上へ戻る

au版ニッカン★バトル

記事検索

ボクシング世界王者奥田朋子が前王者吉田実代と初防衛戦 敵地で再戦

奥田朋子(2016年7月20日撮影)

ボクシングのWBO女子スーパーフライ級王者奥田朋子(37=ミツキ)が6月29日、東京・後楽園ホールで前王者の吉田実代(33=三迫)と初防衛戦に臨むことが16日、発表された。

20年12月13日、エディオンアリーナ大阪第2競技場で王者吉田に挑戦し、5回に偶然のバッティングで右目上をカットした影響で、6回に試合ストップ。3-0の負傷判定勝ちを収め、世界初挑戦で王座奪取に成功していた。今回は会場をホームからアウェーに移したダイレクトリマッチとなる。

関連するニュースを読む

WWE、元王者サモア・ジョーら9選手解雇、祭典翌週での発表に衝撃走る

米プロレスWWEは15日(日本時間16日)、元WWE・US王者サモア・ジョー(42)ら9選手の解雇を発表した。

ジョーは米国でWWE、ROH、TNA、日本ではゼロワンで活躍し、日米で人気のあるサモア系米国人レスラー。WWEではNXT王座、US王座を各2度戴冠していた。近年は脳振とうなどの負傷が続き、ロウ大会の解説者などを務めていた。

また女子選手ではWWE女子王座5回、ディーバズ王座1回の計6回王座戴冠を誇るミッキー・ジェームス(41)や、ユニット「アイコニックス」として活躍した元WWE女子タッグ王者ビリー・ケイ(31)、ペイトン・ロイス(28)もそろって解雇となった。

年間最大の祭典レッスルマニア37大会を終えた翌週での主力メンバーのリリース発表は衝撃が走った。

今年3月からWWE選手部門の責任者に再び就任したジョン・ローリナイティス氏(58=元全日本プロレスのジョニー・エース)は米メディアに対し、予算削減が複数選手の解雇理由だと明かしているという。WWEは新型コロナウイルス感染拡大を受け、年間の予算削減を掲げている。

なお解雇された選手たちは次の通り。

(1)サモア・ジョー

(2)ミッキー・ジェームス

(3)ビリー・ケイ

(4)ペイトン・ロイス

(5)チェルシー・グリーン

(6)カリスト

(7)タッカー

(8)ウェズリー・ブレイク

(9)ポー・ダラス

関連するニュースを読む

加納陸、世界挑戦へ試金石6・6栄拓海と防衛戦「しっかりと実力見せたい」

加納陸(2019年7月24日撮影)

WBOアジアパシフィック・ライトフライ級王者加納陸(23=大成)の初防衛戦が15日、リモート会見で発表された。6月6日にエディオンアリーナ大阪第2競技場で同級1位栄拓海(27=折尾)と対戦する。

加納は「昨年、タイトルをとることができたが、納得のいく勝ち方ではなかった。しっかりコンディションを作って、試合に臨みたい」と抱負。それだけ、自身の現状を冷静に見つめている。「世界ランクも5位まで上がったが、まだ自分にそこまでの実力があるとは思えない。しっかりと自分の実力を見せたい」と意欲を口にした。

16年8月にWBO世界ミニマム級王座決定戦で高山勝成と戦い、6回負傷判定で敗れている。再びの世界挑戦への試金石。「(新型コロナウイルスの影響で)満足いかない練習環境の中でも工夫してトレーニングしていきたい」と語った。

セミファイナルでは43歳の同ミドル級王者野中悠樹(渥美)が約1年9カ月ぶりの試合に臨む。同級7位の越川孝紀(30=一力)と対戦。防衛戦は2度目となる野中は「年が年なんで。世界に手がかかる位置にいられるよう、頑張りたい」と意気込んだ。

関連するニュースを読む

4・29ONE青木真也の対戦相手変更 1勝1敗フォラヤンと3度目対決

エドゥアルド・フォラヤン(左)と青木真也(2019年3月28日撮影)

アジアを拠点とする格闘技団体ONEチャンピオンシップは4月29日にシンガポール・インドアスタジアムで開催するONE on TNT4大会の対戦カード変更を13日までに発表した。

元ONEライト級王者青木真也(37)の対戦相手だった元UFCファイターのセージ・ノースカット(25=米国)が、新型コロナウイルス感染から復帰後も後遺症に苦しんでいることを理由に欠場。代わりに青木は元ONEライト級王者エドゥアルド・フォラヤン(36=フィリピン)と対戦することが決まった。

青木-フォラヤン戦は16年11月、19年3月に続く3度目対決で対戦成績は1勝1敗となっている。フォラヤンも当初、同日に対戦予定だった秋山成勲(45)が練習中の負傷で欠場が決定。対戦相手が不在となっていた。

関連するニュースを読む

王者アスカが完全復活宣言「私の強みはタフさ」防衛戦直前インタビュー

前歯破折、脳しんとうからリング復帰後初の防衛戦に臨むロウ女子王者アスカ(C)2021 WWE, Inc. All Rights Reserved.

