようという気持ちが相撲に表れていて、見ていて気持ちがいい力士です。豪栄道は引退したけど、またいい力士を境川親方(元小結両国)は育てましたね。

学生相撲や高校出身者が多くなった今、個人的にはこういう中卒のたたき上げの力士が新入幕で出てきたのはうれしいと感じます。これから勝っていけば番付上位と当たり、小細工されることもあると思いますが、この3日間で見せた平戸海のスピードなら(小細工は)通じないと思います。萎縮することなく自分の相撲を貫いて、番付を下げることなく上位に上がってほしい。まだ22歳ですし、もっと強くなると期待しています。(日刊スポーツ評論家)

平戸海(左)は押し出しで豊山を破る(撮影・宮地輝)
平戸海(左)は押し出しで豊山を破る(撮影・宮地輝)
平戸海(左)は押し出しで豊山を破る(撮影・宮地輝)
豊山(手前)を押し出しで破る平戸海(撮影・鈴木正人)

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【若乃花の目】初Vの勢いそのまま逸ノ城 大切なのは気持ちの問題 怖がらずに行けば問題なし

「若乃花の目」

<大相撲秋場所>◇初日◇11日◇東京・両国国技館

初優勝した先場所の勢いそのままに、逸ノ城がさらに自信をつけて強さを見せつけました。貴景勝の当たりも受け止め、落ち着いて前に出ました。あの体で腰を落とされてはたまりません。貴景勝は仕切る時の呼吸の仕方から体調が良くないのかなと思いましたが、それを差し引いても逸ノ城の一人相撲でした。とにかく前に出ること。それも、つま先で相撲を取れれば怖い物なしです。かかと重心になると自分の体が軽くなってしまい付け込まれますが、つま先で取れば足に力が入り、あの重さを生かせます。その相撲を先場所から取れています。

新入幕だったちょうど8年前の秋場所で13勝して、横綱初挑戦で金星も奪い、このまま新入幕優勝してしまうのではと思いながら、あの時は見てました。以後は幕内上位と下位を行ったり来たりでしたが、調子さえ戻せば強い力士です。注意するのはケガで、大切なのは気持ちの問題。豊昇龍戦や霧馬山戦のように、相手によって気弱になるような相撲が見受けられましたが、今のまま怖がらずに行けば問題ありません。小結に上がったことで前半戦に上位と当たることも、今の逸ノ城にはプラスになるでしょう。(日刊スポーツ評論家)

逸ノ城(右)は押し出しで貴景勝を破る(撮影・宮地輝)
懸賞金を受け取る逸ノ城(撮影・小沢裕)
逸ノ城は貴景勝(左)を押し出しで破る(撮影・小沢裕)
逸ノ城(右)は貴景勝を押し出しで破る(撮影・小沢裕)
協会あいさつに臨む、前列左から照ノ富士、八角理事長、正代、御嶽海、後列左から豊昇龍、逸ノ城、霧馬山(撮影・小沢裕)

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力士になりたかった角界最重量107キロの行司/秋場所だから木村秋治郎に聞いた(前編)

行司の木村秋治郎(2022年7月17日撮影)

大相撲秋場所が11日に初日を迎える。秋場所だからこそ、「秋」つながりで幕内格行司の木村秋治郎(あきじろう、52=春日野)を紹介したい。現役行司最重量の107キロで、身長は171センチ。一部力士より体格に勝るほどで、もともとは力士志望だった。なぜ力士にならなかったのか。力士になれずに角界で過ごした36年。今、何を思うのか。前後編に分けてお送りする。【取材・構成=佐々木一郎】

大相撲の行司は一般的に、小柄な方が良しとされる。行司が小さければ、土俵上で力士の大きさがより引き立つからだ。その点、秋治郎は異色かもしれない。若いころは、その大きさを気にしたことがあった。

「体が大きいから、所作を小さく見せようとしたことがありました。そうしたら、当時の庄之助親方に言われました。『土俵に上がって、そんなことを気にしてはダメだ。大きく見せようとか、小さく見せようではなく、自然体でやりなさい』と」

今や秋治郎は、幕内格行司として若手の手本となる存在になった。声はよく通り、聞きやすい。足さばきは速く、動きもいい。何より誠実な人柄で人望が厚い。行司になってよかった。だが、この体格が示すとおり、もとは力士になるはずだった。

力士になれなかったのは、新弟子検査に合格しなかったためだ。15歳だった1986年3月、春場所前の検査を受けた。当時の体格基準は身長173センチ以上、体重75キロ以上。身長171センチの秋治郎は、2センチ足りなかった。

検査担当は、元横綱北の富士の九重親方。秋治郎はそっと背伸びをしたが「お前、何してんだ。ダメダメ。下ろしなさい」と怒られ、落とされた。

現在は基準が167センチ、67キロに緩和され、力士数が減っている事情もあり、基準に満たなくても目をつぶってもらえる。だが、当時は力士志願者が多く、厳格にふるいに掛けられた。

秋治郎は、こう振り返る。「3月、5月ともに受けましたが落ちた。『お前はもう顔を覚えられているから、7月は見送れ』と言われ、9月も11月もダメでした」。待乳山親方(元小結幡竜山)が付き添ってくれたが、他の親方から「また連れてきたの? もう連れてくるなって」と責められたほどだった。

