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御嶽海が土俵で子どもたちと自撮り演出「思い出に」

子どもとの稽古中にファンのカメラを借りて自撮りをする御嶽海


 大相撲の秋巡業が13日、長野市で行われ、ご当所の関脇御嶽海が、会場に集まった6700人の地元ファンを盛り上げた。

 子どもとの稽古中に土俵上で「思い出に残せたらと思って」とファンから借りたカメラで、子どもたちと自撮りをする演出に会場は大ウケ。取組では豪栄道をつり出しで破って大歓声を受けて「(自分が)1番人気じゃないですかね」と自画自賛した。

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御嶽海「三役で来られて良かった」地元長野で秋巡業

子どもとの稽古中にファンのカメラを借りて自撮りをする御嶽海


 大相撲の秋巡業が13日、長野市で行われ、ご当所力士の関脇御嶽海(24=出羽海)が会場に集まった6700人の地元ファンを沸かせた。

 5場所連続で勝ち越し中の御嶽海は、会場に姿を現す度に温かい拍手で迎えられた。「御嶽海」としこ名が書かれたタオルを持ったファンも多く、御嶽海の名前がアナウンスされると歓声を浴びた。地元からの熱烈な歓迎ぶりに「三役で帰って来られて良かったですね」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 その熱烈ぶりに応えるように、会場を盛り上げた。子どもとの稽古中にファンからカメラを借りて、一緒に参加した平幕の琴奨菊、阿武咲、正代らに加えて、土俵に上がっていた子どもたちと自撮りをして笑いを誘った。「思い出に残せたらなと思って」というファンサービス。取組では大関豪栄道をつり出しで破り、この日一番の大歓声を浴びて「(自分が)1番人気じゃないですかね」と自画自賛した。

 九州場所(11月12日初日、福岡国際センター)で、三役に昇進してから丸1年を迎える。大関、横綱を目指す御嶽海は「九州は足を運びにくいかもしれないけど、旅行の一環でもいいので相撲を見に来てもらいたい」と、福岡でも地元ファンからの熱い声援を期待した。

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横審委員長、日馬富士の気力◎…豪栄道はふがいない

横綱審議委員会で会見する北村正任委員長(左)と春日野広報部長


 日本相撲協会の諮問機関である横綱審議委員会の定例会が25日、東京・両国国技館で開かれ、前日の大相撲秋場所千秋楽で逆転優勝した、横綱日馬富士(33=伊勢ケ浜)を評価する声が上がった。

 3横綱が休場する異常事態の中、始まった場所で日馬富士は序盤、3連敗を喫し金星を4個も配給した。優勝ラインも21年ぶり3度目の11勝4敗まで下がった。この数字には「必ずしも褒められたものではない」と前置きした上で、北村正任委員長(毎日新聞社名誉顧問)は「4人目の横綱も危ないなと思ったし、気力が(最後まで)ちゃんと持つか心配だったが、見事に気力を持続して、落ち着くところに落ち着いて良かったと思う。敬意を表さなければならない」と評価した。宮田亮平委員(文化庁長官)も「他の横綱が不在の中、横綱の強さを見せてくれた」と最高位として面目を保った日馬富士を褒めた。

 休場した3横綱について北村委員長は「早くケガを克服して来場所以降、復帰してもらいたい」と希望した。ただし「横綱だから出る責任がある、というだけでは困る」とし「横綱らしい結果を出せると思って出てほしい」と、出場を判断する際は、万全の状態で復帰することを望んだ。

 また千秋楽で日馬富士に本割、優勝決定戦で敗れ11勝4敗で優勝次点の大関豪栄道(31=境川)については「精神的な問題なのか、ちょっとふがいない」と個人的な感想を述べた。11月の九州場所が綱取りになるかの認識については「それは、どの委員も思っていないと思います。全勝すれば考えるかもしれませんが(優勝)同点といっても11勝。締めくくりの印象が良くないので」と述べた。

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日馬富士V一夜明け「優勝は優勝なので喜びは一緒」


 大相撲秋場所で9度目の優勝を果たした横綱日馬富士(33=伊勢ケ浜)が25日、東京・墨田区の部屋で一夜明け会見を行った。

 16年名古屋場所以来で、史上初の金星4個配給からの優勝となったが「優勝は優勝なので喜びは一緒ですよ」と、これまでの8回の優勝と比べて特別な思いはなく、素直に喜んだ。

 1918年(大7)夏場所以来99年ぶりの3横綱2大関休場という緊急事態となった秋場所で、1人横綱として最後まで土俵に立ち続けた。「大変とかはない。ただ、負けると言い訳できないし、そういう意味では大変だった。初めて1人横綱で出て、本当にいろいろ経験させていただいた」と感謝した。

 3日目から3日連続で金星を配給して10日目には4個目の金星配給で、トップだった豪栄道とは3差離れていた。「優勝とかは意識することはなかった。気持ちだけでも負けないように。そう思いました」と自然体で臨んでいたという。諦めずに相撲を取り続けた結果、賜杯を抱いた。「終わってみれば1日1日の戦いが優勝につながった。ほっとしている。本当によかった」と笑顔。そして「2桁取りたいと思う。目標の1つでもある。稽古に精進して目標に向かって頑張ります」と、九州場所(11月12日初日、福岡国際センター)で10度目の優勝への挑戦に意欲を見せた。

