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和毅、まじめさと兄譲りのトレーニングで王座奪回

記念撮影する亀田和毅(左から4人目)。左から姫月、興毅、シルセ夫人、1人おいて大毅(撮影・山崎安昭)

<プロボクシング:WBC世界スーパーバンタム級暫定王座決定12回戦>◇12日◇東京・後楽園ホール

亀田家がベルトを取り戻した。WBC世界スーパーバンタム級2位の三男和毅(ともき、27=協栄)が、3年ぶりの王座奪回で2階級制覇を達成した。同級1位アビゲイル・メディナ(30=スペイン)に対し、初回から鋭い左ジャブでリード。中盤からは強打に耐えて手数で反撃し、3-0の判定勝ち。兄2人に続く世界に例のない3兄弟2階級制覇で、一家にとって7本目のベルトをつかんだ。来年の初防衛戦は正規王者バルガス(メキシコ)との王座統一戦の予定。

最終ゴングと同時に亀田は両腕を突き上げた。採点は1人が4ポイント、2人が6ポイントと明確な差。15年4月24日にWBOバンタム級王座を返上し、WBA同級王座挑戦に臨むも失敗。あれから3年半、1297日の空白を経て、やっとベルトを取り戻した。

初回からプレスをかけて、力強い左ジャブを打ち込んだ。中盤から強打に鼻血も出したが、小刻みな連打と手数で応酬。見せ場はつくれずともベルトはつかんだ。「内容はよくなかったが素直にうれしい。王者になれたことで満足」と笑みが浮かんだ。

長兄興毅トレーナーが2日前に引退表明し、まさに最後のとりでになった。国内での世界戦は5年ぶりで世界挑戦は初めて。世界上位ランクを維持も、以前のような資金力、交渉力はない。チャンスを待ち続けるしかなかった。

「日本での世界戦ができ、みんなの支えで勝つことができたのもうれしい」。16年に再起から5戦目。一家の大黒柱として、3つ目のギネス記録3兄弟2階級制覇を達成し、亀田家の復活を有言実行してみせた。

兄譲りのフィジカルトレの成果もあった。プロ野球日本ハムにも在籍した多田久剛氏の指導で「体幹を通してエネルギーを下半身から上半身に伝えるトレ」。実は興毅トレーナーが5月の引退試合前に実践していた。

起床後、就寝前にストレッチ30分を欠かさない。このまじめさで、十数種類のメニュー3セットを週2日3カ月。スクワットやベンチプレスの負荷は20キロ増えた。「ジャブもパンチ力が上がってプレッシャーをかけられた。前なら押されていた」と振り返った。

王座空白期に一家へ加わった新たな家族も支えてくれた。16歳で武者修行先のメキシコで知り合った、元ボクサーで4歳年上のシルセ夫人。日本語を勉強して料理学校で和食を習い、減量中は同じ食事と尽くしてくれた。その愛妻にメキシコを本部とする、あこがれのWBCベルトをささげることもできた。【河合香】

◆複数階級制覇 日本のジムからは3階級制覇が最多で、亀田興毅、ホルヘ・リナレス、井岡一翔、八重樫東、長谷川穂積、井上尚弥、田中恒成の7人が達成している。2階級制覇はファイティング原田、柴田国明、井岡弘樹、畑山隆則、戸高秀樹(暫定含む)、粟生隆寛、亀田大毅に亀田和毅で15人目となる。女子では藤岡奈穂子が5階級制覇している。世界最多はデラホーヤとパッキャオの6階級。

◆亀田和毅(かめだ・ともき)1991年(平3)7月12日、大阪市生まれ。8歳でボクシングを始め、中卒後メキシコで武者修行し、08年11月にメキシコでプロデビューして2回KO勝ち。6つの地域王座を獲得。13年8月にフィリピンでWBO世界バンタム級王座獲得。日本人初のWBO王者として3度防衛。15年にWBA世界同級王座に2度挑戦失敗。171センチの右ボクサーファイター。

亀田3兄弟の過去5年
亀田3兄弟の比較
亀田和対アビゲイル・メディナ 4回、メディナ(左)に左パンチを放つ亀田和(撮影・小沢裕)

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藤岡奈穂子が王座統一&初防衛、会長は6階級色気

判定で初防衛を果たした藤岡はポーズを決める(撮影・山崎安昭)