あきらめて地元に帰るわけにはいかなかった。兵庫県加古川市出身。宝殿中の先輩でもある当時の清見潟親方(元幕内大竜川)にスカウトされた。清見潟親方は、横綱北の湖を輩出した三保ケ関部屋の部屋付き親方だった。秋治郎は中学3年間は柔道に打ち込み、加古川市で優勝した実績もあった。清見潟親方は「北の湖が入った時、ちょうどこういう体だったんですよ」「足の格好なんてそっくりです」「努力次第では、北の湖になるかもしれません」と殺し文句を連発。両親がその気になってしまうのも無理はなかった。上京する日、加古川駅には両親や友人が集まり「中澤くん、頑張れ」との横断幕まで出た。こんな経緯もあって、新弟子検査不合格のまま地元に戻ることは、とてもできなかった。

「田舎に帰って何をするんだと言われても何もできない。あの時は、この世で俺が一番不幸なんだと思っていました。まだガキですからね」

新弟子検査に落ち続けた間も、稽古はほかの力士と一緒に続けていた。7月ごろから、師匠の三保ケ関親方(元大関増位山)に、行司への転向を持ちかけられていた。そのたび「嫌です」「力士になりたいんです」と断ってきたが、気持ちは少しずつ傾いた。年をまたいでしまえば、年下が兄弟子になるかもしれない。迷いは続いたが、行司への道はやや強引に開かれた。

11月の九州場所中日のこと。ぶつかり稽古を終えると師匠に呼ばれ、本場所の行司部屋に行くことを指示された。

「今日ですか?」

「今日行くって言ってあるんだ」

付き添いの兄弟子は師匠から「ワイシャツを買ってやってくれ」とお金を渡されていた。

福岡国際センター内の行司部屋に行くと、力士のような体格の秋治郎は先輩たちに驚かれた。数日後、採用面接を受けるために理事室へ出向いた。元横綱栃錦の春日野理事長がトップだった時代。二子山親方(元横綱初代若乃花)、大鵬親方(元横綱)、出羽海親方(元横綱佐田の山)らそうそうたる顔ぶれだった。

ここでも力士のような体つきに目を見張られ、二子山親方には「おいおい、これ、どうしたんだ。んー? 行司?」と驚かれた。

春日野理事長には「お前、相撲好きか?」と聞かれ「はい、好きです。大好きなんです」と答えた。すると「それ一番大事なんだ。仕事も大事だけど、相撲を愛することが一番大事。まあ頑張りなさい」と言われた。この言葉が、採用通知だった。

力士にはなれなかったが、末は北の湖を期待していた両親は喜んでくれた。秋治郎は「師匠が責任を持って息子の道を考えてくれたわけです。三保ケ関部屋で違うレールを敷いていただいた。親はそれに感謝していました。相撲界は、衣食住全部を用意してくれる。親から仕送りをもらうこともない。そして出世させてくれる。ありがたかったです」と回想した。

かくして、秋治郎は行司として相撲人生をスタートさせた。その数年後、巡業先で九重親方(元横綱北の富士)から、信じられない言葉をかけられた。

行司の木村秋治郎(2022年3月19日撮影)
行司の木村秋治郎(2021年9月19日撮影)

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【若乃花の目】逸ノ城初V「やっと優勝か。遅かったな」今場所スタートに大関横綱目指してほしい

「若乃花の目」

<大相撲名古屋場所>◇千秋楽◇24日◇ドルフィンズアリーナ

優勝争いは逸ノ城次第と思っていました。宇良は相手としては、やりにくいタイプです。ただ、あの体を生かせば問題ない。そんな相撲でした。今場所、敗因となっていた張り差しも、中途半端でなく思い切り張ったから宇良も顔をそむけました。あれで左上手が近くなり、怖がらずに前に出ることが出来ました。あの体を生かせば鬼に金棒。最後の大事な一番で本来の力を発揮しました。初優勝の逸ノ城ですが正直な感想は「やっと優勝か。遅かったな」というところです。13勝、14勝しても白鵬に阻まれていましたが元々、実力のある力士です。今場所をスタートラインに大関、横綱を目指してほしいです。

逸ノ城の優勝が決まった結びの一番は、優勝の可能性が消えた貴景勝が意地をみせました。「力士」と書いて「ぶし」と読む男としては負けられない一番だったでしょう。ただ、心の中ではそうでも、相撲は自分のリズムで理詰めの攻撃でした。いなしが効いたことで横綱が「また来るのか」と構えたので、その後の押しが余計に効きました。大関に上がったころの相撲で忘れないでほしいです。

コロナによって前代未聞の事態が起こり、今場所は本当に疲れました。でも、力士や親方衆はもちろん大相撲に関わる人、私たちが見えないところで興行を支えた裏方さんは、もっと大変だったでしょう。命にかかわることですから、どうか無事であることを祈るばかりです。同時に、修羅場のようなこの経験を、後輩たちのためにも今後に生かしてほしいです。(元横綱若乃花 花田虎上・日刊スポーツ評論家)

元横綱白鵬の間垣親方(左)と初優勝を喜ぶ逸ノ城(代表撮影)
宇良(左)を寄り切りで破る逸ノ城(撮影・和賀正仁)
初優勝を飾り優勝インタビューで笑顔を見せる逸ノ城(撮影・小沢裕)
初優勝を飾った逸ノ城(左)は河村たかし名古屋市長から名古屋市長杯の授与を受ける(撮影・小沢裕)
優勝パレード用の車に乗り込み、記念撮影で万歳する逸ノ城(右)。旗手は阿炎(代表撮影)
初優勝を飾り、インタビューに答える逸ノ城(代表撮影)
元横綱白鵬の間垣親方(左)と握手して初優勝を喜ぶ逸ノ城(代表撮影)
名古屋場所で初優勝し、賜杯を持つ逸ノ城(代表撮影)