大相撲秋場所優勝の一夜明け会見に臨み笑顔を見せる日馬富士(撮影・小沢裕)
大相撲秋場所優勝の一夜明け会見に臨み笑顔を見せる日馬富士(撮影・小沢裕)

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豪栄道の地元大阪・寝屋川市くす玉割れずガッカリ

優勝決定戦で日馬富士に敗れた豪栄道はぼうぜんとした表情で引き揚げる(撮影・河野匠)

<大相撲秋場所>◇千秋楽◇24日◇東京・両国国技館


 大歓声のちガッカリ…。豪栄道の地元、大阪・寝屋川市では、市役所で2日連続のパブリックビューイングが行われた。300人が大声援を送ったが本割、優勝決定戦の連敗にがっくり。

 前日は機械トラブルで映像が映らないハプニング。この日はしっかりガードでトラブルはなかったが、用意したくす玉は割れなかった。北川市長は「残念のひと言。目の前に優勝がぶら下がっていたのに…平幕に連敗が痛かった。また優勝できるよう、応援していきたい」と無念さを隠さなかった。

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豪栄道「この経験あったからと言える相撲人生に」

優勝決定戦で日馬富士(手前)に寄り切りで敗れた豪栄道(撮影・小沢裕)

<大相撲秋場所>◇千秋楽◇24日◇東京・両国国技館


 横綱日馬富士(33=伊勢ケ浜)が、16年名古屋場所以来、7場所ぶり9度目の優勝を飾った。本割で大関豪栄道を寄り切って11勝4敗で並び、優勝決定戦でも寄り切った。

 日馬富士の優勝インタビューの音声が流れる支度部屋で、豪栄道ははっきり言った。「横綱が上でした。完敗です」。本割は両まわしを取られ、力で寄り切られた。優勝決定戦は瞬時に懐に入られ、なすすべなく土俵を割った。何もできなかった。

 昨年秋場所の涙の全勝初Vから1年。九州で初の綱とりに失敗、今年の春場所は右足関節外側靱帯(じんたい)損傷で途中休場した。復活へ、原点に戻った。巡業のない6月、毎週水曜日は母校・埼玉栄高に出向いた。トラックタイヤを2本つなげて100キロ、3本つなげて150キロにしたゴムのかたまりを土俵で押し込んだ。名古屋場所直後の7月末、大阪市で母真弓さん(61)と焼き肉を食べながら「どっか、痛いの?」と聞かれて「そら全身痛いよ」と笑った。31歳の体にむち打ち、休場から半年で戦える体を作った。

 相撲を始め、ずっと目指す日本一の夢。大関では満足しない。横綱を目指し続ける。「いつか、この経験があったから…と言える相撲人生にしたい」。屈辱の逆転負けを胸に刻み、再出発を誓った。【加藤裕一】

 ◆豪栄道の来場所綱とりについて否定的な二所ノ関審判部長(元大関若嶋津)の話 2番とも相撲にならなかった。印象が悪いね。13勝と12勝の優勝でも違うし(それが)11勝(の優勝同点)ではね。まして横綱3人が休んでいる。今日の2番は痛い。

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日馬富士1人横綱の責任全う、逆転Vを支えたものは

日馬富士(左)は寄り切りで豪栄道を下し優勝決定戦へ持ち込んだ(撮影・小沢裕)

<大相撲秋場所>◇千秋楽◇24日◇東京・両国国技館


 横綱日馬富士(33=伊勢ケ浜)が、16年名古屋場所以来、7場所ぶり9度目の優勝を飾った。本割で大関豪栄道を寄り切って11勝4敗で並び、優勝決定戦でも寄り切った。千秋楽の直接対決から1差逆転優勝は今年春場所の横綱稀勢の里以来。1918年(大7)夏場所以来99年ぶりの3横綱2大関休場という異常事態となった場所を“1人横綱”が締めた。

 支度部屋は熱気に包まれていた。待ち構えていた大勢の関係者から浴びせられる「横綱」コール。日馬富士は表情を緩めて万歳三唱で喜びを分かち合った。風呂に入り汗を流し終えると、やっと一息ついた。「土俵の神様が味方してくれた」と感慨にふけった。

 1差で迎えた豪栄道との直接対決。立ち合いは受け止められ押し込まれたが、頭を体につけて前みつを取りにいき、体勢を入れ替えて寄り切った。賜杯の行方は優勝決定戦へ。支度部屋では弟弟子の十両照強を立たせて、立ち合いを確認。花道に向かう途中も繰り返し、イメージは仕上がった。頭からぶつかって右を差すと、一気に寄り切った。「命を懸けて全身全霊で相撲を取りました」。7場所ぶりの賜杯を手にした。

 この日朝、数種類の生野菜などを絞って作るコールドプレスジュースの大阪の専門店「B.up」(ビー・アップ)から直接、ジュースが届けられた。春場所前から愛飲し「体調が全く違う。傷口の治りが早い」という。時間の経過とともに栄養素が失われることから、目の前で絞る必要がある。そのため、今場所は大阪から材料を持参した担当者から、作りたてを数回、提供してもらった。「土俵の上では1人に見えても、支えてくれる人がいるから土俵に上がれる」と感謝した。

