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親方定年で峰崎部屋閉鎖、力士は芝田山部屋へ転籍

断髪式で師匠の峰崎親方(右)に花束を手渡す元荒鷲のエレヘバヤル・ドゥルゴゥーン氏(代表撮影)

峰崎親方が23日、5月に日本相撲協会の定年となる65歳を迎えることに伴い、春場所限りで峰崎部屋を閉鎖することを明らかにした。

関係者によると、1月の初場所終了時点で所属する力士7人は閉鎖後、同じ二所ノ関一門の芝田山部屋へ転籍する方向。

峰崎親方は88年に放駒部屋から独立。花籠部屋消滅により受け入れたモンゴル出身の荒鷲が部屋初の幕内力士となった。

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元荒鷲が断髪式「やっと再出発ができた」

鶴竜(右上)からはさみを入れてもらう元荒鷲のエレヘバヤル・ドゥルゴゥーン氏(代表撮影)

大相撲の元前頭で昨年1月に引退した元荒鷲のエレヘバヤル・ドゥルゴゥーン氏(34)が23日、東京・両国国技館で延期となっていた断髪式を行った。

当初は昨年5月に開催する予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大を受けて延期となっていた。断髪式には師匠の峰崎親方(元前頭三杉磯)、先代師匠の花籠親方(元関脇大寿山)、同じモンゴル出身の横綱鶴竜、元横綱日馬富士、同じ二所ノ関一門の親方衆、関取衆ら335人の関係者が出席した。

両国国技館での断髪式開催は昨年2月の押尾川親方(元関脇豪風)以来で、コロナ禍では初めてだった。はさみを入れる関係者は土俵に上がる時だけマスクを外すものの、土俵に上がる前にアルコール消毒を徹底。密を避けるため、観客席から土俵までの導線も細かく管理されるなどの感染対策が施された。

相撲協会関係者を含めて約140人がはさみを入れたが、元荒鷲の強い要望で、関係者以外でも希望すればはさみを入れられた。当然、多くの来場客が手を挙げることになり、午後3時30分に終了するはずだった断髪式は、予定より約1時間遅い午後4時39分に終わった。元荒鷲は来場者から希望者を募った理由について「こういう状況の中でも来てくれたので、何としても最後にはさみを入れていただきたいなと思っていた。それで良かったと思う」と、笑顔で説明した。

最後は師匠の峰崎親方がとめばさみを入れて、大銀杏(おおいちょう)に別れを告げた。「気持ちも肩の力も抜けますね。軽くなるし。やれることを全部やり切ったので、そういう(寂しい)気持ちはなかった。これでやっと再出発ができたんじゃないか」と表情は晴れやかだった。

コロナ禍で開催が危ぶまれていた。「不安を感じていた。何事もなく終わるのが前提だった」と本音を吐露。峰崎親方も「半信半疑でやってきた。昨年くらいからいけるんじゃないかという感覚になってきた。協会との話し合いで、対策を万全にして、ご覧の通り、寒いんですけどね。換気をしながら、お客さんにも迷惑をかけますが…」。開催までの苦労がにじんだ。

入門時の師匠で元荒磯親方の山中武氏(元小結二子岳)もはさみを入れてくれた。「(最後に会ったのは)もう1年前くらい。去年引退を発表してあいさつに伺ったのでそれぶり。元気でしたね」。02年11月場所でともに初土俵を踏んだ同期の鳴戸親方(元大関琴欧洲)は、鶴竜とともに花束を贈呈してくれた。「びっくりした。うれしかった」。鶴竜には初顔だった17年初場所6日目で金星を挙げ、同場所8日目には横綱白鵬からも金星を獲得。白鵬との対戦はこれが最初で最後だった。記憶にも記録にも残る場所だった。

今後の進路は未定だが、日本に住み続けるつもりだ。「今まで学んだことを生かして自分にできることを精いっぱいやりたい」と、新たな道を探っている。【佐藤礼征】

夫人のプレブダシ・ヤンジンラムさん(左)からキスされる元荒鷲のエレヘバヤル・ドゥルゴゥーン氏(代表撮影)

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元荒鷲が断髪式に鶴竜ら300人 日本に永住の意向

師匠の峰崎親方(右上)から止めばさみを入れてもらう元荒鷲のエレヘバヤル・ドゥルゴゥーン氏(代表撮影)