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V争いの3力士すべて敗れる 3人にVの可能性残したまま千秋楽へ/名古屋場所14日目写真特集

<大相撲:名古屋場所>◇14日目◇23日◇ドルフィンズアリーナ

優勝を争う3力士がいずれも敗れる大荒れの14日目となった。

横綱照ノ富士は大関正代にはたき込まれて、3敗目を喫した。今場所は初日に阿炎に敗れ、序盤戦で2敗。若元春との一番が象徴するように苦戦した長い相撲も目立ったが、終盤に向けて横綱本来の力を発揮していたが、思わぬ落とし穴にはまった。

西前頭2枚目の逸ノ城は明生に完敗で3敗も、横綱の黒星で優勝争いトップに踏みとどまった。大関貴景勝も若隆景に敗れて4敗目となったが、結びで横綱が敗れて何とか逆転優勝の可能性をつなぎとめた。

・優勝争い

【3敗】照ノ富士、逸ノ城

【4敗】貴景勝

【イラスト】新型コロナ感染による各部屋の休場力士数

14日目の取組の模様を写真で振り返ります。

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幕内

阿武咲(9勝5敗)寄り切り錦富士(9勝5敗)

☆阿武咲 立ち合いどうやってくるんだろうと思いましたけど、その中でも落ち着いて相撲を取れました。(高校時代の同期の錦富士との対戦について)純粋にうれしかったですね。10年ぶりくらいですか。自分が高校中退してからは取ってないので。自分らが相撲を取ることによって、(故郷の)青森県への恩返しになる。(千秋楽で2桁白星がかかるが)意識せず最後思い切って良い相撲を取れるように頑張ります。

★錦富士 (2桁勝利お預けも)2桁より明日が最後。自分の相撲をとって終わりたいです。

阿武咲(左)は錦富士を寄り切りで破る(撮影・小沢裕)


妙義龍(9勝5敗)寄り切り竜電(12勝2敗)

竜電は妙義龍(左)を寄り切りで破り十両優勝を決める(撮影・小沢裕)


照強(5勝9敗)突き出し朝乃若(7勝7敗)

朝乃若(左)は突き出しで照強を破る(撮影・小沢裕)


英乃海(5勝9敗)押し出し宝富士(8勝6敗)

★英乃海 立ち合いから相手の形になってしまった。下からはさみつけられるような形になったので、無理でしたね。(千秋楽について)今場所の最後なので、精いっぱい自分の相撲を取れるように頑張りたいです。

☆宝富士 (3場所ぶり勝ち越しに)ホッとしました、とりあえず。後半しっかり自分の相撲をとれた。それがよかったと思います。(あと一番)勝ち越したので最後まで自分の相撲をとって勝ち切れたらと思う。

宝富士(右)は英乃海を押し出しで破る(撮影・小沢裕)


王鵬(8勝6敗)寄り切り翠富士(9勝5敗)

翠富士(左)は王鵬を寄り切りで破る(撮影・小沢裕)


志摩ノ海(1勝13敗)押し出し輝(7勝7敗)

立合いで志摩ノ海(左)を攻める輝(撮影・小沢裕)


隠岐の海(4勝10敗)突き落とし豊山(7勝7敗)

☆豊山 (物言いがついたが)勝ち負けより、引いちゃったなというのが一番です。いつも差されて負けている。しっかり踏み込んでくっついていった。中盤でつまずいてここまでくるのに時間かかりましたけど、最後笑って終われたらいいなと思います。

豊山(左)は隠岐の海を突き落としで破る(撮影・小沢裕)


碧山(6勝8敗)突き落とし千代翔馬(7勝7敗)

千代翔馬(右)は碧山を突き落としで破る(撮影・小沢裕)


千代丸(5勝9敗)寄り切り佐田の海(6勝8敗)

☆佐田の海 合口の悪い相手だったので勝ててよかったです。一番たりともむだな一番はない。負け越したとはいえ、その後の相撲が大事と言われてますんで。

佐田の海(左)は千代丸を寄り切りで破る(撮影・小沢裕)


北勝富士(6勝8敗)押し出し宇良(7勝7敗)

☆宇良 (相撲内容は)ちょっと分からないです。(7勝7敗で千秋楽)勝ち越し目指して頑張りたいです。

北勝富士(右)を押し出しで破る宇良(撮影・和賀正仁)


明生(8勝6敗)寄り切り逸ノ城(11勝3敗)

☆明生 しっかり前に出ようという気持ちで立ち合いいきました。(優勝争いの逸ノ城を下すも)そこは気にせずに自分の相撲でといきました。

逸ノ城(手前)は明生に寄り切りで敗れる(撮影・小沢裕)

3敗目を喫し花道を引き揚げる逸ノ城(撮影・小沢裕)


霧馬山(7勝7敗)寄り倒し若元春(5勝9敗)

★若元春 最終的に負けたけど体は動いていた。悪い内容ではなかったと思います。(物言い)どちらに軍配が上がったかも分からなかったので。もう一丁かなと思いました。(取り直しは)左四つに組んでもっとがっちりいけばよかったが巻きかえられて体を入れ替えられてしまった。一方的に負けたわけじゃないんで。明日も出し切れるように頑張りたい。

互いに投げを打つ若元春(左)と霧馬山(撮影・小沢裕)

互いに投げを打つ若元春(左)と霧馬山(撮影・小沢裕)

互いに投げを打ち土俵に落ちる若元春(左)と霧馬山(撮影・小沢裕)

若元春と霧馬山の一番で物言いが付き協議する審判団(撮影・小沢裕)

取り直しの一番で霧馬山は若元春(左)を寄り倒しで破る(撮影・小沢裕)