国内初の5階級制覇王者藤岡奈穂子(43=竹原&畑山)が、王座を統一して初防衛にも成功した。暫定王者イルマ・サンチェス(30=メキシコ)を初回から圧倒。ダウンは奪えなかったが、ジャッジ3人ともフルマークの完勝で、3-0の判定勝ちを収めた。

藤岡は「初回から倒しに行った」とゴングからグイグイと攻めた。右ストレートがきれいに決まり、左ボディー、右ジャブでも相手をのけ反らせる。アッパーなど多彩なパンチとコンビネーションでスキを与えず。何度も後退させ、ロープやコーナーに追い込んだ。サンチェスは打たれ強く最後までダウンしなかったが、昨年12月に男女を通じて国内初の5階級制覇の実力差を発揮した。

藤岡は「初回でパンチは見えたし、距離も分かった。顔が打たれ強く、まとめて最後にボディーで倒しに行ったが、中盤で判定かなと思った」。完勝にも相手のタフさを認めた。43歳も「まだ伸びシロがある」と言い、パンチの精度や右アッパーなどを試しことができた。まだまだ進化している。

竹原会長も「きれいなボクシングで対応できていた。完勝。6階級いっちゃおうか?」と言うほどだった。今後の目標には「大きな舞台で」と、海外でのビッグ興行に参戦を願った。

WBA世界女子フライ級王座統一戦 10回、藤岡(左)はサンチェスに左ストレートを打ち込む(撮影・山崎安昭)
WBA世界女子フライ級王座統一戦 6回、藤岡(左)はサンチェスに左ストレートを打ち込む(撮影・山崎安昭)

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藤岡奈穂子が計量「次のステップに行ける試合に」

計量をクリアしたサンチェス(左)と藤岡

ボクシングWBA世界女子フライ級王座統一戦の前日計量が13日に都内であり、正規王者藤岡奈穂子(43=竹原&畑山)は暫定王者サンチェス(メキシコ)とともにクリアした。

藤岡は昨年12月に国内初の5階級制覇も今回は昨年3月獲得王座の初防衛戦となる。今年は米ロサンゼルスで2度合宿した。「ステップなど基本や意識の仕方で新たな面白さに気づいた。海外のビッグイベントとか、次のステップに行ける試合にしたい」と意欲は衰えていない。

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藤岡奈穂子「スリリング」相手グローブ薄くても余裕

計量をクリアした暫定王者イルマ・サンチェス(左)と正規王者藤岡菜穗子

ボクシングWBA世界女子フライ級王座統一10回戦の調印式と前日計量が、13日に都内で行われた。正規王者藤岡奈穂子(43=竹原&畑山)、暫定王者イルマ・サンチェス(30=メキシコ)とも、リミットより500グラム少ない50・3キロで計量をクリアした。藤岡は昨年12月にWBOライトフライ級を制し、国内で初の5階級制覇を達成した。この王座は返上し、今回は昨年3月に獲得した王座の初防衛戦となる。

グローブはともにメキシコ製も違うメーカーで、スポンサーのものを使用する。サンチェスは日本でなじみがなく、より薄いグローブに藤岡陣営は「薄すぎ。大丈夫か?」の声さえ上がった。藤岡は「ガードを気をつけるけど、スリリングでいい」で余裕の弁だった。相手からメキシコの民族衣装をサプライズプレゼントされ、「あした何か用意しないと」とこれには恐縮していた。

今年に入って、米ロサンゼルスで2度合宿した。「ステップとか基本のちょっとしたや、意識の仕方とか、新たな面白さに気づかされた」という。大目標を達成後で最初の試合になるが「次のステップに行ける試合にしたい」と話す。さらなるレベルアップの先には、海外でのビッグイベントに参戦を目標に掲げた。

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藤岡奈穂子が王座統一戦「さらに高みを」KO宣言

リングで統一戦でKO宣言した藤岡奈穂子

 ボクシングWBA女子世界フライ級王者藤岡奈穂子(42=竹原&畑山)が、9月14日に東京・後楽園ホールで暫定王者イルマ・サンチェス(30=メキシコ)との王座統一戦に臨む。13日の同会場での興行の中で発表された。

