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諏訪魔V6「あんなに強い人が」同年代佐藤たたえる

全日本後楽園大会 6度目の3冠ヘビー級防衛に成功した諏訪魔(撮影・松熊洋介)

<全日本:後楽園大会>◇23日◇東京・後楽園ホール

3冠ヘビー級選手権は、王者・諏訪魔(44)が挑戦者・佐藤耕平(43=フリー)に勝利し、6度目の防衛に成功した。

「馬力もあったし、骨が折れるかと思った」と言うほどの強烈なラリアットを受け、意識が飛びそうになったが、終盤連続バックドロップで逆転。右手を大きく突き上げ、勝利を確信した諏訪魔はラリアットからのバックドロップホールドで沈めた。

同年代の佐藤との対戦を心待ちにしていた。お互いに小細工などせず、1つ1つの技を確かめ合うようにぶつかり合った。「対戦できて良かった。あんなに強い人がいると思ったら、日本のプロレス界も捨てたもんじゃない」とたたえた。

08年に初のベルトを手にし、昨年3月43歳で史上最多7度目の戴冠となり、故・三沢さんや川田の5度を超えた。頂点に立ち続ける今も「3冠は特別な空間。強い相手とやる夢のような時間」とベルトの重みを感じ取りながらリングに立ち、若手にも背中で存在感を見せつける。1月の4度目の防衛戦では、25歳青柳優馬の史上最年少の三冠ヘビー級王座と5冠獲得を阻止。同24日には31歳芦野を26分を超える戦いで退けた。「今年は次世代の若い力が出てくると」と若手の台頭を望みながらも、ベルトを守り続ける闘志と覚悟も見せる。

ファンの前で「これを巻いたのが3月(23日)。1年間王者であり続けたい」と誓う。次期挑戦者に名乗りを上げたヨシタツには現在3連敗中だが「(3連敗は)俺にとっても汚点だ。3冠戦で払拭(ふっしょく)してやる」と受けて立つ意志を見せ、3月中の対戦が濃厚となった。リングでファンと交わした約束は7度目の防衛で必ず守る。【松熊洋介】

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佐藤耕平が前哨戦で諏訪魔に勝利「小細工せず」

全日本新木場大会 試合後バックステージで取材に応じる佐藤耕平(左)と石川修司(撮影・松熊洋介)

<全日本プロレス新木場大会>◇18日◇新木場1stRING

23日の3冠ヘビー級選手権で王者・諏訪魔(44)に挑戦する佐藤耕平(43=フリー)が、前哨戦に勝利した。「パートナーの石川(修司)さんに助けられた」と謙遜したが、諏訪魔をエルボーでKOし、佐藤光瑠にパイルドライバーを豪快に決めて3カウントを奪った。

多くを語らず、虎視眈々(たんたん)と初のビッグタイトルを狙う。「レスラーというのは言葉でああだこうだ言うより、1回のリングで結果を出した方がいい」。昨年まで長く在籍していたゼロワンでは、05年に亡くなった故・橋本真也さんの魂を継承してきた。付き人を務め、時にはタッグを組んで戦った。今年1月24日後楽園大会で、橋本さんも巻いたことのある3冠ヘビー級のベルトに挑戦表明。「師匠でもある橋本真也も巻いたことのある強さの象徴のベルト。挑戦を受けていただきたい」と頭を下げた。

相手は史上最多の7度戴冠を誇る諏訪魔。前哨戦で勝利はしたが「レスリングの実績もあるし、派手さはないけど重量感がある」と油断はできない。「変な小細工とかせずに正面からぶつかっていく。ベルトを取って全日本をかき回したい」。内に秘めた闘志をリングで爆発させる。【松熊洋介】

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「馬場さんありがとう」武藤敬司がGHC奪取宣言

メーンイベントを終えて「天国の馬場さん、ありがとう!」と、叫ぶ武藤敬司(撮影・丹羽敏通)

<ジャイアント馬場23回忌追善興行>◇4日◇後楽園ホール

馬場さんの思いを胸に武藤敬司(58)がタイトル奪取に向かう。

メインの6人タッグマッチで、諏訪魔、小島聡と組み、天山広吉、カズ・ハヤシ、河野真幸組に勝利。最後自らシャイニング・ウィザードで河野から3カウントを奪い、大会を締めた。「この6人は今は全然違う場所でやっているけど、同じ釜の飯を食った仲間。心地いい時間だった。馬場さんありがとう」と感謝した。