取り直しの一番で霧馬山(手前)は若元春を寄り倒しで破る(撮影・小沢裕)


豊昇龍(9勝5敗)上手出し投げ栃ノ心(7勝7敗)

豊昇龍は栃ノ心(右)を上手出し投げで破る(撮影・小沢裕)


千代大龍(6勝8敗)はたき込み阿炎(8勝6敗)

☆阿炎 (勝ち越しに)あまり気にしていない。まだ場所は終わっていないので。自分の力のなさを感じているが、動けてはいる。パワーに関してはじっくりつけていきたいと思っているので、今は明日の相撲に集中したい。

阿炎は千代大龍(手前左)をはたき込みで破る(撮影・小沢裕)


貴景勝(10勝4敗)送り出し若隆景(8勝6敗)

貴景勝(左)を送り出しで破る若隆景(撮影・和賀正仁)

貴景勝(左)を送り出しで破る若隆景(撮影・和賀正仁)

貴景勝(左)を送り出しで破る若隆景(撮影・和賀正仁)

貴景勝(左)を送り出しで破る若隆景(撮影・和賀正仁)


照ノ富士(11勝3敗)引き落とし正代(9勝5敗)

☆正代 純粋に勝てたことがうれしいです。(横綱には6連敗中だった)負けが続いてたんで、どこかで勝ちたいなという気持ちはありました。低く当たってまわしを取られないように。取られると横綱の相撲になるんで。(最後は)狙ったわけじゃない。自然と体が動いたと思う。勝ち越した後に気を抜いたような相撲だけはとりたくないと思っていた。千秋楽までやりきろうという気持ちが、こういう結果につながったと思う。

正代(左)は照ノ富士を引き落としで破る(撮影・小沢裕)

正代(左)は照ノ富士を引き落としで破る(撮影・小沢裕)

正代(左)は照ノ富士を引き落としで破る(撮影・小沢裕)

照ノ富士を引き落としで破り懸賞金を手にする正代(撮影・小沢裕)

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【若乃花の目】照ノ富士よもやの負け方…それでも同じ失敗をしない横綱 優勝争いは逸ノ城次第

「若乃花の目」

<大相撲名古屋場所>◇14日目◇23日◇ドルフィンズアリーナ

勝てば単独トップで千秋楽を迎えるはずだった照ノ富士が、よもやの負け方をしました。正代には奇跡を期待していましたが、あんな形で勝負が決まるとは思いもしませんでした。何度かビデオを見直すと、照ノ富士は左足を滑らせて自滅するように上体が崩れたように見えました。普段は慎重に取る横綱です。結果論かもしれませんが、無理に当たって出なくても外四つでもいいから、まわしを取るような相撲で良かったかもしれません。

逸ノ城は今場所、負けた相撲は全て踏み込んでいません。なぜ踏み込まなかったのか。前日の不戦勝の際に支度部屋で体を動かさず休養に充てたことが、その一因と思われます。普段のリズムを崩さないことは大切なことで、調子がいい時はなおさらです。

本割の番数が減りコロナを心配しながらの場所でしたが、これで千秋楽が面白くなりました。1差で追う貴景勝は動きの中で相手を左右に振るのが得意です。それでも照ノ富士は、同じ失敗をしない横綱です。正代戦の負けも生かし落ち着いて対応すると思います。だから優勝争いは逸ノ城次第といえるでしょう。明生と同様、宇良は取りにくい相手ですが、とにかく怖がらずに踏み込むことが全てです。(元横綱若乃花 花田虎上・日刊スポーツ評論家)

正代(左)は照ノ富士を引き落としで破る(撮影・小沢裕)
照ノ富士を引き落としで破った正代(右)に館内を舞った座布団が直撃する(撮影・小沢裕)

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不戦勝、不戦勝、不戦勝、不戦勝…幕内7番が不戦の異様な光景に場内ため息/13日目写真特集

<大相撲名古屋場所>◇13日目◇22日◇ドルフィンズアリーナ

新型コロナウイルスの影響で、幕内はこの日だけで7人が休場。7番が不戦となる異常事態となった。

その中、横綱照ノ富士は相撲巧者の関脇若隆景を突き放していく厳しい相撲で押し出し。しっかり2敗を守った。

大関貴景勝は、かど番を脱出した大関正代を立ち合いから圧倒。力強い攻めで押し出し、3敗を守った。

西前頭2枚目の逸ノ城は対戦相手の錦木休場により不戦勝で11勝2敗とした。

【イラスト】新型コロナ感染による各部屋の休場力士数

13日目の取組の模様を写真で振り返ります。

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三段目

大青山(6勝1敗)寄り切り朝乃山(7勝0敗)

朝乃山(左)は大青山を寄り切りで破り三段目優勝を決める(撮影・小沢裕)

朝乃山(左)は三段目優勝を決め勝ち名乗りを受ける(撮影・小沢裕)

幕内

水戸龍(8勝5敗)不戦剣翔(5勝8敗)

剣翔の休場により不戦勝となった水戸龍(撮影・和賀正仁)


照強(5勝8敗)上手出し投げ王鵬(8勝5敗)

☆王鵬 (幕内で初勝ち越し)よかったと思います。しっかり正面で相撲がとれたらと思った。(照強の足取りを)頭に入れていない人はいないと思うんですけど、警戒できていたのでいい対応ができた。体の力の使い方がだいぶよくなってきたと思います。(残り)しっかり一番一番とっていきたい。

王鵬は照強(手前)を上手出し投げで破る(撮影・小沢裕)


豊山(6勝7敗)はたき込み翠富士(8勝5敗)

