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春場所Vの横綱鶴竜、取り直しで千秋楽白星ならず

取り直しで鶴竜(左)を寄り切る高安(撮影・渦原淳)

<大相撲春場所>◇千秋楽◇25日◇エディオンアリーナ大阪


 春場所制覇を決めた横綱鶴竜(32=井筒)は、大関高安(27=田子ノ浦)に対しいったんは軍配が上がるも物言いが入り取り直し。再度の取組で寄り切りで敗れた。今場所は13勝2敗で終えた。

 地元大阪出身の大関豪栄道(31=境川)が関脇御嶽海(25=出羽海)に浴せ倒しで敗れた。

 横綱鶴竜に唯一土をつけた関脇栃ノ心(30=春日野)は小結逸ノ城(24=湊)を寄り切りで10勝目を挙げた。

 人気力士の前頭筆頭遠藤(27=追手風)は、同四枚目松鳳山(34=二所ノ関)に押し出しで敗れ、10勝目とはならなかった。

 初日から9連勝だった前頭六枚目魁聖(31=友綱)は同十四枚目勢(31=伊勢ノ海)を上手投げで12勝目を挙げた。

物言いのついた鶴竜対高安の一番(撮影・渦原淳)=2018年3月25日、エディオンアリーナ大阪

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鶴竜の強さ、信念感じた場所/大ちゃん大分析

豪栄道(左)をはたき込みで破り優勝を決めた鶴竜(撮影・鈴木正人)

<大相撲春場所>◇14日目◇24日◇エディオンアリーナ大阪


 横綱鶴竜(32=井筒)が4度目の優勝を飾った。後続と2差で迎えた豪栄道と結びの一番。土俵際ではたき込み、13勝1敗とした。

   ◇   ◇

 引き技で優勝を決めた鶴竜だが、これまでの悪い癖で出ていた引きとは少し、意味合いが違うと思う。今までは勝ちたいがために、つい出てしまったが今場所の引きは、あくまでも流れの中で出たもの。相手を崩して状況を打開しようという引きだ。精神的に追い込まれてのものではないから下半身が残っている。何より立ち合いの踏み込みが強いから引きも効いてくる。2場所連続で1人横綱の重責の中、よくその務めを果たしたと思う。

 指の状態などコンディションとしては先場所より厳しかったと思う。それを出場に踏み切らせたのは、先場所の雪辱という思いもあったろうし、自分も休めば本場所で横綱土俵入りがなくなるという使命感もあったろう。それが鶴竜の強さ、信念なんだろう。淡々として見えるが、内に秘めたものは、相当なものがある横綱だ。(元大関朝潮・高砂浦五郎=日刊スポーツ評論家)

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靱帯損傷、遊離軟骨除去…進退場所も/鶴竜苦闘メモ

優勝を飾りタイを持つ鶴竜(撮影・鈴木正人)

<大相撲春場所>◇14日目◇24日◇エディオンアリーナ大阪


 横綱鶴竜(32=井筒)が4度目の優勝を飾った。後続と2差で迎えた豪栄道と結びの一番。土俵際ではたき込み、13勝1敗とした。16年九州場所の3度目V以降、頸椎(けいつい)、左肩、両足首、腰など度重なる故障に見舞われたが、今場所「チャレンジ」をテーマに、8場所ぶりに賜杯をつかんだ。大一番で、引く悪い癖が出て「相撲は最悪」と自嘲気味に笑ったが、優勝後の花道で感極まって涙を浮かべた。

<鶴竜の苦闘メモ>

 ▽16年11月 14勝1敗で3度目V。

 ▼17年1月 金星3個配給、頸椎(けいつい)、左肩負傷により11日目から休場。

 ▼3月 10勝5敗。

 ▼5月 5日目から休場。左足首に遊離軟骨が判明。

 ▼7月 4日目から休場。右足首靱帯(じんたい)損傷。師匠の井筒親方(元関脇逆鉾)が「次出る時は…」と進退問題に言及、本人も応じる。

 ▼9月 全休。10月1日に都内で結婚披露宴。

 ▼11月 出稽古で腰部挫傷、右足首剥離骨折。場所を全休。

 ▼12月 酒席に同席しながら元日馬富士関の暴行を止めなかったとして1月の給料全額不支給の処分を科された。

 ▼18年1月 「進退場所」の声の中、10連勝と快進撃を見せるが、11日目から4連敗。ただ7場所ぶりに15日間皆勤する。2月1日に内視鏡手術で左足首の遊離軟骨を除去。

 ▽3月 8場所ぶり4度目V。

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鶴竜涙の優勝「何が何でも」折れかけた心救った言葉

豪栄道(左)をはたき込みで破り優勝を決めた鶴竜(撮影・鈴木正人)

<大相撲春場所>◇14日目◇24日◇エディオンアリーナ大阪


 横綱鶴竜(32=井筒)が4度目の優勝を飾った。後続と2差で迎えた豪栄道と結びの一番。土俵際ではたき込み、13勝1敗とした。16年九州場所の3度目V以降、頸椎(けいつい)、左肩、両足首、腰など度重なる故障に見舞われたが、今場所「チャレンジ」をテーマに、8場所ぶりに賜杯をつかんだ。大一番で、引く悪い癖が出て「相撲は最悪」と自嘲気味に笑ったが、優勝後の花道で感極まって涙を浮かべた。

