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蒼国来が引退し荒汐部屋を継承 日本相撲協会が発表

蒼国来(2018年11月23日撮影)

日本相撲協会は26日、東京・両国国技館で理事会を開き、26日付で元前頭蒼国来(荒汐、本名エンクー・トプシン)の引退、年寄「荒汐」の継承・襲名、荒汐部屋を継承することを発表した。

同日付で年寄荒汐(元小結大豊)は退職した。中国・内モンゴル自治区出身の蒼国来は、昨年9月に日本国籍を取得。部屋を継承する条件を整えていた。

また新型コロナウイルス感染拡大の影響により、4月28日に行われる予定だった協会員研修会、維持員との集いが延期となった。

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大栄翔、高安、阿炎が三役から平幕に降下 新番付

大栄翔(2019年11月13日撮影)

日本相撲協会は24日、大相撲春場所(3月8日初日、エディオンアリーナ大阪)の新番付を発表した。

降下、改名、引退などの力士、年寄など協会関係者は以下の通り。

【降下】

〈三役から平幕〉

大栄翔(26=追手風)西小結→東前頭筆頭

高安(29=田子ノ浦)西関脇→西前頭筆頭

阿炎(25=錣山)東小結→西前頭4枚目

〈幕内から十両〉

琴勇輝(28=佐渡ケ嶽)西前頭3枚目→東十両筆頭

琴恵光(28=佐渡ケ嶽)西前頭13枚目→東十両5枚目

〈十両から幕下〉

蒼国来(36=荒汐)東十両10枚目→東幕下筆頭

魁(33=芝田山)西十両14枚目→西幕下筆頭

豊ノ島(36=時津風)東十両11枚目→東幕下2枚目

彩(27=錣山)西十両11枚目→西幕下7枚目

【改名<1>】(しこ名の上の部分)

〈幕下〉

元林→欧勝竜(おうしょうりゅう=鳴戸)

古場→御船山(みふねやま=木瀬)

〈三段目〉

下村→西乃龍(にしのりゅう=境川)

琴宮倉→琴貫鐵(ことかんてつ=佐渡ケ嶽)

〈序二段〉

長谷川→安房乃国(あわのくに=高田川)

千代の天→千代天富(ちよてんふう)

〈序ノ口〉

酒井→鷹司(たかつかさ=入間川)

【改名<2>】(しこ名の下の部分も含める)

元林健治→欧勝竜健汰(おうしょうりゅう・けんた)

酒井慶次朗→鷹司慶(たかつかさ・けい)

【引退年寄襲名】

豪栄道引退武隈襲名

【引退】

荒鷲、浜栄光、鳴海、貴天秀、琴福寿野、海舟、蓮台山、富士寿、若荒輝、北勝佑

【死亡】

東関大五郎(委員=元潮丸)

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2力士で72歳、豊ノ島が蒼国来とのシニア対決制す

蒼国来(右)を寄り切りで破る豊ノ島(撮影・河田真司)

<大相撲初場所>◇9日目◇20日◇東京・両国国技館

連敗スタートで苦しい土俵が続いていた、現役関取最年長で東十両11枚目の豊ノ島(36=時津風)が、星を4勝5敗と盛り返した。

相手は、場所前に36歳の誕生日を迎えた同10枚目の蒼国来(荒汐)で、豊ノ島に次ぐ現役2位の年長関取。2人合わせて72歳の「シニア対決」で、豊ノ島はベテランの妙をいかんなく発揮した。得意のもろ差し狙いで、踏み込んだと同時に右が入った。左は相手のおっつけにあったが、前に出ながら巻き替えて狙い通りの二本差し。ここでも慌てず、ジックリ体勢を整えた。右のかいなを返しながら、しっかり下手を引く。左は相手の腰に自分の腰をぶつけるようにしながら上手を切った。反撃のいとまを与えず、万全の体勢で寄り切った。