米プロレスWWEのロウ女子王者アスカ(39)が前歯負傷と脳振とうからの完全復活を宣言した。10、11日(日本時間11、12日)に米フロリダ州タンパで年間最大の祭典レッスルマニア37大会が開催。第2日となる11日にリア・リプリー(24)との防衛戦を控える。

2月22日のロウ大会でのタッグ戦でシェイナ・ベイズラー(40)に顔面を蹴られた際に前歯を破折。軽度の脳振とうの症状も見られたが、3週間ほどでリング復帰。カムバック後初の防衛戦を控えるアスカが日刊スポーツのインタビューに応じた。

 ◇   ◇   ◇

米セントピーターズバーグで開催された2月22日のロウ大会だった。シャーロット・フレアーと組み、WWE女子タッグ王者ナイア・ジャックス、ベイズラー組とノンタイトル戦に臨んだ際、マットに倒れたところで顔面にベイズラーの強烈キックを浴び、前歯が折れた。意識はあったものの、検査結果は重傷だった。

アスカ 脳振とうの検査があってチェックして、少しあると。(医療)スタッフと連絡を取りながらで。リングの上でどれぐらい動けるかのチェックもあって、ようやくクリアになって復帰できました。

米メディアには、リング復帰まで1カ月以上と報じられていたが、3週間後となる3月15日のロウ大会からカムバックした。しかし前歯の破折も深刻だった。

アスカ 結局、4カ所のクリニックに行きました。レントゲンを何回撮影したことか。1週間後に手術を受けて。全身麻酔で記憶もない大掛かりな手術でした。完治まで6カ月かかるそうです。治療費用も多分、ベンツのSクラスぐらい(約1500万円)かかると思います。試合の負傷なので私が払うことはないと思いますけれど(苦笑)。

WWEにも負傷欠場が少ない「鉄人」ぶりを認められている存在だけに長期離脱はアスカ自身も驚いたという。

アスカ 本当にビックリしました。(WWEの)プロデューサーたちも私を「タフ」と言ってくれるようなイメージだったので。だから選手、プロデューサー、スタッフから心配するメッセージが届きましたが、私の強みはタフさ。経験、技術面もリビング・レジェンド(生ける伝説)なんですけど、強みはタフというところなのです。

アスカの強靱(きょうじん)さを証明する米メディア調査の記録がある。WWEの歴代女子王座(ロウ女子、スマックダウン女子、NXT女子、NXT UK女子、ディーバス、WWE女子王座、WWE女子タッグ)の総戴冠日数が昨年12月8日に通算1000日間を突破した。

現役女子で首位を独走中で、歴代でも2位(歴代1位はファビュラス・ムーアの1万775日とされる)。2位フレアーの989日、3位ベイリーの951日を大きく上回る。昨年12月20日から今年1月31日までフレアーと女子タッグ王座も保持した2冠王者の時期もあるため、リプリー戦当日の総戴冠日数は1166日となる。

アスカ ちょっと米国行く前に想像した以上のことが起きている。信じられないですね。でも、いつも私はWWEのトップ、世界のトップだという気持ちで戦っています。

挑戦者のリプリーは身長171センチ、体重62キロの大型選手。身長160センチ、体重62キロのアスカにとって難敵なのは間違いない。

今回の相手は背が高くて、技術もある選手。経験は私の方がありますが、どんなに攻撃を受けても、私のタフさをみせたい。立ち向かっていく気持ち、プロレスで立ち向かっていくところを見てほしい。日常で嫌なことがあっても戦いを見て、生きるパワーにしてほしいです。レッスルマニアは4回目ですが、プロレスイベントの頂点ですし、レスラーのあこがれ。私にとっても特別な舞台。ロウ女子王者として防衛戦できるのは夢のようです。

顔面の大ダメージから復帰したアスカが、最大の祭典でタフネスな防衛成功をみせつける構えだ。

◆アスカ 1981年(昭56)9月26日、大阪市生まれ。本名・浦井佳奈子。04年6月、華名(かな)のリングネームでプロレスデビュー。AtoZで活動後、06年3月、慢性肝炎による体調不良で一時引退。07年9月に現役復帰。フリー選手として活動後、15年10月にNXTでWWEデビュー。連勝記録を続け、17年5月にはWWE史上最長記録となる174連勝に到達。同年10月にロウに昇格。昨年5月にロウ女子王座を獲得し、女子グランドスラム(ロウ、スマックダウン、NXT、女子タッグ)を成し遂げた。160センチ、62キロ。

レッスルマニア37大会で開催されるロウ女子王座戦の調印式に臨んだ王者アスカ(C)2021 WWE, Inc. All Rights Reserved.
レッスルマニア37大会でリア・リプリー(右)の挑戦を受けるロウ女子王者アスカ(C)2021 WWE, Inc. All Rights Reserved.