 鶴竜が下がった。大阪出身のご当地力士、豪栄道の圧力に耐えかね、引いて、はたいた。悪い癖の負けパターン。しかし、残った。俵ぎりぎり右足だけで伸び上がるように立つと、豪栄道が前に落ちた。「相撲は最悪でした」と言った。「何が何でもという気持ちでした」と言った。取組前に「豪栄道コール」が起こった館内は静かになった。優勝決定の相撲には不細工だった。それでも、泥臭い横綱の姿には、苦難を乗り越えた輝きがあった。

 悪夢は前回優勝の16年九州場所後に始まった。17年初場所で頸椎(けいつい)と左肩を痛め、左右の足首、腰…。「『よっしゃ』と思ったら、違うケガをする。本当に気持ちが折れそうだった」。4横綱だった昨年、全6場所で自分だけ優勝がなかった。「悔しさを、今年にぶつける」と臨んだ初場所も11日目に左足首を痛め、千秋楽に右手薬指を脱臼。2月1日に左足首の遊離軟骨除去手術を受けた。今場所は初日の3日前、悩んだ末に出場を決めた。「チャレンジだと思った」。自分に賭けた。

 多くの人の励ましの中で、心に残った言葉がある。「神様は乗り越えられない試練を与えない」-。5分間しか踏めなかった四股を、時間をかけて30分間踏めるようにした。場所中の朝稽古は午前8時半に土俵に下りて、四股、すり足、てっぽうを30分。睡眠は昼寝と合わせて8時間強。場所入りは決まって午後3時15分。「すごく大事」というルーティンを崩さず、準備を整えた。

 「家族、それと応援してくれた人たちのおかげです」。折れかけた心を支えてくれた周囲に感謝したい。その人たちに、復活優勝を見せたい。その一心で土俵に立った。悪い癖で、何度も引いたが、13勝した。日頃から「まだ成長できると思う」と口にする32歳は、5度目の優勝で会心の15日間を見せるつもりだ。【加藤裕一】

 ◆鶴竜力三郎(かくりゅう・りきさぶろう)本名・マンガラジャラブ・アナンダ。1985年8月10日、ウランバートル市生まれ。モンゴルではバスケットボール、レスリングなどを経験。01年9月に来日し、同年九州場所で初土俵。06年九州場所で新入幕、12年春場所後に大関、14年春場所後に横綱昇進。しこ名は先代井筒親方(元関脇鶴ケ嶺)の「鶴」と「しっかり立つ」の響きから「竜」。「力三郎」は師匠の弟の元関脇寺尾(現錣山親方)の現役時代から取った。得意は右四つ、寄り。186センチ、155キロ。家族は妻と1男1女。血液型A。

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鶴竜4度目V「苦しい1年」経て16年九州場所以来

鶴竜

<大相撲春場所>◇14日目◇24日◇エディオンアリーナ大阪


 横綱鶴竜(32=井筒)が、16年九州場所以来4度目優勝を飾った。大関豪栄道(31=境川)をはたき込みで下した。

 3敗の高安、魁聖、勢に優勝の可能性がなくなったため、千秋楽を残しての春場所優勝が決まった。

 鶴竜は取り組み直後のインタビューに肩で息をしながら「去年は苦しい1年だった。支えてくれたたくさんの人にもう1回喜ばしたいという気持ちでした」。

 先場所は初日から10連勝を挙げながらも、4連敗で賜杯を逃した悔しさがある。気合の入る一番を前に「平常心で。そういうことを考えるとよくないですから」と話していたが、言葉通りの集中力で危なげなく勝利を収めた。

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鶴竜が春場所制覇!今場所唯一の横綱の貫禄見せる

鶴竜

<大相撲春場所>◇14日目◇24日◇エディオンアリーナ大阪


 春場所Vに王手をかけている横綱鶴竜(32=井筒)が、大関豪栄道(31=境川)をはたき込みで破り、16年九州場所以来4度目優勝を飾った。

 今場所唯一の横綱として貫禄を見せた。

 大関高安(27=田子ノ浦)が関脇御嶽海(25=出羽海)を突き落としで11勝目を挙げた。

 鶴竜に土をつけた関脇栃ノ心(30=春日野)は前頭五枚目千代丸(26=九重)を寄り切りで9勝5敗とした。

 取組前まで10勝3敗だった前頭六枚目魁聖(31=友綱)は同十三枚目大翔丸(26=追手風)を押し倒しで下した。

 地元大阪出身の前頭十四枚目勢(31=伊勢ノ海)は同十二枚目石浦(28=宮城野)を押し出しで11勝3敗とした。

 人気力士の前頭筆頭遠藤(27=追手風)は、同六枚目北勝富士(25=八角)を叩き込みで9勝目を挙げた。

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鶴竜「何が何でもという気持ち」苦難乗り越え涙のV

4回目の優勝を決めた鶴竜(撮影・渦原淳)

<大相撲春場所>◇14日目◇24日◇エディオンアリーナ大阪


 横綱鶴竜(32=井筒)が16年九州場所以来8場所ぶり4度目の優勝を飾った。勝てば優勝の結びの一番で豪栄道をはたき込みで下し、13勝1敗とした。圧力負けして下がった末のヒヤヒヤの白星に「相撲は最悪でしたが、何が何でもという気持ちでした」。

