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貴乃花親方、貴ノ岩の十両Vにも「力強さが必要」

十両優勝した貴ノ岩(右)は師匠の貴乃花親方に報告する(撮影・小沢裕)

<大相撲名古屋場所>◇千秋楽◇22日◇ドルフィンズアリーナ


 復帰3場所目の貴ノ岩(28=貴乃花)が、13年以来2度目の十両優勝を果たした。本割の旭秀鵬戦で敗れ、2敗で並んだ隆の勝との優勝決定戦で、相手の押しに負けず引き落としで勝った。「肩の力を抜いて思い切りやれた」と胸をなで下ろした。29日から始まる夏巡業にも、昨年10月の秋巡業以来の参加予定だ。

 昨年10月に元横綱日馬富士関に酒席で暴行を受け、九州場所と初場所を休場した。相撲協会からの特別措置で、春場所は十両最下位格に据え置かれた。春場所は8勝7敗。夏場所は11勝4敗と、本来の状態へ上げてきた。

 休場以前から現在の体重の増減は2~3キロで「(休場前から状態は)ほとんど変わらない。場所前の稽古をしっかりやれた証拠」と、胸を張った。師匠の元横綱貴乃花親方は「結果は良かった」とうなずく一方で「以前の力強さは戻っていない。70%くらいですかね。28歳といい年なので今までにない力強さが必要」と注文を出した。

 秋場所で5場所ぶりの幕内復帰が確実となった。「基本の稽古を心掛けてきた。1枚でも上を目指して精進し、次は三役を目指して頑張る」と意気込んだ。【佐藤礼征】

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貴ノ岩、十両V王手に淡々「余計なことは考えずに」

水戸龍(右)をはたき込みで下す貴ノ岩(撮影・小沢裕)

<大相撲名古屋場所>◇14日目◇21日◇ドルフィンズアリーナ


 西十両3枚目貴ノ岩(貴乃花)が復帰3場所目にして十両優勝を目前とした。

 14日目を終え13勝1敗。初日で敗れた隆の勝(千賀ノ浦)が1差で追うものの、千秋楽で勝てば自力優勝が決まる。昨年10月の元横綱日馬富士関による傷害事件で負傷して同年九州、今年の初場所を全休。秋場所での幕内復帰をほぼ手中に収めているが「余計なことは考えずにやっている」と淡々と語った。

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貴ノ岩10勝目「緩めずに」来場所での再入幕濃厚に

貴ノ岩

<大相撲名古屋場所>◇11日目◇18日◇ドルフィンズアリーナ


 西十両3枚目貴ノ岩(28=貴乃花)が、西十両10枚目照強(23=伊勢ケ浜)を下して10勝目を挙げ、来場所での再入幕が濃厚となった。

 照強に中に潜られて足を取られかけたが、寸前で回避した。しかし、上体が起き上がると土俵際まで一気に運ばれた。ここで慌てないのが、貴ノ岩の強み。土俵際で踏ん張って体を落とし、左を差して有利な体勢を作ると、逆の土俵際まで一気に運んで寄り切りで下した。「足を取るとは頭になかった」と予想していなかったが、冷静に対処して白星をつかんだ。

 これで秋場所(9月9日、東京・両国国技館)での再入幕が濃厚となった。昨年10月の元横綱日馬富士関による傷害事件の被害で、同年九州、今年の初場所を全休。番付を十両下位まで落とした春場所で復帰して、夏場所に続き2場所連続の2桁白星を挙げた。再入幕となれば昨年九州場所以来だが「最後まで緩めずに頑張るだけです」と、目の前の一番に集中する。

 十両の優勝争いも1敗で単独トップで引っ張っている。「意識してもいいことないですよ」と自然体で、13年初場所以来2度目の十両優勝を狙う。

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貴乃花親方、稀勢の里に「どこまで耐えられるか」

瀬戸市役所を表敬訪問して伊藤保徳市長(右)と笑顔で握手を交わす貴乃花親方


 大相撲の貴乃花親方(元横綱)が2日、今年から名古屋場所(8日初日、ドルフィンズアリーナ)の宿舎を構える愛知・瀬戸市の市役所を表敬訪問した。現役時代から付き合いのある関係者の紹介で、昨年まで過ごしていた三重・桑名市から移転。「稽古場が涼しくて稽古がやりやすい環境。夏場は稽古も激しくなるので体調管理がしやすいです」と、伊藤保徳市長に感謝の言葉を述べた。

 伊藤市長からは力士の状態を問われた。十両貴ノ岩については「少しずつですけど上がっている。元気に出させたいと思っています」と報告。春場所中の付け人への暴力行為で夏場所出場停止処分を受けた幕下貴公俊については「精神的に落ち着いている。恩返しする気持ちでやってほしい」と願った。

 また横綱として現役時代の自身と並ぶ、最長の7場所連続休場中の稀勢の里については「精神的にどこまで耐えられるか。もう横綱になってますから、あんまり深く考えすぎずにやれたらいいと思う」と話した。