関連するニュースを読む

キックぱんちゃん、4・25にMIREYと再戦

4月25日の21年初戦がMIREYとの再戦に決まったぱんちゃん璃奈

キックボクシングKNOCK OUT-BLACK女子アトム級王者ぱんちゃん璃奈(27=STRUGGLE)が4月25日、東京・後楽園ホールでMIREY(35=HIDE GYM)と46・5キロ契約体重3分3回に臨むことが31日、発表された。

昨年11月の元ミネルヴァ・ピン級王者MARI戦で右拳を痛め、右指伸筋腱(けん)脱臼と診断され、手術を受けて以来の復帰リングとなる。

21年初戦は、19年10月以来、約1年6カ月ぶりとなるMIREYとの再戦に決まった。前回は判定勝利を収めており「(プロ5戦目と)同じ相手なので(自分の)成長度合いが分かると思う。今回、ダウンを絶対に取りたい。1度勝った選手に負けることはない。もっと差は開くと。次に戦いたい選手とやるためにも差をつけて勝ちたい」と強い決意を口にした。ぱんちゃんを指導する所属ジムの鈴木秀明会長(45)も「右手を負傷してから5カ月間は努力していた。その努力したところを試合でみせられたら」と期待を寄せた。

プロ10戦目の区切りファイトとなる。当初は強豪の日本人ファイターとのマッチメークが進められていたが、諸事情で実現しなかった。次に経験豊富なタイ人ファイターとの対戦プランが浮上したものの、緊急事態宣言解除後も外国人選手の新規入国の見通しがたたないために断念。最終的にMIREYとの再戦となった経緯がある。

MIREYに対し「急きょのオファーを受けてくださったことに感謝している」と前置きした上で、ぱんちゃんは本音を吐露。「戦いたい選手の1人と試合が決まりかけてダメで落ち込んで。次に強いタイ人もコロナで厳しいと。まだ戦っていないベルト持っている日本人と戦いたかった。正直、再戦ではなく『挑戦』したかった。今回は再戦ですが、モチベーションをしっかり上げて倒せる試合をしたい。次回、絶対に戦いたい選手と組んでもらえるように、良い勝ち方をしたいと思います」と、すべてをぶつける覚悟を示した。

○…ぱんちゃん璃奈との再戦に臨むMIREYはKNOCK OUTを通じ「MIREY旋風を吹かせます!!」との意気込みを示した。19年10月の初対決時には、会場の雰囲気にのまれていたとし「今回は自分の試合をして勝ちたい。お互いに時間がたって、試合数を重ねているので、成長し合えていると思います」と自信をのぞかせていた。

所属ジムの鈴木会長(左)とのミット打ちを公開したぱんちゃん璃奈

関連するニュースを読む

照ノ富士2度目の大関昇進伝達式は44年ぶり2人目

照ノ富士大関昇進伝達式 大関昇進に笑顔の照ノ富士。右から伊勢ケ浜親方、1人おいておかみの淳子さん(2015年5月27日撮影)

大相撲春場所で3度目の優勝を果たし、大関復帰を確実にした関脇照ノ富士(29=伊勢ケ浜)が31日、2度目の昇進伝達式に臨む。同日の夏場所(5月9日初日、東京・両国国技館)の番付編成会議と臨時理事会で大関昇進が承認されれば、東京・江東区の伊勢ケ浜部屋で使者を迎える運び。大関から平幕以下に落ちて横綱に昇進すれば史上初。前回は横綱昇進の意欲を示した中、2度目の口上に注目が集まる。

   ◇   ◇   ◇

照ノ富士の大関復帰が、いよいよ正式に決定する。同日午前9時の臨時理事会後、日本相撲協会審判部から部屋に使者が送られる。陥落翌場所に10勝以上挙げれば復帰できる特例では、伝達式は行われない。大関で2度の伝達式を経験するのは、77年初場所後に昇進した魁傑以来44年ぶり2人目となる。

その魁傑の口上は、2度目ということもあり「謹んでお受けします」とシンプルだった。ただ前例が1つしかないため“慣例”はない。照ノ富士はオンラインでの会見に応じた29日時点で「(師匠の伊勢ケ浜)親方と話をして決めます」と話すにとどめた。

初昇進時は最高位への意欲があふれ出た。前回昇進した15年夏場所後の伝達式では「謹んでお受けいたします。今後も心技体の充実に努め、さらに上を目指して精進いたします」と述べた。平成以降に昇進した28人中16人が「大関の名に恥じぬよう」など「大関」の地位に言及した中、異例の綱とり宣言だった。

現行のかど番制度となった1969年名古屋場所以降、大関陥落を経験して横綱に昇進したのは79年の三重ノ海だけ。陥落翌場所に復帰したケースを除けば、初めての快挙となる。29日には「自分が昔から目標にしていたのは横綱という地位。もう1歩先を進むところまできた」と話していた。伝達式の様子は協会公式YouTubeチャンネルで生配信される予定。全国、世界中の相撲ファンが見守る中、看板力士として再出発する。【佐藤礼征】

◆魁傑は4場所で陥落 照ノ富士を除いて唯一、平幕以下に陥落して大関に返り咲いた魁傑は“再大関場所”が今の照ノ富士と同じ29歳だった。大関復帰後は1度も2桁白星に到達できず、4場所後の77年九州場所で関脇に陥落。左肘の負傷などを理由に、約1年後の79年初場所中に30歳11カ月で現役を引退した。

関連するニュースを読む

白鵬5場所連続休場「注意」継続、横審全会一致で

横綱白鵬(2021年3月15日撮影)

日本相撲協会の諮問機関である横綱審議委員会(横審)の定例会合が29日、東京都内で開かれ、横綱白鵬(36=宮城野)に対して、昨年11月場所後の会合で出した「注意」の決議を、継続することを決めた。出席7委員(1人欠席)の全会一致で、あらたに決議することはなかった。