翠富士(右)ははたき込みで豊山を破る(撮影・小沢裕)


妙義龍(9勝4敗)押し出し明生(7勝6敗)

妙義龍(左)は明生を押し出しで破る(撮影・小沢裕)


千代大龍(6勝7敗)寄り切り阿武咲(8勝5敗)

☆阿武咲 (勝ち越しも)あと2日あるんで、そこに集中したい。(取組は)落ち着いていけた。(相手に)引かせる距離で相撲がとれたと思う。変えたところは特にないが、感覚が徐々に戻ってきた。

千代大龍(左)の攻めを土俵際でこらえる阿武咲(撮影・小沢裕)


志摩ノ海(1勝12敗)上手出し投げ千代丸(5勝8敗)

☆千代丸 立ち合い、左が引っかかかったぐらいだったが、切れなかったのがよかった。(上手出し投げは)うまくタイミングよく決まってよかったです。負け越したが、来場所に向けて1番でも多く勝たないといけない。(休場者が多く)お客さんが喜んでくれる相撲をとりたい。

千代丸(右)は志摩ノ海を上手出し投げで破る(撮影・小沢裕)


栃ノ心(7勝6敗)上手出し投げ千代翔馬(6勝7敗)

☆千代翔馬 立ち合い当たるつもりだったが、何回も仕切りをしている間に変わろうかと思って。内容悪いけど、何とか勝ちたかった。(休場者が多く)大変。最後まで取りきりたいですね。

千代翔馬は栃ノ心(右)を上手出し投げで破る(撮影・小沢裕)


錦富士(9勝4敗)不戦翔猿(8勝5敗)

翔猿の休場により不戦勝となった錦富士(撮影・和賀正仁)

翔猿の休場により不戦勝となった錦富士(撮影・和賀正仁)


大奄美(2勝9敗2休)不戦佐田の海(5勝8敗)

大奄美の休場により不戦勝となった佐田の海(撮影・和賀正仁)


遠藤(3勝10敗)不戦宝富士(7勝6敗)

遠藤の欠場により宝富士の不戦勝となった(撮影・和賀正仁)

遠藤の欠場により宝富士の不戦勝となった(撮影・和賀正仁)


玉鷲(5勝8敗)不戦宇良(6勝7敗)

☆宇良 (不戦勝と聞いたのは)会場に入ってからです。(聞いた時の心境は)何も感情はなかったです。支度部屋では毎日同じ事を崩さず、どちらかというと普段より体を動かしたかなと思います。もうこればかっりはどうしようもないと思うので。あと2番取り切って、なんとしても最後まで頑張りたい。

玉鷲の欠場により宇良の不戦勝となった(撮影・和賀正仁)

玉鷲の欠場により宇良の不戦勝となった(撮影・和賀正仁)


錦木(8勝5敗)不戦逸ノ城(11勝2敗)

☆逸ノ城 (不戦勝を聞いたのは)朝稽古が終わって、10時半ごろに分かりました。(支度部屋では)普段よりゆっくりしていました。(5番連続不戦勝が続いたが)こんなに続けて不戦勝があるのは初めてなので、いつもと違う感じでしたね。今までと違って時間とかズレたりしても、自分の取組もあるので変わりないです。(体の調子は)問題ないです。1日一番、しっかり頑張り、目の前のことに集中したいです。

錦木の休場により逸ノ城の不戦勝となった(撮影・和賀正仁)

場内に掲げられた不戦勝の旗が呼び出し(左)に片付けられる中、勝ち名乗りを受けるため土俵に現れる逸ノ城(撮影・小沢裕)


霧馬山(6勝7敗)小手投げ隠岐の海(4勝9敗)

霧馬山(左)は隠岐の海を小手投げで破る(撮影・小沢裕)


北勝富士(6勝7敗)突き落とし阿炎(7勝6敗)

☆阿炎 しっかり立ち合い当たって、重いっきりぶつかれた。北勝富士関の立ち合いも良かったので圧力で押されることもあったけど、うまく引き落とせた。(コロナの影響で休場者が続出している)休場した人たちはお大事になさってくださいという気持ちです。残った自分たちが思いきった相撲を取りたい。

阿炎(左)は北勝富士を引き落としで破る(撮影・小沢裕)


豊昇龍(8勝5敗)小手投げ若元春(5勝8敗)

★若元春 左で組んで前に攻めようと思ったところは狙い通りだったんですけど、差さった時に小手で振られて浮いてしまった。向こう(豊昇龍)は番付の上で活躍している若手で、焦って雑になってしまったなと思います。(初めての負け越しは)悔しいですけど、今場所負け越して番付少し落ちると思うんですけど、来場所はこの経験を生かしていきたい。

豊昇龍(右)は若元春を小手投げで破る(撮影・小沢裕)


碧山(6勝7敗)不戦大栄翔(6勝7敗)

大栄翔の休場につき碧山の不戦勝となった(撮影・和賀正仁)

碧山(左)は大栄翔の休場で不戦勝となる(撮影・小沢裕)


貴景勝(10勝3敗)押し出し正代(8勝5敗)

☆貴景勝 集中してやりました。(優勝争いは)毎日負けたくないので、そこにどうとかない。今日は集中してやりました。(不戦が多いが)もうしょうがない。やっている人はできるだけならないようにやるしかない。

★正代 立ち合いから右を差しにいきました。流れとして悪くなかったんですけど、ちょっと土俵際まで足がついていきませんでした。気を抜かずにいったつもりだったんですけど、ちょっと土俵際で攻めきれなかったですね。あと2番あるので、しっかり最後まで相撲を取り切れたらと思います。