大相撲の元前頭で昨年1月に引退した元荒鷲(34=峰崎)が23日、東京・両国国技館で断髪式を行った。当初は昨年5月31日に開催する予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期となっていた。

師匠の峰崎親方(元前頭三杉磯)や同じモンゴル出身の横綱鶴竜ら約300人の関係者が出席した。両国国技館での断髪式開催は昨年2月の押尾川親方(元関脇豪風)以来。元荒鷲は今後、日本に永住する意向を示し、今後は未定ながら「今まで学んだことを生かしたい」と話した。

鶴竜(右上)からはさみを入れてもらう元荒鷲のエレヘバヤル・ドゥルゴゥーン氏(代表撮影)
元日馬富士のダワーニャミーン・ビャンバドルジ氏(右上)から声を掛けられる元荒鷲のエレヘバヤル・ドゥルゴゥーン氏(代表撮影)
夫人のプレブダシ・ヤンジンラムさん(左)からキスされる元荒鷲のエレヘバヤル・ドゥルゴゥーン氏(代表撮影)

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鶴竜が合同稽古「人がいない」朝乃山ら関取7人欠席

合同稽古で土俵に入って稽古を行う鶴竜(代表撮影)

大相撲春場所(3月14日初日、東京・両国国技館)で再起を期す横綱鶴竜(35=陸奥)が23日、東京・両国国技館内の相撲教習所で行われた合同稽古に初日から4日連続で参加した。

関取衆が12人から8人と減った稽古場で、鶴竜は胸を真っ赤に腫らした。2日連続で相撲を取らなかったが、若隆景、阿武咲、霧馬山の平幕3人に計20分間、胸を出した。後半戦となったこの日から若隆景、十両若元春、東龍が加わったが、22日まで参加していた大関朝乃山、小結高安、御嶽海ら7人の関取が欠席。この日から参加する予定だった白鵬も姿を現さなかった。「ちょっとねえ、人がいないですね(笑い)。朝乃山がいたら(相撲を)取ろうかなと思っていたけどね」と本音を漏らしたが、伸び盛りの若手3人の圧力を受け止め「土俵に入って、それが一番じゃないかな」と充実感をにじませた。

初場所は持病の腰痛などの影響により休場した。腰の状態について「確実に良くなってますけど、もっともっとケアして良くしていきたい」と明るい表情。「今はとにかくこの合同稽古の中で、できることを精いっぱいやっていきたい」と気を引き締めた。

この日は合同稽古後、同じモンゴル出身で昨年1月に引退した元前頭荒鷲(34=峰崎)の断髪式に出席してはさみを入れた。「自分がまだ下の頃だったかな。九州は割と宿舎が近くて、結構一緒に出稽古いったこともありますし。まあやっぱり、初顔合わせで負けてますからね(笑い)」。初顔だった17年初場所に金星を許した。「足の筋肉がしっかりしてるから立ち合いの強さ、足の細さはあったけど、やっぱり柔らかいところもあった」。同世代の力士が続々と引退。「すごくさびしいなあというのはありましたけど、最近そういうのはなくなってきたかな。でもあのけがでようやってたなあと思いますね」。8月で36歳。戦友との別れに“慣れ”を感じつつ、寂しげな表情を浮かべた。

合同稽古で阿武咲と稽古をする鶴竜(左)(代表撮影)

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元荒鷲の断髪式が来年2月に延期、夏場所延期あおり

元荒鷲(2020年1月24日撮影)

大相撲の元幕内で、1月に引退した元荒鷲(33=峰崎)の断髪式が来年2月23日に延期になったことが6日、分かった。5月31日に両国国技館で予定していたが、夏場所の延期が決まり、同日は中日に当たるため会場を使えなくなっていた。

新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、師匠の峰崎親方(元幕内三杉磯)は「しばらくはやれるめどが立たないので、来年にしました」と話した。当日は興行形式でなく、後援者らを中心に断髪式を行い、大広間でのパーティーを予定している。

元荒鷲は、引退後の今も進路が未定。現在は朝稽古にコーチ役として部屋を訪れ、若い衆にアドバイスを送っている。

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大栄翔、高安、阿炎が三役から平幕に降下 新番付

大栄翔(2019年11月13日撮影)

