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逸ノ城が休場 前日取組後、右肩「コキッと外れた」

11日、鶴竜(左)に肩すかしで敗れた逸ノ城は右肩を痛め苦悶(くもん)の表情を見せる(撮影・小沢裕)

大相撲の東前頭2枚目逸ノ城(26=湊)が秋場所5日目の12日、休場した。

4日目の横綱鶴竜戦で敗れた際に右肩を負傷。取組後、土俵についた右肩について「コキッと外れた」と話し、両国国技館内の診療所で診察を受けていた。逸ノ城の休場は、今年の夏場所以来3度目。

5日目の対戦相手だった玉鷲は不戦勝になる。今場所、十両以上の休場は、横綱白鵬、大関高安、十両貴ノ富士、嘉風に続いて5人目。

11日、支度部屋で肩を落とす逸ノ城(撮影・河田真司)

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貴ノ富士の暴力問題で弟の貴源治から聞き取り調査

貴源治(左)と貴ノ富士(2019年5月26日撮影)

十両貴ノ富士(千賀ノ浦部屋)が付け人の序二段力士に暴力を振るった問題で、日本相撲協会のコンプライアンス委員会が秋場所4日目の11日、貴ノ富士の双子の弟、平幕貴源治から聞き取りを実施した。協会担当者が明らかにした。

コンプライアンス委員会は既に貴ノ富士や部屋関係者から事情を聴いており、調査を終えた後に処分を協議する方針。場所後の26日に開かれる協会理事会で最終的に処分が決まる見通しとなっている。

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暴力貴ノ富士の弟貴源治が泥沼13連敗「スランプ」

貴源治(右)は栃煌山に押し出しで敗れる(撮影・小沢裕)

<大相撲秋場所>◇3日目◇10日目◇東京・両国国技館

場所前に付け人の序二段力士に暴力を振るった十両貴ノ富士の双子の弟、東前頭17枚目貴源治(ともに22=千賀ノ浦)が、長いトンネルから抜け出せない。

関脇経験者の西前頭16枚目栃煌山(32=春日野)との押し合いに敗れて、初日から3連敗。先場所から泥沼の13連敗となった。

「全部ダメです。何も言うことはない」と、支度部屋ではタオルで大粒の汗をぬぐい、早々と会場を後にした。「(相手の取り口は)分かっているけど、自分が全体的に中途半端になっている」。この日も協会のコンプライアンス委員会が部屋の力士らに聞き取りを実施するなど、暴行問題が収束しない今場所。初日は「集中できている」と強調していたが、この日会場を引き揚げる際は「スランプというか、抜け出せていない感じです」と声のトーンを落とした。

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大関復帰へ貴景勝が連勝発進、白鵬骨折休場 秋場所

碧山(左)を激しく攻める貴景勝(撮影・鈴木正人)

<大相撲秋場所>◇2日目◇9日◇両国国技館

右膝負傷により2場所連続で休場し、約4カ月ぶりに本場所の土俵に立つ関脇貴景勝(23=千賀ノ浦)が、1場所での大関返り咲きへ連勝発進を飾った。前頭筆頭碧山(33=春日野)を押し出した。

場所前に日本国籍を取得し、初日まさかの黒星を喫した横綱白鵬(34=宮城野)は「右第5中手骨骨折」で、この日から休場。

横綱鶴竜(34=井筒)は、初日に白鵬から金星を挙げた前頭筆頭北勝富士(27=八角)を下し2連勝。

大関陣は栃ノ心(31=春日野)が前頭2枚目朝乃山(25=高砂)に寄り切られ2連敗。豪栄道(33=境川)は前頭2枚目逸ノ城(26=湊)を寄り切って2連勝。高安(29=田子ノ浦)は左肘靱帯(じんたい)断裂で初日から休場。

付け人への2度目の暴力で謹慎休場した十両貴ノ富士(22=千賀ノ浦)の双子の弟、前頭17枚目貴源治(22=千賀ノ浦)は、前頭16枚目豊山(25=時津風)に寄り切られ2連敗となった。

