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高安が西関脇、栃ノ心は西前頭6枚目に 新番付

高安

日本相撲協会は24日、来年1月の大相撲初場所(12日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表した。降下、改名、引退などの力士、年寄など協会関係者は以下の通り。

【降下】

〈大関から三役〉

高安(29=田子ノ浦)西大関→西関脇

〈三役から平幕〉

遠藤(29=追手風)西小結→東前頭筆頭

北勝富士(27=八角)東小結→東前頭2枚目

御嶽海(26=出羽海)東関脇→西前頭2枚目

栃ノ心(32=春日野)西関脇→西前頭6枚目

〈幕内から十両〉

友風(25=尾車)西前頭3枚目→東十両筆頭

大翔丸(28=追手風)東前頭15枚目→東十両3枚目

錦木(29=伊勢ノ海)西前頭14枚目→西十両4枚目

若隆景(25=荒汐)東前頭16枚目→東十両5枚目

大翔鵬(25=追手風)西前頭15枚目→西十両5枚目

逸ノ城(26=湊)東前頭12枚目→東十両7枚目

〈十両から幕下〉

魁勝(24=浅香山)東十両11枚目→東幕下筆頭

若元春(26=荒汐)西十両11枚目→西幕下筆頭

明瀬山(34=木瀬)東十両14枚目→東幕下4枚目

一山本(26=二所ノ関)西十両6枚目→西幕下5枚目

臥牙丸(32=木瀬)西十両12枚目→東幕下9枚目

【改名<1>】(しこ名の上の部分)

〈幕下〉

本多→若ノ海(わかのうみ=錦戸)

〈三段目〉

和蔵山→和山(わやま=武蔵川)

田子ノ藤→明石富士(あかしふじ=田子ノ浦)

剛竜→萬國(ばんこく=木瀬)

【改名<2>】(しこ名の下の部分も含める)

田子ノ藤大介→明石富士恋次郎(あかしふじ・こいじろう)

和蔵山勇武→和山勇次(わやま・ゆうじ)

剛竜和紀→萬國一(ばんこく・はじめ)

【出身地変更】

〈幕下〉狼雅(二子山)モンゴル→ロシア

【退職】

拓郎(立呼び出し)

【死亡】

羽黒海憲司(世話人)

【引退】

貴ノ富士、淡路海、千代天勝、雷雅、嶋風、朱鷺、遠山、山本桜、鯱ノ富士、今野

大関栃ノ心(2019年1月16日)

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明生145時間「通勤が大変で賞」/大相撲大賞

年6場所の通勤時間が最も多い力士

<第8回日刊スポーツ大相撲大賞(4)>

横綱稀勢の里の引退に始まり、新大関貴景勝誕生、トランプ米大統領観戦、暴力問題で十両貴ノ富士が引退など、さまざまな出来事が起きた2019年の大相撲。今年1年間、幕内を務めた全29人の力士が対象の連載「第8回日刊スポーツ大相撲大賞」は、そんな陰で生まれた好記録や珍記録を表彰する。

      ◇      ◇

本場所会場まで移動時間が最も長い「通勤が大変で賞」を獲得したのは、大方の予想通り? 前頭明生(24=立浪)だった。茨城・つくばみらい市の部屋から東京・両国国技館まで、電車で往復2時間。大阪の春場所、名古屋場所、九州場所の宿舎からは車で、マップアプリなどを駆使して計算したところ総時間は8670分=約145時間。明生は「遠いと思っていた」と、苦笑いを浮かべながら、納得した様子だった。

東京場所では、立浪部屋の関取衆は明生以外も電車を利用。他部屋の関取と違って車で移動しないのは「渋滞が怖いから」。部屋から国技館方面へ向かう夜の常磐自動車道はよく混むそう。「毎日同じ時間に着くからリズムも一定になる」と、ルーティンを崩さない意図もある。

ここ数場所の活躍で知名度が上がったためか、電車では幅広い年齢層のファンに声をかけてもらう機会が増えた。九州場所では自己最高位の西前頭2枚目。年間で最も決まり手の多い「年間彩多賞」も受賞した。三役目前のブレーク候補は「今年はまずまずだったので来年はさらに飛躍したい」と誓った。【佐藤礼征】

明生(2019年3月11日撮影)

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快挙阿炎あっけらかん、怪挙錦木苦笑い/大相撲大賞

00年以降で年6場所勝ち越した関脇以下

<第8回日刊スポーツ大相撲大賞(3)>

横綱稀勢の里の引退に始まり、新大関貴景勝誕生、トランプ米大統領観戦、暴力問題で十両貴ノ富士が引退など、さまざまな出来事が起きた2019年の大相撲。今年1年間、幕内を務めた全29人の力士が対象の連載「第8回日刊スポーツ大相撲大賞」は、そんな陰で生まれた好記録や珍記録を表彰する。