 前回の優勝以降、度重なる故障に悩まされ、4連続を含め休場が5場所。一時は進退問題まで浮上するなど「心が何度も折れそうになった」という苦難の連続を乗り越えた。「家族、そして応援してくれた多くの人に感謝したいです」。優勝決定後、花道を引き揚げる際、目に浮かんだ涙をこらえるように、口を真一文字に結んでいた。

4度目の優勝を決めた鶴竜は、分厚い懸賞金を受け取る(撮影・岡本肇)
4度目の優勝を飾り鯛を持つ鶴竜(撮影・鈴木正人)

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高安2差、奇跡初Vへ「準備してベストを尽くす」

豪栄道(手前)を、はたき込みで破る高安(撮影・鈴木正人)

<大相撲春場所>◇13日目◇23日◇エディオンアリーナ大阪


 高安が取組前はともに3敗だった豪栄道との大関対決を制し、優勝の可能性を残した。

 立ち合いから一気に押されたが、土俵を割る前に相手が前のめりに落ちて星を拾った。それでも鶴竜と2差のまま。今日14日目の御嶽海との一番は負ければその時点で鶴竜の優勝が決まる可能性があるだけに「準備してベストを尽くしたい」と、ギリギリまで初優勝の可能性にかける。

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魁聖は「自分の力」自覚し今後に生かせ/大ちゃん

風呂上がりに照れ笑いの魁聖(撮影・鈴木正人)

<大相撲春場所>◇13日目◇23日◇エディオンアリーナ大阪


 魁聖が鶴竜に負けて優勝争いから後退した。「気合が入りすぎて足が滑った」と、立ち合いで低くぶつかるまでは良かったが、もう1歩が出なかった。これで横綱戦30連敗となり、歴代1位となる不名誉な記録更新で「横綱に勝てない何かがある」と下を向いた。      ◇       ◇

 これも番付の差といえるだろう。結びの一番。大きな体をぶつけていく、いつもの魁聖ではなかった。鶴竜に対しまわしを取られまいと、やや萎縮した立ち合いになってしまった。12日目に2敗目を喫したことで変に、優勝への意識が出てしまったのかもしれない。ただ、その魁聖を責めるつもりはない。低い姿勢で攻め込もうという、前向きな姿勢は見て取れた。攻めるまでには至らなかったが、ここまでの出来すぎともいえる結果を、偶然から必然に変えるためにも「これも自分の力」と自覚して今後に生かしてほしい。2ケタ重ねた白星を無にしないためにもだ。勝った鶴竜は当然、14日目に決めるつもりでいくだろう。豪栄道は12日目に負けた栃ノ心よりくみしやすい。ただ、敗れて高安と千秋楽1差対決になると状況は一転する。今日、決めたいところだ。(元大関朝潮・高砂浦五郎=日刊スポーツ評論家)

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鶴竜V王手にも「考えるとよくない」1差の魁聖倒す

魁聖(右)を、はたき込みで破る鶴竜(撮影・鈴木正人)

<大相撲春場所>◇13日目◇23日◇エディオンアリーナ大阪


 横綱鶴竜が12日目の黒星を引きずらず、1差で迫り来る魁聖を下して優勝に王手をかけた。

 相手が低くぶつかってきたが、前のめりになってきたのを利用してはたき込んだ。「前まわしを取られたくなくてそうきたんじゃないですかね」と余裕の分析。30本の懸賞を手にする時にはうなずき「よし、よしという感じだった」と手応えのある一番だった。14日目の豪栄道戦に勝てば、16年九州場所以来4度目の優勝が決まる。先場所は初日から10連勝するも、その後4連敗で賜杯を逃した悔しさがある。気合の入る結びの一番になること間違いないが「平常心で。そういうことを考えるとよくないですから」と、気負わず土俵に上がる。

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鶴竜V王手「切り替え」前日黒星引きずらず魁聖下す

魁聖(右)を、はたき込みで破る鶴竜(撮影・鈴木正人)

<大相撲春場所>◇13日目◇23日◇エディオンアリーナ大阪


 横綱鶴竜(32=井筒)が16年九州場所以来4度目の優勝に王手をかけた。2敗で追う平幕の魁聖を直接対決で下し、12勝1敗。

 「(前まわしを)取られるのが嫌だったんじゃないかな。うまく反応できましたね」。194センチ、205キロの巨体を折り曲げ、低く当たってきた相手に、より低く頭で当たり、一瞬ではたき込んだ。

 過去11戦全勝。合口抜群の相手と3度目の優勝を飾った16年九州場所以来の対戦。さまざまな相手との取り口を書き留めてあるノートで勝利の方程式を確認し、きっちり退けた。

 前日の12日目は、栃ノ心に今場所初黒星を喫した。先場所は11日目の初黒星で左足首にダメージを負い、4連敗につながったが、今回は朝稽古もきっちりこなすなど問題なし。「気持ちを切り替えられた」と、ショックを引きずることもなかった。

 残り2日でリードは2差。14日目に3敗の勢、高安、魁聖の3人が負けても優勝は決まるが、そんな他力は必要ない。結びの一番で豪栄道を下せば4度目の賜杯を手にできる。「明日決めてやろう、という気持ちか?」と問われ「そういうことを考えると良くない。平常心で臨みます」。数々のけがを、引退の危機を乗り越え、横綱鶴竜が歓喜の瞬間に手をかけた。