日本相撲協会は24日、大相撲春場所(3月8日初日、エディオンアリーナ大阪)の新番付を発表した。

降下、改名、引退などの力士、年寄など協会関係者は以下の通り。

【降下】

〈三役から平幕〉

大栄翔(26=追手風)西小結→東前頭筆頭

高安(29=田子ノ浦)西関脇→西前頭筆頭

阿炎(25=錣山)東小結→西前頭4枚目

〈幕内から十両〉

琴勇輝(28=佐渡ケ嶽)西前頭3枚目→東十両筆頭

琴恵光(28=佐渡ケ嶽)西前頭13枚目→東十両5枚目

〈十両から幕下〉

蒼国来(36=荒汐)東十両10枚目→東幕下筆頭

魁(33=芝田山)西十両14枚目→西幕下筆頭

豊ノ島(36=時津風)東十両11枚目→東幕下2枚目

彩(27=錣山)西十両11枚目→西幕下7枚目

【改名<1>】(しこ名の上の部分)

〈幕下〉

元林→欧勝竜(おうしょうりゅう=鳴戸)

古場→御船山(みふねやま=木瀬)

〈三段目〉

下村→西乃龍(にしのりゅう=境川)

琴宮倉→琴貫鐵(ことかんてつ=佐渡ケ嶽)

〈序二段〉

長谷川→安房乃国(あわのくに=高田川)

千代の天→千代天富(ちよてんふう)

〈序ノ口〉

酒井→鷹司(たかつかさ=入間川)

【改名<2>】(しこ名の下の部分も含める)

元林健治→欧勝竜健汰(おうしょうりゅう・けんた)

酒井慶次朗→鷹司慶(たかつかさ・けい)

【引退年寄襲名】

豪栄道引退武隈襲名

【引退】

荒鷲、浜栄光、鳴海、貴天秀、琴福寿野、海舟、蓮台山、富士寿、若荒輝、北勝佑

【死亡】

東関大五郎(委員=元潮丸)

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元大関豪栄道、金星3個の荒鷲ら引退11人を発表

豪栄道(2020年1月22日)

日本相撲協会は29日、元大関豪栄道(年寄武隈襲名)やモンゴル出身で金星3個など幕内経験のある荒鷲(33)ら以下11人の引退を発表。

豪栄道(境川)荒鷲(峰崎)浜栄光(尾上)鳴海(阿武松)貴天秀(千賀ノ浦)琴福寿野(佐渡ケ嶽)海舟(武蔵川)蓮台山(木瀬)富士寿(東関)若荒輝(錣山)北勝佑(八角)

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来日から18年荒鷲が引退決断「日本来てよかった」

引退会見を終えた荒鷲は同期の鳴戸親方(左)から花束贈呈を受ける(撮影・小沢裕)

モンゴル出身で元前頭の荒鷲(33=峰崎)が大相撲初場所13日目の24日、東京・両国国技館で引退会見を行った。

「場所前から(引退が)頭に浮かんでいて、場所中に親方に相談した。上を目指す気持ちと肉体的状態ではなかった」と引退を決断した理由を説明。18年10月に、断裂した左膝前十字靱帯(じんたい)の手術をしたが回復せず。幕下に陥落した昨年秋場所は途中休場し、同年九州場所から全休中だった。「もう1度と思ってやってきたけど」と奮起を狙ったがかなわなかった。

02年九州場所が初土俵で、新十両昇進は9年後の11年名古屋場所。14年夏場所で新入幕を果たしたが、幕内に定着できずに十両と幕内を行ったり来たり。そして17年初場所で、横綱鶴竜から自身初の金星を獲得。当時30歳4カ月23日での初金星獲得は、58年以降初土俵で7位の年長記録と遅咲きの苦労人だった。

思い出の一番を問われると金星を挙げた一番ではなく「初めて勝ち越した時。玉飛鳥さんとした一番」と14年初場所で十両として初めて勝ち越した時の一番を挙げた。「花道に引き揚げて裏で泣き崩れた記憶があります」と懐かしそうに振り返った。

同席した師匠の峰崎親方(元前頭三杉磯)は「彼はおとなしくて優しい。何とか気持ちを『このやろう』とさせたかった。非常に厳しくしました」と話した。四股は下手だったというが「もう少し基本をやればまだできるかなと。そこが悔いありますね」と徹底して教えきれなかったことを悔やんだ。

