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貴公俊が勝ち越し、貴乃花親方を追いかけて報告

對馬洋(右)を送り出す貴公俊(撮影・岡本肇)

<大相撲名古屋場所>◇8日目◇15日◇ドルフィンズアリーナ


 春場所中の付け人への暴力行為により夏場所出場停止処分を受けた西幕下49枚目貴公俊(21=貴乃花)が、西幕下52枚目對馬洋(25=境川)を下して勝ち越しを決めた。

 立ち合いで低く中に潜られたが、左を深く差して動きを止めた。上手投げを仕掛けられたが耐えて、体を正面に持っていき左四つに。そのまま一気に土俵際まで押し込んで、送り出しで勝負を決めた。予想していた立ち合いではなかったというが「慌てなかったのがよかった」と土俵上では冷静だった。

 囲み取材を受けている途中、師匠の貴乃花親方(元横綱)が目の前を通り過ぎると取材を一時中断して追いかけて、勝ち越しのあいさつをした。特別なことは言われなかったというが「やるべきことは決まっている。言われなくても変わらない」と言葉はいらなかった。

 謹慎明けの場所で、無傷で勝ち越しと奮闘している。「日に日に集中力は高まっている。今まで以上に、みんなのためにと思っている。攻めきることだけを考える」と、ますます気合を入れた。

質問に笑顔で答える貴公俊(撮影・前岡正明)

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高安5勝「立ち合いが良かった」初顔合わせ阿炎下す

阿炎(右)を寄り倒しで破った高安(撮影・前岡正明)

<大相撲名古屋場所>◇7日目◇14日◇名古屋市・ドルフィンズアリーナ


 大関高安(28=田子ノ浦)が、東前頭3枚目阿炎を下し、5勝2敗とした。

 5日目に横綱鶴竜(32=井筒)から金星を挙げた阿炎との一番。初顔合わせだったが出稽古で肌を合わせたことがあり「その時よりは強くなっていると思う」と警戒して臨んだ。

 立ち合いで勢いよくぶつかると、そのまま一方的に寄り切り。「立ち合いが良かったですね。しっかり踏み込めた」と納得した表情で振り返った。

 2敗を守ったまま中日を迎える。前日の6日目に西前頭3枚目貴景勝(21=貴乃花)に完敗したが「完璧にやられたことをしっかりと受け止めたい」と切り替えていた。

 19年前に3横綱が休場した1999年春場所では、当時大関だった武蔵丸(現在の武蔵川親方)が優勝している。同じ大関として高安にも良い風が吹くなか「モチベーション、励みになる。ここからが勝負じゃないですか」と、自身初優勝へ意欲を見せた。

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御嶽海7連勝、豪栄道3敗、栃ノ心休場 名古屋場所

御嶽海(右)は琴奨菊を寄り切りで破る(撮影・前岡正明)

<大相撲名古屋場所>◇7日目◇14日◇名古屋市・ドルフィンズアリーナ


 3横綱1大関が休場する中、優勝争いの先頭を走る関脇御嶽海(25=出羽海)は、前頭筆頭の琴奨菊(34=佐渡ケ嶽)を寄り切って無傷の7連勝と星を伸ばした。

 先場所途中休場でかど番の大関豪栄道(32=境川)は、前頭3枚目貴景勝(21=貴乃花)に突き落とされ4勝3敗となった。貴景勝は6日目の高安に続き2日連続の大関撃破で4勝3敗と白星を先行させた。

 全休明けでかど番の大関高安(28=田子ノ浦)は、前頭3枚目阿炎(24=錣山)を寄り倒して5勝目を挙げた。阿炎は2勝5敗。

 人気力士の前頭6枚目遠藤(27=追手風)は、同6枚目旭大星(28=友綱)を押し出して6勝目。

 7日目を終え、勝ちっ放しは御嶽海1人、1敗で遠藤、前頭6枚目千代大龍(29=九重)同13枚目朝乃山(24=高砂)の3人となった。

 また、新大関栃ノ心(30=春日野)は、6日目玉鷲戦で右足親指付け根を痛め「右母趾MP関節側副靱帯(じんたい)損傷」でこの日から休場となった。

御嶽海(右)は琴奨菊を寄り切りで破る(撮影・前岡正明)

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3横綱不在、八角理事長「お客さんには申し訳ない」

鶴竜の休場で19年ぶりに3横綱が休場に(撮影・岡本肇)


 19年ぶりに3横綱全員が不在という異常事態に陥った。3場所連続優勝を目指していた横綱鶴竜(32=井筒)が、名古屋場所6日目の13日、日本相撲協会に「右肘関節炎で13日より2週間の安静休務を要する見込み」との診断書を提出して休場。初日からの稀勢の里、4日目からの白鵬に続き、3横綱が全員不在。1999年春場所で曙、若乃花、貴乃花が相次いで休場して以来、昭和以降5度目の事態となった。

 ファンにとっては、さびしい場所となった。午前7時30分ごろ、愛知・東浦町の部屋宿舎を出発した鶴竜は、名古屋市の病院経由で帰京した。師匠の井筒親方(元関脇逆鉾)は「靱帯(じんたい)とか筋肉の炎症。だいぶ状態が悪く、力が入らないということだった。場所前から悪かった」と取組ではなく、6月下旬の名古屋入り後の負傷と明かした。今後は都内の病院で再検査を予定している。

 今年に入って稀勢の里は4場所すべて、白鵬は3場所休場。鶴竜は皆勤してきたが、今場所は4、5日目と平幕に連敗。3連覇が遠のいたタイミングで決断した。井筒親方は「先場所は晴天だったのに今回は嵐になってしまった。天国から地獄。つらいですな」と、無念の思いを代弁した。