今場所一番の危なげない内容の相撲にも、手放しで喜ぶでもなかった。「日に日に自分らしい相撲になっている」「いい意味での緊張感の中で相撲が取れてる」「序盤は堅さがあったけど、ここまで来たら思い切って相撲を取ろうと思ってる。踏み込みもいいし」。満足のコメントも、安堵(あんど)の表情で慎重に言葉を選びながらのものだった。十両残留には、あと2勝が目安。一進一退の土俵が続くだけに、自分を引き締めるように場所を後にした。

豊ノ島(手前)に寄り切られる蒼国来(撮影・狩俣裕三)

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十両復帰の照ノ富士4連勝、感謝の化粧まわし変更

照ノ富士(左)は蒼国来を寄り切りで破る(撮影・山崎安昭)

<大相撲初場所>◇4日目◇15日◇東京・両国国技館

大関陥落後、序二段から10場所ぶりに十両に復帰した西十両13枚目の照ノ富士(28=伊勢ケ浜)が、東十両10枚目の蒼国来を寄り切りで下して4連勝した。

立ち合いで左前みつと右上手を取り、左を差して盤石の体勢を作ってから寄り切った。

「当たってくる訳ではない」と、立ち合いで蒼国来の横の動きを警戒しながらも「低く低くいって、まわしを取れればいい」と焦りはなかった。「まわしを取ってからはじっくりという感じ。動きについていけたので圧力を少しずつかけた」と余裕があった。

土俵入りの際に初日から締めていた化粧まわしを、この日から別の物に変更。「変わらず応援してくれる方々のまわしを着けて、その姿を見せたい」と、序二段陥落後も応援し続けてくれた人への感謝を土俵の上で示している。

照ノ富士(右)は寄り切りで蒼国来を下す(撮影・小沢裕)
蒼国来を破り土俵から引き揚げる照ノ富士(撮影・河田真司)

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東の横綱は白鵬、大関は貴景勝 十両以上の番付一覧

白鵬

日本相撲協会は24日、来年1月の大相撲初場所(12日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表した。十両以上の番付は以下の通り。

〈東〉  〈西〉 

 【横  綱】   

白  鵬    鶴  竜

 【大  関】   

貴景勝     豪栄道

 【関  脇】   

朝乃山     高  安

 【小  結】

阿  炎    大栄翔

 【前  頭】   

遠  藤 <1>  妙義龍

北勝富士 <2>  御嶽海

玉  鷲 <3>  琴勇輝

隠岐の海 <4>  正  代

明  生 <5>  炎  鵬

宝富士  <6>  栃ノ心

松鳳山  <7>  阿武咲

碧  山 <8>  竜  電

隆の勝  <9>  豊  山

佐田の海 <10>  石  浦

千代大龍 <11>  輝

剣  翔 <12>  千代丸

琴奨菊  <13>  琴恵光

照  強 <14>  志摩ノ海

東  龍 <15>  勢

栃煌山  <16>  魁  聖

霧馬山  <17>徳勝龍

 【十  両】   

友  風 <1>  千代翔馬

琴ノ若  <2>  英乃海

大翔丸  <3>  木崎海

錦  木 <4>  水戸龍

若隆景  <5>  大翔鵬

大奄美  <6>  翔  猿

逸ノ城  <7>  矢  後

旭大星  <8>  琴勝峰

旭秀鵬  <9>  天空海

蒼国来  <10>  貴源治

豊ノ島  <11>  彩

朝玉勢  <12>  美ノ海

千代鳳  <13>  照ノ富士

豊昇龍  <14>  魁

貴景勝(2019年11月13日撮影)

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冬巡業で花籠親方、栃煌山ら10名インフルエンザに

栃煌山(2016年9月11日撮影)

大相撲冬巡業に参加している関取衆ら協会員の中で、インフルエンザが流行している。大分市で冬巡業が開催された6日までに、十両栃煌山(32=春日野)や巡業部の花籠親方(元関脇太寿山)、関取衆の付け人を務める若い衆ら約10名がインフルエンザに感染して巡業を離脱した。