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謹慎休場貴ノ富士の弟貴源治、初日黒星も「集中」

千代丸(左)に突き落としで敗れた貴源治(撮影・鈴木正人)

<大相撲秋場所>◇初日◇8日◇東京・両国国技館

場所前に貴ノ富士の2度目の暴力問題が判明した中、双子の弟貴源治ら千賀ノ浦部屋の力士が本場所に臨んだ。

初日黒星となった貴源治は「集中はできている」と言葉少な。同部屋の十両隆の勝は「(問題が)気にならないわけないけど、自分は自分で頑張るだけ」と話した。

被害を受けた序二段力士も出場して白星を挙げた。取組後、報道陣の問いかけに対し、申し訳なさげに「僕から話すことはありません」と足早に支度部屋へ引き揚げた。

大奄美(右)をはたき込みで破った隆の勝(撮影・鈴木正人)

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白鵬が北勝富士に不覚、貴景勝は大関復帰へ白星発進

白鵬(左)は北勝富士に寄り切りで敗れる(撮影・小沢裕)

<大相撲秋場所>◇初日◇8日◇両国国技館

右膝負傷により2場所連続で休場し、約4カ月ぶりに本場所の土俵に立つ関脇貴景勝(23=千賀ノ浦)が、1場所での大関返り咲きへ白星発進を飾った。埼玉栄の先輩にあたる前頭3枚目大栄翔(25=追手風)を突き落とした。

両横綱は、場所前に日本国籍を取得した白鵬(34=宮城野)が前頭筆頭北勝富士(27=八角)に寄り切られ、まさかの黒星発進。鶴竜(34=井筒)は小結遠藤(28=追手風)をはたき込んだ。

大関陣は栃ノ心(31=春日野)が前頭2枚目逸ノ城(26=湊)に上手投げで敗れた。豪栄道(33=境川)は前頭筆頭碧山(33=春日野)を押し出した。高安(29=田子ノ浦)は左肘靱帯(じんたい)断裂により休場。

付け人への2度目の暴力で謹慎休場した十両貴ノ富士(22=千賀ノ浦)の双子の弟、前頭17枚目貴源治(22=千賀ノ浦)は十両筆頭千代丸(28=九重)に突き落とされ、黒星発進となった。

大栄翔(右)と激しくぶつかる貴景勝(撮影・中島郁夫)

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八角理事長初日あいさつ、謹慎休場貴ノ富士に触れず

協会あいさつをする八角理事長(中央)(撮影・中島郁夫)

<大相撲秋場所>◇初日◇8日◇東京・両国国技館

日本相撲協会の八角理事長(56=元横綱北勝海)が、初日恒例の協会あいさつを行った。

左肘靱帯(じんたい)断裂により休場した大関高安については触れたが、付け人への2度目の暴力で謹慎休場した十両貴ノ富士については触れなかった。貴ノ富士の問題では、相撲協会は、現在行われているコンプライアンス委員会による調査が終了するまで、暴力の詳細など一切を発表しないとしている。

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貴ノ富士から初の聞き取り 秋場所後に処分決定

貴ノ富士

十両貴ノ富士(22=千賀ノ浦)が付け人の序二段力士に暴力を振るった問題で、日本相撲協会のコンプライアンス委員会が7日、貴ノ富士から初めて聞き取りを実施した。

協会担当者によると、東京都内で約1時間半、事情を聴いた。内容などについては明らかにしなかった。同委員会は調査を続けて処分を協議。秋場所後の26日に開かれる協会理事会で最終的に処分が決まる見通し。

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阿武松審判部長は秋場所も休場 代理に高島理事

日本相撲協会は6日、審判部が東京・両国国技館で、8日に初日を迎える大相撲秋場所(両国国技館)の取組編成会議を開き、初日と2日目の取組を決めた。また大関高安(29=田子ノ浦)の休場も発表された。

十両以上で高安を含めた休場力士は、十両の嘉風(尾車)と、暴行で謹慎する貴ノ富士(千賀ノ浦)を合わせた3人。

また、高血圧治療に専念するため7月の名古屋場所を全休した阿武松審判部長(元関脇益荒雄)は、秋場所も休場する。審判部長代理は、大阪場所担当部長の高島理事(元関脇高望山)が務める。