優勝に王手をかけた鶴竜は、厳しい表情で帰り支度(撮影・岡本肇)

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鶴竜が春場所制覇に王手 叩き込みで魁聖を破る

魁聖(右)を、はたき込みで破る鶴竜(撮影・鈴木正人)

<大相撲春場所>◇13日目◇23日◇エディオンアリーナ大阪


 1人横綱で臨んでいる鶴竜(32=井筒)が、前頭6枚目魁聖(31=友綱)がはたき込みで首位を守った。春場所制覇まであと1勝とした。

 大関高安(27=田子ノ浦)が地元大阪出身の大関豪栄道(31=境川)を叩き込みで破り、優勝争いに可能性を残した。

 関脇御嶽海(25=出羽海)は、前頭六枚目北勝富士(25=八角)が叩き込みで6勝7敗とした。。

 鶴竜に土をつけた関脇栃ノ心(30=春日野)は前頭四枚目正代(26=時津風)に押し出しで敗れた。

 人気力士の前頭筆頭遠藤(27=追手風)は、同五枚目千代丸(26=九重)を引き落として8勝5敗とした

 鶴竜は1敗、高安、魁聖、勢は3敗。

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栃ノ心「絶対離さないと思った」19連敗中天敵攻略

鶴竜(左)を寄り切りで破る栃ノ心(撮影・鈴木正人)

<大相撲春場所>◇12日目◇22日◇エディオンアリーナ大阪


 関脇栃ノ心(30=春日野)が、横綱鶴竜に土をつけた。過去1勝21敗という大の苦手を自慢の右四つから寄り切った。勝ち越しを決め、来場所での大関とりへ夢をつないだ。負ければ鶴竜が王手をかけ、今日13日目にも優勝が決まる展開を阻止。ナニワの春を盛り上げた。

 大歓声が土俵を包む。初場所を席巻した栃ノ心の右四つが、もがく鶴竜を封じ込む。こん身の力で寄り切った。1敗の魁聖、2敗の高安が立て続けに敗れた。全勝鶴竜の優勝ムードが漂っていた。冷え冷えとした12日目の結びの一番で一転、荒れる春が訪れた。

 栃ノ心の息も荒れていた。「これ(左まわし)が取れたからね。絶対離さないと思った」。過去22戦21敗。10年九州場所で勝った後は19連敗。「当たりが低くて、いつも前みつを取られる」。初優勝した先場所も唯一負けた天敵だった。しかも、大関戦2連敗の直後。10日目は豪栄道の立ち合い変化で、11日目は高安に物言いの末、微妙な判定で負けた。「落ち込んだよ。でも黒星が白星にはならないから」。この日朝には師匠の春日野親方(元関脇栃乃和歌)に「残り(4番)全部勝つつもりでいきます」と宣言していた。

 残り3日で8勝4敗。かすかに残る優勝の可能性より現実的な目標がある。夏場所での大関とりだ。先場所は西前頭3枚目で14勝1敗。昇進目安の「三役で直近3場所で33勝以上」を思えば、1つでも白星を増やしたい。この日審判長を務めた境川審判部長代理(元小結両国)は「当然そうなる。そのためにも、残り3日が大事」と話した。

 全勝の横綱を止め、館内を沸かせた千両役者。「大関」の2文字は口に出さず、ニヤリと笑った。「勝つこと。10番勝てるようにね」。自信満々にささやいた。【加藤裕一】

 ◆幕内後半戦の境川審判長(元小結両国)のコメント 鶴竜は頭をつけられず顔が上がった。他の相手なら切れるまわしも切れなかった。栃ノ心は大関になってもおかしくない力強さ。(割崩しは)優勝争いが一番。面白い取組を(ファンも)期待しているでしょうから。

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怪力栃ノ心、全勝の鶴竜に土「10番以上勝ちたい」

報道陣の質問に答える栃ノ心(撮影・鈴木正人)

<大相撲春場所>◇12日目◇22日◇エディオンアリーナ大阪


 関脇栃ノ心(30=春日野)が意地を見せ、全勝の横綱鶴竜に土をつけた。立ち合いで前みつを許したが、自分も左まわしをつかんだ。「絶対離さない」と握り締め、右も差して、万全の右四つ。「ああなれば勝負できる」と、横綱を怪力で封じ込めて寄り切った。

 過去1勝21敗。初優勝した先場所も唯一敗れた天敵を破った。10日目に豪栄道、11日目に高安と、大関に連敗した直後だった。「落ち込んだけどね。黒星が白星にはならないから」と気持ちを奮い立たせた。

 通算10場所目の三役で、10勝5敗だった15年秋場所以来2度目の勝ち越しを決めた。先場所は14勝。大関昇進のノルマは「三役で直近3場所33勝以上」。「三役」こそ満たさないが、優勝も絡んでおり、インパクトは十分にある。栃ノ心は「大関」という言葉こそ口にしなかったが「勝つことだね。10番以上勝ちたい」。残り3日全勝の11勝を目指す。

鶴竜(左)を寄り切りで破る栃ノ心(撮影・鈴木正人)
支度部屋を引き揚げる栃ノ心(撮影・鈴木正人)