 10日目終了時点では、豪栄道と3差あった。そこからの逆転は1場所15日制が定着した49年夏場所以降では初。満足に伸ばせない左肘をはじめ、多くのケガに悩まされてきたが、土俵に上がり続けた。優勝ラインは21年ぶりの11勝に下がり、金星を4個配給しての優勝は初めて。それでも喜びは変わらない。「ホッとしている」。全ての重圧から解放されたかのように、低い声で絞り出した。満身創痍(そうい)の体で“1人横綱”を全うした。【佐々木隆史】

 ◆日馬富士のけがとの闘い 今年の初場所5日目の隠岐の海戦で右太ももを肉離れして途中休場。迎えた春場所は左目付近を負傷するなどケガが絶えず、春巡業では「全身が痛い」と漏らすほど。特に古傷の左肘の炎症は重症で夏巡業も前半は休場していた。手術の選択もあったが長期離脱を避けるために回避。整体、電気治療器具、栄養ジュースなどさまざまな治療法を試みている。

 ◆八角理事長(元横綱北勝海)のコメント 日馬富士は本割でいい相撲を取っただけに決定戦も「真っすぐ行っても勝てる」と迷いがなかった。あの3連敗から気持ちを折らず、よくやってくれた。情けない気持ちからグッとこらえて取り続けた。そこは偉い。豪栄道は立ち合いで負け引かざるをえなかった。

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豪栄道、2度目のV逃す「横綱が上でしたね。完敗」

優勝決定戦で日馬富士に敗れた豪栄道はぼうぜんとした表情で引き揚げる(撮影・河野匠)

<大相撲秋場所>◇千秋楽◇24日◇東京・両国国技館


 大関豪栄道(31=境川)が、昨年秋場所以来2度目の優勝を逃した。1差リードしていた横綱日馬富士との結びの一番に寄り切りで敗れ、11勝4敗。優勝決定戦は立ち合いで瞬時に懐に入られ、押し出された。

 力とスピードに屈した2番を終えて「横綱が上でしたね。完敗です」。この日の朝稽古後に「腹を据えて、やるべきことをやるだけ」と話していたが、何もさせてもらえなかった。

 痛恨のV逸だ。11日目を終え、後続に2差つけながら、初優勝時には感じなかったという重圧にのみ込まれて、12、13日目に連敗し、流れを失った。それでも、3横綱2大関が休場した異例の場所を終盤まで主役として引っ張ったことは紛れもない事実だ。「いつか、この経験があったから…と言える相撲人生にしたいです」。31歳。大関在位19場所。年齢的に若くはないが、これからも2度目の優勝、そして横綱の夢を追いかける。

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豪栄道の地元2日連続PVも大歓声がため息に…

豪栄道が優勝決定戦で敗れた瞬間、がっくりの支援者。前列左から4人目が北川市長。奥はマスコットキャラクターのはちかづきちゃん(撮影・実藤健一)

<大相撲秋場所>◇千秋楽◇24日◇東京・両国国技館


 豪栄道の地元、大阪・寝屋川から300人の大声援も届かなかった。千秋楽の24日、寝屋川市役所で2日連続のパブリック・ビューイング(PV)を開催。

 同市のマスコットキャラクター「はちかづきちゃん」も参戦して応援したが本割、優勝決定戦と連敗。大歓声はため息に変わった。

 前日はスタッフの足が配線に引っかかったことが原因の機械トラブルで、映像が映らないハプニングがあった。この日は職員がコンセントの前に仁王立ちし、しっかりガード。トラブルはなかったが、用意したくす玉は割れなかった。

 北川法夫市長(69)は「残念のひと言。目の前に優勝がぶら下がっていただけに…平幕に連敗が痛かったですね。これだけたくさんの人が応援してくれましたから。ケガなく来場所に向けて、けいこに励んでほしい。また優勝できるよう、応援していきたい」と無念さを隠さなかった。

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日馬富士V 1人横綱苦悩も「心技体が整わなくて」

優勝インタビューで笑顔を見せる日馬富士(撮影・河野匠)

<大相撲秋場所>◇千秋楽◇24日◇東京・両国国技館


 横綱日馬富士(33=伊勢ケ浜)が大関豪栄道(31=境川)との優勝決定戦を制し、昨年名古屋場所以来9度目の優勝を決めた。3横綱、2大関が休場した場所で、1人横綱が意地を見せた。

 日馬富士は「素直にうれしいです。今日の一番にすべてをかけて、全身全霊で相撲を取りました。(決定戦は)悔いの残らない相撲を取ることとだけ考えてました。(1人横綱は)初めてのことなので、序盤は心技体が整わなくて、ただ前だけを見て頑張りました。下がるところはないので、頑張りました。余計なことは考えずに一番一番に集中していました。良い結果で終わって、本当に良かったです」と話した。

 1勝差を追う形で迎えた本割では豪栄道との直接対決に勝ち、ともに11勝4敗で並んで優勝決定戦に持ち込んでいた。

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日馬富士が逆転V 本割、決定戦で豪栄道に連勝

日馬富士

<大相撲秋場所>◇千秋楽◇24日◇東京・両国国技館


 横綱日馬富士(33=伊勢ケ浜)が大関豪栄道(31=境川)との優勝決定戦を制し、昨年名古屋場所以来9度目の優勝を決めた。3横綱、2大関が休場した場所で、1人横綱が意地を見せた。