 突如、結びの一番となって臨んだ新大関栃ノ心は初黒星を喫した上に、休場危機に陥った。阿武松審判部長(元関脇益荒雄)は「(横綱が)いなくなって初めて分かる」と、横綱不在が影響した可能性を指摘した。

 ファンからは厳しい声も上がった。静岡・浜松市から訪れた鈴木智久さん(59)は冗談半分ながら「ちょっとお金を返してほしいよね」と漏らした。「お金を払う以上、厳しい目で見ていきたい」(20代女性)という意見も多数あった。八角理事長(元横綱北勝海)は「お客さんには申し訳ない」と話し、力士の奮闘に期待した。

 若貴、曙以来19年ぶりの3横綱不在。横綱の本場所不在も、1人横綱の朝青龍が3日目から休んだ2006年夏場所以来になる。複数の横綱が全員不在となるのは、朝青龍と武蔵丸がともに途中休場した03年名古屋場所以来15年ぶりだ。昨年からの不祥事に続いて「本丸」の土俵が充実しなければ、再び相撲界は不遇の時代を迎えかねない。

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栃ノ心に土、御嶽海6連勝で単独トップ 名古屋場所

<大相撲名古屋場所>◇6日目◇13日◇名古屋市・ドルフィンズアリーナ


 新大関の栃ノ心(30=春日野)に土がつき、関脇御嶽海(25=出羽海)が6連勝で単独トップに立った。

 栃ノ心は小結玉鷲(33=片男波)に左からの小手投げで敗れ、初黒星を喫した。御嶽海は、前頭筆頭の正代(26=時津風)の前回しを引きつけて出て押し出した。

 先場所途中休場でかど番の大関豪栄道(32=境川)は、前頭3枚目阿炎(24=錣山)を右四つに組みとめ、左からの上手投げで4勝2敗とした。

 全休明けでかど番の大関高安(28=田子ノ浦)は、前頭3枚目貴景勝(21=貴乃花)に一方的に押し出されて2敗目を喫した。

 3連勝後に2連敗していた横綱鶴竜(32=井筒)は右肘関節炎で、この日から休場した。3横綱全員不在は貴乃花、3代目若乃花、曙の99年春場所以来19年ぶりで、昭和以降5度目となった。

 人気力士の前頭6枚目遠藤(27=追手風)は、同4枚目魁聖(31=友綱)を押し倒して5勝目を挙げた。

 6日目を終わって勝ちっ放しは御嶽海1人、1敗で、栃ノ心、遠藤、前頭6枚目千代大龍(29=九重)同9枚目妙義龍(31=境川)同13枚目朝乃山(24=高砂)の5人が追う展開となった。

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新大関栃ノ心 鶴竜休場に両目をむいて「まじで?」

栃ノ心


 大相撲名古屋場所(ドルフィンズアリーナ)6日目の13日、新大関栃ノ心(30=春日野)は鶴竜休場を朝稽古終了後に知った。一報を報道陣に聞かされると、両目をむいて「まじで?」。続けて「いつ?」と逆質問するなど驚きを隠せなかった。

 場所前の稀勢の里、4日目からの白鵬に続き、3横綱全員が消えた場所では、御嶽海と並んで全勝とトップを走る自分に、嫌でも注目が集まる。この日の朝稽古ではいつも通り若い衆に胸を出し、汗を流していた。

 3横綱全員不在は貴乃花、3代目若乃花、曙の1999年春場所以来19年ぶり。

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貴公俊が勝ち越しに王手「一生懸命やっていくだけ」

濱豊(右)に激しく攻める貴公俊(撮影・鈴木正人)

<大相撲名古屋場所>◇5日目◇12日◇ドルフィンズアリーナ


 春場所中の付け人への暴力行為により夏場場所出場停止処分を受けて、謹慎明けとなった西幕下49枚目貴公俊(21=貴乃花)が、西幕下51枚目濱豊(22=時津風)を下して勝ち越しに王手をかけた。

 立ち合いから激しい突き押しの応酬となったが隙を突いてまわしを取って、逃れようとする相手にしっかりとついていって寄り切りで下した。

 ここまでは、謹慎明けとは思えない程のキレのある動きを見せている。「稽古はしっかりとしていたので」と、名古屋場所出場に向けて地道に稽古を積んできたことで自信を持って土俵に上がっている。それでも「まだまだ攻めが足りないと思う」と満足していない。無傷の3連勝で勝ち越しに王手をかけたが「全ては結果論なので変なことを考えず、目の前の取組を一生懸命やっていくだけです」と最後まで気を抜かずに土俵に上がる。

濱豊(右)を寄り切りで破る貴公俊(撮影・鈴木正人)

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貴公俊 謹慎明け最初の取組で白星 アクシデントも

貴公俊(手前右)の立ち合いを見つめる貴乃花親方(撮影・鈴木正人)

<大相撲名古屋場所>◇2日目◇9日◇ドルフィンズアリーナ


 春場所での付け人への暴力行為により夏場所出場停止処分を受けた西幕下49枚目貴公俊(21=貴乃花)が、東幕下49枚目琴欣旺(31=佐渡ケ嶽)を破って謹慎明け最初の取組で白星を挙げた。

 自身初の全休を経験しての名古屋場所。「気合を入れすぎました」と、しこ名を呼ばれて土俵上に上がろうとした際に右膝が外れてしまった。まさかのアクシデント発生だったが、土俵に上がる階段横の土手に手をついて右膝を回す応急処置で対処。立ち合い、アクシデントを感じさせない鋭い踏み込みから、左四つになって一気に寄り切った。