 ◇  ◇  ◇

今年6場所全て勝ち越した小結阿炎(25=錣山)は、快挙にもあっけらかんとしていた。「全然、気にしてないっす。たまたまだと思う。勝ち越しも負け越しも紙一重だから」。幕内で関脇以下の年6場所勝ち越しは17年の御嶽海以来2年ぶり。1月の初場所時点では西前頭10枚目だったが、終わってみれば三役に定着しつつある。一方で小結として2場所連続勝ち越しながら、関脇に昇進できなかった。「番付運」に恵まれないようにも見えるが、本人は「(番付は)どこでもいい。勝っていれば、どうせいつか上がるから」と、どこ吹く風。来年は大関、初優勝を見据える。

対照的な成績だったのが錦木(29=伊勢ノ海)で、年6場所を全て負け越した。初場所では鶴竜を撃破して初金星を挙げたが「自分でもよく分からないほど、気持ちと体がかみ合わなかった」。2桁黒星を3度喫しながら最後まで幕内に残ったのは、ある意味「怪記録」かもしれないが…。十両からの再出発となる見通しの来年1月の初場所(12日初日、東京・両国国技館)に向けて「まず8勝。それしか考えていないですよ」と、苦笑いを浮かべ切実に話した。【佐藤礼征】

阿炎
平成以降で年6場所負け越した幕内力士
錦木

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松鳳山、白鵬上回る投げ技5種類14勝/大相撲大賞

「投げ手」の勝利5傑

<第8回日刊スポーツ大相撲大賞(2)>

横綱稀勢の里の引退に始まり、新大関貴景勝誕生、トランプ米大統領観戦、暴力問題で十両貴ノ富士が引退など、さまざまな出来事が起きた2019年の大相撲。今年1年間、幕内を務めた全29人の力士が対象の連載「第8回日刊スポーツ大相撲大賞」は、そんな陰で生まれた好記録や珍記録を表彰する。

 ◇  ◇  ◇

年間で最も多く投げ手で白星を挙げた「最優秀投手賞」は、松鳳山(35=二所ノ関)が受賞した。5種類14勝。投げ技で12勝した横綱白鵬を上回り「横綱を何か1つでも上回れたというのは誇らしいことですね」と、胸を張った。

176センチと小柄な体格から多彩な技を繰り出すが、投げは最も好きな技だ。中学2年のときに約1年習っていた柔道でも、投げばかり狙っていたという。「投げが決まったときは死ぬほど気持ち良かったことを覚えている」。当時から変わらず、投げで重要視する点は「体の回転」。ルーツは他競技にあるのかもしれない。

決めてみたい投げ手がある。「やぐら投げです。今までも惜しいところまでいったことはあるので、そろそろ決めたい」。両まわしで相手を引きつけ、膝を相手の内股に入れて太ももに体を乗せ吊り気味に持ち上げ、振るようにして投げ落とす大技。幕内では15年九州場所7日目に、白鵬が隠岐の海を相手に決めている。「体重が重い相手に決めたい。今(の相撲界)は全体的に巨大化しているからこそ、ひっくり返すように決めたい」。幕内で2番目の年長力士となるベテランは、好奇心たっぷりに笑みを浮かべていた。【佐藤礼征】

松鳳山

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朝乃山の高砂部屋「ワンチーム賞」/大相撲大賞

19年部屋別各段優勝回数

<第8回日刊スポーツ大相撲大賞(1)>

横綱稀勢の里の引退に始まり、新大関貴景勝誕生、トランプ米大統領観戦、暴力問題で十両貴ノ富士が引退など、さまざまな出来事が起きた2019年の大相撲。今年1年間、幕内を務めた全29人の力士が対象の連載「第8回日刊スポーツ大相撲大賞」は、そんな陰で生まれた好記録や珍記録を表彰する。ラグビーワールドカップが盛り上がった今年の第1回は「ワンチーム賞」。ラグビー日本代表のスローガン同様、自身初の幕内優勝を筆頭に、部屋に最多5度の各段優勝をもたらす一体感を生み出した小結朝乃山(25=高砂)が受賞した。

 ◇  ◇  ◇

大関候補の朝乃山が名門高砂部屋を「ワンチーム」にまとめた。新語・流行語大賞の言葉を用いた今年ならではの賞だが、4力士で5度の各段優勝は力士数、優勝回数とも部屋別最多。朝乃山は「プロはアマチュアと違って団体戦はないので」と、個々の頑張りだと謙遜するが、周囲はそう思わない。春場所で序ノ口、名古屋場所で三段目優勝の幕下寺沢は「朝乃山関を見てああいう風になりたいと思った」と、相乗効果を口にした。