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照強、死んだふり?立ち合いで意識飛ぶも貴ノ岩撃破

<大相撲夏場所>◇6日目◇18日◇東京・両国国技館


 東十両13枚目照強(23=伊勢ケ浜)が“死んだふり”で貴ノ岩の勇み足を誘い、4勝2敗とした。強烈な当たりで吹っ飛ばされ、棒立ちになった。そのまま土俵を割るかと思われた瞬間、右腕で貴ノ岩の首にしがみつくと、貴ノ岩がたまらず右足を土俵の外に着いてしまった。

 照強は「立ち合いでこめかみを張られて、記憶が飛んだ。気づいた時には土俵の外に出かかっていた。意識もうろうでした」と演技でなかったことを力説。物言いがつき、長い協議が続く間は「(貴ノ岩の)右足が出たのは見えていたんで」と言い、最終的に軍配通りの勝ち名乗りを受けると「行司さんがよく見てくれていました」と話した。

 貴ノ岩にすれば、すっかりダマされたような形での初黒星。「勝負あったと思ったのか?」と問われると「少しそれがあったかもしれない。厳しくいけなかった。優しかったかな」とこぼしていた。

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貴ノ岩が白星発進「勝ちたい」自然体で2桁を目標

土俵に上がった貴ノ岩(左)と貴乃花親方(撮影・鈴木正人)

<大相撲夏場所>◇初日◇13日◇東京・両国国技館


 元横綱日馬富士関の傷害事件の被害者で春場所から復帰した西十両11枚目貴ノ岩(28=貴乃花)が、2場所連続で白星発進した。新十両の白鷹山の勢いをものともせず、立ち合いから左を差して一気に押し込み、こらえられたが先手に動いてすくい投げで転がした。反応の良さから体の状態は良く見えたが「ぼちぼちですね」と控えめだった。

 取組の出番を待つ間、西の土俵下に座ると隣には師匠の貴乃花親方(元横綱)が座っていた。貴乃花親方は今場所から審判員を務めており、この日は序二段と十両の取組を担当。土俵下から師匠に見られて「勝ちたいという(気持ちが)ね。でも肩に力を入れずに気にしないように」と自然体で臨んだ。今場所の目標は「2桁いくように勝ちたいですね」と意気込んだ。

白鷹山(下)をすくい投げで下す貴ノ岩(撮影・河野匠)

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貴乃花親方が審判で再出発、歓声「聞こえなかった」

審判員となった貴乃花親方(撮影・小沢裕)

<大相撲夏場所>◇初日◇13日◇東京・両国国技館


 “一兵卒”として再スタートを切ることになった貴乃花親方(47=元横綱)が、3月28日の職務変更で、新たな役職となった審判で「再デビュー」を務めた。

 まずは、午前9時半すぎからの序二段の取組で西の審判として、紋付きはかま姿で土俵下に座った。他の審判員が物言いをつけた1番を含め(協議の結果は行司軍配通り)34番の取組に目を光らせ、引き揚げる際は、まばらな観客席からも拍手が起こった。約3時間の“途中休憩”をはさみ、次は午後2時過ぎから再登場。幕下上位と十両の計19番を、土俵下から審判として見守った。場内アナウンスで審判の名前が呼び上げられると、ここでも歓声と拍手が起こり、人気の高さを示した格好だ。

 約4年半ぶりの審判を終えた後は、幕内の取組で今度は、審判部室にあるビデオ室に入り、ビデオ係を務めた。物言いがついた際などで、土俵上で協議する審判団と無線で連絡を取り合い、助言をする担当。これも審判部の仕事の1つで、この日は幕内の20番の取組で物言いが2番あった。

 打ち出し後に、ようやく帰宅の途に就いた。自分の入退場時や場内アナウンスで紹介された時、多くの歓声が上がったことに「聞こえなかったですよ」。また十両の取組で貴源治、貴ノ岩の弟子2人が勝ったことに「勝負ですからね。集中しないといけない」と、あくまでも審判として、土俵の勝負に集中していた心中を語った。1日を無事に終え「特に変わったことはないです」。朝9時すぎから午後6時過ぎまで、約9時間の勤務を終え、両国国技館を引き揚げた。

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新十両白鷹山「負けるにしても前出ないと」黒星発進

白鷹山(下)をすくい投げで下す貴ノ岩(撮影・河野匠)

<大相撲夏場所>◇初日◇13日◇東京・両国国技館


 新十両の白鷹山(23=高田川)は黒星スタートとなった。幕内経験者の貴ノ岩に立ち合いで左下手を許し、土俵際で粘りを見せたが、すくい投げで敗れた。

 緊張は「あったんじゃないですか? なるべくないようにと思っていたけど」という。自分で「全部受け、守ってるんですよ。負けるにしても前に出ないとダメ。何の意味もありません」と内容を厳しく分析した。

 11年夏場所の初土俵から丸7年かけて関取になった男は「負けたのは力不足なだけ。次やるときは一方的に攻め込めるように。やるだけです」と先を見据えた。

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貴親方と「いつか一緒に」/八角理事長語る1

3期目を迎え笑顔で抱負を語る八角理事長(撮影・小沢裕)