 館内には大きな拍手が鳴り響いた。「久しぶりに緊張しました。(休場は)1場所だったけど懐かしい感じがした」と感慨にふけった。自身の不注意が招いた出場停止処分だっただけに、やるせない思い、自分へのいらだちなどもあったというが、この日ばかりは白星という結果に安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 向正面の審判を、師匠の貴乃花親方(元横綱)が務めていたが気にはしなかった。今は目の前のことよりも、これからのことで頭がいっぱいだ。「結果を残して残念な気持ちにさせた親方、ファンの方に恩返ししたい」。まずは勝ち越し。さらに幕下優勝も狙う。

貴公俊(手前右)の立ち合いを見つめる貴乃花親方(撮影・鈴木正人)
土俵に手を着き足を気にする貴公俊(撮影・岡本肇)

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鶴竜横綱200勝 先場所唯一敗れた松鳳山を一蹴

松凰山(左)を下す鶴竜(撮影・上田博志)

<大相撲名古屋場所>◇初日◇8日◇ドルフィンズアリーナ


 3場所連続優勝を狙う横綱鶴竜(32=井筒)が、先場所唯一、敗れている小結松鳳山を圧倒し、好発進した。立ち合いは、186センチの自身よりも8センチ低い相手に下から当たり、懐に潜り込ませなかった。慌てて前に出てきた相手を、次はいなした時点で勝負あり。松鳳山を難なく突き出した。「自分のタイミングで立てたので、あとは流れで攻められた。先場所は立ち遅れて、下がって引いて負けていた」。反省を生かした快勝に、笑顔を見せた。節目の横綱通算200勝目でもあった。

 先場所は連覇と全勝優勝という2つの目標を同時に達成できるチャンスだった。だが全勝優勝は松鳳山に止められた。雪辱の思いから今場所前に二所ノ関一門の連合稽古に出向き、松鳳山と5番取って全勝。苦手意識の芽をつんだ。この日は「稽古の効果が出た。いなしたところは稽古したから(相手の動きが)頭に入っている」と、対策と冷静な対応に胸を張った。

 1958年の年6場所制以降、3連覇は大鵬、北の湖、千代の富士、曙、貴乃花、朝青龍、白鵬の7人しか達成していない。いずれも大横綱。その一員に名を連ねるカギは「自分に勝つこと」と話す。好きなサッカー・ワールドカップ観戦は、朝稽古前のダイジェスト放送にとどめて相撲に集中。連覇を止めるつもりはない。【高田文太】

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稀勢の里「左大胸筋痛」の診断4週間激しい運動制限

横綱稀勢の里


 名古屋場所の休場を表明した、大相撲の横綱稀勢の里(32=田子の浦)の診断書が初日の8日、発表された。診断名は「左大胸筋痛」。現在、加療中で、今後約4週間、激しい運動を制限すると併記。稀勢の里はすでに今月5日に休場を表明し、年6場所制となった958年以降の横綱としては、貴乃花を抜いて最長となる、8場所連続休場が決まっていた。

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稀勢の里「万全でやりたい気持ち」/一問一答

稽古後、休場を決めた心境を語った稀勢の里


 大相撲の横綱稀勢の里(32=田子ノ浦)が5日、名古屋市の部屋で稽古後、名古屋場所(8日初日、ドルフィンズアリーナ)の休場を表明した。年6場所制となった1958年(昭33)以降の横綱では、貴乃花を抜いて単独最長の8場所連続休場となった。前日4日まで3日連続出稽古を行い、出場を目指したが、左大胸筋などのけがからの完全復活には遠く、断念した。

<稀勢の里 一問一答>

 -休場の理由は

 稀勢 体はだいぶ良くなったが、もう1つ2つ、ほしいというのがあり、万全でやりたい気持ちだった。

 -いつ決断したか

 稀勢 昨日(4日)の稽古が終わってから。全体的に物足りなさがあった。

 -8場所連続休場だが

 稀勢 しっかり、来場所に向けてやりたい。

 -苦渋の決断だと思うが

 稀勢 自分の気持ちとして納得がいかなかった。

 -番数も増やしていくか

 稀勢 やればいいというわけではないが、自信になるようにやっていきたい。

 -はい上がりたい、燃えるような気持ちはあるか

 稀勢 それは思っている。筋力的にも、だいぶ良くなっている。左(からの攻め)は自然に出るようになった。あとは質を上げていくだけ。もっともっと自分に厳しくしていきたい。

 -白鵬との稽古後に「目覚めた」と話した意味は

 稀勢 ちょっとしたこと。(相撲勘?)はい。

 -次の出場場所は進退問題に発展するが

 稀勢 そういう気持ちで今場所もやってきた。(復活への気力は)もちろんある。(覚悟は?)ある。

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稀勢の里休場 秋場所復活へ表明の日も異例の稽古

稽古ですり足を繰り返す稀勢の里


 大相撲の横綱稀勢の里(32=田子ノ浦)が5日、名古屋市の部屋で稽古後、名古屋場所(8日初日、ドルフィンズアリーナ)の休場を表明した。年6場所制となった1958年(昭33)以降の横綱では、貴乃花を抜いて単独最長の8場所連続休場となった。前日4日まで3日連続出稽古を行い、出場を目指したが、左大胸筋などのけがからの完全復活には遠く、断念した。