 1勝差を追う形で迎えた本割では豪栄道との直接対決に勝ち、ともに11勝4敗で並んで優勝決定戦に持ち込んでいた。

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日馬富士が豪栄道破る!V行方は優勝決定戦へ

日馬富士

<大相撲秋場所>◇千秋楽◇24日◇東京・両国国技館


 横綱日馬富士(33=伊勢ケ浜)が大関豪栄道(31=境川)との直接対決に勝ち、ともに11勝4敗で並んで優勝決定戦にもつれ込んだ。

 日馬富士は勝てば昨年名古屋場所以来9度目、豪栄道は勝てば昨年秋場所以来2度目の優勝となる。

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貴景勝が初の殊勲賞 朝乃山は千秋楽に勝てば敢闘賞

秋場所10日目、懸賞金の束を手に土俵を引き揚げる貴景勝(17年9月19日撮影)


 大相撲秋場所千秋楽の24日、東京・両国国技館で三賞選考委員会が開かれ、各賞の受賞者が決まった。

 殊勲賞は、千秋楽まで優勝争いを演じる横綱日馬富士と大関豪栄道の2人を倒した西前頭5枚目の貴景勝(21=貴乃花)が初めて受賞した。

 敢闘賞は、1横綱1大関と2関脇1小結を倒した東前頭3枚目の阿武咲(21=阿武松)が2度目の受賞。新入幕の東前頭16枚目の朝乃山(23=高砂)は「条件付き」で、千秋楽で千代大龍に勝って10勝に乗せれば初めて受賞する。

 また、関脇嘉風(35=尾車)が4度目の技能賞を獲得した。

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朝乃山、新入幕V消え「自分の相撲を取りきるだけ」

阿武咲(左)と激しい取組をする朝乃山(撮影・鈴木正人)

<大相撲秋場所>◇14日目◇23日◇東京・両国国技館


 朝乃山は阿武咲になすすべなく押し出されて5敗目を喫した。

 豪栄道が勝ったため、1914年(大3)の両国以来103年ぶりの新入幕優勝は消えた。朝稽古後には「上位が休んでいなかったら4敗は優勝争いの中にいない。自分が驚いています。優勝は無理です」と消極的だったが、やはり悔しかったのか、支度部屋では無言。帰り際に「自分の相撲を取り切るだけです」と言葉少なだった。

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横綱、大関が休場した場所は大関以上が優勝/データ

豪栄道(左)は1敗差で追う日馬富士の勝利を土俵下で見届け支度部屋へ引き揚げる(撮影・小沢裕)

<大相撲秋場所>◇14日目◇23日◇東京・両国国技館


 横綱日馬富士(33=伊勢ケ浜)が、逆転優勝へ望みをつないだ。1差で追いかける大関豪栄道が勝ったため、負ければ優勝を譲ってしまう結びの一番で関脇御嶽海を下した。並走していた平幕の朝乃山が黒星を喫し、優勝は日馬富士と豪栄道に絞られた。春場所の稀勢の里以来11例目となる、千秋楽直接対決から1差逆転優勝へ向けて全身全霊で戦う。

 ◆横綱、大関が4人以上休場した場所の優勝力士 3横綱2大関の5人が休場したのは1918年(大7)夏場所以来99年ぶりだったが、当時は大錦、西ノ海、鳳の3横綱と九州山と伊勢ノ浜の2大関が休場したものの結局、1人横綱の栃木山が優勝を飾った。4人の休場も昭和以降7例あるが、44年秋は大関前田山、53年初は大関鏡里、99年春は大関武蔵丸、02年名古屋は大関千代大海、同年九州と03年初は大関朝青龍が優勝。関脇以下が優勝をもぎ取ったのは01年秋の平幕琴光喜だけで、今回もまた、大関以上の優勝になった。

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1場所15日制の11勝4敗優勝は過去2例/データ

96年11月、九州場所千秋楽で史上初の5人による優勝決定戦となり、くじを引く曙と、順番を待つ左から魁皇、貴ノ浪、武蔵丸、若乃花

<大相撲秋場所>◇14日目◇23日◇東京・両国国技館


 横綱日馬富士(33=伊勢ケ浜)が、逆転優勝へ望みをつないだ。1差で追いかける大関豪栄道が勝ったため、負ければ優勝を譲ってしまう結びの一番で関脇御嶽海を下した。並走していた平幕の朝乃山が黒星を喫し、優勝は日馬富士と豪栄道に絞られた。春場所の稀勢の里以来11例目となる、千秋楽直接対決から1差逆転優勝へ向けて全身全霊で戦う。