 不祥事が相次いだ大相撲で、新体制後初の本場所となる夏場所(東京・両国国技館)が13日に初日を迎える。3月26日の日本相撲協会理事会で、全会一致で3選が決まった八角理事長(54=元横綱北勝海)がインタビューに応じた。これまで語ることの少なかった思いを口にした。【取材・構成=高田文太】

 ◆貴乃花親方との確執

 昨年11月から半年間、土俵外の出来事が相撲界の話題の中心だった。その度に八角理事長と、貴乃花親方の対立が注目された。春場所初日2日前の3月9日には、貴乃花親方が内閣府に告発状を提出。対立の最終形ともいえる、当時の心境を振り返った。

      ◇       ◇

 八角理事長(以下八角) 何でって(思った)。その前に言ってくれればいいのに、と。理事会で顔を合わせているわけですから。しかも何で場所前に? びっくりしたというよりも、困惑ってやつです。

 春場所中の貴乃花親方の勤務態度も問題となった。無断欠勤、役員室滞在30秒足らずで帰る-。元横綱日馬富士関に暴行された、弟子の十両貴ノ岩から目が離せないことが理由だった。

 八角 そんな説明で通るかという話。(春場所中)最初に来た時にちゃんと言ったけど、意に介さずというか。いろいろと注意はしています。聞く耳を持つかは本人次第。ただ、指導もしていかなきゃいけない。

 告発状は春場所中に取り下げの手続きが取られた。きっかけは貴乃花親方の弟子の十両貴公俊が、付け人を支度部屋で数発殴る問題を起こしたことだった。

 春場所後の臨時年寄総会で、貴乃花親方は約100人の親方衆を前に、相撲協会に協力的ではない言動を責められた。同総会前には解雇相当の契約解除を求める声も、一部の親方から出ていた。それでも八角理事長は、個人的には契約解除は考えになかったという。

 八角 失敗はあるから、その後ちゃんとすればいいと思ってます。まじめに働いてくれれば。一緒にみんなでやっていかないといけないわけだから。1回の失敗で全部終わってしまうのではダメ。今後、理解してくれればと思っています。

 故北の湖前理事長時代には、ともに協会執行部にいた。腹を割って話した経験についても「ありますよ」と即答した。貴乃花親方から仕事面で、質問されることもあったという。

 八角 その時は「はい、はい」と納得して聞いてくれた(笑い)。だから話せば分かる。(元日馬富士関の暴行事件後は)何か、かたくなになっちゃって。

 一般的な企業とは違い、裸同士でぶつかり合い、同じ釜の飯も食べたことのある間柄だ。現役時代の対戦成績は1勝1敗。互いの良い面も悪い面も分かるからこそ見捨てられないし、分かり合えると信じている。

 八角 ちゃんとやってくれれば、いつか一緒にやれるわけですから。(貴乃花親方の)考えを支持してくれる人も出てくると思う。

 ◆八角信芳(はっかく・のぶよし)元横綱北勝海。本名・保志信芳。1963年(昭38)6月22日、北海道広尾町生まれ。79年春場所初土俵。立ち合いの当たりと突き、押しを武器に、87年夏場所後に第61代横綱に昇進。92年春場所限りで引退。通算591勝286敗109休。優勝8回、殊勲賞3回、敢闘賞3回、技能賞5回、金星1個。

18年3月11日付の日刊スポーツ紙面

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鈴木長官「暴力体質と思われている」相撲協会研修会

研修会で暴力根絶を訴える鈴木スポーツ庁長官(撮影・横山健太)


 日本相撲協会は2日、東京・両国国技館で、暴力問題の再発防止などに関する研修会を開いた。

 会の冒頭で親方、力士ら全協会員は、鈴木大地スポーツ庁長官から「暴力問題が繰り返されているのはスポーツ界でも極めて異例。国民から協会全体が暴力体質ではないのかと思われている」などと厳しい言葉をかけられた。研修会後に芝田山広報部長(元横綱大乃国)が会見し「こういった研修を重ねていって浸透させていかないといけない」と危機感をあらわにした。

 元横綱日馬富士関による傷害事件の被害者の十両貴ノ岩、当時十両だった春場所中に付け人に暴行した幕下貴公俊、2人の師匠の貴乃花親方(元横綱)も出席。貴公俊は「心を入れ替えないといけない」と話したが、貴ノ岩は報道陣の問いかけに無言を貫いた。同親方は研修会の開催に「いいことだと思う」と話した。

研修会で鈴木スポーツ庁長官の話を聞く、左から鶴竜、白鵬、稀勢の里、高安(撮影・横山健太)

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相撲協会が暴力再発防止へ研修会、貴乃花親方も出席

研修会で暴力根絶を訴える鈴木スポーツ庁長官(撮影・横山健太)


 日本相撲協会は2日、東京・両国国技館で暴力問題の再発防止に関する研修会を開いた。親方、力士ら全協会員らが出席。会の冒頭で鈴木大地スポーツ庁長官から「暴力問題が繰り返されているのはスポーツ界の中でも極めて異例。国民からの目も厳しく、協会全体が暴力体質ではないのかと思われている事態になっている」と厳しい言葉をかけられた。

 さらに「弟弟子など立場の弱い者に対する暴力が起こりがち。親方、兄弟子の皆さんは指導を名目に暴力を振るうことことで自己を正当化せず、率先して暴力の根絶に務めていただきたい」と暴力根絶を訴えられた。