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貴ノ富士暴力問題で聞き取り調査、26日にも処分案

貴ノ富士

十両貴ノ富士(22=千賀ノ浦)が、付け人の序二段力士に暴力を振るった問題で、日本相撲協会のコンプライアンス委員会は5日、都内の弁護士事務所で、問題の実態把握に向けた最初の聞き取り調査を行った。

対象となったのは、8月31日に起きた暴力を目撃していた、千賀ノ浦部屋の若い衆1人。若い衆は青沼隆之委員長と別の弁護士、相撲協会の宮田主事が同席する中、約1時間30分、質問に応じたという。宮田主事は「今週、来週中に聞き取りを終えるつもり」と、秋場所中に貴ノ富士や被害者力士らから話を聞く可能性に言及。場所後の26日の理事会に、処分案を提出したい考えをにじませていた。

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貴景勝「順調」に稽古打ち上げ 焦りなく秋場所へ

朝稽古を終え報道陣の質問に笑顔で答える貴景勝(右)。左は貴大将(撮影・河田真司)

1場所での大関返り咲きを目指す関脇貴景勝(23=千賀ノ浦)が5日、秋場所(8日初日、東京・両国国技館)前の稽古を打ち上げた。都内の部屋で基礎運動や立ち合いの確認、幕下貴健斗のぶつかり稽古に約10分間胸を出すなどして、汗を流した。

5月の夏場所で右膝を負傷して同場所を途中休場し、7月の名古屋場所も全休だった。前日4日に続いて相撲は取らなかったが、これまでの調整については「順調だと思う。(相撲を取る稽古よりも)基礎の方が疲れる。昔から基礎で強くなってきたと思っている」と、納得の稽古を強調。「あとはコンディショニング」と、6、7日は休養や自主的なトレーニングに充てる計画だ。

前日4日は、稽古後に師匠の千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)に右膝の状態が思わしくないと報告していた。一転してこの日は好調と報告。千賀ノ浦親方が「膝はどうだ?」とたずねると「調子はいいです」と回答したという。同親方は「日によって違うみたい。昨日(4日)は調子が良くなかったけど。いい方向にいくと思う。本場所の一番に強いタイプ。(秋場所は)もちろん出場します」と期待した。全休を説得させた名古屋場所とは違い、堂々と送り出すことになる。

貴景勝自身も関脇に陥落したが、焦りや悲観することはない。「落ちたことは事実。関脇は関脇。ケガで幕下に落ちた人とか、自分よりも大変な人はたくさんいる。自分は1つ落ちただけ」と、心が揺れ動くこともない。3日には同部屋の十両貴ノ富士による、2度目の付け人への暴力が判明したが「自分はやるべきことをやるだけ。自分には、まったく影響はない」と言い切った。むしろ部屋頭として、部屋の力士らに訴えるように「集中しないといけない。僕らは、やるべきことをやるだけ」と、周囲を気遣うように話した。

秋場所で10勝以上を挙げれば大関に復帰できる。「(大関昇進目安の)3場所33勝、平均11番よりは、10番でつかみたい。でも、つかめなくても腐らずもう1回。10番が、そんなに甘くないことは分かっている。(秋場所で)成績が良くなくても腐らず、3年、5年先を」。23歳にして、目先の白星にとらわれず、将来を見据えていた。

貴健斗(左)を指導する貴景勝(撮影・河田真司)

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貴ノ富士姿見せず、正式処分は今後の聞き取り調査後

貴ノ富士(2019年5月26日撮影)

大相撲の十両貴ノ富士による2度目の暴力問題判明から一夜明けた4日、都内の部屋で謹慎中の貴ノ富士は稽古にも姿を見せなかった。

現在は自主的な謹慎で、秋場所休場は了承されている。正式な処分は今後、コンプライアンス委員会が貴ノ富士、被害者力士、師匠から聞き取り調査を行い、理事会を経て決定する。この日は同委員会による聞き取りは行われなかった。担当弁護士らの日程調整がつき次第、秋場所前にも3者が別々に呼び出される。