 初めて自らの口で休場を表明した。稀勢の里の8場所連続休場の内訳は、途中休場4度、初日からの休場は4度目。これまでは師匠の田子ノ浦親方(元前頭隆の鶴)が本人の思いを代弁していた。表明の日は稽古を休むのが定番。だがワースト記録更新となるこの日は稽古場に姿を現し、四股やすり足などを行った。その後、報道陣の前で「必死に稽古してきたけど調整がうまく進まず、まだ相撲が戻らないので、今場所は休場することにした。また来場所、すべてをかけて頑張っていきたい」と語った。

 前日4日、九重部屋への出稽古後に「物足りなさがあった」と決断した。出場すれば対戦する西前頭2枚目の千代の国と三番稽古で8勝3敗。だが前半は2勝3敗と苦戦した。その様子を見た解説者の舞の海氏は「もう少し時間があれば。早まってほしくない」と、復活のきざしが見えるからこそ休場を勧めていた。田子ノ浦親方は「僕から『厳しい』と話そうかと思ったけど、本人から(休場を)言ってきた」と、前日夕方に話し合ったと明かした。

 それでも表情に悲愴(ひそう)感はなかった。前日まで3日連続で出稽古し、横綱白鵬には2日に三番稽古、3日にぶつかり稽古で胸を借りて「目覚めた感じがする」と復調を予感。この日も「だいぶ(これまでと)違うものを名古屋でつかめた。感覚的にはもう少しという感じ」と手応えを口にした。

 入門から、故人の先代鳴戸親方(元横綱隆の里)の猛稽古で強くなってきた。復活への道は誰よりも分かっている。「(名古屋)場所中もしっかりと稽古したい。もっともっと自分に厳しくしていきたい」。本場所を休場するだけに、その先には言及できない。だが夏巡業でも鍛え、9月秋場所で1年半ぶりの復活を見据えている。【高田文太】

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横審の北村委員長、稀勢休場に「決意を尊重したい」

横綱審議委員会の北村委員長(撮影・河野匠)(2017年11月27日)


 大相撲の横綱稀勢の里(32=田子ノ浦)の名古屋場所(8日初日、ドルフィンズアリーナ)休場が5日、決まった。年6場所制となった1958年(昭33)以降の横綱では、先場所まで並んでいた貴乃花を上回り、単独で最長となる8場所連続休場となった。

 横綱審議委員会の北村正任委員長(毎日新聞社名誉顧問)は以下の通りコメントを出した。

 体調が回復しつつあると伝えられていたので、休場となったことは残念だが、万全ではないと自ら判断したのだからやむを得ない。ファンの大きな期待に応えたい気持ちとの相克はさぞ苦しいことと思うが、来場所に全てをかけるという本人の決意を尊重したい。


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稀勢の里が休場「また来場所、すべてをかけて」

稽古後、休場を決めた心境を語った稀勢の里


 大相撲の横綱稀勢の里(32=田子ノ浦)が5日、名古屋市の部屋で稽古後、名古屋場所(8日初日、ドルフィンズアリーナ)の休場を決めたと表明した。年6場所制となった1958年(昭33)以降の横綱では、先場所まで並んでいた貴乃花を上回り、単独で最長となる8場所連続休場となった。四股やすり足などの基礎運動を行った稽古後、報道陣に対応し「調整がうまく進まず、まだ相撲が戻らないので、今場所は休場することにしました。また来場所、すべてをかけて頑張っていきたい」と語り、9月の秋場所での復活を誓った。

 西前頭2枚目の千代の国と11番取って8勝3敗だった、前日4日の九重部屋への出稽古後に決断した。「昨日(4日)終わって、全体的に物足りなさがあった」という。千代の国には最後は6連勝だったが、途中まで2勝3敗と苦戦。それまでも、6月末に2日連続で行われた二所ノ関一門の連合稽古で、対戦の可能性が極めて低い幕内下位の相手を指名するなど、調整遅れを親方衆や解説者らから指摘されていた。

 一方で2日は三番稽古、3日はぶつかり稽古と、2日続けて横綱白鵬に胸を借りて「目覚めた感じがする」とも語っていた。この日も「体も良くなってきたし、動いて(状態が)上がってきた。だいぶ名古屋でつかめた。筋力的にもだいぶよくなっている」と、手応えもつかんだ。それだけに「もっともっと自分に厳しくしていきたい」と、表情を引き締めていた。

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貴乃花親方、連続休場数並ぶ稀勢の里は「精神」

瀬戸市役所を表敬訪問して伊藤保徳市長(右)と笑顔で握手を交わす貴乃花親方


 貴乃花親方(元横綱)が2日、今年から名古屋場所の宿舎を構える愛知・瀬戸市の市役所を表敬訪問した。

 現役時代から付き合いがあった関係者の紹介で、去年まで過ごした三重・桑名市の宿舎から移転したといい「稽古場が涼しくて体調管理しやすい」と弟子を思いやった。

 連続休場数が自身と並んでいる稀勢の里の話題には「精神的なところでどこまで耐えられるか。体をなじませるのに時間はかかる」と神妙な面持ちで話した。

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貴乃花親方、稀勢の里に「どこまで耐えられるか」

瀬戸市役所を表敬訪問して伊藤保徳市長(右)と笑顔で握手を交わす貴乃花親方


 大相撲の貴乃花親方(元横綱)が2日、今年から名古屋場所(8日初日、ドルフィンズアリーナ)の宿舎を構える愛知・瀬戸市の市役所を表敬訪問した。現役時代から付き合いのある関係者の紹介で、昨年まで過ごしていた三重・桑名市から移転。「稽古場が涼しくて稽古がやりやすい環境。夏場は稽古も激しくなるので体調管理がしやすいです」と、伊藤保徳市長に感謝の言葉を述べた。