 藤岡は昨年3月の同王座決定戦で4つ目の世界王座についた。12月にはWBOライトフライ級王座も獲得して、日本人初の5階級制覇王者となった。その後に同王座は返上したが、相手はこの間に暫定王座を獲得していた。

 藤岡はリングに上がってあいさつ。「やっと試合が決まった。王者同士の戦いだがKOで勝つ。さらに高みを目指したい」とKO宣言でアピールした。

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チャオズ箕輪「顔が命、打たせない」王座獲得へ気合

王座を争う天海ツナミ(左)とチャオズ箕輪

 ボクシングの女子ダブル世界戦の前日計量が7日に都内で行われた。4選手とも1回でクリアした。

 WBOライトフライ級王座決定戦はチャオズ箕輪(30=ワタナベ)に天海ツナミ(33=アルファ)とも48・8キロ。リミットを100グラムアンダーでクリアし、8日に東京・後楽園ホールで対戦する。天海が昨年11月の挑戦者決定戦で勝利したが、5階級制覇した王者藤岡奈穂子(竹原慎二&畑山隆則)がこの王座を返上し、チャオズと空位を争う王座決定戦となった。

 チャオズは全日本7連覇の実績があり、16年プロデビューから6戦目での世界挑戦となる。プロ転向時に9階級制覇を目標に掲げ、「まずは1本目のベルトをとりたい。顔が命。一番に顔を打たれないようにしたい」。メインの42歳となる江畑佳代子とは同門に「お局様がいるので盛り上がっているし、いい手本になる」と言うと、江畑に「あとで給湯室に来なさい」とおしかりを受けた。

 天海は09年にWBAスパーフライ級王座を獲得した。5度目の防衛に失敗後は海外で3度挑戦も失敗してきた。久々の日本人対決で2階級制覇がかかる。「判定でなく倒して勝ちたい。ここがゴールではない。このチャンスにしっかりとって、世界に出て防衛していきたい」とKO宣言した。

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王者江畑佳代子は初防衛戦、3・8女子ダブル世界戦

江畑佳代子

 ボクシングの女子ダブル世界戦が15日に発表された。3月8日に東京・後楽園ホールで、WBOライトフライ級王座決定戦ではチャオズ箕輪(30=ワタナベ)と天海ツナミ(33=アルファ)が対戦する。WBOミニフライ級王者江畑佳代子(42=ワタナベ)は、パク・ジヒョン(32=韓国)との初防衛戦を迎える。

 チャオズは全日本7連覇の実績があり、16年プロデビューから6戦目での世界挑戦となる。天海は09年にWBAスパーフライ級に次いで階級制覇がかかる。この王座は5階級制覇した藤岡奈穂子(竹原慎二&畑山隆則)が返上したもの。

 メインの江畑は初挑戦から7年目にして、昨年5度目の挑戦で悲願の王座についた。この日は女子のみの興行となり、東洋太平洋1試合と日本王座戦3試合もあり、6大タイトル戦となった。

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吉川晃司祝福、藤岡奈穂子が世界最多タイ5階級制覇

吉川晃司に担がれながら笑顔を見せる、5階級制覇を達成した藤岡。左は竹原慎二、右は畑山隆則(撮影・鈴木みどり)

<女子プロボクシング:WBO世界ライトフライ級王座決定戦10回戦>◇1日◇東京・後楽園ホール

 ボクシングのWBO世界女子ライトフライ級王座決定戦が1日に東京・後楽園ホールであり、藤岡奈穂子(42=竹原&畑山)が世界最多タイの5階級制覇を達成した。

 IBFアトム級王者バジェ(コスタリカ)に3-0で判定勝ちし、勝者のコールを受けると歌手の吉川晃司と抱き合って喜びを爆発させた。「5階級を宣言してきて、難しいと思ったこともあったが、ホッとした」と胸をなで下ろした。6階級挑戦には「長生きしたい」と笑わせたが「モチベーション次第。海外でも」と意欲は衰えていない。

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藤岡奈穂子、世界最多タイ5階級制覇「ホッとした」

藤岡奈穂子対ヨカスタ・バジェ 5階級制覇を達成した藤岡(上)は吉川晃司(右下)に担がれながら笑顔を見せる(撮影・鈴木みどり)