この日の朝には発熱を訴えた十両蒼国来が市内の病院で検査を受けた結果、インフルエンザと診断されて帰京した。3日には膝の痛みを訴えた前頭琴奨菊が、4日には来場所の新三役が濃厚の前頭大栄翔が「溶連菌感染症」により帰京。巡業各地の大相撲ファンが関取衆の来訪を待っている中で、不運にも相次いで関取衆が離脱している。

関取衆も警戒心を募らせる。この日の支度部屋では、会場内の救護室から提供されたマスクを着用して、予防に努める関取衆の姿が目立った。力士会会長の横綱鶴竜(34=陸奥)は「若干自分も喉が痛くて薬を飲んだので大丈夫です」と話した。その上で「(移動用のバスの中が)ちょっと暑すぎるときがある」と、体調を崩す一因として指摘した。

インフルエンザに感染した栃煌山と4日の宿舎で同部屋だった前頭碧山(33=春日野)は「(栃)煌山関はつらそうだった。寝てるようで寝てない状態だったと思う。熱も40度近く出ていたから」と心配した。碧山自身も熱っぽい症状があるようで、先日病院に足を運んだという。「自分は大丈夫。これもあるし」と、病院で処方された抗生物質を取り出して万全を強調した。

巡業参加者は約2週間後の18日に東京・両国国技館の診療所で予防接種を受ける予定だったが、それを前にしてインフルエンザが襲いかかってきた。冬巡業は全11日のうち5日を消化して、後半戦へと突入する。巡業部の入間川親方(元関脇栃司)は「個々で対応するしかない」と、体調の自己管理を求めた。

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豊ノ島が白星、負傷のアキレス腱に「ケアしないと」

蒼国来(右)を寄り切りで破る豊ノ島(撮影・栗木一考)

<大相撲九州場所>◇初日◇10日◇福岡国際センター

現役最年長関取で西十両8枚目の豊ノ島(36=時津風)が、現役2番目の年長関取で東十両9枚目の蒼国来(35=荒汐)を、得意のもろ差しから万全の寄りで白星発進した。

2人合わせて71歳の、豊ノ島いわく「シニア対決」を制しても、やや険しい表情は崩れなかった。風呂上がりの支度部屋では、右アキレス腱(けん)付近を氷袋で冷やす姿があった。先場所は同所を痛め途中休場。1勝しか挙げられなかったため番付を、西前頭14枚目から大きく落とした。その痛みを抱えたまま、場所前の稽古も「関取衆と、しっかりした申し合いができなくて多少の怖さはあった」という。痛みも「その日によって変わる。部屋でもしっかりケアしないと、怠るとオッサンだから」と細心の注意を払っている。

そんな心構えが味方したのか、迎えたこの日朝は「気候によって(痛みは)変わるけど、今日はすごくいい状態だった」と話す。相撲内容も「慌てず、勝負どころは勝負どころで出られて良かった。思ったより取れている。なるべく、こんな状態で15日間、取れたらいいと思う」と自分に期待した。早めに白星を積み重ね、勝ち越し、さらに1場所でも早い幕内返り咲きのために白星を量産したい。過去17場所中、15場所で勝ち越し、14勝1敗で優勝決定も経験している「験の良い」(豊ノ島)九州場所。そして全休1場所を除けば8場所全て勝ち越し&優勝2回に2ケタ勝利6場所という、強さをみせる十両での土俵。データは豊ノ島を後押ししている。例年、場所に入ると急激に冬の気配に包まれる九州場所。用心を重ねながら、最年長関取が充実の15日間に臨む。

蒼国来(右)を寄り切りで破る豊ノ島(撮影・栗木一考)

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若隆景が新入幕、荒汐部屋から2人目の幕内力士誕生

若隆景(2018年3月28日)

日本相撲協会は28日、大相撲九州場所(11月10日初日、福岡国際センター)の新番付を発表した。

先場所、西十両3枚目で9勝6敗の成績を収めた若隆景(24=荒汐)が、東前頭16枚目で新入幕を果たした。荒汐部屋からは、現師匠(元小結大豊)が部屋創設後では10年秋場所の蒼国来(35)以来、2人目の幕内力士誕生となった。福島県出身では13年初場所の双大竜以来戦後7人目で、東洋大からは15年九州場所の御嶽海以来、5人目の幕内力士となった。