大きな挑戦が控える。12日ノア日本武道館大会で、GHCヘビー級王者の潮崎豪に挑む。「この中では俺が現役最年長。みんなからエネルギー頂きましたよ。最年長の俺がGHC取って大きな背中を見せてやりたい」と宣言した。これには横にいた天山も「こんな現役バリバリな58歳見たことない」と脱帽。武藤はさらに「長くやれるスポーツとして見本になりたい」と後輩や子どもたちへも思いを届ける。「(GHCを)取ればあと5年くらいいけそうじゃない?」。元気いっぱいの58歳武藤が12日、ベルトを巻いて天国の馬場さんに勝利の報告をする。

メーンイベントで得意のポーズを決める武藤敬司(撮影・丹羽敏通)

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諏訪魔5度目防衛「芦野またやろうぜ。待ってるぞ」

防衛に成功しポーズを決める諏訪魔(撮影・滝沢徹郎)

<全日本:後楽園大会>◇24日◇東京・後楽園ホール

3冠ヘビー選手権は第63代王者諏訪魔(44)が、挑戦者の芦野祥太郎(31)に勝利し、5度目の防衛に成功した。

13歳下の若手の挑戦を退けた。序盤から左足を集中的に狙う芦野の作戦に苦しめられた。レフェリーに「ギブアップか」と聞かれるも首を縦に振らず、観客の拍手に後押しを受け、ロープをつかみ、回避した。力と力のぶつかり合いは26分に及び、諏訪魔がバックドロップホールドを決め、ようやく決着を付けた。「芦野、お前のハートが一番俺は大好きだよ。足壊れちゃったけど俺はうれしい。またやろうぜ。それまで三冠のベルトをずっと巻いているからな。待ってるぞ」とコーナーに座り込む芦野に言葉をかけた。

デビュー17年目を迎えたが、若手には、まだまだ負けられない。今月3日に行われた4度目の防衛戦では青柳優馬の史上最年少の三冠ヘビー級王座と5冠獲得を阻止。「まだまだ伸びしろがある」とエールを送った。この日勝利した芦野にも「今年は次世代の若い力が出てくると思う。その中でも気持ちが強くて、これから三冠ヘビーや世界タッグを間違いなく取る人間」と評価。若手の実力を認めながらも、ベルトを守り、タイトルの重みを体で教えた。

昨年3月に同タイトル史上最多7度目の戴冠を果たした。その後コロナ禍で無観客試合を経験。納得のパフォーマンスができない中でも3冠ベルトだけは渡さなかった。「これを巻いたのが3月。緊急事態の中、1年間は王者であり続けたい」とさらなる防衛に意欲を見せる。試合後には43歳の佐藤耕平が名乗りを挙げた。「師匠でもある橋本真也も巻いたことのある強さの象徴のベルト。挑戦を受けていただきたい」。諏訪魔も「ものすごい強敵。実績も申し分ない」と承諾した。おじさんレスラー2人が、真っ向勝負で最強ベルトの価値を高める。

芦野祥太郎(上)にバックドロップを見舞う諏訪魔(撮影・滝沢徹郎)
試合後、挑戦者として名乗りを上げた佐藤耕平(奥)は諏訪魔と握手を交わす(撮影・滝沢徹郎)

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王者諏訪魔「強かったよ」青柳の挑戦退け4度目防衛

三冠ヘビー級タイトル防衛に成功しポーズを決める諏訪魔(撮影・中島郁夫)

<全日本:後楽園大会>◇3日◇後楽園ホール

3冠ヘビー級選手権試合は、第63代王者の諏訪魔(44)が青柳優馬(25)の挑戦を退け、4度目の防衛に成功した。

何度フォールしてもカウント2で粘る相手をバックドロップとラリアットの応酬で沈めた。

青柳の史上最年少での3冠ヘビーと史上最年少5冠獲得を阻止。試合後は肩で息をしながら「(青柳は)強かったよ。急成長している。首や腕がしびれている。まだまだ伸びしろがある。今年1発目が青柳でよかった」と伸び盛りの25歳をたたえた。

前日の借りを返した。2日の世界タッグ選手権試合では、石川と組んで青柳、宮原組に敗れ、ベルトを失った。最後、諏訪魔は青柳にフロントヘッドロックから絞められレフェリーストップとなる屈辱を味わい、敗戦によって石川との「暴走大巨人」も解散に追いやられた。