 伊藤市長からは力士の状態を問われた。十両貴ノ岩については「少しずつですけど上がっている。元気に出させたいと思っています」と報告。春場所中の付け人への暴力行為で夏場所出場停止処分を受けた幕下貴公俊については「精神的に落ち着いている。恩返しする気持ちでやってほしい」と願った。

 また横綱として現役時代の自身と並ぶ、最長の7場所連続休場中の稀勢の里については「精神的にどこまで耐えられるか。もう横綱になってますから、あんまり深く考えすぎずにやれたらいいと思う」と話した。

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稀勢の里が国府宮で土俵入り 朝稽古の時間は休養

約2500人の前で土俵入りを披露した稀勢の里(左)。右は露払いの竜電


 大相撲の横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)が1日、愛知・稲沢市の尾張大国霊神社(国府宮)で土俵入りを行った。太刀持ちを輝、露払いを竜電が務め、約2500人を前に堂々の雲竜型を披露。その後は、もちをまき、笑顔で手を振る場面もあった。

 それでも、名古屋場所(ドルフィンズアリーナ)の初日まで1週間後と迫ったこの日は稽古を行わず、朝稽古の時間帯は休養に充てた。稀勢の里が姿を見せなかった名古屋市の部屋での稽古後、師匠の田子ノ浦親方(元前頭隆の鶴)は「治療も含めた休養。体を動かしているので」と説明。稀勢の里は土俵入り後、2日から稽古を再開するかという問いに「はい」とだけ答え、移動の車に乗り込んだ。

 現在、稀勢の里は年6場所制後の横綱としては、貴乃花と並ぶ7場所連続休場中。前日6月30日まで2日連続で行われた二所ノ関一門の連合稽古では、両日ともに幕内下位の相手を指名し、親方衆らから調整遅れを指摘されていた。

土俵入り後のもちまきの前に、集まった観衆の声援に笑顔で手を振って応える稀勢の里

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稀勢の里が決意の本格始動「あとは結果出すのみ」

稽古で若い衆に胸を出した稀勢の里(右)。後方は高安


 7場所連続休場中の大相撲の横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)が、名古屋場所(7月8日初日、ドルフィンズアリーナ)に向けて本格始動した。新番付発表から一夜明けた26日、名古屋市の部屋での最初の稽古を行った。休場すれば貴乃花と並んでいた横綱として最長の連続休場が、単独でワースト記録となるだけに「あとは結果を出すのみ」と、悲壮な決意を口にした。

 三段目力士に胸を出す稽古は、徐々に熱を帯びていった。最初は無言だった稀勢の里は、途中から「よし来いっ!」などと声を掛け始めた。相手に押し込ませてから押し返し、最後は投げや突き落とし。上体を起こされた場面を想定しつつ、足腰の踏ん張りを確認した。「順調に稽古をやって名古屋に入ることができた。すばらしい環境で申し分ない。あとは結果を出すのみ」。今年から名古屋場所の部屋宿舎が移転。土俵の感触を確かめながらも、7場所連続休場中の現状打破への思いをのぞかせた。

 横綱審議委員会(横審)の多くの委員は、次に出場した場所が大事という意見だ。出ると決めたら中途半端は許されないだけに、名古屋場所の出場を問われても「しっかり稽古してやるだけ」と、明言は避けた。

 今場所も休場すれば、横綱では単独で最長の8場所連続休場となる。昨年の名古屋場所は途中休場ということもあり「元気なところを見せたい」と出場の意欲は強い。日本中がサッカー・ワールドカップ(W杯)に沸く中「語れるほど詳しくないから」と“半端ない”復活劇だけを目指して相撲道に集中している。

 29、30日には二所ノ関一門の連合稽古に参加予定で「そこに合わせて準備していきたい」と、今日27日にも弟弟子の大関高安との三番稽古を再開する。「だいぶ感覚もよくなってきた」と、全休だった最近2場所よりも表情は明るい。「あとは結果のみ」。最後に再び発した言葉に、決意がにじんでいた。【高田文太】

チューブを使ってトレーニングする稀勢の里

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貴公俊「喜んでもらいたい」親方のために復活V誓う

稽古見学者が連れてきた犬とたわむれる貴公俊


 大相撲名古屋場所(7月8日初日、愛知・ドルフィンズアリーナ)の番付が25日、発表された。

 春場所中の付け人への暴力行為により夏場所で出場停止処分を受けた西幕下49枚目の貴公俊(21、貴乃花)が、復活優勝を誓った。愛知・瀬戸市の部屋で四股やトレーニングなどの軽めの運動で汗を流した。先場所前から、すでに名古屋場所出場に向けて稽古を積んできたという。

 師匠の貴乃花親方(元横綱)からは「時間があるようでないからしっかり鍛えとけ」とハッパを掛けられた。自身の不注意が招いた出場停止処分にモチベーションを上げるのに苦労するも「優勝を考えると上がる」と言い聞かせている。優勝にこだわるのには師匠の存在も大きく「迷惑をかけたのでもう1回喜んでもらいたい」と力を込めた。

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木崎が「美ノ海」に、林は「舞蹴」に改名 新番付

改名したしこ名「美ノ海(ちゅらのうみ)」を披露する木崎(2018年5月30日撮影)


 日本相撲協会は25日、大相撲名古屋場所(7月8日初日、ドルフィンズアリーナ)の新番付を発表した。改名、引退などは以下の通り。

 【改名<1>】(しこ名の上の部分)

 林→舞蹴(まいける=二子山)

 藪岡→雷雅(らいが=二子山)

 相馬→小滝山(こたきやま=二子山)