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鶴竜が初黒星、2敗魁聖、高安3敗目 春場所

鶴竜

<大相撲春場所>◇12日目◇22日◇エディオンアリーナ大阪


 8場所ぶり4度目の優勝を目指す横綱鶴竜(32=井筒)が、関脇栃ノ心(30=春日野)に寄り切られ、今場所初黒星を喫した。栃ノ心は8勝4敗とし、勝ち越しを決めた。

 3敗同士の一番は、大関豪栄道(31=境川)が、小結逸ノ城(24=湊)を寄り切って9勝目を挙げた。

 大関高安(27=田子ノ浦)は、前頭5枚目千代丸(26=九重)に突き落とされ3敗目。千代丸は9日目の豪栄道に続き2大関を撃破し6勝6敗の五分の星に戻した。

 1敗で優勝争いを演じている前頭6枚目魁聖(31=友綱)は、前頭筆頭遠藤(27=追手風)に引き落とされ2敗目を喫した。遠藤は7勝5敗とした。

 元横綱日馬富士関による傷害事件の被害者で、3場所ぶり出場の十両12枚目貴ノ岩(28=貴乃花)は、同7枚天風(26=尾車)の上手出し投げを食らい5勝7敗となった。

 12日目を終わって1敗で鶴竜、2敗で魁聖が追う展開となった。

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攻撃は最大の防御、V争いカギ握る高安/大ちゃん

逸ノ城を寄り切りに破る鶴竜(右)(撮影・渦原淳)

<大相撲春場所>◇11日目◇21日◇エディオンアリーナ大阪


 横綱鶴竜(32=井筒)が自己新となる11連勝を決めた。幕内最重量215キロの小結逸ノ城のまわしを、薬指脱臼の完治していない右手でつかみ、力強く寄り切った。

   ◇   ◇

 鶴竜からすれば頭をつけた狙い通りの相撲だったろう。逸ノ城に肩越しに上手を与えても、頭をつけた低い姿勢を保てたから、慎重に落ち着いて攻められた。まわしの引きつけも強かったな。相撲の流れがいい。11連勝で、これまでの壁を乗り越えたのは大きい。逆に逸ノ城は、上手を取ってからの攻めが遅い。大きな体を生かせないのは、これからの課題だ。鶴竜に2差と苦しいが、高安も栃ノ心という難関を突破した。相手にまわしを触らせまいと、徹底して攻め続けたことが自分を救った。攻撃は最大の防御なり、を地でいく相撲だった。終盤戦に入り、番付上位のこの2人にスイッチが入った感じだ。やはり優勝争いの鍵を握るのは高安だろう。可能性は薄いが、大関の責任で最後まで優勝争いの興味をつなぐということで、豪栄道の奮起にも期待したい。(日刊スポーツ評論家)

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ビデオ室で確認、高安が先に落ちたように見え物言い

高安(右)に押し出しで敗れる栃ノ心(撮影・鈴木正人)

<大相撲春場所>◇11日目◇21日◇エディオンアリーナ大阪


 幕内後半戦の藤島審判長(元大関武双山)は「(高安-栃ノ心戦は)最後、高安が先に落ちたように見えた私が物言いを付けた。(協議では)その前に、西方の審判が栃ノ心の(右)かかとが出ているのを見ているので(ビデオ室)と確認した。(ともにV逸の)昨年秋場所の豪栄道しかり、先場所の鶴竜しかりで優勝争いは最後まで分からない」とコメント。

 高安戦で物言いの末、右かかとが先に出たとの微妙な判定で4敗目の栃ノ心は「(出たかどうかは)わからなかった。弱いから負けた」と話した。

俵を踏み越した栃ノ心の足跡を確認する放駒親方(撮影・鈴木正人)

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鶴竜が好調逸ノ城下し無傷11連勝、魁聖も1敗守る

鶴竜

<大相撲春場所>◇11日目◇21日◇エディオンアリーナ大阪


 1人横綱で臨んでいる鶴竜(32=井筒)が、小結逸ノ城(24=湊)を寄り切って単独トップを守った。逸ノ城は3敗目を喫し、優勝が厳しくなった。

 初日から9連勝していた1敗の前頭6枚目魁聖(31=友綱)は、前頭3枚目貴景勝(21=貴乃花)に不戦勝で10勝目を挙げた。

 連敗発進だった大関高安(27=田子ノ浦)は、関脇栃ノ心(30=春日野)を押し出して9連勝とした。栃ノ心は7勝4敗。

 地元大阪出身の大関豪栄道(31=境川)は、前頭4枚目正代(26=時津風)を一方的に送り出して8勝3敗とした。

 人気力士の前頭筆頭遠藤(27=追手風)は、同2枚目宝富士(31=伊勢ケ浜)を寄り倒し6勝5敗。

 元横綱日馬富士関による傷害事件の被害者で3場所ぶりに出場の十両12枚目貴ノ岩(28=貴乃花)は、同9枚目大翔鵬(23=追手風)に寄り切られ5勝6敗となった。

 11日目を終わって全勝は鶴竜、1敗で魁聖、2敗で高安が追っている。

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鶴竜が10連勝で単独トップ、栃ノ心3敗目 春場所

ファンの拍手を受け引き揚げる鶴竜(撮影・鈴木正人)