デビューから16年。昨年3月には最多7度目の3冠ヘビー級王座戴冠。長年いる全日本プロレスへのこだわりも強く「全日本にかけている。気持ちの差だと思う」と勝因を口にした。44歳のベテランだが、体力も気持ちも衰えていない。試合後には次の防衛戦の相手に、以前から気になっていた31歳の芦野を指名。「今年は次世代の若い力が出てくると思う。その中でも芦野はハートが良くて筋が通っている」と年齢がひと回り以上下の若手に諏訪魔のプロレスを見せつける。

全日本は来年50周年の節目を迎える。「それまでチャンピオンで居続けたい。俺は全盛期だ」と拳を突き上げて締めた。

団体を支えてきた大学の先輩でもある故ジャンボ鶴田さんの背中を追いかけながら、諏訪魔が今年も全日本を引っ張っていく。

青柳(下)に逆エビ固めを決める諏訪魔(撮影・中島郁夫)
青柳(右)にバックドロップを決める諏訪魔(撮影・中島郁夫)
青柳(下)にラリアット決める諏訪魔(撮影・中島郁夫)
青柳(右)にフィニッシュのバックドロップを決める諏訪魔(撮影・中島郁夫)

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石川、諏訪魔組が2連勝 全日世界最強タッグ決定L

<全日本:世界最強タッグ決定リーグ公式戦>◇23日◇後楽園ホール

石川修司(45)、諏訪魔(44)組が、岩本煌史(30)、ジェイク・リー(31)組を破り、2勝目を挙げた。

序盤、諏訪魔が反則まがいの技を連発し、和田レフェリーを敵に回してしまった。暴言を浴びせ続けると、和田レフェリーから「お前が一番悪いんだよ」と応戦された。場外にいる諏訪魔は追い掛けられ“口撃”を受け、最後には「負けろ」と吐き捨てるように言われる場面も。その間、石川が痛めつけられ、流れをつかめなかった。中盤以降は連係プレーを駆使し、リーを押さえながら、岩本に集中攻撃を浴びせ、最後はラストライドで沈めた。

余力を残したまま敗れたリーは試合後に諏訪魔に殴り込みをかけて“延長戦”。勝利したが、後味の悪い結果になった。諏訪魔は「ジェイク(リー)は何やってんだあいつは。もっと最初から来いよ。だらしないな。腹立つな。できねえやつはぶっつぶしてやるよ」と最後まで怒りが収まらない様子だった。

一方で負けたリーは「いや~。ペース配分を考えずに最初からいけば良かったよ。相手を挑発しなくても、突っかかっていけば、あの人(諏訪魔)は暴走するから。お客さんもそれが見たいだろ。諏訪魔っていう選手を暴走させるためにやっていく」。タッグ戦ではあるが、2人の因縁の戦いは今後も続いていきそうだ。

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延期の全日本チャンピオンカーニバル9・12開幕

全日本プロレスは8日、今年のチャンピオンカーニバルの出場者と日程を発表した。春恒例のシングルリーグ戦だが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期となっていた。

10人で以下の2ブロックに分かれ、リーグ戦を実施する。Aブロック 諏訪魔(4年連続15度目)、ゼウス(7年連続7度目)、ジェイク・リー(2年連続4度目)、黒潮“イケメン”二郎(初出場)、熊嵐(初出場)

Bブロック 宮原健斗(7年連続7度目)、石川修司(4年連続4度目)、ヨシタツ(3年連続3度目)、青柳優馬(2年連続2度目)、芦野祥太郎(初出場)

9月12日に愛知・名古屋国際会議場で開幕し、10月5日東京・後楽園ホールで優勝決定戦が行われる。

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王者諏訪魔「厳しかった」パートナー下し2度目防衛

三冠ヘビー級タイトル防衛に成功した諏訪魔(撮影・中島郁夫)

<全日本プロレス:後楽園大会>◇25日◇東京・後楽園ホール

3冠ヘビー級選手権試合は、王者諏訪魔(43)が、世界タッグ王座のパートナー・石川修司(44)に27分33秒、岩石落とし固めで勝利し、2度目の防衛に成功した。

盟友対決は、序盤から激しい肉弾戦となった。石川が場外で諏訪魔を豪快に投げ飛ばすと、諏訪魔が首を負傷。そこから石川は徹底的な首狙いで諏訪魔を攻め込んだ。それでも、王者は一瞬の隙をついたドロップキックで逆転。一気にペースを奪い返すと、得意のバックドロップを連発し、最後は豪快なバックドロップホールドで3カウントを奪った。

ベルトを腰に巻いた諏訪魔は「厳しかった。首から腰にかけて電気が走った。石川選手は最高、最強のパートナーでありライバル」と激闘を振り返りつつ、ファンに「みんなで全日本プロレスを全盛期にもっていきます」と誓った。