 研修会終了後に芝田山広報部長(元横綱大乃国)は会見を開き「こういった研修会を積み重ねて浸透させないといけない。各部屋の師匠、親方が部屋に帰って弟子にレクチャーしないといけない」などと危機感をあらわにした。力士代表として会見した横綱鶴竜は「頭で分かっていることでも、あらためて気づくことがある。気を引き締めて全員でやっていかないといけない」と話した。

 また研修会には、元横綱日馬富士関による傷害事件の被害者の十両貴ノ岩、当時十両だった春場所中に付け人に暴行した幕下貴公俊、その2人の師匠の貴乃花親方(元横綱)も出席した。貴公俊は「心を入れ替えないといけない」と神妙な面持ちで話した。貴ノ岩は、報道陣の質問に無言を貫いた。

研修会で鈴木スポーツ庁長官の話を聞く、左から鶴竜、白鵬、稀勢の里、高安(撮影・横山健太)

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貴乃花親方、声飛ばして指導 貴ノ岩は汗だくに

貴公俊


 大相撲夏場所(13日初日、東京・両国国技館)の番付発表から一夜明けた1日、貴乃花部屋では、貴乃花親方(元横綱)が「頭を使って、体を使って、心を使って」と声を飛ばして力士を指導した。

 元横綱日馬富士関の傷害事件の被害者で、先場所復帰した貴ノ岩は基本運動で汗だくになった。付け人に暴行して幕下に落ち、夏場所は出場停止の貴公俊には徹底的に四股を踏ませた。師匠は「人生でいいお時間をいただいた」と一からつくり直す意向だ。夏場所に向け、弟子たちには「相撲をお客さんの前で披露できる。そこに重点を置きなさい」と訴えているという。部屋頭の貴景勝は「何も変わらず、精進していくだけ」と言い切った。

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貴公俊は幕下9枚目に陥落、今場所も番付落ち確定

貴公俊


 日本相撲協会は4月30日、大相撲夏場所(13日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表し、春場所中に支度部屋で付け人を殴る暴力問題を起こし、途中休場した貴乃花部屋の貴公俊は西幕下9枚目となった。

 新十両だった同場所は3勝6敗6休。ちゃんこ番から出直して迎えた今場所も出場停止処分で、さらに番付を落とすことが確定している。同部屋の部屋頭貴景勝も、途中休場で西前頭10枚目に番付を落とした。一方で貴公俊の双子の弟貴源治と、貴ノ岩は番付を上げている。

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貴公俊は幕下9枚目に陥落 貴景勝は西前頭10枚目

貴公俊


 日本相撲協会は30日、大相撲夏場所(5月13日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表した。

 3月の春場所中、付け人に暴力をふるい途中休場(3勝6敗6休)した貴公俊(20=貴乃花)は、東十両14枚目から西幕下9枚目に陥落した。夏場所は1場所の出場停止処分を下されたため、7月の名古屋場所では幕下50枚目ほどまで番付を下げそうだ。

 他の貴乃花部屋の関取衆では、春場所をケガで途中休場(3勝8敗4休)した貴景勝(21)が西前頭3枚目から同10枚目に番付を落とした。昨年10月に元横綱日馬富士関から暴行を受けた影響で2場所連続休場し、3場所ぶりに春場所(8勝7敗)で土俵復帰した貴ノ岩(28)は、西十両11枚目で1枚、番付を上げた。8勝7敗で勝ち越した貴源治(20)は番付を2枚上げて西十両8枚目となった。

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貴ノ岩「ストレス障害」、春巡業休場の理由

貴ノ岩


 日本相撲協会は3日、春巡業を休場した力士の診断書に基づく休場理由を公表し、元横綱日馬富士関による傷害事件の被害者、十両貴ノ岩(28=貴乃花)は「心的外傷ストレス障害、左足関節症」だった。

 昨年10月の秋巡業中に頭部などに暴行を受けた貴ノ岩は2場所連続全休の後、3月の春場所で復帰して8勝7敗と勝ち越した。ただ、巡業について師匠の貴乃花親方(元横綱)は、心身両面の回復を優先させる意向を示していた。6場所連続休場中の横綱稀勢の里は左大胸筋損傷だった。春場所で暴行問題を起こした十両貴公俊は、巡業を含めて1場所出場停止処分のため診断書はない。

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貴乃花親方の春巡業不参加を春日野巡業部長が説明

貴乃花親方


 大相撲春巡業の伊勢神宮奉納大相撲が1日、三重・伊勢市で行われ、春日野巡業部長(元関脇栃乃和歌)が、巡業に参加予定だった貴乃花親方(元横綱)の参加が急きょ取りやめになったことについて説明した。 

 貴乃花親方は、3月28日の職務分掌で審判部に配属となり、同部の一員として巡業に参加する予定だった。しかし現在、貴乃花部屋には部屋付きの親方が不在で、親方は師匠の貴乃花親方だけ。今巡業は平幕の貴景勝、十両貴ノ岩、貴公俊が休場で「こういう時期だから部屋にいて力士を見た方がいいと。自分の部屋をしっかり見てもらおうと。八角理事長とも話して『問題ない』ということなので」という配慮で休場させたと明かした。