白鵬と、春場所中に引退を発表した鶴竜(35=陸奥、現鶴竜親方)の両横綱に対しては、休場の多さから昨年11月場所後の定例会合で「引退勧告」に次ぐ重さの「注意」が決議されていた。白鵬は春場所3日目から、右膝負傷で休場。5場所連続休場となり、今回の協議が注目されていた。

横審の矢野弘典委員長(産業雇用安定センター会長)は、既に右膝の手術を終え7月の名古屋場所で再起をかける意思を、師匠の宮城野親方(元前頭竹葉山)が明かしている白鵬について「厳しい意見も出たが、もう1回チャンスを与えようということで一致した。7月場所の奮起に期待したい」と話し、さらに「7月場所の結果によっては厳しい意見が出ると思う」とし最も重い「引退勧告」が決議される可能性にも言及した。7月場所の「結果」のラインについては「状況を見て決めるしかない。仮定に基づく話は出来かねる」と具体的な数字については言及を避けた。

矢野委員長は、注意の決議を継続した3つの理由についても言及。<1>1月の初場所は新型コロナウイルス感染で休場はやむを得ないこと<2>3月の春場所は2日だけの出場だったが意欲を示したことは評価<3>7月場所で進退をかけることを明言している、の3点を挙げた。3点目については発言の真意を確認するため、八角理事長(元横綱北勝海)に確認を要請。同理事長は師匠の宮城野親方を呼び真意を確認。その説明を同委員長も受けたという。

「横綱の在り方を含め相当、時間をかけた」と矢野委員長。あらためて「横綱の責任を全うすることを強く求めたい」と期待し、さらに「横綱は大相撲の象徴的な、富士山のような存在。それは単なる自然でなく文化遺産。それと同じように大相撲も単なるスポーツではなく、歴史や伝統に支えられた国技。その意義を十分にかみしめて(白鵬のみならず)師匠や協会も自覚をもってほしい」と注文した。

関連するニュースを読む

照ノ富士「師匠の顔に泥は許さない」秘めた気持ちで

優勝インタビューで笑顔を見せる照ノ富士(2021年3月28日撮影)

大相撲春場所で3度目の優勝を果たし、大関再昇進を確実とした関脇照ノ富士(29=伊勢ケ浜)が29日、都内の部屋で、リモート一夜明け会見を行った。

大関復帰をかけて臨んだ春場所では、昇進目安の「三役で3場所33勝」に向けての9勝が一つの目標だった。実際には13日目から3連続大関撃破するなど、12勝を上げて3場所「36勝」と大きく目安を上回った。審判部長が師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)だっただけに「(大関に)上げてもうら以上、文句なしで上げてもらいたかった。『師匠が上げるんだから』ということがどうせ出てくるから、師匠の顔に泥をぬることは絶対に許さないという気持ちだった」と秘めたる思いがあったという。

内臓疾患や両膝の負傷により、大関から序二段まで陥落した。当時は伊勢ケ浜親方に何度も引退を相談したが、その度に強く引き留められて、励ましの言葉をもらい現役続行を決意。「病気やケガで車いすでいる時に1日1日が本当に自分の闘いというか、必死に生きようとしている自分がいた。だからこそ、1日の大切さというのはその時に学びました」と、コツコツと積み重ねてきた。

4場所連続全休明けとなった19年春場所から、わずか2年で大関再昇進を確実にするところまできた。「今以上に努力して、もっと頑張って成績を残さないといけないとあらためて強く思いました」と満足はしていない。むしろ「昔から目標にしていたのは横綱という地位ですから。やっと近づいて、もう1歩先を進むところまできたかなと思います」と横綱昇進を見据えた。

関連するニュースを読む

照ノ富士が史上最大のカムバックV、大関復帰に花

賜杯を手にする照ノ富士(撮影・河田真司)

<大相撲春場所>◇千秋楽◇28日◇東京・両国国技館

関脇照ノ富士(29=伊勢ケ浜)が昨年7月場所以来の優勝を果たして、確実にしている大関復帰に花を添えた。大関貴景勝を破って12勝目。3度目の幕内優勝は関脇以下では初となる快挙を成し遂げた。

史上最大のカムバックとなった。23歳で初優勝を果たし、場所後に大関昇進。しかしその後はけがと病気との戦いが続いた。両膝の負傷に加えて、C型肝炎、糖尿病なども患い、移動の際は人の手が必須。トイレに行くのさえ容易ではなかった。幕下陥落が決定した18年6月に両膝を手術。右膝には前十字靱帯(じんたい)が、左膝には半月板がなくなった。

17年の大関陥落後、師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)には何度も引退を申し出たが、認められなかった。「必ず幕内に戻れる」と粘り強い説得を受け、照ノ富士も「もう1度新弟子になろう」と決意。大好きな酒を断ち、黒まわしで再出発した。

19年春場所に序二段で復帰すると破竹の勢いで番付を上げ、昨年初場所で関取に復帰。再入幕となった昨年7月場所では幕尻優勝を果たした。返り三役の昨年11月場所で13勝、初場所で11勝を挙げて“再”大関とりとなった今場所。大関昇進目安は「三役で3場所33勝」だったが、目安を大きく上回る白星を積み重ねて大関復帰を確実にした。