貴景勝(左)は押し出しで正代を破る(撮影・和賀正仁)

貴景勝(左)は押し出しで正代を破る(撮影・小沢裕)


照ノ富士(11勝2敗)押し出し若隆景(7勝6敗)

若隆景(左)を土俵際へ攻め込む照ノ富士(撮影・小沢裕)

若隆景(左)を土俵際へ攻め込む照ノ富士(撮影・小沢裕)

照ノ富士(右)は若隆景を押し出しで破る(撮影・小沢裕)

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【若乃花の目】不戦の取組続く土俵に心が痛みました 14日目は照ノ富士に挑む正代の奇跡に期待

「若乃花の目」

<大相撲:名古屋場所>◇13日目◇22日◇ドルフィンズアリーナ

不戦の取組が続く土俵を見ていて心が痛みました。父(元大関貴ノ花)が現役時代から50年近く相撲を見ていますが、こんなの初めてです。500人以上もいる格闘技団体なんて世界を見ても大相撲しかなく、それは日本の誇りでもあるけど、こんな事態になると協会関係者の心労は、いかばかりかと案じるばかりです。感染対策は万全を期していて誰かを責めることはできません。怒りやモヤモヤのぶつけ所もないまま15日間の興行をやり遂げようと、みんな必死です。いくら重症化しにくいといわれても、肥満が多く基礎疾患を持つ力士や、現役時代に体を酷使している親方衆が心配です。残り2日の興行が無事に終わること以上に、大事に至らないことを祈るばかりです。

あまり土俵に集中できない状況ではありますが、優勝争いは最後まで何とか盛り上がってほしいです。14日目の取組では、2敗の照ノ富士に挑む正代が奇跡を起こすことに期待します。一発当たって休まず二の矢の攻め。外から回り込むなり速い攻めで横綱を動かせば面白くなります。逸ノ城は不戦勝のこの日、聞くところによると支度部屋では体を動かさなかったようです。休養と割り切ったのかもしれませんが、四股を踏むなり汗はかいた方が良かったかなと思います。貴景勝には1差のまま千秋楽で予想される照ノ富士戦に臨むことが必須です。(元横綱若乃花 花田虎上・日刊スポーツ評論家)

錦木の休場により逸ノ城の不戦勝となった(撮影・和賀正仁)
遠藤の欠場により宝富士の不戦勝となった(撮影・和賀正仁)

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【若乃花の目】コロナ禍で大相撲史上、最も大変な時期 他のスポーツのお手本になるような感染対策を

錦木(右)は妙義龍にはたき込みで敗れる(撮影・小沢裕)

<大相撲名古屋場所>◇11日目◇20日◇ドルフィンズアリーナ

期待の2敗力士が、そろって敗れました。ただ、錦木の敗因は立ち遅れたところだけです。不成立かなと思ったぐらいで気の毒でしたが、深く考えずそこさえ直せば大丈夫でしょう。翔猿も、あれだけ貴景勝に正対されては得意の蹴返しとか技が出せなかったのは仕方ありません。その勝ち越しを決めた貴景勝には、正代ともども残り全て勝って14日目、千秋楽に対戦が予想される横綱を倒すぐらいのガムシャラさで臨んでほしいですね。場所前に酷評されたことを、はね返すチャンスです。

後半戦に入り優勝争いも佳境ですが、一方で土俵外のアクシデントには、相撲界に育てられた自分も気をもんでいます。コロナの影響から幕内3番で不戦勝負が出る異例の事態で、大相撲の歴史上、最も大変な時期といえるでしょう。団体スポーツならまだしも、相撲は力士の替えがききません。さらに15日間の興行です。ここは文字どおりの土俵際、踏ん張りどころ。既にやり切っているとは思いますが、他のスポーツ団体のお手本になるように感染対策には万全を期して千秋楽まで乗り切ってほしいです。同時に、数十年後に何か土俵外のアクシデントが起きても、番付編成なり興行方法など、今回経験したことを「前例」として生かしてほしいです。(元横綱若乃花 花田虎上・日刊スポーツ評論家)

貴景勝(左)は翔猿を叩き込みで破る(撮影・和賀正仁)
【イラスト】コロナによる休場した部屋と所属力士

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照ノ富士は土俵際粘り白星、6人が2敗で並ぶ混戦、正代4連勝でついに白星先行/9日目写真特集

<大相撲:名古屋場所>◇18日◇9日目◇ドルフィンズアリーナ

横綱照ノ富士が、遠藤の粘りに苦しみながらも押し出して勝ち、2敗を守った。中に入られたが、左から強引に小手に振り、力でねじ伏せた。前日の若元春との長い相撲、まわし待ったによる珍事の影響は見せなかった。

東前頭2枚目の琴ノ若は関脇若隆景に完勝で、2敗を守った。おっつけられてもかまわず圧力をかけ、右四つに組み止めて寄り切った。

若隆景は4敗目となり、大関昇進の目安となる三役で3場所合計33勝には届かない星勘定となった。

他に2敗勢は逸ノ城が連敗を止め、翔猿は志摩ノ海との激しい攻防の末にはたき込んだ。錦木は翠富士をきめ出し。錦富士は不戦勝でいずれも2敗を守った。

かど番の大関正代は阿炎を突き落とし、4連勝で白星を先行させた。大関貴景勝も快勝した。

9日目の取組の模様を写真で振り返ります。

幕内

英乃海(5勝4敗)押し出し千代丸(3勝6敗)