<大相撲春場所>◇10日目◇20日◇エディオンアリーナ大阪


 1人横綱で臨んでいる鶴竜(32=井筒)が単独トップに立った。前頭5枚目千代丸(26=高砂)を危なげなく寄り切った。

 初日から9連勝していた前頭6枚目魁聖(31=友綱)は、小結逸ノ城(24=湊)に右四つがっぷりから寄り切られて土がつき、優勝争いから1歩後退した。逸ノ城は2敗を守り勝ち越した。

 連敗発進だった大関高安(27=田子ノ浦)は、前頭4枚目正代(26=時津風)を左のど輪から押し出して8連勝とした。

 地元大阪出身の大関豪栄道(31=境川)は、立ち合いで左へ変わり関脇栃ノ心(30=春日野)を送り出して7勝目を挙げた。栃ノ心は3敗目で、初場所に続く優勝は厳しくなった。

 人気力士の前頭筆頭遠藤(27=追手風)は、同2枚目荒鷲(31=峰崎)を寄り切って5勝5敗の五分に戻した。

 元横綱日馬富士関による傷害事件の被害者で3場所ぶりに出場の十両12枚目貴ノ岩(28=貴乃花)は、同8枚目誉富士(32=伊勢ケ浜)に押し倒されて5勝5敗となった。

 10日目を終わって全勝は鶴竜、1敗で魁聖、2敗で高安、逸ノ城の2人が追っている。

報道陣の質問に答える鶴竜(撮影・鈴木正人)

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栃ノ心V2遠のく、豪栄道の変化に「ビックリした」

豪栄道に送り出しで敗れ悔しそうな表情をする栃ノ心(撮影・鈴木正人)

<大相撲春場所>◇10日目◇20日◇エディオンアリーナ大阪


 関脇栃ノ心(30=春日野)の2場所連続優勝が遠のいた。大関豪栄道が立ち合いで、大きく左に変化。虚をつかれた形になり、送り出しで3敗目を喫した。「にらみつけられたから、絶対にかましてくると思った。これ(約20センチ)ぐらい、こっち(向かって左)に仕切って、こっち(自分の右)だからね。ビックリした」という。

 豪栄道とは今場所前も出稽古で何番も相撲をとっていた。低く強く当たって、前まわしを取りに来る大関のパターンが頭にすり込まれているだけに、驚きだった。ただ「まったく考えてなかったわけじゃないけど。(豪栄道が)先に仕切ったから“ん?”と思ったし…」。全勝の鶴竜と取組が残っているとはいえ、残り5日で3差は絶望的ともいえる。それでも「勝ちは勝ちやからね。反則じゃないし、仕方ない。厳しいけど、頑張るしかないでしょう」と、11日目の大関高安戦に気持ちを切り替えていた。

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鶴竜、魁聖が全勝守る 豪栄道は3敗目 春場所

正代(右)をはたき込みで破る鶴竜(撮影・岡本肇)

<大相撲春場所>◇9日目◇19日◇エディオンアリーナ大阪


 1人横綱で臨んでいる鶴竜(32=井筒)と前頭6枚目魁聖(31=友綱)が9連勝を飾った。鶴竜は前頭4枚目正代(26=時津風)に押し込まれる場面もあったが、はたき込んだ。魁聖は前頭9枚目竜電(27=高田川)を危なげなく寄り切った。

 連敗発進だった大関高安(28=田子ノ浦)は、小結千代大龍(29=九重)を右からの上手投げで下し7連勝とした。

 地元大阪出身の大関豪栄道(31=境川)は物言いのつく一番となり、前頭5枚目千代丸(26=高砂)に押し出されて3敗目を喫した。

 初場所で6年ぶりの平幕優勝を飾った関脇栃ノ心(30=春日野)は、前頭4枚目松鳳山(34=二所ノ関)を左からかち上げて寄り切り7勝目を挙げた。

 人気力士の遠藤(27=追手風)は、玉鷲(33=片男波)との前頭筆頭対決で敗れた。立ち合いから突き起こされて押し出されて4勝5敗となり、再び黒星が先行した。

 元横綱日馬富士関による傷害事件の被害者で3場所ぶりに出場の十両12枚目貴ノ岩(28=貴乃花)は、同10枚目水戸龍(23=錦戸)を寄り切って5勝4敗とし、白星を先行させた。

 9日目を終わって勝ちっ放しは鶴竜、魁聖の2人、2敗で高安、栃ノ心、小結逸ノ城(24=湊)前頭13枚目大翔丸(26=追手風)同14枚目勢(31=伊勢ノ海)同16枚目大奄美(25=追手風)同17枚目碧山(31=春日野)の7人が追っている。

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横綱鶴竜が8連勝 豪栄道、高安、栃ノ心は6勝目

松鳳山(左)をはたき込みで破る鶴竜(撮影・河南真一)