試合後のリングには、宮原健斗、黒潮“イケメン”二郎が登場。世界タッグ王座挑戦のアピールを受けると、戦い終えたばかりの石川と相談し、これを受諾。8月30日の東京・後楽園ホール大会での対戦が決定的となった。

また、この日の興行では、コロナ禍により延期されていた「チャンピオン・カーニバル」が9月12日に開幕することも発表された。王者として臨むことになる諏訪魔は「優勝から遠ざかっているので、誰が1番乗っているのかを示したい」と力を込めた。

石川(右)にバックドロップを決め三冠ヘビー級タイトル防衛に成功した諏訪魔(撮影・中島郁夫)

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諏訪魔が初防衛 全日初、無観客3冠ヘビー級選手権

3冠ヘビー級選手権で挑戦者芦野祥太郎を高く持ち上げる王者諏訪魔(全日本プロレス提供)

<全日本プロレス:テレビマッチ>◇6月30日◇会場非公開

全日本プロレス史上初となる無観客での3冠ヘビー級選手権が行われ、王者諏訪魔(43)が挑戦者芦野祥太郎(30)を下し、初防衛を果たした。

188センチの諏訪魔に対し、芦野は174センチ。体格差では有利だが、元日体大レスリング部で馳浩氏にスカウトされプロレス界入りした芦野のパワーと技術に苦戦した。低空ドロップキックやアンクルロックで足を徹底的に攻められるが、ジャーマン連発で流れを引き寄せ、最後は芦野を高々と持ち上げてラストライドでマットにたたきつける。そのまま3カウントを奪い、27分59秒で勝利を決めた。

諏訪魔は3月23日の後楽園大会で前王者宮原健斗から王座を奪取。以来3カ月ぶり、しかも無観客での3冠戦はベテラン諏訪魔をも緊張させた。「3冠ベルト守ったぞ、オイ。全日本プロレス史上初めて無観客で3冠戦やって、勝ったぞ。ベルトと全日本の看板を守れてよかったよ」と報告した。

全日本は7月13日から有観客興行を再開する。諏訪魔はファンの前で世界タッグを保持する盟友石川修司に“究極の5冠戦”をやろうと持ちかけた。2つの統一王座である世界タッグと3冠ヘビーの5冠を諏訪魔は同じ5冠の資格がある石川との究極の戦いを以前から求めていた。「お客さんいれるのが決まったんだから、俺の夢である究極の5冠戦をやりたい」と呼びかけると、石川は「7月25日、俺とそのベルトをかけて、これぞ全日本という戦いをしませんか」と約4カ月ぶりの聖地後楽園ホールを舞台に指定した。諏訪魔は「ボロボロになるまで正々堂々と勝負したい」と話し、2人は固く握手した。

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諏訪魔&石川組が世界タッグV2 無観客TVマッチ

世界タッグ選手権で防衛した王者の諏訪魔(左)と石川修司(右)(全日本プロレス提供)

<全日本プロレス:テレビマッチ>◇5日◇会場非公開

全日本プロレスが無観客テレビマッチを行い、世界タッグ選手権で“暴走大巨人”こと王者諏訪魔(43)、石川修司(44)組が宮原健斗(31)、ヨシタツ(42)組の挑戦を退け、2度目の防衛に成功した。

このタイトル戦は3月18日名古屋大会で行う予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、大会中止。だが、4月30日にヨシタツが再度挑戦を要求し、仕切り直しの一戦が実現した。

3年連続で最優秀タッグチーム賞を受賞している王者組の2人が優位に試合を運ぶが、ヨシタツ、前3冠王者宮原も負けじと逆襲。宮原の強烈な蹴り、ヨシタツのDDTなど諏訪魔を追い詰めるも、逆に諏訪魔が覚醒。ローリングラリアット、ロケットブロッサムと得意の連係技を決め、最後は諏訪魔がヨシタツから岩石落とし固めで3カウントを奪った。

現3冠王者でもある諏訪魔は試合後、「面白かったよ。おれはじっと見てくれるプロレスが大好き。こうしたらお客さんの反応がくるかと、イメージできる」と無観客だからこその楽しさを熱弁。「若手とかにはいい場所なんじゃないかと思うよ。だって観客の声援に左右されてたらいかんでしょ。そういう面では初心を取り戻せた。じっくりプロレスを体現するべきと思った」と自らのプロレス観を再確認した。石川も「新しいことにチャレンジしていかないと」と前向きな姿勢を示した。

3日にアジアタッグ、5日に世界タッグ、16日には世界ジュニアヘビー級と、テレビマッチでのタイトル戦が続く。諏訪魔は「3冠だってある。どんどんやりたい」と3冠ヘビー級王座の防衛戦にも意欲をみせた。

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プロレスに休業補償を 異例集結で統一組織創設!?