<女子ボクシング:WBO女子世界ライトフライ級王座決定10回戦>◇1日◇東京・後楽園ホール

 WBAフライ級王者藤岡奈穂子(42=竹原&畑山)が世界最多タイの5階級制覇を達成した。2階級制覇を狙うIBFアトム級王者ヨカスタ・バジェ(25=コスタリカ)との対戦。中盤からリズムをつかみ、終盤は倒しにいった。最後までダウンも奪えなかったが、2~8ポイント差の3-0の判定勝ちを収めた。

 藤岡は勝者のコールを受けると、歌手の吉川晃司と抱き合って喜びを爆発させた。「ホッとした。5階級を宣言してきて、難しいと思ったこともあった。2敗して引退も考えたが、大きな経験になってここまで続けられた」と安堵(あんど)した。前世界王者山中慎介も観戦。「男子にも認められてうれしい」と笑みを見せた。

 序盤は「距離が遠く迷った。穴が分からなかった」という。3回に左ボディーが当たりだし、左フックでのけ反らせ、その後は再三右ストレートでぐらつかせた。「ボディーが簡単に入り糸口になった。パターンを探せたのが勝因。引き出しがあった」とキャリアのさがあった。

 試合前はKO宣言したが「タフそうで自分にハッパを掛ける意味で。KOしないと格好悪い」とラッシュしていった。「2、3発目をもらってくれなかった」とKOはならなかったが、竹原会長は絶賛だった。「すごい。僕らの時代ならおばあちゃんの歳」と、42歳の女王をたたえた。

 元世界王者天海ツナミがWBOアジアパシフィック王者になって挑戦を希望し、試合前には東洋太平洋王者チャオズ箕輪から挑戦状も届いた。男子で最多の6階級制覇挑戦の夢も広がるが「長生きしたい」と笑わせた。「今は一段落。あとは気持ち次第。海外のメジャーな場所でもやってみたい」と意欲は衰えていない。

藤岡奈穂子対ヨカスタ・バジェ 8回、バジェ(左)にボディを浴びせる藤岡(撮影・鈴木みどり)

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藤岡奈穂子「10回かからない」KOで2階級制覇へ

 ボクシングのWBO女子世界ライトフライ級王座決定戦の計量が、30日に都内で行われた。WBAフライ級王者藤岡奈穂子(42=竹原&畑山)が世界最多タイの5階級、IBFアトム級王者ヨカスタ・バジェ(25=コスタリカ)が2階級制覇をかけ、1日に東京・後楽園ホールで対戦する。藤岡は48・7キロ、バジェは48・1キロで、リミット48・9キロをクリアした。

 今回の対戦は二転三転してようやく決まった。藤岡は「やっと決まった。あとはやるだけ。18年間やってきて最終段階にきている。集大成として結果を残したい」との決意を披露した。今回は階級を落としての挑戦だが「久しぶりの減量で、きついかと思ったが、体調はいつもよりいい」と自信を見せる。「倒し合いになり、10回かからないと思う」とKO決着を予告した。

 バジェはアマ経験も豊富で、13勝(6KO)と無敗を誇る。「この階級はベストウエート。激闘になるだろうが勝ちたい」と話した。コスタリカからの来日は過去男子2人が世界挑戦失敗に、陣営は「三度目の正直。ハートは東京ドームより大きい。あした分かる」と強気だった。

 藤岡は11年のWBCアトム級を皮切りに、13年WBAスーパーフライ級、15年WBOバンタム級、今年3月にはWBAフライ級王座を獲得した。国内の男子は5人の3階級制覇が最多で、藤岡が国内初の4階級制覇となった。世界での男子はデラホーヤとパッキャオの6階級制覇が世界最多記録となっている。

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天海ツナミ、世界挑戦権獲得へ「KOで勝ちたい」

WBOアジア・パシフィック女子ライトフライ級王座決定戦に臨む天海(右)とリバス(撮影・藤中栄二)

 ボクシングの勝又ジム55周年記念興行の記者会見は28日、東京・文京区の日本ボクシングコミッションで開かれた。

 メインイベントとなるWBOアジア・パシフィック女子ライトフライ級王座決定戦に出場する元WBA女子世界スーパーフライ級王者・天海ツナミ(33=アルファ)が対戦相手のカレアン・リバス(28=フィリピン)と同席で会見に臨んだ。