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貴親方は「部屋で弟子の指導を」巡業同行を取りやめ

貴乃花親方


 4月1日に三重県伊勢市の伊勢神宮で始まる大相撲春巡業に貴乃花親方(元横綱)が審判として同行することを日本相撲協会が急きょ取りやめたことが3月31日、分かった。貴乃花親方は無断欠勤や弟子の十両貴公俊による暴行問題の監督責任を問われ、29日に2階級降格処分を受けた。巡業は再出発の最初の仕事になる予定だった。

 巡業の審判は相撲協会が決める。協会広報部は1場所出場停止処分を受けた貴公俊や、元横綱日馬富士関による傷害事件の被害者十両貴ノ岩らが巡業を休場することを踏まえ「部屋で弟子の指導や管理をしっかりしてもらった方がいい」と変更の理由を説明した。

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稀勢の里、貴ノ岩ら12人が春巡業を初日から休場

横綱稀勢の里(2018年2月4日撮影)


 日本相撲協会は30日時点で、6場所連続休場中の横綱稀勢の里、元横綱日馬富士関による暴行事件の被害者となった十両貴ノ岩ら関取衆12人が、巡業を最初から休場すると明かした。

 貴乃花部屋の関取衆は4人中3人が休場。春場所で、貴ノ岩は2場所連続全休からの復帰で検査等を控え、幕内貴景勝は負傷、十両貴公俊は付け人への暴力で夏場所まで出場停止。十両貴源治1人だけ同行する。ほか休場の関取は次の通り。

 【幕内】荒鷲、阿武咲、琴勇輝、蒼国来、英乃海

 【十両】旭秀鵬、天風、水戸龍

大相撲の春巡業全日程

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貴乃花親方2階級降格で年寄に 3カ月で月給半額

貴乃花部屋所属の貴公俊の暴力問題に対する処分が行われた大相撲の理事会。左から6人目が八角理事長(撮影・小沢裕)


 日本相撲協会は29日、東京・両国国技館で理事会を開き、貴乃花親方(45=元横綱)に委員から年寄へ「降格」の処分を科すことを決めた。

 2階級降格で、基本給に手当を含めた月給は103万2000円から80万8000円へ、22万4000円の減額となる。

 八角理事長(元横綱北勝海)は会見で処分理由について春場所中の無断欠席などを挙げて「中日まで正当な理由無く欠勤を続けました。また貴公俊の暴力の監督責任もあります。現在委員ですが、今回の処分により年寄になります」と説明した。

 貴乃花親方は、元横綱日馬富士関による弟子の貴ノ岩への傷害事件以降、協会に反発する言動を続け、問題視されていた。また、春場所中に弟子の十両貴公俊(たかよしとし)が支度部屋で付け人を殴り、監督責任が問われていた。

 貴乃花親方は日馬富士関の傷害事件において、巡業部長でありながら協会への報告を怠ったことが問題視され、すでに1月には理事から役員待遇委員へ2階級降格処分を受けた。さらに2月の理事候補選で落選したため、28日に発表された職務分掌では慣例に従い、委員に降格していた。

 このため、わずか3カ月の間に理事→役員待遇→委員→年寄と合計5階級も降格。月給は理事当時の144万8000円から、年寄の80万8000円へと、64万円もの減額になる。

 貴公俊には1場所出場停止の処分が科された。昨年9月ごろから今年1月にかけて、弟弟子(既に引退)を4度暴行した峰崎部屋の力士は1場所出場停止、師匠の峰崎親方(元幕内三杉磯)は2カ月間の10%減給の処分が科された。

 道交法違反(無免許運転)の罪で略式起訴され、引退勧告処分を受けて角界を去った元幕内大砂嵐関の師匠、大嶽親方(元十両大竜)は、本人の申し出により2カ月間の10%報酬返上となった。

貴乃花部屋所属の貴公俊の暴力問題に対する処分が行われた大相撲の理事会。左から6人目が八角理事長(撮影・小沢裕)
暴力問題の処分が下される理事会に臨む貴乃花親方(撮影・小沢裕)

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貴ノ岩 勝ち越し「次の場所は今より準備できたら」

臥牙丸(右)を寄り切りで破り、勝ち越しを決めた貴ノ岩(撮影・岡本肇)

<大相撲春場所>◇千秋楽◇25日◇エディオンアリーナ大阪


 元横綱日馬富士関の傷害事件の被害者の貴ノ岩が、臥牙丸を破って勝ち越した。頭部負傷などの影響により3場所ぶりの復帰だったが、15日間完走。「毎日ちゃんといつも通り稽古をして、次の場所は今より準備できたらいい」と浮かれるどころか気を引き締めた。

 また貴乃花親方は、4月1日からの春巡業を「全部かどうか分かりませんが最初の方は」と、当面休場させると明かした。

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貴乃花親方、告発状取り下げ意向「とにかくゼロに」

報道陣の質問に答える貴乃花親方(撮影・鈴木正人)