今年の朝乃山の飛躍は目覚ましかった。夏場所は12勝3敗で初優勝。新設された米大統領杯のトロフィーを、トランプ氏から受け取った。直後の名古屋場所は、初の上位総当たりで7勝8敗も、場所前には横綱白鵬のもとに出稽古。貪欲に強さを求める姿は周囲をさらに刺激し、新小結の11月九州場所で優勝次点の11勝など、結果も出した。

初の年間最多勝は、最高位が小結以下の力士としては初、関脇以下でも大鵬、貴花田に次ぐ3人目の快挙だった。初場所は三段目で朝弁慶、秋場所は序ノ口で村田が優勝。九州場所の序二段優勝決定戦で村田が敗れ、朝乃山は「勝ってれば部屋で全6場所優勝だったのに」とちゃかす。そんな和やかな雰囲気づくりができるのも「ワンチーム賞」の要因だ。【高田文太】

夏場所で優勝した朝乃山は、トランプ米大統領(中央)から「米国大統領杯」を授与された

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相撲協会「研修内容を理解したら」SNS解禁に言及

SNSに不適切な動画を投稿した件で、役員室に向かう阿炎(左)と若元春(2019年11月9日撮影)

日本相撲協会は28日、東京・両国国技館で定例の理事会を開き、7月の名古屋場所、9月の秋場所の決算報告などを行った。

今後の日程として、来年2月4~7日を「協会員研修ウイーク」と題し、親方や力士、行司、呼び出し、床山などの部門ごとに、研修を行うことが発表された。この際にSNSの研修も行う。

SNSを巡っては、今月行われた九州場所直前に、小結阿炎と十両若元春が、不適切な動画を投稿したとして、八角理事長(元横綱北勝海)らに謝罪した。これを受けて現在、相撲協会員は個人的なSNSへの投稿を禁止されている。芝田山広報部長(元横綱大乃国)は「研修ウイークまでは個人的なSNSへの投稿は禁止。ただ、研修を受けたからといって、すぐに(投稿が)OKというわけではない」と説明。研修を受けて、研修内容を協会員が十分に理解したと判断した段階から、再びSNSへの投稿を解禁する見通しだ。

SNSについての研修を「研修ウイーク」に先立って行う予定はない。「研修ウイーク」についても、芝田山部長は「最大の課題は暴力問題。それに取り組んでいかないといけない」ときっぱり。最近では十両貴ノ富士、呼び出し拓郎が付け人や後輩に暴力を振るって角界を去った例もあるなど、暴力決別への決意をあらためて示した。

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栃ノ心は西関脇、豊ノ島、貴源治、栃煌山ら十両降格

大関栃ノ心(2019年1月16日)

日本相撲協会は28日、大相撲九州場所(11月10日初日、福岡国際センター)の新番付を発表した。降下、改名、引退などの力士、年寄は以下の通り。

【降下】

<大関から三役>

栃ノ心(32=春日野)東大関から西関脇

<幕内から十両>

東龍(32=玉ノ井)西前頭15枚目→東十両筆頭

栃煌山(32=春日野)西前頭16枚目→東十両2枚目

貴源治(22=千賀ノ浦)東前頭17枚目→東十両6枚目

豊ノ島(36=時津風)西前頭14枚目→西十両8枚目

<十両から幕下>

朝玉勢(26=高砂)東十両14枚目→東幕下2枚目

貴ノ富士(22=千賀ノ浦)西十両5枚目→西幕下5枚目

千代の海(26=九重)西十両11枚目→東幕下6枚目

青狼(31=錣山)東十両12枚目→西幕下6枚目

【改名<1>】(しこ名の上の部分)

<十両>

琴手計→琴勝峰(ことしょうほう=佐渡ケ嶽)

<三段目>

越錦→越乃花(えつのはな=立浪)

<序二段>

小浜海→佐田の龍(さだのりゅう=境川)

森田→雅(みやび=二子山)

塩谷→木瀬ノ海(きせのうみ=木瀬)

上田→藤乃波(ふじのなみ=藤島)

海波→瑞光(ずいこう=立浪)

<序ノ口>

光内→土佐緑(とさみどり=阿武松)

大国旭→大國旭(おおくにあさひ=中川)

【改名<2>】(しこ名の下の部分も含める)

琴手計富士紀→琴勝峰吉成(ことしょうほう・よしなり)

越錦政虎→越乃花友弥(えつのはな・ともや)

光内洸太→土佐緑清太(とさみどり・きよた)

【年寄襲名】

嘉風→中村

誉富士→楯山

【退職(年寄)】

理事・音羽山広生(前阿武松、元関脇益荒雄)