入幕は他に再入幕が3人。隆の勝(24=千賀ノ浦)は6場所ぶり、千代丸(28=九重)は2場所ぶり、大翔丸(28=追手風)は5場所ぶりの、それぞれ幕内返り咲きとなった。

十両昇進は5人。晴れて関取の仲間入りを果たした琴手計改め琴勝峰(20=佐渡ケ嶽)、豊昇龍(20=立浪)の2人が新十両昇進となった。琴勝峰は、佐渡ケ嶽部屋からは今年名古屋場所の琴ノ若以来、千葉県出身でも琴ノ若以来、戦後29人目の関取誕生となった。豊昇龍は、立浪部屋からは昨年初場所の天空海以来で、外国出身では68人目、モンゴル出身では35人目(ともに今年春場所の霧馬山以来)の新十両昇進となった。

再十両は4場所ぶり復帰の若元春(26=荒汐)、7場所ぶり復帰の天空海(28=立浪)、2場所ぶり復帰の明瀬山(34=木瀬)の3人だった。

九州場所は、11月8日の取組編成会議で初日、2日目の対戦相手が決定。10日の初日を迎える。

千代丸
隆の勝(2018年11月25日)

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東横綱は鶴竜、貴景勝は大関復帰 十両以上番付一覧

鶴竜と白鵬(2019年4月27日)

日本相撲協会は28日、大相撲九州場所(11月10日初日、福岡国際センター)の新番付を発表した。十両以上の番付は以下の通り。

【東】    【西】 

 【横  綱】   

鶴  竜    白  鵬

 【大  関】   

豪栄道     高  安

貴景勝

 【関  脇】   

御嶽海     栃ノ心

 【小  結】

阿  炎    遠  藤

北勝富士    朝乃山

 【前  頭】   

大栄翔  <1>  隠岐の海

妙義龍  <2>  明  生

宝富士  <3>  友  風

玉  鷲 <4>  琴勇輝

碧  山 <5>  竜  電

阿武咲  <6>  炎  鵬

剣  翔 <7>  琴恵光

松鳳山  <8>  佐田の海

琴奨菊  <9>  豊  山

志摩ノ海 <10>  正  代

石  浦 <11>  千代大龍

逸ノ城  <12>  隆の勝

千代丸  <13>  輝

照  強 <14>  錦  木

大翔丸  <15>  大翔鵬

若隆景  <16>      

 【十  両】   

東  龍 <1>  徳勝龍

栃煌山  <2>  矢  後

勢    <3>  千代翔馬

英乃海  <4>  大奄美

魁  聖 <5>  霧馬山

貴源治  <6>  一山本

旭大星  <7>  琴ノ若

旭秀鵬  <8>  豊ノ島

蒼国来  <9>  水戸龍

翔  猿 <10>  木崎海

魁  勝 <11>  若元春

天空海  <12>  臥牙丸

琴勝峰  <13>  豊昇龍

明瀬山  <14>  彩

貴景勝

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勢4場所ぶり勝ち越し「まだまだ最後まで取りきる」

蒼国来(左)を激しく攻める勢(撮影・鈴木正人)

<大相撲秋場所>◇10日目◇17日◇東京・両国国技館

三役経験者の西十両12枚目勢(32=伊勢ノ海)が、7連勝で8勝2敗と勝ち越しを決めた。3歳年上のベテラン蒼国来に右差しを許してもらえず、我慢の展開となり、右から3度目の小手投げで白星を手にした。

「蒼国来関はうまいですから。巡業で一緒にトレーニングをしたり、尊敬してます。まわしが取れず、組めずとなって、ああなったら思い切りいくしかないと思って」。強引な攻めを結果に結びつけた。