平幕以下に落ちて大関復帰なら77年初場所の魁傑以来となる。現行のかど番制度となった1969年名古屋場所以降で大関陥落の翌場所に10勝以上を挙げて復帰したのは6人7例、加えて陥落から7場所を要して返り咲いた魁傑もいるが、大関復帰を決めた場所での優勝は初めて。記録ずくめの賜杯となった。【佐藤礼征】

貴景勝(右)を土俵際に追い込む照ノ富士(撮影・河田真司)
貴景勝(右)を押し出しで破り、幕内優勝を決める照ノ富士(撮影・河田真司)

関連するニュースを読む

友風、復帰場所で6勝1敗「けがなく終わり何より」

武士(右)を肩透かしで破る友風(撮影・鈴木正人)

<大相撲春場所>◇千秋楽◇28日◇東京・両国国技館

元幕内で、右膝の大けがから1年4カ月ぶりに復帰の西序二段55枚目・友風(26=尾車)が、最後の7番相撲を白星で飾り、6勝1敗で終えた。武士を鮮やかな肩すかしで裏返し。「今場所、土俵に上がれることがうれしかった。けがなく無事に終わったことが何よりです」とかみしめるように言った。

自己最高位、西前頭3枚目の19年九州場所2日目に右膝を負傷した。当初は歩くことも困難と見られた大けがで4度の手術を乗り越えて復帰にこぎつけた場所だった。「感じたことのない緊張感がずっとあった。(上がる者と落ちてきた者の)境遇も逆なんで。いろいろ勉強になった」。

大腿(だいたい)骨にはボルトが埋まったまま。けが再発への恐怖と戦った日々でもあった。「負担は大きいと思っていたが、思ったより膝も痛くなかった。この足をどう動かして、番付を上げていくか。関取に戻ることが1番の目標だが、初心ですね。一からと思ってやりたい」と誓う。

幕内では照ノ富士、十両でも宇良と大けがから序二段まで落ちてはい上がってきた力士が、今場所も大活躍する。友風も「けがした力士の活躍は目標になります」。復帰への第1段階をクリアし、次のステップへと進む。

武士(手前)を肩透かしで破る友風(撮影・鈴木正人)

関連するニュースを読む

海老ぞりに空中戦!朝乃山敗れる/14日目写真特集

<大相撲春場所>◇14日目◇27日◇東京・両国国技館

関脇照ノ富士(29=伊勢ケ浜)が2桁白星に到達し、17年秋場所以来の大関復帰に大きく前進した。大関正代を一方的に寄り切り。大関昇進目安は「三役で3場所33勝」だが、これで計34勝となり好アピールとなった。2敗で単独トップだった小結高安が敗れたため、3敗で並んだ。現行のかど番制度となった1969年名古屋場所以降では史上初となる、大関復帰と幕内優勝の同時実現に挑む。

14日目の熱戦を写真で振り返ります。

【幕内】

照ノ富士(11勝3敗)寄り切り朝乃山(9勝5敗)

朝乃山(手前)を攻める照ノ富士(撮影・鈴木正人)

朝乃山(左)を寄り切りで破る照ノ富士(撮影・鈴木正人)

寄り切りで敗れた朝乃山(左)を、じっと見つめる照ノ富士(撮影・河田真司)

寄り切りで敗れた朝乃山(左)を、じっと見つめる照ノ富士(撮影・河田真司)

☆照ノ富士「冷静にやれたと思うので良かったかなと思う。必死に前に出ることしか考えていなかった。(大関復帰は確実だが)終わってからなので、とりあえず明日頑張ります。」

正代(7勝7敗)押し出し貴景勝(10勝4敗)

正代(左)を攻める貴景勝(撮影・河田真司)

貴景勝は正代(左)を押し出しで破る(撮影・小沢裕)

正代を押し出しで破り勝ち名乗りを受ける貴景勝(撮影・鈴木正人)

☆貴景勝「内容は覚えていないタイプなんで。集中してやるだけなんで。それはできたかなと思う。(千秋楽に優勝の可能性も)明日勝たないと意味ない。一生懸命やるだけです。」

★正代「勢いで負けました。ちょっと押し込めるぐらい相手に圧力をかけたかったが、自分が受ける形になってしまった。(千秋楽は)けがしないように最後の一番取り切れたらいいかなと思う。いまさら相撲が変わる訳じゃない。最後の一番を気持ちよく締めくくれたらいいかなと思う。」

碧山(10勝4敗)小手投げ若隆景(9勝5敗)

☆碧山「中に入れないように手前に置いた。(優勝争いの意識は)何も考えていない。1番だけ相撲を取って終わって、それだけ明日。いい相撲を取れば結果がつながってくる。」

★若隆景「中途半端に差したのがよくないのと、足がついていっていなかった。あと1番、思い切ってやるだけですね。」


明瀬山(7勝7敗)寄り切り琴恵光(8勝6敗)

明瀬山(後方)を寄り切りで破る琴恵光(撮影・鈴木正人)

☆琴恵光「落ち着いてとれました。イメージとしては押していって中に入る。自分から攻める流れができた。体がうまく反応してよかった。(勝ち越しは)うれしいです。」

翠富士(4勝10敗)極め出し剣翔(9勝5敗)