<11勝4敗の優勝>

 1場所15日制が定着した49年(昭24)夏場所以降、最少勝利数での優勝は11勝4敗で2回しかない。

 ◆72年初場所 4敗で3人が並んで千秋楽へ。琴桜と福の花が敗れ、勝った平幕の栃東が初優勝。栃東も敗れていれば8人による優勝決定戦に持ち込まれるところだった。

 ◆96年九州場所 3敗の若乃花と武蔵丸が敗れ4敗の曙、貴ノ浪、魁皇が勝ったため史上初の5人による優勝決定戦に。大関武蔵丸が2度目の優勝を決めた。

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豪栄道Vちゃんこ鍋、材料仕入れ早すぎ事前振る舞い

16年9月、秋場所で全勝優勝を飾った豪栄道は優勝賜杯を手に満面の笑顔

<大相撲秋場所>◇14日目◇23日◇東京・両国国技館


 京阪電車寝屋川市駅前の「ベル大利商店街」では今日24日午後2時から「豪栄道・優勝祈願」のちゃんこ鍋200杯が振る舞われる。

 当初は13日目にも決まりそうだった優勝を祝おうと20日に企画され、材料の仕入れは完了。ところが優勝が千秋楽まで持ち越し。材料を無駄にするわけにもいかず「事前」に振る舞う形になってしまった。大利商店街振興組合の新谷洋一専務理事(67)は「楽勝やと思っていたんやけど…」と本音を漏らしながら「絶対に優勝を決めてほしい」。

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日馬富士「4個金星配給」での優勝なら史上初の珍事

<大相撲秋場所>◇14日目◇23日◇東京・両国国技館


 横綱日馬富士(33=伊勢ケ浜)が、逆転優勝へ望みをつないだ。1差で追いかける大関豪栄道が勝ったため、負ければ優勝を譲ってしまう結びの一番で関脇御嶽海を下した。並走していた平幕の朝乃山が黒星を喫し、優勝は日馬富士と豪栄道に絞られた。春場所の稀勢の里以来11例目となる、千秋楽直接対決から1差逆転優勝へ向けて全身全霊で戦う。

 日馬富士は、落ち着いていた。負ければ豪栄道の優勝が決まる結びの一番。御嶽海にもろ差しを許したが「落ち着いてさばけた」と外四つに組み、まわしを引きつけて寄り切った。千秋楽までもつれ込ませた優勝争い。「自分の相撲に集中して」と、自らに言い聞かせるように同じ言葉を繰り返した。

 誰がこの展開を予想しただろうか。今場所の4敗は全て金星配給。1場所で4個金星配給して、優勝した横綱は過去に1人もいない。師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)も3個目の金星を配給した翌6日目の朝、優勝争いについて「そこらへんは考えていない。どうしても左腕が使えないから。やれることをやるだけ」と、千秋楽まで土俵に上がり続けることだけを願った。しかし、気が付けば優勝争いをしている。「勝負事は予想できない」と日馬富士だけは、最後の最後まで諦めていなかった。

 千秋楽直接対決から1差逆転優勝は、過去に10度ある。日に日に高まる1人横綱への期待にも気負わない。「明日も一番残っているので、しっかりと務める。務めるというのは土俵に上がり続けることですよ」。今場所は何度も、土俵に上がり続ける大切さを口にしてきた。そして上がり続けた結果、最高の舞台が整った。16年名古屋場所以来9度目の賜杯は、手が届くところにある。【佐々木隆史】

千秋楽直接対決の1差逆転優勝

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豪栄道の寝屋川PV、配線に足引っかけ映像消えた…

<大相撲秋場所>◇14日目◇23日◇東京・両国国技館


 豪栄道の地元大阪・寝屋川市役所で23日に行われたパブリックビューイング(PV)でハプニングが起きた。豪栄道が土俵に上がった直後にまさかの事態。会場の脇にいたスタッフの足に大型スクリーンのコードが引っかかり、約100人が見つめていた画面が消えてしまった。

 すぐに市職員が再接続を試みたが映らない。そこで「テレビにしよう!」と方針転換したが、ロビーに備えつけなのに「リモコンがない!」。迫る取組時間。「始まるで~。見られへんやんけ~」。北川法夫市長(69)や市民らは、携帯電話の画面で見守ることになってしまった。

 豪栄道が3敗を守り大歓声が上がると、ようやくテレビの電源が入った。せめてもの思いでそれを持ち上げた市職員に対し「重たいから(日馬富士の取組が)始まってからでええよ~」と今度は温かい声。続いてスクリーンも復旧し、結びの一番は観戦できた。

 司会者は「機械のトラブルがあり、申し訳ありませんでした」とマイクで謝罪し、解散後には再発防止策を確認した。今日24日もPVは行われ、北川市長は「勝つしかない。本割に期待しています」と2度目の優勝を熱望。今度こそ、地元の大関の晴れ姿をみんなで見届ける思いだ。【松本航】

スクリーンが映らないハプニングが起き、観戦者は携帯電話で取組を確認。テレビを市職員が持ち上げていたが、結びの一番は復旧したスクリーン映像で観戦できた(撮影・松本航)

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豪栄道-日馬富士、千秋楽の1差直接対決は72例目

豪栄道(右)は日馬富士から水付けを受ける(撮影・小沢裕)

<大相撲秋場所>◇14日目◇23日◇東京・両国国技館


 大関豪栄道(31=境川)が、優勝に王手をかけた。東前頭9枚目貴ノ岩に執念の渡し込みを決め、11勝3敗とした。千秋楽は1差で追う横綱日馬富士との大一番。勝てば、昨年秋場所以来2度目の優勝だ。前日までの2連敗で、残り2日で16力士に優勝の可能性が残る混戦を招いたが、3横綱2大関休場の場所は大関-横綱決戦で締めくくられる。