勝ち越しは幕内だった初場所以来4場所ぶり。「まだまだ、最後まで取りきらないとね」。春場所で左脚膝下に患った蜂窩(ほうか)織炎の影響を「まだ治っている過程」と言いつつも「“勝ちたい”でなく“攻めよう”という気持ちが続いているのがいいですね」と口調は軽やかだった。

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蒼国来「悲しいね」看板猫の死乗り越え日本人1勝

琴ノ若(上)を寄り切りで破る蒼国来(撮影・中島郁夫)

<大相撲秋場所>◇初日◇8日◇東京・両国国技館

西十両10枚目蒼国来(35=荒汐)が“日本人初白星”を挙げた。

東十両11枚目琴ノ若(21=佐渡ケ嶽)を寄り切って白星発進。場所前の6日付の官報で日本国籍を取得したことが告示され、日本人として初めて迎える今場所に「もっと引き締めてやらなきゃいけないと思う。気持ちはラクになった。ひとつ乗り越えたからね」と笑顔を見せた。

一方で悲しいニュースもあった。部屋の看板猫、ムギが死んでしまった。「悲しいね。若い力士の中には泣いているのもいたし…」。過去には同じ飼い猫のモルとの写真集が発売されるなど、空前のブームを巻き起こした存在。「(ムギのためにも)頑張らないとね」と、力強く話した。

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蒼国来が日本国籍を取得「2年前から決めていた」

両国国技館を訪れ、報道陣の質問に答える蒼国来

中国・内モンゴル自治区出身の十両蒼国来(35=荒汐)が、日本国籍を取得したことが、6日付の官報で告示された。

この日、両国国技館を訪れた蒼国来が報道陣に対応し「一つホッとした。手続きが遅くなって時間があまりなかったからよかった」と話した。

荒汐部屋には部屋付き親方がおらず、師匠の荒汐親方(元小結大豊)は来年3月末で定年退職を迎える。部屋の後継者不在だったが、日本国籍を取得したことで、蒼国来が部屋を継げる環境が整った。引退後も相撲協会に残るつもりか問われると「そうですね。2年前から決めていた」と話した。日本名は本人によると、ウンクー・トプシンだという。

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豊ノ島5敗目も鼓舞「命を取られるわけじゃない」

蒼国来(左)に寄り切りで敗れる豊ノ島(撮影・河田真司)

<大相撲夏場所>◇11日目◇22日◇両国国技館

1場所での再入幕を目指す東十両筆頭の豊ノ島(35=時津風)が、4連敗で5敗目(6勝)を喫した。

過去、幕内で3度、幕下で1度対戦し4戦全勝中だった、西十両5枚目の蒼国来(35=荒汐)との“同学年対決”。けんか四つの相手に、差し手争いで得意の左を差せず、相手得意の右四つに。左を抱えながら何とか粘ったが、圧力をかけられ寄り切られた。

これまでの蒼国来戦の取り口も「流れは全部いっしょ。攻めて差しきれずに(左を)抜いて右四つでガブって寄り切るパターン」と想定内だったが、この日ばかりは反攻もままならなかった。

体力的な厳しさに加え、一時は6勝1敗と快調に走りながらの4連敗で、気分的にも乗り切れない。「もっと思い切った相撲をとらないといけないのに、負けてくるとね。口では“相撲を楽しむ、楽しむ”と言っても、星勘定を考えて楽しめてない」と苦しい胸の内を明かした。

ただ昨年の今ごろは、ケガで降格した幕下生活の、まっただ中にいた。2年間の無給時代を思えば…。「相撲を取れなかった時のことを思い出せば、何のことはない。命を取られるわけじゃないし、連勝もあれば連敗もある。嫌なことを気にしたって、しょうがない」と割り切ろうとした。「残り全部、負けたって(幕下に)落ちるわけじゃない。とりあえず15日間、目いっぱい1日1番を頑張る」と自分を鼓舞しながら、残り4番の土俵に立つ。

豊ノ島(左)を寄り切りで下す蒼国来(撮影・中島郁夫)

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友風、照強、大翔鵬が新入幕 豊ノ島と石浦が再入幕

友風(2019年2月15日撮影)