☆剣翔「中に入られたけど落ち着いていけた。ああしよう、こうしようと考える余裕があった。(9勝目に)いい相撲ではないが、白星が来場所につながれば。少しでも番付が上がれば思い切った相撲がとれる。」

★翠富士「(場所前に負傷した)腰は全然治らないですね。場所後に手術も考えています。まずは明日勝って来場所のことを考えたい。何をしてでも勝つぐらいの気持ちで頑張りたい。」

千代大龍(5勝9敗)寄り切り魁聖(8勝6敗)

☆魁聖「半身になったから長かった。何とか残って寄り切れてよかったです。(勝ち越しは)久しぶりなんでうれしいですね。」

照強(7勝7敗)突き落とし輝(5勝9敗)

輝(右)を突き落としで破る照強(撮影・河田真司)

輝(下)を突き落としで破る照強(撮影・河田真司)


千代翔馬(7勝7敗)寄り切り琴勝峰(1勝5敗8休)

☆千代翔馬「勝てて良かった。前半良くて後半で5連敗したけど、(連敗を止めた)昨日の白星が大きかった。明日の一番に集中して頑張りたいです。」

北勝富士(9勝5敗)寄り切り竜電(6勝8敗)

北勝富士(左)は竜電を寄り切りで破る(撮影・小沢裕)


宝富士(3勝11敗)寄り切り隠岐の海(3勝11敗)

志摩ノ海(4勝10敗)突き出し阿武咲(4勝10敗)

志摩ノ海(右)を突き押しで攻める阿武咲(撮影・小沢裕)

志摩ノ海(手前)を突き出しで破る阿武咲(撮影・鈴木正人)

☆阿武咲「思い切っていけたんでよかったです。自分より小さくてやりづらさはあったが、いろいろ考えても勝たないと意味ないんで。」

高安(10勝4敗)首ひねり翔猿(9勝5敗)

高安(左)を首ひねりで破る翔猿(撮影・河田真司)

翔猿(右)は高安を首ひねりで破る(撮影・小沢裕)

高安(右)を首ひねりで破った翔猿(撮影・鈴木正人)

物言いが付き、土俵下で協議結果を待つ高安(左)(撮影・河田真司)

翔猿に首ひねりで敗れ、浮かない表情で引き揚げる高安(撮影・河田真司)

☆翔猿「攻めていったけど途中、相手の形になってやばいなと思った。粘れて勝ってよかったです。(最後は)覚えてないです。体が動きました。」

霧馬山(6勝8敗)上手投げ大栄翔(7勝7敗)

大栄翔(右)を上手投げで破る霧馬山(撮影・河田真司)


妙義龍(6勝8敗)押し出し御嶽海(7勝7敗)

逸ノ城(7勝7敗)寄り切り隆の勝(7勝7敗)

☆隆の勝「久しぶりにいい相撲がとれたと思います。連敗が続いていると気持ち的にも落ちる。(7勝7敗で千秋楽)ここまでもってこれたんで、自分らしい相撲をとりたいと思います。」

【序ノ口】

若藤岡(4勝3敗)上手投げ宇瑠寅(3勝4敗)

宇瑠寅(左)を上手投げで破る若藤岡(撮影・河田真司)

宇瑠寅(左)を上手投げで破る若藤岡(撮影・河田真司)

宇瑠寅(左)を上手投げで破る若藤岡(撮影・河田真司)

宇瑠寅(左)を上手投げで破る若藤岡(撮影・河田真司)

【幕下】

大鵬の孫・夢道鵬が勝ち越し

夢道鵬(4勝3敗)寄り切り隠岐の富士(3勝4敗)

隠岐の富士(手前)を攻める夢道鵬(撮影・鈴木正人)

隠岐の富士を寄り切りで破り、勝ち名乗りを受ける夢道鵬(撮影・河田真司)

【十両】

炎鵬(8勝6敗)寄り倒し常幸龍(9勝5敗)

常幸龍(左)に寄り倒しで敗れる炎鵬(撮影・河田真司)

炎鵬(左)は常幸龍に寄り倒しで敗れる(撮影・小沢裕)

常幸龍(上)に寄り倒しで敗れる炎鵬(撮影・河田真司)

常幸龍(右)に寄り倒しで敗れた炎鵬(撮影・鈴木正人)


千代丸(9勝5敗)寄り倒し貴源治(10勝4敗)

千代丸(手前)を寄り倒しで破った貴源治(撮影・鈴木正人)

関連するニュースを読む

井上拓真が東洋王座返上「世界戦の準備」大橋会長

井上拓真(2021年1月14日撮影)

ボクシングの元WBC世界バンタム級暫定王者で現東洋太平洋同級王者の井上拓真(25=大橋)が同王座を返上すると27日、発表された。井上は今年1月に栗原慶太(28=一力)を9回負傷判定で下し、新王者となり東洋太平洋王座の2階級制覇に成功していた。所属ジムの大橋秀行会長(56)は「拓真の世界戦準備のための返上になります」と説明した。

また空位となった同王座は5月13日、東京・後楽園ホールで開催されるフェニックスバトル(日刊スポーツ新聞社後援)で同級4位中嶋一輝(27=大橋)-同級12位千葉開(28=横浜光)による決定戦が開催されることも合わせて発表された。