 琴小島→琴ノ海(ことのうみ=佐渡ケ嶽)

 琴熊添→琴砲(ことおおづつ=佐渡ケ嶽)

 原→貴正樹(たかまさき=貴乃花)

 木下→千代太陽(ちよたいよう=九重)

 中野→竹丸(たけまる=宮城野)

 広中→勇錦(はやとにしき=朝日山)

 永谷→錣迅(てつじん=錣山)

 木崎→美ノ海(ちゅらのうみ=木瀬)

 【改名<2>】(しこ名の下の部分も含める)

 林舞蹴→舞蹴修樹(まいける・しゅうき=二子山)

 琴小島謙→琴ノ海絢太(ことのうみ・けんた=佐渡ケ嶽)

 琴熊添銀次郎→琴砲国太(ことおおづつ・くにひろ=佐渡ケ嶽)

 原弘樹→貴正樹正輔(たかまさき・しょうすけ=貴乃花)

 豊昇龍知勝→豊昇龍智勝(ほうしょうりゅう・ともかつ=立浪)

 広中龍→勇錦佑紀(はやとにしき・ゆうき=朝日山)

 永谷海登→錣迅功(てつじん・いさお=錣山)

 木崎信心→美ノ海義久(ちゅらのうみ・よしひさ=木瀬)

 【引退】

 琴宏海、大岩戸、阿夢露、高三郷、琴健勢、新富士、白虎丸、貴輝鳳、土佐光、三重乃丸、政風、荒川、朝日丸、高田

 【退職(行司)】

 式守伊之助(40代)

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栃ノ心が新大関に、豪栄道と高安はかど番 新番付

大関昇進伝達式を終えた栃ノ心(中央)はジョージア国旗を掲げ笑顔を見せる(2018年5月30日撮影)


 日本相撲協会は25日、大相撲名古屋場所(7月8日初日、ドルフィンズアリーナ)の新番付を発表した。

 上位陣の顔ぶれに、新大関として西の2番目に栃ノ心(30=春日野)が加わった。新大関は、ちょうど1年前の高安(28=田子ノ浦)以来、平成以降では25人目で、春日野部屋からは62年名古屋場所で同時昇進した栃光、栃ノ海以来となる。ジョージア出身の大関は初めてで、外国出身では15年名古屋場所の照ノ富士(26=伊勢ケ浜)以来、11人目。スロー昇進として、新入幕から所要60場所は史上1位タイ、初土俵から所要73場所は史上10位タイ。また30歳7カ月での新大関は4位の高齢昇進となった。

 横綱は夏場所と同じ序列で、東→西→東の順で3場所連続優勝を目指す鶴竜(32=井筒)、今年初となる41回目の優勝を狙う白鵬(33=宮城野)、新横綱翌場所から7場所連続で休場が続く稀勢の里(31=田子ノ浦)となった。

 東西の両大関は、ともにかど番で迎える。東の豪栄道(32=境川)は5場所ぶり7度目、西の高安は4場所ぶり2度目。ともに負け越せば大関陥落となる。

 三役陣は、関脇が2場所連続(三役は3場所連続)の逸ノ城(25=湊)と2場所ぶり復帰(三役は9場所連続)の御嶽海(25=出羽海)。小結は5場所ぶり(三役は3場所ぶり)復帰の玉鷲(33=片男波)と、26場所ぶりとなる松鳳山(34=二所ノ関)。昭和以降、7位のスロー三役復帰となる。

 平幕上位(5枚目まで)は東が正代、勢、阿炎、魁聖、大翔丸。西は琴奨菊、千代の国、貴景勝、輝、嘉風で、夏場所で新三役の小結ながらケガで途中休場(その後、再出場)の遠藤(27=追手風)は東前頭6枚目に番付を落とした。

 新入幕は2人。東前頭14枚目の琴恵光(26=佐渡ケ嶽)は、現師匠(元関脇琴ノ若)が部屋継承以降では3人目の新入幕。宮崎県出身の新入幕は戦後3人目、幕内在位は85年初場所の栃光以来となる。西前頭16枚目の明生(22=立浪)は現師匠(元小結旭豊)の部屋継承後では3人目の新入幕で、鹿児島県出身では戦後24人目。西前頭11枚目の阿武咲(21=阿武松)は2場所ぶりの幕内復帰となった。

 新十両も2人。西十両12枚目の千代の海(25=九重)は現師匠(元大関千代大海)の部屋継承後としては初めての関取誕生。高知県出身では土佐豊以来、戦後11人目、日体大からは北勝富士(25=八角)以来9人目の新十両だ。西十両14枚目の木崎改め美ノ海(25=木瀬)は、現師匠(元前頭肥後ノ海)が03年12月に部屋を創設してから12人目の関取。沖縄県出身では02年九州場所の琉鵬以来、戦後5人目で、日大からは51人目の新十両昇進となった。また千代の海は日体大、美ノ海は日大出身で、学生相撲出身の関取も128人となった。

 東十両13枚目の希善龍(33=木瀬)は3場所ぶりの十両復帰で、通算9度目の十両昇進は8度で並んでいた須磨ノ富士を抜き史上単独1位の“エレベーター記録”となった。なお、昨年秋場所まで大関だった照ノ富士は、東十両8枚目だった夏場所で負け越し(0勝9敗6休)たため、西幕下6枚目まで陥落。大関経験者、幕内優勝経験者の幕下陥落は初めてとなった。

 また新十両だった3月の春場所中、付け人に暴力をふるい同場所は途中休場(3勝6敗6休)、西幕下9枚目に陥落した夏場所は出場停止処分を受けた貴公俊(21=貴乃花)は、西幕下49枚目の今場所から土俵復帰する。