☆千代丸 組みたくないのはあった。もろ手で自分の距離でとりたかった。土俵際で右四つになりかけたが、そこで止まらずいけたのでよかった。(連敗)長かったというか、気持ちで落ち込むところがあった。止められてよかった。

英乃海(左)を押し出しで破る千代丸(撮影・和賀正仁)


妙義龍(5勝4敗)押し倒し剣翔(4勝5敗)

☆剣翔 ずっと負けている相撲が引いてついてこられている。何がなんでも引かないと、前に出たのがよかった。

妙義龍(右)を押し倒しで破る剣翔(撮影・和賀正仁)


豊山(4勝5敗)寄り切り千代翔馬(4勝5敗)

☆千代翔馬 突っ張られたら持っていかれるかと思って、しっかり当たってまわしを取りたかった。何とか勝ってよかったです。昨日、楽に勝てると思って立ち合い変わったら負けた。負けてもいいから前に出ようと思った。

★豊山 「あっやばい」と思って、なんとかもう1回低くなろうと思ったんですけど、後手になった。右を絞ってなんとかと思ったんですけど、巻き返された。ここにきて足も動いてないし、情けない。応援して下さっている方に申し訳ない。あと6番しかないので思いっきり、自分らしい相撲が取れれば結果が付いてくると思うので頑張りたい。

豊山(右)を寄り切りで破る千代翔馬(撮影・和賀正仁)


一山本(6勝3敗)不戦錦富士(7勝2敗)

不戦勝で勝利する錦富士(撮影・和賀正仁)


王鵬(5勝4敗)寄り切り宝富士(4勝5敗)

☆宝富士 左が入ってうまくおっつけながら。体も大きいし、無理に出ていって投げを食わないように。連敗はあったけど、連勝できなかった。このまま連勝が続けばいいですね。

王鵬(左)を寄り切りで破る宝富士(撮影・和賀正仁)


照強(3勝6敗)足取り大奄美(1勝6敗2休)

照強(左)は足取りで大奄美を破る(撮影・和賀正仁)

照強(左)は足取りで大奄美を破る(撮影・和賀正仁)

照強(左)は足取りで大奄美を破る(撮影・和賀正仁)


琴勝峰(5勝4敗)小手投げ阿武咲(5勝4敗)

☆琴勝峰 最後の最後まで相手の流れだったけど、体が動いた。立ち合いだけ考えてあとは流れでと考えていましたが、最後は気を抜かずにしっかりやれたのが良かった。あす以降も立ち合いをしかっりして、1日一番変わらずに相撲を取っていきたい。

琴勝峰(手前)は阿武咲を小手投げで破る(撮影・和賀正仁)

琴勝峰(手前)は阿武咲を小手投げで破る(撮影・和賀正仁)


翠富士(5勝4敗)きめ出し錦木(7勝2敗)

☆錦木 いつも肩すかしとかでやられているんで、落ち着いていこうと。差されてもきめようと決めていた。相手に何もできないように。このまま勝って勝ち越しを早く決めたいです。(優勝争い)とりあえず勝ち越してから考えます。

翠富士(右)を極め出しで破る錦木(撮影・和賀正仁)


栃ノ心(5勝4敗)はたき込み千代大龍(6勝3敗)

☆千代大龍 いい相撲だったと思います。一発当たってはじけたらいいと思っていたんで。自分でも体は動いていると思います。(4連勝)上出来ですね。5連勝、6連勝と目標持ってやっていきたい。

栃ノ心(右)を叩き込みで破る千代大龍(撮影・和賀正仁)


隠岐の海(4勝5敗)押し出し明生(5勝4敗)

☆隠岐の海 きょうは前に出れて良かったです。思い切って(相撲を)取れる相手でしたので、良かったです。(疲れは)勝てば疲れないですけど、負ければドッと来る。今日みたいな気持ちでいきたい。

隠岐の海(右)は押し出しで明生を破る(撮影・和賀正仁)


志摩ノ海(1勝8敗)はたき込み翔猿(7勝2敗)

☆翔猿 我慢できてよかったです。引かずに我慢して前に出ることができた。苦手だったんでよかったです。相手の形にいつもなってしまう。(研究して)そうですね。

志摩ノ海(右)を叩き込みで破る翔猿(撮影・和賀正仁)

志摩ノ海(右)を叩き込みで破る翔猿(撮影・和賀正仁)


碧山(4勝5敗)突き落とし琴恵光(5勝4敗)

☆琴恵光 (立ち合いは)決めてはなかったです。正面に置いたら相手に分がある。横から攻めようといったのがよかった。

碧山(右)を突き落としで破る琴恵光(撮影・和賀正仁)


北勝富士(4勝5敗)押し倒し佐田の海(2勝7敗)

☆北勝富士 とにかく立ち合い集中して思いっきりいこうと思って、あとはがむしゃらに前にいった。前に出て自分の相撲を取れて良かった。(過去負けなしと合口が良いが)相手が誰だろうと関係ないので、こういった相撲を取れていると星も伸びてくる。

北勝富士(左)は押し倒しで佐田の海を破る(撮影・和賀正仁)


霧馬山(3勝6敗)寄り切り逸ノ城(7勝2敗)

霧馬山(右)を寄り切りで破る逸ノ城(撮影・和賀正仁)


豊昇龍(5勝4敗)押し出し玉鷲(3勝6敗)

☆豊昇龍 やっと自分の相撲を取りきったなという感じです。(今場所1番の出来だったか)どうですかね。1日1番としか考えていないです。(2桁白星を目指すうえで大事なことは)集中が一番大事です。

豊昇龍(右)は押し出しで玉鷲を破る(撮影・和賀正仁)


