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元貴乃花親方に退職金、功労金で2000万円程度か

元貴乃花親方(元横綱)(18年5月13日撮影)

日本相撲協会の評議員会が11日、東京・両国国技館で行われ、10月1日付で退職した元貴乃花親方(元横綱)の退職金、功労金について決議した。すでに11月29日に行われた理事会で算出されていた金額について議論されたが、海老沢勝二議長(元NHK会長)は「淡々と済みました」と、特に異論は出なかったという。理事会の時点で金額については「規定通り」と、芝田山広報部長(元横綱大乃国)が説明。この日、同部長は「個人情報なので」と、金額は公表しなかったが、過去の例と照らし合わせると、退職金は約1000万円、功労金も同等で、計2000万円程度が支払われるとみられる。

その元貴乃花親方が入門当時から指導し、今月7日に引退した元前頭貴ノ岩が起こした暴力問題を受け、19日に全関取衆を対象とした研修が開催されることも、この日の評議員会では報告された。今年、再三にわって元貴乃花親方に苦言を呈してきた池坊保子委員(元文部科学副大臣)は、師弟ともに相撲界を去ることになり「残念よね」と話した。続けて「残念に思いますが、八角理事長(元横綱北勝海)以下、本当に誠実に真摯(しんし)に対応している。協会のあり方を大変、心強く思っています。皆さまにそれを発信したいなと思っているのね。大切なのは、どういう風に対処するか」と、今回の対応について評価した。

また、元貴乃花親方に苦言を呈した際には、自身も批判にさらされることになったが「まあ、皆さまに支えられてね、それなりに楽しい1年でした、フフフッ。『理解しているよ』と言ってくださる方もいましてね。うれしいですね」と、笑顔で帰途に就いていた。

日本相撲協会の評議員会に出席した池坊保子氏

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貴ノ岩が引退手続き 本人がやるべきことは完了

7日、引退会見で思い出話をする貴ノ岩

付け人に暴力を振るって7日に引退した大相撲の元前頭貴ノ岩(28)が10日、東京・両国国技館を訪れ、引退に必要な各種手続きを行った。

協会関係者が明かしたもので、この日の昼すぎ、師匠だった千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)に付き添われ、日本相撲協会の事務所を訪れたという。協会関係者によると、これで元貴ノ岩がやるべきことは完了。千賀ノ浦親方は両国国技館で元貴ノ岩の断髪式を希望しているが、その手続きは今後、基本的に同親方が対応することになる。

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RIZEN側「残念」不祥事力士の受け皿扱いゴメン

RIZIN榊原実行委員長(2018年11月17日撮影)

総合格闘技RIZINの榊原信行実行委員長(54)が10日、大相撲の元幕内貴ノ岩(28=モンゴル)の暴行問題について、日本相撲協会を痛烈に批判した。

榊原氏は、31日に新たに開催するRIZIN平成最後のやれんのか! 大会(さいたまスーパーアリーナ)のカードを発表。終了後の会見で、貴ノ岩の引退後の去就について、総合やプロレスなど格闘技界入りもうわさされることに「スキャンダルがあったことで、うちが受け皿と思われるのは残念。ものが言えない。あれが、ちゃんとした(競技)団体と言えるのか。上の人は全部クビにして組織を一新するべき」とまくしたてた。

RIZINでは、無免許運転で引退勧告を受け角界を去った大砂嵐の参戦を認め、9月30日のRIZIN13大会でデビューさせた。しかし、その後、またも無免許運転の疑いが発覚し、10月26日に契約解除していた。榊原氏は「大砂嵐も手を差し伸べたが、あんなことになった。これを見て、ハイ、貴ノ岩というように触手は伸びない。もっと厳しい環境の中で礼節を教えるべき。相撲界の中のうみは、相撲界の中で解決してほしい」と手厳しかった。【桝田朗】

7日、会見に臨んだ貴ノ岩

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貴景勝Vパレード延期、貴ノ岩の暴行問題で日程変更

優勝賜杯を手にする貴景勝。右はバンザイする父佐藤一哉さん(18年11月25日撮影)