参与・武隈敏正(元前頭蔵玉錦)

【死亡】

副理事・井筒好昭(元関脇逆鉾)

【引退】

入江、佐田ノ里、武蔵國、春日国、藤大成、明石隆、大喜鵬、天司、鬨龍、若佐竹、駿河富士、琴隅田、福轟力

豊ノ島(2018年9月14日)
栃煌山(2016年9月11日撮影)

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立呼び出し拓郎の退職届受理 巡業で後輩に暴力

相撲協会の理事会に招き入れられる拓郎

日本相撲協会は25日、都内のホテルで臨時理事会を開き、今月8日に後輩の呼び出し2人に暴力を振るった、立呼び出しの拓郎(63=春日野)を、委嘱していたコンプライアンス委員会からの答申通り、出場停止2場所とすることを決議した。理事会の途中で拓郎を招き入れ、本人に通達。拓郎は「相撲協会に大変ご迷惑をおかけして申し訳ありません」などと、理事らに謝罪したという。すでに15日に退職届を提出していた拓郎は退職の意思が固く、この日付で退職届を受理したことも発表された。呼び出しトップの拓郎の退職により、立呼び出しは不在となった。

今回の暴力は、新潟・糸魚川市での巡業中の午前7時ごろ、客席のいすに座って食事をしていた序二段の呼び出しに対し、拓郎が「こんなところで食事をするな。お客さんの座るところだろ」などと注意し、頭部を拳で1回殴ったのが発端だった。さらに、近くにいた幕下呼び出しに対し「お前、兄弟子なんだから、ちゃんと見てやらんかい」と言いながら、背中を1回たたいた。背中をたたいた際は平手だったと付け加えられたが、暴力の詳細については、従来の発表と大きくことなることはなかった。

理事の芝田山広報部長(元横綱大乃国)は「(付け人への2度の暴力で引退した元十両の)貴ノ富士のことがあったばかりで、協会をあげて暴力と決別しようという中、呼び出しトップがそういう指導をしたのは重い」と、処分について説明した。相撲協会は今後、コンプライアンス委員会から答申される再発防止の強化策を参考に、年内にあらためて理事会を開催し、強化策を取りまとめるとしている。

相撲協会の理事会に招き入れられる拓郎

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日本相撲協会が評議員会で暴力決別への決意を再確認

日本相撲協会の評議員会に出席した海老沢勝二議長

日本相撲協会は24日、都内のホテルで定例の評議員会を開いた。

八角理事長(元横綱北勝海)からは、付け人への2度の暴力で今月、引退届を提出、受理された元十両貴ノ富士の件や、後輩の呼び出しへの暴力を認めて辞意を表明している立呼び出しの拓郎の件などについて報告された。海老沢勝二議長(元NHK会長)は会合後、報道陣の取材に応じ「理事長も再発防止を徹底していきたいということだったので、こちらとしても『しっかりとやってほしい』と伝えた。協会の暴力決別への決意を再確認した。委員からは特に異論はなかった」と、やりとりの一部を説明した。同議長は続けて「ラグビーのW杯やこれから五輪もあって、スポーツへの関心は高まっている。相撲も、しっかりとした品格、品性を持ってやっていかないといけないということ」と話した。他には、すでに理事会で決議されている、来年5月の夏場所からの入場料の改定などが報告されたが、いずれも了承したという。

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立呼び出しの拓郎、後輩の呼び出し2人に巡業で暴力

呼び出しの拓郎(2019年8月19日撮影)

日本相撲協会は16日、呼び出しの最高位となる立呼び出しの拓郎(63=春日野、本名・花里拓郎、北海道札幌市出身)が、10月8日の新潟・糸魚川巡業で、後輩の呼び出し2人に対し暴力をふるい、前日15日に本人から退職届が出されたと発表した。退職届は預かりとし今後、コンプライアンス委員会の調査を待つという。

同協会の芝田山広報部長(元横綱大乃国)によると、8日午前7時ごろ、巡業会場となった新潟・糸魚川市民総合体育館のイス席に座り弁当を食べていた序二段呼び出しに対し「なぜ、こんなところ(観客席)で食事をしているんだ」と口頭で注意するとともに、その若手呼び出しの頭部を、こぶしで1回殴ったという。その後、近くにいた幕下呼び出しにも「兄弟子が見ていて、なぜ注意しないのか。しっかり見てやらんか」と注意しながら、背中を1回たたいたという。2人にケガはないという。