プロレス7団体の選手、関係者(撮影・中島郁夫)

新型コロナウイルス感染拡大の影響で興行を自粛している新日本プロレスなど国内プロレス7団体の選手、関係者が15日、都内で元文部科学相の馳浩衆院議員(58)に要望書を提出した。プロレスは選手間の接触が多く、観客席との距離も近いため、興行再開の見通しが立たない。苦しい自粛期間を耐えるため簡易検査キットの早期普及、選手の休業補償の2点を訴えた。

永田町の衆院議員会館に、スーツのプロレスラーの姿があった。新型コロナウイルス感染拡大の中、密集、密閉、密接の「3密」が当てはまるプロレス興行は、ほとんどが中止や延期。どの団体も興行が収入の大部分を占めるため、長期化すれば団体存続の危機にもつながる。そんな中、新日本プロレス、スターダムの親会社である株式会社ブシロード木谷高明取締役(59)を発起人とし、簡易検査キット早期普及、選手の休業補償について、プロレスラーでもある馳議員に要望書を提出した。

他のスポーツ、エンターテインメント界も止まっている状況。苦しいのはプロレス界だけではないと理解しながら動いたのは、補償という安心を得て長期の自粛後に無事興行を再開するためだ。木谷氏は現在、国内で開発が進む簡易検査キットの普及を求めたことについて「無観客試合をする上でも、選手の安心につながる」と説明。同時に、興行再開時に観客への安全、安心にもつながるとした。

休業補償を求めたのは、プロレスラーの多くが年俸制など団体と特殊な契約を結んでおり、社員でもフリーランスでもないため。国からの補償の対象となるかをスポーツ庁、経済産業省の担当者に確認。前年同月比で収入が半減した個人事業主に最大100万円を給付する「持続化給付金」で補償可能と説明を受けた。他にも団体、選手が利用できる補償があり、馳議員からも「つなぎ役になる」と協力を約束された。

各団体を代表して新日本プロレス棚橋弘至(43)、全日本プロレス諏訪魔(43)、ノア丸藤正道(40)、DDTのHARASHIMA、スターダム岩谷麻優(27)、東京女子坂崎ユカ、ディアナ井上京子(50)が出席。全員が現状を報告した。棚橋は「メジャースポーツのプロ野球、サッカー、大相撲が試合を再開し、プロレスはしんがり、一番最後でもいい。プロレスができるようになる時に、エンタメ、スポーツ業界が復活という形になる」と覚悟を示した。

団体の垣根を越えた異例の集結だが、集まったのは木谷氏が声をかけた一部にすぎない。馳議員は「苦言を呈するようですが…」と木谷氏に統一組織創設を要望。木谷氏も「今後、チャリティーやオールスター戦の実現のためにも、あったほうがいい。音頭をとりますよ」と前向き。苦難の時だからこそ、それを乗り越えるための“プロレス協会”設立が実現するかもしれない。【高場泉穂】

東京女子プロレスの坂崎ユカ

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新日本など7団体が馳浩議員に休業補償など要望書

馳浩衆議院議員(右)に要望書を提出するブシロード木谷高明取締役(撮影・中島郁夫)

新型コロナウイルス感染拡大の影響で興行を自粛している新日本プロレスなど国内プロレス7団体の選手、関係者が15日、都内で馳浩衆議院議員(58)に要望書を提出した。

発起人は新日本プロレス、スターダムの親会社である株式会社ブシロードの木谷高明取締役(59)。無観客試合実施や興行再開時に必要となる簡易検査キットの早期普及、選手の休業補償の2点について要望した。

各団体を代表して、新日本プロレス棚橋弘至(43)、全日本プロレス諏訪魔(43)、ノア丸藤正道(40)、DDTのHARASHIMA、スターダム岩谷麻優(27)、東京女子坂崎ユカ、ディアナ井上京子(50)が、それぞれ現状に言及した。

新日本プロレスは3月1日から約1カ月半、興行を中止している。棚橋は「選手は試合再開の時を待ちながら、道場で時間を分けて選手が集中しないようにして練習に励んでいます」と現状を説明した。

棚橋はその上で、「メジャースポーツのプロ野球、サッカー、大相撲が試合を再開し、プロレスはしんがり、一番最後でもいいんじゃないかと思っている。プロレスができるようになる時にエンタメ、スポーツ業界が復活という形になるかと思います」と覚悟を示した。