埼玉栄高校は10日、卒業生で大相撲の小結貴景勝(22=千賀ノ浦)の初優勝を祝うパレードを、当初予定していた今月19日(午前11時)から、日程を変更すると発表した。新たな日時は未定。

貴景勝が11月の九州場所で初優勝したことを受けて、同校はさいたま市のJR西大宮駅から埼玉栄高までパレードを行い、その後、優勝報告会も行うと、すでに5日に発表していた。だが貴景勝の兄弟子でもある、元前頭貴ノ岩が付け人に暴力を振るい、7日に引退したことに伴い、日本相撲協会は19日午後1時から全関取衆を対象に「付け人に関する特別研修」を行うと発表。貴ノ岩と同部屋の貴景勝は当然、例外ではなく、日程変更を余儀なくされた。

埼玉栄高は、パレードや優勝報告会が中止になったわけではなく「日程が決まり次第、再度ご連絡致します」と、調整中であることを報道陣に発表した。

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貴ノ岩RIZIN参戦ない「上は全部首に」暴行問題

RIZIN榊原信行実行委員長(18年11月17日撮影)

総合格闘技のRIZIN榊原信行実行委員長(54)が10日、大相撲の元幕内貴ノ岩(28=モンゴル)の暴行問題について、日本相撲協会を痛烈に批判した。

大相撲から引退した貴ノ岩の今後の去就について、総合やプロレスなど格闘技界入りもうわさされるが「スキャンダルがあったことで、うちが受け皿と思われるのは残念。ものが言えない。あれが、ちゃんとした(競技)団体と言えるのか。上の人は全部首にして組織を一新するべき」とまくしたてた。

RIZINでは、無免許運転で引退勧告を受け角界を去った大砂嵐の参戦を認め、9月30日のRIZIN13大会でデビューさせた。しかし、その後、またも無免許運転の疑いが発覚し、10月26日に契約解除していた。榊原氏は「大砂嵐も手を差し伸べたが、あんなことになった。これを見て、ハイ、貴ノ岩というように触手は伸びない。相撲界の中のうみは、相撲界の中で解決してほしい」と手厳しかった。

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全関取に緊急指導実施へ「付け人に感謝の気持ちを」

7日、引退会見で思い出話をする貴ノ岩

日本相撲協会は8日、大相撲の冬巡業先で元幕内貴ノ岩が付け人を暴行した問題を受け、各部屋の師匠全員を通じて全関取に、付け人についての緊急指導を行うと発表した。「付け人は関取の小間使いではない」「絶対に暴力を振るってはならず、互いに感謝の気持ちをもって接する」などの内容を指導する。

19日には関取対象の特別研修を東京都墨田区の両国国技館で実施し、同日の理事会では力士が暴力を振るった場合、番付に応じてどのような懲戒処分とするか一定の基準を定める。

元貴ノ岩の問題についても師匠の千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)の監督責任を含め、審議内容を発表する。既に原案を審議した暴力禁止規定も理事会で審議後に承認し、公表する。元貴ノ岩は暴行の責任を取り、7日に引退した。

日本相撲協会八角理事長(18年2月撮影)

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張本勲氏「因果はめぐる」貴ノ岩引退にコメント

張本勲氏(2017年1月14日撮影)

張本勲氏が9日、TBS系テレビ「サンデーモーニング」に出演。付け人に暴力を振るい責任を取って現役を引退した元貴ノ岩(28)について「因果はめぐってきますねえ」と話した。

「まだ人生半分だから。失敗や間違いは若いときは誰でもありますから。心を入れ替えてね、どこにいくか分かりませんよ。格闘技にいくか分かりませんけども、力士だから。部屋で若い者に胸をかしたり、そういう仕事に就いてもらいたいわね」とコメント。さらには「もう一つお願いしたいのは断髪式とか引退相撲をやってあげてほしいね」と話していた。