日本相撲協会は25日、大相撲春場所(3月10日初日、エディオンアリーナ大阪)の新番付を発表した。

新入幕は3人が名を連ねた。3人以上の新入幕が出たのは13年夏場所(この時は4人)以来となる。友風(24=尾車)は、尾車部屋としては現師匠(元大関琴風)の部屋創設後で先場所の矢後以来、7人目の幕内力士となった。神奈川県からは朝乃翔以来、戦後9人目。学生相撲出身では、矢後以来94人目、日体大からは16年九州場所の北勝富士以来7人目。初土俵から所要11場所はスピード4位タイ(58年以降初土俵で幕下付け出しは除く。1位は常幸龍=木瀬=の9場所)の記録となった。

照強(24=伊勢ケ浜)も幕内力士の座を射止めた。伊勢ケ浜部屋からは14年春場所の照ノ富士以来で、兵庫県からは17年初場所の貴景勝以来、戦後25人目の新入幕を果たした。モンゴル出身の大翔鵬(24=追手風)は現師匠(元前頭大翔山)の部屋創設後では、大奄美(西十両3枚目)以来8人目で、外国出身では16年秋場所の千代翔馬以来48人目の幕内力士で、モンゴル出身では25人目となる。

再入幕は2人。豊ノ島(35=時津風)は、ケガをして全休した16年名古屋場所以来、16場所ぶりの幕内復帰。関脇経験者が幕下に陥落した後、幕内に復帰するのは80年初場所の琴風(元大関=現尾車親方)、88年九州場所の鳳凰に続き、昭和以降3人目の復活劇となった。石浦(29=宮城野)は昨年秋場所以来、3場所ぶりに幕内に戻った。

十両昇進は4人で、晴れて関取の座を射止めた新十両は、若元春(25=荒汐)と霧馬山(22=陸奥)の2人だ。若元春は、現師匠(元小結大豊)の部屋創設後では蒼国来、若隆景以来3人目の関取。福島県からは若隆景以来、戦後12人目。その若隆景は弟で、昨年春場所の貴公俊(現貴ノ富士)・貴源治以来、史上20組目の兄弟関取となった。モンゴル出身の霧馬山は、陸奥部屋からは08年初場所の霧の若以来の関取誕生。昨年初場所の水戸龍(錦戸)以来、外国出身では67人目、モンゴル出身では34人目の新十両となった。再十両は、1年ぶり十両復帰の貴ノ富士(21=千賀ノ浦)と8場所ぶり復帰の大成道(26=木瀬)の2人。

春場所は、3月8日の取組編成会議で初日、2日目の対戦相手が決定。10日の初日を迎える。

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新十両若元春「甘かった」兄弟子蒼国来の言葉で奮起

新十両会見で師匠の荒汐親方(右)と握手をする若元春(撮影・佐藤礼征)

史上20組目の兄弟関取が誕生した。日本相撲協会は30日、東京・両国国技館で春場所(3月10日、エディオンアリーナ大阪)の番付編成会議を開き、若元春(25=荒汐)の新十両を決めた。

荒汐部屋「大波3兄弟」の次男で、三男の若隆景(24)に続く昇進。新十両は他に霧馬山(22=陸奥)、再十両に大成道(26=木瀬)、貴ノ富士(21=千賀ノ浦)が決まった。

喜びより安心感がにじみ出た。東京・中央区の荒汐部屋で行われた会見。若元春は「長い間皆さんに期待してもらった分、待たせてしまった」と打ち明けた。11年九州場所の初土俵から約7年。入門2年目に幕下優勝を果たしたが、そこから時間がかかった。「甘かった。すぐに(十両に)上がれるだろうとテングになっていた」。幕下上位で足踏みし、師匠の荒汐親方(元小結大豊)も「ここ3、4年は稽古に身が入っていなかった」と振り返る。出稽古に来た他部屋の親方にも「もったいない」「もっと稽古をすれば」と言われる始末だった。