今後の予定については「ゆっくり考えたいです」と未定。花束を贈呈した同期で元大関琴欧洲の鳴戸親方は「いよいようちの同期がみんなやめちゃった」と寂しそうだった。15歳でモンゴルから来日して約18年。「ただただ感謝の気持ちです。日本に来てよかった。相撲界に入って育ててくれて感謝です」と感慨にふけった。苦労人の断髪式は5月31日に、東京・両国国技館で行われる予定。

引退会見に臨む荒鷲(撮影・小沢裕)

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元幕内の荒鷲引退 19年秋場所、幕下陥落後は全休

荒鷲(2017年9月21日撮影)

日本相撲協会は24日、元幕内の荒鷲(33)の引退を発表した。午後、都内で会見する。

モンゴル出身の荒鷲は02年九州場所で初土俵。最高位は前頭2枚目だった。左膝のけがなどの影響で19年秋場所で幕下に陥落。同年九州場所から2場所連続で全休だった。

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白鵬“日本人初優勝”へ1敗守る、気鋭明生に完勝

取組を終え支度部屋に戻ってくる白鵬(撮影・清水貴仁)

<大相撲九州場所>◇6日目◇15日◇福岡国際センター

横綱白鵬(34=宮城野)が、早くも単独トップに立った。1敗勢5人が軒並み敗れる中、結びの一番で西前頭2枚目明生(24=立浪)を上手出し投げで下し、1敗をキープした。

1敗の白鵬を2敗で朝乃山、小結北勝富士ら12人が追う大混戦。関脇御嶽海は宝富士に寄り切られて4敗目を喫し、場所後の大関昇進は絶望的となった。

   ◇   ◇   ◇

イキのいい若手との初顔合わせは、一瞬で決着がついた。白鵬が左上手を取ると、前のめりの明生はそのままパタリと倒れた。1秒足らずの勝負に、消化不良かのごとく首をひねった。「省エネだね。決まるとは思わなかった」と口角を上げた。1敗の5人が崩れ、同じ1敗の明生と直接対決。前日5日目に高安から殊勲星を奪った、気鋭の24歳の挑戦をはね除けた。

次世代を担う相手との一番が楽しみだった。稽古熱心で知られる明生を、白鵬もよく観察しており「稽古は今しかない。今の稽古が3年後に出る。3年後、いい力士になる」と期待を寄せていた。この日は「動き回るから」とスピードを警戒していたが、その持ち味すら発揮させなかった。

初顔にはめっぽう強い。これで昨年夏場所の豊山戦から5連勝。06年初場所7日目で元小結栃乃花に敗れて以来、初顔に黒星を喫したのは翔天狼、荒鷲、貴ノ岩、阿炎の4人だけ。その間に57個の白星を積み重ね、勝率は93%と圧倒的だ。

孤高の存在として突き進む。横綱鶴竜、大関豪栄道ら上位陣を含め、5日目までに幕内力士が6人休場する異例の事態となった今場所。「1人寂しくやっています」と吐露した。全勝優勝した3月の春場所8日目以来の単独トップに立った心境を問われても「そうっすね」と言葉は少なかった。

この日の朝稽古後、山に囲まれた部屋宿舎から竹林を見つめて「竹は芽が出るまで長いけど、出ると一気に伸びるんだよね」。若手の台頭を待ち望むようにぽつりとつぶやいた。9月に日本国籍を取得して“日本人初優勝”に照準を定める今場所。若手も引っ張り上げ、1年を納める。【佐藤礼征】

明生(右)を上手出し投げで破る白鵬(撮影・清水貴仁)

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元朝青龍おい豊昇龍が勝ち越し王手、新十両昇進望み

荒鷲(左)を寄り倒しで破る豊昇龍(撮影・河田真司)

<大相撲秋場所>◇11日目◇18日◇東京・両国国技館

元横綱朝青龍のおいで、東幕下5枚目の豊昇龍(20=立浪)が連敗を「3」で止め、3勝3敗とした。

最高位前頭2枚目の荒鷲と、3度目の立ち合いからすぐに右を差した。密着しながらの足技の攻防でもひけを取らず、最後は体を預けるようにして寄り倒した。負ければ負け越しが決まる危機を回避し、逆に2場所ぶりの勝ち越しに王手をかけた。