 ◆千秋楽の1差直接対決 「一方が勝てば優勝、他方が勝てば優勝決定戦」のケースは、1場所15日制が定着した49年夏場所以降、72例目。過去71例のうち本割の勝敗は、豪栄道のような「勝てば優勝」が40勝31敗と分が良い。決定戦に持ち込まれた31度でも、逆転優勝できたのは17年春場所の稀勢の里ら10度だけ。圧倒的に優位に立つ。ただ、今回のように大関が逃げて横綱が追う展開は13度で、大関の本割は8勝5敗だが、決定戦になった5度は、4度も優勝を逃している。

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豪栄道「思い切りいくだけ」2度目優勝へ攻めの一心

<大相撲秋場所>◇14日目◇23日◇東京・両国国技館


 大関豪栄道(31=境川)が、優勝に王手をかけた。東前頭9枚目貴ノ岩に執念の渡し込みを決め、11勝3敗とした。千秋楽は1差で追う横綱日馬富士との大一番。勝てば、昨年秋場所以来2度目の優勝だ。前日までの2連敗で、残り2日で16力士に優勝の可能性が残る混戦を招いたが、3横綱2大関休場の場所は大関-横綱決戦で締めくくられる。

 勝っても負けてもおかしくない、激しい相撲をものにした。豪栄道が勝った。「集中してやろうと思った。必死でした」。乱れたまげ、真っ赤な顔で語る言葉に実感がこもった。

 何度も我慢した。立ち合いは2度待ったがかかった。3度目で立つと、貴ノ岩の圧力に一瞬引いて、思いとどまった。突き押しの応酬で2度はたかれた。最初は踏ん張った。2度目はまわしにしがみついた。最後は右手でまわしを、左手で足をつかみ、倒れ込みながら渡し込みを決めた。

 悪夢の2連敗を乗り越えた。12日目の松鳳山戦、13日目の貴景勝戦。いずれも勝てば王手の一番を落とした。「自分でも何をしてるか、全く分からんかった」。2日目からの連勝が10で止まり、自分の中の何かが変わった。「(緊張は)出ないと思ってたけど、出てきたね。昨年は(優勝が)初めてで無我夢中やったけど…」。2度目の優勝ならではの泥沼。3横綱2大関が休場し、終盤戦も格下相手の取組が続くことも「(星が)落とせない気持ちになると、人間は弱い」と、マイナスに作用した。「開き直っていくしかない。根性決めてやるだけです」と崖っぷちになってようやく、腹が据わった。

 千秋楽は日馬富士と一騎打ちだ。今場所最初で最後の横綱戦。本割で勝てば優勝。負けても優勝決定戦に回れるが、そんなことは考えない。「幸せなことだと思う。思い切りいくだけです。最後は勝った方が強いわけやから」。攻めの一心。2度目の優勝は、その先にある。【加藤裕一】

日馬富士対大関昇進後の豪栄道の成績

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日馬富士4敗死守、逆転優勝へ豪栄道と千秋楽対決

御嶽海(左)を寄り切りで破る日馬富士(撮影・鈴木正人)

<大相撲秋場所>◇14日目◇23日◇東京・両国国技館


 横綱日馬富士(33=伊勢ケ浜)が、関脇御嶽海(24=出羽海)を下して逆転優勝へ望みをつないだ。

 平幕の朝乃山が5敗目を喫したため、優勝争いは3敗の大関豪栄道と4敗の日馬富士に絞られた。千秋楽での直接対決で、16年名古屋場所以来9度目の優勝を狙う。

 日馬富士は、負ければ豪栄道に優勝を許してしまう結びの一番でも、落ち着いていた。「自分の相撲に集中していました」と普段通りの、鋭い踏み込みで立ち合いはぶつかった。もろ差しは許したが外四つに組むと「あとは流れでした」と、まわしを引きつけて寄り切った。優勝争いは千秋楽にもつれ込み「あすの一番に集中して頑張ります」と、いつもの言葉で引き締めた。

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朝乃山敗れ103年ぶり新入幕優勝の可能性消える

朝乃山(左)は阿武咲に押し出しで敗れる(撮影・小沢裕)

<大相撲秋場所>◇14日目◇23日◇東京・両国国技館


 新入幕の東前頭16枚目の朝乃山(23=高砂)は5敗目を喫して、1914年(大3)夏場所の両国以来、103年ぶりの新入幕優勝の可能性が消えた。

 東前頭3枚目の阿武咲(21=阿武松)の激しい当たりに上体を起こされて、防戦一方で押し出された。この時点ではまだ優勝の望みも残っていたが、大関豪栄道が3敗を守った時点で消滅した。普段は支度部屋の外で取材を受けるホープも、この日は立ち止まることなく、千秋楽に向けて「自分の相撲を取り切るだけです」とだけ話して、足早に国技館を後にした。