約30分の会合を終え、馳議員は簡易検査キットの導入に関しては「医療機関を受診した後に活用されるもの」と慎重な姿勢を示しつつ、補償支援については「企業、選手、興行に対してそれぞれのメニューがある。つなぎ役をさせていただく」と協力を約束した。

また「苦言を呈するようですが…」と、プロレス界の統一組織の創設を要望。「まとめ役の木谷さんに宿題としてお伝えしたい」と団結を求めた。

木谷氏は「今後、チャリティーやオールスター戦の実現のためにもあったほうがいい。音頭をとりますよ」と“プロレス協会”実現へ前向きだった。

要望書を受け取り話をする馳浩衆議院議員(撮影・中島郁夫)
新日本プロレス棚橋弘至(撮影・中島郁夫)
東京女子プロレス坂崎ユカ(撮影・中島郁夫)

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5冠諏訪魔の野望「どーんとハマスタでやりたい」

3冠ヘビー級7度目の戴冠を果たした諏訪魔(2020年3月23日撮影)

全日本プロレスの23日の後楽園大会で3冠ヘビー級王者に2年5カ月ぶり7度目の返り咲きを果たした諏訪魔(43)が24日、横浜市内の全日本プロレス道場で一夜明け会見を行った。

前日に前王者宮原健斗(31)と30分超戦った諏訪魔は「夜も全然眠れなかったし、少し寝て起きても体が痛かった。大仕事をしたという感じ」と勝利の価値を実感。「これから全日本の象徴としてやっていかなきゃいけない。責任感が出てきた」と気を引き締めた。

3冠王者として「どんどんスキャンダラスにいく」。まず掲げたのが横浜スタジアムでの興行だ。「このご時世だから、これからどんどん屋外でプロレスやるのもいい。横浜スタジアムでやりてぇなんて思うよね」。諏訪魔は過去に自ら企画して寺や自動車教習所など、さまざまな場所で野外プロレスを行ってきたが、スタジアム級規模での経験は無し。今年から副社長となった五十嵐聡氏は元プロ野球DeNAの企画、演出の担当者。太いパイプがあるため、実現も夢ではない。

「(3月29日に)小田原城でやる予定だったが、それもコロナの影響で中止になってしまった。だからこそ、どーんとハマスタでやりたいよね」。188センチ、120キロの巨体、世界タッグと合わせた5冠保持者にふさわしいビッグな興行を目指す。

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諏訪魔が宮原健斗下し5冠「マスク越しの声援貴重」

3冠ヘビー級7度目の戴冠を果たした諏訪魔(撮影・高場泉穂)

<全日本:後楽園大会>◇23日◇東京・後楽園ホール

全日本プロレスの後楽園大会で3冠ヘビー級選手権が行われ、挑戦者諏訪魔(43)が王者宮原健斗(30)の史上最多11度目の防衛を阻止し、新王者となった。

体力を削り合う30分超の戦いの末、ドロップキックから岩石落とし固めに持ち込み勝利。自身が持つ最多戴冠記録を7に伸ばし、会場に集まった1213人を熱狂させた。これで既に保持している世界タッグのベルトと合わせ5冠を達成。マスク姿の観客とともに「全盛期だ、オイ!」の大合唱で締めた。

新型コロナウイルスの影響により、約1カ月ぶりの興行再開。観客にマスク着用や手指消毒を求めるほか、非常口を開けた換気をし、紙テープを投げる応援を禁じるなど通常とは違う雰囲気の中で行われた。諏訪魔は「(客は)マスクで声は出にくくなる。それでもプロレスを見たいと思うファンの期待に応えるしかない」。さらに「マスク越しの声援で貴重なこと。でも気持ちは今日が1番最高だったんじゃないかな」と特殊な状況で強敵宮原に勝った喜びをかみしめた。

3冠ヘビー級7度目の戴冠を果たし、「全盛期だ、オイ!」のかけ声で締めた諏訪魔(撮影・高場泉穂)

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宮原健斗がV10達成「まぎれもなく歴史上最高」

最多タイとなる10度目の防衛に成功した3冠ヘビー級王者宮原健斗

<全日本:後楽園大会>◇11日◇東京・後楽園ホール

3冠ヘビー級王者宮原健斗(30)が青柳優馬(24)を下し、川田利明が持つ10度の最多防衛記録に並んだ。

青柳に3連続ジャーマンをくらうなど苦戦も、以前の必殺技ブレーブハートを決め、シャットダウンスープレックスホールドでとどめ。自身のデビュー12周年記念日を勝利で飾った。