報道陣の取材を受ける千賀ノ浦親方(撮影・大野祥一)

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貴ノ富士が暴行経緯説明「軽くげんこつでゴツンと」

稽古中、口をへの字に曲げる貴源治(撮影・大野祥一)

大相撲の十両貴ノ富士による2度目の暴力問題判明から一夜明けた4日、双子の弟で前頭の貴源治(ともに22=千賀ノ浦)が、涙ながらに兄に反省を促したことを明かした。

都内の部屋で稽古後、報道陣に対応。昨年春場所中に続き、8月31日にも付け人の別の序二段力士に暴力を振るった兄と、2人で何度も話し合った際のやりとりも打ち明けた。貴ノ富士が謹慎休場する秋場所(8日初日、東京・両国国技館)は、罵声や批判も覚悟で臨む決意だ。

   ◇   ◇   ◇

貴源治が、貴ノ富士の2度目の暴力を知ったのは今月2日だった。師匠の千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)と同様、部屋で暴力を振るった8月31日から2日後の朝、被害者力士を含む、若い衆3人の姿がないことが発端だった。「あれっと思って聞いたら、兄貴が手を出したということだった。2度目ですからね…。悲しいし、悔しいし、情けない気持ち」と、唇をかんだ。

貴ノ富士は昨年春場所中にも、当時の付け人に暴力を振るった。翌日から謹慎休場し、翌夏場所は出場停止。相撲協会はその後、昨年10月に「暴力決別宣言」を発表し、暴力行為に厳罰を科す方針を示している。

その中で2度目の暴力が判明した。貴源治は「何をやっているんだ!」と詰め寄った。すると貴ノ富士から「今まで、お前のことをガキ扱いしていたけど、お前の方がよほど大人だった。今になって身に染みて分かる」と返された。「気付くのが遅すぎる」(貴源治)。暴力判明後、何度も2人で行った話し合いでの一コマ。反省を促した貴源治も、言われた貴ノ富士も涙を流していたという。

経緯について貴ノ富士からは「軽くげんこつでゴツンとやってしまった」と説明されたという。指示通りに動かなかった、付け人の成長を促すためだと補足もされた。だが貴源治は「暴力は暴力。兄貴は、これぐらいで(問題になるのか)と思ったのでは」と、見通しの甘さを嘆いていた。

「先代が体を張って守ってくれたのに、本当に何をしているのか」。最初の暴力の際、当時師匠の元貴乃花親方が、親方衆の階級で最も低い年寄に降格した。それでも貴ノ富士に相撲界に残る道を守っただけに、貴源治は声を震わせた。

一方で「兄貴は兄貴。身内の自分が見捨てることはできない。兄弟で背負っていく」と語った。秋場所は罵声も覚悟するが、あえて「もしも(相撲界に)残ることができるなら、自分が近くで見て注意したい。ゼロからまた一緒にやりたい」と懇願。家族の絆を再確認していた。【高田文太】

報道陣の取材を受ける千賀ノ浦親方(撮影・大野祥一)

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貴源治、双子兄2度目暴力の貴ノ富士に涙で反省促す

口をへの字に曲げる貴源治(撮影・大野祥一)

2度目の暴力問題が判明した大相撲の十両貴ノ富士の、双子の弟で前頭の貴源治(ともに22=千賀ノ浦)が、涙ながらに兄に反省を促したことを明かした。4日、都内の部屋での稽古に、謹慎中の貴ノ富士は姿を見せなかったが、貴源治は稽古後、報道陣に対応。「昨日(3日)の朝も夜も、おととい(2日)も2人で話した。先代(元貴乃花親方)が体を張って守ってくださったのに、本当に何をしているのか。悲しいし、悔しいし、情けない気持ち」と、唇をかんだ。

昨年春場所中に続き、付け人の序二段力士に暴力を振るったのは8月31日だった。その事実を知ったのは師匠の千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)らと同じ2日だったという。その後、同日、翌3日と昼夜を問わず、何度も2人で話し合ったという。やりとりの一部についても明かした。

貴源治 何をやっているんだ!