 名古屋場所は、7月6日の取組編成会議で初日、2日目の対戦相手が決定。8日の初日を迎える。

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無所属の貴乃花親方、一門離脱判明後初めて公の場

貴乃花親方(2018年5月13日撮影)


 大相撲で所属する「貴乃花一門」を離脱し、無所属となることが明らかになった貴乃花親方(45=元横綱)が24日、離脱判明後初めて公の場に姿を見せた。

 この日は河内音頭家・河内家菊水丸(55)が大阪市内で開いた「盆踊りツアー2018出陣式パーティー」に出席。妻の花田景子さん(53)と登壇した貴乃花親方は「貴乃花部屋は師弟ともども、菊水丸師匠にお世話になっております」とあいさつした。

 年6回の大相撲の各場所には、菊水丸が貴乃花部屋の弟子たちを激励に来てくれると話した貴乃花親方は、「(菊水丸)師匠にあやかり、名古屋場所もウチの弟子たちが活躍できることを願いながら、師匠の絶大な応援をこれからも皆様によろしくお願いしたいと思います」とスピーチした。

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貴乃花親方一門離脱で無所属「本人決断」阿武松親方

貴乃花親方(17年12月撮影)


 大相撲の貴乃花親方(45=元横綱)が、所属する貴乃花一門を離脱して無所属となり、同一門は「阿武松グループ」への名称変更を相撲協会執行部に申し入れていることが22日、分かった。複数の親方衆が明かしたもので、20日に離脱の意思を伝えられた阿武松親方(56=元関脇益荒雄)が、同日中に名称変更を尾車事業部長(元大関琴風)に願い出た。阿武松親方は「残念だが(貴乃花親方)本人が熟慮して決断したことなので」と了承したという。

 貴乃花一門は、10年に形成した貴乃花グループが、14年に当時の北の湖理事長に認められて格上げされた一門。6つの一門のうち最も新しい。今年2月の役員候補選挙では、貴乃花親方と阿武松親方が理事に立候補し、貴乃花親方だけ落選していた。貴乃花親方はその後、3月春場所中の無断欠勤や、弟子で当時十両の貴公俊の暴行問題の監督責任などで、最も低い階級の年寄へ降格。4月の会合では「私の名前のある一門は返上します」と、一門の名称変更を願い出ていた。

 5月までに一門から立浪親方(元小結旭豊)、常盤山親方(元関脇舛田山)が離れ、今回の貴乃花親方で所属は5人となった。「一門」と呼ぶには少人数のため、阿武松親方は「グループとしてやっていく」と、1歩引いた形を取った。関係者によると、名称変更は承認される見通しという。

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貴公俊は起訴猶予処分 付け人暴行、示談成立

貴公俊


 3月の大相撲春場所で付け人に暴行したとして、傷害容疑で書類送検された貴乃花部屋の幕下貴公俊(21)について、大阪地検は13日、起訴猶予処分にした。

 大阪府警が「寛大な処分」を求める意見を付けていた。貴公俊は、大阪市浪速区で行われていた春場所期間中の3月18日、支度部屋で付け人を複数回殴ったとして、傷害容疑で書類送検された。捜査関係者によると、付け人は軽傷で示談が成立していた。

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千代の海、美ノ海が新十両に昇進 番付編成会議

千代の海


 日本相撲協会は30日午前、東京・両国国技館で大相撲名古屋場所(7月8日初日、ドルフィンズアリーナ)の番付編成会議を開き、十両昇進力士を決めた。

 新十両は千代の海(25=九重)と木崎改め美ノ海(ちゅらのうみ、25=木瀬)の2人。再十両は希善龍(33=木瀬)。また元前頭大岩戸(37=八角)ら14人の引退力士も合わせて発表した。

 【引退力士】琴宏梅(佐渡ケ嶽)大岩戸(八角)阿夢露(阿武松)高三郷(東関)琴健勢(佐渡ケ嶽)新富士(伊勢ケ浜)白虎丸(立浪)貴輝鳳(貴乃花)土佐光(伊勢ケ浜)三重乃丸(武蔵川)政風(尾車)荒川(陸奥)朝日丸(朝日山)高田(二子山)

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横審委、稀勢へ7月場所出場厳命なし「万全期して」

大相撲夏場所後の横綱審議委員会を終えて会見する北村委員長(撮影・小沢裕)


 横綱審議委員会の定例会が28日、東京・両国国技館で開かれた。27日まで行われた大相撲夏場所を全休し、横綱としては貴乃花と並ぶ歴代最長となる、7場所連続休場となった横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)についても言及。

 北村委員長は稀勢の里の休場について「非常に残念」と感想を述べた。続けて「前から何回も言っている通り、きちっと体をつくって心身ともに自信を持てるようになって出てきてほしい」と、夏場所中の本場所総見の時と同様、7月の名古屋場所出場を厳命することなく、次に出場する際には万全を期してほしいと期待した。

 次に出場した場所で成績が伴わなかった場合は「(注意、激励などを決議する)可能性はあります。出てきて、まずい結果なら、何か言わざるを得ない」と話した。

 また2場所連続休場明けで11勝4敗だった横綱白鵬について、同委員長は「11勝は、横綱としては合格点じゃないか」と話した。また、かつて注文をつけた立ち合いの張り手、かち上げについては「禁じ手ではないのだから、けしからんというものでもない」と、一時の強い口調はなくなっていた。