<大相撲春場所>◇8日目◇18日◇エディオンアリーナ大阪


 1人横綱で臨んでいる鶴竜(32=井筒)が、前頭4枚目松鳳山(34=二所ノ関)をはたき込みで下し、無傷の8連勝となった。

 地元大阪出身の大関豪栄道(31=境川)は前頭3枚目琴奨菊(34=佐渡ケ嶽)を寄り切りで6勝目を挙げた。

 連敗発進の大関高安(27=田子ノ浦)は貴景勝(21=貴乃花)押し出しで白星。これで3日目から6連勝となった。

 初場所で6年ぶりの平幕優勝を飾った関脇栃ノ心(30=春日野)は、関脇御嶽海を(25=出羽海)を肩透かしで下し、6勝目を挙げた。

 人気力士の前頭筆頭遠藤(27=追手風)は、千代大龍(29=九重)を押し出し。4勝4敗とした。

 前頭6枚目魁聖(31=友綱)は同9枚目隠岐の海(32=八角)押し出し、横綱鶴竜と並んで8戦全勝となった。

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豪栄道5勝、不満残る内容も「大阪でいいところを」

宝富士を下手投げで破る豪栄道(撮影・岡本肇)

<大相撲春場所>◇7日目◇17日◇エディオンアリーナ大阪


 豪栄道は全敗の宝富士に苦しみながら、下手投げで下し5勝2敗。「立ち合いが左四つになってた。右差していかないとね」と不満が残る内容ながら、白星をつかんだ。快勝が少ない7日間を振り返り「なかなか自分の体勢になれないけど、白星を積み重ねていきたい」。

 地元での優勝が大目標。「せっかく大阪で生まれたんやから、いいところを見せたい」と話した。

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鶴竜と魁聖が無傷7連勝、栃ノ心5勝目 春場所

貴景勝(左)を押し出しで破る鶴竜。左足の親指が微妙で物言いがつく(撮影・岡本肇)

<大相撲春場所>◇7日目◇17日◇エディオンアリーナ大阪


 1人横綱で臨んでいる鶴竜(32=井筒)が、前頭3枚目貴景勝(21=貴乃花)を押し出して、無傷の7連勝を飾った。押し出した際に鶴竜の左足つま先が先に出たのではと物言いがつき、およそ3分間の長い協議が行われたが、軍配は変わらなかった。

 連敗発進だった大関高安(27=田子ノ浦)は、前頭4枚目松鳳山(34=二所ノ関)をはたき込んで5連勝を飾った。

 地元大阪出身の大関豪栄道(31=境川)も、前頭2枚目宝富士(31=伊勢ケ浜)を下手投げで下し5勝2敗とした。

 初場所で6年ぶりの平幕優勝を飾った関脇栃ノ心(30=春日野)も、前頭2枚目荒鷲(31=峰崎)を上手投げで下し5勝2敗。

 人気力士の前頭筆頭遠藤(27=追手風)は、前頭3枚目琴奨菊(34=佐渡ケ嶽)に寄り切られ3勝4敗となった。

 元横綱日馬富士関による傷害事件の被害者で3場所ぶりに出場の十両12枚目貴ノ岩(28=貴乃花)は、同9枚目青狼(29=錣山)に突き落とされ3勝4敗となった。大関経験者としては4人目の十両陥落力士となった十両5枚目照ノ富士(26=伊勢ケ浜)は、同7枚目剣翔(26=追手風)を寄り切り4勝3敗とした。

 7日目を終わって勝ちっ放しは鶴竜、前頭6枚目魁聖(31=友綱)の2人。

貴景勝対鶴竜戦で審判協議(撮影・岡本肇)

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栃ノ心「柔道の技使っちゃった」遠藤に“内股”1本

遠藤を小手投げで破る栃ノ心(撮影・岡本肇)

<大相撲春場所>◇6日目◇16日◇エディオンアリーナ大阪


 関脇栃ノ心(30=春日野)が、東前頭筆頭遠藤に大技を決めた。

 差して争いで劣勢となり、得意の右四つに持ち込めず、左四つになったものの、遠藤の左腕を右腕決め、右脚をはね上げて投げ飛ばした。豪快すぎる小手投げに「柔道の技を使っちゃった。若い頃を思い出したよ」。

 故郷ジョージアで打ち込んだ柔道では、将来の五輪候補と目される実力を誇った。この日の動きを「内股じゃない?」と解説した。初日から白星、黒星が交互に続いたが、ここに来て初めての連勝。「気持ちいいね」。前日には東京で世話になっている指圧の先生が宿舎を訪れ、約30分、体を診てもらったという。「涙が出るほど痛い。でも、痛いのに我慢したら、効く。昨日は(左の)お尻をぐいぐいやってもらって、朝起きたら“あれ?”と思うほど体が楽だったよ」。場所が始まる5日前に豪栄道との三番稽古で痛めた左脚付け根外側も快方に向かっている。「もう全然問題ないんじゃ?」と問われて「そう見られるなら、いいね」とうれしそう。6日目を終えて、全勝は横綱鶴竜、平幕の魁聖だけ。2場所連続優勝へ、2敗キープはまだまだ圏内だ。

支度部屋で着替える栃ノ心(撮影・鈴木正人)

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豪栄道4勝目「勝ったから、よし」全勝の松鳳山下す

松鳳山(左)を引き落としで破る豪栄道(撮影・鈴木正人)

<大相撲春場所>◇6日目◇16日◇エディオンアリーナ大阪


 大関豪栄道(31=境川)が全勝の東前頭4枚目松鳳山を下し、4勝2敗とした。

 立ち合い、左で張った後にタイミング良く引き落とした。「内容はそこまでじゃないけど、難しい相手ですしね。調子がいいのはわかっているから、相手に合わせないようにした」。地元大阪開催の場所でもあり、狙いは2度目の賜杯。「相手の動きに対応できている。15日間完璧な相撲は取れない。勝ったから、よしです」と納得顔だった。