「相手をちゃんと見ていこうと思った。相手も元関取で緊張した。でも親方に『ここまで番付を上げてきて怖くないから。しっかりと当たっていけ』と言われたことを思い出した」と、まくし立てるように振り返った。7日目の幕下琴手計戦で、左足親指を痛めていたことも明かした。「気持ちで負けなかった」と、来場所の新十両昇進に望みをつなぎ、胸を張っていた。

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鶴竜「戦えてない」稀勢の里以来3日連続金星配給

連敗の鶴竜は、力ない表情で記者の質問に答える(撮影・河田真司)

<大相撲秋場所>◇7日目◇14日◇東京・両国国技館

横綱鶴竜(34=井筒)がまさかの3連敗を喫した。先場所も金星を配給した平幕の友風にあえなくはたき込まれた。

「立ち合いは良くないですね。しっかり当たっていけば良かった」と中途半端な立ち合いを反省。気持ちの切り替えがうまくいかないのか「ちゃんと集中できてないのかな…。戦えてないですね」と元気がない。場所中は「流れをつかむのが大事」と公言する流れを取り戻せず「この地位(横綱)になると、難しいね」となかなか開き直れないようだ。

鶴竜は17年初場所で金星を3つ(御嶽海、荒鷲、勢戦)配給したが、3日連続は初めて。横綱としても、昨年初場所の稀勢の里以来13人目(17例目)の不名誉な記録となった。

友風にはたき込みで敗れ苦笑いの鶴竜(撮影・河田真司)
鶴竜をはたき込みで破った友風(左)(撮影・丹羽敏通)

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琴手計が幕内経験者の荒鷲破る、勝ち越し新十両前進

荒鷲(左)を押し出しで破る琴手計(撮影・中島郁夫)

<大相撲秋場所>◇5日目◇12日◇東京・両国国技館

西幕下4枚目琴手計(20=佐渡ケ嶽)が幕内経験者の荒鷲を押し出し、2勝1敗とした。立ち合いが3度もつっかけて合わなかったが、しっかり当たり、相手の動きを良く見て勝負を決めた。

「早く立ちたいと思って、合わせられなかった」と申し訳なさそうに立ち合いを振り返る。海千山千の相手に土俵下では「いろいろ考えた」と言うが、土俵に上がった後は「まわしを与えたらダメ」と当たって、突き放すことに徹した。

今場所の番付は過去最上位。勝ち越せば新十両の可能性が高まる位置まで来た。同じく幕下上位にいる埼玉栄高同級生の納谷、塚原に先んじて、関取の座に接近中だ。

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玉鷲と竜電が平幕降格 千代丸、矢後ら十両 新番付

玉鷲(2019年1月28日)

日本相撲協会は26日、大相撲秋場所(9月8日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表した。降下、改名、引退などの力士、年寄は以下の通り。

【降下】

<大関から三役>

貴景勝(23=千賀ノ浦)東大関から西関脇

<三役から平幕>

玉鷲(34=片男波)西関脇→東前頭4枚目

竜電(28=高田川)西小結→西前頭5枚目

<幕内から十両>

千代丸(28=九重)東前頭13枚目→東十両筆頭

矢後(25=尾車)東前頭15枚目→東十両4枚目

嘉風(37=尾車)東前頭11枚目→西十両7枚目

魁聖(32=友綱)西前頭15枚目→東十両8枚目

<十両から幕下>

荒鷲(33=峰崎)西十両10枚目→西幕下筆頭

竜虎(21=尾上)西十両12枚目→西幕下3枚目

明瀬山(34=木瀬)東十両14枚目→西幕下5枚目

【改名<1>】(しこ名の上の部分)

<十両>

玉木→朝玉勢(あさぎょくせい=高砂)

<幕下>

藤田→大和嵐(やまとあらし=錣山)

<三段目>

徳田→■(■は徳の旧字体)之武藏(とくのむさし=武蔵川)

石田→浜栄光(はまえいこう=尾上)

若野口→若龍星(わかりゅうせい=西岩)

山口→大喜鵬(だいきほう=宮城野)

<序ノ口>

廣中→安芸錦(あきにしき=朝日山)

久末→千代剣(ちよつるぎ=九重)

【改名<2>】(しこ名の下の部分も含める)

石田哲也→浜栄光道也(はまえいこう・みちなり)

若野口龍星→若龍星和雄(わかりゅうせい・かずお)