貴ノ富士 今まで、お前のことをガキ扱いしてきたけど、お前の方がよほど大人だったんだな。

貴源治 気付くのが遅すぎる。

その間、2人とも涙を流していたという。昨年春場所中の付け人への暴力で、謹慎して同場所を途中休場、翌夏場所は出場停止となった。当時の師匠の貴乃花親方は、親方衆の階級で最も低い年寄に降格したが、貴ノ富士に相撲を取る道を残した。その恩をあだで返す行為に、貴源治は憤りや失望など、さまざまな感情がわいてきたという。それでも貴源治は「彼は彼の人生。自分は自分の人生。割り切らないといけないけど、兄貴は兄貴。身内である自分が見捨てることはできない」と、家族だからこその心境を吐露した。

もちろん秋場所(8日初日、東京・両国国技館)では、自身への批判、罵声も避けられないことは予想している。「(ただの)兄弟ではなく双子。自分にも批判があることは覚悟している。でも双子の兄を背負っていく覚悟はある。『双子だからあいつも暴力を振るうだろう』と思われると思うけど自分は違う。逃げ出すのは簡単なようで難しい。自分にはこれ(相撲)しかないという覚悟がある。信念を持っている。そういう信念を兄貴にも持ってほしい」と、真剣な表情で語った。

今後は、コンプライアンス委員会による調査で処分が決まるが、厳罰は避けられない。日本相撲協会は昨年10月に「暴力決別宣言」を発表し、特に繰り返しの暴力には厳しく対処する方針を打ち出したばかりだ。相撲界を去る可能性も少なくないが、貴源治は「もしも残ることができるなら、もっと自分が近くで見てあげて注意してあげたい。更生してもらいたい。どんな理由があっても暴力は暴力。ゼロからまた一緒にやっていきたい」と、現役を続行できた場合、自らが監視役を務めることも名乗り出ていた。

貴源治(左)と貴ノ富士(2019年5月26日撮影)

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暴力“再犯”貴ノ富士に協会は怒り 解雇の可能性も

貴ノ富士(2019年5月26日撮影)

日本相撲協会は3日、西十両5枚目の貴ノ富士(22=千賀ノ浦)が付け人の序二段力士に暴力を振るい、秋場所(8日初日、東京・両国国技館)を休場すると発表した。

貴ノ富士は、貴公俊(たかよしとし)のしこ名で新十両として臨んだ昨年春場所に続く2度目の付け人への暴力。今後はコンプライアンス委員会が詳細を調査し、処分を決定するが、繰り返しの暴力とあって、解雇など厳罰の可能性も出てきた。

   ◇   ◇   ◇

貴ノ富士が再び暴力を振るったのは、8月31日の稽古総見を終え、部屋に戻った後だった。暴力を受けた付け人の序二段力士が、1日までは部屋で過ごしていたが、2日朝になって不在となっていた。師匠の千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)が連絡を取って事情を聴いたところ、貴ノ富士の暴力が判明。2日深夜に把握した師匠が、この日午後、都内の相撲協会を訪れ、鏡山コンプライアンス部長(元関脇多賀竜)に報告した。

昨年春場所8日目にも、付け人だった当時序二段の年上力士の顔面を何度も殴る暴力問題を起こした。同場所は翌9日目から謹慎休場。続く夏場所は出場停止となった。その後、兄弟子だった元前頭貴ノ岩が、付け人を殴る暴力で引退する姿も間近で接した。今夏の巡業中には「今はきつい時間が幸せ」と、厳しい稽古の毎日も、本場所に出場できる喜びを語っていた。それでも起こした暴力に、千賀ノ浦親方は「こういうことをしてしまって申し訳ない」とコメント。自主的に秋場所の謹慎休場を申し出て、協会から了承された。

芝田山広報部長(元横綱大乃国)は「昨年から何度も研修を重ねている中、同じ関取が2度も暴力を振るったのは大変遺憾。重く受け止めないといけない。八角理事長(元横綱北勝海)も『大変遺憾』と話していた」と、怒気に満ちた口調で話した。聞き取りなどによるコンプライアンス委の調査終了まで、暴力の詳細は明かされないが「外傷はない」(芝田山部長)という。被害者力士側が警察に被害届を提出する考えはなく、部屋に戻る予定だ。