5月に東洋太平洋バンタム級王座決定戦に臨む同級4位中嶋一輝(提供:大橋ジム)

関連するニュースを読む

豊山が右腕負傷で休場 13日目まで4勝9敗

東前頭15枚目豊山(27=時津風)が春場所14日目の27日、日本相撲協会に「右遠位上腕二頭筋腱(けん)断裂で約4週間の安静加療を要する見込み」との診断書を提出して休場した。

今場所は13日目まで4勝9敗の成績で、来場所の十両陥落は確実の状況だった。

豊山の休場は昨年秋場所以来3度目。14日目の対戦相手、琴ノ若は不戦勝となる。

今場所の十両以上の休場者は横綱白鵬、引退した横綱鶴竜らに続いて7人目となった。

関連するニュースを読む

Sライト級ホープ李健太4連勝「緊張」初メイン飾る

1回、石脇(左)にパンチを見舞う李(撮影・野上伸悟)

<プロボクシング:スーパーライト級8回戦>◇25日◇東京・後楽園ホール

スーパーライト級ホープ李健太(25=帝拳)がプロ4連勝を飾った。日本同級18位石脇麻生(21=寝屋川石田)との同級8回戦に臨み、3-0の判定勝ちを収めた。約1年4カ月ぶりのリングで、攻める石脇を右ジャブ、右フックからの左ボディーストレートなどで攻め込み、初メインを勝利で締めくくった。

李は「(初の対日本人戦で)試合前はすごい燃えていて、ちょっと興奮が収まらない状態だった。(初メインで)歴代の山中慎介さん、浜田(剛史)代表らがこういう場を踏んで世界に行かれている。そういう意味では緊張しました」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

李はアマ時代に高校6冠、日本記録の62連勝をマークし、19年2月にプロデビューした李は身長180センチの長身サウスポー。アマ仕込みのテクニックには提供がある。19年11月の前回試合(リボ・クンディマン戦)では2回、3回と偶然のバッティングで流血して負傷引き分け以来の試合だった。李は「今日は、まったくと言って全然、成長していない部分ある。伸びしろもあるので人一倍、いや何十倍練習してベルトを巻きたい」と決意を口にした。

8回、石脇(左)にパンチを見舞う李(撮影・野上伸悟)
1回、石脇(左)にパンチを見舞う李(撮影・野上伸悟)
石脇麻生(左)に8回判定勝ちした李(撮影・野上伸悟)
石脇(左)に8回判定勝ちした李(撮影・野上伸悟)

関連するニュースを読む

鶴竜晴れ晴れ「何かから解放された」20年土俵人生

引退会見を行う元横綱鶴竜の鶴竜親方(日本相撲協会提供)

元横綱鶴竜の鶴竜親方が春場所12日目の25日、両国国技館でオンラインによる引退会見を行った。約20年の土俵人生を終えて「何かから解放された、そういう気持ちです」と晴れ晴れとした表情を浮かべた。

昨年7月場所から休場が続き、同年11月場所後には横綱審議委員会から、引退勧告に次ぐ「注意」の決議を受けた。1月の初場所を休場。進退を懸けて臨むつもりだった春場所は、場所直前に左足を負傷して休場した。現役続行の意欲を持っていたが、同場所中11日目の24日に引退届を提出。気持ちは23日夜に固まったといい「気持ちの面が少しずつ削られて、体が悲鳴を上げて、体がもう無理なのかなという信号を出していると思った」と心身共に限界を迎えた。

モンゴルから日本の相撲関係者に送った手紙がきっかけで、16歳の時に旧井筒部屋に入門した。「人間としても、男としても、お相撲さんとしても成長させてもらった」と人生の半分以上を過ごした土俵人生に感謝。現在、角界にも多くいるモンゴル出身の後輩たちへ「人に、後輩に慕われる、いい人間になって欲しい。相撲だけではなく人間として成長して欲しい」とエールを送った。今後は陸奥部屋付きとして後進を指導する。

引退会見を行う元横綱鶴竜の鶴竜親方。左は師匠の陸奥親方(日本相撲協会提供)

関連するニュースを読む

宇良「しっかり勝ちたい」3場所連続の勝ち越し王手

佐田の海(右)を押し出しで破った宇良(撮影・丹羽敏通)

<大相撲春場所>◇12日目◇25日◇東京・両国国技館

東十両7枚目宇良(28=木瀬)が、西十両4枚目佐田の海(33=境川)を破り、勝ち越しに王手をかけた。立ち合い低くぶつかり、右に動いた佐田の海についていき押し出した。

左ふくらはぎを肉離れして、9日目に休場し、11日目に再出場を果たした。再出場してからは初の白星となったが「それ(ケガ)は関係ない。出られる状態になったから出ているだけ」と負傷は気にせず。昨年11月場所で再十両を果たし、3場所連続勝ち越しに王手がかかり「勝ちたいですね。ちょっと休んだのもあるので、しっかり勝ちたい」と意気込んだ。

宇良は佐田の海を押し出しで破る(撮影・柴田隆二)

関連するニュースを読む

ケガから復帰の友風5勝目「落ち着いていけました」

友風(18年11月撮影)