【年寄襲名】安美錦→安治川

【停年退職(床山)】

床蜂、床松

【引退】

覇王、隠岐の岩、琴浦崎、伝法谷、須藤

竜電(2019年7月6日)

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勢5勝目「勝ち越したような気分」十両残留濃厚に

大相撲名古屋場所13日目 勢(右)が小手投げで荒鷲に勝利する(撮影・奥田泰也)

<大相撲名古屋場所>◇13日目◇19日◇ドルフィンズアリーナ

三役経験者の西十両8枚目勢(32=伊勢ノ海)が5勝目を挙げ、十両残留を濃厚にした。荒鷲に左を深く差されてまわしを取られる苦しい体勢から、逆転の小手投げを決めた。

「うれしいですね。大事な一番というのはありますからね。勝ち越したような気分です」

負け越しは決まったものの、6連敗から盛り返し、5勝8敗。番付から見て、幕下陥落危機はほぼ脱した。春場所から左膝下に患った蜂窩(ほうか)織炎は良化したとはいえ、両足甲、両アキレスけん炎症とのつき合いは続く。大ファンで親交があるTUBEのボーカル前田亘輝からもらったメールなど、周囲の励ましを力に代えて踏ん張った。

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安美錦、史上3人目通算出場1800回節目も4連敗

安美錦(右)は小手投げで荒鷲に敗れる(撮影・小沢裕)

<大相撲夏場所>◇12日目◇23日◇東京・両国国技館

西十両10枚目の安美錦(40=伊勢ケ浜)が、史上3人目の通算出場1800回の節目を白星で飾ることができず、4連敗で6勝6敗となった。荒鷲との立ち合いは呼吸が合わず、3度目でようやく成立。やや腰高な立ち合いから突き放して攻めたが、たぐられ、最後は小手投げで敗れた。

先場所千秋楽で通算900勝を達成し、今場所9日目には通算900敗に到達していた。それだけに「900勝と900敗をしているのに、おかしくない?」と、通算の勝敗を合わせて1800回を超えていることに、首をかしげた。通算出場1800回は、同1891回の元小結大潮、同1871回の元関脇旭天鵬に次ぐ記録。出場していなくても黒星が増える、途中休場の際の不戦敗の影響だが「どうでもいいけど」と話した。

取り口については「一生懸命やったけどね」と、土俵際で粘りながらも勝てずに唇をかんだ。特に立ち合いは「もう少し、しっかりと手をついて、と思っていたけど。(相手が)手をつかないから、何を考えているのかな、というのはあった。気にしないで当たっていこうと思っていたけど…」と、消化不良の様子だった。

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幕下木崎海が4勝目、美ノ海と“兄弟関取”へ前進

<大相撲夏場所>◇8日目◇19日◇東京・両国国技館

西幕下3枚目木崎海(24=木瀬)が東十両12枚目荒鷲を破り、4勝1敗として新入幕に前進した。立ち合いから持ち前の馬力全開で相手を突き放し、一気に押し出した。

幕内経験者を圧倒する内容に「相撲がうまくて、何かやってくるイメージでしたけど、自分の立ち合いで当たっていけば大丈夫と思った」と満足そうだ。日大相撲部出身。昨年春場所で三段目付け出し格として初土俵を踏み、8場所目で初の十両の土俵だった。「相撲は緊張しなかったけど、所作で少し…」と初々しくこぼした。

2つ年上の兄が、東十両14枚目美ノ海。残り2番の結果、周囲の状況次第で来場所に新十両昇進の可能性は十分あり、史上21組目、同時では同16組目の“兄弟関取”は目前だ。「残り2番をしっかり勝ちたいです」。入門時に頭を1度丸刈りにしたため、髪が短く、まげも先場所千秋楽で初めて結った。今場所も「パツパツで(床山に)思い切り引っ張られながら、結ってもらってます」。来場所新十両なら、珍しい“ちょんまげ関取”になりそうだ。

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新十両の彩、荒鷲を押し出し連勝「恩返ししたい」

<大相撲夏場所>◇6日目◇17日◇東京・両国国技館

新十両の彩(いろどり、27=錣山)が荒鷲を押し出し、連勝で3勝3敗とした。前まわしを取りにくる相手を振りほどき、一気に前に出た。

当初は土俵入りの所作や、毎日取組があるという関取の生活リズムに慣れない面もあったが、今や本来の力を出せる状態になってきた。「ここ何日かは(昼寝の時間に)寝られるようになりました。最初は土俵入りのことなどを考えてしまって…」。