その幕下呼び出しが協会職員に報告。巡業部の入間川親方(元関脇栃司)に連絡が入り、同親方から春日野巡業部長(元関脇栃乃和歌)に通報された。同部長は、ただちに拓郎ら当事者を呼び事情聴取し、大筋で確認できたため、鏡山コンプライアンス部長(元関脇多賀竜)に報告された。事情聴取の場で拓郎が2人に謝罪。拓郎に対しては自宅謹慎という暫定措置がとられた。

その後、拓郎から「協会が暴力の根絶に取り組んでいる中、呼び出しトップで指導する立場にありながら後輩の呼び出し2人に暴力をふるい、たいへん申し訳ありません。退職して責任を取りたい」との意向が示され、15日に退職届が出されたという。

協会はこれを預かりとし、八角理事長(元横綱北勝海)はコンプライアンス委員会(青沼隆之委員長)に事実関係の調査と、処分意見の答申を委嘱。それまで拓郎は謹慎とし、退職届を受理するか、懲戒処分とするかなどは、今後の調査を待って決める見通しだ。

また今月下旬に開催される見通しの臨時理事会では、先に引退届を受理した元十両貴ノ富士と、この拓郎との事案を踏まえ、コンプライアンス委員会の意見を参考にしながら、再発防止策の強化を検討し、11月の九州場所後までに強化策をとりまとめる方針という。

拓郎は1975年(昭50)春場所前に採用された。13年10月に、三保ケ関部屋の閉鎖により春日野部屋に転属。15年九州場所で、副立呼び出しから立呼び出しに昇格した。14年九州場所限りで秀男が定年退職し、立呼び出しは不在だったが、1年ぶりに最高位として復活。その九州場所で日刊スポーツの取材に「全体をみて全責任を負う立場。45人(呼び出しの定員)しかなれないのだから誇りを持ってやりたい。『拓郎の呼び出しで気合が入るよ』と横綱から言葉をかけられるのが夢」と話していた。

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貴景勝、貴ノ富士の引退届受理に「実感がわかない」

台風に備えて力士の自転車が運び込まれた稽古場で、若い衆を背負ってスクワットする貴景勝。手前は千賀ノ浦親方

大相撲九州場所(11月10日初日、福岡国際センター)で大関に復帰する貴景勝(23=千賀ノ浦)が、秋巡業合流前の稽古を打ち上げた。

12日、都内の部屋で若い衆を背負ってのスクワットなど、基礎運動で汗を流した。9月の秋場所千秋楽、優勝決定戦の御嶽海戦で左大胸筋を負傷し、5日から始まっている秋巡業は初日から休場しているが、静岡・浜松市で行われる16日からの合流を明言している。「徐々に(患部に)負荷をかけている」と、回復を実感し、今後は休養と治療を行って、前日15日の浜松市入りを予定している。

前日11日には同部屋の兄弟子で、2度目の暴力で日本相撲協会から自主引退を促されていた十両貴ノ富士の引退届が提出、受理された。その件については「まだ、ちょっと実感がわかない」と、表情を曇らせた。「入門からずっと兄弟子で、いろんなことを教えてもらったし、お世話になりっぱなしだったけど、まだ昨日の今日。整理はつかない。『さみしい』だとか、単語や一文ではまとめきれない部分はある」と、貴乃花部屋に入門してからの5年余りを思い返していた。

台風に備えて力士の自転車が運び込まれた稽古場で、若い衆にアドバイスを送る貴景勝(左)
台風に備えて力士の自転車が運び込まれた稽古場で、若い衆の稽古を指導する千賀ノ浦親方(手前)と貴景勝

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引退の貴ノ富士、自ら電話し千賀ノ浦親方に謝罪

朝稽古で力士を指導する千賀ノ浦親方

大相撲の千賀ノ浦親方(58=元小結隆三杉)が、2度の暴力を振るって引退した弟子の十両貴ノ富士(22)から謝罪を受けたことを明かした。

貴ノ富士の引退届が提出、受理された前日11日から一夜明けた12日、都内の部屋で稽古を指導後「昨日の夜7時ごろ、貴ノ富士から電話がありました。『引退届を出しました』という連絡と『ご迷惑をおかけしました。電話などに出ず、すみませんでした』と言っていました」と説明した。これを受けて、同親方は「引退届を出して、よかったと思っているよ。また電話するからな」などと返し、2、3分ほど会話したという。

貴ノ富士は昨年3月の春場所中に続き、今年8月31日にも別の付け人に暴力を振るい、日本相撲協会から自主引退を促されていた。これに対し、師匠に無断で開いた会見で「受け入れられません」と主張。その後は師匠からの電話に出ず、代理人弁護士を通じて連絡を入れないよう要望し、師弟の意思疎通はなかった。引退は避けられないと感じていた千賀ノ浦親方は、常々、退職金などが支払われる自主引退を受け入れ、懲戒解雇にならない道を希望していた。