 天海は「これは次の世界挑戦権が懸かっている。その権利を取りたいと思います」と意欲満々。主催者となる勝又洋会長からも、この勝者が12月1日に東京・後楽園ホールで行われるWBO女子世界同級王座決定戦(藤岡奈穂子-ヨカスタ・バレ)で誕生する新王者への指名挑戦権が得られることが報告された。

 会見前の前日計量ではリミットよりも100グラムアンダーの48・8キロでパスした天海は「先のことですけど、自分が(世界戦を)戦うつもりでいる。しっかり勝って終わりたい。インパクトのあるKOで勝ちたい」と強調していた。

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藤岡奈穂子TKOで世界4階級制覇!吉川晃司が肩車

イサベル・ミジャンを破り4階級制覇を達成し吉川晃司に肩車で祝福される藤岡奈穂子(撮影・山崎哲司)

<プロボクシング:WBA女子フライ級王座決定戦10回戦>◇13日◇東京・後楽園ホール

 藤岡奈穂子(41=竹原慎二&畑山隆則)が同級2位イサベル・ミジャン(メキシコ)に10回21秒TKO勝ちし、男女を通じて日本選手初の世界4階級制覇を達成した。2回にダウンを奪うと、最終10回の連打でレフェリーが試合を止めた。戦績は藤岡が18戦16勝(7KO)2敗。

 怖かったのは試合後だけだっただろう。勝利のリングで高く高く肩車してもらったのは、ジムの名誉顧問を務める俳優の吉川晃司。182センチの長身に担がれ、「高かったです」といつもとは違う勝利の景色に、おっかなびっくり喜んだ。

 身長差9センチを意に介さず、鋭い踏み込みで懐に侵入。終始、強打を打ち込んでペースをつかんだ。2回にはカウンターの左フックを顔面にぶち込んでダウン奪取。一気に試合を決めるかと思いきや、大振りしながらも立ち続けるミジャンに「骨のある相手だった」と10回まで粘られたが、最後は10回に連打で仕留めた。 日本人初の4階級制覇にも「実感はない」と言う。ただ、続けたのは覚悟の言葉。「女子は取りやすいと思われたくない。しっかりした、質の高い試合をしないと」と責任感が口をついた。今後はライトフライ級での5階級制覇に挑んでいく。

4回、ミジャン(左)を攻める藤岡奈穂子(撮影・山崎哲司)
4回、藤岡奈穂子はイサベル・ミジャンを攻める(撮影・山崎哲司)
4階級制覇を達成した藤岡奈穂子は賞状を手にポーズをとる(撮影・山崎哲司)

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山中慎介がMVPなど「3冠」 ボクシング年間表彰

年間MVP選出を受けガッツポーズで立ち上がる山中。左から井上、1人おいて小国(撮影・下田雄一)

 16年のボクシング年間表彰式が10日に都内で行われ、WBC世界バンタム級王者山中慎介(34=帝拳)が最優秀選手賞、KO賞、年間戦最高試合賞(世界戦)の「3冠」に輝いた。

 最優秀選手賞の発表がされた瞬間に左拳を掲げた山中。昨年9月に7回TKOで11度目の防衛に成功したアンセルモ・モレノ(パナマ)戦でKO賞、最高試合に選ばれ、「大変うれしく思います。自分自身も価値ある勝利だったと思う。17年に向けても勢いをつけられた」。3月2日にカルロス・カールソンを迎える12度目の防衛戦(東京・両国国技館)への大きな弾みにもなった。

 各賞は以下の通り。

▼最優秀選手賞 山中慎介

▼技能賞 井上尚弥

▼殊勲賞 小国以載

▼努力・敢闘賞 石本康隆

▼KO賞 山中慎介、井岡一翔

▼新鋭賞 比嘉大吾

▼年間最高試合賞(世界戦) 山中慎介-アンセルモ・モレノ

▼年間最高試合賞(世界戦以外) 亀海喜寛-ヘスス・ソト・カラス

▼女子最優秀選手賞 藤岡奈穂子

▼女子年間最高試合 藤岡奈穂子-真藤ゴー

▼優秀選手賞 高山勝成、田口良一、田中恒成、八重樫東、井岡一翔、河野公平、井上尚弥、カルロス・クアドラス、山中慎介、小国以載、長谷川穂積、ホルヘ・リナレス

▼特別功労賞 長谷川穂積

▼特別賞 木村悠、池原シーサー久美子、安藤麻里、原田政彦、故金子繁治、故酒井忠康

ベルトを肩にファイティングポーズする、左から井上、山中、小国(撮影・下田雄一)