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鶴竜と魁聖が無傷6連勝、十両貴ノ岩3敗目 春場所

<大相撲春場所>◇6日目◇16日◇エディオンアリーナ大阪


 1人横綱で臨んでいる鶴竜(32=井筒)が、前頭3枚目琴奨菊(34=佐渡ケ嶽)を右から突き落として6連勝を飾った。

 連敗発進だった大関高安(27=田子ノ浦)は、前頭2枚目宝富士(32=伊勢ケ浜)を右からの上手投げで下して4連勝と安定してきた。

 地元大阪出身の大関豪栄道(31=境川)も、初日から5連勝していた前頭4枚目松鳳山(34=二所ノ関)を引き落としで下し4勝目を挙げた。

 初場所で6年ぶりの平幕優勝を飾った関脇栃ノ心(30=春日野)は、人気力士の前頭筆頭遠藤(27=追手風)を右からの小手投げで下し4勝2敗とした。遠藤は3勝3敗の五分となった。

 関脇御嶽海(=25=出羽海)は前頭3貴景勝(21=貴乃花)に押し出され2敗目を喫した。

 逸ノ城(24=湊)は千代大龍(29=九重)との小結対決を寄り切りで制し5勝目を挙げた。

 元横綱日馬富士関による傷害事件の被害者で3場所ぶりに出場の十両12枚目貴ノ岩(28=貴乃花)は、幕下3枚目栃飛龍(30=春日野)に突き落とされて3勝3敗となった。大関経験者としては4人目の十両陥落力士となった十両5枚目照ノ富士(26=伊勢ケ浜)も、同8枚目琴恵光(26=佐渡ケ嶽)に寄り切られて3敗目を喫した。

 6日目を終わって勝ちっ放しは鶴竜、前頭6枚目魁聖(31=友綱)の2人となった。

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豪栄道が地元大阪で白星先行、後輩・貴景勝押し出し

貴景勝(右)を押し出しで破る豪栄道(撮影・鈴木正人)

<大相撲春場所>◇5日目◇15日◇エディオンアリーナ大阪


 大関豪栄道(31=境川)が、地元大阪で白星を先行させた。平幕の貴景勝を、立ち合いから攻め手を緩めず、押し出した。

 「背が低くて馬力がある。はまったら、一番やりにくいタイプ」という埼玉栄高の後輩に完勝し「立ち合いが良かった分、スムーズにいきました」と満足そう。

 序盤戦を終えて3勝2敗。「それは15日間トータルで考えるから」と気にしていない。ただ、初日から波に乗りきれない展開が続いていただけに「これをきっかけに?」と問われて「そうやね」。優勝争いの期待がかかるご当地場所でもあり、表情を一段と引き締めていた。

支度部屋で笑顔を見せる豪栄道(撮影・鈴木正人)

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鶴竜が無傷5連勝 両大関、栃ノ心も勝利 春場所

宝富士(左)を押し出し全勝を守った鶴竜(撮影・岡本肇)

<大相撲春場所>◇5日目◇15日◇エディオンアリーナ大阪


 1人横綱で臨んでいる鶴竜(32=井筒)が、前頭2枚目宝富士(31=伊勢ケ浜)を取り直しの末に下し、無傷の5連勝を飾った。

 大関高安(27=田子ノ浦)は前頭3枚目琴奨菊(34=佐渡ケ嶽)をすくい投げで下し3勝2敗。地元大阪出身の大関豪栄道(31=境川)も前頭3枚目貴景勝(21=貴乃花)を押し出して3勝2敗とした。

 2大関を撃破するなど好調の前頭筆頭遠藤(27=追手風)は2分近い長い相撲の末、小結逸ノ城(24=湊)に寄り切られ3勝2敗となった。逸ノ城は4勝1敗。

 初場所で6年ぶりの平幕優勝を飾った関脇栃ノ心(30=春日野)は小結千代大龍(29=九重)を送り出して3勝2敗とした。

 元横綱日馬富士関による傷害事件の被害者で3場所ぶりに出場の十両12枚目貴ノ岩(28=貴乃花)は同14枚目炎鵬(23=宮城野)を寄り切り3勝2敗。大関経験者としては4人目の十両陥落力士となった十両5枚目照ノ富士(26=伊勢ケ浜)は同6枚目隆の勝(23=千賀ノ浦)に押し出され3勝2敗となった。

宝富士との一番で同体となった鶴竜(撮影・岡本肇)

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遠藤2大関撃破「前向きに」高安に続き豪栄道も破る

豪栄道を突き落としで破る遠藤(撮影・岡本肇)

<大相撲春場所>◇4日目◇14日◇エディオンアリーナ大阪


 遠藤は豪栄道を破り、初日の高安に続いて2大関撃破とした。「しっかり当たって、それだけを考えた」と豪栄道の立ち合いに負けないように、しっかり踏み込んでから正面で受け止め、右に開いて突き落とした。

 4度目の前頭筆頭で新三役を狙う人気者は「結果が出ているので前向きにやっていきます」と意気込んだ。

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