貴ノ富士が滞在しているマンションを訪れても会えず、心配していた同親方は「連絡がきて安心した。よかった」と話した。2度目の暴力で被害に遭った序二段力士を含む、巡業に付け人として同行していない若い衆を集め、前夜に引退届が提出されたことも説明したという。断髪式については、前夜の電話で貴ノ富士とは話していないといい「いろいろ話を聞いてみて」と、本人の意向次第で実施する可能性を否定しなかった。第2の人生に向けては「きちっと考える時間も必要」と、慌てずに決めることを望んでいた。

今後については「A(被害者力士)も元気にやっている。とにかく見ていかないと。これからは、みんなで話し合う回数を増やして『何かないか』とか、1人1人まめに聞いていかないといけない」と話し、再発防止への決意も新たにしていた。

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個人への厳罰はガバナンス欠如/貴ノ富士意見書要旨

日本相撲協会の事実上の引退勧告に対して行った会見に臨む貴ノ富士。右は鈴木利広弁護士(19年9月27日、撮影・小沢裕)

日本相撲協会は11日、付け人への2度目の暴力や差別的な発言で、自主引退を促していた十両貴ノ富士(22=千賀ノ浦)の引退を発表した。貴ノ富士の代理人弁護士から郵送で、11日付の引退届と意見書が都内の相撲協会に届いた。協会を訪れていた師匠の千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)が、その場で正式な書式の引退届を書き、受理された。退職金などは規定通りに支払われることも決まった。

<貴ノ富士の代理人弁護士の意見書要旨>

スポーツ庁および内閣府にも提出予定とされ、A4用紙8枚を相撲協会に提出。引退を決意した心境としては「今回の協会の対応を見て、協会の将来に失望しました」などと記された。続いて「協会におけるガバナンスの欠如が個人の厳罰化をもたらしている」と題した項目で、不祥事が絶えない現状を指摘しつつ「個人の厳罰化は対外的なアピールにはなるかもしれませんが、コンプライアンス・ガバナンスの向上には役立たないのではないかと懸念します」と、組織の未熟さを追及した。

他にも「相撲部屋制度における人権の抑圧」と題した項目では「生活や稽古を共にする場で閉鎖的空間となっているため独自の文化(風潮)が醸成されやすいのではないでしょうか」と疑問を投げかけている。ただ協会側は「事実関係等を精査の上、協会の認識と見解を近くまとめる」とし、貴ノ富士側の代理人弁護士にも回答予定だという。

朝稽古後、神棚に手を合わせる千賀ノ浦親方

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一転引退の貴ノ富士に親方安堵「どの子もわが子」

貴ノ富士(左)と千賀ノ浦親方

日本相撲協会は11日、付け人への2度目の暴力や差別的な発言で、自主引退を促していた十両貴ノ富士(22=千賀ノ浦)の引退を発表した。

貴ノ富士の代理人弁護士から郵送で、11日付の引退届と意見書が都内の相撲協会に届いた。協会を訪れていた師匠の千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)が、その場で正式な書式の引退届を書き、受理された。退職金などは規定通りに支払われることも決まった。

   ◇   ◇   ◇

現役続行を強く希望していた貴ノ富士が一転、引退届を提出した。9月26日の相撲協会の理事会で、自主引退を促すことが決議されたが、翌27日に会見を開いて「受け入れられません」と主張。弁護士を立てるなど、法廷闘争も視野に入れた姿勢を見せていたが、世論を味方に付けるに至らず、この日付の引退届と弁護士2人の名で意見書が協会に郵送で届いた。

謹慎中に師匠に無断で開いた会見から2週間、意見書では「協会とのやりとりに疲れ果てましたので、引退することを決意しました」と心境がつづられた。一方の相撲協会は芝田山広報部長(元横綱大乃国)が「相手は被害者ではなく加害者。理由も、やむを得ない加害者ではない」と反論した。

繰り返しの暴力と悪質な言動があったが、退職金などが支払われる自主引退を促された。それを受け入れた形となり、千賀ノ浦親方は「よかったと思う」と安堵(あんど)感を見せた。

同親方が、退職した貴乃花親方(当時=元横綱)から預かった弟子としては、昨年の前頭貴ノ岩に続き、2人目の暴力での引退となった。今回の件で自身にも「6カ月間、20%の報酬減額」の懲戒処分。それでも「どの子もわが子」と愛情を持って接してきた姿勢には「変わりません。かわいいし、弟子を強くさせるのが僕の仕事」と親心を見せた。貴ノ富士とはずっと連絡が取れないが、断髪式なども「本人と話してみないと」と否定的ではない。