7日、引退会見で思い出話をする貴ノ岩

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貴景勝は元貴ノ岩に感謝「いろんなことを学んだ」

7日、巡業の稽古場に向かう貴景勝

元貴ノ岩の引退を受け、千賀ノ浦部屋で弟弟子だった小結貴景勝が8日、熊本県高森町での巡業先で「残念としか言えない」と心境を語った。貴景勝は、十両昇進前の貴乃花部屋時代に元貴ノ岩の付け人を務めていた。

「相撲以外のことでも、いろんなことを学んだ」と懐かしみながら感謝の言葉を口にした。11月の九州場所で初優勝し、これまで以上に部屋を引っ張っていく立場となることに「自分は自分のことをするだけです」と淡々と話した。

7日、引退会見を行った貴ノ岩(撮影・山崎安昭)

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暴力被害の貴大将「普段通り、全然変わらない」

貴ノ岩の引退会見から一夜明けた千賀ノ浦部屋で朝稽古に参加した貴大将(撮影・佐藤礼征)

元幕内貴ノ岩(28)に暴力を振るわれた三段目貴大将(23)は8日、同部屋力士と同じように四股やすり足、ぶつかり稽古を行った。稽古後は周囲と談笑。顔の腫れも目立たなかった。

7日夜の引退会見後は元貴ノ岩と会話も交わしたという。「普段通りです。全然変わらない」と一連の騒動から切り替えていた。

7日、引退会見を行った貴ノ岩(撮影・山崎安昭)

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元貴ノ岩に千賀ノ浦親方「最後の花道」断髪式実施へ

貴ノ岩の引退会見から一夜明けた千賀ノ浦部屋の朝稽古(撮影・佐藤礼征)

大相撲の巡業先で付け人に暴力を振るった責任を取り、現役を引退した元幕内貴ノ岩(28)について、師匠の千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)が8日、断髪式を行いたい意向を示した。初場所後の来年2月中旬に東京・両国国技館での実施を視野に入れる。この日の稽古後「幕内で相撲を取った男だからね。最後の花道としてやってあげたい」とした。引退相撲で国技館の土俵を使用できるのは、関取として通算30場所以上の在位が条件。元貴ノ岩はそれを満たしている。

元貴ノ岩は4日午後11時ごろ、冬巡業で滞在していた福岡・行橋市のホテルで付け人の三段目貴大将(23)を4、5発殴った。翌5日に事態が判明。帰京して事情聴取を受けると、6日には千賀ノ浦親方に引退の意向を伝え、7日に引退会見も行った。一夜明けたこの日は姿を見せず、当面は都内の自宅で過ごすという。今後、協会には足を運び、退職金などの手続きを済ませる見込みだ。

引退後の活動は未定。関係者などと話し合いを重ねていくようだ。同親方は「今のところ全く決まっていない。日本にとどまるのか、モンゴルに帰るのかも。ただ『部屋を応援できるようになりたい』と言っていた。個人的には、日本とモンゴルを行き来できるようになれれば」と話し、角界を去った弟子の身を案じていた。引退会見の舞台となった同部屋では5日の事態発覚後、初めて朝稽古を公開。日常を取り戻しつつある。同親方は「淡々と変わりなくやれた」と普段通りを強調した。【佐藤礼征】

7日、引退会見で思い出話をする貴ノ岩

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相撲協会が暴力対策4カ条発表 全関取へ緊急指導へ

日本相撲協会八角理事長(18年2月撮影)

日本相撲協会は8日、元貴ノ岩が付け人に暴行した問題を受け、暴力問題に対する当面の対策を発表した。今回の事態を重く受け止め、各部屋の全師匠を通じて全関取へ緊急指導を行う。指導の内容は、以下の4点。