 3月の春場所に続く鶴竜の連覇については「予想していなかった。見ている人も安心していられた」と、内容にも結果にも太鼓判を押していた。

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納谷2場所連続勝ち越し 貴乃花親方が初アドバイス

勝ち越しを決めた納谷(右)は審判のため花道で控えていた貴乃花親方から呼び止められ、アドバイスを受ける(撮影・小沢裕)

<大相撲夏場所>◇8日目◇20日◇東京・両国国技館


 元横綱大鵬の孫で、東序二段11枚目の納谷(18=大嶽)が若笘龍を破り、無傷の4連勝で序ノ口デビューから2場所連続勝ち越しを決めた。

 立ち遅れた格好となり、胸を合わせて、のけぞるような体勢となりながらも、最後は振りほどくようにして押し出した。それでも「今日は全然ダメ。何もかも全部ダメ。集中力もなかった。ヒヤッとしたということはないけど、今日は朝からずっと気合が入らない」と笑顔はなかった。気合の入らない理由について聞かれても「全然分からない」。体調不良かという問いにも「そういうのではないです」と、終始うつむきながら話した。

 取組後、西の花道を引き揚げる途中で、審判交代のため待機していた貴乃花親方(元横綱)とすれ違いざまにアドバイスを受けた。入門後としては初のアドバイスで、納谷によると「ケガしないように」と声をかけられたという。親方から呼び止め、約20秒もの熱心なアドバイスだったが、納谷は「普段だったらうれしいと思うけど、今日は内容が…」と、この日の取組に反省しきりで、心の整理がついていない様子だった。

納谷(左)は若苫龍を土俵際に追い込み、押し出しで下す(撮影・小沢裕)

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大鵬孫の納谷が3連勝 貴乃花親方の視線に気付く

北勝誉を破り、3連勝となる納谷(中央)。左は審判を務めた貴乃花親方(撮影・狩俣裕三)

<大相撲夏場所>◇5日目◇17日◇東京・両国国技館


 元横綱大鵬(故人)の孫で、東序二段11枚目の納谷(18=大嶽)が3連勝を飾った。西序二段8枚目の北勝誉(八角)を立ち合いから突き、押しで圧倒。押し出しで、3月の春場所の7戦全勝と合わせて、番付に載ってからの連勝を「10」に伸ばした。「立ち合いで1歩目の踏み込みも鋭く踏み込めた。よかった。(連勝は)あまり気にしていないけど、いっぱい連勝した方が気持ちいい。続けていきたい」と、笑顔で振り返った。

 前日4日目は勝ったものの不完全燃焼の思いが残ったといい、原因として取組までの時間の使い方だと分析した。「昨日はアップしすぎて疲れてしまった」と、前日の約40分の準備運動から時間の使い方なども学びながら修正し、20分程度に抑えた。

 この日は、審判部の一員として正面に座った、貴乃花親方(元横綱)の熱視線を浴びながらの相撲となった。同親方は取組中はもちろん、納谷が控えから土俵に上がるところから、じっと見つめていた。納谷も視線には気付いており「今までで一番緊張した。土俵に上がる時にチラッと見たら(貴乃花親方が)見ていた」と振り返った。

 貴乃花親方とは、これまでに何度か会ったこともあり「頑張れよ」と、声をかけてもらったこともある。「オーラというか、後ろから感じるものがある。(祖父の故大鵬さんと)同じような感じ」と、存在感の大きさを再認識。同親方の現役時代の取り口も見ており「引いているところを見たことがない。自分の形をもっている」と、尊敬の念を隠さず、祖父や貴乃花親方のような「オーラを出せる力士になりたいか」との質問には「はい」と即答した。「しっかりと集中できている」と話す納谷の勢いは、加速するばかりだ。

北勝誉(右)を押し出しで破り、3連勝の納谷(撮影・狩俣裕三)

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貴乃花親方の復帰後初マイクにヤジ「教えなさいよ」

石原と照道との取り組みで物言いとなり、マイクで説明する貴乃花親方(撮影・狩俣裕三)

<大相撲夏場所>◇5日目◇17日◇東京・両国国技館


 貴乃花親方(元横綱)が今場所から審判部に復帰後、初めてマイクを手にした。序二段の神山-大翔虎の取組で物言いがつき、5日目で初めて説明を担当する正面の審判となったため「ただいまの協議は、軍配通り東方力士の勝ちと致します」と、神山の勝ちを宣言した。久しぶりの土俵下でのマイクのためか、極端に省略した形となり、言葉遣いが不自然になっていた。

 さらに同じく序二段の石原-照道の取組では、当初は照道に軍配が上がったが、行司差し違え。2度目のマイクでは「西方力士に軍配が上がりましたが、東方力士の勝ちと致します」と、石原の勝ちと修正した。すると場内から「何で変わったのか教えなさいよ」とヤジが飛んでいた。

神山と大翔虎との取り組みで物言いとなり、協議する貴乃花親方(左から2人目)ら(撮影・狩俣裕三)

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貴乃花親方が初の下敷きも「問題ないですよ」

嘉風(右)に押された竜電(中央)の下敷きになる貴乃花親方(撮影・狩俣裕三)

<大相撲夏場所>◇4日目◇16日◇東京・両国国技館


 貴乃花親方が審判部復帰後、初めて土俵から落ちてきた力士の下敷きとなった。

 この日は三段目と幕内前半戦計45番を土俵下で見守ったが、最後となった45番目の嘉風-竜電戦で起きた。もつれながら落ちてきた2人を、貴乃花親方はあわてず体をほとんど動かさなかったが結局、よけきれなかった。その後、物言いがついて同体取り直しの末に嘉風が勝ったが、同親方は「問題ないですよ」と、涼しい顔で話していた。

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