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豪栄道、執念のV王手「最後の一番に思い切って」

<大相撲秋場所>◇14日目◇23日◇両国国技館


 優勝争いのトップを走る大関豪栄道(31=境川)が執念で連敗を2で止め、11勝3敗とし、昨年秋場所以来2度目の優勝に王手をかけた。

 平幕の貴ノ岩との一番は、立ち合いで2度待ったがかかった。嫌なムードの中、3度目で立ち、一瞬引きかけたが思いとどまり、前に出た。突き押しの応酬の中で2度はたきこまれかけたが、何とか踏ん張り、最後は渡し込みで決めた。「集中してやろうと…。(3度目の立ち合いは)必死でした。(踏み込みは)昨日、一昨日より良かった」。支度部屋で激しく乱れたまげを直してもらいながら、真っ赤な顔で振り返った。

 松鳳山、貴景勝と平幕相手の2連敗で王手をかけ損ねた。「自分で何をやってるんかまったく分からんかった」。優勝争いのトップを走るプレッシャーで攻めの姿勢を忘れ、残り2日で5敗までの16力士に優勝の可能性が残る大混戦を招いた。しかし、土壇場で開き直り、優勝の行方を千秋楽の横綱日馬富士戦のみに持ち込んだ。最高の舞台を作り「幸せなことだと思う」とうなずき「最後の一番に思い切っていくだけです。最後は勝った方が強い訳やから」。3横綱2大関が休場する“大荒れの秋”を、こん身の相撲で締めくくる。

日馬富士(右)は取り組み前に豪栄道から水付けを受ける(撮影・小沢裕)

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理事長、豪栄道と日馬富士のV争い「2人とも立派」

支度部屋で着替えを終え豪栄道(右)より先に引き揚げる日馬富士。優勝は千秋楽の直接対決に持ち越された(撮影・小沢裕)

<大相撲秋場所>◇14日目◇23日◇東京・両国国技館


 ドタバタ劇も収束-。この日、豪栄道と日馬富士が敗れれば、史上ワーストの10勝5敗での優勝の可能性もあり、そうなれば史上初となる朝乃山の新入幕幕尻優勝や、十両に敗れた遠藤にも優勝のチャンスがあった、大荒れの場所。優勝の行方は混沌(こんとん)としたが、終わってみれば落ち着くところに落ち着く結末となる。

 番付社会の大相撲。優勝の可能性が、今場所唯一の横綱-大関戦となり、千秋楽結びの一番を取る横綱日馬富士と大関豪栄道の2人に絞られたことに、協会幹部も胸をなで下ろした様子だ。もちろん若手の活躍は土俵を沸かす要因だが、やはり締めるのは番付上位の横綱、大関陣。3横綱2大関が休場した中、残された2人が優勝をかける状況に、協会トップの八角理事長(元横綱北勝海)は「3敗、4敗と(星的には)悪いとはいえ、最後の最後まで頑張って責任を果たしている。休場者がたくさん出て、どうなるんだろうと、優勝争い(のライン)は下がるだろうとは思ったが、2人とも立派。務めを果たして責任感がある。特に日馬富士。番付通り、やはり力の差だ」と評価した。

 この日、幕内後半戦の審判長を務めた二所ノ関審判部長(元大関若嶋津)も「2人に(優勝争いが)絞られて千秋楽が面白くなってきた」と笑顔。豪栄道の相撲を「よく残した。執念だよ」とほめる一方で、日馬富士についても「1人横綱で、よくここまで頑張ってくれた。横綱の意地があるでしょう」と高く評価していた。

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豪栄道11勝目、日馬富士10勝で千秋楽へ 秋場所

貴ノ岩(左)を渡し込みで破る豪栄道(撮影・鈴木正人)

<大相撲秋場所>◇14日目◇23日◇東京・両国国技館


 単独トップの大関豪栄道(31=境川)は、前頭9枚目貴ノ岩(27=貴乃花)を渡し込みで下し、連敗を止め11勝3敗とした。

 自力優勝が復活した横綱日馬富士(33=伊勢ケ浜)は、関脇御嶽海(24=出羽海)をよりきり10勝目を挙げた。

 前頭16枚目朝乃山(23=高砂)は、同3枚目阿武咲(21=阿武松)に押し出され5敗目を喫した。

 人気力士の前頭10枚目石浦(27=宮城野)は、前頭筆頭栃ノ心(29=春日野)にはりま投げで敗れ3勝11敗となった。前頭14枚目遠藤(26=追手風)は、同3枚目千代大龍(28=九重)を引き落とし9勝目を挙げた。

 14日を終え3敗は豪栄道、4敗で日馬富士が追う展開となり、千秋楽で直接対決する。





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朝乃山9勝、三賞&史上初新入幕幕尻V可能性残した

浴びせ倒しで大栄翔を下す朝乃山(左)(撮影・小沢裕)

<大相撲秋場所>◇13日目◇22日◇東京・両国国技館


 朝乃山が大栄翔を浴びせ倒しで破り9勝目。通算100回目出場を白星で飾った。

 4敗力士がバタバタ倒れる中、日馬富士とともに豪栄道に1差。三賞や史上初の新入幕幕尻Vの可能性を残すも「ない」を笑いながら連発。14日目の相手が13枚番付上の阿武咲と知った時は「ずるい」と苦笑も「楽しんで取りたい」と頼もしかった。

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豪栄道金縛り状態「う~ん」動けずまさかの連敗失速

貴景勝(後方)に、はたき込みで敗れた豪栄道(撮影・鈴木正人)