<大相撲春場所>◇12日目◇25日◇東京・両国国技館

元幕内で、右膝の大けがから1年4カ月ぶりに復帰の西序二段55枚目・友風(26=尾車)が5勝目(1敗)をあげた。逢松龍の動きをよく見て押し出し。「落ち着いていけました」と振り返った。

自己最高位、西前頭3枚目の19年九州場所2日目に右膝を負傷した。当初は歩くことも困難とみられた大けがで4度の手術を乗り越えて復帰にこぎつけた場所も残り1番。「勝ち越しを決めていたといっても、今日も緊張した。あと1番なんで、最後まで気を抜かずにいきたい」。まずはけがなく、そして白星で締めくくる。

関連するニュースを読む

鶴竜突然の引退「夏場所出る気満々」も周囲反応で決断

14年9月、秋場所5日目に土俵入りする横綱鶴竜

日本相撲協会は24日、理事会を開催し、第71代横綱鶴竜(35=陸奥)の現役引退と年寄「鶴竜」襲名を承認したことを発表した。鶴竜は5場所連続休場中で、5月の夏場所で再起を懸けるはずだったが心身共に限界を迎えた。01年九州場所で初土俵を踏んでから20年。歴代10位の横綱在位41場所、6度優勝の横綱が土俵人生に幕を下ろした。横綱の引退は19年初場所の稀勢の里以来。最高位は白鵬だけとなり、12年秋場所以来9年ぶりに一人横綱となる。

   ◇   ◇   ◇

大相撲春場所11日目。午後1時の開門に合わせて観客が会場入りし始めた頃、協会が鶴竜の現役引退を発表した。昨年11月場所後に横綱審議委員会(横審)から「注意」の決議を下されるも、1月の初場所を腰痛で休場。春場所では進退を懸けるはずが、初日直前の稽古中に左足を負傷して一転、休場。当初は現役続行の意思を強く示していたが、師匠の陸奥親方(元大関霧島)は「思うように治らなかった。気持ちは切れていなかったけど、体が駄目だった。本人が決めたこと」と引退理由を明かした。

実際は気持ちも切れていた。白鵬が3日目に途中休場した際、横審の山内昌之委員が「横綱の番付が下がらないのは長期休場や成績不振と関係なく、無期限に地位にとどまれることを意味しない。2日勝って休場したのだから、余力を持って今場所中に進退を決してほしいというのが個人的な意見」などと発言。白鵬に対してのコメントが、自身の胸にも刺さった。

部屋関係者は「夏場所に出る気満々だった。最後は土俵に上がって終わりたがっていたけど、周囲から厳しい声があったのも事実。最後は横綱が決めたことだけど…」と話した。鶴竜は、この日も稽古場に姿を現したが、体が思うようには動かなかった。周囲からの厳しい声も重なり、突然の引退を決心したようだ。

最後の取組は、昨年7月場所初日の東前頭筆頭の遠藤戦となった。右裾払いをかわされ、体勢を崩して尻もちをつく「腰砕け」で負けた。再び土俵に立つことはかなわず、無念の引退。横綱は引退後5年間、自身のしこ名で年寄を名乗れることから、鶴竜親方として協会に残って、年寄名跡取得を目指す。後進の指導にあたる前に、まずは25日に行われる引退会見で20年分の土俵人生を語る。

◆鶴竜力三郎(かくりゅう・りきさぶろう)本名・マンガラジャラブ・アナンダ。1985年(昭60)8月10日、モンゴル・ウランバートル市生まれ。バスケットボール、レスリングなどを経験して01年9月に来日し、同年九州場所で初土俵。06年九州場所で新入幕、12年春場所後に大関昇進。初優勝した14年春場所後に横綱昇進。19年9月に師匠の先代井筒親方(元関脇逆鉾)が死去し陸奥部屋に移籍。優勝6回。三賞は殊勲賞が2回、技能賞が7回。得意は右四つ、下手投げ。186センチ、154キロ。家族は妻と1男2女。血液型A。

笑顔で優勝パレードに出発する鶴竜(2019年7月21日撮影)

関連するニュースを読む

李健太25日初メイン「魅せるボクシングで倒す」

初メインイベントに向けて計量をクリアした李(左)。右は対戦相手となる日本スーパーライト級18位石脇(帝拳ジム提供)

ボクシングのスーパーライト級ホープ李健太(24=帝拳)が「魅せる」ボクシングで初メインを締める覚悟を示した。25日、東京・後楽園ホールで日本同級18位石脇麻生(21=寝屋川石田)との同級8回戦を控え、24日には都内で前日計量に臨み、両者ともに63・5キロのリミットでクリア。1年4カ月ぶりのリングとなる李は「自分は魅せるボクシングと、その中で倒せるボクシングをしたい」と穏やかな表情で口にした。

アマ時代に高校6冠、日本記録の62連勝をマークし、19年2月にプロデビューした李はプロ転向4戦目を迎える。身長180センチの長身サウスポーで、アマ仕込みのテクニックには定評がある。19年11月の前回試合(リボ・クンディマン戦)では2回、3回と偶然のバッティングで流血して負傷引き分けだった。李は「試合ができていなかった時期はめちゃめちゃ有意義な時間だった。長いラウンドを組み立てていく中でのメンタル面や技術面ですごく成長した」と、長い試合間隔をプラス材料に変えてきたことを強調していた。

関連するニュースを読む