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藤岡奈穂子、4階級制覇へ3・13WBA世界戦

藤岡奈穂子

 ボクシング女子の藤岡奈穂子(竹原慎二&畑山隆則)が世界4階級制覇を懸け、3月13日に東京・後楽園ホールで世界ボクシング協会(WBA)女子フライ級王座決定戦に臨むと8日、所属ジムが発表した。対戦相手はイサベル・ミジャン(メキシコ)。

 41歳の藤岡は2015年10月に日本ボクシングコミッションの女子公認後、日本初の世界3階級制覇を達成した。昨年10月に4階級制覇を狙い、世界ボクシング評議会(WBC)女子フライ級王座に挑んだが失敗した。

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藤岡奈穂子4階級制覇へ WBOバンダム級王座返上

 竹原&畑山ジムは6日、WBO女子世界バンタム級王者藤岡奈穂子が5日付で同王座を返上し、4階級制覇を目指して10月1日にメキシコでWBC女子世界フライ級王者ジェシカ・チャベスに挑戦すると発表した。

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ボクシング藤岡奈穂子4階級制覇へメキシコで世界戦

 ボクシング女子の藤岡奈穂子(竹原慎二&畑山隆則)が4階級制覇を懸け、10月1日にメキシコでWBC女子フライ級王座に挑戦すると6日、所属ジムが発表した。

 藤岡は昨年10月に日本ボクシングコミッションの女子公認後、初の世界3階級制覇を達成。世界ボクシング機構(WBO)女子バンタム級王座は5日付で返上した。

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王者・藤岡奈穂子バンタム初防衛「目標5階級制覇」

10回終了後、勝利を確信しガッツポーズする藤岡。左端は真道(撮影・江口和貴)

<プロボクシング:WBO女子世界バンタム級タイトルマッチ10回戦>◇13日◇東京・後楽園ホール

 国内女子初の3階級制覇の実績を持つ、王者・藤岡奈穂子(40=竹原&畑山)が初防衛に成功した。

 元WBC女子フライ級王者・真道ゴー(28=グリーンツダ)と対戦。初回に右ストレートをもらい腰を落とすピンチも、クリンチで冷静に対応。2回以降は左フックを効果的に使い、8回終了間際には連打からの強烈な右でダウンを奪った。KOこそ逃したが、3-0(97-92、98-91、98-91)の判定で勝利した。

 「1ラウンドで心が折れそうだったが、何とか立て直せた。5階級制覇を目標に掲げているし、ここで負けてるわけにはいかないと思った。ピンチも経験したし、ダウンも奪えて収穫の多い試合になった」と満足そうに振り返った。

 元WBA世界ミドル級王者の竹原慎二会長は「最初は危ないと思ったが、最後までスタミナがもった。しっかり練習している成果。真道選手とともに、こういうレベルの高い選手が増えていけば、女子ボクシングもさらに盛り上げると思う」と話した。

 藤岡の戦績は15勝(6KO)1敗となった。

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藤岡奈穂子バンタム級を初防衛 池山直アトム級V4

<プロボクシング:WBO女子ダブルタイトルマッチ10回戦>◇13日◇東京・後楽園ホール

 昨年3階級制覇したバンタム級王者の藤岡奈穂子(竹原慎二&畑山隆則)が挑戦者の真道ゴー(グリーンツダ)に3-0で判定勝ちし、初防衛に成功した。ジャッジの採点は98-91、97-92、98-91。

 アトム級王者の池山直(フュチュール)は挑戦者の花形冴美(花形)と引き分けて4度目の防衛を果たし、自身の国内最年長防衛記録を46歳8カ月に更新した。採点は96-94、94-96、95-95と三者三様だった。

 戦績は40歳の藤岡が16戦15勝(6KO)1敗、池山は12戦9勝(1KO)2敗1分け。

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V11内山高志が初MVP、女子は藤岡奈穂子

11度目の防衛に成功した内山高志はベルトを手に記念撮影(写真は2015年12月31日)