協会は今月中に臨時理事会を開き、再発防止策の強化を進める。コンプライアンス委員会による千賀ノ浦部屋の視察も予定。千賀ノ浦親方は「暴力は絶対にダメということ」と、今度こそと再発防止を誓った。

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貴ノ富士が現役引退発表「協会とのやりとり疲れた」

貴ノ富士関(2019年9月27日撮影)

日本相撲協会は11日、付け人への暴力問題で協会から自主引退を促されていた十両貴ノ富士(22=千賀ノ浦)の引退届を受理した。

貴ノ富士は代理人弁護士を通じて協会にA4用紙8枚の意見書を提出。引退を決意した心境について「今回の協会の対応を見て、協会の将来に失望しました。仮に今回の処分の不当性が公に認められたとしても、今の協会内、相撲部屋内に私が戻るところはないでしょう。相撲を愛する者として、相撲を続けたいという気持ちに変わりはありませんが、この間の協会とのやりとりに疲れ果てましたので、引退することを決意しました」と記した。

書面では主に代理人弁護士の意見が掲載されており、近年相撲界で起きた不祥事を挙げ、再発防止策が効力を発揮していないことを主張した。付け人制度における教育的責任の所在、制度の妥当性にも言及。さらに「協会理事および千賀ノ浦親方は『なぜ弁護士をつけたのか』『記者会見をするな』などと貴ノ富士に圧力をかけた。協会は言論・表現の自由を否定しているとすら言える」と、協会や師匠の千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)による“パワハラ”を指摘した。

協会側は「退職金、功労金、養老金などの支給に関する規定」に従い、退職金などの支給を行う。今月内に臨時理事会を開き、八角理事長(元横綱北勝海)からコンプライアンス委員会に再発防止策についての検討を委嘱し、再発防止策の強化を進める方針を示した。

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相撲国際化は剣道の道手本に 王貞治氏ら有識者会議

第3回「大相撲の継承発展を考える有識者会議」に出席する王氏(撮影・小沢裕)

「大相撲の継承発展を考える有識者会議」の第3回会合が10日、都内のホテルで行われた。

プロ野球ソフトバンクの王貞治会長らが参加し、2時間余りにわたって相撲の国際化などについて話し合われた。国際化については柔道と剣道を引き合いに、山内昌之委員長(東大名誉教授)は「日本固有のルールや伝統が守られてきた剣道の道で国際化という意見が大多数」と明かした。次回会合で柔道と剣道の専門家2人を招いて議論を深める予定。また2度目の暴力などで自主引退を促されながら、この日も意向を示さなかった十両貴ノ富士も話題にのぼった。

第3回「大相撲の継承発展を考える有識者会議」の会見に臨んだ山内委員長は暴力問題を起こした貴ノ富士についても議論されたことを明かした。左は八角理事長(撮影・小沢裕)

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千賀ノ浦親方 貴ノ富士に関し「いろいろと心配」

土俵脇で稽古を指導する千賀ノ浦親方

日本相撲協会から自主引退を促されている、十両貴ノ富士(22)の師匠の千賀ノ浦親方(58=元小結隆三杉)が8日、東京・台東区の部屋で稽古を指導後、報道陣に対応した。

協会の理事会が自主引退を促すことで決議したのが9月26日。翌27日に貴ノ富士は会見で決議に対して「受け入れられません」と話し、その後は膠着(こうちゃく)状態が続いている。

千賀ノ浦親方はこの日、師匠の判断で引退届を提出する可能性について「まだ、それは考えていない。話し合って、自分から出す方向に持っていってあげたい」と、あくまで退職金などを受け取ることができる、自主引退を自らの意思で選択するよう説得したい考えを語った。

前日7日に協会はこれまでの経過を発表した。千賀ノ浦親方の電話に、貴ノ富士が出ないなどの状況が明かされ、貴ノ富士側の弁護士は今月11日までに意向を文書で回答するとしている。

千賀ノ浦親方は「まだ私の弟子ですから。いろいろと心配です。電話で話すことではない。顔を合わせて、面と向かって話さないと。弟子と師匠ですから。何で会ってはいけないのか」と、最近住むようになったという貴ノ富士のマンションを何度訪れても対面がかなわず、さみしそうな表情を見せていた。

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音信不通の貴ノ富士、意向を11日までに文書で回答

一連の暴行騒動に対する日本相撲協会の事実上の引退勧告に対し会見に臨む貴ノ富士(2019年9月27日撮影)

日本相撲協会は7日、付け人への暴行や差別的発言を繰り返したため9月26日の理事会で自主引退を促す決議をした西十両5枚目の貴ノ富士(22=千賀ノ浦)に関する、これまでの経過を説明した。