手をさしのべたのは同部屋の蒼国来(35)だった。場所前の正月前後、若元春を呼び出してハッパを掛けた。「もっと自分のことを考えろ」。尊敬する兄弟子の言葉を受け奮起。師匠も「姿勢が変わった」と目を見張る場所前の稽古で、左おっつけと鋭い出足に磨きがかかった。

3兄弟の夢にまた1歩近づいた。兄は幕下若隆元、弟は十両若隆景。祖父は元小結若葉山という相撲一家だ。「(先に昇進した)弟に負けたくない気持ちがあった。3人で上がるのが理想」と、兄弟の絆は強い。

対戦したい力士がいる。平幕阿炎とは年齢も近く、親交がある。新十両を確実にした場所中の夜、カラオケでケツメイシの「仲間」を熱唱され、感動のあまり号泣した。「『待ってるぞ』と言われていた。早く追いつきたい」。阿炎が待つのは幕内。十両を早々と突破する気概だ。【佐藤礼征】

新十両会見で部屋の看板猫モルを抱きかかえる若元春(撮影・佐藤礼征)

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若元春が新十両で史上20組目の兄弟関取「謙虚に」

新十両会見で部屋の看板猫モルを抱きかかえる若元春(撮影・佐藤礼征)

史上20組目の兄弟関取誕生だ。大相撲春場所(3月10日初日、エディオンアリーナ大阪)での新十両昇進が決まった若元春(25=荒汐)が30日、都内の部屋で会見を行った。

荒汐部屋「大波3兄弟」の次男で、三男の十両若隆景(24)に次ぐ関取昇進。兄弟関取は18年春場所の貴源治と貴公俊(現貴ノ富士)以来、史上20組となる。3兄弟の長男は幕下若隆元、父は元幕下若信夫、祖父は元小結若葉山という相撲一家。11年九州場所の初土俵から約7年かけて十両昇進を決めた若元春は「長いこと待たせてしまったので、待たせたぶん活躍したい」と、覚悟を語った。

待望の新十両だ。師匠の荒汐親方(元小結大豊)は「短くても3年は遅かった。稽古に身が入っていなかったから」と辛口。入門2年目の13年名古屋場所で幕下優勝した。そこから三段目陥落も味わうなど足踏み。若元春も「すぐに(十両に)上がれるだろうとテングになっていた」と明かした。意識が変わったのは昨年末。兄弟子の十両蒼国来(35)に「もっと自分のことを考えろ」と説教を受け、稽古に取り組む姿勢が変わった。「もともと力はあったからね」と蒼国来。今場所は幕下上位ながら破竹の勢いで勝ち進み、7戦全勝で2度目の幕下優勝で文句なしの新十両を勝ち取った。

福島市出身。高1での被災時は、長男が入門していた荒汐部屋に次男と約1カ月間避難した経験もある。師匠は「あのときは素直だったんだけど…これからは素直な性格になってほしいね」とブラックジョーク。若元春は「謙虚に頑張っていきたいです」と話した。

新十両会見で師匠の荒汐親方(右)と握手をする若元春(撮影・佐藤礼征)

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志摩ノ海「寝て忘れます」こつこつ努力で初2桁白星

蒼国来を破った志摩ノ海(左)(撮影・丹羽敏通)

<大相撲初場所>◇11日目◇23日◇東京・両国国技館

東十両11枚目志摩ノ海(29=木瀬)が、幕内経験者の西12枚目蒼国来を寄り切りで下し、十両7場所目で初の2桁白星を挙げた。

「立ち合いで迷いがあった。普通に(当たっていけば)良かったけど、浮いてしまって…。前にもっと出ないとダメです」。

西幕下4枚目だった13年名古屋場所で左膝前十字靱帯(じんたい)断裂の大けがを負い、6場所連続休場。新十両の16年名古屋場所でしこ名を本名の「浜口」から改名。こつこつと努力を重ねて来た。十両優勝争いのトップを走る。「2桁白星はもちろんうれしいですが、今晩寝て忘れます。次にケガをしたら、意味がない。1番1番です」。残り4日。苦労を知る男に緩みはない。