協会の処分も、コンプライアンス委の調査を受けて決める。協会は昨年10月に「暴力決別宣言」を発表。暴力を振るった者に厳罰を科す方針を示している。芝田山部長は「同じことを繰り返すなんて、とんでもない話」ときっぱり。複数場所の出場停止以上の処分は確実。調査結果にもよるが「悪質」と判断されれば、解雇の可能性も出てくる。

貴ノ富士の暴行が発覚した千賀ノ浦部屋(写真は一部加工)(撮影・加藤裕一)

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千賀ノ浦親方が貴ノ富士の暴力謝罪「申し訳なく…」

貴ノ富士

付け人に暴力をふるった貴ノ富士の師匠、千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)は3日夜、都内の千賀ノ浦部屋前で取材に応じ、ひたすら頭を下げた。

「大変申し訳なく思っています。相撲協会の広報部に全部お願いをしているので、しゃべれることは本当にありません」と話した。貴ノ富士については「謹慎処分です。部屋から出しません」と語り、再び「本当に(現時点で)しゃべれることはございませんので」と言い、部屋に入った。部屋の朝稽古は4日以降も通常通り行うと話した。

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昨春も暴行…貴乃花親方が年寄降格/貴ノ富士メモ

貴ノ富士

日本相撲協会は3日、西十両5枚目の貴ノ富士(22=千賀ノ浦)が、付け人の序二段力士に暴力を振るったと発表した。

師匠の千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)がこの日午後、都内の相撲協会を訪れ、鏡山コンプライアンス部長(元関脇多賀竜)に報告。秋場所(8日初日、東京・両国国技館)を謹慎休場するという申し出を了承された。

貴ノ富士は、貴公俊のしこ名だった改名前の昨年3月の春場所8日目にも、別の付け人を何度も殴る暴行。今後、コンプライアンス委員会で処分が決まるが、繰り返しの暴力に、解雇など重い処分が下される可能性もある。

◆昨年春場所の貴ノ富士の暴力 新十両の8日目、敗れて3勝5敗となった取組後、支度部屋で付け人だった序二段の年上力士の顔面を、何度も殴る暴力を振るった。慣れない十両土俵で、誤った出番時間を伝えられ、慌てて土俵下の控えに座り、審判長から注意されていた。関係者が運転する車で帰りかけていたが、先発事務所に呼び戻され、暴行を認めた。翌9日目からは謹慎して休場。場所後に翌夏場所の出場停止も決まった。当時のしこ名は貴公俊。当時の師匠の貴乃花親方は、親方衆の階級で最も低い年寄に降格した。

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貴ノ富士また付け人に暴力!秋場所休場 協会調査へ

日本相撲協会は3日、西十両5枚目の貴ノ富士(22=千賀ノ浦)が、付け人の序二段力士に暴力を振るったと発表した。師匠の千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)がこの日午後、都内の相撲協会を訪れ、鏡山コンプライアンス部長(元関脇多賀竜)に報告。秋場所(8日初日、東京・両国国技館)を謹慎休場するという申し出を了承された。

貴ノ富士は、貴公俊のしこ名だった改名前の昨年3月の春場所8日目にも、別の付け人を何度も殴る暴行。今後、コンプライアンス委員会で処分が決まるが、繰り返しの暴力に、解雇など重い処分が下される可能性もある。

発表した芝田山広報部長(元横綱大乃国)は「残念というよりは遺憾。協会は暴力との決別宣言をしている以上、繰り返すことが重い。何のために研修などで教育しているのか分かっていない。八角理事長(元横綱北勝海)も『大変遺憾』と話していた」と、語気を強めて話した。聞き取りなどによるコンプライアンス委の調査が終わるまで、暴力の詳細は明かされないが「外傷はない」(芝田山部長)という。病院にも行っておらず、被害者力士や家族が、警察に被害届を提出する予定はないという。