これで故三沢光晴が持つ21の通算防衛記録まであと1つ。宮原がマイクで「まぎれもなく全日本の歴史上最高の王者は俺だ。文句があるやつは出てこい」と叫ぶと、諏訪魔(43)が登場。「おれが記録をストップしてやる」と挑戦表明を受けると、宮原は満員の客席に「宮原と諏訪魔どちらを求めるんだ」と質問。両者の名を呼ぶ声が入り混じる中、「おもしれえじゃねえか。勝負だ」と挑戦を受け入れた。

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飯伏幸太「20年はMVP」プロレス大賞受賞者の声

前列左から青木篤志さんご遺族、ストロングマシーン・J、岩谷麻優、川井梨紗子、文田健一郎、太田忍、後列左から飯伏幸太、清宮海斗、SANADA、MVPのオカダ・カズチカ、宮原健斗、諏訪魔、石川修司

「2019年度プロレス大賞授賞式」(東京スポーツ新聞社制定)が16日、都内のホテルで行われ、各受賞者が壇上で喜びの声を語った。

4年ぶり4度目となるMVPに輝き、6年連続ベストバウトも授賞したオカダ・カズチカ(32)は「19年は結婚もしましたし、公私ともに充実した1年になりました」とあいさつ。さらに、東京五輪開催に言及し、「選手のみなさんは金メダルの雨をふらしていただき、その五輪の熱をまた僕たちが受け取って、プロレス界を盛り上げて、レスリングイヤーにしたい」と五輪に負けないプロレス界の盛り上がりを約束した。

以下、授賞者らの声

▽ベストバウト 2019・10・14両国国技館IWGPヘビー級選手権オカダ・カズチカ対SANADA SANADA(32=新日本)「あらためてプ技ロレス大賞の中でベストバウトが1番好きです。数え切れない試合がある中で、SANADAの試合がベストバウトを授賞したことは今まで大切にしてきた信念が間違いではなかったという自信になった。さらに進化を続けていきたい」

▽殊勲賞 宮原健斗(30=全日本)「20年は(3冠ヘビー級の)最多防衛記録を更新する。全日本の歴史は僕によって塗り替えられる」

▽敢闘賞 清宮海斗(23=ノア)「2年連続で受賞し、やっと光が見えてきました。自分は今年年男。がんがん攻めていって、プロレスノアとして日本武道館、個人として東京ドーム目指して新しい歴史を見せていきたいです」

▽技能賞 飯伏幸太(37=新日本)「2回目の授賞で非常にうれしいんですけど、去年僕は技能的な部分披露した記憶があまりない。技能賞とはなんなのか…。20年はMVPを取ろうかな、と思います。取らせてください」

▽新人賞 ストロングマシーン・J(ドラゴンゲート)「これからドラゴンゲートを外に発信していくために、まずは私が団体の先頭に立って引っ張っていけるように精進して参ります」

▽女子プロレス大賞 岩谷麻優(26=スターダム)「今年はこの賞に負けないぐらい活躍をしていきたい。自分はイオさんと最優秀タッグにノミネートされたことがあるので、今年からはベストバウトとか女子からも選んでもらえたら」

▽最優秀タッグチーム賞 諏訪魔(43)、石川修司(44=ともに全日本)

諏訪魔「3年連続で授賞し、感無量。今年はスキャンダラスにいきたい。犯罪に手を染めないように(笑い)がんばっていきたい」

石川

「(東スポの4コマ漫画)みこすり半劇場に登場して、1面と裏面同時に出たい」

▽特別賞 青木篤志さん(全日本、19年6月に41歳で死去)

代わりにあいさした秋山準(50)「若手選手の指導、全日本の底上げ、全日本にとって最大の功労者です」

2019年度プロレス大賞技能賞の飯伏幸太(撮影・中島郁夫)
2019年度プロレス大賞女子プロレス大賞受賞のあいさつをする岩谷麻優(撮影・中島郁夫)
2019年度プロレス大賞新人賞のストロングマシーン・J(撮影・中島郁夫)

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石川&諏訪魔組が世界最強タッグリーグ2年ぶり制覇

最強タッグ決定戦で2年ぶり2度目の優勝を果たした石川修司(左)、諏訪魔組。中央は和田京平レフェリー(撮影・高場泉穂)