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若隆元1番相撲白星で200勝、兄弟子蒼国来に刺激

記者の質問に笑顔で答える若隆元(撮影・鈴木正人)

<大相撲初場所>◇2日目◇14日◇東京・両国国技館

福島市出身の東幕下40枚目若隆元(27=荒汐)が1番相撲で白星を挙げた。東幕下41枚目龍勢旺(32=芝田山)との差し手争いから、右を深く差して素早く寄り切り。「自分から攻めていけた」と納得の表情を見せた。

この日の白星で、09年九州場所の初土俵から通算200勝。「全然実感ないけど、節目を飾ることができてうれしい」と笑みを浮かべた。兄弟子の蒼国来が十両に復帰し刺激を受けている。「いつも肩の力を抜け、と指摘される。お世話になっているので、いつかは追いつきたい」と、感謝の気持ちを持って関取昇進に挑戦する。

龍勢旺(手前)の攻めに耐える若隆元(撮影・河田真司)

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稀勢の里が久々の東正位、貴景勝は新関脇 新番付

稀勢の里

日本相撲協会は25日、来年1月の大相撲初場所(13日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表した。

横綱は、11月の九州場所で白鵬(33=宮城野)、鶴竜(33=井筒)がともに全休したため、4日目まで出場した稀勢の里(32=田子ノ浦)が17年夏場所以来、10場所ぶりに東の正位についた。白鵬が西で、鶴竜は東の2枚目の序列となった。

大関陣の顔ぶれは東から高安(28=田子ノ浦)、豪栄道(32=境川)、栃ノ心(31=春日野)で変わらない。

九州場所で初優勝を果たした貴景勝(22=千賀ノ浦)は新関脇に昇進した。千賀ノ浦部屋からは、先代の師匠(元関脇舛田山、現常盤山親方)が04年9月27日に部屋を創設してから初めての関脇。兵庫県からは、12年秋場所の妙義龍以来の関脇誕生となった。玉鷲(34=片男波)は6場所ぶりの関脇復帰(三役は2場所ぶり)となった。

ケガを乗り越えて妙義龍(32=境川)は、15年名古屋場所以来21場所ぶりの小結復帰となった(三役としては19場所ぶり)。3場所連続で関脇だった御嶽海(25=出羽海)は、4場所ぶりに小結へ陥落。ただ三役は12場所連続キープで、昭和以降では北葉山、武双山に並ぶ5位となった(1位は若の里の19場所)。

入幕は3人。ただ一人の新入幕となった矢後(24=尾車)は、現師匠(元大関琴風)が87年3月23日に部屋を創設してから、16年秋場所の天風以来、6人目の幕内力士となった。北海道出身では今年夏場所の旭大星(友綱)以来、戦後52人目の幕内誕生。中大からは03年春場所の豪風(尾車)以来6人目で、学生相撲出身では17年九州場所で大奄美(追手風)以来、93人目となった。琴勇輝(27=佐渡ケ嶽)は2場所ぶり、琴恵光(27=佐渡ケ嶽)は3場所ぶりの幕内復帰。

新十両は不在で、蒼国来(34=荒汐)は3場所ぶり、臥牙丸(31=木瀬)は2場所ぶりの十両返り咲きを果たした。

初場所は、来年1月11日の取組編成会議で初日、2日目の対戦相手が決定。13日の初日を迎える。

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蒼国来と臥牙丸 十両復帰決まる 番付編成会議

蒼国来(18年11月23日撮影)

日本相撲協会は28日、福岡国際センターで来年1月の大相撲初場所(13日初日・両国国技館)の番付編成会議を開き、平幕経験のある蒼国来(34=荒汐)と小結経験者の臥牙丸(31=木瀬)の十両昇進を決めた。

蒼国来は3場所ぶり、臥牙丸は2場所ぶりの復帰。新十両力士はいなかった。

また年寄「佐ノ山」を襲名した元幕内里山ら、7人の引退も発表した。

臥牙丸(18年11月21日撮影)

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