(1)付け人は師匠の弟子であり、関取は、師匠から付け人への指導を任されているのであって、付け人は決して関取の小間使いではないこと。

(2)付け人に対して絶対に暴力を振るってはならず、関取と付け人は互いに感謝の気持ちをもって接すること。

(3)付け人を夜遅くまで連れ回すことなどはしないようにし、付け人の翌日の稽古に影響を与えることがないように気を付けること。

(4)関取は、付け人の模範となる言動を行わなければならないこと。

来年2月に予定していた関取対象の研修は前倒しし、今月19日午後1時から両国国技館で「付け人に関する特別研修」として実施する。すでに原案が審議されている「暴力禁止規定」は、同日の理事会で承認、施行し、規定全文を理事会後に公表する。また、設置が決まっていた外部有識者3人を含むコンプライアンス(法令順守)委員会や、教育研修担当顧問の人選も公表する。

同日の理事会では、力士が暴力を振るった場合、番付に応じてどのような懲戒処分とするかについて検討し、一定の基準を定める。

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元貴ノ岩、初場所後に国技館で断髪式「最後の花道」

貴ノ岩の引退会見から一夜明けた千賀ノ浦部屋の朝稽古の様子(撮影・佐藤礼征)

大相撲の巡業先で付け人に暴力を振るった責任を取り現役を引退した元幕内貴ノ岩(28)の所属した千賀ノ浦部屋の力士たちが8日、都内で朝稽古を行った。

稽古後、師匠の千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)が、東京・両国国技館で行われる初場所後の2月中旬にも、元貴ノ岩の断髪式を行う意向を示した。引退相撲で国技館の土俵を使用できるのは、関取として通算30場所以上在位していることが条件で、元貴ノ岩はそれを満たしている。千賀ノ浦親方は「最後の花道を用意してあげたい」と話した。

貴ノ岩は7日の引退会見後、都内の自宅に戻ったとみられる。今後は協会に何度か赴き、退職金などの手続きを済ませる予定だという。

この日の朝稽古では、被害を受けた貴大将も参加。四股やぶつかり稽古などで汗を流し、稽古の合間には同部屋の力士と笑顔を交えながら会話する場面もあった。千賀ノ浦親方は「稽古も変わりなくいつも通りやれた。変わりはないです」と語った。

貴ノ岩の引退会見から一夜明けた千賀ノ浦部屋で朝稽古に参加した貴大将(撮影・佐藤礼征)

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暴力受けた貴大将「もう謝ってもらっているので」

千賀ノ浦部屋に戻った貴大将(撮影・鈴木正人)

付け人に暴力を振るった平幕の貴ノ岩(28=千賀ノ浦)が7日、責任を取って現役を引退した。師匠の千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)と都内の日本相撲協会を訪れ、八角理事長(元横綱北勝海)らに引退の意思を伝えて受理された。

暴力を振るわれた貴大将は、インフルエンザの予防接種を受けるために、東京・両国国技館内の相撲診療所に姿を現した。別の部屋の若い衆と談笑するなど明るい表情を見せた。貴ノ岩からの謝罪の有無を問われると「自分はもう謝ってもらっているので」と話し「相撲に集中するだけか」と問われると「貴ノ岩関もそう思ってくれていると思います」としみじみとした。

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千賀ノ浦親方、貴ノ岩の第2の人生にエール

引退会見で頭を下げる貴ノ岩(右)と千賀ノ浦親方(撮影・山崎安昭)

付け人に暴力を振るった平幕の貴ノ岩(28=千賀ノ浦)が7日、責任を取って現役を引退した。師匠の千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)と都内の日本相撲協会を訪れ、八角理事長(元横綱北勝海)らに引退の意思を伝えて受理された。

引退会見に同席した師匠の千賀ノ浦親方は、貴ノ岩に対し「気持ちは強い男。何事に対しても一生懸命やっていける社会人になってほしい」と、第2の人生にエールを送った。昨日は貴ノ岩と2人きりで話し合い「まだまだ頑張れる。やれるんじゃないか。頑張ろう」と激励し、現役続行を説得。しかし貴ノ岩の意思は固く、翻意はならなかった。協会が暴力根絶を掲げる中、師匠として責任を感じている。「今後、二度と起こらないように弟子を指導したい」と誓った。

引退会見に臨んだ貴ノ岩。右手の甲に青あざのようなものが見えた(撮影・山崎安昭)