 貴乃花部屋の大相撲春場所千秋楽の打ち上げパーティーが25日、京都市内のホテルで行われた。

 貴乃花親方(45=元横綱)は囲み取材に対応。暴行問題に揺れたが、十両の貴ノ岩と貴源治が千秋楽で勝ち越し「とても和やかな気持ちです」。一方、場所中に付け人への暴行で謹慎させた十両の貴公俊(たかよしとし)は打ち上げパーティーに参加せず「部屋にいます」と明かした。内閣府に提出した告発状を取り下げる意向をあらためて示し「すべてゼロからのスタート。新たに指導していく所存です」。かねてからの“一兵卒”を強調し「自分と向き合い、弟子と向き合い、とにかくゼロにさせていただく」と話した。

会見場に入る貴乃花親方(撮影・鈴木正人)

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照ノ富士「相撲界に入って一番嫌な…」貴ノ岩と対戦

照ノ富士(左)を押し出しで破る貴ノ岩(撮影・岡本肇)

<大相撲春場所>◇14日目◇24日◇エディオンアリーナ大阪


 他人には分からない思いを胸に、2人は土俵に上がった。元横綱日馬富士関に暴行された貴ノ岩が、元大関を破って十両残留を確実にした。昨年10月25日夜、巡業先の鳥取市内で発生した傷害事件の現場となった酒席に同席した照ノ富士が相手だった。いつもなら激しくぶつかる照ノ富士に肩をつかまれ、距離を取ってけん制。普段とは違う空気が流れた。最後は貴ノ岩が相手の左腕をたぐり、体勢を崩して押し出した。

 複雑な胸中を吐露したのは、照ノ富士だった。支度部屋で自ら切り出した。「いろいろなことを考えすぎた。相撲界に入って一番、嫌な相撲だった。土俵に上がるまでは、そうでもなかったけど、土俵に上がった瞬間から」。同じモンゴル出身で先輩の貴ノ岩、責任を取って引退した部屋の兄弟子の横綱日馬富士(当時)、事件当時の記憶。「相撲のことを考えているどころじゃなかった」。その通りの相撲内容だった。

 貴ノ岩は負傷の影響で2場所連続全休、照ノ富士も左膝の負傷などで途中休場が続き、2人そろって今場所は十両に陥落。直近の対戦は1年前の春場所で当時大関だった照ノ富士が平幕の貴ノ岩を下したが、今回は貴ノ岩に軍配が上がった。土俵上での気持ちを問われた貴ノ岩は、何かを言いたそうにしたが「そうですね」とだけつぶやいた。「最後、思い切りやって終わりたい」。それだけを口にして帰りの車に乗り込んだ。

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貴親方、貴ノ岩の十両残留に「ゆっくり寝なさい」

貴乃花親方(2018年3月15日撮影)


 元横綱日馬富士関に暴行された貴ノ岩が、元大関を破って十両残留を確実にした。

 貴乃花親方は、貴ノ岩の十両残留に「安心しました。(千秋楽へ)ゆっくり寝なさいと言いたい」と胸をなで下ろした。取組は会場内の役員室のテレビで確認。「目標は15日間土俵に上がることだったので、千秋楽も土俵に上がることを祈ってます。貴ノ岩も(十両)貴源治も7勝7敗で、よくここまで14日間戦えた」と、中日に暴力問題を起こした十両貴公俊の双子の弟も併せてねぎらった。内閣府に提出していた相撲協会への告発状を取り下げる意向を示したが、協会執行部に直接は報告せず。29日の理事会で決まる貴公俊の処分についても「寛大な処置」を口にしていたが、5時間余り滞在した役員室では「特に」訴えてないという。

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貴ノ岩、傷害事件同席の照ノ富士破り十両残留確実に

<大相撲春場所>◇14日目◇24日◇エディオンアリーナ大阪


 元横綱日馬富士関の傷害事件の被害者の西十両12枚目貴ノ岩(28=貴乃花)が、西十両5枚目の照ノ富士(26=伊勢ケ浜)を破って、夏場所での十両残留を確実にした。

 互いに様子を見るように、ふわっと立ち上がった。照ノ富士に左腕を伸ばして右肩をつかまれたが、その腕をたぐってバランスを崩して押し出した。「よく見えていた」と冷静だった。

 昨年10月25日夜、巡業先の鳥取市内で発生した傷害事件の現場となった酒席に、照ノ富士も同席していた。事件当時は互いに幕内だったが、貴ノ岩は傷害事件の影響で2場所連続全休、照ノ富士は古傷の左膝の負傷や糖尿病を患い途中休場が続き、2人そろって今場所で十両に陥落した。対戦はちょうど1年前の春場所で、大関だった照ノ富士が平幕の貴ノ岩を寄り切りで下したが、舞台を十両の土俵に移した今場所は貴ノ岩に軍配が上がった。久しぶりの対戦の感想を問われるも「そうですね」と、小さい声でつぶやくにとどめた。

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照ノ富士「一番嫌な相撲」貴ノ岩事件脳裏よぎり8敗

<大相撲春場所>◇14日目◇24日◇エディオンアリーナ大阪


 戦いの舞台を十両に移しての“因縁対決”で元大関が敗れた。西十両5枚目の照ノ富士(26=伊勢ケ浜)が、同12枚目の貴ノ岩(28=貴乃花)と対戦。力なく押し出されて6勝8敗と負け越しが決まった。