<全日本:後楽園大会>◇9日◇東京・後楽園ホール

全日本プロレスの世界最強タッグリーグ優勝決定戦で“暴走大巨人”こと石川修司(44)、諏訪魔(42)組が、ジェイク・リー(30)、野村直矢(26)組を下し、17年以来2年ぶり2度目の優勝を果たした。

若く勢いのあるジェイク、野村組に一時はおされたものの、最後は野村にロックオン。今リーグのために開発した同時に蹴りを入れる「ロケット・ブロッサム」をさく裂。石川が技をたたみかけ、粘り強く起き上がる野村を最後はジャイアントスラムで仕留めた。石川は「ぎりぎりだった。本当に、意地ですね。この意地が全盛期を伸ばしてきたので、もっともっと意地をはっていきたい」とベテランのプライドを語った。諏訪魔は「公私ともに最高のパートナー」と石川を称賛。さらに、「世界タッグのベルトは俺らのもん。ぜひ取り返したい」と、過去3度戴冠した世界タッグベルトを王者ゼウス、崔組からの奪還を宣言した。

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石川&諏訪魔組がラグビー代表から閃いた新技披露

世界最強タッグ決定リーグ戦で白星発進した石川修司、諏訪魔組(撮影・高場泉穂)

<全日本:後楽園大会>◇11日◇東京・後楽園ホール

全日本プロレスの世界最強タッグリーグが11日開幕し、昨年覇者の“暴走大巨人”こと石川修司(44)、諏訪魔(42)組が3冠ヘビー級王者宮原健斗(30)、青柳優馬(24)組を下し、2年ぶりの優勝へ白星発進した。

ラグビー日本代表からインスピレーションを受けた新技をさく裂させた。その名も「ロケット・ブロッサム」。若手青柳に狙いを定め、左右から同時にドロップキック。188キロ120キロの諏訪魔、195センチ130キロの石川がダブルタックルのように力を合わせ、青柳をふっとばした。最後は、何度も起き上がる青柳に諏訪魔がラストライドを決めて勝利。17、18年とプロレス大賞で年間タッグをとった名タッグの力を見せつけた。

石川は「青柳しつこかったな。成長を感じた」と相手のしぶとさを認めつつ、「この世界タッグに向けて新しい技を開発したチームはあるか? 俺たちが優勝するの当たり前だろ」。諏訪魔は「ラグビー日本代表にぶちこむしかない」と新技の威力に自信ありの様子だった。今年は3月に世界タッグに返り咲き、3度防衛したが、9月に崔領二、ゼウス組に敗れ、陥落。歴史あるこのリーグ戦を制し、19年を締めくくる。

その他はKAI、TAJIRI組は現世界タッグ王者の崔領二、ゼウス組と戦い、KAIが毒霧からの首固めで勝利。ギアニー・ヴァレッタ、吉田隆司がボディー・ガー、関本大介組に勝利。それぞれ勝ち点2を手にした。

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崔、ゼウス組が世界タッグ新王者「目指すは5冠」

石川、諏訪魔組を下し、世界タッグ新王者となったゼウス(左)と崔組

<全日本:後楽園大会>◇3日◇東京・後楽園ホール

世界タッグ選手権で崔領二(39)、ゼウス(37)組が、“暴走大巨人”こと王者石川修司(43)、諏訪魔(42)組を破り、新王者となった。

開始早々奇襲を受け、さらに巨人2人の尋常ではないパワーに圧倒されたが、最後はゼウスが石川と1対1となり、自分よりひと回り大きい相手をジャックハマーで沈め、勝負を決めた。4度目の防衛を狙ったタッグ絶対王者を破ったゼウスは「全日本の、世界タッグの歴史を塗り替えたと思う」と胸をはった。

タッグの頂点だけでは満足できない。ゼウスは「俺も領二も宮原の持つ3冠(ヘビー級)王座を取りに行く。目指すは5冠。先にどっちが5冠とるか勝負しようや」と、シングルの頂点である3冠ヘビー級との同時戴冠を目標に掲げた。

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黒潮“イケメン”二郎が全日王道トーナメント初参戦

黒潮“イケメン”二郎

全日本プロレスは17日、9月14日に開幕する秋のシングルトーナメント戦「第7回王道トーナメント」の出場選手16人を発表した。

前年覇者で現3冠ヘビー級王者の宮原健斗、現世界タッグ王者諏訪魔、石川修司ら全日本トップ選手に加え、フリーの黒潮“イケメン”二郎も初参戦。イケメンは16日の初戦でヨシタツと対戦する。

試合形式は時間無制限1本勝負。23日の名古屋大会で準決勝、優勝決定戦が行われる。

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