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貴ノ岩「いろんな思い出があります」/一問一答

引退会見で思い出話をする貴ノ岩(撮影・山崎安昭)

付け人に暴力を振るった平幕の貴ノ岩(28=千賀ノ浦)が7日、責任を取って現役を引退した。師匠の千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)と都内の日本相撲協会を訪れ、八角理事長(元横綱北勝海)らに引退の意思を伝えて受理された。

-今の心境は

貴ノ岩 また上を目指して頑張っていくという気持ちで精進していたが、自分のやったことに深く責任を感じている。

-どの段階で引退を決めたか

貴ノ岩 昨日決めました。

-引退以外の方法は考えなかったのか

貴ノ岩 相撲を続ける気持ちは今でもありますけど、やっぱり引退して責任を取る気持ちの方が強かった。

-番付が下がってから幕内に戻ってきた。迷いはなかったのか

貴ノ岩 迷いはありません。

-1年前は暴力を受ける立場、今回は程度の違いはあれ、暴力を振るう立場になった。なぜそうなったのか

貴ノ岩 自分の気持ちの弱さ、自覚が足りなかった。そういう気持ちと反省の気持ちしかありません。

-付け人と話は

貴ノ岩 話をして謝罪をしました。

-相撲をやってきたことで学んだこと

貴ノ岩 一生懸命、無我夢中で努力することを学びました。

-一番思い出に残っている場面は

貴ノ岩 いろんな思い出がありますけど、仲間と稽古して一緒に汗を流して、日々ぶつかり合ったのが思い出です。

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弟弟子沈痛…貴景勝「残念」貴源治「肩持てない」

巡業の稽古場に向かう貴景勝

付け人に暴力を振るった平幕の貴ノ岩(28=千賀ノ浦)が7日、責任を取って現役を引退した。師匠の千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)と都内の日本相撲協会を訪れ、八角理事長(元横綱北勝海)らに引退の意思を伝えて受理された。

旧貴乃花部屋時代からの貴ノ岩の弟弟子で、冬巡業に参加している小結貴景勝(22)と十両貴源治(21=ともに千賀ノ浦)は、そろって沈痛な面持ちで取材に応じた。宮崎・延岡市で行われた7日の巡業は午後3時まで開催。すでに貴ノ岩の引退の意向は、報道を通じて知っていた貴景勝だったが「まだ正式に決まったわけではないので」と前置きしたものの「残念」と、絞り出すように話した。

11月の九州場所で初優勝した際は、一緒に万歳して喜んでくれただけに「自分は相撲を頑張るしかないから」と、引退を覚悟したように話していた。貴源治は「一番稽古をつけてもらった」と、長い日は1時間もぶつかり稽古で胸を出してもらったことを明かした。「岩関のおかげで強くなれた。でもそれとこれとは別。肩を持つわけにはいかない。世間の風当たりは強くなると思うけど、一生、それを背負っていくしかない」と、第2の人生に期待していた。

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どの伝統を守るのか、迫られる覚悟/記者の目

引退会見で神妙な面持ちの貴ノ岩(撮影・山崎安昭)

付け人に暴力を振るった平幕の貴ノ岩(28=千賀ノ浦)が7日、責任を取って現役を引退した。師匠の千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)と都内の日本相撲協会を訪れ、八角理事長(元横綱北勝海)らに引退の意思を伝えて受理された。

<記者の目>

暴力=引退。この公式が今後も成立してしまうことには、賛成とは言い切れない。相撲協会は10月に、暴力決別宣言と暴力問題再発防止策の方針を発表。八角理事長(元横綱北勝海)が会見し、暴力根絶への強い姿勢を示した。暴力を振るった者には厳罰を科すと表明した。それから1カ月半で、発表後、最初に暴力が判明したのが今回の貴ノ岩だった。今後の「厳罰」の指標となる事例だったが、自ら引退の道を選んだ。