 昨年10月25日夜、巡業先の鳥取市内で、貴ノ岩が横綱日馬富士(当時)から暴行を受けた傷害事件。現場には照ノ富士もいた。事件当時は番付で照ノ富士は大関、貴ノ岩は東前頭9枚目だった。照ノ富士はケガや糖尿病で、貴ノ岩は負傷がいえず2場所連続全休。そして迎えた今場所、事件やケガがなければ幕内後半戦で当たってもおかしくない両者が、十両の土俵で対戦した。

 照ノ富士の相撲は、明らかに力が入っていなかった。四つに組み止めるのか、突き押しで攻めるのか、中途半端なまま左腕をはね上げられると、あっけなく体を崩され土俵を割った。

 事件のことは触れにくい。だが、そんなデリケートな部分を照ノ富士は自ら切り出した。「いろいろなことを考えすぎた。相撲界に入って一番、嫌な相撲だった。土俵に上がるまでは、そうでもなかったけど、土俵に上がった瞬間からね。いろいろ入ってきた、頭にね」。モンゴル出身力士の先輩でもある被害者の貴ノ岩、思い出したくもないあの事件現場、加害者として責任をとった部屋の元横綱日馬富士関、事件発覚後に世間をにぎわせた騒動…。脳裏をよぎった、それらの人たち、事象に戦う力をそがれてしまったようだ。半年前までは大関だった力士とは別人のような相撲で、照ノ富士は敗れた。

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何年後になるか「劇薬」がもたらした効果/記者の目

貴輝鳳の取組を生観戦し役員室に戻る貴乃花親方(撮影・鈴木正人)


 大相撲の貴乃花親方(45=元横綱)が23日、内閣府公益認定等委員会に提出していた告発状を、取り下げる意向を示した。春場所13日目を行った会場のエディオンアリーナ大阪で明らかにした。告発状は、元横綱日馬富士関による弟子の十両貴ノ岩への暴行事件に関連して、日本相撲協会の対応を問題視し、今月9日に提出したもの。だが18日に弟子の貴公俊(たかよしとし)が付け人に暴行して以降、謝罪に次ぐ謝罪。自身を「一兵卒」と表現し、出直しを誓った。

      ◇       ◇

 もしも貴乃花親方がいなかったら-。内閣府への告発も、もちろん取り下げもなかった。この間、内閣府の動きが表面化することもなく、まさに貴乃花親方の独り相撲といえる。告発状の提出が春場所初日の2日前で、この日は同13日目。土俵の熱戦に水を差し、錦戸親方は「盛り上がっているのは土俵外ばかり」と嘆いた。暴力問題再発防止を掲げた2月の研修会を貴乃花親方は欠席し、その結果、弟子が暴力問題を起こした監督責任は重い。

 そもそも貴乃花親方がいなければ、元日馬富士関が書類送検されるどころか、暴行が表面化することもなかったかもしれない。そうなれば研修会も開かれず、貴公俊の暴力問題発生と同日に発表された、峰崎部屋の暴力問題が発覚することもなかっただろう。ここ5カ月ほど続く相撲界の危機感は生まれず、暴力根絶の雰囲気も生まれなかったはず。手法には賛否両論あるが、貴乃花親方という「劇薬」がもたらした約5カ月の効果が出るのは数年後かもしれない。【高田文太】

貴乃花部屋を巡る問題の経過

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貴乃花親方、態度一変し「貴公俊に寛大な処分」願う

貴輝鳳の取組を生観戦する貴乃花親方(撮影・鈴木正人)


 大相撲の貴乃花親方(45=元横綱)が23日、内閣府公益認定等委員会に提出していた告発状を、取り下げる意向を示した。春場所13日目を行った会場のエディオンアリーナ大阪で明らかにした。告発状は、元横綱日馬富士関による弟子の十両貴ノ岩への暴行事件に関連して、日本相撲協会の対応を問題視し、今月9日に提出したもの。だが18日に弟子の貴公俊(たかよしとし)が付け人に暴行して以降、謝罪に次ぐ謝罪。自身を「一兵卒」と表現し、出直しを誓った。

 会場入りした貴乃花親方は、観客に配慮し、薄暗い関係者用階段の踊り場で取材に応じた。声も暗いトーンで、内閣府への告発状について語った。

 貴乃花親方 取り下げるという言葉を使っていいのか分かりませんが、すべてをゼロにします。私の意思です。一兵卒として出直して精進します。一兵卒として微力ながら、協会のために皆さんと話をして、努力していきたいと思います。

 昨年の秋巡業で元日馬富士関による暴行事件が起きて以降、日本相撲協会執行部との対決姿勢を打ち出していたが、事実上、和睦を申し出る格好となった。

 理事を解任された件や、暴行事件の調査について今月9日、内閣府に告発状を提出。立ち入り捜査や適切な是正措置を求めた。だが18日に弟子の貴公俊が、支度部屋で付け人を数発殴る問題を起こしたことで、態度がガラッと変わった。