今は所作も自然にこなせるようになり、これまで以上に土俵に集中できるようになった。「これからは勝ち星を先行できるように。応援してくれる人に恩返ししたいですね。家賃が高いとは全然思ってないですから」と前向きに話した。

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安美錦6勝目で十両残留濃厚「残っちゃうの?」

大相撲春場所11日目・荒鷲対安美錦 上手な投げで安美錦(左)が荒鷲に勝利する(撮影・奥田泰也)

<大相撲春場所>◇11日目◇20日◇エディオンアリーナ大阪

西十両11枚目の安美錦(40=伊勢ケ浜)が、来場所の十両残留が濃厚となる6勝目を挙げた。なかなか手をつかない荒鷲にしびれをきらし、一呼吸置いた2度目の立ち合い。左に動いて上手を取ると、振り回した遠心力を生かして豪快に上手投げ。

前日10日目の黒星を引きずらず、6勝5敗と白星を先行させた。仮に残り4日間全敗でも、番付降下は3枚までが一般的で、十両に残留する星となった。

立ち合いで左に動いたが、安美錦は「相手が、なかなか仕切りで手をつかないので何だろうな、と思っていた。(相手が)変化してきても、差しにきても、と思っていたら、バチンと思い切り外から(上手を)取れた。相手が浮いたから『ここで、このまま決めるしかない』と思って、思い切り振ったのがよかった」と、奇襲ではなく、相手をよく見て下した末の判断が奏功したと振り返った。

関取衆最年長でも、相手との駆け引きもある中での立ち合いに際して緊張したという。「40歳にもなって、まだ緊張するのかと思う。『もういいだろう』『何十年やっているんだ』と、自分をディスっていた。それでスッとリラックスできた。やっぱり大事にいきたくなってしまう。(5日目から9日目まで)連勝していたし。勝ち負けじゃなく、思い切り相撲を取ろうと、踏ん切りがついた」と、心の内を明かした。

十両残留については「残っちゃうの? 残ることを目指してはいない。勝ち越しを目指して、最後までしっかりと取りたい」と話し、気を引き締めていた。

大相撲春場所11日目・荒鷲対安美錦 上手投げで荒鷲(右)を破る安美錦(撮影・奥田泰也)

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40歳安美錦11連敗で阻止、稀勢と豪風の思い力に

荒鷲(右)を上手投げで破る安美錦(撮影・鈴木正人)

<大相撲初場所>◇14日目◇26日◇東京・両国国技館

関脇経験者の東十両3枚目安美錦(40=伊勢ケ浜)が連敗を11で止める2勝目を挙げた。

幕内経験者の荒鷲に対し、右上手でまわしを引き、頭をつけて我慢。最後は投げの打ち合いを制した。1分近い相撲とあって、支度部屋に戻ってもしばらく息は上がったまま。「何とかまわしを取ろうと思った。体ではなく、気持ちで(土俵に)上がった」とホッとした表情を見せた。

長いトンネルだった。過去最長連敗は幕内の東前頭4枚目だった04年春場所の10連敗。「連敗をこんなにするのは初めての経験だから、どうしていいかわからなかった。体調が悪くてダメなわけじゃないから、ストレスがたまった。不思議な感覚だった」という。

40歳の大ベテランとあって、負けが込むと周囲が去就を気にして、どうしてもざわつく。そんな中で「辞めていく人が多かった。稀勢の里、豪風の思いを勝手に力に替えてね。(同部屋の)照強も励ましてくれて。心配掛ける側になっちゃダメだね」。それでも、土俵への意欲がうせたわけではない。「関取を10年以上やるっていうのは大変なもの」と言いつつ「2番(2勝)でどう? 残れるかな?」-。千秋楽を残し、2勝12敗の大負け。十両残留は幕下から上がってくる力士など周囲との兼ね合いになりそうだが「勝ち負けを考えても仕方ない。明日もいい相撲をとることだけを考えるよ」と残り1番にベストを尽くす意欲を見せた。

連敗を11で止めた安美錦はカメラマンからのフラッシュ攻めに目をつぶる(撮影・小沢裕)

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