それによると、理事会翌日の記者会見で理事会決議を拒否し現役続行の意思を示した貴ノ富士は、その後の折衝を2人の代理人弁護士に委ねることを協会側に要望。受け入れた協会と日程調整し、10月3日に弁護士同席で貴ノ富士の意思確認の面談を行うことが決まった。

その面談に先立ち弁護士側は、協会に再発防止策について現状の考え方を回答するよう要望。2日に協会側は要望書に答える形で文書で回答した。だが弁護士側は「要望書に対する回答になっていない」と面談を断った。ただ弁護士側からは、貴ノ富士の意向については11日までに文書で回答する旨の連絡があったという。

協会側は「11日までに送られてくるという文書を待っている状況」と静観の構え。部屋での謹慎を伝えられた貴ノ富士は先月27日以降、部屋には戻らず30日以降は音信不通の状態が続いているという。

一連の暴行騒動に対する日本相撲協会の事実上の引退勧告に対して行った会見に臨む貴ノ富士。右は鈴木利広弁護士(2019年9月27日撮影)

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千賀ノ浦親方涙、貴ノ富士と「顔合わせて話したい」

理事会に向かうため部屋を出る千賀ノ浦親方(2019年9月26日撮影)

日本相撲協会は7日、付け人への暴行や差別的発言を繰り返したため9月26日の理事会で自主引退を促す決議をした西十両5枚目の貴ノ富士(22=千賀ノ浦)に関する、これまでの経過を説明した。

部屋での謹慎を伝えられた貴ノ富士は先月27日以降、部屋には戻らず30日以降は音信不通の状態が続いているという。

貴ノ富士の師匠の千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)は部屋を不在にし続けている貴ノ富士について「何かあったらと不安にもなる。本当に心配。顔を合わせて話をしたい」と涙を浮かべた。同親方によると都内のマンションに滞在しているという。貴ノ富士の居場所を複数回訪れたが、全く応答がないと説明した。

一連の暴行騒動に対する日本相撲協会の事実上の引退勧告に対して行った会見を終え、大勢のカメラに囲まれながら引き揚げる貴ノ富士(2019年9月27日撮影)

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貴ノ富士謹慎も部屋に戻らず 親方の電話にも出ない

一連の暴行騒動に対する日本相撲協会の事実上の引退勧告に対して会見を行った貴ノ富士(左)と鈴木利広弁護士(2019年9月27日撮影)

日本相撲協会は7日、先月9月26日の理事会で、付け人の序二段力士に対し暴行を振り、差別的発言を繰り返したため自主的な引退を促す決議をした西十両5枚目の貴ノ富士(22=千賀ノ浦)に関する、これまでの経過を公表した。

それによると、理事会翌日に都内の文部科学省で記者会見を開き、理事会決議を受け入れられず現役続行の意思を示した貴ノ富士側は、代理人弁護士と連絡を取り合うよう同協会側に要望があったという。その上で双方が日程をすり合わせ、10月3日に弁護士同席で貴ノ富士の意思確認の面談を行うことが決まった。

その面談に先立ち、弁護士側から同協会に対し、再発防止策について現状の考え方を回答するよう要望があった。面談予定前日の2日に協会側は要望書に答える形で、再発防止策などについて文書で回答。だが、面談予定の3日午後3時半の約1時間半前に、弁護士側からファクシミリで「要望書に対する回答になっていない」と断りの連絡が入り、面談は実現しなかった。

ただ弁護士側は、貴ノ富士の意向については、10月11日までに文書で回答する旨の連絡があったという。同協会側は「現在は11日までに送られてくるという文書を待っている状況」と静観の構えでいる。

またこの日、同協会広報部が発表した報告では、先月26日の理事会でのやりとり、その後の経過についても説明している。理事会では自主引退を促す決議を、八角理事長(元横綱北勝海)が念押しするように「自主的に引退することを受け入れるか、師匠にも相談して、しっかりと考えてください。その間は、師匠の支持で部屋での謹慎を続けてください」と確認。貴ノ富士は「はい」と答えたものの、27日以降、千賀ノ浦部屋に戻っておらず、30日以降は師匠からの電話にも出ない状況が続いているという。これについて芝田山広報部長(元横綱大乃国)は「組織の一員として社会通念上、決まり事は守らなければならない」と述べた。

また貴ノ富士の意思を確認する目的で「30日午後2時に師匠と貴ノ富士がそろって協会へ来るように」と千賀ノ浦親方に前日の29日伝えた。だが貴ノ富士は同親方に携帯電話のショートメールで「弁護士が対応するから自分は行かない」旨の通知をしたため、その面談も実現には至らなかったという。担当する2人の弁護士から代理人受任通知などの文書が同協会へファクシミリで送られてきたのは、9月30日だったという。

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