暴力に対して厳しく取り締まるのは、非常に良い姿勢と感じる。その第1号の処分が決まる前に、加害者が引退を決断したことで、暴力を振るった協会員、特に幕内格なら引退しなければいけない風潮ができる。ある協会員は「何をしても殴られないとなれば、付け人が増長して秩序が乱れる可能性がある」と話す。良くも悪くも、体一つで成り上がることができる世界。腕力がものを言う世界でもあり、暴力で上下関係を形成してきた過去もある。

そんな風習から脱却する1つの方策として稽古と生活を分ける、相撲部屋という制度を、見直す時期に差し掛かっているのではないかと、前日7日付日刊スポーツ紙面で記者は書いた。同日、ある親方から「相撲そのものが崩壊する」と指摘された。

現在は部屋別総当たり制で、同部屋の力士同士は対戦しない。だが、その親方は「個人総当たり制になれば全員が敵になる。敵に自分の技術を教えることも、強くさせよう、育てようとすることもなくなる。親方衆も誰に教えていいか分からない」と続けた。相撲部屋という文化は、親子や兄弟のような絆を生み、それが魅力であると同時に、技術の継承もなされ、競技力の発展につながっていた。暴力という側面だけでとらえれば、稽古と生活を切り離すのも1つの手段かもしれない。だが伝統に裏付けられ、発展してきた競技レベルまで下げる可能性もある。貴ノ岩の引退は、相撲界にとって、どこが譲れないものなのか、どの伝統を守り続ける覚悟なのかを迫る、難題を突きつけるものでもあった。【高田文太】

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貴ノ岩引退、協会「3段階」の意思確認で届け受理

千賀ノ浦親方(左)の運転する車に乗り両国国技館を後にする貴ノ岩(撮影・小沢裕)

付け人に暴力を振るった平幕の貴ノ岩(28=千賀ノ浦)が7日、責任を取って現役を引退した。師匠の千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)と都内の日本相撲協会を訪れ、八角理事長(元横綱北勝海)らに引退の意思を伝えて受理された。

貴ノ岩の引退届を受理した日本相撲協会はこの日夕方、芝田山広報部長(元横綱大乃国)が報道対応し、正式発表した。それによると、午後1時前に師匠の千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)と両国国技館内の同協会を訪れた貴ノ岩の意思確認は「3段階にわたって聞いた上で受理した」という。まず師匠に、そして今回の件で事情聴取を担った危機管理部の鏡山部長(元関脇多賀竜)と、危機管理委員会の高野委員長。その上で、最後に八角理事長(元横綱北勝海)の元に足を運んで、引退の意思を伝えた。「理事長からは再三にわたり『それでいいのか』という確認があったが、本人の意思が固く、受理しました」と同広報部長。「(昨秋の元横綱日馬富士の暴行事件の)被害者でありながら、なぜこんなことを起こしたのかという後悔の念があるのでは、と推測します」と察した。

また協会としての処分が下されるのかについては「理事会で(貴ノ岩の引退の)意向が(この日)伝えられたと報告されるのでは、と推測する」と現状での明言は避けた。

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貴ノ岩引退「新弟子になりたい」心残りも暴力の責任

引退会見で頭を下げる貴ノ岩(右)。左は千賀ノ浦親方(撮影・山崎安昭)

付け人に暴力を振るった平幕の貴ノ岩(28=千賀ノ浦)が7日、責任を取って現役を引退した。師匠の千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)と都内の日本相撲協会を訪れ、八角理事長(元横綱北勝海)らに引退の意思を伝えて受理された。貴ノ岩は昨年10月の元横綱日馬富士による傷害事件の被害者で、一連の騒動により師匠だった元貴乃花親方(元横綱)が今年10月に退職。部屋を移籍して第2の相撲人生を歩み出した直後に加害者となり、引退を余儀なくされた。

協会から引退受理の発表が行われた3時間後。貴ノ岩は都内の部屋で行われた引退会見場に、師匠の千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)とともに現れた。両者潤んだ目をして立ったまま、報道陣に対して約10秒間深く頭を下げた。「弟弟子に手をあげてしまい、大変つらい思いをさせたことを深く反省し、責任を取って本日をもって貴ノ岩義司、現役を引退させていただきます」と言い、また頭を下げた。

