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K1谷川聖哉は元貴乃花親方似を売りにK1横綱狙う

会見を前にファイティングポーズを決める谷川聖哉(撮影・吉池彰)

K-1クルーザー級の谷川聖哉(24=K-1ジム相模大野KREST)が大相撲元貴乃花親方(元横綱)の花田光司氏似を「売り」にK-1界の横綱を目指す覚悟を示した。

21日のK-1年間最大の祭典ケイズフェスタ4大会Day2(日刊スポーツ新聞社後援)で同級トップ選手のRUI(29=K-1ジム福岡チームビギニング)に判定勝ちし、22日には都内で一夜明け会見に出席した。

チームメートをはじめ、試合後もSNSなどを通じて花田氏に似ていると言われたと明かした谷川は「昔からずっと言われていた。試合に集中していたけれど、会場からも『似ている』と聞こえた。ありがたいことです」と自身を覚えてもらえる好機にとられた。

まだK-1王者になっていないこともあり「横綱ではなく、今は小結ぐらいですが、ベルトを取ってK-1の横綱と言われたい。名実ともにK-1横綱になれるように頑張りたい」とクルーザー級王座奪取を目標に掲げていた。

元横綱貴乃花に似ていると評判の谷川聖哉(撮影・吉池彰)

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K1谷川がRUI戦弾みにクルーザー級トップ狙う

力強く右ミドルキックを蹴りこむ谷川(C)K-1

K-1クルーザー級の谷川聖哉(24)が年間最大の祭典をステップに王座戦線に名乗りを上げる。3月21日に東京ガーデンシアターで開催されるK-1年間最大の祭典ケイズフェスタDay1(日刊スポーツ新聞社後援)で、同級トップのRUI(29)と同級3分3回で激突する。

神奈川・相模大野の所属ジムで最終調整を続けている谷川は「今のK-1クルーザー級の中で王者になることは全然問題ないと思いますし、世界にはもっと強い選手がいっぱいいると思うので、そういう選手たちとも戦っていきたい。そのためにも、まずK-1クルーザー級でトップを取ります」と静かに燃えた。

当初は1月に前クルーザー級王者シナ・カリミアン(イラン)とマッチメークされていたが、3月に大会がスライドし、対戦相手もRUIに変更となった。どちらも身長の高い大型ファイターでキャリアも相手の方が上となる。バックボーンとなる空手時代から長身選手との対戦には恐怖も感じず、長身対策も進めている様子だ。

谷川は「他のクルーザー級選手とは違う『一撃』を見せたい、と思っています。僕はパワー一辺倒は好きではなく、テクニックやスピード、すべてで圧倒していきたいです。最初からKO狙いというより、圧倒して、気づいたら倒れている、というのが理想」と自らが目標とするイメージを膨らませた。対戦相手もK1王座挑戦に向け、闘志をむき出しにしているRUIだけに厳しいファイトになるのは間違いない。

クルーザー級のサバイバルマッチとなるカードとなるが谷川は「RUI選手に当てさせず、僕の攻撃だけを当ててしっかりと倒しきるのが目標です。クルーザー級らしい試合をしつつ、自分の個性をしっかり出して倒したい」と気持ちを高揚させていた。

3・21ケイズフェスタ4大会Day1でRUIと対戦するK-1クルーザー級の谷川(C)K-1

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K1谷川が2m前王者撃破に自信「来年はベルトを」

ケイズフェスタ4大会で前クルーザー級王者カリミアンと激突する谷川(C)K-1

K-1年間最大の祭典となる21年1月24日のケイズフェスタ4大会(東京・代々木第1体育館=日刊スポーツ新聞社後援)に出場する谷川聖哉(24)が身長200センチの前王者撃破に自信を示した。

前K-1クルーザー級王者シナ・カリミアン(32=イラン)との同級3分3回(延長1回)に備え、神奈川のK-1ジム相模大野KRESTで調整。谷川は「当日は必ずビッグインパクトを残して、それを皮切りに来年はベルトを取りたいと思う」と大物食いに自信を示した。

バックボーンとなる空手をベースとしているだけに24日に臨んだ公開練習でも空手着で登場。高々と肩車で担がれたトレーナーの持つミットに向け、ハイキックを蹴り込み「僕は空手家なので、相手が2メートルぐらいあっても、ハイキックが当たれば倒せると思う」とニヤリ。谷川は身長180センチで、カリミヤンとの身長差は20センチとなるものの「(空手時代は)身長だけだったら205センチ、192センチ(体重140キロ)の元ラグビー選手とも戦ったことがある」と臆するところはない。