 現在は役員待遇委員で、役員室に勤務する必要がありながら、春場所序盤は欠勤が目立った。それが最近は5時間余り滞在。会場内ではファンにも快く対応する優等生に変身した。弟子の暴行については「師匠の私に責任があると思う。貴公俊はまだ20歳。将来があるので、ぜひとも寛大な処置をお願いしたい」と話し、八角理事長(元横綱北勝海)にその旨を申し入れる考えを示した。

 また、告発状提出の代理人弁護士を務めるTMI総合法律事務所の富岡潤弁護士は現状について「(貴乃花親方から)取り下げてほしいという要請をされているわけではない」としつつ「相談しながら、やりたいことをサポートしていきたい」とした。

 貴乃花親方は、役員以外の親方衆で構成する年寄会から、元日馬富士関の暴行事件以降の言動に疑問があるとして、28日の会合への出席を求められている。この日、年寄会会長の錦戸親方(元関脇水戸泉)から直接、文書で要請された。貴乃花親方は「出席します」と明言。協会執行部との言い分が食い違うため、役員の出席も求め、全親方衆を対象とする臨時の年寄総会となる見込み。「いろんな質問が出てくると思うのでお答えする。(どんな質問も)答えます」と断言。多くの親方衆との討論会から、一兵卒として出直す。

会場入りする貴乃花親方(撮影・鈴木正人)
最近の不祥事をめぐる人間関係

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貴乃花親方「一兵卒として出直し」協会とついに休戦

貴乃花親方


 大相撲の貴乃花親方(45=元横綱)が23日、内閣府公益認定等委員会に提出していた告発状を、取り下げる意向を明かした。

 春場所13日目を行った会場のエディオンアリーナ大阪で、報道陣に語った。告発状は、元横綱日馬富士関による弟子の十両貴ノ岩への暴行事件に関連して、日本相撲協会の対応を問題視し、今月9日に提出して受理されたもの。だが18日に弟子の貴公俊が付け人を暴行して以降、謝罪に次ぐ謝罪。自身を「一兵卒」と表現し、出直しを誓うとともに、これまでの協会との対立を象徴する告発状取り下げで、ついに休戦の格好となった。

 会場入りした貴乃花親方は、観客に配慮して、薄暗い関係者用階段の踊り場で取材に応じた。声も暗いトーンで、内閣府への告発状について語った。

 貴乃花親方 「取り下げるという言葉を使っていいのか分かりませんが、すべてをゼロにします。私の意思です。一兵卒として出直して精進します。一兵卒として微力ながら、協会のために皆さんと話をして、努力していきたいと思います」

 昨年の秋巡業で元日馬富士関による暴行事件が起きて以降、日本相撲協会執行部との対決姿勢を打ち出していたが、事実上、和睦を申し出る格好となった。

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鶴竜が初黒星、2敗魁聖、高安3敗目 春場所

鶴竜

<大相撲春場所>◇12日目◇22日◇エディオンアリーナ大阪


 8場所ぶり4度目の優勝を目指す横綱鶴竜(32=井筒)が、関脇栃ノ心(30=春日野)に寄り切られ、今場所初黒星を喫した。栃ノ心は8勝4敗とし、勝ち越しを決めた。

 3敗同士の一番は、大関豪栄道(31=境川)が、小結逸ノ城(24=湊)を寄り切って9勝目を挙げた。

 大関高安(27=田子ノ浦)は、前頭5枚目千代丸(26=九重)に突き落とされ3敗目。千代丸は9日目の豪栄道に続き2大関を撃破し6勝6敗の五分の星に戻した。

 1敗で優勝争いを演じている前頭6枚目魁聖(31=友綱)は、前頭筆頭遠藤(27=追手風)に引き落とされ2敗目を喫した。遠藤は7勝5敗とした。

 元横綱日馬富士関による傷害事件の被害者で、3場所ぶり出場の十両12枚目貴ノ岩(28=貴乃花)は、同7枚天風(26=尾車)の上手出し投げを食らい5勝7敗となった。

 12日目を終わって1敗で鶴竜、2敗で魁聖が追う展開となった。

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協会に反発する理由は?貴親方に年寄総会出席嘆願書

ファンの少年と握手する貴乃花親方(撮影・鈴木正人)


 貴乃花親方(元横綱)は21日、京都・宇治市の宿舎で、元横綱日馬富士関による傷害事件の被害者の十両貴ノ岩の春巡業参加について言及した。「東京に帰ってから入院していた所で頭を診てもらう。本人と相談しながら」と明かし、場所後に傷害事件で負傷した頭部を検査してから判断する方針を示した。その後会場内の役員室に出勤し、この日から休場した弟子の平幕貴景勝について「足の腫れがひどい。休ませます。完治しないと」と話し、再出場はなく、春巡業も全休させる見通しを明かした。

 また、役員以外の親方衆による年寄会はこの日、貴乃花親方に対し、28日の年寄総会への出席を求める嘆願書を提出することを決定。傷害事件以降、協会側に反発を続ける理由などの確認が目的という。役員待遇委員で本来なら出席義務はない同親方は「何も聞いていない。それが届いたらお答えします」と述べるにとどめた。

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