早い決断だった。貴ノ岩は4日午後11時ごろ、冬巡業で滞在していた福岡・行橋市のホテルで付け人の三段目貴大将を4、5発殴った。夕食時にはビールを1杯飲んだといい、付け人が風邪薬を忘れ、言い訳をしたことに腹を立て暴行。翌5日に事態が判明し、帰京して相撲協会から事情聴取を受けると、6日夜には千賀ノ浦親方に引退の意向を示した。引き留められた。「相撲を続ける気持ちは今もありますけど、やっぱり引退して責任取るという気持ちの方が強かったです」と、揺らぐことはなかった。

昨年10月の秋巡業中に元日馬富士から暴行を受けた被害者で、一連の騒動で元日馬富士、元貴乃花親方が角界を去った。それだけに今回の件に関して、背負った罪の大きさは計り知れない。「自分の気持ちの弱さ、自覚のなさ。反省しかない」と決断した。

9月まで苦楽をともにしてきた、元貴乃花親方の花田氏と連絡を取ったことを明かした。だが内容を問われると「そこは…すみません…」と明かさず。花田氏への思いを問われると「育ててくれた感謝と、迷惑かけて申し訳ないという気持ちが両方あります」と神妙に話した。

10年間過ごした角界を、思いも寄らぬ形で去ることとなった。今後の人生については「今のところは考えておりません」とした。会見最後に「もし相撲の神様がいて時間を戻してくれるならいつに戻りたいですか」と問われた。ひと呼吸置き「また、新弟子になりたいです」と言った声がむなしく響いた。

◆貴ノ岩(たかのいわ)本名アディヤ・バーサンドルジ。1990年2月26日生まれ、モンゴル・ウランバートル出身。モンゴルでは柔道、レスリングの経験を生かし鳥取城北高へ相撲留学。卒業後に貴乃花部屋に入門し09年初場所初土俵。12年名古屋場所新十両、14年初場所新入幕。元貴乃花親方が育てた最初の関取だった。得意は右四つ、寄り、投げ。182センチ、150キロ。血液型O。通算成績は371勝303敗44休。三賞は殊勲、敢闘が各1回、金星1個。独身。8歳で母、来日直後には父を病気で亡くし、きょうだいは兄3人、姉1人。愛称はバスカ。

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千賀ノ浦親方 貴ノ岩へ「できることをやって」

貴ノ岩(右)の引退会見で騒動を謝罪する千賀ノ浦親方(撮影・山崎安昭)

大相撲の平幕貴ノ岩(28=千賀ノ浦)が7日、都内の部屋で引退会見を開き、同席した師匠の千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)は「暴力という形で引退するのは本当に残念。(暴力根絶を掲げる)日本相撲協会に対しても申し訳ない」と話した。その上で現役を退く貴ノ岩へ「(本来は)気持ちは強い男。今後は落ちついて、できることをやってほしい」と第2の人生へエールを送った。

10月に旧貴乃花部屋から力士、床山を受け入れた当時を振り返り「最初は不安はあったが、日に日に全員がうち解けて安心していた」と話した。先月の九州場所では貴ノ岩と同じく旧貴乃花部屋から移った小結貴景勝(22=千賀ノ浦)が初優勝。激動の2カ月を過ごした。

昨日は貴ノ岩と2人きりで現役を続行するか話し合った。「まだまだ頑張れる。やれるんじゃないか。頑張ろう」と励まし、現役続行を説得。しかし「貴ノ岩の意思は固く、責任を取ろうという意識が強かった」と説明した。

貴ノ岩は4日午後11時ごろ、冬巡業で滞在していた福岡・行橋市のホテルで付け人の三段目貴大将(23)を4、5発殴打。翌5日に事態が判明し、日本相撲協会の事情聴取を受けた。暫定処置として、部屋で謹慎していた。今後は日本相撲協会の理事会で処分が決まる見通しだったが、処分を待たずに自ら引退を決断した。

引退会見で神妙な面持ちの貴ノ岩(撮影・山崎安昭)

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