 日本ボクシングコミッション(JBC)は22日、東京都内で2015年の表彰選手選考会を開き、最優秀選手に日本歴代単独2位の11度目の防衛に成功した世界ボクシング協会(WBA)スーパーフェザー級スーパー王者の内山高志(ワタナベ)を初選出した。内山は世界ボクシング機構(WBO)スーパーフライ級王者の井上尚弥(大橋)とともにKO賞も獲得。

 3階級制覇したWBAフライ級王者の井岡一翔(井岡)は殊勲賞、防衛回数を9に伸ばした世界ボクシング評議会(WBC)バンタム級王者の山中慎介(帝拳)は技能賞に選ばれた。

 年間最高世界戦は、WBCスーパーフェザー級タイトルマッチ(米ラスベガス)で王者の三浦隆司(帝拳)がフランシスコ・バルガス(メキシコ)にTKO負けした一戦だった。女子の最優秀選手は、JBC公認後初の3階級制覇を果たした藤岡奈穂子(竹原慎二&畑山隆則)が受賞した。2月12日に表彰式が行われる。

 表彰選手は次の通り。

 ▽最優秀選手賞 内山高志▽技能賞 山中慎介▽殊勲賞 井岡一翔▽敢闘賞 八重樫東(大橋)三浦隆司▽努力賞 河野公平、田口良一(以上ワタナベ)木村悠(帝拳)田中恒成(畑中)▽KO賞 井上尚弥、内山高志▽新鋭賞 井上拓真(大橋)尾川堅一(帝拳)▽年間最高試合(世界戦) 三浦隆司-フランシスコ・バルガス▽年間最高試合(東洋太平洋、日本タイトル戦)日本ライトフライ級タイトルマッチ 拳四朗(BMB)-堀川謙一(SFマキ)▽女子最優秀選手賞 藤岡奈穂子▽女子年間最高試合 小関桃(青木)-宮尾綾香(大橋)▽特別賞 石田順裕(グリーンツダ=引退)故久末聖治(元JBC北海道地区事務局長)故桑田和昌(元JBCレフェリー)故遠山甲(元JBCレフェリー)故織田秀樹(元中日本協会会長)

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藤岡奈穂子3-0圧勝で日本人女子初3階級制覇

藤岡(左から3人目)は竹原会長(右端)、畑山マネジャー(左端)らと記念撮影

<プロボクシング:WBO女子世界バンタム級王座決定10回戦>◇19日◇東京・後楽園ホール

 藤岡奈穂子(40=竹原&畑山)が日本女子初の3階級制覇に成功した。初回から兪禧晶(ユ・ヒジョン、35=韓国)を一方的に攻め立て、ダウンは奪えなかったが3-0判定勝ち。11年のWBCミニマム級、13年のWBAスーパーフライ級に続き2度目の挑戦で3本目のベルトを獲得。今後はライトフライ級、フライ級での王座獲得を目指す。

 藤岡は最終10回のゴングと同時にラッシュした。初回から圧倒して、8回にはジャストミートしすぎて左拳を痛めたほど。「KO宣言していたので。格好悪いと倒しにいったが、相手の気持ちが強かった」。ダウンも奪えなかったが、ジャッジ2人がフルマークの完勝だった。

 相手パンチをかわしたり、拳を回すなどパフォーマンスで観客をあおった。「KOできず物足りないが、海外で経験したことなどいろいろ見せたかった。40歳の老かいさも増した」と笑った。22日には日本人王者の王座統一戦など、12月まで女子世界戦が続く。そのスタートで第一人者の実力を見せつけた。

 9月にボクサー女子会を開き、約40人が集まった。呼び掛けたのが藤岡で会長となり、女子を盛り上げようという決起集会。「私がアピールできるのは複数階級制覇」と話す。唯一黒星となったフライ級にライトフライ級が標的となる。「どこでも誰でも強い人とやりたい」。さらにベルトコレクションを増やしていくつもりだ。

 ◆藤岡奈穂子(ふじおか・なおこ)1975年(昭50)8月18日、宮城・古川市(現大崎市)生まれ。古川女からソフトボール遊撃手でインターハイ、国体出場。99年に地元でボクシングを始め、世界選手権にも出場した。09年9月プロデビュー。11年に国内最年長の35歳8カ月20日で世界王座獲得。13年に3階級上げて日本女子初の2階級制覇。158センチの右ボクサーファイター。

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