宇良(4勝5敗)はたき込み大栄翔(5勝4敗)

☆大栄翔 しっかり見て落ち着いて攻めようと思った。その通りにいけた。見過ぎてもダメなので、圧力をかけながら。1日一番集中して、体調とかも崩さずにやっていきたい。

★宇良 (後半戦に向けて)元気のいい相撲を取りたい。(上位戦が続くが)何もないです。早いのも遅いのも変わらないです。

宇良(右)を叩き込みで破る大栄翔(撮影・和賀正仁)


若隆景(5勝4敗)寄り切り琴ノ若(7勝2敗)

☆琴ノ若 じっくり攻めながら形を作って出られたかなという感じです。体がしっかり反応してくれました。1日1日集中していくだけなんで。(勝ち越し王手)やることは変わらないので、きっちりいい相撲をとって、それがつながればと思います。(三役も)特には考えてないです。

若隆景を寄り切りで破る琴ノ若(撮影・和賀正仁)


阿炎(5勝4敗)突き落とし正代(5勝4敗)

☆正代 押し込めていないなという感じです。押し込まれているわりに何とか対応できてるかなと。(白星先行)序盤の4敗がもったいないですね。連敗が続いていたときに比べたら、余裕というか自分のペースがつかめてきている。(場所中に間垣親方から)「土俵向かう前に汗をかいていった方が腰も割れる」とアドバイスいただいた。連敗が続いていたので。そこから連勝も続いていると思う。

阿炎(右)を突き落としで破る正代(撮影・和賀正仁)

阿炎(右)を突き落としで破る正代(撮影・和賀正仁)

阿炎(左)を突き落としで破る正代(撮影・和賀正仁)


貴景勝(6勝3敗)突き落とし若元春(4勝5敗)

☆貴景勝 (初顔だったが)今日は今日と集中してやりました。(立ち合いから)自分はどうやっていくかとしっかり考えられた。(後半戦に入ったが)勝ちたいす。(師匠の兄弟子でもある元横綱2代目若乃花が亡くなった発表されたが)親方のしこ名は師匠のしこ名、横綱隆の里関と若三杉関からいただいたというのは聞いたことあります。(これを受けてあすからの意気込みは)一生懸命頑張ります。

★若元春 突いてから左四つと狙ったが、思ったより体の距離が空いた。そこを大関は逃してくれない。今日の相撲は完敗。技量の差を感じました。勉強になりました。

貴景勝(右)は突き落としで若元春を破る(撮影・和賀正仁)


照ノ富士(7勝2敗)押し出し遠藤(2勝7敗)

遠藤(右)の攻めを土俵際でこらえる照ノ富士(撮影・小沢裕)

照ノ富士(右)は押し出しで遠藤を破り7勝目をあげる(撮影・和賀正仁)

照ノ富士(右)は押し出しで遠藤を破り7勝目をあげる(撮影・和賀正仁)

照ノ富士(右)は押し出しで遠藤を破り7勝目をあげる(撮影・和賀正仁)

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【若乃花の目】万全でなくても遠藤の完璧な攻めを崩した照ノ富士 続くV争い2番手は琴ノ若

 

結びの一番は遠藤が、いい攻めをしました。右を差すのが早く、土俵際では得意の左に変えて寄り立てました。遠藤のうまさが光る完璧な攻めからでした。ただ、俵に足がかかった後が横綱の強さです。土俵際は何か技を出す余裕はなくても、残すだけの余裕はありました。じっと我慢した後は寄り返して、引っ張り込んで右から小手投げで振って遠藤を完全に崩しました。恵まれた体を有効に生かして、相手を左右に振って体を入れ替えるうまさ。調子は決して良くないと思います。ただ、悪いなりにも動いているのが今場所の照ノ富士です。

場所の折り返しを過ぎてトップグループは6人が2敗で並び、今場所も混戦です。名古屋開催では優勝がなく何としても優勝したい照ノ富士が1番手でしょうか。あえて次の候補を挙げれば琴ノ若でしょう。力強さもそうですが、相撲がうまい。横綱、大関戦も終わっていてここ数場所、優勝争いも経験しています。後半の土俵を面白くしてくれる存在です。気持ちの強そうな翔猿も、勢いに乗っていけば面白い。やはり混戦だった、先場所以上に盛り上がりそうな気がします。(日刊スポーツ評論家)

遠藤(右)の攻めを土俵際でこらえる照ノ富士(撮影・小沢裕)
若隆景を寄り切りで破る琴ノ若(撮影・和賀正仁)

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伊勢ケ浜審判長「稽古でよくかわいがってもらいました」元横綱2代目若乃花の下山勝則さん悼む

伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)

<大相撲名古屋場所>◇9日目◇18日◇ドルフィンズアリーナ

幕内後半戦の伊勢ケ浜審判長(元横綱旭富士)が、

元横綱2代目若乃花の下山勝則氏の死を悼んだ。16日に肺がんで死去したという訃報がこの日流れたことについて問われた際、「同じ青森県出身で、現役時代に稽古でよくかわいがってもらいました」となつかしんだ。13年に間垣部屋が閉めた後、のちの横綱照ノ富士(当時幕下若三勝)らの弟子を伊勢ケ浜部屋に迎え入れた。「弟子2、3人を私に託していただいた。私には育てる責任があるし、その結果が出ていると思う」と当時の心境を述べた。

74年9月、新入幕以来4場所連続勝ち越しを決め支度部屋で笑顔がほころぶ東前頭3枚目若三杉(本名・下山勝則、56代横綱若乃花)
【イラスト】2代目若乃花の全成績
【イラスト】若乃花の主な対戦相手

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