暴力は8月31日の稽古総見後、部屋に戻ってから起きた。被害者力士は1日まで部屋で過ごしたが、2日朝になって不在となったことが分かった。千賀ノ浦親方が連絡を取って事情を聴いたところ、貴ノ富士の暴力が判明。2日深夜に詳細を把握したため、この日の報告となった。

千賀ノ浦親方は「こういうことをしてしまって申し訳ない」とコメント。芝田山部長は「貴ノ富士は2回目。重く受け止めないといけない」と話した。今後、コンプライアンス委が詳細を調査する。

◆貴ノ富士三造(たかのふじ・さんぞう)本名上山剛。1997年(平9)5月13日、栃木・小山市生まれ。13年春場所初土俵。昨年春場所新十両も、付け人への暴力で途中休場し、翌夏場所も謹慎で全休。今年は春場所で再十両、陥落したが翌夏場所は幕下で優勝し、3度目の十両昇進となった名古屋場所は11勝4敗の好成績。秋場所は自己最高位だった。中学時代はバスケットボールで、双子の弟の十両貴源治とともに、日本代表八村塁からライバル視されていた。家族は両親と弟。190センチ、157キロ。

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貴景勝が相撲取る稽古再開 幕下相手に12番全勝

幕下力士を相手に相撲を取る貴景勝(右)(撮影・佐藤礼征)

大相撲秋場所(9月8日初日、東京・両国国技館)に向けて、大関から関脇に陥落した貴景勝(23=千賀ノ浦)が、幕下力士を相手に相撲を取る稽古を再開させた。

28日、東京・台東区の部屋で行われた稽古に参加。名古屋場所を全休する要因となった右膝にテーピングを施し、幕下貴健斗、舛東欧と計12番取って全勝した。電車道で持っていく相撲や、相手の圧力を受け止めて左から突き落とすなど、さまざまな展開を試した。

稽古を見守った師匠の千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)は「すごくいい感じだった。踏み込みもいいし、よく足も前に出ている。久しぶりでこんなにできている」と絶賛。3日後の31日には、横綱審議委員会(横審)による稽古総見が、9月2日からは二所ノ関一門の連合稽古が控えている。

「明日か明後日にでも関取衆とできたら」と師匠。29日か30日にも同部屋の前頭貴源治や十両隆の勝、貴ノ富士と相撲を取る可能性を示唆した。

都内の部屋で秋場所の番付発表後、初めて稽古を行った貴景勝(撮影・佐藤礼征)

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貴源治「次会うときには三役に」八村と8年越し再会

日本対アルゼンチン 観戦に訪れた貴ノ富士(左)と貴源治(撮影・狩俣裕三)

大相撲の双子関取、前頭貴源治と十両貴ノ富士(ともに22=千賀ノ浦)が、中学時代に対戦経験のあるバスケットボール男子日本代表八村塁(21)と8年越しの再会を果たした。

22日、国際試合・日本-アルゼンチン戦(さいたまスーパーアリーナ)を観戦。試合後にロッカールームから出てきた八村と対面し、握手を交えて約1分30秒、会話をかわした。

対面直前は緊張した面持ちの両関取だったが、会話中は笑顔。弟の貴源治は「『久しぶり。いま活躍しているらしいね』と言われて『負けるよ』と返した。感動した。中学のときと全然違う。内面的にも大人になっていた」と、感慨深そうに話した。さらに、八村から「今度は俺が相撲を見に行きたい。そのときはよろしくね」と声を掛けられたという。貴源治は「次会うときには三役には上がっていたい」と意気込んだ。

この日はゴール裏の観客席から観戦し、試合前にはシュート練習中の八村に向けて大きく手を振るなど観戦を楽しんだ。試合は93-108で日本が敗れたが、23得点を挙げるなどエースとしての役割を果たした八村について兄の貴ノ富士は「やっぱりフィジカルが違う」と舌を巻いた。

バスケ観戦は八村擁する宮城・明成高が3連覇を決めた15年のウインターカップ決勝戦以来。貴源治は「新鮮な気持ちだった」と話し、貴ノ富士は「連絡先は知っているので今度ご飯に行きたい」と笑顔で話した。

日本対アルゼンチン 第1Q、ダンクシュートを決める八村(撮影・狩俣裕三)

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