今月のカード発表会見で並んだ際には「そんなに大きいなとかパワーがありそうだなという風には見えなかったですね」と体格差を気にならなかったという。11月のK-1福岡大会でK-Jeeに敗れて王座陥落したカリミアンについて「ここ最近は打たれ弱い印象があります。1月24日に僕は人生を懸けているので、時間がたてばたつほど自信はあります」と燃えていた。

身長200センチのカリミアン対策のため、肩車したトレーナーのミットに蹴りを入れる谷川(右)(C)K-1

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K1谷川聖哉「運命」名トレーナーとの出会いに感謝

K-1での飛躍に向けてトレーニングに励む谷川聖哉(本人提供)

空手の実力派が、新たな1歩を踏み出した。3月にK-1デビューを果たした谷川聖哉(23)が、重量級での王座獲得を目標に掲げた。15日までに電話で取材に応じ「小さい頃からK-1を見てきて、大きな外国人に向かっていく選手に憧れた。『日本人でも重量級で戦える』と言われたい」と瞳を輝かせた。

デビュー戦では、この道で生きていく覚悟を再確認した。3月22日、さいたまスーパーアリーナ。クルーザー級で植村真弥(31)と戦い、判定で引き分けた。得意のキックで攻め立て、後ろ回し蹴りなど大技を織り交ぜたが、倒すまでには至らず。逆に最終3回、左フックでダウンを奪われた。

「正直、しっかり倒して勝ちたかった。でもこれが自分の現実。変に勝つよりも気が引き締まりました」

学びは控室での出来事にもあった。年明けにK-1ジム相模大野KRESTに移籍。同じジムから出場した武尊(28)や野杁正明(27)らスター選手は、試合30分前まで普段通りに振る舞っていた。そこからの切り替えがすさまじかった。

「普段の練習から『練習の練習』をしていない。常に本番を想定し、スイッチを瞬時に切り替える。本当に人生を懸けているんです。自分の熱の入り具合が甘かったと感じる毎日です」

埼玉・所沢中央高を卒業後、単身大阪に乗り込んだ。空手に打ち込む毎日を過ごした。15年には極真会館全世界空手道選手権の日本代表にも選出された。

週3回、午前5時から青果市場でアルバイトに励んだ。昨夏、ある飲食店を訪れると、偶然、隣からトレーニングに関する会話が聞こえてきた。初対面ながら無我夢中で声をかけた。

「すみません。トレーニングジムで働かれているんですか?」

相手の男性はサッカー元ドイツ代表FWポドルスキや、ラグビー元ニュージーランド代表SOカーターら、世界的な選手を担当していたトレーナーの文元(ふみもと)明宏氏(35)だった。K-1王者を目指す熱意を伝えると「うちでアルバイトしながら、体を鍛える?」と誘われた。

文元氏が経営に携わる大阪市内のジム「エーベース」に通い詰めた。トレーニング指導や、施術を無償で受けられた。谷川は感謝を忘れない。

「アキさん(文元氏)と出会えたのは運命で、本当に感謝です。体の使い方を学び、調子悪い部分はケアをして、元に戻していただきました」

K-1参戦に向け、20年に入ると関東へ引っ越した。デビュー戦では、大阪で受けた恩に少しでも報いようと、トランクスに「エーベース」のロゴを貼り付けた。この春、新型コロナウイルスでスポーツジムは大打撃を受け、文元氏らが15日からウェブサイト「CAMPFIRE」で、クラウドファンディングを開始すると知った。

谷川は支援者に対するリターンで、トレーニング指導を買って出た。

「わずか数カ月でしたが、大阪でお世話になった方がコロナで苦しんでいる。僕にできることは多くないですが、少しでも力になりたい。何より一番の恩返しはK-1王者になることです。これから自分に大切なのは『覚悟』。チャンピオンになるために、全てを背負う覚悟で進みます」

空手仕込みの蹴り、スピードが新しい世界でも鍵を握ると自覚する。コロナ禍でも地道な練習を怠らず、K-1の2戦目へ力を蓄える日々。偉大な先輩の背中を追い、周囲への感謝を胸に、重量級の猛者たちへに立ち向かう。【松本航】

3月22日、K-1のデビュー戦に臨んだ谷川聖哉(左)(本人提供)

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