<大相撲秋場所>◇13日目◇22日◇東京・両国国技館


 豪栄道が悪夢の2連敗で後続との差は1となった。

 押し相撲の貴景勝を立ち合い直後にはたき、後退しながらさらに2、3度はたいたが、逆にはたかれた。緊張の金縛りにあったような取り口に、納得いかない点を問われて「う~ん…全部」。前日の黒星の影響が「多少あったかもしれない」とこぼした。それでも、今日14日目に勝ち、日馬富士と朝乃山が負ければ優勝が決まる。「気合を入れて。悔いのないように」と声を絞り出した。

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日馬富士に自力V復活「1人横綱」覚悟が呼び込んだ

嘉風(右)を破る日馬富士(撮影・鈴木正人)

<大相撲秋場所>◇13日目◇22日◇東京・両国国技館


 横綱日馬富士(33=伊勢ケ浜)に自力優勝が復活した。2差で単独トップの大関豪栄道が敗れ、その後の一番で関脇嘉風を下し1差と迫った。千秋楽では豪栄道との直接対決が確実で、16年名古屋場所以来9度目の賜杯が視野に入ってきた。5敗力士までの16人に優勝の可能性が残る、荒れる秋場所を“1人横綱”が締める。

 日馬富士に賜杯が近づいた。前日の黒星で2差に縮まった豪栄道が目の前で連敗。「自分の立ち合いでいこうと思った」と肩の力は抜けていた。結びの一番は今場所一の低く鋭い踏み込みで、嘉風に頭からぶつかった。左を差して右上手を取り、相手に何もさせずに一気に寄り切った。1差に迫り、支度部屋で優勝を狙うかと報道陣に問われると「もちろん」と即答した。

 土俵に上がり続けてきたからこそ、チャンスは回ってきた。3日目から3連敗すると10日目に今場所4個目の金星を配給。武蔵丸以来16年ぶりの屈辱だった。11日目の朝、部屋での稽古を終えて「何と言ったらいいか…」と迎えの車のドアに寄りかかり悲愴(ひそう)感を漂わせていた。それでも休場の選択肢は選ばなかった。「言い訳はできない。相撲を続けることが大事」と決意した。その後3連勝で踏ん張ると、最大3差だったトップとの差が縮まっていた。

 昭和以降初の3横綱が初日から休場となった今場所は、さらに2大関も休場する緊急事態。だからこそ“1人横綱”の覚悟がある。「続けることが大事。一番一番に対する気持ちは変わらない。勝負ごとなので1人が勝って1人が負ける。何があるか分からない」。今日23日に勝てば、優勝争いは千秋楽で対戦が確実な豪栄道との直接対決にもつれ込む。最後まで勝ち続ければ優勝が手に入る。【佐々木隆史】

 ◆八角理事長(元横綱北勝海)の話 豪栄道は張り差しに行った分、当たりが弱くなった。引いては駄目と意識するほどそうなる。1差になり追い詰められたのでは。こうなれば開き直るだけ。優勝争いとしては面白い。朝乃山も最後まで勝ってほしい。

 ◆幕内後半戦の藤島審判長(元大関武双山)の話 豪栄道は悪い相撲で勝った癖が、ここ一番で出ている。星は有利だが連敗で気持ちは五分では。日馬富士は大逆転の芽が出てきて息を吹き返した。朝乃山の新入幕優勝もないわけではない。

 ◆低レベル優勝 1場所15日制が定着した49年(昭24)夏場所以降、最少勝利数での優勝は11勝4敗で2回しかない。72年初場所の前頭栃東と96年九州場所の大関武蔵丸が記録。なお豪栄道が残り2番●●で5敗になった場合、現時点で5敗までの16人に優勝の可能性がある。ただ、13日目終了時点で2差からの逆転優勝例はなく、データでは豪栄道と4敗の2人の3人に優勝は絞られる。

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豪栄道ばったり3敗「う~ん全部」10歳後輩に完敗

貴景勝(後方)に、はたき込みで敗れる豪栄道(撮影・鈴木正人)

<大相撲秋場所>◇13日目◇22日◇東京・両国国技館


 優勝争いのトップを走る大関豪栄道(31=境川)が急失速した。貴景勝に敗れ、2連敗。残り2日でリードが2差から1差に縮まってしまった。

 取り口は最悪だった。強烈な立ち合いが売り物の、埼玉栄高の10歳後輩を、立ち合いで当たった直後にはたきに行った。その後は逃げるように後退し、必死ではたき続けたが、最後は逆にはたかれ、土俵にばったり両手をついた。何もかもうまくいかない完敗に、土俵上で首をひねった。

 納得いかない点を「う~ん、全部」とこぼした。取り口の硬さを「そうすね」と認めた。12日目に松鳳山に敗れ、2日目からの連勝が10で止まった影響も「多少あったかもしれない」とこぼした。自分の出番前に、後続の4敗力士10人中、7人も負けた。圧倒的な追い風を受けながら、それに乗れないもどかしさがある。

 残り2日で16人に優勝の可能性が残る異常事態。それでも、14日目、貴ノ岩戦に勝ち、11勝3敗とし、4敗の1差で自分を追う2人、横綱日馬富士と新入幕の朝乃山が負ければ、優勝が決まる。優位さを感じさせないムードが漂う中で「気合を入れて、悔いのないように」と自分に言い聞かせるように話していた。

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